スペースシップワールドを旅する一隻の宇宙船。
「よぉおおし! いいぞ! イケる、イケるぞー!」
その船の電脳空間を制御する電脳魔術師の少女は、電脳空間内部で極限の集中力を発揮しホログラムのキーボードを叩いていた。目が追いつかない超高速のタイピング。血走り隈が浮かぶ目を限界まで見開き、ヤバイ感じにキマッたテンションで少女は眼前のホログラムの画面を睨んでいる。
少女が魂すら賭けていそうなほど集中しているもの、それは。
「つ、ついに、ついにキター! ココ、コイツを倒せばアタシがチャンピオンッ! トップゲーマァアア!!」
オンラインゲームである。ジャンルはFPSで、この日は大会があり、優勝すれば(この宇宙船内に限り)トップゲーマーとして記されることになる、らしい。
ともかく、タイムは残り少なく、あとは一人を倒すだけ、というところまできた少女は今こそ栄光を手にせんと全力をゲームに注ぐ。ついで片手間に電脳制御の仕事をこなす。
だからこそ、気づかなかったのかもしれない。
「ッしゃおらチネやぁああ!」
自身のセキュリティを突破してインストールされてしまった『呪いのオンラインゲーム』に。
「……は?」
気づいた時には見知らぬ景色。どこを向いても廃ビルだらけ。空はどんより灰色。自分の姿はゲームやってる時そのまま。
さらにガチャガチャ、ぎゅいんぎゅいん、と多数の足音とエンジン音と金属音。あと背筋の凍るような敵意とか殺意とか。
視界の片隅にはレーダーやコンパス。頭上にはゲームで使ってるハンドルネーム。そうかこれはゲームか。VR系のヤツか。
理解した少女は空を仰ぎ、息を吸う。
「ふ、ふふ、ふざけんなぁああああ!!」
叫ぶ。危険とわかっても叫ばずにはいられない。状況はさっぱり読めないが、命の危機ということはわかった。
●ナウ・ローディング
「よーし、集まったか? ブリーフィング始めるぞォ」
グリモアベースにてワン・イーナ(シンギュラリティ・f30274)は複数の資料映像を空間に投影し、今回の予知を話し始めた。
「今回はちと特殊な案件になる。猟書家だ」
猟書家。その言葉を聞いた猟兵たちに緊張が走る。
最近になって活動を始めた幹部猟書家たち。すでにいくつもの事件が複数の世界で起きており、放っておけば、オウガ・フォーミュラはオブリビオン・フォーミュラへと進化し、世界では再びオブリビオンが蘇り始めてしまう。
「事のデカさがわかったな。じゃあ本題だ。世界はスペースシップワールド。この世界じゃ最近、『呪いのオンラインゲーム』ってやつが流れてるんだ。呪いって通りろくでもない代物で、プレイしたら脱出不可能、ゲーム内で死んだら現実でも死亡のクソゲーだよ」
どんなにゲームが面白くても、現実になっては台無しである。仮初の遊戯であればこそ、本気と全力を賭けられるのだ。
「ましてや、強制的にインストールされてプレイさせられるんだぜ」
ゲームは選んで遊ぶもの。強制されるものではないはずだ。
「んで、この『呪いのオンラインゲーム』に捕まったやつがいる。ある宇宙船で電脳空間の制御に携わってる電脳魔術師が、このゲームに捕らわれた。スペースノイドの少女(14)で、『チタン』ってハンドルネームの凄腕ゲーマーだ」
資料映像の一つを拡大する。そこには髪はぼさぼさ伸び放題、目元に隈、猫背、だらしない恰好で頭に電脳ゴーグルを着けた少女が写っている。ゲームの合間に仕事をし、ゲームのために生きている生粋のゲーマーであり、船内でも有名人だとか。
「彼女を救出してもらうために、皆にも件のゲームにアクセスしてもらう。俺が転移で彼女のそばに飛ばす。問題は、ゲーム内じゃユーベルコードが使えねぇんだ。なにせゲームだからな」
さらに言うなら装備などの持ち込みもできない。これでは猟兵として戦いようが無い。
だが、当然無策で行ってこい、などと言ったりはしない。
「そこで『チタン』に協力してもらう。彼女は優秀でな、このゲームを解析してチートコードをぶち込むことができる。これで回数制限付きだがユーベルコードが使えるし、装備も再現してもらえる。だが、そうなりゃ当然相手は排除に来るだろう……そこは、皆が彼女を守りゃいい」
『チタン』がチートコードを打ち込み、猟兵が彼女を守る。それがこの戦いを制する方法になるだろう。あとは、このゲームの解除だ。
「ゲームを抜け出るにはクリアが……正確にはボスの撃破が必須だ。ボスは幹部猟書家『ドクトル・アメジスト』。天才電脳魔術師ってやつで、ゲームをばら撒いてる犯人でもある。こいつを倒せ」
別の資料が拡大される。『ドクトル・アメジスト』はクリスタリアンの女性、電脳魔術師で白衣が特徴、ゲーム最奥の工房にいるという。撃破できれば脱出。失敗すれば、自分たちの死が待ち受けている。
「纏めるぞ。『呪いのオンラインゲーム』に侵入し、捕らわれた電脳魔術師『チタン』と協力してボス『ドクトル・アメジスト』を倒し、クリアして脱出せよ。ようは初見ノーコンテでゲームクリアしろってことだ」
わかりやすいだろ? とワンは笑う。それは解決することを確信している信頼の笑みだ。
手にキューブ状のグリモアを出しながら、彼は告げる。
「後は、ああ、そうだ。ジャンルはFPSだってよ。敵はNPCだから気にせずぶっ飛ばしちまえ。じゃ、行ってこい!」
グットラック、良き闘争を。
松六
キャバリア投下、スタンバイ! 松六です。
今回は幹部猟書家シナリオとなります。敵は『ドクトル・アメジスト』、いわゆるデスゲームと呼ばれるお話になります。
現代~近未来を想定したFPSオンラインゲームでドンパチやっていただきます。少々特殊なシナリオになるので、以下に記載しておきますね。
●補足
2章構成です。1章はゲーム攻略、2章はボス戦です。
ジャンルはFPS、想定は現代~近未来、レベルやステータスがあるタイプ。装備はだいたいなんでもあり。素手、剣、銃、戦車、キャバリアなど大概OKです。『チタン』がなんとかします。
UCが使えません。協力者の電脳魔術師『チタン』がチートでそれっぽく再現します。1,2回まで使えます。
ステージは廃ビル街。けっこうデカくて広い。最奥の工房にボス。道中に敵いっぱい。兵士とか戦車とか超兵器的な何かとか。
『チタン』を守ってください。彼女は皆さんと一緒に行動し、指示を聞きますので何かあればどうぞ。
プレイングボーナス(全章共通)……チートコードを打ち込み続ける電脳魔術士を守る。
それでは、皆さまの冒険の一助となりますように。
●ハンドルネーム『チタン』
電脳魔術師、少女(14)、ゲーマー。
ゲームの合間と暇とついでで仕事をする自堕落引きこもり系スペースノイド。非コミュ障。チート嫌い。
あるゲームの大会中に捕らわれトップを逃した上、よくもアタシにチート使わせたな、と怒り心頭。
猟兵と聞けば協力してくれる。
第1章 冒険
『呪いのオンラインゲームをクリアせよ』
|
POW : 困難な状況に対して正面から挑戦し、その困難を打ち砕きゲームをクリアに導く
SPD : 裏技や抜け道を駆使する事で、ゲームの最速クリアを目指す
WIZ : 多くのデータを検証して、ゲーム攻略の必勝法を編み出す
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●電脳遊戯戦争、開戦
廃ビルの一つで、熾烈な銃撃戦が起こっていた。
「ちょぉおおっと多すぎねーか!? バランスおかしーだろ!」
部屋の一つに身を隠し弾幕をやり過ごす『チタン』は、銃撃に負けないほどの大声で叫んだ。大量のロボット兵士に追い立てられて、もはや背水の陣。
チートで増産したグレネードを三個ほど投げ込んで吹っ飛ばすが、すぐに増援が来る。
「あんなところに警報があるとは思わねーだろ!? ふざけんなー!」
愚痴をこぼせど敵は減らない。誰か助けてくれ、必死な願いは、ついに届くことになる。
猟兵の到着だ。
ヘスティア・イクテュス
ヘスティア・イクテュス助太刀に見参ってね
FPSね、あまりやらない…っていうかリアルで十分っていうか
まぁ、つまり(ミスティルテインで兵を撃ち抜き)得意分野ね
武器は慣れたミスティルテイン
周囲を探索&戦力としてチートでプチヘス達を召喚
戦争は数よ!【集団戦術】
もし必要ならティターニアで『空中戦』ね
地形の利もばっちしってね!
強い敵にはプチヘス達を合体!ビッグヘスにして
マイクロミサイルの『一斉発射』でトドメね
リアル宇宙戦艦を相手にするよりは楽すぎて強敵感が無いわね…
「ヘスティア・イクテュス、助太刀に見参ってね」
「うえ!? 誰!?」
突然、部屋の中に現れたヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)に『チタン』は驚いた。
「わたしは海賊SkyFish団の船長よ。そして、あなたを助けに来た猟兵なの」
自称、海賊SkyFish団の船長の言葉に『チタン』は驚き、これで勝ったわと喜ぶ。だがそれも束の間、敵部隊の銃撃音が鳴り響くと、叫びながら身を低くした。
「それで、あなたにお願いしたいことがあるの。いいかしら?」
「あ、アタシにできることなら!」
お願いを聞き、『チタン』はほんの少し顔をしかめたものの、すぐに肯定を返す。反撃の時が、きた。
装填のために、ほんの少しだけの間止む銃撃。その隙を使い、扉を開けて堂々と通路に出てくるヘスティア。
「FPSね、あまりやらない…っていうかリアルで十分っていうか」
猟兵として、海賊として、撃って撃たれては慣れたもの。
「まぁ、つまり」
装填を終え、通路に顔を出したロボット兵士を可変型ビームライフル、ミスティルテインで撃ち抜き。
「得意分野ね」
チートコードで装備やステータスを整えたヘスティアが不敵に笑う。
慣れた武器が一番と、チートで再現されたミスティルテインを構え、次々と敵兵士を撃つ。
『本部に通信! 増援をようせ!?』
小隊の最後の一体をビームが撃ち抜く。だが、遠くからガシャガシャと音がし、レーダーにも敵を表す赤い点の群れがこちらへと向かってきていた。
単独でも負けることはない相手だが、今回は護衛対象がいる。守りながらとなれば話は違うだろう。ゆえに。
「使っててすごい複雑なんだけど…戦争は数よ!」
周囲を探索&戦力としてチートでプチヘス部隊を召喚。後方では『チタン』がユーベルコードの再現のために多数のホログラムの画面を開き、超高速でコードを改変している。
召喚されたのは93体の、お腹に1と刻印されたヘスティアを模した戦闘用二頭身ロボ、プチヘスたちは、ミニプラズマジェットを吹かせ見事な編隊を組んで敵部隊を迎撃する。
『いたぞ!』
『敵だ! 撃て!』
ロボット兵士たちは設定されたセリフを口々に叫び、銃火器で攻撃してくる。
それをプチヘスたちはブラスター銃で応戦し、ヘスティアが指揮を行う。
狭い通路で飛び交う弾丸とビーム。発砲音が鳴り響き、マズルフラッシュが瞬く。
「今よ、押し返して」
「ヘス!」
独特の鳴き声とともにプチヘスが戦線を押し返し、敵部隊を駆逐していく。不意打ちや隠れた敵を警戒し、探索しつつ廃ビルから外へ出ると、大通りらしき幅の広い道路だった。障害物としてか、壊れた車が数台あり、物が雑多に散らばっている。
そして、左右からは敵の部隊と、戦車らしきもの。挟み撃ちのつもりらしい。
「わたしはあっち、プチヘスは反対側よ」
「ヘス」
声を上げる余裕のない『チタン』の守りに数体のプチヘスを残し、ヘスティアとプチヘス部隊は左右に分かれた。
妖精の羽を象った白いジェットパック、ティターニアを起動し、空を飛ぶ。上下2対の推進器が稼働し、ヘスティアは空を縦横無尽に翔る。
「地形の利もばっちしってね!」
戦車といえど、対空火器もなく上を取られては木偶の坊も同然。随伴歩兵であるロボット兵士たちも、自由に飛び回り空中戦を行うヘスティアに当てることができない。
ひらりと避けてはミスティルテインを放ち、蜂のように次々と敵を撃つ様はまさに妖精の如く。捕らえようとすることが間違いだと言わんばかりに、一方的に攻撃を重ね、戦車すらついに蜂の巣にされ爆発。
「す、すげぇ」
同時、反対側でも爆発音。プチヘス部隊が敵を殲滅したのだ。それを見ていた『チタン』は、思わず感嘆。
『強い……だが、それもこれまでだ。アレを投下しろ!』
ゲーム特有の、なぜか聞こえる敵の通信。その言葉を聞き、上を見ると、何かが高速で落下してきていた。『チタン』がぼやく。
「お約束ってやつだな……」
轟音と巻き上がる粉塵。視界が晴れれば、そこにいたのは巨大ロボット。全長はおおよそ5mといったところか。全身に重火器を装備している。
あからさまに強敵ですといった相手に、ヘスティアは強気を崩さない。すぐさまプチヘス部隊を呼び戻すと、指示を出す。
「プチヘス達、合体!」
「ヘス!」
力強い鳴き声を上げ、プチヘスたちが集まり重なり大きくなっていく。お腹の数字が加算され増えていき、最終的に93を刻み、ビッグヘスとなった。そのサイズ、実に2m。
プラズマジェットで敵ロボットへと突貫するビッグヘス。敵ロボットは怯むことなくミサイルを放ち、拳を振り下ろす。
ビッグヘスはミサイルをブラスター銃で撃ち落し、拳を避けるとビームセイバーで腕を切り落とした。さらにタックルをぶちかまして体勢を崩し、切りつけながら後ろに跳んだ。
「マイクロミサイル、一斉発射!」
そこへトドメとヘスティアがティターニアに内蔵されたマイクロミサイルを発射。ダメージを受けた個所に次々とミサイルが着弾。防御を失ったところへ大ダメージが一気に入り、敵ロボットは倒れ、爆発した。
「リアル宇宙戦艦を相手にするよりは楽すぎて強敵感が無いわね…」
「……宇宙戦艦をリアルで相手できるのかよ……」
華麗に着地したヘスティアの呟きに、『チタン』はこれが伝説の猟兵と慄く。
そして、周辺の敵を掃討した彼女らは、そのまま一気に奥へと進んでいくのであった。
成功
🔵🔵🔴
忌月・カルタ
優しいカルタには、全部潰すなんて残酷なことできないよね?
でも、彼女を助けたいって言ってるからワタシが出てあげるよ
ちょっとしたナイフさえ出してくれたら、喜んで突撃しちゃう!
カルタに、彼女を守ってもらえれば後方は安心だしね♪
でも、返り血がないのは・・・ものたりないなぁ
(優しいカルタには、全部潰すなんて残酷なことできないよね?)
「……でも、彼女を助けたい」
近くに転移して、『チタン』のもとへ移動している彼女……いや、彼女たちは忌月・カルタ(優しき殺人姫・f30657)。多重人格者である。
今言葉を放っているのはカナタ。内から声をかけているのはミヅキという。
「手伝って、ミヅキ」
(カルタのお願いなら、何でも聞いちゃう♡)
人が傷つくようなことは嫌いだ。たとえそれが仮初の相手でも。けど見捨てたくはない。そのカルタの思いに、カルタを愛するミヅキはすぐに応える。
そのためにもまずは合流だ。
『チタン』が隠れているのは、最初の戦闘地点からかなり進んだ場所にある、一際大きな廃ビルの玄関口、のそばにある壊れた車の影。この廃ビルの地下に工房……つまりボス部屋があるのだ。
合流後、猟兵だということ、カルタの性格が幸いしてすぐに信用を得て、チートコードを入力してもらう。
(ワタシが出てあげるよ)
ミヅキの声にカルタは頷き、ユーベルコードわたしとワタシの境界を発動する。
チートによって再現され、カルタの背後に現れた姿見から、ミヅキの人格が電子の肉体を得て現れた。
彼女は指を曲げ、肘を曲げ、腕を回して調子を確認すると、朗らかに笑い『チタン』へと振り向く。
「ちょっとしたナイフさえ出してくれたら、喜んで突撃しちゃう!」
「な、ナイフだけでいいのか? グレとかハンドガンとか……」
「いいの、いいの! 他はカルタにあげてほしいんだよ! カルタにキミを守ってもらうからね」
まぁ猟兵が言うなら、と『チタン』はナイフを生成しミヅキに渡す。ただのナイフとはいえ、データは弄られており高性能な一品である。
カルタにも武器や道具を作っては渡していく。それをちらり、と見た後、ミヅキは正面玄関へと足を踏み入れる。中は広いホールで、床には割れて散乱したガラスがぱりぱりと音を立てた。
『敵襲! 敵襲!』
『配置につけ! 本部に連絡を!』
それに反応したのか、ミヅキを見つけたからなのか、大声で叫びながらロボット兵士たちが集まってきた。
ミヅキは笑う。朗らかに、明るく。場に不釣り合いなほど。
「キミたち……私が殺したげる♪」
発砲。無数の銃弾が床を叩くが、そこに彼女はいない。すばやく一体の懐に飛び込み、ナイフを一閃。
結果を見るまでもなく、次へ。足を止めず、全体を俯瞰するように、視線は次の敵へ。障害物を、敵を利用して壁にして避けながら一体、また一体と仕留めていく。
戦場に己一人。肝心の護衛対象とカルタは後方の安全な場所。心置きなく、憂いなく。ナイフは煌めき、少女は踊る。
かくして、ミヅキは一発も当たることなく敵を殲滅したのだった。次が来るまでは少しの時間があり、その間に三人は歩みを進めていく。
「でも、返り血がないのは・・・ものたりないなぁ」
その呟きは誰にも聞こえず、虚空へと消えていった。
大成功
🔵🔵🔵
月夜・玲
うお、デスゲーム!
定番のネタじゃん
ジャンルはFPSかー…うーん…
相性が…相性が悪い…
いやまあ、良いけどね
とりま、適当に剣使って頑張ろう
●
まずは合流だね
チタン?トタン?ちゃんやっほー
今日は楽しいデスゲームの時間だよー
援軍として、いざ参上!
あ、私ドンもパチも出来ないからその辺シクヨロ!
とりあえず作戦を伝えよう…
私が暴れる、君が隠れて仕事する
おっけー?おっけーだね?
じゃ、行ってくるから打ち込みデスマーチお願いねー
適当に片手剣を2本掴んで突撃
周囲に『オーラ防御』でシールドを多重展開
シールドを抜いてきた攻撃は剣で『武器受け』して逸らして回避
後は突っ込んで二刀流、『2回攻撃』!
うらー突撃ー
●アドリブ等歓迎
月夜・玲(頂の探究者・f01605)が転移したのはどこかの研究所だか秘密基地だかのような、幅と高さのある通路だ。
「うお、デスゲーム! 定番のネタじゃん」
状況を把握して最初に出てくる感想である。創作物ではもはやよくある舞台設定となったもので、サブカルマニアな彼女にとっては親しみのあるものだ。
「ジャンルはFPSかー…うーん…相性が…相性が悪い…」
ただし、実際にその状況に自分が置かれるとなると、なるほど良いとは言い難い。
ゲームのジャンルが自分の得意や好相性とは限らないからだ。
「いやまあ、良いけどね。とりま、適当に剣使って頑張ろう」
とはいえ、そこは自由気ままな玲。スパッと切り替えると、合流のために走り出しす。
そして、すぐに『チタン』と会うことができた。
「チタン?トタン?ちゃんやっほー。今日は楽しいデスゲームの時間だよー」
「誰がトタン板じゃい! あとデスゲーム楽しむ余裕ねーよ! というか誰!?」
「援軍として、いざ参上! あ、私ドンもパチも出来ないからその辺シクヨロ!」
「ああ、猟兵か……いやドンもパチも出来ないなら何しにきたの!?」
玲のペースにあっという間に乗せられ、混乱しつつもツッコミをいれてしまう『チタン』。
気ままな玲はブレーキを踏むこともなく話を強引に続けていく。
「とりあえず作戦を伝えよう…」
「お、おう」
「私が暴れる、君が隠れて仕事する。おっけー? おっけーだね?」
「おっけー、おっけー」
「じゃ、行ってくるから打ち込みデスマーチお願いねー」
「わ、わかってマテやー!?」
話ながら適当に生成したチート製の片手剣2本を掴むと、後ろからの叫びと文句を聞き流して近くの扉を蹴り破る。
警備中らしきロボット兵士を切り捨て、疾走。
『侵入者だ! 援護を!』
叫ぶ兵士。どたどたと集まる敵。いくつも重なる発砲音。
弾幕を障害物を利用して防ぎ、走って回避しつつ接近、斬撃、次の敵へ。
避けきれない弾丸を、シールドで受ける。『チタン』のデスマーチで再現された多重シールドが何発もの弾丸を受け止め、弾く。
「! おっと」
さすがに深部まで来たからだろうか、敵のスペックが若干上がっているし、バリエーションも増えている。狙撃兵や機関銃を構えた兵士もいて、それらの射撃はシールドを貫通するようだ。
『撃てー!』
紙一重で避けた玲は、姿勢を低くして走る。迎え撃つ銃撃。それを壁を走って駆けあがることで射線から外れ、さらに蹴飛ばして跳ぶ。
それでも撃ってきた弾丸を、剣で逸らし。勢いのまま落下攻撃で一人、切り上げ二連斬で二人倒すと、息を吐きながら周りを見渡す。
全滅したかな、と残心をとる玲の耳とレーダーに新たな敵の影。ロボット兵士の増援と、少し大型の多脚戦車らしきもの。
ふっと笑い、特に悩むことも迷うこともなく、二刀を構え玲はむしろ突っ込んでいく。
「うらー突撃ー」
ガンガン突っ込む玲。必死についていく『チタン』の二人は、この調子で敵を全滅させながら、ついに最深部へと到達するのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『ドクトル・アメジスト』
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POW : アメジストバインド
【アメジストの結晶】から【電脳魔術】を放ち、【精神干渉】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : サイキックアームズ
召喚したレベル×1体の【機械兵器】に【サイキックエナジーを籠めたアメジスト結晶】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ : ラボラトリービルダー
【電脳魔術】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を自身の「工房」と定義し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠メイスン・ドットハック」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ワーニング!
奥へ下へと進み、ついに最深部へと到着した『チタン』と猟兵一行。最後の扉の先には、この事件の犯人であり、ゲームのボスであり、幹部猟書家である『ドクトル・アメジスト』がいた。
「ようこそ諸君……と、言った方が趣きがあるかね。よくここまで来れたね」
ゴテゴテと機械が取り付けられた椅子に座り、慌てるでもなく愉快気に笑う。
「予想外ではあったが想定内でもある。さすが猟兵と言うべきかな? まあいいや。ゲームは楽しかったかい?」
「とんだクソゲーだったよ、デスゲームなんてやらせやがって。私にチートまでさせて」
「ふむ、そうか。貴重な意見ありがとう。次の参考にするよ」
気にする様子のない『ドクトル・アメジスト』は、椅子に備えられた無数のスイッチの一つを押す。
「君たちにはお礼として、ここで消えていってもらうとしよう。安心してほしい。痛みはないし、データは大切に役立てる。だって、私はドクトルだからね」
彼女が指をぱちん、と弾くと椅子の土台が円盤状に変形し、『ドクトル・アメジスト』を乗せて浮かび上がる。名前と同じ紫色の半透明の球状のバリアを纏い、ついに最終ボス戦の火蓋が切られる。
「上等。さっさとクリアしてアタシは帰るんだよ! みんな、やることは変わんない!」
解析プログラムを走らせ、『チタン』は猟兵たちへと声を上げた。
「攻撃してバリアをぶち壊して、あのいけすかない奴に一撃叩きこむんだ! それでクリアだ!」
忌月・カルタ
※基本的にアドリブ・連携は歓迎します
な、何度工房にしようと無駄です
『結界術』で空間を上書きします
あわわわわ、大変怪我が
いそいでな、なおしますから
親指を傷つけつつユーベルコードを使用します
まって、ミヅキ暴れないで私が自分からやってることだから!
エリカ・グランドール(サポート)
サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。
※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」
冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。
ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。
円盤に変形した椅子に座り、球状のバリアに包まれている『ドクトル・アメジスト』は、余裕の表れなのか丁寧に電脳魔術を発動する。
「では、小手調べといこうかね」
渦巻くコード、実体化するプログラム。滑る指先に合わせデータが紐解かれ、新たな形を与えられる。
形成されるのは光の球体。それは輝き、収束し……光線となり放たれる。
「わ、わ!?」
「おっと」
忌月・カルタ(優しき殺人姫・f30657)とエリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)は咄嗟に回避。追撃を警戒し、急いで立ち上がる。
そして、視線を上げると気づいた。先の光線の着弾地点を中心に、円状に輝いていること。
訝しむ二人に、解析に集中する『チタン』が答えを伝える。
「気をつけろ。あのエリアのプログラムが書き換わって、あのボスのステータスが強化されてる!」
「その通り。当たればダメージ。外しても即席の工房に変えるんだ。効率的だろう?」
たいしたことでもない、と笑う『ドクトル・アメジスト』。すでに彼女の周囲には光球がいくつも展開されており、発射を待っていた。
だが、それを許し続ける猟兵ではない。
カルタが、空間へ手をかざす。ゲームのスキルとして再現された技能が行使され、効果を発揮する。工房と化したエリアの、上書き。
「ほう?」
『ドクトル・アメジスト』は面白そうに電脳魔術を行使し、即席の工房を増やす。
カルタはスキル化した結界術で上書きする。
「な、何度工房にしようと無駄です」
チートにより待機時間を無くしているため、連続使用が可能なスキルで対抗するカルタ。
一瞬の拮抗状態を、エリカは見逃さない。
「戦闘はあまり得意ではありませんが」
エレクトロレギオンを発動。345体の小型戦闘用機械兵器を召喚し、突撃させる。『チタン』が頑張ってコードを打ち込む。
工房化により強化された状態では、程々の強さのレギオンたちは薙ぎ払われたかもしれないが、強化を剥がした今ならばダメージは与えられる。
「囲んで攻撃をしてください。あの光線は、あまり連射できないと推測しました」
ある程度は破壊されながらも、推測通り光線の攻撃間隔は長い。十分な数のレギオンが接近し、バリアを攻撃。被弾するたびに、バチバチと光を発するバリア。
「いい推測だ。確かに、この機械兵器全てを落とせはしないね。だから……大本を狙おうじゃないか」
慌てず『ドクトル・アメジスト』は対処する。狙いをカルタ、エリカ、『チタン』に絞り、光線を発射。
カルタは転がるように避けた。
「くぅっ」
しかし、エリカが『チタン』を庇って被弾する。幸い大きなダメージではない。
「あわわわわ、大変怪我が! いそいでな、なおしますから!」
エリカがユーベルコード血塗れた聖女の奇跡を発動。本来は自傷によって流れた血を使うが、ここはゲーム内。血は流れない。
代わりに、自傷ダメージのデメリットを受け、味方を高速回復する効果として再現されている。
エリカのダメージがすぐに無くなり、カルタは少ないが自傷ダメージを負う。
「助かりました」
「まって、ミヅキ暴れないで私が自分からやってることだから!」
エリカはお礼を告げるが、カルタはミヅキを押さえるのに必死だ。
一方で『ドクトル・アメジスト』は機械兵器たちを一掃。それなりにバリアを削られたものの、慌てるほどではない。
互いに態勢を立て直し、再び隙を探り合うのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
月夜・玲
チタンちゃん!!
向こうはペタンじゃないよチタンちゃん!!
うわ、でっか…
こほん
折角の知識を悪用するとは嘆かわしい
こっちも技術者の端くれ、成敗してあげよう!
ね!トテンちゃん!
よし、なんか真剣な雰囲気になったな…!
●
継続して二刀流で行動
チタンへ近づく機械兵器は私が『武器受け』して片っ端から切り払って『吹き飛ばし』て対処
チタンから離れ過ぎないように、まずは迎撃に努める
打ち込み終わった?
ユーベルコードはもう使える?
じゃあ、反撃開始といこうか!
距離は…詰めない!
ここから遠距離斬撃で決める!
【高速演算】起動!
距離算出…二刀流故に斬撃は2度起こる!
1度目の衝撃波で体勢を崩させ、2度目を当てる『2回攻撃』!
月夜・玲(頂の探究者・f01605)は『ドクトル・アメジスト』を見て驚愕の声を上げた。
「チタンちゃん!! 向こうはペタンじゃないよチタンちゃん!!」
「見りゃわかるわって遠回しにアタシが板っつってんのかオラー!?」
玲は『チタン』を、正確にはどことは言わないがある一点を見た後、再び敵のどことは言わないがある一点を見る。
「うわ、でっか…」
「クソァ! アタシだって成長すればあんなでっかくなるし!」
「私の計算ではその可能性はゼロだねぇ。ドクトルである私の計算だから間違いないよ?」
哀れ、少女の嘆きと罵倒が部屋中に響くこととなったが、それはともかく。
「こほん。折角の知識を悪用するとは嘆かわしい。こっちも技術者の端くれ、成敗してあげよう!」
切先を『ドクトル・アメジスト』に向けて、玲は高らかに宣言した。
そして、後ろへと振り返り力強く。
「ね! トテンちゃん!」
「誰がトテンと滑りそうな板だよ! 『チタン』だよ!」
「よし、なんか真剣な雰囲気になったな…!」
「なってねーよ! 真剣なのはお前の武器だけだよ!?」
キリっと決めた玲は少女のツッコミもなんのその。本人としては真面目かもしれない、ぐだぐだな雰囲気で戦いが始まった……!
「ははは、愉快な子たちだね。けれど、そろそろ退場してもらおうかな」
ぱちん、と『ドクトル・アメジスト』が指を弾くと道中でも見たロボット兵士が多数召喚される。続いて指をすい、と横へ滑らせるとロボット兵士たちにアメジスト結晶が生えて浸食。心臓のように光が鼓動し、サイキックエナジーを供給、その力でフォースセイバーを抜刀すると、兵士たちは命令に従い玲と『チタン』へと攻撃を開始する。
地上だけでなく、サイキックエナジーにより飛翔して上空からも攻撃を仕掛けるロボット兵士軍団。寸分の狂いのない連携による包囲が無慈悲に飲み込まんと迫る。
「ふー……」
息を細く吐く。視線は前に。玲は静かに集中を練り。
「はあッ!」
一刀で受け、二刀で吹き飛ばす!
左右前上方から襲い掛かる刃を巧みに捌き流し弾き斬り飛ばす。『チタン』を背中に、二本の剣を振るい敵軍を押し返す様は、一騎にて千兵打倒する武士の如く尽くを迎撃してみせる。
顔を向けず玲は『チタン』へと言葉を放つ。
「打ち込み終わった?」
「オッケーだ!」
「ユーベルコードはもう使える?」
「いつでも!」
笑みを浮かべ、『チタン』は応える。
笑みを浮かべ、玲は吼える。
「じゃあ、反撃開始といこうか!」
構える玲に、『ドクトル・アメジスト』は軍団を集め陣形を組むことで対処する。
「おっと、接近はさせないよ。今まで見た限りでは、君は近接タイプのようだからね」
軍団はいくらでも補充できるのだからと、壁を固める相手に玲は焦らない。
なぜなら。
「距離は…詰めない!」
相手が守りを固め、待ち構えるのは予想ができること。さらに護衛対象がいるとなれば、接近戦を挑むのは簡単ではない選択。
ゆえに、必要なのは遠距離の技。
「【高速演算】起動!」
使うは模造の模造、再現を再現するチートコード。I.S.Tは無くとも、その役目は後ろの少女が行う。
「距離算出…二刀流故に」
一の太刀、斬撃は衝撃波となり軍団を貫きバリアを叩き、体勢を崩し。
「斬撃は2度起こる!」
二の太刀、揺らぎ明滅するバリアを貫き、円盤状の土台を斬りつける!
斬撃の衝撃波によるダメージは『ドクトル・アメジスト』も予想外だったらしく、電脳魔術で急いで体勢を立て直すも、先ほどよりもバリアは弱体化していた。
「やってくれるじゃないか……!」
余裕がなくなり怒りを露にする『ドクトル・アメジスト』に、二人の少女は不敵に笑ってみせるのだった。
成功
🔵🔵🔴
セシリア・サヴェージ(サポート)
「私の力が必要なら喜んで手を貸しましょう」
「人々を傷つけるというのであれば、私が斬る」
「護る為ならば、この命惜しくはありません」
◆性質
『暗黒』と呼ばれる闇の力を操る黒騎士。闇を纏った冷たい風貌から誤解されがちですが、人々を護り抜くという強い信念を持っている隠れ熱血漢。味方には礼儀正しく優しく接しますが、敵には一切手加減せず非情です。無茶な行動や自己犠牲も必要と判断すれば躊躇しません。
◆戦闘
『暗黒剣ダークスレイヤー』と共に力任せに暴れます。ダメージや怪我を恐れず、代償を伴うユーベルコードの使用を躊躇しません。非戦闘員が戦場にいる場合は護衛・救出を優先します。
コトト・スターチス(サポート)
辻ヒーラーのコトトですっ
皆さんをいやせるようにがんばります!
強敵なので、おくの手の『ねこへんしん』をしますねっ!
(黒猫耳尻尾と天使の翼が生える)
僕は、怪我している方やピンチな方(特に一般人)が居れば、すぐさまメイスの癒しの波動で回復しながら【救助活動】をします!
辻ヒーラーとして護ることを中心に行動しますね
回復が不要なら、皆さんが有利になるように動きます
ボスの攻撃を【見切り】つつ動きのパターンを【情報収集】します
分析したデータを活かして敵の弱点や隙を見つけ、その情報を伝えたり、弱点を狙って【気絶攻撃】して次に繋げたいです
※ネタ・シリアスどちらもOKですが、迷惑行為や公序良俗に反する行動はしません
怒りを露にした『ドクトル・アメジスト』は、明確な敵意と殺意を込めて電脳魔術を展開する。周囲を浮遊し漂うアメジストの結晶が輝き、『チタン』へと光線を放つ。
命を屠ろうと直進する光は、だが黒く禍々しい剣によって弾かれた。
「人々を傷つけるというのであれば、私が斬る」
チートによって再現されし暗黒剣を構え、堂々と立つのはセシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)だ。
人々を護るという信念により、彼女は敵へと剣を向ける。
そして、来たのはもう一人。
「お怪我はありませんか? 辻ヒーラーのコトトですっ」
コトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)。辻ヒーラーでありゲーマーとして、彼女も参上した。
「大丈夫です。私の力が必要なら喜んで手を貸しましょう」
「はい! では、僕は皆さんをいやせるようにがんばります!」
護衛と攻撃。即興だが役割を分け、行動を始める。
セシリアは攻撃のため前進し、コトトは護衛のために『チタン』のそばに残り、ユーベルコードを使用する。
「へんしんっ! 聖天使猫モードですにゃー!」
コトトが真の姿に変わる。背中の聖痕から純白の光の翼が生え、武器のメイスが強化される。飛翔することで機動力も上がり、守りは盤石だ。
「ふん、その程度ならどうということはないさ」
電脳魔術を再度展開する『ドクトル・アメジスト』だが、そこへセシリアが駆ける。
しかし、『ドクトル・アメジスト』は慌てずに残存するロボット兵士を集め、壁として運用し、自身は後ろから攻撃を行うつもりのようだ。
降り注ぐ光線と弾幕を前に、セシリアはなお踏み込む。力強く剣を握り、一閃。
「はぁああ!」
数体のロボット兵士が纏めて切り裂かれ、光線が弾かれた。さらに二度、三度、攻撃を重ねるたびに敵の数は減り、セシリアは前へ進む。
だが敵陣深くまで進めば、それだけ敵の攻撃は苛烈になりダメージが積み重なる。このままならまず一人やれるか、と『ドクトル・アメジスト』が考えた時。
「回復しますにゃー!」
コトトがメイスを掲げると、癒しの波動がセシリアを回復する。万全を取り戻したセシリアは再びロボット兵士を切り捨てていき、あっという間に敵部隊を殲滅、残るは『ドクトル・アメジスト』のみ。
「フン。ならもう一度呼び出せばいいだけだ。たいした問題では」
「いや、今ですにゃ!」
コトトが声を上げる。電脳魔術を展開し始めていた『ドクトル・アメジスト』は突然のことに一瞬だが硬直。それが致命的な隙となった。
「この一撃で断つ……奔れ闇よ!」
セシリアのユーベルコード漆黒の剣閃がチートで再現され、振るわれた暗黒剣から暗黒の衝撃波が飛ぶ斬撃と化してバリアに直撃、切断。さらに円盤状の土台を大きく傷つけ、『ドクトル・アメジスト』もダメージを負う。
「電脳魔術を使う時、バリアが一時的に弱くなってましたにゃ」
距離を置いて観察し、情報収集していたコトトが見つけ出した弱点。それを的確にセシリアが突き、『ドクトル・アメジスト』を追い詰めた。
もはや敵は満身創痍。あと一歩だ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
火土金水・明
「電脳空間内での戦闘ですか、初めてですけど必ず勝利しないといけませんね。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃方法は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡め【限界突破】した【銀の流れ星】で、『ドクトル・アメジスト』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
「電脳空間内での戦闘ですか、初めてですけど必ず勝利しないといけませんね」
そう言って現れたのは火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)。銀の剣を手に、追い詰められた『ドクトル・アメジスト』を見据える。
「これ以上、やらせはしない!」
焦りを見せながらも電脳魔術の速度と精度は衰えない。接近阻止と壁とするために、アメジストの結晶を生やしたロボット兵士を多数召喚する。
軍勢は隊列を組み、フォースセイバーと銃火器を構え、明と『チタン』を狙う。
だが、明は恐れることなく、姿勢を低くし銀の剣の切っ先を敵勢へと向けた。
「流れる星に、魔を断つ力を」
ユーベルコード銀の流れ星を発動。閃光のように踏み込み、銀の剣による素早い一撃が一体の兵士を切り捨てる。防御すら貫き、流麗な剣舞が披露され瞬く間にロボット兵士の数が減っていく。
フォースセイバーで防ごうとしても、明の揺れる剣先によるフェイントが守りに隙を作り、滑りこんだ刃が腕を落とし、首を断つ。
こうなればと、『ドクトル・アメジスト』の指示で味方ごと射撃する兵士たち。しかし、弾丸は黒いマントの端すら掠めることはなく、当たったかと思えば、ただの影。
「残念、それは残像です」
そして、気づいた時にはすでに射程内。銀の剣の届く位置に、『ドクトル・アメジスト』はいた。
身を翻し、明はさらに加速。限界を超えて鋭さを増し、兵士を踏み台に一直線に跳ぶ。
一振り、銀の剣でバリアを斬り。内部へと跳び込む。眼前には驚愕している『ドクトル・アメジスト』。
「終わりです」
閃く斬撃、二つ。それはまさに、流れ星の如く。
崩れ落ち、倒れ伏す『ドクトル・アメジスト』。華麗に着地し、剣を納める明。それと同時に、電脳世界が端から崩壊を始める。元凶が倒れたことでゲームはクリアされ、『チタン』は元の世界に戻れるのだ。
「うお、戻るのか!? えーと、猟兵の皆、ありがとなー!」
そう叫んで、『チタン』は帰還した。間もなく猟兵たちも戻れるだろう。
猟書家の活動はまだ続く。それでも、解決し勝利し続けるのだ。
しかし、今は猟兵たちに暫しの休息を。
大成功
🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2020年12月12日
宿敵
『ドクトル・アメジスト』
を撃破!
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