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シャルムーンの信徒達~爆乳天使はビッチ系

#アックス&ウィザーズ #猟書家の侵攻 #猟書家 #眠りの森の魔女ターリア #クレリック #言葉の神シャルムーン

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●シャルムーンの天使様
 神殿というのは総じて朝が早いと相場が決まっている。
 言葉の神・『シャルムーン』の神殿も、その例には漏れていなかった。
「……♪」
 パンッ! と軽快な音を鳴らし、洗濯直後のシーツが物干し用に張られた縄へと掛けられた。次々に洗濯物を干していくのは、10代半ばの金瞳の少女である。
 名をレオナ。首筋くらいまでの金髪に、全体的には細身なものの、大変……大変にご立派な胸元の膨らみをお持ちだ。表情に乏しいが、むしろそれが神秘性を増している容貌は可憐に整っている。
 そして、背中には身長が150cmに数cm足りぬ彼女の身体を包み込んでしまえそうな大きさの、白き羽毛の翼が一対。過去にダークセイヴァーから転移したオラトリオの血を引いているのが明白であった。
 ……その翼を出す為のホルターネック型の法衣から覗く、横乳が凄い。
 早朝から神殿で出た汚れ物を洗う係を買って出る献身的な性格、クレリックとしての実力の高さ、そして背の翼……。それらから、この街では『天使様』と親しまれている少女である。
 そんなレオナに、背後から声が掛けられた。
「申し訳ありません。お願いしたいことがあるのですが……」
「はい……?」
 振り向いたレオナに、そこに居た娘は告げる。
「ええ、本当にすぐに済みますから――」
 ……暫し後、同僚のクレリックが戻ってこないレオナを呼びに来た時、そこには干し掛けの洗濯物しか残されていなかった……。

●天使の本性
「皆、事件やでー!」
 グリモアベースに灘杜・ころな(鉄壁スカートのひもろぎJK・f04167)の声が響く。
「猟書家の、『眠りの森の魔女ターリア』や! 彼女にシャルムーンのクレリックがまた攫われたで!」
 件の猟書家は、シャルムーンのクレリックたちが死に際に放つという『破邪の言葉』で、群竜大陸に隠された何かを暴こうとしている。此度の被害者も、その為に危険な群竜大陸へ放り出され……殺されようとしているのだ。
「攫われたクレリックはレオナちゃんちゅう女の子でな、『冷静と情熱の珊瑚礁』にもう丸一日以上取り残されとるんよ! 一刻も早ぅ救助せんと……」
 ……そこで少々疑問に思った者も居たかもしれない。あの群竜大陸で、猟兵でもオブリビオンでもない少女が、丸一日以上生存している……?
 そこを指摘されると、何故かころなは頬を赤らめて言葉を詰まらせた。
「んと、な? 冷静と情熱の珊瑚礁って、『特定の感情を爆発的に増加させる』土地やん? そん中でもレオナちゃんが居る辺りは、『母性』とか『父性』をおかしな方向へ増加させて……なぁ」
 唸りながら、ころなは意を決して伝える。
「――『子供が欲しい』っちゅう感情を爆発的に増加させるんよ!!」
 ……つまり、こういうことだった。彼の地に居るオブリビオンたちは子供を欲する感情を爆発させた結果、『子供を作る為の行い』に傾倒し……レオナを殺すのではなく『その相手』として利用している、と。レオナも同様の感情を爆発させている為、拒否せずにそれを受け入れている……と。
 レオナに差し迫った命の危機が無いことは解ったが――聖職者として禁欲的に生きてきたはずの少女だ。冷静と情熱の珊瑚礁を離れ、正気に返れば……我が身に降り掛かった出来事を悲観し、命を絶ってしまわないだろうか……?
「……ターリアも、きっとそれを狙っとったんやろうけどねぇ。実はそのレオナちゃんて娘、表向きは清廉潔白で聖女扱いされとるんやけど――裏ではとんでもない『性』職者なんよ!!」
 ころなが顔を両手で覆い、地をゴロゴロと転がる。……何故これで、彼女のスカートは全然中身を見せないのだろうか……?
「……シャルムーンは言葉の神様や。せやから、その神殿にも言葉に関する悩みを抱える人たちが毎日仰山訪れるんやけど……例として――」

『夫婦仲が冷え切っていて……妻から心無い罵声を浴びせられるんです……』
 それへの救いを求めに来た男性に……。
『ワタシで良ければ、慰めを。……奥の部屋へ❤️』
 ――自分のカラダで癒しを与えたり。

『大好きな娘が居てっ。どう気持ちを伝えれば……!』
 恋の相談に来た少年に……。
『今はワタシを、その女の子だと思って……♪』
 ――告白ばかりでなく、その後の睦事の練習相手にもなったり。

「……そんな感じの娘でなぁ……。神殿内に自室があるんやけど、そこで寝起きすることはほとんど無くて、別の……男性ん部屋で朝を迎えるんが日常茶飯事なんや……」
 ……と、とにかく、そういう少女であるから、今回のような体験をしても自決を選ぶことはまず無いところなは断言する。
「……むしろ、水を得た魚みたくなっとる彼女を、冷静と情熱の珊瑚礁から連れ出す為に説得が必要かもしれへん……」
 感情が暴走している今のレオナに理詰めの言葉は通じない。そこも悩みの種であろう……。
「いっそ放置しよかって考えも過ぎるけどなぁ……。業を煮やしたターリアが直接手を下しにくる可能性もある以上、そうも言ってられへん。皆……何とか、頑張ってや?」
 目的は『レオナの救出』に『ターリアの撃破』。既にぐったりとしているころなは、そう言って猟兵たちを送り出すのだった……。

 湯気が煙る冷静と情熱の珊瑚礁に、何処からか甘えたような声音が響く。
 それに誘われて、目を爛々と輝かせた直立するトカゲたちが声の方へと消えていった。
 ……やがて、甘く蕩けた天使の歌声は、ますます大きくなる……。


天羽伊吹清
 どうも、天羽伊吹清です。

 今回のシナリオは『猟書家の侵略』に基づく『幹部シナリオ』です。
 2章構成となりますのでご注意下さい。
 また、第1章も第2章も次の行動をプレイングに組み込むことで判定にボーナスを得られます。

『襲われる(意味深)クレリック・レオナを守る』

 さらに、舞台となる群竜大陸の『冷静と情熱の珊瑚礁(サウナのような熱気に溢れた温泉地帯)』では今回、『子供が欲しい!』という感情が爆発的に増加してしまいます。猟兵たちもその影響を逃れることは出来ません。
 ですが、その感情による衝動を我慢すれば我慢するほど、戦闘力が強化されます。

 それから、第1章におきましてはお色気描写の希望も受け付けます。
 が、第2章におきましては、敵となる『眠りの森の魔女ターリア』のキャラ性を鑑み、彼女に直接的に何かをする・させる形のお色気描写の希望があるプレイングは不採用とさせて頂きます(ターリアに直接関わらないお色気描写は、充分に採用の余地があります)。

 なお、ターリアは感情の爆発的増加の影響を受けません。
 メタ的には上記を踏まえた対応ですが、ゲーム内のストーリー的には、それだけターリア=猟書家が強力なオブリビオンであるとお考え下さい。

 それでは、皆様のご参加、心よりお待ちしております。
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第1章 集団戦 『パストール』

POW   :    ディス・イリュージョン
自身からレベルm半径内の無機物を【昆虫や爬虫類の幻影】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD   :    ドラゴニック・リボン
【召喚した伸縮自在のリボン】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    ジャッジメント・パヴィリオン
【杖】を向けた対象に、【巻き付く炎のカーテン】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

備傘・剱
頭もお股もゆんゆるゆんってのは、流石に想像してなかった
ターリアも、呆れてるんじゃないか?

という訳で、救出に向かう、んだが…
うん、とりあえず、敵を誘導弾と、呪殺弾と、呪殺弾でレオナに群がってるトカゲを倒してやろう、で、暴走しかけた自分と、レオナの頭に一発、八咫導を発動して、冷静さを取り戻させよう

オーラ防御と結界術で、敵を遠ざけ、弾幕張りつつ、狂気耐性で、こらえながら、ここにいたら、真面目に命が危ないって事を伝えておくのと、後で、腰が抜けるほど、相手してやると言って、説得しよう
…時間があれば、お試しコースで相手してやるが…

トカゲに八咫導を食らわせたら、どうなるだろう?

アドリブ、絡み、好きにしてくれ



「――ふぅぅ……❤ っあ❤ んぁっ❤ んあっ❤ あぁぁっ……❤」
 白く煙る湯気の向こうから、歳若い娘の発情した声が聞こえる……。
 身を隠した岩陰から慎重に目だけ覗かせ、備傘・剱(絶路・f01759)は状況を確認し……溜息を一つ。
「……ターリアも、呆れてるんじゃないか?」
 此度の事件を起こした猟書家・『眠りの森の魔女ターリア』の渋面が、剱の頭を過ぎった。
「あっ❤ ぅあっ❤ うぁっ❤ ふわぁぁっ……❤」
 半脱ぎの法衣から零れた小玉スイカのような乳房を弾ませ、首筋くらいの長さの金髪の少女が喘いでいた。長い睫毛で飾られた瞼はギュッと閉ざされ、可憐に整った色白の面は、今は熟した林檎の色に染まっている。背中の下で、白く大きな翼が悶えるように地面を叩いていた。
 ……彼女の大きく割り開かれた両脚の間に腰を入れ、激しく律動させているのは……ギョロリとした大きな眼と全身を覆う鱗が特徴の、直立した人間大のトカゲである。『パストール』というオブリビオン。実際に少女と繋がっている個体以外にも、彼女の頭の左右に座している個体がそれぞれおり……股間から伸びた案外大きい生殖器を、少女の左右の繊手によってしごかれていた。
「はぁっ❤ ……待ってて、アナタたちも……あっ❤ 次とその次に……んっ❤ 相手……するからっ……んっ、チュッ……❤」
 ……順番待ちのトカゲ人間たちのイチモツへ口付けさえするその少女……今回の救出対象であるはずのクレリック・レオナに、剱の方こそ呆れていたのかもしれない……。
(……頭もお股もゆんゆるゆんってのは、流石に想像してなかった)
 如何に、『冷静と情熱の珊瑚礁』が特定の感情を爆発させる土地だとしても……この一帯で爆発させられる感情が『子供が欲しい!』というものだったとしても――人外な外見のモンスターとノリノリで行為に及べる時点で、レオナの感覚は剱の想像の域を超えている。
 ……それでも、猟兵としてこの地に立った剱。仕事はきちんと果たす所存であった。
「うん、とりあえず――」
 両手に嵌めた『フォトンガントレット』の手のひらから、精神力を凝縮した光弾を剱は放つ。岩陰からでも大きく弧を描いてレオナの方に翔けたそれは、彼女と真っ最中のパストールを撃ち抜いた。……籠められていた死をもたらす呪詛が、外傷一つ無いままそのトカゲ人を絶命させる。
「……ふぇっ……?」
 突然仰向けに倒れた行為の相手に、レオナが戸惑った声を漏らす。――その時には既に、剱は残る2体のパストールも同じやり方で仕留めていた。
 幸いにも、今は目に見える範囲に他のパストールは居ない。剱は岩陰から飛び出し、レオナを抱え上げてそこから駆け去る。
「……くっ……!?」
 走りながら――剱は自分の中でも急速に高まっていく子供が欲しい……今すぐ作る行為に及びたいという気持ちに顔を歪めた。……それは、剱の存在を認め、彼に甘えるように身体を擦り付けてきたレオナの柔らかさと、甘ったるい体臭のせいかもしれない……。
「くそっ……暴走してる場合か……!」
 剱は、抗するようにユーベルコードを成就した。
(『正しき道、説き示せ、八咫烏! 悔いも、迷いも、汝が示す光の前には塵に等しい! 太陽の路とは汝の事なり!』)
 剱の手甲に浮かんだ三つ巴の刻印が光り輝き、レオナと剱自身を貫いた。……肉体的には傷一つ無いものの……蕩け切っていたクレリックの少女の金瞳が理性の焦点を結ぶ。剱の漆黒の目からも、獣欲の炎が弱まったのが見て取れた。
 対象の負の感情のみを攻撃するサイキックエナジーで自身とレオナの劣情を吹き飛ばした剱は、手近な大岩の脇で高めたオーラを結界と化し、ひとまずの避難場所とする。パストールたちもそう簡単には破れはしないだろう……。
(……トカゲに『八咫導』を喰らわせてたら、どうなっただろうな?)
 自分たちのように正気に返ったか、或いは……? とはいえ、今はそこを推測している場合ではなかった。
「レオナ、でいいな? 自分の状況解ってるか?」
 剱の確認に、法衣を整えたクレリックの少女が頭を押さえ、淡々と答える。
「……昨日の朝、棺に入って目隠しした女性に、黒い渦へ落とされたわ……。その後はずっと……あのトカゲたちと、エッチしてた……んっ……❤」
 悩ましげに鼻を鳴らし、レオナが胸以外は華奢な我が身を抱き締める。白翼にも抱かれた彼女の瞳は、再び潤みを増し始めていた……。
(ちっ……厄介な……)
 剱も、鎌首をもたげる『レオナを抱きたい』という思考に頭を振る。
 全く効果が無いわけではなかったが、剱が先程用いたユーベルコード・八咫導は、あくまでも『負の感情』を払う為のものだ。『子供を欲する気持ち』というのは、それそのものは負の感情とは言えない……。
 猟兵としても、それ以外としても、苛酷な戦場で戦い続けてタフな精神を身に着けている剱はまだ耐え切れそうだが……レオナの方は早くもまた揺らぎ始めていた。
「――あのな! あのトカゲ共にお前を殺す気が無くても、お前をここに連れてきたあの女は、お前を殺す気満々なんだよ。業を煮やしたら、直接手を下しに来る……! その前にお前を逃がすか、せめてもう少し戦い易い所へお前を連れて移動したいんだ、俺は! ……余計なことは考えず、動くぞ。全部終わった後で、腰が抜けるほど相手してや……!?」
 剱の台詞が中途半端に途切れたのは仕方が無かった。……彼の唇は、レオナのそれによって塞がれていたのだから。10歳前後年下のはずの少女とのキスは、予想以上に甘酸っぱい……。
 1分以上後、「ぷはっ……❤」と唇を離したレオナは、熱っぽい声音でねだってきた。
「お願い……一回だけ。ワタシ、変になりそう……」
「………………」
 レオナとの接吻で、剱の方も少しばかり火が点いていた。押し付けられた量感溢れる乳房も、彼の本能を呼び覚ます。……漆黒の視線が素早く周辺を確認した。二足歩行のトカゲ共は、相変わらず姿が見えない……。
(……一度、出すモノ出した方が落ち着くのも早い……か?)
「……いいぜ。お試しコースで相手してやる――」
 剱の鍛え上げられた痩躯が、30cm以上小柄な少女へ覆い被さる……。

「……あぅっ❤ ……あぅっ❤ んっ……んっ❤ ふわぁっ……んんっ❤」
 剱の『の』の字を描くような腰使いに、レオナが艶めいた吐息で彼の耳朶をくすぐった。仰向けの少女の細腕は剱の首へと回され、彼と彼女は連理の枝が絡むように密着している。
 はだけられた剱の胸板で、同じくはだけられたレオナの圧巻の胸肉が押し潰され、心地好い弾力を伝えてきた。
「……はっ❤ んっ、んっ……猟、兵……? 冒険者、とは……違う、の……? あぁんっ……❤」
「……似たようなもんだ」
 アックス&ウィザーズでは一般的には知られていない自分たちの存在について、剱は問題無い範疇でレオナに語り聞かせる。……『正体不明の何者か』よりは、彼女に言うことを聞かせ易くなるだろうとの打算があってのことだ。
 もっとも、そろそろレオナは剱の説明を聞いていなかったかもしれない。彼女の腰も剱のグラインドに合わせて蠢いて……二人の結合部からは粘っこくも濡れた音がひっきりなしに聞こえてきていた。
「ひゃあっ❤ ひゃうっ❤ ひゃぅっ❤ ひゃぁぅぅっ……❤ つ、るぎ、ソコ……気持ちイイ……❤」
「……ここか?」
「ひゃああっ❤ ひゃぁああああぅっ……❤」
 剱が、レオナの中で少し感触が違う部分を擦ってやると、彼女は目に見えて痙攣し、翼の生えた背筋を反らせた。……軽く絶頂したらしく、肉洞の内部が複雑に蠢動して剱の分身を締め上げる。
(……ったく、もっと早く済ますつもりだったんだが……)
 なかなか抱き心地の良いレオナのカラダを、堪能してしまった剱が居た。手早く済ますつもりで、もう小一時間はレオナとの情事に耽っている。
 けれど、それもようやく終わりが見えてきた。幾度となく迫った限界を耐えるに耐え、少しでも長くレオナと繋がっていようとした剱の剛直も、ついに発射が間近となる。彼は、ラストスパートとばかりに自身へ鞭を入れた。
「あっ、あっ、あっ、あっ❤ あっ、あっ、あっ、あっ❤ あっ、あっ、つ、つるぎぃっ❤ つるぎぃっ……❤」
「……可愛い声でこっちの名を呼んでるんじゃねぇよ……!」
 自分の耳元で砂糖菓子のような声で歌う天使に、剱は吐き捨てるような調子で告げた。
 剱の胸に当たるレオナの乳房の頂点が、コリコリに硬くなっているのが解る。彼女の細脚は剱の腰に絡み付き、腰は少しでも彼の怒張を奥へと呑み込もうとするように跳ね上がった。白き羽毛の翼まで剱を包んできて……彼は、自分とレオナの体温が溶け合うような錯覚に囚われる。
「ほら、もう……出すぞっ」
「んっ❤ ぅんっ……❤」
 剱が放出を予告すると、レオナはコクコクと頷いて抱き付く力を強めてきた。無意識にカウントダウンしながら、剱は己の腰を深く深く、レオナへと押し付ける。
 ……今日初めて会った年下の少女へこれは大丈夫かと、不安が一瞬剱の脳を掠めたが――しっかりと『孕ませる』つもりでやらないとお互いに感情が収まらないだろうという大義名分をもって、これ以上無いというほど気持ちの良いタイミングと場所で、剱は達した。
「――ふわっ❤ ふわぁっ❤ んんぁああああぁぁああああああああああああああああああああっっ……❤ っ……ぁ……っ……❤」
 ……剱本人が思っていた以上に、大量のものが出た。それを至近距離から子を育む臓器へと浴びせられ、レオナが末期のそれに似た震えを走らせる……。
 その後も、暫し余韻に浸るように剱とレオナは肌を合わせたままでいた……。

 各々身嗜みを整えた後、剱とレオナは冷静と情熱の珊瑚礁を今度こそ進み始める。……事を終えたからか、少しだけ冷静になった頭で、剱は黙考していた。
(……いつの間に、俺はこいつに自分の名前まで話してた……?)
 別に隠すほどのことでは無かったが――先までの秘め事の中で、自分が意図したわけではなくそれを聞き出されていたことに、剱は愕然とする。
 思えば――レオナの本性は、猟書家であるターリアでさえ掴めていなかったのだ。レオナの街の住民たちも、大多数は存じていないはずである。……グリモア猟兵が知っていたのは、予知という反則技があるからこそだ。
 ……それだけ巧みに『本当の自分』を隠蔽していたレオナが、股の方はともかく頭の方まで緩いかは――まだ、今の剱には測り切れない。
(……こいつ、下手するとこの歳でとんでもなくしたたかだぞ……)
 チラリと振り返った剱に、レオナは何処か意味深な微笑みを返した……。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
ま、まあ、命の危険が無いという意味では良かったのですかねぇ?

こういう場所でしたら『妊娠中』と誤認出来れば抵抗出来そうでしょうかぁ。
【遍界招】を使用し『妊婦体験用の霊薬』を召喚、摂取して参りましょう。

そしていつも通り『F●S』3種を使用し進んできましたが。
『霊薬の反動』に『疑似妊娠』の効果が加わった結果、相当な量のミルクが溜まってきた上、それ以上に胸が膨らんでおりますねぇ。
更に『霊薬』と『温泉水』が妙な反応をしているのか、お腹が凄い速度で膨らんでいるような。
レオナさん場所に辿り着くあたりで胸とお腹が大きくなりすぎて動けなくなり、更に膨らみつつそのまま、色々と?(ぷるぷる)



「……………………」
 ……此度の事件の詳細を(裏側の事情も含めて)グリモアベースで聞いた時、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の目は点になっていたという……。
「……ま、まあ、命の危険が無いという意味では良かったのですかねぇ?」
 そう結論付けたるこる。……結論付けるしかなかったとも言う……。
 何はともあれ、現地に立ったのであれば、如何なるわだかまりも脇に置いてやるべきことに邁進するのが猟兵としてあるべき姿である。
 るこるは、湯気が濛々と立ち込める温泉地帯へと足を踏み入れて――自身の脳を掻き乱す子供を欲する感情に顔を顰めた。……帝竜戦役中に、彼女は何度かこの冷静と情熱の珊瑚礁を訪れているが……。
(……慣れるものではありませんねぇ……)
 強制的に爆発させられる感情というのは、それがどんな類いであっても厄介なものである……。
 早急に対策を取る必要があった。
「……こういう場所でしたら、『妊娠中』と自分で自分を誤認出来れば抵抗出来そうでしょうかぁ」
 自分には『既に子供が居る』という誤認では、『さらに二人目や三人目を!』という形になって抑え切れなかっただろうが……『今まさに自分のお腹の中に子供が居る』という誤認であるならば、そこからさらに子供を作ることは少なくとも今の段階では『出来ない』と判断され、感情の爆発にも抵抗出来る可能性は充分にあった。
 何にせよ――準備が整う前にパストール=子作りに及べる相手が現れたら、その段階でるこるもタガが外れてしまう危険性がある。迅速に事を成すべく、るこるはユーベルコードを成就した。
「『大いなる豊饒の女神、その鴻大なる知と力を持つ『祭器』を此処にお与え下さい』」
 ……彼女の信奉する女神から、その力と加護を宿した神秘の道具を借り受け、補助を受けるという術である。るこるが今回召喚したのは『妊婦疑似体験用の霊薬』。……何故そのような品を祭器としているのか、るこるの崇める女神について疑問が生じるが……まあ、命育む豊穣の女神だからだろうか?
 ともかく、喚び寄せたその薬を一気に飲み干するこる……。
 ……ズグンッ……と、下腹やら乳房の辺りが脈動し、熱を帯びてくるが、今のところ行動出来なくなるほどの何かがあるわけではない。
 何より、あれほど子供を欲していた頭が、瞬く間にスッキリとした。
「――では、急いでレオナさんを捜しましょうかねぇ」
 両腕と両脚に『フローティングブレイドシステム(FBS)』――ビーム刃で構成されたチャクラムを嵌め、飛行ユニット代わりとしたるこるは、脳波で操作出来る浮遊砲台群・『フローティングレイシステム(FRS)』と浮遊する8枚のビーム盾・『フローティングシールドシステム(FSS)』も引き連れて空へと飛翔していく。
 ……結論から言うと、るこるがレオナの居所を見付け出すにはそれなりの時間が掛かった。その間、彼女は空飛ぶ自分を墜として繁殖の為のつがいにしようと幻影を放ってきたパストールをFRSで撃ったり、FBSで叩き切ったりしてきたのだが、そこまでの苦戦があったわけではない……。
 ――なのに、グリモアベースで聞いた首筋くらいの金髪のオラトリオの少女の姿を目にした頃には、るこるの呼吸は荒いものになっていたのである。
「ふぅ、ふぅっ……む、胸が重いです、ねぇ……」
 元々かなり恵まれたカラダをしており、乳房のサイズもレオナさえ上回っていたるこるだが――今はそれが余計に膨らんでいた。……先端の辺りに、何やら湿り気も感じられる……。
 ……どうも、服用した妊婦疑似体験用の霊薬の副作用であるらしい。
 そればかりでなく、るこるの腹部も異常な速度で膨らんで臨月のような有様になっていた。
「……お、お腹も重いですぅ……。本来あの薬に、ここまでの効果は無いはずなのですがぁ……?」
 もしかしたら、霊薬の効果がこの冷静と情熱の珊瑚礁の感情を爆発させる温泉の効能と相乗し、おかしな影響をもたらしているのかもしれない……。
 るこるの方も大変だが――ようやく発見したレオナの方はもっと大変な事態であった。先に別の猟兵がこの地へ突入していたはずだが、その猟兵が未だレオナと接触出来ないでいるのか、それとも接触はしたがはぐれてしまったのか……彼女はパストールの一団に囲まれ、彼らとの交合の最中にある。10代のオラトリオの少女の背中で大白鳥の如き翼がバッサバッサと暴れ、喉からは「あぁ~❤ あぁぁ~~❤」という熱に浮かされたような声が上がっていた。
「い……今助けますぅ……! ――ふぇっ?」
 その瞬間――るこるは自分が居るのよりもさらに高空から飛来してきたトンボの群れに襲撃された。咄嗟に回避したのは流石だが……普段より身体が重くなっていたせいで、その挙動による慣性を制御することに失敗する。……地上でパストールの1体が杖を掲げているのを見て、今のトンボの群れがそれの繰り出した幻影であると察するが……今さら遅い。
 るこるは、温泉の一つに湯柱を上げて墜落した……。
「……っぷはぁっ……! し、失敗しましたぁ……!!」
 湯の中からどうにか這い上がりつつ……それがるこるの限界であった。ますます、留まるところを知らずに膨張を続ける胸部と腹部の重量で、とうとうるこるは身動きが取れなくなってしまう。……思念でコントロールされていたFRSやFSSも、墜落時の脳波の乱れで明後日の方向へ散り散りになってしまっていた。
 無防備極まりない状態になってしまったるこるの周りへ、レオナの相手から漏れてしまっていたパストールたちが集まってくる……。
「……い、色々とされてしまうのでしょうかぁ……? ……?」
 プルプルと震えながら自分の未来を悲観するるこるだが……不思議なことにパストールたちは、レオナに対してそうしたようにるこるへと襲い掛かるのを躊躇している様子だった。少々考えて……るこるも悟る。
(あ……そういうことですかぁ?)
 今のるこるは、疑似的な妊娠状態にある。パストールたちも、疑似的なものであるということまでは解らぬものの、るこるの状態を察し、それで襲い掛かってはこないのだ。
 単に性欲を爆発させられている状態なら、パストールたちも容赦無くるこるを襲っただろうが……彼らが今囚われている感情は、行為の果てに子供が作れないと意味が無いのである。故にこそ、現状のるこるはパストールたちが感情をぶつける対象にはならないのであった。
(……とりあえず、一安心でしょうかぁ……)
 るこるは肩の力を抜くが――そうは問屋が卸さなかった。
「――ふわっ……!?」
 パストールたちが、るこるの膨らむに膨らんだお腹を揉み始めたのである。
 るこるの今の体型から、妊婦ではあるものの出産間近だと誤認したらしい。――であるなら、産ませた後なら繁殖行為に使えると判断してそれを促しに掛かったのだ。
「あ、あのっ、その……無理ですからぁ……ぅひゃあっ!?」
 くすぐったいような、気持ちいいような変な感覚に、るこるが身悶える。
 ……それどころか、トカゲ人間たちはるこるの膨張しまくった乳房までもこね始めたのだ。霊薬のせいで内の乳腺にミルクをこれでもかと溜め込んでいたそこは、外部からの圧迫により、中身を決壊させる。競り上がってきたものの感覚に、るこるの全身がプルプルプルプルとさざ波を走らせた。
「あっ、ああぁぁああああああああああああああああ~~~~~~~~っっっっ❤」
 るこるの嬌声と共に高々と、間欠泉のように噴き上がった白が、一帯に濃厚なミルクの香りを漂わせる……。

 ……この後、暫しの間るこるはパストールたちに色々と弄ばれる羽目になったが、主人の危機の脳波を受けて再集結したFRSにより、それを行った不届き者のトカゲ人たちは残らず抹殺されたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユメ・ウツロギ
※アドリブ歓迎、NGなし、お色気希望

シャルムーンや破邪の言葉、この珊瑚礁の効果等、興味の対象が尽きませんね。
しかし、今一番興味があるのは…どうしたらこんな立派な胸になるですか?
無限の書、蒐集です

情報を無限の書で蒐集しつつ、こっそり魔術を展開して入り込んだところで行為に耽る両者を発見。ふらふらと近寄って…


子供…子作り…オブリビオンと人間の子…とても興味があります。
ですが、私は経験自体はありますが、「愛のある行為」は経験がありません。
私にもできるでしょうか…


母性増加させ、「母」として接するレオナに「娘」として手ほどきを受け、そのままレオナに導かれて母娘共々、数多のトカゲ達と愛の行為に没頭する事に



「――『無限の書』、蒐集です」
 冷静と情熱の珊瑚礁に足を踏み入れるなり、ユメ・ウツロギ(蒐集の魔女・f30526)はこれまでに出会ったオブリビオン、それにユーベルコードを余すこと無く記している魔導書へそう命じた。
 ……9歳という年齢に相応のなだらかなユメの胸の内で、急速に高まっていく『子供が欲しい』、『産みたい』という未知の衝動……。それを噛み締めるように、彼女は己の胸元へ手を当てる。
「シャルムーンや、そのクレリックが死に際に放つという破邪の言葉。それにこの珊瑚礁の効果等、興味の対象が尽きませんね……んっ……」
 緑の瞳を若干潤ませて、ユメは小さく呻く。……帝竜戦役終結後に猟兵となった彼女は、この冷静と情熱の珊瑚礁にも今日初めて来たのだ。群竜大陸特有の不可思議な土地の影響は、ユメを蝕むと同時に彼女の好奇心を刺激する。
 知識欲の権化たるユメは、感情の爆発的増加により頭をフラフラとさせながらも、それ自体もまた貴重な情報として蒐集していった……。
 ……どれほどそうして、自分自身を実験台に冷静と情熱の珊瑚礁の情報を蒐集していただろう……?
 ユメの耳にはいつしか、鼻に掛かった悩ましげな歌声が届くようになった。
「……この、声は……?」
 フラフラとした足取りでユメがその声の方へ向かってみれば――居た。
「――あんっ❤ ――あんっ❤ ――あぁんっ❤ ――あぅんっ❤」
 リズミカルに淫らな歌を喉から奏でる、オラトリオの少女が。
 首筋くらいの金髪と金の瞳、背中から広がる白く大きな鳥の翼。……何より、胸部のメロンのような二つの膨らみから、ユメはグリモアベースで説明された救助対象のクレリック・レオナだと確信する。
 ……無意識に、ユメは己の胸の辺りを両手のひらで撫でた。
「……どうしたらあんな立派な胸になるですか?」
 成長期はまだまだこれからのはずのユメ。自分の未来の為もあってか、相当に興味津々の眼差しであった。
 脚をMの形に開かされ、膝の裏に手を入れられて抱え上げられたレオナ。両脚の付け根にある最も女性的な部位には、彼女を背後から持ち上げているトカゲ人間・パストールの生殖の為の器官が深々と突き刺さっている。
「――はぅっ❤ ――はぁぅっ❤ ――はぅんっ❤ ――はぅぅんっ❤」
 パストールが下から腰を打ち付ける度、レオナは熱っぽい喘ぎ声を上げ――その爆乳もたゆんっ、たゆゆんっと揺れ弾む。驚愕の躍動感から、ユメは目が離せない。
 ……好奇心旺盛な幼き魔女は、気が付けば情事に励む天使とトカゲの目の前まで近付いていた。
「――はんっ❤ ――はぁぁんっ❤ ……はぁっ、あ……? アナタは……?」
 流石にそこまで来られれば、レオナの方もユメに気が付く。年上のクレリックを見上げ、ユメは訴えるような声音で彼女に問い掛けた。
「子供……子作り……オブリビオンと人間の子……とても興味があります。ですが――」
 ユメの緑瞳は不安げに揺れていた……。
「――私は経験自体はありますが、『愛のある行為』は経験がありません。……私にも出来るでしょうか……?」
 ユメの疑問と不安に、レオナはそれを取り除くかのようにアルカイックスマイル浮かべた。自分と交わるパストールに、「少し、下ろして」と頼み、行為を中断してユメの両肩に手を置く。
「大丈夫……。アナタがソレを望んでいるなら、彼らも応えてくれるから。ワタシも、お手伝いしてあげる……」
「あ――」
 岩陰からさらなるパストールたちがユメとレオナの周りに集まってきて――ユメの痩躯から、『ゴシッククロス』がそっと滑り落ちた……。

「……んっ❤ んぁっ❤ んはぁっ……❤ そ、そんな奥、までっ……❤」
 温泉の横に仰向けに横たえられたユメは、先までのレオナと同じように脚をM字に開かされて……その中央部にパストールの舌を差し込まれていた。
 このトカゲ人、少しだけカメレオンに似ているせいもあってか、舌がかなり長い。余裕でユメの奥の、赤ちゃんを孕む為の器官の入口まで舐められてしまう。
 人間同士の行為ではまず不可能なその愛撫もまた、記すべき情報として無限の書に蓄積されるのだろう。
「あっ❤ んっ❤ あぅんっ❤ あぁぅんっ……❤」
 ユメの肉襞を一枚一枚丹念に舐め上げ、彼女の秘肉を余す所無く味わい尽くすようなパストールの舌技は、年齢にそぐわぬ豊富な経験を持つ魔女がかつて体験したことが無いほど――優しかった。
 この地のパストールたちにとって、ユメも、レオナも、自分たちの子を産んでもらう為の大切な母体なのである。死なせること、壊してしまうこと、それは絶対にあってはならない大事な存在なのだ。行為に及ぶにしても、その扱いは実に紳士的である。
「あっ❤ あぁっ❤ あぁぁっ❤ あぁぁ~っ❤」
 濃厚ながら慈しみに溢れる性行為に慣れていないユメは、たちまち絶頂を迎えていた。
 ピクンッ、ピクンッ……! と震えるユメの肌を、彼女の隣に寝転んだレオナが慈愛に満ちた手付きで撫でる。
「ゆっくり深呼吸して……そう、頑張って。ここからが本番だから……❤」
「はぁっ……あっ――」
 細やかな胸の丘陵の天辺で、鏃の如く尖って自己主張する己の乳首をレオナに弾かれながら……ユメは見た。自分の無毛の、未だ幼く小さい秘裂に――パストールの極太の肉杭が徐々に埋没していくのを。
「ぁ……ぅ……❤ ぁ……ふっ……❤ ぁうぅぅっ……❤」
 ユメの中に、それは入り切らなかった。三分の一くらいが外部に残っている状態で、ユメの秘洞は埋め尽くされてしまう。
 ……その有様では、思い切り突き上げてはユメの赤子の為の部屋は押し潰されてしまうだろう。それを避けるように、パストールは慎重に腰を動かし始めた。
「……あっ……❤ ……ひぁっ……❤ ……んくっ……❤ ……ふぁんっ……❤」
 案外……特に男性は誤解している場合が多いが、別に女性は挿入された男性器を速く激しく動かされるほど快感を得られるわけではない。むしろ、速く激しく動かされるほど痛みが増し、快感を得られなくなっていく女性も多いのだ。
 たとえ、動きそのものは緩慢でも、女性器内の適切な箇所をしっかりと擦り上げ、突くことにより、女性は充分に大きな快感を得ることが出来る……。
 ――今のユメのように。
「……あっ……❤ ……ふわっ……❤ ……んぁっ……❤ ……やぁぁっ……❤」
 パストールのじっくりとしたグラインドにより、ユメの小さな唇から鈴を転がすような喘ぎが漏れる。高火力で湯が一気に沸騰するような昂りは無いが、とろ火に掛けられた水がポツ……ポツッ……と泡を弾けさせていくように、興奮が時間を掛けて上昇していく。
「……んっ……❤ ……ひぅっ……❤ ……んんっ……❤ ……ふわぁぁっ……❤」
(ソコ……気持ちいい……ですっ❤ あぁっ……重点的に擦られて……❤ やぁぁんっ……❤)
 パストールの側も、焦らずに腰を動かせるおかげでユメの反応を逐一確認出来る。彼女の弱い所をしっかりと確かめることが可能なので、段々と攻め方が効率化されていった……。
「……はっ……❤ ……はぅんっ……❤ ……あっあっ……❤ ……ひゃああああっ……❤」
 ……いつの間にか、ユメとパストールの結合部の下の地面には、温泉とは違う水溜まりが出来上がっていた。
 そんなユメを母のように愛おしげな眼差しで見守りながら……レオナの方も松葉崩しの体位で別のパストールと交配している。反動で弾む彼女の乳房を羨ましげに見詰めつつ、ユメは夢現の双眸で問いを発した。
「私も……あんっ……❤ そんな立派に……うぅんっ……❤ なれるでしょうか……はぁぁんっ……❤」
「んんっ……❤ ワタシも、アナタくらいの頃は……あっ、あぁっ……❤ 同じくらいだったから……はぁんっ……❤ きっと、大丈夫……ひゃっ、あんっ……❤」
 ユメに対し、この土地の影響で高まっている母性を余計に刺激されたのか、レオナが彼女の頭を胸に抱き締める。母からされたようなその抱擁に、ユメの口から「ママ……❤」という言葉が漏れた。レオナの微笑が深まる……。
「うん……ママと一緒に――アナタもママになりましょう❤」
「……あぁっ……❤ ……んぁぁっ……❤ ぅんぁああああっ……❤」
 とろ火で煮込まれるように一段一段昇らされてきたユメの快感が、とうとうかつてない高みへと到達した。胸中が切なさでいっぱいになり、おへその下の辺りでとめどない疼きが渦を巻くの感じながら――彼女は自分の体内でパストールが発射する音を聞く。
「……んんっ❤ んぅっ❤ んんぁぁああああぁぁああああああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ❤」
 子種の飛沫を赤ん坊の為の宮殿の門へと浴びせられ、ユメも昇天する。鍵などとっくに外されてしまっていたその門は、トカゲ人間の遺伝子をあっさりと宮殿内へ迎え入れた。胎内で幾千万、幾億の小さいパストールに泳ぎ回られるユメの蕩けた顔を、レオナは愛しい娘を見守るように見詰めている……。
 ――自分の胎の内にも、パストールの因子を注がれながら。

 ユメもレオナも、そのまま直立したトカゲたちとの子作りへと没頭していくのだった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

フレミア・レイブラッド
要は『子作り』の感情を抑えつつ、トカゲからレオナを守れば良いのよね♪

レオナの方に意識を向けて集中したり、脱力してるトカゲ達を【念動力】や【サイコキネシス】で静かに首をゴキリと落としつつ突入。
クラウ・ソラスの光刃を鞭剣の様に伸ばし、敵集団の急所を一気に貫いて始末し、レオナを救出。

一旦、【念動力】と【怪力】でレオナを抱え上げ、至近距離から【魅了の魔眼・快】【誘惑、催眠術】魅惑のフェロモンを使って魅了し、更に【吸血姫の魔愛】と快楽を伴う【吸血】で完全に蕩けさせ、女性同士も良いって事をたっぷりじっくりとカラダに説得してあげるわ♪
女性同士なら絶対子供はできないし、感情を抑える事にもなるわよね?ならない?



「――ああ、もう……嫌だわ。……本当に嫌ね」
 げんなりと美貌を歪め、吐き捨てながら、フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は冷静と情熱の珊瑚礁を疾駆していた。
 彼女の赤き眼差しの先には、直立したトカゲ……パストールの集団がある。あのようなオブリビオン共、フレミアの美的感覚にはそぐわない。如何に快楽主義者の彼女とはいえ、普段ならば絶対に食指が動くことはない連中なのだが――今は少々事情が違っていた。
 この土地特有の感情の爆発の影響で、フレミアの中にも高まってくる『子供が欲しい』という衝動。それが、よりにもよってあのトカゲ共を『相手』として意識させるのだ。……何せ、少なくとも今、フレミアが認識している限り、この地に男はあのパストールたちしか居ないのだから。
「……最悪とはこのことね……。――あ♪」
 不機嫌極まりなかったフレミアの表情が、パストールたちの中に『彼女』を見付けたことで和らぐ。首筋くらいの金髪のオラトリオの娘――此度の救出対象のクレリック・レオナだ。
 こちらは充分に自身の食指が動く天使の少女の姿を確認出来たことで、フレミアのやる気は一気に跳ね上がる。刀身の無い剣の柄を取り出した彼女は、走る速度をまた一段と上げた。
「要は『子作り』の感情を抑えつつ、トカゲからレオナを守れば良いのよね♪」
 レオナの方へ意識の大部分を向けて集中、パストールたちを視界の外へと追いやったフレミアは、それでも彼のトカゲ人間たちを最低限認識の中に残していた。……そうしないと『照準』が出来ないからである。
「楽に殺してあげるのがせめてもの情けよ」
 フレミアの莫大な念動力が、既にレオナと事を済ませ、脱力しているパストールたちの頸椎に降り注いだ。……鈍い音を立て、相当数のトカゲ人たちが首を明後日の方向へとねじられて絶命する。
 そのまま、フレミアはパストールたちの中へと躍り込んだ。
 子供が欲しい感情が絶賛爆発中のパストールたちにとっては、唐突な仲間たちの死に動揺はありつつも、新たな母体候補が乱入してきたという認識だったはずである。――が、そう考えられること自体が既に不愉快というように、フレミアの握る剣の柄が光り輝いた。
「悪いけど、あなたたちは苦しんで死になさい」
 フレミアが構えたそれは、『念動魔剣クラウ・ソラス』。フレミアの思念と魔力をもって、光の刃を成す武器である。今回はまるで鞭のように長くしなやかな刀身を発生させ、残るパストールたちへ牙を剥いた。
 ……トカゲ男たちの生殖器が、漏れなく切り飛ばされる……。
 ――絶叫が響き渡った群竜大陸の温泉地帯に、続けて断続的な斬撃音。一通りの始末を付けた吸血鬼の姫は、呆然とするクレリックの少女を抱え上げると即刻その場から離脱するのであった……。

 ――落ち着いたところで、フレミアはレオナに対してユーベルコードを発動させる。
「『わたしの本気の愛を受けなさい……あなたはもう、わたしから逃れられないわ♪』」
「あっ……❤」
 温泉から立ち昇る湯気が煙る中、吸血姫と天使の影が絡み合っていく……。
「あぁぁっ……❤ ふにゃぁぁっ……❤」
 フレミアから、強烈な快感を伴う魅了の魔眼をもって瞳を覗き込まれ、レオナが蕩けた声を上げた。――その声を、フレミアは自分の唇を使って封じ込める。
「んっ……っ……っ……♪」
「っっ……っ……んんっ……❤」
 脳をホイップするような舌捌きでレオナの口内を味わいながら、フレミアの指は彼女の女性的中枢へ……。そこに湧く、周囲の温泉よりも熱い秘泉を、真祖の娘はより湧き立たせるように掘り進めていく。
「んんっ……❤ んぁっ……❤ あっ、あぁっ……❤」
 レオナのボリューミーな乳房の頂点では、宝石のような突起が痛々しいほどに隆起していた。
「ね……女性同士も良いでしょう♪」
「んっ……❤ うんっ……❤」
 フレミアの問いに、レオナがコクリと頷いた。……そうやって『説得』し、レオナに冷静と情熱の珊瑚礁からの脱出を了承させようというのがフレミアの腹なのである。
 けれど――レオナの方もなかなかの頑固者であった。
「だけど……はっ……❤ 男の人もイイ……から……。熱くて、硬いので……お腹の中をゴリゴリされるの……素敵……❤」
「っ……! なら、わたしのもっと素敵なキスをあげるわ♪」
「んん~~っっ❤」
 レオナの首筋にそっと牙を突き立てるフレミア。快楽を伴う彼女の吸血は、オブリビオンでも蕩かせる。猟兵でもオブリビオンでもないレオナには到底耐え切れるものではない。それは事実である。
 ただ……些か刺激が強過ぎたようだ。
「んっ……んくぅっ……ぁああああぁぁああああああああああああああああああああっっっっ……❤」
「……あ。……し、しまった、わね……」
 甲高く嬌声を響かせて、四肢をガクンガクンッと揺らし……絶頂と共にレオナは気を失ってしまった。……フレミアほど能力の高い猟兵が、一般人相手にユーベルコードまで使って攻め立てれば……まあ、こうもなろう。
「しかも……っ、これ、困ったわね……」
 上体を起こしたフレミアは、こめかみの辺りに手を当てて顔を顰めた。
 レオナとシている最中は抑え込めていた子作りへの欲求が、またムクムクと鎌首をもたげてきたのである。『女性同士なら絶対に子供はデキないし、安全』……それには、代替行為として感情の爆発を抑え込む効果は確かにあったのだが――代替行為である以上、止めた後に却って満たされ切れなかった感情の増加を招く。
 その上で――行為の相手であったレオナが気絶してしまった以上、再度同じことをやって感情の爆発を抑制することは、不可能であった。
 ……フレミアに眠ったままの相手を勝手に攻める趣味があれば、話は別だろうが……。
「……起きてくれないかしら……?」
 フレミアは暫し、レオナの頬をツンツンと指でつつく。それを意に介さず、困り者の天使は快感の余韻に浸りつつ気持ち良さそうに眠り続けるのであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

霧沢・仁美
【アドリブ歓迎NGなし】
な、何だか色々酷い状況みたいだけど…
うん、頑張って行こう…!

…でも転移早々、あたしも子作りしたくなっちゃって。
現れた蜥蜴人達に、自分から身体を捧げちゃう。
お口や胸を使って奉仕したり、押し入るものを抵抗せず受け入れて…中にいっぱい注がれて。
…蜥蜴人との子供、ってできるのかな…できたらいいな…

…って、それどころじゃなーい!?
(念動超昂発動、強化したサイキック・バスター・ウェーブで蜥蜴人排除)

レオナさんを見つけたら、こういうコトはやっぱりベッドの上でした方が…とかそんなノリで説得しようかと。
えっちなコト自体は否定しない方が、ここから連れ出すには都合いい気がする…



 ――霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)は、既に冷静と情熱の珊瑚礁の魔の手に囚われてしまっていた……。
「……あんっ……❤ あぁんっ……❤ はぁっ……❤ はぁんっ……❤」
 一糸纏わぬ仁美の恵まれた肢体は、仰向けに寝転んだパストールの腰の上に跨っている。そこで彼女は、己の腰を淫らに上下に蠢かせていた。
「あっ……❤ はぁっ……❤ ん、んっ……❤ あはぁっ……❤」
 仁美の花開いた秘孔へ、トカゲ人間の異形の剛直が呑み込まれ……再び抜け出てくる。それが繰り返される度、パストールの肉棒には仁美の恥じらいの蜜が塗り込められ……テラテラと照り光っていた。
「あぅっ……❤ あぅんっ……❤ あぅぅんっ……❤ き、気持ちいいっ……❤」
 軽く達したのか、仁美がポニーテールの黒髪を振り乱して痙攣した。
 ……誤解無きように言っておこう。仁美もグリモアベースで話を聞いた段階では、今回の任務に真面目に、全力で取り組むつもりでいたのである。
『な、何だか色々酷い状況みたいだけど……うん、頑張っていこう……!』
 そんな風に気合いを入れていたのだ。
 ただ……転移して、実際に冷静と情熱の珊瑚礁に足を踏み入れてみれば――仁美は彼の地のもたらす感情の爆発に抗うことは出来なかったのである。
 ……帝竜戦役中も件の土地を訪れる機会が無かった仁美。感情の爆発のことを噂には聞いていたはずだが……想像以上だったわけである。
 そこに、折悪く同じく感情の爆発に囚われたパストールたちが現れて――今の有様であった。
「あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ んぁっ❤ あっ❤ あっ❤ ひゃあっ……❤」
 リズミカルに腰を振る仁美の胸元で、114cmのPカップが暴力的なまでに躍動する。腰回りも肉感的に発育し、JKにあるまじき色香を発散している彼女のカラダは、「もうとっくにあたしは準備万端だよ❤」と主張しているようであった。
 ――妊娠する為の。
「あくっ❤ あくっ❤ あくっ❤ あくぅっ❤ ……いっぱい、出してっ……❤」
 その豊か過ぎる胸の内を『子供が欲しい』、『産みたい』という感情でいっぱいにして、自分と合体しているパストールを潤んだ瞳で見下ろす仁美……。そんな彼女のおねだりに、トカゲのオブリビオンの方も気持ちが盛り上がらないわけが無くて……。
「あ、あ、ひゃ、やんっ❤ ひゃ、ひゃぅ、ひゃん、はぁんっ❤」
 パストールの方も激しく腰を突き上げ、仁美を追い詰めていく。
 淫猥なロデオの衝撃で、仁美の肢体から汗の粒が飛ぶ。文字通りの仔馬の尻尾のように暴れ回る彼女の髪が、宙に複雑な軌跡を描いた。
「あぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅっ❤ あっあっあっあっあっあっあっあっ……❤」
 仁美とパストールの交合はラストスパートに突入していた。仁美の最奥の妊娠の為の臓器がキュンキュンと疼き、早く本懐を遂げたいと訴えている。
 ――懐妊という本懐を。
「あんあんあんあんあんあんあんあんっ……❤ んっ、ぁ……イ、クッ……❤」
 背筋を弓形に反り返らせ、爆乳をより強調する姿勢を取った仁美がとうとう頂点に到達する。天を仰いで硬直した彼女の下のお口は、ギュギュギュゥッ……とパストールの分身を締め上げた。
 そのあまりにも情熱的な抱擁に――パストールも噴火の時を迎える。
「っっっっ……!? ぅぅんぁぁああああああああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~っっっっ❤」
 ビュクンッ! と脈打ち、ドクドクドクッッ……! と盛大に放出したパストールに、仁美は深く強い愛おしさすら感じた。入口を貫通し、赤ちゃんの為の聖域にまで突入してくるトカゲ人の遺伝子に、限りない充足感を覚える。
(……トカゲ人との子供、って出来るのかな……? ――デキたらいいな……❤)
 その瞬間、心からそう思って……仁美は淫蕩に微笑んだ。
 ……パストールたちによる仁美への種付けはその一回では終わらない。仰向けに横たわった彼女へ、別のパストールが結合してくる。
 順番を待っている他のパストールたちも辛抱堪らない様子で。彼らの股間では一様に肉の槍が天を向いていた。
「あっ❤ あんっ❤ ……順番待ちの皆も、相手してあげるね……❤」
 仁美の唇がその内の一つに優しく口付けして……舌がチロチロとそこへ唾液をまぶしていく。さらに一本を圧巻の乳房の谷間へ挟み込んで……驚愕の柔らかさと弾力でしごき上げていった。
 全身を使ってトカゲ人間たちに奉仕しながら、女子高生猟兵は生命創造の饗宴へますますのめり込んでいく……。
 …………………………。
(……って、それどころじゃなーい!?)
 唐突に仁美の理性が活動を再開した。……或いは、存分に子作り行為に勤しんだことで、子供を欲する感情がある程度満たされて爆発が弱まったのかもしれない。
 まあ、何にせよ――猟兵としての本分を思い出せば、仁美の行動は早かった。
「ぷはっ……『もう加減はできないんだからね……!』」
 仁美の全身がサイキックエナジーにて輝き、溜め込まれた力が波動として迸った。物理的な破壊振動波と化した仁美の精神エネルギーは、彼女を中心に半径数百mの空間を滅びの渦に呑み込む……。
 ……数秒後、クレーターのようになったその一角に動く者は仁美以外に存在していなかった……。

 それからさらに数十分の後、体裁を整えた仁美はようやく見付けたレオナの手をガシッと握り締め、実に真剣な眼差しでこう訴えたという……。
「あのね、レオナさん! こういうコトはやっぱり、ベッドの上でした方が健全だと思うの!!」
「……は……?」
 流石のレオナも目をパチクリさせていたそうな。
 ……岩場でああいう行為に及んでいた仁美の身体の節々は、そのせいか……今になってもちょっと痛かったという……。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
偶々、魔女に目をつけられて死んでしまう
そんなの理不尽あるものか
今回の『冷静と情熱の珊瑚礁』に送り込まれた時点で魔女の目論見通り、悲劇は免れなかったかもしれない
でも、送り込まれた神官さんは奇跡的にも適性(プライベートかつデリケートな事情なのでノーコメント)があった
これこそが神様の思し召し、かな?
死者を出さずに事件を解決できるなら、それに越したことはない
絶対に助けてあげる

ぼやぼやしていたら私も場の悪影響を受けちゃうから、ちゃっちゃと片づけるよ
【浄化・オーラ防御】を施して現場に突入。
うわー。盛り上がってるね
こんな状況で説得なんてできないし時間もない

悪いけど、寝落ちで強制終了させるよ
『寝惚け眼』発動



「うわー。盛り上がってるね……」
 隠れ潜んでいる岩の陰からそっと状況を窺い、青葉・まどか(玄鳥・f06729)は熱を持ってきた頬をパタパタと手で扇いだ。
「――きゃうっ❤ はっ❤ きゃうっ❤ きゃぅっ❤ はぁっ❤ ぅあっ❤ んっ❤ きゃぅぅっ……❤」
 まどかの見据える先、二足歩行のトカゲ人間・パストールたちに囲まれ、首筋くらいの金髪の天使がさえずっていた。ホルターネック型の法衣は首の後ろの留め紐を解かれ、おへその辺りまでずり落ちている。……露わになった小玉スイカの如き爆乳が、マグニチュード8の大地震でも起きたかのように揺れていた。
 ――全ては、件のトカゲ人間たちと乱交の真っ最中だからである。
「うぁっ……あんな太いのが、前にも後ろにも……!?」
 パストールたちのイチモツは、それなりに経験豊富なまどかから見ても立派な代物であった。それが、体格的には彼女よりも10cm以上小柄な少女の股間とお尻の穴へ見事に咥え込まれているのである。……それでレオナの顔に苦痛の色があるかといえばそうではなく、人形のように整った容貌は完熟の苺の色を湛え、金色の双眸は潤むに潤んで蕩けているのだ。
 背中の白く大きな羽毛の翼を快楽でぎこちなく羽ばたかせているオラトリオのクレリックの少女がどんな人物かは、まどかにも一目瞭然である。
 ――相当な好きモノだと。
 腕組みし、まどかは暫し黙考する……。
(偶々、魔女に目を付けられて死んでしまう――そんな理不尽あるものかっ)
 今回の事件を引き起こした猟書家・眠りの森の魔女ターリアへ、まどかは強い憤りを覚える。
「あっ❤ あぅっ❤ はぅっ❤ 前も後ろもっ❤ お腹の中……掻き回されてるっ❤」
「…………」
 コホンッと咳払いして、まどかは思考を続けた。
(今回も、冷静と情熱の珊瑚礁に送り込まれた時点で魔女の目論見通りになって……悲劇は免れなかったかもしれない……)
「あひゃっ❤ んあぁっ……❤ あぅっ、あうっ、ひゃうぅぅっ……❤ もっと……もっと深く抉って……❤ あぁぁんっっ……❤」
「………………」
 一旦眼鏡を外し、目元を揉み解すまどか。
(……でも、送り込まれた神官さんは奇跡的にも『適正』があった。今のこの時点においても……うん、死んでしまうような、オブリビオンたちに殺されてしまうような気配は一切無いね)
「……それこそが神様の思し召し、かな? ……うん……」
 ……むしろ、「そう思わないとやってられない」というような顔でまどかは眼鏡を掛け直した。
「何にせよ――死者を出さずに事件を解決出来るなら、それに越したことはない。絶対に助けてあげる」
 ツッコミたいことは、やはり色々とあるのかもしれないが……それでもまどかの表情は、猟兵として真剣味を増した。
「ぼやぼやしていたら私も場の悪影響を受けちゃうから――ちゃっちゃと片付けるよ!」
 自分の脳内にも泡のように浮かんでくる子作りへの衝動を頭を振って払い、まどかは岩陰から飛び出して疾駆した。現場は温泉地帯、湯と蒸気に濡れた地面ではあるが、まどかの足取りは確かなものである。僅か数瞬でレオナとお楽しみ中のパストールの集団へ肉迫した。
 ここまで接近すれば、如何に情事の真っ只中で油断していたトカゲ人たちでもまどかの存在に気が付く。女……それもとびきりの美少女だと解れば、順番待ちを強いられるレオナよりもまどかの方へ狙いを変える個体も出てくるが――それらが伸ばした指は、まどかが発した清廉なオーラによって弾かれた。
「そう簡単にお触りは許さないから」
 それでもまどかを諦めないパストールたちが、炎をカーテンのように広げてまどかの動きを制限しようとするが、彼女は自身のオーラ防御を信じてそれを強引に突破する。残り一歩でレオナに手が届く位置にまでまどかは突入した。
「……こ、この期に及んでもまだヤッてるんだね……」
 まどかの眼鏡の奥で、黒瞳が呆れたような色を宿す。
 というか……レオナ、及び彼女と繋がるパストールたちは、クライマックス中であった。前後からレオナをサンドイッチにしたパストールたちの腰は高速で律動し、レオナは三日月のように反り返って嬌声を上げている。
(……こんな状況で説得なんて出来ないし、その時間も無い!)
 まどかの状況判断は的確だった。
「悪いけど、寝落ちで強制終了させるよ――『おやすみなさい』」
 まどかが眼鏡を取り払い、裸眼の双眸でレオナを、彼女と睦むパストールたちを睨め付けた。猟兵の黒き瞳から見えざる力が放たれ、レオナたちの精神を射抜く。
「あっ❤ あぁっ❤ ――あ……」
 その瞬間、糸が切れたように、スイッチが切れたように、レオナが瞼を閉じて脱力した。彼女と交わっていたトカゲ人たちも同様にバタバタと倒れる。……彼らがクッションになり、レオナが地面に叩き付けられなかったのは僥倖だった。
「残りのパストールたちも――『おやすみなさい』」
 まどかは、踊るようなステップにてその場で横に一回転。彼女の視線に撫でられた他のパストールたちも、次々に意識を喪失して大地に転がる。
 ……眠りをもたらす邪眼を封じ込めるように眼鏡を着け直して、まどかは自分以外に起きている者が居なくなった一帯を眺めて一息吐いた。
「……って、のんびりもしていられないかな。ここに居るパストールが全部ってわけじゃないだろうし」
 手早くレオナの服を整えてやり、まどかは彼女をおんぶしてその場から離脱を始めた。
「……背中に当たる柔らかさと弾力が凄いなー……」
 そんな取り留めの無いことと並行して、まどかは考える。
 ここまでに何度も他の猟兵たちが冷静と情熱の珊瑚礁に臨み、レオナに救援の手を差し伸べているはずだが……まどかが接触した時点でその猟兵たちの姿は無く、レオナはパストールたちと乱れていた。
 ……レオナは一般人である以上、この土地の感情の爆発に対する抵抗も猟兵たちより遥かに弱いはずで……。
「……少しだけ目を離した隙に、男を探してフラフラと離れていっちゃったんだろうなぁ……」
 自分はその辺りも注意しないと、と思いつつも、頭が若干痛くなってくるまどかであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミヤコ・グリードマン
金髪の爆乳で性職者、とってもわたし好みじゃない
早く助けていろいろシてあげなくちゃね

感情が爆発したままUC【絶対運命無限力】発動
慾望が【限界突破】した【第六感】でレオナを見つけ出して
【念動力】に各射撃技能を乗せたサイコバレットでトカゲを攻撃
レオナを確保したらサイコシールドを周囲に展開
マリンブルーに見張りをさせて
さぁお待ちかね、レオナの望むだけ子作りの相手をしてあげるわよ
普段は隠してるわたしのモノも、ココにいるせいかスゴイ事になっちゃってるから、一度や二度じゃすまないからね

アドリブ、絡み、その他いろいろ歓迎



 ミヤコ・グリードマン(海賊王女・f06677)には、冷静と情熱の珊瑚礁がもたらす感情の爆発を抑え込む気など、毛頭無かった。……むしろ、『子供を作りたい』という感情を余計に爆発させるように、ユーベルコードを発動させる。
「『宇宙の根源、絶対なる無限力……その力を、見せてやる!』」
 高められたユーベルコードが、さらにミヤコの感情のリミッターを一段階外した。脳を焼き切らんばかりの子作りへの欲求が彼女を満たし、メルトダウンを起こさんばかりの熱量を発する。
 ……その灼熱の中で、ミヤコは第六感的に求める存在の位置を感知した。
「あっちね……!!」
 群竜大陸の温泉地帯を、スペースシップワールドの海賊王女は疾駆、疾駆、疾駆。彼女の紫の瞳はやがて、焦がれるに焦がれた対象を発見する。
 ――直立したトカゲの如きオブリビオンの男共……パストール。
 ……ではなく。
 ――そのトカゲ共と交配する、首筋くらいの金髪の大きな胸のオラトリオの少女・レオナ。
「金髪の爆乳で性職者、とってもわたし好みじゃない! 早く助けて色々シてあげなくちゃね!!」
 女性であるにも拘わらず、何故だかパストールという男たちを前に子作りの衝動に呑まれないミヤコ。彼女は強大な念動力を無数の弾丸の形へと凝縮し、そこに自分の持ち得る多様な射撃技能も上乗せしていく。『サイコバレット』と名付けられたミヤコの十八番が、満を持して撃発した。
「「「「「っっっっ……!?」」」」」
 一帯に降り注ぐように、けれどもレオナの瑞々しい肢体には一切掠ること無く誘導されたサイキックエナジーの礫が、トカゲ人間たちの身体を蜂の巣に変える。瞬く間にこの場の戦いを決したミヤコは、ちょうど気を遣った最中であるらしいレオナを抱え上げて即刻その場から離脱することにした。
「他の猟兵も……居ないしね」
 ミヤコよりも早く冷静と情熱の珊瑚礁に突入した猟兵たちが居たはずだが……そちらはまだレオナと接触出来ていないのか、或いは接触したもののはぐれてしまったのだろう。
「何にせよ――わたしにとっては好都合♪」
 舌で唇をチロリと舐めながら、ミヤコは目指していた岩陰へレオナと共に潜り込んだ。
「『マリンブルー』、見張りを頼んだわよ」
『ごゆっくり、キャプテン』
 そこに予め待機させておいた馬を模した形状の大型バイク、それの人工知能へ周辺への警戒を命じた後、ミヤコはサイキックエナジーの盾を自分とレオナを囲むように設置し、簡単な陣地を構築する。
 ――そのタイミングで、ミヤコにとっては折良くレオナが意識を取り戻した。
「ぅん……? ここ、何処……? アナタは、誰……?」
「レオナのお待ちかねの相手よ」
 まだ些かぼーっとした様子でミヤコを見遣るレオナ。ミヤコは、辛抱が堪らない感じで自身の海賊風の衣装、その下半身の布地を地に落とした。
「……ふわぁぁ……❤」
 レオナが歓喜の声を上げる。……なんと、ミヤコの股間には本来女性には存在しないはずの肉の塔が高々とそびえていたのだ。女と男、双方の性の特徴を併せ持つ存在。だからこそ、ミヤコはパストールたちを前にしても、彼らを子作りの対象と見定めて暴走しなかったのである。
 ただし――レオナを前にした今、暴走待った無しであった。
「ふふっ、レオナの望むだけ子作りの相手をしてあげるわよ。わたしのモノも、ココに居るせいかスゴイことになっちゃってるから、一度や二度じゃ済まない――あぁんっ❤」
 ただ――暴走待った無しなのはレオナの方も同じであった。
「んっ……ペロッ……チュッ、チュッ……❤ とても、美味しい……❤」
「あっ……くっ……❤」
 レオナはミヤコの口上が終わる前に、彼女の肉塔へと口付けていた。オラトリオの少女の赤い舌がチロチロと幹と笠の境目をなぞり、白魚のような指が提げられた二つの玉を撫でていく。
 身長が150cmに数cm足りぬレオナより、さらにごく僅か低いミヤコ。その体格に不相応の立派な剛直は、クレリックの聖なる唾液をまぶされて余計に硬さ、長さ、太さを増していった……。
「くぅっ……❤ わたし、もう……出――」
 耐え切れなくなったミヤコがついに暴発しようとした、刹那――レオナの舌と唇はミヤコの肉棒から逃げるように離れてしまった。金髪の天使が悪戯っぽく笑う。
「ダメ……。出すならちゃんと『ここ』に、ね……❤」
 自身の大きな羽毛の翼を布団代わりに、仰向けに横たわったレオナ。彼女は自ら両脚をM字に開き、その中央部の恥丘もくぱぁっ……と指で開いて……己の全てをミヤコへと晒す。
 鮮やかな薔薇色に染まったレオナのソコは、ミヤコの肉槍を欲して止まぬようにヒク、ヒクッと蠢いていた……。
 ――ミヤコはここより、真に暴走する。
「んっ、くぅぅっ……❤」
「んぁああああああっっ……❤」
 ミヤコは、自身の肉太刀の切っ先をレオナの入口へ当てるが早いか、呻きを上げて一息に挿入した。レオナは溶けた飴のような啼き声を上げ、すんなりとそれを受け入れる。
 ……すんなりとは言ったが、決して侵入に抵抗が無かったわけではない。天使の秘肉は複雑怪奇にミヤコの分身へと絡み付いてきて、それを押し退ける心地好さを存分に彼女に堪能させた。奥に先端がコツンッと当たった今、今度は抜けるかが心配になるほどミヤコの化身をしっかりと抱き締めている。
 その抱擁をやんわりと振り解きながら、ミヤコは腰を律動させた。
「あっ❤ あっ❤ んぁっ❤ んあっ❤ あぅっ❤ やっ❤ やぁっ❤ やぁんっ❤」
「っ❤ っ❤ っ❤ っっ❤」
 ミヤコが腰を前後させる度、レオナの唇から砂糖を溶かしたような喘ぎ声が上がる。ミヤコの側も、自分の肉塊を情熱的に包み込むレオナの肉洞の温かさに融解してしまいそうであった。
 レオナの両腕がしっかりとミヤコの背中に回され、ミヤコは愛おしげにレオナの爆乳へ頬ずりする。二人の結合部からは粘着質な水音が止まること無く鳴り響き……天使と海賊王女は、快楽をもたらす摩擦運動へのめり込んでいった……。
「あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤」
「んっ❤ んっ❤ んっ❤ んっ❤ んっ❤ んっ❤ んっ❤ んっ❤」
 ……いつしか、レオナとミヤコの痙攣が調和し、お互いの体温が境界線を失う。
 二人の快感が寸分違わぬタイミングで臨界点を突破して――その時は訪れた。
「あっ……くっ……んぁぁああああああああああああああああああああっっっっ……❤」
「ひっ、ぁ……ぁひゃぁぁああああああああああああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~っっっっ❤」
 かつて、銀河帝国に滅ぼされた亡国の王家の血筋たるミヤコの子種が、濁流の如き迸りとなってレオナの胎の内へと注がれた。貴き血統を絶やしてなるかという本能が、溶岩のような熱を伴って別世界の天使の身の内を灼いていく……。
 ……ミヤコとレオナは、暫しその衝撃と熱の余韻に強く抱き合った……。
 ――そして、その後に二度目、三度目の行為へと没頭していくのである……。

「……本当に赤ちゃんデキたら、レオナはどうする?」
「安心して……産んであげるから……❤」

成功 🔵​🔵​🔴​

彩波・さくら
「子供が欲しくなる感情を爆発的に増加させる土地にいる、淫乱な……こほん、ちょっと性に奔放な美少女クレリック!?」

それって、いちごが行ったら絶対展開見え見えじゃない!?
ここは、いちごが辿り着く前に、なんとしてもレオナさんを救出しないと!

「さあ、天使たち、あんなトカゲの化け物なんかやっつけちゃって!」

【天の軍勢】を召喚して、トカゲたちを攻撃させるよ。

「って、なっ……」

リボンが身体に絡みついてきて……天使の召喚が切れちゃった!?
さらになんだか身体が熱くなってきて……

「やぁ、トカゲの子供なんて嫌なのに……」

自分から服を抜いで……リボンで大事なところだけ隠した格好でトカゲに身体を捧げちゃうことに……



「子供が欲しくなる感情を爆発的に増加させる土地に居る、淫乱な……こほん、ちょっと性に奔放な美少女クレリック!?」
 今回の事件のことをグリモアベースで聞いた彩波・さくら(龍神の聖女・f25299)は、戦慄の中でそう叫んでいた。
 というのも……彼女の兄が此度の事件に興味を持ち、参加を考えていたのである。
 その兄とは……そう、あの女性猟兵専門の寮・恋華荘の管理人の彼だ。
(それって、いちごが行ったら絶対展開見え見えじゃない!? ここは、いちごが辿り着く前に、何としてもレオナさんを救出しないと!)
 妹としての義務感。……そして、こっそりと実の兄のことを異性として想っているが故のモヤモヤ感……。それらに背中を押され、さくらは冷静と情熱の珊瑚礁へと降り立ったのであった。
「……結構暑いわね。それに、湯煙が立ち込めて、視界が悪い……あっ!」
 そんな中でも、さくらの青い瞳は白い鱗の直立したトカゲたちの集団を発見した。ひしめく彼らの身体が邪魔で、その中に居ると思われるレオナの姿は見えないが……彼女が現在進行形で襲われているのだとすれば、時間的猶予は無いとさくらは判断する。
「『天の軍勢よ、我が願いを叶えたまえ』」
 厳かな声と共に、さくらは清浄なる光を放つ魔法陣を展開した。そこを門として、この世に現出するのは戦装束の天使たち。
 聖なる剣を、槍を携えた彼らに、さくらは高らかに命じる。
「さあ、天使たち、あんなトカゲの化物なんてやっつけちゃって!」
 盛大な翼音を響かせて、天使の軍勢がパストールたちへと殺到する……。
 さくらの従える天使たちは、間違いなくパストールたちよりも強かった。天使たちの剣閃が走り、槍撃が迸る度、鱗のオブリビオンたちは骸の海へと帰還していく。早くもこの場の大勢は決した。……そのように、思えたのだが……。
「……って、なっ……?」
 ……湯煙により、視界が悪かったことが最大の要因だろう。何処かから伸びてきたリボンが、いつの間にかさくらの細い足首に巻き付いていたのだ。――そこから、蛇のような動きで彼女の身体を這い登る。
「きゃああっ!? お、お願い、天使たちっ。このリボンを切って――えっ? ええっ……!?」
 しかし、今度はさくらの命に応じる天使は居なかった。全ての天使たちの身体が徐々に薄くなり……湯煙に溶けるように消え失せてしまう。
 そこでさくらはようやく、自らからユーベルコードの高まりが喪失したことに気が付いた。
「そんな……ユーベルコードを封じるユーベルコード!? ……あ、あれっ……?」
 しかも……有利に運んでいた戦況が一変したことで、動揺が心を掻き乱したのだろう。それまでは緊張感によって抑え込まれていたこの土地の及ぼす影響が、一気にさくらへと圧し掛かる。
 強烈な――子作りへの渇望が。
「や……やだっ……嘘……?」
 ……急速に、さくらは「子供が欲しい」、「産みたい」、そのことしか考えられなくなる。身体も火照ってきて、それを果たす為の行いに向けて、彼女の肉体は発情を始めていた。
「こ……子供……? それならいちご……お兄ちゃんと――」
 せめて、本当に好きな人との間に子を成したい……。そんな、女性として当然の願望がさくらの小さき胸の内を占めるが、残念なことに彼女の想い人たる兄はこの場には居なかった。居るのは――爬虫類染みた異形の人間たちのみ。
「や、やぁ……! そんなの、嫌ぁ……!!」
 さくらの純情は、間違い無く拒否していた。けれど、劣情に突き動かされた彼女の肉体は、身に着けていたブレザー型の制服の上着を、スカートを、ブラウスを……下着やニーソックスまでも足元へ滑り落とす。
 ……己のユーベルコードを封じるリボンのみをその身の要所へと巻き付けて……さくらは自分からパストールたちの前へと横たわった……。
「やぁ……トカゲの子供なんて……嫌なのに……」
 それが、さくらの理性が吐かせた最後の言葉だった……。

(最初のトカゲは、私のユーベルコードを封じた張本人で……)
「……ひぅっ……はっ……はぅっ……あっ……んぁっ……!」
(多分、だからこそ最初に私を襲う権利を得たのかな……? ……生まれて初めて体験した爬虫類との行為は……素肌と擦れる鱗の感触が気持ち悪かった……っ……)

「あっ、くっ、うっ、うぅっ……!? ひぁっ、ひゃぁぁっ……!!」
(……2番目のトカゲは、とにかく終わるまでが長くて……。私に入れてから……中に、出すまで……何度腰をぶつけられたか、解らなくなっちゃったくらい……)
「んくっ、んんっ、んぁっ、んあぁっ……! はんっ、はんっ、はんっ、はぁんっ……!!」
(……気が付けば私は、そいつのアレの形を……しっかりと憶えちゃっていた……)

(……5番目のトカゲの相手をしている時に、きっと私の心は余計に折れちゃったのだと思う……)
「――あ……そんな……!? レオナさん、ここに……居ない、の……?」
(救出しなきゃいけなかったレオナさんは、そもそもこのトカゲたちの所には居なかったなんて……。それを、今さらになって気付くなんて……。私、何の為にこんな……こんなっ……っっっっ……!!)

「――あっ❤ あんっ❤ んぁっ❤ あぁんっ❤」
(10人目のトカゲは、凄く……本当に凄く、上手だったよ。私の浅い所を何度か擦り上げた後で、一番奥にズンッ……! って。背骨の辺りをゾクゾクッて駆け上がる電撃に、私の脳は溶けちゃいそうだったわ……)
「あんっ❤ はぅんっ❤ はぅっ❤ ひゃうっ❤ ひゃぅっ❤ ひゃぅぅっ❤ ひゃぅぅんっ❤」
(ここだけで、私、何回もイッちゃった……❤)

「あぁっ❤ あぁ~っ❤ あぁああああ~~っっ❤」
(17人目のトカゲ❤ いっぱい、赤ちゃんの素を私の中に注いでくれたよ❤)

「んっ❤ あっ❤ んっ❤ あっ❤ んぁっ❤ んぁっ❤ んあっ❤ んあぁっ❤」
(22……23人目? 多分、それくらいのトカゲ❤ たくさん気持ち良くしてくれたから、好き……❤)

「にゃああっ❤ んにゃああああっ❤ ぁにゃぁああああああああっっ❤」
(30人……は、突破したはず……だよね? あぁ、私……そろそろ赤ちゃんデキた、かな……❤)

「あっ❤ あっ……んっ……❤ あぁぁひゃぁああああああああああああああああ~~~~~~~~んっっっっ❤」
(何人目か、もぅ……解んないよ❤ いつまで、続くかな……? いつまでも……続いてほしい、な……❤)

「っ❤ っっ❤ っっっっ❤ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ❤」
(……い……いち……いち……ごっ……。………………。……いちごって……誰だったっけ……?)

 ……さくらは、単独で冷静と情熱の珊瑚礁へと足を踏み入れ、レオナとも接触出来ぬまま、とあるパストールの一団の慰み者になった。
 故に、レオナの許へと集っていく他の猟兵たちの行動半径から、彼女が居る地点はずれており、仲間からの救いの手が差し伸べられる可能性は極めて低い……。
 ――手遅れになる前に奇跡的にさくらの救助が果たされるか、それとも……彼女の胎に禁断の生命が宿ってしまうのが先か……それは、神のみぞ知ることである……。

成功 🔵​🔵​🔴​

音取・金枝
【恋華荘】

いや、その、シスターがそれでいいんですか?
シスターのイメージが崩れます……

と、とにかくまずは周囲の敵を倒しましょう。相手がいなくなれば説得もしやすい……はずですし
金枝は此処で気づくべきでした。変身しないで戦おうとした時点で珊瑚礁の影響を受け始めていたことを……
ある程度の間、戦っていたら頭の中が『子供が欲しい』それ一色になってしまいます
とはいえ、トカゲとは子供を作れないとは認識してるので、その矛先は目についたいちごさんに……
いちごさんを押し倒して「金枝と子供を作りましょう?」とヤッてしまいます

……レオナさんが平気でも、これ正気に戻ったら悲観するのは金枝の方では?
夫一筋なのに自分から……


彩波・いちご
【恋華荘】
さすがにこれに影響されるわけには…
自分の行動思い返してみると、心当たりがありすぎて(遠い目

ともかく、まずはレオナさんの救助です
…これで普通の聖職者なら、ついでに人生相談したい気もしますが…今回は下手に相談したら逆にいろんな意味でまずそうな(汗

とにかく【異界の邪剣】を抜いて蜥蜴たちと戦います
いくらなんでも、こんな蜥蜴相手に子作りはないでしょうと説得しつつ…

…なんていったのがまずかったですかね?
温泉の湯気に当てられた金枝さん、パニーニャさんとアザレアさん、それにジオさんが私に迫ってきて…
…そして迫られたら、私も子作りしたい感情に飲み込まれて

順番に皆と愛し合い子作りを…

え、レオナさんも…?


パニーニャ・エルシード
【恋華荘】
人格メイン…「アザレア」
人格サブ…『パニーニャ』
ユベコで分身状態維持しています

まぁ…聖職者だって人間だし?
…宗教的に禁止してるとかでなければいいんじゃない?
『…本音は?』
「薄い本でよくあるよね」(ぐっ
『あれはフィクション!』


なんてパニーニャと喧々囂々しつつも、氷『属性攻撃』で炎を遮った上で、蹴りをトカゲに叩き込んで撃退してくよ。


でも、数が多くて…
ちょっと疲れた…御褒美欲しいな…赤ちゃん…ほしいな、なんて…
『ちょ、アザレアステイ、待ってってば…ひゃわ!?』
(止めようとして勢いあまり、100センチのバスト二人でいちごにむぎゅぱふぱふ

「大丈夫…いつもみたいに、するだけだから…しよ、ねっ♪」


ジオレット・プラナス
【恋華荘】
いや、まぁ…神殿関係者がそういうことに耽ることは、なくはないケドね…
…女性で、というのは珍しいかも(肩竦め

ともあれ、早く助けないと…いちご、これお願いっ…!
(ぽいっとトーガ部分放って、身軽になった上で、ユベコで切り込み!)

…きゅうっと、お腹の奥が疼いて胸も甘く張ってくるけど…でも蹴散らすまでは唇噛んで我慢して…
…片付けたら…少しだけ…いちごに、発散、お願いしなきゃ…

キスして…
ぎゅって抱き締めて、
触れあって、絡み合って…
疼き収まるまで、ちょっとだけ…

……気がつけば、少しだけのはずが…胸を吸わせて全てはだけさせたまま跨がって、最後にたっぷり受けとるまで、【誘惑】しつくしちゃって…



「――うぅんっ❤ うぅんっ❤ あぁんっ❤ あひゃぁんっ❤」
 またも、護衛に就いていた猟兵とはぐれたらしく、パストールたちとの乱交へ突入してしまったレオナの艶姿が、冷静と情熱の珊瑚礁に展開していた。
 ……その現場に遭遇し、オラトリオの爆乳クレリックの痴態を目の当たりにすることになった音取・金枝(若奥様は秘密の変身ヒーロー・f25315)は、困惑の極致にあったと言える。一応、グリモアベースでレオナの本性は聞いていたのだが……。
「いや、その、シスターがそれでいいんですか? シスターのイメージが崩れます……」
 学生時代から付き合っていた男性と恋愛結婚して家庭を築いている、人妻の金枝。彼女の貞操観念的に、レオナという聖職者の存在は信じ難いものであるらしい……。
 とはいえ、実のところ信奉する神によっては、神殿自体が『聖娼』という娼婦を置いている事例もある為、一概に聖職者=性方面に禁欲的という図式は成り立たなかったりするのだが。
 ――シャルムーンは聖娼なんて置かない健全な神様だけどね!
 戸惑う金枝へ、ジオレット・プラナス(月夜の鎮魂歌・f01665)が小さい声でポソポソとフォローする。
「いや、まぁ……神殿関係者がそういうことに耽ることは、なくはないケドね……。――女性で、というのは珍しいかもしれないケド」
 肩を竦め、頭を振って白い髪を揺らすジオレット。……彼女も少なからず困惑があるのかもしれない。
 その隣で、パニーニャ・エルシード(現世と隠世の栞花・f15849)……正確には、その人格の一つであるアザレアが訳知り顔で言う。
「まぁ……聖職者だって人間だし? ……宗教的に禁止してるとかでなければいいんじゃない?」
『……本音は?』
 そんなアザレアの横で、彼女と瓜二つの褐色肌の金髪の美女が目をジトッとさせていた。……良く見ると輪郭が揺らいでいる彼女は、アザレアと一つの肉体を共有するパニーニャ。今はユーベルコードで分身しているのである。
 自分の片割れへ、アザレアは拳を握り締めて熱弁した。
「薄い本でよくあるよね」
『あれはフィクション!』
 パニーニャがツッコむが……生憎、目の前で絶賛進行中のレオナの情事はノンフィクションなのである。
「と、ともかく、まずはレオナさんの救助です!」
 青い髪からピンッと突き出した狐耳を揺らし、彼女たちの実質的なリーダー、唯一の男の娘である彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)が気炎を上げた。
 ……そのいちごであるが、何やら顔色が赤い。青い瞳も潤んで熱っぽい様子。レオナも囚われ中のこの土地特有の感情の爆発現象に、彼もまた捕縛されつつあったのだ。――物凄く、子供が作りたくなっていたのである。
(さ、流石にこれに影響されるわけには……!)
 過去にも……というか、かなりの頻度でこっち方面でやらかしまくっているいちご。今回に関しては、流されては本当に取り返しの付かないことになりそうで……歯を食い縛っていた。
「――いちご、これお願いっ……!」
「……え? って、ジオさん!?」
 纏っていたトーガを脱ぎ捨て、大胆に白い肌を晒したジオレットが疾風と化し、パストールの群れへと駆ける。放られた布を受け止めたいちごは、そこに残るジオレットの体臭と体温に脳を揺さぶられた。
 その間に、アザレア、パニーニャもトカゲ型オブリビオンとの戦線に身を躍らせている。
「パニーニャ、任せたから」
『ああ、もう、人使いが荒い……!』
 新手の猟兵たちの接近に気付いたパストールの一部が……相手が子作りに使えそうな女性陣だと察し、捕まえようと杖を振り翳す。そこより発せられた炎の幕を、パニーニャは氷属性の魔法を紡ぎ上げて相殺した。ただでさえ湯気が立ち込めていた温泉地帯に、ますます巻き起こる蒸気。それを突き抜けて、アザレアがパストールを蹴り飛ばす。……トカゲの頭部が、向いてはいけない方向を向いた。
 同様に、白い蒸気の壁を突破してジオレットが細身の短剣を閃かす。その細さを活かしてトカゲ人間たちの鱗の隙間に滑り込んだ刃が、奥の急所を貫いて生命活動を停止に追い込んだ。
「……んっ……」
 微かに、ジオレットが顔を顰める。
(……きゅうっと、お腹の奥が疼いてる……)
 胸も張って先端が甘い痺れを走らせてきたのを、ジオレットは自覚した。
 ……彼女もまた、この冷静と情熱の珊瑚礁の魔手に絡め取られ始めていたのである。
(……片付けたら……少しだけ……いちごに、発散、お願いしなきゃ……)
 今は唇を噛んでごまかし、ジオレットは短剣を振るい続けた。
 ……出遅れた感のある金枝といちごは、顔を見合わせる。
「と、とにかく、まずは周囲の敵を倒しましょう。相手が居なくなればレオナさんを説得してこの土地から移動することもし易い……はずですし」
「そうですね、金枝さん。『ふんぐるいふんぐるい……、我が眷属よ、来りてその身を我が敵を滅ぼす邪剣と化せ』……!」
 自身の影より召喚した禍々しき剣を手に、いちごもパストールの集団へ切り込んでいった。金枝も彼に倣い、ユーベルコードを成就する。
「『遍在せよ混沌の刃ナイ、ニル! 我が敵たる邪悪を尽く殺戮せしめん――往けッ! 超攻性防御結界ッ!』」
 金枝が抜き放った護拳付きの大型短剣が、無数に分身して空中を翔けた。パストールたちを包囲したその刃群が、四方八方から流星の如くトカゲ人たちへと牙を剥く。
 手数の多さで仲間たちよりも効率良くパストールを屠っていく金枝であるが……彼女の本質は『変身ヒーロー』なのである。魔導書を変化させて作られたボディスーツの上から、魔力を物質化した装甲を纏うのが真の戦闘スタイルなのだが……それをどうしてか怠った事実が、後で彼女を悩ませることとなった……。
 仲間の女性たちの活躍で、トカゲのオブリビオンたちの数は激減していく。いちごは残る個体も自身の邪剣で斬り捨てて、どうにかレオナを爬虫類との肉欲の宴から引っ張り出した。
 目の焦点の合っていない彼女を抱えて運びつつ、いちごは声を張り上げる。
「いくら何でも、あんなトカゲ相手に子作りは無いでしょう!?」
「……ふぁっ……なら――アナタがシてくれるの……?」
「ぅ、うぅっ……!?」
 朦朧としながらも、メロンか小玉スイカのようなサイズの乳房を押し付けてくるレオナに、いちごは必死で冷静さを保とうとしていた。
(……これで普通の聖職者なら、ついでに人生相談したくもなるのでしょうけど――今回は下手に相談したら逆に色んな意味でまずそうですね……!)
 冷や汗を垂らすいちごの背後で、アザレアが、パニーニャが、ジオレットが、金枝が、パストールたちを殲滅していくのだった……。

 ……ようやく落ち着けそうな岩陰へと辿り着いたいちごは、体力の消耗が激しそうなレオナをひとまずは横たえる。
「まだ意識がはっきりしていないみたいですし、説得はもう少し落ち着いてからですね……?」
 振り返ったいちごは、仲間の女性たちの様子がおかしいことを察知した。
 まずはアザレア。何だか酷く疲れているようで……。
「アザレアさん、大丈夫ですか?」
「大丈夫……いちご。でも、数が多くて……ちょっと疲れた……」
「今から少しは休めるはずですから。身体を横たえるだけでも大分違うはずです――」
「――それよりも……ご褒美欲しいな……。赤ちゃん……いちごの赤ちゃん、欲しいな、なんて……❤」
「…………えっ?」
『ちょ……!? アザレア、ステイ! 待ってってば……ひゃわっ!?』
 紫瞳の中に粘度の高い炎を燃やし、ジリジリといちごとの距離を詰めるアザレア。異常を察したパニーニャが慌てて止めようとしたが、勢い余って二人は一緒に転倒してしまう。
 ――いちごの上へ。
 ……アザレアとパニーニャに二人掛かりで押し倒された形のいちご。顔面の上に乗った100cmオーバーのバスト二人分の前に、呼吸と理性が追い詰められる……。
「大丈夫……いつもみたいに、するだけだから……しよ、ねっ♪」
『いや、アザレア、アンタ……今の状態でいつも程度で本当に済むと――ひゃあっ!?』
 アザレアが完全に冷静と情熱の珊瑚礁のもたらした子作り衝動に呑まれていると悟ったパニーニャ。何とか止めようと言葉を尽くそうとした刹那――可愛い悲鳴を上げていた。
 ……彼女のお尻の曲線を、いちごの手が鷲掴みにしていたのである。一応は霊体の今のパニーニャだが、先にいちごをその胸で押し倒せたことから解る通り、いちごなら触れてしまう……模様。
『ちょ、ちょっと……いちごも暴走してるじゃないの!? ――あっ……!?』
 ……彼もとうとう、子作りの感情を抑え消えなくなったらしい。パニーニャのプリプリとしたお尻を手のひらでこね回し、彼女の爆乳へいくつものキスマークを刻んでいく。
「……待って。今は私の番……」
 そこへ、アザレアが割り込んだ。その隙に何とかいちごより逃れたパニーニャだが、果たして自分は助かったのか、それともお預けを喰らったのか……判断する為の理性が揺らいでしまい、身悶える。
 そのような相棒を尻目に、アザレアはいそいそといちごとの行為に及んでいった。トレードマークにもなっている修道女風の衣装を脱ぎ払い……蠱惑的な褐色の肢体が、仰向けに横たわったいちごの腰部へと腰掛けていく……。
「あっ……❤ ふわっ……❤」
 いちごと一つになった事実に、暫し酔いしれるように停止していたアザレアは……次いで上下に身体を躍動させた。たわわという表現が相応しい胸部の果実が、大迫力に弾む。
「あぅっ❤ あぅっ❤ はぅっ❤ はぁんっ……❤」
 絶妙に腰の軌道を変え、角度を変えていちごの分身を抜き差しするアザレア。大変妖艶な腰付きに合わせ、大いなる乳房も艶やかに踊った。
 いちごの両手はそんなアザレアの太股や下腹を撫で……やがて結合部の上部にある肉の真珠を指に捕らえる。クリ、クリッとそこを弄られると、アザレアの喉が嬌声を奏でた。
「ひゃぁんっ❤ ひぃんっ❤ はぁっ❤ はぁぁんっ❤」
 いつもは何処か掴みどころの無いアザレアの頬に、鮮やかな朱が差していた。彼女の肩や背筋が小刻みに震え、それは段々と大きな痙攣になって……。
「あっ❤ あっ……❤ ――っっっっっっっっぁあっっっ……❤ っ……❤」
 ……アザレアが達して脱力した。いちごの上にくてぇ、と倒れ込む……が。
「――あっ❤ っ❤ っあっ❤ ぁあっ……❤」
 未だ達していないいちごの方は、それを責めるようにアザレアを下から突き上げまくった。休むことも出来ない彼女は、そのまま彼の欲望に翻弄され……。
「……はぁぁああああああああああっっっっ……❤」
 ……子孫繁栄のエキスを、下腹部の内へと注入されてしまったのである。

「……いちご、キスして……」
 アザレアの後に寄り添ってきたジオレットの唇へ、いちごは貪るような口付けを行う。
「んっ……んっ、んんっ……っ……っっ……❤」
 舌を絡め合い、歯の一本一本をなぞり上げるいちごのディープキスに、ジオレットの小柄で華奢な体躯はピクン、ピクンッと震えた。
 とっくに肌も露わな格好となっていたジオレットの肢体を、いちごの腕は閉じ込めるように抱き締める。
(逃げたり、なんか……しないのに……❤)
 いちごに求められている証明のような気がして、ジオレットの胸の内が熱いもので満たされていった。
 ――まあ、いちごにしろジオレットにしろ、胸を熱いもので満たしただけで満足するはずも無く……。
「あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ はっ❤ あっ❤」
 ……胸を、桃色の突起が腫れ上がるまで吸い立てられたジオレットは、僅かに残っていた衣類も残らず剥ぎ取られて……対面座位でいちごに突貫を繰り返されることになっていた。
「んっ❤ んっ❤ んんっ❤ んぁっ❤ いちごっ❤ 奥っ❤ 擦られるとっ……あぁっ❤」
 ジオレットの奥底にある、次代のミレナリィドールを授かる為の器官が、いちごの小突きの刺激で目覚め始めていた。そこの疼きは最早耐え難いものになっていて……一刻も早く本懐を果たしたいと泣いているようである。
「どう、しよう……。私……わ、私……いちごの子供……凄く、欲しい……❤」
 涙の膜が張った瞳で、ジオレットが囁く。……今までにも何度か、彼女は子を授かってきた。産んできたのである。
 けれど――ここまで心の底から子供が欲しいと、今自分を貫いている男の赤ん坊を宿したいと、そう感じたのはきっと……初めてで。
「これが……この場所のもたらす感情でも……いい……っ……❤」
 両腕も両脚もいちごへと絡めてすがり付いたジオレットの身の内で――彼女が待ち望んだ迸りを彼は放出する。
「っ❤ っっ❤ っぁああああぁぁああああああああああああああああああああっっっっ…………❤」
 ジオレットは、それを一滴も余さずに胎の中へと受け止めるのだった……。

 ……これは、ある種取り返しの付かない事態である……。
「あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ あぁっ❤ あっ❤ あんっ❤ あぁ~っ❤」
 彩波・いちご……音取・金枝との、既婚女性との行為であった。
「んぁっ❤ あっ❤ あっ❤ あぁっ❤ あぁんっ❤ あぅんっ❤ あぁっ❤ ふぁぁ~っ❤」
 とにかく……金枝の乱れっぷりが凄い。
 旦那ではない、7歳年下の男の娘のモノを仰向けで咥え込み、彼の野獣のような腰の振りに紫の髪を振り乱している。
 しかも、この状況……金枝から誘ったのだ。
『いちごさん……金枝と子供を作りましょう?』
 ジオレットとの事が終わったいちごを、待ち構えていたように金枝が押し倒したのである。
 ……そこから、ここに到るまで、実はもう三度ばかりいちごは発射済みであった。
 ――全弾、金枝の『外』ではなく『内』にである。
 当然、避妊具など用いているはずがなく……或いは、既に決定的に取り返しの付かない事態が始まっているかもしれない……。
 ……思えば、最初に金枝が変身しなかった時点で、彼女はもう冷静と情熱の珊瑚礁の影響を受け始めていたのである。
 影響を受けている自覚が無いまま、それを放置し続けて……パストールたちを殲滅した頃には、金枝の頭の中は『子供が欲しい』の一色に染め上げられてしまっていたのだ。
 そこで、旦那さんと行為に及ぶことが出来ればまだ健全だったのだろうが……生憎、金枝の夫である男性は一般人。群竜大陸どころか、アックス&ウィザーズ……グリモアベースにさえ入ることは出来ないのだ。
 夫と遠く離れたこの冷静と情熱の珊瑚礁において、金枝の欲求を満たせる相手はいちごしか居らず……。
 ――誰が何と言おうと、確定的な浮気であった。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あっあっあっあっあっあっあっあっっ❤」
 金枝の艶声が、切羽詰まり切ったものへ変わる。今は、本当は心から愛していて一筋に想っている伴侶のことを忘れ、年下の少年とのイケナイ情事に耽溺しながら、若奥様は絶頂の空へ飛び立っていくのであった……。
「ああぁぁああああああああんひゃぁぁああああああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~っっっっ❤」
 ……自分を母にするかもしれない、旦那以外からの子種の放出音を胎の内に聞きながら……。

 ――その後も、いちごはアザレア&パニーニャ、ジオレット、金枝、さらにはレオナまで交えて、自分の絶倫を誇るように子作り行為に没頭したのだという……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

音取・ゼラ
アドリブ&絡み歓迎、NGなし

ふはは!クレリック・レオナよ、子供が欲しいのならば、この天空神にして神王ゼウスの転生たる余が汝に子供を授けてやるである!
というわけで【完全なる女神ゼウス】で、ボンキュッボンな理想の美女になるである!股間に前世のモノも完備であるぞ!
トカゲ共にゼウスの権能たる雷降らして追い払って、クレリック・レオナと子作りしてやるのである!
シャルムーンではなく余の神官にして、そしてそのままお持ち帰りを……
……む?トカゲ共が?
ぬぉぉ!?何時の間にか戻ってきたトカゲ共に押し倒されて、股間のモノを押し付けられたら呪いの所為で惚れてしまうのである……
そのままレオナと共にトカゲ様にヤラれます



「――ふははははははっ! クレリック・レオナよ! 子供が欲しいのならば、この天空神にして神王ゼウスの転生たる余が汝に子供を授けてやるのである!!」
「「「「「………………」」」」」
 ――例によって、救助に来てくれた猟兵たちとはぐれて、冷静と情熱の珊瑚礁が爆発させた子作りへの欲求に抗うことが出来ず、パストールたちとムフフな時間を過ごすことになっていたレオナの前に、音取・ゼラ(自称ゼウスの生まれ変わり・f24198)は姿を現した。
 ……まさか、レオナもパストールたちも、冷静と情熱の珊瑚礁が爆発させた感情よりも強烈な感情をゼラから与えられるとは思っていなかっただろう……。

 ――こいつは、ヤバい女だ。

 ――目を合わせたら駄目だ。

 ……そんな風に。
「……せーの――あっ❤ んぁっ❤ ひぁっ❤ やぁぁっ❤」
「――いや、ちょっとお前ら!? 余の口上を無かったことにして行為を再開するな失礼であろう!?」
 パストールはまだしも、レオナにまでアレな扱いをされてゼラは地団駄を踏む。
 ……いや、でも、レオナの気持ちも汲んであげてほしい。曲がりなりにも神に仕えるクレリックである彼女なのだ。そんな相手に、「余、神の王の転生!」などと名乗ったら……普通はこういう反応を受けるだろう。或いは、もっと信心深いクレリックだったら、多分「不敬千万!」と懇々と説教をされる。
 とはいえ、これはアックス&ウィザーズ世界の住人たちだからこその反応であろう。これが、例えばヒーローズアースとかであったなら、ゼラは拍手喝采で迎えられたかもしれない。
 ……一応、彼女がギリシア神話の主神たるゼウスの転生体……少なくともそれっぽいものであることは事実であったのだから。
 ――それの証明であるユーベルコードを、ゼラは憤りにままに発動する。
「『ゼウスの転生たる余は、今一時ヘラの呪いを破り前世の力をこの身にて再現しよう!』」
 見た目はレオナとほぼ同年代だが、身長はともかく胸のサイズにおいては遥かに後塵を拝していたはずのゼラの姿が――変わる。腕と脚がスラリと伸び、腰はくびれ、胸とお尻は大きく盛り上がった。容貌は元のゼラの面影を残しつつ、より可憐に美しく、直視するのも躊躇われるような美貌へと変容する。
 完全体とでも表すべき姿へと変化したゼラからは、感性の鈍い者でもはっきりと感じ取れるほどの神威が物理的圧力すら伴って放出されていた。それの前に、レオナもパストールたちも先とは別の意味で固まる。
 ――そこへ、ゼラは天罰とばかりに雷の雨を降らせた。
「「「「「っっっっ~~~~!?」」」」」
 流石に雷神としても名高いゼウスの転生体(?)か。少なくない数のパストールが黒焦げの屍となり、残る者も這う這うの体で逃げていく。それでいて、取り残されたレオナには掠り傷一つ付いてはいないのだ。
 ……しばらくの間ポカーンとしていたレオナは、やがてハッと居住まいを正し、ゼラに対して跪く。
「……アナタ様の名と存在を知らぬ無知と、それ故の不敬……何卒お許し下さいませ……」
 ……やはり、曲がりなりにもクレリック。それも、優秀だとグリモア猟兵が太鼓判を押していた少女なのだ。紛う方無く種族が『神』であるゼラの本質を、ここに来て見抜いたらしい。
 打って変わって称えられて、ゼラは上機嫌だった。
「ふはははは! では、当初の宣言通りに子作りをしてやるのである! 見よ、前世で数多の女共をヒィヒィと喘がせた余の自慢のモノを!!」
「あぁっ……❤」
 ゼラが下半身の衣を取り払えば、レオナが感動の眼差しで声を上げる。
 神界きってのヤリチンとして悪名高いゼウス……。それの生まれ変わりを自称するゼラがユーベルコードで生やした股間の一刀は、天に向かって反り返る恐るべき剛刀であった。うっとりとした表情でそれの前に座ったレオナは、「ご奉仕させて下さい……❤」と己の爆乳を差し出す。
 ――挟み込まれてしごかれて、ゼラの頬が快楽に緩んだ。
「何という乳圧であろうか……! この柔らかさ、弾力……豊穣の女神にも負けぬと余が保証するのである! ふははっ……! この娘、シャルムーンには勿体ないであるな! どれ、お持ち帰りして余の神官に――」
 調子に乗ってゼラがレオナをシャルムーンから引き抜きに掛かった時――四方八方から押し寄せてきた炎のカーテンが二人を包み込んだ。「ぅわちっ!?」とゼラが仰け反った瞬間、紅蓮の幕は完全にゼウスの転生体(自称)とシャルムーンのクレリックを分断する。
「……何者であるか!? ――むっ? トカゲ共が戻ってきただと……?」
 一度は逃げたはずのパストールたちが、増援を連れて戻ってきたのである。……もっとも、順当に考えれば、この程度のオブリビオン共がどれだけ増えようと、ゼラが敗北するわけがないのであるが……。
「軽く捻って今度こそレオナとお楽しみであるぞ――って、わ、こら、ど、何処触っているのであるー!?」
 ……が、決死の覚悟で炎のカーテンを突破し、死角からゼラへ組み付いてきたパストールたちが居たことで事態は一変する。ゼラへとしがみ付き、その動きを封じようと彼女のあちらこちらをまさぐるトカゲ人間たち……。すると、段々とゼラの動きが鈍くなっていったのだ。
「あっ……あっ……あぁっ……❤」
 先刻、ゼラはユーベルコードの発動の時に『ヘラの呪い』と言っていたが――それは事実である。彼女には前世での妻(……?)たるヘラから呪いが掛けられており……前世の自分(?)=ゼウスがその逸話の中で女性に対してやった不埒な所業が、因果応報で現世の自分に返ってくるようになっているのであった。
 我が身をパストールたちにまさぐられたことで、その呪いが発動してしまったのである。姿形も元のゼラへと戻って……地にくずおれて荒い息を吐く彼女の様は、実にパストールたちの嗜虐心を刺激した。
 手加減無しに――性的に襲われる。
「ぁ――あぁああああっ……!?」
 呪いのせいでゼラには為す術が無かった。ギリシア神話に登場する牝山羊・アマルテイアの毛で織られたというワンピースが剥ぎ取られ、彼女は憐れな全裸を晒す。そして、大きくVの形に開かれた両脚の付け根を――舐められた。
「――あひぃっ……❤」
 カメレオン染みたパストールたちの舌は、酷く長い。秘唇を押し広げられ、内の粘膜を舐め上げられたゼラは、さらなる奥地への入口までも探り当てられて……そこをトカゲ人の舌で発掘されていく……。
「あっ……❤ ぅあっ……❤ あぅぅんっ……❤」
 人間には実現不可能な器用な動きでゼラの肉洞を這い登っていくパストールの舌……。その技巧に、彼女の腰は淫らにくねってダンスを踊る。
「うぅぅんっ……❤ ふぅぅぅぅんっっ……❤」
 途轍もなく強烈で濃厚な下のお口へのディープキスの前に、ゼラは電気ショックを浴びた如く痙攣して……果てたのであった。
 ……それでも、子作りこそ大目的であるトカゲ人間たちが、その程度で満足するはずも無くて……。
「あぁああっ❤ トカゲ様ぁっ❤」
 前の穴も後ろの穴もパストールの怒張で塞がれて、ゼラは己の腹の内をこれでもかと抉り回される羽目に陥った。
「あぁっ❤ はぁぁっ❤ うぁぁんっ❤ ぅひゃぁぁんっ❤」
 ……ヘラの呪いにより、ゼラの顔に嫌悪感は無い。むしろ、自分を犯して犯して犯し抜くオブリビオンたちへ恋する乙女のような眼差しすら向けていた。
 パストールたちも、相手が従順であるならば乱暴に扱う気は無いようである。……彼らにとっては、自らの子を産んでもらう為の大切な母体……。雑に扱って壊してしまうなどもっての外なのだろう。
「あっ❤ んっ❤ んんっ……❤ っっぁああああああぁぁああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~❤」
 何度も、何度も、飽きられること無くパストールたちの遺伝子のエキスを注がれ続けたゼラの胎は、いずれは大切極まる卵の巣までもそれに漬け込まれることになる。
 神々の王かもしれない少女は、まだまだ長い時間をこの饗宴の中で過ごすこととなった……。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『眠りの森の魔女ターリア』

POW   :    ようこそ眠りの森へ
戦場全体に、【「眠りの森」 】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    醒めざる夢の茨
【棺の中から伸びる「眠りの茨」 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    忘却の眠り
【記憶を一時的に奪う呪詛 】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【過去の記憶】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠リミティア・スカイクラッドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


緊急連絡です。
本日、11月22日の朝方、モデムの故障により自宅からのインターネットへの接続が行えなくなりました。モデムの修理・交換にも数日掛かる見込みです。
これに伴い、シナリオ運営にも重大な支障が出るとの判断から、当シナリオの第1章は、今公開されているリプレイで完了とさせて頂きました。
プレイングを採用出来なかった皆様には、深くお詫び申し上げます。

また、当方の執筆環境が整うまでは、第2章のプレイングについても、募集を停止致します。
誠に申し訳ありませんが、何卒ご理解をお願い致します。
【重要】
以下の断章の公開を以って、当シナリオの第2章のプレイングの募集を開始致します。


 ――群竜大陸は冷静と情熱の珊瑚礁に、深い……本当に深々とした溜息の音が響いた。
「いつまで経っても『破邪の言葉』が放たれないと思ったら……何でしょう、この頭の痛くなりそうな状況は……?」
 シャルムーンのクレリックであるオラトリオの少女・レオナと……そして彼女を救助に来たはずの猟兵たちの痴態。それらを目の当たりにし、棺に納まって浮遊する娘は頭を振った。
 ……まあ、『目の当たり』と言っても、彼女の両目は黒い布で塞がれているのだが。
 目隠しをした乙女は、胸に抱いた薔薇の描かれた書物を撫でながら、思い直した風に再度溜息を吐く。
「……いえ、これはわたしの失敗ですね。此度群竜大陸に送り込んだクレリックのことを、予めもっと詳しく調べておくべきでした。この一帯が爆発させる感情と、こうも相性が良いというか、悪いというか……。猟書家の名が泣きます」
 自嘲気味に独白する彼女も、当然のことながら女性だ。故に、子作りへの欲求を今なお爆発させているパストールたちが、彼女に向かってにじり寄ろうとするが――「控えなさい」という凛とした声が響くと、あれほど猛り狂っていたトカゲ人たちが雷に打たれたように硬直し、一斉に跪く。……『オブリビオンは、より高位のオブリビオンには絶対に服従し、その命令には決して逆らわない』……この一連のことを見るだけで、彼女が相当強力なオブリビオンだと理解出来た。
 オブリビオンの乙女は、三度目の溜息を吐いて、意を決する。
「……仕方がありませんね。わたし自らが手を下しましょう。書架の王が探し求めた『天上界』に至る為に、これ以上の足踏みは今後に支障をきたしかねませんから」
 彼女が納まる棺内に敷き詰められた茨が伸び、そういう形の蛇であるかのように鎌首をもたげた。高まっていくユーベルコードの気配に、冷静と情熱の珊瑚礁の湯煙が突風に吹き散らされたかのように霧散していく……。
 ……この期に及んでもまだ乱れ足りないというように嬌声を上げているレオナや一部の猟兵たちを尻目に、この土地は血で血を洗う戦場へと変貌を遂げた。
 敵は――『眠りの森の魔女ターリア』。
 永遠の眠りに誘われるのは、レオナと猟兵たちか? それとも……ターリア自身なのか……?
ロベリア・アナスタシア
(アドリブ絡みお色気歓迎)
くっ!!折角、発情トカゲ相手の異種プレイと思ってたのに
もうボスが来ちゃったじゃない、酷いわ!
もうこうなったら、レオナちゃん私と蜜月の相手してぇ!
……何よ邪魔する気?だったら容赦なしよ!
溜まりに溜ま(り過ぎ)た不満という名の【大ダメージ】を全部糧に
『UC』を発動してその茨ごと敵を【生命力吸収】してやる!
……で、邪魔が無くなったら、まだ欲求が解消されてないレオナちゃんを
とイケない時を刻むわ、収穫ナシなんて絶対に私ガユルサナイ……!

あと私の記憶は全て【20禁指定】のイケないものバカリだから
下手に吸い取って覚えるのは止めた方がいいと思うわ。
……ガチでイキ狂うわよ?



「――くっ!! 折角、発情トカゲ相手の異種プレイと思ってたのに……もうボスが来ちゃったじゃない、酷いわ!」
 ロベリア・アナスタシア(『快楽』と『影』と『媚薬』を司る美魔嬢・f23913)が憤慨した様子で、群竜大陸は冷静と情熱の珊瑚礁に声を響かせた。
 ヤリたいことをヤレぬ内に猟書家・眠りの森の魔女ターリアが出現してしまった為、ロベリアの欲求不満は噴火寸前の火山のようである。
「もうこうなったら――レオナちゃん私と蜜月の相手してぇ!」
「ぃやぁん❤」
 灰色のロングヘアを靡かせて、そのボン・キュッ・ボンで高露出度な肢体をレオナに向けてダイブさせるロベリア。レオナは法衣が乱れて色々と零れ出ているカラダを掻き抱くが……背中の白翼はフルオープン状態で、悲鳴も鼻に掛かっている。拒む気配は微塵も無かった。
(いざ、レオナちゃんとイケない時を――)
「……わたしを前に、少々迂闊が過ぎませんか?」
「っっっっ……!?」
 ――イケない時を刻もうとしたロベリアは、ギリギリで思考を猟兵のそれへと切り替えた。押し倒すつもりだったレオナの身体を掻っ攫い、地面をゴロゴロと転がる。
 ……寸前まで彼女たちが居た地点を、槍の如く尖った茨の蔦が深々と刺し貫いていた。その蔦は、猟書家・ターリアが納まった棺の中へと繋がっている……。
 ターリアから明確に向けられた殺意に、ロベリアの目が据わった。レオナを背後に庇って立ち上がったエルフの赤い瞳が、猟書家の黒布に隠された双眸と火花を散らす。
「……何よ、邪魔する気?」
「それは誤解です。――あなた方がわたしの邪魔をしているのですよね、猟兵?」
 ロベリアとターリアの間の火花は、視線によるものだけでは済まなくなった。……双方共に、知識にも魔法にも並々ならぬものがある魔法使いたち。魔嬢と魔女の魔力が膨れ上がり、ぶつかり合って稲光にも似たスパークを撒き散らす。
「ええ……ついでです。そちらのクレリックの前にあなたを殺して差し上げましょう」
「だったら容赦無しよ!」
 ターリアの棺の奥から、おぞましき呪詛の奔流が迸る。それを恐れること無く仁王立ちして、ロベリアが腰のホルダーから抜き出した薬液を一気に呷った。
「んんんんっ……❤ クるクるクる、キちゃうわっ……!!」
 ロベリアの、ビキニ水着染みた衣装を纏う全身が、途轍もない霊気と淫気で鎧われた。呪いの魔力流をその輝きで受け止めつつ、彼女は右手のひらをターリアへと翳す。
「その茨ごと生命力吸収してやる!」
「……くっ……!?」
 轟々と音を立て、ターリアがこの世界に在る為のエネルギーがロベリアへと吸い取られた。猟書家の棺の内の茨の何割かが枯れ落ちる。……自らが負っているダメージを対価に、戦闘力を増強させる美魔嬢のユーベルコード。パストールたちと、レオナと、思うようにエッチが出来なくて不満という精神的ダメージを溜めるに溜め込んでいたロベリアは、それのおかげで能力が天元突破した。
 ……しかし、ターリアとて強大な魔女にして猟書家。彼女の放つ呪詛は徐々にロベリアを蝕んで……魔嬢の記憶に無数の空白を生じさせる。――記憶を奪い、喰らう呪詛……。
 脳を直接引っ掻き回されるような攻撃に、それでもロベリアは唇の端を吊り上げてみせた。
「……わたしの記憶は全て『20禁指定』のイケないものバカリだから、下手に吸い取って覚えるのは止めた方がいいと思うわ。――ガチでイキ狂うわよ?」
 ロベリアの主張通り、彼女の記憶は常人なら廃人となりかねないほどの狂的な快楽で満ちていた。それを呪詛によって吸収し、追体験しているはずのターリアは、頭痛を堪えるように顔を顰めている。
「……わたしも、初心なねんねというわけではありませんが……確かに、この記憶は少し、つらいですね……っ」
「っっ……!? こ、のぉ……!!」
 そう言いつつも、ターリアの記憶奪取の呪詛はますます強力になってロベリアに襲い掛かってきた。……常人ならば廃人と化すほどの快楽の記憶でも、流石にオブリビオン、かつ猟書家という高位個体なら耐え切れないほどではないらしい……。ロベリアも生命力奪取のユーベルコードにさらなる力を注ぎ込んで対抗する。
 真正面からの力の比べ合い、我慢比べの様相を呈してきた両者の戦いは、やがて唐突に終わりを迎えた。……ターリアの側が、いきなり引いたのである。
「……なるほど、解りました。ここで意地を張ってあなたを殺しても、わたしの側の消耗も激しくなりますね。それで他の猟兵に後れを取ったら元も子もありません……。――ここは一度退かせて頂きます」
「……ま、待ちなさいよっ!!」
 ロベリアが逃がすまいと両手を掲げるが、ターリアはロベリアとの間に無数の茨を佇立させて壁を成した。……ロベリアに生命力を奪い尽くされて枯れ果てた茨の向こうには、既にターリアの姿形は無い……。
「……ボスが逃げるってありなのぉ……?」
 こめかみを手で押さえ、ロベリアが独り言ちた。
 ……ターリアの立場からすれば、今回は『群竜大陸から脱出される前に、レオナさえ殺せれば勝ち』なのである。要するに、レオナに群竜大陸の端まで行かれても、そこで命を奪うことが出来れば問題無いのだ。……ロベリアのように手強い猟兵が護衛に就いている時にレオナ抹殺を強行することは、今の段階ではする必要は無いと判断したのだろう……。
「……嫌よねぇ、魔女って。狡猾でぇ!」
 自分も魔女であることを棚に上げ、ロベリアが吐き捨てる。……その拍子に、エルフの魔嬢の身体がフラッと傾いだ。猟書家の魔女に記憶を喰われた影響で、平衡感覚も覚束ないのであろう。
「――危ないっ。……大丈夫?」
 そんなロベリアを、しがみ付くようにしてレオナが支えたのは、彼女とてクレリックであるからして咄嗟の反応だったのかもしれない。……が。
 ――ムギュギュゥッ♪
 ……それによって押し付けられたレオナの爆乳の柔らかさと弾力は、男も女もイケるロベリアの理性を吹き飛ばすには充分過ぎるものであった。
「レオナちゃぁんっ!!」
「あ――やぁんっ❤」
 一度はターリアに阻まれた展開をやり直すように、ロベリアがレオナを押し倒す。オラトリオの聖職者の少女は、やんわりと拒むような手付きをしつつも、そこにはほとんど力が入っていない。
「んっ❤ ぁうっ❤ やぁっ❤ やぁぁんっ❤」
「あぁんっ❤ レオナちゃんのおっぱい、つき立てのお餅みたいぃ。指がどんどん沈んじゃう……♪ 先っぽもこんなに尖って……可愛いわっ、パクッ❤」
「んぁああっ……❤」
 ロベリアの長い指で乳房をこね回され、妖艶な唇で乳首を吸い立てられ、レオナがおとがいを反らせる。美魔嬢の太股は引っ切り無しに金髪のクレリックの脚の付け根を擦り上げていて……垂れてきた蜜に濡れて光っていた。
 熱望したイケない時間の到来に、ロベリアの脳は熱暴走中。ターリアより吸収した生命力でカラダの方もイケイケGOGO状態の為、レオナを攻める手管はいつもにも増して情熱的だった。
「あぁっ……❤ んぁぁっ……❤ ワタシっ、イクッ……❤ イッちゃうぅっ……❤」
「何度でだって、たっぷりとイカせてあげるわ……♪」
 オラトリオの聖女の秘孔から湧き出す甘露を掻き出すように指を蠢かせ、ロベリアは彼女の白い肌の上に幾度もキスの雨を降らす。
「ここまで来て収穫ナシなんて絶対に私ガユルサナイ……! レオナちゃんの可愛いところ、全部味わい尽くしてあげるんだから……♪」
「あんっ❤ あぁんっ❤ やぁっ❤ ふわぁぁっ……❤」
 ロベリアの指がレオナの下のお口のより奥にまで呑み込まれ、内部の淫肉を入念にマッサージしていく。瞼をピクピクとさせたオラトリオの美少女の腰が、淫靡な痙攣を走らせた。
「あぁっ……❤ そこダメぇっ……❤ そこグリグリされるとっ❤ ワタシっ、すぐにイッちゃ……あぁああああああっっ……❤」
 甘々に蕩けた声を上げ、全身をビクンビクンッと跳ね回らせる聖なる性なる爆乳天使……。

 ロベリアによるレオナのハーヴェスト・タイム。それはナメクジの交尾のように濃厚に、長い時間を掛けて続くのであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユメ・ウツロギ
※アドリブ歓迎、NGなし

ママは、私が守る、です。
蒐集開始(【高速詠唱、情報収集】)。

「ブルーム」にレオナを乗せて逃がし、自身は敵を迎撃。
茨ごと焼き払う様に火炎の魔術による連続一斉発射で攻撃(【高速詠唱、多重詠唱、全力魔法、属性攻撃、誘導弾、一斉発射、弾幕】)

防御を崩し、全力の【アルカナ】を叩き込むが、呪詛で記憶を奪われ、自分が何故ここにいるかも忘却。

レオナを追いたいターリアから、(追って来ない様に)「貴女はトカゲ達の伴侶で子作りの為にここにいる」と告げられ、『子供が欲しい』という感情のまま、それを信じて再び自らトカゲ達との濃密な愛の行為に終始する事に。

赤ちゃん、たくさん作らないと、です…♥



 狡猾なる魔女・ターリアの攻め手は巧妙極まりない。
 例えば、レオナの周囲に猟兵の人数が少ない時を狙って襲撃を掛けてくる……。
 今、オラトリオの少女の手を引いて冷静と情熱の珊瑚礁を駆けるのは、ユメ・ウツロギ(蒐集の魔女・f30526)ただ一人であった。
 まとめた白い髪を激しく揺らして走るユメの表情には、薄いながらも確かな焦燥の色がある……。
「ママは、私が守る、です」
 小さく呟いたユメの緑の瞳の奥には、決意の炎。
 若干9歳の彼女は、レオナの中に母親の偶像を見ていた。二人の年齢差はほんの数歳だが……色々と経験豊富なレオナは、年齢不相応の母性も内在しているのかもしれない。とにかく、それ故にこそ、ユメの「レオナを守りたい」という気持ちは、今回この戦場へと立った猟兵たちの中でも群を抜いていた。
 火炎の魔術で自分たちへと迫る猟書家の茨を焼き切り、レオナを連れて前へ前へと進むユメ。……けれど、ターリアの放つ茨の蔦の物量は如何ともし難く。背後より近付いてくる強大なユーベルコードの気配に、ユメは決断した。風の精霊を宿した魔法の箒を、レオナへと押し付ける。
「……ママは、これに乗って先に逃げて下さい。私はここで、ターリアを喰い止めます」
「ダ……ダメ! アナタ一人を置いていくなんて――」
 年下かつ自分を慕う少女を追っ手の前に残していくなど、曲がりなりにもクレリックであるレオナには甘受出来ないことであった。彼女は共に戦うべく、ユメの横に並ぼうとしたが――主の意を汲んだ『シルフィードブルーム』の行動の方が早い。レオナの腰の帯に自身の柄を突っ込んだ魔法の箒は、金髪の天使を引っ掛けて空へと舞い上がる。
「ちょっ――ユメッ……!!」
 急速に遠ざかるレオナの悲痛な声を背中に浴びながら……ユメは球形の炎を無数に生み出し、眼前へと押し寄せる茨の津波目掛けて撃発させた。莫大な火力が流星雨の如く茨の蔦へ激突し、それを燃やす、燃やす、燃やす……!
 さらに、ユメは並行して高速の詠唱を重ねられるだけ重ね、レオナの翼の色に似た純白の炎を生み出した。周辺一帯を陽炎で揺らめかせるほどの熱量を秘めたそれが、白刃の如き閃光と化して茨が燃えて出来た炎の壁の向こうへと突き進む。
 ――耳をつんざく壮絶な爆音が、群竜大陸の温泉地帯をビリビリと揺らした……。
 そこまでの衝撃を浴びた先から現れたのは……茨の群れを引き連れ、棺に乗って浮遊したターリア。
「……今のは、なかなか効きました」
 そう称賛する猟書家の魔女の棺は、白い煙を上げて燻っている。けれど、痛撃にはなっていないと察したユメは、追撃の為の魔術を紡ぎ上げようとして……。
 ――ターリアの忘却の呪詛が完成する方が先だった。
「……あ? え……?」
 小さき魔女の脳から、何故自分がここに居るのか……そもそも猟兵であるという記憶すらも抜け落ちる。自分の在り方が揺らぎ、キョロキョロと不安げに周囲を見回す9歳の少女の姿に、ターリアは少々の間黙考した。
「……そうですね。とどめを刺すことも手間です。――あなた、そこの白髪のあなたです」
「は、はい……?」
 ターリアに呼び掛けられ、記憶無きユメはおどおどとした様子で相手を見上げた。そこへ、ターリアは諭すように、拐かすように優しげに言葉を告げる。
「あなたは、向こうに居る者たちの伴侶……妻です。妻として、彼らとの間に子を成さなければなりません。それこそがあなたの役割であり、使命なのです。さあ、今すぐそれを果たしに行きなさい」
「あ、あぁ……はい……」
 ユメはフラフラとした足取りで、ターリアに示された方へ歩いていった。そちらには……生き残りのパストールたちの姿。圧倒的上位者たるターリアの命で控えてはいるものの……彼らとて、この冷静と情熱の珊瑚礁がもたらす子作りへの欲求が消えたわけではない。
 そして、ユメの方もその影響が失せたわけではないのだ。むしろ、猟兵としての使命感が消え去った今、彼女の小さな胸の内でそれは留めようが無いほどに昂っている……。
 憐れな幼き魔女の背に、ターリアはクスリと微笑。
「存分に楽しむといいですよ……壊れるまで」
 そんな台詞を残し、猟書家の魔女はレオナが逃げた方角へ進行を再開するのだった……。

「――んぁっ……❤ んぁっ……❤ んぁっ……❤ んぁぁっ……❤」
 冷静と情熱の珊瑚礁に、少女の切なげな喘ぎ声が響く。
 地面に頬を、キュッと握った両手を付けた少女の背筋が、ピクン、ピクンッと震えた。
 その真っ白く華奢な背中を幾筋もの汗が滑り落ちていくのをギョロギョロとした眼球で眺めながら、トカゲ人間が呻きに似た鳴き声を上げる。
 ユメは、俯せでお尻を高くパストールに持ち上げられ……交尾させられていた。
「あっ……❤ んあっ……❤ っはぁっ……❤ はあっ……❤」
 ユメの、120cm台の半ばにも達しないカラダの、まだ狭く浅い女性器に、杭の如きトカゲ人の男根が押し込まれていた。それがゆっくりと、ユメの内部を拡張するように、抜き差しされている。
「あぁっ……❤ んあぁっ……❤ あっあぁっ……❤ はあぁぁっ……❤」
 トカゲの肉棒で秘肉が押し広げられるのに合わせ、ユメの喉が甘美な音楽を奏でる。緑玉のような瞳は潤んで、半ば夢の世界へ焦点を合わせていた。
 小ぶりなお尻を、トカゲのオブリビオンの手が優しげに撫でると、猟兵であることを忘れた少女は嬉しげに震えを走らせる。
「旦那様たち……大好きです❤ ――あっ❤ あっ❤ んぁっ❤ あぁっ❤」
 ユメの秘洞が小慣れてきたことを悟って、パストールの腰付きが若干速さを増した。速度が上がった摩擦運動により、ユメの喘ぎ声も熱量を増やす。
 ……ユメとパストールの結合部から白く泡立った液が分泌し、地面へと垂れていった。9歳の少女の身体の奥からは、その年齢にあるまじき本気で快感に溺れている時の蜜が湧き出している。その事実に、心なしかパストールの鱗だらけの顔も興奮しているようだった。
「ぅあっ❤ ぅあっ❤ ぅあぅっ❤ ぅあぁっ❤ ひゃぅっ❤ ひゃぁっ❤ ひぁっ❤ ひぁああっ❤」
 ユメの全身が薄紅に色付き、完熟した果物のような体臭が立ち昇る。徐々に余裕を無くしていく彼女の啼き声は、絶頂を間近に控えていることを隠しようも無く教えていた。
 ユメ、9歳の身に、昇天の時が訪れる……。
「あっ……ぅあっ――んんっひゃぁぁああああああぁぁああああああああああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ❤」
 ……年齢が一桁の少女とは思えない、盛大なイキっぷりだった。ガクガクッと震え、ビクンビクンッ! と跳ね回った細い肢体から、汗の雫が撒き散らされる。
 そんなユメとパストールが繋がっている部分からは、正気の女性なら耳を塞ぎたくなるような放出音が鳴り響いていた。ユメの胎の内へ、トカゲの子種が注がれた証明である。
 その事実に、微かにだがうっとりとした表情を浮かべ、ユメは呟いた。
「赤ちゃん、たくさん作らないと、です……❤」
(いっぱい、いっぱい作ったら――『ママ』もきっと、褒めてくれます、よね……?)
「……………………マ、マ……?」
 僅かに……ごく僅かに、ユメの頭の何処かで何かがコトリッと動いた気がしたが――それは、はっきりとした形になることは無かった。
「――あっ❤ ……んっ……んっ……❤ っはぁっ……あんっ……あぁんっ……❤」
 ……新たに自分へと入り込んできた次の旦那様の男性器の律動に、ユメは引き続き子作りの宴の中へと耽っていく……。

 ……幼き魔女は、こうして悦びの中へと陥落したのであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
黒幕登場の様ですねぇ。
『霊薬』の影響も胸以外抜けましたし、参りましょう。

初期配置がレオナさんとずれていた以上『迷路』であれば離された可能性が高いでしょうかぁ?
であれば、出来る限り早く突破するのが救出にもなりそうですぅ。

『FBS』を四肢に嵌め飛行、足場の影響を最小限にして進みますぅ。
直線移動等では【耀衣舞】を使用し『光速突進』で時間を短縮しますねぇ。
『眠気』は『光の結界』である程度防ぎ『温泉』の衝動を利用し『眠気』との間で意識を行き来させて耐えますねぇ。

ターリアさんに遭遇したら『FRS』を『茨の突破』に、『FSS』と『反動許容』を強化に使い【耀衣舞】の『光速突撃』ですぅ。



「――まずいですねぇ……」
 四肢に嵌めた光刃のチャクラム・『フローティングブレイドシステム(FBS)』を飛行ユニット代わりとしながら、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、普段は穏やかな顔に焦りの色を浮かべていた。
 冷静と情熱の珊瑚礁……群竜大陸屈指の温泉地帯であったはずの戦場は、いつの間にか木々が生い茂った森へと変貌している。
 ……『眠りの森の魔女』を名乗るターリアの代名詞とも言えるユーベルコードで、その『眠りの森』がこの地へと降臨したのであった。
 それの内へ取り込まれてしまったこともるこるの焦燥感を煽る要因の一つであるが……それ以上に、取り込まれた段階で護衛・救助対象であるレオナとはぐれてしまったことが、余計にるこるを「急げ」と駆り立てる。
(初期配置がレオナさんとずれていた以上、意図的に離された可能性が高いでしょうかぁ?)
 そうであったとしても、るこるにはこういう場面でレオナの位置を探し当て、合流出来るような手立てが……無い。
「……であれば、出来る限り早くこの森を突破するのが救出にも繋がりそうですぅ」
 この手のユーベルコードは、別に一人が突破したところで解除に繋がるわけではないが……唯一の出口の位置を把握し、そこを基点にしなければ、レオナの捜索もままならないのは明白だ。故に、るこるは森の突破を急ぐしかない。
「『大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて舞を捧げましょう』」
 光の結界を纏ったるこるの肢体が、茂るに茂った木々の僅かな隙間を真っ直ぐに潜り抜ける。その速度、光の速さと同等……だが、時間短縮の為とはいえ、それを実行するるこるの精神は緊張感で急激に摩耗していく。
 ……『森』という形態を取るこのユーベルコードの迷宮は、その形態上規則的に整った形状は持ち合わせていない。直線的な道はほとんど無く、あったとしても先のように極めて狭く限られたものとなる。そして、一見ただの植物にしか見えないこの森の木々は、その実恐るべき硬度……るこるの全力の攻撃を何発も喰らわせても傷一つ付かない硬さを持った驚異的な障害物なのだ。
(……そんな物に、結界を纏っているとはいえ光速でぶつかったりしたらぁ――)
 ……るこるの背筋を冷たいものが滑り落ちるのだった。
 それでも、その無理のおかげでるこるの迷いの森の踏破速度は速い。先に飲んだ豊穣の女神の祭器たる霊薬の影響が抜け、膨張していた腹部が引っ込んだことも大きいだろう。……胸はまだまだかなりのサイズに膨らんでいるが。
 ……『眠り』の森らしく、時折睡魔がるこるの脳を掻き乱すが、結界の守護もあって耐え切れぬほどではない。元来の冷静と情熱の珊瑚礁の感情の爆発の影響も利用し、眠気と子作りの衝動の間で意識を行き来させるというマインドセットで、るこるはそのどちらも抑え込んだ。
 ただ……それでも、現状のるこるが普段の彼女と比べて万全の状態には程遠かったのは事実である。その状態で『彼女』と遭遇してしまったのは、何という天の配剤か……。
「……意外な所で会いましたね。あなたはもっと森の奥の方に迷い込ませたと思ったのですが。目的達成の為に、想定外の邪魔が入りましたね……」
 黒布で目元を隠したターリアが、予想外と言わんばかりの表情を口元に浮かべていた。
 ……ターリアの言動から考えて、彼女自身は迷いの森の内部へ取り込んだ対象たちの居所をある程度察知出来るらしい。
(……ということはぁ……レオナさんはこの近くに、居る……?)
 そう、推測出来てしまえば――るこるはここでターリアと戦端を開くしかなくなってしまう。放っておけば、ターリアは遠からずレオナの殺害を果たしてしまうだろうから……。
 そうして……ここからが泥臭い戦いの始まりだった。
「光速突撃ですぅ……!!」
「くぅっ……!?」
 光の速さで行われるるこるの体当たりに、猟書家の魔女が弾き飛ばされる。超硬度の木の幹に衝突する瞬間に、ターリアは伸ばした茨と納まっている棺をクッションとして自身のダメージは軽減した。……それでも、その顔は苦痛に歪んでいる。
 畳み掛けるチャンスではあったのだが……即座にぶつかった木の真後ろへ逃げ込んだターリアへ、るこるは追撃を仕掛けられない。
「……木が、邪魔過ぎですぅ……!!」
 硬過ぎる木々が障害となって、突撃の助走や道筋が確保出来ないのだ。『フローティングレイシステム(FRS)』を用いようとしても、思念で操作される浮遊砲台であるそれらを以ってしても、この深き森の中では射線が上手く通らない……。
 変幻自在な三次元機動とオールレンジ攻撃を強みとするるこるに取って、この迷いの森という戦場は相性が悪過ぎた。るこるはターリアを攻め切れず、ターリアの方もるこるを返り討ちにするには決定力が足りない。
 両者の戦いは泥仕合の様相を呈してきた……。
 ――そうなった時点で、ターリアの判断は早い。
「……えっ!? ターリアさん……!?」
 るこるが目を見張る前で、猟書家の女を納めた棺はスイスイと木々を縫って森の奥へと進んでいったのである。追跡するか否かを、るこるは暫し躊躇した。元々のターリアの様子から、この近辺にレオナが居る可能性が高いと睨んでいたからである。
 ……それは、事実であった。ターリアの姿が、気配も含めて完全に森の彼方へ消えてしまったところで――別方向の木々の陰から、首筋までの金髪と白鳥のような大きな翼がひょっこりと出てきたのだから。
「……やっと、見付けたわ。何なの、この森……? 温泉地帯が、どうしていきなりこんな風になったの……?」
「……レオナさん」
 割と元気そうな護衛・救助対象の姿にほっとしつつ、るこるはターリアの行動にモヤモヤとしたものを覚えるのだった……。

 るこるは存じぬことだが――ターリアは彼女の前に戦った猟兵の一人からも、戦闘途中で逃げている。
 ターリアにとっては、『群竜大陸から脱出される前にレオナを殺せれば勝ち』なのだ。未だ群竜大陸からの脱出については目処が立っていないレオナや猟兵たちを相手に、有利ではない戦いを継続・強行するメリットは、ターリアには今のところ無いのである。より有利に戦える機会を待ち、そこで確実にレオナを殺す為に力を温存した方が良い……ターリアはそう判断したのだ。
 狡猾なる魔女は、こうしてまた猟兵たちのフラストレーションを溜めていく……。

成功 🔵​🔵​🔴​

音取・ゼラ
アドリブ&絡み歓迎、NGなし

ふぁ……お?おぉ!?
感謝するのである、眠りの森の魔女ターリアよ!
トカゲ共が大人しくなり、湯煙を吹き飛ばしてくれたおかげで正気に戻れたのである!
その功と、余の痴態を見てうえにレオナを狙う罪によって、光栄に思うがいい!
貴様に余の【神王の雷霆(ケラウノス)】を拝ませてやるのである!
余の雷雲にレオナと共に乗って眠りの森を見下ろし、そして世界を溶解させ全宇宙を焼き尽くす最強の雷霆を、神罰として下してやるのである!
ふはは!森程度で余の神罰を防げるものか!森ごと焼き尽くしてやるのである!
さて、敵もいなくなったところで今度こそクレリック・レオナとしっぽりヤッてやるのである!



「ふははははっ! 眠りの森の魔女ターリアよ、礼を言おう! トカゲ共が大人しくなり、湯煙を吹き飛ばしてくれたおかげで正気に戻れたのである!!」
 筋斗雲に乗る孫悟空のように雲の上に立ち、音取・ゼラ(自称ゼウスの生まれ変わり・f24198)は厚顔不遜に言ってのけた。その傍らには、足元の雲を興味深そうにツンツンとつつくレオナの姿もある。
 眼下に広がる深く薄暗い森を見下ろして……ゼラは内心で胸を撫で下ろしていた。
(……あ、危なかったのである……)
 冷静と情熱の珊瑚礁だったはずの土地を覆い尽くした怪しげな森は、ターリアのユーベルコードで生み出された迷宮であった。出口が一つしかないというそこに取り込まれていたら、ゼラも脱出にかなりの労力を割く羽目になっていたはずである。
 ……ゼラが、前世(?)たるゼウスの権能で発生させた雷雲にレオナを乗せて上空に舞い上がったのは、ターリアが自身の代名詞たる迷いの森を召喚し切る本当に寸前であった。仮に、ターリアが猟書家としてもう少し強力であったなら……迷宮災厄戦で討ち取られたブックドミネーターやレディ・ハンプティ並みであったなら、ゼラは迷いの森に閉じ込められて為す術無くやられていたかもしれない。
 運が良かった――そのことに肝を冷やしつつも、顔には一切出さず、ゼラは高笑いを響かせる。
「ふははははははっ! 余を正気に戻した功と、余の痴態を見た上にレオナを狙う罪によって……光栄に思うがいい! 貴様に余の『神王の雷霆』を拝ませてやるのである!!」
 ゼラの足の下の雷雲の表面に、無数の稲光が走り始めていた……。
 UDCアースのギリシア神話に明るい者であれば、『ケラウノス』の名を聞いたことがあるかもしれない。
 鍛冶を得意とする巨人・サイクロプスによって鍛え上げられ、ゼウスに献上されたというその武器は、要するに名高きゼウスの雷に他ならなかった。
 一度放てば世界を軽く焼き尽くし、本気で放てば宇宙そのものを破壊すると謳われたギリシア神話最強の暴力……。
 ――それが今、アックス&ウィザーズは群竜大陸にて顕現する。
「世界を溶解させ全宇宙を焼き尽くす最強の雷霆……神罰として下してやるのである、ターリア!!」
 自身を乗せる雷雲から放出されてきた稲妻の群れを、ゼラは右の繊手に集束。――直後、槍の形を成したそれを地上の森へと投擲した。

 世界が、白く染まる。

「――ふははははははははっ!! 『これぞ世界を溶解させ全宇宙を焼き尽くす、余の最強たる雷霆ケラウノスである!』」
 ゼラの大笑を浴びながら、眠りの森は紅蓮の炎に包まれていた。驚愕の超硬度を誇り、熟練の猟兵のユーベルコードを何十回、何百回と叩き付けようと傷一つ付かないはずの彼の森の木々が、残らず松明と化している。
 これは、相性の問題でもあった。如何に高い硬度を有していようと、それは燃えないこととイコールではない。UDCアースの表の世界の物理においても、世界最高の硬度の物質であるダイアモンドは、炭素の塊であるから燃えるのである。
 それでも、ターリアの眠りの森の木々は、そう簡単には燃えないはずであったが……これもまた相性の問題であっただろう。
 地水火風の四大魔術の理論においては、空に浮かぶ『水』である雲の中で生じ、『風』吹き荒ぶ大気を貫いて『地』面へと到達する……そして、触れたもののことごとくを『火』柱へ変える雷は、地水火風全ての属性を兼ね備えた上位の属性として考えられるのだ。
 そんな雷の中でも究極の一つと言えるゼウスの雷霆・ケラウノス――その威力を以ってすれば、ターリアの眠りの森とて炎上出来るのである。
 ……逆を言えば、ケラウノスほどの力を用いなければ、ターリアの眠りの森を損傷させることは出来ないということであるが……。
「ふはは! 森程度で余の神罰を防げるものか! 森ごと焼き尽くしてやるのであ……る……!?」
 ……しかし、ここでゼラの目を丸くさせる事態が起きた。ケラウノスで燃え上がっていた眠りの森の内より急速にさらなる木々が伸びてきて……燃え盛っていた火炎を押し潰し、まるで上書きするようにして眠りの森を再生させたのである。
 前述した通り、眠りの森は『ターリアのユーベルコード』によるものだ。そして、ユーベルコードは何かしらの代償を必要とすることが明言されていない限りは、『一切の消耗無くいくらでも連発出来る』。
 ……即ち、ターリアの眠りの森も燃やされたところで何回でも再召喚出来るというわけなのだ。
 目隠しした魔女が鼻で嗤った光景が幻視されて、ゼラのこめかみに青筋が浮かぶ。
「……良いのである。一度で燃え尽きないというのであれば――二度でも三度でも何度でも焼き尽くしてくれるのだ!!」
 当然、ゼラの『神王の雷霆』も何発だろうと放てるユーベルコードのわけで……。
 ――群竜大陸の一角で、巨大なる雷の柱が幾度となく天地を繋いだ……。

「……はぁ、はあ、はあっ……! ふ、ふははははっ! どうやら余の勝ちのようである!!」
 何十発とケラウノスを撃ち放って……ようやく復活しなくなった眠りの森を見下ろしてゼラは勝利宣言をした。
 ……実のところ、『神王の雷霆』のデタラメな威力から、「何か代償が必要なユーベルコードでしょうか?」と勘違いしたターリアが、ゼラの弾切れを狙って消耗戦を仕掛けたのだが……当てが外れていい加減付き合い切れなくなり、一時撤退したというのが真相だったりする。
 ターリアにとっては、レオナが群竜大陸から脱出を果たす前に殺せれば良いわけなので、今の段階ではまだ無理をする気が無いのであった。
 ……そうであっても、相手を一時的にとはいえ敗走させたのだから、立派なゼラの勝利である。
「――さて、敵も居なくなったところで今度こそクレリック・レオナとしっぽりヤッてやるのである!」
「あ――きゃあんっ❤」
 ゼラは意気揚々とオラトリオの爆乳美少女を押し倒した。レオナの方も本気で悲鳴を上げてはいない。めくるめくお楽しみタイムであった……。
 ――んで、暫し後……。
「……あっ❤ あぁっ❤ ひゃぁああんっ❤」
 涙ながらに嬌声を上げる……『ゼラ』の姿があった。
「ふふっ♪ ゼラ……可愛い❤」
「やっ……んぁっ……ぅひゃああああああんっ❤」
 お互いの衣類が下着まで雲の上に散乱する中、ゼラはその股間に咲く秘花の内へ、レオナの白魚のような指を差し込まれていた。薔薇の如く赤く染まったソコは、シャルムーンの天使の指で蜜を掻き出されていく……。
「こっちも……サクランボみたいで、可愛い……❤」
「ひぅっ❤ そんなに吸っちゃ……あぁっ❤」
 ゼラを横抱きにしながら、レオナの唇が彼女の可憐な胸の頂点を吸い立てる。時に強く、時に弱く、或いは甘く歯を立てられて、ゼラの背筋は反り返ってピクピクッ……と震えた。
 まあ……アレである。前世の妻(?)のヘラから掛けられた因果応報の呪い……。それが此度も発動していたわけだった。
 両脚を大きく開かされたゼラは、その中心点へレオナの口付けを受ける。
「うぁぁんっ❤ そんな所、汚……ぁはぁぁんっ❤」
「いっぱい、溢れてくる……❤ 素敵❤」
 子猫がミルクを舐めるように、ゼラの秘泉から湧き出た甘露がレオナに啜られる。敏感な粘膜を内側まで天使の舌でなぞられて、自称大神の転生体は腰を何度も跳ね上げた。
 ……そして、ついには最も刺激に弱い肉の真珠さえレオナの舌技の洗礼を受ける。真っ赤に腫れ上がったそれは、天使の唇に啄まれ……ケラウノスに匹敵する電撃をゼラの全身に走らせた。
「あっ❤ ソコ、駄目ぇっ❤ しゃぶっちゃ……やぁっ❤ ――ぁああああぅひゃぁぁああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~っっっっ❤」
 甘美な痺れはゼラの身体中の神経を焼き尽くし、彼女を恍惚の世界へと導くのであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​


緊急連絡です。
モデムを交換し、復旧したとお伝えした当方のインターネット環境ですが……本日11月30日の朝から再び不安定な状況に陥っています。
モデムを新しい物に替えたことによる一時的なものである可能性もありますが、交換したモデムが不良品であった可能性もあり、予断を許さない状況です。
その為、本当に申し訳ありませんが、原因を究明し、今度こそ完全に当方のインターネット環境が回復するまで、もう一度こちらのシナリオの運営を休止致します。現在頂いているリプレイ化されていないプレイングは、全て一旦お返しさせて頂きます。
再びのこのような事態に、参加者の皆様には本当に申し訳なく感じております。
一日も早い再開の為に力を尽くしますので、何卒ご理解をお願い致します。
【再開のご連絡です】
本日、1月15日の現在(午前0:30)を以って、当シナリオのプレイング受け付けを再開致します。
大変長らくお待たせしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。

……ですが、あまりにもシナリオの最初の公開から時間が経ってしまっていること、幾度も休止を繰り返してしまったことを鑑み、出来る限り早めの完結を心掛ける予定です。
それに伴い、プレイングの採用数も絞る可能性がありますので、ご了承下さりますよう、お願い致します。
備傘・剱
その一言が出るって事は、お前も、レオナの本性、知らなかったって事だよな?
女って怖ぇ…

てなわけで、狂気耐性が限界を迎える前に、速攻でケリをつける!
青龍撃、発動!
水弾と爪には、神罰をつけ、二回攻撃と鎧無視攻撃と、鎧砕きを合わせて、切り刻んでやる
技を封じられても、接近しているのなら、呪殺弾、衝撃波、誘導弾を一点集中し、零距離射撃のきつい一撃を与えてやる
動きは、結界術と念動力で阻害して、オーラ防御で攻撃を防げば、損害はそうないはず
森に閉じ込められても、第六感と高速移動で速攻出てきてくれる!

うーむ、冷静になって見てみると、すごい事やらかしたんだなぁ…
こいつよりも、レオナの方が怖い

アドリブ、好きにしてくれ


青葉・まどか
何とかレオナさんを保護することができたみたいだね。
だけど、ここからが本番なんだよね。

レオナさんを直接殺しに来た黒幕。
猟書家『眠りの森の魔女ターリア』
ターリアを倒して、レオナさんを守り切るよ。

ターリアの呪詛はユーベルコードによるもの。
単純な【呪詛耐性】では太刀打ちできない。
だったら、こちらもユーベルコードで対抗するよ。

『破魔焔』発動
扱える焔の半分を【結界術】と組み合わせて自身の防御に使用。
ターリアの呪詛を破魔の力を宿す焔で【浄化】する。

さあ、次はこちらの攻撃の番だよ!
残りの半分の焔で、荒れ狂う火の海の様に【範囲攻撃・2回攻撃】!
ご自慢の棺も茨も、全て全て【焼却】してあげる!

※アドリブ・絡み歓迎



「……何でしょう、この頭の痛くなりそうな状況は……?」
 一時的な撤退から、再びレオナの前に戻ってきたターリアは……その間、逃げることもせずに猟兵との情事に耽っていたシャルムーンのクレリックに、額に手を当てて顔を伏せた。
 ――もっとも、それも数秒のこと。首を横に振って気を取り直した眠りの森の魔女は、自身を乗せる棺の内より無数の茨を伸ばす。……汗ばんだ肢体をくてぇと地面に横たえ、荒い息を零す金髪のオラトリオの少女へ。
「むしろ、僥倖と考えましょう。今度こそ――死んで下さい」
 猟書家の魔手が、とうとうレオナの命を手折る――と思われた刹那だった。
「――『天よ、祝え! 青龍、ここに降臨せり! 踊り奏でよ、爪牙、嵐の如く!』」
 両者の間に超高速で割り込んだのは、大気中の水分を凝縮して生み出した龍の如き爪と牙を生やした備傘・剱(絶路・f01759)。彼が巻き起こした真空の刃と超高圧の水の刃が、レオナに迫ったターリアの茨を一本残らず細切れにする。
 ターリアと、彼女の双眸を隠す黒布越しに睨み合いながら、剱は不敵に唇の端を吊り上げてみせた。
「……さっきの一言が出たってことは、お前も、レオナの本性知らなかったってことだよな?」
 小馬鹿にするような剱の言葉を、挑発だと見抜けぬターリアでは無かったが……応じるように、茨の蛇の群れが鎌首をもたげる。
「そちらのクレリックが意識も朦朧としている今こそ、千載一遇の機会ですから。それに……あなたもそれほど余裕があるわけではなさそうですし?」
(っ、読まれてやがる……!)
 ……実のところ、剱はこの冷静と情熱の珊瑚礁のもたらす『子供が欲しい』という感情の爆発に、相当精神を呑まれつつあった。目の端に映るレオナの柔肌に、ズボンの内で分身が膨れ上がりそうになっている。
(それをあっさり見破るとか……女って怖ぇ……)
 小さくブルッと震えながら――けれども剱は、青龍の爪と牙を研ぎ澄ませた。
(タイムリミットは、狂気耐性が限界を迎えるまで――)
 それで剱まで感情の爆発に呑み込まれたら――きっと、レオナの命も潰える。
「――速攻でケリをつける!」
 剱の痩躯が、音を置き去りにして疾走した。
「くっ……相性が悪いタイプですね……!」
 超速でヒット&アウェイを繰り返しつつ、近距離では爪を、遠距離からは水弾を叩き付けてくる剱に、ターリアの表情が歪む。
 猟書家という高位のオブリビオンであるターリアは、総合的には極めて強力なオブリビオンだが……その能力は搦め手方面に特化しており、直接的な殴り合いを得意としているわけではない。特に、スピード方面では決して優れているわけではなかった。故に、直接的な殴り合いを得意とし、特にスピードに優れている剱は、彼女にとって極めて苦手な相手と言える。
 彼の攻撃を茨を駆使して捌きつつも、眠りの森の魔女は防御一辺倒になっていった……。
 ――が、これは決して剱の側が望んでいる展開でもない。
(くそ……神罰の力も上乗せしてんのに、攻め切れねぇか……!?)
 鎧を砕く、或いは鎧の隙間に攻撃を捻じ込む要領で、剱はターリアの茨による防壁を潜り抜けようとするが……彼女の滑らかな肌まで攻め手が届くことは、稀。念動力や結界でターリアの茨の動きを阻害もしているが、そもそもの数が多過ぎて対応し切れない茨も出てくる。
 狂気耐性が保つ時間も刻一刻と減っていっており……剱にも焦りが見られてきた。――その隙を突かれる。
「っっ!? しまっ――」
 足元の地面を突き破り、魔女の茨が急襲。剱は咄嗟に空中を蹴り付けて回避しようとしたが――一手遅い。彼の四肢に巻き付いた茨が、そのユーベルコードを吸い上げる……。
 剱に絶対的な速度と攻撃力をもたらしてくれていた『青龍撃』が、強制的に解除された。猟書家の魔女の口元に、三日月の如き笑みが浮かぶ。
「手こずらせてくれましたが……終わりですね。大丈夫です。彼女もすぐに後を追いますから――」
「くっっ……!!」
 ターリアの黒布越しの視線がレオナの金髪を撫で、剱は奥歯が砕けんばかりに歯噛みする。そんな彼の心臓目掛けて、槍穂のようになった茨が突貫した……。

「――『灼滅』」

「……っっっっ!? 何ですかっ!?」
 剱の生命を終わらせるはずだったターリアの茨の槍が、彼の前に起立した炎の壁に阻まれる。……否、それだけでは済まない。ターリアの呪われし魔力をたっぷりと含んでいるはずの茨は、それが幻想であるかのように爆発的に炎上し、炭と化して崩れた。
「……何とか、レオナさんを保護することが出来たみたいだね。そっちも大丈夫?」
「ああ……助かったぜ」
 こちらも燃え尽きた茨より脱した剱が振り返れば、レオナに負けぬ立派な胸の膨らみを持った黒髪黒瞳の少女が一人。青葉・まどか(玄鳥・f06729)は眼鏡を指で押し上げながら、もう片方の手を指揮棒のように振るい、無数の炎を周辺に乱舞させた。
 それが織り成す障壁の向こうで、ターリアがギリッと奥歯を鳴らす。
「この炎……くっ、強力な破魔の力を帯びていますね。これもまた……わたしと相性が悪いです……」
「あなたの呪詛はユーベルコードによるもの。単純な呪詛耐性では太刀打ち出来ないからね。こちらもそれなりのユーベルコードを用意してきたよ」
 まどかの扱う『破魔焔』は、その言葉通りにターリアの発生させていた茨を次々に松明へと変えていく。そこに籠められていた呪詛は浄化され、辺りの空気さえも清浄になっていくようであった。
(……いや、気のせいじゃねぇな)
 自身の脳を掻き乱していた子作りへの欲求が薄れていることから、剱はそう判断する。……この冷静と情熱の珊瑚礁の影響すら、まどかのユーベルコードの炎はある種の呪いとして浄化していっているのかもしれない……。
「……だけど、ここからが本番なんだよね」
 まどかの黒い眼差しには、怜悧で冷静な光が宿っていた。
「レオナさんを直接殺しに来た黒幕。猟書家――眠りの森の魔女ターリア。あなたを倒して、レオナさんを守り切るよ!」
 まどかの啖呵に、ターリアは……。
「……生憎ですが、急用を思い出しましたので失礼します」
 あまり上手くない冗談の直後、おぞましい言霊と共に記憶奪取の呪詛をまどかへと放った。それを予期していたまどかは、破魔の焔を盾として危なげなく防御する――ものの、その隙に躊躇無く転進した猟書家の姿は流石に予想外であった。
「ちょっ、こんな簡単に猟書家が逃げるの!?」
「わたしは、無駄な戦いはしない主義ですので」
 慌ててターリアの棺を追って駆け出したまどかに、猟書家の魔女は次から次へと記憶奪取の呪詛を飛ばす。もちろん、万全の対策を取っているまどかに、それは通じないが……防ぎながらの追跡では、流石にターリアの方が速い。
 ……ここまで戦ってきた猟兵たちと同じ展開……。群竜大陸から脱出されるまでにレオナを殺せればいいターリアにとって、未だ冷静と情熱の珊瑚礁から抜け出てもいない彼女を、ここで無理して殺すメリットは薄いのだ。
 現状、レオナを守りに入っている猟兵二名が、ターリアにとって相性が悪い相手であることも、そこに拍車を掛ける。
「もっとこちらが有利な状況になってから――改めて伺います。ご機嫌よう……」
「そうは問屋が卸すかぁっ!!」
 咆哮したまどかが浄化の炎を雨あられに撃つが、今度はターリアの方が茨を盾に使ってそれを凌ぐ。黒髪ポニーテールの猟兵と艶やかなウェーブヘアの猟書家の距離が開いていくが……。
「くぅぅっ……流石にレオナさんを置き去りに追い掛けるのはまずいし……」
 これ以上はレオナと離れられないと判断したまどかが、唇を噛む。
「……ふぅ、仕切り直しですね――」
 まどかをチラッと振り返って、安堵の溜息を吐くターリア……。
「――いやいや、もうちょっとだけ俺とのデートに付き合ってくれよ!」
「!?」
 ターリアの間近で響いた、一見軽薄ながら壮絶な殺気を含んだ声――剱。
 再度成就した『青龍撃』によって魔女に追い付いた黒豹の如き猟兵は、手甲に包まれた拳をターリアの棺へと押し当てる。
「本当に、女は怖ぇ。……けど、お前はレオナと比べりゃ怖くねぇよ!!」
 金髪の少女天使の底知れなさを思い返しながら、剱は自分が振り絞れるだけの呪詛を籠めた衝撃波を、眠りの森の魔女へゼロ距離から叩き込んだ。
「っきゃああああああああああっっ!?」
 まるで普通の娘のような悲鳴を上げ、ターリアが棺ごと吹き飛ぶ。
 ……ここまで進んできた道程を、逆回しするかのように。その先で待ち受けるのは、浄化の力を宿す破魔の焔をますます燃え盛らせたまどか。
「さあ、次はこちらの攻撃の番だよ!」
 鬱憤を籠めるに籠めて、まどかは吠えた。
「ご自慢の棺も茨も、全て全て焼却してあげる!!」
 まどかの眼前に、文字通りの火の海が顕現した。そこより巻き起こった紅蓮の大津波が、吹き飛ばされた勢いで体勢を整えることすらままならない女猟書家へ押し寄せ……その身の全てを包み込む。
 ……今度は、悲鳴は聞こえなかった。それを上げる余裕すら無かったのかもしれない……。
 轟々と音を立て燃焼し続けたまどかの炎は、数分後、彼女の意思に従って鎮火する……。
「……殺ったか?」
「……解らないよ」
 剱の問いを曖昧に濁したまどかは……見た。
 ――炎が消えた冷静と情熱の珊瑚礁の地面、それのターリアが居たはずの地点に……底が見えないほど深い穴が口を開いているのを。
「穴を掘って逃げられたぁ!?」
 悔しそうに地団駄を踏むまどかに、しかし剱は首を横に振る。
「流石に無傷では済んではねぇはずだ。……今はそれで充分だ」
 ……今になってようやく意識を取り戻したらしいレオナが目を擦りつつ身を起こすのを指差した剱に、まどかも意識を切り替える。
 二人は、いち早くこの場から離れ、群竜大陸からの脱出を果たすべく、レオナへと駆け寄っていくのだった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

彩波・流江
(レオナさんとの絡み、アドリブ歓迎です!)

感情を抑えるのに手間取りましたが、助けに来ましたよレオナさん!(気付け代わりに獣砲さんにガブガブされながら)

単純な出力では彼方が勝るでしょう…なので、相手の呪詛には同じく『呪詛』で対抗します
勢いを削いだ所へ『破魔』の力を凝縮して放ち、一点突破を図ります
そして本命は、ここに至るまで力を蓄えてもらっていた獣砲さんです!(『エネルギー充填』)
僅かに開いた彼の射線上に猟書家を捉えて、暴風の息吹を放ちます!(UCと『ブレス攻撃』と『早業』)

今出せる全力を持って例え一時的に退けても、配下と遭遇すれば危ないほど消耗してしまうのは避けられないでしょう…



「――助けに来ましたよレオナさん!」
「……ぅ、うぅん……? ――ひょえっ!?」
 再び、冷静と情熱の珊瑚礁という土地特有の感情の爆発……及び、その他諸々の事情によって朦朧としていた金髪のオラトリオの少女は、自分の名を呼ぶ声に意識を浮上させた。
 ……その瞬間に変な声が出たのは、仕方があるまい……。
 レオナを抱え起こし、覚醒を促していた彩波・流江(不縛神フルエリュト・f25223)の頭には――胴体以下が無い巨大な狼の頭部が噛み付いていたのだから。
 尻餅の姿勢のまま後退ったシャルムーンのクレリックに、首から上だけの狼に頭をガブガブされている流江は、力強く言った。
「この土地特有の感情の爆発を抑えるのに手間取りましたが、もう大丈夫です! 安心して下さい!!」
「う、うん……」
 ……頭だけの狼に頭蓋を齧られているのも、その『手間取った』結果であるらしい……。
「……。まあ……ショック療法の一種なのでしょうね……」
 流江でもレオナでもない、第三者の困惑の声が届いた。――猟書家・眠りの森の魔女ターリア。『破邪の言葉』を放たせるべく、シャルムーンの信徒の命を付け狙うオブリビオンの出現に、流江はそのターゲットたるレオナを背後に庇う。
 レオナも、見た目はアレだが流江を猟兵の一人として信頼したらしい。彼女を頼るようにその背中に手を添えた。……それをターリアは鼻で嗤う。
「頼っても無駄ですよ。その娘より、わたしの方が強いですから」
 自らが納まる浮遊する棺の中から、幾本もの茨を伸ばしてターリアは断言した。茨が空中に光の文言を記していくと、おぞましき記憶奪取の呪詛がじわじわと流江とレオナを取り囲み始める……。
 流江は、自らも呪詛の術式を展開し、それをターリアの呪詛へとぶつけた。呪詛と呪詛がお互いを喰らい合い、ターリアの呪詛の進撃が遅くなる……。
 ……そう、『遅くなる』だ。流江の呪詛は、ターリアのそれに明確に押されている。
「……だ、大丈夫なのっ……?」
 心配そうに身を寄せてきたレオナに、流江は微笑んでみせる。
「大丈夫! 私は不縛神フルエリュト――こう見えて、あなたの信仰するシャルムーンさんと同じ神様なんですから。猟書家程度、どうにかしてみせますよ!」
 自信満々に流江は言ってのけるが……実のところ、それはレオナを励ます為にやっている虚勢の面が強い。流江自身、解っているのだ。ターリアが看破した通り――ユーベルコードの出力は、流江よりもターリアの方が上を行く。
 けれど……そうだとしてもやり様はあるのだ。
「――付いてきて下さい!」
「は、はいっ……!!」
 レオナの手を引き、流江はある一方向へと駆け出した。レオナと繋いだのとは逆の方の手を前方に突き出し、そこにありったけの破魔の力を凝縮する。
「……なっ……!?」
 ターリアが、黒布に覆われた目を見張った。彼女の強大な呪詛の壁を突き破り、流江とレオナが転げ出てくる。
 ……ターリアの側の呪詛へ、同じく呪詛を衝突させて勢いを削ぎ、さらにそれによって稼いだ時間で呪詛が比較的薄い部分を見破って、流江は呪われし包囲網を突破してみせたのだ。
 ターリアが新たな呪詛を紡ぎ上げ、流江とレオナに向けようとするが――一手遅い。
「『本命』の準備は、もう整っているんですから!!」
 流江は、自分の頭に噛み付いていた狼の頭部を外し、右腕へ。そこに被さるように装着された狼の口内には――莫大なユーベルコードが集束されていた。
 件の狼の頭部は、飾りではない。『福音の獣砲』と呼ばれる魔導武器なのだ。その上……その獣砲が流江の頭をガジガジやっていたのは、彼女の気付けの為ばかりではない。そうすることで流江のユーベルコードを、己の内へ充填していたのである。
 充填率120%を超えたそれは――冷静と情熱の珊瑚礁の地面をビリビリと揺らすまでに高まっていた。
「くっっ……!? 侮り過ぎましたか――」
「獣砲さんとあなたの射線は通っています! 照準も補正済み! 逃がしません……!!」
 流江の意志に応え、獣砲が咆哮と共にユーベルコードの息吹を吐いた。それは、渦を巻く暴風と化して猟書家の魔女を捉える。
 ターリアも茨を無数に展開、盾としたが――次元の壁すら打ち砕く竜巻と化した獣砲のブレスは、魔女の防御をことごとく貫通した。
「っっっっ!? きゃああああああああああああああああっっ!!」
 そこは普通の女性と何ら変わらない悲鳴を上げ、ターリアが茨ごと、棺ごと、彼方へと吹き飛ばされていく……。
 それを見届けて……流江はガクリと膝を突いた。
「……えっ!? ア、アナタ……大丈夫!? 凄い汗……」
「あ……あはは……。ちょっと……無理しちゃいましたね……」
 守るべきはずのレオナに逆に支えられて、流江は乾いた笑いを漏らす。
 ……ターリアを一時的にでも退かせる為には、流江には今の自分が出せる全力を振り絞るしかなかった。その結果、動くこともままならないほど消耗してしまうと理解していても、それを作戦に織り込むしかなかったのである……。
 流江は、震える指先でターリアを吹き飛ばした方向とは真逆をレオナに示す。
「私のことはいいですから、レオナさんは急いで逃げて下さい。他の猟兵がすぐに追い付いて、守ってくれるはずですし。……私は少し休めば大丈夫ですから、放っておいてくれて良いですよ」
「で、でも……」
「――行って下さい」
 曲がりなりにもクレリックとして、弱っている流江を残していくことを躊躇するレオナに、不縛神フルエリュトは厳かに、やや強めに命じた。
 ……信奉するシャルムーンとは別とはいえ、神の言葉。レオナは、何度も振り返りながらも流江の示した方向へ走っていった……。
 彼女の、大きな白鳥の如き翼が生えた背中が見えなくなった頃――辺りの岩陰から、のそのそと複数の影が出現する。
 直立したトカゲのような異形の者――パストール。
「……うぅっ……!」
 彼らの子作りへの欲求に滾った眼を目の当たりにして、流江は自分にこれから降り掛かる運命を確信する。
(……解っていた、ことです……!)
 ターリアとの激闘が、流江を激しく……普段なら何ということも無い、パストール程度のオブリビオンにすら対抗出来なくなってしまうほど疲弊させるであろうことは。
 そうだとしても、守るべき者を守る為に、正義を愛する女神はそれを甘んじて受ける覚悟でこの戦場に立ったのだ。
 ただ、それでも……。
「……レオナさんにだけは見られなくて、良かったですね……」
 守り抜いた少女に、守られたことを悔やませずに済んだこと……。それは間違いなく、流江にとってはただ一つの救いであった。

 ……そして、ここからは一切救いの無い時間が訪れる……。

「――あっ……❤ あぅっ……❤ あぅぅっ……❤ あぅんっ……❤」
 群れ成す鱗の隙間から、苦しげな……けれど、艶を隠し切れない喘ぎ声が漏れる。
 レオナのそれに勝るとも劣らない二つの乳肉が、淫猥にこね上げられ、その先端を痛々しいまでに尖らせていた。
「んっ❤ んぁっ❤ んあっ❤ んあぅっ❤ ……も、もぅ出しちゃ……らめぇっ……❤」
 寝転んだ自らの腰の上に跨らせた女神を、現在彼女と繋がっているトカゲ人間は容赦なく突き上げる。流江の細腰をガシッと掴み、凄絶なグラインドで彼女のお尻をタプタプと弾ませていた。
「あっ❤ ひぁっ❤ ひあっ❤ ひぃあっ……❤ それ以上されたら、私ぃ……っ❤」
 爆乳を暴力的なまでに揺らして、流江が背筋を弓のように仰け反らせた。細かい痙攣が彼女の全身を走り抜け……ここまでに、流江が数え切れぬ回数の絶頂へ導かれたことは明白である。
 ……同時に、流江の女性として恵まれたカラダが、パストールたちを数え切れぬ回数絶頂へ導いたことも確実であった。それも……『彼女の中』で。
「あっ❤ あっ❤ あぁっ❤ ぅあぁっ……❤」
 パストールの律動に合わせ、自分の胎の内で波打つ自分以外の生き物の体液の存在感に、流江の啼き声は悲痛さを増していく……。
「ゆ、許してっ……もぅ、許してぇっ……❤ 私ぃ……本当に赤ちゃん……デキちゃ――あぁっ……❤」
 許しを乞う流江の切実な訴えに――パストールはさらなる激烈な摩擦運動で応えた。女神の灰色の髪が踊り狂い、汗の玉が流星のように宙を翔ける。
「あっ、あっ、あっ、あっ❤ あ、あ、あ、あ❤ あっあっあっあっあぅあぅあぅあぅあっあっあっあっっ……❤」
 マグニチュード8の大揺れの中にあった女神の肢体が、やがて唐突に静止して……。
「っあ――ぅぅひゃぁぁああああああああああああああぁぁああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ❤」
 ……またも為された種付け行為に、女神フルエリュトが悲哀と悦びが入り混じった嬌声を上げる。

 この日、流江は肉体の奥の奥まで爬虫類人間の子種に染め上げられたのであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

パニーニャ・エルシード
【恋華荘】
初期主人格…『アザレア』
サブ…「パニーニャ」

『ん、攻撃は任された…』
ユベコで精霊龍人モードになって攻撃、茨を牽制するけど…
『あれ?(「うそ!?」)』
変身封じられて強制解除されちゃった。
けれど…
「入れ替わるくらいなら…えーいっ!」
身体の主導権をパニーニャに変えて…『カウンター』気味に氷魔法の『属性攻撃』!

あとはいちごと合流って…
「見事に暴走してない?あれ…」
『(今ならこの場所のせいにできるよ?)』
「それは…うん、しょうがないわよね…?」
愛撫に身を委ねつつ、自分からも固いのを受け入れて…
分裂しないでするのって、二人分快感纏まっちゃうから…
乱れ過ぎる顔見られるの、恥ずかしくなっちゃうかも…


ジオレット・プラナス
【恋華荘】

イマワタシハナニヲミラレタ…?
(一瞬、眠気と共に『持っていかれた』感触に総毛立ち…
お腹の奥の温もりに無意識にお腹をさする)


そっか…
私から『子供』の記憶を…
(お腹を満たす感触が…無性に欲しい感情が、今はありがたくて)

返して…
その思いは…
その愛は私は失くすわけにはいかない…!
(心の赴くまま子守唄のユベコを『歌唱』
記憶の呪詛ごととり返そうと…)



そのまま、いちごの暴走にあえて受け入れて…
自分から、ほんの少し出るミルクで胸を濡らして、固いの挟んですりすりして…
「いちご…まだ、出るよね?
…私のお腹にもあったかい思い、沢山ちょうだい…♪」
欲求と別に、いちごの愛情たっぷり欲しいのをおねだりしちゃうよ


彩波・さくら
【恋華荘】
「うう、身体中べとべと……
それに、服もどこかにいっちゃった……」

温泉で身体を流して綺麗になったら【ドレスアップ・プリンセス】でドレス姿に変身するよ。
これで服がなくても大丈夫。

「って、いちごたちも来てるの?」

いちごたちに合流するけど、そこには魔女ターリアが。
プリンセスハートで攻撃するけど、呪詛を受けて、いちごや皆のことを忘れてしまい……

「だれ、あなた……?
けど、あなたを好きだってことだけは覚えてるよ……」

自分とそっくりの女の子みたいな男性に身を預けて……
心の底から子作りを楽しむよ。

……記憶を失って、相手が禁断の男性だということに気づかないまま。

アドリブアレンジ大歓迎


彩波・いちご
【恋華荘】
…なんかとんでもない事していたような(震え
気を取り直してボス戦です!
真面目に行きますよ!(フラグ

【異界の抱擁】にて触手を召喚
ターリアの拘束を狙います!
パニーニャさん、ジオさん、金枝さん、攻撃は任せます

あれ、仁美さん、それにさくらまで!?
話はあとです
このまま合流して協力していきましょう!

…が、召喚時の狂気に飲まれたのか、記憶を奪われたのか、頭が混乱して…
倫理観とか使命とかを忘却していって…

私のすべきことは…大切な皆さんとの子作り、でしたっけ…?
そのまま、皆さんを満たすべく、順に愛し合います
キスをして、胸を揉んだり舐めたり愛撫して、そして挿入して、中に出して…
全員愛しますね


音取・金枝
【恋華荘】

魔女ターリアが湯煙を霧散させてくれたおかげで正気に戻れました
が、その所為で自己嫌悪で沈んでます。金枝はなんてことを……
ですが、そう沈んでもいられないので変身して【無限神臓制限解除】で双閃剣ナイ&ニルで斬りかかる!
時間内に終わらせる!これでトドメだ!
しかし、トドメの瞬間にいちごさんの触手に捕まり、時間切れで変身解けた瞬間に呪詛を喰らい記憶を奪われ……
昏睡から目覚めたら金枝は夫の記憶を失っていて、ターリアがいなくなったので再び満ちた湯煙の影響を昏睡時から受けていたので目覚めた時から子作りしたい欲求に呑まれています
その所為で、いちごさんに襲われてもただただ歓び、愛し合ってしまいます……


霧沢・仁美
【恋華荘】の皆と合流してターリアと戦うよ。
いちごくんも皆も来てたんだね、これならもう何も怖くない!

湯煙が散っていったおかげか、願望は何とか我慢できるくらいに収まってる。
今のうち!

念動電光球のプラズマ球を、タイミングをずらしながらターリア目掛けて撃ち出していくよ。
最初は牽制、他の皆の攻撃で隙ができたら、80発全部纏めてぶつける。
その茨ごと焼き尽くしちゃうんだから…!

でもターリアが離れていったところで欲求が我慢できなくなって。
呪詛で記憶を奪われたのか、何でここに来たのかも忘れて。
いちごくんを受け入れて、胸やお口でご奉仕したり、いっぱい注いでもらったり…
レオナさんも巻き込んで、何度も何度も…



 ここまで、レオナをターリアから守り抜いてきた他の猟兵たちの奮戦……。
 それを、次に受け継ぐことになったのは、猟兵専用の女子寮・恋華荘の面々であった。
 その中でただ一人の男性……一見可憐な狐耳の女の子に見えるが、間違いなく生物学的には男である彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は……慄いている。
「……何かとんでもないことしていたような……!?」
 ……ようなではなく、実際にしていた。それは、彼に背を向けて座り込んでいる音取・金枝(若奥様は秘密の変身ヒーロー・f25315)の様子から明白である。
 ターリアの放つ物理的圧力すら伴うユーベルコードの波動で、冷静と情熱の珊瑚礁に立ち込めていた湯煙は吹き飛ばされていた。奇しくもそれのおかげで正気に返った金枝だが……本当に少し前までは、この土地の温泉がもたらす『子作りへの欲求』という感情の爆発に任せ、いちごとそれはもう激しく濃厚な行為に耽っていたのである。
 ……金枝は、結婚してまだ二年と経っていない人妻だというのに……。
「か、金枝はなんてことを……」
 自己嫌悪に陥る若奥様だが――敵は、猟書家の魔女は待っていてはくれない。
「……。申し訳ありませんが、そろそろ本気で彼女を仕留めさせてもらいます。邪魔をするのであれば――殺しますよ?」
 浮遊する棺に乗って、黒布の眼帯で両目を覆った女猟書家は強い言葉を放った。
 ……ここまでは、戦況が少しでも不利になれば退いて仕切り直していたターリアだが、ここでその余裕をかなぐり捨てつつある。そもそも、いちご、金枝に加え、ジオレット・プラナス(月夜の鎮魂歌・f01665)やパニーニャ・エルシード(現世と隠世の栞花・f15849)――今は正確には『アザレア』の方が肉体の主導権を握っている……までレオナの護衛に就いている現状で襲撃を仕掛けるのは、これまでのターリアからは考えられない強引な手法であった。
 ……そうする理由は、魔女の棺にも、魔女自身にも、少なくないダメージが見られるせいかもしれない。先に戦った猟兵相手に逃げる機を逸し、想定外の負傷を受けたことが、ターリアの焦りに火を点けたのだ。
 猟書家の名に相応しい殺気を放出する眠りの森の魔女の姿に、いちごはパンッと両手で自らの頬を張って、気合いを入れ直す。
「気を取り直してボス戦です! 真面目にいきますよ!!」
 ……うん、何か、いちごが言うと……フラグにしか聞こえない。
 それでも、恋華荘の実質的リーダーの指示は的確だった。
「『ふんぐるいふんぐるい……、星海の館にて微睡む我が眷属よ!』――ターリアの拘束を狙います! アザレアさん、ジオさん、金枝さん、攻撃は任せます!!」
「……おぞましい術を使うものですね……」
 吐き捨てながら、ターリアが己の乗る棺の高度を上げる。
 いちごの影が辺り一面に広がり、そこから数え切れぬ本数の触手が浮上してきた。それらはターリアへ向けて鎌首をもたげ、彼女の肢体を捕らえようと襲い掛かるが……相手も恐るべき魔女。棺の内よりいちごの触手群に負けぬ数の茨を伸ばし、迎撃する。
 その、触手や茨を足場に、褐色の肌にシスター装束の女が駆けた。
「ん、攻撃は任された……」
 肉体の内で、アザレアとパニーニャが深く意思を疎通させる。
(『『……少し、ギアを上げるよ』』)
(『「おっけー、手短にね……正直きっついから!」』)
 アザレアの秘める竜の血統と、パニーニャが秘める精霊の血統、それらが混じり合い……一つに昇華した。
 龍と人、双方の特徴を併せ持ち、精霊の霊力を纏った姿へ変身したアザレアの振るった炎を模した刀身の剣が、ターリアの茨を暴風の如く薙ぎ払う。
「そう沈んでもいられない――『例え我が身が砕けようと! 無限神臓制限解除(シャイニング・ハート・オーバービート)っ!』」
 アザレアに続いて触手と茨を駆け上がった金枝の姿は、既に『ナイアルティン』へと変じている。さらに、邪神の一部を埋め込まれた彼女の心臓が暴走染みた拍動を起こし、高純度の魔力を間欠泉の如く放出した。それによって六倍に増強された戦闘能力を以って、魔導装甲にて全身を覆った若妻は、犯してしまった浮気の罪悪感を八つ当たり気味にターリアの茨へとぶつけていく。
 ジオレットもまた、アザレアと金枝ほどではないが、手にした細身の短剣で堅実にターリアの茨を刈り取っていった。
「くっ……」
 ターリアの口元が苦々しげに歪む。茨自体は棺から無尽蔵に湧いてくるものの、その物量で押し切れない現状は彼女の望むところではない。
 しかも……。
「『プラズマ展開……行くよ!』」
「っっ!?」
 いちごたちとは別方向から、プラズマ化するほどの熱量を秘めた火球がターリアへと撃ち込まれた。どうにか棺で受けて直撃を避けた魔女が振り返れば、そこに居たのは……霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)。黒髪ポニーテールを揺らすセーラー服少女の周囲で、80を数える光熱球が稲光を散らす。
「仁美さん!」
「いちごくんも皆と来てたんだね。これならもう何も怖くない!」
 青色髪の妖狐の男の娘へ微笑みながら、仁美は追撃のプラズマ弾をターリアへと飛ばす。それをどうにか避ける猟書家の魔女だが、その隙を突いてアザレアの衝撃波と金枝の大振りの短剣が牙を剥いた。……段々と、追い詰められていく……。
「――くはっ……!?」
 重ねて、仁美とはさらに別方向から、謎のハートが飛んできてターリアへ命中した。見た目はアレだが、魔女の呻きが決して低くない威力を宿していることを教える……。
「――って、いちごたちも来てたの!?」
「さくらっ!?」
 件のハートを放った、あまりにも自分によく似た少女に、いちごは瞠目する。
 ……彩波・さくら(龍神の聖女・f25299)。いちごの血を分けた双子の妹であり、妖狐であるいちごが持つ狐の要素を除けば、本当によく似ている……。そのさくらは、何故だか兄に対してばつが悪そうであった。
(ぅ、うぅ……べとべと、まだ何処かにこびり付いてたりしないよね……?)
 場違いな、豪華絢爛なドレスを身に着けた我が身を掻き抱き、さくらはいちごから目を逸らす。
 さくらの小柄で繊細な肢体は――この地に巣食うパストールという名のトカゲ人たちに犯すに犯し抜かれていたのである。何とか……どうにかそこより逃れられたさくらであったが、元々着ていた服を失ったばかりか、女性としての尊厳すら踏み躙られるだけ踏み躙られてしまった後なのだ。……一応、この地に潤沢に存在する温泉で身体の汚れは落としたが……心に刻み込まれてしまった穢れは、消せはしない。
 それを……さくらはいちごには気付かれたくはなかった。胸の内で、禁断の気持ちを抱いている想い人には……。
 ――が、そんなほろ苦い感傷に浸っている暇は、この場には存在していなかった。
 何せ、相手は……曲がりなりにも猟書家なのだから。
「……あれ?」
(うそ!?)
 崩壊は、まずはアザレアから。一瞬の隙を突かれ、その四肢へとターリアの茨が巻き付いた。精霊龍人形態の今の彼女なら、その程度の束縛など引き千切るのは容易い……と思われたのだが。
 ――当のその『双血融合深化』が強制的に解除された。ターリアの茨には、捕縛した対象のユーベルコードを封じる呪詛が宿る……。
「アザレアさん!? 今助け――あぁっ!!」
 仲間の危機を救うべく、いちごが己の眷属たる触手たちへ命じるが――タイミングが悪かった。
「時間内に終わらせる! これでトドメだ! ――えっ?」
 アザレアを捕まえる茨へと伸ばされたいちごの触手の群れへ、ちょうど彼女の脇をすり抜けてターリアへ肉迫しようとしていた金枝が突っ込んでしまったのである。……金枝が使用中の六倍強化には、実はシビアな時間制限があった。それ故に焦燥感が芽生えていた金枝が、若干視野狭窄に陥っていたことも災いしたと言える……。
「……千載一遇の好機ですね……!!」
 恋華荘のメンバーにとっては最悪のその瞬間に、ターリアは記憶奪取の呪詛を辺り一面へ乱舞させた。
「――レオナさん、急いで逃げて下さい!!」
 いちごは、咄嗟に自分たちのさらに後方に居るレオナへの射線を触手で遮った。……その結果、自分たちは記憶を奪う魔女の呪いをまともに喰らう。
「きゃああああっ!?」
 胸を呪詛で撃ち抜かれたさくらが、ゆっくりと仰向けに倒れる。……『ドレスアップ・プリンセス』で構成されていた彼女のドレスが解けるように掻き消え、一糸纏わぬ痩躯を晒して気を失った。
「あ――」
 金枝も、強化の時間が切れ、ナイアルティンへの変身さえも解けてしまう。同時に襲い来る、無茶な強化の反動たる意識の喪失……。崩れ落ちる若妻もまた、魔女の呪いに蝕まれた。
 ……そして……。
「……っっ!?」
 ジオレットが、転倒直前で踏み止まる。
(イマワタシハナニヲミラレタ……? ウバワレタ……?)
 荒い息を吐きながら、白髪の、生体部品も数多く使われたミレナリィドールは、己の下腹部を無意識にさする……。
「……? この記憶は……あなたですか?」
 恋華荘の者たちから奪った記憶を閲覧して――ターリアが困惑気味にジオレットへ顔を向けた。
 ……そうして、途轍もなく大切な記憶を魔女に奪われたことを、白きミレナリィドールは悟る……。
「……そっか――」
 ジオレットの声は至高の楽器のように美しく――永久凍土より削り出された刃の如く、冷たかった。

「……返して」

 その言葉に籠められた絶対零度の怒りに、ターリアが思わず仰け反る。

「その思いは……その愛は、私は失くすわけにはいかない……!!」

 奪い取られた『子供の記憶』。ジオレットの根幹を成すものの一つ。それを奪い返す為――『月夜の鎮魂歌』はその真髄を発揮した。
「『きらきら きらきら とおくにひかる、わたしのちいさな、おほしさま……♪』」
 何処からか流れてきた旋律が、空中に光の楽譜を描き出す。優しげな歌声が辺りを包み込み――ターリアのユーベルコードが軋みを上げる。
「なっ……!?」
 自身のユーベルコードを蹂躙し、暴力的に打ち消していく子守唄に、猟書家の魔女が戦慄した。
 ……そこに、合わせるように飛び込む影が一つ……。
「――えーいっ!」
 額の宝石が青色に染まり、アザレアから肉体の主導権を譲渡されたパニーニャが、渾身の魔力を振り絞って氷の魔法を成就した。
 ……記憶奪取の呪詛は、ちょうど人格の交代をやっていた=どちらの人格も表に出ていなかった瞬間に喰らったことで、やり過ごすことが出来ていたのである。
「っっ……ああぁっ……!?」
 礫のような雪を雨あられに全身に受けて、ターリアが打ち震えた。彼女に、今度は灼熱の光が降り注ぐ。
「寒かったよね? 温めてあげる! その茨ごと焼き尽くしちゃうんだから……!」
 仁美が、残っているありったけのプラズマ球をターリアへ殺到させた。魔女の悲鳴は、爆音に掻き消される……。

「……な、何とか、退かせたね……」
 逃げていくターリアを見送り、仁美は膝を突く。
 ……正確には、見送るしかなかったのだ。
(……ターリアが湯煙を散らしたおかげで、我慢出来るくらいに収まってたのに……)
 仁美の豊満な胸の内には、再びムクムクと子作りへの欲求が沸き立ち始めていた。
「呪詛が、掠めた……から……」
 子供が欲しいという願望を抑え込む為の、猟兵としての使命感とか義務感とかの記憶が、奪われてしまったらしい……。
 ――そんな仁美の目前に、いちごが仁王立ちする。
「私のすべきことは……大切な皆さんとの子作り、でしたっけ……?」
 ……いちごは、どうも倫理観の記憶を奪われたらしい……。

 ――そのような二人が相対すれば、ヤることなど一つだった。

「……んっ……んちゅっ……んんっ……ぺろっ……❤」
 いちごの……その可愛い外見からは想像出来ぬ猛々しいモノを、仁美は己の深い深い乳房の谷間に挟み込んでいた。
 左右からの乳肉の圧力に、いちごの分身はビクンビクンッと震え、先端の亀の頭のような部分を漏れ出てきた欲望の汁で照り光らせている……。
 仁美は、自身の舌先でそんな風に照り光る部分をチロチロと舐めていた。
 そして、ソレを咥え込む為の仁美の第二のお口は――ちゃっかり戻ってきたレオナの接吻によってすっかり綻ばされている。
「んっ……んっ……あはっ♪ ねぇ、そろそろ入れてあげて……? 仁美のここ、もう凄いことになってるから……❤」
「ぅひゃぁんっ……❤」
 レオナの細指でくぱぁっとご開帳された仁美の女陰は、真っ赤な薔薇のように色付き、蜜に濡れて……粘膜をピク、ピクッと蠢かせていた。いちごを受け入れる準備など、もうとっくに完了していて……期待に蕩け切っている。
 ソコへいちごが突入することを阻む者など、この場には最早居ない……。
「んっ、んんっ❤ ――んぁああああんっ❤」
 妖狐の土地神様の肉槍に刺し貫かれて、仁美の背筋が仰け反った。レオナといい勝負の胸肉が反動で激しく踊る。
 ――いちごの腰の律動が始まれば、仁美のバストのダンスは余計に激烈なものとなった。
「はぅっ❤ はぅっ❤ はぅぅっ❤ ひゃぅぅっ❤」
 仁美の肌から汗の玉が飛び散り、ポニーテールが本当に馬の尻尾のように揺れた。JKの瑞々しい肉体がいちごの獣の如き腰の振りと衝突を繰り返し、軽快な音を走らせる。
 その旋律は徐々にテンポを上げ、同様に仁美の悲鳴も速さと甘さを増していく。
 やがて、ついに……。
「っっっっ、っっっっっっっっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~❤」
 いちごに覆い被さられ、唇を吸われながら、仁美は絶頂した。――間髪入れず、いちごも仁美の内部で爆発。その勢いで、彼の子種は仁美の深奥にまで広がっていく……。
 爆乳をいちごの胸板で押し潰されながら、仁美は彼からの種付けプレスを受け入れるように腕も両脚も彼の身体へと絡み付かせていくのだった……。

「――んぁっ❤ んあっ❤ んぁぁっ……❤ んあぁっ……❤」
 仁美やレオナとの交わりが終わった後、いちごに迫ったのはジオレットだった。彼女は、二人の腰を立たなくしても未だ暴走をやめないいちごからの行為を何から何まで受け入れて……既に、その下腹部の内にある子を育む為の生体部品には、いちごの遺伝子が溶けた体液がいっぱいである。
 けれど……それでもジオレットの方からいちごとの行為をやめることは、無い。
「あぁんっ❤ あぁんっ❤ いちごっ❤ いちごぉっ❤」
 犬の交尾のように背後から圧し掛かられ、いちごの腰使いに翻弄されながら、ジオレットはお尻を淫らにくねらせる。
「っっっっ❤ っはっ❤ はくぅぅぅぅっ……❤」
 とっくに一桁では済まない回数のいちごの命の飛沫を胎内へと浴び、ジオレットは白いおとがいを上げてプルプルと痙攣した。左右で色が違う瞳が焦点を合わせる虚空に、彼女は何を見ているのか……?
 ……ターリアに使われた記憶奪取の呪詛。それにて一時的にとはいえ奪われた、ジオレットの大事な思い……。
 それを埋め合わせるように、白きミレナリィドールの乙女はいちごへとねだる。
「いちご……まだ、出るよね?」
 ジオレット自身に……そしてそれ以前にも相当放出しているはずなのに、全く硬度を失う気配が無いいちごの肉の棍棒へ、自らの形の良い乳房を擦り付けるジオレット。先端が弾かれて生じた甘美な刺激に、酔った風に双眸をとろんっとさせる。
 件の突起からは、僅かに白い液体も滲み出ていて……。
「……私のお腹にもあったかい思い、たくさんちょうだい……♪」
 ジオレットのおねだりは、聞き届けられた。
「んっ❤ あっ❤ ひゃっ❤ んぁっ❤ あぅっ❤ あうっ❤ あひゃぅぅっ❤」
 いちごの欲望と愛情は、ジオレットの胎内にこれ以上ないほど注がれ続けたのである……。

 ……それら一部始終を、パニーニャはしかと見届けてしまったのであった……。
「見事に暴走してない、あれ……?」
 このままこの場に居れば、パニーニャも遠からずいちごに見付かってしまうだろう。そして……そうなれば、彼女だってその肉体をいちごに堪能されてしまうはずだ。
 ……そう、なのだが……。
(今ならこの場所のせいに出来るよ?)
 ……アザレアからの悪魔の囁きだった……。
「……え? いや、その、あの…………」
 ――結局、パニーニャはその悪魔の囁きに屈した……。
「ひっ❤ ひんっ❤ ひぃんっ❤ ひぃあぁっ❤」
 いちごに両脚を腋へと抱え込まれ、逃げるに逃げられなくなったパニーニャは、その両脚の付け根へといちごの腰の一刀による打突を繰り返し受けることとなっていた。
 パニーニャの褐色の肌の上を、汗が銀色の線を引いて幾筋も流れていく。100cm超えの乳房が、いちごの腰がぶつかる反動で上下左右に跳ね回った。
「やっ❤ やぁっ❤ ひゃあっ❤ んひゃあっ❤」
 いちごの牡の切っ先が、パニーニャの体奥の牝の器官の入口をグリグリと抉る。その桃色の刺激に、彼女の腰は頼りなくも淫らな舞踏を披露した。
 ……ところで、どうしてかパニーニャ、己の顔を両腕で覆って、いちごには見えないように隠し続けている……。
 心持ち、息が……普段のパニーニャやアザレアよりも、荒い。
 息も絶え絶えになりながら、パニーニャ……或いはアザレアが漏らす。
「分裂しないで……するのって……あっ……❤」
(二人分……んっ……快感まとまっちゃうから……❤)
「乱れ過ぎる顔、見られるのっ……❤」
(恥ずかしいっ……❤)
 ……そんな二人の願いを余所に、いちごは彼女たちの顔をより乱れさせる為に頑張ってしまう。
「あっ❤ あぅっ❤ あひっ❤ あひぃっ❤」
(あっあっあっあっひんひんひんひんっ……❤)
「(うひゃぅぅうううううううううううう~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ❤)」
 現世と隠世を交差させて、パニーニャとアザレアという花は艶やかに咲き誇っていくのだった……。

 ………………。
 いや、いちご? これは流石にまずいよ?
 ユーベルコードの副作用の昏睡から目覚め、けれどぼぅっとしたままの金枝へ、いちごがズンズンと近付く。
 ……だって、金枝は人妻だよ? 学生時代から付き合っていたという、愛する旦那様が居るのだよ?
 そんな彼女まで餌食にするのは……ねぇ?
 ――倫理観に関する記憶を奪い去られている今のいちごに、そんなことは関係無かった。
「あっ❤ あぁっ❤ あはぁっ❤ あぁんっ❤」
 両膝の裏に腕を入れ、人妻金枝を背後から抱え上げたいちごは、彼女との結合部を世界へ見せ付けるように行為に及んでいた。
 ……本来、夫以外の侵入を許してはならない金枝の女性器に、7歳年下の少年の年齢にそぐわぬ凶悪な肉棒が、完璧に埋没している。
 ――あまつさえ、出たり入ったりしていた。
「あぁっ❤ ひゃあっ❤ ぁひゃあっ❤ あひゃぁっ❤」
 ……しかし、不法侵入されたはずの金枝は、悦びを多分に含んだ声で啼いていた。出入りされている女洞からも、泡立って白く濁った蜜をポタポタと垂らしている……。
 もしも、金枝の旦那がこの光景を見たら……卒倒だけで済むだろうか……?
 ――実は金枝、昏倒しながら受けたターリアの呪詛により、よりにもよって夫の記憶を喪失しているのだ。
 それに加え、一旦は薄れていた冷静と情熱の珊瑚礁の感情の爆発効果も復活してきており……。
 ――彼女は、一番近くに居た男であるいちごと、もう子作りしたくて子作りしたくて堪らなくなっていたのだ……。
 ……全てが終わった後に待っている超弩級の後悔を今は知る由も無く、金枝はいちごと一緒に本当は許されざる結末に向けてひた走る……。
「あんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっ、あぁぁんっっ❤」
 金枝が背筋を反らせ、いちごへともたれ掛かっていく。若妻の身体から匂い立つ甘い体臭が、その瞬間の到来を否応なく予感させた。
 時は、来たれり……。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ――っっぁぁああああぁぁああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ❤」
 頂点へ到達した結婚二年目の若妻の胎の内へ、本当なら夫以外はそうすることを許されない器官へ……熱く、濃く、粘つくいちごの生殖液が悪びれもせずに注がれる。
 ……白い喉元さえも晒した金枝は、ピクンッ、ピクンッッと小刻みに震えながら、絶対に受け入れてはいけないはずのそれを……受け入れてしまった。
 ……ここから数時間掛けて、金枝は夫のそれさえも辿り着けていない場所まで、いちごの遺伝子を沁み込まされてしまうのである……。

 ………………。
 いや、本当に待とうか、いちご?
「――だれ、あなた……?」
 生まれたままの姿のさくらの前に、いちごもまた生まれたままの姿で立っていた……。
 ――股間の分身だって、今なお起立しっ放しである。
 はっきり言おう。いちごのこれ以上の暴走は……本気でまずい。
 何せ、今から彼が襲おうとしている相手は……血を分けた肉親。寸前の金枝も人妻ということでまずいが……さくらはそれさえも比ではないまずさかもしれなかった。
 ……ただ……。
「……。憶えてるよ……」
 さくらが、ぽつり。
「……他の何も解らないの……。だけど、あなたを好きだってことだけは、憶えてるよ……」
 いちごへ、屈託のない笑みを向けるさくら。
 ……さくらも、ターリアの記憶奪取の呪詛を受けている。彼女の頭には、今、ほとんどの記憶が残っていない……。
 けれどもたった一つだけ――いちごへの恋心だけは、無くならなかった。無くせなかったのである。
 だから、きっと――『そういうこと』になってしまったとしても、記憶を全て取り戻した後でも、さくらは後悔などしないのだろう、絶対に……。
 面差しの似た二人の顔が近付き……ついにはその距離がゼロとなる。
 そうして訪れたのは、さくらにとっては間違いなく、夢のような時間であった。
「んっ……❤ んっ……❤ んんっ……❤ んぁっ……❤」
 自分の大事な所を出入りする相手の温もりに、さくらは火照った吐息を零す。
 さくらの上に覆い被さる狐耳の少年の肌から汗の雫が落ちて……さくらの肌の上で、彼女自身の汗と混じり合った。
「はぁっ……❤ はあっ……❤ んはっ……❤ んはぁっ……❤」
 少年がさくらの内で蠢く度に、さくらの体温と少年の体温が溶け合っていく。お互いの匂いも混じり合って……二人の境界線が薄くなっていく。
「んぅっ❤ んぅっ❤ んぁんっ❤ ぅあんっ❤」
 下半身で繋がりながら、さくらと少年はそれでも足りないとばかりにキスを交わし合った。一度ではまだ不足。二度でも満たされない。三度交わしたら……もう止まらなくなる。
(……終わらないといいのに……)
「あっ❤ あんっ❤ あぁんっ❤ ぅあぁんっ❤」
 聞いている自分が恥ずかしくなるほどの自分の甘い喘ぎ声を聞きながら、さくらはこの時間の永遠を願う。
「あっあっうあっうあっ❤ あんっあんっあぁんっあんっ❤」
(いつまでもこうして、あなたに抱かれていたい……)
 それが叶わない願いだと、頭の何処かで理解しながら――さくらは彼の耳元で啼き続ける。
 ……恋を囁くかのように。
「あっ――――❤」
 大好きな少年の生命の一部を自分の体内へと分け渡されながら、さくらは夢か現かも知れない幸せな時間の中へと沈んでいくのだった……。




 ……………………。
 ……この事件が終わった後、彩波・いちごは、ターリアなどより遥かに難しい問題に直面するのではなかろうか……?

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

フレミア・レイブラッド
想定外になったその子とのお楽しみは後回しにするとして…彼女の命は道具じゃない。貴女に彼女は渡さないわ。


【念動力】の防御膜で敵の呪詛を防ぎ、【ブラッディ・フォール】を使用。
【ブラッディ・フォール】で「あの日の記憶が牙を剥く」の「帝竜ガイオウガ」の姿(魔力で帝竜の姿を再現構築し、外殻として纏った姿)へ変化。

ガイオウガの巨体で睥睨しつつ、【垓王牙炎弾】【垓王牙炎操】で火山弾及び炎の獣や竜の姿の炎の群れを放ち、次々と数を増やしながら敵が伸ばす茨や森を焼き払い蹂躙。
火山弾でや竜の姿の炎で敵及びその棺を叩き落とし、焼き尽くしてあげるわ!

これが且つてこの地を支配した帝竜達の力…その茨ごと燃え尽きるが良い!



「……まさか、こんなことが……!?」
 口元を苦々しげに歪め、眠りの森の魔女ターリアが歯軋りをした。
 焦燥感に満ちた表情で、彼女も流石に理解する。
 ……此度の自身の策謀が、潰えようとしていることを……。
 ターゲットであるシャルムーンのクレリック・レオナは、未だ群竜大陸どころか冷静と情熱の珊瑚礁からの脱出も叶っていないが――ターリア自身のダメージが深くなり過ぎていた。
「……無理はしない、好機を計る、そうやって動いていたはずですのに……」
 要所要所で、猟兵たちの動きがターリアの想定の上を行っていた。結果、いざという時に逃げ切れず、そのせいで受けたダメージがほとんどである。
「このわたしの策が、間違っていたということですか……?」
「――『策士、策に溺れる』とはまさにこのことね」
 己の独白に被された言葉に、ターリアがはっと顔を上げる。その先に立っていたのは、ターリアが殺すべき金髪のオラトリオの少女・レオナ。
 ……だが、その為の一撃を放つことが、猟書家の魔女には出来ない。――レオナと彼女の間に立つ、金髪赤眼の娘が、ターリアの胸中に激しい警鐘を鳴り響かせる。
 その娘、ターリアに引導を渡す死神となるフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は、レオナとほぼ変わらない小柄な体躯ながら、それを何倍もの大きさに見せるプレッシャーを冷静と情熱の珊瑚礁へと発散していた。
「想定外になったレオナとのお楽しみは後回しにするとして……いい様ね」
 衣装も、乗っている棺も焼け焦げたターリアの姿に、フレミアは小首を傾げながら微笑する。
 ここまでに他の猟兵たちが積み重ねてきた戦果、それによるターリアの少なくない疲弊は、フレミアの目にも明らかだ。レオナの安全を確実なものとする千載一遇の好機……。猟書家を撃破出来る機会を見逃すほど、この吸血姫は甘くはない。
 それに、そもそも……。
「……レオナの命は道具じゃない。貴女に彼女は――渡さないわ」
 普段は気紛れで快楽主義者だが、命の輝きを何よりも尊び、それを不当に奪う者、虐げる者に苛烈な怒りを抱く……それがフレミアという女性の本質だ。
 ――ターリアは、とっくの昔に彼女の逆鱗に触れていたのである。
「くっっ……!」
 ターリアの棺から山のように茨が伸び、それらが超速で宙におぞましき文言を描く。溢れ出すは他者の記憶を蝕み、奪う呪詛……。津波の如きそれがフレミアへと迫っていき、彼女の赤のドレスの裾に触れる――否、触れようとしたが……。
「残念、届かないわね」
「くぅっ……!?」
 フレミアの手前に目に見えぬ防波堤があるように、呪詛の波はフレミアには届かない。当然、彼女のさらに後ろに居るレオナにも。呪いを遮る聖なる防護――などではなく、強大な念動力を駆使した障壁。魔術に長けたターリアから見れば、力業と言っていい代物であるが……それを、眠りの森の魔女は破れなかった。
 眼帯の黒布越しに睨み付けるしかないターリアを尻目に、フレミアはエスコートするようにレオナの手を取った。
「さて、と……レオナ、ちょっとびっくりするかもしれないけど、わたしの手を離さないでね?」
「え? う、うん」
 目をパチクリとさせるシャルムーンの信徒の少女へウインクして、フレミアは唇から朗々と旋律を紡ぎ上げていく……。
「『骸の海で眠るその異形、その能力……我が肉体にてその力を顕現せよ!』」
「っっっっ!? この……ユーベルコードは……!?」
 曲がりなりにも猟書家――高位のオブリビオンたるターリアは、感じ取る。今、この場が、骸の海の何処かと繋がったことを。そこから、強大な存在が……ターリアすら凌駕していると思しき何かが、浮上してくるのを。
「ちょっと、え? ――きゃああっ!?」
 レオナが、手を握っているだけでは耐えられず、フレミアへとすがり付いたのも無理はない。――彼女たちの足元で、冷静と情熱の珊瑚礁の大地は盛り上がり、そびえ立ち、変形を遂げていく。高く、高く、高く……フレミアとレオナは上昇していって……その姿はやがて、岩に覆われて見えなくなった。
「……あ……ぁ……あっ……!?」
 布に隠された双眸では、『それ』を映すことは叶わない。だが、それでも、ターリアは解ってしまう、理解出来てしまう。これは……これは……。
「……わ、わたしでは、勝てない……です……」
 ――『巨体』という単語では表現し切れない、途方もない大きさの身体……。
 ――しかも、その全身は硬く堅牢な岩石によって武装され、生半可な攻撃など一切通しそうにない……。
 ――加えて、その岩の表皮の内側から、膨大な熱量をこれでもかと発散し、周囲の大気をグニャグニャに歪めているのだ。
 ……『それ』が出現を完了した瞬間、一帯の温泉が一瞬で蒸発し、干上がる。そんな悪夢のような状況に、ターリアは首を横に振るしか出来ない。
『……あら? ターリアは、何処かしら……? ――ああ、居た、居たわね。ふぅ、流石にここまで大きくなったことは滅多にないから、慣れないわね』
 遥か、遥か上からフレミアの声が響く。ビリビリと雷鳴の如く鳴り響くその声は、燃え盛る岩山のような巨躯の天辺――恒星染みた眼球が輝く竜の頭部より放たれていた。
 フレミアのユーベルコード・『ブラッディ・フォール』は、彼女が過去に交戦したオブリビオンたちの姿と力を骸の海より引き上げ、再現するというものである。
 フレミアが今回その対象に選んだのは、群竜大陸という舞台にこれ以上ないほど相応しい存在だった。
 ――今ではない、いつか、何処か。闇を灼き滅ぼす勇者たちが果敢に挑み……それでも一度は敗北した大暗黒。
 帝竜戦役でも、多数の猟兵たちが死を垣間見た破壊の化身……。
 11の帝竜の中でも、『これ』は……ヴァルギリオスと同じく別格だったかもしれない。

 ――『ガイオウガ』。

 さあ、帝竜と猟書家の夢の対決だ! ……などと言うには、ここからの戦いは一方的過ぎた。
「っっきゃああああああああああああああっっ!?」
 ターリアの悲鳴の悲痛さは、彼女が高位オブリビオンであることを忘れるほどである。
 爆炎の巨大竜と化したフレミアの背中の角から、火山噴火の如き爆発が乱舞した。それに伴い発射された炎を纏う岩石が、ターリアが居る一帯へと雨あられに降り注ぐ。
 棺から茨を伸ばせるだけ伸ばして防御するターリアだが――茨は質量で押し潰され、熱量で燃やされる。そればかりか……その火山弾は、地に落ちるなり姿を赤熱する岩の獣へと変化させた。紅蓮の獅子が、虎が、大蛇が、熊が、象が、魔女の茨を食い千切り、燃やし、消し炭へと変えていく……。
「…………っっっっ!?」
 反撃しようという発想さえ、ターリアには出てこなかった。……勝てるわけが無い。そう、根本的に勝てるはずが無いのだ……。
 ターリアの今の主たる大天使ブラキエルはもちろん、かつての、本来の主であったブックドミネーターでさえも、その力はオブリビオン・フォーミュラには及ばない。それよりも一段階下のものであるのだ。
 ……そして、ガイオウガはアックス&ウィザーズのオブリビオン・フォーミュラであったヴァルギリオスの、『一段階下』の存在である。
 もう……お解りだろう。――本来はブラキエルやブックドミネーターこそが『ガイオウガと同格』なのだ。そんなブラキエルやブックドミネーターよりさらに下の存在であるターリアに……ガイオウガに対抗する術などそもそもあるはずが無い。
「……はぁ……はあ……はあっ……!!」
 ……地平線を埋め尽くすように、ガイオウガと化したフレミアが生み出したもっと小さいガイオウガ――それでもティラノサウルス並みのサイズのものが、ずらりと並ぶ。その気配を嫌というほど感じ取って、ターリアは滝のような冷や汗を流した。
「何なの、ですか……!? これでは、まるで――あなたの方こそオブリビオン・フォーミュラのよう……!!」
『あら、光栄ね。褒め言葉として受け取っておくわ』
「~~~~~~~~っっっっ!!」
 フレミアの淡々とした返事に、ターリアは空を仰ぐ。
 ……そこから、一気だった。
 フレミア=ガイオウガから放たれた火山弾の次射が、空中で炎の翼竜と化す。自身が浮かぶ高さよりも遥か上からの強襲に、ターリアの棺は地面目掛けて叩き落とされた。……そこに待ち構えるは、小さきガイオウガの群れ、群れ、群れ。両目を黒布で隠した魔女は、その牙と爪の中へと呑み込まれていく……。
『これがかつてこの地を支配した帝竜たちの力……。その茨ごと燃え尽きるが良い!』
 フレミアの咆哮が群竜大陸を震わせ……そして、その言葉通りになる。
 魔女は、火刑台へ――ターリアは、帝竜の炎の中へと消えたのであった……。

「……凄い。なんて、絶景……」
 ガイオウガの鼻先にペタンと座り込み、レオナはその目をキラキラと輝かせていた。
「あら? レオナには立派な翼があるじゃない? それを使えばいくらでも見られる光景でしょう?」
 首を傾げて疑問符を浮かべるフレミアに、レオナは首を横に振る。
「流石に、この高さまではそうそう飛べないわ。だから……本当に凄い……」
 すぐ横に腰掛けたフレミアへ、レオナは無邪気な微笑みを向けた。
 ……ターリアは撃破出来たとはいえ、まだ冷静と情熱の珊瑚礁にはパストールたちが闊歩している。その上、彼の土地を抜けても、群竜大陸には危険な土地、危険な生き物が溢れているのだ。
 なので、フレミアは『ブラッディ・フォール』を解除せず、ガイオウガの顕現を維持したまま、レオナを群竜大陸の外まで送り届けることにしたのである。如何に危険な群竜大陸でも、元々そこの支配者であった帝竜ならば、踏破することは容易いというものだ。
(まあ、群竜大陸を出たら、流石に消すつもりだけど……)
 ガイオウガなど目の当たりにしたら、アックス&ウィザーズの人々は大混乱に陥るだろうから、それが賢明である。
 何にせよ、ガイオウガの歩みであっても、群竜大陸から出るまでにはもうしばらく掛かるはずだ。その間、フレミアは割と暇である。……そして、フレミアの傍らには今、外見は割と彼女好みの美少女が一人……。
 そんなフレミアからの意味深な視線に、そちら方面には聡いレオナが気付かぬはずは無い。
「――押し倒してくれても、ワタシは構わないけど?」
「……そういう反応をされたことは、流石のわたしも滅多にないわね……」
 半分呆れが混じった苦笑を浮かべつつ、フレミアがシャルムーンの天使へと顔を近付ける。吸血姫の細腕も、レオナの細腰へと回された。
「……興味本位で聞くけど、レオナって今までにどれくらい経験があるの? 別に見た目と実年齢が一致してないってわけじゃないのよね?」
「もちろん、見た目通りの年齢よ。経験人数は……えぇと………………………………?」
「物凄い勢いで指折り数えてるけど、本当に貴女、わたしより年下なのよね!?」
 そのほとんどは女性とはいえ、猟兵の中でも屈指の経験人数を誇るはずのフレミアをして、レオナの経験人数は訊いたのを後悔するレベルであった、とだけ……。

 ――こうして、シャルムーンの信徒、彼らが死の間際に放つという破邪の言葉を巡る戦いが、また一つ終わった。
 けれども、眠りの森の魔女ターリアを真に滅ぼさぬ限りは、同様の事件はまだまだ続くのだろう……。
 もっとも――きっと今後はターリアも、連れ去るシャルムーンのクレリックの事前の身辺調査については、きっちりしっかり労力を注ぎ込むだろうと、誰しもが確信したのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年01月21日
宿敵 『眠りの森の魔女ターリア』 を撃破!


挿絵イラスト