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慰撫

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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● 妖聖妃を打倒せよ!
 召集に応じた猟兵たち一人一人に首を垂れて、お礼を述べるエルフ。ジズルズィーク・ジグルリズリィ(虚無恬淡・f10389)がようやく依頼について説明しようと口を開いたのは、かれこれ猟兵が集い始めてから一刻も経過した頃だった。自然体でマイペースな彼女が説明するところによると、常闇の世界ダークセイヴァーにてとある好機が訪れるのだという。
 ダークセイヴァー世界のオブリビオンは、支配者として多数の配下を引き連れて領主館に居を構えているのが一般的だ。支配者級のオブリビオンが闊歩し、民を虐げる苦境が日常化してしまっているこの世界。わざわざ領主が割って入らなくても、娯楽は多様に存在する。例えば、近隣から人々を拉致し、悶え苦しむ様を眺める――といったように。
「好機、合議。相談とはすなわち、人々を拉致しに配下を向かわせた警備が手薄なタイミングでの奇襲の提案です」
 配下がいなければ厳重な警備も丸裸同然。もっとも骨の折れる潜入をすっ飛ばして領主を討ち取り、拉致されてきた村人たちは戦闘後に確保する。
「もちろん館内は無人とは参りません。しかし勝算は十分。皆様のお力添えがあれば、むしろ十二分といったところです。必ずしも容易な話ではありませんが、何卒お力添えをお願いしますです」

 珍妙な語尾に首を傾げかけた猟兵たちが疑問を口にする前に、ジズルズィークは説明を続けた。
 先述の通り、厳密には無人ではない領主館の中で交戦すべき敵は、実は一種だけである。
「『スレイヴ・スクイーザー』。またの名を『触手溜め』、これが館内を埋め尽くしているのですよ」
 美味な感情エネルギーを支配者の為に搾り取るこの怪物を配置することで、拉致してきた被害者たちを効率よく栄養源に変換できるといった寸法だ。奴隷を取り込み決して殺す事なく、気に入らなかった奴隷は職種で廃人にし、気に入れば手ずから廃人にする。悪趣味極まりない。
 これらを一匹残らず刈り取っておくことで、屋敷内の戦力を無力化。一気に制圧する。この工程を踏めば領主のプライドを刺激し、そのまま相対することもできるだろう。
「余談ですが、領主は触手をあてがうことを洗礼、などと呼んでいるそうです。許せないですね……」

 宗教か何かに擬えているのか? という指摘にエルフは悩ましげに首を横に振った。
 この館の主、支配者級のオブリビオンは『「妖聖妃」マリーデマイヤ』。
 教えなどよりもずっと、ずっとずっと高次元な話だ。人類救済を騙り、慈愛を装う。存在そのものの意志や意識を捻じ曲げて、思う通りの人形にする。領地は彼女にとっての楽園、そしてそこに住う住人たちは皆楽園に住まう選ばれた者なのだ。
「自分自身を神か何かとでも思っている彼女は、敵対者の欲望を剥き出しにし無防備にします。罪人は天使に裁かれたり、マリーデマイヤの奉仕人形とされてしまうそうです。心を強くもって立ち向かうことを推奨です。どうか、負けないで」
 彼女を倒せば、拉致されてきた村人は全て解放され正気を取り戻すだろう。各地に散った彼女の配下もまた逃走する。それだけ彼女の影響力は大きいことは間違いない。強敵だが、このチャンスを逃せば討ち取れる機会もいつ訪れるかわからない。

 最後に、補足がある。村人たちは解放されたとはいえ憔悴しきっている。廃人同然にまで感情を搾られてきたのだから無理もないだろう。
「不満、無然。ならば燻っている欲を発散させてやれば万事解決です。戦後処理としまして、近隣の村々の慰問をお願いしますです」
 味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚。
 今までその全てを領主に奪われてきて自分自身で愉しめなかったことを、この機会に。これからの生活は決して苦しいことだけではないんだと希望を持たせるために、一肌脱いでパフォーマンスを披露してほしい。無論、どんな手を使っても構わない。ともかく笑顔を取り戻しさえすれば手段不問だ。

 偽りの楽園を破壊し、本当に愉悦を得られる場所を取り戻す。触手塗れの異形の館に鉄槌を。
「祈願、祈念。ご武運を」
 ジズルズィークは短い言葉に目一杯の信頼を込めて送り出す。猟兵たちの長い長い夜が、これから始まるのだった――。


地属性
 こちらまでお目通しくださりありがとうございます。
 改めましてMSの地属性と申します。
 以下はこの依頼のざっくりとした補足をして参ります。
 今回は常闇の世界で触手屋敷探索劇の後、妖聖妃と戯れ、おまけも盛り沢山です。

 この依頼はセクシー系もといお察しとなっておりますので、嬉し恥ずかしダメージが多目となっております。
 あえてクールに切り抜けるもよし、ピンチプレイングを演出するもよし。仮に演出上ひどい目に合ったとしても、🔵は得られますしストーリーもつつがなく進行します。思いついた方はプレイングにどうぞ。
 基本的に集まったプレイング次第でどうとでも転がる仕様になっています。

 続いて、第3章について補足をば。
 第3章は平和を取り戻した村にて【日常】を過ごします。プレイング内にお誘いの文言があった場合、ジズルズィーク・ジグルリズリィ(上記オープニングのエルフ)も参加・同行の上、行動はそのプレイングに準ずるものといたします。指定がなければ、舞台裏にて各所を見舞って祈りなぐさめていると思います。

 では皆様の熱を帯びた(?)プレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『スレイヴ・スクイーザー』

POW   :    テンタクル・スクイーズ
【美味なる極上 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【おぞましくのたうつ肉色の触手】から、高命中力の【感情を吸収する数十本の触腕】を飛ばす。
SPD   :    スラッジ・スキャッター
【全方位に汚濁した粘毒液 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    ブレインウォッシュ・ジャグリング
【幹触手の先端 】から【暗示誘導波】を放ち、【洗脳】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 廊下を! 部屋を! 階段を!
 粘音は、血と涙と体液と、分泌液が混ぜこぜになった音だろうか。
 そこかしこで聞こえる声にもならない悲鳴は、老若男女問わず漏れてくる。
 くぐもったような笑い声は、もはや理性を手放した末路だろうか?
 感情を持てば触手に弄ばれ、感情を捨てれば人間としては帰れない。

 嗚呼、ここは住まいという意味合いでの屋敷というには悍ましい。人間牧場――感情というエネルギーを効率良く搾取するための、趣味と実益を兼ねた施設である。屋敷の主人の嗜好も窺い知れよう。猟兵たちは果敢に飛び込んでいく。その勇壮な感情もまた極上の餌になるとは、つゆ知らず。
アレクサンドラ・ヒュンディン
NGなしアドリブ絡ませ歓迎
POW

ダメージには強いので、普通の攻撃は強引に踏み越えて【びったんびったん】で触手を振り回し、引きちぎって進みます

通常の戦闘が続くうちは順調に進んでいけますが、お尻に触手が触れるとびくっとなって手が止まってしまいます
お尻が物凄く大きくて、そこが凄く感じやすいので、弄られるたびにどんどんエッチな感情が湧き出てきて、それに反応してさらに触手がお尻に……

顔を真っ赤にして耐えますが、興奮で無意識にお尻を振って
小さい胸も弄られて、平らな胸のてっぺんに染みができたりして…

最後は自分から触手に尻尾を振っておねだり
えっちなサンディのお尻…もっと苛めてください…!



 触手に満ち満ちて粘液塗れの空間を、泳いだ視線が右往左往する。まだ12歳と若々しいしなやかさと瑞々しさを備えた肉体は、ひとたび敵と相対すれば無比の膂力で敵を粉砕する。単対多であろうとも、否、むしろ周囲の被害を考えなければ、この戦場はアレクサンドラ・ヒュンディン(狗孤鈍狼・f25572)の独壇場だった。
 ただひとつ。ただひとつ誤算があるとすれば。

「……ッ、あくっ……!」

 ――ぴとっ。ずりずり……ずりゅ!

 『スレイヴ・スクイーザー』にとってここは戦場などのイーブンや状況ではなく、むしろファームに近いということだ。己の触手という搾乳機を前に、アレクサンドラ……サンディは一匹の雌牛に等しい。触手を引きちぎるような暴れ牛がいたところで、その抵抗など児戯。美味なる感情の発生源にまとわりついてやれば、嬌声を引き出すこともまた容易いのだ。
 サンディの肌の上で凝固している紫色の粘液。指を這わせれば粘つき具合は泥濘のそれに近い。いかにも毒性が含まれていそうな色合いのそれを、指で掬おうとぷるんとしたお尻を突き出して一心不乱に拭ううちに、不快感を上回る疼痛が彼女を苛めた。
 ……もっと苛めてください……!

「あっ……私は何を……ひんっ!? はな、はなれてください!」

 ぬるんぬると触手は、彼女を嘲笑うように滑って手の中からすり抜けていく。ゼリー状の液体は掌にも、尻上にもべっとりとへばりついて、掬おうとすえばさらに肌に刷り込まれるように、淫らな感触で絡まって離せない。
 まるで自分で尻に揉み込んでいるような滑稽な姿だが当人は必死だ。触手の打倒など二の次に思ってしまうほどには。
 悩ましげに眉根を寄せる彼女の表情を見れば、どんな異性とて前屈みになってしまうことだろう。そして、その奥に潜む感情を『スレイヴ・スクイーザー』は見逃さない。

 ――ぎゅううううううううっ!

「くぅっ……! つよ、くうっ?!」

 強くして。
 強くしないで。
 思わず手で口を押さえると、口と鼻腔にも粘液が漂うようで、ますますその背徳的な快楽に頭をガツンと殴られた。顔を赤らめ眉を顰め、膝から下を左右に広げてお尻を床につけて、迫り来る快楽の波に押し流されないように必死に耐える。大丈夫。少し呼吸を整えればすぐに動ける。だから、もう少しだけ。
 意識すればするほどに、最初は繊毛だった触手が帯となり、腕ほどまでの太さになり、さらには冒涜的な巨大さをもってサンディの臀部を蹂躙する。尊厳を削ぎ落とすような愛撫は、同時に彼女の着衣をもずるりと引き摺り落とした。「待って!」と言われてももう遅い。自慢の腕力でも服を取り返せない。廊下に這いつくばって悶えるうちに、尻を突き出した姿勢の彼女は、もはや袋の鼠。捕われ、哀れに命乞いする畜生に過ぎない。
 しばらくの緩やかな愛撫の後、内部に入り込もうと、緊秘穴を無理やり揉み込むような動きで、もにゅもにゅと激しく蠢き始める。真っ赤だった顔が真っ青に染まる。
 来ないで……来て……!
 自分から尻尾を振って、牝としての決定的な敗北を喫していることすら、彼女にとって理外である。自分がどれほど淫らな振る舞いをしているかも、指摘されなければ気付くことはない。

「足りない、もう、もの足りないぃ……えっちなサンディのお尻……もっと苛めてください……!」

 ――ちゅうちゅう、ちゅううう……!
 ――ぶじゅ、ヌルっ、ぬるるるっ!

 その感情の源泉は、此処らかと散々にそこかしこをゴム毬のように変形させて、隅々まで開発していく。

 ――ぴちゅっ……ぺちゃっ……ピッちャッ……ちゅううっ……!

 同時にへばりついていた薄い胸板からは、単に屹立に吸い付いているだけでは決して聞こえないような、とりわけ淫猥な音が聞こえ始めていた。無人の廊下にはその音が大きく反響するようで、恍惚と蕩けた表情には色濃い屈服の匂いが漂う。朱に染まった頬は、ただの牝家畜。その場にへたり込んで、尻を振って、媚びるような笑顔を浮かべて。
 心臓の鼓動が屋敷いっぱいに響いていた気がした。
 もう戻れない。この気持ちを捧げれば、快楽が生まれる時の感情の萌芽――無限の愉悦を感じることができるだろう。生まれたばかりの姿を晒す下半身を懸命に揺らして、サンディは媚びる。「んっ……!」と、少しは歯を食いしばって耐えようとしてみても、嘲笑うかのように臀部の弱いところを重点的に責められる。なにせ服すら着ていないのだ。せめて下着だけでも返してほしいというプライドと、もはや服なんて必要ないという開放感がせめぎ合って、少女を狂わせた。

「ひきゃあああ!? ひッ、うそ……やァ!? いやあああ!?」

 裏腹に、喜悦の色は濃くて。
 尻尾を扱き、胸は玩具のように引き伸ばされ弄ばれ、自分の手か触手かわからないような心地で己を慰める彼女は紛れもなく幸せだった。他の猟兵に見つかるまで甘受することだろう。その幸せこそが洗礼であり、『スレイヴ・スクイーザー』の原動力なのだから……。

成功 🔵​🔵​🔴​

サリア・アズラーイール
この屋敷からは邪気を強く感じるわ。
注意して屋敷内を進み、探索をおこなうわね。

とは言ってもそこら中の触手だらけ。
【結界術】でなんとか阻もうとするけど、やすやすと侵入されて捕らえられてしまうわ。
四肢を絡め取られ、服の隙間から無数の触手に侵入されレバ、衣服をびりびりに破り裂かれて。
胸を絞り上げられ、先端を吸われ引っ張り上げられ。
口も股間もお尻も容易く触手の侵入を許してしまうわ。
苦痛と屈辱の、不覚にも悦楽の感情が芽生え始め、感情を搾り取ろうと激しく責め立てる無数の触手に抗う術もなく。
大量の粘液を放出されれば、快楽も極まり果てようとしても続く触手の無限地獄に陥ってしまって。

NGなし、アドリブ大歓迎です。



 アシンメトリーな服装は粘液塗れで、もはや相違が区別つかない有様と化している。編み込んだ髪は毒液で饐えた臭いがこびりつき、美しい紫の瞳は涙で潤むのを堪えるのに懸命だった。それでも必死に結界の綻びを閉じながら、サリア・アズラーイール(死天使・f30424)の孤軍奮闘は続いている。ボタンの掛け違えはどこからだっただろう。守護結界で守りを固めつつ散弾銃「セイクリッド・パニッシャー」で一掃するのが当初の想定。

「この屋敷から漏れ出ていた邪気……予感は当たったわ。最悪の形だけどね」

 独りごちる場合ではない。狡猾な触手は、弾の盾にするように拉致被害者たちを磔にし、躊躇するサリアを他所に猛進してくる。神に仇なす者への殲滅者――とは呼ばれるものの、しかし一方的に従わされているものへ銃口を向けるのは気が引けるというものだ。
 そんな彼女を嘲笑するかのように、触手の鞭の殴打が何度も何度も彼女を防護ごと打ち据え、ついに結界を粉々に打ち砕いた。強かに打ち付けられた体はくの字に折れたのち、粘液沼と化した廊下に崩れ落ちる。

「……が……ふっ……?! ……つゥ……ッ!? な?! い、いやァァ!? な、離してっ、離せ!! 魔の分際で、こんな……!」

 待ってましたとばかりに、剥き出しの肉体の、纏う衣装を剥ぎ取って勝鬨の如く身震いする触手の群れ。服の隙間に差し込み、声も漏らす間も無く、鬱陶しげに衣服を剥ぎ取れば、まろび出る恥部、そこかしこ目掛けて一斉に張り付いた。

「人の弱いところばかり……本当に下衆ね……く!」

 ちうちうと屹立した先端を舐め吸うもの、脇から臍から耳孔からを隈なく舐めとるもの、首に締めつき呼吸を奪うもの、臀部の隙間や秘すべき蜜園に紛れ込んで毛の一本に至るまで愛撫するもの、肌上を踊り弄ぶもの。さまざまな趣向を凝らして女体を責めまくる触手へ、サリアは嫌悪感をあらわにしていた。
 気持ち悪さと悍ましさ。生理的な苦手意識からくる苦痛、そして屈辱感がかあと頬を熱くする。もう生まれたばかりの姿と化しているのに、全裸になってしまいたいほどの狂おしい熱を帯びて堪らない。
 劣情。
 聖職者である彼女が抱くには最も遠い感情が、際限なく苦しめる。楽になりたい。楽にしてしまいたい。絶え間ない克己と正義感に普段抑圧されていた、快楽に屈する背徳的な心地を彼女は身をもって知ってしまっている。その美味なる感情こそが触手獣の餌なのだ。首を振る。僅かばかりの正気を取り戻して、キッと睨みつけた。

 ――ずちゅるるぬっるう……! ずっぼ、ずちゅんっ……!!

 串刺し刑。
 それが、聖女に課せられた刑罰だというのなら、これほどまでに皮肉の効いたものもあるまい。だらしなく開いた口、そして無理やりこじ開けられた下腹部の無防備な花園。かき分けるでもこじ開けるでもない。まるでそこに収まるのが自然とでもいわんばかりに……蹂躙した。

「んひゃっ、ほっ……!? おっぼおお?!」

 口から、お尻から、体が真っ二つに裂けてしまったかのような衝撃がサリアに襲いかかる。試練というにはあまりにも惨い仕打ち。常人ならすぐさま意識や正気を手放す感覚にも、しかし彼女は耐えてしまう。
 耐えたからこそ、さらなる苦しみを負う。
 感情を搾り取ろうと激しく責め立てる無数の触手。喉奥と体内奥深くで噴き出す熱量に凄まじい快感が背骨を駆け抜けた。
 ずっちゅずっちゅと恥ずかしい音が鳴る。

「おびょっ、ぼっ、ぶっおっ……!?」

 ――ずりゅっ……! ずりゅずりゅずりゅ!!

 背徳感。羞恥心。屈辱と劣等感。敗北と焦燥。それらは快楽を引き出すための極上のスパイスになり得る。誰もいない触手の海に溺れて、ひたすらに快楽を貪る彼女は、自覚すれば単なる餌袋であることすら、思い知ってしまうだろう。誇り高い神に仇なす者への殲滅者、そう恐れられた彼女が魔に屈しかけ、目を白黒させていいように弄ばれてしまっている。情けなくて、悔しくて。

「でも……気持ち……いいわ……くぅ!」

 ダメだ。わかっている。わかっていても止まらない。
 自分の意思で止めることができない。止められない。
 突き出た触手に腰をへこへこと押し付けるようにして、物足りない快楽の波をより高みへと押し上げるべく、その一心だ。もっと激しく、もっと乱暴に。結んだ髪は解け被せものは落ちて、得物すら取り落として、全身奉仕に余念がない。
 それでも体は正直で、屈したばかりの心に呼応するようにぶるりと大きく身震いした。

「おぼっ、オっ……! おげっ、ガッ、ふあっ……ふあぁ!」

 まるでケダモノ。倒すべき魔でも、ここまで下等な、畜生のいななきのような悲鳴を上げる生き物はいまい。敗北感を自覚するたびに、殊更に快楽は深く深く刻み込まれて、どうしようもなくて。
 全身が性感帯と化したサリアは祈った。
 どうか救いが訪れますように、と。
 串刺しにされ、宙ぶらりんになりながらも祈るその姿は、卑猥にも神々しく見えた。無情にも殉教者がぽきりと手折られるのは、時間の問題だろう……。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
触手は生理的に苦手だ
斬り払い女性優先で救うよ

触手だけなら稲荷符から火で焼く
火災注意

ぅ?
蒸気を吸い朦朧
隠れた小部屋から暗示を受ける
※他者から隔離

密室に満ちる触手
悲鳴を消す粘液音

アタシは罪人
磔が相応しい
妖艶に服、そしてショーツを脱ぎ十字架に体を預ける

縛られ正気に戻り絶叫

這い回る気色悪さに涙や体液で水溜りが出来る
触手が消化器系に入り水分栄養の強制補充
無数の血管触手が臍に侵入り感情が吸われる…循環器系・神経に繋がる異様な感覚に悶絶

激痛異物感恐怖嫌悪
口が塞がり痙攣のみ
快楽は無い

筋子型触手が迫る
穢されたくねえ!
肉体の限界を凌駕する魂が発露し拘束を引きちぎり狂乱
裸で神鳴を振るうぜ

一掃後に蹲る
ぅげえ

※単独希望



「あぁ……うぅ……ごぼッ」
「おいお前大丈夫か? おーい」
 ぺちぺちと左手で頬を優しくはたきながら、右手は神剣を縦横無尽に扱って触手の群れを寄せ付けない。被害者の焦点の合わない瞳は、凛々しく強い戦巫女、四王天・燦(月夜の翼・f04448)を見とめて生気を取り戻しつつあった。感情を根こそぎ搾取されてなお心強く思う、頼りがいが彼女にはあったからだ。「はい……」と応答もしっかりしている。燦に背負われて脱出すれば、滂沱の涙を流して感激した。その声援が、糧になる。
 さて、もう一仕事だ。
「あと何人女の子が捕まってるかな――と」

 ――……! っ……!!

「な……ん?!」
 今の、声は。
 否、声、だったか……?
「ぅ?」
 短く口腔内で疑問を咀嚼して、しかし己の本能を信じ何度目かもわからない屋敷の侵入を試みる。
 大丈夫だ。おそらくは女性の悲鳴。触手を斬り払って道を作り、そこを通って人々を救出する。自我も何もない触手獣に遅れを取るような自分ではない。ブーツを地から離すたびに響くにちゃみちゃという音にも、ようやく慣れてきたところだ。
 音が。
 音が反響する。
 蜜音が、粘音が、水音が。部屋の中で、頭の中で、耳の奥で、空間の最奥で。ぐるぐるぐる、ぐるぐるぐる。同じ音が堂々巡りにループして、方向感覚がおぼつかない。水の中に沈められたか、さもなくば泥酔酩酊しているかのような不快な感覚だ。なんて罪深い。戦場で前後不覚を取るなんて。兎にも角にも、声を、頼りに、進まなければ。進んで進んで、大本を潰せば、感覚も正常化しよう。
 キュッ。
 ふと、足元の感触が変わった。

「……ん? これは……」

 服、だろうか。
 最初は拉致された被害者のものかと思った。
 ジャケットにパンツ。ブーツ。装備用のベルトに至るまで丁寧に、脱ぎ捨てられて。
 間違いない……これは……アタシのッ!?

「ふああああア―ッ!!?」

 ――にゅるっ……ずぼ!

「ひンっ!? が、げえ!?」

 気づいた時にはもう遅い。術中だった! すでに攻撃を仕掛けられていたのだ! 歩いていると思い込んでいたそこは袋小路の小部屋。叫んでも助けは来ない。にもかかわらず周到にも口封じを施され、ジタバタもがくうちに体は宙吊り。
 硬質な紅蓮触手が、まっさらな燦の肌、喉、そして秘部にピトリと触れた。触手から冷たい体温が伝わってきて、猛烈な痒みと疼きが襲いかかる。この世ならざる感覚。全身から脂汗が噴き出して、失われたその水分を補充するかのようにどくんどくんと粘液を流し込まれた。
 歯を食いしばろうにも粘液塗れの触手には通じず、なされるがまま消化器官を蹂躙される。

「(息……が、あぁあ!? ぐう、やめ、入るな、来るなあぁああ!?)」

 ――ずぼおおおっ!!

「ひゃうう!? がッ、そこはあ?!」

 人体構造上、何かを受け入れる形にはなっていない。臍の穴だ。そこにいくつもの繊毛染みた奇怪な触手たちが蠢いて、さらに燦を地獄に突き落とす。強引に臍が広げられ一気に最奥まで埋め尽くされる。狭い中をじゅるうじゅるじゅるり。体内に響いて離れない。
 磔にされて身動き取れないまま、上からの投射と、中枢からの侵入、下腹部までもを犯されて、プライドがひび割れていく感覚は如実だ。
 そこに、快楽はない。
 気持ち悪いだけだ。
 それだけが救いであり、譲れない一点。だからこそ触手は、次こそは、ここか彼処かと、攻めの手を緩めることなく生体解剖に近い搾取を続ける。まさしくの堂々巡り。終わりがない終わりへの坂道を転げ落ちる。

 ――ずぬるるるっ! ずる! ずっぢゅりゅううっ! ずるる! ぢゅずりゅうう!

 喉奥で扱かれる感覚、臍を拡張される感覚、さらには筋子型触手が股座を撫で回す感覚。痛い。薄気味悪い。恐ろしい。嫌いだ。
 声も出せない。
 そうか、あの声は、声の主はアタシ、だったのか。
「く、ン…………う、ぐっ……!」
 身悶えする。離せない。振り解けない。限界、かも、しれない。

「それッ……なら! 限界を、超えるだけだよなあ! はあああぁあ……!」

 穢されたくねぇ! 何が罪かは。そして、アタシの魂の、在り方は!

「――もう、とっくに決まってるんだよ!!」

 刹那、肉体の限界を超えて魂が発露する。髪が重力に逆らうように浮き上がって、オーラが体を通して触手を貫通した。もし声帯があったとすれば、触手獣は絶叫をしたことだろう。苦しみに踠き抵抗する間も無く、残片として命を散らす『スレイヴ・スクイーザー』たち。感情の搾取という本能しか持たぬケダモノに、魂の在り方を説いたところで是非もない。こうやって力で、わかりやすく示さなければ。格の違い、とでも言えばいいか。踏み込んではならない領域に軽々しく踏み込んできた奴らには当然の報いであった。

 しかし、相応のダメージは蓄積した。……しばらく休息が必要だろう。
 手にした、魂の発露と同時に突如舞い戻った「神鳴」を握り締めたまま、小さく小さく吐き散らす。蹲って感情を吐露する。
 ――それは美味とは程遠い、苦い味で。

成功 🔵​🔵​🔴​

リリエ・ヘブンリィブルー
……ッ
館内をうずまく瘴気にあてられくらくらとしますが
家畜か菜種油が如く人間から感情を搾り取るなんて
この場を看過することはできません……ッ。

剣を構え対峙しますが剣先は鈍り視界が揺れて
私の身体は彼らの這い寄る腕に絡め取られてしまいます。
感情を搾り取るための贄、或いは苗床として――。

触手から注がれる美味なる極上の感情は
決して人間が元来得ている"ヒトらしい"感情ではなく
ただただ理性なき快楽へと溺れさせる甘毒。

全身を舐め尽くすが如く触手で撫ぜられ刺激を注がれて
じゅぼじゅぼ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が
己から発せられる頃には身も心もその触手に呑まれているのでした……。



 人の本性は生まれながらにして善である。ゆえに、己がどれほど非力であろうとも、苦しむ人には手を差し伸べねばならない。救われることこそ人の本分、苦しんで苦しんでそれが当たり前になどなってはならないのだから。
 リリエ・ヘブンリィブルー(至天の蒼・f19764)は、天を仰ぎ見る。常闇の国にて日差しは望めなくとも、それでも祈らずにはいられない。嘆いても、その涙を地に落とさないために。
 そして、再び見据える屋敷の奥底、首魁である領主に対して強い使命感を燃やした。戦わねば。例え力が及ばなかったとしても。

「ええ、この場を看過することはできません……ッ」

 白い翼に碧眼、天使と見紛う神々しい姿の通り、瘴気には人一倍敏感なリリエである。
 一歩踏み込んだだけで、渦巻く狂気と邪気にくらくらする。手にした細身の剣は頼り甲斐なく切先が揺れて、少し掠っただけで刀身を伝う夥しい粘液に背筋が凍る心地だ。怖い。それでも、前に進んでこそ、助けを求める人たちに手が届く。ならば!

「私が相手になります! それとも、怖気づいたのですか?!」

 反響。
 そして絶叫。
 悍ましくもおどろおどろしい、身の毛もよだつ雄叫びの如き、這い寄る粘音が、注意の引きつけに成功したことを予感させた。すなわち強い感情を発露させれば、人参を鼻先にぶら下げた馬が如く猛進してくる。
 あとは打倒すればよい。多少なりとも自負はあった。自身は強い、少なくとも邪まな魔族には負けない、遅れは取らないと。
 ともすればそれが油断に繋がるとは、時に天命は無情である。正面きって襲いかかるという雰囲気こそが彼女を取り込むためのフェイク。本命は――。

「あぐっ……く!?」

 右の足首に『スレイヴ・スクイーザー』が巻きつく。身構えていたところをおもむろに掴まれ、リリエは廊下へのダイブを余儀なくされた。うつ伏せの姿勢で晒した背中に、一斉に触手が忍び寄る。機動力を削ぐための翼狙い、そして全身にまで伸びる強烈な締め付け。痛々しげに胸や太ももがギュウッと搾り出されている。
 家畜か菜種油が如く人間から感情を搾り取る、それは覚悟の上だった。それでもいざ拘束されると、目尻に涙が浮かぶことは堪えられない。

 ――ギュルルッ……! ずぶずぶぶぶ……! つぷっ!

「はうッ!? そ……こは、かはっ!? い、だ……ぎいいい!?」

 痛い。なのに苦しくない。
 何の前置きもなく突然訪れた圧迫感と窮屈感に、内側から拡張されるような疼痛。それもピリピリした快楽の波が打ち寄せて、彼女の理性を蕩した。乱暴にされればされるほどに、牝としての性が暗い絶望感で視界を塗りつぶしていく。取り落とした剣を掴もうと伸ばした手は、奉仕を強要するように触手を掴まされる。耳元で響くぬじゅうじゅという粘っこい音。実際に耳の穴まで侵入されているのだろう。幾度となく視界が明滅し、もはや自分の肉体が触手を受け入れる体勢になりつつあることを、リリエは実感した。実感してしまった。

 ――ズグんっ……!

「ひっぎっ……!?」

 ――じゅじるるる……ずぽ! ずっぽ……ぼじゅ!!

「あううぅう……! ひぃ……ん!!」

 情けない。いいように弄ばれて、活路を見出せない。
 じゅぼじゅぼ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が発生源が己となっていることは認めざるを得ない事実であった。
 改造やら洗脳の類の影響もあるだろう。しかしこの場においては自分を正当化するための言い訳に過ぎない。

「きょ、拒絶しなければ……私は……聖者として……」

 見えない蒼穹の果てへと手を伸ばし、体を引きずるようにして、もがいて。
 その肉体に杭のように、艶かしく開かれた牝の奥園へと突き込まれる。叩き込まれる。打ち付けられる。海老反り姿勢で、リリエは舌を突き出した。

「ひ、あっ……あ、あああああっ……!?」

 彼女にとって何より酷い仕打ち。それは徹底的な、尊厳を破壊する蹂躙でもなければ、洗脳で無理やり腰を振らされていることでもない。彼女の、弱くても頼りなくても必死で手を伸ばす、その信念が陵辱されていることにある。
 目の前に困っている人がいる。それでいて、手を伸ばして助けに行くことができず、自分は快楽を貪っている。まるで、悪人のように。弱いことが悪であるかのように。
 背徳的な快楽もまた、時には悦の香辛料になりうる。刺激的な心地は、少しは彼女の気分を和らげるだろう。最悪の形、ではあろうが。
 触手の先端から粘液がちゅるるる! どぴゅ! と勢いよく噴出される。その全てを胎内に収めてしまった時、リリエはリリエでいられなくなってしまうかもしれない。
 目の前で淫れる私を、どうか見ないでください。
 最後には、情けなくも懇願して。
 そして当然聞き入れられることはなく。許すも、許さないも、ないのだ。感情袋はあくまで効率よく感情を搾取するための資源なのだから。使って使って、最後に使い捨てるだけ。
 天は彼女を見放した。来るかもわからない救援を待って、彼女は静かに、目を閉じて――。

成功 🔵​🔵​🔴​

夜月・クリスタ
またこういう依頼しか回ってこないのか…。まぁ良いや、地獄のテストでなまった身体を元に戻すトレーニングと思おう、うん。

何度も触手相手にひどい目にあわされて来たからね、対策は出来ている!それは【妖狐術式・捕縛破魔苦無】で動きを封じてっ…て数が多い!?苦無も足りない!?うわっ、触手が身体に!

まだだ!腕を封じられる前に【感情喪失薬】を飲んで予め感情を奪われる事を阻止…ってこっち向いてる触手から出てるのって…。

こうして洗脳で抵抗どころか何か考える事が出来なくなった僕は、自分から四つん這いになり、身体に絡みつき、口と恥ずかしいところにねじ込まれた触手で弄られ快楽を与え続けられる。薬が切れるまで永遠に…。



 うん、「また」なんだ。済まない。
 夜月・クリスタ(怪盗フォックステール・f13971)の内心の嘆息は察して余りある。ため息をつく度に幸せは逃げていくというけれど、ともすれば彼女の幸せはすでに逃げてしまったのか、はたまた受難はこれからも続くのか。
 すなわち、こういう類いの依頼に彼女は辟易していた。うんざりなのだ。
 ただひとつ救いといえるのは、彼女は存外、状況下においてはポジティブになれる点であろう。

「まぁ良いや、地獄のテストでなまった身体を元に戻すトレーニングと思おう、うん」

 しかし振り返れば地獄なら、行く先もまた地獄であることは忘れてはならない。
 触手獣『スレイヴ・スクイーザー』。群れては獲物の感情を啜る、生理的な嫌悪を催す怪物である。対オブリビオン案件専門「怪盗フォックステール」ことクリスタは百戦錬磨の士、こういった怪生物の相手はもはや慣れっこといってもいい。百戦無敗、とまではいかなくとも、対策は万全だ。

「思い出せば蘇る悪夢のような戦歴……でもね、今回の僕の対策は完璧だよ」

 それを口にしてしまうと、途端にフラグめいて不安要素に聞こえてくるのだが。
 閑話休題。
 素肌の眩しい和服の懐からいくつも取り出すのは《妖狐術式・捕縛破魔苦無》。狐火のような妖力を伴う苦無操作は命中した箇所から浄化する退魔術式だ。こういった触手への対策には打って付け、あれよあれよという間に眼前の触手群を一掃してみせた。

「こんなものかい。……ん?」

 廊下の角から、床の隙間から、閉じた扉の向こうから、さらに続々と『スレイヴ・スクイーザー』は到来する。
 元より数の多さは想定していたが、持ち込んだ余剰分と比べてもなお、数が多い。いや多いって。……多すぎる!

「ま、まずい。こんな時には……んっ、ゴクンッ」

 シーフの嗜みともいえる秘密道具の用意は、クリスタも例外ではない。谷間に仕込んでおいた《感情喪失薬》を取り出し、一気に服用する。冷徹に任務をこなすために用意していた薬品だが、使いようによってはこんなこともできる。予め感情の励起を抑制しておけば、感情を掠め取られる心配は無用だ。戦闘を継続して敵の数を減らしていこう。
 嗚呼。完璧だ。
 完璧な作戦だった。
 そのまま、その場に蹲る。……蹲る……?

「あれ……僕は、なんで、こんな四つん這いの姿勢に。あれ? うわっ。だ……だ、めだ……頭ボーっと、しちゃって……考えられ、ない……!?」

 思考がおぼつかない。考えがふわふわと浮いてしまって、取り留めない。何か口にしようとしてもうわ言に近く、立ちあがろうとして着衣に手をかけてしまう。戦場で五体投地など降伏か戦意喪失に近い有様だ。
 クリスタは気づかない。彼女はとっくに、それこそ薬など服用する前から術中に落ち、洗脳波を受けていたことに。
 結果として自分が罠にかかる一部始終を実況するという屈辱的な仕打ちを受けてしまう。もっとも、薬の効果時間の間は感情を喪失しているので、過度な羞恥心もないのだが。これから彼女を待ち受ける行く末は想像に難くない。感情が発露しないのなら、情動を促すよう責め立てるのが触手獣たちの務め。大挙して押し寄せて、組み伏せ――!

 ――ずぼうぅ! ぎちっ……ぎちちいいっ……! ずん……ズぐぐっ!

「いっぐっ……!?」

 痛くも苦しくも、辛くも怖くもない。
 しかしたまらなく気持ち良くって、頭が壊れそうになる。前触れなく深々と、奥底まで一息に突かれて抽送されているのに、それを違和感なく受け入れてしまっている自分がいる。狂気的な現場だ。理解を脳が拒む。身を捩っても身動きできず、尾の毛の一本一本に粘液を染み込ませるように、丹念に開発されていく。

「くあっ、ぐっ……! やめ、ろ、って! も、はなしなよっ……!?」

 気絶してもおかしくない快楽を、脳が冷静に受け止めてしまっている。限界を越えれば自然効くはずのブレーキが壊れている今のクリスタは、人体の許容を超えた「気持ちいい」をひたすら脳の演算処理にかけている塩梅だ。
 しかも、『スレイヴ・スクイーザー』は餌の在り処を目の前にしてありつけないお預けを食らっている。抑制された感情を、引き出す手段は触手は知らない。
 何度高みに上り詰めても、触手は動きを止めない。失神したり精神崩壊で逃げることもできない。

「こわ、こ、われるぅっ!? そこ、やっ……だっめえええ!! も、やだあああぁあ!? もごお?!!」

 手持ち無沙汰な触手は口腔からも侵入を試みる。性感帯を探り当てるように、じっくりゆっくり取り入ってくる、分刻みの陵辱。常人ならそれだけで口から泡を噴き出しかねない。
 赤い瞳がぐるんと裏返る。白目を剥いて、嗚咽ににた悲鳴を喉の隙間からひり出して、それでも意識ははっきりしている。足元には生暖かい水たまりが広がり、脱力した四肢は時折思い出したかのように不規則な痙攣を繰り返す。
 この惨劇はいつまで続くのだろう。決まっている。薬が、切れるまでだ。
 ――ただ、触手が解放してくれる保証はないし、何より、薬の効果時間は、他ならぬクリスタしか知らないのだが……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユメ・ウツロギ
感情を栄養源に、ですか。
その仕組みや方法は興味がありますが、自分で試したくはないですね。
とにかく、無限の書、展開。蒐集開始【情報収集、高速詠唱】、です。

最低限の敵をUCで切り払い、無限の書で敵や館の情報を蒐集しながらなるべくこっそりと潜入。

しかし、こんな触手では嫌悪くらいしか感情なんて得られないのでは?
と隠れて様子を伺いながら疑問に思った時、物陰の触手に気づかずに拘束。
そして、そのまま「暗示」を掛けられ「洗脳」され、自分を見失い触手に自ら身を委ね、悦びと快楽の感情を敵に提供してしまう事に…。

私は…領主様の餌、所有物、奴隷、です。
領主様の洗礼を…領主様にご奉仕を致します。
私をお使いください、です



 ――ザシュ……! ズバッ……ザクッ!

「これくらいで十分でしょうか」

 指先で切れ端を摘んでみる。びちびちと、切り離されてなお意志を持ったかのように動き回る触手破片は、気味悪さに得体の知れない恐怖感が同居してむくむくと盛り上がってくる。
 ユメ・ウツロギ(蒐集の魔女・f30526)は異名の通り、サンプリングに余念がない。触手の異常増殖のメカニズムは元より、感情を栄養源に、という仕組みや方法は大いに興味を唆る。ユメの「無限の書」はオブリビオンの情報を書き込むことができる魔導書だ。すなわち蓄積した知識は、今後の彼女の糧となる。戦えば戦うほど、経験を積めば積むほど、未来は明るくなっていく。
 過去を討つものとして、これほど適任の存在もいないだろう。

「……ああ。もっとも自分で試すのは願い下げ、です」

 こんな触手では嫌悪くらいしか感情なんて得られないのでは? と思わなくもない。触手というと植物的なものや海棲物の類いを想起するが、そのどちらにも該当しない特徴を持ち、むしろこういう生物なのだ、と定義した方が納得できる。生えでてる箇所は鉱物のようにも見える。謎だ。
 たしか、これの餌食になることを洗礼、と言っていたか。より効率的に感情を搾取するという機構を抜き出せば、生き物ではなく装置、屋敷から動かすことのできない取り回しの悪い道具にも思えてくる。
 留守を任せるには頼りないのだ。書に記すまでもなく、下等で、極めて単純な代物。自分の体を差し出すなんて考慮にも値しない。

「――とても興味深い、です。是が非でも蒐集させて貰います」

 ……するすると着衣を脱ぐと、ゆっくりとした所作で両手を広げて、触手獣に体を預ける姿勢を取った。
 ユメは紙面に固執するあまり、無意識にその視線が触手の七色の光線を受けたことを理解していない。脱ぎ捨てた衣服も、取り落とした魔導書も、自分の置かれた状況すら、今や理外の出来事である。数瞬間前まで願い下げだったことを、今や嬉々として実践しつつある。脳裏にかかったピンク色の霧は、聡明な緑色の瞳をドロドロに曇らせていた。
 正気ならば到底受け付けられない、とりわけ優れているわけでも希少でもない下等存在へ身を委ねる行為。
 あれよあれよという間に四肢を拘束されたユメは、果たして己が望んだ通り、否、望まさせられた通りに弄られる。

 ――ぷにゅっ……!

「あくっ……! はぁ……ん」

 誰にも聞かせたことのないような甘い声音。奇特な研究対象を前にした時でさえ、こんなにも喜悦を混じらせることもあるまい。彼女は、喜んでいた。魔女ではなく、ひとりのちっぽけな牝として。

 ――ずぶぶぶぶ……ずんッ、ずぐ、ずむ……!

「あ……ふかい、です……くっ!」

 もごもごと口内で、激しさを緩和するよう懇願する台詞を紡いでは、噛み砕いて飲み込んだ。
 代わりに吐き出されたのは「私は……私は…領主様の餌、所有物、奴隷、です」といった、惨状を肯定礼賛するような文言ばかり。自分の負担を顧みない姿勢は研究者の鑑だ。鑑なのだがシチュエーションは絶望的である。

「もっと、はぁ、はげしく、です! 私……私は道具、もっと奉仕を……ふああぁあっ!」

 肉の菱形に触手が殺到する。肉襞を嬲る荒々しい抽送。銀糸が口端からつーっと下りれば、まるで完成された彫刻のように一体と化して、ユメを芸術品たらしめた。一呼吸一呼吸に秘めた淡い、けれども確かに感じた愉悦を、吸い取られていく。

「ひゃうううっ……!?」

 一度決壊した感情の栓は脆い。肉襞の皺ひとつまで感覚させて、弱い部分を見つけては徹底的に痛めつける。拒否権などない。拘束され、宙に体を預けたまま足だけを割り開かれると、快感を逃せない姿勢で触手を幾本も受け入れるのみだ。
 ずぬ……ずぬ……と鈍い、緩慢な動きで体を慣らされていくのは、さながら開発をされているかのよう。優しくされても、乱暴にされても快楽に結びつけられるように、じっくりと行為を進めていく。ユメ・ウツロギという個を、作り替えていく。幸せとは他人によってもたらされるものだ。それは発見であれ付与であれ、違いはない。
 回りくどくても目的はひとつ。仮に彼女の「マニュアル」があれば、どんな形でもエネルギーを抽出可能と記載をするために。洗礼とは、すなわち、餌として首を差し出しやすい改良を重ねること。尊厳も減った暮れもない。

 ――びゅくっ……! ……ッ!! ぴゅるるる……!

「おぉん……! 熱ッ……。あ、あぁあ……しあわせ、です」

 愛おしげに漏らした声音に理性の欠片もない。
 たっぷりと感情を回収して肥大化した触手の先は、枝分かれしてユメの四肢を取り込む。こうして成長し、さらに洗脳を強化。今度は肚の中だけでなく、別のところ……全身で隈なく快楽を感じられるように。

 私をお使いください、です――と。
 望みはすぐに叶うだろう。使い潰して擦り切れるまで。夜明けはまだ遠く、地獄へ転がり落ちる彼女を救う手が現れるのは、まだ先の話……。

成功 🔵​🔵​🔴​

朝川・さらら
【NGなし アドリブ歓迎 絡み連携歓迎】

WIZ使用

だいぶヤバい状況みたいね! まずはこの触手をやっつけないと……!
触手を掴んで振り回そうとするけど、洗脳されて触手に犯されながら操られちゃうわ。
そして感情エネルギーを吸収されて……でもそのエネルギーはアタシのモノよ、返して貰うわ!
最後にはユーベルコードでエネルギーを奪い返すのよ!


マグノリア・ステルニティ
【アドリブ歓迎、何でもOK】
ふうん、これはこれは…
領主とやらは良い趣味してるのねえ。
さて、折角なのだし一つ楽しませてもらいましょうか♪

触手に身体を晒して、嬲らせてあげましょう。
太くてぬめついたそれが身体を這い回りまさぐる感触…ふふ、悪くないよ?
気持ち良くしてくれるというなら、内側へ入り込むことも許してあげる。
ほら、もっと吸って、もっと弄って…私のこと、もっともっと楽しませて?

あ、体力が危なそうなら【生命力吸収】で少し返して貰って補うよ。

一通り楽しんだら、血統覚醒を発動。
ファミリア・バッツでの【範囲攻撃】も交えて殲滅していくね。


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
これはまた、凄い場所ですねぇ。

『FCS』を使用し『F●S』3種をすぐに『自動操縦』に切替えられる様準備しておきますぅ。
そして【遍界招】を使用し『ドレイン対策の霊薬』の入った『薬瓶の祭器』を召喚、摂取して参りましょう。

最初は普通に交戦、『触手』に捕まったら『自動操縦』へ切替えますぅ。
『F●S』に感情は有りませんから、攻撃対象にならないでしょう。
後は『F●S』が仕留めるまで『霊薬』で『ドレイン』を防ぎつつ耐えますねぇ。

問題は『吸収されないだけで快楽自体はそのまま』『ドレインを防いだ分、胸とお尻の発育強化の形で『反動』が出る』という2点ですぅ。
討伐完了後、どうなっているかは?


ネフラ・ノーヴァ
共闘、アドリブOK。

色事はともかく、やはり触手は好みではないな、美しくない。もっと骨のある奴を願おう。
まあ、男女問わず美しいものの艶姿を眺めるのは嫌いではないが。
猟兵も含め、触手との戯れが過ぎて目に余るようなのは救助してみようか。

さあ、ダンスホールへと向かおう。
まずはUC血天鵞絨で鉄馬車を喚び出し触手を轢き散らす。血塗れの幽霊達と共に串刺しにして回り、床にのた打つ触手はハイヒールで踏みにじる。

返り血を浴びれば身体の高揚を覚える。領主ならばこの昂りを満足させてくれるだろうか。フフ…ッ。


シズホ・トヒソズマ
く、触手だなんておも恐ろしい!
人々を助ける為にもなんとかしないといけませんね!
ええ、人々の為ですよ!

スーツに◆毒耐性を施しておいて突っ込んでいき粘液を受けます!
くう、毒も流石に完全に防ぎ切ってなくてビリビリじんじん感じてきてます!
やぁん、しかも触手まで来てしまいました!身体中のぬるぬる粘液に更に触手までしめつけてきて、なんて、なんて感触!もっとお願いしますぅ!

と、味わいつくした所で被虐快楽をトリガーにUCを発動
黄金武器で武装したからくり人形で自動攻撃させます
ですがまだ体が毒で動かせない
そこでアポヘルで手に入れた新兵器取り込みスーツ『スラッグタイタン』を装備!
私を取り込ませ意識同調
タイタンで攻撃



「はううぅ……はっ、くぅん!? くふぅ……はう!?」
「フフ、随分とお楽しみのようだな」

 それは目を疑うような光景であった。

 数多の猟兵がそうであるように、交戦の結果捕まってしまい、拘束を余儀なくされる夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。艶やかな黒髪にはべっとりと粘液がこびりつき、刺激的なメイド服の内にまで触手が入り込んで衣服を内から不自然に浮き立たせている。時折身震いするのは、服の中で触手がもぞもぞと悶えているからか。肌の上を粘液ごと這われる感覚は想像を絶する。
 そんな色っぽい姿を興味深げに眺めるネフラ・ノーヴァ(羊脂玉のクリスタリアン・f04313)。彼女も同様に屋敷に踏み込んだ立場ではあるが、一線を画するのは彼女は粘液に濡れてもいなければ、触手に巻きつかれてもいないことだ。「美しくない」の一言で断ずるほどに、実力差では触手獣を歯牙にも掛けない。
 何より、もっとも特異な光景は、ネフラが見ていてもわかるほどに、るこるの胸部、そして臀部が徐々に肥大化していっている点だろう。
 ネフラは切っ先を向けつつ問いかける。

「まあ、嫌いではないがね。一応問おう。手助けは必要なのか?」
「な、なんだか独特なお方ですねぇ……」

 ぷるぷると震えたるこるは、首を振った。
 たしかに受け答えははっきりしているし、感情を奪われてぐったりしていたり、洗脳下で正気を失っているような様子は見られない。問題ないと判断したネフラは周囲をぐるりと見渡した。

「あの戦輪や砲塔は、貴殿の用意だな」
「はいぃ。自動操縦で、触手を仕留めるまで……くっ、あんっ!」
「フフ、耐久戦というわけか。前言撤回だ。骨のある奴は私は嫌いではないよ。それに美しい者の艶姿を見せてもらったんだ。こうして、ね」

 くい、とるこるの顎に手を当てる。膨らんだ胸に埋まりつつある惨状ではあるものの、切り出せば気品ある光景に思えてくるのは、二人という存在がこの触手屋敷の中でなお際立つ存在感を持っているからか。
 物語とは、環境とは、人物が作り出すものだ。その主導権はいつだって、信念を持つ者が担う。
 ネフラがぱちんと指を鳴らせば、膨大な量の血塗れの幽霊達を満載した鉄馬車を出現させた。驚くるこるに、貴殿のおかげでもある、と短く返答する。
 《血天鵞絨(ブラッド・ベルベット・ボール)》は血の絨毯の上を走る。るこるの身を呈した奮闘により斬砕された触手が撒き散らした血。これらも媒介となって道を切り開いたのだ。ぱぱっと拘束する触手を引き裂くと、ネフラはるこるを抱え上げて馬車に乗り込む。

「さあ、ダンスホールへと向かおう」
「あ……ありがとうございますぅ。準備は、万端です」

 猛進し、蹂躙する。
 一度車輪が回り始めれば、あとは戦況は揺るがないほど決定的に、『スレイヴ・スクイーザー』に致命の打撃を与え始めた。群がれば剣で掬い上げて突き刺し、離散すれば追い縋って斬る。高揚してきたネフラに、快楽を奪われないよう服薬しているものの絶好の素材を持ち、成長し続けるるこる。誘き寄せられる触手は後を絶たない。巻き込んでは新たな血風を吹かせ、バイオレンスな戦いは、否、一方的な進撃は加速していく――。

 やがてたどり着くのは、女性の嬌声が重なり合ってハーモニーを奏でる大広間。床だけでなく壁や天井からも触手が伸び、滴る粘液が視覚的にも触覚的にも生理的嫌悪を催す、負の温床だ。

「く……! あぁああ゛! なんて、な、んて! 強力な毒っ、お゛! くうぅうん!! もっとお願いしますぅ!」

「ハァ……んっ、そう、そこっ……いいよぉ❤️ もっと深くぅ……ん゛ッあ! なんてスリル……おぉお゛お゛❤️」

「ヤバっこれヤバい、オ゛っ、ま、ちょっヤバいってぇ! そこ違うからぁっ! んあ❤️ むりむりむりぃ!!」

 シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)は毒で体の自由を奪われて、尻を突き出す姿勢で床に突っ伏し悶絶している。触手は快楽の引き出し方を学習したのか、鞭のようにしならせて無防備な尻たぶにスパンキングを繰り返している。ラバースーツ越しに伝わる鋭い衝撃に、体の内から止めどなく溢れる快楽を、シズホはなすすべなく搾取されては喜悦で顔をぐしゃぐしゃにしている。
 マグノリア・ステルニティ(亡き創世の七重奏・f30807)は生体の限界に挑むような、穴という穴に触手を受け入れて、開発を施されている。太くてヌメつく感触は肌を余すことなく伝っている。耳に鼻、臍。掌や脇や髪にも絡みつく。尻たぶの間やわり開かれた股座には明らかにその大きさを上回る量の触手が隙間を広げるように侵入、耳を澄ませばメリメリと音がしそうなハードな責め立てである。
 朝川・さらら(イマドキの河童娘・f30124)は、もう目にハートマークを浮かべ、重ねがけされた洗脳は完了しているように見える。触手の上で蹲踞姿勢をとり、両手で別々の先端を擦り扱き上げながら、自ら腰を振る。ぱんぱんと肉音はリズミカルだ。ぬちゃぬちゃとしゃぶる音は好物のキュウリを頬張っている時のよう。本来なら触れるのも口にするのも抵抗ある触手への好感度が振り切れている。

「ひぎいいい!? おご、おおおお゛ん゛❤️ この感触、たまりませんんんっ!! あお゛、もっと太いの、ひときわ太い、のほ、ほしいですぅ!」

「だめよっ。はぁぁ❤️ イっ❤️ アレは私の……さ、ここに入って。どこが一番快楽を引き出せるか。くふうううう、お、教えてあげる……❤️」

「独り占めはだめぇ! アタシに! おっきぃの、アタシが! んんんんッ❤️ ちゅば、じゅるるぅ!! んぶ! さきに、いただくからっ❤️」

 洗礼は混沌の只中にあって、ネフラは手綱を一度引く。るこるも浮遊兵器を一旦手元に戻し、戦況を見極める最中だ。合図があれば一挙に仕留める準備はある。
 瞳に渦巻いている三人が、各々、示し合わせたかのように広間中心に鎮座する巨大『スレイヴ・スクイーザー』に近づいていった。
 被虐を求めるもの、スリルを求めるもの、好奇心旺盛なもの。三人の考えは奇跡的に一致していた。

 一滴。
 雫が水たまりに落ちて、波紋を起こす。

 些細な、ともすれば見落としかねない、嬌声にかき消されてしまいそうなきっかけ。指を鳴らす、ような自発的には起こせない合図。それでも彼女たちは使命を帯びた猟兵だ。それを思い出すのに、契機はどんな瑣末でも構わない。

「ああ……高ぶります。では、反撃の時間ですよ! 《発揚・黄金人形(サナヒリグディー・カラオ)》!」

「ふぅん……ふう。中々ね。これなら領主とやらもそれなりに楽しませてくれそうね。それになんだか趣味も合いそう……♪」

「う……景気良く払っちゃったカンジ……まいっか! そのエネルギーはアタシのモノよ、利子つけて丸ごと返して貰うわ!」

 身震いして共鳴して、反響して時に混じり絡み合う。淫らに乱れる少女たちの狂宴は、意志で強化されたからくり人形によって幕切れを迎える。粘液を表面で弾く黄金武器が邪気を浄化していく様は、さながら剣舞の一幕の様。踊りに加わるのは瞳が爛々と輝く高貴なるヴァンパイア。そして、オーラのように感情を集積したデザイア・ドレインのエキスパート。手先だけで、先程まで己を翻弄していた触手をあしらう。ターンが回ったと実感できる戦局に、ネフラとるこるも飛び込んでいく。

「トドメといきますよ! いでよ『スラグタイタン』!」
「ん?」
「えぇと」
「ふうん」
「ええ!?」

 勢いは爆発オチの如き怒涛、遠慮なしの百パーセントを繰り出したのはシズホの奥の手、粘液滴るサイキックキャバリアである。
 その体躯は5メートルをゆうに超える。
 屋敷は当然持たず、広間の天井を突き破って――触手もろとも踏み砕いた。鉄のヒールは荒々しく、猟兵たちの耳にも轟音となって響いて。嬌声も、まずは鳴り止みしんと静まり返る。

 アドリブだらけのハーモニーはこれにて終焉。号砲とばかりに、ほかの猟兵たちは一斉に、残党狩りに乗り出していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

グラッグ・ライノ
NGなし何でも来いだぜ

こんなモンはぶった斬っちまおうぜ!と自信満々に進んでいくが、さすがに数が多すぎた
多勢に無勢ってヤツでまとわり付かれちまって…ちょ、くすぐったいって!
触手が何かを探るように下半身へ伸びていき…

ついに『その場所』を見つけちまった
男が一番強い感情を吐き出す…極上の餌場だ

触手はどうすればそこから効率良く搾り取れるか熟知してるみてぇだ
容赦のない徹底的なそこへの『攻撃』で感情の生産工場になっちまう

なんとか抜け出そうとするが、俺の感情を餌にした触手が逞しくなっちまってて…とても振り解けるような状況じゃなくなってる

屈強な腕のようになった触手が、また俺の感情を搾り取ろうと餌場に迫ってきて…



「ああ?! たくっなんだよ今の音は! いったい全体どうなってんだ状況は!?」

 小脇に、というには大ぶりな巨腕にいくつもの被害者を抱え救出にあたっていた男が一人。割れた窓越しに見上げる巨人の出現に面食らった様子で、地響きと轟音が止まるまでしばし呆然としていた。グラッグ・ライノ(猪突猛進・f18455)はバイオモンスターである。加えて世間知らずのきらいがあり、味方の呼び出した巨影を敵か何かと勘違いして、危機感をあらわにしている。今にも拉致被害者たちを放り出しそうな焦り具合は、彼のまっすぐな気質が起因していた。

「やれるか……? つってもあの大きさだぜ。……いや、事前の話だとあんなの触れてなかったなそういや。ひとまず無視していい……のか?!」

 わかんねえ! と頭を抱えツノを振る。サイは比較的のんびりしているが、ひとたび危機が迫れば獰猛かつ俊敏だ。このまま駆け出しそうになるのを必死に抑えて、なんとか観察を試みる。
 なるほど。猟兵に襲いかかる様子は、ひとまずなさそうだ。

「っとお新手の敵がワラワラと性懲りも無く! とりあえず目の前からだ! こんなモンはぶった斬っちまおうぜ!」

 バトルアックスをブゥンと振り回す。旋風だけで壁に亀裂が走りそうな大迫力。並のヴィランならその覇気だけで尻尾を巻いて逃げ出すだろう。切っ先が触れていない部分でさえひとりでに裂けていき、振り抜いた頃には眼前の触手獣はチリと化していた。
 どんなもんだぜとグッと上腕二頭筋を見せつける。猛々しく勇ましい。……しかし。
 その勇ましさは強い感情を孕んでいるというバロメーターになり得る。油断していたわけではない。油断せず全力を見せたからこそ命取りとなったのだ。

「あ゛っ?! ちょ、ぃ……っぁがっあ!! こんの、数が!」

 数が、多すぎる――!
 横腹から腹に回された触手がそのまま背後に回り背中を這いずって、後ろ手、太腿は開け広げるように大胆に、足もつり上げられていく。膂力も体格差もねじ伏せる圧倒的な物量差。口端から零しかけた悲鳴を押し殺して掴もうとするも、表面が粘液に覆われ引きちぎれない。
 同時に訪れる奇妙な疼き。
 どくんどくんと大きくなる鼓動。
 物足りない。体が疼く。何よりも疼いているのは、ぬくぬくとローションのような体液でふやけさせられたグラッグのもう一振りの剛角だった。早くその触手で扱いてほしい。……普段なら絶対に思わないような思考に、蕩けた脳味噌はなっていく。
 大胸筋が、しかしないはずの胸が張っていくように錯覚し、クラクラする。
 肌が総毛立ちし、期待に潤んだ瞳は熱く燃え上がる。
 身体の変化は起きているのか、精神の変調が肉体にまで及んでいるのか。冷静に考える余裕もなければ、そもそも難しいことはよくわからない。それでも早く強い刺激で絶頂を迎えたいという肉欲だけがストレートに脳髄をスパークして、「触れてほしい」「触るな」が激しく交錯していた。

 ――ずぞっ、ずぞぞぞおおオっ!

「ひぎゅうっ!? おおおおおッ゛!!」

 大声ではしたない言葉を叫んでしまいたい。
 頭の中が真っ白に染まって、何も考えることができない。
 恥も外聞もなく、喉奥から絞り出した声がそれを物語っていた。
 触手の表面はつるつるとしているが、先端からくぱと四辺にわり開かれていけば、中は無数の襞でぐじゅぐじゅと音を立ててうねっている。見せつけられると夢想してしまうだろう。そのいくつもの肉襞でグラッグ自身を慰めてくれるのではないかと。
 淡い期待は感情を伴って、欲望に昇華する。その果ての感情を生産するために。

 ――ぬるるるる!! じゅぞっ、じゅぞぞぞぞ……!

「ガアア?! だ、だめだ、もう果てちまう……やめろやめろやめろおおおッ……!」

 上下運動、触手内への抽送。さらには体にまとわりつく触手は、艶かしい分泌物を体に塗りたくりながら、全身隈なく、縦横無尽に舐め回しまくる。緩急のある快楽責めに、もう何度となく絶頂をしながら、それでも無様に果てたくないというプライドが邪魔して、指一本で踏みとどまっている。
 バカになってしまいたい。早く解放されたい。それを邪魔しているのは己。彼を彼たらしめている彼自身の理性だ。
 理性は感情の搾取に最も不要である。排除しなければと猛る触手は、最後の一手に打って出た。

 ――……ぐぷりっ……!

「――あっ」

 中に、細い触手を入り込ませる。
 驚くほどスムーズに、大人の指二本分ほどの触手が、中でさらに枝分かれして、ぐじゅりぐじゅりと秘穴を抜けていく。
 すでに痛いほどに屹立しているのに、鍛えようもない内側から刺激を与えたらどうなるだろう。人体構造上、多数の神経終末が密集したそこを弄られるのは望外の悦びを獲得できる。まして人間の指では届かないようなところにまで到達し、中を広げたりノックするように、嬲っているのだ。
 ――快感が!
 渦巻いて、視界を真っ白に染め上げるほどの衝撃が、下腹部で爆発して昇華、眼窩へと抜けていく。
 溜め込んで蓄積した快感の波で、絶頂したまま次の絶頂へと晒され、意識が絶え間なく明滅していた。

「おアっ……! お、げっ……!? イ゛ッ゛くうぅうぅおおおおおっ……!?」

 ――びゅくっ……! どびゅるるびっちゅううううううっ……!! ……ぴゅ!

 彼にとって幸運だったのは、その絶叫も、崩壊する屋敷の中で有耶無耶になったこと。そしてハッキリとしない意識の中で記憶も朧げになることだろう。不幸なのは、それを補ってあまりある感情の発散は、さらに彼を餌と認めて、ありったけの触手が殺到し始めているという点だ。
 グラッグの受難は、まだまだ終わる様子はない――。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロベリア・アナスタシア
(暴力・グロNG、アドリブ絡み歓迎、お色気大歓迎)
へぇ……、神様気取りが触手使ってるのねぇ。
興味湧いたけど、嫌がる子までサセるのは頂けないわ。
そういうのは、私の様な『美魔嬢』が率先して行くべきね♪

という訳で、こっそり潜入、さりげなく奴隷に紛れ込めれば良し。
怯える子よりも率先して前に出て、触手達に身体差出しながら
イケない目に遭わされていくわ。
元より快楽・悦楽優先の身はナニされても、媚毒粘液を塗られても
気持ちよくなって、全部体中で受け入れちゃう❤

……で、サレながらも粘毒液を収集してお薬を精製(UC)。
体の外にも中にも『対触手薬(人間には媚薬)』を仕込んで
私を嬲り尽くした触手共を枯らしてあげるわ♪


仙洞寺・高菜
NGなしアドリブ絡み歓迎


周りの痴態にジリジリ理性を削られ中
それでもなんとか理性を保ってましたが追い込まれていき…

触手を一本切り落とすたびに新しく襲ってくる触手と全く動かず自身を見せつけるかのように屹立し汚汁を滴らせる触手
数が増えるほど抑えが効かなくなっていき…

「ぐっ、この…!(何ですかあの立派なの…!)」
「いい加減にぃ…!(犯されたい犯されたい犯されたいっ❤)」
「しなさ、ぁっ…❤」

と飛び退いた先が触手の群れの中で…


後は助けられるまで逆らえず強い感情を発せさせられ続けることに


セリス・ブランネージュ
【アドリブ・絡み歓迎・NG無し】
捕えられた皆さんを解放し、このような蛮行を止めないと
感情を絞るなんて…恐ろしい事です

不気味ですね…
向かってくる触手を魔法で防ぎながら救出者と妖聖妃を探すとしましょう
それにしても…耳障りな音と気配です…
――っ、急に立ち眩み…でしょうか…
早く、進まないとですね…

しばらく進んだ、はずなのですが…
ふらつきが、強く…ま、さか!
天井に、触手溜め――きゃぁ!?

身体に絡まって…そんな所
う、あ…なに、この感覚…いや、そんな事考えたくない…ぃ♥
あ…ぁぁぁ…気持ち…ぃ、吸われ…ぇ♥
ああああああ…触手、増えて…まけ、ない…こんな事で、まけな…ぃぃ♥


在原・チェルノ
蜜香ちゃん(f20221)と一緒

罪もない人々を苦しめるなんて許せない!
流星忍姫チェルノ、参ります!

…ってキメ台詞言ってみたけどこれ絶対危ないやつよね
なるべく近寄らないようにして【先制攻撃】で【雷刃無尽】の【範囲攻撃】で触手を刈り取っていく
触手に捕まりそうになったら【残像】で回避したり【オーラ防御】でブロックする

(でも暗示誘導波への対策を怠っていたので洗脳されてしまい攻撃の手を止める)
はい…チェルノはスレイヴ・スクイーザー様の家畜です
美味しく召し上がってくださいね…

あぁん、食べられるの気持ちイイ…

※NGなし・アドリブ&お色気大歓迎です


美波・蜜香
チェルノさん(f06863)と一緒です

ううっ、あたしタコとかイカとかダメなんだよね
食べるのは好きだけど
でも、みんなを守るためにがんばるよ!
むんっ、と【気合い】を入れて【スーパー・ジャスティス】でパワーアップ!
【怪力】で触手をむんずと掴んでぶんぶん振り回して【なぎ払い】で敵の群をまとめてやっつける!

でも多勢に無勢、調子に乗っているうちに囲まれて触手で弱いところ(胸の先やお尻、おへそ)を責められて
エッチな感情を感知した触手に拘束されて弱点を徹底的に責められて
最後にはチェルノさんと一緒に触手の海の中でもっとたくさんの快感を触手様に捧げるためにお互いの身体を…

※アドリブOK・NGなし



「罪もない人々を苦しめるなんて許せない! 流星忍姫チェルノ、参ります! てええい!」
「すごいすごい! とっても決まってるよチェルノさん! あたしも負けてられない! むんっ」

 在原・チェルノ(流星忍姫チェルノ・f06863)の繰り出した《雷刃無尽》に斬られ宙を舞う触手片を、美波・蜜香(ブルーメンリッター・f20221)が高速飛行して掴み、そのまま振り回して叩きつけた。ぴぎと奇怪な悲鳴のようなものをあげて沈黙する『スレイヴ・スクイーザー』。
 一匹残らず触手を駆逐するための残党狩りは、二人の抜群のコンビネーションで優位に進んでいる。
 むしろ気の毒に思えるくらいに歯牙にもかけない実力差、ひとえに彼女たちの練度の高さがうかがえる。

「ううっ、びちびちって……あたしタコとかイカとかダメなんだよね。食べるのは好きだけど」
「うん。これ終わったらタコ焼きでも食べに行こうね。……たしかに触れるのは苦手かも」

 食うか食われるか、という戦いのさなかで繰り出す話題としてはいささか軽い。
 そんな軽口を聞きつけたのか、稲妻の走る音と施設の破壊音を聞きつけたのか、続々と猟兵たちが集まってくる。音のする方に触手が集まっていると推理したのは一人だけではなかったようだ。

「奇遇ねぇ。私もこういうのは趣味に合わないと思っていたわ。やっぱり気持ちがこもってないと、嫌がる子までサセるのは頂けないわ」
「あっ。助けに来たよ! 私は流星忍姫チェルノ!」
「あら。存じ上げているわ。ほらよぉく見て。私も同業者よ♪」

 ロベリア・アナスタシア(『快楽』と『影』と『媚薬』を司る美魔嬢・f23913)の姿に、チェルノが勘違いしたのも無理はない。ロベリアは先行して潜入し、救出活動を懸命に続けていたのである。そのため格好としてはいささかやつれ気味で、衣服は仮装の上ぼろぼろ。濁った粘液濡れで見ようによっては指摘も非常にセンシティブになってしまう。
 ……当人の顔は明るいくらいだが。

「やん♪ まだ毒液がついてるわぁ」
「えっと、それをどうしてビンに入れてるの……?」
「ひ・み・つ❤️」

 今にも投げキッスしそうな上機嫌ぶり。なんともミステリアスな振る舞いだ。
 なんとなく言葉を失った蜜香が、気まずげに目線を逸らせば、別の猟兵が視界に入った。
 セリス・ブランネージュ(暖かな癒し手・f29379)、そして仙洞寺・高菜(影に咲く毒花・f03129)である。二人は相応に消耗し、体を支え合うようにして肩で息をしている。癒し手、そして影に潜むシーフ。元より前線に立つタイプでない彼女たちは、この混沌した戦場において追い込まれ、確実に体力をすり減らしていた。

「はぁ……はぁ……すみません。急に立ち眩みを起こしてしまいまして……一人だったら今頃どうなっていたか」
「困っている時はお互い様。あと少し、気を強く持って、なんとか乗り切るのよ」
「はい。件の妖聖妃、どこに隠れているのでしょうか。こうしている間にも、何処かに逃げ去っているのでは……?」
「それはないと思うわよぉ♪」

 セリスの危惧をロベリアは真っ向否定する。丹念に作り上げた感情牧場を叩き壊されて、すごすごと逃げる「領主」はいまい。彼女にだって曲がりなりのプライドがあるだろう。魔女……もとい、魔嬢である彼女に、作った成果を壊した相手への報復心は、共感しやすいものがあった。
 さて。
 何も一網打尽を狙っているのは猟兵だけではない。多くの人間が集まれば、それだけ多くの感情が生産される。崩れた天井の上、壊れた壁の隙間、地下から床を壊して、収納やら家具やらから身を潜めたものも、一斉に大挙して現出する。
 目を合わせなければ、とか、避ければ、なんて甘い考えを唾棄する、洗脳波の全方位一斉射。さらに一度かかっても二度三度と飽和射撃を行い、集った淑女たちをあっという間に懐柔してしまう。

「あっあぁぁん……ちょっと、触り方がやらしいよ……蜜香ちゃあん❤️」
「ごめんなさいぃ、あたしも……なんだかせつなくってえ❤️ むずむずするぅ……んっ!」

 両壁から迫った触手に、左右押し潰される形でチェルノと蜜香は一緒くたに巻きつかれ密着する。意図せずして互いの弱点に手を押し当てるような姿勢に、互いのいやらしい声に一層興奮の情念が高まっていく。強制的に発情させられた胸の屹立が擦り合わさって、甘い声音で相互に求め始めた。
 やがては「触手様」にその感情を捧げるため。快感を熟成させより濃いものにするために、蜜香はチェルノを抱きすくめて舌を絡めた。じゅぱ……ちゅる……とわざと水音を立てて聞こえるように響かせて、それを聞かれることでさらに興奮を高めて、興奮すればするほどに絡み方はよりハードに。いつしか、両者の巨峰に挟まった触手に両側から奉仕するように、競い合う形で懸命に擦り合わせる。
 二人の屈辱のご奉仕レースは、ゴールの見えない戦いになりそうだ。

「う、あ…なに、この感覚…いや、そんな事考えたくない…ぃ♥ ギッ?! いっ゛……たいぃいい……こわれ、るうぅ……♥」

 気持ちいいのが好き。特に無理やりされるのが好き。
 そんな歪んだ欲望を快感と結びつけられて、精神力が限界だったセリスは、薄目に唇から涎まで垂らして、呆気なく崩壊した。まけない、まけてない、となんとか言葉にはしているものの、切なげに擦り合わせた内股ではなんの説得力もない。わり開かれた股座と、胸の谷間に許容を超えた触手を受け入れて、さながら十字架に貼り付けされた聖人のごとく、淫らさと神々しさの同居した美しい乱れ具合を晒している。
 魔法も体に触手が絡まった状態では、暴発の危険があり、振り解くのも難しい。
 肉襞に粘液が染み込み浸透していく、さらに奥底、こじ開けられることのないはずの人体器官が無理やり拡張され、苦痛しか伴わないはずの拷問じみた責め苦に、彼女は喜んでしまう。
 耐えるのでなく、受け入れる形で痛みまでもを許容してしまっているのだ。
 拡張につぐ拡張。侵入、内側から腹をぼこぼこにするような彼女に、天井から覆い被さった巨大触手塊が追撃する。悲鳴さえもかき消すように。

「はぁ……ううう。なんて挑発的な、触手なの、私を……コケにして……じゅぽっじゅっぽぉ! れるううう❤️」

 その場に跪き、尻を床につけて座りこんだ高菜は、己の腕ほどもある触手への舐技に余念がない。
 本人は敵愾心と嫌悪を持って攻撃しているつもりだが、内から暴走する「犯されたい」という偽りの欲望に押し負け、こうして劣情まみれの肉奉仕に興じている次第だ。両手で胸を持ち上げては、それを触手に押し付けるような体勢を崩せない。
 暑くなってきたのか、服は大きく脱ぎ開いて、帯も解いて、触手に見せつけるように曝け出す。丸裸のその姿は植え付けられた情念の化身。「苗床」としてはピッタリと言えるだろうか。むわとむせかえるほどの牝臭は、異性なら狂ってしまうほどに魅力的なフェロモンを放っていた。当然のこと、理性なき触手獣も、体の内へ内へと潜入していく。
 やがて身を投げ出して、触手の深淵へと落ちていくだろう。彼女が意識の一欠片を手放すその瞬間、たしかに幸せを噛み締めていたことは想像に難くない。

「ずいぶんとみんな、たのしんでるわねぇ❤️ こういう時こそ、私も……♪ はぁああん。これすっごい♪ クセに、なっひゃ、はふう、んっ❤️❤️」

 ロベリアはマイペースにして興味本位。拒絶する心がもともと薄いのもあって、最も多くの触手を受け入れている。すでに湿った股座の間はもちろん、突き出した臀部も押し広げられている。臍やら口やら、入り込めそうな隙間には所狭しと殺到していく様は、新手の処刑方法にも見えるような凄惨さで。
 なのに余裕のある態度なのは、全身で受け入れるという覚悟があるからだ。
 もちろん覚悟があるからといって不感なわけではない。絶頂を迎え続ける体は、感覚が鈍化するほどに痙攣と弛緩を繰り返して夥しい水たまりを床に作っていく。感情の源泉たる女の中心部を突かれると、艶かしい嬌声とともにますます発情する。

 覚悟の形は、秘密兵器として宿る。
 先程の瓶詰め、そして胎内に仕込んだ「対触手薬」。遅効性の薬品は、やがて周囲の触手を枯らし尽くし、猟兵たちを窮地から救うだろう。――それは、彼女たちの感情を吸いきれなかった触手たちが、膨張破裂してしまったかのようで、勝者のない宴は、いつ終わるとも知れず、まだしばらく続きそうである……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フォーネリア・ディヴィヤトリウム
●POW
……ッ、なんて、酷い。
人の身と魂を嬲り虐げる非道……決して許されてはなりません。

この身は人の苦を担う、供犠の巫女にございますれば。
他の方々の苦しみを僅かでも引き受け和らげるため……我が身をもって敵を誘い、
可能な限り多くの触手を私に【おびき寄せ】ましょう。【+誘惑】

この身をどれほど蹂躙されようと、どれほどの苦悦が襲おうと、
心身の限界まで耐え抜き……UC『口寄せ呪法:無貌の亡蛇』を。
害敵のみを腐食させる毒液をもって、触手を討ち払います。
……必ずや、皆様をお救い致します。

(NGありません・アレンジ&連携等お好きなようにどうぞ)



 戦場に、一陣の風が巻き起こる。
 荒い息遣いに鳴き声、悲鳴に混じって聞こえる婀娜っぽい声は、今も猟兵が必死の救出活動を行なっている最中の証左。舞い上がる髪を撫でつけながら、今にも涙しそうな勢いのフォーネリア・ディヴィヤトリウム(群青疵鱗・f05553)は、切なげな眼差しで戦場を俯瞰していた。薙刀の切っ先は床を指し示している。

「……ッ、なんて、酷い」

 刃から粘液を振り落とすと、視線をたった今救出した被害者へと向ける。
 目は落ち窪み、口はうわ言を呟き、体はひくひくと痙攣したようで。心身は痩せ細って日常生活すらままならない有様だ。

「私が……私が皆様にできることは……一つでございましょう」

 疾く、助けなければ。
 残りの触手獣は少ない。
 ならば、救出を一手に担うために、捧げられるのはこの身一つ。人の身と魂を嬲り虐げる非道。それに対する義憤がフォーネリアを激しく燃やすと、戦装束が中に向かってひとりでに解けていく。じめついた肌にまとわりつくような不快感のある空気に青く艶めく鱗の覗く柔肌を晒した。
 総身がカアッと熱くなるのは、何も怒りからだけではなかったのであろう。
 もじもじと困ったように眉を顰め、ふうと息を吐く。誘き寄せるには、感情を発露しなければならない。それも、他の被害者や猟兵のところに絡みついているものを含めて誘き寄せるとすれば、潜在的な「餌」としての有用性をアピールしなければ。

「私は供犠の巫女にございますれば、心得ております。……参ります」

 ――……くちゅっ……くちっ!

「くう……っ❤️」

 やや腰を落として重心を下げ、カラダの軸を整え、一気に両足を割り開き、ぴんとつま先立って着衣越しに秘めたる陰門に指を這わせ、弄り始めた。
 雄の本能丸出しで雌を犯す。それらに対する喜悦をイメージし、脳内で爆発させる。頭に沸いては止まらない妄想に身震いしながら、一通りデリケートな箇所を虐めていった。丁寧に、執拗に。これから襲い来るであろう暴力的な快楽、胸に期待を高鳴らせる。演技などではなく、心の隙間を作ってそこに快楽に溺れる己を創造する。挺身とはすなわち、本気で身も心も捧げる覚悟をもって望むことだ。
 ――妖花、咲き乱れる。
 やがてぐちゃぐちゃの下着をも脱ぎすて、ぬらぬら濡れそぼった女唇と、もはや摘まめるほどに痛く大きく育ててしまった屹立を擦り上げる。

「そろそろ……でございましょうか。……ッ?!」

 ――ぎちっ! ヌルルルしゅるっ、ぐにいいい……!

 触手獣が群れ始める。体勢を、変えなければ。
 さらに腰を落として四つん這いになり、年齢の割に発育の良すぎる臀部を限界まで持ち上げる。つま先立ちの脚を思いっきり開いて、無様極まりない服従ポーズにて触手の到来を受け止めた。
 やわらかで肉厚な肌に触手が叩きつけられるたび、臀部や胸部が綺麗に波打つ。舌をだらしなく垂らし、脳みそをもふやけさせ、端正な顔は涎と鼻水で汚しながら喘ぐフォーネリア。巫女どころか女神にすら見える雰囲気は見る影もなく、簡単に絶頂してしまう愚かないやらしさの権化と化している。

 ――みちみちみちっ…………ズぶうッ……!

「――くぉぉぉ゛ッ?! ふーっふーっ❤️ これがぁ……こんなものがぁ、おふおっ? あッつぅ❤️ なんてぇっ恐ろしいんっほぉ゛っ❤️」

 発散した感情を吸収されないよう理性で押さえつけ、外部に垂れ流して触手たちだけを惹きつける。
 胎内に触手を受け入れ始めてはや小一時間。人体の許容が満たされるのは呆気なく、腹を、蛙か、はたまた妊婦のように膨らませていた。それでも踏みとどまって真っ赤な爆尻を持ち上げたまま、無様に開ききったままの股の間、触手の覗く隙間から体液と排液をちょろちょろと排泄するフォーネリア。
 じゅくじゅくとまぐわう音は一層高らかに鳴って、苦しくても辛くてもそれでも喜悦と快楽だけを感じるように身を呈して。
 さらに受難は続く。

「いぃ……いでませ……亡蛇よ……! ぐ、が――」

 時間が止まったような静寂のあと、竜女はぶるりとひときわ大きく身を震わせ――!

 ――どぴゅっ! どぴゅぴゅううううう……!

「ああああああーッ!? どうか、どうかぁああ!? んっイ、ああぁあッ!!」

 ポンプのような間の抜けた音と同時に、全身孔という孔から白濁がぶちまけられた。かに見えた。
 実態は異なる。まろびでるのは液体ではなく固体。それも全てが意志をもつ百匹以上のあやかしである。
 蚯蚓のような怪異を呼ぶ《口寄せ呪法:無貌の亡蛇》を己を依代に発動したのだ。毒液を撒き散らしながら残る人体の隙間を埋めるように、這い出てくる異形に溺れるフォーネリア。呼吸すら覚束ない彼女は、失われる意識の一片を使って指示を出す。――喰らえ、と。己に群がる害敵を己ごと、討ち払えと。

 ……必ずや、皆様をお救い致します。
 折れない心が、終わりの見えなかった戦いに終焉をもたらす。
 びくんびくんと痙攣しながら、彼女の意識が徐々に遠のいていく。やがて完全に気を失っても、無貌の亡蛇の生贄食いは続いていた。主人の覚醒と、更なる闘争を促すために。この地に平穏が訪れるのは、まだ先のようで……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『妖聖妃』マリーデマイヤ』

POW   :    聖光は謡う、幸福の道標
【杖から放つ光の矢】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【秘めた願望や渇望】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD   :    天使は歌う、楽園の讃歌
レベル×1体の、【若く美しい男性または女性の姿をした、胸元】に1と刻印された戦闘用【の天使達】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    聖者は謳う、救済の福音
【対象を肯定し褒め讃える説法】を披露した指定の全対象に【身命を賭して彼女の力になりたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ギージスレーヴ・メーベルナッハです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 崩壊した屋敷。
 その主人の間、玉座に佇む女性。
 『妖聖妃』マリーデマイヤ、である。

 彼女が指を鳴らすと、猟兵たちは受けたダメージや影響もそのままに転送された。魔術や神通力の類いだろうか。慈母のような笑顔を貼り付けたまま、土足の侵入者たちをあたたかく迎え入れた。

「洗礼を受け、見事に成し遂げたようですね。おめでとうございます」

 ゆっくりと立ち上がる。慰撫するため手を差し出す。所作一つ一つで豊満な体が揺れ、嗚呼! 彼女に傅き、命を捧げたくなるような、洗脳に近い欲望が隆起する。その言葉を、聞いてはならない……!

「私に仕えることを許しましょう。怖がることはありません。人類を救うことこそが私の使命なのですから。共に道を歩んでいただけませんか?」

 傍らに立ち並ぶ立像、同じく芸術品のような麗しい男女の天使たちが一斉に動き出す。断れば命はないとでも言いたげに。

「あなた方のなさりたいことを、お手伝いいたしましょう」
朝川・さらら
【NGなし アドリブ歓迎 絡み連携歓迎】

POW使用


はぁっ、はぁ……っ❤️
いいわ、お相手したげる……ただし、アタシの分身がねっ♪

エネルギーを吸収しかえして体力は回復したけど、洗脳の影響がまだ残っているのか発情したままのアタシ。
ユーベルコードを使って分身を呼び出して、その分身を闘わせるわ!
分身達はアタシ譲りの怪力で妖聖妃を組み伏せて、全員で妖聖妃のまとわりついて彼女の全身を快楽奉仕で攻撃するわ!
いっぱい可愛がってあげちゃうんだから♪


ネフラ・ノーヴァ
NG無し。アドリブ、共闘OK。

館内とはいえ一瞬で猟兵全員を己の元へ飛ばすか、油断ならない相手のようだ。多くが先の戦闘で疲弊している。ここは一芝居打とう。
剣を置き、従属する振りをして近づく。慰撫されれば欲望が起され、さらなる慰撫を着衣の中に、そして秘奥へと求めてしまうかもしれない。
だが達した瞬間、刻印たる血の瞳が開き、鮮血の欲望が溢れ、瞬時に硬化させた手を妖聖妃の白腹に食い込ませる。
嗚呼、赤く染まる白は美しい…。



「ハァッ……ハァ……結構やるじゃない。そろそろ遊んでいられないかもね」
「どうやら油断ならない相手のようだな。正攻法では難しいかもしれん」

 ――……カッ!! ピシュッ……ザウッ!!

「あっ!」
「くう……!」

 光の矢が飛び退るさらら、そしてネフラの肉体を貫く。痛みはない。
 天使兵により体良く分断した猟兵たちを各個撃破していく。それが『妖聖妃』マリーデマイヤの算段であるようだ。オーラと気品溢れる振る舞いからは少し意外な立ち回りだが、それだけに己のカリスマに絶対の自信があるのだろう。少数なら手玉に取れるという、圧倒的な自信が。
 ならばこの光の矢もこけおどしではなく、何かの攻撃なはず。
 ここは先手必勝とばかりに、ネフラは刺突剣を構えて突進した。元より、周囲の疲弊している味方からターゲットを逸らす意味合いもある。勇気ある奇襲は、なるほどたしかにマリーデマイヤの意表を突いた。しかし――。

 ――パシッ……!

「な……!?」
「見事なスピード、と言いたいところですが、あなたは全力を出し切れていません。心のどこかで私を認めている。受け入れている。ゆえに、こうして見切られてしまうのです」
「う……あぁ……やめろ、よせっ。かはっ❤️」

 突き出された剣の軌道を読み切って肢体を逸らすと、そのまま剣を奪い取って取り落とさせる。投げ出されたネフラの肉体を直接触れ、あろうことかそのまま愛撫を始めたではないか。
 どくんと鼓動が不自然なくらいに高鳴って、ネフラの肉体を苛む。緑の瞳が見開かれ、開いた口は塞がらず、肌は総毛立ち頬には汗が伝う心地だ。
 身をよじるネフラに興奮しているらしく、マリーデマイヤの息もどんどん荒くなっていく。なのに表情そのものは慈愛に満ちた優しさが張り付いているため、なんとも不気味だ。

「私が消毒して差し上げましょう。ぺろっ、ぺちゃっ、れおおお~。ふふ」
「っ……!? くっ、ぅぅぅ……!」

 汚辱に耐えるため唇を噛み締め。衣装を引き裂かれ露わになった二つの頂を中心に、妖聖妃の蛇のような舌が目まぐるしく動き、余すところなくなだらかな柔肌を舐められる。
 胸への責めと合わせて、次は尻部に。立ったまま抱きすくめられるような姿勢で弄られる屈辱的なポーズにもかかわらず振り解くことすらままならない。膝がガクガクと震える。大ぶりな、しかしきゅっと引き締まった桃尻に五指を挟み、息を荒げごしごしと擦りたて始める。触手ではなく人の手による愛撫は、そのシチュエーションも相まっていささか刺激が強すぎた。
 否応なしに強張る筋肉を解きほぐすように、甘くイヤらしく熱を帯びさせていく。

「おっぐ……! あっ……! ぐううう……私を……玩具のようにぐにぐにと……!」
「美しい宝石は手の中で愛でるもの。あなたの望みでもあるのですがね……おっと」
「なぁ?! 読まれて……ふぎゃっ?!」

 組み伏せたネフラにのしかかるようにして座り込むと、自由になった両手で、今度は掴みかかるさららを捕える。
 視界の外からの攻撃を読まれ狼狽した河童娘は、埒外の膂力にたちまち押し負けてしまった。この細腕のどこにそんな力があるのだろう。これも神通力のなせる技なのか。
 椅子にされたネフラも身動き取れず悶える中で、まるで別の生き物が如く艶かしく動く十指に、さららもまたいいように弄ばれてしまう。

 ――ぐにっ……むにむに。……ぎゅっ! ぐにいいい……!!

「ハッ……あ❤️ ちょっ……とお! 触り方、やらしすぎぃ……っ!」
「もっと遊びたい。私で遊んでほしい。それが本心でしょう。ほら、こんなにも体は正直です」
「あっ……ン……んんンっ……❤️」
「見てください。感じてください。あなたが自身で分泌している粘つく体液。紛れもなくあなた自身が快楽を感じている証拠だと思いますが」
「いいっ、言うなっ! ばかぁ!」

 衣服の隙間に手を突っ込まれ、揉んで摘んで引っ掻いて、擦って突いてくりくりと弄ってやる。嬌声を噛み殺せず、いいように弄ばれてしまうさらら。普段以上に感じすぎてしまう……!
 悦ばせ方を熟知しているのは、マリーデマイヤがひとえに欲望のエキスパートであるからということに他ならない。最初に命中させた光の矢で、渇望を極限まで増幅させ抵抗力を削ぎ落とす。丸裸にされた猟兵たちは戦闘の最中であろうと彼女の手技には逆らえない。
 体と心を同時に攻める。それこそが、『妖聖妃』の真骨頂。二人は彼女に翻弄されていた。
 遂には仰向けに寝転がされ、大股を開きながら最も女体の深いところで愛撫を受け止めてしまう。まるで下腹部から杭で貫かれているかのように抜け出すことができず、流し込まれる快楽に対し身を捩りつつも甘受しかできない。

「うぁあ……深い……そんな、や、めろぉお……❤️」
「そんなの、ムリムリぃ……❤️ よすぎッ……ぁ!」

  ――つぷんっ……! じゅぷ、じゅぷじゅぷ……!

「言葉は所詮はまがいことばかり。行動で示さなければ人は続かぬもの。こうして直接導いて、救ってあげなければ」

 くつくつと笑い、悦に浸るマリーデマイヤ。
 二人とも妖聖妃の傘下に加えてやろうと、いくつもの光の矢を再び召喚して――。

「きゃぱっ」
「きゃぱっ!」
「……は?」
「きゃぱぱーっ!」

 股座に、胸部に、耳に、剥き出しの素肌目掛けて、さららが、さらら「達」が手を伸ばした。仰天するマリーデマイヤをよそに、豊満な部位をしゃにむに揉みしだき、体勢を崩していく。

「残念でしたぁー!」
「アタシらは水分で分身できるのさあ!」
「尻子玉だせぇ!」
「あっあっあ……かふっ! 耳引っ張らないで……ちょっ、なんて……乱暴な……お、あ、そこはぁ❤️」

 遊んでほしいのではなく、一緒に遊びたい。それが正しく表現した欲望の形である。それを見誤ってしまったのは油断からか、はたまた妖聖妃の詭弁だったのか。自分がそうしてきたように、今度は大股を広げさせられて外気に晒されながら、まろびでた胸やら恥ずかしい部位を同時に責められる。
 「誘ってんの?」「恥ずかしくないの?」と言葉責めも欠かさない。視線を集めることにより羞恥心を高め、欲望を暴発させる。
 やがて絶頂に果てると、ぶるりと大きく体を震わせた。いたずら好きの河童娘はご満悦だ。
 しかし、かわりに不機嫌そうな声音の者が、ひとり。

「どうした? 手が止まっているようだが……仕方ない。自分で動くとしよう」
「や……あはぁ……今は……敏感で、少し待って……!」
「それが欲望か? 他愛無いな!」

 敵の片腕を道具のようにして自らを更なる高みに持ち上げると、その滴りを昂りへと変えて、柔肌を引き裂くように突き入れた。臍に向けて、内臓を抉り出すような掌底。見上げる妖聖妃は恐怖する。己を見下ろす、紅玉のように眩い二つの瞳に。

「嗚呼、赤く染まる白は美しい…」
「ガ……ひッ!!?」

 ――ぐちゅり……!

 ひしゃげる音がした。滝のように流れる血と、噴水のように噴き出す血と。もはや己から溢れているのか還ってきているのかも判断つかない。ただ怖い。根源的な恐怖。欲望のエキスパートは、逃げる時も脱兎のようだ。
 下半身をバネのようにして、ダンと床を蹴ると、怪我の具合も気にせず、猟兵たちを吹き飛ばす。むせかえるほどの血風が戦場に充満し、鼻腔をくすぐった。ここは、戦場だ。どれほど淫らに乱れ狂い咲こうとも。

「げほ……私を討ち取りたい、そんな誤った欲望を持つとは……」

 白き衣装が濡れ、赤く染まる。
 開戦の狼煙は上がった。死闘は、これから――!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
『意思』は兎も角、その『方法』は了承出来かねますねぇ。

『F●S』3種を展開し『FCS』により『指示が無ければ自動操縦』の状態に設定しましょう。
そして【刻讐】を発動し『攻撃回数の増加』を行いますねぇ。
此方は『味方全員の受けた、快楽・恥辱を含む様々なダメージ』を『強化』に転化するものですから、先程の『耐久戦』のダメージに加え『同じ部屋に飛ばされた皆様』の力も加算可能ですぅ。
また『敵方の攻撃』は、深刻な物のみ防ぎつつ『快楽』等は敢えて受け【刻讐】の強化に回しましょうかぁ。
『FRS』『FSS』による[砲撃]&[範囲攻撃]を中心に『石像』等も含め纏めて攻撃し、確実に叩きますねぇ。



「なるほどぉ、『意思』は兎も角、その『方法』は了承出来かねますねぇ。納得できる部分もありますが、止めさせてもらいますぅ」
「止める? 異なことを、私は欲望の代弁者にして皆を導くもの。私と共に歩むことを幸福と信じてくれる方々のため、止まれません」
「元より、問答するつもりはございませんよぉ」

 ヴンと音を立てて、浮遊砲台FRS、飛翔戦輪FBS、障壁FSSを次々に展開してみせる。臨戦態勢のるこるはさらに肉体から溢れる魅力を大いに増幅させ、相対する『妖聖妃』マリーデマイヤを挑発した。その聖人然としたベールを剥いで、本性を露わにする。他者を狂わせる魔性を。
 対する妖聖妃は慈母のような微笑を浮かべ、飛来する砲撃や斬撃にも涼しげな表情だ。命中はしているが決定的な手傷には至らない。
 味方が受けている恥辱は相当なもののはず。だというのに、さらにはわざとらしく時折しおらしげに涙まで浮かべてみせるマリーデマイヤ。

「あなたには秘めた欲望もなければ、渇望もないと? 私を消し去りたい以外に、何の欲望もないなどと、それはあんまりではないですか」
「(積極的に快楽を与えてこようとしませんねぇ……警戒されているのでしょうかぁ)」
「光の矢よ。彼の者を導く幸福の道標となれ。……ゆくのです!」

 るこるが掲げた手の先に、八枚もの浮遊盾が集い、光の矢を防ぐ。余波で大きく髪が波立ち、柔肌がぷるんと揺れた。思わず赤らめる頬もまた、その風が止む頃には「仕事」モードのるこるのそれに戻っており――。

「今度はこちらから、いきますねぇ」

 ――ドッドドドドォッ……! ズガガガガ……!!

 散開させていた移動砲台、さらには両手に携えた二門の砲撃で斉射。凄まじい轟音は味方猟兵が受けた屈辱を、装備のエネルギーに転換して放ったからこそなせる技だ。防ぎきれない弾の雨の乱反射、室内はおろか敵そのものを蜂の巣にしてなお、射撃を続けて追い詰めていく。
 狙いは妖聖妃、そして彼女が戦い難い戦場の構築だ。あえて大規模に施設を破壊し、柱や石像等を倒しておくことで、見るからに足回りの悪そうな彼女の身動きを取りにくくする。彼女も、部下の天使も、機敏さに欠ける上、人心掌握能力と引き換えに膂力は低いように見える。
 最良は瓦礫で轢き潰しそのまま戦闘不能にさせてしまうことだが欲張ってはいけない。堅実にダメージを与え、彼女の本拠地を猟兵のグラウンドに再構築していく。堅実さのために、出し惜しみはしない……!

「悪を許さない、徹底的な立ち回りは感服しました。ですがそれだけで、私を打ち倒せるとは思わないことです。私を信じてくれる者のためにも、私の平和のためにも」
「だから問答は……」
「光の矢よ! 打ち貫け!」

 ――ピシュ……ンッ!!

 速度を増し、狙い澄まし、シールドの僅かな隙間目掛けて一矢放たれる。思わず冷や汗を流するこる。なるほど、段階的に威力を向上させていく性質は、向こうとて変わりはないらしい。
 欲望を暴こうと必死になっているところから察するに、ラーニングした内容を元に攻撃の威力と精度を上げているのだろうか。ならば長期戦は向こうとしても望んでいることだったと言える。
 とはいえダメージを受け、装備が破損しても、蓄積した被害に応じてさらに強化を重ねていけばいい。いたちごっこに見えて、こちらの攻撃は確実に通している。荘厳な衣装は焼き切れ、無傷のところを探す方が難しい様相だ。白の基調の美しい衣装も擦り切れて、赤黒く血が滲んでいる。

「く……なかなかやりますねぇ」
「私はあなたの魅力に取り憑かれてやまないですが。この先に見える地平がいかなるものか、意地でも暴いてみたくなってしまいます。ああ、かくも可能性に満ちている。もっと、もっともっと、このやりとりを続けなければ。美しいあなた……!」

 撃っている。当てている。
 なのに倒れない。むしろ嬉々として向かってくる。
 その姿は夜、灯火に連れられて無為な飛行を繰り返す蛾のようだ。
 彼女は欲望の代弁者。そして他者を導く偽りの伝道者でもある。誰かが強く敵を倒したいと望めば闘争を以ってそれに応え、また誰かが快楽で屈服したいと望めばそれを満たす手練手管を尽くす。闘争の形は人それぞれであり、汲み取った渇望に応じて鏡のように姿を変える。変わらないのは悍ましさだけだ。
 ヒュンヒュンと掠めて飛んでくる光の矢に、るこるは果敢にも飛び込んでゼロ距離射撃を試みる。これで決める! という強い決意が、彼女をさらに前に押し進めて好機を掴むに至らせた。

「これなら、どうでしょうかぁ? もういい加減に、倒れてくださいねぇ」

 爆音。砲撃と共に肉の爆ぜる音と臭いを漂わせて、マリーデマイヤを吹き飛ばした。
 命を仕留めた手応えは……ない。反撃を被る前にるこるは瓦礫の陰に身を潜め、再びの勝機の到来を待つ。焼けつくような真剣勝負のプレッシャーに、熱帯びた吐息をつきながら。

成功 🔵​🔵​🔴​

美波・蜜香
チェルノさん(f06863)と一緒です

あたしのしたい事…
そ、それは…
あなたを倒し、みんなを支配から解放する事!

【気合い】を入れて屈しそうな心を奮い起こして【スーパー・ジャスティス】でパワーアップ!
猛スピードで飛行して【怪力】の【ランスチャージ】で妖聖妃に全力の一撃!
光の矢はアリスランスを花びらの様に展開して【盾受け】でガード

でも内に秘めた欲望を覚えられ、次々と放たれる光の矢に抵抗する力も心も奪われ
そして妖聖妃様の前に膝をついて

そうだ、あたしが本当にしたい事はこのお方にお仕えする事…

※アドリブOK・NGなし


在原・チェルノ
蜜香ちゃん(f20221)と一緒

さっきまでの余韻がまだ躰に残っている
気を抜いたら自分で自分を慰めそうになるくらい
それでも、偽りの楽園からみんなを解き放つために負ける訳には…!
流星忍姫チェルノ、参ります!

でもその力は圧倒的
【残像】や【迷彩】で光の矢をやり過ごしても、耳へと届き心を蕩かす彼女の説法からは逃れられない
やがて彼女の前に跪き、その手を取って…
「かかったわね!」
最後の一線で何とか踏みとどまって至近距離からの【暗殺】でその手首を掴んで【サイキックブラスト】!
まぁ、説法に心を動かされそうだったのは事実だけど
あと一歩で完全に彼女の奉仕人形になってたかも?

※NGなし・アドリブ&お色気大歓迎です



「あたしのしたい事…そ、それは…あなたを倒し、みんなを支配から解放する事!」
「その通り、流星忍姫チェルノ、参ります!」

 スターボウ・スティンガーを構えたチェルノ、アリスランスを振り回す蜜香が、挟み撃ちを試みるよう攻めかかる。息のあったコンビネーションにマリーデマイヤはたじろぐ。しかし、その顔には慈しみに満ちた、見ようによっては余裕にも思える笑顔が張り付いている。発せられる声は、静かではあったが耳を傾けたくなるような不思議な心地よさがあった。

「それが本当になさりたいこととは到底思えません。考え直してはいかがですか?」
「どういうつもり? 今さらごめんなさいって謝る気でもあるの!?」
「答えになっていませんし、動きも止まってますが。その洗礼の余韻も冷めない状態で、何が望みか、よく考えてごらんなさい」

 突きつけた切っ先をそのまま繰り出せば、喉元を掻き切ることだってできるだろう。だが立ちはだかるのは心を腐す魔性の説法。ひとたび耳を傾ければ頑なな信念さえもときほぐし、欲望を増幅させて真っ白にしてしまう、身も心も狂わせる福音。
 チェルノは突剣を油断なく構えつつも、摩る手のひらは下腹部から離すことができず、帯びた熱は発散されないためじくじくと内から苛む。気を抜いたらその場で大股を割り広げて、恥も外聞も捨てて指を突っ込んでかき混ぜたくなってしまう。

「蜜香ちゃん、しっかり! さっさと倒して終わらせるよ!」
「う、うん……! 気合い充填っ、ぜったい負けないよ! てぇーい!!」

 ――……ガッ……キィィイン……!!

 乾坤一擲、シュテンペランツェの刺突が抉るような一撃で、細いしなやかな妖聖妃の首を穿つ……そのはずが。
 奏でられたのは金属音。防がれた――?! 刺突を上回るスピードで体躯を捻ると、指先から逆撃に放った光の矢が深々蜜香を貫いていたのだった。悲痛なチェルノの叫びが木霊する。

「ひんっ❤️ あ……あれ、痛く、ない……?」
「蜜香ちゃん! 大丈夫?! 蜜香ちゃん……!?」

 苦悶ではなく疑問に近い声をあげて、己の体を見回す蜜香。体に疼きは残れど特に痛みは感じない。棒立ちの肉体に次々に光の矢が命中するがどれも痛恨の一矢とは程遠い威力だ。
 溢れる正義の力は、集めた想いは、欺瞞の光では貫けなかったのか。ならば好都合とぐっと力を込めて槍を構え直し、今度こそ必中の狙いを定める。次は避け難い足を狙って……。

「蜜香ちゃん……なんで、どうしたの……?」
「え……ちゅぱっ、れろっ、ぺろぺろぺろ……」

 跪いて槍を傍に置いて、服の胸部を破り開くと、露わになった柔肌に舌を這わせ始めた。止めどなく苛めていた快楽への欲求に耐えられなくなった、そんな様子である。理解できているのは、にっこりと笑うマリーデマイヤのみ。やっと、自分の気持ちに正直になれましたね、と。

 ――ツンツン……クリクリッ!

「ひゃあああ!?」

 マリーデマイヤのしなやかな爪の先が、肌の上に主張する硬い屹立をノックするように叩いた。悲鳴をあげれば、さらに虐めるように爪二つで挟み込んでくにくにと嬲る。切なさを助長する指先の愛撫に、もはや腰砕けの蜜香は喘ぐばかりである。
 いたずらに勃起させられた二つの果実はつむじ風に晒されて、責められ続ければ内から何かが漏れてきてしまいそうな、背徳的な情欲が脳を支配する。刺激が弱い。もっといじめてほしい。弱いところをぐにぐにくにくに擦って、チェルノさんにも見せつけたい。
 不思議と、スーパーヒーローとしての矜持をかなぐり捨てて、この方にお仕えしたいという欲望がむくむく広がりを見せていた。そして、それは止まることをしらないどころか膨張に際限がない。

「く……あたしも……うぅっ」
「その豊満な体を私に捧げなさい。それが幸せへの近道です」

 同じくビリビリとコスチュームを裂いて、内に秘めた蒸れた柔肌を晒そうとし……思いとどまったかのようにそのまま奉仕を始めた。あえてコスチュームをそのままに屈服させるのも一興か。趣向に好みを反映させてほくそ笑むあたり、妖聖妃もなかなか強かである。指の跡がつくくらいに強く揉み込んでやれば、さしものチェルノといえど体を揺すって、快楽をなんとか逃がそうとすることくらいしかできない。
 そして、それさえも時間の問題であった。服越しに痛いほどに主張する桜桃を、爪でクリクリ握り込んでやる。脳髄まで走る快楽の稲妻は、火照った体に冷水を浴びせたかのような衝撃だ。なんて心地よい。このまま触れられ続けたらどうなってしまうのだろう。試してみたい。
 やがて五指を絡めあって、二人は競い合うようにマリーデマイヤの前に跪いて痴態を見せ始めた。舌を絡め合う様子を見せつけ、どれだけ自分たちが肉欲に溺れているのかを検分してもらう。言うまでもなく淫らだ。もちろん妖聖妃の好みでもある。
 晒されている鼠蹊部に今度は舌を這わせ始める。それは武器による挟み撃ちよりもよほど凶悪な連携であった。大きな双房二組が、膝立ちして胸を擦り付けて、鼻息まで荒くして擦り寄る。見下ろす光景は否応なしにマリーデマイヤに全能感を感じさせた。神ともいえる存在でしか味わえない優越性。手を伸ばせば、そこにプリンのような弾力と柔らかさを備えた女体の神秘が晒されている。

「なんて美味しそうな……」
「かかったわね!」

 バチっと火花が散る。
 落雷、次いで放電。予想だにしない反撃が、妖聖妃に襲いかかった。今度は本当に面食らった様子で、手傷を負った指先と、二人を交互に見遣る。

「欲望を振り払ったと言うのですが……なんと蒙昧な」
「あたしを奉仕人形にしようだなんて十年早いのよ……うぐ」

 視界が揺れて狙いが定まらない。心動かされかけたのは、どれだけ強がったところで事実である。チェルノは蜜香を抱えるとその場の離脱を試みた。まずは一旦距離を取らなければ。

「チェルノさん……あたし、せつないよぉ……ちゅっ❤️」
「ちゅむ……ぷは! まって今はそれどころじゃ……んんん!」

 抱え上げたその首筋に抱きついて、口吻を交わす。もはや本当に一刻の猶予もない。ともかく、この欲望を発散しなければ、できれば人目のないところで。
 疼く、体の内のケモノを必死で宥めながら、大きく距離を取る二人。時折二人の影が重なっていたことは、言うに及ばないことであろう――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ユメ・ウツロギ
WIZ

私のしたい事…私はあらゆる事を知りたいです。そして、マリーデマイヤ様にお仕えし、ご奉仕する事が望みです。どうか、私をお使いください…。

一章で洗礼を受け、深く洗脳された状態。
妖聖妃の声で完全服従し、道具として猟兵達のデータを蒐集。
妖聖妃にデータを渡し、天使達に指示して猟兵側を攻撃したり…。
また、それによって妖聖妃からたくさんの「褒美」を貰う事で更に快楽の感情を提供。より一層奉仕し、妖聖妃を悦ばす事に

しかし、同時に微かに残った猟兵としての意識で妖聖妃の情報も蒐集。
ほぼ無意識に他の猟兵にデータを送る事で一矢報いる


彼女は敵…ご主人様…私は道具、奴隷…皆さん、後はお願い、します…あぁ、妖聖妃様ぁ…


夜月・クリスタ
なんとか触手から抜け出せたけど、下半身はベトベトで服は羽織しか纏っていない。何とか立ってるのがやっと、でも…。
「うぅ…ぼ、僕は負けないぃ…」

よろめきながらも攻撃と思ったけど、湧き上がる欲望に耐え切れずその場に倒れた僕。せめて仕込み拳銃を【クイックドロー】し発砲だ…!

でもそれで限界。欲望のまま奉仕人形になりますと誓うも、一度は逆らった罰を与えられる事に。
その罰を受ける為僕は【感情喪失薬】を飲み羽織を脱ぎ四つん這いに、そして自身へ【催眠】を重ね掛け。
こうして僕は「良いと言われるまで先程同様四つん這いで水溜まりを作り続ける事。時折利尿剤を飲ませる時以外身動き禁止」を忠実に守る妖狐に成り下がった…。



 満身創痍の中で苦しげに声を絞り出す者もいる。クリスタもまたその一人であった。すでに胎の中で渦巻いて疼く欲望を抑えるのに必死で、その我慢も限界スレスレの状態である。触手により開発された肉体は婀娜っぽく色気を発しており、それを隠す衣服も上着しかない所謂裸羽織の状態。

「それでもなお争おうというのですか? 無意味な行いを止め、共に楽園を築こうではありませんか」
「(弾数は二発……一発で仕留める……!)」
「闘志漲る視線、ですがそこに眠る渇望を私は受け入れましょう」

 しずしずと無防備に近づいてくるマリーデマイヤ。しめた。限界まで引きつけて、銃口を接着させて撃ち抜く。見たところ容姿そのまま素肌を晒している箇所も少なくない。接近さえできれば狙える箇所は多いはずだ。
 あと少し、もう少し。荒く吐く呼吸を整えて、疼く体を無理やり鎮めて、狩人の殺気を放つ!

「ッ!?」
「……今だよ! 僕の勝ちだ」

 ――……バギュゥンッ……!!

 床を蹴って飛び上がり、馬鹿正直に晒した胸へ銃撃を放つ。獲った……!
 勝利を確信したクリスタ。表情に喜色と安堵が浮かび――!

「間一髪、です。どうか、私をお使いください…」
「な……に……きゃふぅ゛!?」

 再び絶望の色に染まった。薄皮一枚、否、魔導書の一枚が銃口と肉体の間に挟み込まれ、完全に勢いを殺してしまっている。呆然とするクリスタの股間を蹴り上げるようにして、股座目掛け思い切りつま先を食い込ませた。肉の軋む鈍い音が響く。ユメによる魔術・体術の妨害が発生した……それを理解する頃には、クリスタは涙を浮かべて悶絶することしかできなかった。金槌で殴られたに等しい衝撃に視界が明滅する。

「もう一発銃弾を発見です。自決用ですか? ともあれ没収します…」
「あっ……ひィ、漏れちゃ……、な、んでえっ」
「マリーデマイヤ様にお仕えし、ご奉仕する事が望みです。忠実な天使たち、取り押さえてください」

 淡々と応答するユメ。
 彼女自身も屈強な天使に乱暴を働かれながら、それでも膨大な知識欲を刺激され、それを満たすことを条件に妖聖妃への屈服を余儀なくされている。褒美として下された知識……もっともほとんど歪んだ性知識だが……その奔流に腰砕けになってユメも跪く。
 優美なゴシッククロスはすでに剥がれ、それが仕えるものとして当然だと信じこまされている状態。屈辱に次ぐ屈辱に、普通なら顔から火が出るものだが、それも「知識を得るためには必要な対価」だと無理やり自分を納得させている。
 人生経験やそれで培った常識を破壊されるような冒涜だ。精神状態はもはや廃人のそれに近い。
 それでも。

「彼女は敵…ご主人様…私は道具、奴隷…皆さん、後はお願い、します…あぁ、妖聖妃様ぁ…」
「あの子も戦ってるんだ……僕だってっ……ん、ごっくん」
「なるほど。欲望を解放した状態でありながら、情報流出、そしてあえて感情を消す試みですか。よいでしょう。その覚悟に免じて、逆らうことを許諾します。反抗したい、それもまた欲望です」

 テレパシーで無差別にマリーデマイヤの戦術をリークするユメ、むざむざ欲望を搾取されるくらいならと感情喪失薬を服薬するクリスタ。各々、残りわずかな手札のうち最良のカードを切って対抗する。最後の切り札を妖聖妃は笑い、甘んじて受けた。あえて欲望を一身に引き受けて、その上で凌駕する。工程を踏んで初めて、「洗脳」は完成するのだ。
 細腕らしからぬ膂力でユメを掴み上げると、仰向けに床に叩きつける。肺の中の空気をまとめて持っていかれたようだ。背筋を逸らし浅く息を吐いたユメの、無防備になった尻を叩き上げた。

 ――ヒュッ…………バシィィッ……!

「…………いたっ! マリーデマイヤ様、なにを……?」
「知識を叩き込んであげましょう。絶対的な存在に逆らうとどうなるか、その肉体にね」
「いや……い、わ、私は……奉仕、します」
「そう。それでいい。いい子ですね。まずは痕が残るくらい、刻み込んで差し上げますからね。腫れたところをこうしてなぞられると、どうですか?」
「いッ……ア!? ぎ、きもちい、い……です……」
「不浄の穴も、秘穴も、念入りにほぐします。何をされても感じられるように、あなたは馬鹿になるのです。案外、そういう知識のエキスパートになることも大枠でいえば望みの形かもしれませんよ」

 ――バシィィィッ、ビシィィィィッ!!

「くあっ……! ぐ、あうっ……!」
「今どこを叩かれてるかわかりますか? 言ってご覧なさい? あははは……」

 そうだ、と休憩がてらわざとらしくぽんと手を叩いて。
 慈母めいた笑顔のままクリスタを見下ろして宣言した。

「そこのあなたの欲望を満たす、言伝を思いつきました。私に良いと言われるまで、ここで四つん這いで水溜まりを作り続けてください。身動きは禁止しますが、天使たちがお薬を飲ませる時は対応してください」
「は……?」
「お薬の効能は利尿剤にしましょう。抵抗したり、言いつけを破るたびに飲ませます。量は回数に比例して増やしましょうか。せいぜい素晴らしいモニュメントになることを期待しますよ」
「なんで……それにどういう理由が……意味がわからない……」
「だってそれこそがあなたのうちに秘めた、欲望でしょう?」

 早速言いつけを破ってしまいましたね。と、わざとらしくため息をついて、それを合図に屈強な天使が三人がかりでクリスタを押さえつけ無理やり投薬する。鼻なりを摘んでしまえば口が開くのは道理。逃れえぬ摂理が彼女を地獄に蹴落とした。
 眉間に苦悶の皺が深々と寄る。汗ばんだ太ももがてらてらとなまめかしい光沢を放ち、擦れ合う膝の動きもどんどんとせわしなくなる。
 数瞬の抵抗も虚しくクリスタの血相が戦慄した。

「あ……ひゃうっ。ダメ、ダメダメ、出ちゃ……!」

 秘部を握りつぶすかのようにギュッと彼女の手に力がこもる。しかし、それで止まる奔流でないことはクリスタ自身が一番よくわかっていた。

「ふあ……はぁ……はぁ……」

 熱に浮かされたように呼吸を荒げるクリスタ。その肌に玉の雫がいくつも煌めき、にわかにアンモニアの匂いがムっと香り立つ。抵抗虚しく尿意の陵辱に陥落した怪盗に、解放感と、恍惚ともとれる表情が浮かぶ。力なく開かれた唇、朦朧と虚空を見つめて紅潮する目元、これを官能的と言わずしてなんと言おうか。
 気持ちよかったですか? そう問いかけるマリーデマイヤに、こくりと頷くクリスタ。完全に陥落した証だった。そして、無情にも。

「今、身動きされましたよね。投薬をお願いしますね?」
「は……いや、今僕出したばっかりで……というか答えたのは聞かれたから……」
「次は倍、その次は三倍です」
「あが、いっ、う……待って、も、もうムリ❤️ ムリだって! 飲ませるなぁ……あ、いやあぁああ!?」
「からからのミイラになるまで頑張りましょうね」
「ああ……あふ……またぁ゛……❤️ オ、れ、れるぅう゛ッ゛❤️❤️」

 両目を見開いて凝視するユメに、再び向き直って。この後に及んでなおにこやかな妖聖妃に、恐怖の眼差しを送るのを堪えきれない。
 幼さの残る小さな堤防から、ぷしゃっと飛沫がほとばしった。

「おやおや粗相ですか。探究心旺盛との見立てでしたが、そういう方面とは……」
「ご主人様ぁ……」
「私も饒舌になっているようです。さぁ、共に高みへと参りましょう。恐れる必要はありません」

 おしゃべりはここまで、と更なる行為に及ぶ。もはやどこを触られ、どう開発されているのかもわからない。否、わかってしまう。どこを触られても絶頂に導かれるように、無惨に、不様に。教え込まれてしまう。ユメは、やがて、目を閉じた。

 魔女と怪盗、二人が責め苦の果てに見た光景は、彼女たちしか知らない……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

クライド・エント
「結構すげー格好だな…しかも美人…まあ気合いは入れねえとな」
【ソロ希望】【WIZ】

まず【切り込み】【武器受け】で相手に攻撃を仕掛けてく、けど相手の胸や腰周りが気になってなかなか集中出来ねえ

煩悩を降り払おうと【捨て身の一撃】で向かっていくが、相手がこちらに手を広げて受け入れる体勢になってるのを見て戸惑ってしまう

そのまま突っ込んだ所を優しく受け止められ、頭を胸の中に押さえ付けられる
抜け出そうともがくが、頭を撫でられ説法を聞かされると、どんどん頭の中が蕩けてしまい気持ち良くなって逆らう気持ちが無くなるのを実感する

その後は相手の足を舐めたり、椅子になることに喜びを感じる奉仕人形として仕えるように…



 胸。肩。
 鼠蹊部に太腿。
 タイツに身を包んだしなやかな脚。手のひら。
 ごくりと唾を飲み込む男が一人。板金鎧に身を包んだ海賊、クライド・エント(だらしない海賊・f02121)である。視界に収めたマリーデマイヤの姿をまじまじと見つめなおして思わず、といった様子だ。燦然と煌めく星のような飾りも目立つが、それ以上に大インパクトの箇所に釘付けになって視線を動かせないでいる。

「せい。それ。いかがですか?」

 手にした錫杖を振り回し、突いて、薙ぐ動作でクライドに向かって攻めかかるマリーデマイヤ。舞踏か祈祷のような優美な動きの中にも、敵を仕留めるという殺意はしっかりと込められている。それゆえに、単調な動作だ。バスタードソードの刀身の腹で受け止めると、勢いを押し殺して立ち回ってみせる。

「っかし……結構すげー格好だな…しかも美人…」
「何か?」
「いんや……」

 大ぶりな攻撃を繰り出すたびに、衣服から覗くチラリズムは大いにクライドの集中力を削いでいく。もっとも欲満ちる若々しい年頃の男、据え膳を目前にどうしてもいらぬ想像が脳裏を過ぎる。

「俺が勝ったらなんでもいうこと聞いてもらうぜ…なーんて、へへ」
「そういうことがお望みですか。その欲望は肯定しましょう」
「……ん? なんだ、どういうつもりだ?」

 ぽいと床に向けて得物を投げ捨てる。両手を広げて、何かを受け入れるような、そんな体勢。額の上で金属飾りがゆらゆらと揺れて、影から黒いモヤのようなものが立ち上っているようだ。……罠か? 身構える彼に向けて一歩歩みを進める。その表情は慈しみに満ちて微笑んで、隙だらけに見える。
 裂帛の気合を込めて、長剣を振り下ろす。切っ先を目前にしても様相に変化はない。むしろ悩ましげにため息をついて、受け入れる姿勢がよりオープンになる。
 むにゅう――と。
 疑問符が感嘆符に変わる。抱きすくめられたのだ。だらりと腕を下ろした姿勢のクライドを甘やかすように、その上から抱いて。押しつけて。さらにはすりすり、すりすりと、背中を撫でる。

「な、な、な……!?」
「怖がることはありません。よく鍛えられています。まともにぶつかり合えば戦いにならないことは自明。ですからこうして、受け止めると、そう申し上げているのです。お分かりですね?」

 ――れろお……ぶちゅっ、ふにっ……!

 わざとらしく音を立てて、首筋や耳に舌を当てて弄ぶ。熱杭を押し付けられているような奇妙な感覚、だのに不快感はない。もがこうにも、その素振りを見せた時点で胸の谷間に顔を埋め込まれて、振り解くことを困難にしてしまう。
 鼻腔の奥底にむわと、牝らしいフェロモンのような独特の、魅力に満ちた空気が充満して、一呼吸のたびに矜持が打ち砕かれるかのようだ。かえって生殺しにされているようで、精神衛生上よろしくない。
 こんな幸せな拷問がかつてあっただろうか。ASMRのような聴覚に、そして花園に顔を埋めた嗅覚に、多大な負荷がかかって頭がくらくらしてくる。離そうとしても、自分の力ではどうにもならない。

「そうか……! これがお前の狙いか!?」
「私の? いいえ、あなたの渇望ですとも」
「くううぅ……あっ、なんて動きだ……くおっ!」

 一度崩された牙城は脆い。今ではもう乳首を上下に弾かれるのも、握られたクライド自身を扱かれるのも、秘穴を指の腹で擦られるのも、重ねられた愛撫で火照りきった肌を撫で回されるのさえも、幸福感を伴う悦楽となっている。
 それでも絶頂には至れない。そのギリギリのところをあえて、妖聖妃はゆるゆると弄っている。最後の嘆願は彼の口からさせるために。性悪な敵の考えそうなことだ。自分は負けない。快楽には負けない。何度も自分自身に言い聞かせて、そして。

「だめだぁ……ぐうう! アタマが、どうにかなりそうだ……!」

 涎を垂らしてみっともなく喘ぐ。幾度となく繰り返される寸止め地獄に、ここが偽りの楽園だったと再認識させられる。イかせてくれ、そう口にするだけで苦しみから解放されるならお安い御用だ。言ったところで減るものでなし。

「い、イキたい……ッ、あっ、ああっ……」
「ならば、私の傀儡となることです。私と共に理想を実現する、私の傀儡に……」

 やっと本性を表したが気付いた時にはすでに遅く。
 押し倒されたクライドが感じるのは柔らかな感触と確かな重み。のしかかられていること、それも尻を押し付けられ、椅子のように座られている。しかしながら、もはやどんな些細な刺激でも快感に結びつけられてしまっていて。あっあっと情けない喘ぎを漏らしながら、同じ文言を繰り返す。

「なんでもいいから……も、限界……」

 眼差しに意志はなく、クライドは奉仕人形と化した、と表現しても差し支えないだろう。
 惚けて開いた口にずぼっと足先を突き入れペチャペチャしゃぶらせながら、マリーデマイヤは哄笑する。どんな欲望も受け入れる、聖母にも、悪魔にも見える、その姿は「支配者」そのものだった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
真の姿解放してリフレッシュ
破魔符貼って穢れを除去しましょ

何やら説法されてるな…
抗っていた根性や、百合嗜好を肯定されるのは悪い気はしない
が…狂気耐性で弾き、気合入れて大声で お こ と わ り !
命捧げる相手は決めてんだわ

ま、貞操の危機は助けんでもない

適当に天使ども斬り払いながらこっちも稲荷巫女のお説教で論戦するよ

救済精神は立派だと認める
だが感情奪って得たエネルギーを、更なる洗礼に使い、苦しみを覚えない『物』を生み出す
そりゃあ救済ではなく無駄のない廃人牧場作りだ
一人でも洗礼を受けてアンタに異を唱えた者がいたかい?
慈悲を以てアタシが異を唱えてやる

『アンタもう狂っているぜ』

神鳴一閃
引導―否、介錯仕る



「……人類を救う」

 ぽつり、と妖聖妃と呼ばれている女性は言う。

「これほどまでに崇高で、かつ同意を得られる目的――目標もないでしょう。食卓を共に囲み、労働で汗を流し、床に着く。愛するものと家庭を作り、命を育み、老いて死ぬ。当たり前とされることでさえ難しい。……この常闇において光を指し示す。そのために私はこの目標を掲げています。幸い、同意する方も多いのですよ」

 慈母めいた表情は、等身大の、一人の渇望が見て取れた。他者の欲望を肯定する彼女はまず、己の欲望を人目にふれさせる。両手を開け広げ、包み隠さず表現する。

「無論何もしたくない、そう願うことも欲望です。けれども私は、何かしたいと考える、それこそが人間の生きる意志、原動力であると考えています。あなたも薄々気づいていることでしょう。賢いあなたであれば、私の言葉がなくとも進んで私に仕えている者たちもいるという事実を。私は私を信じてくれる方々のためにも、皆を導きたい」

 やがてその手を掲げて、天を仰ぐ。差し込む月光は彼女の神々しさを助長するようで、夜空に煌めく星のような、確かな存在感を発していた。

「私に機会をいただけませんか。この楽園の素晴らしさはもうご覧になったでしょう? 領地内も見聞していただきたいものです。私たちは必ず同志になれる。ですから――」

 ――……ダァンッ……!!!

「お こ と わ り !」

 燦は吼えた。
 雷火の翼は闇夜の中で一層力強く羽ばたく。
 柳眉を顰めるマリーデマイヤに「命捧げる相手は決めてんだわ」という彼女の端的かつ直球な意志は聞き取れなかったのだろう。地を踏みしめ、語気を荒げる燦に気圧されるばかりで、いかにも、困った困ったという様子。
 欺瞞だ。
 燦は傍らに棒立ちする天使を一人斬り払うと、その首をマリーデマイヤの足元に叩きつける。

「お前の考えは立派だよ」

 だがな、と続け様に天使の亡骸の山を築いて、彼女は断言する。

「感情奪って得たエネルギーを、更なる洗礼に使い、苦しみを覚えない『物』を生み出す。そりゃあ救済ではなく無駄のない廃人牧場作りだ。苦しみを感じたくても感じられないんだぜ? そんなヤツが日常のありがたみを感じられると思うのか? それは生きてるんじゃなくて、死んでないだけだ」
「詭弁です」
「詭弁じゃねぇよ。一人でも洗礼を受けてアンタに異を唱えた者がいたかい?」

 いる……わけがない。
 搾取した感情の行く末は、「妖聖妃」マリーデマイヤのみぞ知る。都合のいい部分だけを切り取って、そのエネルギーを自己のために使っていることや、人々の営みをその実阻害していることなどは、糾弾されて然るべきなのに封殺している。
 そして、それを指摘されてなお涼しげな表情で、彼女は謳うのだ。
 ただ耳心地がよいだけの、虚無を。

「それにしても美しい毛並みですね。あなたの意志の強さを体現しているかのよう。きっと多くの苦難を乗り越えてきたのでしょうね。ですが、その苦労も報われる。私と共に歩めば――!」
「伝え方が悪かったみたいだから、もう一度ハッキリ言ってやる」

 ――……ッ……ザシュンッ……!!

「アンタもう狂っているぜ」

 神鳴一閃――!!

「引導―否、介錯仕る」

 すれ違うその刹那に、頸を斬り落とした。
 遺骸の山の頂上に、慈母の笑顔を浮かべたままの妖聖妃の首がふわり浮かんで、ぽとんと落ちた。
 振り向いて、死を確認しようとして、燦は動揺する。
 首無し死体だったはずのマリーデマイヤはおらず、天使の死体たちの山を椅子にするようにして座り込んでいたのだ。首から肉体を生やしたのか、回復させたのか、蘇生したのか。ともあれ健在の様子。油断なく刀を構え直しながら、臨戦体勢を継続する。

「あなたは正しい。その正しさは眩く、人の世を照らすでしょう。数多の苦難の果てになおあなたが強い意志を保てるのは驚嘆に値します。……出逢いに恵まれているのでしょうね。ですが、眩いだけでは瞳は存在を認識できず、眼は灼かれるのみです」

 正しさだけでは、人は救えないのですよ。
 だなんて酷い開き直りだ。
 マリーデマイヤは過去掲げた目標に縋りつき、人の道を外れ、とっくに個としては死んでいるのだ。

「かつての私、あるいは他の私であれば、心打たれたことでしょう。改心もできたかもしれません」
「お前……」
「私の話を、聞こうとしてくれたことは感謝しますよ。ですが私がしたいのは私の意志を届け、欲望を受け止めること。それを申し訳なく思ってしまったら、過去から生まれた私は自己崩壊してしまう」
「結局自分のことしか考えてないじゃん」
「フ……」

 狂っていますから。
 そう答える彼女は笑っていた。一抹の寂しさを残しながら、それでも笑って、笑って……。

成功 🔵​🔵​🔴​

アレクサンドラ・ヒュンディン
アドリブ歓迎NGなし

裸で発情状態のまま呼び出されて、それでも戦おうと頑張ります
潤んだ目で涎を垂らして、そんな状態で【びったんびったん】で掴んで投げようとします
掴みかかるのは相手の大きな胸…羨ましくて、自然にそっちにいってしまいます
怪力で握りつぶし、どうにか振り回そうとしますが、さっきの触手の感覚がずっと残ったままでその内力が緩んでただの胸揉みに…

相手からの攻撃で、『めちゃくちゃに気持ちよくしてほしい』『おっぱいが大きくなりたい』と願望を覚えられ、そこを思いっきり刺激されてしまって

膨れ上がったお尻や真っ平らな胸を散々にいじめられ、最後はお尻を震わせ、平らな胸から白いのを噴き上げていってしまいます


リリエ・ヘブンリィブルー
天上よりの御使いが奏でる歌声が聴こえて参ります。
しかしそれが救済か破滅か
妖聖妃の"洗礼"を受けた私には分かるワケもなく。

このような痴態に耽入り快楽に溺れる私を見ないで欲しい。
その願いを彼女――妖聖妃様の福音が慈悲を以て否定され
私は悦びの中でそうあることを衆生の救済と理解するのです。

妖聖妃様、地に這いつくばりお尻を突き上げるリリエの姿がお見えでしょうか?
蹂躙され熱く蕩けて蜜と粘液の滴ったその場所を拡げて見せて
そしてぐちょぐちょじゅぼじゅぼと交わり
卑猥な音を奏でるリリエをどうぞご覧ください……❤️

ああ、悦びのあまりじょろじょろと漏らす私の姿は
一体どのように見えるのでしょうか……❤️❤️



 純白は穢されて初めて、美しさを際立たせるという。
 人狼サンディ、そして、聖人リリエ。
 彼女たちという眩いほどの白を、どっぷりと黒く澱んだ情念に染めるべく、妖聖妃の魔手は間近に迫っていた。

「どうされました? 私を必ず倒すと、息巻いていたではありませんか。あなたがそれを真に望むなら、必ず叶うのです。強く、願って、あなたの欲望を! 頑張ってください! ほら!」
「くうぅうう……こ、の……ぉ!」
「あらら。それでは私の胸を揉んでいるだけですよ。マッサージしていただけるのはありがたいのですが。……傍らのそちらの方はもはや限界。立てるのはあなただけ。お分かりですよね」
「すぐにっ……倒します。そんな余裕も、ん、ん、んんーっ!」

 一糸纏わぬ裸身にて、呻きながらもどうにかこうにか掴みかかるサンディ。その様子をあろうことか、頑張れ頑張れと応援するマリーデマイヤ。五指で握ってなお溢れんばかりのボリュームを揉ませながら興じる様子は、マッサージを楽しんでいるかのようだ。
 事実、もはやこの二人は脅威足り得ないと彼女は踏んでいた。
 潤んだ目で涎を垂らして全身を細かく震わせているサンディはもちろんのこと。

「あぁあ……❤️ 体が、熱い……ふぅ、くふぅ❤️ 戦わなければ、いけませんのに……ィッ❤️」
「何も戦うだけが人々を導く手段ではございますまい。あなたにできることをすればいいのですよ」
「私に……えひぃ……」

 満身創痍のリリエの前に、白い羽が散っている。
 飛び交う天使たち、その光景は幻想的で、快楽の渦の中で翻弄されている彼女をある種の平穏に陥れるのには一定の効果を発揮した。もっとも、穏やかというのは抵抗の波風を立たせられないのと同義。指一本でも動かせれば、まだ……!

「あっ……ヒイィィ❤️❤️」

 ぐちゅ。ずぽ。ぬっぽ。

 ――このような痴態に耽入り快楽に溺れる私を見ないで欲しい。
 それこそが、救済であり導き、導かれる行為。仰向けに大股を開いて、濡れそぼる肉壺の奥底まで検閲を求める。これが祝福なのか、はたまた罰なのか。見たものによって変幻する痴態は、サンディの闘志を折るのには十分効果的であった。

「……も、きもち……」
「はい?」
「私も、きもちよく、してほしいです……!」

 欲望を、スポンジのように吸収し、際限なく受け入れる。
 マリーデマイヤは能面の如き無感情な、しかしたっぷりと情欲を含んだ微笑を浮かべて、サンディの剥き出しの桜桃をひねり上げた。

「ふぅっ、ンっ……❤️ ひあっ……んっううぅぅ~っ……❤️」
「我慢する必要などありません。本当はここを大きくしたいのでしょう。その年頃であれば悩みは頷けますとも。想い人も、ここが豊かであればきっと喜んでくれます」
「そんなん……じゃっ❤️ あ……はぁ、ひぃん❤️❤️」

 くにくにと指の腹で丹念に扱いた後、かたくしこればさらに爪や舌を用いて、なるべく下品に捏ねくり回す。自分は今、穢されている。そう自覚させるのが、開発だ。サンディは胸だけで、いつでも、絶頂できるように妖聖妃の薫陶を受けている。
 その証拠に、頭頂部には快感で白液が滲むようになっていた。

「肉体改造までは専門外なのですが……素質があったということでしょうか。……ぬろおぉおお」
「ハァッ、ハァッ……! う、あっ……おっぱい、あつい、ですぅ……❤️❤️」

 ふいと視線を逸らせば、天にも昇る心地、否、天使の上に跨って、ひたすらに腰を振る、本当に天に向かって突き上げられるリリエがいた。
 いやいやと首を振り、必死に視界から外れようとする意地らしさを虚仮にして、数多の目線が彼女の痴態を見つめている。股座には下腹部が密着し、弱い所はそこか彼処かと打ちつける肉音が繰り返される。
 そのBGMが賛美歌のような荘厳な雄叫びと調和して、ある種の美術的な気高さと下卑な肉欲を見事なまでに調和させている。
 狂ってしまう……!
 慈悲の中で救済、救世を理解させられるリリエは、理性さえも手放して、天に登る心地を味わっていた。ぼたぼたと流れ蜜音も、禊と共に流した罪であったならば許容されよう。何より、漏らすことさえ、今の彼女には快感だ。

「ふあっ❤️❤️ ふいっ❤️ ひゃううう❤️❤️」

 快楽を貪るケダモノに、言葉は必要ない。
 こうして完成した、奉仕人形が二つ。
 床に首を垂れて、腰を天に向かって突き上げて、びくびくと体を震わせる。
 片や胸部から垂れ流したミルキィな液体で白色混じりの、片や濁り泡立つ本気の粘つきを交えた、液だまりをその場に現出させ。
 突き出した舌は床を掃除するように舐めて。
 無様に外気に晒された秘奥を、マリーデマイヤの拳でぐちゃぐちゃにかき混ぜられながら。

「ひっぐ……❤️ あがっ、ギッ……あああ❤️❤️」
「もう……んぉん❤️ やめぇ……はおぉっ❤️❤️」

 時折芽生えかける正気を手折られ、思い出したように発露した感情を捧げ続ける。それこそが、それだけが、幸せなのだと幻想を、信じ込まされながら――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ロベリア・アナスタシア
(アドリブ絡みお色気歓迎)
はぁ……ん、実に妖しげでえちぃ聖女様だわ❤
全身くまなくご奉仕してあげるわ♪
と、マリーデマイヤに無抵抗で近づいてしまいながら
逞しい男天使たちに体という体を嬲られ、体の中に沢山の「祝福」を
授かっちゃう……♪
あぁん!(呪詛のせいで)妊娠できないのに妊婦みたいにサレて……❤

……何て言いながら、さっきの毒液の残りを媚薬にして
無意識レベルで【UC】を発現、媚薬と毒液とイケない液塗れで
マリーデマイヤに抱き付き(グラップル)、奉仕という名の快楽責め
(鎧無視攻撃+生命力吸収)よぉ♪
あ~ら、ご奉仕して良いって言ったのは貴方よぉ?
大丈夫よ、痛い事しないから……逝っちゃうかもしれないけど♪


シズホ・トヒソズマ
【やられOK】
私のやりたいこと?それは決まっています。貴方をヒーローとして倒す事です!

天使たちを出してきたら、UCで射撃人形『バル』の射程を3倍強化
散布したナノマシンを使い◆スナイパー射撃を弾道変化させて死角からの一撃で天使たちを撃ち抜いて数を減らしていきます
数が減って来たら再びアームドスーツ『スラグタイタン』を装備!
取り込み束縛されながら突撃
粘液で減った天使の攻撃を◆受け流し
敵本体を攻撃します

ですが隙を突かれて倒されます
隷属の願望を見抜かれて身体中縛られた胸元に1と書かれたボディスーツ着用の目隠しされた隷属天使に変えられてしまいます
あぁ…私はただの天使の1体…妃様…私をお使い下さい…あはぁ♪


マグノリア・ステルニティ
あらあら。救済だなんて変に耳障りの良い言葉を使うのね?
素直に仰いなさいな、それは『堕落』と書いて『救済』と読むんだって。
ま、折角だし、暫く楽しませてもらうね♪

周りの天使達には、奉仕する肉人形で呼び出したメイド達を向かわせて、私はマリーデマイヤの相手をしましょ。
抱き着いて、撫で回して、揉みしだいて…
相手の反応次第では【肉体改造】で形作った硬いモノを擦り付けたり、押し込んだりもしましょうか。
ふふ、気持ちイイ…♪

一通り楽しんだら、思考を切り替えて戦闘を始めるよ。
【肉体改造】で両手の爪を鋭い鉤爪にして、引き裂いてあげる。


フォーネリア・ディヴィヤトリウム
◆SPD
はーっ…♥ はぁーっ…♥
あの方のように数多の人を弄ぶ暴虐を、救いの為などと…
決して…決して許容出来ません…

武器も衣服も無く、身は異形たちの蹂躙を受け止めた直後のまま
立つことさえ侭ならず、抗うことも出来ずに男性の天使たちに囚われ…
ただ、ただ…穢されてしまうかもしれません

それでも忍苦の果てに僅かな油断、一瞬の隙さえあるのならば
残る力の全てを振り絞り『隠の毒:陰菱』を妖聖妃へ投げ放ちます

針に込めたのは…耐え忍ぶ間密かに凝縮し、毒性を高め続けた猛毒【+毒使い】
貴女が騙る救いの先にあるものは、ただ滅びのみ…
…この世に、あってはならぬものでございます

(NG無し・アレンジ&連携等どうぞお好きな様に)



 マリーデマイヤの誤算。
 それは、猟兵の戦力を見切ったと思い込んでしまったところにある。一人、せいぜい二人を同時に相手取ることを億劫に思い、大勢をその場に引き寄せてしまった。無論、その自信に裏打ちされる実力は備えていたし、天使たちという手駒もいるから多勢に無勢にはなり得ない。何より、多くの欲求を叶えたいという欲望が彼女自身に漲っていた。
 それでも誤算は、誤算である。

「救済? もっと自分の気持ちに正直になりなさいな。気持ちいいことが好き、ずっと気持ちよくなっていたい。結局のところそれだけよね?」
「それならあなたのえちぃ格好も……頷けるわ♪ 誘っているのなら乗ってあげるわよぉ。たっぷりと、そのイヤらしい体に教え込んであげる❤️」
「私への欲望はすなわち、鏡写しに己へと返ってくる自己欲求ですよ。まずは私に仕える忠実なしもべに、楽園へと至る道行を導かせましょう」

 マグノリアとロベリアはまるで意気投合したかのようにマリーデマイヤの肉体を手込めにしようとするも、素気無くあしらわれ間に挟まれた天使たちに阻まれる。「雑魚には興味ないのだけれど……」と不満顔なのはマグノリアだ。人形遣いの彼女にとって、眼前に並み居る存在はデクにしか見えない。一方で、逞しく屹立させる箇所に視線を移したロベリアは「これはこれで……♪」とぺろりと唇を舐める。
 饗宴がすわ始まるか、といった雰囲気になったところで、義憤に燃える二人も参戦する。

「その暴虐、私が引き受けます。護ることこそが私の御役目……感情を、人の心を弄ぶ行為は看過できません」
「私のやりたいことはただ一つ! あなたというヴィランを倒し、ヒーローの使命を全うすることです!」

 薙刀を振るって勇を示すフォーネリア。旺盛なヒロイック気質を存分に発揮するシズホ。脇を固める天使兵は手薄。両側から挟み込むようにして一挙に攻め立て、膠着しかけた戦局を猟兵に傾かせる。
 二丁拳銃で的確に射程外から頭を撃ち抜かれれば、天使であろうとも行動は難しくバタバタと倒されていく。かろうじて肉薄できた僅かばかりの手勢は、フォーネリアに組み伏せられ、床に打ち付けられた。

「何をしているのです。その全裸を先に倒しなさい」
「んあっぁあ!? くっふ……そんな、いきなり……あぐう……!」
「うらやま……あーゴホン! 大丈夫ですか!?」
「耐えて……みせます。あなた様はあの方を!」

 屈強な天使兵に三人掛で押さえ込まれ、逆に地面に縫い付けられてしまうフォーネリア。己を慮る(?)シズホを心配させまいと気丈に振る舞うも、その体は先の陵辱により劣情に火照り、男情を受け入れる準備は整っている。槍を深々と突き入られては、身を守る衣服すらない状況では、ただ背を折り曲げて苦難に耐える他なかった。
 周囲に聞こえるようにわざと大きな、淫らな音を響かせながら、フォーネリアを屈辱のどん底に突き落とす。全ては、希望などないのだと、そう知らしめるために。楽園の奴隷を生み出さんと、体の許容を超えた快楽を、どぷどぷと注ぎ込んでいる。
 それはロベリアもまた同じで、かわりばんこに犯された肉体はまるで妊婦のように膨らんで、げしと蹴られれば別の生き物めいて揺れた。
 水風船ならぬ欲望風船。もみゅんと摘まれれば逆流した欲望が股座から噴出して、腰砕けにしてしまう。

「あぁん……妊娠できないのに、ムキになって注いじゃって……❤️ これじゃあ本当に子供できちゃいそう……❤️」

 絶対にできないケド♪ と、それでもどこか楽しげな様子は、さすがに歴戦の美魔嬢か。
 満足した様子のマリーデマイヤに、その犠牲を無駄にしないようにと、隙を突いて肉薄する。
 反撃で弾き飛ばされたのはシズホ……の人形だ。本体は別に動いている。もっとも、シズホの欲望、すなわち――。

「本体はここですよぉ! ぶげっ!!?」
「なぜわざわざ本体の場所を……? 変わった欲望をお持ちですね」

 再び登場のアームドスーツ『スラグタイタン』。それが本格稼働する地響きを予兆し、マリーデマイヤの杖の殴打フルスイングがシズホの顔面に命中する。ずるりと抜け落ちる体、べしゃっと床に落ち、ぴくぴくと尻を突き上げて鼻血の池を作ってしまう。
 追撃とばかりに百叩きをお見舞いする。一発一発を振りかぶって、ばちんべしんと殴打の嵐。喜悦混じりの悲鳴はシズホの欲求を、使命よりもはるかに強い渇望を満たしているように見えた。
 見かねたマリーデマイヤはでずからその肉体を改造する。拘束された魔天使。顔には無機質な数字が書き込まれ、多く立ち並ぶ天使の一つと瓜二つの、デクが完成した瞬間だった。それでもなお喜びを感じられるのは、妖聖妃のなせる技ゆえか、それともシズホ本人の希望たってからか。

「私を……お忘れではございませんか?」
「死に体のあなたを、覚えておく理由が見あたりませんが」

 ――ひゅう……とすっ!

「がっ!?」
「役目は……果たしましたよ」

 《隠の毒:陰菱》。
 薄れゆく意識の中、フォーネリアは確信する。本来であれば一服で毒殺できるほどの威力も、今は動きを鈍らせる程度。しかし、それでいい。戦いは一人で行って勝敗を決するものではないからだ。
 目まぐるしく変わる戦場を、密かに掌握していたのはマグノリア。自身が誇る技術で作り上げた奉仕用肉人形、その名もずばり《奉仕する肉人形(サルコマイト・サーヴァンツ)》を天使にあてがって体力を温存していた。そして、その猶予の間にもう一つの術式が完了する。

「ま、折角だし、暫く楽しませてもらうね♪ あなたを、だけど」
「な、な、な……?! あなた、その身体は……?」
「私も領主なんだけど知られてないのは残念ね。肉体改造よ。でも質感も快感も本物以上。試させてね、そのあなたの肉体で……♪」
「きっ、あっ……ヒイィいいん❤️」

 まさか自分自身が同じ目に遭うとは思いも寄らなかったマリーデマイヤ。己の発する声が最もみっともないことに激しい屈辱感を覚えながら、快楽の深淵にズブズブと沈み込んでいく。同性であることにより弱いところを知られていて、異性顔負けの剛直で器官の奥深いところを穿られれば、麻痺毒抜きにしても、抵抗は覚束ない。

「あ~ら、ご奉仕して良いって言ったのは貴方よぉ? 大丈夫よ、痛い事しないから……逝っちゃうかもしれないけど♪」
「ヒッ……お待ちを……今は敏感で、い、イきました……ばかりです……からぁへぁあ❤️」
「ふぅん。でもこの垂れ下がった胸も、ぬるぬるのアソコも、いじってほしいってきゅんきゅん鳴いてるわよぉ。媚薬もたあっぷり注いであげる♪」

 後ろからの攻めでは飽き足らず、復活したロベリアが口吻にて媚薬を追加する。美女同士が口端で作る銀の架け橋は、戦場においてあまりにそぐわない美しさ。天使の落とす羽も相まって、場面を切り取れば美術絵画になりそうな畏れ多い栄美さである。快楽の渦中にあって身動き取れないを奏でるのは、亡き創世の七重奏。目も耳も楽しませて、さらには疼く体を最大限に敏感にする美魔嬢。何の液体かも判別つかない洪水に、むせかえる牝の香り。ここに饗宴……否、狂宴は現出した。もはや、誰にも止めることなどできはしない。
 人の欲望には限りがある、そう思い込んだマリーデマイヤの誤算。代償は肉体で払うにしても、余りあるほど大きかったようだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
残虐描写×
WIZ

ごきげんよう、マリーデマイヤ様。
貴女は人類の救済を掲げるオブリビオンなのですね。
私はドゥルール。オブリビオンの救済を掲げる猟兵です

守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高めつつ
数多のオブリビオンの面影を見せて挨拶

真逆の道を行く私をも肯定して下さるのですね……
ですが、人類から迫害を受けて育った私は
人類の救済に賛同できません。
私が救済(アイ)するのは貴女達オブリビオンだけです!!

【呪詛耐性・狂気耐性・気合い】で洗脳を跳ね除け
『狂愛』で92人に分裂。
夜魔の翼で飛翔し【空中戦・集団戦術・怪力】で密着。
媚毒の【呪詛】を含む唾液を分泌する舌で
耳・唇・胸・お尻・局部を【慰め・生命力吸収】



 価値観を違えているのか。
 あるいは、全く違うように見えて重なっているのか。
 ルル――ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は、その名において持論を展開する。

「ごきげんよう、マリーデマイヤ様。私はドゥルール。オブリビオンの救済を掲げる猟兵です」

 優美な所作で一礼し、そう高らかに宣言する。一対一、言動と妙技で欲望を刺激する「妖聖妃」マリーデマイヤが自ら構築した戦況だが、その宣言にはいささか困惑気味な対応を余儀なくされた。
 そして、勝手に結論づける。すなわち、この世の理から解き放つことを救済としているのだろうと。闘争を欲している相手であれば、それに応えるのが妖聖妃の務め。全ての欲求を肯定する……!

「私のことをよくご存知の様子。死を救済と言うのであれば、死合いましょう。その果てに互いを高め合って、楽園へと至れる。私は信じています」
「真逆の道を行く私をも肯定して下さるのですね……ですが、人類から迫害を受けて育った私は人類の救済に賛同できません」
「……?」

 慈しみの色濃い笑顔を、そのまま傾ける。
 人類を救済できない、というのはいたずらに命を奪えない……ということか。であれば、人類に迫害されたとの因果関係が生まれない。ともすれば、肯定すべき欲求が、闘争でないことも明らかになる。真逆。それを語意通りに受け取るならば、彼女のことをまず知らなければ。目の前の人間を導き、感情を引き出す。何も変わらない。

「万物を愛されていると? 随分と博愛なのですね。懐の大きさに私、感じ入ってしまいます。どうぞお近づきになって、私に褒めさせてください。あなたを高く、高く高く評価しています」
「万物? いいえ、それは違いますわ。私が救済(アイ)するのは貴女達オブリビオンだけです!! さあアナタ様も、私の一部になって? 守護霊としてずっと私の傍に在り続けてくださいね」

 イマイチ言動が噛み合わず説法が通じない。焦燥が次第に色濃くなるマリーデマイヤに、ダメ押しとばかりにルルは自慢の仲間を紹介する。狂える姫に付き従う、指ではとても数え切れないほどの守護霊たち。その全てがオブリビオンだったものだ。死霊術とは此れすなわち、不変不朽の美――その真髄は、永遠の愛。欺瞞に満ちた偽りの懐とは違い、ルルは信念を持って愛を語っている。ゆえに、付け焼き刃で見せかけの「人類救済」は、心に響かない。
 焦燥が戦慄へと変わってもなお、表面上は慈母の笑顔を崩さずにいるマリーデマイヤに、痺れを切らしたルルはついに手を伸ばした。そろそろ実力行使の時間だ。

「この小さな私自身は、一つ一つが強力な媚毒を持っていますの。並のオブリビオンなら一舐めで発狂してしまうのですが、気に入ってもらえるでしょうか?」
「は……あむぅ!? ぶちゅ……っ!?」

 天地逆の姿勢で飛翔し、そのまま顔面に取り付くぷちルル。怪力を備えた細腕は小さくてもパワフルで容易に引き剥がすことはできない。何より、その唾液に混じった発情魔毒が、マリーデマイヤから抵抗欲を削いでしまう。生娘のような可愛らしい嬌声ではない、生々しく激しい接吻の応酬は、背筋から脳髄にかけて快楽の火花を散らす。

 ――ずちゅ……ずちゅう! ぢゅっ……れるう!!

「さすがですマリーデマイヤ様。そのまま天に上る心地を夢見ながら、私の前で果ててください。アナタ様を保護したい。その一心なのですから」
「(く、くるっている……くるし……いっ!!?)」

 びたん! びたん! とさらに肉音を響かせて殺到するぷちルル。二頭身手のひらサイズの大きさが、小回りを生かして殺到してくる。

「一体では満足できないでしょうから、私も全力です。一気に九十二人をお仕えさせます」
「ま、まって……」
「お断りします♪」

 全身愛撫。
 自身、個々人の意志を汲み取らず、快楽や欲求を引き出して洗脳する。それは幾度となく己が人間に対して行ってきた所業。ゆえに、因果応報。誰も彼女のことを気の毒には思わないだろう。しかし、足指先から局部、丸出しの臀部、太腿、臍、腹、胸、腋、唇に、目鼻口、耳、髪までを隈なく舐め、開発される姿は、壮絶であった。
 これがルルの《狂愛(ラストグラトニー)》。
 ――論戦でも、信条でも、愛そのものの大きさでも。
 完勝だった。深すぎる愛は時に罪だったとしても、もはや誰にも、神にさえ、裁けない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グラッグ・ライノ
NGなしお任せだぜ

SPD
触手のせいで体が疼いて…何とかしてくれ!

精悍な天使が歩み寄ってきて俺に触れると、体の疼きが一番敏感な所に集まっちまった!?
爆発しちまう…寸前に天使が引き抜くような動作をすると、疼きが消えていく

「彼はそういった類の扱いが上手いのですよ」
妖聖妃が説明してくれる
助かったぜ…こいつら優しそうだし、悪い奴じゃなさそうだ
人類を救う~とか言ってたし、協力してもいいぜ!

申し出に妖聖妃が微笑むと、さっきの天使がまた触れてきて…今度は逆に体が疼きだす

「彼も気に入ったようです。あなたの精気を、ですけれど」
突然飢えた獣みてぇになった天使に貪られちまう
洗礼の効果もあって、気持ちよくてなすがまま…



「ハァーッハァーッ! たくっ、体が疼きやがる。ままならねぇもんだが……悪いヤツを倒すにはちょうどいいハンデだぜ! サシで来な!」
「あなたの欲望を叶えましょう。私の同志で最も屈強な天使がお相手します。覚悟は、よろしいですね?」
「おう! ……あ?」

 熱り立つグラッグの前に現れるのは精悍な天使。しかし体格や筋肉量で言えば、グラッグとは比べ物にならない。これで最強だとは正直拍子抜けだ。突進で突き上げて、バトルアックスの一撃で両断する。それで終いだろう。

「一発で仕留めてやる。悪く思うなよな!」
「もちろんですとも」
「オラァ!!」

 ストレートな突進。その突破力とスピードは他の追随を許さない。圧倒的な破壊のエネルギーで天使の五体を粉砕する、はずだった。
 素早い身のこなしで直進的な動きを読み切って避けると、動揺して立ち止まってしまう。「わ、わ、わ……!?」と慌てて急ブレーキをかける隙を見逃すはずもなく、天使は肉薄して――。

 ――ズリュッ……ズルズリュッ、ジュリ……!

「おほぉおおああ!?」

 グラッグの股座に手を伸ばしたではないか。これには彼も頓狂する。
 とはいえ驚いているばかりでもいられない。すでに先の「洗礼」にて快楽を引き摺り出されている身。微弱な刺激であっても命取りになりかねない。さらに悪いことには、この天使、スピードだけでなくテクニックもなかなかのようで、怒張を前にして怯むどころか手技は手練れている。
 腰を引いてカクカクと情けない動きが止められない。体の疼きが、今最も神経の集中している箇所に集まってしまっているようだ。さわさわさすさすと遠慮がちな手つきから段階的に、何かをその昂りから引き出さんと大胆な動きで責め立てていく。真っ向勝負ならともかく、こんな攻撃をされてしまうと、パワー特化のグラッグには対処法が思い浮かばない。

 ――しゅにっしゅにっしゅにっ……ずろろろ……!!

「おおお……吸い出されるゥ、なにか、くる……ッ!?」
「おめでとうございます」
「なんっで……祝って、はァ……!?」

 ぱちぱちぱち。
 慈母神のような笑顔を浮かべて、マリーデマイヤは乾いた拍手を送る。疑問符を浮かべるグラッグ。勝利を讃えるかのような仕草、消えてしまった天使、そして同じく体から抜け落ちたような先程までの疼き。どこをとっても理解ができない。勝った……のか? 状況は先程まで翻弄されていた戦況と全く結びつかないのだが、一件落着というわけでもまさかあるまい。

「まさか敗れ去ってしまうとは。あなたはとてもお強いのですね」
「はぁ……」
「あぁ。彼はそういった類の扱いが上手いのですよ」

 ささやかな餞別と思っていただければと微笑する始末。
 グラッグは敵に塩を送られた形になるのだが、彼に芽生えた感情はまた別種のものであった。すなわち、「助かったぜ…こいつら優しそうだし、悪い奴じゃなさそうだ」と秘めたる内心で認めつつある、という次第である。なんだか話も通じそうな気がしてきた。あまり細かく話を聞いていなかったが、人類救済だってちゃんと理解すればそう悪い話だけでもないのかもしれない。相手が胸襟を開いている以上、こちらも腰を据えなければ。

「ではさっそく協力いただきましょう」
「んー……もしかして口に出てたか? まぁいいぜ」
「幸い彼も気に入ったようです。もう一度お相手願いましょうか」

 再び現れ出でる天使。今度は先程屈強だと言ってた者よりさらに巨躯。巨漢のグラッグと比べてなお遜色ないマッスルボディを晒している。もう抜いてもらう快楽はねぇんだけどなと、当のグラッグは頬をぽりぽりと掻いているが……。
 先程同様に肉薄してきた大天使はおもむろにダイレクトタッチし。そして!

 ――……ズボォ……ッ! グニュうじュ……ズッ……ズッ!!

「ガアア……ッ!? な、急に、バッ……やめ……ッ!?」
「あなたの精気を、ですけれど。何回戦でも繰り返していただきますね。欲望尽きるその時まで、何度も、何度も……」
「待てッ、待ってくれッ!」
「あぁ。もちろん知っていますとも。その言葉の意味は、もっとしてくれというニュアンスを含んでいますよね。足りなければ複数名でお相手しましょう。欲望はいくつ手があっても余るものでしょうから」

 今度は、快楽を生産させ無理やりに発散させられる行為。そこには慈しみのカケラもない獣交尾のような有り様で、グラッグは理性的な言葉を喉から絞り出すこともできず、無様な喘ぎ声を漏らす。苦しい、発散したい、しかしこの行為は、こんな行為では……!
 激しすぎる。突然の快楽の奔流に、頭がついてこない。フラッシュとスパークを繰り返す視界はやがて滲み、喜悦の涙さえ浮かべてしまう。
 やがてみっともなく大天使の中で果ててしまったとしても、その愛撫は止まるどこらかむしろ加速していくだろう。彼が見せた隙は、攻撃ではなく心の隙。そこを突かれればどれほどの膂力があろうとも、抜け出すのは容易でないだろう。搾られ続けるグラッグが飽きて解放されるのは、まだずいぶん先のようであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

セリス・ブランネージュ
【アドリブ・絡み歓迎・NG無し】
洗礼…あ、あんなものが洗礼な訳は…!
火照る身体を自分で抱きしめながら妖聖妃に挑みましょう
私に出来る事を…皆さんを癒し、支援するんです

うぅ…身体が熱い…
ち、がいます…私はあんな動物のうような事を望んでなんか…
仕えたい、なんて…想っていない…
家畜になんか、牝牛になんかなりたくない、のに…

きゃ!?天使、さまが…
い、いや…こんな、恰好…獣、みたい…でぇ♥
ち、違います…私は牛になんか、家畜になんか…なりたく、な…ぁぁ♥
しぼらない、で…絞るの…だめぇ♥

意識が…
う、受け入れちゃう…絞られる家畜に、なっちゃ…ぅ♥
マリーデマイヤ、さまの家畜に、なって…あぁ…♥
家畜の、幸せ…ぇ♥



 白き髪。尖った耳。豊満な体。慈しみに満ちた笑顔。手にした錫杖から察するに戦闘スタイルもそう大きく変わったものではないだろう。セリスがこの世界で、「妖聖妃」マリーデマイヤと出会ったのはただの偶然ではなかったような気さえしてくる。
 常闇の漆黒世界における、奇跡の純白の邂逅。
 ……しかし、無情にも戦況は、セリスが敗北しているという現実を突きつけていた。どこで差がついてしまったのだろう。もし聖職者ではなく魔術を扱う者として挑んでいればあるいは――後悔など、詮ないことではあるが。
 体を折って蹲るセリスの前髪を掴み上げると、どろりと濁った白い瞳が間近でじろじろと視姦する。内に秘めた欲望を見抜く眼力を持つ妖聖妃。愚かにも一人で挑んだ癒し手の、渇望を叶えるべく、彼女は空いた片手で頬を叩いた。

 ――パァン……!

「痛……ッ!」
「嘘です。あなたはこうして乱暴され、惨めに這いつくばることを心では望んでいた。この雌牛みたいな乳も……」
「……ああっ、そんな乱暴に、肌に指痕が……いや……はずかしい……ぃ」
「だらしないお尻も。緩みきったココも、畜生の其れほどしか価値がないと思っているのでしょう。その自己評価の低さに免じて、ならば蹂躙しましょう。あなたの渇望ゆえゆめゆめ気を悪くなされないよう。……おや。もう、興奮されている様子。あぁなんて、穢らわしい」

 地面に縫い付けられたように動けないままでいるセリス。その苦境は、先の洗礼も大きく絡んでいる。火照る体を掻き抱きながら立てないほどに、苦痛に近い悦楽が身を苛んでいたのだ。
 その体を上から踏みつけにし、尻に靴跡をぐりぐりと、足拭きのように擦り付けてやる。些細な刺激も致命傷になりかねない敏感な肉体は、乱暴にされればされるほど、噴き出す淫蜜を抑えることが困難になっていった。

「うぅ…身体が熱い…ち、がいます…私はあんな動物のような事を望んでなんか…仕えたい、なんて…想っていない…」
「うわ言にしか聞こえません。その欲望は却下です。天使たちよ、この家畜に更なる祝福を注ぎ込みなさい。前準備など不要です。孔という孔に、立派な雌牛となれますように」

 ――ずぶずぶずぶっ……ずぶううっ……!

「天使、さま……? ひぅっ……!? ン……うぅぅ……! こんな、獣みたいな……ぁう!?」

 身の毛もよだつような感触に、鳥肌が立つ。屈強な男天使たちが股間に聳える翼をあてがうと、思い思いのペースでセリスに欲望を叩きつけ始めた。「壊れる」、それが痛みと衝撃で混乱する彼女が、唯一感じられた実感である。元より気遣いなど一切なされていない、五名ほどでの一挙の苛烈な交尾は、明確に自身が破壊されるビジョンを幻視させた。
 指の痕にそわせるようにして、ぎゅうと先端から根元まで扱きあげる。胸だ。胸までもが、ゴム毬かなにかのように玩具にされて、人ならざる扱いを受けて……そして、感じてしまっていた。
 一瞬一瞬で、洗礼に屈した肉体が、心までも、家畜の牝となることを容認していく。

 ――どぴゅっ、どぴゅぴゅぴゅううう!!

「いっ、や……あああ……あついぃ……!!」
「なら発散すればよいでしょう。例えばこの胸とかから」
「ひぁあ、しぼらない、で…搾るの…だめぇ❤️」

 ――ぴゅぴゅ……ぴゅる……❤️

 口唇からは絶え間なくよだれが迸っていた。生まれたての赤ん坊でももう少し堪え性があるだろう。淫らに乱れたセリスの姿を見て、彼女を聖女だと思うものなどこの世にはおるまい。
 絶息のような弱々しい呼吸を繰り返し、やがてその呼吸も止まって、意識が深い闇へと堕ちていく。
 目覚めたその時に、彼女の人格は完全に消え失せ、一匹の牝がこの場に誕生することだろう。天使たちに祝福された誕生劇、かすかな自意識も、それを認め――。

 ――認めなかった。
 完全にフィニッシュホールドを決めた確信のあったマリーデマイヤは訝しむ。
 焦り、苛烈な蹂躙を休む間もなく与え続ける。手にした錫杖をずぶずぶと突き入れてぐちゃぐちゃに掻き回し、間断無く手のひらや髪やら腋に至るまで欲望を塗りたくり、心を折るような真言を耳元で囁く。熱欲を胎が膨れるほど注ぎ入れて、勢いよく踏みつけて逆流させたり、抵抗するなら洗脳して進んで奉仕もさせた。それでも気絶することなく抗い続けた。……壮絶。その一言に尽きた。

 天使が精魂尽き果てて倒れ、妖聖妃もやがて観念したように錫杖を取り落とす。
 幽鬼のようにゆらり立ち上がったセリスは破壊の魔法など使うことはできない。しかし、それでいい。むしろそれがいい。

「はぁ……はぁ……っ! 今までも……これからも! 這いつくばることは、あっても、それを惨めだとは、思いませんっ! 私に出来る事…戦った皆さんを癒し、背中を押して支援する、それが私の戦いです。それが私の…救済です!」
「これは、浄化の……光!?」

 手のひらに光が、肉体に加護が灯る。
 折れかけた心身を導く、天へと昇る光。

「癒しましょう。ご自身でも、あなたの持つ属性自体があなたの弱点とは、知らなかったのではありませんか」
「ア……ア……まぶしい……いやです、消えたくない……いやああぁああッ……!?」

 その光を浴びて、妖聖妃は灰と化していく。
 癒されたい。癒されたくない。
 他者の欲求を叶え続けた女傑の願いはかくも矛盾したもので。体は重い。指一本動かすのさえ億劫だ。それでも、無意識のうちに手を合わせ、風で飛びゆく灰に、そっと祈りを捧げていた。

「安らかにお眠りください。この楽園の跡地を墓標にして……」

 ――帰ろう。

 まだやるべきことが、残っているから。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『猟兵慰問団』

POW   :    料理を振る舞う

SPD   :    歌や踊りを披露する

WIZ   :    身体で慰める

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 楽園の跡地。
 やっと我が家に戻れる、その状況でなお、村に帰ろうとするものは一人としていなかった。拉致されて連れてこられた経緯があるにもかかわらず、である。

 マリーデマイヤの残した爪痕は大きかった。
 触手溜まりに埋め込まれていたもの、手ずから洗脳されていたもの、天使に蹂躙されていたもの。
 その全てが欲望を抜き取られ、何かをしたいと感じない廃人のような状態と化していた。だというのに肉体の生理反応だけは正常に機能しているのが人間の逞しさだ。これが厄介である。
 何かの拍子で発作的に欲望が爆発する懸念がある。このままでは、村で生活することも覚束ない。近隣の秩序は崩壊し、瞬く間に欲望の坩堝となってしまうだろう。第二の楽園が生まれる可能性すらある。

 猟兵たちは決意し、頷く。
 人々の壊れてしまった心を慰撫し、今なお燻る欲望を偽りの楽園から解放するために。
ロベリア・アナスタシア
(アドリブ絡み歓迎、お色気大歓迎)
……フフッ、欲望発作を起こしそうで大変なのは辛そうね?
じゃあ、『破裂する前に吐き出して』しまいましょうか♪
と言って、辛そうな人たち集めて発散という名の貪り……。
大丈夫よ、痛くしないし、終わったら栄養剤で回復させるから♪

そんな折、偶々近くでジズルちゃんを発見♪
ゴメン、ちょっと手が足りなくて……手伝ってくれない?

(建前)
この人達の『救済』の為よ、このまま生活に支障が出たら大変だし。
(本音)
どさくさ紛れにジズルちゃんも頂き……こほん、何でもない♪

……気が乗らない?じゃあせめてこのジュース
(UCで作った媚薬入り)でも飲んで頂戴な♪
……うふふ、これで気が乗るでしょ?


夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
確かに、アフターケアが必要な状況ですねぇ。
何とかやってみましょう。

『欲望の刺激』と『癒し』を兼ねて、お料理を作りましょうかぁ。
【豊艶界】から『調理器具』『スパイス』各種、『材料』を取り出して[料理]を始めますねぇ。
人数の多さと食欲の刺激、栄養等を考え、メニューは『スパイス多目の肉類のシチュー』にしましょうかぁ。
数が多いですし、お手数をお掛けしますが、ジズさんに配膳をお手伝い願えましたら。

お食事で或る程度回復されましたら、後は個別の状況に応じた対応になりますねぇ。
【豊艶界】から『煽情的な衣装』を取り出して着替えて[誘惑]、次は其方の欲求を刺激してみますぅ。




「確かに、アフターケアが必要な状況ですねぇ」

 死屍累々。
 であればまだマシであったろうか。
 さらに悪いことに、彼らはまだ生きていた。茫然自失、目は虚ろ、口はだらしなく開いて、項垂れて。増幅した欲望に腹をすかせるもの、手を戦慄かさせるもの、下腹部を弄るもの。その全てがまだ生きていた。るこるが頷くのも仕方ないことだ。
 そのまま両手を胸にあて取り出したるは調理器具。鍋やら火元やら食器やら。そして荒々しい肉類。さらには異国めいた香り漂わせるスパイス。目を疑うような光景に、周囲の人々も思わず視線を向ける。
 大いなる豊饒の女神も祝福するだろう。受難を受けなお生き残ることができた人々に、未来を指し示すために。

「神さま……?」
「あらぁ、まぁそうですねぇ…」

 何だかあの憎き妖聖妃と同じ括りにカテゴライズされている気もするが、その辺りを訂正し始めるとキリがない。
 順番に野菜を一口大に切り、鶏肉も同じく一口大に。大鍋に油を薄く引き、まずは鶏肉を軽く炒める。「炒めなくても良いのですけどぉ、最初に焼き目だけ付けておいた方が口当たりがまろやかになりますよねぇ……」などと考えを巡らせる様は、先程までの戦士の眼差しとは打って変わり、見た目通りのメイドのよう。
 玉ねぎ、ニンジン、芋、と投入しようとしたところで、火の通りやすい薄めの肉類を追加で投入する。食感の違いが楽しめるし、何より肉はスタミナがつく。

「その分体にも肉がついてきてしまいますが、その辺りはやむなしでしょうか」
「くんくん」
「おや……?」

 全体に油を回し入れたら水を入れて柔らかくなるまで煮込む。と、鍋を覗き込む小動物のような仕草の女性に、るこるは声をかけた。

「ジズさん。もうすぐ完成ですから、配膳をお願いしますぅ」
「了解、理解。ジズは、任されたのです」

 褐色矮躯のエルフ――ジズルズィークも駆けつけると、見知った顔の無事に安堵しつつ、頷く。
 別準備した小麦粉に、たっぷりのバターと牛乳を加えてホワイトソースを作ると、煮込んだ鍋に合わせて混ぜ込んだ。体力のつくスパイスで味を整えたら完成だ。ふわりと立ち上る湯気、そして濃厚な香りに、周囲も活気に満ちてくる。

「皆さんの分をご用意してますよぉ。おかわりもありますから、どんどん食べてくださいねぇ」

 人数。栄養。それらを鑑み、そして人々の欲求を刺激する芳香を放つ、特製のシチュー! るこるの導き出した結論は大いに村人たちを沸かせた。
 生かされて、それだけではない。美味しいものを噛み締めて、生きる喜びを実感する。
 その味に家族との団欒を思い出すもの。かつての我が家を想起するもの。今まで食べたことのない美味にまだ見ぬ希望を抱くもの。輪が広がるように、明るい活力が満たされ、包み込んでいく。

「るこるさんの腕前、流石です。スプーンを手にされた方、皆々様が笑顔に。ステキですね」
「あらぁ〜偶然♪」
「おお。お疲れ様なのですよ。偶然というのは」
「ゴメン、ちょっと手が足りなくて……手伝ってくれない? ジズルちゃん」

 盆を持って回っていたジズを、同じく配膳していたらしいロベリアが呼び止める。
 ロベリアが馳走していたのはシチューではなく、飲み物のようだ。「この人達の『救済』の為よ」と言われれば、感激したように最もだと頷き返す。
 その感激に隠れて彼女が何を振る舞っていたのかは確認していない。こればかりは落ち度とは言えないが。

「味見していいわよぉ。さあどうぞ」
「いただきます。……ごくんっ」
「フフッ、飲んだわね♪ じゃあこっちに来てくれる?」
「承知です」

 少し離れた場所で、ロベリアたちを待ち受けていたのは、いずれも前屈みになって苦しげに呻く男たち。惨状に慌ててジズは駆け寄った。

「大丈夫なのです? すぐに治療を」
「そう言うと思ってたわ♪ じゃあ早速手伝って、こうやって……ねっ♪ はぁ……ん❤️」
「おお……!?」

 ジズの眼前で、ガバリと美脚を広げたロベリアは、そのまま股座で男を受け入れてみせた。男が前屈みに必死に隠そうとしていたのは、腫れ上がったかのように肥大化した逸物だったのだ! ジズは五指の隙間からロベリアがソレを飲み込んでいく様を、マジマジと見つめ、己もまた興奮していくのを感じていた。
 発散しないと、「破裂」しちゃうでしょ♪ 淫汗に肌を濡らし、肉音を響かせながらロベリアは笑う。
 やがて男を果てさせ、一滴残らず中で吐精を受け止めると、未だ不完全燃焼な笑顔で、ジズの顔を見つめた。

「待ってて、すぐにジズルちゃんもその気にさせてあげる……❤️」
「はぁん……あっ、カラダ、熱いれすぅ……! 当惑、困惑っ、ジズは、ああっ❤️」

 肌色、そしてプロポーションに大きな違いのある二人のエルフの交わり合い。その淫靡かつ熱っぽい行為に、男たちは暴発寸前の巨砲を携えながら呼吸を荒くする。
 《魔嬢の即席調合術(クイック・フォーミュレイション)》を極めたロベリアは、体液からも、大気中からも製薬できる。ほとんどが媚薬なのが玉に瑕だが、今回のケースではむしろ本領発揮といったところ。マイペースなジズもその効用には腰砕けて、ケダモノのように快楽を貪る無理性状態だ。

「せつなくてぇ……指でも、舌でも、ジズを……使ってほしいのですぅ……❤️❤️」
「よく言えました。順番待ちもあるけど、まずは私よ。美味しくいただいちゃうわね♪」
「ふわあぁああ……!」

 背筋をぴんと逸らして、舌技に恥も外聞もなく絶頂をキメる褐色エルフ。芳醇なスープに舌なめずりせんばかりのロベリアは、この矮躯は自身の所有物だと言わんばかりに、首や胸にマーキングを施していく。どさくさ紛れに己の欲望も発散させようという狙いは、概ね達成されたようであった。
 騒ぎを聞きつけたるこるもまた、合流する。今度の衣装は普段着ではなく、体の恥部すらロクに隠せない超扇情的な紐コスチュームだ。個別状況を鑑みて最も重いものから、と意気込んできたものの、むせ返るような牡臭にくらくらしてしまう。なんて……濃い、欲望……!

「お二方も始められているようですねぇ。私も遅ればせながら、お慰めしますぅ」
「いいわよぉ♪ ここからは三人で、目一杯発散させてあげましょ。終わったら栄養剤で回復させるから、そうね。一人ノルマ三十人で❤️」
「ひぃう……承知です。あんっ、その、おしり、いじっちゃあぁ……あんっ」

 果たして誰がどれほど戦力になるかはさておいて。

 寝転び、ひたすらに屹立だけが天を衝くような状態になってなお、ロベリアは全ての肉棒を慰撫し。
 仰向け、男性一人一人に放漫な胸を押し付け、乗っけて、るこるはひたすらに甘やかして。
 同じく召し上がられたジズは、誰よりも惚けた様子で。まぐわいの痕を体に残して。

 結論から言えば、死屍累々。
 ではあるものの、これこそ楽園の一幕と言えるだろう。肉欲と、食欲と、愛欲と。湧き出る渇望は渾々と絶えずして、夜通し宴は続くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユメ・ウツロギ
WIZ

勝ってくれた、ですか…。
皆さん、廃人みたいですが…やはり極限状態だと生存本能が刺激されるのでしょうか?
欲望が抜き取られても大きいまま、みたいです。

仕方ないです。妖聖妃を肯定するみたいで少し嫌ですが、皆さんの欲望を刺激して欲望を発散し、気力を取り戻してて貰いましょう。

自ら呆けたままの男性のモノを口で咥え、手でシたり、自ら腰に跨がって動いたり。

んっ…どうぞ、遠慮無く出してください。
帰ってから突然村の人を襲われても困りますし…あっ…これが、一番合理的な方法ですので。
ああっ…熱い、です…。…まだまだ衰えないみたいですね。完全に発散するまで、幾らでもお手伝いします。
勿論、皆さん全員、です




「え……今、嬢ちゃん、なんて……?」
「んっ…どうぞ、遠慮無く出してください」

 両手の小さな手のひらで両側から握り込むようにして上下させていたユメが、真っ直ぐに見上げてそう促す。
 大広間から離れた猟兵たちは、人々を村に送り届ける者もいれば、各部屋に残され廃人と化している人々を見舞う者もいた。ユメもその一人である。
 未だ火照る体冷め止まない状態ではあるものの、ひときわ屈強な男たちが詰め込まれた部屋で、救出に勤しんでいる。男手を癒し行動可能にするのが最も合理的である。そう判断したのはユメだった。
 そう。
 合理性を考えれば、使えるものはなんでも使って欲望を発散させてしまうのが手っ取り早い。

「仕方なく、です…。妖聖妃を肯定するみたいで少し嫌、です…し…決して、私が求めているわけでもない、です」
「ハァーッき、急にそんな強くされたら、で、でッ!」
「うっ……! 熱い……っ!? んぐ」

 大量の白濁が手のひらになだれ込む。零すことを恐れたユメは慌てて大きく口を開くと、喉奥で受け止めた。生臭い饐えた味が口の中いっぱいに広がって、思わず咳き込みそうになる。

「んぐ……ぶっ!? が、はっ、ご、げほ……ん、ぐうぅうう……!」
「……だ、大丈夫かい……?」
「……平気、です」

 やはり極限状態だと生存本能が刺激されるのでしょうか? と内心、その昂る荒ぶりに驚愕しつつも、涼しげな表情で頷くユメ。
 気力を取り戻して貰わなければ。使命感の炎は消えるどころか強く燃え上がる。
 覗き込んで気遣う様子の男性に、少しでも気兼ねなく欲望を発散してもらおうと、慣れない作り笑みを浮かべながら、ユメは言った。

「帰ってから突然村の人を襲われても困りますし…あっ…これが、一番合理的な方法ですので」
「おっ、おう……」

 挑発的に腰をくねらせていると、抱え上げられた体は痛みと感覚が刻一刻と研ぎ澄まされていく。大事な器官に鋭敏な痛みとともに悍ましい、慣れない感覚が走る。ずぶりと肉を割く音、そして。

「おっ、おおお…深い、ですぅ…っ!?」
「すげえ! もうこんなにぬるぬるじゃねえか。はは、一つお願いしてもいい?」
「は……い?」

 男性の言われたことを咀嚼して、目を丸くするユメ。
 今まで自ら呆けたままの男性のモノを口で咥えたり、先のように手でシてあげたが、次の要求はいささかハードルが高い。
 しかし、それでこそ強すぎる使命感と、興奮した肉体は少しの躊躇と、大きな期待感を伴って彼女を行動に移させた。
 仰向けに床に寝転ぶ男性。その上で腰に跨るような姿勢のユメ。先のように重力に任せてではなく、己の足をピンと突っ張ってる状態。手は頭の後ろで組んで、時折ぴくぴくと体を震わせて。
 もはや何の液体かもわからぬ、ぬめる潤滑液を屹立する剛直に滴らせながら、先端の一部を食い込ませる体勢だ。男の要望とはここから、己で腰を振ってほしいとのこと。人体構造的に抽送は困難なサイズ差だが、欲望はタガが外れている。
 受け入れるユメも同様だ。

「ああっ…まだ熱い、です…」
「どうした? できないか……?」
「やります……ふッンうう、ううッ!」

 媚肉にずぶ、ずぶ、ズッと少しずつ肉杭を埋め込んでいく。
 己のペースで良いとはいえ、自ら受け入れていくという至上の背徳感。鋼の精神力を持つ魔女でさえ全身が錬鉄のように熱を帯びる。柳眉はこれ以上ないくらいに歪み、肌には汗がいくつも浮かんで、小刻みに震える体は限界許容を超えた快楽にアラートを鳴らしていた。

「はああ……は、イった……ふううぅ!」
「おお、お!? 中で搾り取られるッ!」
「くううう…!?」

 蹲踞し深々と中で受け止めたのち、腰を上げて直立する。ゆったりとスローだが途轍もない淫猥なストローク。己の腰上で妖精が踊っている。男性は優越感と多幸感を噛み締める。徐々に絶頂への快感を蓄積しながら、ユメに繰り返すよう促した。
 キツい……ユメは下腹部に、かつて体験したことの無い圧力を感じていた。己で内側を広げていくような感覚だ。未知の出来事に頭の中が真っ白になる。無地の書物にインクをぶち撒けたかの如く、快感が知識を上書きしていく。処理しきれない。それでも腰を動かす。気持ちいい。きもちいい。キモチイイ……!

「はやく、さあ、出す、です…! おっ、あ゛、いい……くう、んんん!」
「うっ……また、でるっ」

 ――ビュルッ、ビュルビュルビュルッ……ッ!!

「んんんんんーっ!?」

 がくりと脱力し砕ける腰。それが結果的に、さらに深いところで発散を受け止めることになり、殊更深い、長い絶頂を感じることとなった。これは完全に自業自得だが、その喜悦に意識までもが二、三度明滅したくらいだ。口端から涎が垂れることも厭わず、蹲ってしまいそうになる。
 やがて、顔を上げて。

「……次、です。お相手します。勿論、皆さん全員、です」

 ――この部屋にいるのは二人のみならず。
 固唾を呑んで見守っていた男たちの手が、我先にユメの体へと伸びていく。

 ……無地の羊皮紙に、欲望のまま、滲みを作って――乾ききるのは夜明けを迎えた頃であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ネフラ・ノーヴァ
NGなし、ハートマーク×、アドリブOK

まずは水を飲ませて回ろう。渇きを癒す必要がある。あれば服、布を見つけて配る。着るものがなければ外に出られないものもいるだろう。

一室で閉じ込められていた少年達、近づくだけでおびえる者もいる。搾取がトラウマになっているようだ。このままでは生きる力も無く、人を美しく愛する事もできないだろう。優しく触れて安心させ、愛し方の手ほどきを教えよう。
そっと唇にキスを施し裸身を晒せば愛撫、抱擁を促す。フフ、そうだ、そうして自らの意思で愛を放つと良い。
しかし被害者が多いな、UC想姿双愛で分身と共にお相手しよう。
さあ、生きる力を取り戻せ。



「な……なんだ? 揺れが止んだぞ……?」
「扉の触手がいない……!? どういうこと?!」
「知るかよ……どうでもいい……」
「あは、あははは……」
「シッ……なんか足音が……!」
「うひひ……」
「お前はもう黙ってろ!」
「近づいてくる。ど、どこか隠れるところ……」
「あるわけないだろ!?」
「くそ……」
「と、ま……前で、止まった……?」

 ――ガチャッ……!!

 ヌッと顔を出したのは布服の山、そして盆に乗せた水。隙間から覗く目。身長は170にも届くかというほどの伸びやかな長身が、含み笑いで入ってきたとあれば、怯え切った少年たちの驚嘆の声はひとしおである。ガラスを引っ掻くようなその声の内容は表現し難く、さしものネフラといえども、盆の中身を取り落とさざるをえなかった。
 ブルブルと頭を振って、水を切る。恐る恐る顔を上げると、少年たちの心臓がドクンと一つ高鳴った。
 水で濡れて透けたスティンガー・フレグラントからは、花のように薄いレースの下着と、下に隠しきれないハミ出た色香がうっすらと見えていた。薄緑の髪は艶っぽく、毛の先から水滴が落ちて地面をぽたりと一つ変色させる。
 一瞬一瞬がスローモーションに流れていき、凍りついた時間の中でネフラの美しさが際立って見えた。

「フフ。随分と元気があってよろしいことだ、キミたち」
「ヒッ……!?」
「おっと」

 己の衣服がびっしょりと濡れたことも、持参した着替えを取り落としてしまったことも気にせずに、反応を興味深げに観察するネフラ。
 なるほど。怯えている。
 無理からぬことだ。
 見れば、誰も彼もが痩せ細り、顔にも覇気がない。
 自暴自棄に敵意を剥き出してるか、怯え切って惑っているか。あるいは。精神を病んでいるか。
 いずれにせよ健全とは言い難い。元気であるように見えたのは、搾取が精神的外傷を残し、効率のいい感情エネルギーの抽出に体が慣らされてしまっているだけだ。
 ならば。

「すべきことは一つだな」
「わ、わ……!?」
「お姉さん、なにして……?」
「何って、濡れたままでは風邪をひいてしまうだろうが。――そうだな。美しいものを前にして、溢す言葉は選んだ方がいい」

 手を差し伸べる。その所作を皮切りに少年たちはお姉さん、お姉さん……と我先に、ぺたぺたと手を這わせ始めた。
 そっと指を伸ばし、ふにふに。くにくに。くちゅ。くりくり……。
 あえて自由にさせる。優しく触れて安心させる。段階を踏むためにあえて衣服すら脱ぎ捨てたネフラは、身体だけでなく心も眩い宝石のようで。
 「手の届く」美しさを最大限に発揮して、愛し方を手ほどきする。手を引いて胸へ、手を引いて唇へ、手を引いて花園へ。

「綺麗です……」
「それにとっても……アツくて……っ!」
「ふふ……ふふ♪」
「自分で考えて触れてみようか。んっ……どこが一番気持ちいいところなのか。自分で考えて行動できるんだ。なら、わかるだろう……っ!」

 自分の気持ちは自分だけのもの。ならば考えた結果が実れば、嬉しさもひとしおだろう。
 両手だけでは足りない。双房だけでは満足させられない。
 そう危惧するや否や、ぱちんと指を鳴らす。
 差し込むガラスの反射光が宙に浮かぶ結晶を煌めかせて、そこに淡い口付けを交わせば、もう一人のネフラが姿を現す。驚く少年たち。まるで双子のように瓜二つ。そこに違いがあるとすれば利き腕くらいだろうか。片や大きな臀部を己で揉みしだき、片や胸板を突き出して、挑発的に微笑する。

「動ずるな。それとも、縮こまっていたいか? キミたちはこんなにも立派な、一人前だというのに」

 くぱとこれ見よがしに開閉すれば先ほどよりも濃厚な匂いが広がった。申し訳程度に生えた薄い茂みと、その合間でひくっひくっと開閉を繰り返す桃色の窄まり。
 今まで少年たちは、己の欲望を欲望として発散できていなかった。今はただ純粋に、この女性とまぐわいたいという、拙く幼いながらも……。

「へへへへ!」
「じゃ、じゃあ好きにするぞ……すっげ指が肌に吸い付いて……」
「お、おれはアソコに……ハァッ、ハァッ……!」
「ぼくも……ううっ!」

 もはや止めるものはない。少年たちは一斉に纏わりつきへこへこと腰を振る。
 柔らかい肌を堪能するように爪を立てて乳を掴み、全身全霊の力を込めて腰を振る者。
 自分の意志を刻み込むようにばちんッと桃尻目掛けて平手打ちを繰り出す者。
 発展途上な己自身を無理やり奥深くまで入れ込もうと両腕を後ろから引っ張る後背位姿勢の者。
 額や頬、すべすべの極上肌へ一心不乱に粘つく我欲を擦り付ける者。
 一つ一つに敏感に反応し、手のひらと内部は強烈に縮こまり、少年たちの屹立を締め付けた。

「あっ……お、んぁ……んっ、おぉ……!」

 ぶびゅるぼびゅうと、シャワーのように、濃厚な欲望が吐精される。生命の奔流。悪ガキたちの悪戯がすぎる、そう捉えても仕方ない傍若無人ぷりだが、ネフラは赦した。瞳が見つめるのは、表面上の凶行だけではない。生き生きとした表情の少年たち。彼らに待ち受ける――。

「……さあ、生きる力を取り戻せ」

 大きく身震いして、ほぅとため息をつき。
 輝かしい未来へ手を引いてやるために、今しばらく体を預けるネフラであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜月・クリスタ
(母代わりの妖狐がUDCアースから来たみたいです)
様子見に来たが、どうしてこうなっておるのか…。一人でも大丈夫の一言を信じて送り出した妾が間違っておったか…。
このままでは邪魔だし、毛布で包み寝かせるぞ。利尿剤を出し切る為の点滴付きで。

さて、ここは主婦らしく体に優しい料理…豚汁でも振る舞ってみるぞ。食材は領主館にある物、調味料は自宅の物を使用し、いざ【料理】!
材料が揃わない?…主婦にはそれらしき物で代用という、とても素晴らしい言葉があってだな。

村人の生理現象が正常なら食べにくるだろうし、来ないなら無理やりかつ優しく食べさせれば良いはずじゃ、多分。一応娘の分とその他猟兵達の分も準備しておくか。




 しくしくとお腹が痛むのは、己の不甲斐なさからのみならず、利尿剤が未だに体内に残ってしまっているからで。クリスタはそんな体に鞭打って正座していた。乱れた居住まいを正して、正座である。

「しくしく泣きたいのはこちらの方だ」
「ママ……」

 帰りたい。
 嗚呼、帰りたい。
 怪盗フォックステールことクリスタはUDCアースに住む女子大生、そんな彼女の母は傾国の妖狐。クリスタの妖力を担保している大怪異である。状況を選べばこうして顕現することも造作ないのだ。
 つまり。
 ……つまり、出張折檻の最中であった。
 すなわち帰ったところでお叱りをいただくのは変わりなく、むしろ二人きりになった時の方がよほど強い言葉をいただきそうですらある。
 じわりと涙が浮かぶ。

「僕……もう、げんかい……ふぐぅ……あぉ」
「まったく、どうしてこうなっておるのか…一人でも大丈夫の一言を信じて送り出した妾が間違っておったか…」
「ふうぅ……だって……ぁっ」

 こうなったらいっそのこと感情喪失薬を飲み込んでみるか。今の苦しくて切なくて申し訳ない気持ちも少しは安らぐかもしれない。
 ……やめよう。そんな凶行に及べば火に油を注ぐだけだとクリスタは知っている。
 そうこうしているうちに思い出したようにどんどんお腹は痛くなってくるし、脱水症状で気は遠くなってくるし、言葉の端々に苦悶の声はもう隠せない。脂汗が引かないし、身じろぎすれば張り詰めた緊張の糸が切れかねない。

「まぁ……そこが可愛いところでもあろうが。……では寝かせるぞ」
「ママ……!」
「邪魔だし」
「ママぁ……!」

 ママはふぁさと毛布を掛けてクリスタをその場に寝転がす。ぞんざいな扱いに見えなくもないが、これも母娘の信頼のなせる技である。さらには点滴を打ってやる。利尿剤を吐き出させるためだ。

「全く……妾を心配させない程度には腕を磨いてもらいたいが。こうして手を借りるなどもってのほか」
「……」
「まずは被……こほん、その窮地を楽しむ癖を直さねばならないだろうな。あと薬も濫用は誉められん。いかに秘薬でも使い過ぎれば耐性がつくというもの。ここぞという時に切り札として使う、効果が強すぎるのはそういうものだ。そういえば身のこなしは見違えたが、比例して筋力は強化しているか? 自慢の速度であってもそれに見合った力がなければいたずらに戦闘を長期化するだけだろう。妾が憑依し、妖力をもっと分け与えればあるいは……?」
「……すぅ」
「(イラっ)」

 全て戦闘の一部始終見てきたかのように話し、終われば講評と反省点をビシビシ伝えにくる母親と、その母に救われたように安心しきって眠りこける娘。実に微笑ましいが、遠巻きに見る村人たちは依然困惑気味で、茫然自失のまま未だ正気戻らぬものもちらほら。
 ここは代わりを務めねばと、三角巾と割烹着が似合いそうな気合いを込めると、用意した鍋に料理を作り始めた。
 娘を寝かしつけ、それが終われば料理。慌ただしくも、どこか幸せそうで。ますますもって一家の「母」らしい立ち回りだ。その一般的、普遍的な「当たり前」でさえ、この常闇世界ダークセイヴァーでは眩しいようで、見ててほっこりするような光景を村人たちは感じいるように見つめている。
 作っている最中に材料が足りなさそうというハプニングはあったものの、それらしき物で代用! とからから笑って臨機応変に対応してみせた。――窮地を笑顔で切り抜け、むしろピンチを楽しんでチャンスに変える。そういう姿勢であれば安心して依頼に向かわせられるのだが。時折、そんな慈しみの視線を向けることも忘れない。

 そんな彼女が完成させた豚汁は、まさしくお袋の味で。
 パチクリと目を開けたクリスタは、ママが配膳に回っているのに気づくと、飛び起きた。

「ママ!」

 立ち上がる。逞しく、挫けず。
 その背中と足取りが、助けられた人々に大きく勇気を与えていることを、彼女はまだ、知らない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
『何かしたいと考える、それこそが意志』
言ってた奴の置土産が廃人の山だよ
溜息出るわ

五感に訴えかけるべく女の子たちに料理を振舞うぜ
妖狐夢色変化で料理人に変身
和の超人になぁーれ☆
変身バンクの一瞬の裸を見て欲情されりゃ亀甲縛りで縛っておこう

とりあえずきつねうどんを出す
触手うどんとか言われたらもう半泣き

ああもうっ
触手に依存したって愛がねーだろっ
女の子たちをひん剥いて、ベッドのある綺麗な部屋に放り込んでやる
自家発電ばかりしてねーで存分に乳繰り合えってね
快楽を通して相手を思いやる心を取り戻す狙い―あと百合の楽園を作っちゃえと内心思ってる

せめて彼女たちがアタシを眩しいと思わずに済む生きがいを見つけて欲しいな



 光が差し込む。
 どこからともなく軽快なリズムが鳴り響く。
 時は来た、そう料理の時間だ!

「アキラキラキラ・マジカルピュア――和の超人になぁーれ☆」

 何を隠そう燦その人である。
 すたっと床に降り立つとどこからともなくパァンと紙吹雪が散り、一人の料理人の誕生を祝福する。感じた邪な視線には山葵でも目に捩じ込みたいところだが、亀甲縛りで勘弁しておく。このプロポーションも、ウデマエも、何もかも。

「さあご馳走の時間だぜ、御嬢さんたちよ」

 そのキラキラした佇まいはさながら闇に降り立つ光り輝く王子様のよう。童話でもお目にかかれないカリスマの登場に、曇らせていた表情がにわかに活気付く。
 女の子を救うことが宿業。
 そう自負していた燦にとって、この笑顔を守れたことが何よりの収穫であった。
 マリーデマイヤは言った。何かしたいと考える、それこそが意志である、と。
 忘れ形見のようなセリフだが、思い起こせばなんたる矛盾。老若男女廃人たちを残して逝ってしまった空っぽのカリスマ、最後の最後まで振り回してくれる。所詮はオブリビオン、とは己の身の上の手前、口が裂けても言えないけれど――溜息出るわ。
 いいさ。神の手腕、超えてみせようじゃん。

「お待ち! きつねうどんだぜ」
「素敵! とても美しい触手うどんねっ」
「なんてエロチックな見た目……匂いも……じゅるり」
「こんなにしこしこしてそうな触手は、生まれて初めて見ましたわ!」

 ボキッ!!
 折れた音がした。ちゃんと確認してないが、心だったように思う。
 両手と両膝をついた、崩れ落ちる超人の絵面がその場に現出した。慌てる乙女たち。
 その様子に決して悪気があったわけではないのだと、そう燦は自分に言い聞かせてなんとか立ち直る、立ち直ったように取り繕う。なんて出鼻の挫き方だ。手製の絵画を落書きだと罵られた方が、まだダメージが少ないだろう。食べる前から見たままをそのまま口にするなんて、子供じゃあるまいし。
 と、そこまで考えてふと思う。
 感情が抑制されていたのなら、「腹が減った」は感じられても「美味しそう」は正常に機能していないのではないかと。現にこうして、差し出されたうどんは美味しそうに啜っているではないか。胃袋を掴んで五感に訴えかければ、早乙女たちから純粋な感情を引き出すのも無理ではない。

「ああ……触手が恋しくなってきたわね…….」
「上の口だけじゃ満足できないよお……」
「口の中いっぱいに蹂躙されて快感ですわ……!」

 バキボキッ!
 また折れた音がした。山折りにしたものを折り返して谷折りにしたような。心だけど。
 献立のセレクトを間違えたか? 否、おそらく何を提供したとておよそこんな反応になってしまうことは想像に難くない。強いて言えば「うどん」がこの世界で馴染み深いかはやや疑問だが、美味しそうに啜ってくれている事実は間違いないだろう。
 外的要因として、流し込まれた快楽で塗りつぶされ他の欲求が発散できないでいる……? だって変だもん、食べながら性的快感に震えるの。

「……触手に」
「はい……?」
「触手に依存したって愛がねーだろっ」
「わああっ!?」

 驚きと期待に満ちた女の子たちを目にまとまらぬ早技で脱衣させると、無理やり抱え上げて一室に放り込んだ。仕方ない。荒療治だ。すでに準備万端といったていで火照る体をくねらせる少女たちを、一室に閉じ込める。すぐに我慢できなくなって行為に及ぶことだろう。それこそが狙いである。
 感情と欲求の矛先が他の人間に向かうようになれば、自ずと欲望の発散もコントロールできるようになる、そのはずだ。羞恥と絶望に打ちひしがれ、抱くべき感情を搾り取られ……今度こそ、今度こそは正しく感情を理解してほしい。

「いや理解してほしいなんて大層なもんじゃないな。思いやり、くらいはしてほしいけど」

 というか、作っちまわないかな。百合の楽園。
 うどんのお椀を片付けながら扉の向こうに夢を思う。多分に己の欲望を反映させてしまっていることに一抹の自嘲を含ませつつ、でも本気で。にわかに嬌声を奏で始める少女たちに内心エールを送った。
 未来を紡いでいくのはお前らなんだぜ。
 せめて――アタシを眩しいと思わずに済む生きがいを見つけて欲しいな。
 その時はまたいつか、遊びに来てもいいかもしれないな。一人微笑する燦であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朝川・さらら
【NGなし アドリブ歓迎 絡み連携歓迎】

あら、みんな尻子玉抜かれたみたいに腑抜けになっちゃってるのね。
仕方ないわね、アタシの欲望エネルギーを分けてあげるわ。
ついでに一緒に楽しんじゃおっ💕

ユーベルコードを使って村人に奉仕して癒してあげるわ。
回復した村人達と何人も同時に交わって、疲れて動けなくなるまで続けるわ💕


マグノリア・ステルニティ
ここまで来た以上、最後まで面倒見てあげないと。よね。

というわけで、私と肉人形達(奉仕する肉人形で召喚)で皆のケアをしてあげましょ。
肉人形達には主に男性の相手を。欲望の全部を受け止めた上で【慰め】てあげるよう指示をしておく。
私は女性の相手を主にしていくよ。【肉体改造】で男の人のモノを生やしはするけど、無理矢理は使わず。どちらかといえば女性の身体を優しく撫でて【慰め】るのがメイン。
勿論、求められれば応えてあげる。そのボロボロになった心も身体が、出来るだけ元通りに戻れるように。何度でも…ね。


アレクサンドラ・ヒュンディン
アドリブ歓迎NGなし

調教され、発情が収まらないまま慰問に行きます
全裸の体を曝し、服従のポーズを取っておねだり
「この雌犬を、どうぞお好きにしてください……」

大人の女性には気後れしちゃう幼い子や、貧乳爆尻という体形が好きなロリコンの人、求められれば女の人でも、言われるがまま何でもご奉仕します

大きなお尻を突き出して振って媚態をさらして
触られるだけでいっちゃいそうなくらい敏感になってるので、叩かれたり揉まれたり、入れられたりしたらそれだけで何度も果ててしまいます
真っ平らなままの胸からミルクを出して吸われたり、首輪をつけられて畜生扱いされたりも…

私の体で、皆さんが感情を取り戻してくれれば嬉しい、です…




「準備オッケー! 言われた通り特にひどい状態の人らを連れてきたよ」
「こちらも……ひぅん、ちょっと、まだ……あぅっ!? 少し、落ち着いてぇ……!」

 さららとサンディはめいめいの判断にて特に欲望をギンギンギラギラに昂らせた男、歩くたびに快楽の余韻に打ち震えている女たちを一箇所に連れてきた。その空間だけ特異なほどにむせ返る牡臭に、華々しい宴が開かれる予感を感じさせる。
 自分よりずっと大きな男たちに抱え上げられ少しばかり気恥ずかしそうなさらら。
 ペタペタと四つん這いで動きながら、肌を乱暴に弄る手に息も絶え絶えのサンディ。

「ご苦労様。ここまで来た以上、最後まで面倒見てあげないと。よね。私流の統治を見せてあげる。せっかくだし楽しめる形でケアしてあげましょ」

 ひときわ高い位置に座って足を組んでいたマグノリア。領主として辣腕を振るうのもやぶさかではないが、己の刹那的な感覚は熟知している。ならばこの一時を永遠に忘れられないものにして、一挙に呪縛から解放してやる方がよほど手っ取り早いし、何より楽しい。
 ずらりと並ぶ《奉仕する肉人形(サルコマイト・サーヴァンツ)》たちも、主人の下知を今か今かと待ち望んでいる様子だ。仮初の命とはいえ、主命を預かるのは一定以上の反応があると見える。

「そういうことならアタシの欲望エネルギーを分けてあげるわ! ついでに一緒に楽しんじゃおっ」
「私は……その、あの……皆さんの考えに……従います。恥ずかしいですけど……」
「つまり乗り気ってことなのよね。いいのいいの、これも人助けだもんねっ」

 顔を真っ赤に沸騰させてこくりと頷くサンディ。
 総意は得た、と満足そうなマグノリアは高らかに命じた。欲望を発散させ、行為に従事せよと。

 すでに見るからに痛々しいほど勃起している男の象徴に、さらに《朝川流陰丹術(カッパセラピー)》を施していくさらら。
 手のひらでは収まりきらない、触れれば火傷しそうな肉杭を上下に扱き上げ、口も使って目一杯に奉仕行動を続けていく。

「じゅぞぞ……じゅっぽ! はぁ……あ、もっとやりたいように動いていいからね。どう? アタシのカラダじゃちょっと物足りない?」
「じゃあ遠慮なく……っと!」
「おれも! へへ……」
「わっ、いきなり二本も!? えへへぇ……あ、おっきいね……❤️」

 持ち上げられ無防備にさらされた体は、男たちのいいように体位を変えさせられ、一番深く突き入れられる姿勢で犯されることを意味する。理性のリミッターが壊れた荒々しい行為に、体の限界に近い喜悦を感じて、さららも快感に打ち震えた。
 ひくひくともの欲しげな窄まりも絶えず指が出し入れされ、肉穴で奉仕するたびに欲望エネルギーを譲渡し、何度でも臨戦態勢にさせる。
 体の浮遊感と心地よい脱力感に、絶頂の余韻がダイレクトに伝わり続けるようだ。遊び抜きで、無遠慮な奔流を受け止めるたびに、さららもまた理性を蕩しつつあった。

「ほっ……ひ!? あぎッ、アタシも、おおおっ!? 尻子玉、とられひゃった、みたひぃい!? んんあ、ほお❤️ またいぐ、いぎゅううッ゛❤️」
「余裕カマしやがって……ううっ出る!」
「溺れさせてやるからなあ……おおお!」
「あそぼっ、もっ❤️ きもちっ……! もう、こえ、あヅぅっ……あったかくて、きもちいっ❤️❤️」

「この雌犬を、どうぞお好きにしてください……」

 尻だけを天に向かって突き上げた奇妙な姿勢で、だらんと尻尾を垂らして臀部をゆさゆさ振るサンディ。もはやそこに人らしい尊厳など残されていない。

「わああ! お姉ちゃんヘンタイなんだね! ほ~ら、ずぷぷぷ~」
「ひゃううっ! ひぐんっ! あっ、ぐぅぅ……!」

 わざとらしく実況するのは、お姉さんやお母さんに近い年齢の女性たちには気後れしたマセた子供。その知識も未成熟な手つきは、壊れてしまうかもなどという他人を慮る意識は皆無である。ひたすらに尽きせぬ、興味。排泄時出すを思い出させる開放感が背筋を駆け抜け、サンディはびくびくと痙攣した。

「見てて、お父さん、こうやってずぷってすると、びくくってするんだよ。おもしろいね。お姉さんとってもつよいのに、ヘンタイなんだ!」
「へええ……ならミルクも出るんじゃないか? ちゅーちゅーと吸ってあげるといいぞ。そうだ。うちの子に悪いから教育してあげないとなあ」

 ――ばちんッ! ベチッ!!

「ひいいいぃい!?」
「ダメじゃないか。うちのがいけない子に育ってしまうよ。人様の子だけどお仕置きさせてもらうからねふヒヒ……」
「すごいすごい! こうやってぎゅーってするとじわーってでてくるね。なんか牛さんみたい! おっぱいちっちゃいけど!」
「くうぅ……ぅん❤️ さきっぽ、いじ、っちゃあ❤️❤️」

 艶めいた声とは違う、羞恥で爆発しそうな叫びを噛み殺して、必死に尻を振り続けるサンディ。もはや開発され尽くして触れられるたびに軽微な絶頂を迎えていた彼女にとって、恥じらいを煽るような文言はそれだけで被虐のスイッチがオンになってしまう。今一度、びくんと喉を逸らして軽い絶頂を迎える。もはやイっているのか、その途中なのか、上り詰める間際なのか傍目では判断つかない。

「やっあっ……❤️ も、らめ……ああああっ❤️」
「じゃあやめるかい?」
「ごぉっごほうし、つづけましゅううううっ❤️❤️」

「あの……」
「なによ」
「お姫様は、その、なされないんですか」

 村人のマドンナのような佇まいの女性の視線に気づき、話しかけられたことに気づいた。窶れて心身も細っているが、磨けば光るものがありそうな雰囲気を漂わせている。
 ……姫なんてものじゃ、ないけどね、そうね気が向いたらね、とおずおず聞いてきた女性に返すマグノリア。周囲では、肉人形たちが男たちの欲望を一身に受け止めながら、肉欲の宴の真っ最中である。嬌声と、絶頂の媚声。弾ける肉音と、粘つく蜜音。そんな中であえて声をかけてきた勇気。わざわざありがとう、と素っ気ない返事だけで返すのは、少々楽しみに欠けるというもの。

「興が乗ったから相手してあげる」
「えっ……えええ!? えっ、なんで、その、オトコのヒトの……!?」
「無理やりは使わないから、自分のペースで、ね」

 女性を組み伏せると、驚きあんぐりの口に舌をねじ込み、首筋を撫でながらたっぷりと愛でてやる。
 抵抗なくすんなり受け入れてしまう。やがてつーと流した涙に、マグノリアは銀糸を唇から伝わせながら離した。

「いやだった?」
「う……ごめんなさい。ちが、くてっ……その、こんなに綺麗な人に優しくしてもらって、夢みたいで、それで……っ」
「よしよし。頑張ったのね。いっぱい慰めてあげる」

 今度はもっとたっぷり時間をかけて口づけを交わす。
 やがて長い長い唾液交換が終わると、肉体改造の賜物を、熱く茹だる女性の中へと突き入れた。使い込まれた具合は畝るようでマグノリアをして唸らせるほど。ボロボロの伸ばした手をつかんで、さらに体を密着させると、喜悦の涙を滂沱と流した。

「ああッ……はぁ、いい……あんっ」
「ここが、はあっ、いいのよね? いじられたそうに、してるもの……ねえっ?」
「すきい! しゅき、それしゅきいいっ❤️ うれしい、うれしいい、はぁ❤️ もっと、もっとおおおっ❤️❤️」
「幸せそうね。ふふっ」

 自分の意思で指を、手を、舌を、媚肉を絡めることができる。そんな幸せを噛み締めながら、女性はマグノリアの慰めに堕ちていく。何度も何度も昂りをその身で受け止めながら、貪欲に求めていく。銀髪を振り乱しながら腰を振って応えるマグノリアもどことなく幸せそうだ。そう。これはあくまで一夜の夢。せめてこれからの生きる糧となってくれるように、抽送一つ一つを丁寧に、丹念に、刻み込んでいく。
 やがて、嬌声が重なり合って、ひときわ大きく響き渡った……。

「ぴぃーす、きゃぱっ❤️」
「あの……その……ぴーす❤️」
「ちゅっ。楽しませてもらったお礼よ」

 最後は三人で、綺麗に、余すことなく掃除を行って。漲る自信とともに立ち直った老若男女を見て、ぐっと指を立てる。
 この先の村人たちに待ち受けているのは、めくるめく快楽の日々であることを確信し、皆は朝を迎えるのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

グラッグ・ライノ
NGなしお任せ!

もうグッタリだぜ…
こういう時は旨いモンを食うに限る!
みんなで料理を作って元気出していこうぜ!

おーっ、なかなかいい感じになったんじゃ?
量もたくさん出来たし、早速いただこうぜ!

はーっ、生き返るぜ~…みんなも食事楽しんでくれてるみたいだし、これで少しは元気出るだろ!
にしてもこの料理、なんか珍しい調味料でも使ってるのか?
体がポカポカしてくるぜ
ポカポカっていうか、こりゃあ…

俺だけじゃなく、村人達も同じみてぇだ
元気出すためって事で、こりゃもう発散して貰うしかねぇよな?

なんだ、みんなもう平気そうじゃんか!
村人達の様子を見ているとあの天使を思い出しちまう
ここにいたら俺の相手を頼んじまうかも?



「へへっ旦那ー! こっちもよければいっぱい食ってくだせえ!」
「屈強な方! こちらもどうぞー!」
「おお! いただくぜ!」

 散々に搾られたハズのグラッグ。当初こそもうグッタリだぜ…と憔悴した様子だったが、調理器具の前に躍る炎や油の香り、湯気を見て聞いて感じれば、なかった元気がみるみるうちに回復した。むしろヘタレている方がよほど性に合わないのが彼。「みんなで料理を作って元気出していこうぜ!」と声かけをして回った結果、ちょっとした料理大会のような雰囲気となってしまった次第である。
 ガツガツガツと鍋が食器に見えるくらいに豪快な食べっぷりは、見てるものでさえ大いに沸かせた。あまりにうまそうな食べっぷりはそれだけで食欲を唆るというもの。我も我もと食器に大盛りによそってはカッ喰らっていく。笑顔が伝播し、和やかな雰囲気が辺りを包む。

「っかしコレなんて料理だ? つーか何入ってんだ?」
「ドライナッツと香草で味付けしてるぜ」
「実は隠し味に乾燥蝮と鼈を……逞しい味わいでしょ?」
「貝類と根菜!」
「ぬるぬるの芋のねばねばパワーは効くだろ!?」
「泥ウナギもちゃんと水に晒せばイケるんだよな」

 ん? おっ、おーおー。
 なるほど。なんだかメニューが偏りを見せてる気がするが、この辺りでは自前で用意できる食材は痩せた土壌で育てられるものだったり日持ちするものだったりするだろう。仕方ないな!

「てっきりなんか珍しい調味料でも使ってたのかと思ったぜ。あー体がポカポカして……ポカポカっていうか、こりゃあ…」

 ギンギンである。
 ……今夜は眠れそうにない。どころか、忘れていた体の疼きがにわかにぶり返してきそうである。

「(裏で処理すっか)……こそこそ」
「こそこそ」
「……ん? なんだアンタ」
「ん!? あーいや、アッハッハ」

 同じ釜の飯、もとい鍋の料理をたらふく食った仲である。ならば自然、体の状態も同じくするのは自明の理。ばったり茂みで出くわしてしまえば、同じく前屈みの体勢の同性、もはや言葉は不要の苦笑いのみでコミュニケーションで事足りる。
 どうやら皆同じ状況らしいと直感したのはグラッグも一緒のようで。

「ハッハッハ! なんだよそれなら遠慮することはないよな!」
「っすよね! 旦那!! おれらもなんかビンビンきちまってまあ」
「あーなんかあの天使たちを思い出してきちまった。悪ィけど付き合えよな。アンタだけじゃない、まとめて相手してやるからよ!」

 所変わって再び村人たちの前に姿を現したグラッグは剛直を掲げてすでに臨戦状態。
 手で摩ってやるとみるみる硬くなった屹立が出ていて、村人はグラッグのソレを直に握らされた。焼け爛れた鉄のように沸る代物を、握って嫌がるものなどいるはずもなく。料理の芳香とはまた別の、欲情を催す濃厚スメルに村人たちの意識は覚醒を余儀なくされる。
 やがて逸物は硬く熱くなっていて、村人は握らされると、重ねられたグラッグの手によって上下に動かすように耳元で指示された。もはや公開交尾の様相となれば、村人たちは我も我もと悪ふざけがすぎるのではとしきりに囃し立てる。
 もう辛抱ならない。グラッグは熱り立つソレを用いて、もっとも屈強な村人と一つとなった。

「はっはあ! もう元気そうだな、大丈夫だな! な?!」
「おおお! これが……たまんねぇ……オホぉ!」

 一人の男が早々に果てる。そこから先は、宴の二幕。その夜は、十数人の男達によってグラッグは体中を愛撫され、男たちの怒張を咥えてたらふく飲まされ、手やら窄まりやらもフル活用。当然、全身全霊で腰も振り続けて、疲れ果ててそこでばたんと寝てしまうまで、禁断の宴は続き――
 にもかかわらず、かえって元気フルチャージできたことは言うまでもないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セリス・ブランネージュ
【アドリブ・絡み歓迎・NG無し】
酷い戦いでした…
身体にまだ熱が残っていますし…
いえ、今は私の事よりも皆さんの事ですね
心を癒してあげれればよいのですが…

こんな子まで被害に…早く良くなってくださいね
ん、よし!身体を拭いて綺麗になりました
このまま続ければ…この子も目覚めて…
きゃっ!?誰…ですか!

え、村の…なんで、そんな…欲望が暴走して?
まって…今はこの人の治療中で…ん、いやぁ!
だめ、乱暴にしないで…ああぁ♥
もしこの子が目覚めたら…う、ぁ…♥
なんで、抵抗できないの…あぁ♥
また絞られて、無茶苦茶に…されち…!?

目覚め…嘘…い、や…今は、見ないで…



 ――どろり。

「ひやっ……!」

 錯覚だ。
 己の心の弱さが、体が未だ発情の最中なのだと思い込ませる。それでもじくじくと苛む快楽、溢れ出る愛蜜、火照る肌、疼き。淫らに、寄せては返す喜悦の波濤。中にこってりどっぷりと存在感を露わにする粘つき。擦れて痛いほどに屹立した双桜桃。
 これら全てを錯覚だと断言できるだろうか。
 触って確かめたい。
 掻き出してしまいたい。
 直に。そっと。

「……いえ、今は私の事よりも皆さんの事ですね」

 強く頭を振って。セリスは聖なる杖を足代わりにして前に進む。
 声が出てしまうなんて、そんな情けない姿はあってはならないし受け入れられない。
 ……このままでは帰れない。癒すことこそ、己の責務。全うしなくて、何が癒し手か。

「大丈夫。私が俯いていては、周りをかえって不安にさせてしまいますから」

 つとめて笑顔で。
 引き裂かれぼろぼろの衣服をなんとか見れる形に修復して、穢れを拭ってあるいは隠して、乱れた呼吸を整えて。
 すすり泣きの声が聞こえて駆けつけてみれば、心的外傷か脱色してしまった髪の、色白の、痩せ細った子供が蹲っていた。声をかけても涙ぐむばかりで反応らしい反応はなく、ひどく衰弱している。欲望を搾り取られた後の成れの果てか。両親や兄弟は……いや。安心させてやれるのは、暖かな癒し手をおいて他にはいない。

 ――ああああああ…触手、増えて…まけ、ない…こんな事で、まけな…ぃぃ♥
 ――……おや。もう、興奮されている様子。あぁなんて、穢らわしい。

「おねえ……さん……?」
「ハッ!? あ、いえ……」

 子供の背後には、透ける妖聖妃の幻影が浮かんでは、消える。幻聴とともに現れたソレは、この子に近づくものを外敵と見做し、もっとも屈辱的な形で傷つけるだろう。
 子供の目線では、乱れたセリスの姿を幻視させ。
 セリスの目線では、その恥辱を延々と反復させ。
 ……すなわち。
 この子供にとって、近づいてほしくない。放っておいてほしい。そんな「接触を拒絶する」という欲望の残滓が、残った魔力によって形作られているというわけだ。助ける相手がいるとわかっているもどかしさ。戦いと屈辱の果てに、差し伸べられた手を払い除ける愚行。いくら祓っても限りなく盤石な、オブリビオンによる支配体制を象徴するかのようだ。まるで、呪縛。

「家畜の……幸せ、そんな……」
「おねえ……さん……」
「いいえ。いいえ、私は信じます。こんな子まで被害に…さぁおいで。早く良くなってくださいね」

 一朝一夕にとはいかないだろう。百も承知だ。
 自分が、弱い自分が思ってしまったことだ。家畜には家畜なりの幸せがあると。それを呪縛と言わずして何なのか。怯える子供の頬を撫で、ぎゅっと抱き寄せる。震えている。無理もない。
 その場に寝かせ、頭を撫で続ける。やがて安心しきって眠ってしまうまで。
 膝枕されて睡眠の淵に落ちていく子供。憑き物は取れただろうか。久々の安眠となってくれればいいが。天を仰いでしばし夢想する。言葉よりもこうして態度で示してあげれば、落ち着きを取り戻してくれるだろうか。目覚めたその時に会話をしてみよう。親代わりにはなれないけれど、コミュニティに戻すお手伝いはできるはず――

 ――……もにゅん! ぐにいいい……!

 ――べろお……れろお……ズチャッ!

 ――さわさわ……すりすり……!

「ヒィィッ!? な、な……あぁ……!?」
「へ、へへへへ、動くなよ姉ちゃん……!」
「次は俺たちもヨシヨシしてもらいたいなぁ……」
「おほぉ……すげえ触り心地……❤️」
「え……え、村の…なんで、そんな…欲望が暴走して?」

 べろりと首筋を舐められて、落ち着きかけた疼きが勢いよく再燃する。
 心が壊れたのは何も幼さ残る村人だけではない。むしろ欲望が旺盛な年頃のものほど激しく痛めつけられていた。そこに無防備な女の背中一つ。据え膳を前にして良心の呵責などあろうはずもない。何より、魔力の残滓はこの場に漂っているもの。一時的に男たちは欲望の走狗と成り果てたのだ……!
 対してセリスはなんとか笑みを取り繕って嗜めようとする。今はこの人の治療中ですので……と。
 その答えは、空いた口にナニかを突っ込まれる形で叩きつけられた。
 饐えた臭いと味があっという間に口腔を満たして、背筋を伸ばして悶絶する。

「ぶ……ッ!? がッ、もごォ゛!? オ゛ッ゛……がはっ、げほっ……ぐブゥ!!」
「はは、すげえ……あったかくてぬるぬるだぜ」
「胸はなんか張ってるなぁ! けっこう歳いってんの? いくつ?」
「答えられるわけねーだろ。ほら尻だせ、立てよ、立てってホラ!」
「(だめ、乱暴にしないで…ああぁ♥ もしこの子が目覚めたら…う、ぁ…♥)」

 理性が融解していく。家畜に戻ってしまう。
 その葛藤を嘲笑うかのようにマリーデマイヤの幻言がぐるぐると脳内で繰り返されて、意識を保つのもやっとの状態だ。
 それでもなんとか抱えた子供だけは、と抵抗しようとしたものの、ろくに力がこもらない。あっという間に子供は床に転がされて、セリスもまた男の上に乗っかる形で仰向けにさせられてしまった。にやにやと見下ろす視線と、下から今にも突き上げられそうな不安定な姿勢。陵辱は秒読みであった。

「なんで、抵抗できないの…」
「なんでって、そりゃお前がシてほしいからだろ」
「こうやってびゅーびゅー白いの噴き出して、説得力ないぜ?」
「痛……ッ! あぁん❤️ やめてぇえ……❤️ もう、げんかい……!」
「ッ……ふう。なぁなぁゲームにしよう。誰がこの姉ちゃん一番最初に鳴かせられるかさあ」
「ゲームにならねえだろ、ハハ」
「そんな……」

 セリスの絶望などつゆ知らず、男の身勝手な欲望の暴走は止まらない。

 ――ガリッ! ぢゅうううう……じゅぽ!!

 ――ずぶぶぶ……バツン! バチュン! バチュ! ぶちゅ! バ……ツッ!!

「おおおぉ……むね、ら、んぼにすわないで……あ、そこも……はいらな……ぉお❤️❤️」
「おいおい気絶したらゲームにならねえだろ牛が! 楽しませてくれないならこの子起こしちゃうぞ」
「ッ!? だっだめえぇえ……!」

 いやいやとかぶりを振る。髪を振り乱し、涎とミルクと汗と愛液をたっぷりと散らしながら、淫らに振る舞いつつ、肉欲に奉仕をする。こんなことを理性的に行えるはずがない。まるでケダモノのような、あるいは家畜のような嬌声を搾り出しながら、屈辱の奉仕を男の上で続ける。もっと楽しませなければ。欲望に応えなければ、応えて。

「(あ……れ?)」

 冷静に思い返して、にわかに音が聞こえなくなって。
 この欲望は、誰のものだったっけ。
 肉が爆ぜ、打ち付けられ。
 注がれて、搾られて。
 喘いで。

「(私……私……?)」

 信じたものに足蹴にされて、牝として、肉欲を受け止め続ける。

「お姉さん」

「目覚め…嘘…い、や…」

 視線が突き立つ。
 眠っていた視線だ。起こしてしまった。見られている。浅ましい己の、淫らな姿を。男にいいように弄ばれて、自分の欲だけを満たして、昂りを興奮仕手。子供など放り出して。

 それで、胸を高鳴らせて。

 今は、見ないで…。

「お姉さん……汚いね……」

 嗚呼。
 なんて子供は残酷なんだろう。

 ……もう、耐えられない。

「あ、ああ……!!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ァ――ッ❤️❤️」

 セリスは絶叫した。その後、大切な矜持が完膚なきまで壊れたかのように村人たちの欲望に応え続けた。限界を超えて愛を受け止め続けた彼女が、果たして無事に帰れたのか、語るまでもないだろう。

 ……欲望は尽きぬ。人の営みある限り。人の世は未だ遠く。

 ――希望も尽きぬ。人の営みある限り。戦いの終焉は未だ遥か。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年12月06日


挿絵イラスト