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竜空より来たりし守護者たち

#アックス&ウィザーズ #猟書家の侵攻 #猟書家 #眠りの森の魔女ターリア #クレリック #言葉の神シャルムーン

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#言葉の神シャルムーン


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●シャルムーンの言葉
「ここ、は……」
 一人の少女の意識が覚醒する。
 彼女は言葉の神シャルムーンに仕える敬虔なる信徒。
 変わらぬ日常の最中、祈りを捧げてる時に彼女は襲撃に遭い、気を失ったのだ。
 気づいた時には、鬱蒼と茂る森の中にいた。
 周囲からは竜の咆哮が轟き響く。
 この危険な大陸の最中、少女はただ一人であった。
 無垢で、そして、無力。
 祈りを捧げてもここには応えるべき聖堂はなく、人々もいない。
 竜の咆哮がまた轟き、森林を引き裂いた。
 現れたる竜の群れ。
 祈りは届かず、その爪牙にその身は引き裂かれ――――。

●と言う予知の言葉
「イエス、イェーガー、阻止の時間です」
 紫紺のマシンアイが情報を精査し、展開する。
 電脳躯体がそれを受け取り、周囲にその情報群を展開する。
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は、今提示できる全ての情報を今この場に展開した。
「任務は少女の救出です」
 映し出されたウィンドウには、金糸翡翠の清らかな少女が映っていた。
 言葉の神シャルムーンにその心身を捧げた敬虔なる信徒。
 その少女が今、危機的状況にある。
「この少女が落命した際、破邪の言葉と言うものが放たれるそうです」
 そうして提示されたのは破邪の言葉と言う情報。
 これによって放たれた言葉は黄金の石版を呼び起こすと言う。
 隠されたそれがなんなのかまではわからない。
 しかし、オウガ・フォーミュラを名乗る猟書家、その幹部たちがいちいち目的意識をもって行う行動だ。
 阻止せねばならない行動なのは間違いないであろう。
「つまり、敵性戦力の目標は、彼女を群竜大陸で殺傷することです」
 次に映し出された電子ウィンドウには、リアルタイムで竜の群れがその大陸に迫る様が映し出されていた。
 無力なクレリックでは、この数の竜を、否、一匹ですら怪しい。
 つまる所、猟兵たち、イェーガーに求められる事とは即ち。
「皆様は、少女を護衛しながら、敵性戦力その全てを撃退することを求めます」
 やるべき事が二つあって困難かもしれない。
 しかし、機巧少女は何も動じずにその転送門を展開する。
 続く先は群竜大陸、竜の群れと猟書家幹部が待ち受けている死地。
「ですが、イェーガーたちならば問題ないと当機は認識しています」
 かくて転送門は繋がり、今出撃の準備は整った。
 紫紺のマシンアイが君たちを見据える。
「いつも通りに処理すれば問題ない、そう提言します」
 少女を守るための戦いが今、始まろうとしていた。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 猟書家シナリオですイェーガーッ!!
 やるべきは2つ、少女を守る、敵を倒す。
 両方やらなけりゃならないのが猟兵の辛いところだ。
 覚悟は出来ているか? フグは出来ている。
 プレイングお待ちしております。
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第1章 集団戦 『竜の群れ』

POW   :    竜の爪
敵を【竜の爪】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
SPD   :    竜の尾
【竜の尾】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
WIZ   :    竜の吐息
【竜の吐息】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

モティアナ・クロスウィート
絡みおよび連携歓迎
「うむ、護衛しつつ敵も倒さないといけないとは厄介だな」
「だが、わたしならばやりようはある!」
UCで分身を放ち弾幕として敵を近づけないよう動く。
「備えあれば患いなし、使うことがない方がいいのが正直なところだが」
ついでに地形を利用し、こっそり簡易な罠も仕掛けて分身で止められぬところもフォローしておこう。
「かすり傷一つつけさせぬ! わたしが、わたし達が護るのだ!」
本体のわたしはクレリックの護衛を行い、敵の攻撃を武器で受けたりとっさの一撃で弾いたりと防御寄りの行動を。いざというときは庇って盾になってでもクレリックの人を護るのだ。
「ケガはないか、と問うのはまだ早そうなのだ。さて」



●増えればいいじゃない
「うむ、護衛をしつつ」
 モティアナ・クロスウィート(ブラックタールのお餅好き・f02000は、ぼろぼろで這いつくばる金糸翡翠の少女を見やる。
 そして、空より迫りくる無数の驚異に視線を向けた。
「敵を倒さねばならないと。厄介だな」
 何せ普通の護衛は安全域に逃げ切れば完了するものだ。
 しかし、ここは安全域でもない危険領域。
 無力な少女を連れての逃避行は困難極まる。
「だが、わたしならばやりようはある」
 だが、モティアナならば、どうにでもなる。なるのだ。
 何故ならばモティアナはブラックタール。
 流体するその身体を幾重にも分ければ、それが分裂していく。
「総攻撃、ゆけーッ!!」
 分裂(あるいは分身)した無数の自身を飛翔させ突撃させる。
 次々と激突する弾丸のようなモティアナたちに竜群がたじろぐ。
 モティアナ群が激突している間に本体であるモティアナ本人は周囲にさらに分身を放つ。
 地形を把握、記憶し、そして、仕掛けるは罠。
 足止めになればよい、隙をつかれねばよい。
 足止めさえ出来れば、この無数のモティアナが少女を守れるのだから。
「かすり傷一つつけさせぬ」
 迫りくる竜、モティアナ群を突破した幾匹かの爪が振りかぶられた。
 鋭い爪、それは岩を切り裂き、鉄をも断つ驚異の刃。 
 しかし、甲高い音をあげ、それを受け止めるのは白き剣。
 雪のような(あるいは餅のような)白亜の刃は、竜の爪ですら断てぬ。
「そうだ、わたしが……わたし達が護るのだッ!!」
 剣が閃き、竜の爪をへし折った。
 その痛みと衝撃に竜がその身を揺らがせる。
 一瞬のその隙をついて、モティアナ群が飛来し、その頭蓋を打ち上げた。
 ずずん、と言う重々しい音をあげ、竜が崩れ落ちる。
「……ケガはないか、と問うのはまだ早そうなのだ」
 一匹倒せど未だ迫りくるからこそ竜の群れ。
 剣を肩に担ぎ、モティアナはそれを見た。
「さて」
 ――――まだ戦いは終わらない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

『フェアリーランド』の壺の中から風精霊/聖霊/月霊/戦乙女を呼んで「竜をやっつけちゃおう!☆」と“七色金平糖”を配って『クリスタライズ』で姿を隠して『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で背攻撃を仕掛けます!
敵の攻撃を『月世界の英霊』で空間飛翔して避けて敵のUCは『月霊覚醒』で封印/弱体化をします♪
『聖精月天飛翔』でWIZを強化して『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻を仕掛けます!
猟兵の怪我人を『祝聖嬢なる光輝精』で治し『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します☆
『エレメント・セイント・ティファーナ』で全体的な強化をします



●七色の妖精
「さ~て」
 祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)は持っていた小壷を軽く振った。
 そこにいるのは自身の頼もしい仲間たち。
 開いて七色の金平糖を放れば、それが宙に停止した。
 そして具現化するのは風の精霊、聖なる精霊、月の精霊、そして戦乙女たち。
「やっつけちゃおうッ!!」
 その言葉と共に精霊たちは竜群に各々の武器を構えて飛来する。
 ティファーナは、己の身を隠すユーベルコードを用いた。
 護りは他の猟兵が手を尽くしてくれた。
 ならば、今は徹底的に叩いてその数を減らすべきだ。
 精霊たちが竜群を足止めする最中、その背後にティファーナが現れる。
 同時、己の中にある魔法力を一気に高め、無数の魔法陣を生じさせる。
「いっけーッ!!」
 精霊と無数の妖精たち、その各々が放つ魔法の一矢。
 色とりどりの色彩豊かなそれが竜空を染め上げ竜群を撃ち落としていく。
 竜群の爪牙も彼女たちには届かない。
 空を駆け、空間をも跳躍する彼女たちのその速度には追いつけないからだ。
 かなりの数は撃ち落とした、少女の周囲には竜の影はない。
 だが、それでも、竜空の彼方より、未だなお驚異の群れはやってきていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※アドリブ、連携歓迎
対象を護衛しつつ、敵も殲滅。

「まあ、いつものことだな」

調息、脱力、戦場を観【視力+第六感+情報収集】据え、敵味方の戦力、総数と配置を確認。

少女の安全を最優先。
もし彼女に攻撃が及ぶなら身を盾にする。

UCは攻撃重視
基本的には攻撃してくるタイミングを【見切】って【カウンター】主体。
或いは装備のクライミングロープとタクティカルペンで即席の流星錘を作成【戦闘知識+ロープワーク+投擲】し、羽に絡めて引きずり落とす。

攻撃時は裏当て【グラップル+戦闘知識+鎧無視攻撃】を用いて打撃を急所に通す。

位置取りには常に注意。
囲まれそうになれば迷わず退き仕切り直す【ダッシュ+逃げ足】。



●やるべきはいつもと変わらない
 やる事はいつもの事だ。
 対象を護りながら、敵を殲滅。
「まあ、いつものことだな」
 嗚呼、そうだ、いつもの事だ。
 上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)にとってはそれはいつもの事で変わらない。
 ならば、するべきも、為すべきも。
 呼気を正し、身体には適切な力のみを残す。
 戦場を俯瞰し、見据えて彼我の戦力の把握、総数、配置。
 ――――総数は今もなお増加の傾向、底は知れない。
 ならば、そのように戦えばよいだけのこと。
 全ては理解した、把握した、掌握した。
 敵の戦力も、味方の戦力も、己の能力も。
 元よりこの身は打拳術専門、派手な対複数攻撃もないし、空を飛翔するなど言う手にも乏しい。
 竜はそれをわかっているのか、空からせせら笑う。
 無いならば、無いなりにいくらでも手などある。
 頭上の有利を取ったからと言って余裕など見せるからだ。
 ロープとタクティカルペン、それらを組み合わせれば、投げつける。
 羽に絡んだそれを己の膂力、その渾身をこめて引けばその身が崩れ、修介の下に落下する。
 同時。
「力は溜めず」
 大地を踏みしめる。
 その震脚の力強さに、蜘蛛の巣のようなヒビがそこに走った。
「息は止めず」
 呼気を正せ。
 身体の中の力を調整し、適切に、正しく運用しろ
「――――意地は貫く」
 落下してきた竜の骸に拳を打ち込む。
 適切な呼吸、適切な身体運用、そして何よりも。
 他の誰にも負けてもいいが、己には負けられぬと言う信念。
 否、ただの意地、されど貫ききればそれとて鋼の信念。
 鋼と化したその打拳は、竜の骸に打ち込まれ、全身に遺憾なくその破壊力を伝える。
 骨は砕け、肉は抉れ、ただその一撃において竜は死に至る。
「――――……一爪たりとも触れさせはしない」
 少女の守護者として、男はそこに立つ。
 意地は、貫く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

七那原・望
大丈夫ですか?まだ生きてるみたいですね。

アマービレで呼んだたくさんのねこさん達の【多重詠唱】【全力魔法】【呪詛耐性】【オーラ防御】【結界術】で少女を護りましょう。

その結界の中なら安全です。敵の脅威がなくなるまではその中で待っていてください。
必ず護りますから。

【第六感】と【野生の勘】で敵の行動を【見切り】、敵がこちらに近づくよりも早く攻撃回数重視の【全力魔法】【Lux desire】やねこさん達の【多重詠唱】【属性】【全力魔法】、更にオラトリオやセプテットによる【乱れ撃ち】による【範囲攻撃】で残らず蹂躙していきましょう。

その爪がどんなに鋭くても、こちらに近づく事が出来なければ宝の持ち腐れです。



●守護領域
「大丈夫……そうですね」
 七那原・望(封印されし果実・f04836)は、猟兵たちに守られ生き延びている少女を見れば安堵のため息をつく。
 猟兵に守られ、周囲に足止めの罠も仕掛けられている。
 即座に傷つけられると言う事はそうそうはないだろう。
 だが、望は白いタクトを取り出して回転させながら、魔法陣を描く。
 無数のねこたちがそこから飛び出して、一鳴きすれば、またさらに魔法陣が輝く。
 無数の結界が強固に張り巡らされた多層防御障壁。
 足止めの罠を超えて、猟兵の護りをこえて、この護りの結界を抜く。
 そこに至る事は最早そうそうにはあるまい。
「その結界の中なら安全です。敵の驚異がなくなるまではその中で待っていてください」
 望の声かけに少女は震えながら頷いた。
 その様子に満足そうにうなずけば、とん、と手元から取り出したるは黄金の果実。
 リンゴのようにも思えるそれは、真核・ユニゾン。
 願いと望みに応じて、数多の奇跡を織り成す黄金果実。
 無数のねこたちが、また一鳴けば望の背後に黄金色の魔法陣が無数に展開された。
「その爪がどんなに鋭くても」
「その牙がどれだけ立派でも」
 収束した魔法陣たちが光り輝く。
 自身を一つの炉心として、さらなる魔法力をこめれば、それは完成する。
 その全ての望みを束ねて放つは『Lux desire』。
「こちらに近づく事が出来なければ宝の持ち腐れです」
 膨大な光の奔流、極光の大氾濫が無数の魔法陣と、黄金の果実より放たれる。
 竜空は黄金色に染め上げられ、光の大波濤に無数の竜群が飲み込まれていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

緑川・小夜
[SPD]

なるほど、対象の少女を守りつつ蜥蜴達の駆逐をすると

ならばわたくしの取る手段はこうよ

「手持ちの鈴」を鳴らして肉甲冑の「鵺」を呼び出し、鵺の中に呪符を挿入。UCを発動するわ

これでわたくしが中にいなくても鵺は行動可能。後はわたくしが彼女を「持禁障壁」による【オーラ防御】で守りつつ、鵺に【怪力】と【補食】で蜥蜴達をとって食わせるわね

鵺が傷ついても、【補食】からの【生命力吸収】で蜥蜴を食らい回復。さすがはわたくしの自信作。素晴らしいわ、鵺

さあ、行きましょうか
大丈夫、貴女を傷つけるものは全部餌になってもらいますから

[アドリブ連携歓迎です]



●鈴鳴る方へ
「なるほど……」
 緑川・小夜(黒き蝶・f23337)は多層結界に覆われた黄金の少女を見てから、未だなお、その数を減らさぬ竜群を見た。
 彼女を護りつつ、蜥蜴たちを駆逐する。
 ならば、小夜が取る手段はこれに限る。
 懐から取り出した鈴がちりん、と小さく鳴った。
 戦いの場においてはあまりにもか弱く、小さな鈴音。
 しかし、この場においては、小夜にとってはそれだけで十分。
 空間が歪み、捻じれる。
 捻じれた空間の淵に仰々しい巨大な手がかかった。
 へしゃげる音、ひび割れる音、あるいは捻じ切れる音。
 いびつな音を響かせながら空間の裂け目より、巨躯なる肉人形が現れる。
 それこそが、小夜の持つ絶対の力、鵺と名付けられた肉甲冑である。
 開いた胸装甲、その肉塊がうごめく心臓部に小夜は呪符を打ち込む。
 呪符を取り込み、蠢き、肉に埋もれ、装甲が閉じられた。
「さあ、鵺よ、わたくしなくとも動けるでしょう?」
 顔なき肉甲冑が、蠢き、大地を踏みしめた。
 大地がひび割れる跳躍、それは放たれた矢、あるいは弾丸の如く。
 衝突の衝撃だけで一匹の竜はその命脈を完全に断たれた。
 後は喰らい尽くすのみ。
 口なき顎が開かれ、その生き血をすすり、命を食らう。
 戦術も技術も何もないただの暴力。
 故に竜たちも鵺を傷つけるは容易い。
 しかし、巨躯なる拳で頭蓋を砕かれ、顎が開かれ食われる度にその傷はふさがり、癒やされていく。
「さすがはわたくしの自信作……素晴らしいわ、鵺……」
 その活躍に頬を染めうっとりとした様子で見上げる小夜。
 少女と自身の護りは他の猟兵が巡らせた多層結界、そして自身の持禁障壁によってより堅固となった。
 鵺が声なき咆哮をあげ、また一匹とそれは餌となる。
「ええ、ええ、さあ、いきましょうか――――」
 大丈夫、貴女を傷つけるものはぜぇんぶ餌になってもらいますから。
 また一匹、その骸の肚の中にへと納まった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

信仰って何だろね…他者に縋って何を求めてるんだろうね…
結局最後に重要なのは自分自身の力だけなのに…
だからこんなところで死ぬんだよ?…まぁ仕方ない、仕事だし彼奴らは気に喰わんから助けてやるが…

クレリックの周囲に結界(呪詛・占星術)を張っておき
【vexillum=gladius】を発動して旗魚を突撃させ、隙間を縫うようにクレイアスターで「砲撃」していく(2回攻撃・鎧砕き・衝撃波)



●カジキ
「……信仰って何だろうね」
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)には信心はわからない。
 弱きモノがすがりついて求める救いなんてわからない。
 だってこの世は弱肉強食。
 結局の所、生き残るには己自身が確固たる強さがなければならない。
 だから少女はここで無様を晒すし、猟兵たちがいなければその生命は吹き消えていた。
 だからこんな所で死に絶えるのだ。
 ――嗚呼、だけど。されど。
「……まぁ仕方ない」
 猟兵の為すべきは仕事であり、これは依頼されたもの。
 遂行するのが役割であり、そして同時にあの爬虫類は気に入らない。
 何よりも後ろで黒幕面している奴らも気に食わない。
「……ま、私は私の理由で助けてやるが」
 そう、仕事だから。
 そう、依頼だから。
 そう――――気に食わないから。
 クレリックの周囲にめぐらされた結界をさらに強化を施せば、謡の周囲に魔法陣が浮かび上がる。
 魔法陣よりやってくるは50mにも及ぼうかと言う大魚おおよそ90匹。
 そう、カジキマグロである!!
 だが、ただのカジキマグロではない……!!
 その吻にはあらゆるものを両断し、貫くと言う魔剣カー・ジキーがそそり立つ魔魚である。
 カー・ジキーとは古代ミョッペル語で『斬り捨てるもの』を意味する。知らんけど。
 そのカジキが空を飛んでいく。
 魚が空を飛ぶ。何故だ。
 カジキだからさ。
 問題ない、奴の戦闘能力は例の七人より上だ。マジで?
 深々と突き刺さったカジキ、竜は死ぬ。
 当然だ、時速数百kmで突っ込んできた50mの質量物質である。
 挙げ句、その吻は全てを両断する魔剣。
 死なぬ道理はない。
 だが、一度突き刺されば抜けぬも道理。
 びちびちしているところに炎が吹きかけられこんがり焼けてしまう。
 と思ったか、馬鹿め。我らをただのカジキと思うなよ。
 閃光、遅れて爆音。
 カジキ、自爆する。
 死ぬ時は貴様も道連れだ、馬鹿め。
 次々とカジキは突き刺さり、そして爆裂していく。
「……次の飯は刺し身にするか?」
 焼け焦げているカジキとは無関係な刺し身。
 この主、容赦がないことで定評がある。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クラリス・シドルヴァニス
シャルムーンの信徒は、言葉に力を宿すことができると聞いたけど。
黄金の石版という話は私も初耳ね。
で、あの敵はその石版が狙いというワケね。いいでしょう……
聖騎士の名にかけて、返り討ちにしてあげるわ。

まずは【ドレスアッププリンセス】を使用し、飛行可能な状態になるわ。
そして聖剣の印を発現させ、身体に光を纏って《オーラ防御》の力を
付与し、ブレス攻撃への対策とします。
ブレスが少女に向かって飛ばないよう、私が身を挺して《かばう》
必要もありそうね。
多少の負傷は《気合い》で耐え、剣の《重量攻撃》に《神罰》の
光をのせて全力攻撃。シャルムーンに代わって、私が制裁を与えます!



●豪華絢爛なる聖騎士
「シャルムーンの信徒……」
 クラリス・シドルヴァニス(人間のパラディン・f27359)はその話を聞いた事がある。
 言葉に力を宿せし、言霊の使い手たち。
 だが――――。
「黄金の石版……それは初耳ね」
 秘された伝承か、あるいは口伝か。
 聞き慣れぬ事象に、小さく首を傾げた。
 だが、敵の狙いはその石版だと言うのならば、話は早い。
「いいでしょう、聖騎士の名にかけて、返り討ちにしてあげるわ」
 クラリスのその身が光り輝き、そして一体は閃光に包まれる。
 光が収束し、その手に、その腕に、その胸に、その脚に。
 光は具足と化して、鎧と為す。
 光の軌跡が円を描き、ふわり、とドレスの裾を翻した。
 豪華絢爛なるドレスを纏い、その手を取り巻くハートが印を刻み、剣となる。
 聖剣の印が刻まれた光輝にして高貴なる剣、プリンセスハート。
 切っ先を突きつければ花びらが美しく散った。
 姫騎士目掛けて竜がブレスを放つ。
 されど、光の聖剣が、そのブレスを両断した。
 左右に分かたれたそれはクラリスと、少女クレリックを回避するようにV字に吹き飛んでいった。
「さあ――――駆逐するわ」
 花びらを散らして、跳躍すれば、その身が光輝に包まれ加速した。
 神威を宿した光の剣、それを大上段に振りかぶり、重力、そして重量に任せて振り下ろす。
 頭蓋は砕かれ、寸断され、されどその威力を殺しきれず。
 首、胸元、下腹部、尾に至り両断せしめる。
 縦一文字に切り裂かれ、竜空にその骸が墜落していく。
「言葉の神、シャルムーンに代わり――――」
 光の剣にさらなる光輝が収束し、最早それは黄金を超えて白亜に染まる。
 振り抜けば白亜の斬撃が竜空を横一文字に迸り、竜群を一文字に切り裂いた。
「私が制裁を与えます!!」
 光輝なる花びらの騎士、クラリス。
 それは護りの護り、世界に織り成す護りの一つである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋津洲・瑞穂
やるべきことが二つ。なるほど。

舐めてもらっては困るわね。
二十が五十でも同時にこなせる、それが狐火遣いの強みよ。
今はそこまで要らないみたいだけどね。

コケてる少女をまたいで立つわ。あら失礼。
そして2回攻撃40/狐火の鎧無視攻撃40/串刺し20、
狐火さんたち174匹の貫通体当たりを食らいなさい。

吐息を吹いてきたところで狐火と衝突して散らされるし、
万が一地上に届いてもわたしのオーラ防御40に阻まれる。
竜の群れが近づいてくるなら、狐火の一部を割いて、
クレリさんの周囲に防壁を追加。半分も要らないでしょう。

ついでに救助活動20/医術20でクレリさんの様子を把握。
器具も薬も持ってるし、ま、死なないでしょ多分。



●二十だろうと五十だろうと
「なめてもらっては困るわね」
 秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)は足元の少女を踏み出し、またぐ。
 そして仁王立つその姿。
 尻尾がゆらり、と触れる。
「二十だろうと五十だろうと百であろうと千であろうと」
 瑞穂の背後がゆらぎ、ボ、と言う音と共に無数の炎が灯る。
 熱量で陽炎のように揺らぎ、ちりちり、と大気を焦がす。
「奔れッ!!」
 その掛け声と共に174尾の狐火が宙を走る。
 狐火たちはその熱量、そして捻じれ穿ち、螺旋の炎となり、竜群を貫く。
 翼が穿たれ、竜鱗が焼かれ砕かれる。
 体内に突き刺さり、内側で弾け、一瞬で絶命に至らせる。
 そうして燃え尽きようとも、瑞穂がいる限り、それは次々と生成される。
 恐るべき狐火の弾幕が竜吐息すらも散らして、散ったところを貫き頭蓋を弾けさせる。
 無限に等しい狐火の弾幕の前に竜群は全てが燃え散った。
 燃え尽きる残骸の骸を見やれば、ハ、と吐息を漏らした。
「百も千も万もと思ったけれど、そこまではいらなかったみたいね」
 燃え尽きて竜空を染め上げた先。
 紫紺の瞳はされど、その竜空の先を見つめていた。
 この程度で終わるわけがない。
 この程度なわけがない。
 そう、それはいよいよやってきたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『眠りの森の魔女ターリア』

POW   :    ようこそ眠りの森へ
戦場全体に、【「眠りの森」 】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    醒めざる夢の茨
【棺の中から伸びる「眠りの茨」 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    忘却の眠り
【記憶を一時的に奪う呪詛 】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【過去の記憶】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠リミティア・スカイクラッドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●眠りの森の
「やはりあなた達が阻んできましたか」
 オウガ・フォーミュラ、猟書家たちの幹部たるその一人。
 眠りの森の魔女ターリア。
 その美しい顔を忌々しそうに歪めていた。
 当然だ、自分たちの主たるを沈め、葬ったのは猟兵たち。
 そして、今もなお彼女の野望を阻もうとしているのもまた、猟兵たちだ。
「忌々しい第六の猟兵たちですね」
 ターリアはその魔力を解き放つ。
 膨大な力が周囲に放たれ、物理的な圧力とすら化す。
 彼女の目的は、天上界の手がかり。
 その為には言葉の神シャルムーンの信徒、クレリックを殺さねばならない。
 安らかな眠りにつかせ、そして安息の死をもたらしてやろうと思っていたのに。
 中途半端に目覚めた上、忌々しい連中すらも味方につけた。
 その大罪、許されざり。
「私直々に葬って差し上げましょう」
 猟書家幹部、眠りの森の魔女ターリア。
 その力が今解き放たれようとしていた。
クラリス・シドルヴァニス
あの猟書家、どこへいったのかしら。さっきから森の中をぐるぐる回っているような気がするわね。…いや、気のせいじゃない。相手のユーベルコードで、迷宮に閉じ込められたみたいね。それに、何だか眠気が…。もっと眠くなれば、益々正しい判断ができなくなるわ。

【斬光の印】を発動し、体を焼くような鋭い痛みで無理やり覚醒状態を保つわ。荒療治だけど、《激痛耐性》があるから、ある程度は耐えられるはず。あとはセブンリーグブーツの《悪路走破》能力で迷宮を突破するのよ。それに武器の威力もパワーアップしているから、魔女を見つけ次第《神罰》の一撃をお見舞いしてあげるわ。魔女よ、あなたでは決して天上界にはたどり着けないわ。



●眠りの森
「……ここは?」
 クラリス・シドルヴァニス(人間のパラディン・f27359)は周りを見回す。
 そう、そこは何も変わらない変哲もない森。
 しかし、すでにかなりの時間を移動している気がする。
「……同じところ、ね」
 先程傷つけたバツの字が刻まれた樹を見て、クラリスはため息を漏らす。
 つまり、これは迷ったのではない。
 否、そもそも何故気づかなかったのか。
 眠りに誘うその気配、同じところを回る森。
 そして、そして何よりも――――。
 ――――護るべきクレリックがそもそもいない。
 何故気づかなかったのか。
「……ッ!!」
 なれば行動は早い。
 自らの身を焦がすような、灼け付くような痛み。
 その痛みを代償に、剣の封印を解き放つ。
 燃え上がるような痛みが、その意識を覚醒させる。
 七里を走るという靴に魔力をこめて、飛ぶように跳躍する。
 意識さえ覚醒していれば、惑わさなければ踏破は容易。
 迷宮の先にいた魔女を見つければ、光の剣を振りかぶる。
「まさか、もう踏破してきたと……?!」
「残念だったわね……ッ!!」
 跳躍の勢いのまま、光の剣がその身を引き裂いて、傷つけた。
 鮮血が舞い、魔女は苦悶の声をあげる。
「魔女よ、あなたは決して天上界には辿り着けないわ」
 何故ならば――――。
 そう、彼女たち、クラリスをはじめとした第六の猟兵がそれを阻むからだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※連携アドリブ歓迎

――為すべきを定め、心は水鏡に

調息、脱力、戦場を『観』据える。

「すみません。少々我慢を」

迷宮が展開された出したら、分断される前に少女に一言謝罪して抱き上げ壁に跳ぶ。
壁を登り高所から敵と味方の位置と迷宮の構造を確認。
少女の安全を確保した上で、飛び道具に警戒しながら迷宮を無視するように壁伝いに高所を移動、強襲を掛ける。
また眠気に誘われたら自身の爪を剥して耐える。

UCは攻撃重視

TCペン投擲よる牽制、左右への緩急と周囲の壁を利用した3次元的な動き、或いは地面を打撃することで急停止・急旋回による虚実を混ぜた動きを以て、可能な限り被弾回避し間合いを詰め、懐に飛び込み渾身の一撃を叩き込む。



●阻むものなかれど
「――――すみません、少々我慢を」
 上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)は少女を抱き上げ、跳躍した。
 鈴の鳴るようなか弱く、か細い悲鳴が腕の中で響く。
 壁を蹴り、さらに高く跳躍すれば、迷宮の全容を把握する。
 ならば、後は至極単純。
 飛び交う矢弾を拳と蹴りで撃ち落とし、最速で迷宮を踏破する。
 そして、修介の目が魔女を捉えた。
 同時、激しい飛び蹴りを打ち込む。
「ぐッ?!」
 苦悶の声をあげ、魔女の身がくの字に曲がり、吹き飛び、壁に叩きつけられた。
 同時、迷宮が解除されていく。
 維持する魔女が痛烈な攻撃を受けた為だ。
 迷宮さえなくなれば、猟兵たちが張り巡らせた結界に修介は少女を丁寧におろした。
「すぐ終わらせます」
「……ぁ……はい……」
 その言葉に少女は小さくうなずきを返し、修介は態勢を持ち直した魔女と向き合う。
 ――――為すべきを定め、心は水鏡に。
 力は溜めず――――適切な脱力、自然体に構え。
 息は止めず――――呼気を正し、全身に巡らせる。
「――――意地は、貫く」
「なかなかやってくれましたね……ッ!!」
 魔女が宝石から魔術を打ち放つ。
 薄皮切らせるような紙一重の見切りで踏み込む。
「な……ッ?!」
「――――取ったぞ」
 肉薄、踏み込み、大地が砕け散り、ひび割れる。
 突き出した拳はわずか数cm。
 されど正しい呼気と、適切な力加減、そして全身の体重移動。
 そこから繰り出される拳が魔女の拳にめりこむ。
「カ、ハッ!?」
 その美しい口から血反吐を漏らし、再び魔女の身が吹き飛ぶ。
 突き出した拳をままに心を残す。
「この程度じゃあ、ないだろう」
 崩れ落ちた樹木の中より、魔女がその身を起こす。
 くつくつ、と笑いながら、その全身に魔力がめぐる。
 戦いは、これからである証左であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

七那原・望
えぇ、阻みます。そんな理不尽、許されるわけがないでしょう?
どうしても天上界とやらに行きたいならもっと人道的な方法を探すのですね。

【果実変性・ウィッシーズモノクローム】を発動。
ねこさん達にお願いして少女とわたし、くろとしろ、そしてねこさん達自身に引き続き【多重詠唱】【全力魔法】【呪詛耐性】【オーラ防御】【結界術】を展開してもらいます。

【第六感】と【野生の勘】で敵の行動を【見切り】、回避しつつねこさん達との【多重詠唱】の魔法やくろとしろとの連携攻撃で攻めます。

万が一誰かが記憶を奪われてもこちらの戦力は多数。
戦闘に支障はありません。
わたしが受けた場合は【第六感】と【野生の勘】で補います。



●阻むもの、阻まれるもの
 全身に魔力を巡らせ、口元からたれる血を拭う魔女・ターリア。
 その前に立つアネモネを咲かせた少女、七那原・望(封印されし果実・f04836)。
「よもやこれほどにまで拒まれるとは思いませんでした」
「当然ですよね」
 望の周囲に双子が現れ、白と黒のモノクローム。
 さらに、ねこ達が現れ、望の背後についた。
「……何故ですか?」
「そんな理不尽が許されるわけないからです」
「何故理不尽なのでしょうか」
「誰かを犠牲にする方法など、理不尽でしかありません」
 ――――どうしても、天上界に赴きたいというのならば。
 望は体に力を巡らせる。
「もっと人道的な方法を探すのですね」
「十二分に人道的でしょう?」
 ――――その言い分は決して交わる事はない。
 ねこ達が鳴き、場に魔力が収束する。
「くろ、しろッ!!」
「くろにおまかせですッ!!」
「しろにもおまかせですぅッ!!」
 しろが構えた銃を放つも、魔女の魔力障壁に阻まれた。
 しかし、その時点で最早くろは魔女の背後に回っていた。
 振りかぶられた刃がその首を刎ねようとする。
 されど、茨がそれを阻んだ。
「手ぬるいですね」
「ぬるいのはッ!!」
「そっちですぅッ!!」
「――――!?」
 ねこ達と望たちの魔術が完成した。
 無数の魔法陣より光の弾丸が放たれ、魔女の身を打ち据える。
 その身に無数の傷が刻まれる。
 さらなる追加の魔弾が突き刺さり、その身が傾く。
「おまけですッ!!」
「もっていけですぅッ!!」
 しろの銃撃、くろの斬撃が、その身を穿ち、切り裂いた。
 眠りの森の魔女は絶叫をあげ、血を噴き出した。
「おのれ……やってくれましたね……ッ!!」
 その身からほとばしる魔力が増していく。
 暴虐なまでの魔力風は嵐となって吹き荒れる。
「……まだ力尽きそうにないですね……」
 望とねこたち、双子たちは再び挑む。

大成功 🔵​🔵​🔵​

祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

『フェアリーランド』の壺の中から風精霊/聖霊/月霊/戦乙女/天使を呼んで“七色こんぺいとう”を配って『クリスタライズ』で姿を隠して『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃を仕掛けます♪
『聖精月天飛翔』でWIZを強化して敵の攻撃を『月世界の英霊』で空間飛翔して避けて敵のUCを『月霊覚醒』で封印/弱体化をします☆
『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』を『エレメント・セイント・ティファーナ』でWIZを更に強化して苛烈な猛攻を仕掛けます!

猟兵の怪我人を『祝聖嬢なる光輝精』で治して『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します♪
「祈祷と清浄を」



●祈祷と清浄あれ
「忌々しい第六の猟兵め……ッ!!」
 茨が周囲に一気に繁茂し、鞭のようにしなる。
 それは呪詛を帯びた茨となり、猟兵たちを打ちのめしていく。
「させないよッ!!」
 祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)が七色こんぺいとうを周囲にばらまくと同時に手にした壺の蓋を開く。
 こんぺいとうたちが宙にとどまれば、それがぺきん、と欠けた。
 同時、具現化するのは風の精霊と聖なる精霊、月の精霊、そして戦乙女と天使たち。
「一斉射撃ッ!!」
 魔力の軌跡を空に残しながら、精霊たちの神罰の鏃が放たれ、茨の檻をうち貫いていく。
 精霊たちが足止めをしている間に傷つき、倒れた猟兵たちの下にティファーナは舞えば、くるり、とその光の軌跡が円を描く。
 祝聖なる娘、ティファーナ、それは光輝く妖精。
 彼女の紡ぐ歌声と刻む軌跡の光が猟兵たちを癒やしていく。
 戦線に復帰した猟兵たちを見送ればティファーナはターリアに向き合った。
「続いてッ!!」
 自らの身体に魔力を巡らせ、その力をさらに増幅させる。
 ユーベルコードの重ねがけによって、今やその魔力は周囲に溢れ出て陽炎のように揺らめくほどだ。
「なんという恐ろしい魔力……やはりここで阻まねばならぬようですね」
「阻まれるのはそっちだよッ!!」
 毒茨の鞭が放たれる。
 しかし、ティファーナの天罰の力を帯びた悪を撃つ一矢がその茨を消し飛ばす。
 続いて構えた光の投槍、これこそが神聖天罰刺突(ハイ・セイント)。
 ティファーナの渾身の一撃である。
「いっけぇぇぇぇぇッ!!」
 投げ放たれた光はターリアの胸を貫き、光の茨と化した。
 その茨の痛みに苦悶の絶叫をあげる。
「おのれ、おのれ、ぇッ!!」
 血反吐を吐きながら、猟兵たちの攻撃で無数の傷を受けながら。
 けれど、未だ眠りの森の魔女は、その茨は屈さない。
 天上の界、その扉を開くという目的の為に。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋津洲・瑞穂
領袖が敗れたというのに、敗兵に何ができるのかしら。
とりあえず一つ言っておくわ。

大きな本を抱えて仰向けに寝ると悪夢見るわよ普通。
さてはあなた、貧乳ね!(ずびし

それはこっちに置いといてー(よいしょ

わたしと戦うのは相性が悪いわよ。
剣豪巫女が振るう霊験の太刀、ただの刃物ではないわ。
呪詛なぞカウンターの浄化で斬り飛ばす。
余波程度が残ってもオーラ防御と呪詛耐性とで届かない。

そして茨で、森ときた。
放火魔の異名すら持つ火術使いに抗し得るかしら。
「おいでおいで、火の子たち」

狐火は召喚術であって攻撃術じゃないのよ。
体当たりせずに火を噴かせる分には、都度消失はしないわ。
それとも2回攻撃174匹の串刺しの方がいい?



●あくむをみる
「領袖が敗れたというのに、敗兵に何ができるのかしら」
「あの程度の雑兵、いくらでも代わりはあります」
 魔女ターニアの前に腕組みをして立つは秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)。
 お助けコンちゃんである。
「とりあえず一つ言っておくわ」
「遺言ですか? それとも命乞いでしょうか」
「違うわよ」
 瑞穂は、す、と腕をとき、その人差し指を突きつけた。
 ビシィッ!! という決め顔と共に。
「大きな本を抱えて仰向けに寝ると悪夢を見るわよ。さてはあなた……貧乳ねッ!!」
「なッ……?!」
 ピーヒョロー、トンビが鳴いている。
 戦の場が絶対零度にでも陥ったかの如く停止する。
 うごめいていた茨ですら止まった。
「それはこっちにおいといてーッ!!」
 そこからの不意打ちである。
 剣豪巫女の振るう霊験あらたかな太刀が停止した茨を切り飛ばした。
 なんという不意打ち。私でなければ見逃しちゃうね。
「不意打ちとは……ッ!!」
「不意打ちじゃなくてもわたしと戦うのは相性悪いわよあなたッ!!」
 呪詛を帯びた茨の棘も、浄化のちからを持つ霊験なる刃の前では鎧袖一触。
 祓いたまえ、清めたまえ。
 そうあれかし、と祈りと願いをこめられた白刃の前では呪詛なぞ最早紙切れ一枚の役にも立たぬ。
 されど、この茨の鋭さは死に至らしめるほど。
 霊験なる刃とてこの茨の物理的な殺傷力は断ち切れない。
 だが、だがしかし、だ。
「おいでませ、火の子たちッ!!」
 ――――稲荷のは即ち狐である。
 狐とは火の化身であり、つまる所、瑞穂という存在は。
 豊穣の巫女であり、剣豪という刃使いであり。
 そして、狐火と言う火行の使い手である。
「焼きたもうッ!!」
 狐火たちがその炎を吐き、茨の森を焼き尽くしていく。
 呪詛は霊験なる刃が断ち、茨はその炎が燃やし尽くす。
「クッ……なるほど、相性は確かに悪いですね……ッ!!」
「今なら骸の海送りで勘弁してあげるわ」
「されど……ッ!!」
 天上の界、それを臨むまでは。
 この魔女は止まらない、止めれない、止まるわけにはいかない。
「仕方ないわね……付き合ってあげるわよッ!!」
 霊験なる瑞穂の太刀がまた呪詛を切り開く。
 戦いはいまだ終わらじ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

緑川・小夜
[SPD]

出てきたわね、猟書家
鵺の更なる試験相手に丁度いいわ

鵺から呪符を吐き出させ、ここからはわたくしが乗り込んで直接操作するわ

選択UCを発動し、鵺を翼の生えた飛翔態へと変形させて、猟書家の周りを飛び回るわね

敵の茨は飛翔態となった鵺のスピードで回避、クレリック様の方へ茨が向かった場合、鵺の超音波の鳴き声で茨を崩壊させるわ

しばらくそうやっておいて、敵に何らかの隙が出来た瞬間に一気に接近、「怨獄ノ槍」を【怪力】で敵に向けて勢いよく振り下ろし、当たれば敵を腐らせる【呪詛】で猟書家を追い詰めようかしら

ふふ、お前を鵺の一部にするのもいいかもしれないわね

[アドリブ連携歓迎です]



●鵺の贄
「ふふ、いいわ、鵺の試験相手には丁度いいわ」
「試験……? 私を前座程度と同じ扱いと……なめられたものです」
 ぼろぼろなままの猟書家、眠りの森の魔女の周囲より魔力が迸る。
 鵺に茨の鞭が叩きつけられ、その巨躯が大きく吹き飛び、大地に叩きつけられた。
「自律稼動式ですと、やはり汎用的な行動ばかりになるわね……」
 鵺の性能はかなり良い。それはオブリビオンを相手にすればよくわかる。
 なれば、悪いのは呪符の方、もっと正確に、もっと精密に。
 研究の余地があるのはよいことだ、それは改善の余地があるのだから。
「では、次は、戦闘性能の試験よ」
 鵺の胸板の装甲が引き裂かれ、そこよりぼろぼろになった呪符が吐き出された。
 これもまた改善の余地の一つ、継戦能力に欠けるのは頂けない。
 まあ、改造・改善・改良はこれを済ませた後だ。
 緑川・小夜(黒き蝶・f23337)はその裂けた胸板の中、醜悪に蠢く肉塊に飛び込んだ。
 蠢く肉塊が、そのか弱く、か細い身を取り込んでいく。
 その様は、まるで肉の塊が少女を喰らうようにも見えて。
 小夜の身が、肉塊に飲まれて見えなくなる頃、その装甲が閉じられる。
 鵺の巨躯が動き出し、立ち上がる。
「取り込まれ一体になりましたか……しかし、先程の無様な様を忘れましたか」
 魔女の魔力が迸り、茨の鞭が再び放たれる。
 しかし、先の姿とは雲泥の速度で、その茨を掴み取る鵺。
「な……ッ!?」
「わたくしと一体化した鵺、甘く見ないほうがいいわ」
 思い切り、その茨の鞭を引けば、魔女の身がその勢いに押されて引き寄せられる。
 凄まじい勢いでこちらに飛んできたその身に鵺の拳が突き刺さった。
「が……ッ?!」
「遅くってよ」
 くの字に曲がったその身に、手にしていた怨獄ノ槍が叩きつけられる。
 槍とは突くものだと思われているが、その運用には払い、叩きと多岐に渡る。
 その中の一つの打撃、されど鵺の怪力によって為されたそれは只の打撃ではない。
 魔女の身を大地に叩きつけ、そこに巨大なクモの巣状のヒビを走らせ、吐血させる。
 苦悶の声をあげるその身に腐敗の呪詛をまとった穂先が突き立てられた。
「が、ぎ……ッ!!」
 串刺しにされた、その細い四肢。
 その伸ばされた手を見て、小夜は笑う。
「ふふ、お前の鵺の一部にして差し上げますわ」
 口なき顎が開かれ、虚無の広がる大口がその白い腕に噛み付く。
 引きちぎる音、飛び散る鮮血、魔女の右腕は鵺に食い破られたのだ。
 そうして、鵺の全身にめぐる甘美なる魔力。
 嗚呼、膨大な力の賦活を感じる。
「ええ、ええ、やはり素晴らしいわ、さすがわたくしの鵺ッ!!」
 その力に、小夜は酔いしれる。
 だが、これ以上の力は"毒"だ。
 そう判断したか、掴み取っていた魔女を力いっぱいに放り投げれば、その身がまた大地に叩きつけられた。
「化け物……め……ッ」
「ええ、鵺は化け物よ。だけれど私の愛しい鵺だもの」
 肉甲冑の中で、少女は笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

なんだ…寝ていたのなら起きなくても構わんのにな…
起きなければ楽に仕事が終わったのに…
最初から自分で動いていればこんな面倒にもならんかったろうに
何より…
起きなければ…

…そのまま逝けたのに…


クレリックには周りのエネルギーを全遮断する「呪詛」を籠めた宝玉を渡して後ろに控えさせ、フィールド全域に絶熱の呪術を張って
…最近何時も燃やしてる気がすんな…まぁ汚物は焦土苦だからだから仕方ないな…
ー【焔の堕ちる日】ー
さぁ、燃え上がれ…何もかも、灰へと帰れ



●そして陽は墜ちる
「なんだ……寝ていたのなら起きなくとも良かったものの」
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)は眠りの森の魔女が死力を尽くした茨の檻を見て嘆息した。
 起きてこなければ、仕事が楽に終わったものの。
 起きてこなければ、そう、死することもなかったものの。
 否、違う。
「……ッ……!?」
 魔女の顔色が変わる。
 ぞっとした程の悍ましい魔力が周囲に立ち込めたからだ。
 その真紅の瞳は、ただただ、無機質に、魔女を見つめていた。
 からん、と言う音がたち、クレリックの足元に転がるのは宝玉。
 そこより膨大な呪詛が現れ、彼女を覆う。
「これ、は……?!」
「動くなよ」
 すべての熱量を遮断し、遮蔽する呪詛、否、呪(まじな)いがこめられた宝玉。
 同時、張り巡らされたのは耐熱超えた絶熱の障壁。
「お前の失敗を教えてやる」
「……失敗、ですって……?」
「嗚呼、そうだ。最初から自分で動いていればこんな面倒な仕事にはならなかった」
 それはターリアの失敗ではない。
 そう、ただ単に利己的で、自己中心的な理由。
 失敗ではない。
 否、謡にとってみれば失敗なのだ。
 自分と言う存在の手を煩わせた、ただそれだけで。
「最初から出向いていれば、あるいはそのまま眠りこけていれば」
 ――――こんなにも手のかかる仕事ではなかった。
 謡の足元から炎が生じる。
 しかし、それはただの数百度だとか言う炎ではない。
 太陽風を超え、太陽熱にも匹敵する膨大な炎。
「――――茨の檻も、人の肉も、骨も、私の炎の前には無意味だ」
 謡の炎が灼熱に飲まれ、同時弾けた。
 数万度もの炎、触れただけで灰と化す煉獄。
 存在するだけで周囲の温度を即座にあげ、沸騰させ、気化させる炎。
 それに飲まれた茨なぞ即座に燃え尽きた。
 眠りの森の魔女ターリア。
 その存在も声をあげる前に熱に飲まれて焼失した。
 後に残るのは灰と焦土。
「――――最近は何時も燃やしてる気がするな」
 仕方のない事である。
 消毒には焼くのが最も手っ取り早いのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年11月28日
宿敵 『眠りの森の魔女ターリア』 を撃破!


挿絵イラスト