いかたんとせいきし達の戦い
「ごはんよこせー、もっと持ってくるイカー」
触手で美味しそうなパンを絡めとりつつソレの口にした命に、ははーっと揃って頭を下げた街の人々は命じられるまま食料を持ってくるべくどこかへと去ってゆく。その瞳はどことなく虚ろで、それでいて口元は笑みの形に歪む。明らかにまともな様子ではなかった。
「待ってたイカ―」
やがて人々が食料をもって戻ってくると、間延びした語尾のオブリビオンはそれらを平らげ。
「イカ―ッ」
なんか神々しい光を発したのだった。
「猟書家が動き出したとと言う話はもうご存知ですか?」
君達に声をかけたフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)曰く、アックス&ウィザーズの世界で幹部猟書家である異端神官ウィルオーグが動き始めたというのだ。
「ウィルオーグはある街ひとつの全住民を洗脳し、一体のオブリビオンを熱心に信仰させ、その信仰心を注ぎ込むことで『偽神』と呼ぶ強大なオブリビオンを作り出そうとしてるみたいなんです」
ウィルオーグは信仰心を力に変え、こうしてオブリビオンを偽神化させることでいずれ来るであろう天上界攻略の中心戦力にしようと企んでいるのだとか。
「ですが、この企みに僕達より早く気づいた人達がいたんです」
それは、今は崇める者もほぼいなくなった「知識の神エギュレ」を今でも信仰するパラディン達だ。聖堂も信者も、名誉も称賛もなく、清貧のままに世界をさすらい、人知れず人々を守るパラディン達にある時特別な天啓が下りた。
「ウィルオーグはかつての大神官……エギュレ信仰を興した始祖の名。どうやら、その当人がオブリビオンとして蘇った存在だったからみたいなんですが」
これを知ったエギュレ神のパラディンは問題の街へと向かった。
「僕がグリモアによって捕捉したのが、まさにこのパラディンの方々が街に向かう光景でした」
若干出遅れた形ではあるが、フェリクスは彼らが向かった街へ君達を転送するという。
「現地ではすでに戦いになってると思いますので、皆さんはまずパラディンの方々と協力して偽神化したオブリビオン、だいおーいかたんを撃破してください」
尚、偽神化したオブリビオンは超強化されてはいるが、エギュレのパラディン達が無敵城塞を使うとどうしてもそちらに攻撃してしまう性質があるらしい。
「無敵城塞は動けない代わりにほとんどの攻撃から無敵になるユーベルコードですので、発動中はパラディンの方々はダメージを負いません」
うまく偽神化オブリビオンの攻撃をパラディン達に引き受けてもらえば、戦いを優位に運ぶことが出来るだろう。
「首尾よく偽神化オブリビオンを倒せれば、パラディン達は元凶であるウィルオーグを討つべく動くと思います」
このパラディン達と行動を共にしていればやがて元凶の元にたどり着くので、あとはパラディン達と協力してウィルオーグを討てば、街の人々は洗脳から解放されるという訳だ。
「僕もごく普通の聖騎士ですから、同じパラディンとして放っておくことは出来なくて」
ご協力お願いしますとフェリクスは君達に頭を下げるのだった。
聖山 葵
最近図書館には行ってませんが、秋と言えば読書の秋ですよね。
それはそれとして、今回はエギュレ神のパラディンの方々とともに偽神化したオブリビオンと街の人々を洗脳した猟書家を倒していただくお話となっております。
またこのシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。
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プレイングボーナス(全章共通)……パラディンと共闘する。
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では、ご参加お待ちしております。
第1章 ボス戦
『だいおーいかたん』
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POW : 子分行くイカ!
レベル×5体の、小型の戦闘用【こぶんいかたん】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
SPD : お弁当食べるイカー
戦闘中に食べた【おにぎりや焼き…イカ…?】の量と質に応じて【よくも子分をイカ!と何故か猟兵に逆ギレし】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ : イカスミぶはー
【いかたん得意のイカスミすぷらーっしゅ】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を真っ黒に塗りつぶし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:Miyu
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ポク・ョゥョゥ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
火土金水・明
「見た目はかわいいのですが偽神化してしまったのなら、倒すしかないですね。」エギュレのパラディン達が無敵城塞を使うタイミングに合わせて攻撃を開始します。
【SPD】で攻撃です。
攻撃方法は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡め【限界突破】した【銀の流れ星】で、『だいおーいかたん』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
「このだいおーに挑もうとは、とんだ身の程しらずも居たものイカ―」
神々しい光を帯びたゆるい感じのイカは盾を構え近寄ってくるパラディン達を嘲笑うと街の人達が持ってきたと思しき食べ物をお弁当と呼んで触手を伸ばし。
「着きましたか」
食事を始めたのと火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が転送されて戦場に降り立ったのはほぼ同じタイミングだった。
「うん? 新手イカ―? まあいいイカ―」
それよりご飯が大事とばかりに偽神化したオブリビオンことだいおーいかたんは食べ物を口に運んではもぐもぐと咀嚼し。
「見た目はかわいいのですが偽神化してしまったのなら、倒すしかないですね」
敵などそっちのけで色々食べるだいおーいかたんを見た明は、銀の剣を手にだいおーいかたんへと向かってゆくパラディンの一団を一瞥し、これに続いた。
「うん?」
だいおーいかたんに変化が起きたのは、この直後だった。訝しみ口元から触手を離すと、だいおーいかたんの目に映ったのは食い千切られ半分になった焼きイカの様な何か。
「よくも子分をイカ!」
明らかに自分で食べておいて激昂した偽神化オブリビオンは憎悪を込めた瞳を明に向け。
「喰らう、イ……カ?」
振り上げた触手を盾を構えるパラディン達に振り下ろした。
「どういうことイカ?! 触手が勝手にこっちの奴らに――」
自身も想定外の行動に混乱するだいおーいかたんはまさに隙だらけで。
「流れる星に、魔を断つ力を」
「い゛がーっ」
黒いマントを靡かせて肉薄した明が銀の剣を一閃させれば、断ち切られた触手の一本がぼとりと落ちる。
「よくもっ」
「残念、それは残像です」
そのまま駆け抜ける明の背目掛けてだいおーいかたんは別の触手を叩きつけるも、狙った人影を触手はすり抜け。
「少しでもダメージを与えて次の方に」
「いびゃっ」
逆にその触手に斬りつけられ悲鳴を上げたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
イネス・オルティス
【薄衣甲冑覚醒】を攻撃力重視で使用
こいつはどうもあなた達パラディンを優先するみたい
ビキニアーマーは攻撃の鎧、私が攻撃を仕掛けるわ
悪いけど防御をお願いね
ダッシュで肉薄、捨て身の一撃を仕掛けて〔巨獣槍〕で串刺しに
勢いのまま横をスライディングで抜け、背中側に抜けた槍を引き抜いて回収
恥ずかしさ耐性のあるイネスは、周りの視線を気にしません
そのビキニアーマー姿の存在感で、無意識に誘惑してしまう事がありますが
イネスにそのつもりはありません
アドリブ・絡み・可
「聞いてた通り、もう始まってるわね」
転送されたイネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は触手を一本失っただいおーいかたんを視界に入れたまま、先程だいおーいかたんの攻撃を超防御モードで受けとめていたパラディン達を一瞥し。
「こいつはどうもあなた達パラディンを優先するみたい」
説明するや否や、巨獣槍を構え。
「今、伝統の鎧は伝説の鎧へ進化する――ビキニアーマーは攻撃の鎧、私が攻撃を仕掛けるわ」
「そ、そうなのか?」
「悪いけど防御をお願いね」
そのパラディンの知識の中にはなかった情報なのだろう、困惑混じりだが応じたパラディンの一人へ声をかけ。
「しょ、承知した。武運を祈る」
「ありがとう」
若干おかしなパラディンの反応に少し引っ掛かるもの覚えつつも、自身を強化したイネスは気にすることなく街の石畳を蹴って走り出し。
「また新手イカ?! 子分行くイカ! って、何でそっち行くイカ―?!」
召喚したこぶんいかたん達を偽神化オブリビオンは嗾けるも、だいおーいかたんの周囲を埋めんがばかりのこぶんいかたん達はパラディン達に向けて方向転換して殺到し。
「そっちに気を取られてていいのかしら?」
「しまっ、ぶがっ」
助走をつけて繰り出した巨獣槍で突かれただいおーいかたんの身体を槍は突き抜けて串刺しとし。
「っ、ふ」
勢いのままだいおーいかたんの横を滑りぬけたイネスはその身体から生えた自身の得物を引き抜き。
「お前たち何をやってるイカ―! そいつらはいいから、こいつを……って、居ないイカ?!」
こぶんいかたん達をを叱責しつつ穴の空いて傷む体をひねるもそこにはすでにイネスの姿はなかったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ティファーナ・テイル
SPDで判定を
*アドリブ歓迎
「イカさんは8本腕と2本の足!相手に不足無し!パラディンさん!神庭朗!」
『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して『ジェットストリーム・ラヴハート』でSPDを強化して『スカイステッパー』で縦横無尽に動き回り『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃を仕掛けます!
敵の攻撃を『神代世界の天空神』で空間飛翔して避けて敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化をしながら『ガディス・ブースト・マキシマム』で更にSPD強化をしつつ『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』で髪の毛/蛇尾脚/拳で従属神群と攻撃!
『ゴッド・クリエイション』で海神を創造♪
アイリス・ヴォルフェルト
な、何故イカを偽神化して?
このイカよりマシなオブリビオンは幾らでもいたでしょうに
と、とにかく!信仰する神は違えど同じパラディンとして放ってはおけません、協力してなんとかしましょう!
イカスミをパラディンに防いでもらって、その隙に【祝福付与(ゴッズブレス)】でイカに有効な神の加護と祝福を受けて斬りかかります!
そして斬ったら、イカの弱点属性の神の加護と祝福を与えますよ!そうすれば徐々に敵に弱ります!
……イカに有効な加護と祝福とか、イカの弱点属性とか、ちょっと頭痛くなりそうですが、この際それは無視しましょう
あとは触腕やらを避けたり盾で防いだり、パラディンの皆さんに庇ってもらったりしながら攻撃し続けます
「イカさんは8本腕と2本の足! 相手に不足無し! パラディンさん! 神庭朗!」
ただ言及した腕か足の内一本をイカさんが先の猟兵の攻撃によって失っていることは気にせず、転送されて来たティファーナ・テイル(ケトゥアルコワトゥル神のスカイダンサー・f24123)は戦意を胸にエギュレのパラディン達へ声をかけ。
「な、何故イカを偽神化して? このイカよりマシなオブリビオンは幾らでもいたでしょうに」
一方で、同じく転送されてこの場と降り立ったアイリス・ヴォルフェルト(守護騎士・f15339)はゆるさと可愛さの同居する外見のオブリビオンを前に若干困惑していた。もっとも、それも短い間のこと。
「と、とにかく! 信仰する神は違えど同じパラディンとして放ってはおけません、協力してなんとかしましょう!」
ティファーナの声でこちらに気づいた様子のパラディン達へとアイリスも呼びかけ。
「承知した。この街をこのままにもしておけんからな」
「では、攻撃からの防御をお願いします」
頷きとともに応じた一人を始めとしたエギュレのパラディン達へアイリスは依頼し。
「これはこっちも負けてられないね――レディースの能力を今こそ見せる刻だよ!」
そんなアイリスの様子を見てティファーナも従属神群を呼び出せば、従属神達が持つのは、偽神化オブリビオンの放つ光に負けぬほど強い光を放つ照明。
「イカ? ああ、何かアレが気になるイカ―」
アイリスとエギュレのパラディン達が会話し攻撃してきていなかったが故にのんきにお弁当を食べていただいおーいかたんは、光に集まるイカのごとく照明に引き寄せられ。
「思ってたのと少し違いますが、好機です! 神よ、汝の聖騎士に祝福を!」
完全に敵の意識から外れたアイリスは神の加護と祝福を願い、祝福を受けて自身に背を向けた偽神化オブリビオンへ斬りかかる。
「いがぁぁぁっ?!」
無防備な背を斬りつけられただいおーいかたんは悲鳴を上げるとばたんと倒れて石畳の上でそのままのたうち回る。
「なんだか効いてますね。……イカに有効な加護と祝福とか、イカの弱点属性とか、ちょっと頭痛くなりそうですが、この際それは無視しましょう」
効果があって、弱っていくならそれで良しとすべきと言うことなのだろう。アイリスは今考えなくても良さそうなことを棚へ放りあげ。
「ぐ、うぐっ、なんて酷いことをするイカー! これでも――」
「勇気! 正義! 神愛! 神様パワーを爆発だ! 闘神の本気と勇姿を見せるよ!」
悶えつつもアイリスへ偽神化オブリビオンがイカスミを吐こうとした時だった。ティファーナが二度にわたって姿を変え、空に飛び立つと上空からハート型のビームを放ち始めたのは。
「いじゃばっ?!」
まさに弱り目に祟り目。
「いくよ、みんな!」
吐こうとしていたイカスミを吐くことも出来ずビームの直撃を受けただいおーいかたんを待ち受けていたのは、飛翔の勢いを乗せ、肉薄してきたティファーナの握り拳と先にティファーナが召喚した従属神達。
「やめ、助、イカ―!」
アイリスも加わっての袋叩きに偽神化オブリビオンの悲鳴が街の空へ響き渡ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
大神・狼煙
本物の聖騎士と聞いて
某ふぇにくすと違って本物の聖騎士と聞いて!!
謎の煽りを入れたら聖騎士の皆様の陰に隠れて攻撃をやり過ごす
イカ墨は粘性が強く、あまり広がらないはず
であれば、聖騎士が受け止めた墨が地面に広がったとしても、大した面積にはならない
敵が強化を狙って踏みに来た瞬間に墨の中からUC
黒い液体から黒い棺桶が飛び出す視認困難仕様
イカって赤外線を見て温度の違いを認識するらしいけど、自分が吐いたイカ墨の下から飛び出すものまでは見抜けないはず
直撃させて、地面の下に埋め立てたら頭をパァン!(打撃)
我々が頭だと思ってる位置は腹らしい
ぶん殴ればハラワタにダメージ行くんはず?
本物の聖騎士は頼りになりますね!
「本物の聖騎士と聞いて、某ふぇにくすと違って本物の聖騎士と聞いて!!」
凄惨な集団リン、もとい猟兵達の正義の鉄槌でもう骸の海に還りそうになるくらいズタボロになった偽神化オブリビオンがぽてっと石畳に転がる中、大神・狼煙(コーヒー味・f06108)はさも重要な事柄であるかのように二度同じ言葉を繰り返して誰かを煽った。
「僕だって本物の聖騎士ですっ!」
そんな幻聴が聞こえたかもしれないが、狼煙は全く気にすることなく一直線にエギュレのパラディン達の元へと向かい、その後ろに隠れた。
「むう?」
「ここに居れば安全ですね。いや、本物の聖騎士は頼りになりますね!」
エギュレのパラディンの皆さんの中の一人が若干困惑したような声をあげるが、狼煙は油断していなかった。あの、もう放っておいてもこと切れそうなイカのアレは擬態だと思ったのかもしれない。
「あ、あぁ、どうも」
やっぱり困惑しつつもパラディンの一人が賞賛に礼を返し。
「イカ―ッ!」
雄たけびとともに死にかけていた偽神化オブリビオンが身を起こす。
「子分たちの……仇を、とる為にもっ」
まだ倒れるわけにはいかないとプルプル震えつつ緩慢な動作で周囲を見回しただいおーいかたんが目にしたのは、エギュレのパラディンの皆さんとその後ろから少しだけ見えている狼煙。
「そこかイカ! 喰らうイカ! イカスミすぷらーっしゅ!」
偽神化オブリビオンは口をすぼめてそこからイカスミを放ち。
「ムダだっ」
盾を並べたパラディン達がこれをはじき散らす。当たればダメージをもたらす筈のイカスミは空しく石畳にぶちまけられ。
「まだイカっ!」
痛む体を無理に動かしたのか涙目になりながらも走り出した偽神化オブリビオンは自分の作り出したイカスミだまりに滑り込むように突撃し。
「ぶべあっ?!」
イカスミだまりから狼煙の生やした黒い棺桶に激突。そのままぱかっと開いた棺桶の内側に挟み込まれる様にして拘束されると石畳に沈み始め。
「安らかに眠るといい。目が覚めたら土に還っているかも知れんがね」
おや、と狼煙は続けた。そのまま埋葬で終わらせる気がないのだろう。
「完全に埋まり切りませんでしたか、これは失礼」
まだ見えていただいおーいかたんの先端めがけ、携行式断頭台を振り上げパァンと叩きつける。
「我々が頭だと思ってる位置は腹らしいんですよね。ぶん殴ればハラワタにダメージ行く――」
「無念、イカ……がくり」
豆知識を披露しつつ推測を口にするが、最後まで言い終わるより早く息絶えただいおーいかたんは骸の海へと還り始め。
「思ったよりあっさりと終わりましたね。しかし、これも本物の聖騎士のおかげです」
いやあ、本当に頼りになると大音声で言う狼煙をグリモア越しに見てぐぬぬと呻くグリモア猟兵が居たとか居ないとか。もっとも、そんなことはエギュレのパラディン達はあずかり知らぬこと。
「いや、君達の協力があればこそだ。我々はこのままこの災いの元凶を討ちに行くが」
代表らしき一人は頭を振り、どうするかと問うてきたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『異端神官ウィルオーグ』
|
POW : 第一実験・信仰に反する行動の規制
【論文】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD : 第二実験・神罰の具現化
【自身や偽神に敵意】を向けた対象に、【天から降る雷】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 第三実験・反教存在の社会的排除
【名前を奪う呪詛】を籠めた【蝶の形をした黒い精霊】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【縁の品や周囲からの記憶など、存在痕跡】のみを攻撃する。
イラスト:山本 流
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠クシナ・イリオム」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「どうだったかね? 人の想いや信仰の力は」
そしてエギュレのパラディン達と進んだ先。街の教会の中に座り込んでいた老人は黒い闇の蝶を周囲に舞わせつつ顔をあげると問いを投げてきた。
「人の想いや信仰の力は強い。だからこそ利用価値がある。今回はうまくいかなかったが――」
君達を排除してから次の偶像を用意するとしよう。そう続けて異端神官ウィルオーグは襲い掛かって来るのだった。
大神・狼煙
つまり記録に残らない、と?
これはありがたい、最近平和ボケしていましたからねぇ……
にこやかに視線を合わせ、ゆっくりと歩み……と見せかけ一足目から急加速
距離を詰めれば顎を打ち上げ、続け様にアッパーを振り抜いた腕を曲げて肘を鳩尾に叩き込む
敵からのUCは甘んじて受けよう
何せ……
俺が何をしたか、目撃者に忘れさせてくれるんだろう?
不敵に笑い、注意を表情に向けさせているうちに足を踏みつけその場に縫い留める
ゼロ距離で肋の下からえぐりこむ拳を撃ち込み、同時に人体を構成するミネラルを元にして、機械骸骨を生成
敵の腹を内側からぶち抜かせる
安心しろ、生存に必要な臓器は『まだ』壊さないからな……
スプラッタしちゃうぞ⭐︎
「つまり記録に残らない、と?」
ウィルオーグの言へ大神・狼煙はむしろ嬉しそうに笑んだ。
「これはありがたい、最近平和ボケしていましたからねぇ……」
そうしてにこやかにウィルオーグと視線を合わせながらゆっくりと足を一歩前に踏み出し。
「……と見せかけて」
「ぬっ?! べっ」
そして、変化はその直後に訪れた。歩き出すかに思われた一歩で強く教会の床を蹴った狼煙が走り出し、肉薄するなり拳で顎をかちあげたのだ。
「がっ」
そこから更に振りぬいた腕の肘を曲げウィルオーグの鳩尾へと叩き込み。
「ぐ、ならば……」
「っ」
周囲を舞っていた蝶の形をした黒い精霊へ呪詛を込めたウィルオーグが反撃を放つも、躱すことなく狼煙はこれを身に受け。
「何故、避けないのだね」
「いえ、何せ……俺が何をしたか、目撃者に忘れさせてくれるんだろう?」
問うウィルオーグへ狼煙は再び笑みを浮かべた、ただし今度は不敵な笑みを。
「ぎっ」
直後にウィルオーグの顔が歪んだのは、その場にとどめるべく足を狼煙に踏みつけられたから。
「ごっ」
「本来は機械兵器を転移できない時に備えた奥の手なんだがね……! ん?」
更にゼロ距離で肋の下からえぐりこむ拳を叩き込まれたウィルオーグはわずかに傾ぎ。そこで、ウィルオーグの身体い干渉しかけて微かに顔をしかめ。
「ま、誤差の範囲か」
呟いた直後、近くの燭台から生えた機械骸骨がウィルオーグの身体を貫いた。
「安心しろ、生存に必要な臓器は『まだ』壊さないからな……だが」
スプラッタしちゃうぞ、とお道化た狼煙の足元に飛び散った返り血の一滴がまるで星のような形に咲いたのだった。
成功
🔵🔵🔴
イネス・オルティス
信仰は他人の迷惑にならない様に、でしょ
私はビキニアーマーの神を信じているけれど、それを他人に強要しないし
洗脳で無理矢理信仰させるとかありえないでしょう
【始祖降臨】で幼いころから聞かされていた隠れ里の始祖を創造し、一緒に戦ってもらう
里の子供はその活躍を聞かされて育っている、最も身近で偉大な英雄ね
その英雄とともに戦えるなんて光栄ね、とても気合いが入るわ
自分を鼓舞し、野生の勘でタイミングを見計らって始祖様と連携攻撃
怪力を活かして敵をなぎ払い叩き潰す
まるで一族の始祖様と槍の舞(ダンス)を舞っているかの様ね
「ぐ、う」
呻きつつも立ち上がろうとするウィルオーグをイネス・オルティスは視線で貫く。
「信仰は他人の迷惑にならない様に、でしょ」
イネスからすれば、ウィルオーグのありようは論外であり。
「私はビキニアーマーの神を信じているけれど、それを他人に強要しないし」
洗脳で無理矢理信仰させるとかありえないでしょうと否定されれば、血を滴らせつつ再び口を開いた。
「それは見解の相違というもの。そも為したいことがあって、かなえうる手段を識っているというのに、なぜ躊躇う必要があるのかね?」
オブリビオンと化して歪み果てた大神官には正論であろうと届かないのやも知れない。
「そう、なら――」
言葉は無用とばかりにイネスは槍を構え。
「今、伝統の鎧を纏った始祖降臨」
イネスの傍らに降り立つは、最も身近で偉大な英雄。イネスが幼いころから聞かされ、思い浮かべた隠れ里の始祖であった。
「英雄とともに戦えるなんて光栄ね……」
イネスの育った里の子供はその活躍を聞かされて育っている、故に。
「とても気合いが入るわ」
だからこそ、無様は晒せない。
「っ」
野生の勘に助けられ、身を傾ければ、イネスが今までいた場所を論文の書かれた紙が通り過ぎ。
「今よ!」
床を蹴ったイネスが間合いを詰めて突き込む槍がウィルオーグの手から溢れる闇のようなものに弾かれ。
「そうそうやられるつもりもなくてね」
「そう」
一撃を止められたというのにイネスに悔しげな様子はなく。ただ短く返した瞳に映ったのは、ウィルオーグとウィルオーグへ一撃を叩き込もうとする始祖様の姿。イネスは、連携攻撃の為にタイミングを見計らっていたのだ。
「がっ、ぐうっ」
イネスの英雄の攻撃を身に受けつつもウィルオーグは反撃すべく呻きながら論文を飛ばし、示し合わせたかの如く、後方に飛んだイネスとその始祖は論文を回避する。
「まるで一族の始祖様と槍の舞を舞っているかの様ね」
「ぬうっ」
その舞いに新たな傷を増やされた猟書家は無理に反撃に転じ傷を広げたか、顔をしかめるのだった。
成功
🔵🔵🔴
ティファーナ・テイル
SPDで判定
*アドリブ歓迎
「笑顔と平和の為じゃない実験なんかいらない!」と拳を向ける。
『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して『スカイステッパー』で縦横無尽に動き回り『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃をし『神代世界の天空神』で敵の攻撃を空間飛翔して避けて敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化を仕掛けます!
『ジェットストリーム・ラヴハート』で}SPDを強化して『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』で髪の毛/蛇尾脚/拳と『ガディス・ブースト・マキシマム』でビーム砲/弾の攻撃して、『ゴッド・クリエイション』で疫病貧乏神を創造して災厄/不運を齎します。
「……また招かれざる客人かね」
床を滴った血が汚すのも気にせず、自身に向けて向き直ったウィルオーグへ、ティファーナ・テイルは肯定でも否定でもなく拳を向けた。
「笑顔と平和の為じゃない実験なんかいらない!」
故に問答無用で視界の中の猟書家は排除すべき存在だった。
「ふむ」
「レディースの能力を今こそ見せる刻だよ!」
出方を窺う様に唸って自信を見つめるウィルオーグを前に、ティファーナが喚び出した従属神群の持つのは金属製の槍のようなモノと鈍い光沢を放つのっぺりとして広く薄く黒いモノ。
「ぬっ」
「神々の絢爛豪華な全てを見せてあげる!」
従属神群という新手とティファーナ、どちらを相手にすべきかでウィルオーグが思案につかった時間をついて、飛び上がったティファーナは扇情的で魅惑的な容貌へと変貌して♥ビームを放ち。
「だが、無意味なこと」
迎え撃つべくウィルオーグが天から降らせる雷はウィルオーグへ敵意を向ける者へと落ちる。ただ。
「な」
ゴムの被膜を纏い、投げることで避雷針を離れた床に突き立てた従属神群へ雷が落ちることはなく。
「世界を巡りし神々♪ 神代の天空宮殿へと誘っちゃって♪」
ティファーナ自身は急に姿を消し、突如として天空宮殿の神代の神々とともにエギュレのパラディン達の元に現れる。
「天空神の庇護と加護と祝福の威光に黄昏る」
「ぐ、うっ」
躱すことは想定の内でもテレポートまでは予測していなかったのか、それでも。
「まだだ、ぎっ」
「きゃあっ」
複数のUCを使用する時間があれば、当然ウィルオーグも複数のもしくは複数回にわたってUCを行使出来る。ティファーナの威光や後光などをウィルオーグが浴びる一方、カウンターの形で雷がティファーナを打ち据え。
「っ、勇気! 正義! 神愛! 神様パワーを爆発だ!」
「なら……っ」
雷に打たれてなお姿を変え追撃を試みるティファーナへ再び雷を落とそうとした猟書家の動きが僅かに止まる。
「だがっ」
雷を封じられたウィルオーグは再起動し手に闇を集めて迎え撃とうとするが、一瞬の硬直が明暗を分けた。
「こればボク達の“超神武闘必殺技”! 勇気と正義と神業で窮地を好機に!」
「がはっ」
髪の毛、蛇尾脚、拳の三連撃を喰らったウィルオーグは弧を描いて宙を舞い、教壇とぶつかって縺れる様に倒れ込んだのだった。
成功
🔵🔵🔴
杉崎・まなみ(サポート)
まなみは正当派後衛職のヒロインタイプです
聖職者教育を受講中の学生ですが、特に依頼に縛りは無く、どのような依頼も受けられます
但し人並みに気持ち悪いモノ、怖いもの等は苦手で遭遇した際は多少なりとも嫌がる仕草が欲しいです
甘いモノ、可愛いモノが好きで少し天然な所があります
初対面の人でもあまり物怖じせず、状況を理解して連携を取る動きが出来ます
シリアス2~3:ギャグ7~8割くらいのノリが好みです
ただシリアスもやれますよー
UCは状況に応じて、MS様が好きなのを使ってください
その他、細かい部分はMS様にお任せします
祓月・清十郎(サポート)
真面目系アホの子です
大抵の場合、主人公的な立ち回りより端っこでわちゃわちゃしていると思われます
シリアスもいけるクチですが、基本的にはコミカル寄りです
さっちゃん=ケットシーが跨がれるサイズの小型の飛竜。ただし清十郎より超強い。聖属性
助けてない亀=清十郎も正体を知らない謎の亀。何なんでござるこの亀…
召喚系のユーベルコードと頼れる相棒には恵まれていますが、本人の体術はへちょく、もし本人が戦う場合は万能ネギやいわしのかしらを先端にくっつけた竜の髭をぶんぶか振り回します。記憶消去銃をぶっぱして思わず自分の記憶をなくすことも
その他、口調に関してはステシ参照
公序良俗に反する行動はしません
よろしくお願いします
左衛門三郎・白雷(サポート)
雷と戦を司る竜神の剣豪×神器遣い、25歳の男です。
数多の死線を潜り抜けた先に有る『何か』を求めて戦い続けている様な戦好きですが、性格は穏やかです。
戦闘では、竜の雷を操る他、居合術や投擲技術を駆使して戦います。
普段の口調は「男性的(拙者、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)相棒には 友好的に(拙者、相棒、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「むぅ」
転送され教会に至った祓月・清十郎(異邦ねこ・f16538)は倒れた猟書家の姿を見て唸った。
「教壇と老人の道ならぬ恋……拙者、お邪魔しちゃったようでござるな」
教壇に抱き着いた格好で倒れたウィルオーグを見て真面目にその見解に至った清十郎は、こっちに来るでござるよと小型の飛竜のさっちゃんを誘導しつつ邪魔にならない端っこへと移動しようとし。
「えっ、これそういうこと何ですか?!」
口元に手を当てて倒れたウィルオーグを二度見するのは、同じく転送されてきたばかりの杉崎・まなみ(村娘・f00136)。真面目系アホの子と世間知らず、二人かみ合った時、ウィルオーグにトンデモナイ風評被害が発生し。
「えっ」
「けどあれって――」
真に受けた一部のエギュレなパラディン達が動揺する。ウィルオーグはエギュレ信仰を興した始祖なのだ、そりゃ動揺するのも無理はない話であり。
「ふむ」
転送されてきた猟兵はもう一人。左衛門三郎・白雷(竜神の剣豪・f29303)は視線で周囲をなでると、倒れたウィルオーグに目を止め。
「あれが敵か」
勘違いから発生したと思しき風評被害には一切触れず、白雷はただ鞘に納めた刀の柄へ手を伸ばした。
「話は聞いている、街の人々を惑わせた元凶、討たせてもらうぞ!」
メモ見開き、陥没するかと言う程の強い踏み込みとともに白雷が床を蹴った。
「やれやれ、休む暇もなしかね」
不名誉な教壇愛者にされることを嫌ったというよりも、反応しなくてはただ斬られるだけと悟ってのことか、身を起こしたウィルオーグの手にはいつの間にか一枚の論文があり。
「それっ」
論文を飛ばした直後だった。
「拙者の間合いには……入らぬ方が身の為だぞ?」
鞘走らせた神刀『白雷』が論文を両断し、目にもとまらぬ速さで細切れにすると、鞘を持っていた方の手の指に挟むはほのかに雷を宿す棒状の手裏剣。
「がっ」
未だ血を滴らせるウィルオーグの身体に投じられたそれらが生え。
「って、あ、た、戦いがもう始まって」
白雷の床を踏み込んだ音で我に返ったまなみは加勢しなくちゃと両手を組み、祈りをささげる。
「地の神よ……そのお力を私たちにお貸しください……」
生成されるは、光を帯びた魔法の矢。ちょうど白雷が再び床を蹴って射線が空いたタイミングで四百を超えるそれらが、傾ぐ猟書家に殺到する。
「っぐ」
当然ながらそんなモノを受けるわけにもいかないウィルオーグだったが、手負いの上に刺さったままの棒手裏剣が身体へ雷を流し込み。
「ぎ、が、ぐ、ぐ、がああああっ」
満足に躱すことも能わぬ身を魔法の矢がハリネズミへ変えた。
「って、どこに連れてゆくでござる?! 本当に何なんでござ、む?」
謎の亀に乗っけられて戻ってきた清十郎が目撃したのはまさにその光景で。
「そうでござるか……教壇を守ったんでござるね」
立ち尽くすウィルオーグを眺めて目を細めた清十郎は、それ以上言葉は発せず万能ネギを振りかぶる。こう、これ以上教壇が戦闘に巻き込まれる前にすべてを終わらせようとか、思ったのかもしれない。
(あれ? そういえばガスの元栓とか家の鍵とかちゃんと閉めてきたでござるっけ?)
ただ、振りかぶったまま何故か清十郎の動きは止まり。
「って、わわわっ」
「へぶっ」
急に自分を乗せた亀が動き出したことでバランスを崩し、腕をばたつかせれば雑念を搭載した万能ネギはウィルオーグの顔面を強打。
「えっ、ええと、今です……よね? 畳みかけましょう!」
「心得た」
ちょっと自信なさげにしつつもまなみが促せば、白雷は竜尾から創り出した荒ぶる雷を傾ぎ始めた猟書家に放ち。
「これで、終わりです!」
「がはっ」
満身創痍のウィルオーグには攻撃を避けるすべはなく。雷に打たれたところへまなみの振るったメイスを叩き込まれ倒れ込んだウィルオーグは今度こそ起き上がることはなかったのだった。
「これで街の皆さんも元に戻りますよね?」
猟書家が骸の海へと還れば、残されたのは猟兵達とエギュレのパラディン達のみ。こうして街の人々の洗脳が解かれ、街は平和を取り戻すのだった。
成功
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