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後悔を乗り越え羅刹達と共に!

#サムライエンパイア #猟書家の侵攻 #猟書家 #今川義元 #羅刹 #武田信玄 #魔軍転生

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 サムライエンパイアのとある山岳地帯で、猟書家『今川義元』は響く声で叫んでいた。
「クルセイダーの名の元に、超・魔軍転生を執行する!
 今ひとたび蘇り、我が軍勢に憑装せよ。
 我が盟友にして魔軍将、甲斐の虎「武田信玄」よ!」
 クルセイダーの秘術「超・魔軍転生」により、魔軍将「武田信玄」を憑装したオブリビオンの大軍勢を率いて、目指すのは、羅刹の里。
「必中必殺と憑装軍の二段構えにて、我は積年の恨み重なるあの地を狙う。
 それは……エンパイア全ての「羅刹の里」だ!
 徳川の一族を輩出しながらも世俗を捨てたとうそぶき、あまつさえ、信長を桶狭間へと手引した羅刹共に、過去よりの使者が引導を渡しにゆこう。そして貴様らの骸は、我が見事なオブリビオンに仕立ててくれるわ!」
 士気が高まる軍勢を見据え、義元は楽しげにその口元を吊り上げたのだった。

「皆様、集まっていただき、ありがとうございます」
 丁寧なカーテシーで出迎えるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「今回、皆様に向かっていただくのは、サムライエンパイアの羅刹の里となります。そこを襲ってくる今川の軍を返り討ちにし、猟書家の今川義元を討ち取っていただきたいのです」
 羅刹の里を襲い、羅刹達を殺し、その死体をオブリビオンにすることで、自分の軍の強化を図るつもりらしい。
「敵の目的を果たさぬためには、羅刹の方々を必ず守っていただくことが大事になります……ですが」
 襲ってくる敵は後悔の念を強制的に呼び起こす念を放ち、自身が一番後悔している過去の幻を見せてくるという。
「もし、その念に囚われれば、そのオブリビオンからの攻撃はもちろん、必中の今川の矢も飛んできます。厳しい状況になることは必須……ですから、それに打ち勝つような気持ちで向かっていただきたいのです」
 そのオブリビオン軍に打ち勝てば、今川も先陣に加わるという。
「今川義元の弓は、なかなか手強いです。弓はもちろん、その蹴りも鋭く、侮れば苦戦するのはこちら……戦う際は、相手は弓だけではないということをお忘れなく」
 とにかく、羅刹の里に襲ってくる今川の軍をなんとかしなくてはならない。
「皆様の無事をお祈りしていますわ」
 そういってリズは、羅刹の里へと猟兵達を案内するのであった。


柚葵チハヤ
 どうも、柚葵チハヤです。
 今回も猟書家シナリオ。場所はサムライエンパイアとなります。
 また、今回も2章構成となりますので、ご注意くださいませ。

 さて、1章では、武田信玄を憑装し、強化したオブリビオンの軍勢と戦っていただきます。羅刹の里が壊滅すれば、猟書家の思うつぼとなります。
 また、攻撃も厄介です。オープニングにも記載しましたが、後悔する出来事がある方は、それをはねのけるようなプレイングの記載もあると、より効果的に戦えると思います。

 2章では、今川本人がやってきます。
 弓だけでなく、蹴りもありますので、戦う際は注意してください。

 1章と2章ともに、羅刹達と協力して戦う(猟兵ほど強くはありませんが、周辺の山岳地形を熟知しています)とプレイングボーナスが入ります。
 また、1章のみですが、後悔する出来事をはねのけるようなプレイングにもボーナスを入れたいと思います。
 一人で打ち勝てないというのであれば、複数で参加するのもいいかもしれませんね。

 複数で参加する際は、必ずお相手の名前やID、グループ名の記載もお忘れなく。

 今回は断章はありません。そのままプレイングを受け付けます。
 皆様の熱いプレイング、お待ちしています!!
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第1章 集団戦 『黄泉の本坪鈴』

POW   :    黄泉の門
【黄泉の門が開き飛び出してくる炎 】が命中した対象を燃やす。放たれた【地獄の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    人魂の炎
レベル×1個の【人魂 】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    後悔の念
【本坪鈴本体 】から【後悔の念を強制的に呼び起こす念】を放ち、【自身が一番後悔している過去の幻を見せる事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:marou

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルトリウス・セレスタイト
幻に付き合う気は無い
発生して二年ほどの身では悔やむ過去を持たぬ故

天楼で捕獲
対象は戦域のオブリビオン及びその全行動
原理を編み「迷宮に囚われた」概念で縛る論理の牢獄に閉じ込める

高速詠唱を幾重にも重ね『刻真』『再帰』で無限に加速・循環
現着次第即展開し数の利を奪う

見えず触れ得ずとも既に虜囚
内から外へは何も出来ず、破壊の手段も自壊対象
何にせよ急がねば存在が消えるぞ

そして対象外へは影響皆無
迷宮の外から内ヘは自由に干渉可能
羅刹達も余力を残して戦えよう

出口は自身に設定
万一辿り着くなら『討滅』を乗せ打撃で始末

自身へ及ぶ攻撃は『絶理』『無現』で否定し影響を回避
必要魔力は『超克』で“世界の外”から供給

※アドリブ歓迎



 ここは羅刹の里。
 突然の襲撃に驚き怯えながらも、羅刹の男達は武器を手に、身構える姿勢を見せていた。
 そんな里を守るかのように、一人静かに佇むのは、アルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)。彼の回りには、淡青に包まれ漂う、暖かな光がそこにあった。

 ――りん。

 その鈴の音を皮切りに、大量の黄泉の本坪鈴がやってくる。
「惑え」
 アルトリウスは即座に天楼(テンロウ)を――この戦場全体に、任意対象のみ捕え、存在を消去する自壊の原理で出来た迷路を生み出した。
 高速詠唱を幾重にも重ね、『刻真』『再帰』の光……いや、概念だろうか。その力でもって、無限に加速・循環していき、数多くの敵を迷宮へと誘っていく。

 ――りんりん。

 敵も必死に後悔の念を発動させ、アルトリウスの動きを止めようとするも。
「幻に付き合う気は無い。発生して二年ほどの身では、悔やむ過去を持たぬ故」
 更に『絶理』や『無現』といった光がアルトリウスを守り、その攻撃は軽微な模様。
「見えず触れ得ずとも既に虜囚。内から外へは何も出来ず、破壊の手段も自壊対象。何にせよ、急がねば存在が消えるぞ」
 そう敵に告げながら、羅刹には迷宮の外から攻撃をするよう、促す視線を送る。
 察した羅刹達が意気揚々と、弱っていく敵を弓でもって止めを刺していった。
 しかし……。

 ――ヒュン!!
 遠くからの弓矢がアルトリウスをかすめ、隣にいた羅刹を射抜いた。幸いにも狙った個所が腕だったため、まだ命はあるが……。
「時間は限られている……か」
 アルトリウスは天楼を生み出す手を止めずに、次々と迫り来る敵を迷宮へと閉じ込めていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エスタシュ・ロックドア
よう同族、助太刀に来たぜ
この辺りに開けた場所はあるかぁね
近くまででいい
敵は厄介だからよ
案内したら里に戻ってな

後悔、自分の里を飛び出して来ちまったことか
認めたくねぇな
俺にとっちゃ自由は何より重い
その選択に後悔なんざ無い
だがこんなことになるたぁ思いもしなかった
この世界のどっかにある俺の故郷が無事かどうか気になってしょうがねぇ
だがよ
飛び出さなかったら、猟兵になれず、
こうして戦う術もなかったかもしれねぇだろ

行くぜ、『群青業火』発動
【範囲攻撃】で敵も、今川の矢も、悉く【焼却】する
敵の炎は【激痛耐性】【火炎耐性】で耐える
獄卒の俺に地獄の業火を見舞うたぁ良い度胸
フリントを【怪力】で振るって折檻するとしようか



「よう同族、助太刀に来たぜ。この辺りに開けた場所はあるかぁね? 近くまででいい
、敵は厄介だからよ。案内したら里に戻ってな」
 そういって、エスタシュ・ロックドア(大鴉・f01818)は、羅刹の里の民の案内で、望んだ戦場にたどり着くことができた。案内した羅刹も共に戦いたそうにしていたが、エスタシュの真剣な眼差しに折れて、里の方へと戻っていった。
「そう、それでいい」
 そんな場所に鈴の音が響く。

 ――りん。

 そんな音と共に敵の攻撃がエスタシュに浴びせられた。
「くっ……」
 鈴の音と共に呼び起こされるのは、懐かしい……かつて生まれ育った場所だった。
「後悔、自分の里を飛び出して来ちまったことか。……認めたくねぇな。俺にとっちゃ自由は何より重い」
 幻はなおも続く。そのたびにエスタシュは振り払うかのように愛剣のフリントでもって振り払う。
「その選択に後悔なんざ無い。だがこんなことになるたぁ思いもしなかった。この世界のどっかにある俺の故郷が無事かどうか、気になってしょうがねぇ」
 その幻は里が焼かれていく様子を見せていた。見知った者達が逃げ惑い、間に合わないといった様相へと変化していく。
「だがよ」
 幻とわかっていても、助けに行こうとする気持ちは抑えきれない。
 炎を切り裂き、逃げ惑う懐かしい顔の人々を救っていく。
「飛び出さなかったら、猟兵になれず、こうして戦う術もなかったかもしれねぇだろ!」
 再度、フリントを構えなおし、その瞳を閉じた。
 静寂が彼を包む。
 そして、あのとき聞いた鈴の音が、耳に届いた。
「行くぜ……此処に示すは我が血潮、罪過を焙る地獄の炉、以て振るうは臓腑の火!」
 全身の傷跡より噴出する地獄の業火が鈴の音目掛けて、放たれた。それが、エスタシュの群青業火(ブレイズアズール)。
「ぎゃっ!!」
 激しい炎に包まれ、黄泉の本坪鈴らが消し炭になっていく。
「――焼き払うぜ、灰も残さねぇよ」
 勢いづいたエスタシュの業火を止める者は、この場にはいない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高天原・光明
 後悔か、当然ある。過去は変わらないが、今は変えられる。故に、どんな手を使ってでも、必ず獲物を仕留めるんだ。

 【UC:狩場の原則】(WIZ)を発動だ。里の羅刹と協力、有利な場所を確保しよう。〈目立たない〉ように〈スナイパー〉、〈破魔〉〈呪殺弾〉の鏃で射貫くことにする。

 見える幻は、影朧が村を襲った幼い頃。俺が守り通せなかったもの、そして未熟な自身。守れたものはある、けれど守れなかったものもある。あの時、俺が強ければ、俺に知があれば。何か変わっていた筈だ。

 だが、立ち止まる訳にはいかない。この想いを昇華させなければ、人は終わってしまう。だからあの日の俺よ、お別れだ。

(アドリブ連携等全て歓迎です)



「此処なら射貫くに不足ない」
 羅刹の里の者達と協力して、大きな木の幹へと上がっていた。高天原・光明(彼方より禍を射貫くもの・f29734)はさっそく、狩場の原則(フォン・ヤァクト)を発動させ、引き伸ばす弓の威力を跳ね上げる。

 ――りん。
 そして、次々と敵を射抜いて、止めを刺していった。木の葉が上手く、光明を隠してくれているのだが。
「くっ……後悔か、当然ある。過去は変わらないが、今は変えられる。故に、どんな手を使ってでも、必ず獲物を仕留めるんだ」
 突然、光明の前に幻が映し出される。
 それは、彼の村が影朧に襲撃された、幼き記憶。
「俺が守り通せなかったもの、そして未熟な……俺自身」
 自分が生きている。それは村が救われたことの証。
 だがしかし……それは全てではなかった。
「守れたものはある、けれど守れなかったものもある。あの時、俺が強ければ、俺に知があれば……何か変わっていた筈だ」
 苦い記憶は、今を支える大事な物。
「だが、立ち止まる訳にはいかない。この想いを昇華させなければ、人は終わってしまう」
 これが幻だと理解しているから。そして、迫る矢に光明は気づいていた。
「だから――あの日の俺よ、お別れだ」
 瞳を閉じ、再び見開いたとき、目の前に迫る矢を、自らの鏃で跳ねのけて見せた。
 今川の軍勢を羅刹の里へと届かせぬために。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
敵の掃討は私達がやります
羅刹達には固まって行動するよう指示
周囲に障害物があれば今川の弓を防ぐ為に活用

後悔しているもの
初めてヤドリガミとして人の姿を成した時、主と言葉を交わせなかったこと
もっと早く私が人に成れていたのなら想いを伝える言葉も覚えられた
人の感情も、主の想い人への嫉妬も、別れの悲しみも理解できていた

時は決して戻らず、悔いた所で変わらず軈ては捕らわれる
今の私は悔いの無いように生きること
此処で刃を抜き、この世界を守らねばなりません

視力にて敵を確認、数が集中している敵の中心へ二刀流剣舞『襲
嵐』
敵を起点とし、嵐を発生させて周囲を巻き込む

援護射撃は見切りと武器落としにて矢を落とす


篝・倫太郎
【華禱】
援護射撃に適した場所なんかを羅刹に聞いとく
里を護ることに専念してくれっと助かる

一番の後悔なんざ、決まってる
俺の故郷が滅んだその時
俺はこの世界の何処にも居なかった

その場に居て生き残ったのとは違う
何も出来ずに、滅んだ事を知った
どうして……そう何度も思った

それでも、それを悔いても何も変わらない
今の俺は良く知ってる
夜彦が俺に教えてくれたから

守れなかった分、守る
何を?
この先にある、羅刹の里を――

天地繋鎖使用
視認出来る全ての敵を指定し攻撃
同時に吹き飛ばしと鎧無視攻撃を乗せた華焔刀でなぎ払い

援護射撃は野生の勘や聞き耳で常時警戒
天地繋鎖で妨害して射線をずらし吹き飛ばしで落とす
夜彦のフォローも適時行う



 羅刹の里の民の案内で、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は見晴らしのいい高台へと案内されていた。その下には戦いやすい森に囲まれた空き地まである。月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)は、その空き地で戦うことを決めた。
「ここまで案内、ありがとな。後は里を護ることに専念してくれっと助かる」
 倫太郎は案内してくれた羅刹にそう礼を述べると。
「敵の掃討は私達がやります。羅刹の皆さんには固まって行動するよう……決して前に出ぬようお願いします」
 夜彦はそう、念を押しておく。そう、これも羅刹の里の人々を守るためでもあるのだ。
 羅刹の民が帰ったのを見計らっていたのか、あの敵が迫ってきた。

 ――りん。
「来ましたか」
 先陣を切るのは夜彦。斬りかかったと思った瞬間、幻に包まれた。
「……主?」
 思わずその刃を持つ手が止まる。

 ――後悔しているもの、か。
 夜彦の胸に広がる後悔の念。それは。
「初めてヤドリガミとして人の姿を成した時、主と言葉を交わせなかったこと」
 静かにそう告げた。
 もっと早く自分が人に成れていたのなら、想いを伝える言葉も覚えられた。
 人の感情も、主の想い人への嫉妬も、別れの悲しみも理解できていた。
「時は決して戻らず、悔いた所で変わらず……やがては捕らわれる。今の私は悔いの無いように生きること」
 愛刀を握る手に、力がこもる。
「此処で刃を抜き、この世界を守らねばなりません」
 再び見開いた先にはもう、あの幻の主の姿は消え去っていた。
 好機と敵が集中しているところへ。
「振るう刃は、嵐の如く」
 嵐のように広範囲を巻き込む無数の斬撃を放ったのだった。


 一方、倫太郎も。

 ――りん。
 あの鈴の音の幻影に囚われていた。
「一番の後悔なんざ、決まってる。俺の故郷が滅んだその時……俺はこの世界の何処にも居なかった」
 滅びゆく故郷を目の前に、倫太郎は悲痛な表情を浮かべた。
 その場に居て、生き残ったのとは違う……苦しみ。
 何も出来ずに、滅んだ事を知った、あの愕然とした気持ち。
 思い出すたびに胸が激しく揺す振られる。
 ――どうして……そう何度も思った。
「それでも、それを悔いても何も変わらない」
 ぎゅっと胸を掴み、キッと前を見据える。
「今の俺は良く知ってる。夜彦が俺に教えてくれたから」
 幻が次に見せたのは、先ほどまで側にいた、あの夜彦の姿。
「守れなかった分、守る。……何を、だって? 決まってるじゃないか!」
 にっと笑みを浮かべ、吹き飛ばしと鎧無視攻撃を乗せた華焔刀で周囲をなぎ払う。
「この先にある、羅刹の里を、なっ!!」
 消えた幻の跡に見えた敵に向かって、天地繋鎖(テンチケイサ)を発動。
「其処に天地を繋ぐ鎖を穿て!!」
 詠唱と同時に指先を向けた敵に、天と地から発生した不可視の鎖を放ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『今川義元』

POW   :    仕留めの矢
【大弓の一矢】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    鷹の目
【大弓】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【癖】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :    飛鳥墜とし
対象のユーベルコードに対し【、蹴鞠の要領で体勢を崩すほどに強烈な蹴り】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:鴇田ケイ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ケーレス・ネメシアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ほう……あの幻影から逃れられるとは……猟兵もやるものよ」
 にやりと笑みを浮かべ、義元は再び、声を上げる。
「我は嘗て海道一の弓取りとも称されたが、それは単なる異名に過ぎなかった。
 だが、今は違う。
 我が大弓のユーベルコードは「未来より放たれ、過去に着弾する」。
 すなわちこれ必中必殺。死して蘇りし我は、名実共に最強の弓取りとなったのだ!」
 弓を構え、義元は続ける。
「さあ、射抜かれたい者から、来るがいい……」
 そして、その矢を放ったのだった。

※マスターより
 いよいよ、猟書家『今川義元』との戦いとなります。
 今回も羅刹の民と協力して戦うと、ボーナスが入ります。また、義元は猟兵だけでなく、隙あらば羅刹の里の民を狙ってきます。
 こちらも気を付けてください。
 それでは、熱いプレイング、お待ちしています!!
アルトリウス・セレスタイト
意気高いのは結構だが
長々喋ると自分が撃ち抜かれるぞ

破界で掃討
対象はオブリビオン及びその全行動
それ以外は地形含め「障害」故に無視され影響皆無

高速詠唱を幾重にも重ね『刻真』『再帰』で無限に加速・循環
瞬刻で天を覆う数の魔弾を生成、上下含む周囲全方向へ無差別に斉射
更に射出の瞬間を『再帰』で無限循環
一切間を置かず斉射し続け、戦域を魔弾の軌跡で埋め尽くす

向けられる全て魔弾で飲み込み圧殺する
万象一切に終わりを刻む破壊の原理に例外はない
対象外へは作用せぬ故、羅刹には無害
偶に弾幕を薄くし彼らの攻め時を確保

自身への攻撃は『刻真』で部分的な加減速を加え偏向させ回避
必要魔力は『超克』で“世界の外”から供給



 義元の放った矢が、アルトリウスの髪を弾き飛ばした。ぱっと舞う、銀の髪。
「この次は外さぬぞ……」
 からかうような口ぶりにアルトリウスは静かに告げる。
「意気高いのは結構だが、長々喋ると自分が撃ち抜かれるぞ」
「ふっ……試してみるか?」
 義元の矢が放たれると同時に。
「行き止まりだ」
 既に高速詠唱を幾重にも重ね、世界を刻む光の『刻真』と万象を捉え無限を為す礎となる光の『再帰』で無限に加速、循環していき。
 瞬刻で天を覆う数の魔弾を生成、上下含む周囲全方向へ無差別に斉射。更に射出の瞬間を『再帰』で無限循環。
 そして、一切間を置かず斉射し続け、戦域を魔弾の軌跡で埋め尽くしていく。
 それが、今回、アルトリウスが発動させた破界(ハカイ)の蒼光の魔弾だった。
「ぐううう……」
 いくつかの武装をはぎ取ったが、義元は未だ健在。
「我が鎧に傷をつけるとは……なんたる不覚!!」
 義元が放ったのは矢ではなく。
「!!」
 目を見開き、アルトリウスは紙一重で、義元の蹴りを何とか躱すことができた。
 もし、一秒……いや、ほんの数コンマ秒遅かったら、危なかったのはアルトリウスだったかもしれない。
「ならば……敵が倒れるまで放つのみ」
 向けられる全ての矢を、魔弾で飲み込み圧殺する。
 アルトリウスの放つ破界の対象は、オブリビオンである義元のみ。
 守るべき羅刹達は対象外にしている。更に時折、弾幕を薄くし、彼らの攻め時を示し、協力を仰ぐ場面も。
「忌々しい……だが、貴様の癖は見抜いた!」
 義元の矢がアルトリウスの腕を貫き、けれど、その攻撃の手は決して緩めない。
「忘れるな。ここにいるのは俺だけではない」
 アルトリウスの背後には、まだ何人もの猟兵がまさに攻撃を仕掛けようと待ち構えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
貴方は今を生きる者達からすれば過去の存在
蘇ろうとも、過去の死からは逃れられない

貴方の死の未来……今に存在する貴方も、軈ては過去に至る
未来より放たれ、過去に着弾する
未来より呼び出された貴方は、過去と同じく死の結末を迎える

私は、そう思いましたが

羅刹達は無事であるかどうかは目視のみ確認
あとは敵を討つのみ

倫太郎の動きに合わせて接近
2回攻撃となぎ払いを基本とし、距離を維持
倫太郎が天地繋鎖を使用したのを合図に納刀
――承知
敵が僅かにでも体勢を崩した所に早業の抜刀術『砕風』
鎧砕き・鎧無視を使った渾身の一撃を放つ

敵からの攻撃は視力による見切りからの残像
弓は武器落としにて致命傷を避ける


篝・倫太郎
【華禱】
死っていう過去から戻ってきたのが
未来って言葉を口にするか

なら、過去のあんたに
未来という『今』に立つ俺達が一矢くれてやるよ
往こうぜ、夜彦

羅刹達には近づかないように言ってあるから大丈夫だろう
一応近付いてこないように注意しとくけど

オーラ防御を纏った状態でダッシュして接近
鎧砕きを乗せた華焔刀でなぎ払いの先制攻撃
刃先返して2回攻撃

夜彦が距離を詰めたタイミングで天地繋鎖使用
詠唱と同時に義元と大弓を指定
足元の地盤も抉って体勢を崩し易くしとく

任せたぜ、夜彦

敵の攻撃は見切りと残像で回避
回避不能時はオーラ防御で防いで凌ぎ
以降は華焔刀での攻撃に生命力吸収も乗せてく

夜彦や羅刹への矢は絶対に庇う覚悟を持って阻止



「貴方は……今を生きる者達からすれば、過去の存在。蘇ろうとも、過去の死からは逃れられない」
 アルトリウスが戦っている間、夜彦は静かに言の葉を紡ぐ。
「貴方の死の未来……今に存在する貴方も、軈ては過去に至る。――未来より放たれ、過去に着弾する。未来より呼び出された貴方は、過去と同じく死の結末を迎える。……私は、そう思いましたが」
 ふわりと夜彦の長い藍色の髪がたなびく。
「死っていう過去から戻ってきたのが、未来って言葉を口にするか」
 倫太郎も夜彦に次いで、口を開いた。
「なら、過去のあんたに、未来という『今』に立つ俺達が一矢くれてやるよ」
 朱で描かれた焔が舞い踊る黒塗りの柄に、美しい刃紋が映える薙刀……華焔刀を優雅に回転させ、その刃を敵へと向ける。
「往こうぜ、夜彦」
 倫太郎が相棒に声をかけると、夜彦は、自分よりも後方に控える羅刹達を見やる。
「羅刹達には近づかないように言ってあるから、大丈夫だろう」
 夜彦の視線を察し、倫太郎は一応念を押しておく。
「いいか、絶対に俺らの前に出るなよ! 弓を持つ大将みてえな奴だからな!」
 そう言い放ち、二人は息を合わせて駆け出した。
「ぬ……今度は二人か?」
 最初に攻撃を仕掛けたのは、倫太郎。鎧砕きを乗せた華焔刀でなぎ払いの先制攻撃を仕掛ける。そして、刃先返して、更に2回攻撃を重ねていく。
 敵も負けじと蹴りで応戦するも、それに合わせて、夜彦が刀での連撃と薙ぎ払いを放ち、倫太郎への攻撃は、タイミングが合わず、致命傷には至っていない。
「おのれ……!!」
 激昂する義元と距離を更に詰める夜彦を見て、倫太郎は即座に。
「其処に天地を繋ぐ鎖を穿て!」
 狙ったのは義元本体……ではなく、手に持つ大弓とその足元。
「なにっ!?」
「任せたぜ、夜彦」
 その言葉を前に夜彦は、一度抜いた刀をその鞘に納める。
「――承知」
 倫太郎の合図に合わせて、放たれたのは。
「僅かな隙でも逃しはしない……!!」
 抜刀術『砕風』(バットウジュツサイフウ)だ。曇り無き刃が義元の胸元に直撃した。
「ぐほ……!!」
 と同時に、胸元の鎧を弾き飛ばしながら、義元はそのまま後方にある木の根元まで飛ばされていった。
「……ぐぬぬぬ……まさか、ここまでコケに……されるとは……」
 血の付いた口を拭い、それでも義元は立ち上がってみせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

高天原・光明
 弓を射る者、誰しも己の腕を誇る。しかし、それに驕れば忽ちその冴えを失うものだ。

 羅刹の皆に今川の奴が陣取りそうな場所、そして其処を狙える開けた場所を聞き、〈目立たない〉ように移動して、弓を構えて敢えて身を曝す。風向、風速、日差し。これで奴が俺を射るその瞬間が読み取れる。

 その一瞬が来たら【UC:千里より飛来せし黒死】(SPD)を発動。〈貫通攻撃〉〈武器落とし〉、目前に現れた矢を両断し、あらゆる障害を貫き奴に届くこの一矢。全ての霊力を籠め〈呪殺弾〉とし、確実に傷を与えるとしよう。

 時を超える矢でも射るのは人だ。貴様のような曇った弓取りに、この里を渡せるものか。

(アドリブ連携負傷等全て歓迎です)



「弓を射る者、誰しも己の腕を誇る。しかし、それに驕れば、忽ちその冴えを失うものだ」
 光明は、皆が戦っている間に、羅刹の民から、狙いやすい場所を聞き出し、こっそりとそこへ移動していた。
 義元は度重なる猟兵の攻撃に、光明が移動していることを気づくことはなく。
 だからこそ、その一瞬に全てをかけることができた。
「義元っ!!」
「馬鹿な奴め!! 姿を現した時が、運の尽きよ!!」
 義元の鋭い鏃が光明を狙う!
 だが、義元は気づいていなかった。
 それが、光明の狙いだということを。
「踊ってもらうぞ」
 何の変哲もない矢かと思われた、その光明の矢は。
「むっ!?」
 前に立ちはだかる義元の鏃を貫通、粉砕し……そのまま勢いよく。
「ぐおっ……!!」
 壊れた鎧の隙間を縫って、その胸を撃ち貫いた。
 粉砕した鏃が、光明の頬をかすめ、一筋の傷をつけた。
「時を超える矢でも射るのは人だ。貴様のような曇った弓取りに、この里を渡せるものか」
 それでもかまわず、次の矢を番えると、再びその矢を放つ。
 まるで、矢が咆哮をあげるかのごとく……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エスタシュ・ロックドア
骸の海(かこ)から未来を刈り取りに来といてよく言うぜ
させねぇよ
てめぇの企みはなにもかもな

『半可神通』発動
飛んでくる矢を神通力でことごとく掴んで止めてやる
止める矢は羅刹達に飛んでいく分優先
俺のは仮に当たっても【激痛耐性】でなんとかする
そういや良い矢ってのは結構な貴重品だったっけな
海道一の弓取りの矢だ、さぞかし質は良かろうよ
羅刹達に掴んだ矢を渡して撃ち返してもらうか
援護射撃を背に敵に【ダッシュ】で突っ込んでいくぜ
【怪力】でフリント振るって【なぎ払い】【吹き飛ばし】

ちょっとでも面倒見たやつに手ぇ出されんの、
俺がいっとう我慢ならねぇやつなんだわ
どこまでも俺のド地雷ぶち抜きやがってこの野郎



「骸の海(かこ)から未来を刈り取りに来といてよく言うぜ。……させねぇよ。てめぇの企みはなにもかもな」
 あれだけの攻撃を受けてなお、羅刹の里を狙う矢は止まらず。
 エスタシュの苛立ちは増すばかりであった。しかも、背後で守る羅刹は同族。
 その想いも半端ではない。
「此処に示すは我が血統、六神至る道の途上、以て模る神足通。――捉えたぜ、覚悟しろや!!」
 羅刹達を狙う矢を優先に、エスタシュはしっかりとその矢を、神通力でもって止めていた。少しずつその威力が削がれているようにも思える。
「ちっ……」
 それを全て受け止めるには難しかったようだ。だが、自身に当てられた矢は激痛耐性でもって、堪えられている。
 太ももに刺さった矢を引き抜き、そのまま羅刹の民へと投げ渡した。
「そういや良い矢ってのは、結構な貴重品だったっけな。海道一の弓取りの矢だ、さぞかし質は良かろうよ。羅刹達に掴んだ矢を渡して撃ち返してもらうか」
 そのエスタシュの気持ちを察して、その矢を受け取った羅刹は、即座に持っていた弓に番え、傷だらけの義元へと放った。
「おのれおのれぇ……!! 忌々しい猟兵どもめ!! 貴様らがいなければ、こんな里など、一瞬でやれるものをっ……!!」
 血を吐きながらも、義元はなおも戦い続ける。だが、それももう終わりだ。
「ちょっとでも面倒見たやつに手ぇ出されんの、俺がいっとう我慢ならねぇやつなんだわ」
 羅刹達の援護を背に、フリントを構え、距離を詰めると。
「どこまでも……俺のド地雷ぶち抜きやがって、この野郎!!」
 力の限り振るった、その愛刀が義元を薙ぎ払い、また吹き飛ばした。

 こと切れた義元を前に猟兵達は、ようやく笑みを零した。
 彼らが守った里は、無事。一部、戦いに参加した羅刹が数人怪我をしたが、命に別状はない。
 過去の後悔を乗り越え、羅刹達と共に里を守った猟兵達は、もう一度、安全を確認すると、平和になった里を後にしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年11月13日


挿絵イラスト