●ラグランジュポイント
ヒーローズアース、ラグランジュポイント。
かつて猟兵も加わり、様々な戦いが繰り広げられた、大気圏外のエリアだ。
そのある場所で、新たなオブリビオンが胎動を始めていた。
それは、小さな粒子だった。
音もなく飛来したその正体は、極小の機械の塊……すなわちプライム。
プライムに搭載されたセンサーが、反応する。超テクノロジーの気配だ。
そして、地下で封印されていたある超兵器へと取りつくと、静かに巨大化を始めたのである……。
●グリモアベース
ヴェルタール・バトラー(ウォーマシンの鎧装騎兵・f05099)の予知は、ヒーローズアースでの危機を報せるものだった。
「各世界を狙う猟書家たちの暗躍が続いておりますが、今回判明したのは、『デストロイ・プライム』なる幹部の襲来でございます」
目的は、ミストレス・バンダースナッチの目論む『超生物スナークの創造』の実現。
その達成への第一歩として、ラグランジュポイントに存在する超兵器『アルゴ・ブラスター』を取り込み、強大な力を手に入れるつもりなのだ。
「アルゴ・ブラスターは、対象の概念そのものに干渉し、防御力に関係なく消し飛ばしてしまう、恐るべき兵器でございます」
だが、ラグランジュポイントは広大。
しかもスペースシップワールド出身者として、メカに精通するヴェルタールでさえ未知のテクノロジーが数多存在する。
加えて、デストロイ・プライムは小さな機械の塊として飛来したため、その位置の確定は困難だった。
「大まかなエリアだけはわかっております。『ラビリンス・キューブ』。箱型の人工衛星状のエリアで、地表は迷路のように複雑な地形となっているのです」
更に現地には、多数のオブリビオンが待ち構えている。デストロイ・プライムによって創造された機械化オブリビオン。
「機械鎧『ドミニオン』の着用兵士でございます。これまでに猟兵と交戦したタイプより更に機械化が施されているようで」
ドミニオンの目的は、デストロイ・プライムとの合体。
もしこれが為されれば、プライムは取り込んだアルゴ・ブラスターを完全に制御し、猟兵でも手に負えなくなってしまうだろう。
ドミニオンたちは、ラビリンス・キューブの地形を利用して猟兵たちをかわし、プライムの居場所を目指す。
そこでヴェルタールは、ラビリンス・キューブで超兵器類を管理するヒーローチーム『白衣の戦士』に協力を依頼する事を提案した。
「白衣がトレードマークの、アームドヒーロー女性2人組でございます。このエリアの地理に詳しいヒーローたちと共に探索を行い、ドミニオンを阻止、そしてデストロイ・プライムの居場所を突き止めるのが良策でしょう」
ドミニオンたちを多く撃破できれば、デストロイ・プライムの強化は食い止められ、元々のスペックに近い状態で戦う事ができる。
「ヒーロー達と手を携え、ズドーン! と三つ首の宇宙怪獣……もとい、猟書家を撃滅してくださいませ」
ヴェルタールの『目』が、ギラッ、と輝いた。
七尾マサムネ
これは幹部シナリオです。全二章構成となっております。
●一章
ラビリンス・キューブに現れる集団敵「機械鎧『ドミニオン』の着用兵士」を発見し、撃破します。
彼らは何処かに潜んでいる「デストロイ・プライム」の元を目指しています。
ヒーローチーム『白衣の戦士』の協力を得るなどして行く手を阻み、ドミニオンを一体でも多く撃破する事が目的となります。
なお、『白衣の戦士』は、科学者風の白衣をユニフォームとするアームドヒーローの女性コンビです。
●二章
デストロイ・プライムとの直接対決です。
●今回のプレイングボーナス条件(全章共通)
アームドヒーローのヒーローチームと共闘する。
もしくは猟兵組織「秘密結社スナーク」の一員であると名乗る(敵がスナークの名の元に恐怖を集める企みを妨害します)。
それでは、皆様のご参加、お待ちしております!
第1章 集団戦
『機械鎧『ドミニオン』の着用兵士』
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POW : シフト:ペネトレイトランス
技能名「【鎧砕き】【串刺し】【怪力】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD : シフト:クイックスタン
技能名「【早業】【先制攻撃】【マヒ攻撃】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ : シフト:カウンタースペル
技能名「【呪詛】【ハッキング】【カウンター】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
イラスト:エンシロウ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
突如、ラビリンス・キューブを襲った謎のオブリビオン軍団。
時同じくして、封印されていた超兵器『アルゴ・ブラスター』に起きた異変。
2つにいち早く対処したのは、ヒーローチーム『白衣の戦士』だった。
ともに長い白衣を翻し。
立ち向かうのは、機械化銃剣を手にした短髪の女性と、メカニカルアームを両腕に装着したポニーテールの女性。
「今までのヴィランとは毛色が違う。ぬかるなよ『トライアル』!」
「了承ですわ、『エクスペリメント』!!!」
短髪の『エクスペリメント』の呼びかけに、ポニーテールの『トライアル』が応える。
デストロイ・プライムを目指し、迷路を移動するドミニオン。
だが、その進行は、白衣のヒーローによって先回りされていた。
「実験の時間だ。お前を粉砕するエレメントは……これだ!」
エクスペリメントが、銃剣に、色の異なる三本の試験管を装填。
試験管は一発の弾丸へと融合し、ドミニオンの鎧を貫く!
「試し打ちにはちょうどいいですけど、数が多いですわね」
炎に雷、氷。
アームから様々な属性を放ち、敵を砕くトライアルが呟いた。
「それに、封印してあるはずのアルゴ・ブラスターが起動しつつありますわ」
エクスペリメントも、試験管を新たに装填しながら、
「こんな時、猟兵の力が借りられればな」
「ヒーローがヒーローを求める、そんな弱気ではいけませんわ!」
「フッ、違いない!」
苦笑を、不敵な笑みに置き換え。
『白衣の戦士』が、ドミニオン達に立ち向かう……!
ノイン・フィーバー
開幕UC
キャバリアをたこサメに操作して貰い、自分は宇宙バイクに乗って手数増強
協力等OK
キャバリアと連携行動をとりながら白衣のお二人へコンタクト
援護射撃しつつ手を振り、あちらへ敵意がない事をアピールしながら近づきます
ヨロシクネと画面に表示し
「コンニチワ。ワタシ達は秘密結社スナーク所属ノ猟兵、ノイン・フィーバーと申しまス。あ、要はいつもの猟兵デすヨー。お供させて頂いテモよろしいですカ?」
アルゴ・ブラスターが敵に取りつかれている状況、ドミニオン達が強化パーツである情報を共有
画面に「Destroy」と表示し
「ですのデ、予め強化パーツを破壊して起きマしょう。根こそギ」
戦闘:周囲を広く意識し援護を心掛け
『白衣の戦士』の地の利を数で覆すように、2人を押し返すドミニオンたち。
だが、突如、ドミニオンが射撃を受けた。
「あれはなんですの?」
トライアルが、天を仰ぐ。
輝く二筋の流星。
1つは、ノイン・フィーバー(テレビ顔のメカ野郎・f03434)の駆る宇宙バイク『ブーストスライガー』。
そしてもう1つは、ノインのクロムキャバリア『クロムダイザー』である。操縦席には、たこサメ。
援護射撃を飛ばし、降下地点を確保したノインは、白衣の2人に手を振って見せた。その顔……画面には、「ヨロシクネ」の表示。
敵の増援にしては、毛色が違うと判断したのだろう。2人は武器を向ける事も無く、ノインの元に駆け付ける。
「コンニチワ。ワタシ達は秘密結社スナーク所属ノ猟兵、ノイン・フィーバーと申しまス」
「秘密結社……だと?」
「あ、要はいつもの猟兵デすヨー。お供させて頂いテモよろしいですカ?」
いぶかるエクスペリメントに、敵意が無いことを示すノイン。
現在、超兵器アルゴ・ブラスターが敵に取りつかれている状況である事、そして、襲来しているドミニオン達が、敵の強化パーツである事を確認する。
「ですのデ、予め強化パーツを破壊して起きマしょう。根こそギ」
ノインに新たに表示されたフレーズは、「Destroy」。
「敵にとっても新兵器の実験、というわけか」
「試し撃ちなんてさせません。お力、お借りしますわ」
2人の協力を取り付けたノインは、共に迎撃を開始した。
「私らがドミニオンたちを一か所に誘導しよう」
「そこを狙ってくださいませ」
「了承でス」
作戦を確認した一同は、迷路へと分散した。
散発的に襲い来るドミニオンをクロムダイザーとの連携で排除しながら、『白衣の戦士』に指示されたポイントへと駆けるノイン。
「確かにデータに登録された『ドミニオン』とは形状が違いますネ……ムッ」
通路から急襲を仕掛けるドミニオン。
腕に仕込まれたスタンガンが、ノインの画面を砂嵐に変える寸前。
キャバリアからのビームが、ドミニオンを薙ぎ払った。
「たこサメサン、ナイスフォロー。さて、ここでスね」
やがて、『白衣の戦士』に追い立てられ、ドミニオンたちがなだれ込んでくる。
そこで待ち受けていたのは、ノインとたこサメによる挟撃。
まさに一網打尽、である。
大成功
🔵🔵🔵
フォルク・リア
白衣の戦士達が戦闘をしている場所から
少し離れて様子を見て
「早速始まっている様だね。
しかし、この迷路。早めに合流できて良かったよ。」
と言いつつ。真羅天掌を発動し感電属性の砂塵を発生させ
ドミニオンの強化鎧の隙間から微細な砂塵を侵入させて
制御系統を感電、ショート。
及び砂、塵を侵入させる事により
駆動部の動作に不具合を起こす。
そうして交戦中のドミニオンを機能停止
若しくは制御不良を起こさせてから接近。
「やあ、お二人さん。俺は猟兵と言えば分るかな。
恐らく目的は一緒だろう。」
軽く自己紹介してから
二人に攻撃して貰い敵を倒してから案内も頼み。
引き続き真羅天掌で攻撃支援。
残った敵はレッドシューターから炎を放ち殲滅。
フォルク・リア(黄泉への導・f05375)は、白衣を翻し、華麗に戦いを披露するヒーローたちの様子をうかがっていた。
「早速始まっている様だね。しかし、この迷路。早めに合流できて良かったよ」
敵に感知される前に、フォルクは悠然と詠唱を完了。神秘の力を解き放った。
『!?!?』
『白衣の戦士』たちを追いつめていたドミニオンたちの進軍に、乱れが生じた。
フォルクの発生させた電気を含んだ砂塵が、ドミニオンたちを飲み込んだのだ。
感電の力を宿す微細な砂粒は、ドミニオンたちの強固な鎧の隙間からも入り込む。機械鎧の制御系統は瞬く間にショートし、動作に不具合を発生させた。
戦闘行動を強制停止されられたドミニオンたち、そして『白衣の戦士』の前に、姿を現すフォルク。
「やあ、お二人さん。俺は猟兵と言えば分るかな。恐らく目的は一緒だろう」
「おお、猟兵か!」
「運命となんて非科学的なものも信じたくなる、ナイスタイミングですわ」
フォルクに停止させられたドミニオンにとどめを刺しながら、『白衣の戦士』が表情を輝かせた。
「さて、お2人も既に状況は理解しているだろうか」
「ああ。デストロイ・プライムの阻止だな。まずは、この機械の傀儡どもを叩く!」
やりとりするフォルクとエクスペリメントに、熱風が吹き付けた。
「お2人とも、挨拶はほどほどに。新手が来ますわよ!」
岩属性のエレメントアームで敵を押し返しながら、トライアルが告げる。
「では、案内を頼めるだろうか」
「了解した!!」
エクスペリメントが、無造作に銃を放つ。既に装填されていた試験管弾が、通路から現れたドミニオンの鎧を穿つ。
次々と押し寄せる敵軍。
だが、『白衣の戦士』は、まるで相手の進路を予測しているかのように、フォルクを敵の元へと導く。
敵を発見できれば、やる事は1つだ。
フォルクの生み出す砂塵で敵を飲み込み、動きを止めたところに、2人が追撃を加える。
「さすがの連携だね」
『白衣の戦士』に称賛を贈るフォルク。だがその黒手袋は、突然、エクスペリメントへと向けられた。
「!? 何を……」
「動かない方がいい」
警句に従い、白衣が硬直した直後、フォルクの炎が燃え盛る。
焼却されたのは、ヒーローの背後に迫っていたドミニオンだった。
「信用に感謝するよ」
「これは信頼というのさ」
エクスペリメントの回答に、フォルクが笑みを浮かべた。
成功
🔵🔵🔴
ベルベナ・ラウンドディー
●偵察・追跡・団体行動・地形の利用
ではヒーロー達との共闘で行きましょう
…銃剣所持のヒーローをお借りしていいです?
先行し、進路の確保とユーベルコードによる索敵(斥候)に専念したいので進行のナビゲートをお願いしたいのですよ
念話能力で情報伝達も可能ですので単独で散開する猟兵にも支持は出せます
戦力を支える補助機能として私をお役立てください
…しかし、急ぐ事態となれば…
●結界術・砲撃・鎧無視攻撃 を行使し、私の周囲に砲撃の強化結界を展開します
攻撃参加もしたいですがタスクが多すぎると索敵の精度が鈍ります
奴等は砲撃手段は無さそうですし
出来れば先手も接近も許さず遠間から一方的に撃破したい
ヒーローにお任せしますよ
ラビリンス・キューブの戦いに駆け付けた竜人……ベルベナ・ラウンドディー(berbenah·∂・f07708)が、ドミニオンの侵攻に立ち向かう。
同道するのは、『白衣の戦士』の2人。既にお互い、自己紹介は済ませてある。
ベルベナの加勢は、正に待望のものであったようで、『白衣の戦士』たちからいたく感謝された。
「敵は多いのですよね。では、こちらも分散して……銃剣所持のヒーローをお借りしていいです?」
「私をご使命か?」
自分を指さすエクスペリメントに、ベルベナが首肯した。
先行し、進路の確保と斥候役に専念したいので、進行のナビゲートを頼みたい。その旨を告げると、エクスペリメントは快く了解した。
「では、わたくしは別行動ということで。通信端末はお持ちですか?」
「心遣い感謝します」
予備の端末を手渡そうとするトライアルに、ベルベナは語り掛けた。その心に、直接。
『念話で情報伝達可能ですので、今回はこちらを利用しようかと』
「了承ですわ。では健闘を!」
トライアルと別れたベルベナは、エクスペリメントのナビの元、先を急いだ。
「猟兵のお陰で、作戦は順調に進んでいる」
「ですが、急ぐのでしょう? ならば」
ベルベナの周囲に、結界が展開された。砲撃能力を強化する加護だ。
「おお。これは心強い」
「攻撃の手助けもしたいところですが」
「この援護があれば、私だけでもドミニオンを撃破可能だろう。索敵に専念してくれて構わない」
早速、敵の集団を察知するベルベナ。
進路は、トライアルの方に向いているようだ。ベルベナは、敵の数、移動速度、接敵推定タイミングを伝える。返って来るのは感謝の念。
やがて、ベルベナ達の方にも敵影が感知される。
ドミニオンに、遠距離攻撃をカバーする能力や兵装は確認されていない。迷路の地形を逆手にとった急襲を避けるためにも、ロングレンジから一方的に叩くのが良策だろう。
「三時の方向、敵影四です」
「了解!」
ベルベナの指示を受け、エクスペリメントが、試験管弾を装填する。
「猟兵の力、確かに受け取った。機械鎧に引導を渡すエレメントは……これだ!」
発射する。
ベルベナの結界術で強化された合成弾丸は、壁を貫通。
威力を保ったままドミニオンに着弾すると、強固な鎧を貫いた。
ベルベナの的確な支援を受けた『白衣の戦士』は、ドミニオンの軍団を次々排除していくのだった。
成功
🔵🔵🔴
河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟】で参加 アドリブ&絡み歓迎
※共闘する。
「ヒーローチーム『白衣の戦士』の、ちょっといいとこ見てみたぁい♪」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
戦闘中、敵の死角や射程外からの攻撃を狙います。
「森羅万象、あらゆる機械は私に跪く。行け、電脳ゴースト!」
機械鎧『ドミニオン』の着用兵士の「シフト:ペネトレイトランス(POW)」に対し、ユーベルコード「グレムリン・エフェクト」を使うことで、機械鎧の関節をロックし、動けなくします。
「今よ、『白衣の戦士』! 奴らにふさわしいソイル(ゲフンゲフン)」
最大の目的は、いち早く敵の群れを殲滅することです。
草野・千秋
【全世界サイボーグ連盟】
アドリブ絡み◎
ヒーローがヒーローを求めてもよいではないですか
人は集まる事で強くなれるのです
白衣の戦士さん、あなた達と共闘出来る事を誇りに思いますよ
姫さんの言う通り『ちょっといい所』見てみたいですしね
僕達は世界は違えど同じ地球からやってきた鋼の戦士、必ずやお力になりましょう
変身!断罪戦士ダムナーティオー推参!
UC【Judgement you only】で防御力を上げる
この鉄壁の防御は揺るがない!
培ってきた戦闘知識、サイバーアイの視力で戦場の敵の攻撃範囲に気を配りつつ死角や不意をつけるようにスナイパーで集中して攻撃
白衣チームや仲間が攻撃されそうならかばう
リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ、絡み歓迎
【SPD】
「求められて登場、ヒーローじゃなくて猟兵だけどね!」
【指定UC】を使い、長距離レーザー砲を召喚するよ。
「皆、援護は任せて!」
トライアルのアームから放たれる各属性攻撃に合わせ、レーザーの光【属性攻撃】で長距離から【スナイパー】として【援護射撃】だよ。
「リーダー、合わせるよ!」
早業・先制攻撃・マヒ攻撃があるといっても近距離武器なら遠距離から対応すれば良いよね。【集団戦術】として修羅雪姫にタイミングを合わせ射程外から攻撃して敵に【制圧射撃】を試みるよ
「白衣……義姉さん元気にしてるかな……」
白衣の戦士を見て、思わず義姉の姿を思い浮かべちゃうね
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
※アドリブ&絡み歓迎
「白衣、実験……まさか同志が居たとは」
【POW】
●共闘
白衣を身に纏い『白衣の戦士』に共闘を呼びかけます。
「ヒーローではなく一介の技術者ではありますが助太刀致しましょう」
白衣とそれを着る【メカニック】としての腕を見せて信用して貰うのみ。敵の数が多いなら先行して敵の注意を引き、火力を出して貰いましょう。
●戦闘・UC対抗
「GEAR:ATROPOS。武装の強化生成完了、行きます」
自らの作品:無敵の強化外骨格とアームドフォートを見に纏い敵に突撃します。
四肢は機械済み、ダメージ覚悟で【シールドバッシュ】で道を切り開きます。
●
地の利に勝る『白衣の戦士』を、数で圧倒するドミニオンの軍団。
数は力。だが、それを覆す事が出来るのも、また力なのだ。
戦場に舞い降りる四つの影。
「お待たせ、ヒーローさぁん」
「猟兵! 来てくれたのか!」
力……新たな希望をもたらしたのは、【全世界サイボーグ連盟】の河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)たちであった。
「ヒーローチーム『白衣の戦士』の、ちょっといいとこ見てみたぁい♪ ってね」
「求められて登場、ヒーローじゃなくて猟兵だけどね!」
2人にウインクを飛ばす修羅雪姫の背後から、リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)が、ひょこっ、と顔を出す。
そんなリズの手元の空間に、幾何学的なノイズが走ったかと思うと、長大な砲……長距離レーザー砲が現実化した。
「武器の扱いならヒーローさんにも負けないよ!」
リズたちの頼もしい加勢は、『白衣の戦士』たちをますます鼓舞したようだ。
「感謝するぞ、猟兵たち」
「構いません。姫さんの言う通り『ちょっといい所』見てみたいですしね」
修羅雪姫に視線を送り、肩をすくめる草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)。
そんな中、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は、驚きを以てヒーローとの邂逅を果たしていた。
「白衣、実験……まさか同志が居たとは」
『白衣の戦士』の方も同様の想いのようだ。白衣を身に纏うクネウスを見て。
「ヒーローではなく一介の技術者ではありますが、助太刀致しましょう」
「私たちとて元々は戦士ではない。だが、志は変わるまい」
クネウスと握手を交わすエクスペリメントたち。
「おっしゃる通り。僕達は世界は違えど同じ地球からやってきた鋼の戦士、必ずやお力になりましょう」
千秋の宣言に呼応したように、ベルトのバックルが起動する。
「変身! 断罪戦士ダムナーティオー推参!」
ベルトから溢れた青の輝きが、千秋を包む。
光のヴェールを破って現れたのは、装甲に蒼光を走らせる断罪戦士だ。
「よし、我々がナビゲートする。猟兵たちは敵の殲滅に専念してくれ」
「お任せ♪ みんな、いきましょ!」
エクスペリメントの伝える地形情報を元に、迎撃を開始する修羅雪姫たち。
志は、言葉ではなく戦果にて証明する。クネウスが仲間に先行して、敵との接近遭遇を図った。
デストロイ・プライムとの合流を果たすためには、こちらと交戦するより他ないと、そう認識させるために。
『白衣の戦士』から転送された地形データを参照し、索敵していたクネウスが、転身する。
「あらあら団体さん、いらっしゃ~い?」
『!?』
クネウスに誘導されたドミニオンたちが遭遇したのは、修羅雪姫だった。
ドミニオンたちは、得物であるランスをペネトレイトモードに可変。修羅雪姫を串刺しにしようと、戦闘行動に突入する。
だが、修羅雪姫の余裕が崩れることは、一片たりともない。
「森羅万象、あらゆる機械は私に跪く。行け、電脳ゴースト!」
修羅雪姫の命に応え、【グレムリン・エフェクト】が発動する。
『!?』
異変は明確に生じた。ドミニオンたちの動きが、次々と停止したのだ。
電脳ゴーストの干渉を受けた機械鎧は、駆動系を支配された。関節部をロックされ、自由を奪ったのだ。
進もうとする意志が、ぎぎぎ、と金属をきしませる。だが無情にも鎧はただの枷となる。
救援に駆け付ける新手のドミニオン。だが、複雑な地形が進行を阻む。それどころか、停止し彫像と化したドミニオンたちが邪魔となり、侵攻が停滞する。
それを見た修羅雪姫が、ヒーローたちに声を飛ばす。
「今よ、『白衣の戦士』! 奴らにふさわしいソイル……ゲフンゲフン……試験管弾をお見舞いしてあげて!」
「了解! 鎧穿つ楔・パイルマテリアル! 空翔ける疾風・ラピッドウィンド。そして闇照らす光・ホーリーブライト! 貫けトライヴォルト!」
選ばれた三色は1つとなって、ドミニオンたちをまとめて貫通した。
「なんて絶妙なコンビネーション。ちょっぴり妬けちゃいますわね」
ハイタッチを交わす修羅雪姫とエクスペリメントを見て、トライアルが苦笑する。
そんなトライアルを、ドミニオンの腕に搭載されたスタンガンが狙う。
「おっと、やらせないよ!」
何処からともなく響くリズの声。
直後、駆け抜けたレーザーが閃光も音も発する間もなく、ドミニオンごと焼き払った。
「皆、援護は任せて!」
空気を焼いたレーザーの道を辿れば、砲を構えたリズの姿があった。
「助かりましたわ!」
感謝を告げるトライアルが、再び敵に向かう。
「痺れさせようというのなら、こちらも電撃を試してみましょう!」
トライアルのアームが、電撃モードにシフト。
迸る電撃がドミニオンたちを包み、動きを止めた所に、リズのレーザーが炸裂。完全に機械化された鎧たちが、相次いで爆散する。
トライアルの属性変化に合わせ、様々なビームを駆使するリズ。結束のコンビネーションで、敵を仕留めていく。
ぐっ、と互いに親指を立てて、健闘をたたえ合うトライアルとリズ。
「この調子で一体残らず駆逐しちゃおう!」
●
複数のルートに分散し、デストロイ・プライムとの合体を目指すドミニオンたちを、ヒーローが阻んだ。
千秋……ダムナーティオーだ。
最優先事項は、プライムとの合流。猟兵との交戦も本意ではないようだが、障害となるならばやむを得ぬ。
鎧の戦士同士の相対。先に仕掛けたのはドミニオンだった。ランスを刺突モードに変形させ、ダムナーティオーに突き立てんとする。
甲高い音がエリアに響く。金属同士のぶつかり合いだ。
だが、ダムナーティオーの鎧は、無傷だった。
「この鉄壁の防御は揺るがない!」
相手を信じ、また、相手の信を受ける。相互の信頼が燃やす正義の心が、悪の力を寄せ付けない。
そして、ダムナーティオーの姿が掻き消える。
『!?』
ドミニオンたちの動きが乱れる。
次にダムナーティオーが発したのは、言葉ではなく、『ordinis tabes』の射撃だった。
『白衣の戦士』から通信で伝えられた地形を利用し、敵の死角を突いたのだ。
ランスを弾き、センサー部分を破壊し、鎧の間隙を突く。
華麗な射撃で、敵を駆逐していくダムナーティオー。
その視界の端に、包囲されるトライアルの姿が映る。
「この守りの力は仲間の為に!」
ガキィン!
金属音、再び。
トライアルの白衣が穿たれるのを阻止したのは、盾を構えたダムナーティオーであった。
各所で、仲間が奮戦している。クネウスも後れを取るつもりはない。
通信で状況を確認していたクネウスにも、敵が殺到する。
「GEAR:ATROPOS。武装の強化生成完了、行きます」
クネウスが装着するのは、自らの作品……無敵の強化外骨格と、アームドフォート。
防御力と火力とを強化武装したクネウスが、敵群に突撃する。
全世界サイボーグ連盟に名を連ねるからには、クネウスとてサイボーグ。機械化済みの四肢を信頼し、被弾覚悟でシールドバッシュを敢行する。
弾き飛ばされた機械の兵隊が、空中を舞う。
「あっちも派手にやってるみたい。リーダー、合わせるよ!」
「ええ、全サ連の力、魅せてあげましょ!」
リズが飛ばした合図に、合流した修羅雪姫が応える。
敵を見据えるリズ。気合を発し、踏みしめた足場が沈み込む。あくまで気合の賜物であって、乙女のウエイトのせいではない。
ドミニオンの麻痺をもたらす急襲は、脅威ではある。だが、ロングレンジから征圧してしまえば問題は無い。そんなリズの読み通り。
デストロイ・プライムにより機械化の進行したドミニオンにとって、修羅雪姫の電脳ゴーストは天敵と言えた。ハッキングから逃れる事はできず、自由を奪われる。
修羅雪姫の傀儡となり、動きを硬直させる瞬間を狙い、リズの砲撃が炸裂する。
リズたちが敵を制圧していく。
戦いの手を束の間止め、その光景に見入っていた『白衣の戦士』に、ダムナーティオーが語り掛けた。
「ヒーローがヒーローを求めてもよいではないですか。人は集まる事で強くなれるのです。僕も、あなた達と共闘出来る事を誇りに思いますよ」
「それは、実に光栄な言葉だよ。……トライアル、そちらはどうだ?」
「ええ、こちらはウィギンシティさんと……ああっ」
エクスペリメントの通信を受けたトライアルの眼前。
敵の一団を蹴散らしたクネウスに、複数のランスが殺到する光景が広がっていた。その形状は、貫通力を高めた刺突モード。シールドだろうとアーマーだろうと切り開く。
敵の突きが、盾をとらえる。だが、その後ろにクネウスの姿はない。
盾は、囮だ。
クネウス自身は、敵群の背後を取っている。
アームドフォートが、がら空きになった背中へと火力を吐き出した。
そこへ、トライアルのフレイムアームが加勢する。クネウスと2人、通過した後には、鎧の破片しか残らない。
「敵残存数はわずか。逃がさず食い止めましょう」
「了解!」
通信を受けるリズの視線の先には、『白衣の戦士』の勇姿。
翻るトレードマークの衣装は、リズの脳裏にある人物の姿を想起させる。
「白衣……義姉さん元気にしてるかな……」
リズの呟きは、ドミニオンの爆散の音に掻き消された。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『デストロイ・プライム』
|
POW : グラウンド・ゼロ
単純で重い【足や尻尾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : ジェノサイド・ブラスト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【全身のビーム砲】から【破壊光線の雨】を放つ。
WIZ : トリニティ・バースト
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【悪】属性の【破壊光線】を、レベル×5mの直線上に放つ。
イラスト:aQご飯
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ミネルバ・アレキサンドリア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ヒーローと猟兵の共闘の末、機械鎧『ドミニオン』の軍勢は駆逐された。
「残存兵力はほとんど皆無……後はデストロイ・プライムか」
「ここがアルゴ・ブラスターの封印モジュールですわ!」
『白衣の戦士』が猟兵を導いたのは、何の変哲もない行き止まりだった。
だが、トライアルとエクスペリメントが、それぞれに物理鍵を取り出し、壁に差し込む。
すると、壁がブロック状に組み替えられ、ストーンヘンジの如き儀式場が姿を現したではないか。
時同じくして、地面の奥底から突き上げるような震動が来る。機械の体の構築を終えたデストロイ・プライムの胎動であろう。
封印が突破されるのも、時間の問題。ならば。
「こちらのタイミングで、封印を解く。プライム解放と同時に、攻撃を開始してくれ」
「合体パーツであるドミニオンは、ほぼ撃破しましたわ。今なら取り込んだアルゴ・ブラスターも、機体を構成する素材に過ぎません。現象破壊の力は十分に使用できないはずです」
『白衣の戦士』がアイコンタクト。それぞれに柱状のコンソールに触れると、地面の隔壁が展開されていく。
その直後だった。
人工大気を震わせる、鋼の咆哮。
光の柱が、儀式場から宇宙空間へとそそり立つ。
「来たぞ……!」
かろうじて退避を行った『白衣の戦士』の前に、それは現れた。
巨大なる、機械の三頭龍。
破壊もたらす侵略者。鋼の翼が、大質量を空に浮かべる。
三対の瞳、視覚素子が輝き、こちらを睨む。
半壊したラビリンス・キューブの地上、『白衣の戦士』が三頭龍を見上げる。
「データ不足の上、どこまで我々の力が通用するかわからないが」
「最後まで共に戦いますわ。プライムの取り込んだアルゴ・ブラスターの事も、多少詳しいですし、ね」
星の海を背に、猟兵たちを見下ろすデストロイ・プライム。
決戦の時である。
フォルク・リア
「どこまでやれるか分からないのは俺も同じ。
だが、信頼には応えないとね。」
と二人、特に信頼してくれていると言ってくれた
エクスペリメントに。
「データが不足なら集めればいい。
先に俺が行く、その隙に体制を整えてくれ。」
と真の姿を解放。
血煙の様なオーラを纏い前に出て
冥雷顕迅唱を発動。
一撃目は周囲を雷で満たす為に使用
戦闘力高め。
その後は敵の行動を【見切り】
詠唱を妨害する様に冥雷顕迅唱を撃ち
敵を包囲する様に展開した雷弾で攻撃。
破壊光線を撃たれたら
周囲の雷の魔力も集中【全力魔法】の魔力で相殺する等
白衣の戦士の二人を守る様に立ち回る。
二人の攻撃準備が出来たら
残った魔力を集中
連携してレッドシューターから炎を放つ。
ベルベナ・ラウンドディー
●結界術・目立たない・物を隠す
1章目で把握したエクスペリメントの有効射程を意識
砲撃避け&隠密行動の結界を地表に展開
…扨、お二人は対策はあるのですよね?
攻略するにも私は彼女らと違いデータがゼロです
よってユーベルコードで両腕をトライアルのアームに変異、能力を彼女に…
恐らく属性選択がキモでしょうし、選択内容を彼女と一致させ仕掛けます
つまり戦術指南お願いします
●団体行動・学習力・串刺し・鎧無視攻撃 を基礎に攻撃展開です
…属性名は解るよう言ってください
あの手の巨体は転倒するだけで普通は致命傷です
尾や足を叩きつけてくる直前に攻撃を入れ体勢を崩したい
余力があれば装甲の隙間に爪を入り込ませブツン!と、狙います
ノイン・フィーバー
たこサメはひっこめてノインがキャバリアに登場し、ブーストスライガーはオートで援護させる
協力等OK。援護射撃やサポートを率先して行う
以下対策
グラウンドゼロ
→そもそも動きが遅いので避ける方向で
ジェノサイド
→UC発動。移動力を増やし、飛翔する巨体に追随。肉薄してビーム砲の射角外へ。こちらは全火器をゼロ距離でぶちこむ
「この距離なラ、その砲は使えまセんネ!!」
トリニティ
→定期的に砲撃してそもそも詠唱をさせないよう試みる
味方や白衣の戦士がやられそうになった場合は、可能なら機体でかっさらう、無理なら間に機体を滑り込ませて壁になる。
「いかに不十分とハ言え、生身ノ柔肌に良いもノではありませんからネー」
●
「お疲れサマでス、たこサメサン」
ノイン・フィーバーが手を振ると、キャバリアが静かに着地した。
展開したコクピットに、今度はノイン自身が乗り込み、再出撃。
そこに、デストロイ・プライムが咆哮を叩きつける。
『GYAAAAAAHHHH!!!』
長大な鋼の尾が、ラビリンス・キューブ表面を薙ぎ払いながら、ノインに迫る。
間一髪、ノインを回避に導いたのは、ブーストスライガーの援護だった。オートで迎撃を行うバイクに、三つ首の注意が引きつけられる。
「猟兵、援護する!」
エクスペリメントが、ノインとの合流を期して、プライムへの射撃を敢行した。
だが、機械鎧ドミニオン以上の硬度を誇るデストロイ・プライムの装甲の前には、光の飛沫が舞いあがるのみ。
「既存の攻撃では通じないですわね。なら、試したことのない機能で!」
トライアルのアームの外殻が展開し、内部フレームが露出する。
しかし、プライムが起動準備を待ってくれるはずもない。
巨大なる足が、トライアルに降り注いだ。単純な踏み潰し。
それだけに威力はわかりやすく、凄まじい。キューブの構造物が空高く舞い上げられ、クレーターが出来上がる。
「間一髪でしたネー」
幸いにして、トライアルは、ノインのキャバリアの掌の上であった。直撃の寸前、駆け付けたノインによって救い上げられていたのだ。
「感謝ですわ」
「いかに不十分とハ言え、生身ノ柔肌に良いもノではありませんからネー。敵がデカブツなお陰で動きが鈍いのが助かりましたヨ」
巨大化も考え物、といったところか。
「しかし、これだけの相手では……」
「心を折るにはまだ早いよ」
苦渋をにじませる『白衣の戦士』を励ましたのは、フォルク・リアだった。
「どこまでやれるか分からないのは俺も同じ。だが、信頼には応えないとね」
2人……特にも、自分を信頼してくれていると言ってくれたエクスペリメントに、言葉を送るフォルク。
「データが不足なら集めればいい。先に俺が行く、その隙に皆は体勢を整えてくれ」
『白衣の戦士』、そして猟兵たちの了解を受け、フォルクは敵の矢面へと飛び出した。
『SYHAAAAAAA!!!!』
巨龍による、空間すら平伏させるかのような威圧など、どこ吹く風。
解き放たれる魔力は、真の姿を降臨させる。血煙を想起させる赤きオーラを纏い、デストロイ・プライムへと前進する。
紅が軌跡を描く中、既にフォルクの詠唱は始まっている。
「上天に在りし幽世の門……」
地上を薙ぎ払う3条の光が、フォルクを狙う。
だがそれを弾き飛ばしたのは、結界となった雷であった。プライムの装甲すら帯電させながら、広域に展開する。その範囲は、プライムの巨体がすっぽりと入り込むほど。
構わず、プライムは全てを吹き飛ばすつもりだ。三本の首すべてに、幾何学模様の円陣が展開。
同時に、鋼の歯牙の間から、呪文に似た音声が発せられる。
「先ほどのは前座、これが詠唱プログラムというわけですか」
フォルクの指摘したそれが起動し続ける限り、光線は無限に強さを増していく。
しかし、円陣にノイズが走る。
フォルクの雷弾が、詠唱を阻害しているのだ。強固頑健な装甲といえども、一方的な攻撃を継続すれば、損害は免れない。
やむなくプライムは詠唱を中断、光線を吐き出した。
天空の王が如く、空中から攻撃を仕掛けるデストロイ・プライムの動きを観察しながら、ベルベナ・ラウンドディーが、『白衣の戦士』と合流を果たした。
移動しながら周囲に展開したのは、砲撃避けの隠密結界だ。味方が注意を惹いてくれていることもあり、ここなら被弾は免れるだろう。
「……扨、お二人は対策はあるのですよね?」
確信を含んだベルベナの問いに、『白衣の戦士』が顔を見合わせた。
機能自体までは掌握できずとも、プライムの体を構成しているのが超兵器であることは疑いない。
ならば、その情報を『白衣の戦士』から得られれば、対応のしようもあるだろう。
「アルゴ・ブラスターには、熱気、冷気、衝撃、雷撃……様々な属性に耐えうる装甲とコーティングが施されていますの」
「成程、射撃兵装にとってのアキレス腱は、射撃前後の時間帯ですからね」
トライアルの説明に、頷くベルベナ。
「1つ、対抗手段があります。音……振動です。特殊な音波で、装甲の持つ固有振動数に干渉することで、物質の結合そのものを破壊してしまうのです。そのためには、ある程度接近しなければなりませんが……」
「防御を無力化するアルゴ・ブラスターにとっては、意趣返しのようですね。では、その力、お借りしましょう」
ベルベナがトライアルのアームを見た瞬間、その肉体が変異を始めた。
トライアルのアームと同様のものが、ベルベナの両腕に出現したのである。
「それが貴方のユーベルコードですの?」
「ええ、属性さえはっきりとしていれば」
トライアルにより、疑似アームの調整を行うベルベナ。
その時、プライムの放射した破壊光の余波が、『白衣の戦士』たちを飲み込まんと迫っていた。
●
だが、破局は訪れない。フォルクが、雷の障壁を最大出力で展開したのだ。
破壊によって生じるガレキを飛び越え、前線を維持し続けるフォルク。
不完全なまま放たれた破壊光線は、フォルクの防御力を突破する事は叶わず、やがて照射が中断する。
ぷつん、と光が切れた瞬間を狙い、『白衣の戦士』たちの反撃の火ぶたが切られた。
「行ってくだサイ」
「行け!」
ノインや、エクスペリメントの援護射撃を受けつつ。
ベルベナとトライアルが、反攻に打って出る。
『SYHAAAAAA!!』
金属質の咆哮が、空間を揺るがす。振り上げられたのはプライムの尾。
凶器どころか兵器レベルのそれをかわし、ベルベナはトライアルとともに、接敵を果たした。
2人のアームが接触した瞬間、振動波が起動する。またたく間に、プライムの全身に伝播していく。
『!?!?』
機龍の巨体が、かしぐ。
頑健なはずの装甲は存在そのものを否定され、各部で小爆破を起こす。
そのまま、高度を下げ、地上に横転する。
大質量の塊は、周囲への破壊をもたらすだけではない。機体そのものにも荷重がかかれば、大ダメージとなりうるのだ。
骨格……フレームがひしゃげ、損傷するプライムに、エクスペリメントが満を持して射撃を始めた。
「今が好機だ!」
「それじゃ、こちらも本気といきましょうカ。ブーストスライガー!」
ノインのコールに応えて、宇宙バイクが空を翔ける。
跳び上がったクロムダイザ―の背後に接近すると、スライガーは変形を開始。トラクタービームのガイドに従い、クロムダイザ―とのドッキングを敢行する。
全てのプロセスを正常に完了した時、クロムダイザ―のシルエットは大きく変化していた。
もはやその名で呼ぶのは相応しくない。そう……クロムダイザ―、改め、クロムスライガー!!
「行きますヨ」
高速強襲形態へとチェンジしたキャバリアは、地上からの援護に合わせ、破砕した装甲を貫いた。
そこに、フォルクのレッドシューターからも炎が飛ぶ。
「後は皆に任せた」
体勢を立て直そうと試みるプライムだが、フォルクの炎雨が間断なく降り注ぎ、放射すらままならぬ。
そして、炎弾に混じり、再接近を果たしたベルベナは、装甲の隙間に爪を差し入れると、内部から寸断する。
猟兵と『白衣の戦士』は、虚空に舞い散る鋼の欠片と悲鳴を知覚した。
大成功
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河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟】で参加 アドリブ&絡み歓迎
「首が3本。やはり弱点は真ん中の首かしらね?」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
戦闘中、敵に必殺の一撃を浴びせるべく突撃します。
「これが私の全力全開射撃、いくわよぉ!」
デストロイ・プライムの「ジェノサイド・ブラスト(SPD)」に対し、ユーベルコード「アルファ・ストライク」を使うことで、真ん中の首を集中攻撃します。
最大の目的は戦闘を有利に進め、勝利に導くことです。
※戦後
「また会いましょう、『白衣の戦士』たち。明けない夜は無い、希望を持って戦う限り、きっと勝利の日はあるわぁ」
草野・千秋
【全世界サイボーグ連盟】
アドリブ等◎
残すは三つの首持つ竜ですね
白衣の戦士さん達は僕らが引き続き守ります
僕の住むUDCアースではヒーロー達は力をあわせて戦い、勝つものでした
鋼の絆が必ずや力となりましょう
敵のパワーは力強いようです、まずは遠距離射撃
ヒーローとして勇気を出して戦いに挑む
UC【Fly me to the Moon】を発動
敵の首をめがけ空中戦、2回攻撃、スナイパーで狙撃
第六感と視力で敵の攻撃の軌道を読み、潜り抜け逐一自身の戦闘知識に蓄積
味方や白衣の戦士が攻撃されそうならかばう
仲間を守れずして何がヒーローでしょう
必ずやお守り致しますよ
さぁ、姫さんリズさんクネウスさん、今です!
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
※アドリブ&絡み歓迎
「三頭龍、流石の大きさですね」
【POW】
●戦闘・UC対抗
「GEAR:CLOTHO。ブースター開放、ブースト!」
アームドフォートの背面ブースターを吹かせ高速で飛翔(【空中戦】)。敵のUCの起こりを捉え、速度を活かして回避する狙いです。
攻撃は三本ある頭の左側の首を狙い【砲撃】を加え、注意を引きその間に、『白衣の戦士』に動いてもらいましょう。
「では、私は左から行きましょうか」
隙を見て、先程(第一章)でボロボロになった盾からパイルバンカーの杭を回収し他の味方の攻撃と合わせ特攻して左首に突き立てます。
「この速度と連携なら……」
リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ、絡み歓迎
【SPD】
「機械仕掛けの龍?じゃ、ボクも負けてられないね!」
真の姿を開放し、【指定UC】で紫の双頭の龍を模した外部装甲を纏って戦うよ。【重力制御装置】を【リミッター解除】、破壊光線の雨を躱そうと試みながら【空中戦】で空から躍りかかるよ
「リーダーが中央の首を狙うなら、ボクは側面から!」
向かって右側の首を狙い、クネウスの砲撃と白衣の戦士の攻撃に合わせて、質量をのせた大斧による【重量攻撃】で攻撃だね
「三つ首に二つ首だからって負ける謂れはないけど、首の1つでも斬り落としたら尚良しだよね!」
●
ずぅん……。
人工重力に引かれ、地上に不時着したデストロイ・プライムが、再び立ち上がる。
巨躯の身じろぎが起こした衝撃波から『白衣の戦士』を庇ったのは、草野・千秋……ダムナーティオー。
「戦士さん達は、僕らが守ります。僕の住むUDCアースではヒーロー達は力をあわせて戦い、勝つものでした。鋼の絆が必ずや力となりましょう」
「頼もしい。ならば我らも微力ながら、絆のピースとなろう」
『白衣の戦士』との共闘を継続しながら、河原崎・修羅雪姫は、敵の損傷度合を確認した。
猟兵たちの活躍により装甲を突破されたとはいえ、脅威度は依然、高レベル。
何より、象徴たる三頭が、修羅雪姫たちを睥睨している。
「首が3本。やはり弱点は真ん中の首かしらね?」
「その推測が的中してくれることを祈りましょう」
修羅雪姫の呟きに応え、クネウス・ウィギンシティは、地上へとその居場所を移した……厳密には猟兵の反撃によって移さざるを得なくなったわけだが……デストロイ・プライムを視認した。
「三頭龍、流石の大きさですね」
空に浮かんでいる時以上の存在感が、クネウスの視覚ばかりか、触覚までも威圧して来るようだ。
「なるほど、猟書家の名は伊達ではないようです」
「まあ、全然本とか読みそうにないけどね!」
リズ・ルシーズの軽口が、皆の肩の力をほどよく抜いてくれたようだ。
「機械仕掛けの龍? じゃ、ボクも負けてられないね!」
リズの姿が、外装がフォルムを変えていく。
「姉さん、借りるよ!」
巨大なる四肢、鋼の大蛇を思わせる龍尾。そして、左右肩部に備わった龍の頭部。その威容は、正に紫の双頭龍。
リズの足を覆う、力強いギガンティック・レッグが地面を踏みしめる。
しかしその巨躯は、途端に重さを失ったかのように空へと舞い上がる。
重力制御だ。リミッターを解除した今ならば、機動力は最大。一気にプライムの元へと飛翔する。
飛龍と化したリズの勇姿を見上げた修羅雪姫が、エクスペリメントと共に、遠距離から援護攻撃を開始した。
先ほどのドミニオン掃討戦の経験もあり、連携の精度は向上している。
それでも、プライムの猛攻は、止まらない。
360度に対応する、三つ首と、巨大な体。
隙こそ少ないが、それをもってしても、この人数相手に対応し切れるとは思えぬ。
「必ず好機は来るはずよぉ。みんな、もうひと踏ん張り!」
戦場の同志に呼びかける修羅雪姫に、ぐっ、とハンドサインで応えるダムナーティオー。
ordinis tabesにて、遠距離から射撃しつつ。
ダムナーティオーが暴れ回る敵から逃れながら、その力を見極める。
「依然として敵のパワーは力強いようです、ならば」
千秋の勇気が、そのアーマーの、四肢の末端にまで漲っていく。
「さあ、あの夜空へ、今!」
高まる勇気は、ナノマシンという形で具現化した。
今、戦士は空翔ける翼を手に入れる。ダムナーティオーは更なる強化・変身を遂げ、暴虐の三頭龍へと立ち向かう!
蒼銀の軌跡を描き、そびえたつ敵の頭上へと到達。アサルトウェポンで狙い撃つ。
損傷した装甲が次々弾け、剥離した外装の欠片が、宙を舞う。
千秋を絡み取るようにうねる三つ首。
その一方で、プライムの尾に光が走るのを、クネウスは見逃していなかった。
敵が挙動を起こすより先、クネウスの外装が火を噴いた。
「GEAR:CLOTHO。ブースター開放、ブースト!」
アームドフォートに備わった背面ブースターを吹かせ、最大戦速で、空戦の領域へと自らを突入させる。
直後、人工の大地を、尾が叩き割った。整然とたたずんでいた区画が、無秩序なガレキへと破砕する。だが、その中に、クネウスは含まれていない。
空中から、敵を翻弄するクネウスたち3人。対するプライムは、三つの口を開放し、ビームを放射した。
重々しい動きで首を振り、クネウスを瞳のセンサーで追うプライム。
だが、クネウスの離脱に合わせ、遠距離からの射撃が浴びせられる。クネウスに注意を引かれた間に、『白衣の戦士』が攻撃を加えたのだ。
『GYAAAA!!!』
皆と共に空を翔けるリズを、破壊光の乱舞が襲う。
三つの口から三方向に放射される光線……プライムの作成者は、魔術的なプログラムまで組み込んだのか。
上限知らずの威力は、リズを宇宙の塵……いや、無に帰さんと虚空を焼きはらう。
だが、破壊の力は1つとしてリズを捉える事は叶わない。
「首の数では今のところ負けてるけど、いつまでもそっちのいいようにはさせないよ!」
巧みな回避機動で、直撃はもちろん、外装の擦過さえかわしていたリズが、反撃に転じる時が来た。
双頭龍、そしてリズ自身の火力を如何なく発揮し、敵の装甲を削り取っていく。
●
空、そして地上から激しい攻撃にさらされつつも、プライムの戦闘意欲は、留まるところを知らぬようだ。
天翔けるダムナーティオーに、鋼の咆哮が吹きつける。
鈍重さを感じさせぬ機動力だ。ダムナーティオーは逐一敵の動きに目を配り、回避していく。
やがてプライムの狙いは、『白衣の戦士』へと切り替わる。接近戦を主とするトライアル目がけ、足を振り下ろす。
「やらせはしません!」
急速で身を翻したダムナーティオーが、地上へと翔け下りる。トライアルの前に立ちはだかり、プライムの超重のプレスを押しとどめる。
「仲間を守れずして何がヒーローでしょう。必ずやお守り致しますよ」
「助けていただいてばかりではヒーローの名折れです……えいっ!」
ズゥン……!!
加勢したトライアルとダムナーティオーに押し返され、プライムが尻餅をつく。
「さぁ、姫さんリズさんクネウスさん、今です!」
敵は、完全に体勢を崩した。ダムナーティオーが皆に呼び掛ける。
「わかったわぁ!」
この時を待っていた。
修羅雪姫が先陣を切り、プライムへと突撃する。
「私は一番損傷の少ない、真ん中の首をいただくわね!」
「リーダーが中央の首を狙うなら、ボクは側面から!」
リズのターゲットは、向かって右側。
「三つ首に二つ首だからって負ける謂れはないけど、首の1つでも斬り落としたら尚良しだよね!」
「では、私は引き続き左から行きましょうか」
サイボーグボディから排熱し、コンディションを整えたクネウスは、左側の首に砲撃を加えた。
『GiiIII!!!』
クネウスたちの総攻撃に対し、プライムも出力を最大に発揮した。
傷つき、フレームの露出した翼で再び飛翔すると、破壊光をまき散らし始めたのだ。
手あたり次第、詠唱を継続しながらの放射。自壊をも恐れぬその威力は、留まるところを知らぬ。
ならば、こちらもフルパワーで。修羅雪姫のボディが展開。蓄えていた火力を一斉に解き放つ!
「これが私の全力全開射撃、いくわよぉ!」
腕部内蔵メーザー砲、脚部内蔵多目的誘導弾、そして胸部格納式絶対零度弾。
並みのオブリビオンなら残骸すら残らぬフルバーストが、プライムの破壊光と、真っ向からぶつかり合う。
辺りを、激しい余波が荒れ狂う。出力に勝るプライムが、修羅雪姫を押していく。このままでは、塵芥と成り果てるのは避けられぬかに見えた……否!
「そうか、あれは単に火力を追及したわけではない!」
エクスペリメントが看破した通り。
修羅雪姫の繰り出した「アルファ・ストライク」。その最大の効果は、対象の攻撃力を減衰させる事。
皆の見守る中、修羅雪姫は破壊光を押し返し、遂にその頭部に着弾を決めた!
中央の破壊光の放射が、停止する。遅れて、左右も。レーザーの励起機能自体を封じられたのだ。
遠距離からの攻撃が止んだ今が好機。クネウスが携えるのは、杭。ドミニオン戦で使った盾から回収した、パイルバンカーの杭である。
クネウスは、視界の端に心強い味方を確認する。
「合わせる!」
「行きますわ!」
エクスペリメントとトライアルが、左頭部目がけ、波状攻撃を仕掛けた。
ブースター、フル稼働。自らの加速で起こした白い輪をくぐり、プライムに特攻を仕掛けるクネウス。
「この速度と連携なら……」
螺旋となった援護射撃が、道を拓く。
果たして、クネウスの狙いたがわず、左首に杭が突き立った。
急転身したクネウスの眼下、左頭部のカメラアイから光が消えていく。
クネウスのアタックと白衣の戦士の攻撃から間を置かず、リズが急接近。
握った大斧を振りかぶる。武器自体の持つ大重量を余すところなく加算。紫光放つ刃を振り下ろす!
「最後の首は……もらったよ!!」
『Gggg………GYAAAAAAHHHH!!!』
金属同士をこすり合わせたような悲鳴が、戦闘領域に木霊する。
「これで……どう!?」
切断された首が、ずずっ、とスライドしていく。
リズの目の前で、最後の首が爆砕した。そして、それを支える巨躯もまた、無数の小爆発と共に、崩壊していく。
そしてダムナーティオーは見た。プライムの最期の時を。
「これにて、絆の力、証明終了です」
光が、弾ける。
三つ首全てを討ち取られたプライムは、遂に宇宙の藻屑と化したのであった。
「感謝するぞ、勇敢なる猟兵たち」
「あなた達こそヒーローですわ」
脅威の去ったキューブで。『白衣の戦士』たちが、感謝を述べた。
「アルゴ・ブラスターは失われてしまったが、悪用されるよりは遙かにいい」
「管理すべき超兵器はまだ沢山あることですし、ね」
「じゃ、また会いましょう、『白衣の戦士』たち。明けない夜は無い、希望を持って戦う限り、きっと勝利の日はあるわぁ」
『白衣の戦士』たちと堅い握手をかわし、修羅雪姫たちは、帰還していく。
ミッション、コンプリート。
大成功
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