3
薔薇の園の奥の奥に

#ダークセイヴァー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ダークセイヴァー


0




 ダークセイヴァーの村はずれ。赤や黄の薔薇の生け垣が迷路のようになっている、その庭園の奥の奥。
「わ、わたし、おとうちゃんのために、お花がほしかったの……ほしかったんです。領主さまのお庭に生えてる花が病気の薬になるって聞いて」
 足を震わせつつ、必死に説明する少女。
 その先にいるのは、黒いベビードールを着た、男。男は、にぃぃぃ、口の端を吊り上げる。
「そのために、何時間もお庭の中を迷いながらここまでやってきたの? とてもいい子ね! じゃあ質問に答えてくれたら、お薬の花をあげましょう」
「ほんと、ですか? なんでも答えます!」
「ええ。正直に答えてね。――わたし綺麗?」
 予想外の質問に「え?」少女は言葉に詰まる。
「まあ、私が綺麗でないというつもり? なんて酷い子!」
 男が少女の首を掴み――少女は動かぬ骸になった。

 グリモアベースで。ベッキー・ウッドが猟兵に話しかける。
「はろー。皆、ダークセイヴァーで事件があるんだ」
 とある村の外れ。村の領主のオブリビオンの屋敷。その屋敷の手前に巨大な庭がある。薔薇の生け垣が迷路になっていて、奥に辿り着くまで、普通に歩けばかなりの時間を要する。
「この庭に7歳の女の子が入ってしまった。
 私の予知では、女の子は庭の奥でオブリビオンに会い、殺されてしまう。
 でも予知は変えられる。今から皆が動けば、女の子の命を助けられるはずなんだ。
 急いで現場に向かって『女の子の保護』と『オブリビオンの打倒』をしてほしい」

「皆が庭の入り口につけるのは、女の子が庭に入って暫く時間が経ってから。だけど、オブリビオンに女の子が会うまで、それなり時間の余裕がある。
 まずは庭に入って女の子を追い、保護してほしい」
 迷路の中を彷徨う少女に、どうやって追いつくか。体力やスピードを重視し追いかけてもいい。追いつくため知恵を絞ってもいいだろう。
「他にも良い方法があるかもしれない。何とかして、薔薇の生け垣の迷路で迷う女の子を助けてあげてね」
 女の子の安全を確保したら、薔薇の園の奥に進んで、邪悪なオブリビオンを退治せねばならない。でなければ、女の子を助けても、いずれ惨劇は起きるだろうから。
「女の子が薔薇の庭に入ったのは、お父さんの病気の薬を求めて、らしいんだ。
 家族の為に一生懸命になるいい子――そんな子を殺させるわけにはいかない。女の子を保護して、それから、オブリビオンの退治を! よろしくお願いね!」
 ベッキーは、拳をぎゅっと握り、猟兵達に依頼したのだった。


支倉みかん
 支倉みかんです。ご閲覧ありがとうございます。
「私、綺麗?」と言う問いは、ある意味で難問だと思います。

 さて。
 第一章では、薔薇の生け垣の迷路に入った女の子を保護してください。
 冒頭のシーンは、グリモア猟兵が予知した未来であり、皆さんの行動次第で避けることができます。
 第二章以降は戦闘になります。

 皆様の力と知恵を発揮し、依頼を成功に導いて下さい。
 どうかよろしくお願いします。
25




第1章 冒険 『薔薇の檻』

POW   :    気合とパワーで追跡する

SPD   :    スピード重視で追跡する

WIZ   :    賢く効率的に追跡する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シゥ・フリージア
うーん、うーん
バラがいっぱい
シゥ、飛び越えられるかなぁ?

シゥは妖精さんだから
マィラ(お空)飛んで様子みたいな
マィラから見たら
道のぐにゃぐにゃわかるかな
オンナノコも見えるかな?

マィラ飛べない
その時はダリ(ライオン/UC)呼ぶね!
ダリのおはな、とってもすごい!
シゥわからないにおい、すぐ見つけちゃう
だからね、だからね
ニンゲンのにおい、探してもらうね

シゥもダリの背中乗って
あっち?こっち?
いそいでいそいで
ロース?
オブ、ビ……なんだっけ
オンナノコ見つかる前に
シゥたちが先に見つけるんだよ!

※非常に幼い言葉遣いと
動物語という名のオリジナル言語を使う子です
アドリブ時は
難しい言語は平仮名か片仮名で大丈夫です


蝶ヶ崎・羊
『家族思いの少女を骸にはさせません…早く助けなくては』
WIZで行動
そのまま移動しては効率が悪いので少女の足跡が無いか地面を観察してあればそれをたどって探します
もし見つからなかったり迷うようなことが起きればユーベルコードを使用してイタチさん達に人の匂いを辿って貰いましょう。助けられるのならまだ匂いは薄まってはいないはず…

見つけたら少女に声をかけてから近寄ります
『怪しいものではありません。貴方のご家族が心配だから戻ってきて欲しいと言っておりましたよ』
『欲しいお薬はワタシが持ってくると約束します』
【コミュ力】を最大限に利用してイタチさんを護衛につけさせて帰宅させるか、保護します




 赤、黄、ピンク……生垣に咲くとりどりの薔薇。
 生垣の迷路の向こうに、大きな屋敷。幾つかの窓が見える。
 飛ぼうとしていたシゥ・フリージアははっとする。
「マイラ(お空)を高く飛んだら、マドから見える? ロース? オブ、ビ……に見つかる?」
 シゥの隣にいた蝶ヶ崎・羊が冷静に応答。
「常人では、フリージアさんをあそこから視認するのは難しいでしょう。が、屋敷の主はオブリビオン。用心は必要でしょう」
 シゥは羊の忠告に頷く。敵に見つからないよう低く飛び、見える範囲を確認。低空飛行では女の子の姿は見えない。が、入口付近の構造は把握できた。
 シゥは地上に降り、「ダリ、来て!」と【ライドライオン】を行使。召喚した金のライオンに飛び乗った。
「ニンゲンのにおい、探して! あっち? こっち?」
 ライオンは鼻を地面につけ、駆けだす。鬣に捕まるシゥ。
「いそいでいそいで!」
 羊も【風イタチの喝殺歌】を実行。イタチ達を召喚。「人の匂い、辿れますか?」問う羊にイタチ達は一鳴きし、前進。
 ライオンとイタチの嗅覚を頼りに、シゥと羊は迷路を移動。
 三叉路を右に曲がり、次の道を左に。
 暫くして、十字路でライオンが足を止めた。この辺りに多数植えられている、特に匂いの強い薔薇、それが獣達の鼻を惑わしている。
 羊は身を屈めた。複数の足跡。オブリビオンや手下の足跡も残っているのだ。
「予知では助けられる筈とのこと。匂いも残っていました。なら足跡も――」
 羊は緑の瞳の目をこらす。足跡の中、小さく真新しい靴の跡を発見。
「ここは真っすぐです。行きましょう」

 時間が経過し、羊とシゥのライオンは、また止まる。
 生垣の下の方に子供なら潜れる位の隙間。少女の足跡はその隙間へ続いていた。近道しようと生け垣の隙間を通ったらしい。
 シゥは隙間を見る。シゥなら隙間を通れるが、羊には難しいか。
「まって」
 シゥは垂直に飛ぶ。敵に発見されないよう、すぐ降り、
「道のぐにゃぐにゃ、わかったよ。みぎに行って、ひとつめのカドをまがると、スキマのむこうの道にいけるよ!」

 羊とシゥは、獣の嗅覚、観察力、飛行能力、それらを活用、少女を追う。
 やがて二人は生垣の蔓に血が付いているのを発見。少女が蔓の棘に触れ出血したのだろう。
「少女がここを通ったのは確実です。家族想いの少女を骸にはさせません……早く助けなくては。急ぎましょう!」
「うん。オンナノコ見つかる前に、シゥたちが先に見つけるんだよ!」
 羊の声は冷静さを保ちつつも、熱がこもっていた。シゥは羊を見上げ、強く首を縦に。

 少女に確実に近づけている。猟兵達は移動する脚に、今まで以上の力を込めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ネーヤ・ティオモ
[WIZ]
ダークセイヴァーの世界にこんな立派な薔薇の生け垣があるなんて。
綺麗な色とりどりの花と香り…なにも心が痛む事がなければたくさん見て回ってたところですけど…今は一刻も早く女の子に追いつかないと。
女の子の思いも命も潰えてしまう、そんな結末は私は耐え難い…です。

女の子に追いつく方法ですが、ユーベルコード「バトル・インテリジェンス」でドローンさんに
「目標まで最短距離で移動する」という戦術の指揮をお願いしようと思います。
…えっと、いきなりひとまかせで恐縮ですけど…
あの、ドローンですから、きっとお空から有効なルートを指示してくれると思うのです。
それではさっそく道案内、よろしくおねがいします…!




 ネーヤ・ティオモも迷路内にいた。薔薇の棘についた少女の血を見る。
「一刻も早く女の子に追いつかないと。怪我しても進む女の子の、想いも命も消えてしまう、そんな結末は耐え難い……です」
 ネーヤは痛ましげな表情をしつつ、【バトル・インテリジェンス】でドローンを呼び出す。
「ドローンさん。さっそく道案内、よろしくおねがいします!」
 ドローンは上昇する。が、仲間が話したように、屋敷の窓から敵に見つかる可能性もある。故に目立たず、またすぐ隠れられるよう、ドローンは生け垣のやや上を飛行。
 その高さからでは、迷路全体は見れない。が、周辺の地形の把握は可能。

 ネーヤは薔薇の迷路を順調に進んでいたが、不意に瞬き。
 道の分岐の度、奥に進む道にだけ白薔薇が咲いている、と気づいたのだ。
「ひょっとして、白薔薇が奥に進むための目印?」
 広い迷路ゆえ、屋敷の者も目印が必要な筈。白薔薇がその目印らしい。気づけたのは、ネーヤが薔薇への関心を持っていたから。
 ドローンの案内と、奥に進む目印の白薔薇。この二つにより、追跡は捗る。少女が迷いつつ進んだだろう道を、猟兵は迷わず奥へ。

 そしてネーヤは、蔓の棘についた血を再び見つけた。ネーヤは仲間に告げた。
「乾き具合から見てさっきの血よりまだ新しい……女の子に近づいています!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

熱海・靖久
(眼鏡を外し、目頭を押さえ)
父親のために…(自分も父なので感情移入)
そんな酷いことはさせない。
護ってみせるよ、少女も。そのお父さんも。

■行動
生け垣の迷路に入り
UC【スカイステッパー】でジャンプし
人の動きや迷路の地形を把握。
(昔、家族で大迷路にいったこともあったな)
目をこらし、不安そうに進む人影を探す
(心細いだろう、早く見つけないと…!)
仲間の猟兵いたら協力し
「向こうに人の気配がありそうだ」
と迅速に動く。

無事に見つけることが出来たら
「こんなところに、どうしたんだい?困っているなら僕も協力するよ」
自分の子に接するように、出来る限り表情を和らげて
少女の不安を取り除きたい

※アドリブ大歓迎です!


シーヴァルド・リンドブロム
【POW】
何と、病気の父の為にひとりで迷路に挑むとは……健気な少女の命を此処で散らす訳にはいかん(引き籠もりで、父に説教されてる自分と比べつつ)

取り柄の体力を活かす方向で行動。仲間に先行し、スタミナ重視で迷路に挑む。
血統覚醒によりヴァンパイアの姿へ、身体能力を強化して進める所まで進んでおこう。
少女が怪我をしているようなら、血の匂いを辿るようにして……スタミナが消耗したら植物に『生命力吸収』を行い、少しだけ元気を分けて貰う。

行き止まりや迷い易い場所に目印をつけつつ、後続の攻略の助けになれたらと思う。
が、植物を傷つけるのはやめておこう。オブリビオンとは言え、美を愛する者なんだ……あれ、何か寒気が。


メグレス・ラットマリッジ
あわわわ、危機感が足りてないんですよ!
森の奥にいるのは悪い魔女、ファンタジーは女の子の基礎教養でしょうに!
焦った時こそ落ち着いて出来ることを探してみましょう。

庭園を一望できる場所がないか辺りを見回して、そこから他の猟兵にランタンか何かで合図を送り正しい道へ誘導したいです。
誰かが少女に追いつけば良いので、自分よりこの役に適した存在がいる場合は人手の一人としてしゃかりきになって走ります。
女の子も迷子になっているので望みは薄いかもしれませんが、ダメ元で足跡や残り香がを追跡技能で追ってみます。




 メグレス・ラットマリッジはフェルト帽を押さえつつ、迷路を疾走。
「敵の屋敷以外の高い場所は、近くになかったですからね、しゃかりきになって走らないと……森の奥の悪い魔女から、女の子を護りましょう」
「ああ、護ってみせるよ。父親のために一生懸命に……そんな彼女に酷いことはさせない」
 答えたのは、メグレスに並走する、熱海・靖久。靖久は足止めぬまま、眼鏡をとり、一瞬だけ目を抑えた。父の為に頑張る少女を想ってか。

 メグレスは顔を下に向ける。嗅覚を働かせ、また足跡の痕跡を探す。
「足跡の残り方からすると、遠くにはいない筈ですが……」
「僕が力を使おう」
 メグレスの言葉を受け、靖久が跳ぶ。【スカイステッパー】で空気を蹴り、さらに上へ。
 生け垣よりやや高い地点から、人影を探し目をこらす。
「見つけた!」
 靖久は着地し、少女の位置を説明。
 徒歩なら迷路の構造上、多少時間がかかる。が、【スカイステッパー】で生垣を越えていけば、比較的すぐ着ける。
 跳躍しようとする靖久に、メグレスはランタンを手渡す。
「靖久さん。上から光で合図をして、皆さんに女の子の位置を知らせて貰えませんか?」
 ランタンの光は、敵の屋敷から見えるかもしれない。
 が、少女を近くに発見した今、情報を共有する方が少女の安全の確保に繋がる筈。
 靖久は跳ぶ。生垣を越えつつ、光で迷路内の猟兵に合図。少女の位置を知らせる。

 少し離れた場所で。
 シーヴァルド・リンドブロムは路に目印を付けつつ、血の匂いを頼りに少女を探していた。靖久のランタンの合図を確認。
「少女はあの辺りか……。健気な少女の命を此処で散らす訳にはいかんな」
 シーヴァルドは数秒思案。薔薇に手を当てた。
「薔薇よ、少しだけ活力を分けて貰うぞ」
 薔薇が僅かに萎れた。生命力を吸ったのだ。
 疲労を回復したシーヴァルドは、【血統覚醒】を実行。
 シーヴァルドは常より赤く染まった瞳で生垣をみあげ、跳躍。
 寿命と引き換えに得た身体能力で、生垣を強引に越える。シーヴァルドは最短ルートで少女の元へ。

 結果、靖久とシーヴァルドは、ほぼ同時に少女に追いついた。遅れてメグレスもその場に。
 少女の衣服や肌に、薔薇の棘で出来たらしき、幾つかの傷。
 少女は猟兵達に不安そうな顔を向けている。
 靖久は腰を落とし、少女と視線を合わせる。
 靖久は、自分の子に接するよう時のように表情をできるだけ緩める。不安を取り除こうと、ゆっくりした口調で話しかけた
「こんなところに、どうしたんだい? 困っているなら僕も協力するよ」
 靖久の優しい態度に安心したか、少女は唇を動かした。
 薔薇園の一番奥にある紫の花。その蜜が父の病気に効くと聞き、園に入ったのだと。
 靖久は少女の頭に手を伸ばす。髪を撫でた。
「大変だったね。……薬は僕たちがとってくるよ」
 少女は驚いた顔。「でも、あたし」と反論しようとする。
 メグレスはふわっとした笑みを向けた。
「焦った時こそ、落ち着いてできることを探してみましょう?」
 メグレスは丁寧に諭す。
「そんなに疲れた体では、庭の奥まで時間がかかります。薬探しは私たちに任せ、あなたはお父さんの傍にいてあげてくれませんか?」
 シーヴァルドは少女の眼をまっすぐ見た。
「病気の父の為にひとりで迷路に挑むとは……勇敢な少女よ、よく頑張った」
 その称賛には、自身の実感が籠っているように聞こえた。シーヴァルドは己の胸に手を当て、
「俺達も力にならせてくれ」
 少女は三人の顔を見比べる。数秒。少女はこく、と頷いてくれた。三人の優しさや少女を護りたいという想いが、少女の信頼を獲得したのだろう。

 猟兵達は少女を連れ来た道を戻る。
「印をつけてる。こっちだ」
 シーヴァルドが地面につけていた目印のおかげで、猟兵達は少女をスムーズに入口に送ることができた。
「えっと。お父ちゃんのお薬、お願い、します」
 ちょこんと頭を下げる少女と別れ、猟兵達は再び薔薇園に入る。
 奥へ奥へ。邪悪なオブリビオンを倒すために。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『闘奴牢看守』

POW   :    ボディで悶絶させてからボッコボコにしてやるぜ!
【鉄製棍棒どてっ腹フルスイング 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【鉄製棍棒による滅多打ち】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    チェーンデスマッチたこのやろう!
【フックと爆弾付きの鎖 】が命中した対象を爆破し、更に互いを【鎖についてるフックを肉に食い込ませること】で繋ぐ。
WIZ   :    嗜虐衝動暴走
【えげつない嗜虐衝動 】に覚醒して【『暴走(バイオレンス)』の化身】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵は少女を助けることができた。少女を入口に送り届ける。
 が、人を平気で殺せるオブリビオンは、放置できない。
 猟兵は再び薔薇園へ。地形は把握済み。目印もつけてある。猟兵は難なく薔薇園の奥、屋敷の前に着いた。

 屋敷手前の生垣に紫の薔薇が数輪を発見。少女が言っていた薬となる花だ。
 その時。
 がちゃ。屋敷の上階の窓が開く
「あら!」野太い声。声の主は、ベビードールを付けた筋骨隆々の、オブリビオン。猟兵達が倒すべき相手だ。オブリビオンは窓から猟兵を見下ろし、
「私、ランジーリに会いにきたのね? 嬉しいわ、らぶ!
 でも。乙女心は時に意地悪。簡単には会ってあげない! 可愛いペットで通せんぼしちゃうゾ☆」
 窓の前から姿を消すランジーリ。
 屋敷の扉が開いた。大量の男が出てくる。皆、ランジーリ程ではないが、筋肉質。血走った目を限界まで見開き、
「ぐへへッ」「オレラ、かぁぁいペットオ!」「トーセン、ぼおおおおっ」
 奇声。男――闘奴達は、鉄の棍棒を振り上げ、猟兵に迫って来る。
シゥ・フリージア
ねーねー、ぺっとってなぁに?
オジサンたちのおなまえ?
シゥはね、シゥだよ!

オニゴッコするの?
ニンゲンよくあそぶ、知ってる
でもオニは一人だよ!
いっぱいで来るの、るぅるいはんー!

もー、それじゃ今からるぅるへんこーね
オニ対オニ
先にぜんめつした方が負け!

敵の攻撃は【空中戦】で飛び回って逃げるよ!
出来そうなら★草笛で動物達呼んで手伝ってもらう
数は多い方がタノシイもんね

★Amaryllisの氷まほーで足元をカチコチのツルツルに
それから★その辺の石を【投擲】して【気絶攻撃】
その隙にダリ、がぶがぶしちゃえ!

もし動物達がケガしちゃったら下がらせて
ユニ・ナ・リアで癒すね
ルマンダ、エァニィニャ(ごめんね、ありがとう)


熱海・靖久
…想像以上に濃かったな…(ランジーリの姿に)

それはさておき、目の前の敵をどうにかしないとね。…春!
(UCでもう一人の自分を。人格は『春』)
『ケケケ。靖久、気味悪いペットは倒しちまおうぜ!』

■戦闘
蹴りとパンチ【2回攻撃】を駆使しコンボを続けるように
『春』と派手に暴れる。
敵の攻撃は【スライディング】で避け
仲間や『春』への攻撃には【かばう】
「大丈夫かい?僕は大丈夫だ」
少女の恐怖に比べたら、と紫の薔薇に視線をやり
(絶対に、持ち帰るよ)

【力貯め】て、『春』のいる方へ【吹き飛ばし】
「俺だったらもっと可愛いペットが欲しいけどな!うさぎとか!ケケケ!」
と息を合わせて確実に倒していく

※アドリブ、絡み大歓迎です!




「ねーねー、オニゴッコするの? でもオニは一人だよ! いっぱいで来るの、るぅるいはん!」
 シゥ・フリージアは迫る闘奴たちに、もー、と頬を膨らませた。
 一転、ぱっと笑い、
「それじゃ今からるぅるへんこーね。オニ対オニ。先にぜんめつした方が負け!」
「グヘッ、ゼンメツゥ!」
 言葉に反応し、闘奴達がシゥに近づく。棒を振り回す。空気を裂き、シゥに迫る棒。が、シゥは宙を飛ぶ。右へ左へ自在に動き、敵の棒をかわす。
 しかし敵は多い。敵の攻撃は見事に回避するが、反撃のきっかけが見いだせないシゥ。
「大丈夫かい、フリージアさん」
 熱海・靖久がシゥと闘奴達の間に割り込む。
 少女が探していた紫の薔薇を横目で見、靖久は四肢に力を籠める。
「とにかく目の前の敵をどうにかしないとね。……春!」
『ケケケ。靖久、気味悪いペットは倒しちまおうぜ!』
 紫と桃のブレスレットに視線を移し、【オルタナティブ・ダブル】、別人格『春』を呼び出した。
 敵の二体が靖久と春へ棒を振り下ろす。
 その棒を靖久は腕で払う。反撃の蹴りを敵の腹にめり込ます。靖久の隣では、春が敵の鼻の辺りを殴りつけた。
 二人に闘奴たちがとびかかってくる。捕まえようと両腕を広げ。が、靖久と春は、スライディング。地面を滑り、敵を回避。

 攻撃をよけられた闘奴数体は、顔を真っ赤に染め怒る。
「チェーンだゾォッ」「もう逃げれなイよぉぉ」
 爆弾付きの鎖を取り出した。投げようと足を踏み出す。
 その時。
 シゥが、花にして友達のAmaryllisを下に向けた。
「カチコチのツルツルになっちゃえ!」
 シゥは魔力を放出し地面を凍結。
 敵達は氷に足を取られ、バランスを崩す。シゥは即座に石を投擲、敵の眉間にぶつける。思わず目を瞑る闘奴。
 シゥは呼び出した子ライオン・ダリの背に飛び乗る。
「ダリ、がぶがぶしちゃえ!」
 ダリは疾走。ジャンプ。闘奴の腹を咬む! 闘奴は悲鳴をあげ地面に転がった。
 別の闘奴もシゥの氷とダリに気を取られていた。その背へ、靖久が突進。渾身の体当たりで、敵を春の方へ弾き飛ばす。
「そっちにいかせるよ、春!」
「ごついのが来るな。俺だったらもっと可愛いペットが欲しいけどな! うさぎとか! ケケケ!」
 自分の方に来た闘奴へ、春は陽気に笑い――足を一閃。相手のこめかみを蹴り抜く!
 どさ。仰向けに敵が倒れる。

 攻撃を回避し、敵が苛立ったところに強烈に反撃するシゥと靖久。二人は巧みな動きで敵に傷を与え、数を着実に減らす。
「油断しないで行こう」「ケケケ!」
「うん! オニゴッコ、サイゴまでがんばろーね!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シーヴァルド・リンドブロム
【SPD】
厳ついマッチョの増援……略して増ッチョを前に、過去の記憶がフラッシュバックする。

「おい、ちょっとその場でジャンプしてみろや」
そう言って増ッチョに囲まれ、小銭を巻き上げられたあの時……俺は世界に絶望した、が。
今度は逃げたりするものか。あの子の為にも、薔薇を摘んで帰ると約束したからな……!

チェーンデスマッチを行うと言うなら、此方は咎力封じで対抗するまで。
互いに密着した所で拘束を強め、至近距離で身動きを取れなくしてやる。
お家に帰りたくなっても、少女の一途な心を思い出して踏み留まる。

「俺はもう逃げられないが、それはお前も同じ……どんなにボロボロになっても、この手は離さない!」……あれ、告白?




 シーヴァルド・リンドブロムは目前の相手を見つつ、過去を思い出していた。
「マッチョの増援……増ッチョ……」
 額に浮かぶ汗。一瞬止まる呼吸
 が、視界の端に、少女が探していた紫の花が映った。シーヴァルドは瞳に闘志を浮かべ、
「あの時……俺は世界に絶望した。が。今度は逃げたりするものか。あの子に、薔薇を摘んで帰ると約束したからな……!」
 凛と宣言。語気の強さに「ウォ……」闘奴達は目を見張る。
「カッコいい奴、にくらしすぎるぅ!」
 自棄になったように腕を振る闘奴。
 シーヴァルドはグラプスヴィズの黒蛇剣を伸ばし、闘奴の棒を弾く。闘奴の手から棒が落ちた。
「ならこれでェ」爆弾付きの鎖を取り出す闘奴。
 シーヴァルドは敵が投げるのを待たず、懐へ飛び込む。体と体を密着させ、【咎力封じ】。互いの上半身をロープで縛る!
「俺はもう逃げられないが、それはお前も同じ……どんなにボロボロになっても、この手は離さない!」
 シーヴァルドの言葉に、敵は、「告白ううう?」と奇声。
 勘違いと混乱で、闘奴の体から俄かに力が抜けた。
「違うっ」シーヴァルドは足に力を込め、敵と密着したまま前進。――屋敷の壁に敵の背を叩きつけた! 悶絶する敵。

 他の闘奴達は、ゴク、唾を飲む。シーヴァルドの勇敢さと戦いぶりが、闘奴達を怯ませている。

成功 🔵​🔵​🔴​

ネーヤ・ティオモ
……(闘奴達のあまりの威容に一瞬言葉を失う)すごい大きくて怖くて…強そうな人たちが出てきました…。あの人達がペット…なんですか?
う…でもオブリビオンに会うために、通せんぼはなんとしても突破させてもらいます!

あの人達から逃げ回るそぶりを見せて注意を引きつつ、ユーベルコードの発動を準備します。
追いついてくる所でユーベルコード「エレメンタル・ファンタジア」を発動
選択するは「植物」の「竜巻」。
植物でがんじがらめにしたうえで高いところまで打ち上げ、動きを封じ込むことを狙います。
えっと…制御できるかどうかはわかりませんけど…精霊さんの機嫌を信じましょう!ごーごー!


メグレス・ラットマリッジ
好きな人には振り向いてほしくて余計な干渉をしたりしますよね。
その気持ち、とてもよくわかります。
好意をぶつけた後に姿を消す行為もまた強力な乙女ムーブと言えるでしょう。
ここまで定石通りに動ける相手……これは難敵かもしれませんね……

ランジーリちゃんの女子力の高さに激戦の予感を感じつつも、闘奴の姿を認めれば獲物を構えます。
【見切り】で攻撃を避け、雷杖のスパークによる【目つぶし】、【恐怖を与える】といった各種妨害技能で出来た隙を殴打します。
UCは相手のUCを封じるように使います。ロープを相手のチェーンに絡めてデスマッチをするのも良いでしょう。決着の暁にはどちらがより乙女なのか聞いてみたかったり。




 猟兵達は闘奴の数を減らし、また戦意を挫くことに成功していた。
 しかし、闘奴達は突如吼えだす。
「カワイイ子にイ!」「意地悪スルウ!!!」
 闘奴達は嗜虐心を燃やすことで、動揺を軽減。再び目を血走らせ、突進してくる。
 その先にいたネーヤ・ティオモは、息を飲む。小声で自分に、
「すごい大きくて怖くて……強そう……う……でもオブリビオンに会うために、通せんぼはなんとしても突破させてもらいます!」
 そしてネーヤは殊更に怯えた顔を作り敵に背を向けた。
 それは演技。嗜虐心を燃やし戦う敵を、逃げ回る振りで誘き寄せる。
 ネーヤは足を動かしつつ、杖を強く握る。力の発動に向け、準備。
 特に足の速い一体がネーヤを追おうとしていた。メグレス・ラットマリッジはその敵の前へ移動。
「好きな子に振り向いてほしくて余計な干渉……あの定石通りの強力な乙女ムーブを見せたランジーリちゃんの、ペットだけはありますね。油断はしませんよ!」
 メグレスは敵の顔へ雷杖を突き出す。血を消費し、電撃。
「ぎゃあああ?!」
 眩しさで敵の目を灼いた。メグレスはその顔を、雷杖で殴打! 一体が尻餅をつく。

 敵に一撃を加え、メグレスは横に飛びのく。
「ネーヤさん、お願いします」
「ありがとうございます。準備ができました!」
 ネーヤは、エレメンタルロッドを振る。エレメンタル・ファンタジアで『植物の竜巻』を巻き起こす。
 急成長する蔦が闘奴達の脚を縛り、枝が腕を拘束する。動きを封じる。「う、動けねえ?!」悲鳴をあげる闘奴。
「なんとか……制御できてます、ならこのまま……」
 ネーヤは全神経を術の制御に集中。植物の竜巻を操り、闘奴の群れをさらに襲わせる。
「精霊さん、ごーごー!」
 蔦は縛った敵を持ち上げ、宙高くで振り回し、意識を奪った。

 竜巻から逃れた一体が、歯茎をむき出し怒鳴る。
「ペットをいじめるぅ? 許さねええっ、デスマッチだァ!」
 鎖を取り出す。ネーヤを狙い、術を妨害しようというのか。
 メグレスは敵に接近、【咎力封じ】を行使。闘奴の鎖にロープを巻き付け自分と敵の体を繋ぐ。
「デスマッチなら私がお付き合いしますよ?」
 逃げれなくなった相手に、メグレスは雷杖二種で突きかかる!
 もがく敵に、メグレスは打つ。殴る。抉るように突く。そして、
「この力がァ乙女力か……ぐへえ!」
 どたり。意識を完全に断たれ、敵が倒れる。

「敵の数は残り十を切りましたね」
「あと少しで突破できます……!」
 メグレスとネーヤは赤茶と灰の瞳で、視線をかわしあう。
 残る敵は僅か。だが、猟兵達は最後まで気を抜かず、戦場を駆ける。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

蝶ヶ崎・羊
ランジーリの姿と性格が想像以上にクセが強かったので一瞬ポカンとしたがペットの登場で我にかえる
『ペット?荒くれ者の間違いではないですかね…』
まずは複数の敵を指差ししてジャッジメント・クルセイドを発動
中心に【天からの光】を落とします
回避する方もいると思いますので、すかさず【全力魔法】を当てにいきます

SPDの攻撃はC・Cで【武器受け】します。この武器は重いので力持ちと言っても繋いだのなら動きが一瞬だけでも鈍くなるでしょう
近距離の攻撃は【見切り】ながら鎌鼬(魔法銃)で【二回攻撃】しましょう。近いのですから当たるはず…

『とおせんぼするペットにはお仕置きです。』

※絡み歓迎です




 残り僅かになった闘奴達は、扉の前に固まっていた。
「オレタチ、かぁいいペット」「ダカラ、ここはとーせんぼぉ」
 蝶ヶ崎・羊は敵へ一歩を踏み出す。
「ペット? 荒くれ者の間違いではないですかね……」
 冷たい声を出す羊を、闘奴達が見た。一体が鎖が飛ばしてくる。
 体に巻き付こうとする鎖。羊は咄嗟に【C・C】を突き出す。鎖は【C.C】に巻き付いた。重さに、鎖を持つ闘奴の動きが、一瞬、鈍る。
 その一瞬のうちに、羊は敵達を指さす。
「お望みなら、ペットとして接しましょう。とおせんぼするペットにはお仕置きです」
【ジャッジメント・クルセイド】、天から降る一条の光。その威力に、闘奴達は一瞬で意識を失い倒れていく。

 敵はほぼ全滅。だが闘奴三体が光を回避していた。三体は羊へ走り、棍棒を振る。
「回避する方がいましたか。ですが、予測の範囲内です」
 骨を砕かんとする敵の一撃を、羊はバックステップで回避。
 羊は、間髪入れず魔法銃【鎌鼬】の引き金を引く。一度、二度、三度。
 連射された疾風が、三体を切り刻み――終わらせた。

 闘奴達を全滅させた猟兵は、屋敷の扉に目を向ける。
「残るは、あのランジーリですね。想像以上にクセが強いオブリビオンでしたが……村の方々のことを考えれば、放置はできません。行きましょう」
 村に真の意味での平和をもたらすため、猟兵は屋敷へ突入。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『変態的破滅招来体』ランジーリ』

POW   :    本当の自分と向き合って!
【欲望】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【対象の分身】から、高命中力の【本音】を飛ばす。
SPD   :    あなたの気持ち、わかるわ!
【まるで相手の心をわかっているかのように】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    あなたの欲望を教えて?
質問と共に【視線を向けてウィンク】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ウルフシャ・オーゲツです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 迷路に踏み入った少女は助けた。闘奴は倒し、少女が探していた薬の花も確保できた。
 が、オブリビオンがいる限り、村にいずれ災いが起きる。
 猟兵達はオブリビオンを倒すため、屋敷内に踏み入った。

 入ってすぐの広間に満ちる、花の甘い香り。
 壁には生垣以上に様々の花が飾られている。
 赤いじゅうたんの上に、黒いベビードールを纏ったそいつはたっていた。
 オブリビオンにして『変態的破滅招来体』ランジーリだ。
「ああ! 乙女に会うため、試練を乗り越えてくる。なんて素敵なんでしょう! ほら、こんなに胸がどきどきしてるの!」
 ベビードールの中で、胸の筋肉がびくんびくんと脈動。
「さあ……私達を隔てるものはもう何もないわ。私、綺麗でしょ? そんな私にあなたの話を聞かせて」
 全身の筋肉をはち切れんばかりに膨張させながら、ランジーリは一歩、二歩、猟兵達に歩み寄って来る。
「さぁ……あなたの本当の欲望(キモチ)を聞かせて……?」
シゥ・フリージア
おねーさんキレイだよ?
こきょーのクァンマそっくり!
(やさしいゴリラのおねーさんだよ!)

集中を乱すため
【空中戦】で視界をうろちょろ

皆いじめる、ダメだよ!
味方への攻撃は★石の【投擲】による【気絶攻撃】や
★Amaryllisの氷の【全力魔法】でアィラ(雪)いっぱい作ってドーン!
フィエ(冬)は、みんなサムイ言う
だからダンジリさん…
ら…らんじぃりさん?
いっしょにサムイサムイなっちゃえ!

ケガした味方はUCで回復するね

んみゅ、しつもん?
いいよ、シゥなんでも答える!

ねーねー、シゥからもしつもん
よ(く)ぼーってなぁに?
そのおようふくなにー?
ねーねー、ねーねー

ヘンタイは知ってるよ!
チョウチョ、なることだよね!


ロイド・テスタメント
【心情】
何とも、心は可憐な方なのでしょうか。
オブリビオンである以上、私の敵でしかありません。

【戦闘】
ユーベルコード『完全なる闇の蜃気楼』で動きを止めます。
「欲望? 決まっているだろう、貴様を殺して糧にするためだ!」
拷問具(今回はアイアンメイデン)に閉じ込める、入らなさそうならば面倒くさそうに殴る。
「俺は暗殺者だ。殺す事によって得られるモノ以外はーー不用だ」
Blau Kreuzから糸を出し、『戦闘知識』と『第六感』で相手の行動を読み、『罠使い』で糸を張り巡らせた場所に誘い込み縛り上げると『傷口をえぐり』ながら『生命力吸収』をする。
「良い姿だな」
鼻で笑う。

※戦闘中は荒々しくなり、口調も悪くなります




 ランジーリは猟兵に問う。
「聞かせて頂戴――私、綺麗?」
 それは『真実を答えない者を害する力』を持つ問い。
 シゥ・フリージアは、
「おねーさんキレイだよ? こきょーのクァンマそっくり!」
 優しい『ゴリラ』を想い出し、声を弾ませる。素直に答え、問いの力を無効化。

「正直なのは立派よ。でも。他の女の名を出しちゃ、ダメ。お仕置き☆」
 ランジーリの剛腕が動く。放たれる拳。
 シゥは体を捻り回避。が、拳が体を掠めた。体勢を崩すシゥ。
 ロイド・テスタメントはシゥの前に。ランジーリと向き合う。
「そんなに私とお話したいの? 嬉しいわ。じゃあ貴方の欲望を聞かせて?」
 敵の質問に、ロイドは冷酷に断言。
「欲望? 決まっているだろう、貴様を殺して糧にすることだ!」
「うふ。食べちゃいたいってこと?」
 ランジーリは腕をロイドに伸ばす。が、敵の動きを、ロイドは読んでいた。
「俺は暗殺者だ。殺すことによって得られるモノ以外は――不要だ」
 ロイドは【Blau Kreuz】から透明な鋼糸を、周囲に張っていた。糸を相手の腕や胴に絡ませる。【完全なる闇の蜃気楼(ペルフェクトゥス・テネブラエ・ファタ・モルガナ)】!
 が、糸に締められつつも、ランジーリは笑い、強引に手足を動かす。ロイドの顔に拳がぶつかる。

 その時。歌が響いた。体勢を立て直したシゥの【希望の歌(ユニ・ナ・リア)】だ。暖かな歌声と柔らかな光の波で、ロイドの痛みを完全に除去。
 歌い終わったシゥは、「皆いじめる、ダメだよ!」相手を叱り、石を投擲。石を腹にめりこます。
 シゥは即座に【Amaryllis】を掲げ、全力魔法。
「フィエ(冬)は、みんなサムイ言う。だからダンジリ……ら……らんじぃりさん? いっしょにサムイサムイなっちゃえ! ドーン!」
 大量の雪で相手の体を覆う!
 凍える相手の周りを、シゥは飛び回った。
「ねーねー、シゥからもしつもん! そのおようふくなにー? ねーねー」
 声と動きで、敵を惑わすシゥ。

 ランジーリはシゥを捕まえんとするが、冷たさで動きが鈍っている。その五指にロイドの鋼糸。
 シゥが奮戦している間、ロイドは再度、鋼糸を張ったのだ。
 ロイドは糸をランジーリの全身に巻きつける、今回は簡単に動けぬよう幾重にも。
 ロイドは「良い姿だな」鼻で笑い、糸で足を掬う。転んだ敵をアイアンメイデンに閉じ込める。無数の針で刺す!

「冷たくて、痛い。これが愛? 胸がキュンキュン☆」
 ランジーリは、拷問具をこじ開け出てくる。歯茎をむき出し笑むランジーリ。
 しかし。ランジーリの体の各所から流れる血。シゥとロイドの攻撃は確実に効いている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ネーヤ・ティオモ
あ、あの、すごい筋肉です…!見方によっては綺麗というか、芸術的の次元なのかもと思います…。

私の本当の欲望ですか…?私の欲望は…「家族がほしい」
お父様もお母様もお会いしたことが無くて…だから、お父さんのために花を求めたあの子は助けなきゃ、って思ったんです

……雑談はここまでです、あなたはオブリビオン。ここで私達に倒―…
あっ、【謎の超聖人】さん…!戦ってくださるのですか!?
え…「真に屈強で美しい筋肉にこそ神は宿る」…?
なんかすごい自信です…!で、ではお願いします!(ランジーリの方へ歩みを向ける屈強な超聖人に頭を下げた)




「もっとお話しましょ。貴方の本当の欲望は何?」
 流血しつつもランジーリは、答えぬ者を傷つける魔の問いを放つ。
 ネーヤ・ティオモは目を閉じた。数秒し目を開ける。
「私の欲望は……『家族がほしい』。お父様もお母様もお会いしたことがなくて……だから、お父さんのために花を求めたあの子は助けなきゃ、って思ったんです」
 ネーヤは切々と答え、問いの魔力を退けた。

 ネーヤは糸杉の聖杖を握り、前進。話はここまでです、と。
 ランジーリは腕の力瘤を盛り上げる。
「いい子ね。抱きしめてあ――?」
 言葉が途切れた。突如、【謎の超聖人】が現れたのだ。超聖人はネーヤを見、親指を立てる。任せろ、と。
「【謎の超聖人】さん……! 戦ってくださるのですか?! で、ではお願いします!」
 頭を下げるネーヤ。
 超聖人は、「真に屈強で美しい筋肉にこそ神は宿る」と堂々の宣言。
 超聖人とランジーリは見つめ合い――同時に拳を繰り出した。
 超聖人の拳がランジーリの顔に、ランジーリの拳が超聖人の顔に、めり込む。

 どた。超聖人が尻餅をつく。ネーヤは慌てて超聖人に駆け寄り、助け起こす。
 が、ランジーリも、超聖人の打撃に足をふらつかせている。
「今がチャンスです……!」
 超聖人が作った好機を逃してはいけないと、ネーヤは聖杖を握り直す。

成功 🔵​🔵​🔴​

熱海・靖久
(UC発動。人格の『春』と共に)
…うん、悪夢だね。
『最近の乙女はスゲェな、ケケケ』
今こそ試練の時な気がするね。行くよ、春。
『ケケケ。あの娘の父親のためにも、な』

■戦闘
「こんなおじさんでもいいのかな?」
敵の木を引くように、翻弄するように軽快なステップと共に近づく。
「僕はさておき、気になった人はいたのかい?」
余裕の笑みを見せつつ、武器のレガリアスシューズで攻撃を重ね。
「僕も若かったらなぁ」
などと気を引きつつ
『若くても俺ぁ御免だね』
と回り込んだ『春』が【力貯め】【だまし討ち】、【2回攻撃】
それに合わせて靖久も【吹き飛ばし】でコンビネーション攻撃を
「早く、花をあの少女に…!」

※アドリブ&絡み大歓迎!


シーヴァルド・リンドブロム
本当の、自分……そうだ、俺は自分と向き合う事を何よりも恐れていた。
しかし今なら(引き籠もり生活を送っていた)過去と向き合える筈!
ならばその胸を貸してもらうぞ、変態(略)!

黒風鎧装を纏ってランジーリにぶつかり稽古の如く立ち向かう。
この身を包む漆黒の旋風こそ、お前のペット達と肉体をぶつけ合った証……!
筋肉など、マッチョなど恐れるものか。その肌の下に流れる血潮こそ甘露、俺の欲望はお前を屠り、その命を啜り尽くすこと……!
拷問具を操り、鎧砕きからの傷口をえぐるで出血させ、真の姿(ヴァンパイアっぽい)で吸血、生命力を奪う。

傍目から見ると、マッチョなオネェに襲い掛かっていて超恥ずかしいが我慢だ!
※ネタ歓迎




「今こそ試練の時な気がするね。行くよ、春」
『ケケケ。あの娘の父親の為にも、な』
 熱海・靖久は【オルタナティブ・ダブル】で『春』を呼び、ランジーリに接近。靴の踵で刻むステップ。
「こんなおじさんでもいいのかな?」
 言い終えるや、靖久は足を上げる。仲間の攻撃でふらつく敵の顎を、爪先で狙う。が、ランジーリはふらつきつつも腕で防御。
 さらに靖久は、相手の腹に蹴りを放つが、ランジーリは再び腕で弾く。直撃には至らない。
「私の気を惹きたいのね? 可愛い貴方の気持ち、乙女には分かるわ!」
 楽しげなランジーリの顔を見、靖久は見抜く。敵はユーベルコードで心を読み防御している。なら隙を待てばいい。
 余裕の笑みを崩さず、靖久は敵に対峙し続けた。

 シーヴァルド・リンドブロムは靖久に加勢すべく突進。
「貴方も来るの? でもまず、本当の自分と向き合って?」
 ランジーリは指を鳴らす。途端。シーヴァルドの前に、もう一人の彼が出現。引き籠り時の姿。
 もう一人は叫ぶ。「~~!」その時の本音を、過去の痛みをぶつけてくる。が、シーヴァルドは止まらない。
「俺は自分と向き合うことを何より恐れていた。しかし今なら過去と向き合える!」
 シーヴァルドは過去の声を乗り越え前へ!
 シーヴァルドは真の姿、吸血鬼めく体へ変化し【黒風鎧装】を発動。体を覆う漆黒の旋風の力で加速、敵との距離を一気に縮める。
「胸を貸してもらうぞ、変態! 見よ、この身を包む漆黒の旋風こそ、お前のペット達と肉体をぶつけあった証……!」
「私の胸に触りたくてペットと体をぶつけた? 乙女心が刺激されるっ」
 ランジーリは興奮。胸筋をひくり。が、シーヴァルドは黙殺。
「筋肉など、マッチョなど恐れるものか! 肌の下に流れる血潮こそ甘露、俺の欲望はお前の命を啜り尽くすこと!」
「それってプロポ―……きゃんっ」
 赤面する敵。シーヴァルドは【ガウトの拷問柩】から出した処刑具で、敵の肩を刺し、出来た傷を牙で抉る。吸血!

 ランジーリはシーヴァルドを腕力で引き剥す。が、大きくよろめいた。
「情熱的だね、ご馳走様。僕も若かったらなぁ」
 靖久は再び敵前へ。今の敵に読心の余裕がないと確認、春に目で合図。
 春は敵背後に回り、『若くても俺ぁ御免だね』と、敵の背骨を折らんばかりに蹴る! 靖久も拳を敵の鳩尾に叩きつけた。

 シーヴァルドの吸血、靖久と春の打撃に、ランジーリは片膝を床についた。
「このまま畳みかけるぞ!」「ああ。早く、花をあの少女に……!」
 勝利が見えてきた。シーヴァルドと靖久の瞳に、それぞれの強い意志。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

蝶ヶ崎・羊
近くで見ますと威圧感がひしひしと伝わりますね…しかし村を襲わないよう片付けなくては

先手必勝。ヒアデス・グリモワール(魔導書)で鋭利な竜巻(【全力魔法】)をぶつけにかかります
近づいて来たらグリモワールを鈍器のように持って角で二回殴ります(【二回攻撃】)

自分や味方に攻撃を繰り出したら「ミレナリオ・リフレクション」を発動
相殺と此方に気をそらすことが出来れば良いのですが…
時折の打ち消しの確率を上げる為に【見切り】ながら敵の攻撃を学習します

WIZの攻撃で少女と同じ質問をされた場合
『気に入らない意見を聞いたら暴行をくわえる方は綺麗とは言えません』と正直に伝えましょう


メグレス・ラットマリッジ
世界の為に、少女の願いの為に、私の女子力の高さを証明する為に!
ランジーリちゃん、貴方をここで倒します!

UCを使用しての接近戦を仕掛けます。獲物のスタンロッドによるマヒ攻撃で行動を妨害して、大きな隙が出来れば高出力の電撃を叩き込みたいです。

同じく女子力(物理)高めの女の子なので、ランジーリちゃんのSPDのUCは刺さりそうな気がしなくもないです。
POWのUCによる自身への本音は『自分の年齢を考えて相応に振る舞いなさいよ』みたいな感じだと思いますが、
『宇宙に比べたらまだまだ女子だってんですよ!相対的にセーフ!』と開き直ります!
この本音、ランジーリちゃんにも効きませんかね?




 メグレス・ラットマリッジの前に、もう一人のメグレスが立ちはだかっていた。敵のユーベルコードが生んだ『彼女』は言う
「自分の年齢を考えたら?」
「宇宙に比べたらまだまだ女子だってんですよ! つまり! 相対的にセーフッ!!!」
 心を削ろうとする言葉を、メグレスは壮大に反論、突破! メグレスはランジーリに迫る。
「世界の為に、少女の願いの為に、私の女子力の高さを証明するために! ランジーリちゃん、貴方をここで倒します!」
「良い声ね、ご褒美よ!」
 片膝をついていたランジーリは、膝を震わせつつも立ち上がる。強く腕を振る。
 ブンッ。瀕死だからこその渾身の一撃を、メグレスは首を傾け回避。
 ローキックを跳んで避け、次の拳を杖で弾く。【絶望の福音】で敵の動きを完全に予測!
 が、メグレスの攻撃も当たらない。心を読まれているかのように。
 互いに攻め手を欠く状態。そこに、
「右胸を狙って下さい!」
 蝶ヶ崎・羊が声をあげた。咄嗟に狙いを変えるメグレス。敵のガードを抜け、スタンロッドが命中!
 羊は【ミレナリオ・リフレクション】を発動、心を読む敵の心を逆に読み、的確に指示を出す。
敵の回避能力を無効化。
「心が分かった気でいる方の心を理解する、容易いことです――メグレスさん、次は顔を!」

 力を無効化する羊に、ランジーリは興味を覚えたようだ。顔を羊に向け、問う。
「私、綺麗?」
「気に入らない意見を聞いたら暴行を加える方は、綺麗とは言えません」
 正直に答えなければ傷つく魔の問い、だが、羊は躊躇なく即答。羊は続ける。
「威圧感なら感じますよ。ひしひしと。が、村を襲わないよう片付けさせて貰います」
「綺麗好きな子、好き!」
 ランジーリは羊へジャンプ。飛んできた傷だらけの巨体に、羊は動じない。【ヒアデス・グリモワール】の角で、敵を叩き落す。
 床に落ちた敵の前。羊は、魔導書の牡牛の表紙を捲る。
 息を吐き、全神経を集中。魔法を発動。竜巻を発生させる。風の刃でランジーリの筋肉を裂き、風力で敵の体を持ち上げる。
 天井にぶつかり、落下するランジーリ。羊は近くの仲間に緑の目を向ける。
「メグレスさん、お願いできますか?」
「ええ、いきます!」
 メグレスは、床を蹴り疾走。落下し、床に激突したランジーリへ、メグレスは【雷杖】を振り上げる。
「ランジーリちゃん、女子力勝負はここで決着です!」
 放つ高出力の電撃。バチイッ、大きな音。メグレスの電撃に跳ねるランジーリの体!
「ナイス女子力……貴方達、見、事……よ」
 それを最後に、ランジーリは完全に沈黙。筋肉質な体が、空気に溶けるように消える。猟兵達の勝利だ。

 暫くして。
 猟兵達はランジーリが支配していた村に移動、家で父を看病していた少女に紫の花を手渡した。
 少女は、
「あ、あ、ありがとう……ありがとうございますっ。お、お父ちゃん、もう大丈夫だからぁっ。よ、よかったよぅ」
 目に涙をうかべ、父の薬を得れたことを喜ぶ。猟兵へ何度も頭を下げた。
 村を支配していた変態なオブリビオンは倒した。この村に平和と幸せが訪れるに違いない。猟兵達は父娘と村を救ったことを実感し、帰路につくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月16日


挿絵イラスト