アリラビクエスト・おいでませ、不思議の城!
――は〜い、こっちですよ「アリス御一行様」!
「いや〜それにしても、これまで色んな冒険がありましたですね」
……でも次の国にこそ、アリスさんの「自分の扉」があればいいですね! なんて。
そうウサギ穴を潜った一行を先導するのは、親切な時計ウサギさん……?
いいえ、その行先は――。
「ところで、今みたいなウサギ穴のど真ん中で時計ウサギが居なくなったら、一体どうなると思います?」
――はいはいシンキングタイム……1、2、終了!
「正解は「骸の海の藻屑と化す」でした〜! てなわけでばいばい!」
そう言うやいなや、ぴょこりと姿をくらまして。
アリス御一行をウサギ穴に置いてけぼりにする時計ウサギさん。
そう……彼が導くのは、決して次の国なんかじゃなくて――骸の海へご招待!
だって彼は、ウサギはウサギでも、『マーダー・ラビット』なのだから。
時計ウサギの先導を失ったウサギ穴は、不安定に時空の絡み合った異世界と化す。
条件をクリアしないと出られない、ゲームの国に。
けれど、アリス御一行は知らない。
「いや〜どうやったらあのゲームの国を攻略できるか、言い忘れてしまいましたですね」
どうやったら、異世界と化したウサギ穴の出口が開くのかを。
そしてマーダー・ラビットは愉快に笑って、ぴょんっと跳ねる。
「でもいちおう穴の出口で待ってるから、出てこれたらご褒美に殺してあげるね〜!」
●不思議の城のアリラビクエスト!
さっきまでは、ウサギ穴の中を歩いていたはずなのに。
見渡す風景は――何故か、超広大な中世風のお城のものに、ガラリと様変わり。
そう、ここはゲームの世界……不思議の国のアリラビ城。
恰幅の良い王様にイケメン生真面目な王子様、ちょっとツンデレお年頃なお姫様。
気難しそうな大臣に、腕の立つ近衛隊長、元気いっぱいな貴族の子どもたち。
ウワサ好きな侍女たちに、無口な庭師、職人気質な料理長に、陽気な厩番などなど。
このアリラビ城には、沢山の人たちがいるようなのだけれど。
「ここから、どうやったら出られるの……?」
大きな城の門は、閉ざされたまま。
けれど、アリラビ城に迷い込んだアリス御一行は知らない。
どうやったら、この門が開くか。
ゲーム攻略の条件――城にいる人の好感度を、一定時間内に一定数上げるという事を。
そして、できなければゲームオーバー。
そうなれば、骸の海の藻屑となってしまうということを。
●いざ、アリラビ城へ!
「終戦した世界に、猟書家が侵略を開始したことは皆も聞いているかとは思う。その中で、アリスラビリンスに在る猟書家のひとり、マーダー・ラビットの存在を掴むことができた」
筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は集まってくれた猟兵達に礼を言った後、視た予知の内容を語り始める。
「アリスラビリンスのウサギ穴は「時計ウサギ」に先導してもらわないと通れない。だが、自分の扉を探すアリス御一行を先導した時計ウサギは、マーダー・ラビットによる変装であったという」
だが、マーダー・ラビットは、正体を表すと同時に姿をくらまして。
アリス御一行を穴の中に置き去りにしたのだ。
そして時計ウサギの先導がないウサギ穴は、不安定な異世界と化す。
「だが幸いにも予知できた故に、現場へと皆を送り届けることができる。彼らを助け、危険なウサギ穴を脱出して欲しい」
さもなくばマーダー・ラビットの思惑通り、アリス達は骸の海の藻屑となってしまう。
そして今回、ねじ曲がってしまって異世界化したその世界はというと。
「何やら、ゲームのような国と化しているようだ。一定時間内に一定条件をクリアしなければゲームオーバーとなり、骸の海の藻屑となってしまうのだというが」
けれど勿論わざと、マーダー・ラビットはそのゲームのクリア条件をアリス御一行に教えなかったのである。
そんなゲーム攻略のための条件とは。
「城にいる者たちの好感度を上げることなのだという。一定数、城の者の好感度が上がれば、閉ざされていた城の門……ウサギ穴の出口が開くようだ」
現場に到着した皆の格好は、ゲーム世界に添った任意の姿のものになっている。
そして城にいる者であれば、誰でも良いらしいので。
王や王子や姫にアプローチするも良し、子供たちの喜ぶことをしてみせるのも良し。
料理長の料理を気持ち良い食べっぷりで完食したり、近衛隊長にその腕を認めて貰ったり。誰かの手伝いをしてみたり、楽しませたり、喜ばせてみたりなど……とにかく、城にいる人たちの好感度を集めることなのだという。
個人は勿論、複数人で協力してもいいし、迷い込んだアリス御一行の手を借りるのもいいだろう。
皆で協力し合い、好感度集めのゲームを攻略し、城の門……出口を開いてウサギ穴から脱出して欲しい。
「そしてウサギ穴から脱出すれば、そこには事の元凶であるマーダー・ラビットがいる」
楽しそうに皆を待ち受けるマーダー・ラビットとの戦闘は避けられないだろうけれど。
「罠に嵌められたアリス一行を助け、ウサギ穴を脱出して欲しい」
清史郎は改めて皆へと頭を下げてから。
掌に満開桜を咲かせ、不思議の国のアリラビ城へと猟兵達を導く。
志稲愛海
志稲愛海です。
よろしくお願いいたします!
こちらは、2章で完結する猟書家幹部シナリオです。
※ご連絡※ 第1章のプレイングは、11/9(月)朝8:31より受付開始します。
それ以前に送信されたものは流れる可能性があります。
●プレイングボーナス(全章共通):アリス御一行にも手伝ってもらう。
この一行は、アリス適合者を中心とした、愉快な仲間やオウガブラッド等です。
時計ウサギは偽物だったのでいません。
●シナリオ概要等
第1章:ゲームの国!(集団戦)
第2章:マーダー・ラビット(ボス戦)
第1章は、ゲームの国と化したウサギ穴の世界を攻略していただく冒険です。
この世界に降り立った皆様は、何らかのゲームに添ったキャラになります。
旅の吟遊詩人、隣国の王子や姫、城のメイド、腕の立つ剣士、占い師などなど。
どのようなキャラになっているのかのご指定ができます。
なければ、此方でそれっぽいもので描写いたします。
攻略条件は、アリラビ城の人たちの好感度を一定数上げる事です。
参加者様全員が獲得した好感度の合計が一定数集まれば、攻略となるので。
誰にどう接して好感度を上げるかをプレイングに記して頂ければです。
好感度を獲得するべく攻略対象となる城の人は、OPに記載してある人は勿論。
城に居そうな人であれば、ご自由に指定して頂いてOKです。
勝手に色々事件を起こして頂いてOKですが、城の中で収まるのもので。
ほのぼのでも、どたばたネタでも、カオスでも、真面目にでも。
ご自由に楽しく、アリラビクエストを楽しんでいただければです!
第2章は、猟書家・マーダー・ラビットとの戦闘です。
第2章の詳細は、追加OPを記載します。
各章の締切等はMS個別ページやTwitterでお知らせします。
●お願い
同行者がいる場合は【相手の名前(呼称可)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入お願いします。
ない場合、相手と離れてしまうかもしれませんのでお忘れなく。
グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何人ででもどうぞ!
ですが複数人の場合は失効日の関係上、同行者と送信タイミングが離れすぎていたり、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。
可能な限り皆様書かせていただきたく思っています。
ご参加お待ちしております!
第1章 冒険
『ゲームの国!』
|
POW : リアルの身体、プレイヤースキルで乗り切ろう
SPD : ゲームにあるデータを駆使し、見事なマッチを見せてみよう
WIZ : ゲームの国ならば攻略本や攻略サイトもあるはず、参照してみよう
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●アリラビ城の日常
今日もアリラビ城は平和そのものであった。
この城の主であるウサポポタス王は、悪政を行なう暴君というわけでも、かといってバリバリのやり手というわけでもなく。
それなりに平和に国を収めている、のんびり屋さんの王様で。
普段は便宜上、恰幅の良い人の姿をとっているが、実際はロップイヤーのウサギ王である。
とはいえ特に拘っているわけではないので、気に入られればもっふりウサ王になってくれるかもしれない。
ウサポポタス王の息子である王子・ウサポポタスJr.は、生真面目で少し融通はきかないが評判のイケメンで。
ウサポポタス王の娘であるポポ姫は、ちょっとツンツンしているがただの照れ屋さんな根は素直で純粋な美しい姫である。
大臣は気難しいがしっかり者で、いつも忙しなくしているとのことであるし。
腕の立つ近衛隊長は忠誠心も厚く、平和なアリラビ城の日常の中でも平和ボケなどせず、騎士団の部下たちと日々鍛錬に勤しんでいるようであるし。
元気いっぱいな貴族の子どもたちも、平和なアリラビ城をのびのび元気に走り回り、学び遊んでいるし。
ウワサ好きな侍女たちは、平和なアリラビ城の些細な噂話や流行りの話題にきゃっきゃ花を咲かせているという。
無口な庭師の腕は一流で、城の中庭はいつも花や植木で美しく飾られていて。
職人気質な料理長は、好き嫌いなく食欲旺盛なウサポポタス王をはじめ、城の皆が美味しいと言う食事を作るのが生き甲斐のようだというし。新メニューの開発も怠らない。
陽気な厩番は、お喋り好きだけど馬たちにとても好かれているのだという。
まだまだ、アリラビ城には沢山の人たちがいて、皆が平和にのんびり日々を過ごしているというが。
だからこそ――このゲームの世界にいきなり放り出されたら、何をすればいいかがわからないのだ。
そしていたずらに時間が過ぎ……ゲームオーバーとなり、骸の海の藻屑と化してしまう。
それが、マーダー・ラビットの狙いでもあるのだが。
ゲームのクリア条件が分かっていれば、それを実行に移すことができる。
平和なアリラビ城とはいえ、だからといって何もないわけでもない。
何か城の中で、愉快だったりカオスだったりする事件などもちょこちょこ起こっているようであるし。
困っている人、平和だからこそ少し退屈だと思っている人、城の外の事に興味を示す人などもいるかもしれない。
とりあえず、誰か気になった人にアプローチして話を聞いてみるのもいいかもしれない。
だってこれはゲームの国なのだから……何かしら動けば、攻略の糸口が掴めるだろう。
好感度ゲージを溜めて、城の門――ウサギ穴の出口を開くために。
ウサポポタス王の統べるアリラビ城にいる人たちと、仲良くなってみよう。
兎我野・リツ
ルイ(f30019)と
骸の海に沈ませない為に頑張ろうね、ルイっ!
ボクは…じゃーん、メイドさんっ♪
ふふっ、みてみてルイ。ボク可愛いでしょ?
……むぅ、ルイってばいっつもそれなんだから
気を取り直して、他のメイドさんと一緒にお仕事するよ!
はっ、ボクにはわかるよ。
キミもボクと一緒。恋してる匂いがするよ
庭師見習いさんに片思いしてる内気なメイドさんに
ボクとルイで恋のキューピットになってあげるよっ
ルイの話から、2人は両思いなんだね
それならボクたちで綺麗な花が咲いた庭に
誘い合わせようかっ
(上手く行った2人をみて)
はぅ…いいなぁ(ボクもルイとあんな感じに…)
小鳥遊・ルイ
リツ(f30020)と
ん、クロムキャバリア以外の世界は初めてだから少し不思議な感じだ…。
(隣のリツを確認して安堵し)
…リツはいつも通り(可愛い)だろ?
好感度を上げる…こう言うのはリツのほうが得意そうだから作戦とかがあったら手伝う。
うん、リツがメイドで俺が庭師の手伝いだな。
分かった。
(もくもくとお手伝い)
ん?元気がないな?恋の悩みか…そんな風に悩むなんて本当に好きなんだな?
あ、リツが呼んでる。
(リツの話を聞いて先程の話した男だと知り呼び出しを手伝う)
(二人でこっそり見守りつつ)
大丈夫だ、二人は両思いだからな。
ほら、上手くいった。
(次は君たちもと言われ首を傾げ)
俺とリツとは…(もう両思いだし)
先導する時計兎がいなくなって、ぐにゃりと歪んだウサギ穴。
そして次に広がったのは……まるで中世の城の様な光景であった。
そんな沢山の人々が行き交う城内を、星空の如き藍を湛える視線でぐるりと見回して。
「ん、クロムキャバリア以外の世界は初めてだから少し不思議な感じだ……」
そう呟きを落とすのは、小鳥遊・ルイ(俺+君=?・f30019)。
キャバリアが闊歩する自分たちの知る世界のものとは、大きく違う眼前の風景。
けれど、成すべきことはきちんと分かっているから。
「アリス御一行を骸の海に沈ませない為に頑張ろうね、ルイっ!」
そうこくりと頷いた小鳥遊・ルイ(俺+君=?・f30019)は、くるりと回ってみせて。
「ボクは……じゃーん、メイドさんっ♪」
ふわりワンピースドレスに、白いフリルのエプロンとキャップ。
そんなメイド姿でルイを見上げ、満面の笑顔を咲かせて、リツは続ける。
「ふふっ、みてみてルイ。ボク可愛いでしょ?」
ルイはふと、そう訊いてきた隣のリツの姿を見つめて。
普段と何ら変わらぬ調子で、こう返す。
「……リツはいつも通りだろ?」
「……むぅ、ルイってばいっつもそれなんだから」
相変わらずの素っ気ないような言動に、ちょっぴり不服気なリツだけれど。
ルイにとっては口に出すまでもなく……安堵するほど、通常運行だから。
いつも通り、隣に在るその姿が可愛くて。
そして、これからやるべき目的……城の人たちの好感度を上げることは、きっと可愛いメイドさんの方が得意そうだから。
作戦とかがあったら手伝う、とルイが告げれば。
気を取り直して、リツは彼と早速、作戦会議。
「じゃあボクは、他のメイドさんと一緒にお仕事するよ!」
「うん、リツがメイドで俺が庭師の手伝いだな。分かった」
ひとまず二手に分かれて、情報収集を。
そして、他のメイドさんと一緒に、ひらりと。
洗濯物を干す仕事についたリクは、ふとあることに気づく。
ひとりのメイドさんが、じっと手にした大きなシャツを見つめては、溜息をついていることを。
そんな姿を見て、きゅぴんっとリツのアンテナがキャッチする。
「はっ、ボクにはわかるよ」
そして件のメイドさんの傍に近寄れば、笑んで告げる。
――キミもボクと一緒。恋してる匂いがするよ、って。
キャッチしたのはそう……自分と同じ、恋する人の波動。
そんなリツの言葉に、あわあわと慌てながらも。
「えっ、どうしてそれを……。ええ、実は、私――」
メイドさんはその淡い胸の内を、そうっとリツへと語りはじめるのだった。
そして同じ頃、庭でもくもくと手入れの手伝いをしていたルイであったが。
梯子に登り植木に鋏を入れながらも、はあっと……もう何度目か分からない溜息をつく庭師の様子に、ふと首を傾けて。
「ん? 元気がないな?」
そう訊ねてみた刹那――わわっと、大きく揺れる梯子。
そんな様子に、絹糸の髪と藍色のリボンを揺らし、何とか咄嗟に支え直すルイ。
そして無事に地に降り立って、有難う、と。礼を告げるついでに、庭師は口を開く。
「実は、気になる子がいて――」
話を聞けば、その心には意中の女性。
「恋の悩みか……そんな風に悩むなんて本当に好きなんだな?」
親身にそう話を聞いてあげながら、ルイが紡いだ、その時。
不意に藍星の瞳に飛び込んできたのは。
(「あ、リツが呼んでる」)
自分を手招きするメイドさん。
そしてさり気なく落ち合って、情報を照らし合わせれば……互いに互いへ片思いをしている、メイドさんと庭師。
だから、ここは一肌脱いで!
「ボクとルイで恋のキューピットになってあげるよっ」
リツは庭師さんに片思いしている内気なメイドさんの背中を押してあげることに。
だって、ルイの話を聞けば、間違いないから……2人は両想いだということに。
だからふたりは、恋に悩むふたりを誘い合わせる。綺麗な花が咲いた、お城の庭に。
そしてそっと見守りながらも、ルイは確信したように頷く。
「大丈夫だ、二人は両思いだからな」
それから刹那、嬉しそうに笑み咲かせるふたりを見つめ、柔く瞳を細める。
――ほら、上手くいった、って。
そんな初々しいながらも想いが通じ合ったふたりを見つめて。
「はぅ……いいなぁ」
思わずそう呟きを落とすリツ。
ボクもルイとあんな感じに……なんて、ちらりと。金の瞳に、彼の姿をそっと映しながら。
それから、すっかり相思相愛な様子のメイドさんと庭師は、ルイとリツを交互に見ながらこう告げたのだった。
――次は君たちも、と。
そんな声に、ルイは再び首を傾ける。
「俺とリツとは……」
そして自分を見上げる金の瞳を、向けた藍に重ねながら。
隣の彼が、自分は片思い中だと……まさかそう思っているなど知らずに。
やはりいつも通り当然の如く、ルイは心の中で続ける――もう両思いだし、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
平平・晴
人格:夢晴(乙女ゲ大好物)
お城のメイドに扮しJr.王子にアプローチ
まず石を砕きます
売店でありったけ石を買い時短パラ上げ
なけなしのコミュ力限界突破でフレンドになったアリス一行を通じ彼の好みをリサーチし趣味に合うお菓子やお茶を給仕
甲斐甲斐しく身の回りの世話し公務に追われる日々を癒します
打ち解けるにつれ少しずつ明らかになる心の闇
一見鉄壁完璧超人に見える彼でも
王子としての周囲の期待や責任の重圧で眠れない夜もあるなんて
私にだけ見せる弱さに胸キュン
地位身分関係なくありのままの貴方が好きですよ
肩ズンイケボ囁き頂きました有り難うございます!(スチル保存しながら)
この方は私がついていなきゃ駄目ですね(追い石砕)
学園ものの乙女ゲーも大好物だけど。
異世界召喚もののだって、どんとこい!
だって平平・晴(何でも許せる人向け・f27247)――いえ、夢晴は、日々逞しい妄想力を磨きまくっている手練れの夢女子なのだから。
そして、気が付けば召喚されていたアリラビ城のメイドに扮した夢晴がアプローチするのは勿論、イケメンJr.王子!
けれど、その前に忘れてはいけません。
――まず石を砕きます。
そう……売店でありったけ石を買い、時短パラ上げ!
じっくりバランス良くパラ上げして、引く手あまたのハーレム状態も捨てがたいけれど。
でも今回狙う相手は、攻略難易度もきっと高いだろう、首痛めてる系のポーズを取る王子様。
隠しパラメータもあるかもしれないから慎重に、でもがっつりと効率良く、石を砕いて砕いて砕きまくります!
そしてぷるぷる、なけなしのコミュ力限界突破でアリス一行とフレンドになってしまえばこっちのもの。
あとは、リサーチした彼の好み通り、趣味に合うお菓子やお茶を給仕して。
「……ん、これは僕の好きなキャロットケーキ」
甲斐甲斐しく身の回りのお世話をして、公務に追われる日々の王子を癒します!
そして選択肢を間違わずに、ばっちり好みのケーキを差し出せば。
「いつもの僕の好きな物を用意してくれているメイドは……お前か?」
きっとイケメンなスチルが存在するようなフラグが立つイベントが、はいきましたー!!
そして打ち解けるにつれ少しずつ明らかになる、Jr.の心の闇。
(「一見鉄壁完璧超人に見える彼でも、王子としての周囲の期待や責任の重圧で眠れない夜もあるなんて」)
……こんな話をして、すまない、なんて。
イケボでそう囁かれ、自分だけに弱さなんてみせられたら……胸キュンに決まっています!
「地位身分関係なくありのままの貴方が好きですよ」
そして、そう間違わず選択した台詞を紡げば――。
「……もう少し……このままで、いさせてくれ」
誰にも見せない表情で、そっと肩にもたれかかってくるJr.
――肩ズンイケボ囁き頂きました有り難うございます!!
そして抜かりなくスチルを保存しながらも。
(「この方は私がついていなきゃ駄目ですね」)
ガツガツと、さらに追い石砕きに勤しむ夢晴であった。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
攻略本を読み込んで、子供たちの好みのお菓子をチェック。
旅の料理人に扮するわね。
まずは城の子供たちにお菓子をプレゼント。
これで顔を売るわ。
そして狙うは料理長。
当然性格や得意な料理は攻略本でチェック済みよ。
料理長の料理を持ち上げつつ、お手伝いをしてより良い料理にしてみせましょう。
知らないレシピを教えてさらにパワーアップさせてあげるわ。
アリス御一行をウサギ穴に案内した時計兎の正体は、悪い悪いウサギさん。
そして先導する時計兎を失ったウサギ穴は、異世界の如くその風景を大きく変える。
ウサポポタス王が統治する、アリラビ城の日常のものに。
そう――此処は、不思議の城のゲームの国。
でも、意地悪ウサギさんの罠で、何をするかさえ告げられなかったアリス一行とは違って。
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は、ちゃんと知っているから。
此処がゲームの国であり、どうやればゲームクリアーになるかを。
だから……まず行動を起こす前にすることは、これです!
ぱらりとめくるのは『胸きゅん☆アリラビクエスト アルティメット攻略本』!
全てのルートの正しい選択から各キャラの好みや必須台詞まで、全てが網羅されている完全攻略本である。
けれどそれを全部確認していたらキリがないから。
ヴィオレッタがまずチェックするのは、城にいる子供たちの好みのお菓子。
そして扮するのは、旅の料理人。
「わーい、ありがとうー!!」
まずは城の子供たちに、作ったお菓子をプレゼント!
これで顔を売って、ばっちり好感度を稼いでから。
次に狙うは――本命である、料理長。
「お前さんが、子供たちがいってた旅の料理人かい? 随分腕がいいって聞いたが」
「私はお菓子作りが得意よ。アリラビ城の料理長の人参料理は超絶品だと聞いたわ」
当然、性格や得意な料理は攻略本でチェック済み。
自分の得意分野をしっかりアピールしつつも、料理長を褒めて持ち上げる作戦は、攻略本通り効果抜群!
「その超一流の腕をみせて欲しいと思って。お手伝いしながら、勉強させて貰えたら嬉しいわ」
ウサポポテス王が大好きだという、絶品人参料理を料理長に習い持ち上げつつ、確りお手伝いもして。
――より良い料理にしてみせましょう。
林檎ウサギさんと猫さんウインナーを、仲良くちょこんと仕上げに王様の料理に添えてから。
おおっ、と知らないレシピに声を上げた料理長にも、そのやり方を教えてあげて。
超一流人参料理も、料理長の好感度も――さらに増しまし、パワーアップさせるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ルーシー・ブルーベル
【月光】
ロップイヤーの王様
ちょっと見てみたいな
ルーシー達はぱてぃしえ親子
パパのつくるお菓子は
どれもとびきり美味しいんだから!
きっとコックさんだって気に入るわ
ルーシーは、ええと、……そう
かざり付け担当です!
王様やお城のひとたちが見たことも無いような
立派なケーキを作るの
クリームで模様を描いて
マジパンでバラや動物をたくさん!
うーん
もっとかわいくしたい
ウサギさんを何度も調整
白いバラにラズベリージャムで赤いお化粧
甘くておいしくて楽しいケーキの完成!
……この香りは、もしや
パパ、みんな喜んでくれるかな?
えへ、だといいな
働いている人たちのお話に耳を傾けて
お城の外にいった事があるひとっているの?
聞いてみましょう
朧・ユェー
【月光】
ウサギの国のウサギの王様や他の方達
ふふっ可愛いらしい姿だね
皆さんに喜んで頂けるように
甘い甘いケーキを作りましょうねぇ
ふふっ、ルーシーちゃんありがとうねぇ
心を込めて作りましょう
ウサギさん達が大好きなあの食材も隠し味に
一口食べれば夢の世界
あぁ、ルーシーちゃんの飾り付けは可愛いね
まるでこのお城みたいだ
きっと王様もお姫様達もにっこりと微笑むよ
王様達に喜んで頂けたら
従者さん達にもおっそわけ
お一口どうぞ?
ねぇ、色んな噂教えて欲しいなぁ
時計兎のフリをしていたのは、悪くて怖いウサギさんだったけれど。
ウサギ穴であったはずのその場に広がったのは――。
「ウサギの国のウサギの王様や他の方達、ふふっ可愛いらしい姿だね」
「ロップイヤーの王様、ちょっと見てみたいな」
そう――此処は、たれ耳で恰幅の良いウサギの王様が統べる、不思議の国のアリラビ城。
ロップイヤーの様な金の髪を揺らすルーシー・ブルーベル(ミオソティス・f11656)に、瞳を細め笑むのは朧・ユェー(零月ノ鬼・f06712)。
そして今回、ウサギ穴の出口を開くべく、ふたりが扮するのは。
「皆さんに喜んで頂けるように、甘い甘いケーキを作りましょうねぇ」
まるで魔法の様に、ひとくち食べれば幸せになる……甘くて美味しいお菓子を作る、ぱてぃしえ親子!
「パパのつくるお菓子は、どれもとびきり美味しいんだから! きっとコックさんだって気に入るわ」
そうえっへんと、胸を張って言ったルーシーだけど。
「ふふっ、ルーシーちゃんありがとうねぇ」
柔く笑むパパが、美味しいお菓子を作るなら――。
「ルーシーは、ええと、……そう。かざり付け担当です!」
そう! 味もだけど、見た目も大事……!
そして勿論、忘れてはいません。
「心を込めて作りましょう」
美味しくなーれ、って――気持ちもいっぱい、込めることも。
そして、ぱてぃしえ親子がお城の人たちのために作るのは。
「王様やお城のひとたちが見たことも無いような、立派なケーキを作るの」
ユェーが焼いたスポンジに、絶妙の甘さのクリームが綺麗に塗られれば。
さらに追加のクリームでくるりと模様を描いた後、ルーシーが飾っていくのは、たくさんのマジパンのバラや動物さん!
そんな賑やかで、だんだん楽しくなっていくケーキを見つめて。
「あぁ、ルーシーちゃんの飾り付けは可愛いね」
ユェーは、かざり付け担当の愛娘の仕事ぶりに、大きな花丸を。
――まるでこのお城みたいだ、って。
だって、少したりとも妥協なんてしませんから!
「うーん、もっとかわいくしたい」
そっちでもない、こっちでもない……じゃあ、ここは?
そう、ウサギさんを何度も調整して、あっちにこっちにと移動させて。
ウサギさんの位置がぴたりと納得の場所に決まれば、最後はおすましな白薔薇にラズベリージャムの赤いお化粧を施してあげて。
「甘くておいしくて楽しいケーキの完成!」
そしてふと、くんくん、とルーシーはあることに気付く。
……この香りは、もしや、って。
そんなルーシーに、ユェーは人差し指を口元に当てて悪戯っぽく笑む。
だって、ちゃっかり内緒の魔法をかけておいたのだから。
一口食べれば夢の世界――ウサギさん達が大好きなあの食材を、隠し味に。
「パパ、みんな喜んでくれるかな?」
「きっと王様もお姫様達もにっこりと微笑むよ」
そうふと見上げて問えば、帰って来た言葉と優しい笑みに。
綻ぶのは、花の様な笑顔……えへ、だといいな、って。
そしてまずは王様がひとくち、わくわくケーキを口に運べば。
あまりの美味しさに、ロップイヤーのお耳がぴょこんっ。
王様達に喜んで貰えたら、従者さん達にもお裾分け。
「お一口どうぞ?」
それから王様と同じ様に、夢の国に誘われたかのように美味しさに蕩けるお城の人たちに。
ふたりはさり気なく訊ねてみるのだった。
「ねぇ、色んな噂教えて欲しいなぁ」
「お城の外にいった事があるひとっているの?」
そんな問いに、皆そっと顔を見合わせて大きく首を振って。
声をひそひそ潜めて、こう声を揃えて紡いだのだった。
いないよ――だって外には、怖い怖いウサギさんがいるって言われているから、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
エドガー・ブライトマン
【白黒】
好感度集めなら朝飯前さ
皆を笑顔にしてあげよう。ね、アキラ君!
シルクハットに蝶ネクタイ、華やかな衣装
この私の姿は奇術師
花と鳥の友を持つ私にピッタリな配役かも
二重底になっている帽子にオスカーを隠し
アキラ君は猛獣使い姿も似合うねえ
やあ、子供たち!退屈そうな顔だね
私たちが笑顔にしてあげよう
(アキラ君すごい!すっかり意味深な空気だ!)
帽子から燕を出して見せ
隼君や鴉君に続いて火の輪くぐりだ!
オスカー、火の輪くぐり初めて?フフ、そうだっけ
左手首から薔薇の花を咲…
(レディ、今は言うことを聞いてくれー!)
高飛車な彼女へ目で訴え、なんとか花を咲かせる
そ、そうだよ。十年くらい修行したんだ
拍手には礼で幕引きさ
鵜飼・章
【白黒】
既にエドガーさんの笑顔が眩しい
二人で旅芸人の一座を演じるよ
僕の役はビーストマスターらしく猛獣使い
エドガーさんと色違いの黒い衣装を着て
鞭で鴉達をびしばし…しないってば
皆何だかんだで中二な空気が好きな筈だ
エドガーさんの後ろで「フッ」という顔とポーズをし
意味深にオカリナを吹く
影があるから光はより輝く…
君達を幻想の世界へ招待しよう
まずはUCで呼んだ隼くんと鴉達の火の輪くぐり
そして華麗な編隊飛行を見せよう
一羽だけ隠れている燕を探せたかな?
ブラボーだよオスカーさん
次はエドガーさんの薔薇マジックに合わせ
動物図鑑から蝶を…って大丈夫?
そう、この技はとても難しい…(言いくるめ
皆成功したら拍手喝采を頼むよ
悪くて怖いウサギさんの策略で、ウサギ穴に置いてけぼり。
そしてぐにゃりと歪んだ穴の中の様相は魔訶不思議――がらりと一変して。
迷子の迷子のアリス御一行と猟兵たちが辿り着いたのは……そう、ウサギ王が統べる不思議の国のアリラビ城。
……いや、華やかな城の風景がこんなにも似合う人がいるだろうか、絶対なかなかいない。
「好感度集めなら朝飯前さ。皆を笑顔にしてあげよう。ね、アキラ君!」
そう早速、キラッキラな王子スマイルを湛えるのは、エドガー・ブライトマン(“運命”・f21503)。
そんな心強い連れに思わず瞳細めるのは、鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)。
「既にエドガーさんの笑顔が眩しい」
けれど、今日のエドガーはいつもの王子ではない。
人々の好感度を上げるゲームに挑む二人が扮するのは、旅芸人の一座。
大きなシルクハットに、きゅっと留まった蝶ネクタイ。
いつもの王族の装束とは違った、そんな衣装も何なく着こなした今日のエドガーは、華やかな衣装纏う奇術師。
(「花と鳥の友を持つ私にピッタリな配役かも」)
そうそっと手を添えた帽子には、内緒内緒。一羽の友を潜ませた秘密の魔法が。
そんな適役な奇術師・エドガーは、相棒となる彼の姿にふわり微笑む。
「アキラ君は猛獣使い姿も似合うねえ」
章が扮するのは、エドガーと色違いの黒で統一された衣装纏う猛獣使い。
ビーストマスターらしい彼に、これまたぴったりの選択。
繊細な容貌は一見すると、華やかな奇術師とはまた違った、ミステリアスな美形猛獣使いであるけれど。
「鞭で鴉達をびしばし……しないってば」
……しませんよ、しないからね!
そんなふたりは、色々な意味でとても目立つから。
じっと自分達を見つめる円らな視線たちに、エドガーは眩い笑顔と優しい響き宿す声を向ける。
「やあ、子供たち! 退屈そうな顔だね」
――私たちが笑顔にしてあげよう、って。
そして、子供たちをはじめ、美しい旅芸人の一座の噂を聞いた侍女たちまで。
城の一角が沢山の人で賑わえば。
エドガーの後ろで、「フッ」という顔とポーズをした章は。
すかさずすちゃりと構え、奏で始める。
――ひゅ~~ぴょろろ~~すかっ、ピィひゅるるぅ~~。
(「皆何だかんだで中二な空気が好きな筈だ」)
ある意味一度聴いたら忘れられない、中二な空気漂わせる音色の黒いオカリナを。
そんな超意味深すぎな演出に流されて、ごくりと思わず息を飲む観客達。
そして章は、颯爽と告げるのだった。
「影があるから光はより輝く……君達を幻想の世界へ招待しよう」
光と闇の、混沌たるショーのはじまりを……!
(「アキラ君すごい! すっかり意味深な空気だ!」)
一体どういうことなの何が始まってしまうの、みたいな。
そんなぽかん顔で、食い入るように自分達から目を話せない様子の観客を見れば一目瞭然、掴みはオッケー!
刹那燃え盛るのは、紅蓮の炎に包まれた火の輪。
――光より速く。≪相対性理論≫。
まさに紡がれた詠唱通りバサッと解き放たれるは黒きハヤブサと、そして鴉の群れ。
けれど、華麗な編隊飛行を見せるのは、章の放った隼くんと鴉達だけではありません。
「一羽だけ隠れている燕を探せるかな?」
くるり掌に滑り落ちた大きな帽子からエドガーが喚んだのは、友であるツバメのオスカー。
……隼君や鴉君に続いて火の輪くぐりだ!
その声に、隼くんや鴉達と共に、スイッと火の輪を潜ってみせるオスカーだけど。
「オスカー、火の輪くぐり初めて? フフ、そうだっけ」
初めてとは思えない、優雅で見事な大成功のパフォーマンス!
そして章がぱらりと手にした動物図鑑を捲れば、ひらひらと舞台を舞い遊ぶ蝶々。
そんな蝶たちが舞う中、エドガーが咲かせんとするは、気品と気位の高い真紅……の筈だけれど。
「左手首から薔薇の花を咲……薔薇の花を……」
「……って大丈夫?」
王子でも少々手を焼く高飛車な彼女のご機嫌や、いかに。
なかなかツンと咲いてくれない薔薇の淑女に、エドガーは必死に目で訴える。
(「レディ、今は言うことを聞いてくれー!」)
けれど、ショーにはこういったハプニングもつきもの。
「そう、この技はとても難しい……」
「そ、そうだよ。十年くらい修行したんだ」
「皆成功したら拍手喝采を頼むよ」
再び意味深にフッと笑い、持ち前の言いくるめを遺憾なく発揮する章に、こくこくとエドガーが頷けば。
刹那、ようやく気が向いたのか、ふわり――何処か誇らしげに、その花を美しく咲かせるレディ。
そんな大成功のマジックに惜しみなく上がるのは、大きな拍手と感嘆の声。
エドガーと章は、ばっちり好感度も上げ上げになっただろうことを確信して、視線をぱちり合わせながらも。
鳴り止まない拍手喝采の中、ぺこりと頭を下げてから。
華やかなキラキラスマイルを振り撒き、怪しいオカリナの音色に合わせて意味深に。
大好評のショーの幕を引くのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フリル・インレアン
ふええ、今日から王子様の身のお世話をすることになりましたメイドのフリルです。
どうぞよろしくお願いしま・・・。
ふええ、早速大事そうな壺を割ってしまいました。
どうして、私はこうダメダメなんでしょうね。
これじゃあ、どんどん好感度が下がっていくばかりです。
何故かアヒルさんが執事さんになっていて、私の失敗の分を取り戻してくれているからいいですけど、私がいない方がいいのではないでしょうか?
あ、この時間は少し小腹が空いてくる時間です。
それに少し眠くなってくる時間でもありますから、眠気覚ましにハーブティーと軽くお召し上がりいただく軽食を用意しなくちゃ。
どうせ、アヒルさんは仕事一辺倒でしょうしね。
ウサギ穴に送られた大きな帽子のアリスはおどおどビクビク、今日もアヒルさんと一緒に。
悪いウサギさんが歪ませ異世界と化した不思議の国へと、いざ赴けば。
降り立ったそこは、ウサポポテス王の治めるアリラビ城。
そんなアリラビ城で成すべきは、城の皆さんと仲良くすること。
フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)が、早速その任務を果たすべく扮するのは――。
「ふええ、今日から王子様の身のお世話をすることになりましたメイドのフリルです」
ふわり裾が広がるワンピースに、ふりふりレースが施された白のエプロンとキャップ。
そう、この城の王子・ウサポポテスJr.の身の回りの世話をするメイドさん……であるのだけれど。
「どうぞよろしくお願いしま……」
――ガタッ、ガチャンッ。
おどおど慌てて頭を下げた瞬間、肘が当たって壺がパリーン。
「ふええ、早速大事そうな壺を割ってしまいました」
……どうして、私はこうダメダメなんでしょうね。
これじゃあ、どんどん好感度が下がっていくばかりです、と。
見事に粉々になってしまった壺を前に、おたおたするばかりのフリルであったが。
すかさずささっとそれを片付けるのは、何故か執事さんになっているアヒルさん。
しかもかわりの壺までさくっと用意して、完璧な立ち回りでフォロー。
そんなテキパキ働くアヒル執事さんの姿を見ながら、フリルはふと思うのだった。
(「執事なアヒルさんが私の失敗の分を取り戻してくれているからいいですけど、私がいない方がいいのではないでしょうか?」)
そえから時々うっかりやらかしつつも、城の人たちの好感度を上げるべくメイドの仕事を頑張るフリルであったが。
カランコロンと鳴り響くのは、おやつタイムを報せる鐘の音。
「あ、この時間は少し小腹が空いてくる時間です」
それに城の窓から差し込めるお日様はぽかぽかあったか、心地良くて。
少しうとうと、眠くなってくる時間でもあるから。
生真面目に書類に向き合って仕事を進めるイケメン王子のために、
メイドなフリルは、わたわたと用意を始める。
眠気覚ましのハーブティーと、軽くお召し上がりいただける軽食を。
それからちらりと、何故か執事なのに、王子様の仕事の手伝いまで任されているアヒルさんへと視線を向ける。
――どうせ、アヒルさんは仕事一辺倒でしょうしね、って。
大成功
🔵🔵🔵
シウム・ジョイグルミット
[POW]
アリス御一行発見!
ボクも協力するから、頑張ってゲームクリアを目指すぞーっ!
格好はそうだなぁ……魔法使いっぽい感じでいってみよう!
可愛い衣装があるといいなー
時計ウサギの力で、ウサギ穴が壊れちゃうのは防げるかな?
出来るなら焦らず確実に皆で攻略していこうね
ボクは料理長さんに会いに行ってみるよ
いい匂いに誘われて、空中浮遊でふわふわっと
お願いして料理を作ってもらおー!
調理を眺めながら楽しみに待ってるね(目を輝かせて)
この機会に味わわないと絶対損だからね
新メニュー開発もしてるみたいだし、良かったら味見係になるよー
食べ終えたら感謝の気持ちをこめて、ボクの能力で銀食器を出してプレゼントしちゃおうかな
時計ウサギのフリをした、不届きな悪いウサギのせいで歪んでしまったけれど。
魔法のウサギ穴を通ることなら手慣れたもの。
何処へ行くかは、いつもならばコイン任せだけれど。
垂れたウサ耳を揺らしてぴょこり、シウム・ジョイグルミット(風の吹くまま気の向くまま・f20781)が今回やって来たのは、ゲームの国と化した不思議の城。
そしてきょろりと赴いた城内を見回してみれば。
――アリス御一行発見!
急なウサギ穴の風景の変化に、明らかに戸惑っているアリス御一行の姿が。
そんな迷子の迷子のアリスたちに、シウムは笑顔で告げる。
「ボクも協力するから、頑張ってゲームクリアを目指すぞーっ!」
目指すはそう、ほのぼの平和なアリラビ城を舞台とした、好感度上げゲームの攻略!
そしてふと、うーんとシウムは思案して。
「格好はそうだなぁ……魔法使いっぽい感じでいってみよう!」
刹那、時計ウサギさんがお菓子の魔法使いに大変身!
魔法使いっぽいローブの留め具はコロンと可愛いマカロン、握る魔法の杖はロリポップ。
揺れる魔法使いワンピースを飾るのは、色とりどりの紙にくるり包まれたキュートなキャンディーたち。
けれど時計ウサギさんな魔法使いさんはキュートなだけでなく、抜かりもないから。
「時計ウサギの力で、ウサギ穴が壊れちゃうのは防げるかな?」
万が一の事態に供え、ウサギ穴が壊れないようにと。
時計型ロリポップのステッキをふりふり、魔法を掛けておいて。
「出来るなら焦らず確実に皆で攻略していこうね」
アリス御一行を元気付けるように、そう声を掛けてから。
いざ、ふわり漂ういい匂いに誘われて、空中浮遊でふわふわっと。
シウムが攻略に向かうは、そう――厨房にいる料理長さん。
いや、折角だから。
――お願いして料理を作ってもらおー!
「良かったら味見係になるよー」
「お、それは助かるな。新メニューの味見役を探していたんだ」
丁度、新メニューの開発に勤しんでいたという料理長の、料理の味見役を買って出て。
手際良く進められていく調理を眺めながら、青い瞳をキラキラ。
……この機会に味わわないと絶対損だからね、って、目を輝かせて待ち構えていれば。
ずらり並べられるのは、どれも美味しそうな御馳走の数々。
シウムは早速、いただきまーす! と。
はむり口に運んでみれば……さすがはお城お抱えの料理長、ほっぺが落ちそうな美味しさです。
そして、ぺろりと食べ終われば、感謝の気持ちを込めて。
「美味しい料理のお礼にどうぞ!」
「味見して貰った上に、貰っちまっていいのか?」
出した銀食器をプレゼント。料理長の好感度も、ぐんと上がること間違いなしです!
大成功
🔵🔵🔵
ティーシャ・アノーヴン
風花(f13801)さんを肩に乗せて。
私は妖精の王族であるところの風花さんの、
その侍女、お付きの召使としてみました。
召使の服です。長いスカートのエプロンドレス、可愛いですよね。
さて、ご主人様は私の肩に。
いつも通りですけれども、いつもと違って上下関係があります。
風花さんに付き従うので、行動その他は全て風花さんへ一任します。
私は風花さんのフォローをしたり、感想を誇張したりという感じですわね。
礼儀作法は一通り学んでおります。
あらゆる方に愛想を振りまいて、王族の召使として恥ずかしくない立ち振る舞いを心がけましょう。
普段、割とわがままな私ですが、こうして誰かに尽くすのもたまには悪くありませんわね、ふふ。
七霞・風花
ティーシャ(f02332)と
妖精の王族として、参加してみましょう
ふわりと浮けば、私の背丈よりも長いドレスに、頭にちょこんと王冠を
手には如何にもそれっぽい、綺麗な枝を杖として
飛ぶ事も出来るけれど、今はティーシャさんの方にゆるりと座ります
そして、そう……ですね
せっかく王族に扮しているのです、この国の王へ挨拶へ伺いましょう
――多少の作法の乱れは、きっとティーシャさんがフォローしてくれるはず
ごきげんよう
本日はおまねきねき…………こほん、お招きいただきまして
王様には物足りないかもしれませんが、こちらをお受け取りください
そう、ティーシャさんに視線をやれば、きっと何か素敵なものが出てくるに違いありません
案内役の時計ウサギを失って、不安定に歪んだウサギ穴。
そして気が付けば……広がるのは、大きなお城の風景。
ウサポポタス王が統べる、不思議の国のアリラビ城。
この城へと招待された者たちがやるべき事……それは、城の人たちの好感度を上げること。
そんな中、城内を歩むのは、妖精の王族とその侍女。
空を舞えば背丈よりも長いドレスがふわり、その頭にはちょこんと乗った王冠。
そんな妖精の王族……に扮した、七霞・風花(小さきモノ・f13801)は如何にもそれっぽい綺麗な枝を杖とし握りながら。
「さて、ご主人様は私の肩に」
飛ぶ事も出来るけれど……そう促され、今はお付きの召使であるティーシャ・アノーヴン(シルバーティアラ・f02332)の肩に、ゆるりと座る。
そんな侍女であるティーシャの格好は勿論、召使の服。
(「長いスカートのエプロンドレス、可愛いですよね」)
ふわっと揺れるスカートにひらりフリルのエプロンドレス。
そんな可愛らしい格好に、満足そうにティーシャは笑みながらも思う。
風花が自分の肩に乗っているのはいつも通りであるけれど、今回はいつもと違って上下関係がある、と。
侍女である自分は風花に付き従う立場、故に行動その他は全て一任しているから。
「そう……ですね。せっかく王族に扮しているのです、この国の王へ挨拶へ伺いましょう」
向かうは、この城を収めているというウサポポタス王がいる王の間。
そして王を前に、風花はぺこりとお辞儀をして紡ぐ。
「ごきげんよう。本日はおまねきねき…………こほん、お招きいただきまして」
――多少の作法の乱れは、きっとティーシャさんがフォローしてくれるはず、と。
風花が頼りにしているように、礼儀作法は一通り学んでいるから。
ティーシャはあらゆる人に愛想を振りまいて笑んでみせながらも。
「とても立派なお城ですわね。我が主も王にお目にかかれて光栄だと申しております」
王族の召使として恥ずかしくない立ち振る舞いを心がけつつ、さりげなく風花をフォローしたり感想を誇張したりして、王の御機嫌取りを。
そして満更でもない表情をしている王へと、続ける風花。
「王様には物足りないかもしれませんが、こちらをお受け取りください」
そう言って、ティーシャの方をちらり。
(「ティーシャさんのことです、きっと何か素敵なものが出てくるに違いありません」)
そんな風花の突然の振りに、一瞬瞳をぱちくりさせるティーシャだけれど。
(「そういえば、貢物を用意していませんでしたわね。どうしましょうか……」)
首を傾けつつ、暫しすれば……ふと思いついて手にするのは、獣と意思を疎通させることが出来るという竹で出来た縦笛。
「私の演奏をお聴きくだされば」
そしてティーシャが縦笛を吹けば、音色に誘われてやってくる猫や犬などの城の動物たち。
それに、ウサポポタス王もウサギの王様だから……すっかりその音色にうっとり。
笛の音色を奏でながら、そんな満足そうな王や周囲の人々をそっと見回してティーシャはふふ、と笑み零すのだった。
(「普段、割とわがままな私ですが」)
……こうして誰かに尽くすのもたまには悪くありませんわね、と。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
彩瑠・翼
ユディトさん(f05453)と
ゲームの国なら、オレ、勇者がいい!
今はひよっこだけど、いつかは魔王とか倒せるように強くなるの!
でもアリラビ城は平和…あ、騎士団の皆さん鍛錬してる
え、勇者だから一緒に修行した方がいい?
ここで?ホントに?
(ゲームだと確かに鍛錬必要かもだけどあれ大変そうだよ?って顔をしたヘタレっ子)
う、うん、そうだよね…って、
え、ユディトさんはやらないの?!
見守り?
いや賢者ってそういう立ち回りってのはわかるけど!
(がぁん、となるも、ユディトさんの笑顔に押され)
そ、そうだよ、アリス御一行も一緒に鍛錬しよ!
ね、一人じゃ寂しいから!(必死)
近衛隊長さん、騎士団の皆さん、よろしくお願いします!
ユディト・イェシュア
翼くん(f22017)と
ゲームの国ですか
ここでは何にでもなれるのですね
翼くんは勇者ですね
かっこよくて似合ってますよ
騎士団の皆さんがしっかりしているからこその
平和かもしれませんね
勇者も初めから強いわけではありませんし
かっこよく魔王を倒すためには強くならないといけませんよね
翼くんも鍛えてもらったらどうですか?
モンスターと戦うよりも危険はないですし
レベル上げはゲームの基本
努力なくして成長はありませんよ?
ちなみに俺は勇者を導く賢者になっておきますね
上級職で高レベルなはずなので鍛錬は必要ないです
翼くん頑張ってください(悪気のない笑顔)
アリス御一行も一緒にどうですか
勇者と一緒に鍛錬して平和を守りませんか?
案内役の時計ウサギさんの正体は、悪くて怖い殺戮ウサギで。
先導する存在を失ったウサギ穴は不安定にぐにゃり歪んでから、その風景をガラリと変える。
それはまるでゲームで見るような大きなお城――不思議の国のアリラビ城のものへと。
いや、ゲームのような、ではなく。
「ゲームの国ですか。ここでは何にでもなれるのですね」
ユディト・イェシュア(暁天の月・f05453)の言うように、ゲームの国……ゲームの中の世界であるのだ。
そしてゲームのクリアー条件は、城の人々と仲良くなって好感度を上げること。
そのためにはまず、この世界に相応しい役柄に扮することになるが。
「ゲームの国なら、オレ、勇者がいい!」
迷うことなく言い放つのは、彩瑠・翼(希望の翼・f22017)。
「今はひよっこだけど、いつかは魔王とか倒せるように強くなるの!」
嘗ての父や母の様に闇を何度も乗り越え強くなって、家族や大切な人達を守れるカッコいい大人になれるように頑張りたいと。
そう思っている翼にはピッタリの役どころだ。
そんな見習い勇者の格好に早変わりした翼の姿に、穏やかな笑みを向けるのはユディト・イェシュア(暁天の月・f05453)。
「翼くんは勇者ですね。かっこよくて似合ってますよ」
ということで早速、魔王を倒して人々の好感度を……なんて思ったけれど。
「でもアリラビ城は平和……」
魔物の脅威とか欠片もみえない、のほほん平和なアリラビ城。
けれど、翼はふと見つける。
「……あ、騎士団の皆さん鍛錬してる」
平和ボケなどせず鍛錬に勤しむ、近衛隊長をはじめとした騎士団の姿を。
「騎士団の皆さんがしっかりしているからこその平和かもしれませんね」
翼の視線を追ったユディトは、納得するようにこくりと頷いてから。
瞳を勇者へと移し、にっこりと笑みながら、こんな提案をするのだった。
「勇者も初めから強いわけではありませんし、かっこよく魔王を倒すためには強くならないといけませんよね」
――翼くんも鍛えてもらったらどうですか? って。
そんなユディトの声に、くるりと大きな瞳を見開き瞬かせて。
「え、勇者だから一緒に修行した方がいい?」
……ここで? ホントに?
ちらちらっと、翼は改めて騎士団の皆さんの様子をそろり窺う。
けれどここは何といっても、ゲームの国。
「モンスターと戦うよりも危険はないですし、レベル上げはゲームの基本。努力なくして成長はありませんよ?」
そう諭すように言ったユディトに、むむ、と小さく唸る翼。
ユディトの言う通り、確かにゲームであるならば、魔王を倒す為には鍛錬してレベルを上げることは必要かもしれない。
しれない、けれど。
……あれ大変そうだよ?
そう顔に書いてありますよ、勇者様。
そんな、ちょっぴりヘタレっ子な顔を垣間見せはしたが。
「う、うん、そうだよね……」
覚悟を決めて、頷く翼。
皆で一緒に鍛錬すれば、きっと辛くない――。
「ちなみに俺は勇者を導く賢者、上級職で高レベルなはずなので鍛錬は必要ないです」
「……って、え、ユディトさんはやらないの!?」
「翼くん頑張ってください」
めっちゃ悪気のない笑顔で、そう勇者様を早速導く賢者様。
「見守り? いや賢者ってそういう立ち回りってのはわかるけど!」
そう、がぁん、となる翼だけれど。賢者の笑顔に押され、鍛錬に向かう偉い勇者。
そしてちょっぴり寂しそうなその姿を見て、賢者らしくこんな助け舟を出してみるユディト。
「アリス御一行も一緒にどうですか。勇者と一緒に鍛錬して平和を守りませんか?」
「そ、そうだよ、アリス御一行も一緒に鍛錬しよ!」
その声に、こくこく頷きまくる翼。
……ね、一人じゃ寂しいから! って。
そんな必死な勇者の勢いに負け、アリス御一行も一緒に鍛錬に臨むことに。
そしてぼっちの寂しさが解消された翼は、元気良く張り切ってご挨拶。
「近衛隊長さん、騎士団の皆さん、よろしくお願いします!」
「新入りか? 騎士団の鍛錬はとても厳しいが、共に腕を磨いていこう」
騎士団の鍛錬、やはりとても厳しいそうです。
けれど、元気に挨拶した翼の第一印象は上々。
そしてユディトがにこにこ見守る中、近衛隊長は爽やかに言い渡すのだった。
――城内をまずは軽く、ランニング100周! と。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
天音・亮
【欠片】
美食家貴族の令嬢に扮して
アリス達も一緒に?
それじゃあ、きみときみ
一緒に行こうか!
一番近くに居た男の子と女の子の手を取って
さあいざゲームスタート!
料理長の腕によりを掛けたお料理
是非この子達にも食べてもらいたくて
フルコースも新メニューも、自慢の料理を全て頂きたいわ!
ずらり並んだ料理はどれもこれも美味しくて
ん~っなんて思わず出た素の表情
次々匙が進んでいく
美味しいね
アリス達に声をかけながら
汚れてますよなんてロキに叱られちゃったら
つい美味しすぎて夢中になってしまいました
笑って次の一口をぱくり
追加分すら残さずきれいに全部食べて
アリス達に負けじと幸せいっぱいの顔
ごちそうさまでした
ふふ、私もお腹一杯!
ロキ・バロックヒート
【欠片】
料理長がターゲット
隣国の美食家貴族令嬢…の教育係?
たぶんいつもよりぴしっと
料理長の料理が絶品という噂を聞きつけて
アリスたちも一緒に連れて行こうよ
お嬢様の親戚とかにする?適当でいっか
えっとねおいしいものを食べたら良いんだよ
雑な説明して行く
亮ちゃ…お嬢様の食べっぷりを見てみたかったんだよねぇ
フルコースを頂きますか?
勿論新メニューも是非
見てて微笑ましくなるぐらいの食べっぷり
あんまり食べられないけどうんと褒める
この味は我が国にも敵う料理人は居ないでしょうとかね
あっでもほんとにおいしいね
口元が汚れておりますよ亮お嬢様
なんてナプキンで拭いて
アリス達にも構いながら笑い合う
うぇっふ
つい食べすぎちゃった
怖くて悪い偽物時計ウサギさんがいなくなったウサギの穴。
案内役がいなくなれば……さぁ大変、ぐんにゃりと景色が歪んで。
迷子の迷子のアリス御一行様の眼前には、いつの間にか大きなお城の風景が広がっていた。
此処は、不思議の国のアリラビ城――出口が開く条件はゲームの攻略、城の人と仲良くなること。
そのためにはまず、この世界に馴染む役柄にならないといけないけれど。
たぶんいつもよりぴしっと。ロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)が扮するのは、隣国の美食家貴族令嬢……の教育係?
ならば勿論、共に赴いた天音・亮(手をのばそう・f26138)が美食家貴族の御令嬢。
だって、アリラビ城の料理長の料理が絶品という噂を聞きつけたから。
これはもう、食べるしかないでしょう。
ふたりだけでも楽しいのだけど、どうせならもっと賑やかにいきたいから。
「アリスたちも一緒に連れて行こうよ」
「アリス達も一緒に?」
ロキの提案に、亮がきょろり視線を巡らせれば、不安そうな顔をした男の子と女の子が。
「それじゃあ、きみときみ。一緒に行こうか!」
「え、何をすればいいの?」
亮に手を引かれるまま歩きながらも、きょとんとするアリス達。
そんな彼らに、ロキは説明してあげる。
「えっとねおいしいものを食べたら良いんだよ」
結構、雑にざっくりと。
そしてふと、彼らの設定をうーんと考えて。
「お嬢様の親戚とかにする?」
そう言った刹那、かちゃかちゃと、自分も行きたいと言わんばかりに音を立てて飛び出したのは、喋るポットさんな愉快な仲間。
けれどまぁ、男の子でも女の子でもポットでも、みんなお嬢様の親戚で大丈夫……!?
「……適当でいっか」
「さあいざゲームスタート!」
此処はなんていったってゲームの国だから、きっと何とかなるはず。
そして勿論、攻略相手は――アリラビ城の料理長。
「料理長の腕によりを掛けたお料理、是非この子達にも食べてもらいたくて」
おほほ、と令嬢っぽく、けれど何処か慣れない感じで笑ってみせつつ言った亮に、料理長は張り切って訊ね返す。どんな料理をご所望かと。
そんな問いに、即答する亮お嬢様。
「フルコースも新メニューも、自慢の料理を全て頂きたいわ!」
「亮ちゃ……お嬢様の食べっぷりを見てみたかったんだよねぇ」
……全部!? と驚く料理長とわくそわしているお嬢様を見遣りながら、教育係はくすりとそう笑う。
だって、いっぱい食べる子を見ているのが好きだから。
そしてびびる料理長を後目に、紳士然にさらっとロキは亮へと続ける。
「フルコースを頂きますか? 勿論新メニューも是非」
それからご所望通り、ずらーり並んだ料理を一通り味見がてらぱくぱくと食べてみれば。
――ん~っ、なんて。
亮から思わず出るのは素の表情。どれもこれも美味しいんだもん。
そんな次々匙が進んでいく様子は、見ていて微笑ましくなるぐらいの食べっぷり。
ロキは亮の勇姿を見守りながらも、自分はあまり食べられない代わりに、料理長をうんと褒めにかかる。
「この味は我が国にも敵う料理人は居ないでしょう」
「そう? ふふ、お気に召して貰えてよかった」
あっでも勿論、お世辞ではなく本当に美味しいから。
「美味しいね」
「美味しい~!」
「私は次はこれっ」
「ワタシモ、ソレイタダキタイデス」
亮は、男の子や女の子や喋るポットさんと、顔を見合わせて幸せそうに笑むけれど。
「口元が汚れておりますよ亮お嬢様」
ふふ、と笑んで伸ばされた教育係に、ナフキンで口元拭われる御令嬢。
そして、ロキに叱られちゃった、と肩をそうっと竦めながらも。
「つい美味しすぎて夢中になってしまいました」
亮は笑って次の一口をぱくり、お代わりくださーい!
ロキはそんな亮は勿論のこと。
「お坊ちゃんもお嬢様も……ポットさん、も。口元をお拭きいたしましょうか?」
アリス達にも構いながら笑い合う。
食事を楽しく頂く、これこそ美味しいの隠し味だから。
それから、追加分すら残さずきれいに全部食べて。
亮はアリス達に負けじと幸せいっぱいの顔で、きちんと手を合わせて。
――ごちそうさまでした!
「うぇっふ、つい食べすぎちゃった」
つい思わず沢山食べてしまったロキに、その何倍も食べてそうな亮は満面の笑顔でこう口にする。
――ふふ、私もお腹一杯! って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
英比良・與儀
ここがウサギ穴か…不思議なもんだな
しかし俺の格好は…文官か?
まぁ王子とか振られるよりは全然、いい…
俺がそんなのなんてどう考えても暴君だしな
と、文官ならそれらしく仕事をして手伝いで好感度をあげるか
書類を書く手が必要なら助ける。雑用でももちろんなんでも。
途中で同じ立ち位置で困ってるアリスがいるなら助けてやりつつ…
まぁ、なんとかなるだろう
後は仕事に疲れたやつにはねぎらいを
おつかれさんと…厨房に頼んで甘いものなんかを
茶は俺が淹れよう
地味な仕事だが、文官がいないと城の仕事は回らないだろ
笑って、いつもご苦労さんと
しかしこういう事は、いつもやってもらってるからなァ…
なかなか新鮮
帰ったらあいつもねぎらわねェと
とあるウサギ穴にアリス御一行を案内したのは、親切でハッピーな時計ウサギさん……?
いいえ、彼は偽物の、怖くて悪い殺戮ウサギ。
そんな怖いウサギさんは、アリス御一行をウサギ穴に置いてけぼりに。
そして先導役を失ったウサギ穴は、ぐにゃりと歪んで一変したのだった。
ウサポポタス王が統べる、不思議の国のアリラビ城の風景に。
「ここがウサギ穴か……不思議なもんだな」
花浅葱の視線をぐるり、周囲に巡らせ呟きを落とした後。
「しかし俺の格好は……文官か?」
英比良・與儀(ラディカロジカ・f16671)は、今度は己の纏う衣装に目を向ける。
さしずめ、最年少で文官試験をパスした、話題の天才有能文官といったところか。
「まぁ王子とか振られるよりは全然、いい……」
……俺がそんなのなんてどう考えても暴君だしな、なんてそう本人は言うけれど。
キラキラ煌めく金の髪に、花色がかったその彩で見つめられれば、各国の姫から求婚されることだろう。
けれど今回は、與儀にとっては不幸中の幸い、少年文官の姿でゲームの国の攻略を目指す。
そのゲームのクリアー条件は、城の人の好感度を上げること。
(「と、文官ならそれらしく仕事をして手伝いで好感度をあげるか」)
そして赴いた仕事場は……見るからに、忙しそう。
與儀はとりあえず、書類の山に唸っていた文官の手伝いに入って。
書類に目を通し、ぽんっと印を押していきながらも思う。
……まぁ、なんとかなるだろう、って。
最近はパソコンでちゃちゃっとこなすことが多いが、こういう事務的な仕事も慣れているから。
手際良くさくさく捌いていきながら、普段の調子で、作業中の珈琲をひとくち飲もうと手を伸ばした――のだけれど。
ふと與儀は顔を上げ、思わず苦笑する。いつもこういう作業をしている時には決まって、好みの濃さの珈琲が置いてあるから……つい。
けれど今日は、仕事に疲れた同僚をねぎらわんと。
厨房に頼んでいた甘いものと淹れた茶を、休憩時間に皆へと差し出しながら。
「地味な仕事だが、文官がいないと城の仕事は回らないだろ」
笑って――いつもご苦労さん、と。
そして、小さいのに気が利くなぁ少年、なんて言われれば、心の中でちょっぴり複雑にはなるけれど。
喜んでくれている様子を見れば、好感度が上がっていることは一目瞭然。
それから與儀自身も、自ら淹れた茶で一服しながらも。
(「しかしこういう事は、いつもやってもらってるからなァ……」)
なかなか新鮮、なんて……そっと花浅葱のいろを柔く細めて。
金の髪をざっとかきあげ、仕事の山を片付けるべく戻りながらも、呟きをひとつ。
――帰ったらあいつもねぎらわねェと、って。
大成功
🔵🔵🔵
ティア・レインフィール
ゲーム……恐らく、一部の世界に存在する遊戯の事でしょうか
実際に遊んだ事はありませんけれど
とにかく城の中に居る方と親しくすれば良いという事ですよね
私は、旅の修道女として城の中に居る子供達と遊んでみましょう
アリス御一行の方々には事情を説明して
よろしければ一緒に遊んでみませんかとお誘いします
元気が良い子達には追いかけっこや体をちょっと振り回してみたりと
体を動かす遊びがお勧めですと助言しつつ
私は大人しい子達と一緒に花冠を始めとした花を使った飾りを作ったり
遠い国の話として物語を歌って楽しんで頂ければと
楽しげな子供達の様子を眺めれば
亡くなった教会の兄弟達の事を思い出しますが
その想いは、私の胸の内だけに
案内役を買って出た時計ウサギは、次の国へと連れて行ってあげると。
言葉巧みに、アリス御一行をウサギ穴へと誘い込んだのだけれど。
でも……その正体は実は、怖くて悪い偽物ウサギ。
そして先導役を失って不安定に歪んだ空間に次に広がったのは、大きなお城の風景であった。
一見、何の変哲もない城の日常。
けれど、此処はゲームの国……不思議の国のアリラビ城。
そんなゲームの国と化したウサギ穴を抜け出す方法は、このゲームをクリアーしないといけないようだが。
「ゲーム……恐らく、一部の世界に存在する遊戯の事でしょうか」
……実際に遊んだ事はありませんけれど、と。
月の様な柔い銀の髪を微か揺らし、ふと首を傾けるティア・レインフィール(誓銀の乙女・f01661)であったが。
ゲーム、というものはよく知らないけれど。
「とにかく城の中に居る方と親しくすれば良いという事ですよね」
何をすればいいのかは確りと把握しているから、何も問題はなし。
実際と大きく変わらぬ旅の修道女として、城の中を暫し歩いてみれば。
見かけたのは、何処か暇を持て余している様子の子供たち。
お兄ちゃんと妹、それに双子の仲良し4兄妹だという。
お父さんに遊んで貰おうと楽しみにしていたが、彼等の父親にどうやら急な仕事が入ってしまったようだ。
ティアは、偶然近くにいたアリス御一行にも声を掛け、事情を説明してから。
「よろしければ一緒に遊んでみませんか」
子供たちと同じ目線に屈んでから、そうお誘いを。
元気が良い男の子はやはり、体力を持て余しているだろうから。
「追いかけっこや体をちょっと振り回してみたりと、体を動かす遊びがお勧めです」
何をして遊ぼうかと悩むアリスに、そう助言をしながらも。
ティアは大人しめな女の子と一緒に、城の中庭でお花を摘んで。
やり方を丁寧に教えてあげながら作るのは、花冠を始めとした花を使った飾りたち。
そして花の冠をそっと一緒にかぶって楽しく紡ぐ歌は、遠い国の物語。
賑やかな追いかけっこの声を遠くに聞きながら。
もう一回、と瞳輝かせ、御伽噺の歌をせがむ子に頷きながらも。
ふとティアは、楽しげな子供達の様子を眺めながらも思い出す……亡くなった教会の兄弟達の事を。
けれど、すぐに女の子へと微笑みを向け、再び物語を歌で紡いであげる。
その想いは――胸の内だけに、しまって。
大成功
🔵🔵🔵
レイス・ソレイユ
お城の人たちに気に入ってもらえる方法…
私のできる事と言ったら、やはり、これですよね…!
と、(武装の付いていない普通の)メイド服姿で
お城のメイドとして、皆様に尽くして参ります!
お掃除、洗濯、物運びと、お城中を働きながら駆け回りつつ
その最中、侍女たちからそれとなく姫様の好きな物
特にお茶とお茶菓子について聞いていきます
そうしていたら、姫様にお茶をお出しする事に!?
進展の速さに驚きつつ
先の情報を基に、お茶とお茶菓子を用意して
姫様のもとへ!
粗相の無いよう丁寧に挨拶&お茶淹れをします
ティータイムが終わったら
姫様に自分の事を聞いて回っていた事を指摘されて…
臨時専属メイドにされて、沢山振り回されちゃう事に!?
親切な時計ウサギさんかと思ってついていけば、それは実は、怖くて悪いウサギさん。
時計ウサギと偽って、アリス御一行をウサギ穴に置いてけぼりにすれば。
先導役を失って不安定にぐにゃり歪んだ風景は、次の瞬間一変して。
目の前に広がる光景は……不思議の国の、アリラビ城。
でもこれは、攻略しないと出られないという、ゲームの国。
アリス御一行は悪いウサギさんの悪戯で、何をすればいいか聞かされなかったけれど。
猟兵達は、このゲームのクリアー条件を知っているから。
ゲームの国に相応しい役どころを演じ、城の人たちの好感度を上げることだということを。
そして、レイス・ソレイユ(SoFs-00C・f29922)が扮するのは。
「お城の人たちに気に入ってもらえる方法……私のできる事と言ったら、やはり、これですよね……!」
迷いなく選んだのはそう、お城のメイド!
纏うメイド服は今回は、武装の付いていない普通のもので臨みます。
……皆様に尽くして参ります!
そう早速、仕事に取り掛かるレイス。
掃除に洗濯、物運び――お城中を働きながらテキパキと駆け回りつつも。
「姫様の好きな物……特にお茶とお茶菓子はどんな物ですか?」
「姫様は、キャロットティーとフルーツたっぷりのタルトがお好きよ」
そうこう忙しくしていたら――。
「誰か、姫様にお茶をお出ししてくれないかしら? あ、そこの新人さん、お願いできる?」
なんと、姫様にお茶をお出しする事に!?
そんな進展の速さに驚きつつも、ばっちり聞いていた先の情報を基に、お茶とお茶菓子を用意して。
いざ――姫様のもとへ!
「姫様、お茶とタルトをお持ちしました」
そう粗相の無いよう丁寧に挨拶し、お茶を淹れタルトを並べて。
「……ありがと」
ツンとした素っ気ない礼を口にしながらも。
何気に好物のものばかりのティータイムに、密かに瞳輝かせている姫様。
そしてティータイムが終われば。
「ねェ貴女。私の事を皆に聞いて回っていたでしょ?」
そう指摘されてしまって――。
「今から貴女は、私の臨時専属メイドよ」
沢山、姫様のお世話に振り回されちゃう事に……!?
大成功
🔵🔵🔵
スリジエ・シエルリュンヌ
なるほど、ゲームの国。文豪探偵たる私が違和感なく溶け込めるとしたら、占い師あたりになるでしょうか。
桜祈光で顔を隠しぎみにして。では…桜色の占い師、推して参ります!
どうも失くし物をして困っている兵士さんがいるようですね。
何々…騎士団に入るとき、家族からお祝いでもらったペンダント。そのペンダントトップがなくなった、と。
大切なものですから、見つけませんと!
そのペンダントトップの形、失くなったと気づいた&最後に見たのはいつか…と詳しく聞き。
兵士さんは持ち場を離れられないようですし、水晶玉(本当はガラス)に聞く…と言って絞りこんだ場所である仮眠室へ!
ありました!!これを届けて、事件解決です。
不思議な不思議な、ウサギ穴の中で。
怖くて悪いウサギさんのせいで、迷子になってしまったというアリス御一行。
そして歪んでできた異世界は――。
「なるほど、ゲームの国」
そう、スリジエ・シエルリュンヌ(桜色の文豪探偵・f27365)の言う通り、ゲームの国。
ゲームの舞台は、のんびり平和なウサポポタス王が統べるアリラビ城。
ウサギ穴からアリス御一行たちと共に脱出するためには、このゲームをクリアーしなければいけない。
アリラビ城に違和感ない設定のキャラになりきって、城の人たちと仲良くすることが攻略の鍵。
そして、スリジエが扮するのは。
(「文豪探偵たる私が違和感なく溶け込めるとしたら、占い師あたりになるでしょうか」)
優しい桜色をした光のヴェールでふわり、ミステリアスに顔を隠し気味にして。
――では……桜色の占い師、推して参ります!
いざ、ゲームのはじまりです!
それから城内の様子を暫く観察し、様子を窺っていれば。
地に視線を落とし屈んで、困り顔をしたひとりの兵士の姿が。
(「どうも失くし物をして困っている兵士さんがいるようですね」)
ということで早速、声を掛けてみる桜色の占い師さん。
「そこの御方、何か探し物ですか?」
「えっ、何で分かったの……って、まさか占いで?」
スリジエのいかにも占い師です! という装いに、そうすんなり素直に納得した兵士は。
「実は、ペンダントトップを失くして……」
抱えている困りごとを、話し始める。
「何々……騎士団に入るとき、家族からお祝いでもらったペンダント。そのペンダントトップがなくなった、と」
そう事情を聞いたスリジエは、ふるり桜祈光を揺らして。
兵士さんへと、力強く続ける。
――大切なものですから、見つけませんと! って。
「そのペンダントトップの形は? 失くなったと気づいた、もしくは最後に見たのはいつか……」
そして何気に、詳しく状況説明を聞き出す。
だって、占い師だけど探偵ですから!
それから、ふむふむと聞いた情報を元に推理をして。
これ以上持ち場を離れられないという兵士さんのかわりに、見つけてあげることに。
ちゃんと手にした水晶玉に、むにゃむにゃと謎の呪文を唱えて、失せ物の在り処を聞くお約束も忘れずに。
そして本当はガラス……もとい、水晶玉の導き通りに。
ずばり推理して絞り込んだ場所――仮眠室へ!
それから、きょろりと緑色の視線を巡らせれば。
「……ありました!!」
流石の文豪探偵、落ちていたペンダントトップを発見。
これを兵士さんに届ければ、事件解決――好感度もぐんと一気に上がること、間違いなし!
そして、兵士さんnに落とし物を返した、瞬間だった。
「……!」
ピカーッと渡したペンダントが光り出し、閉ざされていたお城の門を照らせば。
そこに記されていたのは――『Stage clear』の文字。
そして音を立てて、城の重厚な門がようやく開く。
好感度を沢山集めた猟兵やアリス御一行たちを……ウサギ穴の外へと、導くために。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『マーダー・ラビット』
|
POW : きす・おぶ・ざ・です
【なんとなく選んだ武器】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : ふぁんとむ・きらー
【糸や鋏、ナイフ等】による素早い一撃を放つ。また、【使わない武器を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : まさくーる・ぱーてぃ
自身の【殺戮への喜びによって瞳】が輝く間、【自身の全て】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
イラスト:七雨詠
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠終夜・嵐吾」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ウサギの穴のNext stage
どうせ、だーれも出てこられないって、そう思っていたのに。
ぱちくりと瞳瞬かせるのは、偽物の時計ウサギさん――猟書家『マーダー・ラビット』。
「え、あれっ? 出てきちゃったんですか?」
……なんで、と不思議そうに首を傾け、紡ぎながらも。
その表情は、ハッピー! とへらり笑みを湛えている。
だって……この手でちょっきん、楽しくなりそうだから。
「いや〜それにしても、まさかウサギ穴から出てくるなんて、驚きました!」
マーダー・ラビットはそれから、ぴょこんっとウサ耳を揺らしてから。
「そんな訳で、ネクストステージはなんと、隠しステージ!」
――どんなステージだと思います?
そう訊ねた刹那、再び勝手にカウントを始めて。
「はいはいシンキングタイム……1、2、終了!」
――正解は「ラスボスの僕に皆様が切り刻まれて死んじゃうステージ」でした〜!
はしゃぐようにそう笑いながら、ちゃきんと手にした鋏をわざとらしく鳴らす。
いや、鋏だけではない。糸やナイフ、そこらへんにあるものを得物にして。
アリラビクエストの攻略を阻止するべく、ラスボス……マーダー・ラビットは立ちはだかる。
一人残らずゲームオーバーにして、骸の海の藻屑にするために。
※お知らせ※
第2章プレイング送信の受付期間は【断章公開後~11/16(月)朝8:31迄】です。
送信締切等のお知らせは、MS個別ページ等でご確認ください。
🐰
スリジエ・シエルリュンヌ
でましたね、元凶…!
文豪探偵、推して参ります!
【此の世に不可思議など有り得ない】を使用して、アリス御一行の安全確保推理をしつつ。
私は煙管を投擲、マヒ&精神攻撃を行いますね!
精神攻撃は…つまり、彼に嬉しくないこと、全員生存で自らが負ける、ということでしょうか。
…純前衛(バリツみたいに殴る方)なので、相手しにくいんですよね…。
オーラ防御と第六感を使用して、相手からの攻撃は回避しましょう。
もし、アリス御一行も攻撃参加するのなら30cm以内に入らないように注意してくださいね!
見事な名推理……もとい水晶玉の導きによって、鮮やかに事件を解決して。
失くし物をして困っていた兵士にペンダントトップを返した刹那、大きな音を立てて開いたアリラビ城。
そんな門の先――城の外は、ウサギ穴の出口。
そして門番に見送られながらも門を潜り、跳ね橋を一番に渡り終わったスリジエ・シエルリュンヌ(桜色の文豪探偵・f27365)の目の前に現れたのは、勿論。
『え、あれっ? 出てきちゃったんですか?』
赤の瞳をぱちくりと瞬かせて。
ウサギ穴の出口にいたのは、驚きと同時に、嬉しそうにそう笑うウサギさん。
けれど、一緒にウサギ穴を脱出したアリス御一行たちが刹那、不安気にざわつく。
だって、眼前のウサギさんは、ただの無邪気な時計ウサギさんではなく。
皆を騙し、穴の中置いてけぼりにした悪いウサギさん――猟書家『マーダー・ラビット』であるのだから。
アリス達が騙されてしまっただけあり、一見にこにこ笑顔を絶やさないマーダー・ラビットだが。
その手には、鋭利な鋏が握られていて。
それでちょっきんしようとしているのは、ウサギ穴から出てきた人々。
けれど、彼が悪いウサギだということは、もう分かっているから。
「でましたね、元凶……!」
――文豪探偵、推して参ります!
怯えるアリス御一行達を守る様に前へと踏み出して、天に浮かぶ月に照る桜の如きいろの髪にくしゃり、探偵らしく手を向ければ。
此の世に不可思議など有り得ない……発動するのは、アリス達の安全確保推理。
そして安全な場所へとアリス達が向かう間、マーダー・ラビットに邪魔をされないように。
『次は、鬼ごっこですか? 鬼の僕に捕まったら一体どうなると思いま……、っ!』
「この文豪探偵の名にかけて、誰も捕まえさせたりはしません!」
むしろ最後に捕まるのは犯人だと決まっています、と。
刹那、スリジエが殺戮ウサギ目掛け投擲するのは、キセルパイプ。
けれど勿論、ただの煙管ではありません。
『なにこれ、煙いんですけど~!』
何だかちょっぴり楽しそうながらも、そう声を上げるマーダー・ラビット。
煙管に仕込み吹き付けた薬効は、マヒと精神攻撃を与えるもの。
そして精神攻撃……つまり、彼に嬉しくないことといえば、やはりこれであるだろう。
思い描いていた目論見がまんまと潰える――全員生存で自らが負ける、ということ。
そして煙管の効果で、一瞬の足止めはできたが。
マーダー・ラビットは、ふるふるとウサ耳を揺らして。
『……いやいや、でも僕はラスボスですから~! ちゃんと皆様殺してあげますね〜!』
その辺にあった巨大フォークを適当に手に取り、ぶんっと振り回してくる。
(「……純前衛なので、相手しにくいんですよね……」)
かの名探偵が修得していたという格闘術の様に、殴る系探偵であるスリジエにとって。
近づけば、超高速かつ大威力の一撃を放ってくるマーダー・ラビットは戦い難い相手であるが。
守りの気を纏い防御を固め、第六感を研ぎ澄ませ、振るわれる巨大フォークの衝撃をできる限り受けぬよう見据えながらも。
「犯人の30cm以内に入らないように注意してくださいね!」
誰も犠牲者を出さないように、スリジエはそう手伝ってくれようとしているアリス達へと声を掛けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
フリル・インレアン
ふええ、アヒルさんが王子様からいっぱいお仕事を任されるから遅れてしまったじゃないですか。
ふえ、それは私がどんどん壺とか絵画を壊すからって
・・・、そんなことはないと思いますよ。
と、とにかく急ぎましょう。
もうすぐ、多分出口だと・・・。
ふえ⁉いたたた、うっかり恋?物語を発動させてしまったみたいです。
えっと、この方がマーダー・ラビットさん?
えっと、怒ってます?
ふえええ、なんとなくでそんな武器を選んで振り回さないでください。
ふええ、今日はなんだか散々な一日です。
アリラビ城の開いた大きな門の先――そこは、ウサギ穴の外。
見事城の人達の好感度を一定数以上集め、アリラビクエストをクリアーした者達が次々と出口へと向かって。
大抵の猟兵達やアリス御一行が、アリラビ城を後にした頃。
「ふええ、アヒルさんが王子様からいっぱいお仕事を任されるから遅れてしまったじゃないですか」
大きな帽子が落ちない様に手で押さえながらダッシュするのは、フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)。
ゲーム攻略となり、出口が開いたらしいことは少し前に分かってはいたのだけれど。
慌てて門へと走るフリルの言葉に、抗議する様にツンツンしてくるアヒルさん。
「ふえ、それは私がどんどん壺とか絵画を壊すからって。……、そんなことはないと思いますよ」
……いや、確かに挨拶した勢いで壺は壊したし。
その後も、うっかり絵画に穴をあけたり、食器を割ったりとか……まぁ、したし。
それを有能執事なアヒルさんがフォローも、していたけれど。
――と、とにかく急ぎましょう。
そうちょっと肩身の狭い思いを誤魔化す様に、不服気なアヒルさんと共に、城の門へと向かうフリル。
「もうすぐ、多分出口だと……」
ようやく門を潜り、跳ね橋を渡れば……そこは、坂!?
全力疾走で駆け下りて、その勢いでウサギ穴から飛び出したフリルは。
――ふええええ、止まれませーん。そこの人、どいてくださーい。
どしんっ!
『……わあっ、びっくりするじゃないですか~!』
「ふえ!? いたたた……」
いつの間にか、うっかり『衝撃?的な出会いから始まる恋?物語』を発動させてしまったみたいで。
遅刻、遅刻~! 的な感じで、出会い頭に誰かに突進してしまいました……!?
そんな、つい激突してしまった相手はというと。
「えっと、この方がマーダー・ラビットさん?」
そう、ことの元凶……猟書家、マーダー・ラビットであったのだ。
「……えっと、怒ってます?」
フリルはそうおどおどビクビクしながらも、突撃されて後退したウサギさんをちらり。
『え~? 別に僕は怒ってなんかいませんよ~?』
顔は笑っているけど……何だか怖い!?
そしてへらへら浮かべた笑顔のまま、すちゃりとその辺にあった巨大ナイフを手にして。
……僕、全然怒ってないですからぁ! と、ぶんぶん振り回してくる殺戮ウサギ。
「ふえええ、なんとなくでそんな武器を選んで振り回さないでください」
そんな、笑っているけれど怒っているかもしれないマーダー・ラビットの様子にわたわたしながらも。
半ば呆れる様なアヒルさんの視線を感じつつ、フリルは思わず呟くのだった。
――ふええ、今日はなんだか散々な一日です、って。
大成功
🔵🔵🔵
平平・晴
人格:夢晴(王子推し)
石砕きの合間に売店で購入していた王子様の推しぬいズを使う時が来たようですね
愛用のペンライトソードと「攻略させて💛」と丸フォントで書かれた応援団扇を手に
アリス一行を鼓舞しながら
ぬい達のぽこぽこ体当たり集団戦術で殺人ウサさんを攻略(物理)
ところでこの子達
一見同じですが実は個体差あるんです
これがウサポポタスJr
あれはウサポポポタスJr
それはウサポポポポタスJr…(以下略
合体させると等身大になります
彼らを傷つけるのは許しません!
戦う事は怖いけど
推しへの愛が私を強くする
推しの世界を守るためなら…すいませんっ(武器振り下ろし)
私は王子様の恋人なのでこのくらい当然です(キツめの幻覚)
ハッピーなエンディングを迎え攻略したかと思ったら、実はまだ続きがあったなんて。
そんなの、別に驚くことではないし。
何なら、一度クリアしたこれからが、色々と本番なことは、よーく知っているから。
『え、またクリアした人が出てきちゃった!?』
驚くマーダー・ラビットとは逆に、平平・晴(何でも許せる人向け・f27247)こと夢晴は準備万端であった。
「石砕きの合間に売店で購入していた王子様の推しぬいズを使う時が来たようですね」
売店で抜かりなく買っていたのは、パラ上げのための石だけではありません!
王子様の推しぬいズに、愛用のペンライトソードと「攻略させて💛」と丸フォントで書かれた応援団扇を手に、痛バを提げて。
今度は隠しキャラ、殺人ウサさんを攻略!!
主にぬい達のぽこぽこ体当たり集団戦術という、物理で。
ということで、ずいっと夢晴がマーダー・ラビットの前に差し出すのは。
「ところでこの子達、一見同じですが実は個体差あるんです」
『へえ、そうなんです……か!?』
――これがウサポポタスJr.
――あれはウサポポポタスJr.
――それはウサポポポポタスJr……。
「合体させると等身大になります」
――私の推しは凄いんですよ……!
「彼らを傷つけるのは許しません!」
いえ、乙女ゲーは得意だけど、戦うのは怖い。
けれど夢晴を突き動かすのは、そう、推しへの愛!
推しへの愛が彼女をどこまでも強くするから。
「推しの世界を守るためなら……すいませんっ」
『え、ぎゃあっ!?』
推しのために容赦なく、握った武器をめっちゃ振り下ろしました!
いや、それも当然だろう。
だって……私は王子様の恋人なので!
そんなキツめの幻覚をみている夢女は、これからせっせと王子のスチルコンプに勤しみます!
大成功
🔵🔵🔵
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
【WIZ】
もふもふしていないマッドなウサギはお呼びじゃないわよ?
手数を増やして襲ってくるみたいだから、こちらも数で応戦してあげるわ。
なるべく距離を取りつつユーベルコード【マルチプルバレット】
9倍の攻撃回数で来るらしいけど、こちらはLv86×5=430発の雷の弾丸よ。
「数なら負けないわよ?」
目が光っている間だけらしいしなるべく顔とか目も狙ってあげましょうか。
それと
「ハサミで受けたら感電とかしないかしらね?」
ゲームの舞台となったアリラビ城を治めていたのは、恰幅の良いもふもふウサギ王。
そんなもっふりしたウサギさんならば、歓迎なのですけれど。
子供たちや料理長の好感度をしっかりと集めて。
開いた城の門……ウサギ穴の出口から出たヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は、ひとつ溜息を落とす。
『あれれ、皆様クリアしすぎですよ!』
そう口にしながらも、楽しそうにハッピー! なんて笑っているのは、確かにウサギ。
けれど、王様みたいなもっふりウサギではなくて。
『出てこれたご褒美に、殺してあげるね〜!』
「もふもふしていないマッドなウサギはお呼びじゃないわよ?」
きゃっきゃはしゃぐマーダー・ラビットに、ヴィオレッタはふるりと首を振る。
もふもふではないウサギに用はないし、マッドな要素いりません。
それに、殺戮への喜びによって赤い瞳をらんらんと輝かせるその姿は、可愛くもないし。
ラスボスであるそんな殺戮ウサギが手数を増やして襲ってくるというのならば。
「こちらも数で応戦してあげるわ」
隠しステージは、マッドなウサギを撃ち抜くと攻略です……!?
『ね、遊んでよ~!』
そう、はしゃぐように得物を振り回すウサギから、ヴィオレッタはなるべくきょるを取りつつも。
――遠慮しないで受けてみなさい。
「数なら負けないわよ?」
マーダー・ラビットへと見舞わんとするのは、数多の雷の銃弾。
いや、9倍の攻撃回数で来る猟書家に対して――こちらはLv86×5=430発の雷の弾丸よ、って。
しかも手数が増えるのは、殺戮に心躍らせている、目が光っている間だけらしいから。
……なるべく顔とか目も狙ってあげましょうか、なんて顔の位置に狙いを定めつつも。
『さぁ楽しくちょっきんってしちゃいますよ~!』
そう鋏をぶん回す敵の得物見遣り、ぐっと引き金を引きつつ。
雷の銃弾を放ちながら、ヴィオレッタは思うのだった。
――ハサミで受けたら感電とかしないかしらね? なんて。
大成功
🔵🔵🔵
朧・ユェー
【月光】
ルーシーちゃん大丈夫ですか?
ひょいと穴から怪我が無いように
ふふっ、僕は大丈夫ですよ。
可愛いうさぎさん達に喜んでもらった後で
今度は可愛くないうさぎさんですねぇ
おや?彼がボスですか?
ふふっ、ゲームオーバー
申し訳ないですがこれからこの子とお茶会があるんです
手を握り、ねぇ、ルーシーちゃん
ゲームオーバーは君ですよ?
獄導
彼の怒り、興味を持たせて、無数の暴食の地獄の門番達が彼を喰らう
美味しいケーキを食べましょうねぇ。
えぇ、今回はニンジン抜きで
大好きな味を添えましょう
ルーシー・ブルーベル
【月光】
ええ、ありがとう
だいじょうぶよ、パパ
パパもケガはない?
まあ、またウサギさん
けれど、そうね
あんまり今度はかわいくないかも
ゲームオーバー?
そんなステージは結構よ
ましてパパを
死なせたり切らせたりなんて絶対にさせない
お茶会?……うん!
ぎゅっと手を握り返して
あなたはラスボス、なのでしょう
ダンジョンのボスは倒されるものって聞いたわ
あなたも、そうよ
【ふわふわなお友だち】で
襲い来る鋏やラビットさんを包んでしまいましょう
刃がこちらにに届く前に
綿ってね、刃物ではとても切りにくいのよ
あなたがおちる先がどこか
分からないけれど
ボーナスステージではなさそうよ
うん!ケーキ食べたい
……ニンジン味以外で、ね?
アリラビ城のみんなを喜ばせたのは、親子パティシエの魔法がかかった美味しくて立派なケーキ。
そんなケーキの上のウサギさんたちみたいに、みんなも楽しくにこにこ笑顔になれば。
刹那開いたのは、大きな城の門――迷い込んだウサギ穴の出口。
「ルーシーちゃん大丈夫ですか?」
ひょいと穴から怪我が無いように、朧・ユェー(零月ノ鬼・f06712)が手を差し伸べ声を掛ければ。
こくりと金の髪を揺らし頷いて、その手を取るルーシー・ブルーベル(ミオソティス・f11656)。
「ええ、ありがとう。だいじょうぶよ、パパ。パパもケガはない?」
「ふふっ、僕は大丈夫ですよ」
自分を気遣ってくれる可愛い娘の様なその姿や声に、ユェーは微笑み返すけれど。
『あれれ、なんでまた人が出てきちゃったんですか?』
……なんでですかね? って。
そう首を傾けつつも、何処かとても嬉し気な様子の彼へと、ユェーは視線を向けて。
「可愛いうさぎさん達に喜んでもらった後で、今度は可愛くないうさぎさんですねぇ」
「まあ、またウサギさん。けれど、そうね。あんまり今度はかわいくないかも」
ルーシーも、愉快そうに笑う眼前のウサギ――猟書家であるマーダー・ラビットへと青き隻眼を向ければ。
まだまだゲームは終わらないと、悪くて怖いウサギは宣言する。
『出てこれたらご褒美に殺してあげるね〜! って、そう言いましたですから。いわゆる此処は、ボスのいる特別ステージですね!』
「おや? 彼がボスですか?」
『ええ、一人残らずゲームオーバーにしますね~!』
……そうなれば皆様、骸の海の藻屑と化しちゃいます、なんて愉快そうに笑って。
そんなルーシーの言葉に、ルーシーはきっぱりお断りを入れる。
「ゲームオーバー? そんなステージは結構よ」
――ましてパパを、死なせたり切らせたりなんて絶対にさせない、って。
「ふふっ、ゲームオーバー。申し訳ないですがこれからこの子とお茶会があるんです」
だからゲームオーバーになんて、なる暇などないのだから。
――ねぇ、ルーシーちゃん、って。
そうそっと手を握られ、微笑み向けられれば。
「お茶会? ……うん!」
ぱあっと瞳輝かせつつ、ぎゅうっとその手を握り返すルーシー。
そんなふたりを、交互に見遣りながら。
『いや~それは羨ましいですね! 僕もご一緒したいくらいですよ』
ふふっと笑み零すマーダー・ラビットに、ルーシーはさらに教えてあげる。
「あなたはラスボス、なのでしょう。ダンジョンのボスは倒されるものって聞いたわ」
……あなたも、そうよ、って。
刹那――おねがい、止めて、と紡がれて。
ぎゅっとぬいぐるみをルーシーが抱きしめれば……丈夫な伸びる綿が放たれ、殺戮ウサギをくるりと包み込む。
「綿ってね、刃物ではとても切りにくいのよ」
殺戮への喜びに瞳光らせて。振り回してくるその刃が、こちらに届く前に。
『わ~とてもふわふわですね!』
そしてきゃっきゃはしゃぐように動きを止めたウサギへと、ユェーは告げる。
「ゲームオーバーは君ですよ?」
彼を怒らせ、興味を持たせるべく……ふわふわを堪能する彼のひとときを取り上げる。
それはまさに天国から地獄へ――展開されし『獄導』により、無数の暴食の地獄の門番達が彼を喰らわんと、無数の手を伸ばしながら唸って。
「あなたがおちる先がどこか、分からないけれど」
地獄と化したふわふわなお友だちの中のウサギに、ルーシーは教えてあげる。
――ボーナスステージではなさそうよ、って。
そんなルーシーに、ユェーは微笑んで。
「美味しいケーキを食べましょうねぇ」
「うん! ケーキ食べたい」
そう嬉し気に一度は答えたのだけれど。
ルーシーはちらりとユェーを見上げ、そっと付け加えるのだった。
……ニンジン味以外で、ね? って。
ウサギさんたちのケーキにかけられた、秘密の魔法。
けれどそれは、ウサギさんたちの為の隠し味だから。
「えぇ、今回はニンジン抜きで」
ルーシーにかける魔法はウサギさんたちとは違って、ニンジンでも、勿論ピーマンでもきっとなくて。
ユェーはくすりと笑みを重ね、こくりと頷くのだった。
――大好きな味を添えましょう、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ユディト・イェシュア
翼くん(f22017)と
ゲームの世界から出てもまだゲームクリアとはいきませんね
ラスボスは強力ですが先ほどの鍛錬が力になっているはずです
一緒に鍛錬したアリス御一行とも協力して
みんなで頑張りましょうね
せっかく平和を取り戻しかけたこの世界を
闘争の世界へなどと変えさせはしません
相手は強敵ですが翼くんだって強くなっているんです
守りは俺が
攻撃は任せます
みんなで協力して戦いましょう
攻撃はUCで受け止めて仲間を傷つけさせはしません
大丈夫ですよ
翼くんは魔王を倒せる勇者なんですから
想像力と信じる気持ちを持てば無敵です
翼くんさすがですね
あなたに切り刻まれてゲームオーバーにはなりません
骸の海に還るのはあなたの方です
彩瑠・翼
ユディトさん(f05453)と
何言ってるの?!
ゲームオーバーになんて、絶対させないんだよ!
…って、わわわ?!
(敵の攻撃に慌てふためくも、ユディトさんの支援と言葉に)
う、うん、そうだよね
オレもアリス御一行の皆さんも
走り込みも鍛錬もめっちゃ頑張ったんだから!
(ぐぐっと拳握り)
[気合い、元気、勇気、覚悟、情熱]とともに
ユディトさんやアリス御一行のサポート貰いながら
前に出て、UC発動
オレの防具は武器の動きをくっつけて封じられる巨大磁石付きの鎧だよ!
キミの武器の速さも威力もガッチリ受け止めて動きを止めちゃうんだ!
敵が武器を手放したら
アリスランス手に、[ランスチャージ]!
一気に急所を一突きして攻撃するよ!
城内100周の走り込みを、何とか終えた後。
容赦なく厳しい鍛錬を近衛隊長に課せられた、彩瑠・翼(希望の翼・f22017)やアリス御一行であったが。
その根性を気に入られ、体調や騎士達の好感度を上げることに成功すれば。
開かれるのは、アリラビ城の大きな門……ウサギ穴の出口。
けれど、城の外に出れば、待っていたのは次のステージ。
『ラスボスの僕に皆様が切り刻まれて、ゲームオーバーになっちゃって死んじゃうステージです!』
躯の海の藻屑になってしまう、バッドエンド……!?
そんな眼前のラスボス、マーダー・ラビットの言葉に、翼はぶんぶん大きく首を横に振って否定する。
「何言ってるの!? ゲームオーバーになんて、絶対させないんだよ!」
「ゲームの世界から出てもまだゲームクリアとはいきませんね」
ユディト・イェシュア(暁天の月・f05453)は、そうはしゃぐように殺意漲らせるラスボスを見遣ってから。
「ラスボスは強力ですが先ほどの鍛錬が力になっているはずです」
……一緒に鍛錬したアリス御一行とも協力して、みんなで頑張りましょうね、と。
勇者を導く賢者らしく、そう皆へと声を掛けるユディト。
そして平和を壊さんとする輩に、びしっと言い放つ。
「せっかく平和を取り戻しかけたこの世界を、闘争の世界へなどと変えさせはしません」
何気に厳しい鍛錬は、眺めるだけだったなんて……それは内緒。ちゃんと、応援してましたから!
いや、だからこそ、ユディトは知っているのだ。
「相手は強敵ですが翼くんだって強くなっているんです。守りは俺が、攻撃は任せます」
……みんなで協力して戦いましょう、って。
鍛錬を頑張った勇者やアリス御一行が、確り強くなっていることを。
『ふふ、どう殺されたいですか? 楽しませてくださいね!』
刹那、なんとなく手にした巨大フォークをぶんっと楽し気に振り回すマーダー・ラビット。
そして超防御モードに変化したユディトが皆の盾になるように、それを受け止めるけれど。
「……って、わわわ!?」
めちゃめちゃに振り回してくるその鋭撃に、思わず慌てふためいてしまう翼。
けれど、鍛錬は一緒にしないけれど。勇者を導くのが、高レベルな賢者の役割だから。
「大丈夫ですよ。翼くんは魔王を倒せる勇者なんですから」
ユディトは確り頑張って鍛錬した翼へと、眼前の敵の攻略法を告げる。
――想像力と信じる気持ちを持てば無敵です、って。
そしてそんなユディトの支援と言葉に、翼は顔を上げ頷いて。
「う、うん、そうだよね」
――オレもアリス御一行の皆さんも、走り込みも鍛錬もめっちゃ頑張ったんだから!
そう、ぐぐっと決意の拳を握り締めれば。
気合い、元気、勇気、覚悟、情熱……勇者として、いや勇者だからこそ大事な、そんな武器を胸に。
発動させるのは、無敵の勇者の鎧を想像から創造する、アリスナイト・イマジネイション。
刹那、巨大フォークを振り回していたマーダー・ラビットは瞳をぱちくりとさせる。
『って、あれ!?』
その手から、すぽっと得物が離れてしまったから。
「オレの防具は武器の動きをくっつけて封じられる巨大磁石付きの鎧だよ!」
――キミの武器の速さも威力もガッチリ受け止めて動きを止めちゃうんだ! って。
武器を手放したラスボスに、すかさず反撃に出る勇者。
アリスランスを手にしてランスチャージしてから、一気に急所を一突き。
そう、これぞ会心の一撃です!
「翼くんさすがですね」
それからユディトは、痛ッ! と情けない声を上げるラスボスに、賢者として教えてあげる。
「あなたに切り刻まれてゲームオーバーにはなりません」
――骸の海に還るのはあなたの方です、と。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
天音・亮
【欠片】
じゃじゃーん!
なんちゃって、ふふ。
美味しい料理食べてクリアだなんてもう得しかないよね
うんうん、ステーキも美味しかったしデザートも最高だった!
兎料理?かれを食べるのはちょっと…
アリス達と一緒に難しい顔をしてみたり
ロキが言うと冗談か本気かわかんないよ…
魂くらい食べちゃいそう
追いかけっこなら任せて!
一転、意気揚々と屈伸をして
ロキの獣と一緒に兎との追いかけっこ
よそ見厳禁
ふふ、逃がさないよ
そうだね
みんなゲームオーバーでハッピーエンド、なんて
そんなのお断り
だからごめんね兎さん
きみを倒してゲームクリアさせてもらうよ
繰り出す脚撃
こんな所で終われない
私達のステージは、まだまだ続くんだから
ね、ロキ!
ロキ・バロックヒート
【欠片】
もう調子は戻して良いかな
ふふ、亮ちゃんもいつも通り
なんでって?おいしい料理いっぱい食べたの
あのスープもお肉も絶品だったなぁ
ねーって亮ちゃんにもアリスたちにも振って
今度は兎さんを料理するステージにしない?
かれのことは食べない?そっかぁ
緊張を解す冗談だよぉたぶん
そうだね食べると言ってもお肉じゃないかも
【魂砕き】の獣をつくりだして
狙うのはその裡のモノ
さぁ追いかけっこしようよ
爪が牙が少しでも裂けば追い込むように誘い込むように
亮ちゃんそっちへ行ったよ
ほら捕まえた
あれぇ知らないの?
ラスボスを倒してからはっぴーえんどになるんだよ
ね、亮ちゃん
そうだねもっと続きが見たいな
これで終わりなんてつまんないもの
アリラビ城の人たちとも、すっかり仲良くなって。
さらにおなかもいっぱい、いつの間にかお城の外にも出られるようになっていたから。
隣国の美食家貴族令嬢は御馳走様の後、淑やかに――。
――じゃじゃーん!
ウサギ穴の外に、勢い良く飛び出しました!?
「なんちゃって、ふふ」
「もう調子は戻して良いかな。ふふ、亮ちゃんもいつも通り」
いや、令嬢の教育係であったロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)も、すっかりいつもの調子で。
『えっ、なんでウサギ穴から出てできちゃってるんですか!?』
「なんでって? おいしい料理いっぱい食べたの」
「美味しい料理食べてクリアだなんてもう得しかないよね」
そうきゃっきゃと、楽しく何よりも美味しかったゲームの国を思い返すふたり。
「あのスープもお肉も絶品だったなぁ」
ねーって、亮にもアリスたちにもロキが振れば。
ねーっと、すぐに返って来る声。
「うんうん、ステーキも美味しかったしデザートも最高だった!」
そしてロキは、ちらりと、いいな~なんてちょっぴり羨まし気なウサギへと目を遣ってから。
「今度は兎さんを料理するステージにしない?」
悪いウサギさんを美味しくいただく提案を……!?
そんなロキの言葉に、思わず瞳をぱちくりとさせて。
「兎料理? かれを食べるのはちょっと……」
アリス達と一緒に顔を見合せ、難しい顔をしちゃう亮。
そんな皆の反応を見て、ロキは楽しそうに笑う。
「かれのことは食べない? そっかぁ」
……緊張を解す冗談だよぉたぶん、って。
多分、恐らく、きっと冗談です!
「ロキが言うと冗談か本気かわかんないよ……」
魂くらい食べちゃいそう、なんて。そう、亮が呟けば。
「そうだね食べると言ってもお肉じゃないかも」
――逃げてもだぁめ。
ロキが刹那生み出すのは、魂を喰らう歪な影の獣。
食べるのはそのお肉ではなくて……狙うのは、その裡のモノ。
「さぁ追いかけっこしようよ」
『え、なら僕が鬼の方が……ッ!』
「亮ちゃんそっちへ行ったよ」
もう、鬼役は決まっちゃったから。
魂砕きの獣の爪や牙で、追い込むように誘い込むように、鬼ごっこの始まり。
「追いかけっこなら任せて!」
一転、意気揚々と屈伸をした亮も、獣と一緒に張り切って、兎との追いかけっこ。
そして――よそ見厳禁! って。
「ふふ、逃がさないよ」
「ほら捕まえた」
『こーいう時って普通、ラスボスが鬼じゃない!? こんなのハッピーじゃないですよ!』
そう追い込まれたマーダー・ラビットは訴えるけれど。
きょとりと首を傾げてみせながら、ロキは返す。
「あれぇ知らないの? ラスボスを倒してからはっぴーえんどになるんだよ」
……ね、亮ちゃん、って。
そんなロキの声に、亮もこくこく頷いて。
「そうだね。みんなゲームオーバーでハッピーエンド、なんて。そんなのお断り。だからごめんね兎さん」
『えっ、ちょっと何するん……わぁっ!?』
――きみを倒してゲームクリアさせてもらうよ、って。
刹那、ラスボスを倒すべく放たれるは、強烈な脚撃の会心の一撃!
だって、こんなところで終われないから。
「私達のステージは、まだまだ続くんだから」
……ね、ロキ! って。
今度は亮から、そう笑み向けられれば。
「そうだねもっと続きが見たいな」
ロキはくすりと、蜜彩の瞳を楽しそうに細める。
――これで終わりなんてつまんないもの、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
レイス・ソレイユ
うさぎ達の国は、和やかで素敵な所でした…
そこが本当に和やかに過ごせる国になる為にも
悪い事に使う悪い偽物ウサギさんは、ここで成敗いたします!
「きす・おぶ・ざ・です」への警戒は常にしながら戦闘
最初は懐に入られないよう
アームブレイドのライフルモードの【乱れ撃ち】で牽制を兼ねて射撃攻撃!
攻撃回数を増やして来たら、回避しつつ
回避しきれない攻撃はアームブレイドのブレイドモードと
シールドエッジで防御!
可能なら、その際に【カウンター】も狙っていきます
相手が加速してきたら、こちらも「ENH-ANSWER」を発動!
高速で移動しつつ
ウイングソードですれ違いざまに斬りつけていき
出来る限り相手に反撃されないようにします
アリラビ城で人々と仲良くなるために、メイドとして奮闘して。
何故か成り行きで、お姫様のお付き臨時メイドにまでトントン拍子に抜擢されたレイス・ソレイユ(SoFs-00C・f29922)。
お姫様はツンとしていて、ちょっと振り回されはしたけれど。
実はデレ要素も大いにある、心優しいお姫様であったし。
「うさぎ達の国は、和やかで素敵な所でした……」
振り返れば、みんなのほほん平和な国であったから。
『さぁこれからご案内するのは、ラスボスの僕に皆様が切り刻まれて死んじゃうステージです!』
その辺にあった武器を適当に手に取って。
ぶんぶん振り回してくる、悪くて怖いウサギさん――猟書家・マーダー・ラビットをレイスは見据えて。
「アリラビ城が本当に和やかに過ごせる国になる為にも、悪い事に使う悪い偽物ウサギさんは、ここで成敗いたします!」
一見、なんとなくで選んだ武器による適当な攻撃に見えるけれど。
相手は強敵である猟書家、そして振るわれる攻撃は超高速かつ大威力を誇る一撃であるから。
常に警戒しながら、最初は懐に入られないように。
レイスが殺戮ウサギへと繰り出すは、アームブレイドのライフルモードの乱れ撃ち!
牽制を兼ねての射撃攻撃で、一定の距離を取る立ち回りを心掛けて。
『もっと近くで遊んでくださいよ!』
手数を増やし近づいてこようものならば、回避を試みつつも。
躱せぬ衝撃は、アームブレイドのブレイドモードとシールドエッジを駆使し、防御を固めて対応して。
何となく取った武器を大きく振り回してくるその隙をついて、反撃にも転じるレイス。
そして、ぶんっと再び、超高速かつ大威力の一撃を繰り出そうとした敵に対抗して。
――力を……解放します! エンハンサー!
満を持して発動するのは、そう――『ENH-ANSWER』!
全身を太陽光のように輝く粒子で覆い、動力機関の出力開放レベルに比例した戦闘力増強と飛翔能力を得て。
高速で移動しつつ、すれ違いざまに斬りつけていく。
『痛っ、もう! ちょこまかと~!』
そう文句をいう殺戮ウサギに、出来る限り反撃されないように。
大成功
🔵🔵🔵
ティア・レインフィール
脱出方法の手掛かりを与えずに置いて行くだけに飽き足らず
やっと出て来た相手を切り刻もうだなんて、大変悪趣味ですね
その結末、覆させて頂きます
アリス御一行の方々に、私が回復をするので
その間に攻撃を、とお願いを致します
小声で、隙を作るので、それを逃さないでくださいとも
シンフォニックキュアで皆様の回復を行いながら
機を逃さないよう、敵の様子を観察します
私の存在を邪魔に感じた敵が攻撃する為に接近するのに合わせ
破魔と浄化の力を込めた鮮血のミセリコルディアで刺し貫きます
――きっと、私を殺しに来ると思っておりました
微笑みながら、そう告げて
予想外の攻撃に僅かでも動揺を見せたのなら
今ですと、皆様に目線で合図を送ります
ゲームというものは、これまで馴染みはなかったけれど。
子供たちやアリス達と遊べたことは、心もぽかぽか楽しくて。
少し思うこともあったけれど、無事に城の人たちとも仲良くなって、城の門……いや、ウサギ穴の出口が開いて脱出できたのだけれど。
『よく出てこられましたね! 攻略方法教えるの忘れてましたけど~』
そうしれっという眼前の殺戮ウサギ――マーダー・ラビットの様子に、ふるりと首を振るティア・レインフィール(誓銀の乙女・f01661)
。
だって、明らかに悪意しかない、わざとであるのだから。
「脱出方法の手掛かりを与えずに置いて行くだけに飽き足らず、やっと出て来た相手を切り刻もうだなんて、大変悪趣味ですね」
ウサギ穴に置き去りにした人たち全員を、躯の海の藻屑にするために。
けれど勿論、そんなことはさせない。
――その結末、覆させて頂きます。
ティアは、きゃっきゃはしゃぐイカれたウサギの動向に注意しながらも。
アリス御一行の皆へと、お願いする。
「私が回復をするので、その間に攻撃を」
そしてそっと小声で、追加の内緒話……隙を作るので、それを逃さないでください、と。そうも付け加えて。
『さぁ、ラスボスのお出ましですよ~!』
そう殺戮への喜びによって瞳を爛々と輝かせる敵が、ぶんぶん楽し気に得物を振るってくるけれど。
刹那響くのは、静謐なる歌声で奏でられる癒しの旋律。
機を逃さないよう、ティアは皆を癒しながら、敵の様子を観察して。
『もー、折角切り裂いたのに、すぐ治すのはダメですよ!』
回復を担う存在を邪魔に感じたマーダー・ラビットの狙いが、自分へと向けば。
己へと接近してくるのに合わせ、ティアはぐっと握りしめる。
洗礼が施され、破魔と浄化の力を込めた銀の短剣『鮮血のミセリコルディア』を。
そしてその刃をもって、ティアは刺し貫く。
『……!』
悪趣味な悪いウサギを、懲らしめる為に。
そして微笑みながら、ティアはマーダー・ラビットへと告げる。
――きっと、私を殺しに来ると思っておりました、って。
大成功
🔵🔵🔵
シウム・ジョイグルミット
[POW]
もうクリアは目の前ってところだね
時計ウサギの名前を穢した君には、しっかり罰を受けてもらうよ
『Hungry Dumpty』召喚!
料理長さんから美味しい料理をいっぱい食べさせてもらったから、今日は特に強いよー
ダンプティの両腕を弾力抜群のグミに変えて、ウサギを離れた位置から捕獲するように動かそうかな
捕まえたらそのままお菓子に変えちゃうから覚悟してね♪
逃げ辛いように、ボクも離れた位置から護身食器を飛ばして妨害するよ
近づかれたら足下を水飴に変えて動きを制限しちゃうね
お菓子化させたりでウサギの動きが鈍くなってきたら、アリス達に攻撃してもらおうかな
やっぱり最後は主人公の力でラスボスを倒さないとね!
ゲームの国の好感度集めは、首尾良くとんとんとうまくいって。
閉ざされていたお城の門が開き、これでゲームクリア……かと思っていたけれど。
城の門……ウサギ穴を出た先で待ち構えていたのは、この一連の出来事の元凶。
『あらら、でてきちゃったんですね。でしたら……死んでいただきますね!』
いわゆるラスボス、猟書家・マーダー・ラビットである。
けれど、シウム・ジョイグルミット(風の吹くまま気の向くまま・f20781)は逆に確信する。
「もうクリアは目の前ってところだね」
依頼完遂まで、あともうひと頑張りだと言うことを。
それにやはり、シウムは時計ウサギだから。
「時計ウサギの名前を穢した君には、しっかり罰を受けてもらうよ」
時計ウサギを騙った不届きなウサギは、お仕置きです!
そして刹那、シウムが喚んだのは、手足がある巨大な口……召喚した食器集合体。
召喚したら、いつもならばお腹が減ってぺこぺこになるけれど。
「料理長さんから美味しい料理をいっぱい食べさせてもらったから、今日は特に強いよー」
今日は美味しい物を一杯食べたから、絶好調!
ダンプティの両腕を、弾力抜群のグミへと変えて。
マーダー・ラビットを離れた位置から捕獲するように立ち回らせるシウム。
「捕まえたらそのままお菓子に変えちゃうから覚悟してね♪」
そう言いつつも逃げ辛いようにと、自分も離れた位置から護身食器を飛ばし妨害を試みて。
『ほら、近づきまし……!?』
刹那、悪いウサギの足下がとろり甘い水飴に。
そしてお菓子化させたりしてマーダー・ラビットの動きが鈍くなってきたら、アリス達もお手伝い!
そんなアリスたちと一緒に、悪いウサギを懲らしめるべく接敵しながらも、シウムは思うのだった。
――やっぱり最後は主人公の力でラスボスを倒さないとね! って。
大成功
🔵🔵🔵
エドガー・ブライトマン
【白黒】
ボスを倒せば、また平和が訪れるのなら
私は王子として頑張るまでさ
あ、今の私は奇術師なんだったね
ごきげんよう、ウサギ君。私たちは通りすがりの旅の一座さ
あいにくキミに切り刻まれる予定はないよ
私たちの旅は、ゲームを越えて続いていくんだ
アキラ君の【正論】に合わせ
ウサギ君に指先を向けて“Sの御諚”
身体が動かないのが不思議かい?これはタネも仕掛けもありません
奇術師に猛獣使いが揃ったなら、次の演目は解るだろう
アキラ君の仲間たちに、オスカーも加わって
レディも行ってきなよ、目立つのスキじゃない
ねえ、ウサギ君
こういうの「圧倒的なパフォーマンス」っていうんだ
そう、王子様は悪を討つ
絵本作家が言うなら間違いないさ
鵜飼・章
【白黒】
アリラビ城は笑顔につつまれて
めでたしめでたしの筈だったのに
残酷なお伽噺は続くんだね
大丈夫、こちらには王子様がいるんだ
そう、僕らはまだ旅の途中
猛獣使いの僕は言いくるめと催眠術で
困ったウサギさんも手懐けてあげる
当たり前のことを言うけどね…
『人を殺すのはよくない』
聞いてしまったら最後
きみは僕らの【正論】から逃れられない
このお話はハッピーエンドで終わるんだよ
一緒にショーのフィナーレを飾ろうか
エドガーさんの手品で時が止まったら
素敵な仲間達を再び呼んでみよう
鴉、隼、蝶、オスカーさん、皆一斉に突撃だ
最後のレディさんは今日の主役だよ
さあ美しく咲き誇って
悪役は王子様に負けるもの
今度から覚えておくといいよ
ウサギ王が治めるアリラビ城の平和な日常に華を添えた、楽しい喜劇のスト―リー。
誰もが振り返るような旅の一座がさぁご覧あれと、魔法の様なひとときを提供すれば。
みんなの好感度も最高潮、閉ざされていたお城の大きな門も無事に開いて。
「アリラビ城は笑顔につつまれて、めでたしめでたしの筈だったのに」
鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)は、ふっと眼前の存在へと目を遣りつつも、微か首を傾けて続ける。
……残酷なお伽噺は続くんだね、って。
『まだゲームは終わりません、これからは楽しい殺戮ボーナスステージです!』
そうきゃっきゃはしゃいだように紡ぐのは、悪くてこわいウサギさん。
けれど、そんな悪いウサギさん――マーダー・ラビットの思い通りになど、なりはしないから。
だって、章の隣にいるエドガー・ブライトマン(“運命”・f21503)の笑顔は、いまだ勿論キラキラで。
「ボスを倒せば、また平和が訪れるのなら。私は王子として頑張るまでさ」
「大丈夫、こちらには王子様がいるんだ」
そう……彼は残酷なお伽噺を楽しい喜劇に変えてくれる、王子様なのだから。
けれど、エドガーは思い出したようにふと、こう紡ぐ――あ、今の私は奇術師なんだったね、って。
とはいえ、王子様でも奇術師でも、どちらでも大して問題はない。
だって、どちらにせよ、人々を笑顔にすることができる存在に違いないから。
『それにしても驚きました。まさか皆様がゲームを攻略するなんて』
「ごきげんよう、ウサギ君。私たちは通りすがりの旅の一座さ」
そう声を掛けてきたエドガーに、それはご丁寧にどうも~と笑んでから。
僕は殺戮大好き・マーダー・ラビットです! と自己紹介を返し、殺戮ウサギは続ける。
『じゃあ案内しますね! 旅の一座さんたちが、ラスボスの僕に皆様が切り刻まれて死んじゃうステージに!』
ちゃき、ちゃきんっと、両手に握る鋭利な鋏をわざと鳴らしながら。
けれどそんなウサギに付き合っていられるほど、旅の一座は暇ではない。
「あいにくキミに切り刻まれる予定はないよ。私たちの旅は、ゲームを越えて続いていくんだ」
「そう、僕らはまだ旅の途中」
世にも不思議な奇跡を起こしてみせる奇術師のエドガーの言葉に、章は同意するように続いて。
なんていったって章は、動物を操る猛獣使いなのだから……困ったウサギさんも、早速手懐けてあげる。
「当たり前のことを言うけどね……」
――『人を殺すのはよくない』って。
『いや~よく意味がわかりませんね、だって僕は殺戮ウサギですから!』
マーダー・ラビットは章のかました、鵜飼流人間奥義『正論』にそうケラケラ笑うけれど。
章はそんな悪いウサギの声に、ふっと瞳を細める。
……それ人間界で通用すると思う? って。
それにそもそも、もう彼は聞いてしまっているから。
「聞いてしまったら最後、きみは僕らの正論から逃れられない」
――このお話はハッピーエンドで終わるんだよ。
そう、自分のほうがまだ人間的であると。
明らかに人間ではない猟書家なウサギさんに、さすがにそりゃそうだろうというマウンティングを取る章に合わせて。
――これは威令だ。
悪戯が過ぎるウサギへとエドガーが向けるは、右手の指先
刹那、見つめる青の瞳から放たれる威光が、畏怖する心に枷を掛けて。
『……! あれっ?』
「身体が動かないのが不思議かい?」
……これはタネも仕掛けもありません。
そう奇術師らしく言って見せた後、エドガーは章と視線を合わせて。
「奇術師に猛獣使いが揃ったなら、次の演目は解るだろう」
「一緒にショーのフィナーレを飾ろうか」
とくとご覧あれー―奇術師の手品で止まったこの時間は、マーダー・ラビットの為だけの演目を披露。
猛獣使いである章は、フィナーレを一緒に飾ってくれる皆を舞台へと再び喚んで、そして告げる。
――鴉、隼、蝶、オスカーさん。
「皆一斉に突撃だ」
いや……決して彼女のことも、忘れてはいません。
「レディも行ってきなよ、目立つのスキじゃない」
「最後のレディさんは今日の主役だよ」
……さあ美しく咲き誇って、って。
ちょっぴり気分屋さんだけど、それも愛嬌?
だって彼女――レディは、誰よりも華やかに飾ってくれるだろうから。
この残酷なお伽噺を、華やかな喜劇に変えるくらい、気高く美しく。
『なにこれ、全然楽しくないんですけど!』
そう不服そうなただひとりの我儘な観客に、エドガーと章は教えてあげる。
「ねえ、ウサギ君。こういうの「圧倒的なパフォーマンス」っていうんだ」
「悪役は王子様に負けるもの。今度から覚えておくといいよ」
そしてそんな章の言葉にエドガーはこくりと頷き、微笑みを殺戮ウサギへと向けて。
『……な、ッ!!』
ショーのフィナーレを、悪役なウサギが咲かせる赤で飾るのだった。
そう、王子様は悪を討つ――絵本作家が言うなら間違いないさ、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
英比良・與儀
お遊び感覚で物騒な事言うか
されるがままをいいぜ、なんて受け入れる気ももちろんない
何にせよ、ここで倒さねェと帰れないしな
さっさと相手しちまおう
あんま怪我したくねェんだけど、無傷とはいかなさそうだな
懐潜り込んでその腹に一発、近距離から撃ち込んでやるのが本命
それを気取られないように、軽めの攻撃を重ねて水を撃っていく
飛び道具は水で叩き落し即座にやり返す
攻撃は致命傷にならなければ別にいい
でかい攻撃かけてくるなら逆に懐に入るいいチャンスだ
小さいと懐入るにも一層深く踏み込まねェといけなくて
けど、低いとこから攻めていけるのは利点と言えば利点
骸の海の藻屑になってやる気なんかねェんだよ
お前のほうこそ、さっさと沈め
時計ウサギを騙り、皆を迷子にさせ、ゲームの国に置いてけぼり。
そしてさらに――出てきた皆を待ち伏せして、楽しく切り刻まんと。
『では、ラスボスの僕に皆様が切り刻まれて死んじゃってくださいね!』
やりたい放題の悪いウサギ――猟書家・マーダー・ラビットへと花浅葱の瞳を向けて。
「お遊び感覚で物騒な事言うか」
そうひとつ、呆れたように溜息を落としてから。
英比良・與儀(ラディカロジカ・f16671)は、殺戮ウサギへとはっきりと告げる。
――されるがままをいいぜ、なんて受け入れる気ももちろんない、と。
「何にせよ、ここで倒さねェと帰れないしな」
このまますんなり帰してくれないのならば、実力行使に出るだけ。
さっさと相手しちまおう、ときゃっきゃはしゃぐウサギの動向を見遣りつつも思う。
(「あんま怪我したくねェんだけど、無傷とはいかなさそうだな」)
しかし相手は猟書家、無傷というわけにはいかないだろう。
いや、怪我をすること自体は、構わないのだが。
怪我をすると、大袈裟に騒ぐ従者がいるから。
そしてはしゃぐように、そこらへんにある武器を振り回してくるウサギの動きを見据えながら。
軽めの攻撃を重ねて水を撃っていく與儀。
けれど、本命は――懐潜り込んでその腹に一発。
高威力の一撃はむしろ、逆に懐に入るいいチャンス。
飛び道具は水で叩き落し即座にやり返して対応しながらも、慎重に気を窺う。
(「小さいと懐入るにも一層深く踏み込まねェといけないが、低いとこから攻めていけるのは利点と言えば利点」)
そして、大きく振り回された攻撃をかわした、刹那。
――喰らえよ。
近距離から撃ち込んでやるのは、己が生み出した水の重い一撃。
『……!』
そしてぐらり大きくゆれる悪戯が過ぎるウサギへと水の神は言い言い放つ。
「骸の海の藻屑になってやる気なんかねェんだよ」
――お前のほうこそ、さっさと沈め、と。
大成功
🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2020年11月19日
宿敵
『マーダー・ラビット』
を撃破!
|