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眠りの森の魔女ターリア~死を求められた聖女

#アックス&ウィザーズ #猟書家の侵攻 #猟書家 #眠りの森の魔女ターリア #クレリック #言葉の神シャルムーン #決戦援軍/聖女ヒルダ

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●冷たい眠りを
「う、ぅぅん……こ、ここは……確か私は神殿で……」
 眠りから覚め、うっすらと目を開くヒルダ。言葉の神『シャルムーン』の司祭である彼女は、つい先程まで、神殿に訪れた人々の話を聞いていた。
 だが、今目の前に広がる景色は、明らかに屋外だ。それも、木や岩が見たこともない金属のような光沢を持つ、見たこともない景色である。
「いったい……何が……!?」
 記憶を辿るべく頭を抑えようとしたその時、自分が身動き一つ取れなくなっている事に気づく。見下ろせば、何やらスライムのようなものに首から下を呑み込まれ、完全に動けなくなっていた。
「あら、目を覚ましたの?」
「っ!? あなた達は!?」
 そしてこちらを覗き込むのは、バイザーのようなモノで目を覆い隠した美女達だ。その手には巨大な斧を持ち、嗜虐の笑みを浮かべている。
「細かい説明は面倒だから省くけど……あなたにはここで死んで貰いたいの。そのスライムの餌になってね」
「っ……!」
 その言葉を聞いた瞬間、思い出す。ターリアと名乗る女性に『群竜大陸で死んで欲しい』と言われ、そのまま眠らされた事を。眠っている間に、ここまで連れて来られたのだろうか。
「今すぐに首を落としても殺せるんだけど……私達まで『破邪の言葉』に巻き込まれたら堪らないから。私達が立ち去った後に死んで欲しいのよね」
「くっ……」
 指先も動かせないため、ジャッジメント・クルセイドも使えない。いや、仮に動けたとしても、この数を相手に戦って逃げるのは不可能だ。じわじわと全身に痛みが走る。
 絶望的な状況に、ヒルダはしかし希望を捨てず、心の中で強く祈りを捧げる。
(ああ、神よ――どうか、お救いください……)

●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「さて、今回も猟書家案件だよ。アックス&ウィザーズの猟書家、眠りの森の魔女ターリアの野望を阻止するため、群竜大陸に向かってもらおう!」
 アックス&ウィザーズの猟書家は、書架の王ブックドミネーターが目指した『天上界への到達』を目論み行動している。そのためにターリアは、言葉の神シャルムーンの信徒に目を付けた。
 シャルムーンの信徒は、命尽きるときに強力な『破邪の言葉』を放つ事ができると言う。それを利用して、帝竜ヴァルギリオスがかけた天上界への封印を破壊しようとしているのだ。
「つまり、群竜大陸にシャルムーンの使徒を連れて来て、殺そうとしてる訳だ。もちろん、そんな事させる訳にはいかないよね。そこでキミ達には、シャルムーンの使徒を倒し、オブリビオンを倒してもらうよ!」
 今回、群竜大陸につれて来られたシャルムーンの使徒は、ヒルダと呼ばれる若い女性クレリック。信仰心に厚く、聖女と呼ばれている。
 ターリアの力で群竜大陸――その中でも、かつて帝竜プラチナが住処にしていたレアメタルバトルフィールドに連れ去られた彼女は、今まさに、破邪の言葉のために命を断たれようとしている。
「けどターリアの部下であるオブリビオン達は、自分が巻き込まれたくないから、すぐに殺すつもりはないみたい。だから、彼女が命を落とす前に、このオブリビオンを、そしてターリアを倒して、ヒルダを救出してほしい」

 まず立ちはだかるのは、スライムテイマー。スライムを飼いならし、共生する秘伝の技術を持つ、アマゾネスの部族だ。スライムをこちらにけしかけたり、逆に鎧として自分に纏ったりと、攻防自在に操る技術を持つ。
「とにかくスライムに捕まらないように注意して。捕まったら、斧でバッサリ斬られるか、その身体で押し潰されるか、あるいはスライムに骨まで溶かされるか……どっちにしろ厄介だよ」
 嗜虐的な性格だが、今回はターリアの命令もあり、遊び無しに戦って来る。本人も強力な戦士であり、かなりの強敵なので、油断は出来ない。
「テイマーを倒せば、痺れを切らしたターリアを引きずり出す事ができる。けどもちろん彼女も極めて強力な魔法使いだ。強力な『眠りの呪い』を操って来るよ」
 彼女が戦場の展開する眠りの森の中では猟兵であってもその眠りに抗うことは難しい。かといってもちろん、そのまま眠らされてしまえば、そのまま殺されてしまう。
 眠らないようにする何らかの対策が必要となるだろう。当然、対策すればそれだけで勝てる相手ではないが。
 また、彼女は常に棺の中に入っており、棺ごと浮遊して行動する。この棺は極めて頑丈で破壊しにくく、また彼女を引きずり出す事も難しいので、側面や背後からの攻撃は通じにくいだろう。

「『天上界』がどんな場所なのかは分からないけど……そこに猟書家達をたどり着かせる訳にはいかない。もちろん、聖女の命を奪わせる訳にもね」
 くるるはそう言うと、わざとらしい可愛らしくポーズを取って猟兵達を見渡す。
「それじゃ、ばっちり解決してきてね。良い知らせを待ってるよ!」


一二三四五六
 猟書家3戦目はA&Wから。

 ごきげんよう。眠りは長い方、一二三四五六です。

 今回の猟書家『眠りの森の魔女ターリア』はリミティア・スカイクラッド(勿忘草の魔女・f08099)さんの宿敵です。ありがとうございます。
 スライムテイマーはうちの宿敵を再利用。

 補足。
 テイマーさん達は今回ガチです。スライムに捕まったら骨まで溶かされる――前に斧でぶった切られるので注意しましょう。

 ターリア戦では眠り対策が必須となります。痛みで目を覚ますぐらいでも良いので用意しましょう。

 聖女ヒルダは、シスター服に身を包んだ清楚系の美女です。現在スライムに取り込まれ、服どころか皮膚すら溶かすような苦痛に耐えています。
 第一章中は、テイマー達が邪魔なので救出は出来ませんが、声をかけてあげるくらいはしても良いかもしれません。
 第一章終了後、ターリアが来るまでの間に救出出来ます。

 戦場の特殊効果は特にありません。木も岩も地面も、レアメタルで出来た普通の平地です。

 それでは、皆さんのプレイングを楽しみにお待ちしています。
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第1章 集団戦 『スライムテイマー』

POW   :    スライムコンビネーション
【スライムをけしかけての拘束】が命中した対象に対し、高威力高命中の【バトルアックスやボディアタックによる一撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    カウンターフォーメーション
【スライムが防御形態】に変形し、自身の【攻撃速度】を代償に、自身の【防御力と、カウンターの威力・射程】を強化する。
WIZ   :    スライムウェーブ
自身が操縦する【スライム】の【体積】と【拘束能力】を増強する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

弥久・銀花
今まさに溶かされてる人の救出なんて状況じゃちょっとくらい無理しないと間に合いませんね!

ここは少々攻撃を喰らってでも強引に前に出ます!


少しくらいスライムの飛沫が掛かる程度なら気にしないで突っ込んでスライムテイマーに攻撃しますが刀が傷むと嫌なので【怪力】で石を投げたり殴り掛かったりします。

スライムに拘束されたら、不死身の人狼を発動させて耐えます
こちらも動けなくなりますがスライムも少量では私を拘束なんて出来ませんよ?
スライムの守りが無くなったスライムテイマー何て他の人にすぐやられてしまうでしょうね?
(その前にバトルアックスが首に叩き込まれるかも知れませんが)



「こちらがスライムを拘束してるんです」


七那原・望
ヒルダさんは……辛そうですね。
強い酸の中に沈められているようなもの。罪もないのに、あまりにも残酷な仕打ちです。
肉体と精神、どちらにとっても一刻の猶予もありません。早く終わらせて救出しないと……!

【第六感】と【野生の勘】を駆使してテイマーやスライムの行動を【見切り】、回避を。
回避が難しそうな攻撃は【咄嗟の】【オーラ防御】【結界術】で防ぎましょう。

あれらを片付けてすぐに助けます!だから負けないでください!

回避と防御を行いながら常に攻撃回数重視の【多重詠唱】【Lux desire】を【クイックドロウ】で【乱れ撃ち】し、スライムもろともテイマー達を素早く、一人残らず【蹂躙】しましょう。



「……辛そうですね。罪もないのに、あまりにも残酷な仕打ちです」
 ヒルダの受けた仕打ちに対し、その表情を歪める望。目を封印されていても、その聴覚に苦痛の呻きが、スライムが肌を溶かす音が伝わってくる。
「肉体と精神、どちらにとっても一刻の猶予もありません。早く終わらせないと……!」
「これは、ちょっとくらい無理しないと間に合いませんね!」
 銀花も覚悟を決め、一気にテイマーへと突進していく。拳を握り、人狼の怪力で叩き込んだ。
「刀が痛むのは嫌ですからね……いきますよっ!!」
「ぐっ……がぁっ!?」
 重い拳で殴り倒し、追い打ちで近くのレアメタル塊を頭部に振り下ろす。容赦なく敵を打ち砕く代わり、スライムが衝撃で飛び散って、返り血のように付着した。
「っ、この程度、気にしませんよ!」
 当然付着すれば肌が溶け、苦痛に表情を歪める銀花。だが、そんな痛みなどヒルダに比べれば何ともないと、次の相手に拳を振るう。
「さあ、次です、どんどんいきます!」
「ええ。一気にいきますっ……!」
 望も王笏を掲げると、その先端に輝く黄金の林檎から光を放った。光は奔流となって、テイマー達を薙ぎ払っていく。
「あれらを片付けてすぐに助けます! だから負けないでください!」
「え、え……っ」
 その呼びかけに、か細い声で応えるヒルダ。その声に強い苦痛を感じ取ると、王笏を握る手に力が籠もる。
「くっ……そう簡単に片付けられるつもりはないのよっ!」
「っ!?」
 だがテイマー達もただでやられてはいない。自らの纏うスライムを膨張させ、津波のようにこちらへと放つ。望の小さな身体など、ひとたまりもなく呑み込まれてしまう量。
「そっちもよ!」
「ぐっ……!?」
 銀花の方も全身をスライムに取り付かれ、拘束されていく。肌を焼き溶かす、熱を持った激痛。
「さあ、ドロドロに溶けてしまいなさい?」
「……ふんっ、この程度ですか?」
 だが、銀花は仁王立ちでそれを受け止め、人狼の再生力を高めて耐える。溶けた端から再生していく、不死身の肉体。
「この程度で溶かすなんて舐められたものですね! まあ……」
 そして、心の底から相手を侮蔑し、見下すような表情を浮かべる。嘲りを多分に含んだ声と言葉。
「スライムの守りが無くなったスライムテイマーなんて、すぐにやられてしまうでしょうから、ね?」
「っ……言って、くれるじゃないっ、ならお望み通りっ!」
 挑発に乗ったテイマー達は、自らの纏うスライムを集中させる。頭部まで覆い尽くされれば、呼吸も出来ず、窒息と溶解の苦痛を味わう銀花。いくら再生するとは言っても、痛みまで紛れる訳ではない。
「このまま、骨まで溶けてしま――っ!?」
 だが、そんな銀花に嘲りを返そうとしたテイマーの身体が、光に呑まれて蒸発する。さらに畳み掛けるように降り注ぐ、膨大な光の奔流。
「すぐに片付ける、と言った筈です」
 当然、それを放ったのは望だ。スライムに呑まれた筈の彼女の周囲には、光の結界が張り巡らされている。僅か一滴たりとも、彼女の肌に触れる事はない。
「時間をかけるつもりはありません。一人残らず、蹂躙してあげましょう」
「っ――!!」
 さながら聖者のごとく、スライムの海の間を悠然と歩み進む望。その黄金の林檎は輝きを増し、さらなる光をもってテイマー達を薙ぎ払う。
 守りが疎かになっていた彼女達は、周囲のスライムごと、為す術なく光に呑み込まれて消滅していく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
ガチなのです?
そっかー。
それなら僕もガチでいいかな。
キャバリアを使っていくっぽい!
アポイタカラを召喚して空から攻めるですよ。
ちゃんとランダム回避機動を取りながら上から地上掃射。
弾丸はもちろん対人用に散弾で。
さらに<機械鳥之宴>でダメ押しを、ね。
おーこれはひどい。ひどいけど…たーのーしーいっ!
地上が地獄絵図だけどガチだから仕方ないね。
ガチだから…散弾にエンチャントまでしちゃうですよ。
爆発属性を付与したから接触で弾ける!
これは掃討がはかどるのでいー感じっぽい!
なんとゆーか…直撃しないほうが酷いよね。
まぁ、敵だから仕方ないよね。
丁寧に止めを刺してたから攻撃もらっちゃいそうだしね。
かてばいいのだー。


フレミア・レイブラッド
聖女を犠牲に目的を遂げようなんて…罰当たりも良いトコね
特に、こんな可愛い子を犠牲にしようなんて許せないわ

【念動力】によるテレパシーでテレサに「すぐに助けるからもう少しだけ頑張って」と励まして戦闘。

【ブラッド・オブリビオン】で「荒野に飛来する氷鳥達」の「氷雪の鷲獅子」を召喚。
自身と鷲獅子を【念動力】の膜で覆いつつ、敵のスライムを【念動力】で包み込んで拘束。
動けないスライムに鷲獅子の【極寒の風】や【凍てつく息吹】で凍結させて無力化。
敵本体も遠距離から雷撃の魔力弾【属性攻撃、高速・多重詠唱、誘導弾】で迎撃し、魔槍で仕留めたり、鷲獅子がなぎ払ったりで片づけるわ

容赦はしないわ。報いはその身で受けなさい



「さて、それじゃあ、そろそろ……っ!? きゃああっ!?」
 突如として上空から降り注ぐ弾丸が、テイマー達を薙ぎ払い、吹き飛ばす。見上げた彼女達の視界に映るのはサイキックキャバリア・アポイタカラ、パイロットは鬼燈。
「そっちがガチなら、僕もガチでいくのです!」
「くっ、猟兵め……ああっ!?」
 降り注ぐ対人用散弾はまさしく殺意の雨。スライムの守りを容易に撃ち抜き、その肉体を破壊する。咄嗟にスライムを膨張・射出して迎撃しようとするテイマー達だが、急激な方向転換や旋回など、ランダムな軌道を描いての飛行で捕らえさせない。
「おーこれはひどい。ひどいけど……たーのーしーいっ!」
 撃つ度に弾丸が召喚され、尽きる事はない。一方的な殺戮によってテイマー達を吹き飛ばす鬼燈。対するテイマー達はスライムを硬化させ、カウンターの体勢を取ろうとする。
「くっ、これ以上はやらせっ……な、何っ!?」
 だが斧を振り上げた所で、彼女達の身体がピタリと停止する。纏ったスライムに逆に身体を締めつけられたテイマー達に、今度は上空から冷たい声が降り注いだ。
「聖女を犠牲に目的を遂げようなんて……罰当たりも良いトコね」
 念動力でスライムを拘束しながら怒りを露わに戦場を見下ろすのは、鷲獅子に跨ったフレミアだ。
 その鋭い視線を一瞬だけ優しく緩め、スライムに囚われたヒルダにテレパシーを送る。
(すぐに助けるから、もう少しだけ頑張って)
「っ……は、いっ……」
 苦痛の中に希望を持ったヒルダの表情を見て微笑むと、それを消してテイマー達に視線を映し直す。相手のオブリビオン美女であろうと、その瞳に一切の慈悲はない。
「こんな可愛い子を犠牲にしようなんて、許せないわ!」
「っ……がっ……!?」
 鷲獅子が羽ばたけば、極寒の冷気が彼女達を凍結させる。追い打ちの雷弾で打ち据えれば、骸の海へと帰されるテイマー達。
「容赦はしないわ。報いはその身で受けなさい」
「ガチだから……もっとガンガンいくのです」
 鬼燈も、機械仕掛けの渡鴉を放ち、支援戦闘機に変形させる。エンチャントを受けた弾丸はテイマーにふれると爆発を起こし、凍結して脆くなったテイマーの身体を、砕き吹き飛ばした。
「が、はっ……!?」
「おお、地獄絵図。けど、ガチだから仕方ないね。敵だから。かてばいいのだー」
 直撃を受けた者はむしろ幸いとも言える戦況。だが一片の容赦なく、自身の機体からも爆発弾を放つ鬼燈。フレミアもまた、凍りついたテイマー達を魔槍で粉々に打ち砕く。
「自分達のした事を後悔すると良いわ。骸の海に帰るまでの短い間だけれど」
 ヒルダに対してはさりげなくその視界から敵の惨状を外しはするが、テイマー達に対する配慮など一切ない。槍で、電撃で、次々と仕留めていく。
「丁寧にトドメ刺してる余裕はないので、まずは一気に無力化していくのです」
「逃げられると、思っているのかしら? 全員ここで倒してあげる!」
 容赦ない攻撃は続き、次々と無力化されていくテイマー達。逃れようとする者にも、鷲獅子の爪が、機械鳥のミサイルが退路を断ち、決して逃さない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
俺の故郷の世界で好き勝手やらせるかよ!
行くぞ、シャーリー!

まず囚われのヒルダに声をかけ、【鼓舞】する。
「あんたの祈り、確かに天に届いたぜ!」
「待ってな。まずは邪魔者を片付けるからさ」
そしてシャーリーと手分けして敵を相手取る。
スライムの拘束を【フェイント】で回避したり鉄鍋の【盾受け】で防御したりしながら大包丁の【衝撃波】で敵を追い立て、シャーリーと連携して敵を一か所に誘導する。
そして一か所に集めたところでシャーリーとタイミングを合わせて【飢龍炎牙】で一網打尽にする。


シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
「困った時のサメ頼み!宇宙海賊シャークトルネードとその相棒が助けに来たよ!」
ヒルダさんを【鼓舞】し、【勇気】づけるために高らかに名乗りを上げて、
「行くよ、ウィーリィくん!」
いつもの様に二人で敵に立ち向かう!

さすがにサービスシーンどころじゃなさそうだから押し寄せるスライムをビーム銃の【制圧射撃】+【範囲攻撃】で退けながら熱線銃の【クイックドロウ】+【乱れ撃ち】で追い立てて、ウィーリィくんの敵と一緒に一つにまとめる
後は【ワールド・タイフーン】とウィーリィくんのUCで一気にやっつけるよ!



「困った時のサメ頼み! 宇宙海賊シャークトルネードとその相棒が助けに来たよ!」
「あんたの祈り、確かに天に届いたぜ!」
 ヒルダに聞かせるように高らかに名乗りを上げ、戦場へと飛び込んでいくシャーリーとウィーリィ。
「あら、簡単に片付けられると思ってるのかしら!?」
「おおっとっ、待ってな、まずは邪魔者を片付けるからさ!」
 テイマーはスライムの拘束で迎撃してくるが、鉄鍋でそれを受け止め阻む。曲面で巧みに受け流しながら、包丁からの衝撃波で追い払っていく。
「行くぞ、シャーリー!」
「うん、行くよ、ウィーリィくん!」
 シャーリィも、スライム達をビーム銃の散弾で近づけさせない。無理に抜けて来るようなら、熱線銃の乱れ打ちで追い立てる。
「さすがにサービスシーンどころじゃなさそうだしねっ!」
「そうね、骨まで溶かしてあげるっ!」
 スライムを防がれたテイマー達は、自身の纏うスライムを膨張させて波のように押し寄せさせて来た。これは流石に、容易に防ぎきれる量ではない。
「防いでるばかりじゃ」
「それはどうかなっ!?」
 だが、テイマー達の言葉に、海賊帽に手をかけシャーリーはニヤリと笑みを浮かべる。その身体の周囲に迸る、莫大なエネルギー。
「な、何っ!?」
「料理にも戦いにも、下拵えが必要って事だっ!」
 ウィーリィも、包丁を高々と掲げ、そこに刻みつけられたルーンを赤く輝かせる。こちらから迸るのは紅蓮の龍炎。
「下拵え……? はっ!?」
 強力な攻撃の気配に、慌てて周囲を見回すテイマー達。気づけば、彼女達もスライムも一箇所に集まってしまっている。もちろん偶然ではない、2人は防御しながらスライムを追い立て、誘導していたのだ。
「これで一気に調理して――」
「――まるごと平らげてあげるよっ!」
 紅蓮の龍が唸り声を上げながら、その長い胴体で敵を取り囲み、逃げ場を封じて牙を突き立てる。
 燃え上がった所に飛び込んでいくのは、シャーリーの生み出したエネルギー。それが鮫の群れの形を取って、次々とスライムを切り裂いていく。
「鮫は貪欲だからね、スライムがいくらいようと、全部喰らい尽くしちゃうよ!」
「俺の故郷の世界で好き勝手やろうとした事、後悔してもらうぜ!」
 逃げ場のないスライム達が、細切れに切り裂かれ、そして焼き尽くされて蒸発する。そしてスライムを失えば後に残されるのは、武器も守りもないテイマー達。
「くっ、こんな……きゃあああっ!?」
 龍が喰らいつけば骨まで焼き尽くし、鮫が喰らいつけばズタズタに切り裂いて。強引に逃げようとしても、鮫が機動力を奪い、龍が焼却する。
「言っとくが、逃さないぜ、ここで一網打尽にしてやる!」
「鮫からは逃げられないよ、まとめてやっつけてあげる!」
 取り囲まれたまま、次々と骸の海へと送り返されるテイマー達。龍の包囲が次第に狭まり、そして完全に閉じれば、後には灰だけを残す。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

秋津洲・瑞穂
異教の司祭はどうでも良いけれど。
オブリビオンに襲われている娘は助けなきゃね。

そして尖兵はスライムと……これは燃やせと言われているわねぇ。
ま、べつに火に弱いと言われてもないけれど、
特別に強いわけでもないでしょう。
「おいでおいで、火の子たち」

自分の周囲を取り巻くように狐火を配置して、炎の城を構築。
身を守らせると同時に、至近に来た敵には一部を突撃させるわ。
数が余るので、残りは串刺し20を乗せてテイマーに貫通突撃。
減った分は2回攻撃40の二回目で補充して元通りと。

スライムは数が限られるし狐火を抜けられない。
狐火は補充無尽蔵でスライムを貫通する。
斧で白兵を挑んで来たらカウンター20の神獣刀で返り討ちよ。


パルピ・ペルポル
人の知り合いの領地で何勝手なことやってくれてるんだか。
一領主としても個人的にも捨て置けないわ。

雨紡ぎの風糸を自分の周囲に何時もより細か目に展開して敵の行動を阻害兼盾として使用するわ。
簡単には溶かせないからこの糸は。

で、心折れそうになりながら頑張って折った折り紙ドラゴンを取り出し、有為なる写しで増やしてオリジナル以外をけしかけて炎のブレスで敵を攻撃させるわ。

そちらに気を取られてる隙に糸で敵を絡めると同時に糸に炎の魔力を纏わせてスライムごと焼き切ってやるわ。
スライムは焼くのが手っ取り早いのよ。

ヒルダとかいったかしら。
ごめんねすぐ片付けるからもう少し頑張って。



「人の知り合いの領地で、何勝手なことやってくれてるんだか……」
 自身も、迷いの森の領主であるパルピ。群竜大陸の領主(ドラゴン・ロード)の一人としても、個人としても、猟書家の暗躍を捨て置けない。
「ヒルダとか言ったかしら。ごめんね、すぐ片付けるからもう少し頑張って!」
「異教の司祭はどうでも良いけれど。オブリビオンに襲われている娘は助けなきゃね」
 一方、巫女として育てられた瑞穂は、シャルムーンの聖女に対しては若干思う所があるか。だが相手が異教徒でも、全ての人の為に働くのが、彼女の思う巫女の務め。
「ふん、そう簡単に助けさせるとでも?」
 そんな2人に、テイマー達はスライムを放って拘束を目論んでくる。特にフェアリーであるパルピにとっては、全身を呑み込まれるほどの量。
「させないわ……やあっ!」
 だが、スライムは彼女の前で動きを阻まれる。目を凝らしてみれば、張り巡らされたのは細い細い糸。蜘蛛の糸より細く、されど強靭な風糸を網として、捕縛しながら防いでいく。
「簡単には溶かせないから、この糸は」
「逆にスライムは……良く熱で融けそうよね?」
 瑞穂の方は、自身の周囲に狐火を展開し、炎の城を作り上げる。スライムの通過を許さず、熱で融解させるほどの高熱。
「これは燃やせと言われているわよねぇ?」
 さらに、灼熱の狐火は攻防一体。近くのスライムに突撃させ、次々と蒸発させていく。どんどん減っていくスライムに、焦りを覚えるテイマー達。
「くっ、厄介な……なら、まずはそっちからよ!」
「っ……!」
 パルピの方が与し易いと見て取ったか、一気にそちらへのスライムが増加する。細かな網目の隙間から迫りくるスライム達に、表情を強張らせるパルピ。だがそのまま、スライムが全身を呑み込む――。
「間に合った……ええいっ!」
 その寸前、彼女の身体より大きな折り紙のドラゴンが、その口から炎を吐き出した。頑張って折ったそれは、魔力によって自律し、ブレスで迫るスライムを焼き尽くす。
「スライムは焼くのが手っ取り早いのよっ!」
「同感ね。それから……」
 そして当然、パルピの方に気を取られた隙を逃す瑞穂ではない。炎が槍のように収束して、守りの薄いテイマーの身体をスライムごと貫く。燃え上がり、灰となって骸の海に送られるテイマー。
「がっ……!?」
「オブリビオンも、焼くと手っ取り早いわ」
 消費した端から狐火を補充し、無尽蔵の炎が戦場を焼く。さらにそこへ、無数のドラゴンブレスが降り注いだ。
「なっ!?」
 空を見上げれば、埋め尽くすほどの折り紙ドラゴン達。オリジナルからパルピが複製したそれが、群れとなってテイマーを襲う。スライムで防ごうにも、それを上回る2人の火力。
「くっ、これはまず……な、何っ!?」
 そして、そちらに気を取られた隙に、パルピは密かに回り込み、テイマーの背後から糸を巻きつける。炎の魔力を纏い、赤熱する糸。
「焼き切ってやるわ!」
「がっ!?」
 纏うスライムを溶かしながら、肉を、骨を断ち切る。為す術なく首を落とされ、骸の海に帰されるテイマー。
「こ、これ以上はやらせ、がっ……」
「スライムのないあなた達じゃ、敵にはならないわね」
 焦って斧で攻撃を仕掛けてくる相手には、瑞穂の愛刀も急所を貫く。炎でスライムを焼き尽くし、武器でテイマー達を断ち切っていく2人。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『眠りの森の魔女ターリア』

POW   :    ようこそ眠りの森へ
戦場全体に、【「眠りの森」 】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    醒めざる夢の茨
【棺の中から伸びる「眠りの茨」 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    忘却の眠り
【記憶を一時的に奪う呪詛 】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【過去の記憶】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠リミティア・スカイクラッドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「はぁ……はぁ……あ……ありがとうございます……」
 テイマーを退け、ヒルダを救出する事に成功した猟兵達。幸い、後に残るような傷は無く、治癒魔法を使えば問題なく身体は十全に戻る。
 もっとも、突然連れ去られた上に肌をスライムに焼かれ続けたその苦痛は、その心を大きく摩耗させている。ぐったりと倒れたまま、苦しげに息を荒げて地面に横たわるヒルダ。
「――困りますね。勝手に解放されては」
 そしてそこへ、冷淡な声が響く。そちらに視線を向ければ、現れたのは棺の中に身を収められた少女。目元を封じられ、それでもなお美しい――だがその美貌には、一切の熱を感じさせない。
 彼女こそは眠りの森の魔女の異名を持つ猟書家、ターリア。その呼び名の通り、棺の中で眠りにつき、眠ったままに言葉を紡ぐ。ゆえにそこに、起きている人間が持つような熱はないのだ。
 だから『困る』と言いながらそこに感情の色はない。単に、無感動に事実を告げているだけ。そしてその淡々とした声は、猟兵達の眠気を誘う。聞いているだけで、その瞳が微睡み落ちていくかのように。
「我々は天上界にいかなくてはなりません。そしてそのためには、そこのシャルムーンの聖女に、死んで頂かなくてはならないのです」
 その侵略蔵書が開かれれば、周囲に茨が生え、森を作り出していく。太陽が覆い隠され、薄暗い森の中、さらに強烈に襲いかかる眠気。
 加えてもし茨に傷つけられれば、紡ぎ車の錘に刺された童話の姫のように、決して醒めぬ眠りに陥ってしまうだろう。
 そしてその眠りの森の中心で、ターリアは静かに言葉を紡ぐ。
「それを邪魔するなら、あなた達にも、眠りについていただきましょう――永遠に」
秋津洲・瑞穂
さて。聖女とやらを狐火で護るか、呪いを剣刃で断ち切るか。
どちらでも優位は取れるけれど、目的を見失っても仕方ないわ。
「おいでおいで、火の子たち」

ただ眠るぶんには休息になるでしょうから放っておく。
わたしは神獣刀を構えて浄化20し、呪詛耐性20で弾くわ。
印籠から取り出した眠気覚ましを医術20で処方して駄目押しもね。

あとはヒルダ刀自の横に立って、神獣刀と狐火とで護りつつ、
周囲の茨を焼き払い、ついでに魔女にも串刺し20で攻撃。
個別に動く狐火は、複数の仕事が同時にできるのが最大の強みよ。

眠りの森では火術の巫女には太刀打ちできないと知りなさい。
隙を見せたら2回攻撃40/鎧無視攻撃40の182発が飛ぶわよ?


弥久・銀花
むぅ、服を溶かされてしまいました……、屈辱です
(ヒルダの体に付いたスライムの残り滓を手で取り払ってます)

おや?(何だかレベルが高い拘束……)貴女が親玉ですね?人をスライムで溶かそうとした部下の責任をとって貰いましょう!


先ずはヒルダさんから回収したスライムを棺に投げてみます、とりあえずあの棺をスライムでビタビタにして因果応報、ここでスライムに塗れた全ての人と同じ痛みを分かち合って貰いましょう

ですがやはり部下の使役モンスター、こんなの効かないですね(ヒルダさんを担いで相手の攻撃を避けます)


と、ここで私のユーベルコード使用
誰かを担いで走り回ってる半裸、と言う状態にして棺からテレポートさせてみましょう



「さて……聖女とやらを護るか、剣刃で攻めるか。どちらでも優位は取れるけれど」
 愛刀を構えながら、ターリアを見据える瑞穂。その澄み渡った剣気で、眠りの呪いを阻む。
「目的を見失っても仕方ないわ――おいでおいで、火の子たち」
 ヒルダと自身の周囲に狐火を展開し、護りを固めていく。ヒルダの方は消耗もあって眠ってしまったが、眠るだけなら無理に起こす事もない。
「できれば、大人しくその聖女を渡して頂きたいのですが」
「させる理由はないわね」
 棺から迫る無数の茨を、細身の刀を閃かせて切り裂き、炎で焼き払う。さらに別方向から狐火が襲いかかり、それを棺で受けるターリア。
「個別に動く狐火、全部受けきれるかしら?」
「ふむ、これは困りました……」
 棺で飛び回りながらその狐火を回避しつつも、瑞穂の炎を攻めあぐねるターリア。ならばと眠りの呪いを強めて来るが、瑞穂は印籠から取り出した眠気覚ましを噛み締め、意識をはっきりと保つ。
 戦況が拮抗し――そこへ横合いから飛来するスライムの塊。
「おや? なんでしょう」
「そのレベルの高い拘束――貴女が親玉ですね!」
 それを投じたのは銀花だ。服を溶かされ半裸の姿を晒しながらも、ヒルダや自分の身体から取り払ったスライムを投げつけていく。
「拘束云々はともかく、まあそうですが」
「人をスライムで溶かそうとした部下の責任をとって貰いましょう!」
 それを棺で受けるターリアだが、瑞穂の放つ狐火の槍と比べればどうしても優先順位は落ちる。そちらに防御の手を取られるうち、次第にその身体へと付着していくスライム。
「因果応報、スライムに塗れた全ての人と同じ痛みを分かち合って貰います!」
「痛いのは嫌ですね」
 だが、ターリアが眠りの呪いを強めれば、スライムは動きを止める。服の一欠片も溶かす事も出来ず、地に落ちていくスライム。
「やはり部下の使役モンスター、こんなの効かないで……す、ね……?」
 そして眠りの呪いは銀花にも。茨は避けられても、不可視の呪いは防げず、その瞳が微睡み落ちていく。
「すやぁ……」
「まず一人――おや?」
 だが同時に、ターリアの身体が棺の中から引きずり出されていく。自身の状態を押し付ける銀花の強制転移ユーベルコードが、ギリギリで発動したのだ。
「そういう訳には、いきません」
 服のあちらこちらが裂けるのも意に介さず、自身の身体によりキツく茨を食い込ませるターリア。食い込む棘に血が流れるが、呪詛を持った拘束によって転移を防ぎ――。
「隙あり、よ?」
「あ――」
 だがそんな状況を、瑞穂が逃す筈もない。棺から少し飛び出した分、狙える角度が増え、そこを狙って大量の狐火槍が殺到する。
「む、させません……んっ!」
「眠りの森では火術の巫女には太刀打ちできないと知りなさい」
 周囲に茨を展開する事で、その狐火を防いでいくターリア。だが降り注ぐ火の雨は、その守りを許さず、次々と灰に変えていく。
「たっぷりと、その身で味わうと良いわ」
「くっ……んんっ! やって……くれますね……」
 そうして守りの茨を全て焼き尽くせば、ターリアの身体を次々と焼き貫く狐火。なんとか身体を棺に戻して下がり逃れていくが、さしものターリアも苦痛に顔を歪める。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
「寝言は寝て言えってんだ!……って、寝てるからいいのか。よくないけど」
まずは【料理】知識の応用で刺激の強い香草やスパイスを小袋に詰めたものを自分とシャーリーの分を一緒に作成し、気付け薬代わりにして眠りの呪いに対抗する。
そして敵が眠りの茨を伸ばしてきたら【物を隠す】で脱ぎ捨てた上着で自分の姿を隠し【盾受け】で身代わりにし、その隙に【ダッシュ】で接近して【刀工一閃】の早業で炎の【属性攻撃】を付与した大包丁での【二回攻撃】を繰り出し、棺の中の茨ごと魔女を切り裂く。
「そんなに寝てたきゃそのまま寝てな!」


シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
残念だけどボクはお気に入りのサメさん抱き枕がないと寝ないからねーっだ!
って、そんな事言ってる場合じゃないね
ウィーリィくんの作った眠気覚ましで呪いに対抗しながらターリアに銃撃戦を挑む
ビーム銃の【制圧射撃】+【範囲攻撃】で向かってくる茨を迎撃しながら回避するフリをしつつ【罠使い】+【ロープワーク】で足元にロープの結界を張り、ウィーリィくんの策で茨が一か所にまとまったところで一気にロープで縛り上げ、無防備になった隙に棺の中のターリアを【クイックドロウ】+【スナイパー】でピンポイント攻撃!



「寝言は寝て言えってんだ! ……って、寝てるからいいのか。よくないけど」
「残念だけどボクはお気に入りのサメさん抱き枕がないと寝ないからねー、っだ!」
 ターリアに啖呵を切るものの、いまいち締まらないウィーリィとシャーリー。
「って、そんな事言ってる場合じゃないね。ウィーリィくん、よろしくっ!」
「おう、任せとけっ!」
 ウィーリィが用意したのは気付け薬の小袋。料理人らしく刺激の強い香草やスパイスが入ったもので、そのツンと鼻を刺激する匂いで襲いかかる眠気に抗う。
「無駄な事です、私の眠りには抗えません」
「こっちだって、捕まらないんだからっ!」
 それを見たターリアは、無数の茨を伸ばして2人を捕らえにかかる。ビーム銃の散弾で吹き飛ばし、近づけさせまいとするシャーリー……だが、茨の量が多く、全てを吹き飛ばしきれない。
「くぅ、このぉっ……」
「さあ、楽になりなさい」
 ついに散弾の壁を抜け、茨が迫る。シャーリーを庇うように立ったウィーリィに、それが巻き付いて捕らえようとする。
「ここだっ!」
「む……?」
 その瞬間、ウィーリィは自身の上着を脱ぎ捨て、茨に叩きつけた。そちらが巻き取られる隙を突いて、一気にターリアへと接近する。
「いっけー、ウィーリィくんっ!」
「全部焼き尽くしてやるぜっ!」
 シャーリーの散弾の援護を受けながら、上着を脱いで身軽になった身体でターリアへと肉薄するウィーリィ。手にした包丁には炎を纏わせて、迫る茨ごとターリアを断ち切ろうとする、が。
「言った筈です。眠りには抗えないと」
「っ……!」
 その瞬間、眠りの森の中から現れた茨が、ウィーリィを取り囲むように殺到する。いくら燃え盛る包丁でも到底灼き尽くせないほどの量が、ウィーリィを捕らえ――る事なく、途中で停止した。
「これは……いったい?」
「ふふーん、対策はばっちりだからねっ!」
 よく見れば、シャーリーの持つロープの結界が、ウィーリィを護るように展開されており……それが茨の動きを阻み、縛り上げた。それは散弾で茨を迎撃しながらも、密かに張り巡らせていたものだ。
「いつの間に……くっ!」
「おっと、追加はさせないよっ!」
 新たに茨を伸ばそうとするターリアに対しては、熱線銃のスナイプを仕掛ける。正確に腕を撃ち抜かれてバランスを崩せば、胸に抱いた侵略蔵書を落としかけるターリア。なんとか直前でしっかりと保持するが、眠りの茨を放つ余裕が失われる。
「そんなに寝てたきゃ――」
「っ……!」
 そうして妨害が尽きれば、今度こそ間合いを詰めるウィーリィ。鋭く疾い、燃える斬撃が最後の茨の守りを剥ぎ取る。その包丁捌きのスピードは、立て直す隙を与えない。
「――そのまま寝てな!」
「くぅぅぅっ……」
 無防備になった所に振るわれる、追撃の一閃。それは深々と、ターリアの身体を斬り裂き、深い傷を刻みつけた。
「見たか、ボク達のコンビネーション!」
「やってくれますね……」
 誇らしげに胸を張り、指を突きつけるウィーリィ。ターリアはそれを目隠しの向こう側で睨みつけると、熱と痛みで傷口を抑えながら下がっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フレミア・レイブラッド
こちらとしては勝手に攫って勝手に他人の命を道具みたいに利用される方が困るのだけどね。

覚悟しなさい。貴女は他の世界を無遠慮に侵略し、他者の命を奪おうとした…その報いを受けて貰う

自身とヒルダに【念動力】の防御膜を張り、眠りの呪詛を防御。
更に【ブラッディ・フォール】で「世界樹イルミンスールの決戦」の「帝竜ヴァルギリオス」の姿(魔力で帝竜の姿を再現構築し、外殻として纏った姿)へ変化。

自身とヒルダへ更に【スペクトラル・ウォール】を展開して防御しつつ、【ヴァルギリオス・ブレス】で敵が伸ばす茨も森も本体ごと一気に消滅させるわ。

且つてこの地を統べた帝竜の力よ。この世界を侵略しようとした報い、今こそ受けなさい


露木・鬼燈
アポイタカラで戦闘続行するっぽい!
射撃主体なので適切な距離を取って、ね。
回避機動を取りながら戦えば早々当たらない。
当たっても呪詛による攻撃なら…まぁ、何とかなる。
呪詛の扱いは僕も得意だからね。
百足型呪詛に敵の呪詛を喰らわせることで防御。
直撃を連続してもらわなければへーきへーき。
散弾に斬属性をエンチャント。
これなら蔦にもターリアにも有効だよね。
後は時間をかけて<迦楼羅焔>をチャージ。
キャバリアだから常に詠唱したまま戦えるからね。
浄化の火焔で蔦も呪詛も焼き祓ってあげるですよ!
まずはサイレントヴォイスで守りを抉じ開ける。
次はそこに散弾を撃ち込んで動きを止める。
そして最後に迦楼羅焔をどーんっ!



「ふぅ、流石になかなかやるものです。困りましたね」
「こちらとしては、勝手に攫って勝手に他人の命を道具みたいに利用される方が困るのだけどね」
 無表情に首を傾げるターリアに対して、強い視線で睨みつけるフレミア。その身に薄い防御の膜を張り、眠りの呪詛を跳ね返す。
「覚悟しなさい。貴女は他の世界を無遠慮に侵略し、他者の命を奪おうとした……その報いを受けて貰う」
 いつものように記憶から呼び起こすのは、かつて戦ったオブリビオンの力。そして今回その身に纏うのは――。
「――帝竜、ヴァルギリオス」
「ええ、そうよ。且つてこの地を統べた帝竜の力、存分に受けなさい!」
 帝竜の力を真祖の魔力で再現構築し、八本の首からブレスを解き放つ。全ての属性を内包したその一撃は、地を薙ぎ払い、森を焼滅させていく。
「外殻のみですか。それでは、封印を解くには至りませんね」
 少し残念そうに言いながら、上空へと退避してそれをかわすターリア。だがその頭上に影が差したかと思えば、降り注ぐ弾丸の雨。
「む……」
「こっちからも仕掛けるっぽい!」
 引き続きキャバリア・アポイタカラを駆って銃弾を打ち込む鬼燈。弾丸には斬撃のエンチャントが為されており、茨を斬り裂きながらターリアを射撃する。
「ふむ、本当に困りました……ね」
 じわじわと茨を剥ぎ取られ、目隠し越しに眉を寄せるターリア。その胸に抱いた侵略蔵書をおもむろに突き出すと、そこから莫大な呪いが溢れ出す。
「ですので、あなたの記憶を頂きましょう」
「むむむ?」
 呪いは散弾をすり抜け、アポイタカラの機体に纏わりついた。装甲の隙間から内部に潜入し、強い眠りに誘おうと――。
「呪詛の扱いは僕も得意だからね、へーきへーき!」
 だが機体から飛び出す百足型の呪詛が、見えざる呪いに牙を立てる。ズタズタに暴喰された呪いが、鬼燈に届く事はない。
「私にも――その程度の呪いなんて通用しないわ!」
「むぅっ……」
 フレミアも帝竜の身体から炎雷のバリアを迸らせ、呪詛を跳ね返していく。逆に吐き浴びせるブレスは、その力をもって身を守る茨を剥ぎ取っていく。
「この世界を侵略しようとした報い、今こそ受けなさい」
「別に侵略しようとしたつもりは、無いのですが」
 ターリアが目指すのはあくまで天上界への到達、地上世界に興味などない。もっとも、興味などないが故に、その生命を使い捨てる事に一切の感慨を持たないのだが。
「余計にタチが悪いわね……だったら、あなたが使い捨てようと言う命の価値、知って滅んでいきなさい!」
 怒りを露わに、さらにブレスに注ぐ魔力を高めるフレミア。眠りの森を焼き尽くせば、ターリアを護る茨も消えていく。
「いけませんね、もっと森を広げ――」
「させないっぽい!」
 そして再展開までの隙を突き、アポイタカラが一気にターリアへと肉薄する。その機体から迸る魔力の音波が、ターリアの鼓膜を、肉体を大きく揺さぶった。
「くっ……!?」
「そしてこれで……」
 さらに散弾で牽制しながら、コクピットを開く鬼燈。その全身に帯びるのは、不浄を焼き祓う迦楼羅の真言。
「どーんっ!」
「ぐぅっ……!! やってくれます、ね……」
 機体を操りながら収束していた力を、一気に解放して至近距離で叩きつける。茨を呪いごと焼き尽くす強烈な呪詛を浴びせかければ、ターリアを吹き飛ばし、棺ごと地面に叩きつけた。
 口から血を吐き出し、目隠し越しに猟兵を睨みつけるターリア。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

七那原・望
永遠の眠り?そんなのお断りですっ!

眠り対策にオラトリオで戦闘への支障が少ないように注意しながら自身の身体を斬りつけ続けながら、【激痛を耐えて】戦闘を。
眠りたくない、ヒルダさんも連れて生きて帰るという望みを【Laminas pro vobis】に込めて攻撃力を高めます。

【第六感】と【野生の勘】、【聞き耳】で敵の位置や行動を【見切って】、攻撃を回避しながら敵を追い詰めましょう。

わたしとヒルダさんを敵の攻撃から護る為に【浄化】【オーラ防御】【結界術】を展開しておきましょう。

敵を射程に捉えたら速やかに【多重詠唱】【全力魔法】を【咄嗟の一撃】【クイックドロウ】で敵からの攻撃が来る前に速攻で放ちます。


パルピ・ペルポル
招かれざる客はさっさと骸の海にお帰りになるといいわ。

その前にせっかくだし我が領地「迷いの森へようこそ」

眠り対策として腕に穢れを知らぬ薔薇の蕾の茨を這わせておいて、眠気に襲われたらさくっと。
あとは小さな折り鶴たちを数匹周囲を飛ばせておいて寝たらつついてもらいましょ。

念動力で雨紡ぎの風糸を木々の間に張り巡らせておいて、敵の行動を阻害兼盾として使用するわ。
その糸を利用してこっそり棺桶の中に穢れを知らぬ薔薇の蕾を落とし込んで敵を拘束させるわ。

記憶を奪われても敵意を向けてくる相手は敵と認識するし。
猟兵になる前と今は戦闘スタイル違うから参考にならないわよ。
それにさっき折ったドラゴンはまだ生きてるからね?



「招かれざる客は、さっさと骸の海にお帰りになるといいわ」
 ターリアの展開した眠りの森。そこに、パルピの呼び寄せた森が混じり合う。
「む、これは……」
「そう――迷いの森よ。我が領地へようこそ」
 領主(ロード)としての権限によって展開される迷いの森。群生する意志を持つ果実は眠りにつくが、その実を眠らせるのに呪詛が消費され、猟兵に眠りの力が届かない。
「ドラゴンロード……厄介ですね。ですが……」
 森が無力化されたと見るや、ターリアはその棺から大量の茨を溢れさせる。そしてその茨から溢れる強烈な眠りと忘却の呪詛。
「全てを忘れた、永遠の眠りにつかせてあげましょう」
「永遠の眠り? そんなの、お断りですっ!」
 エクルベージュの影で自らを傷つけ、痛みで眠りに抗う望。目を閉ざされながらも、残る五感で茨を回避し、ターリアへと迫っていく。
「その状態で良く避けられるものですね――と、私が言う事ではありませんか」
 同様に目を塞ぎ、眠りについたまま、ターリアもさらに力を振るう。避けるなら、避けられないだけの茨を差し向ければ良いだけの事と、望を茨で包み――。
「さあ、眠りに……むぅ?」
「寝惚けてるのかしら……気づかなかったみたいね?」
 だが、差し向けようとした茨はぴくりとも動かない。魔力を凝らして見つめれば、茨に絡みついて動きを封じる、パルピの細い細い風糸。
「この程度で、眠りを防ごうなどと……」
「実際、防げてるでしょっ!」
 溢れる呪詛に対しては、腕に巻き付かせた白薔薇の棘を、深く食い込ませて抗う。パルピ自身の血と呪詛を吸い上げて、赤く色を変える薔薇たち。
「っつぅ……あと、こっちも忘れてないわよね?」
「むっ……」
 痛みに軽く眉を寄せながらも、先程テイマー達を焼き払った折り紙のドラゴンが炎のブレスを吐き出す。茨を焼きながらターリアに迫る炎。
「あと、記憶を奪っても無駄よ。昔と今とでは、戦闘スタイルも違うからっ!」
「必ずヒルダさんを守って――そして、一緒に生きて帰ります!」
 さらに、炎に紛れて望が一気に間合いを詰める。Laminas pro vobis――『あなたのための武具』を身に纏い、強い望みが齎す意志の力で呪いを阻む。
「面倒、ですね、どうにも……っ!?」
 攻め手を奪われ肉薄され、眉を寄せるターリア。咄嗟に棺を浮かせて逃げようと――した所で、動きが止まる。薔薇に満たされた棺の中、混じるのは明らかに品種の違う薔薇。
「やっぱり、寝惚けてたわね」
「っ……!!」
 もちろんそれはパルピが密かに仕込んだものだ。茨は絡みつき、ターリアの身体を拘束する。目隠し越しに、閉じた瞳ですら睨みつけようとするターリア、だがその時にはすでに目前に迫る望。
「くっ……!?」
「わたしは望む……悪しき者よ、退けっ!」
 なんとか茨を展開しようともがくターリアだが、それより早く、望の身体から真紅の光が迸る。その奔流は棺を満たし、その薔薇ごと、灼き浄める。
「罪無き人を自分の目的のために傷つけようと言う……その罪を骸の海で贖いなさい!」
「っ……――――――!!」
 迸る、声にならない断末魔の悲鳴。ターリアの棺が内側から砕け散り……眠りの森の魔女は、光の中に消えていった。

「改めて……本当に、ありがとうございます」
 ターリアが去った事で、眠りから目覚めたヒルダ。猟兵達がしっかりと守った事もあって、ちょうど良い休息になったようだ。自らの足で立ち上がり、丁寧に頭を下げる。
「私にできるお礼などそう有りませんが、本当に、心の底からの感謝を。そして、我らが言葉の神の祝福を――ご迷惑でなければですが」
 シャルムーンを信じる者ばかりではないのでそう付け加えつつ、微笑むヒルダ。そしてそこで、ふと周囲を見回して、首を傾げる。
「――それで、ここはどこなのでしょうか」
 何しろ、眠っている間に連れて来られた訳で。加えて彼女には、転移の力は勿論、飛ぶ事すら出来ない。空の上にある群竜大陸から帰る手段も持っていない訳で。

「……ええと、何から何まで、本当に、ありがとうございます」
 オブリビオンを倒した後に、最後にもう1つ。猟兵達は、ヒルダを元の場所に送り返すと言う仕事を果たす事になるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年12月02日
宿敵 『眠りの森の魔女ターリア』 を撃破!


挿絵イラスト