7
とりかえっこ

#ダークセイヴァー #異端の神々 #グロテスク #スプラッタ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ダークセイヴァー
🔒
#異端の神々
#グロテスク
#スプラッタ


0




●ジョン・ドゥの溜まり場
 神は命を探していた。
 異端は仔を探していた。
 彼女は無意識の内、死なない赤子を求めていた。

 糸の切れた憂鬱(もの)はぼんやりと超越性(エネルギー)を揮い、口も利かない連中をぐちゅぐちゅ戯れている。ああ、天使達のお迎えが待っていると謂うのに、貴様は『現』に縋り付いているのか『過去』よ――ざわめく狂気が棺を掻き毟り、ゆるやかな蠕動が哄笑して魅せる――高位なあなたの可愛い仔。どうか死んでくれ。死なないで……。
 不透明な翅(いしき)の渦、神は死を拒んでいた。

●グリモアベース
「死生観を説かれて、貴様等は如何に問い返すのだ。世の中には覆りを『当たり前』と思う者が多く、即ち過去どもの副産物に違いない――などと無い有る語るのは簡単だ。貴様等も『そう』思うだろうよ。猟兵(イェーガー)」
 ロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)が鋭く濁った視線を『君達』に向けた。どこか死臭を想わせる語り口調、誰かの身震いが伝わってくる。
「異端世界(ダークセイヴァー)に向かい、狂えるオブリビオンを殺してもらう。肉体は『オブリビオン』だが中身は『神』だ。理性を失い狂気に堕ちた『それ』に耳を傾けては為らぬ――辺境へと進めば進むほどに『呼び声』は強くなるだろう。応えて終ったならば『オマエ』は触れると知るが好い。ああ、中てられた雑魚(オブリビオン)も集まっている筈だ。これを直ちに殲滅し、掃除と見做せ――あと謂うべきは『神の狂った原因』か。殺す際に『知っておけば有利』かもしれぬ。宜しく頼む」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 ぶくぶくと肥えた憂鬱。

 第一章。
 常に狂えるオブリビオンの声が聞こえます。
 これを拒まず、受け入れてしまえば戻ってこれなくなるでしょう。

 第三章。
 第一章での呼び声をヒントに『神が狂気に陥った』原因を利用出来るかもしれません。その際は『プレイングボーナス』を得られるでしょう。

 宜しくお願い致します。
204




第1章 冒険 『光の届かない地下墓所』

POW   :    恐怖心を抑え込み探索する。

SPD   :    死者の眠りを妨げないように慎重に探索する。

WIZ   :    呪いや怨霊を祓いながら探索する。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 辺境――人が踏み入れない土地。もしくは人が忘れた領域――光も目玉も届かないだろう『領域』に墓地(ほかんこ)が在るのは正しいだろうか。しかし墓場と謂うには『臭い』がひどく、あの棺桶もこの棺桶も小さい……嗚呼。子供だ。子供の體だ。骨も肉も中途に絶えた、可哀想な積み重ねだ。

 彼等が安らかに眠っているとは思えない。
 ――どこにいるの。どこにいるの。
 母親の声が響いている。神の声が響いている。

 膿にはりついた蛆虫が、天使の真似事に勤しんでいた。
 ――かわいい。かわいい。死ね。死なないで。
戎崎・蒼
墓地というには少し異臭が酷過ぎる。
説明にあったけれど、呼び声も煩い……何よりこんな劣悪な環境では、子供達が可哀想だ。
彼等を弔う意味でも、早くなんとかしなくてはね。

【SPD】で判定。
取り敢えず僕は慎重に探索することとしよう。(追跡)
UCを使って、狂える彼奴等の声を拒めるように身体能力を強化してみるよ。
だからこそ耳を塞がず、子供達の墓に弔いの祈りを捧げる。
……敢えてそういった不利な行動をする事でUCの発動を試みようか。

大丈夫。
僕では役不足かもしれないが、君達が安らかに眠れるよう努力するよ。
渾沌の戯言など、───もう聞く事のないように。



 模範的な応え方を教えてくれと『棺』が軋む。異質的な答えではイヤシイと『碑』が嗤う。謳い方を忘れた『肉骨』の残り滓、あの臭いは酷すぎる。過ぎた幻想に縋るような『聲』が『声』が『乞』えが……戎崎・蒼(暗愚の戦場兵器・f04968)の知能(のう)に積み重なっていく。劣悪な環境では子供達(かれら)も可哀想だ。弔う意味でも早くなんとかしないとね――防腐剤と称される正気は何処に置かれていない。
 侵されるような・冒されるような感覚がカタツムリ(みみのなか)を這っている。はり詰めた空気の内、慎重に慎重を乗せて歩を進めよ。人は如何すれば『人』と維持(為り)得るのか。それを問い掛ければ埒外(UC)、規範を重んじろよ『真面目』なオマエ――塞がない。阻まない。私の子供は何処? 私のあの子は何処? 僕が君の子供だよ……? ああ、大丈夫。その魂(し)に捧げた言の葉も何処(いずこ)。

 君達が安らかに眠れるよう努力するよ。
 渾沌の戯言(なきごえ)など――もう聞く事のないように。
 内容物が微笑(わら)って魅せた。

 狂える彼奴等は芋虫だ。
 成虫になれない標本なのだ。
 見られている……噴き出した液。

成功 🔵​🔵​🔴​

宮前・紅
【WIZ】
あー……懐かしいなこういう臭い。
──でも悪趣味だね。
俺、こういうの好きじゃないんだけど。
成功率はそんなに高くない、けどやってみる価値はあるかな♪︎

UCを発動し、威力増強したコンツェシュで突き刺していくよ。
実体を持たないものでも、コンツェシュは貫く(貫通攻撃+恐怖を与える)
呪いや怨霊を祓う、というには些か強引だけど。
永久に眠らせてあげるよ。

さっさと探索して終わらそっか。
こんなとこいたら俺まで、狂っちゃいそうだ。
……まだ猟兵のままで居たいからね、俺。
無限複製したコンツェシュを足場にして、素早く探索を終わらそう(早業)



 隣同士の貴様等は絆(くさり)を壊せると思っているのか。綺麗な背景に目玉が映え、たかる蠅の『音』が邪魔々々(やかまし)い。あー……息を吸っても吐いても『聴こえる』神の言葉、啼き声に続けて漏れた感情は『懐かしい』だ。こういう臭いに誘われた芋虫(ドール)、誰かに繰られた感応(ふれ)具合――でも悪趣味だね。人知れず造られたのか人に忘れられたのか。これを神域だと謂うならば、天使はきっと腐れているだろう――好きじゃないんだけど。ぼんやりと浮かんでいる『呪い』の類。逆巻いた『怨嗟』がゲヘナを模倣していく……やってみる価値はあるかな? その役名は永くを終わらせ、長いと記して仕舞おうか――描写された救世主、その石はザクロ。
 食べたものは戻れない。食べたものは帰れない。だから還る他にないと『突き刺して』いけ。些か強引だとオマエは告げるが、彼等にとっての安寧に変わりない。ああ、枕元には綺麗な紅だ。永久に眠らせてあげるよ――傾けた耳には『不足』と届く。さっさと終わらそっか。舞台上には超常だけが溜まっている。

 まだ猟兵のままで居たいからね、俺。
 ――私の子。私の子。私の――狂いそうだ。
 音を掻き消すかの如く、無限に連なった先端(するどさ)。

 不安定な足場(こころ)だが、早く向かえば問題ない。

成功 🔵​🔵​🔴​

カタリナ・エスペランサ
実のところこの界隈は何でもありだ。魂の行く先一つとっても千差万別でね
骸の海に落ちる時もあれば無に消える事も、輪廻に巡る場合があれば何の間違いか現世にそのまま帰ってくる手合いなんかも居て――一つの魂が別々の道に分かれる事だってある
要するに、だ。こうして置き去りにされた亡骸に然したる意味なんか残ってはいないって話さ

起動するのは【喰魂神域】、半径92m圏内の亡骸を纏めて分解し無に還しながら探索を進めるよ。こんなところに閉じ込められてるよりはマシな結末だろう
駄賃代わりに情報でも読み取れれば上々ではあるけれど。声の主が痺れを切らす方が早いかな?

どこにいるの、だって?
もう何処にも居なかったのさ、とっくにね



 ※はいない――突き付けた現実(ほうこう)は何処か投げ自棄(やり)で、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は矛盾するように『語り』を始めた。実のところ神も人も『この界隈』では何でもありだ。名前も能力も『魂の行き先』も千差万別の色彩(カオス)と解ける。別々の道に目玉を向ければ死後の硬直、骸の海へと落ちる姿――無へと還る可能性。輪廻に巡る場合は如何だ。何かの間違いで現世に残っている悪霊(げんしょう)その他。要するに、だ。擁する事もなく無差別に撒き散らされた腐敗(にく)、置き去りの體(もの)に然したる意味なんか残っていないのさ――散乱する言の葉を押し退けるかの如く『歓喜』は訪れる。
 喰魂神域――オマエの魔法陣(テリトリー)は腹が膨れるまで巨大化する。地下墓地(なかみ)を比べる舌もなく強欲・食欲、纏めて分解するサマは塵処理の何かとも似たり寄ったりか。死肉に酔っ払えば人も堕ちたものだが、何処に屍食鬼(グール)が在ると謂う。駄賃代わりに読み取れたのか? どこにいるのか教えてください。どこで生きているのか、死んでから教えてください……痺れる足もないクセに。

 もう何処にもいなかったのさ、とっくにね。
 ――そんな! あなたは応えてくれたのね。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナギ・ヌドゥー
神という奴等はいつも勝手に脳内に入り込んでくる
【呪詛耐性】で聞き流しながら探索しましょう
いまだ腐臭が漂う子供の亡骸……人が踏み入れない辺境なのにおかしいですね
オブリビオンの仕業なのか、それとも……
子供の推定年齢や死因を調べてみましょう【医術】
神が狂った原因の一つかもしれません

死んだ子供達の母親はあなたですか、神様?
それとも他人の子を殺して連れて来たのですか?
一方的に喚いてないで何か面白い反応してくれませんかねー
等と狂った神の反応を【第六感】で感知し読み取ろう【読心術】
だが長く呼び声を聴き続けるのは危険か……
危うくなったら脳内を【殺気】で満たし狂声を拒みます



 慣れて終ったならば厭の奈落、神という奴等はいつも勝手に脳内に這入り込んでくる。くるくると手繰られた死臭どもが数回転、ナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)の頭中(のう)に刺激を与えてきた。欲しいのは子供でぼくでもオレでもないだろう。ただ聞き流すだけの能(わざ)に苛々を重ねるのが神(アンタ)らしい――子供の亡骸? 辺境の地だと言うのにおかしな噺(げんじょう)だ。オブリビオンの仕業なのか。それとも……ひと。ひたひたと滴っている触感が、色白の肌に浸透するようだ。酔っ払いの戯言の如く『果汁』が甘ったるい……推定年齢は※※。死因は……見ての通りの『惨殺』だ。何度も何度も潰されている。神が狂った原因が在るとして、ああ、きっと愛情を抱いて砕いたのだろう。あの骨はおそらく『塩っぽい』液に濡れている。
 死んだ子供達の母親はあなたですか? それとも他人の子供を殺して、連れてきたのですか? 後者が神らしいけれど返答は如何だ、ちがう・ちがう・ちがわない――矛と盾の触手が絡み合うような、脳の芯へと達する生温さ……。

 殺す――アンタを殺す。

 聞き続けるのは危ういのだ。
 拒んでいる事を伝達した――泣き声はひどく大きい。
 おかえりなさいを言いたかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

深島・鮫士
・ここがダークセイヴァー世界、ね。俺が訪れた世界の中でもダントツに「暗い」世界だな……救う、なんて大層なことは言わねぇが、小さなことからコツコツやってくか。

・にしてもまあ、騒がしい墓地だ。「狂気耐性」「呪詛耐性」「落ち着き」「鼓舞」で声を右から左に受け流しつつ、「暗視」「野生の勘」も総動員して神の痕跡や落とし物を探していくか。
後は「医術」で子供達の死因を……既に他の猟兵も試しているが、俺自身の手と目で確認は取っておきてぇ。

・受け流せない、というか噛みついてくる奴は【UC】で静かになってもらうか。幽霊とはいえ、敵対心や邪心が薄れて落ち着きゃ何か教えてくれっかもな……



 海――とは往かないが、淵(はか)、深島・鮫士(深鮫流活殺刀拳術創始者(自称)・f24778)の眼球(くろ)には静かと思えた。ねばつく血と肉が鼻腔を貫き、何処か憑かれている『獣』のように擽っている。救う、なんて大層なことは言わねぇが……成せる事は為すべきだろう。生り立てを失う感情(ナキゴエ)はひどく歪に聞こえて奇た――騒がしい墓地だ。騒霊(ポルタ―・ガイスト)の真似事が得意な『子供達』だろう。ぶくぶくと滾っている体液が『くされ』た中身を主張してくる。狂い、始まりを受けない為に『異形』は流れる。右から左は無意味(ことば)を通し、その落ち着き具合は妙に『人間』としていた――野生が闇を暴くと謂うならば、母子の台詞は減じて裂ける――此処が舞台だと何者かが吹いた。ならば愈々峰打ちの時間だ。
 噛み憑いた『いたずらっ子』は正すべきだろう。咬み付いた『ガキ』は直すべきだろう。握り締めた拳を『脳天らしい』部位に叩き込む――痛い。痛いよ、ママじゃない人に殺されただけなのに――他に解ることはないんだな? 助けて※※※……出来もしない瘤をさすっている――死因は何だったか。皮も肉も骨もミキサーだ。

 自然的ではない。超自然的とも思えない。
 これはヒトのような発狂だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『魔猟妖獣』

POW   :    イェーガーハント
【この女を助けたくば貴様が身代りになれ!】という願いを【妖力テレパシーで敵達】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
SPD   :    魔猟
【捕獲しているオラトリオを盾にしながら】【集団で一斉に】【神経麻痺妖液】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    慟哭の撒き餌
【誘引狩猟形態】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【衰弱したオラトリオの悲鳴】を放ち続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 暴かれた原因は貴様等の『たわむれ』に決められていた。
 棺を破壊するが如く『起き上がった』のは天使だった。
 複数の部位(にく)を欠損した『道具』『玩具』の多数。
 ――それを宿として見做すのは獣か。
 違うだろうか。獣と説くには忌々しいほどに『蛆々』とんでいる。
 頭と思われる場からたれた液体が、犠牲者の綺麗な髪を冒している。
 ――ああ。神が狂った所以だって?

 そんな事は如何でも良いだろう。
 重要なのは『息のある子供が天使だった』事だ。
 ――取り込まれた者は助からない。

 衰弱した彼女等の悲鳴が聞こえる……。
深島・鮫士
・最初に謝っておく。すまねぇ、今の俺にはあの子達を殺さずに蛆虫だけを殺す力も術もねぇし、身代わりにもなれねぇ……だから、せめて。助けられないなら少しでも苦しませずに逝かせてやるぜ。

・こういう時に「医術」での「見切り」が役に立つのは皮肉か幸運か。痛みをできるだけ感じさせずに【一撃必殺】すべき部分が、方法がどうしても診(み)えてしまう。「早業」で刀を振るって「体勢を崩し」、それから蛆も子もまとめて命を断つ。

・安楽死には程遠い。本人はもちろん遺族の同意なんてない。医者にこんなことをさせた代償はたとえ相手が神だろうが何だろうがきっちり払ってもらうぜ。



 オマエの精神が『蠕動』する彼女等の皮(がわ)に触れている。ああ。医者としても猟兵としても人間としても『化け物』としても甘いのだろうか。最初に謝っておく――その言の葉は誤りではなく、最適解だと見做しても鰭(あたま)を下げねば治まらない――蛆虫だけを殺す方法は『誰も持てない』のだ。身代わり(とりかえっこ)すらも出来ない現状、せめてと呟いて『核』を壊す他に有り得ない……たとえば天使や悪魔ならば『救い』だとか宣うだろうか……少しでも苦しませずに逝かせてやるせ。優しい『はもの』がギラついて数秒間、精神感応(テレパシー)の類が貴様等を嘲笑している。
 皮肉なのか幸運なのか――闇医者としての『冷静さ』が干渉を拒絶し、確実に殺せるだろう『部位』を定めていく。痛みすらもなく『滅ぼす』には思考回路の断絶だ。つまり蛆の心臓・子供の脳髄。纏めて鋭く『入れ混んだ』自在――襞(あし)崩しの後にぐるりと抉り出し、ああ。もう涙もこぼれない……形の歪んだ証明書(ぞうふ)。

 安楽死には程遠い――人間らしさはオマエが奪ったのだ。

 本人や遺族の同意はない。医者に『こんなこと』させた神とやらは『代償』を払わねば成らない。置いてけぼりの体液が屍食鬼の狂ったフリ。
 ――骨抜き肉塊とは哀らしい末路だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐和足・妹子(サポート)
『み、みなさんの足手まといにならないよう、がんばります!』
『ポチさん!よろしくお願いします!』
『し、正気度は、け、削れる、ものですよねっ(ぐるぐる目)』

▼特徴
至って普通のUDCエージェントです。青黒い犬のようなUDC(ポチさん)を使役しています。ポチさんの影響からか、三角形のものを好む傾向があります。基本的に真面目で、一生懸命ものごとに取り組みます。

▼戦闘
自身はあまり戦闘が得意ではないため、UCでポチさんを召喚して戦います。ポチさんを強化するための生命力や正気度の提供は躊躇しません。


その他、MS様にお任せいたします。連携・アドリブ等可です。



 肉々しさの壁が迫る中、不意に『手招き』された佐和足・妹子(人間のUDCエージェント・f14599)は万華鏡(がらす)じみた世界、回転する悲劇に苛まれつつも『おくすり』を呑んだ。吐き散らされる妖解液が、だらりだらりと天使を嘲笑していく――在り方に縋っている暇は無い。正気に縋っている余裕などない。代償を寿命だと記したならば、錯乱よりはマシだろう――肉弾戦だと貴様は説いたが、此れでは最悪『喪失』戦だ。背に腹は代えられない――その▼に意味を宿せば瘴気、猟犬の膿が身に掛かる。
 あの柔らかな蛆虫に『鋭角』見つければ歓喜、発狂垂れ流しながら突撃だ。オマエの目玉は突き出されても『ひと』の気配など覚えられない。記憶しているのは『愉しそうな』輪郭だ――退散が為の液体は無い。内臓物(もつ)斬り裂いてこぼれた執着。わたわた終着点に振り廻されつつ、包まれたぐらつきの時空(もうふ)。

 足手纏いにならないのか? 弄った馥郁が効いている。
 ――汗ばんだ所以は毛皮だろう。
 とりかえっこの下手糞な屍喰鬼(グール)め……。

成功 🔵​🔵​🔴​

岩永・勘十郎(サポート)
普段の一人称は『ワシ』。浪人のような気さくで少し古風な喋り方をする。基本は冷静だが、本気を出したり心から出たセリフだと『俺』になり現代風な喋り方。

基本は刀一つで何とかする。UCは基本使わない。
刀だけで対応できない相手にのみUCを使う。

本人は『自分のやりたいようにやる』をモットーにしていて、人助けは性に合わないと言っているが、根は優しく人助けしてしまうタイプ。もちろん相手の感謝に「ワシのやりたい事をやっただけだ」と素直じゃない。 

弱者を虐げる行為が大嫌い。



 岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)の脳内には『酷く純粋な人斬りの才』が宿り、見据えた『地獄』の沙汰には『それ』を存分に発揮しろと記されていた。頭の中の大切な『もの』がぶちりと切れる音――黄泉への送りも生温い。ゲヘナの炎でも生温い。眼前に蠕動(たち)並ぶ蛆虫風情は皮肉にも『活かして』やると囁いた――オマエは良い人でも悪い人でもない。しかし外道や非道の類は慾々と解せる。アンタらはただの塵芥(ごみくず)だ。吐き散らされる妖液がぐずぐずと嗤っている。
 構える――事もしない。ワザワザ糞に対して『魅せる』必要はないのだ。ずるりと這い寄った一匹……盾としている一人諸共『殺して』尽くす。バラされた部位は既にズタボロで曰く、神様の言の葉が『狂わせて』いた……違うな。アンタらは思った以上に正常だ。正しくはないが『ふれていない』故、この憤怒を如何拭えば好い?

 ――次々と加工作業だ。反吐が出る。気分が悪い。

 人助けは性に合わないと告げてみた。
 根っこが腐っている……。

成功 🔵​🔵​🔴​

一郷・亞衿(サポート)
廃墟探索中に呪われ、その結果として力を得た猟兵です。独自開発した混沌魔術や呪詛を纏わせたカッターナイフ、金属バット、伸縮式の山刀(蛇腹剣)等を用いて戦います。
各種オカルト話を好みますが、オブリビオンに対しては基本的に容赦しません。
外見特徴として、マスクで常時顔を隠しています。

一人称は「あたし」。
年下~同年代にはくだけた感じの口調で話し、年上や偉い人には敬語(さん付け、ですます口調)を使います。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、寿命が減る系の物はタイミングを見計らい極力短時間の使用で済ませるようにしています。
軽口を叩いたりもしますが、戦闘時は真面目に役割を果たそうとするタイプです。



 混沌(ケイオス)の目線で墓地を眺めれば棺(はこにわ)、一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)の布(マスク)の中身は如何にして覗き込める。蠕動する蛆虫を凝(じ)っと定めれば単純明快、脳内に響き渡る精神感応(テレパシー)共々かっ飛ばして終えば好いのだ。いかれた神々の台詞(ノイズ)など、オカルトの騒がしさと比べれば蟻んこ程度。転がったコインの行き先は狐に等しいだろうか――無理矢理にくっつけた尾が揺れて、オマエはぎりりと握り締める――信じるも信じないも※※次第だが、半透明な答えは期待していない。中途半端な寄生体に近寄って『振り』潰さ……ない。
 分離・撹拌と記して謳えば綺麗な事だろう。脳味噌と膿ミソを破壊せずに『はじけた』霊魂、どろどろとした邪を何度も何度も殴り還す――飛んだ後には殻だけが残る。処理は他の猟兵に任せて逝かせ、実に乱暴なタマシイ化粧。

 天使に天使の撲戮(さよなら)を、ホームランだお呪い。
 灰色の向かった先は『いいえ』。
 ――取り替える事は出来ないのだ。いろはの位置。

成功 🔵​🔵​🔴​

カタリナ・エスペランサ
随分と悪趣味な前座が出てきたものね
取り込まれた有様を責める気も無いけれど、この眺めは心底気に入らない
まぁ…いずれにせよ既に終わった犠牲の影法師。どう始末を付けようと苦情を受け付ける筋合いも無いでしょう

人質如きに煩わされるのも癪ね
渋々【堕聖の偶像】で変じるは《精神攻撃+催眠術+ハッキング+誘惑》に特化した夢魔
この姿に《歌唱》で響かせる鎮魂歌、振り撒く香に至る全てが相手を幻術に縛っていく蜘蛛の糸よ
天使たちには解放と救済の、蟲共には適当な優勢と連戦の、それぞれ都合の良い偽りの幻に捕えて正常な認識と挙動を封じるわ
そのまま《浄化+焼却+範囲攻撃+属性攻撃》、幻術をより深める紫炎で纏めて荼毘に付してあげる



 肉欲満たされた蛆虫曰く、殺せるものならば殺して魅せろ。悪趣味な前座が棺を這い弄り、ぐずぐずと体液を吐き散らしている。取り込まれた天使の群れは悲鳴をあげ、しかし『何故狂ったように泣いているのか』判らない。有様を責める気もないけれど――光景(ながめ)は不快だけを催して異く。心の底から反吐の出る現状、何処かの『化け物』を思わせる頁数(カオス)――まぁ。いずれにせよ。終だ。仕舞いを迎えた真っ黒、その影法師は目玉を流している。どう始末を付けようと『文句』を垂れる舌もない。筋合いもないでしょう――奥の奥へと突っ込まれた神経質、不透明な連中め。
 人質如きに煩わされるのも癪ね――尺取り虫じみた群勢(うごう)にほどけた『オマエ』を晒してやれ。渋々と解放した『姿形』は夢魔(サキュバス)か否か。神様の狂気すらも『塗り替える』だろう妖艶――始まりは鎮魂歌。終わりは狂葬曲。至れ。到れ。漂う香に堕ちて往け……映された『もの』は何だと微笑(わら)う。
 天使(こども)には温かな救いの手を。彼方側に聳えるのはタダの幸せ。蛆虫(けもの)には優勢の嘘(さま)を。猟兵(やつ)が頭を抱えている――良き展開(せかい)に導かれて終えば真っ赤な真実――偶像は紫炎を放った。

 荼毘(おやすみ)だ。
 肉が亡くても悦びだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナギ・ヌドゥー
身代りになれ?それは取引になるのか?
その子はもう助からないのだろう……
だが特別にその悍ましい肉と戯れたいという奴なら居るぞ
とりかえっこしようか
「禍ツ凶魂」
この呪獣ソウルトーチャーとな!
蛆肉と屍肉が抱き合い喰らい合う素晴らしき供宴を見せてくれ
戯れ混じりあった先に如何な肉塊が現れるのやら……
妖獣の内部から喰らい取り込み、この子が味わった苦痛を与えよ【生命力吸収・捕食・恐怖を与える】

女の子には【ドーピング】剤を注射し苦痛を和らげよう【医術】
最後に言い残す言葉を聞いておく
世を呪うか?悪しき神の死を望むか?
その無念は必ず晴らされる……安心して天に還れ



 かごめかごめ、籠の中の天使(とり)は……異吐々々出遭うと芋虫は謳う。人身売買(とりかえっこ)が大好きだと過去(オブリビオン)どもが囀っている。それは取引になるのか否か。疑問符を付着させる気力も起きない――荒唐無稽(ケイオス)と手を繋ぐ事は容易いだろうが、その硝子じみた眼球は『生』を見失っていた。その子はもう助からないだろう。その天使(オラトリオ)は救えないだろう。だが……特別だ。貴様等はスペシャル・ディナーに誘われて数秒後、肉々しいほどの餓えを『視』る。戯れたいという道具(やつ)ならば在ると告げ――禍ツ凶魂(ベルゼブブ)の無貌。
 呪いを纏いながらも『牙』は嗤い、ぐつぐつと『体液(ジュース)』を求めて解放(駆)ける。蛆肉と屍肉が混在する現実(いま)、棺の中はひどく発かれていく――此れを殺戮(ぼうしょく)と説かずに如何に謂う。素晴らしき供宴(共演)を魅せてやれ――戯れ混じり合挽(あった)先――裂き方を教える必要はない。塊の後は胴現れる?
 妖獣(シャッガイ)の内側から『拷問』が生える。この子が味わった苦痛を知るが好い……最も外道には『神経』など通っていないか。啜り奪った腐れは不味い。

 最期の言の葉は『なかった』のだ。注入された麻痺(ドーピング)の朦朧、こぼれたミンチがないている――世を呪うか? 悪しき神の死を望むか? 無念なのに『嘘』は無いだろう。安心して天に還れ……凍えそうな闇黒が待ち呆けていた。

 ――どこにいたの?
 後ろの正面、透明度。
 祝福し給え、蛹が破れたのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『憂鬱なメリア』

POW   :    どこに
攻撃が命中した対象に【血】、攻撃が外れた対象に【涙】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【レベル×1本の生命力を奪う銀の槍】による追加攻撃を与え続ける。
SPD   :    いるの
対象への質問と共に、【対象の体内】から【銀の鎖】を召喚する。満足な答えを得るまで、銀の鎖は対象を【体内から破壊する事】で攻撃する。
WIZ   :    可愛い坊や
全身を【自身以外の生命力を奪うオーラ】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】を回復し、【敵の技能レベルの合計】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は須藤・莉亜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 どこ。どこに。いる、の……かわいい。かわいい。
 憂鬱なオマエは『取り替え仔』に気付かない。
 死んで。死なないで。なんで死んだの。
 この子もちがう……。
 ――殺したばかりの肉袋、ただ乱雑に投げ棄てた。
 銀色の鎖は中身を侵し、躙るサマは哀れな異端。

 ――坊や。かわいい坊や、どうか死なないで。
 坊やは死なないから、いまからころす……。

 目玉を隠してかくれんぼなんて、いじわるな坊や。
 ――なんで蛆虫の死体があるの。
深島・鮫士
・なんとも、触るどころか近づくのも厳禁みたいな、哀れな奴だな……が、ここで行われた惨劇の原因を放ってはおけねえ……最後通告も医者の仕事、か……少なくとも、ここにお前の坊やはいねぇよ。

・どうせ受けても避けても無傷じゃ済まねぇんだ。なら、「オーラ防御で身を固め、真っすぐ行って全力でブン殴ってぶった切りまくる」。【一撃必殺】が一発限りと誰が決めた?
それに、この場にいるのは俺とお前だけじゃねぇ。後に続く連中は俺よりもうまくやってくれるからな……俺の傷や血はそいつらあての「紹介状」がわりだ。

・やれやれ、救いたいが救えぬ者を自分の手で始末しなけりゃならん……つくづく猟兵ってのは因果な商売だねぇ。



 棘々しくも現実が『オマエ』の鰓に叩き付けられた。触れる事も近付く事も『理解する事も』禁忌な性質(サガ)、神に憑かれた母(おんな)はないている。哀れな憐れな怪物(オブリビオン)に医者が謂うべき葉っぱは何だと記す。放って置けない惨劇の痕、跡形もなく吹き飛ばすには『禊』が酷過ぎた――最後通告(じょうか)の音が聞こえている。少なくとも、ここにお前の坊やはいねぇよ……嘘。嘘吐きはきらい。そんな理性(わずか)も手放していた――血涙滴って数秒間、死臭を刻んだ詩集(おもいで)の坩堝。
 いからせた肩が『がっしり』と唸り、オマエの臓腑を固めていく。いかれた脳内妄想に突き立てた『拳』が最期(ひきとり)の貌(かたち)を握り翳す――何方にせよ無傷は在り得ない。患者と向き合わない医者など居ないに等しいのだ――一撃必殺(あんらくし)が一度だけの試みだと誰が決めた。この場に在るのは『俺とお前』だけじゃねぇ。なあ、厭の招待状は泥死遭じみて真っ赤っか。

 救いたいが救えぬ者を『始末』せねば成らない現。
 猟兵と称された『もの』は確かに、正しく埒外だ。
 ――因果な商売だねぇ。

 連中は俺よりもうまくやってくれる。
 人並みに仔を愛せば良かったのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
元より事の真相に大した興味も無かったけれど――まるでお話にならないわね
神を騙るにも親を名乗るにも失格の紛い物、得られるものなど何一つ無いと知りなさい

《第六感+野生の勘》で敵の攻撃を先んじて察知すれば《先制攻撃》の【神狩りし簒奪者】で《カウンター》
《属性攻撃+マヒ攻撃》の白雷槍を《早業+クイックドロウ+スナイパー》で打ち込み《串刺し》にするわ
質問の為の発声を封じられれば上々、そうでなくても敵の攻撃力を削り《継戦能力》の維持に繋ぎましょう
《見切り》きれない負傷があれば《激痛耐性+気合い+オーラ防御》で耐えて黒炎と影鎖の連携による敵UC封殺を優先。
仕込みが整えば白雷槍の掃射で《弾幕》を形成して抹殺ね



 お伽噺の怪物(じんぶつ)にも成れない、醜い目隠しが癇癪を起している。元より事の真相に対した興味も無かったけれど――このザマは何だ。この人型は何だと言うのか。妖精の演技(ふり)も出来ない、神とも親とも『名乗る』愚物(がらんどう)、失格の烙印を捺してやるべきだ『紛い』の貌め――得られるものなど何ひとつない。掴める命の欠片すらもない。早過ぎる埋葬に引き千切られた臓物だ。知るべき脳味噌も痴れている。どこに。どこに。かわいい坊や……遭遇者は泣きじゃくる、その面は名状し難い(エイリアン)だ――睨み付けたピンク色、その輝きが『影』に刺さっていた。
 絡みついた本物が贋作(かみ)の四肢を縛していく。ぐるりとさまよった眼球のお隣、否、上の上『白雷(かみなり)』墜ち混んで串刺し刑――問い掛けは絶えた。最早無い(ネヴァーモア)と黒が啼く――駄々をこねる赤子(あなた)にあげる菓子類は無い。三つと見つめられれば容赦は要らず『いるの』掻き消えた玉座。

 ばちり。ばちり。天蓋がはじける。

 体内を壊す鎖は伸びない。取り替え仔の悪夢を終わらせる為に――抹殺は決された。雨霰が如く注いだ槍(ヒカリ)、こがれた痩躯を貫いて射く。
 仕込みは上々――掻っ攫えよ、大罪。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘンペル・トリックボックス(サポート)
「ヘンペルと申します、しがない紳士です。お茶のついでにちょっとしたマジックでも……如何ですかな?」
【設定】
 UC偽身符で作られた、本物そっくりの式神です。
【イメージ】
 のらりくらりと現れる、紳士姿の胡散臭い奇術師です。胡散臭いの延長線上で、符術も使います。
【性格】
 常に礼儀正しい姿勢ではいますが、要所要所でしれっとボケを入れる剽軽モノ。放っておくと延々戯言を垂れ流します。
【行動理念】
 『誰かの笑顔のために』行動します。水面下で老体に鞭打って頑張るタイプです。
【好き/嫌い】
 笑顔、のんびり、甘いもの/作り笑い、不実、紳士的でない行動
【その他】
 ノリは良い方です。感覚で動かしていただいて結構です。



 掌を返して幾時間――貴様に見せ掛けた輪郭曰く、この心臓は鳴り損ないだ。底の知れない『かなしみ』がドクン・ドクンと式神(うそ)の先へと融けて往く。本物だとか贋物だとか『そんな』お惚けは如何でも良い。いかれた歯車の回転が『死肉』を巻き込んで永久(すうにち)。廻廊が異を唱える『楽園』など在り得ない――どこに。いるの。訪ねた相手はブリキの人形だ。木偶の棒の王様だ……可愛い坊やは何処にいない。存在する事のない不死性(オブリビオン)が、なまぬるい赤色の中で微笑した。
 流れた涙を拭う術は無い。おちた命を掬う術は無い。からまった蛆虫の体液を『のぞく』術は無い――ない内臓(はらわた)が煮えるような感覚だが、誰かの笑顔の為に鞭を打て――えぇ、紳士ですので。その関節は如何にして動くのだ、状況認識(りかい)。渦巻いた混沌(ケイオス)を各々『わく』に収めていけ。

 ――潰してくれと転がっている。断末魔(おわり)。

 作り笑いが嫌いな『僕』と造られ嗤いの『神』モドキ。改竄された『におい』が炎上騒がしく、暴力的なまでの自然(エネルギー)を嘔吐した。嗚呼、何処が人間的だと示すのか――ぐちゅぐちゅと抉られた子供達とともに――灰は灰だと哭いて終え――人形劇は幕引きだ。千変万化の手品(ならく)逝き。

 ――ワイン・レッドの現実。

成功 🔵​🔵​🔴​

イネス・オルティス(サポート)
『この鎧は一族伝統のもの、恥ずかしくなんて……』

アックス&ウィザーズ辺境のどこかにある隠れ里に住む一族の女戦士
〔一族伝統の鎧〕のビキニアーマーを愛用し主に〔巨獣槍〕という槍を使う
”ダッシュ”で近づき”なぎ払い”、”串刺し”等をよく行う

ボン・キュ・ボンのナイススタイルで、ビキニアーマーを普段使いしているため
無意識に周りを”誘惑”している事があるが本人は気づいていない
また”恥ずかしさ耐性”があるためか自分の格好より任務の達成を優先する傾向がある

アドリブ・絡み・可 ””内技能
描写はセクシーレベルまで
キャバリアには乗りません



 肉の一片までもが『一人前』だと謂うのならば、恥ずかしさの前に嫌悪感を剥き出しに『構える』べきだ。眼前に飛び込んできた『血液』は的当てが為の業で在り、その歪に歪められた愛情(こころ)は何処か遠くを観察している――何処にいたのかと『きみ』に訊ねれば、ああ、首を横に振って返す他に無い――貫かれるよりも先に『突撃』するのが最善だ。成程、素晴らしくも弱点は克服していた。脳内に棲んでいる『敵無し』の貌(かたち)、此れが伝説(おとぎばなし)の本物だろう。降臨せよ――神聖にも見える『御姿』の煌々しさ。隠里の始祖(はじまり)は覚醒し、銀の槍をへし折った。
 首飾りの揺らめきが『ばけもの』の想いを圧して進む。もはや『誰にも止められない』。誘惑と称するよりは『釘付け』だろう。こんなにも美しい『からだ』が、私の可愛い坊やだとは思えない――一瞬だけの正気。勝機を失ったのは明白だ。

 ――正体不明の牙が吼える。

 心の臓を穿った。薙ぐように『上』へと突き出した。目隠しの意味は喪われ、しかし『かげり』で目玉は見えない……見る必要などないのだ。見せる必要が『ある』オマエならば解けた筈――女の子になんてものを渡したのか。

 ――この誇りは何者にも傷付けられない。

成功 🔵​🔵​🔴​

カミンスキー・テレサ(サポート)
 多重人格者の學徒兵×力持ち、14歳の女です
口調は設定を参照して下さい

 普段(テレサ)は軍人口調で、生真面目な性格の優等生
規律を重んじ従順に従い行動しますが、世間知らずで割と天然です
馬鹿なので力と勢いで解決します
自己犠牲心が強く、他人を優先して行動します

別人格のゾフィアは余裕のあるクールな成人男性の人格
テレサよりは融通が利き、大人っぽいです。
ドジな所はあまり変わりません

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 撒き散らされた脳漿(あか)が瀕死の過去(オブリビオン)を狂乱させた。ぼたぼたと戯れ始めた涙(かなしみ)と混ざり、無理性(かみさま)のフリして心肺停止――それでも『動くのか』と猟兵(あなた)は見つめていた。ここに規律(ルール)が在るとは思えない。ここに正気(ルール)が残っているとは思えない。何度も何度も殺して確かめた『我が仔の存在』――蛆虫の死骸を横目に『腕を伸ばす』――難しい事は考えられない。人がいないとしても『人の滓』が在れば殺(や)る事に変わりはない。彼等彼女等の代わりに怨嗟を止めるのだ――迫り来る銀色を振り払うように、手を掴んだ。
 はみ出た腸とおとした脳髄、びったんびったん叩き付ければ、最早ない(ネヴァーモア)すら恐れている。世間を知らなくとも『これ』は終わらせねば成らないとわかる。あふれそうな酸っぱさを食物(パワーフード)と嚥下し、透明な翅はぐちゃりぐちゃり――とりかえっこが大好きな屍喰鬼は言いました、これもジョン・ドゥ。

 因果応報。自分にも帰ってくるであります。
 ――かくれてないででておいで。

 棺に詰まったミンチ。子供達とおんなじだ。
 ――肉の袋。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年11月30日


挿絵イラスト