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猟書家討伐ミッション[L4宙域機械化超生物攻略作戦]

#ヒーローズアース #猟書家の侵攻 #猟書家 #デストロイ・プライム #アームドヒーロー

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●2020.11.8 ヒーローズアース L4宙域
 ラグランジュポイント。天体と天体の間で重力が均衡を保つ宙域をこう呼称する。どのような天体の間にも5つのラグランジュポイントが存在し、人類史の中で名だたる天文学者や物理学者、数学者たちがこのラグランジュポイントを求めるための式を編み出し、洗練させていった。

 地球と太陽の間のラグランジュポイントのうち、地球と太陽を結ぶ線を底辺とした正三角形の三番目の頂点に位置するL4宙域とL5宙域はトロヤ点とも呼称される。ここは地球と月を結ぶ直線上に存在するL1宙域からL3宙域に並ぶスペースコロニーの建設に適した宙域である。また、ヒーローズアースではかつて侵略宇宙人との戦闘が繰り広げられた古戦場でもあり、未知の超技術が多く眠る宙域でもある。この超技術がヴィランの手に渡ることを防ぐため、このラグランジュポイントの調査に乗り出すヒーローチームは多い。

 このL4宙域に、ある日、未知の極小天体が誰にも気づかれることなく飛来した。その天体は周囲の物体を徐々に取り込んで成長を始めていく。小惑星だけでなく、外宇宙へと旅立った宇宙望遠鏡や昔の探査船が切り離したパーツ、そして侵略宇宙人の超兵器の残骸などのスペースデブリをも取り込み、肥大化するその天体。

 グリモアによる予知が行われるまで、猟兵たちですらこの天体の存在に気づけなかった。そして、予知によって猟兵たちは知ることになる。この天体は超生物への進化を目論んでいることを。そして、この天体の大元の出自は骸の海であることを。

 そう、地球より遠く離れたL4宙域で、危険極まりないオブリビオンが密かに蠢動を始めていたのだ。

●2020.11.10 グリモアベース
「ミッションを説明しましょう」

 11月も中旬に差し掛かろうかというこの頃、猟兵と猟書家との戦いは激化の一途を辿っている。その最中、ジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵・f29697)はグリモアベースに新たな依頼を持ち込んでいた。

「ヒーローズアースのL4宙域にて、「デストロイ・プライム」と呼称される極小天体型のオブリビオンの活動が確認されました。周囲の小惑星やスペースデブリを取り込み、徐々に成長を始めているようです。このデストロイ・プライムですが、おそらくヒーローズアース方面の猟書家が目論む『超生物スナーク』への進化を目指していると推測されます」

 ジェイミィがスクリーン上に映し出したのは、地球を中心とした星図である。

「こちらをご確認ください。ヒーローズアースの地球がここ。そこからL4宙域はここ、かなり距離がありますね。現在このあたりの宙域はヒーローズアースの様々なヒーローチームが積極的に調査を行っているようです」

 何しろ、現在のヒーローズアースの技術レベルを遥かに凌駕する超兵器の残骸が多数存在する宙域である。ヴィランによる技術の悪用を防ぐためにも、発見した超兵器の回収や管理、オーバーテクノロジーに関する研究はヒーローたちの重要な任務の一つだった。

「L4宙域の調査や超兵器技術の管理を行っているヒーローチームはいくつか存在しますが、今回はそのうちのひとつ『メックガーディアンズ』が協力していただけることになりました。ヒーローズアースの宇宙に詳しいヒーローたちの協力は重要ですからね」

 メックガーディアンズはアームドヒーローたちで構成されたヒーローチームで、ヴィランとの戦いの傍ら、ラグランジュポイントの探査も精力的に行っている。L4宙域の地形や存在する超兵器についても豊富な知識を有している。

「今回、グリモアによって提示された予知は位置情報が非常に曖昧で、デストロイ・プライムがどこにいるのか不明です。そこで、皆さんにはメックガーディアンズが保有するSSTOでL4宙域に向かっていただきます。メックガーディアンズのメンバーはリーダーである『キャプテン・ストラトス』をはじめとして、強力なアームドヒーローが揃っているのですが……オブリビオン相手には苦戦が想定されます。そこで我々猟兵がオブリビオンとの直接戦闘を担当し、彼らにはできるだけ安全に調査を進めてもらう、という形で先方と話がまとまりました。そうそう、秘密結社スナークの構成員であると名乗れば、協力もスムーズに進むでしょう」

 地球から打ち上げられたSSTOは、L4宙域の近傍へと向かう。すでにメックガーディアンズの何人かはL4宙域入りして調査を行っているが、地球から離れて活動する彼らも猟兵の秘密結社スナークのことはよく知っており、スナークへの協力は惜しまないだろう。

「現地には弱いオブリビオンの発生が散発的に確認されていますが、デストロイ・プライムはこうしたオブリビオンすらも取り込み、自身の強化を行っています。基本的に、このオブリビオンを撃破してターゲットの強化を可能な限り防ぎ、同時にオブリビオンの向かう先を特定してターゲットに接近、これを討伐するという流れになります」

 以上が今回のミッション内容です、とジェイミィは説明を終えた。

「デストロイ・プライムを野放しにした場合、猟書家勢力が目論む超生物スナークの誕生が現実のものとなってしまいます。猟書家の目論見を崩すためにも、このミッションは成功させることが絶対条件です。よろしくお願いしますね」

 ジェイミィは集まった猟兵たちを見回すと、グリモアを起動しながらミッションの開始を宣言した。


バートレット
 皆さんどうも、バートレットでございます。
 今回はヒーローズアースのラグランジュポイントに発生した謎の猟書家幹部オブリビオン「デストロイ・プライム」を探し出して撃破するミッションです。皆さんにはヒーローチームが保有するSSTOに乗ってラグランジュポイントのひとつ、L4宙域に向かい、アームドヒーローたちのヒーローチーム「メックガーディアンズ」と協力しながら、周囲の物を取り込んで自身を強化していくオブリビオンを討伐していただきます。

 今回は猟書家ミッションということもあり、2話構成となります。第1話ではL4宙域で発生したオブリビオン集団と戦闘を行いながら、目的となるデストロイ・プライムの位置を特定します。このオブリビオン集団は現地の超技術で機械化されており、標的となる幹部オブリビオンはこのオブリビオン集団を取り込むことで強化が進みます。よって、可能な限りオブリビオンを撃破し、強化を防ぎましょう。今回協力してくれるヒーローチーム「メックガーディアンズ」のアームドヒーローたちは戦闘では主に援護を担当しますが、ラグランジュポイントに存在する超兵器や小惑星などの位置関係に詳しいため、彼らの支援を受けると良いでしょう。プレイングボーナスは「自身が秘密結社スナークの構成員であると名乗る」もしくは「メックガーディアンズと協力して探索・戦闘を行う」です。なお、SSTOには皆さんのキャバリアを載せるだけの積載量は確保されているため、キャバリアの持ち込みも可能とします。

 第2話は、標的のオブリビオン「デストロイ・プライム」との戦闘です。第1話で逃してしまったオブリビオンの分だけ強化が進みます。デストロイ・プライムは現地の超兵器で強化が行われており、真正面から戦っても勝ち目がありません。超兵器には停止方法が存在し、その情報はメックガーディアンズが握っています。この方法に従って超兵器を停止させると、デストロイ・プライムは弱体化し、容易に倒すことが可能です。第2話のプレイングボーナスは「メックガーディアンズのヒーローに超兵器の停止方法を聞く」です。

 第1話のプレイング受付開始は本日夜19時です。締め切りや第2話のプレイング受付開始時刻、その他注意事項は私のMSページをご確認ください。

 それでは、皆さんのアツいプレイングをお待ちしております!
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第1章 集団戦 『ジャスティスクルセイダーズ』

POW   :    ジャスティス・クルセイド
【剣先】を向けた対象に、【天から飛来する十字型の光線】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    ジャスティス・グレートレイジ
【己の正義を妨害する者達への怒り】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
WIZ   :    ジャスティス・オーバードライブ
自身に【強大なる聖なる光】をまとい、高速移動と【聖剣からの光線】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●2020/11/10 1800hrs.(UTC) L4宙域近傍にて
 猟兵たちはSSTOに搭乗し、地球から遠く離れたL4宙域にやってきていた。現地では機械化オブリビオン集団「ジャスティスクルセイダーズ」の活動が確認されている。

「ようこそ、謎と危険が満ちたL4宙域へ。さて、聞いた話ではここに危険なオブリビオンが潜んでいるそうだね。我々メックガーディアンズは普段からこの宙域の探査を行っているから、何か異変があればすぐに察知可能だ。怪しい兆候を見つけ次第すぐに知らせよう」

 メックガーディアンズを率いるのはアームドヒーロー、「キャプテン・ストラトス」だ。持ち前の正義感とL4宙域で発見した超技術を駆使して戦うヒーローであり、メックガーディアンズのメンバーからの信頼も篤い。

「さて、まずはそのオブリビオン……『デストロイ・プライム』というのだったか。彼が吸収しようとしている機械化オブリビオン群を撃破しなければ。我々もヒーローの端くれだ、支援が必要であれば喜んで力になろう。L4宙域の、ひいてはこの世界の平和のため、共に戦おう!」

 SSTOの船内に搭乗する猟兵とメックガーディアンズのメンバーたちの前で、キャプテン・ストラトスは拳を突き上げて気勢を上げる。すでに一部のメックガーディアンズに所属するアームドヒーローたちが宙域の各所で調査を行っているため、彼らの力も借りながら機械化オブリビオン群の撃破とデストロイ・プライムの探索を行う必要がある。猟兵たちとメックガーディアンズたちはSSTOのエアロックに向かい、船外に出る準備を始めた。
久遠寺・遥翔
アドリブ歓迎

ヒーローズアースにあまり来たことがないから結構新鮮だ
こっちの地球のヒーローは普通に宇宙にも飛び出して活躍してるのか
すげーな…!
メック・ガーディアンズ(以下MG)頼りにしてるぜ
協力してこの脅威を打ち祓おう!

MGから【情報収集】
敵の位置を予め把握して出撃する
「久遠寺遥翔、イグニシオン出る!」
キャバリアで出撃しオブリビオン群とエンゲージ
UC使用からデブリなどの【地形の利用】で踏み台にして【ダッシュ】
機体性能以上の超高速宙間飛行で一気に【先制・範囲攻撃】を行い敵を殲滅する
MGに討ち漏らした相手の捕捉と連絡を依頼しておき黒焔による【2回攻撃】で仕留める
敵の反撃は【見切り】つつ【残像】で回避だ


ルクレツィア・アストリュード
【アドリブ連携歓迎】
秘密結社スナーク所属、猟兵、キャバリア殺し、ルクレツィア。宜しく。

探索は、メックガーディアンズの人達と協力。
超機械の扱いは、ボクは門外漢、だから。見つけ次第、手近な人に処理を頼む。
その代わり、オブリビオンらしき存在が見つかったら、すぐ其方へ急行。

SkyWalkerの斥力を使って【ジャンプ】するように宇宙空間を移動。
敵の剣先に注意、指されないよう【瞬間思考力】で狙いを予測しつつ、三次元機動での撹乱を交えて自分の間合いへ接近。
迎撃の剣を【念動力】で逸らした処へ剣刃一閃。可能なら、首や腰等の致命的部位。厳しければ腕の【切断】を試みる。
等身大の敵でも、遅れは取らない。


テラ・ウィンディア
この世界でもキャバリアの出番があるとはな(ヘカテイアに搭乗
おれはテラ・ウィンディア
秘密結社スナークの魔法少女だぞ(えっへん

キャバリアの通信機能でヒーローチームと連絡するぞ

【戦闘知識】
敵陣形と何より此方で使える超兵器の位置について把握

さて…この星の海でも…夜の嵐を巻き起こすとしようか!(UC起動!

30機
【砲撃・遊撃・レーザー射撃・重量攻撃】
同じく増えたガンドライドと共にブラックホールキャノンによる重力波砲とレーザー射撃による大砲撃

30機
周囲に存在する超兵器を手にその機能を確認して発動
取れなかった機体は射撃攻撃

30機+本体
敵陣に突撃
【見切り・第六感・残像・空中戦・二回攻撃】による斬撃と槍の猛攻



●2020/11/10 1900hrs.(UTC) L4宙域外縁部
「ヒーローズアースにあまり来たことがないから、結構新鮮だな」

 久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)は物珍しそうにSSTOの窓からL4宙域に広がる光景を見る。元々、遥翔はUDCアースでは焔黒転身フレアライザーと名乗って正義の味方を張っていたのだが、彼のようなヒーローがこのヒーローズアースでは当たり前の存在であり、活動領域も幅広いことに驚くばかりだった。

「こっちの地球のヒーローは普通に宇宙にも飛び出して活躍してるのか、すげーな……!」
「驚いたかい?」

 驚嘆の声を漏らす遥翔に、メックガーディアンズのヒーローの一人、「プラチナムフィスト」が声をかける。今回、遥翔ら3人の猟兵と組んで仕事にあたる事になったヒーローだ。

「ラグランジュポイントは未知の技術が多いんだ。正しく使えば便利なんだけど……悲しいことに、これを悪用して犯罪に使うヴィランもいたりするんだよね。そんなヴィランを打ち倒すのも僕たちの使命ってわけさ」
「なるほどねぇ……」

 そこへ、ルクレツィア・アストリュード(終極フラガラッハ・f30398)、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)の2人が合流する。

「秘密結社スナーク所属、猟兵、キャバリア殺し、ルクレツィア。宜しく」
「おれはテラ・ウィンディア。秘密結社スナークの魔法少女だぞ」

 2人の自己紹介にプラチナムフィストはよろしく、と笑いかける。

「やぁ、メックガーディアンズ所属ヒーローのプラチナムフィストだ。今回は強大な相手だって聞いてるよ。僕たちも出来る限り力になる」
「頼りにしてるぜ、協力してこの脅威を打ち祓おう!」

 3人はそれぞれプラチナムフィストと握手を交わすと、それぞれ出撃準備を始めるべく一旦別れた。

 己の身と身につけた装備のみで戦うプラチナムフィストとルクレツィアはエアロックに向かう。一方、遥翔とテラはパイロットスーツのヘルメットを被り、格納庫に向かっていた。そこには彼らの愛機、「イグニシオン」と「ヘカテイア」が乗り手を待っていた。

『聞こえるかい』
「感度良好だ。で、どんな状況だ?」

 キャバリアを起動させると、早速プラチナムフィストが通信を寄越してくる。先にL4宙域へと侵入していたようだ。遥翔は通信に答えながら、キャバリアの起動作業を続けた。

『デブリ群の中に敵の機械化オブリビオン集団がいる。資材加工施設が昔あった場所だね。連中は僕には目もくれずに宙域の中心部を目指しているみたいだ』
「中心部か……了解。そろそろ合流する」

 遥翔はコンソールにレーダーマップを表示させると、おおよその位置を把握。操縦桿を握りしめた。さぁ、後は現場でオブリビオンを倒すだけだ。

「久遠寺遥翔、イグニシオン出る!」

 SSTOから飛び出し、漆黒の宇宙へと向かうイグニシオン。

「よし、オレも続くぞ! テラ・ウィンディア、ヘカテイア出るぜ!」

 ヘカテイアもまた、勢いよくスラスターを吹かしながら星の大海へと向かった。

 一方、先行してプラチナムフィストと共に宙域へと向かっていたルクレツィアは、先行して戦闘を始めていた。

「凄いな、斥力移動か!」
「ボクのブーツ、SkyWalkerの力。超機械の扱いは、ボクは門外漢、だから。見つけ次第、処理をお願い」
「任せてよ。それじゃあ、オフェンスよろしくね」
「任された」

 ルクレツィアはSkyWalkerによる斥力移動で三次元機動での撹乱を行いながらオブリビオンに接敵。アンサーヒューマンである彼女は未来の可能性を見通す力を持っている。その未来予測能力で、ジャスティスクルセイダーズの動きを予測し、迎撃のために振るわれた剣を念動力で逸らしてしまう。

「獲った」

 ルクレツィアの剣が一閃。首目掛けて白刃が飛び、見事にその首級を挙げる。

「凄い剣筋だな……流石は剣豪だよ」
「本来の相手は、大型の敵。だけど、等身大の敵でも、遅れは取らない」

 白刃を払いながら、プラチナムフィストの称賛に淡々と応えるルクレツィア。そこに、キャバリアが2機やってくる。

「よし、見つけたぞ! 行けるなテラ!」
「おうよ! 始めるぜフレアライザー!」

 イグニシオンとヘカテイアは宙域中心部に向かうジャスティスクルセイダーズを確認すると、それぞれ進路を阻むように相対する。

「行くぜ相棒! 今はただ全霊を以てこの空を翔ける――ラグナレク・キャリバーッ!!」

 イグニシオンはブーストを吹かしながらデブリを蹴り、その反作用でさらに加速。性能以上の神速を以てジャスティスクルセイダーズの集団を捉える。機神太刀"迦具土"が一度振るわれると、複数のジャスティスクルセイダーズは反撃の間もなく散っていく。
 そこへ続くのがテラのヘカテイア。その数は1機ではなかった。

「ウィザードモード……起動! 我招くは嵐の夜! 冥府へ導く魔女達の群れよ! 今こそ狩りの時間だ! 存分にその力を示せっ!!!」

 テラの自慢の術式、魔女達の騎行『ガンドライド』。30機もの複製体が押し寄せ、一斉にブラックホールキャノンによる重力波砲とレーザー射撃による飽和攻撃が始まる。戦場内に密度の濃いキルゾーンが生まれ、続々とジャスティスクルセイダーズが撃破されていく。さらに超兵器の残骸のうち使えそうなものを、ヘカテイアの複製体たちはめいめい取得してしまった。

「これ、どうやって使う?」
「それはオールレンジ攻撃用のビットだね。念じれば敵に向かって飛ぶよ」

 プラチナムフィストから簡単なレクチャーを受けるテラ。複製体に加えてビットのコントロールも行い、さらにジャスティスクルセイダーズを骸の海に送り込んでいく。

 嵐にも形容される攻撃の連続が、徐々にジャスティスクルセイダーズを壊滅状態に追い込んでいく。ルクレツィアと遥翔も次々と敵の攻撃を見切りながら反撃、白刃と黒焔が続々と敵を屠る。

「これで……ラストだ!」

 テラが操るヘカテイアの本体が、槍を構えてジャスティスクルセイダーズ最後の1機を捕らえて串刺しにして撃破。この宙域に展開していたジャスティスクルセイダーズは全滅する。

「凄いな……黒焔に分身の一斉攻撃か。こっちのヒーローでも君たちのような凄腕はなかなかいないよ」
「まぁ、ざっとこんなもんだ。さぁ、次の敵を片付けるぞ!」

 3人の猟兵と1人のアームドヒーローは、L4宙域の中心に向かいながら次なる敵を探し始めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴァネッサ・ラドクリフ
あたしの故郷はまだ平和になれてないからこそ、平和の尊さが分かるんだ
平和になれたこの世界も守りたいんだ!

宇宙服を着てメックガーディアンズさん達と協力して宙域を探索するよ
宇宙での動き方や宙域内の超兵器や小惑星の位置と特徴を教わりつつ
その知識を活かしてオブリビオンの集団を探すよ
宇宙は勿論、宇宙でも動かせる機械も不思議で凄いね!

オブリビオンの集団を見つけたら敵にヒーロー達が攻撃される前に「彼らを全員守る」『正義の誓い』で宇宙服を希望の白と絶望の黒の二色の王子様服に変換した真の姿に変身!
多少のダメージを負っても光線はあたしが受け止めるから、ヒーローの皆さんはオブリビオンを一体も逃さず攻撃を頼むよ!


水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
「スナークの者です。技術支援はお任せを。戦闘もできますよ」
ヒーローの方々に軽く自己紹介してから、作業を開始。
まずはその辺の残骸から爆弾を作りましょう。相手が機械類を取り込むなら、内部から破壊できるかもしれません。足りない部品や薬品は金属属性や毒属性の触手で生成します。遠隔用の起爆装置と発信機を組み込み、戦闘に巻き込まれないあたりに浮かべておきます。
戦闘は重力属性の触手を操り、高速移動に重力で干渉し方向を曲げることで攻撃を回避します。光線は光属性の触手で反射して、同士討ちしてもらいましょう。撃ち漏らした敵は雷属性の触手でマヒさせ、高圧電流で破壊します。



●2020/11/10 1920hrs. L4宙域 武装開発プラント跡
 宇宙服姿の2人の猟兵──ヴァネッサ・ラドクリフ(希望のプリンスを目指して特訓中・f30475)、水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)はメックガーディアンズのヒーロー、「スターマグナム」と「ゼログラビティ」と共にそれぞれの仕事にあたっていた。

「あたしの故郷はまだ平和になれてないからこそ、平和の尊さが分かるんだ」
「それは俺達も同じさ。この宙域にはいつ悪いヴィランやオブリビオンが襲ってくるかわからない……だからこそ、悪の手はここで食い止める必要がある」

 ヴァネッサとスターマグナムは会話を交わす。歳が近いこともあり、2人はすぐに打ち解けていた。

「平和になれたこの世界、頑張って守らないとね」
「あぁ、もちろんだ」

 決意を新たに、若き2人の正義の味方は群がるオブリビオンを見据えた。
 ヴァネッサは宇宙空間での戦い方に不慣れだったが、スターマグナムが共に行動しながらレクチャーを行うことで空間戦闘のコツは掴んでいた。天地の概念がないこと、重力もないから常に周りの物体から位置関係を把握することをしっかり頭に叩き込む。

「始めるか」
「うん、行くよ……!」

 ヴァネッサが着用していた宇宙服が、希望の白と絶望の黒の二色でカラーリングされた王子様服に変わっていく。これぞヴァネッサの真の姿だ。
 必ず全員を守るという誓いを立て、ヴァネッサはジャスティスクルセイダーズの前に躍り出ていくのだった。

 一方、ゼログラビティの案内で武装開発プラント跡の中でもとりわけ残骸が集中している宙域にやってきた怜悧は、早速いくつかの残骸を物色し、それらを組み合わせて何かを作り始める。ゼログラビティはその正体に気づいた。

「爆弾か」
「おや、わかりました?」
「取り付けてるのは遠隔用の起爆装置と発信機だろ? 機雷みたいに浮かべるってわけだ」
「えぇ、今回の親玉は機械類を取り込むということでしたので、わざと爆弾も取り込ませてしまえば中から破壊ができるかな、と」
「なるほどねぇ……ばら撒くのはこっちでやっておく、戦闘はよろしく頼むよ、スナークのエージェントさん」
「お任せを」

 完成した爆弾を抱えたゼログラビティは戦闘の邪魔にならない宙域に爆弾をばら撒くべく動き出した。怜悧はヴァネッサとスターマグナムを援護すべく動き出す。

 ジャスティスクルセイダーズは聖剣を光らせると、幾筋もの光線を撃ち込んでくる。それをその身で受け止めるヴァネッサ。

「多少の攻撃は私が受け止める! 攻撃をお願い!」
「OK、任せろ!」

 ヴァネッサの影からその手のビームキャノンをチャージして撃ち込むスターマグナム。高出力の粒子ビームがジャスティスクルセイダーズの一人を吹き飛ばす。
 そこへ怜悧も駆けつけてきた。

「お待たせしました、仕込みが終わりましたので」
「ちょうどよかった、援護をお願い」
「任されました」

 怜悧は重力属性の触手を操り、相手の高速移動に重力による干渉を行い、移動方向を歪めて攻撃を回避していく。スターマグナムの粒子ビームも軌道を曲げてより致命的な部分に当たるようにしつつ、敵から撃ち込まれた光線は光属性の触手で反射して別の味方へ当て、同士討ちを誘発した。さらに雷属性の触手が撃ち漏らした敵へと高圧電流を流し、破壊していく。

「ばら撒いてきたぞ! よし、こっちも援護する!」

 ゼログラビティもまた重力を操るヒーローだった。掌から重力弾を撃ち込むと、次々と敵が一箇所に固められていく。

「今だ──!」

 手近にあったデブリを蹴って突進するヴァネッサの革命剣が閃き、重力弾で集められてしまったジャスティスクルセイダーズたちをまとめて一刀両断する。この宙域に発生していたジャスティスクルセイダーズは、この一撃によって完全に一掃された。

「ふぅ……終わったな」
「お疲れさまです。さて、本体を探しつつ、他のジャスティスクルセイダーズを探しましょうか」
「うん、引き続き前衛は任せてね」
「援護は任せてくれ」

 4人はデブリの中を進みながら、L4宙域の中心部を目指して探索を再開させるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

メンカル・プルモーサ
んー……キャプテン・ストラトスね……今回は宜しくー……
…ひとまず……機械化オブリビオン達を見つけることが優先だね……
…メックガーディアンからの情報を分析しながら探索かな……
…オブリビオン達がを見つけたらメックガーディアンの皆と共に急行だね……
…まずは私が動きを止めるからその好きに一斉攻撃を宜しく…
…重奏強化術式【エコー】で効果を高めた【連鎖する戒めの雷】を発動……機械化した体になら特に有効だろう…
…伝播する雷鎖でオブリビオン達をまとめて絡め取って動きを止めるよ…
……そこにメックガーディアンズと共に術式装填銃【アヌエヌエ】から爆破術式を込めた銃弾を連射してオブリビオンを撃破するとしよう…


九条・救助
ラグランジュポイントの仕事か。
餅は餅屋っつーことだし、探索はガーディアンズの人たちを頼りにしよう。

おっと、まずは挨拶しなくちゃ無礼だよな。
オレは秘密結社スナークで、しかもあの戦争で大活躍したフォーティナイナーズにも名前を連ねる(自称)一流のヒーロー、「ウェンカムイ」だ!
オレはキメ顔でそう言った。
……え、知らない?そっかー。

とにかく、敵の反応を捉えたら教えてくれ。いつでもスクランブルするぜ!
【神格共鳴】で機動力を確保しつつ、敵を発見次第仕掛けていく。
基本はシンプルに、近づいてぶっとばす!
敵も高速戦闘に対応してるようだが、地形把握のアドバンテージがあるガーディアンズにナビを依頼して優位性をとろう


バーン・マーディ
……成程
貴様らはそうまでして鉄屑へと還りたいか

良い…正義の狂信者共
我はバーン・マーディ…ヴィランである
悪たる我と…「デュランダル」が須らく叩き潰す!(UC発動!戦艦招来!同時に宇宙の虚空に姿を現すマーズ!そのまま機神の中へと吸い込まれ

【オーラ防御】
赤きオーラで戦艦と機神を包

【戦闘知識】
敵陣形と己達の立ち位置の把握

超兵器の位置も捕捉

基本ジャスティスクルセイダーズの撃破に集中

戦艦
【鎧破壊・鎧無視攻撃】
貫通弾による斉射
接近してきた者には突撃
乗り込んだ者は騎士達による迎撃


マーズ
【切り込み・怪力・二回攻撃・カウンター・運転】
自らも敵陣に突撃し襲ってくる敵は反撃で切り裂き

正義の狂信者共
塵芥となり果てよ



●2020/11/10 1930hrs. L4宙域中心部近傍
 メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)と九条・救助(ビートブレイザー・f17275)は、キャプテン・ストラトスを始めとするメックガーディアンズのヒーローたちの案内を受けながら宙域の探索を続けていた。
 すでに他のメックガーディアンズや猟兵たちがある程度オブリビオンを倒していた。メンカルは他の宙域で得られた情報を元に分析を行い、大まかな位置を割り出す。

「やっぱり中心部だね……」

 ラグランジュポイントの中心部は、天体間の重力バランスが最も取れている場所である。そこをデストロイ・プライムが根城に選ぶのは当然と言えた。しかし、とキャプテン・ストラトスは腕組みをして中心部を睨みつける。

「中心部にいるとなると、時間は残されていないのかもしれない」
「そりゃどういう事だい?」

 救助はキャプテン・ストラトスに説明を求める。

「単純な話さ。このラグランジュポイントは他の天体の重力のバランスが最も取れた宙域だ。もしもここに他の天体が現れたとしたら……」
「……! そうか、重力バランスが崩れる!」
「その通り。そして何が起こるのかわからないのが怖いところだ。公転軌道や地軸に影響があって、地球の気候が変わってしまうかも知れない。各天体の公転軌道が変わって、本来衝突しないはずの小惑星や彗星が地球にぶつかる可能性だってある。もちろん、これが杞憂に終わる可能性もあるが……一定以上の質量を持つ前にそのオブリビオンを倒さなければ」

 中心部へと急ぐ一行の行く手を遮るものがいた。機械化オブリビオン、ジャスティスクルセイダーズだ。

「ちっ、こんな時に……!」
「数が多い……!」

 メックガーディアンズを守らねば、と前に出る救助。メンカルも電脳魔術のコンソールを中空に浮かべて戦闘態勢に入る。その時だった。

「……成程。貴様らはそうまでして鉄屑へと還りたいか」

 虚空より響く声、現れたのはバーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)。ヒーローズアースではヴィランで通る男である。

「……メックガーディアンズよ。本来相容れぬ立場であるが、状況が状況である。助太刀致そう」
「……議論の時間はない。それに手も足りない。バーン・マーディ、共に戦おう」

 キャプテン・ストラトスを始めとするメックガーディアンズは、ヒーローとしての立場にはあまり拘らないチームである。もちろん、彼ら自身の正義のために戦うのが基本目的だが、必要とあらばヴィランと協力して戦うことにも躊躇がない。今回もその行動原理に従うまでだった。

「悪たる我と……『デュランダル』が須らく叩き潰す!」

 バーンはキャプテン・ストラトスの返答に満足気に頷くと、虚空より超弩級武装戦艦を呼び出してみせる。その艦首付近には、彼と共に戦う機神「マーズ」が仁王立ちしていた。バーンは機神に近づくと、吸収される形で機神に搭乗する。

「……よし、動きを止めるからその隙に一斉攻撃よろしくー……。『紡がれし迅雷よ、奔れ、縛れ。汝は電光、汝は縛鎖。魔女が望むは魔狼封じる天の枷』」

 メンカルの魔術がジャスティスクルセイダーズに炸裂する。稲妻の鎖が飛び、オブリビオンたちの動きを縫い止める。そこへ浴びせられるのはバーンが呼び出した戦艦の各砲門から放たれる砲火だ。加えて、機神マーズと救助も敵の只中へと飛び込む。

「俺が誰だか教えてやる! 秘密結社スナークの一員にして、去年の戦争で大活躍したフォーティナイナーズの一人、『ウェンカムイ』だ!」

 名乗りを上げて自身に宿る神格と共鳴し、凍神としての姿に身を変じる。電気で身動きがとれない敵に高速で接近して魔杖「クトネシリカ」を振るえば、オブリビオンは氷漬けになりながら粉々に吹き飛ぶ。

「スナークの皆に負けるな! 俺達も援護だ!」

 メックガーディアンズの面々も一斉にジャスティスクルセイダーズ目掛けてそれぞれが持つ射撃武器を斉射する。ジャスティスクルセイダーズはこの飽和攻撃に耐えきれず、続々と撃破されていく。

「じゃ、これでトドメ……かな」

 メンカルは術式装填銃「アヌエヌエ」を抜く。銃弾に爆破術式を付与して、残るオブリビオン目掛けて一発ずつ撃ち込んでいく。弾丸が突き刺さったオブリビオンたちは一斉にその場で四散し、後には何も残らないのであった。

「……さぁ、今のうちに宙域の中心へ!」

 キャプテン・ストラトスと共に中心部へと向かう一行。L4宙域内の他の場所で戦っていたヒーローたちや猟兵も合流し、デストロイ・プライムが待ち構える宙域の中心部を目指す。彼らにとって負けられない戦いの幕が上がろうとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『デストロイ・プライム』

POW   :    グラウンド・ゼロ
単純で重い【足や尻尾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ジェノサイド・ブラスト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【全身のビーム砲】から【破壊光線の雨】を放つ。
WIZ   :    トリニティ・バースト
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【悪】属性の【破壊光線】を、レベル×5mの直線上に放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミネルバ・アレキサンドリアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●2020/11/10 2000hrs.(UTC) L4宙域中心部
 猟兵たちは機械化されたジャスティスクルセイダーズを屠りながら、宙域の中心部へと至る。

 果たしてそこに、デストロイ・プライムはいた。すでに周囲の超兵器やデブリ、星間物質を吸収し、三つ首を持つ機械竜としての姿を顕にしている。

 デストロイ・プライムは猟兵とメックガーディアンズの姿を認めると、咆哮した。空気のない宇宙でその声は無音のため伝わることがないが、その咆哮は何らかのエネルギー波として猟兵やメックガーディアンズの身体を震わせる。

「こいつがデストロイ・プライム……! これ以上の吸収を許すな! 総攻撃で撃破するぞ!」

 キャプテン・ストラトスの号令と共に、猟兵やメックガーディアンズたちは一斉に攻撃を開始する。超生物へと進化を遂げようとするデストロイ・プライムと、それを阻止する猟兵たちの戦いが幕を開ける──。
ルクレツィア・アストリュード
【アドリブ連携歓迎】
大きい…。
…けど。それならば。『答え』示すに不足なし。
(機兵斬壊、発動)

メックガーディアンの皆には、援護をお願い。ボクが前に出て、敵を引き受ける。
積極的に前に出て斬撃を喰らわせていく。メックガーディアンの方へ意識を向けさせないよう、可能な限り絶え間なく攻撃。
でも、ボクへ攻撃が来た時は、躱す。攻撃に専念し過ぎて、敵の動きへの警戒が疎かにならないよう、注意。

そして、敵が攻撃仕掛けてきた時は、最大の好機。
うまく、首のひとつの根元あたりまで飛び込んで、そこの【切断】を試みてみる。
成否問わず隙は生じるだろうから、そこへメックガーディアンの皆に総攻撃をかけてもらう。


久遠寺・遥翔
アドリブ絡み歓迎

こいつが…!
見た目は機械竜だがやばい霊圧を感じるぜ…!

ガーディアンズはいのちだいじにで頼むぜ
前衛は俺たちが務めるから連携して追撃してくれ

出し惜しみをしてたらこっちがやられる
UCでイグニスモードに変化
装甲をパージしてオブリビオン・イグニスの力を引き出し攻撃能力を強化

敵の攻撃は【第六感】【視力】による心眼で【見切り】
直撃は避けつつ破砕されたデブリを【地形の利用】で踏み台にして機動力確保
【空中戦】【ダッシュ】で一気に接近し【2回・範囲攻撃】を相手の巨体に叩きつける
いかな装甲だろうとこの焔の太刀は【鎧無視攻撃】
穿った部分から【生命力吸収】で継戦能力を高める

さよならだ、こいつで落ちな!



●2020/11/10 2001hrs.(UTC) L4宙域中心部
「大きい……ッ!」
「こいつが……!」

 ルクレツィア、そして遥翔はデストロイ・プライムの体躯の大きさと機械竜と見まごうばかりの威容に絶句する。しかも、これが成長途中なのだという。もしもこのまま超生物スナークへの進化を許したら、果たしてどうなってしまうのだろうか。一瞬、身が凍る思いがするが、しかしそこは猟兵。

「……けど。それならば。『答え』示すに不足なし。まずはボク達で仕掛けよう」
「あぁ、むしろ燃えてきたぜ!」

 ルクレツィアはこれぞ自分の「答え」を証明するに足る存在だと認めた。遥翔もこれに追随する。身を震わせるほどの霊圧は遥翔の魂に、逆に火をつけて大きく燃え上がらせる。

「聞こえるかメックガーディアンズ! いのちだいじにで頼むぜ。前衛は俺たちが務めるから連携して追撃してくれ」
「ボク達が前に出て、敵を引き受ける。援護をお願い!」
「……わかった、ふたりとも十分気をつけて!」
「よし、皆! ルクレツィアとフレアライザーを援護するんだ!」

 プラチナムフィストが頷き、キャプテン・ストラトスの号令でメックガーディアンズのヒーローたちが一斉に手持ちの武装で援護射撃を始める。いくつもの光条がデストロイ・プライムへと飛び、その身体の表面で爆ぜる。

 デストロイ・プライムは攻撃を仕掛けたメックガーディアンズへと攻撃を仕掛けようとするが、そこへいち早く懐へと飛び込んだルクレツィアが斬撃を仕掛けて注意をそらした。

「こっちだ……!」

 ルクレツィアは自分よりも相手の体躯が大きければ有利に戦える。元々キャバリアを想定して与えられた力だが、それ以上の大きさを誇る敵に対しても有効に働いていた。最大の脅威をルクレツィアだと認識し直したデストロイ・プライムは口腔からルクレツィア目掛けて必殺の破壊光線を浴びせようとする。

 しかし、またもデストロイ・プライムの注意を反らす出来事が起きた。

「SYSTEM-IGNIS起動! 出し惜しみをしてたらこっちがやられる……全開で行くぞ、イグニシオン!」

 その身から装甲を吹き飛ばし、身軽になったイグニシオンが機動力を生かしてデストロイ・プライムの死角へと回り込み、炎の太刀・迦具土を振るって痛撃を与えたのだ。破壊光線は不発となり、デストロイ・プライムはそのダメージにのたうつとイグニシオンを見やる。その姿は騎士然とした姿から一転し、黒焔を纏った悪鬼のような姿へと変貌していた。これぞイグニシオンの真骨頂にして切り札、骸魂イグニスの力を引き出したイグニスモードだ。

 デストロイ・プライムは怒りに任せて尾や脚をイグニシオンに叩きつけようとするが、身軽になったイグニシオンは乗り手の遥翔の心眼も相まって、攻撃をひたすら回避する。デブリを蹴ってさらに速度を上げるイグニシオンに、デストロイ・プライムは翻弄されてしまう。

 さらに追い打ちをかけるのはルクレツィアの絶え間ない斬撃だ。時折自身に飛んでくる破壊光線をひらり、ひらりと避けながら、その手の大剣「The Answerer」の絶え間ない斬撃をひたすらに叩き込む。敵の攻撃をできる限り自分に向けさせ、後ろで援護するメックガーディアンズに攻撃が飛ばないように意識を集中させた。

 そして、ついに好機が訪れる。のたうち回るのを止めたデストロイ・プライムの左右二つの首がそれぞれイグニシオンとルクレツィアに向けられた。破壊光線で一気にケリをつける心算だ。しかし、それこそが大きな隙を生んだ。

「今だ! 行くよフレアライザー!」
「あぁ、合わせるぞルクレツィア!」

 放たれた破壊光線をかいくぐると、ルクレツィアとイグニシオンはそれぞれの得物で、光線を放たなかった中央の第3の首目掛けて一撃を浴びせる。二人は空中で交差しながら己の得物を振り抜いた。

「……首一本さよならだ、こいつで持っていく」
「そうだ、これがボク達の『答え』だ」

 一瞬の交錯の後、二人は大剣と焔剣を血払いの如く軽く振って残心する。と、同時に中央の首が傾き、崩れ落ちるようにデストロイ・プライムの体躯から離れていった。

 ジャイアント・キリング、その大いなる一歩を刻む一撃を決めたルクレツィアと遥翔。デストロイ・プライムの命運は、この時すでに決まっていたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴァネッサ・ラドクリフ
あいつが成長する天体、デストロイ・プライムか!
手遅れだなんて言わせない、私達でこの宙域も地球も守るんだ!

寿命が減るのも厭わず『全の為の白光』でまずはメックガーディアンズの強化を図るよ
負傷してしまった方を優先して癒し光線の雨にギリギリ耐える強化の霊力を大勢に渡していくよ
その間に彼らからプライムの持つ超兵器の停止方法を聞いておくよ

強化が終わったら真の姿にも変身して光線を避ける様に高速移動しながらプライムに食らいつきながら超兵器を停止させるよ
超兵器を停止させられたらまた超兵器を起動させられない内に裁きの白光を放射してダメージを与えてやるんだ!
特に厄介な飛翔の制御を担ってそうな翼は壊してしまおう


九条・救助
来たな、ロボット怪獣!
ガーディアンズの皆は少し離れててくれ。
ちょいと制御が利かないんでね。巻き込みたくねーのさ。
まず、俺が奴を弱らせてチャンスをつくる。そこで仕掛けてくれ。

さあ、ひと勝負といこうじゃねーか。
【完全同調】、ッ!
神性体に巨大変身だ。敵と同じサイズまで巨大化したら真正面から仕掛けるぜ。
敵は高速戦闘を展開してくるようだが……加速も光線も、無制限にできるわけじゃねーだろう。
【オーラ防御】で耐えながら、反撃の機会を窺う。攻撃の切れ間……弱まる瞬間を見出し、【捨て身の一撃】の覚悟で最大加速!間合いを詰めて格闘戦に持ち込む!
そして必殺のディヴィニウム光線だ!マイナス100万℃の神気をくらえッ!



●2020/11/10 2003hrs.(UTC) L4宙域中心部
「あいつが成長する天体……!」
「来たな、ロボット怪獣!」

 ヴァネッサと救助はデストロイ・プライムの威容にも怯まなかった。共に正義の心を熱く燃やす猟兵、彼らは怯むことなく立ち向かう。と、ここでヴァネッサは救助にひとつの提案を持ちかけた。

「あたしがガーディアンズの皆に強化を施しつつアイツの身体を構成している超兵器の止め方を聞いてみる。そうすれば、かなり戦いやすくなるはず」
「名案だ、いいね。……なら、ガーディアンズの皆を一旦後ろに下げてくれないか? 今から発動するユーベルコードはちょいと強力でね、巻き込みたくないんだ。あいつを弱らせてチャンスを作るから、そこで超兵器を止めてくれ」
「わかった、頼りにしてる」

 救助とヴァネッサは作戦を立て終えると、まずはヴァネッサがガーディアンズを誘導して救助から離れた位置に陣取らせた。

「今から皆の治療と強化を行うよ。その間に、アイツの身体の超兵器をどうにか止めたいんだけど、情報を教えて欲しい」
「そういうことなら、一番効果的な手を教えるよ。あいつの身体にいくつか動力パイプがあるだろ? アイツが吸収したのは外部接続型のエネルギー供給機構を持つ兵器が多いんだ。動力パイプを狙っていけば、エネルギー供給が出来なくなって超兵器を起動できなくなる」

 先の戦闘で共闘したスターマグナムがヴァネッサの問いに答えた。ヴァネッサは頷くと、ユーベルコード「全の為の白光」を発動。たちまちメックガーディアンズたちの傷が癒えて、強化も施されていく。代償はヴァネッサの寿命だが、今の彼女にとってこれくらいは安いものだ。

 一方、時間稼ぎと敵の弱体化を狙う救助は、切り札級のユーベルコードを繰り出す。

「さあ、ひと勝負といこうじゃねーか、デストロイ・プライム。カムイイグナイター、アクティベイト! 叫べ、悪神《ウェンカムイ》ッ! 完全同調《フルポゼッション》! ギガ・カムイライズ!」

 カムイライズの名の通り、自らを神性体と化して巨大化する大技だ。救助の身体は見る見るうちにその姿を人から神のそれへと変じていき、同時にデストロイ・プライムと同等の大きさまで巨大化する。
 悪神の姿となった救助は真正面からデストロイ・プライムに組み付こうとする。たまらずデストロイ・プライムは高速移動で逃れながら破壊光線の雨を浴びせかけた。しかし、救助の身体表面に展開されたオーラがこれを防ぐ。幾多もの光条にじっと耐え、反撃の好機を待っていた。やがて攻撃が途切れた瞬間、救助は動く。再び間合いを詰めて組み付く。今度はデストロイ・プライムも逃れられず、救助の腕の中でもがくしか無い。

「マイナス100万℃の神気をくらえッ!」

 悪神との同調で一度手放した理性を再び取り戻し始めた救助は、大技のディヴィニウム光線を接射する。至近距離からの必殺の一撃で、デストロイ・プライムは大きなダメージを受けた。

「今だ! ヴァネッサ!」
「了解、行っけぇぇぇぇ!!」

 この好機を逃すはずもない。ヴァネッサは勢いよく飛び出すと、真の姿にその身を変じて救助が組み付くデストロイ・プライムの懐へと入る。教えられたとおりに動力パイプを見つけ出すと、革命剣で次々と寸断させていった。デストロイ・プライムは苦しみのあまり悶えるが、ヴァネッサはこれで止まらない。さらに追い打ちをかけるべく、裁きの白光を放射する。光の雨を次々と受け、片翼がダメージに耐えきれずもがれてしまった。

 デストロイ・プライムはこの一連の攻撃により、大いに弱り始める。そこへ強化されたメックガーディアンズたちの援護攻撃も加わり始め、形勢は一気に猟兵とメックガーディアンズ側に傾き始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
爆弾は、流石に中枢には取り込まれませんでしたね。脆い部分を爆破できると良いのですが。ゼログラビティさんにも意見を聞いてみましょうか。
「角や首の付け根あたりが狙い目でしょうか……何か、お気づきの点はありますか?」
伺った弱点を元に付近の爆弾とメカニック知識で破壊方法を検討。
「破片が再度取り込まれないよう、重力で妨害をお願いします。私は内部から破壊してきますので」
敵に近づきつつ情報収集と戦闘知識で相手の動きを予測。尻尾の一撃を回避した瞬間に爆破し、体勢を崩させるとともにUDC化し破壊した箇所へ飛び込みます。液体金属の身体を工具のようにして、弱点部位を解体しましょう。


メンカル・プルモーサ
…さて……それじゃあやるとしますか…なかなかに巨大な相手だね…

…敵の動きの癖や攻撃部位等の情報収集、分析…メックガーディアンズへと送信してと連携をしつつ…攻撃はデブリなんかの地形を利用して攻撃を凌ぎながら時間を稼いでいこう……
…デストロイ・プライムに吸収されそうなデブリは術式組紐【アリアドネ】を網状に展開して捕縛、メックガーディアンズに回収して貰って強化を抑えよう…

…稼いだ時間で【超過詠唱:空染める白黒の光】の詠唱と重奏強化術式【エコー】による強化…
…これをトニリティ・バーストに合わせて撃つことで一気に押し切るとしようか…



●2020/11/10 2006hrs.(UTC) L4宙域中心部
「流石に爆弾は中枢に取り込まれませんでしたね。脆い部分を爆破できると良いのですが」

 事前に用意した策が無駄足になったか、と心配する怜悧だったが、ゼログラビティは大丈夫だ、と親指を立ててみせる。

「俺の見立てだと、そこそこの数の爆弾は取り込まれてる。ある程度有効打は与えられるだろ」
「角や首の付け根あたりが狙い目でしょうか……何か、お気づきの点はありますか?」
「さっき、動力パイプを損傷しただろ? あれのお陰でパーツの結合が弱くなってるんだ。爆弾が多く取り込まれているのは角とつま先、それと尻尾。ここを叩いて刺激を与えてやれば、一気に崩れるはずだ」

 ゼログラビティの情報はメンカルにももたらされた。

「ふーん……オッケー。で、どういう作戦で動こうか」
「まずはタイミングを合わせて起爆ポイントに攻撃を。私は尻尾、メンカルさんは角、ゼログラビティさんはつま先をそれぞれ担当しましょう。その隙に私が懐に飛び込み、解体を行います。メンカルさんとゼログラビティさんには、破片が再度取り込まれないよう、妨害をお願いします」
「合点承知」

 メンカルとゼログラビティは動き回りながら尻尾や首から放たれる攻撃をやり過ごす。時にはデブリをうまく使いながら、散発的な攻撃を繰り返した。

 所定の位置に付き、3人はタイミングを図る。タイミングは怜悧が接近する瞬間だ。

「……よし、今です!」

 尻尾の一撃をかわした瞬間、怜悧は合図を出した。同時に、3方向からの攻撃がデストロイ・プライムに飛ぶ。

 ゼログラビティの重力弾とメンカルのアヌエヌエ、怜悧のオムニバスから放たれた銃弾がヒットした箇所から爆発が広がり、次々とデストロイ・プライムを構成していたパーツが吹き飛び始める。

「行くぜ、グラビティフィールド全開ッ!」
「アリアドネ、デブリを全部捕縛……っと」

 メンカルが術式組紐「アリアドネ」を網状に展開。そこへゼログラビティが重力フィールドを重ねることで、デブリを次々と吸い込んで絡め取り、デストロイ・プライムの再吸収を防ぐ。パーツを取り戻そうと、デストロイ・プライムはメンカルに残存する二つ首を向けた。

「おっと、そちらばかり気にしていて良いのですかね」

 その隙に怜悧は懐へと飛び込みながら自分の身体をUDCのそれに変じてみせた。その姿は黒く玉虫色に光る液体金属。まさに相手に侵入するにはうってつけである。デストロイ・プライムの体内へと侵入を果たした怜悧は、液体金属の身体を器用に操り、工具のような形状に変形させて弱点部位を解体していく。ペンチで剥ぎ取り、ニッパーで切断し、ドライバーやレンチでネジやボルトを外すなど、まるで1人ツールボックスである。

 怜悧の解体でバラバラと崩壊を始めるデストロイ・プライムの身体を復元させまいと、メンカルとゼログラビティは溢れ出るデブリの回収を続けていく。しかし、デストロイ・プライムはまだ闘志を失っていない。口元でチャージを続けていた破壊光線は解き放たれる寸前だ。

「おっと……でもこっちも準備は出来ちゃってるんだけどね」

 メンカルは気怠げに視線を向けた。アリアドネによるデブリの回収を行いながら、メンカルはずっと呪文を詠唱していた。それは、詠唱時間と詠唱量に応じて威力が無限に上昇する術式「空染める白黒の光」。さらに重奏強化術式「エコー」による強化のおまけまでついていた。

「じゃ、一気に押し切るとしようか……」

 破壊光線が撃たれると同時に、メンカルも術式を開放する。二筋の光線が激突するが、しばしの拮抗の後メンカルの白と黒の光が押し切った。その余波は大爆発を引き起こす。

「派手にやりますね……流石メンカルさんです」

 すんでのところで脱出した怜悧は、爆発に飲み込まれるデストロイ・プライムの姿を眺めてほうっと息をつくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
でっかいなー
だけど…おれ達はもっと大きい敵とも戦ってきた
ヘカテイア
お前はいけるか?(寧ろ闘志を漲らせる気配を感じる

【戦闘知識】で敵の動きとその癖を把握する

やっぱり星の海の中だとやる気出すみたいだな

うん?昔戦った戦争を思い出す?

【見切り・第六感・残像・空中戦・武器受け】
飛び回りながら敵の攻撃は全力で回避
避け切れない分は剣で受け止め

UC起動!
【リミッター解除】で更に加速!!
超高速戦闘開始って奴だな!!
槍による【串刺し】
剣による【二回攻撃】
そしてガンドライドによる【レーザー射撃・遊撃】
による怒涛の猛攻から

ブラックホールキャノンを構え

虚空の彼方へと…飛んでいけぇぇえ!!
【砲撃・重量攻撃】で破壊力増強



●2020/11/10 2010hrs.(UTC) L4宙域中心部
 ヘカテイアを駆るテラは徐々に崩壊を始めながらも未だにその威容を保つデストロイ・プライムを見上げる。

「でっかいなー。だけど……おれ達はもっと大きい敵とも戦ってきた」

 ヘカテイアは自分よりも大きな敵を見てむしろ闘志を燃やしているのを感じる。

「やっぱり星の海の中だとやる気出すみたいだな。……うん? 昔戦った戦争を思い出す?」

 ヘカテイアはもしかするとこの世界か、同じく宇宙のスペースシップワールドのような世界で戦っていたのか、とも思う。

 と、思いを馳せていると猟兵たちの猛攻に対して抵抗を続けるデストロイ・プライムから破壊光線が次々と飛んでくる。崩壊によって徐々に身軽になったのか、動きが素早くなっているが、ヘカテイアはこれによく追従している。致命的な攻撃は星刃剣で防ぎつつ、残像すら残る機動力で全て回避してみせた。

「ヘカテイアか! よし、一気に決めてくれ!」
「了解! さぁ、終わりにするぞ!」

 キャプテン・ストラトスの声に応え、デブリの中を縦横無尽に飛び回りながらデストロイ・プライムとのドッグファイトが始まった。逃げるデストロイ・プライム、追うヘカテイア。ブラックホールキャノンを構えつつ、レーザー射撃で確実に相手を追い込んでいく。接近して槍を尾に突き刺して動きを止め、星刃剣で翼を切り離して退路を断ってしまった。

「虚空の彼方へと……飛んでいけぇぇえ!!」

 ヘカテイアのブラックホールキャノンが接射され、指向性を持ったブラックホールがデストロイ・プライムの体躯を飲み込んでいく。最後の力で抗うも、デストロイ・プライムはその身を散らしながら事象の地平面の彼方に消えていくのだった。

「我々の勝利だ!」
「全員……無事だな!」

 キャプテン・ストラトスを始めとするメックガーディアンズ全員は歓喜に酔う。L4宙域に再び静寂が戻る中、メックガーディアンズは猟兵たちを地球へと送り届ける。地上に戻るSSTO船内ではつかの間の平穏を勝ち取ったことを祝うささやかな宴が催されるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年11月28日


挿絵イラスト