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凍てつく南国リゾート

#グリードオーシャン #七大海嘯 #ブルースプリングス島

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#七大海嘯
#ブルースプリングス島


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●リゾートの島
 ブルースプリングス島は、キマイラフューチャーの海岸沿いのリゾート地帯が落下しできた島だ。
 海岸沿いにはホテルが立ち並び、住人は基本的にそこに住み着いている。
 コンコンコンは基本的に動かないが、暖かい気候であり、森では木の実や果実がたくさん取れる。
 そのため住民はあまり暮らしに不自由することがなく、のんびり時々働きながら暮らしていた。
 コンキスタドールが現れるその日までは。

「なんて素敵な場所でしょう。こんなリゾート地を任せていただけるなんて」
 島にある日海賊船が現れる。船には「王笏」の海賊旗が掲げられた。
 現れた若い少女は住民たちにこの島が「七大海嘯」の支配下に入ったのだと告げた。
「我らは『王笏』の配下。とはいえ心配しなくていいわ。あたしはあなた達に興味なんて無いですもの。ただこのリゾートで快適に過ごしたいだけなの」
 住民たちに戦力はなく、言うことを聞くしか無いと少女をホテルの一番良い部屋へ案内する。

「素晴らしい眺めだわ! やっぱりここに来てよかった。でも……」
 しばらく部屋でくつろいでいた彼女だが、不意に口を開く。
「暑いのは我慢ならないわ!!」
 部屋全体が一瞬で凍りつく。
 冷房がないので少女をうちわで扇いでいた住人のキマイラまで氷漬けになってしまった。
「さあ、快適なリゾートにするためにもっと凍らせましょう」
 少女はそのまま部屋を出て、ホテルをどんどん凍らせていく。
 このまま島全体が凍ったら、住人は氷漬けを逃れても食べるものがなくなり、やがて餓死してしまうだろう。
 そんなことも気にせず、少女はホテルを氷漬けにし、次は外を凍らせようとしていた。

●グリモアベース
「……というわけで、今回、皆さんにはグリードオーシャンで『七大海嘯』の配下と戦ってほしいのです」
 クロノ・ライム(お菓子に目がないクレリック・f15759)が、集まった猟兵たちに予知の内容を話していた。
「まず島に上陸する前に、コンキスタドールの艦隊と戦う必要があります」
 島の周りには武装商船団の艦隊がいるため簡単には上陸できない。鉄甲船に乗り、艦隊と戦い撃破してはじめて島に上陸できるのだ。
「島に上陸するとコンキスタドール、サマースノウガールとの戦いになります」
 見た目は少女だが、あらゆるものを氷漬けにする恐ろしい能力を持つという。まともにやりあっては勝機は望めないだろう。
「このコンキスタドールとの戦いは、島の住民との協力がなければ厳しいものになるでしょう」
 島の住民は少女の襲来によって、氷漬けにされつつある島を逃げ回っているという。
 彼らを助けつつ、サマースノウガールの弱点を探し、撃破しないといけない。
「厳しい戦いになるかもしれませんが、どうか島の住人たちを助けてください。よろしくお願いします」
 クロノは説明を終えて猟兵たちを鉄甲船へ転送し始めた。


青猫格子
 こんにちは、青猫格子です。
 今回はグリードオーシャンで「七大海嘯」の配下との戦いになります。

 第1章は集団戦で、海船上で「武装商船団・雇われ船員」との戦いになります。艦隊ですが、各々の協調性は弱く、好き勝手に動くタイプの敵ですので各個撃破も可能でしょう。
 船の上での戦いになりますので、足場を確保することも大切です。「船を守る」あるいは「敵の船を奪う」といったプレイングにはボーナスが付きます。

 第2章はボス戦で「サマースノウガール」との戦いになります。
 非常に強いためまともにやりあうと厳しい戦いになります。「島の住民の協力を得る」ことにより弱点を見つけられるようになります。

 第3章は冒険で、ボスを倒した後、島にあるメガリスを探して破壊する必要があります。詳細は章開始時に解説します。

 第1章はOP公開後に導入部を公開します。その後プレイング受付を開始いたします。
 以降のシナリオ進行についてはマスターページをご覧いただければと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『武装商船団・雇われ船員』

POW   :    姑息なる武装「商品使用」
装備中のアイテム「【湾曲刀(商品)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
SPD   :    偶然なる連携「十字砲火」
【好き勝手に動く船員達が銃撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    強欲なる叫び「士気高揚」
【誰よりも強い】という願いを【船員達】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●港
 ブルースプリングス島の周囲は、少女の配下の武装商船団が包囲していた。
 島唯一の港に数隻停泊しており、その他数隻が島の周囲を航行している。
「向こうの海岸が凍ってきましたよ、お頭が暴れているっすね」
 港の船にいた船員が海岸の様子を観測しながら言った。
「いつものことだ。しばらくすれば落ち着くだろう。それより、この島の特産品は果実だったか」
「そうっす。冷凍されたらしばらく加工せずに保存できるし、他の島に高く売れるかもしれないっすね」
 元商人であるコンキスタドールの船団員たちは、島の住民の安否などは気にせず、特産品で儲けることしか考えていなかった。

■マスターより
 集団戦です。海上の「武装商船団・雇われ船員」との戦いになります。
 武装商船団はまだこちらに気づいていませんが、気づくとすぐに侵入者を排除しようと行動し始めます。
 プレイング受付は11/18(水)8:31 から受付開始します。よろしくお願いいたします。
セフィリカ・ランブレイ
【ヴィクトリアちゃん(f00408)と!】
うーん、潮風が心地いい
素直にバカンスがしたいなあ。果物が名産品だっていうし、終わったら巡ってみようか
勿論ヴィクトリアちゃんも一緒にね!泳いだりフルーツ食べたりしよ!

戦いは海の上だし、身軽に飛べる手段が欲しいね……あ、運んでくれる?

あ、ヴィクトリアちゃんその姿可愛い!グッドです
何時もかわいいけど凛々しい+可愛いで私の目に優しい

私も【蒼剣姫】で飛べるけど、運んでもらえるなら注目を引けそうだし
何より私が嬉しい!

うーん、潮風と戦乙女の抱擁で気力も十分!


運んでもらって、空から敵の船に飛び込んで一気に制圧
敵の砲撃は【藍盾の聖女】を二人の近くに待機させて防ぐよ


ヴィクトリア・アイニッヒ
セフィリカ(f00633)さんと。

成程、中々に風光明媚な島であるようです。
特産品の方も、気になる所です。
…その辺りは、後の楽しみにしておきましょうね?

とは言え、まずは島を囲む敵船団をどうにかせねばなりません。
水上戦…下手をすると泳ぎですか。私、泳ぎは嗜む程度しか。
ならば、ここは…。

「セフィリカさん、しっかり掴まって下さいね?」

主への祈りを捧げて戦女神の姿へと変じ、彼女の身体を横抱きに抱えた状態で空を往きましょう。
…え、グッド? もうっ、そんな事ばかり言って…。

そのまま敵の様子を伺いつつ…程よい所で船上にセフィリカさんを投下。
私自身は空中から神威の光を撒いて、セフィリカさんをサポートします。



「うーん、潮風が心地いい」
 鉄甲船の甲板で、セフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)は伸びをした。
「セフィリカさん、依頼で来ていることを忘れていませんか?」
 一緒に来ていたヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)が声をかける。
「それはもちろん分かってるよ。でもせっかくこんなきれいな島で、果物の名産品もあるんだからバカンスしたいよね」
 セフィリカは戦いが無事に終わった後、ヴィクトリアと泳いだりフルーツを食べたりして楽しく過ごすことに思いを馳せていた。

 そんな話をしているうちに、島の周りを航行する敵の船が見えてきた。
「敵が見えてきましたね。まずは島を囲む彼らをどうにかせねばなりません」
 敵はまだこちらに気づいていないようだ。うまく近づけば大ダメージを与えられるだろう。
「どうしようか?」
 セフィリカがどうやって敵に近づくか考える。
「私、泳ぎは嗜む程度しか。では、こうしましょう……」
 ヴィクトリアはその場で主への祈りを捧げる。すると、体が太陽のように光り輝き、背中に白い翼が現れた。
 鎧と翼を身に纏う、戦乙女の姿に変じたのである。
「あ、ヴィクトリアちゃんその姿可愛い! グッドです」
「もうっ、そんな事ばかり言って……これであなたを抱きかかえて、空を飛んでいこうというわけです」
 セフィリカの反応に呆れながら、ヴィクトリアは彼女を抱えて海上に飛び立つ。
「セフィリカさん、しっかり掴まって下さいね?」

 少し飛ぶと、すぐに敵の船に近づいてきた。
「何か近づいてきたぞ、鳥か?」
 甲板にいた船員たちが、ヴィクトリアたちの存在に気づいてざわつく。望遠鏡で確認すると、光り輝く翼の生えた女性が人を抱えて飛んでいるではないか。
「あ、怪しい……怪しいものは敵と思え! 砲撃準備!」
「で、でも船長、女神様みたいじゃないですか。攻撃して大丈夫っすかね……?」
 船員たちの中には、ヴィクトリアが女神のような存在ではないかと思い、攻撃するのを躊躇う者もいた。

「あー、気持ちよかった。じゃあヴィクトリアちゃん、ここで降りるよ」
 船員たちがざわついているうちに、セフィリカは空の旅を堪能し、敵の船の適当な場所へ飛び降りる。
「敵襲だ! 撃て!!」
 船員たちがセフィリカに向かい、フリントロック銃を撃ってくる。
「そんなの、効かないんだから!」
 彼女の周りに現れた小型の球体ユニットがバリアを張り、銃弾を防ぐ。
 そのまま魔剣シェルファを振りかざし、湾曲刀で攻撃しようと近づいてきた船員たちを次々になぎ倒していく。
 ヴィクトリアはというと、空中にとどまったまま、光を放ち続けている。
 その光で多くの船員は怖気づいて彼女を攻撃しなかったが、わずかに飛んでくる銃弾も、セフィリカの張るバリアで防がれていった。

 しばらくして、ほとんどの船員はセフィリカに倒されるか、戦意を失って降参した。
「よーし、じゃあこの後は船で島へ行って泳ごうよ!」
「もう、気が早いんですから。まずは島の人達を助けなければ……」
 まだ敵の船は港や島の周りに残っているはずだ。すぐに島にたどり着くのは難しいだろう。
 二人は他の船がいないか探し、見かけたら先ほどと同じように攻撃を仕掛けることにした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

牧守・薪姫
アドリブ連携歓迎

おいおいおい、目の前の美少女はほっぽって女神様にお熱ってか?
アタシは無視が大っ嫌いなんスけど?焼くぞチンピラ共

と、気ままに燃え暴れよう

焼くといえばアタシを無視したツケを払って貰うぜ。
そうだなァ……1隻くらい船を燃やしたって構わねぇよな?
できるなら戦いながら火薬か酒か、とにかく燃えるものがある所に行って着火しようか

燃え落ちる船と運命を共にするか、お頭さんとやらが冷やしてるであろう海に落ちて凍えるか選ばせてやる。

他の船にも命と船が惜しけりゃ帰れって大声で吠え脅してみよう、炎の力をまき散らして演出面も添えてさらに脅そう。
敵の数が減りゃ楽になんだろ。
アタシは爆縮地で仲間の元に逃亡よな。



 鉄甲船は次第に島に近づいていく。
「おいおいおい、目の前の美少女はほっぽって女神様にお熱ってか?」
 先ほどの戦いの様子を見ていた牧守・薪姫(DEMI-FIRE・f21603)が不満そうに言った。
 彼女は無視されるのが大嫌いなのだ。
 きっと次に出会う敵はひどい目に会うに違いない。

 そこへ、タイミングの悪いことに武装商船団の別の船がなにか起きたらしいと気づいて近づいてきた。
「来たな」
 薪姫が刀を手にして振るうと、炎をまとった斬撃が近づいてきた船の船倉辺りに命中した。
「敵だ、撃てー!」
 攻撃に気づいた船は鉄甲船に更に近づいてきたので、薪姫は船員たちが乗り込んでくる前に船に飛び移る。
 船員たちは薪姫に向かって銃を浴びせるが、彼女は怯まず、一気に船員たちに迫る。
「アタシを無視したツケを払って貰うぜ!」
 怒りの気持ちを込めた刀で敵を一気に倒していく。

 薪姫の勢いは強く、複数の船員たちが取り囲んでもあっという間に倒してしまう。
「おい、強いぞ、もっと応援を頼む! どうした……?」
 周りで様子を見ていた船員が、船の別の場所でざわめきが起こっているのに気がつく。
「か、火事です!」
 先ほど薪姫の放った炎の斬撃が、積まれていた商品の酒に燃え移っていたのだ。
 炎は船にどんどん燃え広がっていき、消火は間に合いそうにない。
「燃え落ちる船と運命を共にするか、お頭さんとやらが冷やしてるであろう海に落ちて凍えるか選ばせてやる」
 船員たちは薪姫に倒されるか、その前に海に飛び込んで逃亡し、あっという間にいなくなってしまった。
 薪姫が一人で炎の燃え上がる船にいると他の敵の船も近づいてきていることに気がつく。
「アタシの力を見ただろう。命と船が惜しけりゃ帰れ!」
 と、大声で他の船に向かって叫ぶ。
 彼女の気迫と燃え上がる船の様子を見て、他の船はこれ以上近づくことができないようだった。

「さて、戻るか」
 船が完全に崩れ落ちる前に、薪姫は急いで鉄甲船に戻るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四十物・寧々(サポート)
サポートプレイングです。

ひとつの肉体に複数の人格を有し、人格ごとに別々の特性を修得でき、人格を切り替える事で様々な状況に対応できます。(多重人格者の種族説明より抜粋)

そのため、口調は「現在の状況に対応できる人格」です。
シナリオ進行に必要な内容など、喋らせたいことを喋らせて下さい。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

あとはお任せ致します。
よろしくおねがい致します。


キア・レイス(サポート)
大得意 隠密・潜入・暗殺・遠距離攻撃・籠絡
得意 偵察・探索・支援・制圧・集団戦・時間稼ぎ
不得意 目立つ・コミュニケーション・ボディタッチ・格闘戦
特技(アイテム装備時)ピアノ演奏・歌唱・二輪車操縦

幼い頃から吸血鬼に飼われていた奴隷
吸血鬼の魔力を少量ながら持ち一部UCはそれを元に発動している
現代火器による戦闘と斥候・諜報・盗賊行為が得意な他、色香を使った誘惑が得意技
反面普通の人と関わったことが少なく踏み込んだ会話が苦手、他に不用意に身体を触られると不快感を覚え一瞬身体が動かなくなる

アドリブ歓迎
UCや装備品の説明文は読んで頂くと書きやすいと思います
また一部UC使用時の口調は覚醒時を使用してください



「船長、どうしましょう?」
 目の前の燃え上がり崩壊する仲間の船を見ながら、武装商船団の船員が呼びかける。
「すぐに港に戻り、全員で迎え撃つしかなさそうだ」
 基本的に好き勝手に動きがちな船団であるが、今はそうも言っていられない。
 ところが、船を港に向けて動かし始めた時、船長は違和感があることに気がついた。
「どうした?」
 船員の半数以上がまともに動いていないのだ。

 船長が甲板に顔を向けると、銃弾の音とともに船員たちが次々に倒れていくところであった。
 少し前から船に潜入していたキア・レイス(所有者から逃げだしたお人形・f02604)の手によるものだった。
「この船のリーダーか」
 キアは船長を確認すると、持っていたダガーを素早く放つ。
 ダガーは船長の首に命中し、一撃で命を奪った。
「キアさん、これで船の敵はすべて倒すか、魅了させることができたようです」
 同時に潜入していた四十物・寧々(あいもの・ねね・f28377)が姿を現す。
 彼女は召喚したサキュバス型UDCで船員を魅了し、船を乗っ取ることに成功したのだ。
 二人はこのままこの船で港に向かうことにした。

 港では異変に気がついた船員たちが敵に備えて準備をしていた。
「戻ってきたな、だがおかしいぞ、気をつけろ」
 船団の船が数隻戻ってきたが、仲間の呼びかけに反応がない。そして船の後方には見慣れぬ形の船があった。猟兵たちの乗ってきた鉄甲船である。
「敵に乗っ取られた船だ、撃……! いや、まて。誰か出てきたぞ」
 港にいた船の船長が望遠鏡で確認する。
 やってきた船の甲板に現れたのはキアであった。
 彼女は持ってきた『キマイラフューチャー産超技術ポケットサイズ電子キーボード』を取り出すと展開して甲板に置いた。そして船の上でいきなり音楽の演奏を始めたのだ。

「なんだ、あの不思議な楽器は。それに急に演奏するなんて一体……?」
 船員たちはキアの行動が理解できずに困惑する。しかし、最初はゆったりした曲だった演奏が、テンポの良いものになってくると、楽しくてリズムに乗る船員も現れる。
(趣味を作ろうと思い始めた演奏だが、役に立つこともあるな……)
 実のところ、これは彼女の時間稼ぎであった。

「素晴らしい演奏です。今のうちに……!」
 寧々は船団が音楽に気を取られている間に行動を開始した。小型のボートでこっそり船から港に移り、港に停まっていた船の一隻に侵入したのである。
 しばらくすると、停まっていた船の船員たちが、別の船に攻撃を開始する。寧々の魅了によって同士討ちを始めたのだ。
「なんだ! なぜ味方が攻撃する。ええい!」
 船団が混乱する中、猟兵たちの船も港にたどり着き、そのままキアと寧々も船員たちを次々倒していく。
 そうして、あっという間に武装商船団は壊滅してしまった。

「ようやく、島にたどり着きましたね」
 寧々が港から海岸の方に顔を向ける。すでに海岸は半分ほど凍りつき、島の奥にも一部凍る部分があった。
「住民はどうなっているのだろう?」
 キアはコンキスタドールの襲来に怯える住民たちの姿を想像しているようだった。そこに自分の過去の面影を見ているのかもしれない。
 コンキスタドールを倒し、住人を助けるため、二人は海岸へと進むのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『サマースノウガール』

POW   :    ミッドサマーフローズンウェーブ
【陽を遮る雪の津波】と【海を凍らす氷の津波】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD   :    今は戦闘より遊びたい気分なの。
【極寒の中(スイカ割り等の)夏遊びがしたい】という願いを【呼出した水着の雪像人間達と周囲の存在全員】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
WIZ   :    メガリス『悪魔の取引鏡』(スマホ改造版)
【雪だるま型スマートフォン】から、【氷菓から巨大ロボットまでなんでも取り寄せ】の術を操る悪魔「【と名乗る者の声】」を召喚する。ただし命令に従わせるには、強さに応じた交渉が必要。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ポーラリア・ベルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●氷の海岸
「涼しい海岸、これこそ求めていたものだわ!」
 少女、サマースノウガールはホテルの前の海岸を半分ほど凍らせ、満足したのか一旦動きを止める。
 そして海岸に敷物をひいてパラソルを立て、くつろぐことにした。
「ああ、のどが渇いちゃった。何でもいいので冷たい飲み物を持ってきて」
 少女は人型の雪像を召喚し、飲み物を持ってくるように命じている。
 その様子を、氷漬けを逃れた住人たちが隠れて不安そうに覗いていた。

「どうすればいいんだ。あの子がまた気まぐれで島を凍らせはじめたら……」
 海岸の氷は溶ける気配がない。いつかは島全体が凍ってしまうだろう。
「でも、彼女をどうにか追い出す方法なんてあるのか……?」
 住人たちはコンキスタドールである少女をどうにもできず、森に逃げて隠れるしかなかった。

■マスターより
 第2章はボス「サマースノウガール」との戦いになります。彼女はとても手強く、猟兵たちが正面から戦いに行くのは厳しい相手です。
 まずは隠れている島の住民を探し、彼女の弱点を探しましょう。弱点の情報は判明したら猟兵たちは共有できるものとします。リプレイ上で弱点が判明したらそれを元にプレイングをかけて大丈夫です。
 プレイング受付は11/26(木)8:31より受付開始します。よろしくお願いいたします。
セフィリカ・ランブレイ
【ヴィクトリアちゃん(f00408)と】

現状、まともに戦うのは避けたほうがいいね
私達は情報収集に徹して、後の皆に繋ごう

彼女から逃げ延び、島中に隠れている人達を探すよ
【ガジェットショータイム】で、即興で熱源探知機を用意。たまにはメカニックらしい所も見せないとね

特に彼女が個人個人に追手を差し向けた、という事はなさそうだし
寒さをしのげそうな場所をチェックしていこう

実際に彼女を見た人の情報は貴重だからね
相手の癖や、強力さ故のデメリットなんかを割り出せたらいいんだけど…

島を巡れるのは良いんだけどお仕事中だと落ち着かないや
ヴィクトリアちゃんの可愛さが癒しだよ
きっと島の人達にもファンがきっと大勢出来たよね!


ヴィクトリア・アイニッヒ
セフィリカ(f00633)さんと。
『真の姿』状態は継続です。

(姿を潜めて敵の様子を伺いつつ)
随分と寛いでいるようですが、隙は無いようですね。
…そうですね。やはりここは、情報収集を優先しましょう。

セフィリカさんの飛ばすガジェットを感心した様に見守ります。
…相変わらず流石の手際、ですね。私、機械の類は中々…。

そのままセフィリカさんの導きで探しだした住民に接触。情報を聞き出します。
不安に怯える心を和らげる様に、優しく。そして勇気付ける様に、力強く。
傷つき疲れ果てて居るのなら、主の威光が癒やしを与えてくれるでしょう。

「大丈夫です。私達が必ず、この島を救います」

ですからもう少しだけ、待っていて下さいね。



 海岸にいる少女を、ヴィクトリア・アイニッヒとセフィリカ・ランブレイが隠れて様子をうかがっていた。
「現状、まともに戦うのは避けたほうがいいね」
 セフィリカが少女の様子を見て言う。
 少女はくつろいでいたが、周りには雪像人間達の見張りがおり、敵対する存在が見つかれば即座に気付けるようになっていた。
「……そうですね。やはりここは、情報収集を優先しましょう」
 ヴィクトリアの言葉にセフィリカは頷き、島中の森へ進むことにした。

 森は入り口の一部が凍っていたが、まだ無事な場所が多い。このどこかに住民たちが隠れているはずだ。
「島を巡れるのは良いんだけど、お仕事中だと落ち着かないや」
 森の中を歩きながら、セフィリカが残念そうに言う。
「セフィリカさん……」
 ヴィクトリアは彼女が島へ来るのを楽しみにしていたことを思い出していた。
「とりあえず今は、ヴィクトリアちゃんの可愛さが癒しだよ」
 セフィリカはそう言って笑うと、立ち止まって能力を発動させる。ヴィクトリアには見慣れぬ形のガジェットが召喚された。
「これは?」
「熱源探知機だよ」
 住民を効率よく探すためのアイテムだ。ガジェットは空中に浮かぶと、周りに隠れている存在がいないか探索を始めた。
「流石の手際、ですね。私、機械の類は中々……」

 しばらくすると、セフィリカの導きで森の広場のような場所に二人はたどり着いた。
 そこは島の住民たちが集まって避難所のようになっていた。
「あ、あんたたちは一体……」
 島の住民の一人が、見慣れぬ二人に気づいたようだ。
「心配しないでください。私達は敵ではありません」
 ヴィクトリアは戦乙女の姿のまま、住民たちを安心させるように優しく語りかける。
「傷ついた方や疲れた方はいませんか?」
 彼女が光り輝き始めると、住民たちは疲れが癒えていくことに気づいた。
「おお、なんだかわからないが、元気になったよ。ありがとう」
 住民たちは元気になったことを喜んで、警戒心を解いたようだ。
「さすが、ヴィクトリアちゃん」
 セフィリカも住民たちにヴィクトリアが受け入れられたことを嬉しそうだった。
「あの女の子のことを知りたいんだけど、近くで見たって人はいないかな?」
 セフィリカが住民に質問すると、一人の住民が手を上げた。

「彼女はとにかく熱さが嫌いみたいだ」
 確かに、と他の住民たちも頷く。
「なるほど、しかし一体どうすれば……」
 ヴィクトリアが海岸で見た少女を思い出しながら考える。周りが熱くならないように万全の体制を敷いているように思えた。
「そういえば、あれが使えるんじゃないか?」
 別の住民がなにか思いついたらしい。
「実はこの島の奥には2つの洞窟があって、『赤い洞窟』からはとても熱い温泉が湧いているんです」
 島の地図を広げながら、赤い洞窟の場所に印をつける。
 大きな島ではないので、広場からそこまで離れていなかった。
「バケツをありったけ集めてお湯を汲んできますよ」
 住民たちが持ってきていたバケツを集めて、洞窟へ順番に行きお湯を汲んでくることになった。
「みんな、ありがとう!」
「ありがとうございます。私達が必ず、この島を救います」
 セフィリカとヴィクトリアも、住民たちに協力しようと赤い洞窟へ向かうことにした。

■マスターより
 島にある温泉の場所がわかりました。「熱い湯を使う」とプレイングボーナスが付きます。
 お湯は直接汲んできても良いですし、森の広場に集められていますのでそれを利用することも可能です。また、能力でお湯を作り出せるならそれで攻撃することも可能です。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

牧守・薪姫
他の人が密かに行動を起こす中、そう言うのはそう言う人たちに任せてアタシはまず接触するぜ。細かく考えんのはアタシにゃ向かね

つか寒くね?アタシもやしたくて仕方ねぇんだけど……と思いつ、戦闘以外は周りと合わせやす

口説くような口調で涼しげなお嬢さんに……あ、船の件を問われたら図星なんで即座に炎の剣を抜いて開戦だコラァッ!

戦いは激しく、月火衝をメインに飛ばしまくりながら戦うさ。

と見せかけて、狙いは敵の領域を溶かし減らす事、ッス。
他の人が戦いやすいように、氷のお嬢さんが戦いにくいように環境を整える。これ即ち、全ての先輩猟兵のよき後輩たる務めッス。

んで、攻撃に入れそうなら気を伺いつつ切り込みやすよ。



 他の猟兵たちが住民を探していたその頃、牧守・薪姫は一人で少女の元へ向かおうとしていた。
「細かく考えんのはアタシにゃ向かね」
 海岸に入ってしばらくすると、スケート場のように一面が凍った砂浜で、少女が一人でくつろいでいるのが見えてきた。
「あら、貴方は誰? 島の人たちの中には見かけなかったような……」
「さあな。つか寒くね?」
 薪姫は答えながら少し身震いした。空は晴れているのに、周りの気温は異様に低い。
「これがあたしには丁度いいの。涼しい海岸で静かな海を眺めるのって素敵じゃない?」
「まあ、そうかもしれねぇッス」
 少女の話に薪姫は適当に相槌を打つ。
「でも、静かすぎるかもね。部下を倒したのは貴方かしら?」
「わかっていたか」
 即座に薪姫は炎の剣を抜く。そのまま少女に飛びかかり、斬ろうとするが隠れていた雪像人間がそれを阻む。剣に斬られた雪像人間はどろどろに融けていった。
「雪と氷の津波に飲まれてしまいなさい」
 少女が手を海に指し示すと、海から海岸へ大波が迫ってきた。その波は水ではなく、雪と氷でできている。
 規模的に雪像人間たちも巻き込まれてしまうが、彼女は構わず大波を薪姫にぶつけてきた。

「あっけなかったわね」
 氷と雪の波に埋もれて薪姫の姿は消えたかに思えた。
 ところが、しばらくすると海岸を覆っていた雪と氷が融け始めていくではないか。
「はあ……凍え死ぬかと思ったッス!」
 薪姫の炎の剣と、燃える深紅の生存本能が輝き、周りの氷と雪を融かしていたのである。
 その熱は高く、元々海岸を凍らせていた氷までもが水になって流れていく。
「あ、熱い、氷が融けていく……」
 少女は予想外の事態に戸惑いつつも、薪姫から放たれる高温に圧倒されていた。
「氷のお嬢さんが戦いにくいように環境を整える。これ即ち、全ての先輩猟兵のよき後輩たる務めッス」
 薪姫は最初からこれが狙いだった。少女の過ごしやすい環境である氷の領域を溶かし、他の者達が有利に戦えるよう仕向けたのだ。
 少女が熱に戸惑っている今こそ好機、と薪姫は炎の剣を振り上げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
 オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
 普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
 独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


六条寺・瑠璃緒(サポート)
君が諸悪の根源か
荒事は好まないけれど、加勢するよ、猟兵諸君
こいつは何だかいけ好かない

UCは以下より

援護を求められるなら【同志諸君に捧ぐ愛】で味方をかばう

敵の攻撃自体が戦闘における脅威ならば【古き銀幕の活劇譚】
僕に其の攻撃は届かない
気の毒だからカウンターでも返そうか

攻撃自体は通り易く、威力が求められる様なら【而して夜は明けず】
Requiemによる吸血と生命力吸収を

いずれにしても激しく立ち回るのは好まない
敵の攻撃はSerenadeのオーラ防御で防ぎ、適宜カウンター
防戦一本と見せかけてNocturneで搦め取る様なだまし討ちも

嗚呼、不憫だね
激情に駆られた其の蒙昧さが
次はもっと倖せに生まれて来ると良い



 海岸の氷が溶け始めていた頃、森から海岸へ移動する集団の影が見えた。
「すみません、あまりたくさん運べなくて」
 月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)が湯の入ったバケツを運びながら住民に言った。
「構いませんよ、自分たちで何往復もすれば大丈夫ですから」
 彼女と六条寺・瑠璃緒(常夜に沈む・f22979)は少し前に住民たちに出会い、赤い洞窟から熱い湯を運んできていた住民たちを手伝っていたのだ。
「激しく立ち回るのは好まないからね。こうやって相手の弱点を攻めるのは悪くない」
 瑠璃緒がそう答えていると、海岸が見えてきた。

「ああ、すっかり周りの氷も溶けちゃって。少し海で体を冷やしてからまた凍らせましょう」
 先ほどまで海岸にいた少女は氷の浮き輪を海に浮かべて波に揺れていた。
「海の上にいられると湯が効きにくい。ここは僕がおびき寄せよう」
 瑠璃緒は彼女の様子を覗いながら、莉愛たちに待機しているように言う。
 そして一人で海岸へと歩いていった。

 海に浮かんでいた少女は、気がつくと一人の男が歩いて近づいてくることに気づいた。
「誰? それにしても素敵な方……まるで芸能人みたい」
 少女は瑠璃緒をひと目見たとたん、まるで舞台のトップスタアに出会ったかのように魅了されてしまう。
「……でも、さっきの人の仲間かもしれないわ。悲しいけどそうなると敵ね」
 だが彼女は少女であるが同時にコンキスタドールたちを率いる頭目でもあった。警戒を忘れて近づいていくことはしない。
 少女は瑠璃緒を亡き者にしようと、海上に氷と雪の大波を呼び寄せた。
「残念だけど、雪と氷に飲まれてしまいなさい!」
 浮き輪に座って波に乗りながら、少女は海岸にいた瑠璃緒に向かって波を放つ。
「……来た!」
 瑠璃緒は波が届く直前に自らの身体を神霊化する。氷と雪の波が海岸を飲み込むが、彼の身体は通り抜けていった。

「さっきの人、どこに行ったのかしら?」
 少女は波が人を飲み込んだ様子がなかったため、浮き輪を降りて海岸を探し始める。
 すると、彼女の前に莉愛が現れた。武器を構えて少女の行く手を阻む。
「争いは好きではありませんが、あなたのように自然の力を使って人々を苦しめる方は許せません」
「貴方も敵のようね。では貴方は自然の力ではなく悪魔の力で消えてもらいましょう」
 少女は身につけていた雪だるま型スマートフォンのメガリスを起動する。
「もしもし? 彼女をやっつける道具をちょうだい」
『もう少し具体的でないと、あと支払いについては分かってるのかね』
 悪魔の声は少女に辛辣な声をかける。
「えっと、それは……」
 交渉が難航していることを神霊化して隠れていた瑠璃緒は見逃さなかった。
「皆、今だよ!」
 彼が合図をすると、バケツを持って隠れていた住民たちが現れて、彼女に熱い湯を浴びせた。
「きゃああ! 熱い!!」
 温泉の湯は運んできたことで多少冷めたため、普通の風呂の湯に比べて特別熱いわけではない。
 しかし少しでも熱いものが苦手な彼女にとってはとても効果的なものだった。

「今のうちに……!」
 莉愛は少女が湯で身動きができなくなっているうちに攻撃を仕掛ける。
 彼女の武器が鈴蘭の花びらに変わり、彼女たちの周り一帯に舞い上がった。
 無数の花びらが少女の身体を覆い尽くすと、花びらが燃え上がりはじめる。
「嗚呼、美しいが残酷だ。彼女の苦手な熱で最期を迎えるなんて」
 瑠璃緒が少女の燃え上がる様子を見て言った。
 島の住民と猟兵たちの協力で、ようやくコンキスタドールの少女が倒れたのである。 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 冒険 『ブルーホール』

POW   :    気合いで潜る

SPD   :    潜水器具で潜る

WIZ   :    魔法を使って潜る

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●青い洞窟
 少女は倒されたが、これで島が完全に平和になったわけではない。
「これは彼女が来た時、部下たちと話しているのを聞いたんですけど……」
 島の住民が猟兵たちに語る。

 この島のどこかに彼女たちは「海賊旗のメガリス」を隠したのだという。
 これが燃やされない限り、また「王笏」の配下が島を支配せんと現れるのだという。
「海賊旗らしきものは森の中には見当たりませんでした。あるとしたら『青い洞窟』の中でしょう」
 別の住民が言う。

『青い洞窟』とは、赤い洞窟とは別にこの島の中央付近にあるもう一つの洞窟らしい。
 赤い洞窟より深く、奥に進むと地底湖のような水の湧く場所がある。
「ここの水は熱すぎることも冷たすぎることもなく、泳ごうと思えば泳げます」
 住民が地図に印をつけながら説明をする。
 地底湖は洞窟内のいくつかの空間につながっており、どこかにメガリスが隠されている可能性が高いが、泳いでいかないとたどり着けない場所もある。
 海賊旗を探すには青い洞窟の中を泳いで探すしかなさそうだ。

■マスターより
 第3章では、「青い洞窟」の中を探索し、「海賊旗のメガリス」を探すことになります。
 洞窟の中は湖のようになっていますが、生物などは住んでいないようです。島の住民もたまに訪れて入口付近で泳いだりしているのでそれほど危険な物はなさそうですが、奥の方の湖がどれくらい深くなっているのかはわかりません。
 プレイング受付は12/5(土)8:31 から受付開始します。よろしくお願いいたします。
ヴィクトリア・アイニッヒ
セフィリカ(f00633)さんと
真の姿は解除。普段の姿で

危機は退けられたようで、何よりです
ですがまだ務めは残っています
島の観光はもう少し後、ですね?

薄暗い場所での明かり代わりに【神威の光剣】を準備
不要で済むなら越したことは無いのですが

そう、ですね。私も泳ぎは嗜む程度
特に自信があるとか、そういった訳ではありませんね
しかし、そう。ランブレイですか…あ、いえ。なんでもありません

(セフィリカの生国に伝わる悪評を良く知るが、彼女自身の評価とは別だと。自分の内心にしっかり言い聞かせる)

…ふふ。そうですね
務めとは言え、楽しめる時には楽しみつつ。水中のお散歩、楽しみましょう
水着に着替えて…さぁ、参りましょう?


セフィリカ・ランブレイ
ヴィクトリアちゃん(f00408)と

危機は去った……けど、まだお仕事は残ってる
のんびりするのはもう少し後だね

泳ぎ、あまり親しんでこなかったんだよね
ランブレイ……あ、うちの故郷には海なかったし、水源の湖は神聖な場所扱いされてたから
泳ぐとしたら川になっちゃうんだ

泳げないわけじゃないけどね。ヴィクトリアちゃんは水中得意?
ま、なんにせよ水着に着替えてっと……
水着コンテスト出たのも結構昔の気がするよ、楽しかったなぁ

【ガジェットショータイム】で、長期間水中に潜るためのダイビング装備一式を準備

とりあえず、楽しく水中デートと行こうか
くまなく泳いでたら、探し物も見つかるでしょ?



 島が平和になるまであと少し。
「島の観光はもう少し後、ですね?」
「うん、のんびりするのはその後だね」
 ヴィクトリア・アイニッヒはセフィリカ・ランブレイと共に青い洞窟の前へやってきた。
 赤い洞窟は赤茶色の岩でできた洞窟だったが、この洞窟は灰色っぽい色であまり青くはない。
 森の奥の斜面に開いた大きな入口に足を踏み入れると、奥から水の流れる音がする。

「泳ぎ、あまり親しんでこなかったんだよね。泳げないわけじゃないけどね」
 奥に進みながら、セフィリカがヴィクトリアに語る。
「ランブレイ……あ、うちの故郷には海なかったし、水源の湖は神聖な場所扱いされてたから」
 泳ぐ場所といえば川ぐらいしかなかったのだという。
「そう、ですね。私も泳ぎは嗜む程度……特に自信があるとか、そういった訳ではありませんね」
 前を進むヴィクトリアが答えた。
 彼女は神威の光剣を召喚し、周囲に浮かべることで洞窟内を照らしている。
「しかし、そう。ランブレイですか……」
「どうかしたの?」
「あ、いえ。なんでもありません」
 ヴィクトリアはセフィリカの生国について思うところがあるようだった。しかしそれは彼女自身の評価とは関係ない。
 そうして歩いているうちに、二人は洞窟内の大きく開けた空洞に出た。

「本当に洞窟の中に湖があるんですね」
 空洞の中は広く、青い大きな湖が広がっていた。
 どこかから地上とつながっているらしく、ほのかに明るい。
 湖はいくつかの空間につながっている様子だったが、歩いていくのは難しそうだ。
「とりあえず、楽しく水中デートと行こうか」
 セフィリカたちは泳ぐため、水着に着替えることにした。
「……ふふ。そうですね」
 島を平和にするのに必要なことではあるが、楽しめるときは楽しみたい。
 リゾートの海岸で過ごすのとは少し違うかもしれないが、泳げることに変わりはない。
「はい、これはダイビング装備。ヴィクトリアちゃんもつけてね」
 セフィリカが能力で用意した装備をヴィクトリアにも渡す。これで長時間水中に潜ることが可能だ。

 二人は水に潜り、湖の中を探索する。
 とくに危険そうな気配もなく、水中散歩をしばらく楽しんだ。
 セフィリカのダイビング装備の効果で、二人は湖の奥の方まで進むことができた。
(静かですね……)
 生物の気配はない。ヴィクトリアは水の中を飛ぶようにゆったりと進んでいく。
 セフィリカもすぐ近くを周りの様子を窺いながら泳いでいる。
 しばらく泳いで水面に顔を出すと、大きな湖から入れる空洞が見えてきた。
 二人揃って空洞に入ってみるが、海賊旗らしきものは見当たらない。
「他のところも探してみよう。くまなく泳いでたら、探し物も見つかるでしょ?」
 セフィリカの言う通りだ。ヴィクトリアたちは泳ぎ続けて、他の空洞も探してみることにした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミラン・アレイ(サポート)
明るく元気でマイペース系なドラゴン女子だよー。語尾は伸ばしがち。思考は柔軟にシンプルに。共感型なところもありつつ芯はある感じ。おもしろいことや楽しいこと大好き。シリアスも大好き。行動原理は「人の助けになりたい」かなー。
スキルやユーベルコード は使い所では遠慮なく使うよー。
戦闘はパワープレイに寄りがちだねー。オーラ防御で攻撃弾きながら剣で斬ったり、怪力でぶん殴ったり。ドラゴンっぽく、竜翼で飛んで空中戦しかけたり、ドラゴンブレス吐いたりもするよー。あと、味方のサポートに徹するのも好き。
あとはお任せでアドリブ歓迎だよー。



 静かな洞窟の中に、人が泳ぐ水音が響く。
「洞窟の中の湖で泳ぐのもいいねー」
 ミラン・アレイ(ドラゴンガール・f29182)は青い洞窟の中の湖を泳いでいた。
 その目的は勿論、海賊旗のメガリスを見つけることだ。
 しかし、マイペースな性格であるからか、のんびりと湖の中で水泳を楽しんでいた。

 だが彼女は楽しんでいるだけではない。
 着実に湖の中の空洞を見て回り、海賊旗はないか探していく。
「あとは、この空洞だけだねー」
 最後の空洞の中に入ると、岸があり上がることが出来た。
 少し歩くと「王笏」の柄の海賊旗が立てられている。
「どうやらこれだねー」
 と、ミランは雷霆剣を手にする。構えた剣が雷を纏う。
「これ以上、島の住民を苦しめないでねー!」
 剣から放たれた雷撃が無数の雷の剣となり、旗を貫いていく。
 攻撃を受けた旗は燃え上がり、しばらくして灰と化した。

 海賊旗が完全に破壊されたことを確認したミランは、安心して洞窟を後にした。
 そして、ホテルを修理していた住民たちに海賊旗を破壊したことを報告する。
「じゃあ、もう奴らが来ることはないんですね!」
 報告を聞いた島の住民たちは喜んだ。
 住民たちは平和になった記念にパーティを行うことになり、猟兵たちも招待される。
「ぜひ皆さんも出席してください。美味しい果物や料理がたくさんありますよ!」
「やったー! やっぱり人を助けるって良いことだねー」
 ミランたちが出席することを伝えると、住民たちは喜んで準備を始めた。

 ようやく、ブルースプリングス島に平和が戻ったのである。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年12月13日
宿敵 『サマースノウガール』 を撃破!


挿絵イラスト