#クロムキャバリア
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●小国家ハンデール上空
飛行船が、やや低速で飛んでいた。
理由はと言うと、クロムキャバリア世界には暴走した衛星がある。その名も【殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)】。高速で飛ぶ物は全て破壊する為、飛行船等に頼らざるを得ないのだ。
そしてこの飛行船には、戦乱により大切な物を失った、難民達への食糧が大量に積んである。何としても届けねば、難民達が飢餓に陥るのは確実だろう。
「……船長!前方から、キャバリアが!」
「構わん、向こうから避けるだろう」
「いえ……こちらに突っ込むかのように、あっ、銃撃してきました!」
「何!?」
飛行船は、キャバリアに包囲され、そして墜落した。
●猟兵招集
「……という、予知を見ました。協力を、お願いします」
レプリカントの青年、セロリ・サーティーン(生きるからくり人形・f30142)は猟兵達を集めて協力を求めた。
「場所は、ハンデールという、小国家です。飛行船がプラントから物を運んでいる途中、だったのですが……オブビリオンマシンに、あえなく撃沈されたようです。彼らは機動力や飛行性能が強く、特に……ボスの機体は、大幅な飛行が可能です。近距離戦は、やや難しいかもしれません」
有効な手段としては、銃撃、ミサイル、はたまた他世界の魔法に等しい物などがあるらしい。
「……あと、飛行船の護衛任務になりますので、飛行船にぶつからないよう、気をつけて下さいね。護衛しきったら、現状を知る為にも、難民キャンプを慰問しに行きましょうか」
よろしくお願いします、とセロリはぺこりと頭を下げた。
椿油
幹部シナリオ書かないで何やってるんだ。どうも、椿油です。今回はクロムキャバリアの飛行船を護衛する仕事です。★に余裕があれば、是非ご参加下さいませ。
第1章は、集団戦です。飛行はして来ませんが、高い機動力を誇ります。
第2章は、ボス戦です。飛行出来ますが、長時間はしません。いずれにしても飛行船を護衛しながらになるので、流れ弾に注意して戦って下さい。
第3章は、難民キャンプへ慰問しに行きます。セロリもどうやら行ってみたいようなので、お誘いのプレイングがあれば登場シーンを用意します。基本は登場しません。
皆様の熱いプレイング、お待ちしております。
第1章 集団戦
『Coyote』
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POW : RS-A『散弾砲』 / RX『ナイフ』
【至近からの散弾】が命中した対象に対し、高威力高命中の【ナイフ攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : RS『短機関銃』 / RS-S『ミサイルポッド』
敵より【ダッシュなどで高機動状態の】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ : 『Coyote』
【他のCoyote】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[他のCoyote]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アイオライト・セプテンバー
※アドリブ等歓迎
自機キャバリア【ブルーテイル】は輸送飛行船の護衛用に開発された高機動空戦機体
今回の任務、是非協力させて頂くわ
まずは量産機の掃除ね
密集陣形を組まれると厄介だわ……その前に蹴散らしていきましょう
敵機は高機動型みたいだけど、こちらも高機動特化機
ならば速さ比べと行きましょう
高出力の【推力移動】による高速戦を挑みます
ユーベルコード【ハイスピード・アサルト】にて敵機よりも高い速度を維持しながら、ミサイルの照準をつけさせぬよう細かく機動しつつ、攻撃は【見切り】回避
敵パイロットを傷つけぬよう、オーバーフレームを狙って、装備したプラズマブレードで叩き切っていきましょう
【操縦】技術の見せどころね
村崎・ゆかり
何か呼ばれた気がして。
手を打つにもまずは情報。
「式神使い」で黒鴉召喚。敵キャバリアの陣形を「偵察」するのよ。それを元に、敵の「集団戦術」を読み解き対策を立てる。
じゃあ、始めるわ。
「式神使い」と器物覚醒で、『GPD-331迦利(カーリー)』(初出時以降は『迦利』で可)を稼働させる。
『迦利』の鋭角に「オーラ防御」を集中。「ジャミング」「目立たない」で低空飛行状態を維持しつつ、敵を「レーザー射撃」の有効範囲内に入れたら、「一斉攻撃」「弾幕」「制圧射撃」を使いながら突撃コースに乗る。
最後はオーラを纏った鋭角による「なぎ払い」「貫通攻撃」よ。
黒鴉の目で上空から戦場を観測し、『迦利』に適切な指示を出すわ。
アイオライトは、飛行船護衛用に開発されたキャバリア【ブルーテイル】と共に参戦した。
「今回の任務、是非協力させて頂くわ」
ゆかりも、何か興味を感じて参戦したようだ。
「何か、呼ばれた気がして。手を打つにもまずは情報ね」
ゆかりはUC《黒鴉召喚》を発動。黒鴉の式神を召喚し、敵機の偵察を図る。敵機はどうやら全く気付いていないようで、陣形をあっという間に把握する事が出来た。
陣形はいわゆる【フィンガー・フォー】、への字のような形で構成された4機で1グループになる陣形のようだ。
「密集陣形を組まれると厄介だわ……その前に蹴散らしていきましょう」
アイオライトはブルーテイルの出撃準備を整え、ゆかりは器物覚醒によって【GPD-331迦利(カーリー)】を稼働状態にさせた。
「敵機は高機動型みたいだけど、こちらも高機動特化機。ならば速さ比べと行きましょう」
アイオライトはUC《ハイスピード・アサルト》を発動し、超高速機動を可能にした。
『!?』
敵機も驚く速さで、オーバーフレームをプラズマブレードで斬っていく。
『照準、合いません!速すぎます!』
『ええい、撃てば当たる!』
アイオライトの細かい操縦により、数撃てば当たるわけでも無い事を思い知らされたCoyote部隊達。
ゆかりの【迦利】は鋭角にオーラを展開しつつ、低空飛行を維持。そして、レーザー射撃の範囲内へと近づいていった。
「……今よ!」
黒鴉の目から得た情報を元に指示を出し、一斉に放たれる迦利からのレーザー。思わぬ奇襲にCoyote部隊は対処しきれず、次々と停止する。事実上の負けを認めている状態だ。さらに、その纏ったオーラを使い薙ぎ払う迦利。
「ふぅ……こんな所かしら。そっちはどう?」
ゆかりが、あらかたオーバーフレームを切ってきたアイオライトに声をかける。
「上々ね!」
アイオライトのサムズアップを見て、ひとまず安堵の笑みを浮かべるゆかりであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
中小路・楓椛
アドリブ連携歓迎
WIZ
難民キャンプ慰問ですか、ダゴン焼き屋台の試食会開催を理由として参加させて頂きます。
道中に障害があるようですが排除に掛かった経費は後で清算お願いします。
初手でキャバリア【クロさん】が乱戦対応で突入、一当てして適当に攪乱して集団を拡散させます。
その時に状況で相手から装備を強奪して使用しますが…問題ありませんね?
【ばーざい】全技能使用、UC【アトラナート】起動。
私は飛行船の直衛として視認困難なエーテル超強化のステルス光糸による霞網を展開、動きが鈍った機体から【谺(魔笛/鼓)】と【ろいがーのす】で部位破壊にて無力化します。
その時はバイタルパート「だけ」は外しておきますね。
「排除に掛かった経費は、後で清算お願いします」
楓椛は、難民キャンプで試食会を開催したいようだ。
「クロさん、出撃!」
キャバリア【クロさん】は敵の集団に突っ込み、Coyote部隊を攪乱させる。散り散りになったCoyote達の一部は、武器を失っている事に気がついた。
「短機関銃ですね、まぁ充分使えるでしょう」
楓椛はその短機関銃をクロさんで放ち、Coyote部隊は損傷を受けていく。
「では行きますよ」
薙刀のような杖を振りかざし、UC《多元霊子複合拘束術式:アトラナート》を発動した楓椛。拘束攻撃が命中し束縛されたCoyote部隊は、もはや高機動を謳えない状態だ。
さらにステルス光糸による網が展開され、視えない網に引っかかるCoyote部隊は袋の鼠。部位破壊を狙って、楓椛は二丁拳銃と手裏剣を撃つ。そして上手く部位破壊に成功し、Coyoteのコックピットに乗っていた者達は緊急離脱する。
「ふぅ、こんな所でしょうか?……離脱者多し、もう充分ですね」
楓椛はクロさんから降りて、現状を確認した。既に相手部隊はほぼ壊滅状態であった。
大成功
🔵🔵🔵
久遠寺・遥翔
アドリブ歓迎
【久遠寺遥翔、イグニシオン。これより迎撃する】
キャバリア・イグニシオンに【騎乗】し
殲禍炎剣に捕捉されない程度の短時間、UCで超高速の低空飛行による【空中戦】を展開する
【地形の利用】でワイヤーをひっかけた【ダッシュ】も駆使してスペック以上の速度で地上スレスレを飛び回りコックピットを外す形で太刀による【範囲・2回攻撃】
相手部隊の残りを戦闘不能に追い込んでいくぜ
相手が壊滅寸前でも油断はしない
【第六感】【視力】を駆使した心眼で敵の行動を【見切り】回避
避けきれないものだけ【オーラ防御】で受け流すぜ
適度に着地して炎剣を誤魔化すことも忘れずにだ
桐嶋・水之江
飛行能力ね
殲禍炎剣が目を光らせていてもやっぱり制空権って大事なのよね
という訳で私も空中戦が得意なキャバリアを作ったのよ
それじゃあ行くわよ
イカルガ発進!
最初のお相手はCoyoteね
相手にとって不足無し…どちらが早いか追いかけっこしましょうか
勿論暴走衛星にピチューンされない高度を維持してね
水之江流機巧抜刀術・壱ノ型を発動したイカルガを捕らえられるかしら?
ミサイルがちょっと厄介だけれどビームソードでばしっと切り払っちゃいましょう
今のイカルガのスピードは音速…走る剣は神速…見えていれば造作も無いわね
そしてちょっとでも隙を見せたら次の瞬間にはすぱーんよ
遥翔は愛機イグニシオンと共に参戦。
「久遠寺遥翔、イグニシオン。これより迎撃する」
そしてこれは、殲禍炎剣による攻撃を回避せねばならぬ戦い。殲禍炎剣が動けば、飛行船を守る意味も無くなってしまう。よって、空中戦は短期決戦だ。UC《太陽を灼く黄昏の剣》を発動し、飛翔を開始する。
水之江は愛機イカルガに乗り込む。
「それじゃあ行くわよ。イカルガ発進!」
制空権を取る為の、二人いずれも空中戦に特化したキャバリアだ。UC《水之江流機巧抜刀術・壱ノ型》で、こちらも飛翔を開始した。
遥翔はワイヤーを張りながら、地面スレスレを飛び回り、コックピットを外す。そして太刀による連続斬りを放ち、Coyote部隊を壊滅に追い込んでいく。
「(適度に地面にいないと、殲禍炎剣にバレるのが厄介だな)」
「どちらが早いか、追いかけっこしましょうか」
水之江は衛星に狙われない高度を維持しつつ、飛んできたミサイルをビームソードで斬る。
そこで、二人はようやく気付いた。どうやら我々は似たような戦法で戦っている事に。
「協力しないか?」
「いいわね」
Coyote部隊を攪乱する者がさらに増える。とてもじゃないが、二人の猟兵のキャバリア相手には追いつけないし追いきれない。
『隊長、無理です!レーダーの処理が追いついていません!』
『目視に頼れ、目視で!』
『目視でも無理です!!』
『ならミサイルを撃ちまくれ!』
『全て斬られます!』
詰んだCoyote部隊。
「さて、あの暴走衛星にバレるとまずいし、そろそろ終わりにしましょうか」
「そうだな、もう良い頃合いだろ」
最後に二人は連続斬りを全部隊に放ち、故障したコックピットは勝手に開いた。
『うわぁぁ……って、あれ?我々は何を……』
「飛翔終了!イグニシオン、着地する!」
「イカルガも着地!」
勿論、暴走衛星もとい殲禍炎剣にバレる事は無かった。バレていたら、今頃撃たれて墜落していただろう。これにて、Coyote部隊殲滅完了だ。
大成功
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第2章 ボス戦
『ブラック・クロウ』
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POW : 駆け抜ける黒い嵐
自身に【バリアにもなるオーラ・フィールド 】をまとい、高速移動と【それによって生じる衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD : 鴉の鉤爪
【腕部及び脚部の鉤爪 】による素早い一撃を放つ。また、【装甲をパージする】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : 黒羽乱舞
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【ウイングユニット 】から【黒い羽状の無数の遠隔誘導ユニット】を放つ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠エルシー・ナイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPDの方がクリアしやすいと判断したら、そちらを使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使う形です。
主に銃撃UCやヴァリアブル~を使う雰囲気です。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
他人の事は気にしない素振りを見せますが、基本、不器用なので、どう接したらいいのかわからない感じです。
ですが、合せるところは合せたり、守ってあげたりしています。
特に女性は家族の事もあり、守ってあげたい意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
純真邪神・幼淫魔姫ピュアニカ(サポート)
【冒険】を基本に。
相手に美少女がいる場合は生け捕りにして眷属淫魔への改造や【百合百合なお楽しみ】が目標に追加されます。
相手の技や得意な事ややりたい事を封じて潰し、こちらの得意な事を上からぶつけて押し潰すような動き(戦い方)をします。
羽を一枚一枚むしり取り、爪も一枚ずつ剥がし、指を一本ずつ折り、手足を先端から細かく刻み、幼く純粋な残酷さを発揮します。なんならこちらが悪役のボスキャラのように描写して頂いても構いません。化け物VS化け物なんて、それはそれで面白そうですね。
廻屋・たろ(サポート)
たろだよ。出身はヒーローズアース、でも何だか知らないけどアリスラビリンスに召喚されちゃった
子供っぽくて感嘆符は基本的になし、感情の起伏も少なめだけど面白いことは大好き
悪ふざけには全力で乗るね、うぇーい(ダブルピース)
■基本戦闘
ナイフ、フォーク、スプーン、3種類のカトラリーを武器として扱うよ
【殺気】を放ちながら【切断】【傷口をえぐる】【貫通攻撃】【串刺し】あたりを駆使して結構容赦なく戦える
悪い奴を殺すためなら自分の大切なものを失ったって大丈夫
精神攻撃してくる奴は嫌い。そんな奴と戦うときはUC「傷嘆」を使うことが多いかも
NGはあんまりないけどえっちなのはよくないと思うな
アドリブ絡みどんとこい
グレイ・アイビー(サポート)
これが敵の親玉ってやつですか…分かっちゃいましたが、こいつも不味そうですね
刻印には後で上手いもんたっぷり吸わせてやらねぇと機嫌を損ねてしまいそうです
味方がいれば共闘し前衛で行動
共闘相手にもよりますが、その時は盾役も兼ねて援護しましょう
彼等への攻撃は出来るだけ庇うつもりです
ぼくの事は気にしねぇで、とっととやっちまって下さい
単独で敵の相手をしなけりゃいけねぇ時は、奴の動きに注意しつつ隙を見て懐に潜り込み、グラップル
発動可能、成功率が高いと判断すればUCを叩き込みます
あとは敵が使用した技の相殺が可能と判断すれば使用
臨機応変に行動し考えましょう
ぼくに出来ることを、精一杯やりましょう
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
アスは、ブラック・クロウを前に颯爽と現れた。
「ん~、キャバリアってどう××してあげたらいい子になってくれるかなあ?」
ピュアニカは、何やらただならぬ事を考えているようだ。
「うわ、現れた時から速そう」
たろはブラック・クロウに率直な意見を感じつつ、参戦。
「不味そうな奴ですね……刻印には後で、うまいもんたっぷり吸わせてやらねぇと」
グレイは状況に嘆いているのではない、刻印に対しての処置を呟いていた。
ひとまず、全員キャバリアを借りて乗り込んだ。グレイが前衛に出て、極力仲間を庇うような動きを見せる。
「ぼくの事は気にしねぇで、とっととやっちまって下さい」
「分かった。では往かせてもらう」
アスはキャバリアの弾丸射出ポッドに足を突っ込み、UC《ヴァリアブル・ウェポン》を足から発射した。
『バリア展開』
しかし、バリアにその殆どがはじかれてしまう。
「バリアだと……厄介だな」
「ねぇ、ぴゅあにどうやってバリア出してるのかみ・せ・て♪」
ピュアニカはブラック・クロウに容赦なく近づき、UC《純真邪神【戦闘態】》を発動して、ブラック・クロウの細部にスライム状の物が入り込む。
「わぁ思ったより構造が細かい!ほら~もっとだよお、もっと」
スライムが邪魔してどうすれば良いか分からない状態のブラック・クロウに、たろが食器類を射撃してくる。
「カトラリー発射っ」
食器はブラック・クロウを次々と傷つけていく。
「ぴゅあに当てないでね!」
「そこに居られたら難しいかなー」
耐えきれず、バリアを再び展開しようとするブラック・クロウ。
「危ねぇですよ、下がって」
ピュアニカを下げ、庇う耐性に入ったグレイ。
「あ~、まだお楽しみが残ってたのに……まいっか!中の人助けてからじゃないと××できないもんね♪」
「さっきから伏せられてるけど、××って何」
「ぼくも知らねぇです」
「……知らない方がいい物も、世の中にはあるだろう」
閑話休題。
「さて、バリアしてくるとは厄介な奴ですが、果たして効きますかね……ま、やってみるしかねぇものです、こういうのは」
グレイはUC《ブラッド・ガイスト》を発動し、刻印を形態変化させる。そしてそのままブラック・クロウに一撃を喰らわせてみる事にした。
「キャバリアには大抵キャバリアしか効かねぇもんですが!」
刻印の一撃はキャバリアの力も相まってか、ブラック・クロウのバリアを貫いた。が、貫く所までしか届かず、残りは吹っ飛ばされてしまった。
「っ……、バリアを割るまでは成功ってとこですね」
「どうしようね、バリアはカトラリーじゃ割れないみたいだし」
次なる食器を用意しながら、たろは呟く。
「ぴゅあはコックピットを直接開けてみたいなぁ……それでもって中の人と、あんな事やこんな事してあげないと」
「コックピットに届く前に吹き飛ばされそうだが……。しかし分かったぞ、奴は物理的攻撃を全てあのバリアで遮断するつもりだ」
「厄介過ぎねぇですか、それ」
「じゃあ、いっそコックピットを開けやすいようコックピットに食器を投げてみるっていうのは」
たろの折衷案に、一同はとりあえずその作戦で行く事にした。
「多少でも傷つきゃいいんだよね」
再びカトラリーを射撃する、たろ。
『バリア展開』
「あ、またバリアしてくる」
「させないよ~!(中の人はぴゅあのモノっ)」
バリアを展開しようとしたブラック・クロウにピュアニカのキャバリアジャンピングキックが当たる。まさかの不意打ちにブラック・クロウはバリア展開に失敗。
「お、ナイスアシスト」
「あ、でも何かこっち向いてきたよ?ぴゅあを狙ってる」
ブラック・クロウは明らかにピュアニカに怒り心頭の様子だ。
「ヘイトが分かれたようですね、今みたいにカトラリーとピュアニカさんの攻撃を分散すればいいんじゃねぇですか?」
「おーなるほど」
「コックピット割れたら救出はぴゅあがするよ!(そう、××の為♪)」
この流れが、しばらく続いたという。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
中小路・楓椛
アドリブ連携歓迎
WIZ
何だか高機動機体らしきものが出てきましたけど、あれは【殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)】とやらの目標にならないのですか?…ならない?そうですか。
実力行使は他の猟兵の皆さんが得意のようにお見受けしましたので、私は飛行船の上で装備【ばーざい】全技能行使の上で載せたUC【にとくりす】を起動、【谺(魔笛/鼓)】と【ろいがーのす】の技能併用しつつ飛行船の迎撃防衛に徹しますね。
桐嶋・水之江
ブラック・クロウ…黒鴉ね
イカルガに乗ってる私の方はさしずめ白鴉ってところかしら?
それじゃあさっさと白黒付けましょうか
へぇ、羽状のミサイルを使うのね
けれど私は電脳魔術士…電子欺瞞なんてお手の物よ
誘導システムをハッキングしてロックオンをめちゃくちゃにしてあげるわ
それにしてもすばしっこいわね
大真面目に追い回すなんて御免だわ
そんな相手には対空ミサイルよ
標的が速ければ速いほど好都合…逃げ回ってごらんなさい
スピードで翻弄するつもりなんでしょうけど慌てない乗せられない
落ち着いて追い詰めて行きましょう
村崎・ゆかり
完全な空戦仕様のキャバリアね。思ったより厄介?
黒鴉召喚で戦場を複数の視点で「偵察」して定点観測。敵機の性能を推定する。
「式神使い」と器物覚醒で『GPD-331迦利(カーリー)』(表記法は前回同様)を使役し、「空中戦」を挑む。
『迦利』は「ジャミング」を展開し、「地形の利用」で「目立たない」よう雲の中に隠れてタイミングを待つ。流れ弾の衝撃波対策に「オーラ防御」で全体を覆うわ。
時機を計るのが肝要。黒鴉の目を通して敵機の隙を見つけたら、「オーラ防御」を鋭角一点に集中させた吶喊攻撃で相手のバランスを崩す。
待っていたのよ、この時を。
「全力魔法」雷の「属性攻撃」の九天応元雷声普化天尊玉秘宝経を叩き付ける!
「何だか高機動機体らしきものが出てきましたけど、あれは殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)とやらの目標にならないのですか?」
向こうも短時間での機動力でどうにかしているらしく、ギリギリ殲禍炎剣からの攻撃にならないよう立ち振る舞っているようだ。ひとまず楓椛は、UC《認知調律術式:にとくりす》を発動し、飛行船の上で防衛に徹する事にした。
「ブラック・クロウ…黒鴉ね。イカルガに乗ってる私の方はさしずめ白鴉ってところかしら?それじゃあさっさと白黒付けましょうか」
水之江はまず、羽状ミサイルの誘導システムをハッキングする。ロックオン機能を滅茶苦茶にしてほぼ使用不可能にした上で、UC《対空ミサイル》を発動。素早く動くブラック・クロウに対し、かなり効果的なミサイルを発射し、逃げるもやがて命中した。
「完全な空戦仕様のキャバリアね。思ったより厄介?」
ゆかりは黒鴉を複数召喚し、敵機の偵察を行う。
「迦利、起動!」
動き出した迦利は、ジャミングを展開しながら雲の中に隠れに行き、機会をうかがう。黒鴉達を通して丁度良い頃合いを見つけるまで、待機だ。
『ミサイル展開』
否が応でも飛行船を落とそうと、飛行船に向けて滅茶苦茶な軌道になったミサイルを発射するブラック・クロウ。
「おや、やはり矛先がこちらに」
しかし先ほどの《にとりくす》効果により、こちらも同じミサイルを展開し、飛行船にぶつからないよう相殺。
「滅茶苦茶な動きでも、意外と相殺できるものですね」
そして、次のミサイルを装填し始めたブラック・クロウ。黒鴉は、今だとばかりに周回する。
「(今っ、突撃!)」
迦利はオーラを集中させた吶喊攻撃をブラック・クロウに与え、よろけたその瞬間を見定めた。
「待っていたのよ、この時を」
UC《九天応元雷声普化天尊玉秘宝経》を発動したゆかり。恐ろしく激烈で周囲からブラック・クロウが見えなくなるほどの落雷が叩き込まれる。ブラック・クロウはあえなく倒れ伏せ、感電によりしばらく動けない状態になった。
「コックピットがちょっと心配だけど、仕方ないわね」
「おや、敵機がノックアウトされてますね。飛行船の皆さんは大丈夫ですか?」
心配する楓椛に、飛行船からは「問題なし」の信号が送られてくる。
「動き出すまでに時間もかかりそうですし、もう少し手を加えておきましょうか」
楓椛は二丁拳銃と手裏剣を併用し、ブラック・クロウの部位を少しだけ破壊しておく。
「まぁこんな所ですね。運転手に死なれては元も子もないので」
そして、少し経つと、ブラック・クロウは周囲の地形が壊れるほどの落雷を受けたにも関わらず、起き上がろうとしてくる。
「もうほとんどのシステムがダウンしてるはずだけど、意外と動けるみたいね」
水之江の分析に、周囲はただならぬ予感を感じる。
「何か嫌な予感がするわ……」
ゆかりの予感は当たった。
『ブ・ース・トモー・ド展・開』
壊れた音声で、最後の暴走が始まる。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
久遠寺・遥翔
アドリブ歓迎
なるほど、かなりの速さの機体のようだな
セロリがわざわざ忠告してくれたんだ
あえて接近戦を挑む必要はないだろう
引き続き殲禍炎剣に気を付け短期の【空中戦】
【戦闘知識】により相手の軌道を予測
【第六感】【視力】による心眼で不足を補い
動きを線でとらえて攻撃を【見切り】
UCによって分身させた大量の焔の太刀をミサイルのように射出する【範囲攻撃】と相手の近接攻撃に対しては【オーラ防御】で直接触れない形で飛行船を避けるように受け流し、手に持った太刀による【カウンター】で確実にその翼を断ち切る
オブリビオンマシンならばドライバーを死なせるわけにはいかない
コックピットは外す形できっちりと沈黙させるぜ
アイオライト・セプテンバー
※アドリブ歓迎
飛翔型オブリビオンマシン、ブラック・クロウ……
こいつとはドッグファイトになりそうね
ここを抑えられるかどうかがカギ……出し惜しみはなしよ1
【バースト・モード】を発動、自機ブルーテイルのリミッターを解除
超高速戦闘形態に以降
体にかかる負担は凄まじいけれど、堪え所ね……!
リミッターを外して強化された【推力移動】を【操縦】技量で抑え込みつつ、ホーリーグレイルの砲撃に注意しながら低空での【空中戦】を挑みましょう
鍵爪での攻撃を【見切り】つつ、ビームシールドで包み込んだ腕部による打撃を叩き込み、敵機の装甲ごと【貫通攻撃】を試みる
果たしてどちらがより速いのか
翼をもつ機体同士、勝負といきましょう
『ブー・ス・トモー・ド・発発動中中中…‥』
壊れた音声が辺りに響く。殲禍炎剣に撃たれても構わないという程の高速移動。
「なるほど、かなりの速さの機体のようだな」
遥翔はその速さを見てぽつりと呟いた。
「こいつとはドッグファイトになりそうね。ここを抑えられるかどうかがカギ……出し惜しみはなしよ!」
アイオライトはUC《バースト・モード》を発動した事により、ブルーテイルのリミッターを解除する。高速で、こちらも動ける。
ブラック・クロウは鉤爪を繰り出す。それも超高速でだ。
「見切ったッ!」
アイオライトも負けてはいないその速さでかわし、ビームシールドを装備した腕で打撃を叩きこむ。
「いい加減、落ち着いたらどうだ!」
UC《我が身に纏え落陽の剣》を発動した遥翔は、焔の太刀をミサイルのように射出し、ブラック・クロウを牽制する。
『ブー・ブ・スス・ト・モモモモモモモド』
今度は遥翔に、鉤爪による攻撃を与えに来る。だが遥翔は、オーラを使って受け流し、太刀によるカウンターを放ちブラック・クロウの翼を叩き斬った。
墜落する、ブラック・クロウ。
「あら、もう終わり?」
「終わりじゃない、コックピットから助け出すぞ!」
「そうだった!」
二人は協力してブラック・クロウのコックピットをこじ開け、操縦席の人物をすくうように助け出した。その後、ブラック・クロウは地面に落ち壊れたのだった。
「イグニシオン、着陸。ふぅ、何とか間に合ったな……」
「運転手のお兄さん、大丈夫?どこもケガしてなさそうで良かったけど」
「う……私は、今まで何を……?」
意識はかろうじてあるようだった、ブラック・クロウを操縦していた男。
「大丈夫、もう終わったから。あのマシンは壊れたの」
「あぁ、良かった……落ちる途中で、どうなるかと思っていたんだ……」
「何か音声がいかれてたみたいだが、まぁそろそろ寿命だったって事だな」
こうして、飛行船への脅威は去った。
大成功
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第3章 日常
『難民キャンプ慰問』
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POW : 運ばれた援助物資を配る。
SPD : 暖かい料理をふるまう。
WIZ : 歌や芸などを披露する。
👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
中小路・楓椛
アドリブ連携歓迎
SPD
さて、途中障害はありましたがダゴン焼き試食会のお時間です。
これは別の世界の新鮮な魚介類を超時空風呂敷【しゃんたくす】で体積と重量と時間を多少誤魔化して運びまして…良い感じにぶつ切りにして出汁入りの小麦粉のタネで包んで丸く焼いたものでして、ええ。
…良く聞かれますけど、ダゴンというのはゲン担ぎで名前を拝借しているだけで、中身がソレという訳ではないのですよ?どうか信じて下さいね?
お代は味の正直な感想です。気に入ったら皆さま好きなだけ食べていって下さいな。
――セロリさん…でしたっけ? 貴方もおひとつ、いかがです?
アイオライト・セプテンバー
※アドリブ歓迎
疲れ切った難民キャンプ
補給物資は保存の効くものが多いだろうし、そういうのって冷たくて硬かったりして、けっこう味気なかったりするわよね
私も長期の傭兵家業に出かけて行ったときはレーションの質が悩みの種になったりするわ
そういう人たちに生きる気力を与えるのは、やっぱりできたての温かい料理だと思うの
というわけで常日頃より趣味でめっちゃ研究してるラーメンを振舞います
即席めんだから人数多くても大丈夫!
炒めた野菜たっぷり乗せればスープに深みも出るし栄養補給もばっちり、ちゃんぽんね!
チャーシューは別途本格的に仕込んできたわ
中華店にも負けないつもりよ!
じゃんじゃか作って温かい料理をお届けよ!
村崎・ゆかり
物資は無事に届いたし、ここで帰ってもいいんだけど、乗りかかった船だしね。
いきましょ、アヤメ。
まずは物資の整理ね。器物覚醒。支援物資を式神にして、それぞれあるべきところへ自分で移動させる。
黒鴉の式を一羽飛ばして、上空から整理状況を把握。器物覚醒だけで対応しきれない細かいところを、アヤメと一緒に直していくわ。
さあ、配る準備は出来た。配給所を設置して、難民の皆さんに配っていきましょ。「コミュ力」で愛想よく振る舞い、食料や毛布などを渡していくわ。
アヤメもそのように。
この人たちに、帰る場所、行く場所はあるのかしら?
正規の配給スタッフに確認。どこか国民を募集してる国があればいいんだけど。交渉の方よろしく。
久遠寺・遥翔
アドリブ歓迎
よし、【料理】なら任せておけ
今までの旅暮らしで少ない材料をどう美味く生かすかは得意だ
献立はその場にある材料からまぁ適当に見繕うさ
UCも問題なさそうなら活用して手早く材料を切り【焼却】技能で培った火加減調整で体の芯からあったまるような料理を皆に振舞っていくぜ
小国家ハンデールの難民キャンプにて。
「さて、途中障害はありましたが……ダゴン焼き試食会のお時間です」
楓椛が持ってきた風呂敷を広げると、どうやってそこに入っていたのかと言わんばかりの魚介類が新鮮なまま、現れる。
「これをぶつ切りにしましてですね」
切った魚介類を、出汁が染み込んだ小麦粉のタネに包み、焼いていく。良い匂いにつられて集まる、難民の人々。
「生きる気力を与えるのは、やっぱりできたての温かい料理だと思うの」
アイオライト自身も、冷たく質の良くないレーションを食べて来た。難民の彼らに振る舞うべきは、ほかほかと暖かい料理。それ即ち──ラーメン。
「チャーシューは別途本格的に仕込んできたわ、中華店にも負けないつもりよ!」
趣味で研究しつくされたアイオライトのラーメンを見に、こちらにも人々は集まって来る。
「乗りかかった船だしね。行きましょ、アヤメ」
UC《愛奴召喚》で召喚された式神のクノイチ、アヤメと共に物資の整理をするゆかり。届いた支援物資達を式神として使役し、あるべき所に自ら移動してもらう。黒鴉も一羽飛ばし、空からズレが無いかを確認しながら、アヤメと修正していく。
「さぁ、配る準備は出来たから配給所を設置しましょう」
「はい!」
ゆかりはアヤメと共に簡易的な配給所を作り始める。
「よし、料理なら任せておけ」
遥翔は場にある食材から、良さそうな食材を集めていく。
「肉、根菜、葱……炒め物にするか!」
UC《我が身に纏え落陽の剣》を発動し活用して、素早い手つきとUCさばきで食材を切っていく。切った食材をフライパンで炒め、調味料を華麗に上から注いでいく。場に響く、炒め物のジュワァという音。
難民の人々は即席で出来上がった3つの屋台に右往左往している。
「すぐに無くなる物じゃありませんから、皆様お好きな順番でどうぞ。お代は味の正直な感想で」
楓椛が簡易皿にダゴン焼きを盛りつつ、冷めないうちにと机に置いていく。
「沢山お食べ!まだまだ仕込んであるわよ!」
アイオライトのラーメンは野菜たっぷり、ちゃんぽんになっていた。こちらも湯気と匂いが風に乗って運ばれてくる。
「肉炒めで良ければこっちにも沢山あるぞ!」
小皿に盛られた肉炒めは、ややしょっぱい味付けがまた体に沁みそうだ。
「毛布はこちらになります!」
「お持ち帰りの食料はこちらです!」
ゆかりとアヤメは、子供が屋台の食事を頬張る間に配給を取りに来た親達に、袋に詰めた食料と毛布を愛想よく渡していく。
「これ、おいしーね!」
「ねぇ、だごんってどういういみなの?」
「ええと、何て言ったら良いんでしょうかね。ゲン担ぎで付けた名前なのですが」
「げんかつぎってなーに?」
子供達に割と好評の楓椛のダゴン焼き。
「なぁ嬢ちゃん、この野菜の麺美味しいな!本職の人か?」
「本職じゃないけど、かなり研究し尽くされた味のはずよ!」
「俺は胡椒が欲しいな!」
「あ、ちゃんと胡椒も用意してあるわよ!」
酢とラー油もついでに取り出したアイオライト。
「肉炒めが案外、減りが早いな……ちょっと待ってくれ、追加するから!」
「久々に食べたわぁ美味しいお肉」
「ねぇアンタ家事上手いんじゃないの?絶対良い旦那になれるわよ~!」
「えっ!?」
主婦の誉め言葉に赤面しつつも、肉炒めを追加で作る遥翔。
「そういえば」
ゆかりはアヤメに任せ、少し場を離れて、正規の配給スタッフに確認を取りに行った。
「この人たちに、帰る場所、行く場所はあるのかしら?」
「それがですね……ハンデール各地が殆ど戦場となっていまして、居住区がかなり減っているのが現状です」
「国民を募集している国があれば、いいんだけれど……」
「それについては、同盟国インズェルに難民の移住許可を取っている最中です」
「そうなの」
ひとまず安心したゆかりだった。
そして会場を見に来ていた、今回の案内役であるセロリに、楓椛が声をかける。
「セロリさん……でしたっけ?貴方もおひとつ、いかがです?」
「ありがとうございます。皆さん、元気になっているようで……安心しました」
「ええ、子供達の美味しいという声がわたしの励みになります」
「凄く美味しいですよ、ダゴン焼き」
会場には笑顔が溢れたのだった。
※インズェルは同MSシナリオ「黄金の漢」に登場した国家です
大成功
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