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うにょーん

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●匂いに釣られて……?
「くまー!」
「ピー!」
「うわあ、何だ何だ!?」
 村の人々が巨大なクマとヒヨコの襲来に驚愕し、散り散りになって逃げ惑う。
 オブリビオンかどうかは判断出来なかったが……杵を放り、臼をそのままに、子供を抱き抱えながら逃げる者もいた。当然だ。命あっての物種、と言うのだから。
 ……だが、クマとヒヨコの目的は食べられない命ではなく。搗き立て、そしてほかほかな。

●搗き立てうにょーん
「うにょーん、が、狙われてます……です」
 擬音での表現に思わず、一部の猟兵が首を傾げたのを見て漸く気付いたのか。辰神・明(双星・f00192)……主人格の『メイ』はあうあうと慌てつつ、食べた事が無い其れの名前を思い出そうとしてハッとする。
「えっと、おもちが、狙われていて……みなさんに、おっきなクマさんともふもふなピヨさんを、止めてほしい、です」
 その表情は至って真剣そのもの。
 彼女の言うクマさんとピヨさんはオブリビオンなのだろう。
「場所は、サムライエンパイアの……とある村、です。丁度、その日が……餅つき大会、だったみたい、で……」
 搗き立てのおもち、茹でた小豆や炒った大豆の匂いに腹ペコオブリビオンが反応して……その場に集まっていた村人達がパニックになってしまった、らしい。このままでは折角の催しが台無しになってしまう。止めねばならないだろう、何よりお餅が勿体ない。

「まずは、クマさんの方から……止めて下さい、なのです」
 可能ならば、餅つき大会の会場から離れた場所で戦うのが望ましいだろう。
 空腹故に餅に反応している様だが、クマさんの本来の好物は鮭とおむすびらしい。素直な性格なので、好物を利用すれば誘導には苦労しない筈だ。誘導せずに襲撃方向の途中で待ち伏せ、倒すのも良し。
「クマさんも、ピヨさんも……とっても、可愛いです。けど、油断しないで、下さい、です」
 そう、どれ程見た目が愛らしくてもオブリビオン。猟兵として、倒さねばならない。
 ……戦闘のどさくさに紛れてもふもふする事は可能だが、確実に倒さねばならないのだ!
「あっ、えっと……無事に、餅つき大会が、再開出来たら。みんなで、参加も出来るみたい……です。いっぱい、いっぱい、うにょーんが……食べられます、です、ね」
 村の平和の為にも、美味しいお餅の為にも。
 猟兵達はほわりと笑むメイに見送られながら、サムライエンパイアの世界へ向かうのだった。


ろここ。
●御挨拶
 皆様、お世話になっております。
 もしくは初めまして、新人マスターの『ろここ。』です。
 おもち、うにょーん。

 二本目のシナリオは戦闘シナリオとなります。
 脅威となる腹ペコオブリビオンを倒し、餅つき大会を楽しみましょう!

 尚、第三章(日常パート)のみ、お呼びがあれば辰神・明も同行が可能です。
 同行を希望する際はお手数をお掛けしますが、プレイングの先頭に【同行希望】と記載をお願い出来ればと思います。
 また、グループでの参加の際はグループ名を、お相手がいる際にはお名前とIDを先頭に記載をお願い致します。

 それでは、皆様の素敵なプレイングを明と一緒にお待ちしております。
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第1章 集団戦 『もりのくまさん』

POW   :    もぐもぐたいむ
戦闘中に食べた【鮭 】の量と質に応じて【全身の細胞が活性化し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    たべちゃうぞ! 
【ある日、森から 】【現れた熊が】【かわいい顔に似合わぬ鋭い爪の斬擊】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    みんなあつまれー!
【くま 】の霊を召喚する。これは【くまぱんち】や【くまかみつき】で攻撃する能力を持つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

小野・遠里
熊は総じて可愛らしい外見でもその腕力は規格外……気を抜いたら首が飛びますよ。その力にはこちらも力で…とは言え、私の腕力だけでは心もとないので助っ人を呼びましょう。
と言う事で、おにぎりを頂きつつ…
ユーベルコード「兄貴と私」発動!兄貴、出番です!(何

その鍛え抜かれた筋肉と胸板!そしてその健全なる肉体のポージングが呼び出す輝き!そして心通わす筋肉の肉体言語!肉体と肉体のぶつかり合い!

「筋肉は、裏切r(突然の放送事故)」
と言うよりも暑苦しいです。(何
一応私もその後ろから援護攻撃でもやってますね。斧で。

そういえばサムライエンパイアの暦では今が正月でしたね。
お餅が楽しみです。なので、必ず守り切らないと…。



●ビバ!マッスル!
 サムライエンパイアの暦上は今が正月、必ずお餅を守り切らねばならない。
 森から出てきたばかりの熊と対峙しながら、小野・遠里(遠里小野の未申・f09680)は覚悟を決める。一切恐怖心を抱かないと言えば、嘘だ。それでも守る為だから。
「(可愛らしい外見でもその腕力は規格外……)」
 愛らしい見た目をしていても、気を抜いたら首が飛ぶ。確実に。
 その上、目の前の熊は空腹に駆られているのだから、手加減なんてする理由などないだろう。くまーっ!と鳴く声は可愛いが、早く眼前の敵を倒して空腹を満たしたい気持ちで一杯の筈だ。
「力にはこちらも力で、助っ人を呼びましょう」
 自分の腕力では心もとないという判断は正解だろう。
 目の前でおにぎりを綺麗に食べるという、空腹の熊に取っては拷問の様な行動をしつつ……ごくん、と飲み込んで。そして、凛とした声で告げる。
「兄貴、出番です!」
 ユーベルコード、兄貴と私が発動された。
 現れたのは筋肉がこれでもかと盛られた、見事なマッチョマン。笑顔がきらりと光り、何のサービスなのか熊に向けてウインクまで。常に後光が彼を照らす、筋肉は止まらない止められない……!
「く、まー……」
 あまりの衝撃的な光景に、熊も一瞬空腹を忘れた。
 今の鳴き声を言葉に出来るものなら、きっとこう呟いた事だろう。何だ、コレ。
 熊の気持ちも何のその。兄貴は鍛え抜かれた筋肉を誇示せんと熊へ向かい、徒手空拳を用いて攻撃を仕掛ける。その度に輝く歯を魅せて、笑う。
 熊も何頭か仲間の霊を呼び出して、共に兄貴へ攻撃するが……その度に眩しいポージング。正直、霊も戸惑っている。いや、戸惑わない方が無理だ。
「……いい加減、暑苦しくなってきましたね」
 混沌を招いた張本人は兄貴が奮闘している間、後ろで斧による援護を行っていたが……暫くして、兄貴と熊の霊が同時に消える。どっと疲れた様子の熊を、小野は得物でざっくり。
 ……消える直前、熊は何故かホッとした様子を見せていた気がした。

成功 🔵​🔵​🔴​

リン・イスハガル
【SPD】にて行動。

●心境
わたしも、お餅食べたい。
熊と鳥にに食べられるくらいなら死んだ方がいい。だから、餅を狙うやつは、きる。

●行動
まずは鮭のおにぎりで熊をおびき寄せる。おにぎりはわたしの、大好物。常に携帯しているから、大丈夫。
離れた所まで行くと、攻撃を開始する。
最初にダガーを投げて此方により注意を向け、気を引き続ける。
完全に気を引けたら咎力封じを使って敵のユーベルコードを封じようとするよ。

わたしも、腹ぺこだから、ご飯食べたい気持ちは分かるけど、人が怯える。それは、いくない。


狐宮・リン
くまさんかわいいっ!!

あ、そうじゃないですね!?
くまさんからうにょーんを守らねば……!

うにょーんから離さなければ……
あれです!鮭おにぎり!
鮭おにぎりを持っていきましょう!!
おびき寄せ2

【SPD】
動物と話す1
くまさん……お話出来るんですかね?
なぜうにょーんを狙うのか……

霊刀【白狐】は炎を纏います。
武器での戦闘は、
残像1、属性攻撃1、武器受け1、範囲攻撃1、、オーラ防御1
を使用。

基本はユーベルコード【伝承の氾濫】を使用して遠距離攻撃を行います。
戦闘知識1を使い有効そうな武器を予測して模造して撃ち込みます。
外れた武器を拾って投げるのもありですね……!投擲1



●くまさんかわいい!
 匂いの元は何処だ、と二頭の熊がうろうろ。うろうろ。
 そんな二頭の前に現れるのは、鮭おにぎりを手にしたリン・イスハガル(幼き凶星・f02495)と狐宮・リン(妖狐の若女将・f03275)だった。
「(お餅……熊と鳥に食べられるくらいなら死んだ方がいい)」
 大好物のおにぎりを差し出してもいい、それくらいお餅が食べたい。人によっては不気味な印象を与えるであろうリンの双眸に秘めるは、ただ一つ。
 わたしも、お餅食べたい。お餅狙うなら、きる。ちょっと物騒な決意。
「くまさん……お話出来るんですかね?」
 くまさんの魅力に内心ではかわいいっ!とはしゃぐ狐宮が首を傾げる。
 うにょーんを守らなければ、でも可愛いです……!そう、あくまで疑問の解消の為であって、くまさんとの触れ合いタイムが少しだけ欲しい訳ではない……筈だ!もふもふへの気持ちを抑え、くまさん達と視線を合わせる。
「くまさん。どうして、うにょーんを狙……」
「くまー!くまー!」
「……聞く気、ない?」
 会話の結果、くまさんはただお腹が空いて仕方がない様だ。
 別にうにょーんでなくてもいいのか、今は彼女達が持っている鮭おにぎりに視線が集中している。いつの間にか、熊達がじりじりと距離を縮めて来ている。
 動物と話すという技能を有さないリンでも、なんとなく察したらしい。腹ペコオブリビオン恐るべし。
「とっ、とにかく……うにょーんから離しましょう!」

●腹ペコの気持ち
 村から少し離れた開けた場所まで、リンと狐宮は熊二頭を誘き寄せる。
 ……此処ならば問題ないだろう。二人は同じタイミングでこくりと頷き、先に動いたのは狐宮。
「多くの人々の願い、想い、数多の物語……その末路」
 語り継がれた数多の物語、その中から選ばれた十九の武器。
 祈りと共に霊力の高まりを感じたのか、霊刀【白狐】に炎が灯る。
 野生の勘故か危機に気付き、二頭共に敵意を露わにするが、その初動は一本のダガーによって遮られる。狐宮から更に距離を取りながら音も無く、リンが投擲していたのだ。
「動くな」
 死を宿す視線、底冷えする様な冷たい声。熊が怯んだ直後――
「受け止めきれますか?」
 狐宮の詠唱が完了する。半径十九メートル内の無差別攻撃、具現した武器が暴れ狂う様に放たれた。無差別故に外れた物はあるが、確実に熊達へ深い傷を刻んでいく。……それでも二頭は立ち上がる、自分達の食欲を満たす為に!
「くまー!」
 自分の所へ向かってくる一頭の熊をしかと見据え、金色の尾が揺れる。
 くまさんは可愛い、可愛いけれど。倒さねばならないオブリビオンなのだ。炎を纏う霊刀【白狐】で爪を受け止め、流す。疲弊している熊の動きは隙が多く、一度距離を取るのも容易。同時に、先程の技で当て損ねた有効武器を手に取り……。
「えーいっ!」
 そのまま投擲!避ける余裕も無かったのだろう……直撃した熊は空腹への嘆きを鳴き、ぐらりと揺れながら消えていった。
「く、まーっ!」
 せめて、とリンの所に残りの一頭が突進する。先程の恐怖心は残っている、それでもお餅が食べたい!鮭おにぎりを食べたい!お腹が空いているんだ!鋭い爪を振り上げて、幼子を切り裂こうとする。
「……わたしも、腹ぺこだから、ご飯食べたい気持ちは分かる」
 ふっ、と風を裂く様な音がした。手枷が、拘束ロープが熊の前足を絡め取り……バランスを崩した熊が地に倒れ伏す。
「人が怯える。それは、いくない」
 此方も既に深手を負い、限界だったのだろう。最後の鳴き声は空腹を訴えるものか、別のものか。倒れた状態のまま、熊は霧散して消滅した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ピリカ・コルテット
ぴこーんっ!
たいへん!うにょーんがくまーんとぴよーんに狙われて大騒ぎ!
ここはきつねもぴょこーんと割り入らざるを得ませんっ!

おなかが空くのは分かりますが、人のものを取ったら泥棒です!
せっかくの村の催しを台無しにするのも許せませんっ!ぷんすこー!
まずはみんなでくまさん達を分からせて差し上げましょう♪

出会い頭はくまさんと同じ両手を上げるポーズを取って、
【全力魔法】の『わたしですよ』っ☆
くまさん達は集団ですし数が多そうなので、
光を放射してなるべく多くに当てるイメージでっ!
眩しい虹色の光で、狐にメロメロになっちゃいましたかー!?
もふもふできそうならします!!

アドリブ・絡み大歓迎っ♪



●天真爛漫大満開!
 うにょーんのピンチにぴこーんっ!と参上!
 誰が呼んだか、狐巫女。愛と希望だけじゃない、友情や精も探してます!
 くまーん、ぴよーん、と来れば……ぴょこーんと彼女もやって来る。
「せっかくの村の催しを台無しにするのは許せませんっ!」
 ぷんすこ、ぷんすこと言いたげにピリカ・コルテット(Crazy*Sunshine・f04804)は村と森の間の道で仁王立ちをしていた。お腹が空く気持ちは解る、とても解る。それでも人の物を取ったら泥棒だ。
 何より、皆の笑顔溢れる催しを台無しにするのは許せない!
「くまー?」
 そんなピリカの気持ちも露知らず、進行方向にいる狐耳少女の姿に熊は首を僅かに傾ける。明確な殺気を感じず、敵かどうかの判断に時間が掛かっている様だ。
 今の内ですね!この好機を逃さず、ピリカは両手を掲げ、片足立ちになる。
「くーまさん!わたしですよー!」
 熊が反対側に首を傾けた、その瞬間だった。
 笑顔よりも一層眩しい、七色の光が彼女自身から放たれる。技だけじゃなく、笑顔も全力で!もし別の熊が現れていれば、きっと影響を受ける程の威力。
 少しした所で光は収まり、肝心の熊の様子はというと。
「くーまー!」
 完全にピリカを敵と認識していなかった、寧ろ表情が柔らかくなっていた。
 確かにダメージは受けている様だが、それでも彼女の近くへ歩み寄ろうとする。
「もふもふしてもいいんですか!?わーい!」
 敵意が無い事を確認して……いや、確認せずとも今のくまさんを信じているのか。
 まずはそっと手を取り、段々と身体をもふもふしていく。もふもふ、もふもふ!熊も嫌がる様子は見せず、寧ろもっとと甘える様に。
 幸せのもふもふタイムを心ゆくまで堪能した後、ピリカはくまさんに催しを台無しにしたらダメという事をしっかりと伝える。
 その後……森へ帰っていく、くまさんの姿を最後まで見送った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヤツキ・リバー
うにょーん!
おもち!
聞いたことあるよ!
のど塞いじゃうっていう危険な食べ物だよね!
ニンジャが修行に使ってるって!
え、違った?

くまさんを会場から引き離すよー!
誘導用に手に入れたお魚さん(鮭)をぶんぶん振り回す!
「ほーら新鮮なお魚だよー!」
会場から離れてくれたら、お魚を上に放り投げるね。
くまさんがお魚に気をとられたら、隙を見て『サイキックブラスト』しちゃうよ!
上手いことくまさんが痺れたらタックル!
に見せかけて、もふっと抱きつきたいかなって。
もふ!
攻撃されそうになったら『野生の勘』で素早く逃げるよ!
こっちからは絵筆型の大きいペイントブキで攻撃!

くっ、もふもふを滅多打ちにするのは罪悪感があるよー。



●アグレッシブ鮭ブン回し系女子
 うにょーんの匂いよりも近い、別の匂いに反応したのか。既に村に侵入を始めていた熊が周囲を見渡す。直ぐに見つけた匂いの元に視線を向け、目を瞬かせる。好物の鮭が宙を泳いでいた。
 ……正確には泳いでいるのではなく、ブンブンと回されている。
「ほーら新鮮なお魚だよー!」
 大胆な行動に出たヤツキ・リバー(リープアワールド・f07173)は、熊の視線を引き付けられた事に満足げな笑みを浮かべる。
 お餅。忍者が修行に用いる、喉を塞ぐ危険な食べ物。
 それでも、熊の方が危険だと判断したのだろう。そのまま鮭をブンブン回しながら、村から離れようと移動する。遠くの餌より、近くの餌と熊は慌てて追いかけた。
「この辺りでいいかな……そーれっ!」
 鮭が飛び跳ねた!?
 真上に飛ばされた鮭に手を伸ばそうとする熊の胴体はガラ空きだ。
 両の掌から雷が迸る。火花が爆ぜる。放たれた電流が胴体に命中し、鮭を確保しようとする熊の手が止まり……其れは地面に落ちた。
 後でちゃんと汚れを落とそう、勿体無い。頭の片隅にそんな思考を過ぎらせて、ヤツキは動かない熊にもふっと抱きつく!
「おおー!すごーい!もふっ!」
 予想以上のもふもふ感に満足げだが……残念、時間切れらしい。
 再び動ける様になった熊は、食べ損ねた原因であるヤツキに明らかに敵意を抱いていた。嗚呼、食べ物の恨みは恐ろしい。距離を取り、鋭利な爪で彼女を引き裂こうと迫る。
「わっ……!?」
 ――間一髪、だろうか。
 腕を掠めたが、辛うじて避けたヤツキは気を取り直して絵筆を取り出す。普通の絵筆よりも大きい其れは、ペイントブキ。
「滅多打ちにするのは罪悪感があるけど……ゴメンね!」
 先程までもふもふしていた相手に対して、となると言葉の通り罪悪感を抱くが……それでも。絵筆で熊を何度も殴打する。……気付けば、熊は消えていた。
 そして一部の例外を除き、この熊が村に襲撃する最後の一頭だったのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『まっくろピヨたろう』

POW   :    超もふもふひっぷあたっく
単純で重い【もふもふなお尻 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ぱくぱくもぐもぐ
戦闘中に食べた【食べ物 】の量と質に応じて【眠くなってしまうが】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    もふもふあたっくはいぱー
【もふもふ体当たり 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠御剣・誉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●真の黒幕(もふもふ的な意味で)
「ピー……」
 ……熊達が皆、倒されたか。だが、進み続けよう。
 鳴き声はそんな気持ちを表現している、かもしれなかった。
 あー、お腹空いたな……と言っているだけかもしれない。真相は不明だ。
「ピー!ピー!」
 ぽよん、ぽよんという効果音が入りそうな様子で跳ねる。
 まっくろピヨたろうは、まっしろうにょーんを求めて、いざ村へと。このまっくろピヨたろうを倒せば、何の憂いも無く餅つき大会が行われるだろう。
 もふーん、ぽよーん。とってもふんわり、もふもふなまっくろピヨたろうが其れを知る由もなく……。
狐宮・リン
ああっ!?
こちらのヒヨコ?黒いけど
いえ、色は問題ではないですねっ!

かわいいー!!
ああ……もふもふ……

できませんよね……

あ、この子もうにょーんから離した方がいいですよね?
ひよこひよこ……
節分のあまりの豆とかで食いついてくれますかね?
おびき寄せ2

【SPD】
動物と話す1
やはり気になる…
お腹すいてるだけな気もしますけど…

霊刀【白狐】は炎を纏います。
武器での戦闘は、
残像1、属性攻撃1、武器受け1、範囲攻撃1、、オーラ防御1
を使用。

ユーベルコード【夢幻の霊刀】を使用して二刀流で戦います。

戦闘知識1、世界知識1を使い召喚した武器の使用方法を予測します。



●恐るべし食欲
「かわいいー!もふもふ……!」
「ピー?」
 よくわからない、と言いたげにぽよんぽよんと跳ねているまっくろピヨたろう。
 そんな様子もまた可愛い、と狐宮・リン(妖狐の若女将・f03275)は敵をじっと見つめていた。もふもふしたい、もふもふ……でも、オブリビオン。
「もふもふ、できませんよね……」
 明らかに先程の熊よりももふもふ、もふもふしたい。
 そんな欲求を我慢して、狐宮はまっくろピヨたろうと向き直った。もふもふは出来なくても、自分には動物との会話が出来るじゃないか!
「ひよこさん……どうして、うにょーんを狙うんですか?」
「ピヨ?……ピー、ピヨッ」
 まっくろピヨたろうは、もうにょーんの意味が解っていない様だ。
 狐宮の言葉に耳を傾けてくれたが、やはり返って来たのはお腹が空いたという訴えで。加えていい匂いがしたから来た、とも。やはり食欲とは恐ろしい。
 もういいだろうかと言いたげに、ぽよんぽよんと餅つき会場へ向かい始める。
「ま、待って下さい!これを見て下さーい!」
 慌てて狐宮が取り出したのは升、その中には節分の余りの豆。
 今のまっくろピヨたろうにとって、近場の御馳走!視線はあっさりと彼女へと戻る。飛び跳ねながら近付く様子を見て、彼女は慎重に距離を取りながら村の外へと誘導する。うにょーんから出来る限り、離す為に。
 程なくして村の外、戦闘に支障が無い場所まで来た所で……豆入りの升をしまい、代わりに霊刀【白狐】を手に。そして、もう片手には。
「我が創りし剣は儚く消える泡沫の剣、なれど今一時この刃は天下五剣にも劣らないっ……!」
 幻の業物、黒を屠る為の白き刀。其れは淡雪の様に美しく。
 狐宮の真剣な表情に合わせて、霊刀【白狐】に炎が纏い始めた。流石のまっくろピヨたろうも理解したのだろう、跳ねた勢いのままに彼女へと突進を仕掛ける。
「その切れを知りなさい!」
 残像に当たった所で、狐宮は背面に回り……二刀による十字斬りを浴びせる。美しき舞の様な攻撃を受けても、まだまっくろピヨたろうには余裕がありそうだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヤツキ・リバー
もふもふに うもれてねたい やつきかな
んんん、つい願望がサムライエンパイアのタンカ?ハイク?風に!
もう、何でこんなにもふもふがいるの。
サムライエンパイアはもふもふエンパイアなの!?

えーい、グラフィティスプラッシュで攻撃するよ!
食らえ、目潰しだ!
あああー、塗料でもふもふ毛並みが台無しに!
心が痛むんだよー。
ごめんねー、でも君を、倒さないわけには、行かないんだよ!
うにょーんの平和を守るためー!
うう、体当たりは避けたいかな。
もふもふの魅力に屈して攻撃出来なくなっちゃうかも。
あたしの野生の勘、働いてー!

戦いが終わったら、くまさん誘う時に放り投げちゃったお魚さん、回収しよっと。


※絡み、アドリブ歓迎です!



●もふもふえんぱいあ
「もふもふに うもれてねたい やつきかな」
 別の猟兵がまっくろピヨたろうを誘導してくるまでの僅かな間、ふと願望が俳句となって言葉に出る。季語は知らない子。
 そもそも、もふもふが多過ぎるのが悪い。サムライエンパイアではなく、もふもふエンパイアではないのだろうか。いや、もふもふエンパイアだ!しかし、もふもふチャンスはそう多くない……嗚呼、なんて無慈悲なんだろう。
 ヤツキ・リバー(リープアワールド・f07173)がもふもふに想いを馳せている間に、いつの間にかまっくろピヨたろうがぽよーんとしていた。
「うぅ、もふもふの魅力……恐るべし……!」
 実際に目にして感じる、圧倒的もっふりもふもふ。思わず戦意を失いかねない。
 絵筆型のペイントブキを手にしているものの、攻撃を躊躇ってしまい……敵がその隙を逃す筈もなかった。ぽよんぽよん、跳ねた勢いをつけて再び体当たりを仕掛ける。
「わ、わーっ!?」
 体当たりは避けたい、そんな気持ちが咄嗟に身体を動かしたのか。
 或いは野生の勘が当たるギリギリのタイミングで働いたか。
 どちらもという可能性はあるが、ヤツキは無傷で難を逃れた様だ。まっくろピヨたろうは続けて体当たりを試みるが、彼女の覚悟も固まった。
「ごめんね、本当にごめん!でも、えーい!」
 大きな絵筆を振り回し、跳ねている間に塗料を大量に付着させようとする。
 思ったよりも大量に塗布出来たからか、目元どころか全身が塗料だらけ。黒一色だった筈が、カラフルなヒヨコさんとなっていた。
 うにょーんの平和の為、とは言え……もふもふだった毛並みが台無しだ。
「(心が、痛むんだよー……)」
 視界がかなり遮られたからか、明らかにまっくろピヨたろうは動揺していた。跳ねながら回転する動きは、周囲を確認する為だろうか。
 放り投げた魚を回収する余裕はありそうだと判断して、ヤツキは熊の誘き寄せに使用した魚を探し始めた。……もふもふ、と名残惜しそうにぽつりと呟きながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ピリカ・コルテット
くまさんともふもふ和解ができるなんてっ♪
もしかしなくても、分かっちゃいましたー!!
この子達、全く悪気がないですっ!!(ぴこーん)

美味しい物の誘惑は、やっぱりわかりみが深すぎますので……!
『ここの食べ物はとったらダメなんだよ!
 こわーい猟兵に襲われちゃうんだよっ!!』
と伝えて、躊躇いと考え直しをして貰いましょう!

相手に最大限気持ちを伝えるのなら、体が一番だよねっ!
勇気を出して前に出て、両手を広げて発射です!
「わたしですよっ♪この先のうにょーんは大事な物なんですっ!!
 ピヨさんの為にも、ここは諦めてくださーいっ☆」

戦いになろうが対話になろうが、体を張ってベストを尽くします!
アドリブ・絡み大歓迎っ♪



●狐巫女様は止まらない!
「私、もしかしなくても分かっちゃいましたー!」
 今回も!呼ばれて飛び出て、ぴこーんと参上!
 塗料でカラフルになった身体のまま、その場で飛び跳ねるまっくろピヨたろうの前に立つのはピリカ・コルテット(Crazy*Sunshine・f04804)だった。耳と尻尾をぴこぴこ揺らし、確信した事実を言葉にする。
「この子達、全く悪気がないですっ!」
「ピヨ……?」
 新手が来たのか、と聞こえてきた声を頼りにまっくろピヨたろうはピリカに向かい合う。それでも彼女は逃げない、寧ろピヨさんの目を見て話せるのは良い事だ。
 美味しい物の匂いに誘惑される気持ちは解る、空腹の時ならば尚更惹かれるであろう事も。だが、この先のうにょーんは絶対に守らなければならない。
 そこで心優しい狐巫女は考えた。躊躇い、考え直しをして貰えばいいのだ!
「ピヨさん、よーく見ていて下さいね!」
 既に突進準備を始めているまっくろピヨたろうに告げて、両手を掲げる。その体勢に意味があるのか、まっくろピヨたろうには解らなかったが……理解する前に倒してしまおう。ピリカを吹き飛ばそうと、最後の一跳ねを行った瞬間。
「わたしですよー!」
 虹色の後光が狐巫女を照らす。笑顔を一層輝かせる。
 あまりの眩しさにまっくろピヨたろうは反射的に目を瞑るが、確実に後光を視認していた。嗚呼、クラクラする。もふもふな身体を左右によろめかせている間に、ピリカはピヨさんをじっと見つめて。
「この先のうにょーんは大事な物なんです!お願いです、ここは諦めて下さーい!」
「ピー……ッ!?」
 普通なら、食欲優先で行動していただろう。
 しかし、今のまっくろピヨたろうはピリカの話に耳を傾けようとも思っている。さっき浴びた光のせい、だろうか。思い至るも動揺は止まらない。でも、お腹が空いた。嗚呼、だがこの良い匂い……!
 ピリカの気持ちは充分に伝わったが、流石は大物。撤退させるには至らず……しかし、確実に猟兵達への攻撃を躊躇わせる切っ掛けとなった。

成功 🔵​🔵​🔴​

真宮・響
【真宮家】で参加。

ここにも食べ物を狙う黒ひよこが暴れてるようだね・・・前は団子だったけど今度はお餅か。他人に迷惑をかける悪戯が過ぎる子にはお仕置きしてやらないとね。

【忍び足】と【目立たない】でお尻と体当たりの攻撃範囲から逃れつつ、【ダッシュ】で敵に接近、【先制攻撃】【二回攻撃】で竜牙を使用するよ。もし奏か瞬がひよこに潰されるようなことがあったら助けてあげようか。


真宮・奏
【真宮家】で参加。


先日相対した別の黒ひよこは団子を狙ってましたが、今回はお餅ですか。この大きさではお餅だけではなく村の食糧にも被害がでそうですね。ん、退治しましょう!!

私はお尻と体当たりの攻撃から家族を護るべく、【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】を使った上で信念の盾を使います。潰されてしまっても耐えて見せますよ~。もし、響母さんと瞬兄さんが潰されてしまったら助けますね。


神城・瞬
【真宮家】で参加。

ここにも、食欲旺盛な黒ひよこが。先日は団子でしたが、今度はお餅ですか。サムライエンパイアの食文化は本当に人を惹き付けるのですね。・・・人でなくてひよこですが。大変申し訳ないですが、ここでストップです。

僕は主に後方支援を担当。【高速詠唱】【全力魔法】で氷晶の槍を撃ちます。余裕があれば、【援護射撃】で響母さんが接近するのを援護。母さんと奏がひよこに潰されたら助けますね。



●家族の絆
「ここにも食べ物を狙う黒ひよこが暴れてるようだね……」
 サムライエンパイア、某所に姿を見せたのは【真宮家】の三人だった。
 早速己の得物を取り出し、黒ひよこを見据えながら真宮・響(赫灼の炎・f00434)は苦笑する。前は団子を狙っていたが、今度はお餅か。
「サムライエンパイアの食文化は本当に人を惹き付けるのですね」
「この大きさではお餅だけではなく村の食料にも被害が出そうですね……」
 以前戦った其れもだが、目の前にいる黒ひよこもまた大きい。真宮・奏(絢爛の星・f03210)の言葉に、神城・瞬(清光の月・f06558)も同意する様に頷いた。
 確かにこの大きさではお餅だけではなく、そのまま村の食料も食べ尽くしてしまいかねない。改めて、二人が倒す決意を固めた所で……いの一番に駆ける影。
「この一撃は竜の牙の如く!」
 ――響の姿だ。
 近距離まで迫った彼女はブレイズフレイムを握り締め、横薙ぎに振るう。単純な技でも、極めれば奥義となる。竜が獲物に喰らい付くかの様に、刀身がまっくろピヨたろうの身体を抉る。決して浅くはない傷を付けたが、どうやら攻撃の際に敵の射程圏内に入ったらしい。
 まっくろピヨたろうが力を振り絞り、高く高く跳躍。狙いは響。先程の強烈な一撃が記憶に焼き付いたのか、早く倒さなければいけない相手と判断した様だ。
「響母さん、危ない!」
 だが、そうはさせまいと奏が動く。
 響を背にした彼女は上へ向けてエレメンタル・シールドを構える。そしてオーラを纏わせて、一呼吸。大切な家族を絶対、絶対に護ってみせる。
「私の信念を甘く見ないで下さい……!」
 強き信念は盾となり、奏の全身を覆う。
 僅かな間を置いて、盾ごと潰し砕こうとまっくろピヨたろうが落下、彼女に直撃した。後方支援を行っていた瞬が咄嗟に名前を呼ぶ。反応は無い。
 まっくろピヨたろうが身体を転がす様にして離れた後、その場に残ったのは……。
「大丈夫かい、奏」
「うん、ありがとう……大丈夫」
 重量には耐え切れなかったのか、しゃがんでいる態勢の奏に手を伸ばす響の姿だった。土埃で汚れているものの、目立った外傷は見られない。その事実に瞬は内心安堵し、まっくろピヨたろうは動揺していた。

●さらば、まっくろピヨたろう
 ……終わりは近い。
 後方から冷静に戦況を見ていた瞬は、その様に判断する。
 まっくろピヨたろうも食欲を満たそうと粘り続けていたが、それも限界だったのだ。体当たりの勢いは弱まり、お尻で潰そうとしても今までの様に高く跳躍が出来ない。僅かに漏らした鳴き声は空腹を訴えるものか。
「……ちょっとだけ、可哀想な気もするけれど」
「奏、それでも」
「わかってるよ、瞬兄さん」
 純粋で真っ直ぐ故の心遣いか。それでも……家族を、村を護る為に。
「護りは私に任せて。響母さんと瞬兄さんは、全力で」
「ああ、任せておきな!」
 瞬が縦に頷く間に、響がまっくろピヨたろうに向かい再び突撃。戦闘開始時から速度が変わらないのはそれ程、消耗が少ない証拠だろう。絶対に倒す、その決意はブレイズフレイムに共鳴し、紅蓮の様に光り輝く。
 ぐらりと揺れる身体を持ち直し、まっくろピヨたろうが反撃しようとするも遅く。響の豪快な剣術が一度ならず、二度敵を斬り裂く。ピギッ、と呻く様な鳴き声を零しながら、今度こそと体当たりを仕掛けようにも……其れを許さないと瞬が精霊術で動きを止める。
 駆け抜ける事を、護る事を止めるつもりはない。だがこれ以上……義妹を、勿論義母も傷付けさせない。寄り添い続ける為に、倒す事で護るのだ。
「貫いて見せます!」
 杖から溢れる魔力が氷槍と成り、まっくろピヨたろうを貫こうと迫る。鋭い氷晶の槍を避ける術も無く、まっくろピヨたろうは追撃を正面から受け止めて。
「ピ、ィ……」
 ……これまでの熊達と同様に最期までお腹が空いた、と訴えたかったのか。
 まっくろピヨたろうの姿は次第に薄れていき、やがて空気に溶けて消えた。そう、戦いは終わったのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『餅つきしようぜ!』

POW   :    力いっぱい餅をつく!食べる!

SPD   :    素早く餅を返す!食べる!

WIZ   :    きな粉やあんこ等を用意する!食べる!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 数々の猟兵達の活躍によって、戦いは遂に終わりを迎えた。
 餅つき大会は予定通り、行われる事となったらしい。詳しい事は知らなかったが、危険から守ってくれた猟兵達に対して村長は深々とお辞儀をする。
「皆様、本当にありがとう御座います。御礼には細やかな物となってしまいますが……皆様も是非、参加して下され」
 うにょーん、もといお餅のいい匂い。食欲を誘われる餡子やきな粉の匂い。
 さあさあ、皆の者!待ちに待った、餅つき大会だ!
狐宮・リン
あぁぁ!待ちに待ったお餅つき!!
みんなと仲良く味わいたいですね!

餡子にきな粉…
あ!砂糖醤油でもいいですよね?
つきたてのお餅でも砂糖醤油美味しいと聞きます!
海苔を巻いて食べるんだそうです!

つくのは少し大変そうなので、ちょうど良い大きさに取り分けたり、色々な味付けをお手伝いしますね!
これでも宿の女将です、お料理は手馴れて物ですよ!


ピリカ・コルテット
ひとまずもふもふな大騒ぎは終わりましたねっ!
まだまだ元気いっぱいですし、私も餅つきをお手伝い致しましょうっ!

持ち前の素早さを活かして、餅を返したり何か色々活躍できるかも!?
そぉいっ!よっこいしょー♪

最後までうにょーんを夢見て退場したピヨさんにも、一口食べさせてあげたかったなぁ……とか思いつつ。
オブリビオンだし突然割り入ったら皆びっくりしちゃうもんね、仕方ないねっ!
精一杯動いて、ピヨさんやくまさん達の分も私がいっぱい食べちゃいましょうっ♪

つきたてをうにょーんと伸ばして、しっかり楽しみながら味わいますよっ☆
味付けはどちらかというと甘いのが大好きです!!
アドリブ・絡み大歓迎ですよっ♪



●狐の若女将と巫女様
 もふもふな大騒ぎも終わりを告げ、さあさあ待ちに待った餅つき大会!
 村の男性と息を合わせて、ぴこーん!と素早く餅を返しているのはピリカ・コルテット(Crazy*Sunshine・f04804)だ。
「そぉいっ!よっこいしょー!」
 襷掛けをした状態で、元気良く餅を返す姿に村人達も楽しげに声を合わせる。とても元気な狐巫女の姿は、周囲にも元気を分けてくれるのだろう。
 そして、元気を分けてくれる狐の女の子はもう一人。狐宮・リン(妖狐の若女将・f03275)が両手で持つお盆には二人分のお茶、それから餡子やきな粉に砂糖醤油と……搗き立てのお餅が味毎に皿に乗っていて。彼女も襷掛けをして、袖が汚れない様にしている。
「ピリカさーん!お疲れ様ですよー!」
「狐宮さん、ありがとう御座いま……わーっ、お餅です!」
 見た目だけでも食欲をそそる、搗き立てのお餅ならば尚更。
 休憩してきなさいな、とっても美味しいよ。そんな村のおばさんの言葉に素直に甘えて、ピリカは返し役を交代して狐宮へ駆け寄る。
 二人は近くの縁側に腰掛けて、頂きますと声を合わせる。尻尾は互いにゆらゆらと、砂糖醤油の海苔巻きお餅をぱくっ!うにょーん。
「んーっ、美味しいです!これ、狐宮さんが作ったんですか?」
「これでも宿の女将です、お料理は手馴れた物ですよ!」
 狐宮が味付けをした砂糖醤油の海苔巻きお餅は大きさも程良く、且つ丁度良い甘じょっぱさだった。宿の女将としての経験からだろうか、料理の腕前はかなりのもの。ピリカも感動から目が輝き、幸せ一杯の笑顔が溢れる。
 ……最後までうにょーんを夢見たくまさんとピヨさんも、さぞ食べたかった事だろう。出来る事なら一口でも、と内心少しだけしんみりしつつ。
「だからこそ、いっぱい食べちゃいます!」
 突然割り入ってしまえば、村は大混乱。餅つき大会も中止となっていただろう。
 せめて、くまさんとピヨさん達の分も沢山食べようとピリカは考えたのだ。考えが思わず言葉に出てしまって、狐宮は不思議そうに首を傾げていたが。
「まだまだありますし、足りなかったらまた追加で作ってきますね?」
「本当ですか!?それなら、私もいっぱい動きますよー!ぴこーんとお手伝い、再びです!」
 その為にも食べて、元気チャージです!ピリカは次は餡子のお餅をもぐっ、うにょーんと伸ばして。ああ、また幸せで心が満たされる。
 狐宮も砂糖醤油の海苔巻きお餅を食べて、うにょーん。海苔の風味に、砂糖醤油の甘じょっぱさがとても良く合っていて美味しい。
 それからも餅つきや調理の手伝いをして、時には美味しいお茶と共に様々な味のお餅を二人で楽しむ。心もお腹も満たされて、二人の尻尾はまたゆらゆら揺れていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真宮・響
【真宮家】で参加。

やれやれ、騒動は一段落だね。(村の風景に目を細めながら)祭りが護れてなによりだ。

奏が大張り切りで餅つきしたいといってるので、餅返すの引き受けるよ。こういうのはつく人と返すひとの息が合ってなきゃいけないからね。奏の勢いが強すぎたら力を抜くようにとアドバイスしながら返していくよ。一杯働いた後のお餅の味はきっと極上の味に違いないよ。


真宮・奏
【真宮家】で参加。

物騒な乱入者は退治しました!!さあ、お祭りです。はい、張り切って餅ついちゃいますよ~(杵持ってぐぐっ)

響母さんが返してくれるなら安心してつけますね!!おりゃ~!!(響の力抜け、の指示に)あ、ごめんなさい。よいしょ。無事餅がつけたら餅をやっと食べれますね!!一杯食べたのでお腹ぺこぺこです!!(ほっぺが餅で膨らんでいる)


神城・瞬
【真宮家】で参加。

村の皆さんがご無事で良かったです。予定通り餅つき祭りが開催されるようで。途中参戦した身ですが、折角なので、参加させて頂きますね。

餅つきの方は響母さんと奏に任せて、僕は餅を食べる為の準備をしますか。きな粉、あんこ、くるみ、ずんだ、ごま、生姜。納豆もあるなら。皆の努力と協力で食べるお餅は最高に美味に違いありません。この何気ない日常こそ、僕の護るべきものです。



●いざ!餅つき!
「おりゃー!」
「……響、勢いが強過ぎだから力を抜きな?」
「あ、ごめんなさい。よいしょっと……」
 【真宮家】の餅つきの様子はとても賑やかだった。
 もふもふによる騒動は収束し、いざ餅つきに参加という訳で。搗く担当は真宮・奏(絢爛の星・f03210)、返す担当を真宮・響(赫灼の炎・f00434)が受け持つ。餅つきをしたい!という奏の強い希望から、この様になったのだが……少々張り切り過ぎてしまったらしい。響のアドバイスに申し訳なさそうにする奏の姿を微笑ましく思いながら、神城・瞬(清光の月・f06558)は少し離れた場所で調理を手伝っていた。
 家族のコンビネーションは戦闘のみではなく、餅つきにも充分活かされていた。
 程なくして綺麗な搗き立てお餅が完成し、嬉しそうに笑う奏の頭を響が撫でる。良く頑張った、と褒める姿は武人ではなく母親の其れで。
「一杯働いた後のお餅の味は、きっと極上の味に違いないよ」
「うん!瞬兄さんも待ってるよね」
 先の戦闘もだが、沢山餅つきをしてお腹がペコペコだ。
 待ち切れないと言う様に駆け足で、調理をしている義兄の元へ向かう。やれやれと苦笑しつつ、響がその後ろをついて行く。

●何気ない日常
「母さん、奏。お疲れ様」
「ありがとう!わっ、色んな種類がある……!」
 到着して奏が目にしたのは、彩り豊かなお餅の数々だ。
 定番の餡子やきな粉もあれば、それ以外にも胡桃、ずんだ、胡麻、生姜。村の人々の協力もあったとはいえ、ここまで揃えたのは家族に喜んで欲しい彼の気持ち故か。後からその光景を見た響もおおっ、と声を漏らして感嘆する。
「こんなに作ったなんて、凄いじゃないか」
「折角なら、色々楽しめたらと思ったんです。あと、納豆も作ろうかと……」
「兄さん、ストップ!納豆も気になるけど、まずは一緒に食べよう?」
 作ってくれるのは嬉しいが、最初の一口は家族みんなで食べたい。
 そんな奏の気持ちが伝わったのか、瞬は静かに頷いて。その間に、と響は餅が乗せられた皿を幾つか縁側に運び始めていた。この母、とても抜かりない。慌てて、二人も手伝おうと動く。
 お茶の用意も済んだ後、縁側に三人で並んでは好きなお餅を一つ手に取る。頂きます、と最初に発したのは誰だろうか。三人ほぼ同時にお餅を一口。
「美味しい……!」
「ははっ、だから言っただろ?極上の味だって」
 快活な笑みと共に聞こえる響の声よりも、流石に今はお餅!餡子のお餅はうにょーんと伸びて、それでいて優しい甘さで。疲れはあったけれども、それ以上に満たされるのを奏は感じていた。
「ん、こっちのずんだ餅も美味しいね……流石、瞬!」
「母さんと奏、それに……村の人達が手伝ってくれたからですよ」
 皆の努力と協力があってこそ、だからこそお餅が最高に美味しく感じられる。
 特に大切な二人が頑張ってくれた事を考えると、より一層美味しく感じられるのだ。瞬も手にした胡麻のお餅を食べながら、深く味わう。
 この何気ない日常を守る為、猟兵達はこれからも戦うのだ。
 けれども……今は英気を養う時。心と身体が温まる一時を【真宮家】の三人は笑い合いながら、心ゆくまで楽しんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月10日


挿絵イラスト