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幾万の軍勢

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●幾万の軍勢
 砦がもうもうと煙をあげる。
 ぎゃーぎゃー、と騒がしい音が響き渡る。
 砕かれた城門になだれ込むのは幾万の軍勢。
 一つ一つはさしたことがないのに、それが群れとなれば驚異。
 また一人、また一人、と命の徒花と散る。
「食い止めることは、叶わんか……!!」
 壮年の騎士が悔しげに声をあげる。
「されど、ただではやらんぞ!!」
 騎士は切りかかり、何匹も葬り去る。
 されど、次々と湧き出るように迫りくる驚異の群に、騎士は飲まれ消えていった。

 そんな砦から逃げ出す兵士が一人。
 馬を走らせ、疾駆する。
「伝えねば……伝えねば……」
 ただ一人、逃げる事を許された兵士。
 彼に託された使命はただ一つ。
「砦が……陥ちたと……!!」
 それだけを伝える為に。滴り落ちる真紅を散らしながら。
 年若い兵士は馬を疾駆させる。

●ゴブリンの群れ
「イエス、イェーガー。新たなる予知がありました」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)がグリモアベースに集った猟兵たちを無機質に見回しながら、自らのグリモアを浮かべる。
 くるくる、とそれを回しながら、視線が自らに集まった事を確認すれば、彼女は告げる。
「A&Wにて砦がオブリビオンの群に陥落させられたそうです」
 アリシエル・フィフスガーディはグリモアを片手に浮かべたまま、淡々と語る。
 それが彼女の義務であり、使命であり、仕事であるから。
「イェーガーたちには、これらと戦闘し、殲滅することが任務となります」
 オブリビオンの殲滅こそが猟兵の役目。
 なればこそ、その役目を告げ、そこまで導く事こそがグリモア猟兵の役目である。
「さしあたり、陥落した砦を陥とし直さなければなりません」
 無機質な紫紺の瞳が猟兵を一瞥し、浮かび上がるのは投影されたモニター。
 映し出されたのは難攻不落の砦、そしてそこを占拠するゴブリンの群。
「ご覧の通り、難攻不落の砦です。ですが、イェーガーたちならばさしたる問題はないと信じています」
 そう告げながら彼女たちは君たちに向き直り、無機質な眼差しを送る。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 宿敵になんかゴブリンキングがいたのでやりました。
 そう、ゴブリンを退治したかったんですよこのマスターは。
 ゴブリンをスレイしたかったんですよ、このマスターは。
 ゴブリン退治こそ、一番最初に冒険者がするべき仕事なんですよ。
 頑なにそう信じておりますのでようやく送り出せました。
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第1章 冒険 『難攻不落の城』

POW   :    重要設備の破壊を行う

SPD   :    諜報活動により警備の隙や施設の弱点を調査

WIZ   :    罠や陽動により敵戦力を削る

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ドリスコ・エボニス
難攻不落と言われると攻略したいと思うのは性というものか

さて先ずは周りの調査といこうじゃないか
どんなもんにも弱点ってのはあるもんよ
迅速に【忍び足】の【ダッシュ】で移動していく
【目立たない】ように【地形の利用】と【迷彩】をいかしながら進む
先のゴブリンの攻略で砦にダメージが残っていて
そこから弱点になりそうだったり攻略に繋がったりしそうか【情報収集】しながら【戦闘知識】で調べてみる
特に門なんかは壊したみたいだからまだ修理してんじゃね


北条・喜夏
難攻不落の砦っちゅうても、どっかに隙はあるはずや!
いっちょう「リュツ夫」とかつこうてドカンとかましたってもええんやけどなー、後先考えずぶちかましたら事態が悪化するって事はようあるし。
そもそも、どこが弱点かもはっきりわからんからなあ。

ちゅうわけで、ウチは「ケラゾー」に跨って、ひとっ走りしながら偵察といこかー。
一緒に行く人がおったら乗せてくでー!目の多いほうが見つからんものでも見つかるかもわからんしなー。あ、たこ焼き食う?

SPD



●始まりは調べ物から
 ぶおん、ぶおん、と言う轟音をあげるは半装軌車。
 ケラゾーと名付けられたソレに乗るは北条・喜夏(武装召喚JKよしかちゃんとはウチのことやで!・f13043)。
 その隣にはドラゴニアンたるドリスコ・エボニス(蛮竜・f05067)が乗っていた。
「んじゃ、ひとっ走りしながら偵察といこかー」
 スロットル、砂塵を巻き上げケラゾーは走り出す。
「砲弾しこたまぶちこんでもええんやけどな」
 流石の暴虐な行いは自重した模様。
「……別にやってもよかったんじゃないか?」
 どうせ再利用しなさそうだしやってもよかったのでは、と思うドリスコ・エポニス。
 間近に見えるは難攻不落の城砦。
 至るところにはバリスタやらが添えられており、ゴブリンたちが弓やらなんやらを構えていた。
「どっかに隙はありそうなんやけどな」
 轟音をあげ接近するバイクを見られたか、ゴブリンたちはぎゃ、ぎゃ、と騒ぎながら矢を射掛ける。
 されど、装甲を張り巡らせた現代技術の発展系。
 その矢はろくに彼ら、彼女らを捉えられず偶然当たったそれは装甲の前に弾かれる。
 魔術を使うゴブリンが放つ火の球に至っては速力のみで振り切られている。
 されど弾幕をいつまでも受け続ければケラゾーとて危うい。
「そこに逃げ込め」
 そこでドリスコの指示が飛べば、ケラゾーの動きもそれに応じて変わる。
 それは周りの地形を利用した迷彩。
 難攻不落の砦をドリスコが見やり、喜夏も分析していく。
 陥落したばかりとあっては城門は砕け散ったまま。
 さらには色々派手にやりあったのか崩れかけた壁すらも存在する。
「……難攻不落の砦も陥ちた後は型無しだな」
「せやな、これなら攻めやすそうや」
 弱点を分析し、メモに書き留めていく。
 これは城砦を攻め落とす為の戦術の要であり、これから展開されるソレだ。
 二人は情報戦を終えて他の猟兵たちの元で帰還する。
 反撃の狼煙はここから始まるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

イデアール・モラクス
クク…パーフェクトだアリシエル、こういう仕事を待っていたぞ。
暴虐の2つ名、ゴブリン共に刻んでやろう。

・行動
「陽動というのはなぁ、絶対に無視出来んほどに敵を追い詰めてこそ効果的なのだ…私が恐慌に陥れてやる!」
ゆえに、私は砦そのものを崩す。
『全力魔法』『高速詠唱』『範囲攻撃』を用いた術式で【隕石招来】を発動、超巨大隕石で城壁を跡形も無く吹き飛ばす。
「アーハッハッハ!そらそら!早く何とかしないと砦ごと生き埋めだぞ!」
言いながら容赦無く砦へ隕石を叩き込み続ける、駆けつけたゴブリン共、砦そのもの、その全てを灰燼に帰す。
「惑え!畏れよ!恐怖と混乱に酔い痴れるがいい!」

※アドリブ歓迎


篁・綾
じゃあ、ちょっと陽動に出てきましょうか。
まず手近な相手へ、鉄傘の【薄紅深山】から【衝撃波】を飛ばしてちょっかいをかけるわ。
うまく引っかかったら、【おびき寄せ】【残像】【時間稼ぎ】【誘惑】を駆使して引きつけながら後退。
ある程度の数が射程内に入ったら【鎧無視攻撃】【範囲攻撃】【目潰し】【マヒ攻撃】【呪詛】【鎧砕き】【掃除】を駆使し、
UC【桜花征嵐】を発動。刀を桜の嵐に変えて範囲内の相手を切り刻むわ。

近い間合いまで踏み込んできた敵には、【第六感】【見切り】で動きを見極め、【フェイント】【カウンター】【なぎ払い】で迎撃。

以上を繰り返して陽動を行うわ。

「…鬼さんこちら。手の鳴る方へ、なんてね」



●陽動……?
「クク……パーフェクトだアリシエル、こういう仕事を待っていたぞ。暴虐の二つ名、ゴブリン共に刻んでやろう!!」
 暴虐たる魔女、イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)が高らかに吼え、この予知を為したグリモア猟兵の名を叫ぶ。
 傲慢不遜な魔女は大仰に手を広げ、魔法陣が展開されていく。
 膨大な魔力が溢れていく。
 それは赤い、紅い、緋いまるで血のような色を帯びる。
「陽動というのはなぁ、絶対に無視出来んほどに敵を追い詰めてこそ効果的なのだ……私が恐慌に陥れてやる!!」
 魔力はさらに高まり、荒ぶり、破壊の福音を打ち鳴らす。
 その様子を後ろから眺めていた篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)は小さく首を傾げた。
「……そんなものなのかしら」
 くるり、と桜柄の鉄傘を回しながら、今はまだ己の出番ではない、と控えていた。
「そんなものだ!!」
 術式が遂に完成する。
 解き放たれた魔力は暴虐的なまでに空気を荒らし、吹き荒れる。
「我招く……無窮の厄災に慈悲はなく……」
 紡がれる詠唱、空に浮かび上がる魔法陣。
 それはさらに魔力を高め、凄まじく吹き荒れていく。
「汝に救いと希望の一切もなし!!」
 空の魔法陣からそれは訪れた。
 赤熱した破壊の渦動が今ここに降り立つ。
「メテオストライクッ!!」
 超巨大隕石が降り注ぎ、難攻不落の要塞を打ち砕く。
 それは幾度となく何度も降り注ぎ、爆裂し、砕け散る。
 ぎゃぎゃ、とゴブリンたちは断末魔が響く。
 この暴虐理不尽な破壊を止めねば、とゴブリンたちはイデアールに殺到する。
「……それで、私の出番と言うことね」
 殺到するゴブリン目掛け、鉄傘がたたまれ、衝撃波が放たれる。
 一匹が弾け飛ぶ。
 ぎゃぎゃ、と叫び声があがり、ゴブリンが綾に刃を向けた。
 それに呼応するようにゴブリンたちは視線を向け、武器を振り上げて騒ぎ立てる。
「……鬼さんこちら。手の鳴る方へ」
 おびき寄せるように、蠱惑的な声をあげれば、ゴブリンの群れが彼女に殺到する。
 普通なれば、そのまま蹂躙されて終わるが常。
 されど、彼女は猟兵、抜き放たれるは刀。
 その刀身が解けて散って、桜の吹雪と化す。
「ひゅるり、ひゅるり……吹く彼岸の風よ」
 桜吹雪が巻き起こる。
 傍目から見れば美しく、幻想的な光景だ。
「薄桃色の刃となりて、朱に染まりし華を咲かせよ」
 されど、それは血桜となって顕現する。
 群がってきたゴブリンたちは細切れになり血桜の一部と成り果てる。
「アーッハッハッハッハッハッ!! そらそら!! 早く何とかしないと砦ごと生き埋めだぞ!!」
 破壊の権化と化したイデアールを倒そうと迫るゴブリンも、綾の血桜の舞の前に塵芥と化す。
 陽動といえるかわからないが、それでも大多数のゴブリンは彼女たち二人に引きつけられているのは事実だ。
「惑え!! 畏れよ!! 恐怖と混乱に酔い痴れるがいい!!」
 ……陽動なのかしら、綾はその破壊を見て再度首を傾げた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

佐之上・権左衛門
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】【POW】修羅雪姫(f00298/以後姫様)の提案による設備の破壊に同行。 姫様のワイヤーと自分のもっているアトラスチェーンを使って綱引きならぬ鎖引きをして強引に引き倒す。 その前にゴブリン達に気付かれてたら彼らの目前目掛けて目くらまし代わりの【煙幕手榴弾】を投擲。その間に「せーの!!」と二人もPOWと「怪力」を使って無理矢理に破壊する。「しかし姫様や、共同作業にしてはちーとばかり色気がないっすなぁ」とその気もないのにそれっぽく馬鹿笑いを。 ゴブリン達が出てきたらまたもや【煙幕手榴弾】で雲隠れ。 お前らとのお遊びはまた後でな~と、とんずらします。


河原崎・修羅雪姫
全世界サイボーグ連盟(全サ連)の仲間と参加。

POW
重要設備(城塞の見張り櫓)の破壊を行う

「まずは相手(ゴブリン)の目を潰すのはどうかしらぁ?」
まず城塞の見張り櫓に、ロケットワイヤーを絡ませ、権さん(f00239)のアトラスチェーンをつなぎ、サイボーグの【怪力】で引き倒そうとする。
「そーれぇ!」

ゴブリンの弓矢対策に、煙幕を権さんに張ってもらう。

ゴブリンが怒って城門から出てきたら、〆たもの。
愛用の巨銃【20mm口径リボルバー・フリークスハンター】に、
【特殊弾】(爆烈弾)を装填し、【範囲攻撃】する。

「あははは、怒ったぁ?」

深入りはせず、続きは第二章で楽しむために素早く【逃げ足】で後退する。



●鎖引き倒し
ジャリリリリリ、と言う音を響かせ引きずられるは鎖音。
 河原崎・修羅雪姫(スノーブラッド・f00298)がその音の元凶である。
 その鎖が砦の見張り櫓に放たれ絡みつく。
「まずは目潰しはどうかしらぁ?」
「別に構いはせんがぁ……ッ!!」
 佐之上・権左衛門(トレンチコートのバーバリアン・f00239)もそれに呼応するように鎖を放てば、見張り櫓にしっかりとそれは食い込み、絡みつく。
 一度、二度引いて解けない事を確認してから互いに顔を見合わせる。
「せぇ~のぉ」
「せーのッ!!」
 サイバネティック改造された二人の腕が、尋常ならざる力を発揮する。
 メキメキ、とへしゃげる音を響かせ、見張り櫓が傾き始める。
「しかし姫様や、共同作業にしてはちーとばかり色気がないっすなぁ!!」
「そうねぇ? でも私たちらしくていいんじゃないかしらぁ?」
 馬鹿話をしながらも二人のこめる力はより増していく。
 へしゃげる音が響き、見張り櫓が崩れ落ちた。
 何匹ものゴブリンがそれの下敷きに潰れて肉片と化す。
 破壊行為を咎めるようにゴブリンたちが騒ぎ立て矢を放つ。
「レーザーや視界だけに頼ってたらあかんぜよ? っと……」
 甲高い音をあげ、矢を撃ち落とされ、投げ込まれたのは手榴弾。
 ドム、と言う鈍い音が響き、白い煙が立ち上がりゴブリンたちの視界を遮っていく。
 突然の目潰しに不愉快げにゴブリンたちは騒ぎ立て、その元凶に迫ろうと群がる。
「あははは、怒ったぁ?」
 されど、群がった所に20mm口径のリボルバー、その名を怪物殺し(フリークスハンター)、
 その大口径ハンドキャノンに装填された特殊弾頭が放たれる。
 特殊な弾殻が着弾と同時に弾け飛び、爆裂し群がったゴブリンたちを挽肉に変えていく。
 さらにこんがり焼ける匂いも立ち込めるおまけ付きだ。
 無論こんなハンバーグは誰も食べはしないだろうが。
「んじゃま、続きはまた後でな~」
「また遊んであげるわぁ」
 見張り櫓を粉砕し、敵の一部を薙ぎ払ったサイボーグの二人は早々に撤退する。
 次の段階に備える為の戦略的撤退であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ダビング・レコーズ
任務了解です
ゴブリンを現状での最優先排除目標と認定
降伏勧告の必要は無しと判断
これより戦闘行動を開始します

行動方針:POW

砦施設奪還に向け、円滑な侵攻を行うため敵勢力の索敵能力を削ぎます
見張り台或いはそれに類似したものと思しき設備を視認次第攻撃準備
プラズマ・バスターによる効力射を開始し該当設備を破壊します
設備破壊確認後、周囲に残存する敵勢力をプラズマライフルのクイックドロウによる掃討を開始
頭部および胸部を集中的に狙い確実に生命活動を停止させ無力化します
外観から無力化判断が行えない敵対象は全て擬死と認定
踏みつけの技能プログラムで頭部を粉砕します

なお、友軍より援護要請があった場合は受諾します


シャノン・エルステル
pow
人を襲うだけではなく、砦を奪い拠点にするとはね…これ以上被害を拡大させないためにも徹底的に叩かないとね。

行動としては砦の塔を重点的に破壊しようと思うよ。
ああいう場所は敵にとっては高所から攻撃できる守りの要になる可能性があるからね。先に破壊しておいたほうが良さそうだ。

戦闘時は雷鎚の弾丸を使用して砦の塔の部分を集中的に攻撃するよ。
この技であれば、塔の破壊が叶わない場合でも魔弾の連続攻撃でその場にいる敵を釘付けにできるかもしれないしね。

あと、塔に籠もっているような敵の場合、遠距離攻撃をする手段を持っているだろうから、注意はしておこうかな。



●高層建造物の破壊
「任務了解です。これより戦闘行動を開始します」
 ダビング・レコーズ(RS‐01・f12341)は任務を拝命した。
 なれば、それを完全無欠に実行する事こそが彼と言う戦闘兵器の存在意義である。
 高層建造物――――見張り塔に狙いをつける。
 武装、展開。
 ダビング・レコーズの持つ最大武装。
 大口径、高出力による破壊力こそが売りの試作兵装。
 独立したジェネレーターと冷却装置によって為される人型機動兵器に搭載するにはあまりにも高コストな固定兵装。
 それこそがプラズマ・バスター。
 セット、チャージ。弾殻がプラズマ化し、磁界によってそれが弾体保護の役目を為す。
 照準、セット。ターゲット・インサイト。
 出力が上昇し、戦闘域に突入する。
「目標捕捉。プラズマ・バスター。射出します」
 そうして破壊の号砲は解き放たれる。
 放たれたソレは一瞬で大気を焼き払いながら見張り塔に着弾し、解き放たれる。
 膨大な熱量を撒き散らし、大気を一瞬で焼き払い、オゾンの焼ける匂いを漂わせる。
 その熱量は一瞬にして見張り塔を溶解させ、灼き尽くしていく。
「目標の破壊を確認、引き続き攻撃を行います」
 圧倒的な破壊力を見せつけたそれを防がんとゴブリンたちはダビング目掛け魔術を放つ。
 プラズマ・バスターには劣れど、人を焼き尽くすには十二分の灼熱の弾丸が襲いかかる。
「遠距離攻撃には十分注意しておいてるんだよね」
 それを阻むようにシャノン・エルステル(実験機体・f00925)の雷槌の魔弾が放たれる。
 雷鳴の乱撃が灼熱の魔弾とぶつかり合い、それを互いに食い合い、打ち消し合う。
 ぎゃ、ぎゃ、とゴブリンたちがそれを見て騒ぎ立てた。
 シャノンはお構いなしに雷鳴の乱撃をさらに乱れ撃つ。
 それはゴブリンたちに突き刺さり、紫電を迸らせ次々と命を奪っていく。
「援護を確認。効力射を続行します」
 プラズマ・バスターが再度放たれ、見張り塔を消し飛ばしていく。
 迫りくるゴブリンたちはシャノンの雷槌の魔弾でその生命を止める。
「続けて掃討戦に入ります」
 プラズマ・ライフルを構え、ダビングは突き進む。
「守りの要を壊したら次は近接戦だね」
 シャノンもそれを見て続き、見張り塔周りの敵を排除する。
 排除の後、彼らは撤退を開始する。
 何故ならば次に起こる事を作戦として伝えられていたからだ。
 そう、この次に巻き起こる事、それは大規模破壊である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エメラ・アーヴェスピア
このような場で試すのは散っていった兵の皆さんには悪いけど…ね
敵は取るから、許してちょうだい

とりあえず、砦の様子を確認しようかしら
普通のドローンだと少し不安だから…『ここに始まるは我が戦場』
上空から見張り台等の重要設備の位置を確認するわね
…あと一応、居るかもしれない隠れた生存者もよ

確認したのなら…『戦陣穿つは我が砲雷』
山なりの間接砲撃をできるように調整して…砲撃開始!
少し位外れても爆発するから大丈夫
正面から攻略したり潜入したりする同僚さん達への援護になるといいのだけど…

それじゃあ、お仕事を始めましょうか

※アドリブ・絡み歓迎


寺内・美月
第一段階〖準備砲撃、『地獄雨』発動〗を発動し、三十分間敵主力ごと城壁を数百門の砲撃により破壊する。重装備の敵又は設置されている障害物に対しては〖対機甲戦闘射撃〗にて破壊または撤去する。
第二段階〖航空攻撃・空挺降下発動〗を発動し、降下部隊は敵の退路を遮断し、航空隊は上空から防護設備の破壊や組織的迎撃の阻害を行う。
第三段階〖戦闘団召喚〗を発動し、歩兵三個大隊と戦車大隊で城内に突入する。自らも〖龍馬『ブロズ』召喚〗を発動して突入を行う。



●これより我等砲撃を開始する!!
「戦いは始まる前から……とはよく言ったものね」
 ステルスドローンが放たれ内部の状況が次々と映し出される。
 放ったのは、エメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)であった。
 生存者もなく、次々と焼け消えていく見張り塔を捉えた。
 なれば、次に為すことは鉄壁の壁を打ち崩す事也。
「間接砲撃、準備!!」
 浮遊する魔導蒸気グレネード砲が浮かび上がり照準する。
 装填。質量砲弾としても使用可能な単純で重い榴弾が重々しい音をあげる。
「その障害物ごと爆砕してあげるわ。……砲撃開始!!」
 轟音。放たれた榴弾が空を切り裂き、城壁に叩きつけられ爆裂する。
「次弾装填、てぇっ!!」
 二発目が装填され、再度、巨大な爆炎が立ち上る。
 それに続くように寺内・美月(地獄雨の火力調整所・f02790)が手をあげる。
「コード、地獄雨」
 彼の後方に控える砲兵師団、それが次々と砲口を砦へと向ける。
 装填、照準。
「火力で敵を蹴散らせ。……薙ぎ払え!!」
 号令、轟音。砲火の音が何度も響き、次々と砲弾が城壁へと突き刺さる。
 爆音、爆裂、飛散する瓦礫。
 砲弾と瓦礫によりゴブリンたちが次々と消し飛び、その肉片を飛び散らせる。
 幾度となく魔導蒸気グレネードと砲兵師団の砲撃が響く。
 その度に難攻不落であった城砦は砕け散り、粉砕され、瓦礫と化す。
 如何に堅牢で難攻不落の要塞であれど、高度な科学技術、高度な魔導技術の結集された彼と彼女の砲撃の前では形無しである。
 無残な姿を晒す要塞を前に、美月は次なる指令を下す。
「作戦に変更なし、地上を一掃し降下開始」
 降下部隊が逃げ道を遮断し、航空隊が爆撃でさらに追撃をかけ攻め立てる。
「それじゃ、私もお片付けと行くわよ」
 浮遊する魔導蒸気ガトリングが召喚され、航空部隊と共にそれを攻め立てていく。
 こうもなってしまえば最早、防備施設になんら意味はない。
 すでに役目を果たす事もできなくなった要塞を一瞥し、美月は最終段階へ踏み込む。
「旗から戻れブロズ、貴様の姿を敵に見せつけてやれ」
 戦闘旅団が召喚され、幾万もいるゴブリンたちの群れに流れ込む。
 美月はブロズにまたがり、それと共に突入していく。
「なんというか……戦争って感じよね」
 本来なればその量で押し込まれるはずの戦い。
 されど、それを補う量によって終始優勢であった。
 エメラは呟くように言えば、自身も魔導蒸気兵装を伴い突入していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

モース・レフレクソン
ふん…砦破壊の仕事は飽きるほどやってきたさ…
だがまぁ、なかなか立派な砦だな…
攻略はスピードが命だ…長期戦にならないよう速攻片付けるぞ。

砦には砲台やトーチカ、弾薬庫に観測所等があるが、砦の攻撃力を下げるにはそれらを破壊する必要がある。

サイバーアイで俺らの場所を分析しロックオンするぞ。そしてアームグレネードランチャーやアサルトライフル、Minigunを使ってユーベルコード【破壊する槍】を発動させるぞ。

敵も砦の設備も破壊して砦の力を速攻で奪ってやろう


死之宮・謡
アハハ、楽しそうだな、壊し放題の殺し放題。諜報とか苦手だし嫌いだから放っておいて暴れよう、暴れよう。取り合えず設備破壊しながら釣られた奴らを殺していけばいいかな?まだ第一フェーズだし楽しそうな相手は出てこなさそうだけどこれだけ数がいれば楽しいよね?ゴブリン、ゴブリンねえ?そういえば殺ったことないかな?まあいいや、あれだけいるんだし統率個体位いるよね?其れを楽しみにしてまずは暴れよう、壊し殺そう。



あの、マスター強そうだったよね?アハハ、アハハ、アハハハハ。



●最早無残な廃墟と化した
「なかなか立派な砦だったが……」
 度重なる砲撃と効力射と力技によって最早無残な姿と化して、もうもうと煙を吐く要塞を一瞥した。
 モース・レフレクソン(サイボーグの戦場傭兵・f06734)は砕け散った城壁の瓦礫を蹴り出して、侵入する。
 サイバーアイが起動し、分析。残った戦力をロックオン。
 ゴブリンの群れに目掛け放たれるグレネードランチャー。
 爆裂、またゴブリンが消し飛んでいく。
 塵芥のような命であった。
 アサルトライフル、三点射でまた一匹ゴブリンの頭蓋が弾け飛ぶ。
 ミニガンが唸りをあげて回転する。
 吐き出される大量の弾丸がゴブリンたちを一掃していく。
 サイバーアイが分析を開始する。
 新たに確認した群れは……。
「アハハ、アハハ、アハハハハッ!!」
 狂ったように笑い声をあげる死之宮・謡(情緒不安定の狂戦士・f13193)が相手をしていた。
 殺傷能力に特化した双剣を振り回し、踊るように切り裂いていく。
 その刃は首筋を狙い一閃、血の噴水をあげ崩れ落ちるゴブリン。
「これだけ数がいると楽しいなぁ、アハハ、アハハ、アハハハハ!!」
 殺す、殺す、殺す、殺す。
 狂った精神、壊れた心、それが求めるものはただの殺戮。
 塵芥のように散りゆくゴブリンを蹂躙し殺し尽くす。
 嗚呼、嗚呼、楽しいな、楽しいな。
 ゴブリンの血で大河を作り、海を創りながら女は笑っていた。
 殺し尽くす事こそ我が望み。
「次のゴブリンはどこかな?」
 血を求めた狂った女は疾駆する。
 嗚呼、嗚呼、もっと、もっと殺させてくれ、と。
 この身はまだ満足していないのだから。
 彼女の内なる渇きはいまだ満たされず。
 獲物を見つければ三日月のような笑みを浮かべ襲いかかった。
「さあ、さあ、もっと、もっと楽しませて」
 闇を塗り固めた大剣が振るわれ、薙ぎ払われる。
 またゴブリンの群れが木っ端のように吹き飛び、血花を散らす。
 彼女にとっても、彼にとっても、群れたゴブリンなんて相手じゃない。
 何故ならば、文字通り塵芥に過ぎないのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ゴブリン』

POW   :    ゴブリンアタック
【粗雑な武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    粗雑な武器
【ダッシュ】による素早い一撃を放つ。また、【盾を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    足払い
【低い位置】から【不意打ちの蹴り】を放ち、【体勢を崩すこと】により対象の動きを一時的に封じる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●薙ぎ払ってなお
 大量に薙ぎ払ったはずなのに、次々と湧き出るゴブリンたち。
 恐るべき量、たかがゴブリン、されどゴブリン。
 その最大の能力とはその数にあり。
 あれほどに塵芥のように、木っ端のように散ってなお。
 猟兵たちを前にひしめくように群がる姿は健在。
 ぎゃぎゃ、と鳴き声をあげてゴブリンたちは粗末な武器を振りかざす。
 されど、その武器が粗末なのは調達出来なかったからではない。
 獲物を長く長く苦しませ、嬲り殺す為のものだ。
 その残虐さを組織だって行う生命体、それが彼らである。

 だからこそ、彼らの背後に聳える無数の亡骸。
 それらがすべて苦悶の表情を浮かべ息絶えている事はそういう事でしかないのだ。
 ゴブリンたちはぎゃぎゃ、と笑いながら武器を振りかざした。
 次の獲物はお前たちだ、と言わんばかりに。
死之宮・謡
戦闘続行かぁ。アハハ、さっきまでと殺ること変わんなくない?良いね、良いね、どれだけ殺しても次から次に出てくるし殺り放題じゃねえか。最高だね!周りの猟兵も気にせず行こうか、その代わり私に当てても文句は言わないけどなぁ。私も強いし周りも強い、蹂躙だぁ殺戮だぁ。

壊し放題殺し放題、天国か?死んだら殺せないし死にたくないけどね?後は単体で強いのがいれば文句は無いんだけど…まぁ良いか。【三重血統装具】展開!


ドリスコ・エボニス
おーおー団体さんのお出ましよ
こんだけいたらよりどりみどりで目移りしちゃうね

予め武器には毒と呪詛と生命力吸収を施しておくよ
さてまずは近場のヤツに【ダッシュ】で間合いをつめるぜ
【力溜め】と【怪力】でパワーをあげてから【捨て身の一撃】からの【二回攻攻撃】によるグラウンドクラッシャーを叩き込む
倒せたならまた【ダッシュ】で次のヤツに向かっていく
相手の攻撃には【戦闘知識】と【野性の勘】を生かして回避をしてみる、
余裕があれば【カウンター】も狙っていくぜ

さて、何匹倒せるかな?



●殺戮の紅蓮、破壊する大地
「アハハ、さっきまでと殺ること変わんなくない?」
 良いね、良いね、と三日月のように狂気に染まった笑みを浮かべる。
 死之宮・謡(情緒不安定の狂戦士・f13193)は鮮血を纏う。
 それは生まれ持った自らの赤き血。
 それは嘗て糧とし、殺戮し、鏖殺したモノの紅き血。
 それは入り混じり、染まりに染まった朱き血。
 緋色を纏いながら、死之宮・謡は乱舞する。
 振りかざした双剣がゴブリンの首を薙ぐ。
 薙いだ大剣がゴブリンの胴体を切り払う。
「壊し放題、殺し放題? 天国、天国か?」
 けらけらと笑いながら血しぶきをあげ、血の華を咲かせる。
 それを遠巻きに眺めながらドリスコ・エボニス(蛮竜・f05067)は大戦斧を肩に担ぐ。
「おー、おー、団体さんのお出ましよ、こんだけいたらよりどりみどりで目移りしちゃうね」
 空気を裂く音を数度響かせ、大戦斧を素振りする。
 その武器にまとまりつくように毒と呪詛が染み渡る。
 ぎゃぎゃ、と騒ぎ弓を構えるゴブリンが目についた。
 大地を踏みしめ、砂礫が音をあげる。
 刹那、その身体が恐るべき加速を以てその間合いを殺す。
 振り上げた腕がメキメキ、ときしむ音をあげて膨れ上がる。
 恐るべき怪力をさらに溜めて振り上げられたのは大戦斧。
 その踏み込みの速さに恐怖し、惑乱したゴブリンが矢を放ち、それが突き立つ
 されど、捨て身の構えのドリスコ・エポニスを止めるに叶わず。
 振り下ろした大戦斧は、ただ単純な質量打撃となり、ゴブリンの頭蓋を砕き、粉砕する。
 頭蓋から肉片が飛び散る。されど重々しい単純質量攻撃はゴブリンと言う質量では受け止めきれない。
 そのまま無骨な刃はゴブリンのヒラキを作り、地に突き刺さる。
 陥没。大地がへしゃげ砕け散り、まるで小さな隕石が突き刺さったように小さなクレーターが出来上がる。
「さて、何匹倒せるかな?」
 振り下ろした斧を肩に担ぎ直せば、ドリスコ・エポニスは大地を踏みしめ、再度疾駆した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

イデアール・モラクス
フン、相変わらず殺しても殺しても沸いて出るなぁ…ゴブリンの繁殖力は呆れ返るほどだ。

・行動
「クク…まぁ繁殖力の強いオスは好きだぞ、生命力に溢れているのは良い事だ」
『全力魔法』で威力を増した【隕石招来】を『範囲攻撃』の力を乗せて行使、数多のゴブリンを巻き込みながら広範囲を更地に変える。
「私を倒せたらゴブリンの子を産んでやろう、ほら…ヤル気が出てきたろ?」
隕石招来で作った更地の上に立ち戦闘力を上昇させ『誘惑』で敵を集め。
「やはり、ゴブリンはバカだな」
『属性攻撃』『全力魔法』『範囲攻撃』『高速詠唱』で【広範囲に拡散する強力な雷撃魔法】の術式を練り上げ、一斉に放ちゴブリンを焼き尽くす。

※アドリブ歓迎


篁・綾
…数が多いわね。
焼き払わないと。

【残像】で間合いを調整しつつ、
【属性攻撃】【範囲攻撃】【マヒ攻撃】【呪詛】【目潰し】【鎧無視攻撃】
【鎧砕き】【見切り】を駆使してUC【桜花葬煌】を発動。
桜吹雪を振りまき、周囲の敵に火をつけ燃やす。
余計な物に火がついたら、そちらはすぐに鎮火させる。

敵への攻撃は【見切り】【第六感】で動きを見極め、【残像】【フェイント】で回避、または【カウンター】【なぎ払い】【2回攻撃】で反撃する。
避けきれない場合は【オーラ防御】【武器受け】で対応する。

…せめて仇は取るわ。
戻らないものとしても…



●破壊の徒花、血色の徒花
「フン、相変わらず殺しても殺しても沸いて出るなぁ……ゴブリンの繁殖力は呆れ返るほどだ」
 大仰に手を広げ、不愉快げに笑うはイデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)。
 トン、と足で地を叩けば足元に魔法陣が広がる。
「クク……まぁ繁殖力の強いオスは好きだぞ、生命力に溢れているのは良い事だ」
 蠱惑的な笑顔を浮かべ、腕を組めば、その豊満な胸が押し上げられる。
 そして前かがみになれば、まるで挑発するようにそれを見せつける。
「私を倒せたらゴブリンの子を産んでやろう、ほら……やる気が出てきたろ?」
 ぎゃぎゃ、と歓喜の声があがる。
 あの女を孕ませられると、下卑た、欲望に満ちた視線が集まる。
 考えもなくゴブリンたちはイデアール・モラクスに群がらんとする。
「やはり、貴様たちは馬鹿だな!!」
 散々に砕いた瓦礫の上に立った暴虐の魔女の足元に展開された魔法陣から金色の魔力があふれる。
 破壊し尽くした更地の上に立つ限り、彼女の力はさらに増す。
 溢れた魔力から紫電が迸り、雷撃が迸る。
 オゾンを焼く不快臭が立ち込め、奔る雷は何人にも止められはしない。
 着弾すると同時、雷の嵐が巻き起こり、ゴブリンを焼き払う。
 オゾンを焼いた匂いの次は、肉の焦げた匂いが場を支配する。
「フン、私を孕ませるには不足だな」
 吐き捨てるようにイデアール・モラクスが言う。
 されど、葬り去ったのは一塊に過ぎず。
 新たな群れが現れたのを彼女は一瞥すれば。
「貴様たちの相手は彼女がしてくれるそうだぞ?」
 言えば、その脇から疾駆する影一つ。
 残像すら残る程の速度でその群れに突撃するのは篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)。
「踊れ、踊れ、葬送の桜よ。送り火となりて総ての不浄を灰燼と化し……」
 手にした彼岸桜の意匠の鍛たれた刀の刀身が解けていく。
 美しく、幻想的で、そして、儚い桜の吹雪が巻き起こる。
 解けた花弁を鬱陶しそうに振り払おうとした刹那、そこから一気に炎の華が開く。
 燃え盛る花弁に飲まれ、次々とゴブリンたちは灰にへと帰る。
 逃れようともがくも花の吹雪は何匹たりとも逃しはしない。
 そのことごとくを焼いて、天に還してゆく。
「……せめて仇は取るわ。戻らないものとしても……」
 美しき女たちは戦い続ける。その生命に報いるためにも。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シャノン・エルステル
あの惨状を見ておきながらまだ笑顔を浮かべるか…
私達を数だけで対処できると思っているなら、その傲りごと吹き飛ばし切り裂いてしまおう。

戦闘が始まったら「暴風の衣」を使用してから、戦場中を高速移動していくよ。
「属性攻撃」で風の威力を高めたとっておき、数だけが頼りのゴブリンを吹き飛ばすには十分だろうね。
中には危険を察知して距離をとろうとする敵もいるだろうけど、そういう敵は真空の斬撃で切り裂いていこう。

手数が足りないようなら「雷鎚の弾丸」も使っておこうかな。
切り裂く暴風に、穿つ雷。過剰かもしれないけど、私は人を殺しておきながら笑っているお前達を許しはしない。徹底的に殲滅するよ。


ナイア・アルハズラット
さて、真打は遅れて登場するって言うじゃない?
此処からは私も舞台に上がらせてもらうわ!

『クシュル・クシャルの鉄馬』に乗って、ゴブリン共に《盗賊の瞬撃》で突っ込むわよ!
正面のゴブリンはひき潰し、横から飛び掛かってる熱烈なファンには『アゴゥナグアの顎』のクイックドロウで額にサインしてあげるわ。
ごめんあそばせ!貴方達に恨みはないけど、これもお仕事なの!
さぁさぁ、死にたい子から前に出なさいな!



●真打ち登場、嵐のドレス
「真打ち、遅ればせながら登場よ!!」
 狂乱の魔術師が作り上げた地を征く漆黒の鉄塊。
 遠い明日に星々の海を駆ける馬の夢。
 ソレに乗って現れたるは美しき魔導人形・ナイア・アルハズラット(いずれ深淵に至る魔導書・f04959)。
 アクセルを全開、その勢いのままに突撃。
 群がり来たるゴブリンなどの物の数ではない。
 重量ある鉄塊が高速度のままで衝突する、ただそれだけの質量打撃で打ち砕かれる。
 ハンドルを切り反転、タイヤが横滑りに地を裂く。
 その美しき魔導人形に飛びかかろうとする不埒者がいた。
「ごめんあそばせ!! 貴方達に恨みはないけど、これもお仕事なの」
 ゴリ、と言う音が響く。
 それはゴブリンの口に大口径のショットガンが突きこまれた音。
 その名、アゴゥナグアの顎。
 魔導人形の魔力を媒介し、弾丸に熱が帯びる。
 トリガー、灼熱の散弾がゴブリンの口からそれを焼き払う。
 爆発四散、ゴブリンの頭蓋を破壊してなお、止まらぬ灼弾は群がっていたゴブリンたちに飛び火して焼き払う。
「さぁさぁ、死にたい子から前に出なさいな!!」
 白い雪のような肌の手を晒し、無骨に過ぎる似合わぬ大口径の顎(あぎと)を構えて狂乱の魔導書は告げる。
 ぎゃぎゃ、と声をあげ、魔導書を破壊せんとゴブリンが迫る。
 それをくすり、と笑い、ナイア・アルハズラットは告げる。
「前に出なさい、とは言ったけれど? 後ろにもご注意よ!!」
 刹那、暴嵐がゴブリンの背後で巻き起こる。
 本来、風と言うものに切断力と言うものは存在しえない。
 されど、その嵐はまるで刃の如き鋭さを纏い、ゴブリンたちを寸断する。
「あの惨状を見ておきながらまだ笑顔を浮かべるか……」
 怒りを纏ったシャノン・エルステル(実験機体・f00925)は刃の風を纏う。
 これぞ、ユーベルコード・暴風の衣(ストーム・ドレス)。
 嵐の刃を纏ったシャノン・エルステルは大地を蹴る。
 疾風の如き速度で疾駆するその身が纏うは嵐刃のドレス。
 ただそれだけでゴブリンの群れを寸断し、切り刻み、裂断する風のドレス。
 壁に足をつけ、さらにそこを踏みしめ、水平に跳躍する。
 それは風の刃を纏った弾丸の如く。
「私は人を殺しておきながら笑っているお前達を許しはしない……」
 徹底的な殲滅、それを胸に、少女人形たちの戦場蹂躙はまだ続く。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

河原崎・修羅雪姫
全世界サイボーグ連盟(全サ連)の仲間と参加。

「みんな、行くわよぉ! いまこそ全サ連の名を世界に轟かせるわよぉ!」
全サ連の戦旗を打ち振るい、
開幕でUC【ヘビーメタル・シャウト】を使う。

自らのサイボークボディとギターを電源コードでつなぎ、【エレキギターの旋律】を流し、聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
【楽器演奏14】【誘惑13】【鼓舞15】熱く、高らかに吠える。
『私は半人半機のメタルモンスター! 心臓はビス止めで、クロームの3重構造で出来ている!』

ゴブリンが接近戦を仕掛けてきたら、火炎放射器付きエレキギターの出番。
【範囲攻撃】【吹き飛ばし】で、文字通り焼き払い、吹き飛ばしちゃう!


佐之上・権左衛門
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】【POW 】おーおー、ぞろぞろと湧いてくる事。
それなら、新技いきますか。と何処からともなく浮かび上がるは何故か宙を舞う 【UC :あんぱん爆弾】。
「いけ」と促すとゴブリンの群れに突っ込んでいくあんぱん。
結果をみて「ノリと勢いで作った割には・・・?」
後は群れに突っ込んで倒れそうなゴブリン達に【なぎ払い・範囲攻撃・2回攻撃・毒使い】で追い打ちを。
回避は【残像・敵を盾にする・第六感】で。



●全世界サイボーグ連盟!!
「みんな、行くわよぉ!! いまこそ全サ連の名を世界に轟かせるわよぉ!!」
 河原崎・修羅雪姫(スノーブラッド・f00298)が全世界サイボーグ連盟の御旗を振りかざし、エレキギターを携える。
 ギュイィィィ、と言う轟音が剣と魔法の幻想世界に響き渡る。
「私は半人半機のメタルモンスター!!」
 シャウトする歌声は、雷鳴の如き旋律。
 かき鳴らされる音は内なる心からの咆哮。
「心臓はビス止めで、クロームの三重構造で出来ている!!」
 激しい音色は誰にも止められはしない。
 奏でる歌を誰にも阻ませはしない。
 響く歌声は彼女に続くサイボーグの男を奮い立たせる。
 トレンチコートをなびかせて佐之上・権左衛門(トレンチコートのバーバリアン・f00239)が彼女の前に立つ。
「それなら新技いきますか」
 パチン、と指を弾けばあんぱんが浮かび上がり宙を舞う。
 ……あんぱん? あんぱんである。
 どこからどう見てもあんぱんそれ他ならない!!
「行け!!」
 指を突きつければ空飛ぶあんぱん軍がゴブリンに殺到する。
 美味しそうな匂いを立てるそれに考えなしで馬鹿な彼らは食いついた。
 刹那、爆裂。
 爆発!! 爆裂!! 大爆発!!
 次々と口内で爆裂し、その脳漿を飛び散らせ息絶えていくゴブリン。
 それが食べ物ではない、とわかって逃げ出そうとする。
 されど、あんぱんはそれを逃しはしない。
 ほ~ら捕まえた、と言わんばかりに接触し、爆裂する。
「ノリと勢いで作った割には大戦果だな」
 狂乱、惑乱するゴブリンの群れに突撃すれば大戦斧を振り回し薙ぎ払う。
 あんぱんで混乱する群れを薙ぎ払いまくる。
「いい感じに大混乱ねぇ」
 河原崎・修羅雪姫もギターをかき鳴らしながら突撃し、火炎放射で焼き払っていく。
 戦場の大混乱は今だ続き、エレキギターの旋律は響き続けた。
 全世界サイボーグ連盟の御旗はなびく。
 我等、此処にあり、とそれを世界に示さんが為に。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

北条・喜夏
まだおんのかい!ったく、キリないなー……

しかし奴さん達、気に入らんなぁ。
戦争で人死にが出るんはしゃあないやろ。んま、避けれるもんなら避けたいけどなー。
ウチが厭なんは、奴さんの武器や。……なまくらなのも、錆びついてんのも。全部、痛めつけて殺すためやろ?
嬲り殺しっちゅうのは、ほんま好かんわなあ……
あのホトケさん達の顔見てみいや。可哀想に。一撃で死ねれば、どんだけ楽だったことか。

ちぃとばかし、本気出したろか。トサカに来てもうたから。
『千夜一夜の装甲旅団』。
目標、前方のクソッタレ共。――嬲り殺して意趣返しと行きたいがなあ。ちと手加減出来そうにないわ。
【一斉発射】!――奴らを骨一片たりとも残すなや……!


エメラ・アーヴェスピア
さて、撃滅の時間ね
どうやら容赦する必要はなさそうだし蹴散らしましょうか

まぁ突入したのは良いけれど…大部分での乱戦は同僚さん達に任せましょうか
私は部屋などに潜んでいそうなのをどんどん潰していくわね
『出撃の時だ我が精兵達よ』、編成はLv4を6体
建物内などを探索し、下記編成で進むわ
散弾銃装備三体を前衛にライフル装備の三体と私が射撃して近づく前に撃ち抜くとしましょう

一体でも残すと厄介そうだし、しっかりと確認していきましょう
これもお仕事のうちよ

※アドリブ・絡み歓迎


寺内・美月
〖戦闘団召喚〗で突入した兵とともに攻撃。突入した兵には適度に距離をとらせつつ、火力投射で確実に削らせる。自らは前線に出て戦う。遠距離では『完全管制制圧射撃』。近距離では『剣刃一閃』。味方の治療には『SSW式治療レーザー』を使用するなど、その時の状況に応じて使用する。


ダビング・レコーズ
自己診断開始……完了
全システム異常なし
損傷率、許容範囲内
戦闘行動を継続します

行動方針:POW

多数の敵反応を確認
敵兵力数を脅威度高と判断
対策の必要有り
効率的な殲滅の為、敵勢力密集地点へのプラズマ・バスターによる砲撃を開始
同時にユーベルコード、レイ・ガン・ビットを発動
彼我戦力の数的不利を補填します

敵は小柄な体躯を活用した近接機動戦闘が主体と推定
急速接近からの足払いを特に警戒
接近時はプラズマライフル及びプラズマブレードにより迎撃します



●我等戦線を構築せり
「まだおんのかい!! ったく、キリないなー……」
 悪態をついたのは北条・喜夏(武装召喚JKよしかちゃんとはウチのことやで!・f13043)。
 限りなく続くゴブリンの群れを見ればそうも言いたくもなる。
 喜夏には許せない事があった。
 それは彼らの背後に聳える何十もの亡骸。
 苦悶の顔を浮かべ、息絶えた彼ら。
 そして、ゴブリンたちの持つなまくらたち。
 そう、彼らは嬲って、痛めつけて、容易くは死なぬように、苦しませて。
 そうして死んでいった彼らの事を笑っていたのだ。
「トサカに来てもうたわ……!!」
 手をかざせば、召喚門が開かれる。
 開かれたそこから現れたるは無数の砲口、鋼の顎(あぎと)。
「戦車隊、前へ!! 目標、前方!! 射撃用意――――」
 手を大仰に天にかざし、そして前方の敵を見据える。
 ゴブリンたちは弓を構え、矢を放つ。
 されど、鋼鉄の獣たちにその程度、損害にもならない。
「――――奴らを骨一片たりとも残すなや……撃てぇッ!!」
 鋼鉄の砲火が咆哮する。
 放たれた弾殻がゴブリンの群れに降り注ぎ、爆裂する。
「嬲り殺し返して意趣返しと行きたいがなあ……ちと手加減できそうにないわ」
 撃て、と再度の号令、鳴り響く号砲数十、数百発。
 破壊を撒き散らしながら、絶望を撒き散らしながら。
 戦場の破壊の花が咲き乱れる。
 その破壊の花が咲き誇る戦場に、蒸気が満ちる。
「さて、撃滅の時間よ、私の勝利の為に出撃なさい」
 エメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)が呼ぶは魔導蒸気兵。
 蒸気の煙を吐きながら、兵隊は進む。
 迫りくるゴブリンたちは鋼の咆哮が鳴り響き、号砲の叫びが打ち砕く。
 隠れたるものにすら死を招く死神と化して。
 不意打ちなど決して許さない。
 最早建造物とも呼べぬ形骸化した瓦礫の山。
 されど潜める場所など幾つも存在する。
 そのことごとくを逃しはしない。
 隠れて襲うゴブリンも、隠れて逃れようとするゴブリンも。
 そのことごとくは蒸気を吐く兵隊の前に露と散る。
「一体でも残すと厄介そうだし、しっかりと確認していきましょう」
 一匹たりとも逃さず残さず、彼女の蒸気兵は歩みゆく。
 虱潰しの作業を続ける傍ら、旅団戦闘員が軍靴の音を高らかに突き進む。
 相手が数で来るならば、こちらも数で対抗するまで。
 突入した無数の兵士が火砲を構え、前方に火力を投射する。
 本来、数でひねり潰すはずだったゴブリンたちは圧倒的な質を誇る数によって蹂躙されていた。
 その破壊をもたらしたるは寺内・美月(地獄雨の火力調整所・f02790)。
 彼は自らの愛馬と共に先陣を切り、戦陣に立っていた。
 払うように振るう刀、一閃。ゴブリンの首が飛ぶ。
 返し刃で二閃、さらにもう一匹のゴブリンが血の海に沈む。
「前方の敵に火力を集中、敵の行動を封じ込めよ」
 彼の言葉と共に彼の持つ幾多もの鋼が浮かび上がる。
 その鋼とは、人類の生み出した科学技術、叡智の結晶。
「放て」
 言葉と共に、弾殻は放たれ、弾幕を一瞬の内に形成する。
 鉄火の雨に打たれ、文字通りのハチの巣となりてゴブリンたちは倒れ伏す。
 破壊の号砲が打ち鳴らされ、風穴を開けて血肉を飛び散らせる。
「一兵足りとも逃すな」
 戦闘旅団は火力を投射しながら突き進む。
 まるで無人の野を征くが如し。彼らにとっては数しか驚異でない敵は塵芥に過ぎない。
 そして、また一人――――否、一機、この戦場に降り立つ。
 空気を切り裂き、白銀機が戦場を弊害する。
「自己診断プログラム開始……。――――完了」
 全システム、オールグリーン。損傷率、許容範囲内。
 多数の敵反応を確認。敵兵力数を脅威度:高と判断。
 対策の必要性あり……算出完了。
「戦闘行動を継続します」
 背中のバーニアに火が灯り、轟、と言う音をあげ白き機体が浮かび上がる。
 ダビング・レコーズ(RS‐01・f12341)は滞空しながら武装を展開する。
 ガキン、ガキンと言う音をあげ、プラズマ・バスターが展開される。
 エネルギー出力が戦闘域に突入する。
「セーフティ、解除」
 ガキン、と言う音が響き引き金にかかっていたロックが外される。
「レイ・ガン・ビット、展開」
 自律機動端末が浮かび上がり、彼の周りに滞空。
 プラズマ・バスターの出力はなおもあがっていく。
「エネルギー、100%」
 ガンビットのセーフティが解除され、その砲口を群れに向ける。
 プラズマ・バスターの砲口が青く、蒼く、輝き始める。
「プラズマ・バスター、発射」
 トリガー、蒼き膨大な熱量を帯びたプラズマが前方に投射される。
 同時にレイ・ガン・ビットから高出力レーザーが放たれる。
 プラズマが着弾し、爆裂し、ゴブリンを焼き払い、消滅させる。
 レーザーがゴブリンを焼き払い、溶断していく。
「プラズマ・バスター、再充填」
 また、砲口に蒼き燐光が灯り、破壊の号砲を鳴らす。
 幾度となく突き刺さる破壊の光は遂にゴブリンを消し去る。
 そうして、猟兵たちの破壊の限りは尽くされた。
 遂には、ゴブリンは駆逐され、残るはただ一つ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ゴブリンキング』

POW   :    ゴブリン親衛隊の召喚
戦闘用の、自身と同じ強さの【杖を持ち、炎の魔法を放つ、ゴブリンメイジ】と【剣、盾、鎧で武装した、ゴブリンナイト】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    王の激励
【王による、配下を鼓舞する言葉】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
WIZ   :    ゴブリン戦奴の召喚
レベル×5体の、小型の戦闘用【奴隷ゴブリン】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●王たるもの
「ギャギャ……貴様らが我が領域を踏み荒らす不遜者か」
 ゴブリンを統べるもの。
 ゴブリンたちの頂点。
 ゴブリンたちの王。
 それが猟兵たちの前に立ちはだかる。
 杖をゴン、と叩けば、彼の周りに召喚陣が発生し、新たにゴブリンが生まれる。
 そう、これこそが際限なくゴブリンたちが現れた理由であり、原因である。
「ギャギャ、不遜なる者よ、今膝を折り、平伏せば赦してやろう」
 男は奴隷とし、女は孕み袋にしてやろう、とそいつは笑う。
 王の背後には、あられもない女たちが鎖に繋がれていた。
 その目は虚ろで、ぶつぶつ、とうわ言を呟いていた。
 この砦にいた男たちは、苦悶の顔で彼方へと去った。
 では、この砦にいた女たちは――――。
 此方にて、生きたまま地獄を味わされていた。
 そう、彼女たちは――――死んだ方がマシな状況にあった。
 ゴブリンの王は下卑た笑いを浮かべながら向き直る。
「さあ、どうする不遜者たち」
 屈せれば、男は楽に死なせてやろう。
 屈せれば、女は快楽と悦楽を見せてやろう。
 ゴブリンの王はどこまでも、どこまでも、ゲスでクズであった。
エメラ・アーヴェスピア
…特に言う事はないわ。手早く、確実に骸の海に沈めましょう
(※静かに怒)

どうやら前線を抑えられる人員は要るみたいね
なら、私は砲撃支援と行きましょう。『この場は既に我が陣地』…!
同僚さん達の後方、砲撃支援を行いやすい位置に砲台を展開
基本的に狙うのは、奴のユーベルコードによって増える分ね
行動する前に撃ち砕く…!何もできないままに沈んでいきなさい…!

出来るなら…一発は『我が砲火は未来の為に』で呼び出した大型の重砲(攻撃力重視)一門での砲撃を叩き込みたいわ

※アドリブ・絡み歓迎


イデアール・モラクス
アーハッハッハ!ゴブリン風情が孕み袋だと!?
これは傑作だ、魔術師気取りだけでも笑えるというのになぁ!

・行動
「良いだろう、私を魔術で屈服させられたら喜んでお前の雌となり孕み袋になってやる。
ただし貴様が負けたら…手足を捥いで永遠に私の肉奴隷だ!」
UC【鏖殺魔剣陣】を『全力魔法』で威力を増し、『範囲攻撃』で空を埋め尽くすほどの数に増やした上で『高速詠唱』を用いて連射。
「ゴブリンの王はムスコもキングなのかぁ?」
魔剣は命中したら敵を『串刺し』にして『属性攻撃』で刀身を発火させ『傷口を抉る』
もし敵が女共を盾にしても私は無慈悲に剣を突き立て、女ごと敵を屠る。
「クク、生きてても辛いだけだろ?」

※アドリブ歓迎



●鏖殺するは未来への砲火
「アーハッハッハッハッ!! ゴブリン風情が孕み袋だと!?」
 哄笑する、その愚かさに。
 暴虐を司りし魔女・イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)は嘲るように笑う。
「良いだろう、私を魔術で屈服させられたらなぁ!!」
 魔法陣が走り、魔力の燐光が立ち上る。
 空に描かれるは破壊の兆し、仇なすものを殺戮せしめん魔力の剣。
 無数の魔力光を帯びた剣が嵐の如く降り注ぐ。
 地を砕く轟音を響かせ、呼び出されたゴブリンたちは肉片へと散る。
「どうした、私を孕み袋にするんじゃなかったのか?!」
 暴虐の限りを尽くす剣雨はゴブリンキングが呼び出し続ける下僕を血の露へと化す。
 敵を貫き、串刺しにした魔剣は自ら燃え盛り、その傷跡を焼き払い、骸を灰へ返す。
 すでに生きながらに死んでいる女を盾にしようとも、その暴虐は尽きない。
「クク、生きてても辛いだけだろ?」
 盾にされた女諸共魔剣の焔(ほむら)は葬送の炎と化して燃やし尽くす。
 ゴブリンの断末魔はあれど、女の悲鳴はない。
 むしろ、終われる事に喜びすら覚えてか、穏やかに微笑んで逝く。
「……ッ、手早く、確実に骸の海に沈めましょう……!!」
 その鮮烈で、熾烈ながらも穏やかな死に様を見てエメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)も手を振り上げる。
 それが振り下ろされると同時、魔導蒸気砲が、陣地に具現する。
「ここは既に、私の砲撃陣地よ!!」
 弔砲にも似た轟音が鳴り響き、新たに召喚されたゴブリンたちを打ち砕く。
 幾度となく打ち鳴らされるそれは生きながらに死んでいた女たちへの手向け。
 打ち砕かれる骸は無数に積み上げられていく。
「ぎゃぎゃ、代わりは幾らでもいる!!」
 ゴブリンキングは下卑た嘲笑を浮かべ、さらなる下僕を呼び出し続ける。
 されど、号砲の雨は鳴り止む事なくその骸を過去の海へと返し続ける。
「ぎゃぎゃ、だが、それがいつまで持つ?」
 嘲笑したゴブリンの長。されどエメラ・アーヴェスピアはそれに答える事をしない。
 無言で産み出された蒸気機関にて駆動する魔導砲。
 それは巨大で、無骨で、飾り気はなく。
 打ち砕く意思のみがこめられた鋼の砲塔。
 その砲火は未来の為に放たれるモノ。
 失われた未来を思って放たれた鋼の叫びは、ゴブリンの王を打ち据える。
「ぐ、ぎゃあ!?」
 苦悶の声があがる。その過去の残照は一撃では打ち砕けぬ。
 されど、彼女の怒りをこめた切実なる叫びの一撃、それは確かにこの地獄の王に刻まれた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

篁・綾
…酷い。こんな……

ただまずは【おびき寄せ】【時間稼ぎ】【誘惑】を駆使し、蒼くなって逃げるような動きを取るわ

相手の様子を見つつ間合いを見極め、
【目潰し】【マヒ攻撃】【呪詛】【属性攻撃】【フェイント】【2回攻撃】【鎧無視攻撃】を駆使して、UC【涅槃迷桜】を発動させ、月光と狐火と桜吹雪を撒き散らすわ。

攻撃に対しては【見切り】【第六感】で動きを見極め、【残像】【フェイント】UC【桜花絶影】を駆使して回避を試みつつ、
自分の間合い内なら【なぎ払い】【カウンター】、必要なら【衝撃波】を織り交ぜ反撃。
回避困難な場合は【オーラ防御】【武器受け】で受ける。

………絶対に許さないわ!外道、贖いは、その血で果たせッ!!


シャノン・エルステル
人々を傷つけ、殺し、奪い、汚す悪鬼。その王であるお前はここで討つよ。罪なき者へのこれ以上の暴虐は何があっても阻止してみせる。

「アイアンクラッド」を装備して戦闘に望むよ。
遠距離戦を挑んでくるなら銃弾による遠距離攻撃「スナイパー」で、近接戦を挑んできたなら銃剣を使った刺突攻撃「串刺し」で対応しながら戦おう。
さあ悪鬼共、死にたい距離で挑んできなよ。

銃撃でも刺突でもいいから攻撃によって相手の体勢を崩せたなら、そのまま「バヨネット・チャージ」を発動するよ。
突撃時は速度と殺意を銃剣に乗せて一気に突撃します。多少の危険は「覚悟」の上だよ。
あの傲慢な笑みを消し去ることが出来るなら、損傷なんて恐れはしないよ。



●償いは血にて贖うが如し
 篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)は絶句した。
 積み上げられた苦悶の亡骸もそうだった。
 しかし、生きながらにして死んだも同然の女たちの惨状。
 最早惨劇に等しいそれを見て、言葉すら出なかった。
「……酷い。こんな……」
 思わずこぼれ落ちた一言。
 それが聞こえたのかゴブリンの王は笑う。
「酷い? 我等の為の礎となれたのだ、歓喜で咽び泣いて喜ぶべきであろう!!」
 王はぎゃぎゃ、と大きく笑った。
 その言葉が発されると同時、綾は疾駆した。
 その周りに狐火が舞う。月の光が彼女を照らす。
 桜吹雪が同時に舞い散る。
 疾駆する姿は影すら踏ませず、残影を残し、白刃は鞘より抜き放たれる。
 一閃、召喚されたゴブリンたちの首が飛ぶ。
「……絶対に許さないわ!! 外道、贖いはその血で果たせッ!!」
 白刃が閃き、一閃。
 鈍い音が響き、それは杖にて受け止められた。
「ぎゃぎゃぎゃぎゃッ!! 貴様も同じ末路を味あわせてやるわ」
 美しい女狐を見てゴブリンの王は舌なめずりをする。
 無言で放たれるは返し刃、それはゴブリンの王を一閃する。
「王に傷を負わせるとは、不敬者め!!」
 ゴブリンの王が炎を放つ。
 一歩、二歩、と地を踏みしめ、刹那の見切りにてそれを流す。
「いつまで避けきれるか見ものよ!!」
 篁・綾にそれを避け続けるつもりはなかった。
 避ける必要もなかった。
「人々を傷つけ、殺し、奪い、汚す悪鬼。その王であるお前はここで討つよ」
 甲鉄の名を冠するライフル銃、その銃に誂えられた大型銃剣を構え切り込む影があった。
 シャノン・エルステル(実験機体・f00925)はそのまま肉薄する。
「貫いて、撃ち砕く!! チャージッ!!」
 その刃がゴブリンの王に突き刺さる。
 肉を刳り、骨を砕き、血が溢れた。
 同時に撃鉄は起こされ、引き金は引かれる。
 破裂音が響き、ゴブリン王の傷口が弾けた。
 零距離で特殊強壮弾が放たれたのだ。
「ぐ、おおお?!」
 痛みにゴブリンの長の叫びがあがる。
 その痛みにふらついた所に篁・綾の白刃が振り下ろされる。
 さらなる傷を負い、ゴブリン王が退く。
「おのれ、おのれおのれおのれ、我等に嬲られるがお似合いの雌どもがぁ!!」
 ゴブリンキングは荒ぶり怒り、さらなる群れを呼び覚ます。
 王の号令を受けたゴブリンたちは武器と盾を打ち鳴らし、己を鼓舞する。
「さあ、悪鬼共、死にたい距離で挑んできなよ」
 シャノン・エルステルがライフルを構え、篁・綾が桜の刀を構える。
 ゴブリンたちは雄叫びをあげ、戦いはなお続く。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

北条・喜夏
おーおー、ようやく大将のお出ましかー。待ちくたびれたで。

………………ッ、反吐が出るわ……!姉ちゃん達も可哀想に……

――んま、ヤなもん見させてもろて、頭冷えたわ。……自分、楽に死ねると思うんやないで?
おーし、「からびん」、行こかー。悪ぃなー、こんなんの相手させて。

『其は七発目の弾丸』。先ずは指先から。
次は耳、そして目ン玉。
肘、膝、肩。
ああ、その声も聞きとうないな。喉も一発ブチ抜いたろか?

【スナイパー】。外すつもりは毛頭ない。精々、のたうち回ってや。
止めは他の方に任せまひょ。

姉ちゃん達も、これ以上苦しむ前に、介錯してやりたいもんやけど。
ンま、誰かが治してくれる事に期待しとくで。
それが駄目な時は――


ダビング・レコーズ
大型の敵反応を感知
敵指揮官級にゴブリン召喚の能力を確認
これを無力化しない限り敵戦力の無限供給はほぼ確定的であり砦制圧は不可能です
組織的行動も敵指揮官級に起因するものと推察
以上を根拠に任務遂行にはゴブリンキングへの直接打撃が急務であると判断
友軍と協働し目標を撃破します

行動方針:SPD

ゴブリンキングへの強襲を敢行
レイ・ガン・ビットを展開、戦線撹乱を試みます
撹乱成功後バリアシールド・ジェネレーターを起動、被弾衝撃を軽減しながら脚部サブ・スラスターによる高速滑走でゴブリンキングへ接近
接触可能範囲に到達次第、プラズマ・バスターでの零距離射撃を実行
砲身損壊、自己損傷は許容し目標の確実な排除を最優先とします



●7つの弾丸、灼熱の弾殻
「おーおー……ようやく大将のおでましかー。反吐が出るわぁ……」
 その惨劇を見据え、睨みつけるように大将たるゴブリンの王を見る。
 巨砲の一撃を受け、桜の刃を受け、銃剣で貫かれなおも健在するそいつ。
「――――んま、ヤなもん見させてもろて、頭冷えたわ」
 ――――自分、楽に死ねると思うんやないで。
 北条・喜夏(武装召喚JKよしかちゃんとはウチのことやで!・f13043)の怒りは冷たく、深く、静かであった。
 構えたるは「からびん」……ボルトアクション式のライフル銃だ。
 弾頭を込め、構え、引き金は引かれる。
「eins.」
 破裂音が響き、指先が吹き飛ぶ。
 さらに引き金が引かれる。
「zwei.」
 耳が弾け飛び、薬莢が弾き飛ばされる。
 トリガー、トリガー、トリガー。
「drei,vier,fünf.」
 引き金が引かれる度に薬莢が地に落ちる音が響く。
 目に鉛弾が突き刺さり、王の視界の一つが潰される。
 肘にめりこめば、腕はろくに使えなくなる。
 膝が崩れ落ち、鮮血の海を地に作る。
「sechs.」
 さらに引き金が引かれ、その肩が弾け飛ぶ。
 最後の弾体がこめられ、引き金は再度引かれる。
「sieben!!」
 喉に最後の一撃は打ち込まれる。
 骸の海に帰さんとする鉛の弾殻七発。
 其は七発目の弾丸、デア・フライシュツ――――正に魔弾の射手。
「外すつもりは毛頭ない。精々のたうち回ってや」
「お、おのれ……おのれ、おのれ……雌が……雌がぁぁ……!!」
 苦悶の声をあげ、屈辱にまみれた声をあげるゴブリンの頂き。
 されど、行動を移す前にすでに切り込むものがいた。
 白銀の装甲を虚空に晒した戦う為に生まれし者・ダビング・レコーズ(RS‐01・f12341)。
 脚部スラスターより青い火がその身をさらに加速させ、肉薄。
 ごつん、と言う音が響く。
 それは、すでに展開されていたプラズマ・バスター。
 出力が一気に戦闘域を超え、最大出力と化す。
 砲口が赤熱し、限界を超えつつあることを示すが、彼はそんなものを厭わない。
「プラズマ・バスター。発射」
 至近距離で、その破壊の劫火は放たれる。
 砲口が自ら放った熱で焼けただれ溶解していく。
 放たれた膨大な熱量でその白銀の装甲が赤熱する。
 されど、それを許容した一撃は、ゴブリンの王の骸を焼き尽くしていく。
 その熱量はその体を突き抜け、蒼空に一筋の蒼き炎を残す。
 自らの身体に風穴を開けながらもなお、その王は生きていた。
「貴様ら……ただでは、ただでは済まさん、済まさんぞ……ッ!!」
「……ええ加減にせえよお前」
 うんざりしたように北条・喜夏は吐き捨てた。
「敵性存在の健在を確認。作戦行動を続行します」
 機械的な声を響かせ、ダビング・レコーズはプラズマライフルを構え直した。
 ゴブリンの王、今だ健在。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ドリスコ・エボニス
見事なゲスっぷりだな、感心するよ
だからこそ心置きなくぶっ潰せる

オレはいつもとやることは変わりない
真っ直ぐ行ってぶっ潰す
あらかじめ奴さんが長く苦しむように武器には呪詛と毒を仕込んでおく
ダッシュで迅速に間合いをつめる、怪力と力溜めで力を最大限にしてからの捨て身の一撃によるグラウンドクラッシャー
遠慮はいらない二回攻撃だ
相手からの攻撃には戦闘知識と野性の勘を生かして回避をしてみる
隙あらばカウンターを狙う感じだな

ゴブリンの王とはいえ所詮はお山の大将よ


死之宮・謡
アハハ、アハハ、アハハハハ!漸クダ、漸ク出テ来タカ!サァ壊ソウ、彼奴ノ脳天ブチ砕イテ脳髄ヲ撒キ散ラソウ!サァ殺ソウ、彼奴モ彼奴ノ取リ巻キモ唯一人ノ例外モ無ク殺シ尽クソウ!降伏?冗談ジャァナイ!コンナニ楽シソウナ敵ガイルノ二止メル訳無ナイダロウ!私ノ身ガ欲シイナラ私ヲ打チ倒シテミセロ、敗者ハ勝者ニ従ウサ!ダカラ、今ハ、此ノ私ヲ楽シマセテクレヨ!

折角ダ、オ前エモ一緒ニ征コウカ【血濡れの軍馬】!ソレジャァ突撃ダ!【天燐血統装具】展開!



●竜鬼乱舞
「見事なゲスっぷりだな。感心するよ」
 ドリスコ・エボニス(蛮竜・f05067)は大戦斧を肩に担ぎつつ嘆息した。
 ああ、こういうゲス相手ならば問題はない。
「心置きなくぶっ潰せる」
「潰されるは貴様らであるわ……!!」
 最早死に体であるはずの体を突き動かすものはなにか。
 理解する必要などはない。
 大戦斧を構え、身を縮め、疾駆する。
 踏みしめた大地がその勢いにひび割れる。
 その武器を握りしめた腕が膨れ上がり、ミシミシと音をあげる。
 あまりの力に骨が悲鳴をあげる。
「うぉぉぉぉりゃあッ!!」
 全身の筋肉と言うばねを使い、振り下ろす一撃は放たれる。
 ゴブリンの王がその威力に吹き飛び壁に叩きつけられた。
 振り下ろした大戦斧は大地に突き刺さり、そこを陥没させる。
「……お、のれぇッ!! 不遜者がぁッ!!」
 ゴブリンの王が杖から炎を放つ。
 数度ステップ、積み上げた戦闘経験から来る知識がそれをかすらせもしない。
 おまけとばかりに足元に積み上がっていた瓦礫を蹴り飛ばし、ごつん、と言う音をあげその頭にぶち当てた。
「ゴブリンの王とはいえ所詮はお山の大将よ」
「不敬であるぞ貴様ぁッ!!」
 吠え立てた王に影が差す。
 何事か、と上を見上げれば刹那、王の身が裂かれ血が奔る。
「アハハ、アハハ、アハハハハッ!! 漸クダ、漸ク出テ来タか!!」
 サァ、壊ソウ、彼奴ノ脳天ブチ砕イテ脳髄ヲ撒キ散ラソウ。
 サァ、殺ソウ、彼奴モ彼奴ノ取リ巻キモ唯一人ノ例外モ無ク殺シ尽クソウ!!
「降伏? 冗談ジャァナイ!! コンナニ楽シソウナ敵ガイルノニ止メル訳ナイダロウ!?」
 私ノ身ガ欲シイ? ナラ私ヲ打チ倒シテミセロ!!
 彼女の戦闘の理、それは勝者が常に正しく、敗者は勝者に従うものだから。
 だからこそ、彼女は自らの欲求に従い叫ぶ。その血肉に刻まれた本能に従い。
 だから、楽しませろと叫ぶ。それこそが彼女の欲求であり本能だから。
 自らの身を天穹血戦体に変じさせる。
 血煙を纏いながら、喚ばれたゴブリンたちは即座に血の露と化し、彼女の纏うモノの一つとなる。
「アハハ、アハハ、アハハハ!! サァ、楽シマセテクレヨ!!」
 哄笑しながら、無数に沸き立つゴブリンを血の海へと沈める。
 その姿は悪鬼などよりもよっぽど鬼のようだった。
 その姿は殺戮鬼と呼ぶに相応しく、よっぽど悪鬼だった。
 彼女に比べれば、悪鬼の如きであったゴブリンの王など、ただの下衆でしかなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

河原崎・修羅雪姫
全世界サイボーグ連盟(全サ連)の仲間と参加。
「ゴブリンキング、今更あなたの悪行をどうこう言うつもりはないわぁ。ただ黙って死になさい。……っていうか、コロス!」
久しぶりに激高した修羅雪姫。

おもむろに愛用の巨銃【20mm口径リボルバー・フリークスハンター】に、
【特殊弾】(爆烈弾)でゴブリンキングとその護衛を狙って【吹き飛ばし】【範囲攻撃】&UC。
女性や仲間を巻き込みそうなら【特殊弾】(徹甲弾)で、
女性達を避けて貫通射撃する。

キングの取り巻きが居なくなったら【鉄塊剣】で仲間と一緒に吶喊。
【鎧砕き】でキングの局部を鎧の上から粉砕する。

戦後、女性が生存しているなら、【催眠術】でつらい体験を忘れさせる。


佐之上・権左衛門
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】ったく、胸糞悪い連中の親玉もやっぱり胸糞悪いな。だがこれで罪悪感なく倒せるな。 と【挑発・おびき寄せ】をしてキングがこっちに来たら徐に【手を繋ぐ】をし、そのまま周囲を【なぎ払い】ながら、【投擲・吹き飛ばし】、空中で受け身が取れない所をUC 【揺らめく人型の何か】で思いっきりぶん殴る! トドメになったらこうとでも言っておこうか。 「テメーは俺ら猟兵を怒らせた。敗因はそれだけだ」と。 被害者になった女性達には修羅雪姫と同じ様な【催眠】を使い、手伝う。



●鋼の機人の御旗の下に
「ゴブリンキング、今更あなたの悪行をどうこう言うつもりはないわぁ」
 河原崎・修羅雪姫(スノーブラッド・f00298)は穏やかだった。
 20mm口径のリボルバー、怪物殺しと銘打ったフリークスハンターを携える。
「ただ黙って死になさい。……っていうか、コロス!!」
 穏やかだと思ったのは振りだった。
 むしろ激高していた。
 特殊弾を装填し、撃鉄を起こす。
 構え、引き金が引かれる。
 重々しい音をあげ、その腕が反動で打ち上がる。
 着弾と同時に炸裂、それだけでゴブリン王の取り巻きは消し飛んだ。
 そして新たに構えられたモノ、それは。
 とても大きく、分厚く、そして重く、まるで鉄の塊としか思えない武器。
 その名、鉄塊剣。
 踏みしめた大地が、その踏み込みの強さを示すかの如く陥没する。
 弾丸の如く飛び出した河原崎・修羅雪姫が、鉄塊剣を薙ぎ払うように打ち込む。
 ついでに鎧砕きで局部を砕くように打ち払う。
 何かが潰れたような音を響かせ、ゴブリン王の体が吹き飛ぶ。
 吹っ飛んだ先にいたのは佐之上・権左衛門(トレンチコートのバーバリアン・f00239)。
「胸糞悪い連中の親玉もやっぱり胸糞悪いな」
 だが、これで罪悪感なく倒せるな、とつぶやけば吹き飛んできたゴブリンキングの手を掴む。
 そのままぐるぐる、と周りを薙ぎ払うようにぐるぐると回転する。
 ゴブリンキングの体が壁やら瓦礫やらにぶつかり、生々しい音をあげる。
 だが、そんなこと関係ないとばかりに振り回し続ける。
 じょじょに肉で水を打つような音となるが知ったこっちゃねえ。
 遠心力による加速度が最高に達した所で、王の身は虚空を舞っていた。
 そう、投げ飛ばされたのである。
 空中で無防備なままの王に、佐之上・権左衛門の背後から何かが浮かび上がる。
 人の形をしたような、得体の知れない何かは、拳のようなそれを構えた。
 そして、その拳のようなナニカは無数に放たれ、ゴブリン王を打ち据えていく。
 見えないナニカに打ち据えられながら、その身に拳型が打ち込まれる。
 されど逃れる場所などはない。
 終わりのない乱舞を受け、打ち上げるような一撃。
 宙を数度ぐるぐる舞ってからゴブリンキングは強かに地に叩きつけられる。
「……お……のれ……おのれ……ぇ……」
「まーだ生きてんのか。頑丈だな」
 最早すでに死に体、されどその身は今だ骸の海に還らず。
 されど、その息の根は風前の灯だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ナイア・アルハズラット
あら、ほんとゲスの極みね?
料金分だけ働いて済まそうかと思ってたけど……これにはむかっ腹が立ちましたわ。
良いでしょう……良いでしょう!
アナタには『今膝を折り、平伏しようとも絶対に許しはしない』と宣言してあげるわ。
魔女の恐ろしさを教えて差し上げる。

『ミレナリィ・アイズ』を起動、ゴブリンキングの召喚術を【情報収集】【学習力】して【高速詠唱】にて《ミレナリオ・リフレクション》で再現してあげるわ。
プライドの高い愚か者の心をへし折るには、相手の得意分野を圧し折ってやるのが一番なのよ。
やることなす事全部相殺してやるわ。
……しっかし、下衆を召喚する術式かぁ……記録はしておいてあげるけど、要らないわね、コレ。



●膝を折り、平伏しようとも許される事なく
「あら、ほんとゲスの極みね?」
 月を背後に、美しき魔導人形・ナイア・アルハズラット(いずれ深淵に至る魔導書・f04959)はゴブリンキングを見下ろした。
 強者のオーラを感じさせぬその女に、ゴブリンキングは奮起する。
 この女を捕らえ、盾にして、逃げおおせるのだと。
 逃げおおせた先で、また自らの軍を作り上げればいいのだと。
「ゴブリンども、あの女を、捕らえろぉ……!!」
 戦奴のゴブリンたちが召喚される。
 殺到するように群がるゴブリンたちを見やれば、蠱惑的に少女魔導書の口が歪む。
「魔女の恐ろしさを教えて差し上げるわ!!」
 紡がれたる術式は、まるで同じ。
 鏡写しかの如く。
 戦奴のゴブリンが産み出され、ゴブリンとゴブリンが互いに食い合う。
「ば、馬鹿な……でろ、でろ、我が下僕……!!」
 ゴブリンメイジとゴブリンナイトが呼び出される。
 されど、鏡写しの如く、それすらも模倣され、互いに殺し合う様を見せつけられる。
「馬鹿な、馬鹿な、馬鹿な、馬鹿な、馬鹿な……!!」
 何故だ、何故こんな少女にすら、自らのソレが真似される。
 何故だ、何故こんな覇気もない少女に自らの下僕が蹂躙される?
「何故だ、何故だぁッ!!」
 ゴブリンキングの叫びが響く。
 それを聞けば、ナイア・アルハズラットは小さく首を傾げた。
「仕方ないのよ? だって私、魔女だもの」
 くすくす、と笑い、月光を纏った少女人形は人差し指を立てる。
 そして、そっとあるがままの事実を突きつけるように、その指でゴブリンキングを示す。
「さあ、終わらせましょう。聖人には聖人に相応しい死に様があるように」
 歌うように紡がれたのは魔法陣。
 されど、その魔法陣はあまりにも歪で、あまりにも狂気に満ちていた。
「外道には外道に相応しい死に様があって」
 その紡がれた魔法陣からナニカが這い上がってくる。
 腐臭を漂わせ、されど見えないナニカがやってくる。
「下衆には下衆に相応しい死に様があるのよ」
 それは猟犬。
 放たれたのは走狗である。
「下衆の最期は狗の餌が相応しいわ」
 見えない走狗が疾駆し、ゴブリンの王に食らいつく。
 言葉すら発せないままに、その骸は貪り食われる。
 貪り喰らわれながら、その見えない走狗と共に狂気の魔法陣に沈みゆく。
 死に様を興味なさげに一瞥すれば、少女人形は思考を巡らせる。
「……しっかし、下衆を召喚する術式かぁ……記録はしておいてあげるけど」
 ――――要らないわね、コレ。
 ゴブリン王の最大にして最強の秘術は、美しき魔導書にとっては無用の長物であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月05日


挿絵イラスト