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暗闇に花を、願いを添え

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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「よく集まってくれた。ダークセイヴァー世界で事件が起きている。皆にはその対処を頼みたい」
 集まった猟兵達を前に、野津・伽耶(オラトリオのブレイズキャリバー・f03720)が言った。
「皆も知っての通り、この世界ではオブリビオンを倒すのは一筋縄ではいかない。警戒が厳しいからな。だが今回、とある領主館の警備が手薄になる事が分かった」
 その理由は定かではない。だがその館の領主が聖職者を装い、悪戯に子どもたちをさらっては殺しているという情報からすると、こうして配下を差し向けることもあるのだろう。
「無論、警備が全くいなくなるということではない。領主は自分を守るに十分と考えただけの配下を何頭か残している。『頭』と言ったのは、そのオブリビオン達は『馬』――首無しの黒い天馬だからだ」

 首無しの天馬達は館の周囲に放たれている。
「首無しであるが故か、頭部のある者に強い執着を持つようだが……いずれにせよ猟兵が襲撃に来たとわかれば集まってくるだろう」
 まずは警備についている『首無しの天馬』を殲滅することが第一の目的となる。

「それではよろしく頼む。と、そうだ、」
 伽耶は皆を送り出す前に村についての説明を付け加える。
「この村では作り物の花を飾ることで暗闇の生活に彩りを持たせていた。だがオブリビオンの支配下に置かれて以降、花々は台無しになってしまっているようだ」
 領主を撃破できた暁には、村人達はまた花作りを再開することだろう。その手伝いをしてくるのも良いかもしれない、と伽耶は激励の意を込めて、口元に微笑みを浮かべた。


森下映
 こんにちは、森下です。
 領主館の襲撃、首無しの天馬達との集団戦から始まります。

 オープニングの通り、領主撃破後は村人達とゆっくり花作りを楽しんで下さい。

 では、よろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『首無しの天馬』

POW   :    突進
【高速移動】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【突進】で攻撃する。
SPD   :    幽鬼の馬車
自身の身長の2倍の【馬車】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
WIZ   :    飛翔
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルノルト・ブルーメ
聖職者、ね……
住人達とて聖職者とは程遠いと知っていても
オブリビオン相手では抗う事も難しいか

血統覚醒を使用
館を護る天馬と遭遇したらViperを使って先制攻撃からの2回攻撃
複数体要るようならば範囲攻撃で傷口を抉ろう
基本は陽動と撹乱で行動
出血時はVictoriaを起動して使用

突進はViperを木や館にに引っ掛けるようにして
ギリギリで回避
馬車も突進同様に回避しつつ攻撃
巨大化した対象というのは的が大きくなるという事だと
……判る頭は無かったね、君達に
飛翔はその体にViperを巻き付けて引き摺り落そう
無理ならば、跳躍して天馬の元へ
落ちて貰うよ

補足
覚醒時は真紅の瞳のヴァンパイア
子を持つ親として放っておけない


赫・絲
コイツを野放しにすれば自分より年下の子が死ぬかもって思うと反吐が出るよ
活かせるチャンスは活かして、叩き潰してやらないとね

とりあえず、まずはこの馬さっさとやっつけちゃわないとね
そんなに頭が――首が欲しい?
ないものねだりなんて欲張りさん
欲しいのなら獲りにおいで、その空を舞う翼ごと、地に縫い止めてあげる

鋼糸に炎を這わせて【属性攻撃】
飛ばれても困るし、敵の攻撃を【見切り】つつ、
翼を付近を狙って手元の糸を射出
タイミングをずらして、少しずつ絡め取るように

糸が巻き付いたなら、這わせた炎の威力を【全力魔法】で増幅
翼から身体まで、その身体全て灰になるまで
縛って、燃やして、糸で刻んで、地に叩きつける


リステル・クローズエデン
好機か、あるいは罠か。
わかりませんが……

その隙は、利用させてもらいましょう。

『見切り4、暗視3、視力3』で敵の動きを見極め
『先制攻撃4』を行う
【穿刃天舞】『投擲14+鎧無視攻撃7、毒使い4+マヒ攻撃4』で範囲攻撃
さらに『2回攻撃7』で追撃する
「空を飛ぼうが、関係ありません。」


相手の攻撃は
『見切り4+残像2、ジャンプ6、ダッシュ5』で回避。
『オーラ防御8+激痛耐性3』で耐える
「思ったよりも、早いですね……」


城田・紗希
悪代官の護衛は馬かー…。
人は裏切るとでも思ったんだろうけど、せめて首をつけてくれないかなぁ……。
視線とか首の動きとかが読めないから戦いづらいじゃない…倒すけど。

使うのはウィザードミサイル、全力で撃つよ!
とはいえ、空中ジャンプで避けられると困るから、多段攻撃…波状攻撃?で、
打てる矢を3本ずつ撃ち込んで、ジャンプできなくなったら残りを全部撃ち込む!
……えっと、10本は飛んだかな?(数えずに撃ったせいで何本当たったかわかってない)




 その夜は風が出ていた。闇が蠢き、何とも言えぬ血生臭さを運び、アルノルト・ブルーメ(暁闇の華・f05229)の闇色の外套の裾を、赫・絲(赤い糸・f00433)の三つ編みに編み込まれた誕生時にその名と命に与えられたリボンと黒髪、そして灰髪の少年から贈られた耳飾りの赫い宝石を揺らす。
(「聖職者、ね……」)
 住人達とて聖職者とは程遠いと知っていても、オブリビオン相手では抗う事も難しいかとアルノルトは思う。子を持つ親としても放ってはおけない。
「ココの領主を野放しにすれば、自分より年下の子が死ぬかもって思うと反吐が出るよ」
 首から大きなヘッドフォン、crazy crazyを下げ、滅紫に大きなフード付きの外套を羽織って佇む絲の姿は整えられた人形のよう。それは黙ってさえいれば、という話ではあるが。
「活かせるチャンスは活かして、叩き潰してやらないとね」
 何より携えるは鈍色に輝く大鋏。時に縁を紡ぎ、時に縁を断つ。敵には縁を断つのみと、数々の縁断之葬具を護に攻に操り挑む。
「好機か、あるいは罠か。わかりませんが……」
 青髪には彼女が大事にしている藍花の髪飾り。白雪藍花に身を包んだリステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)。
「その隙は、利用させてもらいましょう」
 リステルは銘無き刀を黒剣の擬態した鞘からすらり引き抜いた。そして、
「悪代官の護衛は馬かー……」
 セーラー服に紅時雨。細帯とある刀鍛冶が架空の刀に触発されて打った一振りには緑移ろう下緒が結ばれ、髪には瞳の色と似た紐飾りが添う。城田・紗希(人間の探索者・f01927)。
「人は裏切るとでも思ったんだろうけど、せめて首をつけてくれないかなぁ……視線とか首の動きとかが読めないから戦いづらいじゃない……」
 それでも倒す、と刀が瞳が全身が言っている。闇の中から耳鳴りのような空気の震えと、荒れた地面を踏みしめる音、そしてばさりばさりと翼を動かす音が聞こえてきた。
「とりあえず、まずはこの馬さっさとやっつけちゃわないとね」
 闇と燐光で形作られたような天馬達が、音にならない唸り声をたてながら集まり始める。


 館の警護が任と認識しているかどうかはわからない。だが目の前に猟兵がいれば。首無しの天馬は様子を伺うように蹄を鳴らしながらも攻撃の機会を窺う。だがリステルの赤い瞳に装着されたデバイスが演算を終える方が速かった。
「『天ノ舞は、刃ノ風を呼ぶ』」
 ふわりとリステルの胸のラインで上衣がはためく。白いブーツの爪先で跳躍したリステルが舞うように無数の苦無と手裏剣を放てば、深いスリットのスカートも舞い、記憶を失い世界を彷徨っていたサイボーグである彼女の機械部分も見え隠れした。
 同時『毒蛇』も宙を躍動する。操るは真紅の瞳のヴァンパイア――血統覚醒したアルノルト。刻一刻と削れる寿命と引き換えに増大した戦闘能力を存分にのせたViperのフックが一体の天馬の脇腹を抉ったかと思うと、リステルの苦無と手裏剣が次々と刺さり、さらに再び宙で鎌首を持ち上げたViperが天馬の後脚に巻きつき、引き落とした。
 と、手裏剣を胸元に刺したままの1体が空中を蹴って飛び上がる。だが、
「空を飛ぼうが、関係ありません」
 再びの穿刃天舞。続けざまに舞い放たれた苦無に翼を破られ、天馬は墜落した。
 一方逆側、
「そんなに頭が――首が欲しい? ないものねだりなんて欲張りさん」
 囲みにかかる3体が相対する絲の淡紫の瞳に映り込む。
「欲しいのなら獲りにおいで」
 挑発に応じたかのように、3体が同時に絲に向かって突進した。絲は縁断之葬具が一つ朱を構えると、まずは1体、もう1体をひらり交わし、
「その空を舞う翼ごと、地に縫い止めてあげる」
 朱から射出された鋼糸。頭部があったとしても視認できない程のそれを炎が這い染めて行く。足の運びを止める間もなく天馬はその翼をまず1本、一呼吸後にまた1本、さらに1本と炎の糸に面白いように絡め取られた。瞬間、翼に巻きついた『炎』の威力が爆発でも起こしたかのように増幅、咄嗟に夜空を目指し無理矢理羽ばたいた天馬だったが、
「『またね、はないよ。此処でお終い』」
 音なく引かれた鋼糸に抗えず、天馬の翼が刻まれ、続き引き摺りおろされ、轟音。地に叩きつけられる。その身体、全て灰になるまで。絲の瞳に映らなくなるまで。
 突進を回避された天馬達は燃える同類にも戸惑わず、絲へ振り向いた。そして蹄を鳴らそうとしたその時、
「全力で行くよ!」
 紗希が全身から炎を噴出、魔力を集中した紅時雨を大きく斜めに薙ぎ払えば、生成された炎の矢が天馬達に向かって撃ち込まれる。
「まずは飛べなくなるまでね」
 紗希は初めの3本が絲へ突進した天馬を留めた事を確認するや否や、今度は横一文字に紅時雨を払い次の3本を、縦一文字、袈裟懸けと波状攻撃をしかけ、飛翔に失敗する個体が出たことを確認すると撃てる限りの矢を放った。
「……えっと、10本は飛んだかな?」
 数えてはいなかったため小首を傾げる紗希だが、地に伏し炎に焼かれ、動けない個体の数を見れば、もっと飛んでいた事は明らかである。


 「思ったよりも、速いですね……」
 呪いのオーラで天馬の突進を耐えきったリステルが言った。優勢に戦いを進める猟兵達だが、天馬はいまだ闇の中から集まってくる。
「一体何頭いるんだろうね?!」
 紗希が撃ち込んだウィザードミサイルを運良く避けられた一体が飛翔した。が、その無い視界にいたのは、
「落ちて貰うよ」
 同じ高さまで跳躍したアルノルト。闇を深め闇に紛れ、天馬達の行動を惑わせるヴァンパイアの毒蛇が空中で天馬へ襲いかかり、天馬だけが地に落ちる。その時、
「お出ましだね?」
 また一体を葬ったばかりの鋼糸を収納しながら絲が言った。天馬が馬車を召喚。繋がれているようで繋がれていない、しかし一体化したように動くそれを連れて天馬は突進、リステルは片脚を伸ばしたまま後ろへ宙が返って避け、紗希は防御に紅時雨を構え、絲は見切ったルートを器用に踏み避け、アルノルトはViperを手近な木へ引っ掛けると、ギリギリで自分を枝の上へ引っ張り上げる。頰に入った傷、滴る血。眺めることなく、ただ媒介にVictoriaが起動し、
「巨大化した対象というのは的が大きくなるという事だと
……判る頭は無かったね、君達に」
 馬車が切り返したその真上。馬車の屋根へ飛び降りたアルノルトは、天馬の背へ、深々とVictoriaを刺した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

壥・灰色
首があるのがそんなに羨ましいか
首を無くしてそんなに辛い思いをしているなら、いいアイデアがある
身体も消え失せてしまえば、もう何も感じずに済むよ

壊鍵、起動

衝撃と応力を束ね、破壊力として顕現する魔術回路『壊鍵』を起動
両腕に『衝撃』を全力装填
見たところ、遠隔攻撃はしてこない筈
なら走ってきた所を叩きのめすだけだ

敵の攻撃を受けることは考えない。近寄ってきた敵に、拳を叩き込むことだけを考える。2回攻撃、衝撃波、全力魔法。おれは敵を最高効率で破壊するために作られた兵器だ。自分の使い方は、自分がよく弁えている

何頭来ようが受けて立つ
一頭につき二打の拳を、衝撃を籠めて叩きつける
打撃と共に爆ぜる衝撃で、敵を粉砕する!




「首があるのがそんなに羨ましいか」
 名の通りの髪、名の通りの瞳。長身にショートジャケットを羽織った『魔剣』、壥・灰色(ゴーストノート・f00067)。
「首を無くしてそんなに辛い思いをしているなら、いいアイデアがある」
 今にも襲いかかりそうな天馬達にも灰色の表情を動かない。しかし彼の胸では密かに、魔導銀により刻まれた始動刻印『壊鍵』が時を待つ。
「身体も消え失せてしまえば、もう何も感じずに済むよ」
 ――壊鍵、起動。目に見えぬ力、それでも周囲の闇を狂気を揺るがすようなそれは衝撃と応力が束ねられ、顕現した破壊力。察したか突進する天馬、同時灰色のブーツも地面を蹴った。闇を肩で切る灰色の両腕に全ての力を持って装填される『衝撃』。さらにもう1体が真横から翼唸らせ突進してくる。が、灰色は敵の攻撃を受けることは考えていない。遠隔攻撃はしてこない筈との彼の判断は正しく、それならば。
(「走ってきた所を叩きのめすだけだ」)
「『砕け、壊鍵』」
 何頭来ようが受けて立つ。握られた拳を護る『赫い絲』の願い、ナンバーシックス、イーヴィル・アーム。『悪魔の右腕』はかつて彼に冠されるべき――筈だった名。正面から突進してきた一体が翼と前脚を持ち上げ、踏み潰しにかかるかのような体勢になった瞬間、灰色は身体を沈め、
「『砕け、壊鍵』」
 叩き込む拳、持ち上がりかけた前脚を砕く一撃、すぐさま逆の拳は内側から前面の腹を撃ち破るように。打撃とともに放たれた『衝撃』は天馬を後ずさらせ、踏み留まろうとした後脚にも勝ち、ついには吹き飛び、館の壁へ激突する。
 そして灰色が自分の胸元へ拳を引き寄せるかに思えた時、横から天馬が接近した。灰色の視界には映っていない。かのように誰にも思えた。なぜなら彼はそのまま天馬を突撃『させた』。薙ぐようにゆらり回転する灰色の身体、ラーズグリーズに刻まれる傷、揺れるベルトのシルバー、宵色に浮き上がるプロテクターの焔紋。だが彼は敵を最高効率で破壊するために作られた兵器、
「自分の使い方は、自分がよく弁えている」
 受けた衝撃を利用し天馬の左側へ回りこみ、のけぞる力を蹴り込んだ踵で抑え、連続の二撃を叩き込む!
 声にならない天馬の断末魔。突進の方向への加速が残っていた天馬は打撃とともに爆ぜた『衝撃』を全て身体へ飲み込み、砕け散った。

成功 🔵​🔵​🔴​

天御鏡・百々
一体如何にして頭を失ったのであろうか
興味深いが、頭が無くば意思疎通もできぬか
まあ元よりオブリビオンに話など通じるわけもなし
暴れ馬は討伐するしかないな

空を飛翔するとはなかなかに厄介だな
むむむ……
そうか! その力、一時借り受けるとしようか

神通力(武器)による障壁(オーラ防御15)で天馬の攻撃を防御する
その上で、「鏡像反攻儀」を使用するぞ
我が本体たる神鏡に天馬の姿を映し、「飛翔」の力を借り受けるのだ

我が本体より出した鏡像の天馬に跨り空中戦だな
真朱神楽(武器:薙刀)でなぎ払ってくれようぞ!(なぎ払い7)

●神鏡のヤドリガミ
●アドリブ、絡み歓迎


都槻・綾
※絡みアドリブ歓迎

首無しの――
苦しみさえも叫べぬ口無しの馬を従えて
どのような「聖」を識る者なのでしょう
其れはどんな悲しみや恨みの過去から生まれた残滓なのでしょう

花を生業とする村なら尚更
子供達は未来を育む蕾
現在を、紡ぐ未来を
枯らさせる訳には行きません

急襲、不意打ち、死角に備え第六感を研ぎ澄ませて警戒
見切り、残像で回避
オーラで自他共に防御

二回攻撃、範囲攻撃を駆使し
流星の如く放つ符で呪縛、仲間の援護
敵数が多ければ花筐で一掃
口無しの憐れな天馬達への餞に
真白き梔子の幻想を贈りましょう

傷みも辛さも此のひと時で拭われ
高天原へと羽搏けるように

叫べぬまま捕らえられた子供達の苦しみも
きっと晴らせるようにと
託す願い




(「一体如何にして頭を失ったのであろうか」)
「興味深いが、頭が無くば意思疎通もできぬか」
 まあ元よりオブリビオンに話など通じるわけもなし、と天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は軽く首を振る。咲き乱れる花の如く様々な色のあしらわれた衣に神の眷属に与えられるという羽衣を重ねた少女の齢は八、だがそれはあくまでもヤドリガミとなってからの齢と見た目。
 そして鴉の濡れ羽の黒髪を、後ろで一つ括りにした美貌の青年も、青年と見えるがその実は。
(「首無しの――」)
 都槻・綾(夜宵の森・f01786)は、長めの前髪が揺れかかり早春萌える若葉の――或いは霜降る冬の草葉の如き青磁色の双眸で天馬達をみつめていた。
「暴れ馬は討伐するしかないな」
 そう言った百々の傍、澄んだ緑色をした翡翠が装飾と埋め込まれ、神印天津の刻まれた神鏡が添う。とある神社にて御神体として祀られていた神器たる鏡。この神鏡こそが百々の本体。一方綾は花と鳥の透かしが入った青磁香炉の付喪神、姿は嘗ての持ち主であった陰陽師を写したもの。
 苦しみさえも叫べぬ口無しの馬を従えて、どのような『聖』を識る者なのかと、綾は館の領主に思いを馳せる。其れはどんな悲しみや恨みの過去から生まれた残滓なのかと。花を生業とする村なら尚更、子供達は未来を育む蕾だと。
「現在を、紡ぐ未来を――枯らさせる訳には行きません」


 馬車を引き連れ突進してきた天馬を感覚を研ぎ澄ませ警戒していた綾がひらり回避する。が、続く馬車が方向を瞬時に変えた。後方にいる百々を庇いつつ、綾はオーラでダメージを最大限に抑える。
「かたじけない」
 百々が言い、今度は自分側に突進してきた別の天馬をその身に宿す神々の力の一端を具現化したオーラで防御、すぐさま反撃を狙うが天馬は馬車を消去し夜空へ跳んだ。
(「空を飛翔するとはなかなかに厄介だな」)
「むむむ……」
 思案する百々。と、神鏡がきらりと光る。同時百々の赤い瞳も輝きを増した。
「そうか! その力、一時借り受けるとしようか――『『因果応報、汝が力、我が身に映して返してやろうぞ』」
 百々の黒髪がふわり舞い上がり、その姿が一瞬神鏡と重なり、消えたようにも見え。瞬間光放つ鏡面が飛翔する天馬を映し出すや否や、
「来よ!」
 百々の声に応えるように、ばさりと『翼』が風を起こした。刹那、銀の輝きが散る。現れたのは新たな『首無しの天馬』、同じように黒と燐光を放つ馬ではあるが、鏡面と磨いたような輝きを放ち、その背に百々をのせていた。これこそ鏡像反攻儀、敵の姿と能力を借用する百々のユーベルコード。
「飛翔の力、借り受けるぞ!」
 鏡像の天馬を駆り、夜空へ駆け上がらんとした百々を狙い、数体の天馬が突っ込む。だが花か雪か、鳥か風か、或いは。流星の如く降り注ぐ薄紗、紅糸で縫い綴られた五芒星、六芒星。綾が寿命と引き換えに放った符が次々と天馬に命中、脚と翼を縛し、留めた。
「かたじけない!」
 天翔ける百々に綾が微笑む。
「さあ、なぎ払ってくれようぞ!」
 ひとつ頭上で回し構えるは朱色に塗られた薙刀、真朱神楽。夜空闇の手前交錯する2頭の天馬。地では綾に向かい天馬達が次々と地を蹴った。綾は花々が螺鈿により施され彩られた漆黒の鞘から冴を抜き放つ。
「『いつか見た――未だ見ぬ花景の柩に眠れ、』」
 冷謐に凍れる真冬の、黎明の如き清澄な刀身が無数の梔子の花弁に変わり、天馬達へ襲いかかった。
「『口無し』の憐れな天馬達への餞に、真白き梔子の幻想を贈りましょう」
 傷みも辛さも此のひと時で拭われ、高天原へと羽搏けるように。叫べぬまま捕らえられた子供達の苦しみも、きっと晴らせるように。願いを、託し。
 そして天では真朱神楽が水平に薙ぎ弧を描いた軌跡通りに切り1頭の天馬の胴体が切り離された。四肢、注いで翼のついた背が地に叩きつけられ、その後悠と鏡像の天馬が舞い降り蹄を鳴らす――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

オリオ・イェラキ
作り物の花だとしても
この世界を彩るには十二分
散らしたままなんて。勿体無いわ

この世界はわたくしの庭
夜闇に溶ける星夜を見つけられまして?
そう、首の無い貴方達なら尚更

夜を迷彩に獲物達が気付く前に懐へ
ご挨拶の一太刀はこの大剣ご馳走致しますわ
わたくしのベアトリクスは例え馬車だろうと
斬り裂いて差し上げましょう

まぁ、高く飛びますのね
でも夜空は貴方だけのものではありませんわ
翼広げかの獲物目掛け飛び立つ
飛ぶ時も優雅に、淑女の嗜みですわ
さあ、どちらがより星夜を駆け抜けるのか
踊りましょう、勿論
貴方が墜ちる迄

剣撃の間に、他への援護を兼ねて
目の前の獲物ごとメテオリオで追撃を

着地も静かに、微笑み一つ
さあ、次へ参りましょう


雨糸・咲
天馬と言うと、神聖な生き物だと思っていましたけれど…
彼等の姿は何て禍々しいのでしょう

髪に挿した白い菊花の飾りにそっと触れ、気を引き締めます
村の人々の暮らしにまた彩りが戻るよう、
微力ながらお手伝いさせて頂きましょう

飛び回る馬達に翻弄されないよう、
しっかりとその動きを捉えなければいけませんね

蔓の捕縛で動きを鈍らせることを試みます
首尾よくダメージも与えられれば良し
そうでなくとも他の方の援護となれれば幸いです

※アドリブ・他の方との絡み歓迎

落ち着いた品良い淑女
慌てたり声を荒らげたりはせず、
凛とした態度で戦いに臨みます




(「天馬と言うと、神聖な生き物だと思っていましたけれど……」)
 胡桃色の静かな瞳に映る彼等の姿は何て禍々しいのかと、雨糸・咲(希旻・f01982)は思う。咲は緩く波打つ群青の髪に挿した白い菊花の飾りにそっと指先を触れ、気を引き締めた。
「村の人々の暮らしにまた彩りが戻るよう、微力ながらお手伝いさせて頂きましょう」
「そうですわね」
 森の湖畔に小さな店を構える、調香師の娘と背中合わせに立つは数多の星を鏤めた闇に融けるレースのヴェールを纏った真夜中の貴婦人。
 作り物の花だとしてもこの世界を彩るには十二分、
「散らしたままなんて。勿体無いわ」
 とオリオ・イェラキ(緋鷹の星夜・f00428)がγ:Bellatrixを構え、すっと闇に溶けるように歩を踏み出した。受けて咲は数は減ったとはいえまだ数体を残す天馬達からの間合いを冷静に保ちつつ、援護の為、馬達の動きを捉えることに集中する。
(「飛び回る馬達に翻弄されないようにしなければいけませんね」)
 落ち着きも品の良さも戦いの最中であろうが変わらない。凛とした横顔に芯の強さが見て取れる。
 そして夜を迷彩にオリオは『獲物達』の懐へ滑り込んだ。
(「この世界はわたくしの庭――夜闇に溶ける星夜を見つけられまして?」)
「そう、首の無い貴方達なら尚更」
 闇の中、大剣が振り上げられる。ダイヤの星が薬指に光り、首元、鷹の羽が舞った。絢爛の一振りが天馬を、さらには馬車をも斬り裂き、闇から現われ出でた敵に別の天馬が蹄を鳴らし無い首を振り突撃する。だが、
「 『少しの間だけ……ね。良いでしょう?』」
 咲が前に伸ばした両腕から放たれた葡萄の蔓が天馬に取り付くや否や四肢を翼を縛り上げた。1つオリオが微笑み、さらにもう一度γ:Bellatrixが踊ったかと思うと天馬は地に崩折れる。2人のあまりの速さに気圧されたか、残った天馬達が次々と地面を蹴り、翼が唸った。
「まぁ、高く飛びますのね。でも、」
 夜空は貴方だけのものではありませんわとオリオの唇が音無く言葉を紡ぎ、オラトリオの翼が夢のように広げられる。飛び立つオリオは淑女の嗜みとばかりあくまでも、どこまでも優雅、
「さあ、どちらがより星夜を駆け抜けるのか……踊りましょう?」
 詰められる間合い、動くたびに光り続ける剣、
「勿論、貴方が墜ちる迄」
 夜空で戦うオリオ。獲物となる天馬、邪魔となる天馬を見逃さずそのたび葡萄の蔓を放つ咲。オリオは自ら地に堕とした天馬、咲に縛され消え失せた天馬、そして動きを封じられた天馬を満足げに見つめ、
「『さぁ……お往きなさい、わたくしの星達』」
 刀身に片手を添え縦に構えた剣が無数の黒薔薇の花弁に変わる。葡萄の蔓が縫う間に星の煌めきの降る。それは天馬達の慟哭。
 蹄の音のしなくなった地へ、静かにオリオが降り立ち、微笑み一つ。
「さあ、次へ参りましょう 」
「はい」
 咲が頷き、2人は静かに、しかし弛まず、館の扉へ向かって歩き出す。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『完全教典『ユートピア』』

POW   :    戒律ノ一「安寧」
自身の【争いを好まない性格 】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    戒律ノ二「誠実」
【教典から飛ばした紙片 】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ   :    天啓
対象の攻撃を軽減する【共鳴神霊体 】に変身しつつ、【平和を紡いだ時間に応じて強くなる光】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナハト・ダァトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オリオ・イェラキ
まぁ、貴女が
聖職者の皮を被った獲物なのね
御機嫌よう

争いは好まぬのに…人の子は殺しますの
そう。…わたくし、少しだけ淑やかに出来なさそう
綺麗に屠って差し上げられなかったら、失礼
笑顔は変わらず。でも
少し視線が冷ややかになったかしら

その何の役にも立たない経典の頁など、わたくしに飛ばさないで頂けるかしら
理解の出来ない姿になって照らす不快な光も、目に痛いですわ
どちらにも、メテオリオの花嵐で搔き消しましょう
視界も奪い、その間に獲物の懐へと
さぁ、ご覧になって
わたくしからの贈り物
大剣から繰り出す瞬く星は綺麗でしょう?
貴女を斬り倒す程に

わたくしとて聖職者とは程遠いものですけれど
懺悔なさい、そう
貴女の存在を以って


アルノルト・ブルーメ
やぁ、君がこの館の主かな?
聖職者を真似た処で、君の行為は程遠く……
結局、君はただのオブリビオンでしかない

骸の海に還ると良い

血統覚醒を使用
先制攻撃からの2回攻撃
Viperでなぎ払い

飛ばされた紙片は全て叩き落すつもりでViperを振るう
自身に命中した場合、宣告は無視させて貰おう
宣告に従うなんて選択肢は、僕らには最初からないんだよ

負傷し出血したらVictoriaを起動
LienhardとVictoriaで敵の攻撃をいなして戦闘

争いは好まない、ね……
けれど君のその言い分は、一方的な蹂躙を行う者の傲慢だよ
平和を紡いだ、も同様に、ね?

補足
LienhardとVictoria:対にも見える形状をした黒剣と拷問具




 教会を模したその館は、内部も教会そのものであった。
「礼拝堂……かな。しかし、」
 アルノルトが言う。
「ええ」
 酷い有様だとオリオは美しい眉を顰める。赤い絨毯、赤い祭壇。古びた椅子が並び、正面にステンドグラスの施された様は一見すればごく普通の小さな教会の内部。だがドアを開けた瞬間の異臭、さらには、
(「酷いことを」)
 一人娘の事を思えばアルノルトの怒りと痛みは如何程か。
「争いは好まぬのに……人の子は殺しますの」
 オリオが言った。『ステンドグラス』と思われた模様は殺された子ども達の身体の各部を貼り付けた様であり、祭壇の上には無残な『残り物』が積み上がっている。そして祭壇の下に打ち捨てられている『残り物』は子ども達の――首。
「そう。 ……わたくし、少しだけ淑やかに出来なさそう」
 オリオの視線の先、祭壇からゆっくりと降りてくる『修道女』。
「やぁ、君がこの館の主かな?」
 アルノルトがほぼ同じ速度で歩き出し、
「まぁ、貴女が聖職者の皮を被った獲物なのね。御機嫌よう」
 オリオも音無く絨毯を踏む。と、『修道女』は一度歩みを止め、
「外が騒がしいと思いましたら……何と物騒な……罪深き者達なのでしょう」
 不思議な声だった。瞬きもせず、唇が動いたかどうかも定かではなく、囁き声のようでもあれば礼拝堂全体に響き渡っているようでもある。男か女かの判断も難しいような。
「争いはあってはないものです――ですが『安寧』の為に貴方がたは存在してはならない」
 言い切った瞬間、手にもった教典が揺らぎ、瞳の紫が禍々しく濁り回った。
「聖職者を真似た処で、君の行為は程遠く……結局、君はただのオブリビオンでしかない」
 アルノルトの緑色の瞳が真紅に変わる。削られ始める寿命、だが引き換えにしてでも倒さなければならない者がいる。
「綺麗に屠って差し上げられなかったら、失礼」
 星空を切り取ったかのような大剣を構えても、オリオは微笑みを絶やさない。しかしその瞳からは温度が消え失せた。
「――骸の海に還ると良い」
 アルノルトの踵が赤絨毯を滑るように蹴る。その先に伸びる『毒蛇』、操る指先を横へ引けば、Viperはうねり敵の眼前へ。途端、
「『安寧』が訪れますように」
 女は指同士を組み、目を伏せ跪いた。Viperの先端のフックが修道服を切り裂き、血らしきものを滲ませ、さらにもう一撃。避ける事なく受けた女の身体から血飛沫とともに狂気のオーラが噴出す。そして、
「貴方がたにも戒律を与えましょう。 『誠実』に在るように」
 女が紫の瞳を見開き、細め、パラパラと教典が触れずとも捲られた。が早いか、教典から次々を紙片が跳ぶ。オリオは1つ溜息をつき、
「その何の役にも立たない経典の頁など、わたくしに飛ばさないで頂けるかしら―― 『さぁ……お往きなさい、わたくしの星達』」
 手元の剣が黒薔薇と咲き誇ったかと思うと、巻き起こった花嵐が飛びくる紙片を掻き消していった。一方アルノルトは正確に紙片をViperで叩き落とすが、1枚が僅かすり抜け腕に刺さる。途端、また不可思議な声が響いた。
「宣告。『その腕を動かしてはならない』」
 猟兵達には難しいルールといえる。つまりは威力はそこまででもないはず。だが威力が低かろうと高かろうと、
「宣告に従うなんて選択肢は、僕らには最初からないんだよ」
 腕の出血を得てVictoriaが起動する。再び襲い来る紙片をVictoria、さらに対にも見える黒刃の黒剣Lienhardが切り裂き、貫き、その度に宣告を無視したアルノルトの顔、首筋、手足と少しずつ傷が増え、血が噴き出す。が、アルノルトは意に介さず女へ距離を一気に詰めた。瞬間、『天啓』が下る。女だったものが立ち上がり、身体中から光線を放つ。
「不快な光ですこと。目に痛いですわ」
 花嵐の中からオリオの声がした。寿命を削りつつも防御力を増した『共鳴神霊体』はその方向へさらに光線を向かわせる。だが、
「さぁ、ご覧になって。わたくしからの贈り物」
 既にオリオは獲物の懐、まずはぐさりと大剣を突き刺し、引き抜くや否や振り上げた。星空の大剣から星が瞬き落ちるように光を斬り裂く。
「綺麗でしょう?」
 貴女を斬り倒す程に。
 光に包まれた姿が揺らぎ、女のそれになり教典になり、また女になり。後ろへ飛び退いたところを異端の血を啜る呪われた黒刃が刺し通した。
「争いは好まない、ね……」
 女の『振り返る』仕草の一瞬前に、アルノルトが軽く真後ろへ跳ぶ。
「けれど君のその言い分は、一方的な蹂躙を行う者の傲慢だよ。平和を紡いだ、も同様に、ね?」
「わたくしとて聖職者とは程遠いものですけれど」
 オリオは横へ爪先を踏み出し、大剣を構え直した。
「懺悔なさい、そう」
 貴女の存在を以って。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

赫・絲
聖職者らしく救うようなコト言って、裏では子どもを攫ってたってわけ?悪趣味ー

軽口を叩きながら【先制攻撃】
身体能力を高められる前に捉えにかかる

押し付けの教えになんて耳は貸さないけど、攻撃はしっかり【見切り】で捌き避ける

隙を縫いながら【属性攻撃】で炎纏わせた鋼糸を時間差で伸ばして、逃れにくいように
一本でもその脚を捉えたのならもう逃がさない
畳み掛けるように糸を放ち、【全力魔法】を使って纏わせた炎を増幅
聖書も、教えも、何もかもを灰に還さんと一息に焼滅を狙う

理想なんて、それぞれが自分で描くからこそでしょ
押し付けのユートピアなんて――糞食らえ


城田・紗希
悪代官って女の人なの…?
もっとこう、ワルーって感じの中年男性じゃないの…?
(サムライエンパイアと混じってる)

と、とりあえず、虫取り網で応戦するよ!
……間違えた、絶望の福音で予知と回避するよ!
飛んでくるのは紙…みたいだけど、当たる前に獲っちゃえば発動しないよね?
石とかナイフとか、それなりの重さなら回避するけど…。

万が一、命中したり獲っても発動するなら、ルールを回避して攻撃しようかな……。
「斬りつけるな」ならフックで投擲、「投げつけるな」なら紅時雨で斬りつけ、
「攻撃するな」なら……流れ弾でも当てればいいかな?


天御鏡・百々
我も神に仕える身として、其方の所業は許しては置けぬ
我が祀られていた神社では神職の者達は、全て人々のために働いていたぞ?
其方も聖職者ならば人のために行動すべきであろうに
いや、仕えている神が問題なのか?
どちらにせよ、人に仇為すオブリビオンは退治するのみだな

偽りの聖者の使う忌まわしき光など
我が真なる聖光にて打ち消してくれようぞ!
「天鏡破魔光」にて攻撃だ!
人々への祈りを込めたこの力を受けてみよ!(祈り10、破魔27)

●神鏡のヤドリガミ
(神器の鏡なので、神道のとある一柱の眷属でもあります)
●アドリブ、絡み歓迎




 神霊体が天啓を解除し、猟兵達の目の前には再び『修道女』が現れた。
(「ていうか……悪代官って女の人なの……? もっとこう、ワルーって感じの中年男性じゃないの……?」)
 どうもサムライエンパイアと混乱しているらしい紗希。そして、
「聖職者らしく救うようなコト言って、裏では子どもを攫ってたってわけ?」
 悪趣味ー、と軽口を叩きながら、絲は赫い紐の編み上げブーツの爪先軽やかに、赤絨毯を進む。さらに、後方からじっと凝視める人ならぬもの――とある一柱の眷属が姿を宿した少女が1人。自らも神に仕える身として、この所業は許しては置けない。
「其方も聖職者ならば人のために行動すべきであろうに」
 諭すような諦めるような口調、百々はふわりと『本体』の神鏡を現し、
「我が祀られていた神社では神職の者達は、全て人々のために働いていたぞ?」
 様々な世界を見たいと人の姿を仮りてはいるが、神によりもたらされた未来と真実を映す鏡と伝わり、御神体として祀られていた時は、大層大事にされていたと記憶する。では目の前のオブリビオンは。放たれる眩さが不気味さと入れ替わり、修道女の姿が教典と移ろうこの者は。
(「仕えている神が問題なのか? いや、どちらにせよ」)
「人に仇為すオブリビオンは退治するのみだな」
 人の助けとなり導くことが信条。百々の思いに応じるように神鏡はオブリビオンの姿を映し出すべく向きを変えていく。途端教典が捲られ、紙片が飛んだ。紗希は、
「と、とりあえず、虫取り網で応戦するよ!」
 とはいえ手には紅時雨。
「間違えた……」
 使用されるユーべルコードは虫取り網ならぬ『絶望の福音』。瞳がキンと研ぎ澄まされたかと思うと、紗希はまるで彼女の周りだけがスローモーションフィルムと切り取られたかのように、まるで10秒先の未来をみてきたかのように、ときにしゃがみ、弾み、回転し、紙片を回避。さらには当たる前に獲ってしまえば発動しないはずと、鞘に収められたままの紅時雨で叩き落としていく。絲も瞬きなど必要ない人形のように、瞳で、肌に感じる空気で紙片の動きを捉え、見切り、避け、朱から炎纏わせた鋼糸を伸ばす。
 縁断・心狩縫。女は修道服の裾を捌き、炎の糸を1本避けた。だが、表情を変えず、足取りの軽やかさも変わらず。時間差で伸ばされたもう1本が修道女の足を捕らえる。
 ――もう逃がさない。
 絲の唇は動いたかも定かではなく、瞬間炎がぶわりと大きさを増し、教典も、教えも、何もかもを灰に還さんとばかり燃え上がった。一瞬怯んだようにも見えた女だが、燃えるままに足を止め、『安寧』を祈るや否や再び紙片を飛ばす。
「うわっ!」
 紗希が足に刺さった紙片に眉を顰めた。紙片の1枚は絲の頰にも一筋赫い線を引いたが、
「……理想なんて、それぞれが自分で描くからこそでしょ」
「『戒律』を与えます。 ――足を踏み出してはならない」
(「足を踏み出してはならない……なら、」)
「これならどう?!」
 足を止めた紗希が上半身を存分にしならせ、フック付きワイヤーを飛ばす。それが女の片腕へ命中し、くるくると回転したかと思うと胸元へ刺さった。そして、
「押し付けのユートピアなんて――糞食らえ 」
 その直ぐ下を絲の鋼糸が炎とともに貫く。無論押し付けの『教え』にも耳は貸さず。踏み出す足の皮膚が割れるように剥がれ、赤絨毯をさらに濃く染めても。
「私は完全教典――『天啓』を受けました」
 再び女が神霊体となり、全身から光を放った。だが、
「偽りの聖者の使う忌まわしき光など、我が真なる聖光にて打ち消してくれようぞ!」
 その姿が百々の神鏡に完全に映り込み、
「人々への祈りを込めたこの力を受けてみよ! 『悪しき者よ、我が破魔の力によりて滅び去るがいい!』」
 天鏡破魔光が『光』とぶつかり、呑み込み、神霊体を吹き飛ばす。押し戻された神霊体はそのまま祭壇に激突すると、蹲るように崩折れた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

壥・灰色
『罪深い』?
なるほど、おれ達なんて大なり小なり罪の上に生きている
傷つけた罪、殺し、喰らった罪、何かを汚した罪、踏み躙った罪
自覚のあるなしに関わらず、掃いて捨てるほどあるだろう
それを罪と笑うなら勝手にすればいいが、おまえは一つ忘れているぞ

そこに転がった子供達の首
手、脚、虚ろな眼窩
お前がいなければ、今も笑っていたかも知れない唇

数えたぞ
ここにあるだけで七八の『罪』
その罪の重さをおれは拳に乗せる
おれは、おれの正しさに殉じる
これまでも、これからもだ

お前の罪に応報する
ここで死ね、オブリビオン

足と右腕に『衝撃』を装填
天井と壁を跳ね回り加速、跳ねる度加速する跳弾が如く飛び回り、右の拳で敵の頭蓋を粉砕せんとする




「『罪深い』?」
 祭壇前、膝を折ったまま修道女の姿に戻ったオブリビオンへ、ブーツの踵が歩み寄る。
「なるほど、おれ達なんて大なり小なり罪の上に生きている」
 表情なく言葉を織り出す灰色を、女の紫の瞳が虚ろに凝視めていた。
「傷つけた罪、殺し、喰らった罪、何かを汚した罪、踏み躙った罪」
 数えあげるような罪が進める歩と微妙にずれ、空間までもずれつつあるかのような、
「自覚のあるなしに関わらず、掃いて捨てるほどあるだろう」
 灰色のブーツが止まる。
「それを罪と笑うなら勝手にすればいいが、おまえは一つ忘れているぞ」
 heartnoteから伸びる指し示す指、支える腕は邪竜の骨とされる遺物、そして『虐殺するもの』の骨片。
「そこに転がった子供達の首。手、脚、虚ろな眼窩」
 女が教典から紙片を飛ばした。紙片が灰色のジーンズの脚へ刺さる。だが灰色は意に介す様子はなく、
「お前がいなければ、今も笑っていたかも知れない唇」
「戒律を。『喋ってはならない』」
「数えたぞ」
 灰色のプロテクターが仕込まれたシャツが斜めに裂け、血が滲んだ。簡単に守る事が出来る部類のルール、それなりにダメージは大きいはずであるが、
「ここにあるだけで七八の『罪』」
 女の眉が始めて動く。瞬間、共鳴神霊体となった光の塊が跳び、戒律『誠実』の傷を身に刻み血を滴らせながら灰色が真後ろへ跳んだ。間髪いれず神霊体から放たれた光はさらに真上に跳躍した灰色の爪先の下を通る。
「その罪の重さをおれは拳に乗せる」
 勢い空中で後ろへ宙返る間、灰色は両脚、そして右腕――イーヴィル・アームへ『衝撃』を装填した。
「おれは、おれの正しさに殉じる」
 ブーツの踵が天井を蹴り、真っ直ぐ神霊体へ向かう。
「これまでも、これからもだ」
 咄嗟に神霊体が真横へ跳び、同時光を放った。が、灰色の踵が赤絨毯を蹴り込む方が僅かに速く、跳ねるように横へ避けた彼はダンと今度は壁を蹴り込む。
 灰色を避け移動しながら神霊体が放つ光と床を壁を天井を蹴る度に加速する灰色の残像が教会内を飛び交った。もし教会の窓から覗いていただけならば。目を細めて眺めていただけならば、永遠に続くかと思われる光景だったかもしれない。だが、
「お前の罪に応報する。ここで死ね、オブリビオン」
 既に灰色の速度がオブリビオンのそれを上回っており、
「『砕け、壊鍵』」
  最後の戒律の傷が頰に刻まれる。しかしオブリビオンの視界には入らなかっただろう。悪魔の右腕、右の拳。最後の瞬きとともに修道女の姿に戻ったその頭蓋を、灰色が砕いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『闇を彩る花飾り』

POW   :    粘土で花飾りを作る

SPD   :    折り紙で花飾りを作る

WIZ   :    布で花飾りを作る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルノルト・ブルーメ
花飾り……村人に教えて貰って作ってみようか

しかし、布も粘土も僕には些か難易度が高そうだ
折り紙の花飾りなら、僕でも作れそうかな?

折り紙に触れるのなんて、いつ振りだろうね
昔、あの子が幼い頃に、触れて以来……かな?

村人の指南の元で作ってみるも不格好になってしまう花飾り
幾つか作って、要領を掴んだら
多少はマシな花飾りを作れるようになると良いのだけれどね……

作り物であっても、花は花だから
村人達の生活をまた少しずつ彩るようになったら良い
僕の不格好な花飾りに笑う子供達を眺めてそんな事を想って

補足
折り紙の花飾り、作り方を覚えたら
いつか娘に作って見せようと思うも
既に思春期の娘には呆れられるのだろうな、と




 弔いの鐘が鳴る。これまで悲しむことさえ許されなかった村人達の想いをのせて。奪われた者は帰っては来ず、悲しみも簡単に癒えはしないだろう。だが、
「いかがですか。こんな花でも、」
 あるだけで、辺りも気持ちも明るくなるようでしょう? と初老の婦人がアルノルトに言った。ずっと出入りする事も集まる事もできなかった村の集会所は、久しぶりに活気に満ちている。アルノルトは頷き、
「僕にも作らせて貰えるだろうか?」
「勿論、有難い事です。 ……これ、手伝って差し上げなさい」
「はーい!」
 婦人に呼ばれて、金髪を三つ編みにしたエプロンドレスの少女が駆け寄ってきた。
「おじさんもお花作りたいの?」
「ああ。しかし、」
「えっと、こんなのどう?」
 少女は自分の腕にかけているバスケットの中から、粘土で精巧に花弁が作られた薔薇を取り出してみせる。
「素敵だね。きみが作ったのかい?」
「そうよ!」
 にっこりと笑うとそばかすのある頰にえくぼができた。
「あとね、おさいほうはあまりとくいじゃないんだけどこれはおばさまに教えてもらってつくったの!」
 次に取り出したのは布で作られたダリア。葉の質感も美しい。
「上手にできているね。けれど残念ながらおじさんはあまりこういうことが得意ではなくてね……粘土も布も難しそうだ」
「だったらこれはどうかしら!」
 少女が最後に取り出したのは紙で折られたガーベラの花。
「これならおじさんでも作れると思うわ!」
「そうだね、がんばってみるよ。教えてくれるかい?」
 少女はこくりと頷く。が早いか、自分とアルノルトの分の椅子を運んできた。


(「折り紙に触れるのなんて、いつ振りだろうね」)
 アルノルトは紙の感触を楽しむ――程の余裕はないながらも、少女の導き通りに指を動かす。
(「昔、あの子が幼い頃に、触れて以来……かな?」)
 溺愛する一人娘は今や思春期。作り方を覚えたらいつか作って見せようとも思うが、
(「呆れられるのだろうね」)
「折り紙たのしい?」
 思わず苦笑したアルノルトの表情を見逃さず少女が覗き込んだ。
「楽しいよ。しかしこれでは……」
 アルノルトが肩をすくめる。出来上がった花はお世辞にも上手なものとはいえず。
「大丈夫よ、何個も作ればなれるわ」
 ずっと年下の、娘より幼い少女に励まされ、またつい笑みを零すもそれは、あちこちに灯されているランプや蝋燭の柔らかな灯りにも似た温かなもの。
 懸命に真剣に、時に集中しすぎて眉間にシワが寄っていることを少女に指摘されながら花を折るアルノルトの周りには、いつのまにか子どもたちが集まっていた。花の不恰好さを笑う子をたしなめる子、コツを教えてくれる子、綺麗な色の紙をたくさん運んでくる子。そんな子ども達の様子を眺めながら、アルノルトは自分の折った花も、これからの村人達の生活を少しでも彩ることができたらと願う。
(「作り物であっても、花は花だから」)
「うわあ、おじさん上手!」
 要領を掴めてきたらしいアルノルトの花を見て、少女がパチパチと手を叩いた。すると他の子どもたちも続き、いつのまにか拍手の輪ができる。その中心、ほんのり照れているように見えるアルノルトに、婦人が遠くから微笑んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリオ・イェラキ
先ずは叶うなら犠牲者の弔いを
祈りを捧げて、花作りはそれから

そう、わたくしは布を使いますわ
つまみ細工で花を作りますの
小さな布切れを一枚一枚花弁にして
合わせ貼り付ける事で一輪の花に

白い布はあるかしら
頂けたらちまちまと。作業も優雅に
こう見えて手先は悪くありませんの
細々した事も楽しくて

さぁ出来ましたわ、大輪の白い薔薇
もう少し手を加えて、髪飾りに
側で見学していた村の子に飾って差し上げましょう
自分を飾る事も良い事よ
自らを彩れば、周りを照らす光になると思いますの
ふふ…薔薇はわたくしとお揃いね

後は村の方が花を飾るのを手伝いますわ
やはり花は視界も人の心も華やかにしますの
また来ますわ、次に咲く花も楽しみに




 村の外れにある墓地。星夜を纏う貴婦人が星雲彩のヴェールをおろし、γερaκι輝く指を組んで祈りを捧げている。
 村人達とともに犠牲になった子ども達の弔いを済ませ、オリオも花作りが行われている集会所へやってきた。
 案内をしてくれる村人に、丁寧に言葉を返しながらゆっくりと皆が花々を作る様子を見て回るオリオ。美しく優雅な彼女の後を、憧れもあるのだろう、いつのまにか少女達がついて歩く。
「白い布はあるかしら」
 布で花を作っているテーブルでオリオが立ち止まった。
「あるよ!」
 ひとりの子どもが駆け出すと、他の子どもたちも我先にとあとを追い、皆で競うように布を抱えて戻ってくる。
「はい、おねえちゃん!」
「わたしのもってきたのも使って!」
「ずるいよ、僕のも!」
「あらあら」
 オリオは微笑み、皆が持ってきた布を順番に手にとると、
「全て使わせてもらいますわね」
「お姉ちゃん、何を作るの?」
「ふふ、見てのお楽しみですわ」
 こう見えて手先は悪くありませんの、とは彼女の談。大剣で獲物を屠る彼女とはまた別の一面、細々とした事は楽しく、好ましい。オリオの指先が魔法のように動く様子を子どもたちだけでなく大人たちも見守る。布を小さく切りそろえ、つまんで1枚1枚花弁にし、貼り付けていく様子も優雅、思わず溜息を漏らす者もいた。
「さぁ出来ましたわ」
「わあ……!」
 子どもたちの目が輝く。出来上がったのは大輪の白い薔薇。オリオはその後ろに器用に細工をすると、隣にいた少女の髪にそっと挿した。
「自分を飾る事も良い事よ」
 顔を赤らめ、はにかむ少女の額を撫でてやり、羨ましそうな他の子どもにも次々に薔薇を作るオリオ。子どもたちだけでなく、大人の女性達の髪にも次々と白薔薇が咲く。
「自らを彩れば、周りを照らす光になると思いますの」
 オリオはその様子を満足げに見遣り、
「ふふ……薔薇はわたくしとお揃いね」
 夜薔薇が鍔に咲く燦たる剣は、今は静かに傍らに。


「また来ますわ、次に咲く花も楽しみに」
 自ら手伝い、花で飾り付けられた村を振り返り、オリオが手を振る。子ども達は千切れそうに手を振り返し、大人達は頭を下げた。やはり花は視界も人の心も華やかにするのだと、オリオは剣を手に帰還する。また次の戦いが待っている。しかしその前には紅い鷹との穏やかなひとときを、一時でも。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月19日


挿絵イラスト