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破れ!洗熊拳(マヨネーズ味)!

#キマイラフューチャー #猟書家の侵攻 #猟書家 #ロンダリングラクーン #ヒーローマスク

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●これまでのあらすじ
 食堂が怪人に襲われていると聞き、現場に急行したヒーローマスク戦隊!だが未知の拳法を操る調味料怪人に返り討ちにされてしまう。正義はこのまま潰えてしまうのか!?

 力を使い果たし床に散らばるヒーローマスク、傷つき倒れるマスク装着者!彼らを見下ろし嘲笑するのは、頭が調味料な怪人軍団!
『フフフ…貴様らの正義ゴッコもこれでおしまいよ!』
「クソっ…こんなバカな…」
「その力は一体…!?」
『『『クックック…これが我らの新たな力!』』』
 怪人は横一列に並び、それぞれ拳法っぽい動きを見せつける。
『洗熊マヨネーズ拳!』
『洗熊コショウ拳!』
『洗熊しょうゆ拳!』
『『『拳法と魔術に調味料をちょい足しした、全く新しい拳法だ!!!』』』
 ドカーン!イマイチ統一感のないポーズを決め、バックに悪そうな色の爆発!表情のない調味料頭だが、ドヤ顔な気がする!

「洗熊…拳、だと…」
『貴様らもこの力が欲しいか?イヤだと言ってもくれてやる!』
『お前たちはここで死に、我らと同じ邪拳士になるのだ!』
『ハーッハッハッハ!全ては邪拳殿ラクーンのために!』

●グリモアベースにて
「キマイラフューチャーにて、猟書家による事件です」
 チル・スケイルは、グリモアベースに集まった猟兵に声をかける。

 今回の敵は、洗熊拳の使い手ロンダリングラクーン。そして彼の教えを受けた邪拳士怪人軍団だ。彼らは突如としてキマフュ某所の大衆食堂に現れ、罪もないキマイラ達を襲撃。食べ物や客に大量の調味料をぶちまけるなどの暴挙に出た。
 事件を聞き駆けつけたヒーローマスク戦士たちが怪人に立ち向かったが、それこそが怪人の真の狙いだった。調味料怪人達は自らのユーベルコードに洗熊拳を組み合わせた技を使い、逆にヒーローマスクを倒してしまったのだ。

「正義の心を持つヒーローマスクを殺害し、オブリビオンとして復活させる事。それがロンダリングラクーンの目的です」
 ロンダリングラクーンはもちろん、その教えを受けた邪拳士怪人も侮れぬ力を持つ。ただ戦うだけでは、猟兵といえど苦戦は免れないだろう。

「ですが、集ったヒーローマスクたちは決して無力な存在ではありません」
 傷ついたヒーローマスクとその装着者たちの支援を受けられれば、戦いを優位に進めることができるはずだ。猟兵がヒーローマスクを装着する、ユーベルコードにより彼らを回復・強化する、あるいは既に怪人と一戦交えている彼らからアドバイスをもらうなど、方法はいくらでもあるはずだ。単に応援してもらうだけでも、彼らの言葉は猟兵たちに力をくれるだろう!

「それでは、転送します。皆さん、よろしくお願いします」
 ゆけ、イェーガー!君たちの正義を、あるいは正義に匹敵する君たちの力と意思を、邪悪な怪人どもに見せつけてやるがいい!


クスノキ
 こんにちはこんばんは。まずはこのページを開いてくれて、ありがとうございます。

 最終目標は、幹部猟書家ロンダリングラクーンの撃破。拳法と魔術を操る強敵です。

 全章共通のプレイングボーナスは、ヒーローマスクに応援されること。戦力はそこそこあります。

 ヒーローマスクについては、プレイングで指定があればそれに従って書きます。なければ適当に見繕います。
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第1章 集団戦 『食卓の友同盟』

POW   :    マヨネーズ怪人・ウェポン
【マヨネーズ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    コショウ怪人・ジェノサイド
【コショウ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    しょうゆ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【しょうゆ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「おお…君達は…まさか、猟兵!」
 テレポートで出現した君たちを見て、ヒーローマスク達は歓喜の声をあげる。

『フン、猟兵か…次は貴様らが相手というわけか!』
 マヨネーズ怪人は挑発的に手招き!

「油断するな!奴らは大量の調味料を放って攻撃してくる!」
「接近戦も注意してくれ!水のような動きで我々の攻撃を受け流したんだ!」
 マスク達によるアドバイスだ!何らかの形で彼らと力を合わせれば、この程度の怪人に負けるはずはない!さあ、戦えイェーガー!
フローリア・ヤマト(サポート)
『大丈夫よ、私達に任せて』
『うるさいわね……ちょっと黙らせるわ!』
呪いにより余命少しの、クールな美少女です。
口調は上記のように少しツンとした感じですが、人間が嫌いなわけではなく、仲間や人々のことを心の底では大切に思っており、戦闘でもうまくサポートしようと立ち回ります。
また、敵に対しても怯むことはなく、時には挑発めいたセリフも交えながら、死角や弱点を突いて確実に仕留めることを狙って戦います。
フローリアのUCは、嵌めている「呪いの指輪」から黒い糸や影を放つ……みたいなイメージなので、そのように描写していただけると嬉しいです。



「邪拳士怪人というのは、あなた達ね?」
 床に転がるヒーローマスク達に代わって怪人達に立ちはだかったのは、銀髪の美少女フローリア・ヤマトであった。コショウ怪人が一歩進み、彼女を侮蔑的に睨む。
『どんな豪傑が相手かと思えば、なんだか不健康そうな奴だな。貴様なんぞが我が洗熊コショウ拳を』
「うるさいわね……ちょっと黙らせるわ!」
 舌戦を仕掛けようとした怪人を、フローリアは冷たくはねつけた。
『ヌッ…!ならばその身で味わえ!』
 コショウ怪人は力強く踏み込み、右腕を弓のように引絞る。臨戦態勢だ!

「大丈夫よ、私達に任せて」
 足元のヒーローマスク達にだけ聞こえるようにつぶやき、フローリアは怪人に向かい駆け出した!

『洗熊コショウ拳!ハーッ!』
 雄叫びと共に右拳を突き出す怪人!動作と共に無数に放たれるのは、コショウの塊!一つ一つが拳大の塊は、マトモに食らえばクシャミでは済むまい!
「フン!」
 だがフローリアは当然、マトモに食らう気などない。彼女の右手薬指にはめられた黒い指輪から、漆黒の影が吹き出し、たちまちフローリアの両足を覆った!真っ直ぐに飛んでくるコショウ弾の雨を、フローリアは直角方向転換により回避。そのまま床を氷上のように滑走し、目にも止まらぬスピードでコショウ怪人の側面へ!

『ええい、それで避けたと思うな!』
「だったら!」
 コショウ弾を撃ち続けるコショウ怪人は、そのまま方向転換をはかる。だがフローリアが速い!瞬時に体を沈めて足払い!的中!
『ぐお!』
 スッ転ぶ怪人、だが連続コショウ攻撃はあまりにも高速すぎて、自分でも止められぬ!床に何発も放たれたコショウ弾はコショウの煙となった。
『ぐわーっ!見えん!』
 巻き上がる煙を、フローリアは影の巨大カーテンで防御。さり気なくヒーローマスク達もカーテンで保護。

 攻撃が収まり煙が晴れたとき、コショウ怪人は床に這いつくばっていた。
『おのれ猟兵…だがもう一度だ…』
「スケートとかって得意かしら?」
『なに!?うわあっ!?』
 立ち上がろうとする怪人だが…派手に転んだ!怪人の手足には、フローリアが纏うものと同じ漆黒の影!足払いと共に怪人に射出されたのだ。これにより手足が滑り、踏ん張ることができない!
「どうやら苦手みたいね」
『待て!やめろー!』
 高く上がったフローリアの右足には、漆黒のスケート靴、あるいはギロチンに似た影の刃!怪人の命乞いが聞き入れられるはずもなく、その背に容赦ないストンピングが叩き込まれた!

成功 🔵​🔵​🔴​

ティファーナ・テイル
SPDで判定を
*アドリブ歓迎

「3怪人ならボクたちもチームで勝負だ!」と指を差す!
『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して戦闘に協力して貰い『エデンズ・アップル』でマヨネーズ怪人にエビチリで防ぎコショウ怪人に炒飯で受けてしょうゆ怪人に餃子を置いて差されるのを待っている、と見せます。
『スカイステッパー』で縦横無尽に動き回り『ガディス・ブースト・マキシマム』で能力強化して『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃を仕掛けて敵の攻撃を『神代世界の天空神』で空間飛翔して敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させます!
『ジェットストリーム・ラヴハート』で更にSPD強化を!



『こ、コショウー!』
『大丈夫かー!?』
『ぐぐぐ…なんのこれしき…』
 仲間に駆け寄る怪人達、そしてゆっくりと起き上がるコショウ怪人。だが戦いは始まったばかりだ。彼らの前に金髪の少女が躍り出た!
「じゃあ、ボクの番だね!」
 その背には金色の翼、その胴体は大蛇!
「レディースの能力を今こそ見せる刻だよ!」
 ティファーナ・テイルが両手を横に広げると、手のひらから光が溢れ、中からエプロンをつけた何者かが飛び出した!
「3怪人ならボクたちもチームで勝負だ!」
 傍の従属神2柱と共に、怪人達をビシッと指差すティファーナ!
『面白い、我ら3人で相手してやる!』

『洗熊マヨネーズ拳!』
『洗熊コショウ拳!』
『洗熊しょうゆ拳!』
 調味料を纏った拳を振り上げ、3柱に飛びかかる怪人トリオ!ティファーナ達はとっさに何かを掲げ防御。拳を受け止められ、飛びのく怪人。
『そ、それは!?』
 ティファーナ達の手には、マヨネーズたっぷりのエビチリ!コショウのきいたチャーハン!しょうゆのかかった餃子!調味料を料理に利用したのだ!
「「「いただきまーす!」」」
 勢いよくかきこむ3柱組!食事による自己強化ユーベルコードだ!
「「「…しょっぱい」」」
 残念!調味料のかけすぎにより、料理の味が死んでしまった。だがティファーナ達の細胞がそれなりに活性化し、纏う輝きが増す!
「とにかく、ここからが本番だよー!」
 今度はティファーナ達が怪人に飛びかかった!空中のティファーナにパンチする怪人だが、ティファーナは空間を踏みつけジャンプ回避、からの宙返り。大蛇の足による強烈なサマーソルトキックで反撃!
『ぐわーっ!』

「まだまだー!闘神の全てを見せるよ!」
 桃色ハート型エナジーが溢れ出し、ティファーナ達は更にパワーアップ!目にも止まらぬスピードで怪人の周囲を飛び回り翻弄。
「ガディスプリンセス・ハートビーム!!!」
 ティファーナが胸の前で手を合わせハート型を作ると、そこに空を飛ぶハートエナジーが収束、そして発射!怒涛の展開にリアクションさえ取れずにいた怪人トリオを、桃色のエネルギーが飲み込む!
『『『ぐわああああーーーっ!!!』』』

成功 🔵​🔵​🔴​

大豪傑・麗刃
敵の攻撃はいかに強力とはいえ所詮は調味料!普通に食べたり飲んだりできるものではないか。ならば対策は簡単。

全部飲んでしまえばいい。

さあこい!すべて気合で受け止めてくれよう!!

(そして体を張る系お笑い芸人のような目に合う麗くん)

って!本当にやるやつがあるか!死んだらどーする!
そなコトすゆコは!麗ちゃんぶつじょ!!

と変態的衝動で身体能力を上げ、右手刀の左手脇差(にしては大きすぎるバスタードソード)で水のような動きとやらも構わずにばっさりいく。

良い子のみんなは調味料をそのまま飲むのはやめようね。おにいさんとの約束だ!悪い子はどんどん飲んで死ぬがよい。
ちなみにわたしは粉チーズをそのまま飲むのは大好きだ!



 派手にふっとばされ、そのまま消滅した怪人トリオ。だが、食堂に新たな影が入場する。
『よくも同士を!』
 乱入者の頭部はマヨネーズ!調味料怪人はまだまだ尽きない。
「新しい敵さんか!出番がなくなったらどうしようかと思ったのだ!」
 怒りの声に答えたのは、四白眼にギザ歯の侍、大豪傑・麗刃!

「さあこい!すべて気合で受け止めてくれよう!!」
 麗刃は仁王立ち!調味料など飲み干してやる、という自信の現れか。
『ならば喰らえ、マ〜ヨネ〜ズ〜…』
 太極拳にも似たスローな動きをする怪人。頭部の容器を麗刃に向ける!
『波ーっ!』
 キュポン、とフタが外れた。その瞬間、容器のサイズを遥かに超える大量のマヨネーズが噴出!ビームのように真っ直ぐに進み…麗刃の顔面に直撃!
「がぼごぼぼごぼごぼ」
 言うまでもないが、たちまち麗刃はマヨネーズまみれになった。その体を張った姿に、観衆キマイラは大笑い!ヒーローマスクも大笑い!完全に深夜枠のお笑い番組の様相である!
 それでもマヨネーズを飲み続ける麗刃。彼の胃はマヨネーズで満たされ、口からマヨネーズが溢れる!シャレにならないマヨネーズの水圧と塩気で麗刃の体がガクガクと痙攣しはじめる!このまま溺死しかねない!
「ごぼ!がばばがばば!(って!本当にやるやつがあるか!)」
『あっぶねぇぇぇ!!』
 マヨネーズを吐き出しながら、麗刃は一瞬で抜刀し横薙ぎの一閃!怪人は咄嗟のブリッジ回避!サムライブレイドが怪人の胴のあった場所を通り抜ける!
『バカな!なぜ動ける!』
 ネタに走りたい欲望と行動が生み出した人々の笑顔が麗刃の変態的衝動を満たし、そのまま超人的な戦闘能力となったのだ!
「そなコトすゆコは!麗ちゃんぶつじょ!!」
 3連バク転で距離をとる怪人、だが彼が顔をあげると眼前には刀と脇差を上段に構えた麗刃がいた!…脇差!?左手に持ったそれを、麗刃の身の丈程もあるバスタードソードを脇差と言い張るのか!?
「ちぇすとーっ!」
『なんのーっ!』
 強烈な振り下ろし斬撃を前方スライディングでかわし、そのまま麗刃の背後をとる怪人!だが麗刃はその場で小ジャンプからの宙返り!刀と脇差が怪人の両腕を切り落とす!
『ぎゃあっ、バカな!?』
「良い子のみんなは調味料をそのまま飲むのはやめようね」
 言いながら麗刃は、2刀で怪人をメッタ切り!とんでもないスピードの乱れ切りだ!
「悪い子はどんどん飲んで死ぬがよい」
 上段に構えた脇差(バスタードソード)を、麗刃はためらいなく振り下ろす!まるで丸ごと飲み込まれたかのように脇差が怪人の肉体に潜り込む!そして…そのまま怪人は爆散した!

「ちなみにわたしは粉チーズをそのまま飲むのは大好きだ!」
 観客から『どっ』と笑いがあがった!

大成功 🔵​🔵​🔵​

泉・火華流
行動
指定UCで技能強化

先の戦闘で装着者が戦闘不能になったサイバーゴーグルのヒーローマスクと一体化(…同時に先の戦闘データを転送)して戦闘

相手のコショウ攻撃を逆に利用し、大量のコショウの煙に身を隠してレガリアスシューズでの【ダッシュ+忍び足】で相手の死角に回り込んで攻撃する

サイバーゴーグルのヒーローマスク
メカっぽい安全ゴーグル型…ナノマシンの無限生成機能持ち
ナノマシンの注射&装着物生成により装備者を(見た目も)疑似サイボーグ化させる(ヒーローマスクとリンクしてる為、ナノマシンの操作も可能)
なお…レガリアスシューズや機械系の装備とも一体化してます

機械にも自分の神経が通っているような感覚に違和感



 調味料とユーベルコードが飛び交う食堂の中に、泉・火華流は音もなく飛び込んだ。レガリアスシューズを巧みに操り超人的なスピードで走っているにも関わらず、誰一人彼女には気づかない。

「がんばれ!がんばれイェーガー!」
 怪人と戦う猟兵に、声援を送る一人のヒーローマスク。その時、彼を一人の少女が拾い上げた。マスクは、彼女が猟兵だと直感する。
「サイバーゴーグル型!ね、私と協力しない?」
「俺がイェーガーと共に?もちろんOKさ!」
 装着!瞬間、銀色のナノマシンが火華流を装備ごと包み、サイボーグ風のヒーロースーツに変化!同時にマスクの戦闘データが火華流の頭に流れ込んだ。
「おー、すごーい!」
 全身で戦場の風(調味料まみれで塩辛い)を感じる火華流。一時的にナノマシンと肉体が同化した事により、スーツはもちろん武装にまで神経が通っているのだ。
「さあ、行こう!」
「うん!」
 答えると同時に、銀のヒーローは駆け出した!

「「とおーっ!」」
『グギャーッ!?』
 暴れていたマヨネーズ怪人の頭部に、鋭い飛び蹴りが命中!怪人は中身をぶちまけながら吹き飛び、壁にぶつかり動かなくなった。攻撃者はキックの反動で飛び離れる。
『!?貴様は…倒したはず!』
「だが蘇ったのだ!」
「今度は猟兵が装着者ってわけ!」
 マスクと火華流は、怪人をカッコよく指差す!

『黙れよ!またコショウ味にしてやる!』
「来るぞ!」
「うん!」
 怪人のフタが開きコショウが溢れ出した瞬間、マスクのデータが火華流の脳内で閃き、コショウ攻撃をオートで予測する。
 軌道がわかれば、よけるだけだ。火華流のユーベルコードと、ナノマシンにより強化されたシューズがそれを可能にした。入店時以上の超スピード、加えて完全な無音走行!火華流の姿はコショウの煙の中に消え去った!

『アターッ!』
 コショウ怪人の飛び蹴り!大量のコショウを纏ったキックが、煙の中の火華流を捉え…ない!怪人の足は空を切る!
『バカな!どこだ!?』
「ここよ」
 声は怪人の頭上からだ!上を向いた怪人の顔面に、重い錨が叩き込まれた!
『ぎゃアーッ!』
 錨につながった鎖が火華流の意思に従って動き、怪人の体に巻き付き締め上げ、宙吊りにする!
「トドメ!フルファイア!」
 悶える怪人の足元には、随伴式ビームキャノン!容赦ない追撃ビームが怪人を焼く!
『ぐわああぁーーっ!!』
『コショウ!?おのれーっ!』
 姿の見えない猟兵を倒すため、しょうゆ怪人が悲鳴の方に走る!だが!
「「遅い!」」
『ガハーッ!?』
 既に火華流はしょうゆ怪人の背後!巨大な鋏を逆袈裟に振り抜き、コショウの煙ごと怪人の背を切り裂いた!

 煙が晴れたフィールドに、ただ一人立っている銀のサイボーグ!彼女たちに、観衆から惜しみない拍手が送られた!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラモート・レーパー
【ニライカナイ】
「お前のソウルをゴートゥーシェオル! 水先狐(みずさきフォックス)ダッキトス! 二人合わせてニライカナイ!」
 如月めい/水先狐ダッキトスと名乗る。魔法少女であること、一応狐キャラであることを意識して動き、堅実的に戦います。
決めポーズをしたら指定UCを発動し、きわどいチャイナ服のお色気作戦で敵を誘惑しつつ魔法の櫂で戦います。
 魔法少女とはいえ櫂の扱いが素人だから劣勢になって、吹き飛ばされます。
立ち上がりはするけど、このままでは勝てないのでカウンターが得意なヒーローマスクさんに協力を得て装着。UC【開闢の1月】を発動し、敵がトドメを刺そうとしてきたところを渾身の一撃をお見舞いする。


ラモート・アンゲルス
【ニライカナイ】
「あなたのハートを華麗にスティール! 怪盗姫(かいとうプリンセス)メルミード!」
「――二人合わせてニライカナイ!」
 弥生すいせい/怪盗姫メルミードと名乗る。怪盗であること、魔法少女を意識して振る舞い、見た目重視で戦います。
 決めポーズを二人でした後指定UCを即座に発動。アドバイスの攻撃に注意しながら手品道具をポンポン出して敵を翻弄しつつ、手数の多さで押していきます。鳩に細い剣にトランプとか手品のようにいっぱい!
 ショーの最後は派手に行きましょう。
「最後はマヨネーズ怪人さんの脱出芸!」
 攻撃中に仕掛けておいた鎖で敵を一気に縛り上げて拘束! UC【恋する六月】でトドメです!



『おのれおのれおのれー!こうなりゃ自爆して、皆殺しじゃあああ!!!』
 自暴自棄になる怪人トリオ!だが!
「そんなヤケクソは通じないよ!」
「このまま仕留めてあげましょう」
 怪人達に無数のトランプが降り注ぐ!トランプは空中で爆発、白煙が食堂を満たす!
『ぐわーっ!?』

『な、なんだ貴様らは!?』
 煙が晴れ、顔を上げた怪人の視線の先には、お立ち台でポーズを決める二人の猟兵!
 一人は黒い狐耳フードの少女。ラモート・レーパーの化身の一つ、如月めい。
 もう一人は白い怪盗装束の少女。ラモート・アンゲルスの化身の一つ、弥生すいせい。
「お前のソウルをゴートゥーシェオル! 水先狐(みずさきフォックス)ダッキトス!」
「あなたのハートを華麗にスティール! 怪盗姫(かいとうプリンセス)メルミード!」
「――二人合わせてニライカナイ!」
 死刑宣告めいて、二人は怪人にそれぞれの武器を突きつけた!

「あなたがたの命、私達が頂戴します」
「年貢の納め時ってやつだね」
『そっちが地獄に行け!食らえ洗熊拳!』
「「マジックジュエルセット!!」」
 魔法少女チームと怪人トリオ、5人の掛け声がゴングとなった!

「気をつけろ!奴らは調味料で攻撃を滑らせる!」
 ヒーローマスクによるアドバイスを受け、メルミードは策を練る。
「イッツ・ショータイム!」
 メルミードがシルクハットを脱ぐと、中から数え切れない鳩が飛び出し、怪人に殺到!
『甘いわ!』
 怪人2人はそれぞれ両手にマヨネーズとしょうゆを纏い、ダンスめいて回転、調味料はバリアのように鳩を弾く。
「では、これならどうでしょう?」
 メルミードが怪人達の頭上に投げたフープは空中で回転し、そこからコインが雨のように降り注ぐ!
『しつこいぞ!』
 怪人はこれも回転し防御。マヨネーズとしょうゆがコインを飲み込み押し流す。
「まだまだ終わりませんよ?」
 メルミードが傘をくるくると回すと、中から何本もの細剣が飛び出す!
『いい加減にしろ!』
 怪人はひたすら防御!防御!防御!全ての攻撃は滑らかに動く怪人の手で防がれる!だが…怪人の動きに衰えが見える!

 一方ダッキトスは魔法によりきわどいチャイナ服姿に変身。コショウ怪人に向かって櫂を振り回しながら、要所要所でお色気ポーズを決める。誘惑作戦だ!
「こーんこん!ねぇ見てよ?」
『フン、食塩頭になって出直すがいい!』
「ええー?シュミ悪いなあ」
 思うように誘惑が決まらず、櫂での攻撃も怪人にいなされる!
『洗熊拳!ハーッ!』
「うわあっ!」
 鉄砲水めいて鋭い掌底が、ダッキトスのアゴを捉える。壁まで吹っ飛ぶダッキトス!
「いったぁー…」
「大丈夫か!?」
 身を起こすダッキトスに呼びかける声。声の主は、足元の狐の半面だった。
「あ、いい所に。手伝ってよ」
「もちろんだ!」
 装着!黒い面で顔の下半分を隠し、ダッキトスとマスクは一体化!
「早速リベンジだよ!」
『やられ足りないと見えるな!』
 今度は両手にコショウを纏い、高速連続打撃を繰り出す怪人!全ての打撃は容赦なくダッキトスを捉える!
『ハッハー!苦しめ苦しめ!』
「本気を出してくれてありがとう」
『なに?あっ!?』
 コショウ怪人は自分が殴っている物を見て驚愕!それは狛狐!怪人にカウンターを叩き込むため、殴られる寸前にすり替わったのだ!
「マジックジュエルセット!ヤラ・アンスール・ニイド・ウル・アンスール・ラド・ユル!」
 櫂を振りかぶり、やる気と体力を代償に魔力をチャージ!この後の悲劇を理解しても、コショウ怪人は攻撃を止められない!
「吹き飛べー!」
 フルスイング!死の魔力に満ちた櫂が怪人の背骨を圧し折り、そのままホームランボールのようにカッ飛ばす!
『おおおおーーーっ!!!?』
 摩擦熱で炎上するコショウ怪人は、骸の海まで飛んでいき、地上に戻る事はなかった。

『『コショウ怪人ー!!』』
 横目で事の顛末を見届けながら、残された怪人2人はそれを見過ごした。いや、見ているしかできなかった。メルミードの弾幕が圧倒的なのだ。
 洗熊拳は強力だが、防御の為には激しく動き続ける必要がある。メルミードの絶え間ない攻撃によりガードを解く暇がなく、攻撃に移ることもできない。どんな驚異の拳法も、攻撃できなければ意味がない!
「ショーの最後は派手にいきましょう」
 怪盗が指を鳴らすと、戦闘中に仕込まれていたいくつもの鎖が飛び出し、怪人に向かう!
『うおおおーっ!』
 この鎖も怪人に弾かれるが…流れる調味料に沿って、鎖たちは螺旋の軌道を描く。絶え間ない防御により怪人の体力は限界だった。もはや防げない。鎖は蛇のように巻き付き、怪人を締め上げた!
「最後は怪人さんの脱出芸!」
『やめろー!やめろー!』
「ヤラ・ウル・ニイド・エオー!私にメロメロになっちゃえ!」
 鎖を破る体力はもうない。ハート型のビームが怪人を貫いた!
『ぐわあああーーっ!!メルミード様ーっ!』
 植え付けられた幸福感に満たされながら、マヨネーズ怪人としょうゆ怪人は大爆発した!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ロンダリングラクーン』

POW   :    洗熊拳・濁流の型
【怪人拳法「洗熊拳」】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    洗熊拳・清流の型
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【突き出した掌】から排出する。失敗すると被害は2倍。
WIZ   :    洗浄魔術「怒螺無式」
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【水】属性の【魔法の大渦】を、レベル×5mの直線上に放つ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠京奈院・伏籠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちの活躍により、調味料怪人は全て倒された。だが一息つく間もなく、戦場に大雨が降り注ぐ。
「な、なんだこれは!?」
 警戒するヒーローマスク、悲鳴をあげる観客。
 室内に雨?訝しむ間に雨はあがり…気がつけば、猟兵たちは謎めいた異空間にいた!
 あたりを見渡せば、散り散りに逃げつつも撮影を続けるキマイラたち。どうやら観客やヒーローマスク達もこの場に飛ばされたようだ。

『猟兵か。なるほど、侮れぬ奴らよ』
 声の主は、白いローブを纏うアライグマ…猟書家の一人、ロンダリングラクーン。

『我が自ら葬ってくれよう…真の洗熊拳でな!』
鵜飼・章(サポート)
僕は鵜飼章…旅人だ
何かの縁でここにやってきて
状況は大体解っている
だからさりげなくその場に溶けこみ
依頼をいい感じに進める行動言動をするよ
シリアスでもギャグでも皆に合わせます

可能さ…そう
UC【空気を読む】があればね
(読めない時もあるよ)

僕にできる事は技能一覧を見てほしいな
これ以外の事は大体できないと思ってくれて構わない
特に苦手なのは労働と力仕事だよ
できないからやらないとは言ってない
装備アイテムを使えば割とどうにかなる
きみが僕をなんとかするんだ

困っているきみ…
この依頼心情系ですか?
全部捏造でいいんじゃないかな
描写された内容が真実とは限らない…
僕、謎なので

つまり全部お任せだよ
アドリブアレンジ大歓迎です



 ロンダリングラクーンの挑発的かつスキのない構えに、キマイラ達は萎縮する。それを見かねてか、一人の青年がサッと前に出た。
「大体わかったよ。僕の出番だね」
 鵜飼章は、割と空気の読める男だ。状況は大体わかっているし、この場でどうすべきか、多分読めた。
『我に匹敵する拳士とは思えぬな』
 ラクーンは自然と威圧感を放ち、6倍近くある体格差をまるで感じさせない。だが章は極めて冷静に、一冊の図鑑を開くのみ。
「わかる?そんな訳だから、僕なりに戦おうと思う。いいね?」
『よかろう』
 頁をめくる章の手が止まる。そこに載っている生物が、魔力を肉体がわりに現出する。
『ほう、甲虫か』
「ああ、好きなんだ。カブトムシ」
 アライグマの邪拳士の前に立ちはだかったのは、全長30センチほどのカブトムシ。それは心無い、森林の脅威の体現者だった。

『ゆくぞ!』
 一瞬で間合いを詰め、チョップのための加速をつけるラクーン!対するカブトムシは大太刀のように立派な角を振り下ろす!チョップと角がぶつかる!
 ガキィン!剣闘のような硬質な音が響き、ラクーンは衝突の勢いを反発力として跳躍!バク宙からの着地、その瞬間に再度ダッシュしチョップ!再びチョップと角がぶつかる!
「ふむ」
 このぶつかり合いが続けば、遠からずカブトムシの角がへし折られるだろう。だがその時、章のもとに王冠めいた形状のヒーローマスクが飛んできた!
「あのカブトムシ殿に、ワシを装着してもらいたい!」
「いいよ」
 即答!ヒーローは力を合わせるものだ、という知識はあった。拒む理由はなかった。
 カブトムシは角とチョップの衝突の勢いを利用し、章たちのもとに飛翔!マスクを投擲、合体!
「キング・ビートル!」
 心なき甲虫に、高貴なる正義が宿った!
『ぬうーっ!』
 呻くラクーン!機を逃さぬとばかりに、カブトムシはレイピアめいた鋭い刺突を繰り出す!ラクーンは水を纏う手刀で対抗!
「はあっ!」『フンッ!』「はあっ!」『フンッ!』「はあっ!」『フンッ!』「はあっ!」『フンッ!』
 激しい応酬!単純戦闘力では未だラクーンが上回る。だがマスクの堂々たる態度と正義の心が、ラクーンの心に一欠片の恐れを生み、その拳を鈍らせているのだ!
『洗熊拳・濁流の型!』
 ラクーンは強引に踏み込み、ほぼゼロ距離からの打撃!その手に纏う濁流がマスクの顔面をえぐっても、ヒーローは恐れない!
「はあーっ!」
 逆にカブトムシは踏み込み、ラクーンを角で持ち上げ、バックドロップを決めた!
『ぐわぁーっ!!!』

「くっ…ここまでか…」
 魔力を使い果たし、カブトムシは消失。地に落ちたマスクに章が駆け寄り、優しく拾い上げる。
「お疲れ様、ヒーロー」
「君のおかげだ。ありがとう、イェーガー」
 カメラのフラッシュが、二人の満足げな表情を照らした。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティファーナ・テイル
SPDで判定を
*アドリブ歓迎

「ボスだね!闘争なら敗けないぞ!」と拳を向ける!
『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して『ガディス・ブースト・マキシマム』でSPDを強化して『スカイステッパー』で縦横無尽に動き回り『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃をします!
『神代世界の天空神』で攻撃を空間飛翔して避けて敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化を仕掛けます!
『ガディス・ブースト・マキシマム』でPOWを強化し『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』で髪の毛/蛇尾脚/拳で攻撃を!
『ゴッド・クリエイション』で岩石巨神を創造して人々とマスクを掴み構えて守護します!



 女神と邪拳士のにらみ合いを、岩石巨神の陰に隠れたキマイラ達が見守る。
「ボスだね!闘争なら敗けないぞ!」
 ロンダリングラクーンの前に躍り出たティファーナは、拳を向けて勇ましく宣言する!
『来い。我が拳を受けよ』
 ラクーンは一切の油断なく、洗熊拳を構える。
 それ以上の会話は不要。戦士と戦士が相見えれば、戦いがあるのみ!

「レディースの能力を今こそ見せる刻だよ!」
 ティファーナの周囲に、よく鍛えられた従属神達が召喚された!さらに彼女たちは肉体と美貌を誇示するポーズで、その力を高める!
『ほぁっ!』
 ラクーンがティファーナたちに向けて両手を振ると、水が数多のカッターとなり襲いかかった!だが着弾の直前、神々は跳躍…いや、飛翔!
「甘い!」
 尋常でない高速飛行に加えて、空中を蹴る能力で複雑に軌道を変化させるティファーナたち。彼女たちは一斉に、豪華絢爛な扇情的で魅惑的な容貌に変身!だが変身の間に、ラクーンも魔術を唱えていた。
「「「全てを見せてあげる!」」」
『洗浄魔術!怒螺無式!』
 麗しの女神のハートビームが、ラクーンを全方位から襲う!ラクーンの両手から放たれた魔法の大渦が女神の一柱を飲み込み消滅させる。ハートビームに身を焼かれても、ラクーンは動じない!

「まだまだ行くよー!」
 ティファーナのユーベルコードは止まらない。神々しい金色の環を通り、さも当たり前のように天空宮殿の神代の神々が顕現する!
『ええい!』
 ラクーンは槍のような水流を連射!直撃すれば神と言えどただでは済まぬ威力!だがティファーナ達は金環をくぐり、味方の神々のもとにテレポートする事で水槍を回避する。
『小癪な!』
「闘神の本気と勇姿を見せるよ!」
 女神達はさらに己が力を引き出す。尋常の存在なら自爆しかねないほどの強大な力が、ティファーナ達一人ひとりに満ちる!
『濁流の型!』
 強化の隙を狙い瞬間的に間合いを詰めたラクーンの必殺拳が突き刺さり、神々の一柱が霧散する。だが全滅には程遠い。
「これはボク達の“超神武闘必殺技”!」
 ラクーンが脱力する時間もなく、従属神群が金色の髪の毛を伸ばし、ラクーンを捕らえる!動けぬラクーンに残りの神々が飛びかかり、神速超威力の拳を叩き込み、遥か上空へと打ち上げた!
『ふざけるなーっ!』
「勇気と正義と神業をくらえー!」
 吹っ飛ぶラクーン目がけて、音速をも超えティファーナは飛翔!激しい縦回転!そして…着弾!
『あああああーーーっ!!』
 蛇尾脚による超強烈なサマーソルトキックが、ラクーンを異次元の彼方までスッ飛ばしてしまった!

大成功 🔵​🔵​🔵​

大豪傑・麗刃
おもしろいことすればヒーローマスクの応援もらえるぽいか。ならばわたしのもっとも得意とする戦術

ギャグで敵に喜怒哀楽恐の感情を呼び起こし、動揺から普段通りの実力が出なくなったところをやっつける

これでいこう。
このタヌキっぽい敵とははじめて戦うが、果たしてネタに反応してくれるだろうか。ボケ殺しか塩対応系にも見えなくはない。まあギャグ通じなくて苦戦とか引いたら次から考えよう。

やあボルダリングくん。
違った?ごめんごめんロンでトンだくん。ハコで終了なのだ。
そんなに怒るなハードラックくん。

本気でいこう。
今すぐにでもきみを楽にしてやろう!

ラクーンにしてやろう!!

なんちゃって。

で平常心崩れたところを二刀流で斬る。



 大豪傑麗刃は、変態である。
 白刃が閃き血風が舞う戦場においても、それでもギャグやネタがやりたい男である。
 彼が最も得意とする戦法は「ギャグで敵に喜怒哀楽恐の感情を呼び起こし、動揺から普段通りの実力が出なくなったところをやっつける」というものだ。
 心を揺さぶり、力を削ぐ。それ自体は基本的かつ有効な戦術だ。だがあのシリアスな態度の猟書家に、ギャグは通用するのか?麗刃は疑念を拭いきれずにいたが、後悔は失敗してからすればいいと割り切れる男でもあった。
 彼の意思、あるいは矜持は…それ自体が超常能力なのだ。

 体躯からは想像できぬ邪気を放つ、猟書家にして拳法家ロンダリングラクーンと対峙しておきながら、麗刃は戦いの構えをとらなかった。それどころか、まるで竹馬の友に話しかけるように気さくに言った。
「やあボルダリングくん」
『ロンダリングである』
 どっ。キマイラ一同から笑い声。
「違った?ごめんごめんロンでトンだくん。ハコで終了なのだ」
『我は賭博などせぬ』
 どっ。ヒーローマスク一同から笑い声。
「そんなに怒るなハードラックくん」
『ロンダリングだ』
「シワが増えるぞマスタリングくん」
『ロンダリングだ』
「トラベリングくん」
『ぐっ…!』

 ニッコニコ笑顔の麗刃。額に汗を滲ませるラクーン。腹抱えて笑う観客たち(彼らの笑いのツボはガバガバである)。
 ロンダリングラクーンは、自然とツッコミをいれていた。だがそんな事をする前に、オブリビオンを前にして駄洒落をかます奇妙な猟兵にチョップの一つも叩き込むべきだと、頭では理解していた。
 だが、できぬ。想像を絶する修行により得た不壊の精神が、ギャグに揺るがされていた。そんな事はありえないし、想像だにしていなかった。
 だが、ありえない事や想像もできない事を可能にするのがユーベルコードだ。ラクーンが無限威力の魔術を操るように、麗刃はいかなるシリアスも破壊するギャグを操る猟兵なのだ!

『戦え…我と戦え猟兵!』
「わかった。本気でいこう」
『来い!』
「今すぐにでもきみを楽にしてやろう!」

「ラクーンにしてやろう!!」

「なんちゃって」

 戦場の緊迫感を、観客の大爆笑が引き裂いた。

『だまらっしゃい!!!』
 もはや平常心などどこにもなかった。
 洗熊拳・濁流の型!ラクーンは麗刃の頭を吹き飛ばすべく、鉄砲水のように直進し濁流纏う正拳突きを繰り出した!
 狙い過たず、洗熊拳は麗刃を撃ち抜いた!

 麗刃は死んだ筈だった。拳が命中したのが、麗刃の残像でなかったならば。
 ラクーンの背が十字に裂け、鮮血が噴き出す。そんな。そんなバカな。

「次もこれでいこう」
 二刀を納めた大豪傑麗刃は、いつもどおりのマイペースだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

泉・火華流
引き続き1章のヒーローマスクには協力してもらう

行動
…いいわ、それならこっちも力と技で勝負するわ…
(射撃系武器は封印)

【ダッシュ】や【ジャンプ】からの【踏みつけ】・【スライディング】を活用
【第六感・野生の勘】で敵の攻撃を読み、素早く【早業】回避・受け流し


「怒螺無式」を使ってきたら
ナイトメア&クロノス・シザーズを二枚羽のプロペラのような形状に変化させ、目前で迫りくる魔法の大渦と同じ方向に高速回転【早業】させて魔法の大渦を散らして防御

これで終わりじゃないわよ!!

そのまま反撃、ヒーローマスクの力も借りて『スチームエンジン』をシザーズに直結…温風の竜巻を放つ

洗ったら…脱水&乾燥よっ!!



 ユーベルコードの数々を受け、それでも洗熊拳を構えるラクーン。オブリビオンある限り、猟兵は戦い続ける。
「逃さんぞ!ロンダリングラクーン!」
「私達がぶっ飛ばしてあげる!」
 ヒーローマスクと、彼を装着し輝くサイボーグ・ヒーローとなった火華流が、ラクーンの前に立ちはだかった。

『何が来ようと、我が洗熊拳で屠るのみ』
「いいわ、それならこっちも力と技で勝負するわ」
 射撃武器は使わない。火華流は身の丈ほどもある鋏、ナイトメア&クロノス・シザーズを構える。
「気をつけろ、火華流」
「わかってるわ」

 …沈黙。サイバーゴーグル越しに、火華流とラクーンの目が合う。

「「はあぁーっ!!」」
『ホァァーーッ!!』
 ヒーローと怪人は、同時に地を蹴った!

『はっ!』
「やあっ!」
 水を纏う掌底を、斜めに構えた銀の鋏で受けた火華流!拳が滑る!ラクーンは掌底を受け流された勢いを利用した裏拳!これも火華流は受け流すが、回転を続けるラクーンの右拳が迫る!
「火華流!」
「うん!」
 マスクの演算と火華流の第六感が危機を告げる!無限連続攻撃を避けるため飛びのき、そのまま180度方向転換してダッシュ!そしてヒーローの姿が…消えた。
『ほう』
 ラクーンは回転停止。火華流は…その頭上から迫る!ジャンプで視界から外れ、奇襲を狙っていたのだ!
 だが火華流の蹴りを、ラクーンは振り向きざまのストレートで相殺!火華流は反発力で飛び離れる。

『やるな。ならば洗浄魔術!』
 ラクーンが両手を合わせると、その中に清流が生まれる!
 対する火華流は、携える鋏を二枚羽のプロペラのような形状に変化させる!防御準備!
『怒螺無式!』
 ラクーンは両手を前に突き出し、魔法の大渦を繰り出した!
 火華流は巨大プロペラを…渦と同じ方向に回転させる!そのまま渦に、飲まれた!
「「うおおおおーーーっっ!!!」」
 火華流の回転エネルギーを飲み込み、渦はさらに巨大化!だが渦が大きければ、安全な渦の真ん中も大きくなる!
「これで終わりじゃないわよ!」
 回転を続けながら火華流は、スチームエンジンを生成!ナノマシンスーツと混じり合い、プロペラとエンジンも同化!常以上の出力を発揮し、大渦を温風に変える!
「洗ったら…脱水&乾燥よっ!」
『なんだとーっ!?』
 大渦は完全にかき消され、猛烈な熱風がラクーンを襲う!ラクーンは身を守るのが精一杯だ。詠唱する余裕はない!
「「必殺!ナイトメア・ドライヤー!」」
『ぐわああーっ!』
 灼熱の嵐が、小柄なラクーンを天高く巻き上げた!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラモート・アンゲルス
【ニライカナイ】
「出ましたね、黒幕! ダッキトス行くよ! ん? ダッキトスどうしたの……めいちゃん……え?」
 相方が変貌したのに驚いて気絶。騎士のような少女の姿に戻る。
「対の私が真の姿になって気絶しましたか。まあ、そうですよね」
装備の祝福でスーパーコンピューターを生成し対の私に投げ与える。その後指定UCを発動し対の私にUC【グッドナイス・ブレイヴァー】を付与し、あとは敵と対の自分の戦いに周囲のキマイラ民が巻きまれないよう立ち回ります。


ラモート・レーパー
【ニライカナイ】
「黒幕出た……でも疲れた……やる気でなーい、頭いたーい……」
 一章の反動で無気力になっているなか、頭を抱えてそのまま真の姿に変わる。
キマイラ民はその姿の名前を知っている。オブリビオン【ネームロスト】、神出鬼没の亡霊は失ったものを求めて今日も彷徨う。(ネームロストである間はモールス信号による発声かジェスチャーで意思疎通を行います)
指定UCを発動し、戦闘態勢に入る。UCで投げられたスーパーコンピュータを吸収し、脳を置き換える。対の自分から与えられたUCも発動し、周囲からの助言と脳のフル回転で対抗策の発案及び自己を強化して行く。



「出ましたね、黒幕!」
「出たねー、黒幕…」
 魔法少女チーム・ニライカナイの二人は、猟書家ロンダリングラクーンに対してそれぞれの反応を見せる。

『正義の心を持つヒーローか』
 迎撃の洗熊拳を構えたラクーンは、油断なく二人を見据える。
 だが。
「ダッキトス行くよ!」
「疲れた」
「ダッキトス?」
「頭痛い」
「めいちゃん?」
「寝ちゃお」
 調味料怪人との戦いの反動で、頭を抱えて倒れる如月めい。その肉体から…不吉な何かが溢れ出す!
「ひっ」
 弥生すいせいも失神!
 その間にも、壊れたゲーム画面のようなモザイクが、めいの…ラモート・レーパーの存在を作り変えていく。
 目を隠す長髪。鳥獣の脚。なにより『それ』の後頭部から伸び、自身の体を持ち上げる、ケーブル状触手の束。
 それは、明らかに。
「「「ギャーッ!?!?怪人だーーーっ!!!」」」
 観客は一斉に悲鳴をあげ、それぞれのカメラを向け撮影と生配信を始めた!
『猟兵でありながら…怪人でもあると言うのか!?』
 慄くラクーン!
「・・・・ ・- -・ --・ ・-・ -・--」
 捕食対象を求めケーブルをうねうねと動かす、レーパーだったもの。
「対の私が真の姿になって気絶しましたか。まあ、そうですよね」
 ただ一人冷静なのは、鎧を纏う少女ラモート・アンゲルス。

『なめるなっ!』
 邪拳士ラクーンは果敢に飛びかかり、レーパーの崩れかけた肉体をチョップで狙う!レーパーのケーブルはラクーンを捕らえようとするが、ラクーンの回避は速い!逆に強烈な水流を伴うチョップがケーブルを横合いから打ち、まとめて切り裂く!その度にレーパーの後頭部から新たなケーブルが噴き出すが、レーパーの体を覆うモザイクも増える。無傷ではないのだ。
 
 このままでは真の姿を表したレーパーとて、タダでは済むまい。だが猟兵は彼女一人ではない。戦いを俯瞰していたアンゲルスは、自身が尋常の存在でないと証明するかのように、さも当たり前のようにスーパーコンピュータを生成した。
「これを取り込みなさい、対の私」
 レーパーは投げつけられたそれをケーブルで受け止め、飴玉をなめるように動かし飲み込む。
「・・ -・ ・・・ - ・- ・-・・ ・-・・」
 これによりレーパーの脳はコンピュータに置換され、高速演算による戦闘を可能とする。
『洗熊拳!』
 渦潮のようにレーパーの周囲を回転し、ランダムなタイミングで飛び出し飛び蹴りや拳を放つラクーン!だがレーパーのケーブルは敵の動きを用意に予測。ラクーンが飛び出した時には、既にケーブル塊による防壁が拳の先にある!それどころかケーブルは繰り出された手足に絡みつき、ラクーンをも取り込もうとする!
『ぬうっ!ならば、これで!』
 不利を悟ったラクーンは大きく跳躍し距離を取る。そして両手を合わせ、その中に膨大な水の魔力を溜め込み始めた!
「『』の名を以って力を授ける。敵を討つ力を」
 だがその時、再びアンゲルスの力が発現する!白い波動が戦場に広がり、アンゲルスのユーベルコードを楽しんでいない対象は大きく減速する。
 ラクーンはもちろん、今のレーパーに楽しむ心は無い。だが、この状況を楽しむ者たちがいる。
「「「やっちまえー!イェーガー!」」」
 そろそろレーパーの姿にも慣れてきた観客たちだ!レーパーが戦闘する5倍の速度で、彼女に応援エネルギーが蓄積されていく!
『小癪なぁぁー!』
 ラクーンが打ち出した水流は、群れなす蛇のようにうねってレーパーを呑もうとする!だがレーパーには、ユーベルコードの影響を受けない思考速度がある!水が発射された時点で、既に対処法は演算済だ。予測通りにケーブルを動かし、適切に水流を潰していく。
「存分にやりなさい、私」
時折人々に向かって飛ぶ水弾やケーブルも、アンゲルスの杖が薙ぎ払い切り捨てる。

 レーパーは四方八方にケーブルを伸ばし、巨大な檻のような形に成形しラクーンを取り囲む。安易に跳んで逃げれば、着地の隙をつかれケーブルに捕まるだろう。ラクーンを取り込むために、少しずつケーブルの檻が狭まっていく。
『もはやこれまでか…』
 ラクーンは完全な脱力状態。諦めたのか?いや、演技だ!この状態でケーブルが触れれば吸収能力がかき消され、今度はレーパー達が取り込まれてしまう!
 だが当然、この状況も演算済だ!脱力したラクーンにケーブルが触れる寸前、一本の杖がラクーンに飛来!アンゲルスの杖だ!ラクーンは…反射的に叩き落とす!拳法家の本能は、自身に迫ってくる攻撃をそのまま受ける事を許しはしなかった。手に力が入る。そしてケーブル接触。侵食。ラクーンの腕にモザイクが広がる。
『ぐおおおおーーーっ!!!』
 程なくして、ロンダリングラクーンは禍々しい触手に包まれ…触手の一部を巻き込み、木っ端微塵に爆発した!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年12月07日
宿敵 『ロンダリングラクーン』 を撃破!


挿絵イラスト