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Stardust Operation

#スペースシップワールド #猟書家の侵攻 #猟書家 #ミニスター・ブラック #フォースナイト

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●教練船「円卓の獅子号」
 時は未来、所は宇宙。
 スペースシップワールドに新たなる脅威が迫っていた、暗唱宙域で訓練中の騎士教練船「円卓の獅子号」のレーダーレンジに突然現れた謎の銀河帝国哨戒艦隊。
 それらは現代の基準でいえばかなりの老朽艦ばかりとはいえ数で言えばそれなりのもの。
 そして彼らの目的など考えるまでもなかった、人類社会において銀河帝国の艦艇がどのような行動を行うかなどわかりきった事だからだ。
 だが今回はさらに危険度の高い危機が迫っているのだ、そうこの哨戒艦隊の旗艦ヴァンフリート4に座乗しているのはよりにもよって猟書家ミニスター・ブラックだったのだ。

「まだ敵艦隊との距離はかなりあるようだ、この暗礁地帯を影にしてどうにかやりすごそう」
 フォースナイトであり教官でもある騎士フォークはそう船長に進言し円卓の獅子号は息を潜めるようにデブリの中へと身を隠そうと進路を変更した。
「前方を通過しているだけで5隻、ヒヨコ達を乗せてる今はまともに相手したくないわね」
 レーダーを食い入るように見ながら女騎士アナンダは敵の編成を確認する、そこに示されたデータによれば敵艦は旧式の銀河帝国の哨戒艦でありまともに戦えばこちらの戦力だけでは勝てないだろうとの戦力差だ。
 離れていく敵艦隊にほっとしようとしたのも束の間、ブリッジ内の警告灯が真っ赤に染まりそして警報が鳴り響く。
「う、嘘でしょ!? どうして急にこんな近くに敵がっ!」
「ば、バカな!? 隠れようとしていたデブリのほとんどがダミーバルーンで偽装していた敵艦隊だっただと!?」
 孤立無援、円卓の獅子号にピンチが迫っていた。

●猟書家の愉悦
「このような稚拙な策に引っ掛かってしまうとは、宇宙の騎士共の質も落ちてしまったものだな」
 銀河帝国哨戒艦隊旗艦のブリッジでクククと怪しく笑う一人の男、この男こそが世界を騒がす猟書家幹部の一人ミニスター・ブラック。
 無骨な外見に騙されてはいけない、脳筋に見える風貌はまやかしであり彼の本質は策謀家。
 今回のように油断されることで敵の懐へと容易に自軍の艦隊を配置することの出来る恐るべき男なのだ。
「銀河の希望でもあるお前達フォースナイトのヒヨコ共を一人残らず刈り取ってやろう」
 そして言葉にせずとも続く言葉はこう言っているのだろう、蘇り闇の騎士へと生まれ変わるがいい、と。
「全艦砲撃戦用意、敵は一隻ではあるが油断は禁物! 我が艦隊の武器である速度を生かし嬲り殺しにしてしまえ! よろしいですかな、艦長?」
「ミニスター・ブラック様がそうお考えなら、ようし……全艦機関再始動、本艦に続き右先梯形陣で戦闘宙域に突入せよ!」
 偽装の為に停止していた機関に火を入れ再稼働させると死を纏った帝国艦隊は円卓の獅子号へと突入を始めるのだった。

●グリモアベース
「スペースシップワールドでまた新たな猟書家の動きをキャッチしましたよ!」
 グリモアベースに集ってくれた猟兵達を前にグリモア猟兵の村雨・ベル(エルフの錬金術士・f03157)は画面に映った一隻の船を指差すと話を続ける。
「これは次世代のフォースナイトを訓練している教練船「円卓の獅子号」って船です、ここには二人の教官と多数の生徒達が乗り込んでいまして今まさに帝国哨戒艦隊に取り囲まれてしまっています」
 どうやら敵から身を隠すために使ったデブリそのものが敵艦隊が偽装している物だったらしくもはや単艦での脱出は不可能というわけだ。
 このままでは若い命がいくつも失われてしまうという最悪の結末が待っているというわけなのだが手をこまねいて見ているつもりはもちろんない。
「こちらから現地へと一気に転送しますのでそのまま敵艦隊を駆逐してもらえればなと思います」
 生身の者は宇宙服も貸し出す用意もあるし宇宙バイク等の乗り物も円卓の獅子号に予備があるはずだという事だ。
 教官であるフォースナイト2人もだが生徒とはいえ彼ら(彼女ら)も立派なフォースナイト、猟兵達と共に戦えることをきっと喜んでくれることだろう。
「敵哨戒艦は旧式ゆえに設計思想が古く“対艦戦”しか想定されていません、ようは対空砲などがついてませんので人間サイズの小型目標を相手するのは苦手のようです」
 なので相手が巨大な艦艇だろうと普段通り戦ってくれればいいというわけだ、猟書家の乗る旗艦が何処に潜んでいるのかは謎なのでまずは敵艦隊そのものを撃滅するのを第一目標に頑張ってくださいねとベルは皆に念を押す。
「時間はいまは宝石のように貴重です、さっそく転送しますので皆さんご武運を!」
 そう言いながらペコリと会釈して見せるベル、それを背にして猟兵達は飛び立つのだ……宇宙の深淵へと。


轟天
 スペースシップワールド(以下SSWと省略)に新たなる猟書家の魔の手が伸びてきました。
 次世代のフォースナイト達を訓練する教練船『円卓の獅子号』に迫りくる宇宙艦隊。
 彼らの目的はこの船で訓練中の少年少女を皆殺しにすること、乗り合わせたフォースナイトで戦いに協力できそうなのは教官である「騎士フォーク」と「女騎士アナンダ」と「訓練中の少年少女達」。

 まずは迫りくる宇宙艦隊との宇宙空間での戦いとなります、宇宙バイク等の乗り物は「円卓の獅子号」から借りれますのでご安心を。
 それを退ける事が出来れば敵艦隊の旗艦に座乗している猟書家ミニスター・ブラックとの決戦となります。

●プレイングボーナス(全章共通)
 教練艦のフォースナイト達と共闘する。
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第1章 集団戦 『銀河帝国哨戒艦隊』

POW   :    一斉発射(対艦ミサイル)
【火器管制レーダー照射】が命中した対象に対し、高威力高命中の【対艦用の反物質ミサイル(一斉発射)】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    一斉発射(対艦ビーム砲)
【対艦用の加粒子ビーム砲(一斉発射)】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    一斉発射(電磁投射砲)
【複数の艦船に搭載された、電磁投射砲の砲身】を向けた対象に、【砲身から超高速で発射された高速徹甲弾】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シン・ドレッドノート
アドリブ連携OK

宇宙艦隊との戦闘ですか…私は自前のキャバリアでいきますね。

「シン・ドレッドノートは貴紅でいきます。援護は頼みますね!」
円卓の獅子号には、事前に合図を送った場所に弾幕を張ってもらうように頼んでおきます。

敵の数は多いですが、スピードで攪乱しましょう。
艦隊の間に入り込めば、同士討ちになる一斉発射も使いにくいでしょうし。

【銀翼の奇術師】を発動し、斥力制御とブースターの推力で艦隊の間を翔け抜けます。

「当たらなければ、どうということは!」
敵艦を蹴って方向転換、離脱しながらライフルを連射して艦橋を破壊。

「今です、一斉発射!」
獅子号からの援護射撃を受けつつ、次の敵艦に向けて移動しましょう。




 宇宙のただ中で圧倒的多数の敵艦に法衣され絶体絶命の教練船「円卓の獅子号」、そのレーダーに映し出された数々の反応は全てが敵艦の物。
 逃げ場など無く教官2名を含む幼いフォースナイト達はまさに恐怖に震えるしかないのだろうか?
 いやそうではない、ここに駆け付けた心強い援軍達の存在が彼らの勇気を奮い立たせたのだから。
 駆け付けた第一陣としてシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)は甲板上に駐機しておいた愛機のメイン動力を稼働させるとブリッジといくつかの情報交換と指示を終え機体は電磁カタパルトの上へと足を進めた。
「シン・ドレッドノートは貴紅でいきます。援護は頼みますね!」
「了解シン、発進10秒後にポイント4-5-3に主砲を続いてに4-8-6にミサイルによる弾幕を展開する、グッドラック!」
 管制とやり取りし純白のラインと黄金の縁取りが高貴なる印象を与える真紅の愛機を駆りシンは宇宙空間へと飛び出していった。
 敵艦との相対速度から計算し接触は10分後だと算出され全武装の再チェックをもう一度行うとブースターを全開にし一直線に敵前衛艦隊へと突撃していく。

 この世界にはないキャバリアの動きにどうやら初期対応が間に合っていない様子の巡航艦の主砲にエネルギーが装填され射撃体勢に入る。
 砲塔が上下左右に動くのだがそれは対艦戦を想定したもので小型のサイキックキャバリアの高速の動きに対応するほど早くはない。
「何をしている、各砲座個々の判断にて(撃)てぇ!」
 真空空間を粒子砲エネルギーノが駆け抜けそれをシンは巧みに避けジグザクの軌道でその懐へと飛び込むと一気にキメにかかる。
「斥力制御フィールド展開っ!」
 すれ違いざまに武装という武装を垂れ流し先頭の艦艇の砲座が火を噴き爆発する、さらにはその艦の胴体を蹴り無理やり方向転換すると斜め後ろについていた2番艦のブリッジへとライフルの銃口を向け……そして迷いなくトリガーを引いた。
その間にも何発もの粒子砲が飛び交うもののそれを難なく躱し真下へと潜り込んだ。
「当たらなければ、どうということは!」
 艦艇にも数発撃ちこんだ直後に2番艦も弾薬庫に火が回ったのか予想よりも早く爆散し爆風が宇宙を駆け巡る。
 3番艦以降はその爆発を避けようと隊列を乱した所に今度はシンの指示で円卓の獅子号から発射されたミサイルが次々と襲い掛かりその場はまるで地獄絵図のように連鎖して爆発に巻き込まれていく巡航艦達。
ここまで対空砲火が無いのならばシンに遠慮する義理などはない、全ての武装が開放され撃ちだされた。
「今です、一斉発射!」
 円卓の獅子号との巧みな連携で前衛艦隊は宇宙の藻屑と消えた、シンは油断せず次の目標を設定しスラスターを吹かすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
確かに、急いだ方が良さそうですねぇ。

まずは『獅子号』の方にご挨拶、『宇宙服』『通信機』等の道具をお借りしますねぇ。
此方は人間サイズ、相手の大きさ上『位置関係の把握』は難しいですから、乗員の方に『其方の探知と連絡』をお願いしますぅ。

艦外に出たら『FBS』を四肢に嵌め推進力に使用、『FRS』『FSS』を展開しますねぇ。
そして【崇卓】を使用、戦場全体を『超重力』で覆いましょう。
『レーダーに使用される電波』も『超重力』の影響を受けますから、これに『小刻みな移動』を合わせれば此方の捕捉は難しくなりますぅ。
後は『超重力による圧潰』と『F●Sによる動力炉への[砲撃]』で叩きますねぇ、




 帝国哨戒艦隊の襲撃を受けた「円卓の獅子号」だったが駆け付けた猟兵達によりどうにか反撃のチャンスが巡りつつあり艦内の空気に少しだけ明るいものが混じり始めていた。
「急いで参りますので段取り通りよろしくお願いしますう」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は船内で宇宙服や通信機器などを借り受け出撃の準備を進めていた。
 るこるに合ったサイズがなかなかに無いもので少しばかり時間を喰ってしまったのは少しばかり予想できることではあった。
 やはりというか規格外サイズギリギリのバストを収める宇宙服というものは貴重なのだと実感できる。
「それでは……位置情報よろしくお願いしますぅ」
 戦輪を四肢に嵌めるこるは深淵たる宇宙へと生身で跳び出していく、レーダーには映りにくいサイズであるのでここからは戦い方次第といったところだ。
 迫りくる帝国哨戒艦隊の艦艇は比較的小型の艦が多いのだがそれでも生身のるこるにとっては別格のサイズ。
 逆に言えばレーダーにはゴミ粒程度以上の反応は恐らく届いていないに違いない。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その祭壇の理をここに」
 女神への祝詞と共に重力の異常が数値として検知され始めた、これこそがるこるが女神から受ける加護の力。
 レーダー波すらも阻害しその接近に役立て決着を急ぐ、あまりこの状態で長期戦をするのはやはりというかお勧めできるものではないからだ。
 接近してくる数隻の巡回艦艇を狙い腕を突き出すとその真価は今ここで発揮されようとしている。
 超重力により動きが鈍ったせいで砲撃すらまともに出来ず艦列を乱したところでるこるは派手に行動することに決めた。
 浮遊砲台とビームシールドが展開され狙うは各艦の動力部、動きが止められている今ならば狙うは用意。
「全門照準をロック、撃てですぅ~っ!」
 真空中だというのにドンドンドンと砲撃の音が聞こえた気がする、相対距離のせいか遠く感じる宇宙を砲弾は飛んでいきそして見事にエンジン部が破裂し火災が発生したのかさらに落ちていく速度。
 円卓の獅子号より伝えられる目標情報を頼りにるこるは次の獲物を求め進路を天頂方向へと向け飛び立つのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

長坂・由有子
教練艦への急襲、さすがに見事な手際ね。
宇宙バイクがあるらしいけどサーフボード型のはあるかしら。
無ければバイクでいいけど。



多分、事自体は猟兵で片付くだろうけど、せっかくの実戦。
ちょうど良い練兵の場にしてみようかね。

相手が舐めプしてくれてるんだ、それに乗っかる手で行こう。
宇宙バイク(仮)で一気に接近。艦橋、エンジン、砲塔なんかの弱点を狙い打て、手が足りないなら複数集めろ。こいつらは対空、対人装備はない。恐れず攻め立てろ。駆け引きは今は気にせず良い。

それを教えて私が実践、一気に接近してエンジンを黄金衝で破壊。

それを見せたら新兵どもの番。
精一杯やって見せろ。うまくできたらしっかりとほめてやるぞ。




 囮を使ってからの至近からの急襲、円卓の獅子号に訪れた極限のピンチに生徒達の動揺が見られるかと思ったがそうはならなかった。
 そう……宇宙を救った英雄たちが何人も異世界から駆け付けてくれているのだから。
「ふむ、教練船への急襲……さすがの手際ね」
 サーフボード型の宇宙バイクに乗り長坂・由有子(願身不復生王家・f17688)はこの字た愛に全く動じずそれどころかこの危機をヒヨコ共の教練に使えるなとほくそ笑むほどだ。
「あなた達も早くバイクに乗りなさい、フォースナイトの意地の見せ所よ」
「はいっ! よーっし1班から3班はミス長坂に続け!」
 こうして円卓の獅子号から飛び出していく少年少女達の先頭を切って由有子は宇宙を駆けていく。

(相手は旧式の艦艇で艦載機や生身の戦闘を想定していない……ならばやりようはある!)
 敵哨戒艦隊からのミサイル攻撃が始まるがそれはどれも大型艦船を狙う物で生身を狙うには大味すぎるのだ。
 教練通りに回避行動をとらせつつ懐へと飛び込んでしまえばそこにあるのはただ巨大なだけの鉄の棺桶。
「艦橋、エンジン、砲塔なんかの弱点を狙い打て、手が足りないなら複数集めろ。こいつらは対空、対人装備はない。恐れず攻め立てろ」
「1班はミス長坂に続け、2班はエンジン、3班は砲台を狙い撃て!」
「「了解!」」
 班ごとに分散し各自の仕事を始める候補生たち、初の実戦とはいえ勢いに身を委ね経験を積ませるというのは今後の為にきっと役立つだろう。
(ならば、まずは見本を見せないといけないわね)
 敵艦の至近を波乗り感覚で華麗に滑り込みそして艦底へと潜り込むとその指先に力を集中し狙いを定める。
「破っ!」
 繰り出される手刀は装甲材を易々と貫きその全身ごと艦内へと消える、しかも恐ろしいのはすぐにメキメキと音を立てながら引きずり出される重厚な金属製パーツ。
 機関部の圧力調整用の安全弁がその手に握られていてそれを握り潰した瞬間、艦内で誘爆が始まり火の手は弾薬庫へと広がり内部から大爆発を起こし轟沈する哨戒艦。
「す、すごい……敵艦を素手で!」
「ぼ、ボク達も出来る事をやるぞー!」
 宇宙を救った英雄たちの力の一端を垣間見てフォースナイトの卵達の士気は高まり戦いはさらに激しさを増していくこととなる。
「精一杯やって見せろ、うまくできたらしっかりと褒めてやるぞ!」
 発破をかけつつもしっかりとフォローに回り由有子は次の目標へと宇宙を駆けていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
(キャバリアのヘカテイアに乗って出撃!

周辺全部敵かっ!
大ピンチって奴だな!(教練艦の上で通信

なぁ…周囲の陣形と状況のデータをこっちに送ってくれ

【戦闘知識】
送ってもらったデータから敵の狙いと包囲系列の把握

フォースナイト達とどこの迎撃が効率的か把握

お前等物量で来るなら
物量で返される覚悟はあるんだよな?

UC起動!(増えるヘカテイア!

50機
艦の周囲に展開し此方を狙う艦隊に対して増えたガンドライドと共に
【レーザー射撃・重量攻撃・遊撃】
重力波砲を乱射
必要時は艦隊を庇う


残り41機と本体は敵陣に突撃
距離を詰め槍による【串刺し】
【二回攻撃・早業】による斬撃
【見切り・残像・空中戦・武器受け・空中戦】で飛び回り襲




 帝国哨戒艦隊は機関出力最大で増速し完全に行く手を遮っている、このままでは包囲が狭まり撃沈されるのみ。
 そんな円卓の獅子号に訪れた窮地なのだが項垂れ下を向いている者などどこにもいない。
 猟兵達という宇宙を救った英雄たちが見た事もない新兵器を携え次々と駆け付けてくれているからだ。
「宇宙の星は全部敵、とか誰かが言ってたな」
 円卓の獅子号の甲板上に駐機した一機のキャバリア、それはこの世界にあるウォーマシンよりもさらに巨大な兵器群の名称。
 そしてここにあるのはテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)の駆るキャバリア『ヘカティア』、魔術により動くそれはこの宇宙世界において異質中の異質。
 見た事もないような巨体にフォースナイト達は大きな期待をよせているに違いない。
「周辺データと補足した敵艦隊の動きをデータリンク完了、ウィンディアさん後はこちらで随時フォローしますのでご随意に」
「おー! 後はおれとヘカティアにお任せってやつだ!」
 燃え上がるような炎と正反対に静かに甲板を蹴り宇宙へと浮遊すると前方を見据えそしてテラはコクピットの中で大きく笑い始める、それは敵へ対しての一種の宣戦布告。
 高まる魔力が動力炉に流れ込みそして戦法はもう決まっている。
(お前等物量で来るなら、物量で返される覚悟はあるんだよな?)
 こちらが単艦であることが敵にとっての優位ならばやり返された場合にどうなるのか……考えてみればすぐに結果は出るだろう。
「ウィザードモード…起動!我招くは嵐の夜!冥府へ導く魔女達の群れよ!今こそ狩りの時間だ!」
 膨れ上がる魔力が弾けるかのようにパワーを増し90体超の分身を生み出し円卓の獅子号周辺に現れた。
 50機を直衛につけ残った40機ほどと共に急加速で飛び出していく槍を構えた騎兵達、そのまま一直線に帝国哨戒艦隊の密集陣形へと飛び込んでいきそして弾幕を躱しつつその懐へと飛び込んでいく。
「いっけーーーー!」
 テラの叫びと共に敵艦の艦橋付近やエンジンブロックに槍ごと突撃し次々と巻き起こる大爆発。
 一人一殺、信じれない速さで巻き起こる大爆発で艦列が乱れた哨戒艦隊に混乱が巻き起こる、その混乱の中を跳びまわるキャバリアの群れ。
 新たなる新兵器の登場に対応できず次々と沈んでいく巨大な艦艇、時代の流れはもうここまできているのを実感させる戦いがここにはあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エーデル・グリムワール
教練中の部隊を狙った奇襲、なるほど確かに戦力を削るには良い策ですが…大局的には些か戦果に乏しい作戦です。
しかもそのなけなしの戦力を我々にすり潰されるハメになるとは考えてもいないでしょうね。

私は専用機パルミリオンに搭乗し、教練中の新兵らを【神算鬼謀】により率いて戦いましょう。
【瞬間思考力】にて敵陣の配置と武装及び戦術を把握、豊富な【戦闘知識】から最適な【集団戦術】を構築し見事な【団体行動】指揮を用いて新兵らと共に敵艦隊を強襲、敵艦を次々に撃墜します。

敵艦は構造的な欠陥を抱えています、恐るるに足りません。
大宇宙の騎士達よ!我に続け!敵陣を斬獲するのです!

アドリブなど大歓迎です。


フォルク・リア
「策を弄するのは戦の常だが、
それを理由に希望の芽を摘む事を見過ごしにはできないね。」

円卓の獅子号では宇宙バイク等の適当な乗り物を借りるが
「悪いけど操縦手も一人一緒に来てもらえるかな。
宇宙での戦いは不慣れでね。
でも何とかするから心配ないさ。」

操縦手には回避に専念して貰い
自身は真羅天掌を発動、破砕属性の流星群を発生させ。
同乗者に確認したり円卓の獅子号との通信も利用し敵艦の状況を把握
砲撃準備完了前に流星群を当て砲身を破壊。
同時に敵艦と円卓の獅子号の間に流星群を降らせ防壁とする。
操縦手に「中々良い腕だ。君に頼んで良かったよ。」「

「その艦隊も宇宙の中では大海の一滴。
星屑の雨の中で藻屑と消えて貰うよ。」


カグヤ・アルトニウス
〇対艦隊戦闘用意

アドリブ、連携歓迎

今回は久しぶりの艦隊線なので機動艇マルミアドワーズで勝負です

(行動:SPD)
まずは、「増援に来た」というメッセージと共にこちらの行動データを円卓の獅子号に送って連携できる様にし、その上でロンゴミニアドの【貫通攻撃】で突破口を開きます

次に【残像】を残す程の超高速機動かつ【ジャミング】+【催眠術】でこちらの位置情報を狂わせながら一斉射を躱しつつ駆け抜け、擦違い様に機動量子砲塔+光子魚雷の【一斉発射】の【範囲攻撃】による【蹂躙】で戦力を削ります

艦隊中心部に飛び込んだらUC発動します
「自分以外全部敵艦隊に見える」白昼夢を展開し、混乱に乗じてテレポートで退避します




 戦いというものには“流れ”というものが確かに存在する。そして今のこの円卓の獅子号を巡る戦いにおいては完全に猟兵達のほうへと追い風が吹き始めていた。
 囮を使っての奇襲、それも数を揃えた群狼戦術を駆使してくる猟書家幹部ミニスター・ブラックの手腕は確かに恐るべきものだろう。
 だがそれも状況がひっくり返る事までは想定されていない砂上の楼閣、それを的確に見抜いたエーデル・グリムワール(魔軍師・f25392)は円卓の獅子号ブリッジへといくつかの指示を送りフォースナイト達はそれに従って残った生徒達の分配と戦いに際しての準備を急ぎ執り行っていた。
(教練中の部隊を狙った奇襲、なるほど確かに戦力を削るには良い策ですが…大局的には些か戦果に乏しい作戦です)
 敵が狙っているのは通商破壊作戦なのだろう、この宇宙しかない世界では物資の行き来を阻害する事で流通に打撃を受ければそれだけで様々な弊害が出る事間違いなしなのだから。
「なけなしの戦力を我々にすり潰される事を想定していないとは、まだまだ甘いですね」
「頼もしいです、生徒達にも手伝わせますのでどうかここはお任せを」
 エーデルは指揮を執る騎士フォークに見送られ颯爽と駐機してある愛機パルミリオンへと通路を歩いていく。
 打てる手は打った、後は教練中の新兵達をいかにうまく使いこなしそして経験を積ませるかだ。

「策を弄するのが戦の常だが、そんな物を理由に君達を死なせるわけにはいかないね」
 ハンガーに集合したフォースナイトの卵達を前にフォルク・リア(黄泉への導・f05375)はそう鼓舞し率先して宇宙バイクの一台を借り受けると一人の生徒にあえて声をかける。
 フードを被り見えにくい素顔からはわからないが、フォルクは生徒達に見ているだけでなく実戦経験を積ませてやることも大事だと考え何か思いついたようだ。
「悪いけど操縦手も一人一緒に来てもらえるかな。宇宙での戦いは不慣れでね」
「それでは私がエスコートします。聞いたわね私の可愛い生徒達、私もリア殿と共に出ますので各班はさっき回って来た編成表に従って随時ついてきなさい!」
 フォルクの宇宙バイクは女騎士アナンダ(教官)が操縦することとなりそれに生徒達がついてくるという形がこうして整った。
 フォースナイト達の反撃はこうして本格的に始まった。

「増援に来た」
 哨戒艦隊からの砲撃をランダム回避で急減速急加速を繰り返しカグヤ・アルトニウス(辺境の万事屋兼宇宙海賊・f04065)は愛機である機動艇マルミアドワーズの通信回路を開き円卓の獅子号へと連絡をとった。
 すぐに敵味方識別コードを設定しIFFがグリーンとなったカグヤを彼らが誤射することに関してはもう心配ないだろう。
 とはいえレーダーを見る分にはまだまだ敵である赤色の反応のほうがはるかに多い、行動計画をまとめたデータを送信し終えるとカグヤは愛機の進行方向を敵艦隊の一角へと向けスロットルを全開にする。
 武装のセーフティを解除しエネルギーをチャージ、そして宇宙を舞う者にとっては薄すぎる弾幕を華麗に抜けると直上から艦橋へ向けて”ロンゴミニアド”螺旋空間投射式礫砕砲を解き放った。
 螺旋状の疑似世界を投影しつつ伸びた光点は装甲板をバターのように溶かしそして一瞬で艦底部へと貫通し轟沈する。
 カグヤが敵艦を通過した背面で爆発が広がり数隻がそれに巻き込まれ火の海が広がった。
 円卓の獅子号から出撃した者や生徒達を楽させるためにも今できる仕込は確実に行う、そう心に決め攪乱に専念することにするとさらにスロットルを開き次なる戦闘集団へと飛び込んでいった。

「大海の渦。天空の槌。琥珀の轟き。平原の騒響。宵闇の灯。人の世に在りし万象尽く、十指に集いて道行きを拓く一杖となれ」
 フォルクの詠唱と共にこの広大な宇宙だというのにピンポイントで発生した流星群が次々と哨戒艦隊と円卓の獅子号の間を通り過ぎそのいくつかが艦艇の主砲などに命中し小爆発がいくつも続いた。
 しかも対艦用の砲撃すらもがその流星群に阻まれ帝国軍としては為すすべもなく貴重な時間が経過していく。
 そう……時間が経過するごとに奇襲の効果は薄れ逆に猟兵という名の増援がいくらでも襲い掛かってくるわけだ。
 この段に至りようやく帝国軍はこれが人為的な物だと気付き転進しようとするものの、艦隊というものが進路を変えるには少しばかり時間がかかりすぎるという事を身をもって思い知る事となる。
 フォルクの作り出したこの岩石の盾は同時に接近する小型の物体を察知できなくなるほどにレーダーには映っており哨戒艦隊はまだ不慣れなフォースナイトの卵達の強襲を防ぎようがなかったのだ。

「条件はクリア…この戦、私が勝たせます、全機に通信……敵艦は構造的な欠陥を抱えています、恐るるに足りません、ワレニツヅケ!」
 パルミラ連合が開発した白いキャバリア『パルミリオン』がエーデルの声と共に先陣を切り流星群によって出来た人為的な暗唱区域を抜けて飛び込んでいく。
 その後ろに続くのはフォースナイトの卵達による宇宙バイク部隊、皆エーデルの指示によく従いフォーメーションを組むと対空装備のない艦艇へと至り存分にその実力を発揮し始めた。
 切り裂かれた砲身、燃え上がるエンジン、砕かれるブリッジの壁面、効率よく攻める彼らをエーデルはうっとりとした表情で眺めゾクリと恍惚に浸り自らも目の前の艦艇のブリッジを蹴り飛ばし破壊する。
「大宇宙の騎士達よ!我に続け!敵陣を斬獲するのです!」
「「「オオー!」」」
 いくつもの幼い歓声があがり戦場は完全にフォースナイトと猟兵達のペースに染まっていく。
「左翼の艦隊には近づかないでくださいね……開け、夢幻なる架け橋よ 唸れ、白昼にて荒れ狂う虚構なる嵐となって!」
 カグヤはそう宣言しながら己のユーベルコードを展開しトドメへと移行していった、それは白昼夢……自分以外が全て敵に見えるというシンプルなもの。
 だがそれが追い詰められた敵艦隊へと向けられたものだとしたら。
「クッ、いつのまにこのような至近に侵入を許したのだ、主砲発射ぁぁ」

 帝国哨戒艦隊が同時射ちを始め混乱はさらに広がっていく、猟書家ミニスター・ブラックが座乗する旗艦ヴァンフリート4もまた主砲が破壊されつつもその混乱を抜け出し暗唱地域へと飛び込んでいった。
 その背後では逃げ遅れた艦艇が次々と蹂躙され撃沈されていくというまさに哨戒艦隊最期の時が今……訪れようとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ミニスター・ブラック』

POW   :    マジックブロウ
【魔力を籠めた拳】で攻撃する。[魔力を籠めた拳]に施された【魔力制御】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
SPD   :    追加装甲
自身に【漆黒の機械装甲】をまとい、高速移動と【自律行動するビット】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    ボミングレイド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【着弾地点で爆発する魔法弾】で包囲攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ムルヘルベル・アーキロギアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 帝国哨戒艦隊の壊滅はもはや避けられない事実、そして攪乱され打撃を受けた旗艦ヴァンフリート4もまた風前の灯といえる有様だった。
「存在状況を知らせっ」
「Eブロック切り離しをさせるぞ」
 ブリッジ要員の報告と叫びが飛び交う中、猟書家は静かに口を開いた。
「どうやら覚悟を決める時かな艦長?」
「ミニスター・ブラック閣下もそうお考えなら」
 猟書家ミニスター・ブラックの静かな決断に艦長は頷きそして的確に最後の指示を出していく、防御シールドを前方へと集中展開しそして流星群によって出来た暗唱区域を一気に突き進んだ。
 もはやエンジンが焼き付く事も厭わず加速した先にいたのは円卓の獅子号のドテっ腹、直衛についていた大量のキャバリアやフォースナイト達の善戦虚しく哨戒艦隊旗艦ヴァンフリート4は船体同士を擦りつけるようと突撃をかけてきたのだ。
「ブリッジだ、ブリッジを狙えーっ!」
 円卓の獅子号のブリッジで叫ぶ騎士フォーク、だがすでに半壊したヴァンフリート4ブリッジ内で艦長は半死になりつつもほくそ笑み掠れる視界で円卓の獅子号への衝突ルートへと矛先を向ける。
「遅かったなぁっ!」
 叫んだ艦長の声が消え去る前にブリッジが吹き飛び巨大な金属の塊同士が擦れ合い2隻の艦艇は横づけされたかのように接触してしまっていた。

「見事だったぞ艦長」
 接触し火を噴いた外壁を乗り越え円卓の獅子号へと乗り込んできた黒い人影、猟書家ミニスター・ブラックは艦内通路を颯爽と歩き艦内に残っていた少数のフォースナイトの卵達を蹴散らし先へと進む。
 恐るべき力を持った男の侵入に艦内はどよめきそして爆発が巻き起こる。
 恐るべき実力を持った敵幹部の出現に思わずブリッジを飛び出していく騎士フォーク、いよいよ恐るべき敵との戦いが始まろうとしていた。
フォルク・リア
戦場に向かい
「あの状況で旗艦同士を接舷させるとは、
奴らを甘く見ていたか。
だが、まだ間に合う。」

敵を発見したら
呪装銃「カオスエンペラー」の【誘導弾】で銃撃
フォースナイトが退避する隙を作る。

「動ける者は怪我人を連れて離れてくれ。
避難ができたら俺の援護を。」
自身は敵と対峙。
引き続き銃撃と、【念動力】で操る
デモニックロッドの闇の魔弾で多方向から攻撃。
魔法弾での攻撃は回避を試み
闇の魔弾と銃撃で周辺を破壊し粉塵等で視界を遮り攪乱。
それでも魔法弾は来ると思われるので
敵の視界を遮るだけでも充分とし
拘束する闇の黒鎖を発動。
鎖を張り巡らせ魔法弾を着弾する前に捉え
鎖を操り敵に魔法弾ごと打ち据え
魔法弾を爆発させる。




 円卓の獅子号の通路では壮絶な射撃戦が巻き起こりすでに何人ものフォースナイトの卵たちが応戦しそして徐々に後退を余儀なくされていた。
 単独でこの船に乗り込んできつつも恐るべき実力でそれらを押し返す、猟書家幹部ミニスター・ブラックの脅威はまさに噂通りだったのである。
「あの状況で旗艦同士を接舷させるとは、奴らを甘く見ていたか。 だが、まだ間に合う。」
 通路を駆けフォルク・リア(黄泉への導・f05375)は懐から呪装銃カオスエンペラーを取り出すと曲がり角に身を隠しそして銃だけを突き出し牽制に何発かを撃ち込んだ。
「きゃあああ」
 訓練生達の悲鳴が近づいてくる、さすがに下手な射撃はできないと身を乗り出し銃を構えるとその視界に入ったのは漆黒の威容を誇るミニスター・ブラックの姿。
「我を見て即座に逃亡を図るのは良しとしよう、だがこのような袋小路に逃げ込むとは笑止」
 手を翳し魔法弾を作り出すとゆっくりとそれを撃ちだそうとし……。
「させるかっ!」
 フォルクは見かねて連続してトリガーを引き天井ギリギリに撃ち出した弾丸は細かく弧を描き猟書家へと襲い掛かる。
 魔力弾はそれらに対して撃ちだされ目の前で弾け相殺されているうちに訓練生は別の通路へと飛び込んでいくのが確認でき少しばかり胸をなでおろす。
「動ける者は怪我人を連れて離れてくれ、避難が出来たら援護を頼むっ!」
 フォルクとミニスター・ブラックとの間に飛び交う弾幕と魔力弾、そのただ中に熟練度の低いフォースナイト達を行かせるわけにはいかない。
 せめて援護をしてもらうことで注意を逸らせさらに仕掛ければチャンスも巡ってくるだろうと思う。
「クククク、我と戦うと大見得切ったわりには慎重すぎるのではないか? それっ」
 猟書家の放った魔力弾は物陰にいようと曲がりつつ迫ってくるイヤラシイ攻撃、人の事は言えないがこちら側から撃つ弾も曲線を描き双方がぶつかり合い戦場に火花が走る。
(あれはちょうどいいな)
 猟書家の頭上にはる配管を狙い撃ち込んだ弾丸は見事にそれを突き破り噴き出す蒸気が通路の視界を瞬く間に0にしてしまう。
「我にこのような小細工が通用するとでも?」
「全然思ってなんかないぜっ! 影より現れし漆黒の鎖よ。その魂を闇へと堕とせ」
 蒸気に紛れ指先から急に解き放った影の鎖がミニスター・ブラックの腕に巻き付き動きを封じるとそこにありったけの魔法弾を叩きこんだ。
「ヌッ、この程度の拘束などっ……くっ」
「数秒で逃れるのはさすがに無理だったようだな!」
 ファルクがそう宣言した直後、猟書家の全身に何発もの魔力弾の雨が突き刺さった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カグヤ・アルトニウス
〇宇宙海賊カグヤ只今参上

アドリブ・連携歓迎

とはいっても、私は私掠海賊であって対象は「帝国」ですけど…
いまはそれ所ではないので、話は後ですね

(行動:POW)
UC:攻撃力重視

ここは、危急のフォースナイト達を助け、支援が得られる体制作りです

まず、外のマルミアドワーズからテレポートで突入
【先制攻撃】でUC発動

Tometamaは【対空戦闘】でビットを叩き落す事に専念
GOKU・Cavallの合わせ技と【第六感】と【残像】+【催眠術】のステップで距離感を狂わせて回避

そして、エクストラ・ブルーと真打・紅燕の【二回攻撃】+【鎧無視攻撃】で接近戦を挑み
【カウンター】+【貫通攻撃】の諸手突きを好機に差し込みます




「宇宙海賊カグヤ、只今参上!」
 円卓の獅子号内部へとテレポートしてもらい猟書家の前へと降り立つカグヤ・アルトニウス(辺境の万事屋兼宇宙海賊・f04065)。
 海賊行為を行うおはもっぱら帝国軍相手なんですけどねなどと思ってはいるものの、今は戦いの真っ最中であり説明は省くとサポート申請をしてそれが承認される。
『オペレーション・モモタロウ…コード、承認されました。これより支援作戦に移行します』
 機械音声のような声が響きカグヤは大いなる支援を受けながら眼前の敵へと意識を集中させていく。
「さぁ、ここは任せて後ろでバリケードを築いて!」
 カグヤはそう言いつつ空中を舞うビットをTometamaによる支援弾で叩き落としながら猟書家ミニスター・ブラックの懐へと飛び込んでいった。
「我の邪魔をするとは小癪な海賊め」
「何もさせませんよ!」
 ゆらりとその姿がぼやけ位相のズレを感じさせないステップで左右に跳びはね愛用の太刀と小太刀による斬撃が容赦なく叩きこまれていく。
 もちろん猟書家もまたただではそれをさせまいと繰り出す手刀、黒い重装甲に増えていく傷とそしてあきらかな疲労。
 それらを加味しても勢いという物は今はカグヤに傾いているようだ、二刀を振り回し捌いているうちに自然と中央部に隙を作り出していく。
「死せよ邪魔者め!」
「そうはっ……いきませんね!」
 剣先に気を集中し繰り出す技は諸手突き、カグヤの乾坤一擲の技がミニスター・ブラックの胴へと叩きこまれ一気に弾き飛ばした。
「はぁはぁ、なかなかにしぶといですね幹部とやらは」
「貴様、我に傷をつけるなど……言語道断」
 互いに立ち上がり構え直す二人、そこへとようやく撃ち込まれ始めたフォースナイト達の支援射撃。
 二人の間の通路に吹き荒れるエネルギーの奔流が互いの間合いを一度広げさせ双方は思うのだ。
 “この射撃がやんだ時が勝負の時”だと。

成功 🔵​🔵​🔴​

エーデル・グリムワール
特攻ですか、策士気取りの敵と聞いていましたが…やはり詰めは甘いようです。
敵はこれで袋小路に入ったも同義、ここで仕留めましょう。

私は引き続き新兵らを率い、大返し反転にてミニスターブラックの元へ急行します。

敵は強大、しかし私の指示通りにやれば負ける事はない!

パルミリオンを降り、魔剣を構えてブラックに近接戦闘を挑みます。
剣技と魔導防壁の【盾受け・結界術】を頼りに戦いながら【瞬間思考力】による【学習力】で瞬時に敵の戦術と能力を把握、率いた新兵を【団体行動】指揮で操り【深謀遠慮】を用い戦場がどこであれ【地形を利用】して【制圧射撃】や【集団戦術】で圧倒します。

軍師の名、伊達ではない!

アドリブなど大歓迎です




 揺れる円卓の獅子号船内の通路でフォースナイトの卵達を指揮し的確な指示を与えていくエーデル・グリムワール(魔軍師・f25392)。
 その脳内で高速で計算されている緻密な作戦をするまでもなく一つだけ彼らを鼓舞するに相応しい事柄がある。
「特攻ですか、策士気取りの敵と聞いていましたが…やはり詰めは甘いようです、敵はこれで袋小路に入ったも同義、ここで仕留めましょう」
 それもそうだ、教練艦一隻を相手に哨戒艦隊が全滅しさらには旗艦自らが特攻のごとき無謀さで船体を横づけまでしてようやくこの状況に持ち込めたなど数の上ではあまりにもお粗末な結果だ。
 それもこれもエーデル以下猟兵達とそしてここにいる卵達の活躍があったということだけは忘れてはいけない。
 敵の侵攻するルートにいくつかに分け配置した生徒達、猟書家の姿が見えるなりブラスターの輝きがいくつもこの通路に充満し戦闘は激しいものとなる。
「敵は強大だ、しかし私の指示通りにやれば負ける事はないぞ!」
 愛機のコクピットから飛び出ると魔剣を手にその懐へと飛び込んでいくエーデル、卵達の支援のおかげでここまでは軍師として完璧に流れを制御できていた。
 ここからはエーデル自身の武を示す時がきたわけだ、魔導防壁がいきなり真っ赤に染まり何事かと見るとそれは猟書家ミニスター・ブラックのあろうことかただの拳によるパンチ。
 だが防壁がいきなり一枚弾け飛ぶなどさすがは幹部という所だろうか、瞬時にその攻撃の恐ろしさも間合いも学習し導き出した答え。
「なるほど単純な武ではやはりあなたのほうが上のようですね、ですが……ここは戦場ですよ?」
 ジャブ連打から伸びてくるストレートをバックステップで躱したエーデルが十字路を越えそこへと踏み込むミニスター・ブラック。
「(撃)てぇっ!」
 左右の通路から聞こえる若い号令、フォースナイトの卵達がすでに待ち構え一斉に撃ち込むブラスター。
 正面のエーデルはあくまで囮、そして押し返せると思わせ砲火の交わる地点へと誘い込むのが当初よりの策。
「き、貴様……我を罠に誘い込むだと!?」
「軍師の名、伊達ではないっ!」
 魔剣ゾルダートを眼前に構え優雅に礼を尽くすエーデル、この戦いにおいても優雅にマントを翻し純白の軍師が黒き策謀かへと刃を伸ばす。
「ぐおおおお」
 エーデルのいる通路へと再び飛び込もうとした猟書家と切り結びそして押し返すと絶え間ない射撃が左右から襲い掛かり戦いはまさに計算通りに敵を削っていく。
 エーデルが剣を掲げると周囲の通路から聞こえてくる生徒達の歓声、士気は十分に高くそして力量差のある相手に対してどう戦うべきかをこれは実戦で教える壮大な教練。
 艦内の戦いはこうして激しさを増していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
其方からいらっしゃいましたかぁ。
お相手させていただきますぅ。

【燦華】を使用、全身を不可視の『電磁波』に変換しますねぇ。
『F●S』3種は此方の位置を悟られない様散開、場合により『居ない場所」に集め囮としましょう。
『強力な攻撃』も『高い判断力』も、『光速』で動き捉えられなければ対処可能ですぅ。
『猟書家』相手で魔力を伴う以上当たれば影響は有りそうですから、回避を最優先に『退避からのパターン変化』も視野に入れ『F●Sとの連携』と『光速斬撃』で着実に刻みますねぇ。

ただ『艦内に強い電磁波が現れる』為、艦への悪影響が心配ですぅ。
艦の皆様には『悪影響の対処』で支援していただけましたら。




「それではその手はずでお願いしますぅ」
 円卓の獅子号内でフォースナイト候補生にそう伝えると夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は自慢の浮遊兵器達を散開させて各所に仕込む事にした。
 これからやる作戦にこれらはついてくることができないので事前にセットしておくというわけだ。
 戦いの音が響く中で猟書家ミニスター・ブラックのいるブロックへと駆け付けていくるこる、強敵との遭遇には緊張もするがここは戦いへと意識を割くべきだと細かい事は考えないようにする。
「其方からいらっしゃいましたかぁ、お相手させていただきますぅ」
「我の前に出てくるとはつくづく死にたい者が多いらしい」
 拳を構え魔力を高めていく黒き猟書家に対しるこるもまた女神への祝詞を唱えその加護を待つ。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
 あろうことか全身を電磁波と化し不可視の存在となることで間合いへと接近す、ゴウンと拳が唸り信じれない事に電磁波の身体はそれを間一髪避けて事なきを得る。
 電磁波になってみてわかったが猟書家の拳に込められた魔力が通路に満ちてそしてハンマーのように空間事叩きつけてきているわけだ。
(なんらかの影響が出るとは思ってましたが魔力を持つ相手に油断しなくてよかったですぅ)
 裏拳が壁にめり込みそれを避けならがるこるはさらに電磁波を強め戦いは激化していく。

「うおおお、聞いていたが恐ろしい出力だな」
「先生、D18ブロックの計器類機能していません」
「よしっ、そちらは3班に手動で制御するように伝えに伝令だ、走れ!」
 るこるの電磁波と化した身体は船内の計器類にも影響を及ぼしているらしくそれに対しての対応は事前に聞いていたもののこれほどのものとは。
 そう考えつつ騎士フォークは次の指示を出しこの状況を制御しようと必死で指示を出し続けた。

「えらく被害が出ていないか女ぁ?」
「ですからぁ、長引かせるつもりはないですぅ!」
 通路の影から飛び出してきたビームシールドと戦輪の刃が一斉に猟書家の足を止める、そこへと容赦なく撃ち込まれる砲台からの射撃。
 中身の猟書家のみがその威力を味わうはめになり砕け散る通路の床、そこへと落とされた猟書家はどうやら下層のブロックへと追いやられブリッジへの到達はさらに遅れるだろう。
 激化する戦いはまだ続いていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

チトセ・シロガネ
あのビットは厄介ネ、ボクが引き受けるヨ。
早業で騎士たちよりも前に出て囮を買って出るネ。
縦横無尽に動くビットに対して、戦闘知識と第六感で軌道を見切ってみる。
前の奴が一発撃ち込んだと思えば別の奴らが背後から、か……見事な戦術パターンネ。
並の騎士なら撃ち抜かれるところダケド……。

サムライには関係ないネ!
前から飛んできた囮のレーザーを推力移動で前に出てオーラ防御で防ぐと同時にカウンターで前の奴を切断、くるりと回って背後の奴を乱れ撃ちで落とす。

次はこちらの番ネ。見事なダンスを披露してやるヨ。
UC【ブレードダンサー】を発動、動き回るビットを踊るように撃ち落としていくネ。




 円卓の獅子号内部にまた新たな爆発が起こりその中から猟書家ミニスター・ブラックが歩み出てくる。
 下層へと落とされ再び侵攻を始める化物にフォースナイトの卵達も恐れおののき銃火が少しばかり薄くなり余計に不安を煽った。
 だがそれを一括するかのように飛び込んできた白い影、縦横無尽に動くビットを切り伏せて着地する。
 生徒達は驚きと共に援軍の到着に歓声をあげた。
「ここはボクにお任せネ☆」
 まるでコマのように回転しながら着地したチトセの後ろで切り裂かれたビットがいくつも残骸となって墜ちてきた。
 どこまでも余裕を感じさせるその佇まい、まさに宇宙のサムライここにありといったところだ。
「ほう、足癖の悪い女のお出ましか、ならこれではどうか!」
「ふふーん、並の騎士なら撃ち抜かれるところダケド!」
 漆黒の装甲を纏った猟書家の動きは囮、本命は前後左右から襲い掛かる凶悪なビットの連携攻撃、だがその程度は織り込み済なのかあせりもせず鼻歌交じりに両手で自らを支えると見事なまでのカポエイラ的な動きで開脚した足先のフォトンブレードでコマのように回転しながら次々とそれらを切り裂きそして弾き飛ばした。
 回転を終え再び剣を構え不敵に笑いチトセ、余裕だと言わんばかりにドヤ顔でゆっくりとその唇を開いた。
「サムライには関係ないネ!」
「いや、今のはサムライ……なのか!?」
 見事なまでのカポエイラキック、きっとスペース☆サムライにとっては普通に違いない、それをふざけるなとばかりにビットを一斉に突撃させてくるともなればまさに狙っていた通りの粗雑な敵の攻撃パターン。
 推力全開でそれに対して真っ向から飛び込みビットを刃で受け止めそのまま一刀両断、ミニスター・ブラックの間合いへと一気に飛び込むと同時に拳を躱して一回転。
 宙返りしつつの一閃がビットと共に漆黒の装甲をも切り裂き苦悶の声が聞こえてくる、ならばここが攻め時とフォトンの刃を纏った足での容赦のない蹴りがさらに追撃をかけた。
「くっ、クソッなんなのだ貴様らは、なぜ我の行く手を遮る」
「そんな事も言わねばわからないデスか? それはネ? ボクがボク達がサムライだからだヨ!」
 もはや存在そのものが猟書家の敵だと言わんばかりの言動に怒り狂った漆黒の拳が向けられる、フォースナイトの卵達にとってこれは素晴らしい体験だろうと思う。
 チトセの戦いぶりはまさにフォースナイトの先達として見事なまでの剣捌き、恐怖に打ち震えていた生徒達の歓声が戦い続けるチトセの背中をグっと押したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
…分身体とはいえヘカテイアを突破して突撃する
命さえ捨てて
強い覚悟だ
凄い想いだ
だけど…おれはそいつを否定するぞ

お前達が命がけでやってる行為は全て唯の虐殺だ
だから止める
お前達に何も成しえさせない(生身で対峙

【属性攻撃】
炎を全身と武器に付与
【戦闘知識】
冷徹に敵の動きと戦い方を解析
【見切り・第六感・残像・空中戦・武器受け】
ビットや魔法弾等の弾幕に突撃し
超高速の多元機動で回避
避け切れずとも剣と太刀で迎撃

【二回攻撃・早業・串刺し・重量攻撃】
重力を武器に纏わせながら剣と太刀による刺突から斬撃
回避直撃関係なくの猛攻
そして残された斬撃
他の猟兵のものが残した物も含め
それらが満ちた時
消えざる過去の痛み発動

斬斬斬斬!




 自慢の愛機であるヘカティアをあれだけ配置しておいたというのに、ほんの少しの隙を突いて円卓の獅子号に接舷までして見せた敵にテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は沸々と煮えたぎるような感情に支配されギリリと唇を噛む。
(分身体とはいえヘカティアを突破する、命がけとはいえ凄い覚悟と想いは確かにあるだろう、けどおれはそれを否定するぞ!)
 船内に入られてはキャバリエで入るよりも此方が早い、コクピットを開けるとそのまま近くのハッチから船内へと飛び込みテラは怒りの矛先を求め通路を進んでいく。

「ふははは、我の行く手を遮る者などおるまいさ」
「くっ、くそっ」
 猟書家ミニスター・ブラックの猛攻にフォースナイト達は防戦一方、だがそこへと駆け付けたテラが間に割り込み太刀を振るった。
 それも並の剣ではなく炎を纏った必殺の太刀をだ、激情に任せきたのではなくあくまで冷静にテラは刃の切っ先を向けながら立ち上がる。
「お前達がやってる事は全て唯の虐殺だ、だから止める……お前達に何も為しえさせないぞ」
「我の邪魔をするからには覚悟はできているのだろうな?」
 指をクイと動かすと多数のビットが次々とテラへと襲い掛かり密集してきた、それを見極め跳ぶと天井を蹴りさらには壁を飛び跳ね華麗によけ続けすれ違いさまにビットを切り捨て切断されたビットが床に転がり爆発した。
 テラの猛攻は見た目通りの猪突猛進だけではない、重力と炎を纏いさらにはやられそうになる前に残像で仕切り直すクレバーさを併せ持ちその一瞬のスキを伺う瞳がその時を捕らえた。
「いっけええ!」
 テラが吠える、今度こそ猪突猛進に相応しい一直線の激しい突き、剣と太刀とが突き出され防御陣形を易々と振るわれる怒りの刃。
「ククっ、この程度か小娘ぇぇ」
「甘えぞぉ!」
 テラの斬撃は猟書家の剛腕が受け流し逸れてしまった、今度はこちらの番だとほくそ笑んだ次の瞬間それは絶叫へと変わる。
 虚空より現れた空間そのもの刻まれた斬撃がその背を切り裂き仰け反れ苦しむミニスター・ブラック。
 ボトボトと零れ落ちる血が猟書家の傷が決して浅いものではないことを示していたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

長坂・由有子
教練艦一隻に哨戒艦隊全滅させられて突撃、ってただの無能じゃねーか、バーカ。
アレに言うのもなんだけど、他者の命を預かる事どう思ってんのさ。


指揮官としてのアレに苛立ちどころか怒りを覚えるけども頭は冷静に。

通路はそこまで広くなさそうだから異次元刀を使う。
ビットを飛ばしてくるなら、それを切り払いながら接近しながら斬撃を浴びせる。
装甲を纏うってんなら同じところを切りつけて弱い所を作っていく。

ルーキーたちには無理せず遠巻きに銃撃、私が引き付けているうちに斬撃。出来なきゃあいつらが痛い目見るだけ。

……事態にケリをつけるべきは私ではないよ。
最期の一撃つけるべきは彼らだよ。
それでもって私の教導はおしまいとする。


シン・ドレッドノート
アドリブ連携OK

円卓の獅子号のスタッフと通信で連絡を取り、艦内の通路の情報を入手。格納庫に近い大き目の通路で迎撃を行います。

貴紅はライフルを構えた状態で待機。私は降りて通路の影に隠れ、ミニスターがやってくるのを待ちます。

「若き戦士たちの未来、貴方に消させはしませんよ!」
敵が見えたら、両手で構えた精霊石の銃と、周囲に展開したライフルビットから一斉発射。

敵のビットはソードビットで迎撃。撃ち漏らした攻撃は閃光の魔盾で受け流しながら貴紅のところまで後退。

「本命はこちらです!」
フェイントの弾幕を張りながら【標的は照準の中に】を発動。
貴紅の外部端末を操作して構えたライフルを発射、ミニスターを撃ちぬきます。




 円卓の獅子号の煙渦巻く通路を歩く黒い影、猟書家幹部ミニスター・ブラックはダメージを負い過ぎたボディを修復すべく魔力を注ぎ込み追加装甲を増やそうとしていた。
 だが連戦による消耗はさすがにそれにも影を見せ始め不完全な状態にしか復元しない装甲に苛立ちを見せ始める。
 先ほどよりフォースナイト共の抵抗が薄い部分を突破し続けていたのだがこの先にあるであろう直通エレベーターを使えばブリッジへもすぐであろうと考えればあと一息。
 ビットを先行させ邪魔者を排除する回数も減ってきた、ようやく目的である未来の目を摘む事ができるとほくそ笑む。
 そうして電磁ドアのパネルに触れさらなる躍進を試みた、勝利はあと少しなのだ。

「えぇ、ではその手はずでお願いします」
 シン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)は女騎士アナンダとの通信を切ると愛機『貴紅』から降りライフルを構えた状態にセットしておいた。
 情報によればもうすぐ猟書家はこちらへ向かってくるはずだという。
 その近くにフォースナイト候補生達を率い様々な指示を与えている長坂・由有子(願身不復生王家・f17688)のほうからも合図が来た。
 どうやらそちらはそちらでフォーメーションの準備が整ったようだ、この広い場所こそが敵を出迎える格好の場所であると両者は睨んだわけだ。
 こうして戦いは最終局面へと突入していく。

「ふん、我と戦うのは未熟すぎるぞ、フハハハ」
「て、撤退、撤退だ!?」
 通路でか細い火線で抵抗を続けていた未熟なフォースナイト達が後退を始め扉の奥へと逃げ込んでいった。
 ここで一人残らず殺せば失った哨戒艦隊程度すぐに割りが合う計算だと黒い装甲の中で考えているに違いない。
 骸の海より再生すればいいだけそれに対し人間共は死ねば暗黒騎士として蘇らせこき使ってやろうと想像すれば疲労で突かれ始めた足にも力が入ろうというものだ
 プシュと音がしてドアを潜り抜けミニスター・ブラックは広い空間へと出た、そこはどうやら格納庫であり駐機したキャバリアが正面に見える。
 あのような兵器はこの世界では見たことがなかったがやはり猟兵と呼ばれる者達の介入があった証だと思う。
 その巨体の周囲にバリケードを築いているフォースナイトを一掃しようと進んだ直後に入ってきた通路が急に閉まった。
「!?」
 驚き振り返った直後に飛び降りてくる一つの影、由有子は天井から舞い降りそして手を翳す。
 異次元より現れた刀がその手に現れ一閃すると上方を守っていたビットを一刀両断にし目の前へと降り立った。
「教練艦一隻に哨戒艦隊を全滅させられて突撃、ってただの無能じゃねーか、バーカ」
「なんだと女ァ? これも全て我が作戦の手の内よ!」
 口から洩れたのは敵が軍師面しながらも内容として全くもって酷い物だと思わずにいられなかったから。
 苛立ちを抑え冷静に刃を振るうがどうしても口から出てしまうのはそのような言葉ばかり、気に入らないのだはっきり言って。
「若き戦士達の未来、貴方に消させはしませんよ!」
 シンもまた横に積んであった備品の影から飛び出し両手に構えた精霊石の銃を容赦なく撃ち込んでいく。
 さらには周囲に展開させたライフルビットからの一斉発射により猟書家のビットは次々と破壊され砕け散っていった。
 もはや守りを固めるほどの数さえも無くなりいよいよ猟書家本体のみを狙えばよい状況、さらには由有子が指揮したフォースナイトのルーキー達の銃撃が逃げ場を封じていくのが心地いい。
(無謀に突っ込めば痛い目を見るというのは理解しているようね)
 内心彼らが無謀に突撃するのではと心配していたがそこは心配なかったらしい、心強い新人たちの成長ぶりに少しばかりほっとする。
 そうなれば後は目の前のこの厄介な装甲だけが問題だ、幾度となく刃を叩きこむもそれを貫くにはまだ相手が硬すぎる。
「クッ、貴様ら……この程度で」
 手を掲げ新たなビットを呼び出した猟書家の頭上にシンのソードビットが襲い掛かり双方共に爆発し大きな隙が出来た。
「はっ!」
 由有子が先ほどと同じ部位を狙って剣戟を加えそして手ごたえありと睨むと横からシンが合図をし二人は左右へとバックステップし格納庫のど真ん中にミニスター・ブラックだけが取り残された。
 その正面には駐機したまま“ライフルを構えている”キャバリア貴紅の姿が……。
「本命はこちらです!」
 手元の端末を操作したシン、圧縮粒子弾が装填されていたR/BSスナイパーライフルから猟書家の全身を包み込んでしまうほどの大火力が解き放たれ飲み込んでいく。
 格納庫へと誘き寄せた時点でこれを狙っていたシンの目論見は大当たりし黒き装甲でそれを耐えきろうとするも由有子が執拗に同じ個所ばかり斬撃を加えてきた部分にヒビが一気に広がりそしてミニスター・ブラックの象徴である黒装甲が砕け散った。
「ぐああああああっ」
 壁面に叩きつけられた瀕死の猟書家は左右どちらの手練れが来るのかと身構えたがそれは違った。
 不敵に笑う由有子やシンはそれ以上間合いに入ってこない、なぜならば……。
「事態にケリをつけるのは私達ではないよ」
「えぇ、ここまで来たら君達が決着をつけるべきだ!」
 二人の合図でバリケードに隠れていた少年少女達が一斉に熱線銃を撃ち込み猟書家はそれらに全身を撃ち抜かれそして断末魔の言葉さえも漏らす事ができず膝をつきそして倒れこんだ。
 全身穴だらけのまま熱線による煙が漏れ出すその姿を見て格納庫、そして艦内全てから大歓声があがる。
 由有子とシンも互いに腕を交わし勝利を祝う、こうしてスペースシップワールドにて猟書家が企んだ一つの事件が終わった。
 フォースナイトの卵達はこれから巣立ちそれぞれが一人前に成長していくだろう、この中から新たな猟兵が生まれてもおかしくないと思いつつ生き残った者達はそれぞれの日常へと帰っていくことになるのだ。

 戦いは続く、だがこうして成長していく者達の活躍がきっといつか宇宙に平和をもたらすことになるだろうと去り行く猟兵達は思わずにはいられないのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年11月26日


挿絵イラスト