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それはまるでタコのような

#UDCアース

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#UDCアース


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●タコを見た
 東京都の郊外、ベッドタウン。都心からは電車で40分ほどの内地で、付近を山に囲まれている住宅街。
 マンション群の隙間には小さな公園。夕方、子どもたちが楽しそうにゲームなんかしている。
 子連れのお母さん、散歩中のおばあさん、子どもたち、皆が立ち止まった。
 銀色のタコの群れ。それも人間大。八本の触手を用いてぐにょんぐにょんと歩いている。マンション群の壁を這う銀タコもいる。
「なんだこれ」
 タコの群れは子どもたちに襲いかかる。しかし命を奪う事はなく、触手で子供を持ち上げると夕焼けの彼方へと去っていった。

●サイバネティックメカニカルタコマシーン
 グリモアベースに集まった猟兵達に、ブサイクな猫のケットシーことハンニバル・エルバッキー(キャプテン・ユニバース・f02423)が呼びかけた。
「ぬーん、なんか不思議な予知が見えたんで、念の為通達しておくんぬ……」
 難しそうな顔をするハンニバル。用意しておいたホワイトボードに円を描いて、節がある八本の触手を持った物体を描いた。顔にはゴーグル状の目とクチバシを書き足す。
「こういう銀色したタコの群れがUDCアースの住宅地を襲うんぬ……子どもたちを誘拐して西へと去っていったんぬ」
 自分でも自信なさげだ。変な夢にうなされたのかもしれない、と彼は思った。
「あっちの山に行っても峠道とキャッスルヒル重工のサイバネ工場があるくらいなんぬ」
 ここでキャッスルヒル重工について説明しよう。坂城財閥というUDCアースの財閥を前身に持つコングロマリット企業、キャッスルヒルグループの機械部門だ。
 キャッスルヒル重工は表向きは家電、自動車、素材、エネルギーなど身近な機械関係に多く関わっている。その裏、兵器開発なども行っているのは猟兵にとっては公然の秘密だ。
 猟兵にとっては戦場傭兵向けの銃器製造部門、サイボーグ用のサイバネティック部門、UDCメカニック用の超常機械研究部門のほうが馴染み深いかもしれない。
「ぬーん、機械のタコとサイバネ工場、何か繋がりがあるかもしれないんぬ。まずは機械のタコを捕獲してプログラムを解析してほしいぬ」
 なお、機械のタコは子どもたちを誘拐する目的以外は生物学上のタコと同様に振る舞う、という。その性質を利用してもよい。
「ごめんぬ、キャッツにわかったのはここまでなんぬ。じゃあ転送するんで、いつもどおりあとは流れでヨロシクぬ」
 そう言うとハンニバルはケコケコむせてグリモアを吐き出した。
 送られる先は夕暮れのマンション街。行先で猟兵達を待ち受けるものや如何に。


JUNK.O
 オープニングの閲覧ありがとうございます。頭足類ではオウムガイが好きなJUNK.Oです。
 今回の肝は冒険と考えたいと思っています。
 謎のタコから始まり、ちょっとずつ謎が明らかになっていく、といった感じです。
 出だしこそおふざけ感がありますが、比較的シリアスめ。シリアスじゃないかな。まちょっと覚悟はしておけ。
 ミスリード狙いは全くないので、話の流れに身を任せてタコを捕まえるところから開始です。

 追伸。
 いつも参加とファンレターありがとうございます。ファンレターは返信できませんが気持ち悪い顔でニヤニヤ読ませて頂いております。
 今後も文章力の向上、表現の拡大、誤字の削減に努めてガンバリマス。
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第1章 冒険 『タコ大量発生』

POW   :    タコ殴りにして処理する

SPD   :    タコつぼに収容して処理する

WIZ   :    タコの生態を利用して処理する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●夕焼けに染まりし銀の体
 なだらかな丘陵に立ち並ぶ新築マンション群は夕焼けに照らされ、まるで陸のサンゴ礁のように美しい。
 そんな平凡な午後のベッドタウン、西から来たる怪物体。駆動音すら立てない機械のタコは、その八本の蛇腹節触腕を器用に前後させて進行していく。
 猟兵達が降り立ったのは、マンションが樹立しているベッドタウンの広い自然公園だった。
 大きな国道を挟んで向こう、律儀に信号を待つ人間大の銀色のタコ。怪しい。怪しすぎる。
竹城・落葉
 ……。その奇妙な光景に言葉を失いますが、とりあえず行動をしましょう。
 私は日常用人格の状態で、信号待ちをしているタコさんの隣へ立ち、無表情のまま挨拶をします。そのまま、【礼儀作法】を用いて親しさを感じさせて、適当にお話をしましょう。内容は、食材の高騰についてです。
 ……適当に談笑したところで、我は戦闘用人格に豹変するぞ。冷酷な雰囲気を醸し出しながら無表情で名物竹城を手に持ち、【だまし討ち】からの『支柱一閃』でタコを切り伏せてやる。
 さて、切り伏せた後は、ちょっとだけ味見と行こう。例え機械であっても、タコには変わりあるまい。という訳で、可能であれば、このタコを食すぞ。味はマスター殿に一任する。



●味な真似を
 竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)は多重人格者である。日常人格と冷酷人格を使い分ける事で『仕事』をこなす事が出来る。彼女は日常用の人格で、信号を待つ一匹のタコの隣に立つ。
「こんにちは……いえ、そろそろこんばんはでしょうか」
「……」
「最近は物価の高騰が激しいですね。特に食材でも野菜の価格が上がってしまい困りものです」
「……」
 落葉は無表情で親しげに談笑を始めるが、独り言になってしまう。銀タコはどうやら人語は理解していないようだ。何を話しかけても信号が変わるのを待っていた。歩行者用信号機の隣のランプが減っていき、青信号に近づいている事を告げる。
 信号が青に変わった瞬間、落葉の人格は戦闘用に変化し、無表情のまま殺気を放ち、バールのようなサムライブレイドのような……名物竹城を居合で薙いだ。ユーベルコード【支柱一閃】である。
 斜めに寸断された銀色のタコの球状本体の上半分がずり落ちる。すると――中には本物のタコが入っていた。なんとも面妖な話だが、タコ型の機械の中にタコ。そのタコの頭には複数の機械が繋がれている。中には点滅し何らかの信号を放っていそうな機械も含まれていた。
 目的や行動その他一切はいまだ不明。ひとまず落葉は下半球に収まるタコにかじりついた。落葉の趣味はオブリビオンを食べる事。たとえ機械のタコの中身が何であっても、それこそ本当に全体的に機械であっても、彼女は食べるつもりでいた。
 今回、中にはタコが収まっていたため普通にタコの踊り食いになる。吸盤が吸い付いてやや痛い。それ以外は普通のタコだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

天道・あや
機械のタコ……うーん、一体何が目的で作ったんだろ?……ま、考えててもしょうがないか!とりあえずその銀色タコとっちめてから誰かタコとか機械に詳しい人に任せればいいや!

POW
タコを見つけたら【スカイステッパー】で跳躍からの【これがあたしの思いが乗った重い一撃】でタコの脳天目掛けてドッカーンと攻撃!その後は炎を纏った拳の【属性攻撃】と【グラップル】ぼっこぼこに!


銀だこの目的は知らないけど子供を誘拐しちゃ、駄目なんだからねっ!



●タコの侵略行為
 さて、落葉が一匹のタコを食している間、銀だこは青信号に変わった国道を横断した。
 その先には猟兵達の転送先である自然公園。自然公園の向こうにマンション群。
「とりあえず誰かタコとか機械に詳しい人に任せよう!」
 自身に満ちた顔。アイドル志望だった猟兵、天道・あや(駆け出し猟兵・f12190)が進行してくるタコの群れを見つけ、準備運動を始める。
 タコの群れの進行は止まらない。ユーベルコード【スカイステッパー】で空中を数回蹴り、高く跳躍した後に更にユーベルコード【これがあたしの思いが乗った重い一撃】を繰り出した。
「子供を誘拐しちゃダメなんだからね!どっかーん!」
 跳躍からの急降下パンチである重い思い。タコ型マシンは中のタコごと粉砕され、着撃した自然公園の広場には大きなくぼみが出来た。これは後日、怒られる話なのだが余談になる。
 粉砕されたタコマシンの部品はバラバラに地面に散る。散った部品の中にはキャッスルヒル重工の製造印が入ったICタグも含まれていた。
 事件と重工には何らかの関係があると見ても良さそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
タコ焼きを食べつつ【レプリカクラフト】で蛸壺を用意する。

子供を連れ去る時点でアウトですね。
タコ焼きが美味しいです。
いたいけな子供たちがタコにいけない事されていたらどうしましょう?
タコ焼きが美味しいです。
何としても助けないと。
タコ焼きが美味しいです。
タコは何者かに操られているようです、もしかしたらタコも被害者?
タコ焼きが美味しいです。

蛸壺にタコが収容されたら、イイ感じに処理。
タコ焼きが美味しいです。


銀山・昭平
◆心情
タコは好きだが、機械のタコはあんまり食いたくねぇべなぁ。

◆行動
まずはガジェットショータイムで取り出した人間大のタコつぼのようなものを隠れる場所が少なさそうな場所……公園の丘の麓や砂場にいくつか置くべ。
それでタコどもがタコつぼに入ってくれれば最高だが、もし関係ないところに向かおうとするなら少し遠くから誘導するようにわざと姿を見せてやるべな。
そしてうまく壺に入ってくれたらそっとタコごと壺を回収するべ。どれくらいの重さかわからねぇのが不安だが、なんとかなると思うべ。

◆セリフ例
「そら、壺の中に隠れろっ!」
「しかしこうしてみるとなかなかでっかいタコだべな」



●タコ焼きを食べながら
「子供を連れ去る時点で合うとですね。いたいけな子供たちがタコにいけない事されていたらどうしましょう?」
 “好奇心旺盛で行動力過剰”青葉まどか(人間の探索者・f06729)を一言で表すとそんな感じだ。
「おらぁタコは好きだべ」
 隣に並び立つ背の低いおっさん、銀山・昭平(ガハハ系いなかっぺ親父機械技師・f01103)はドワーフの技師だ。長いヒゲと丸ゴーグル、白髪交じりの髪が特徴的。
 彼女たちは自然公園内に停車していた移動式の露店で購入したタコ焼きを食べながら、ユーベルコード【ガジェットショータイム】、【レプリカクラフト】で人間大のタコ壺を用意した。
 作り出したタコ壺は公園の丘の麓、砂場や広場、いくつかの場所に設置。しばしタコ焼きを食べながら待つ。タコ焼きが美味しい。広場で二人、並んで食べる。
 まどかは考えた。ここまでのタコの状況を見ているとタコも何者かに操られているのでは?タコ焼きが美味しい。
 大きなタコ壺は人間大のタコを捕らえるには充分な大きさを持っていた。広場に置いたタコ壺を見ると一匹の銀だこが引き寄せられていく。昭平は思わず声に出した。
「そら、壺の中に隠れろっ!」
 周囲を確認したあとで銀だこは壺に入る。観察しながらも食べるタコ焼きが美味しい。
 まどかは好奇心に押されてタコ壺の中を覗き込み、銀だこの観察を行ってみた。昭平もそれに続く。銀色にクチバシが付いたタコ。目は黒いゴーグル状。触腕は蛇腹状の節。事前にホワイトボードに書かれていたものとピッタリ一致。外見特徴はそれくらいしかない。
「ふーむ、貴重なサンプルが取れましたね。それにしてもタコ焼きが美味しいです」
「しかしこうしてみるとなかなかでっかいタコだべな」
 さらに好奇心からまどかは昭平に提案をしてみた。
「昭平さん、機械技師……だよね?」
「だべよ!……ああ、そういうこと!」
 昭平は持ち合わせているガジェット工具で機械のタコを分解する。
「んー、UDCアースの機械は仕組みが難しいべ、ガジェットとは大違いだべさ……お、発信機だべ」
「おおー、無傷で捜査材料ゲット。こっちの部品はキャッスルヒル重工のもので間違いなさそう。ほら、印字されてる」
 二人は確信した。今回の誘拐事件、間違いなくキャッスルヒル重工が関わっている。
 なお、捕獲した銀だこの中のタコはタコ焼き屋のおっちゃんに提供したら喜んでタコ焼きにしてくれた。タダで追加のタコ焼きもゲット。
「タコ焼きが美味しいです」
「だべだべ」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

奈々詩・空
POW
タコって結構賢いってきいたけど本当だろかというか中身本物かよ
味には興味はあるけれどまあまずは子供達の安全を確保しないとな

中身が本物なら【フォックスファイア】で周りが無事でも中だけ焼けたりしないだろうか
まあ中が無事でも機械ならどっかしら脆くなってないかな
接近されたら脆そうだったり触手とかのつなぎ目とかに対生命体シャベルで攻撃してみよう
……中身がタコだから対生命体!

子供を誘拐にタコにサイバネ……なんか嫌な予感がしなくもないな
しかしあれだ口調がブレないように頑張ってるけどきっついこれ



●タコを焼きながら
 タコって結構賢いって本当だろうか。というか中身本物かよ。
 そんな事を考えながら、奈々詩・空(日々を過ごす・f00083)は子供たちを安全な場所に誘導していた。
 “やさいいため”と書かれたTシャツを着た彼女は記憶喪失の妖狐。口調が定まらない。
 誘導するも、銀だこの群れは迫りくる。駆動音も立てない不気味な仕様。これまでの猟兵達の行動から、銀だこの中身が本物のタコだということはわかった。
 ――ならば、中身だけ焼けないだろうか?空はユーベルコード【フォックスファイア】を詠唱。10個の狐火を自由に操作出来るこの術。
 全て銀だこの中に透過させるよう発生させた。もつれてもがき、機能を停止する10匹の銀だこ。
「どうやら効果はあったらしいな……」
「きゃー!」
 しかし銀だこのうち1匹が起き上がり、空には目もくれず子供たちの方を目指す。発生座標が惜しかったようだ。
「っと、しぶといねぇ!」
 空は跳躍すると、狐火により歪んだ銀だこの上部表面装甲の隙間へ、自分の身長と同じ、即ち1メートルくらいの対生命体ショベルを突き刺す。子供に近付いた銀だこはもがくこともなく完全に機能を停止した。
「しっかしアレだな、子供の誘拐にサイバネに……嫌な予感がしなくもないな」
 彼女は棒付きキャンディを咥えたまま、子供たちの無事を確認した。全員問題なし。タコは全て処理済み。ひとまずの危機は去った。

●合流、情報共有、タコパ
 猟兵の皆はタコ焼きを食べながら情報を共有した。なにぶんタコの供給過多でタコ焼き屋のおっちゃんは大サービスだ。
 銀だこの制御はリアルタコが行っている。リアルタコは機械に繋がっている。その機械には発信機も付いている。
 発信機の座標を特定するとキャッスルヒル重工の工場を指していることもわかった。そろそろ辺りも日が暮れ暗がりに。
 猟兵達はタコ焼きを食べ終えると、銀だこが来た方角、即ち西の山間、キャッスルヒル重工を目指し、移動を開始した。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『山岳要塞への潜入』

POW   :    忍耐力には自信がある、山間部に潜んで我慢強く調査する

SPD   :    素早さには自信がある、邪教団の信者を拉致して聞き出す

WIZ   :    知識には自信がある、邪教団の残した痕跡を辿り調査する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●キャッスルヒル重工のヒミツ
 キャッスルヒル重工の広大なサイバネ工場。そこは東京都西端の山間にあり、サイボーグ用の部品製造などを行っている。
 24時間稼働する工場。銀だこの発信機もあり、邪教との関係性が疑われる。
 意外にも、猟兵による抜き打ち工場視察、と宣言したところ、すんなりと中に入る事ができた。
 ――さて、猟兵達はこの広い工場のどこから銀だこが来たのかを突き止めねばならない。
 我慢強く身を潜め従業員や銀だこの動きを観察する、素早さを活かして工場内の従業員や警備員を拉致して聞き出す、知識を活かして工場内に残された痕跡を探す、などの手段が考えられる。
 なお、従業員たちは警戒こそすれど表向きは穏便に対応をしてくれるだろう。
 余程工場を荒らさない限りは身分を疑われる、警報を鳴らされる、といった事はない。
天道・あや
いや〜たこ焼き美味しかったなあ〜旅団の皆にも後で教えようっと!……っと!いけない!いけない!今は目の前に事に集中っと!たこ焼き食べて元気回復!今回も頑張らなきゃ!

SPD
こういう時は知ってる人に聞くのが一番!とゆう訳で影の「追跡者の召喚」で従業員を観察!それで一人になった人がいたらすかさず拉致…ごほん!連れ出してお話を聞かせて貰おうかな!

ねえねえ、ちょっと良い?ここの工場に銀色のタコが入ってくの見たんだけど知らない?あれきっと新種のタコだと思うんだよね〜、だから知ってる事があったら教えて!ねぇいいでしょ?おねが〜い〜(上目遣い


青葉・まどか
子供たちが既に誘拐されているから、速やかに事件の解決を目指すよ。

SPD重視

キャッスルヒル重工の工場を調査。

「さーて、何を隠してるんですかね?」
【盗み】【忍び足】を活用して隠密行動。従業員や警備員に隠れて【情報収集】。
【視力】で周囲をよく観察。必要ならば【鍵開け】を使用。

『影の追跡者』を偵察に活用。コソコソしている従業員が居たら追跡調査。

UDCの身内ともいえるキャッスルヒル重工が誘拐に関わっているなんてヤバすぎる。

正直、タコを利用して子供を誘拐なんて理解できない。
目立つし、隠す気無いの?



●潮の香り漂う一帯
「ねえねえ、ちょっと良い?ここの工場に銀色のタコが入ってくの見たんだけど知らない?あれきっと新種のタコだと思うんだよね~、だから知ってる事があったら教えて!ねぇいいでしょ?おねが~い~」
 一人で休憩していた従業員に上目遣いで尋ねる天道・あや。アイドル志望だけあって、自身の魅力をアピールすることには長けている。
「銀色のタコ?」
 従業員は吹き出した。
「あー、抜き打ち視察の試験ですね。はい、何も知りません。これでいいですか?」
 冗談めかしているが、この調子では本当に知らない様子だ。
「う~ん、何も知らないかぁ……」
 残念そうに踵を返したあやは静かに工場内を隠密していた青葉・まどかと合流。従業員や警備員から身を隠し、二人共にユーベルコード【影の追跡者】を走らせる。内部の会話から事件解決の糸口を探る算段だ。通路の先に従業員が二名。彼らを追跡させることとした。
「……さーて、何を隠してるんですかね?」
 まどかは思った。UDCに技術提供をしているキャッスルヒル重工、誘拐に関わっているなんてヤバすぎる。
 おまけにやることがタコを利用して子供を誘拐、不自然だ。
「不自然なんだよなぁ」
「何が?」
「いや、そっちのほう、磯臭いんだよ。だってここ山だぜ?」
「ああ、そういえば確かになんか海っぽいような」
 シャドウチェイサーの二体は、従業員二名が立ち止まったドア。上部には『サイバネティックアーム』という札が掲げられている。
 五感を共有したシャドウチェイサーは当然、その潮の香りも嗅ぎつける。なるほど確かに磯臭い。
「まあ……生体部品も使うし、その都合かね」
「だろうよ」
 従業員たちはそのまま去った。
「お目当てはこの先ですかね?」
「行ってみよう」
 誰も居なくなったのを見て、あやが見張り、まどかが鍵を開ける。ただの鍵ではなく二重パスコードの厳重なセキュリティだったが、解放には成功。
 その先では――機械により、蛇腹構造の触手型の腕が生産されていた。万が一を考えてシャドウチェイサーを斥候として先に進ませる。
 たくさんのタコがいた。銀だこではなくリアルタコがいた。しかし、残念なのは触手腕のテストベッドとして張り付けにされ神経を接続されているだけ。触手腕自体は銀だこのものと一致。
「違ったかー」
 あやが残念とばかりにため息をつく。まどかはしばし考えた。
「でも、この義腕がアレに流用されてるハズ――」
 二人はしばらく身を潜め、シャドウチェイサーでサイバネティックアーム製造ロットを眺める事とした。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

明石・真多子
タコ焼き美味し~!お手伝いしてたら出遅れたけどいっぱい貰ちゃった!

さてと、いたいけなタコちゃん達を利用しようなんて許せないね!
絶対犯人を見つけてタコ殴りにしてやるからね!

う~ん秘密や証拠を探すのって苦手なんだよね~。
そうだ!銀だこになりすまして聞いてみよう!
【タコフラージュ】で全身を銀色にしてそれっぽく振舞おうかな。
手足触手は八本あるし違和感は猟兵効果でなんとかなるでしょ(多分)
携帯端末を口元に持って通信してる風を装って従業員に聞きこもう!
口八丁手八丁でなんとかなるんじゃないかな。

意外と黒幕に近付けちゃうかも?
あと、アタシはキマイラなだけだからタコ語とか分かんないよー。


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携歓迎】
サイボーグ用の部品を転用してる…?まさかね。

この広さなら、従業員が死角で一人になる瞬間も多いはずだね。
【超感覚探知】で、一人で行動してそうな反応に当たりをつけて
接触を図る。
空振りだとしても噂話くらいは聞けるはずだし、
もし邪教の信者だったなら即座にサイキックブラストで無力化、
拘束するよ。
尋問や潜入が得意な仲間がいたら同行を願いたいところだね!



「サイボーグ用の部品を転用してる…?まさかね」
 数宮・多喜(疾走サイキックライダー・f03004)が漏らした呟き。案外当たっている。
 工場はやたらと広い。西端の辺りで多喜は巡回する警備員を眺めている。
 基本的に二人一組。全員、ちょっとした民間軍事会社規模の武装をしている。
 彼女はしばらく観察し、交代のために単独で歩く警備員へと当たりをつけた。
「あの、突然失礼します。抜き打ち視察の猟兵です。……銀色のタコを知りませんか?」
 多喜は警備員へ問い詰める。が、警備員は首を横に振った。ダメか、と思う多喜。そんな多喜の後ろを銀色のタコが通る。警備員は視界に銀色のタコを捉えた。
「悪いね、アンタとはちょいと繋がらせてもらったよ。知ってるね?」
 多喜のユーベルコード【超感覚探知】はテレパスにより相手の気持ちを読む能力だ。動揺し、早く隠れるよう促すサインを感じ取った。
 一方で、多喜の後ろを通った銀色のタコは徐々に赤く変わり、明石・真多子(軟体魔忍マダコ・f00079)が本来の姿を現した。
「えへへ、残念だったね!」
 ユーベルコード【タコフラージュ】はタコの色彩変化能力。応用して銀色のタコにバケた彼女、多喜と連携し、同じようなやり取りを不審な者に当たるまで繰り返していた。
「さて、喋ってもらおう!」
 真多子が警備員に歩み寄る、と、警備員はパーソナルディフェンスウェポンを構えた!
「おっとっ!」
 多喜は両掌から高圧電流を放ち、警備員を感電させた!ユーベルコード【サイキックブラスト】だ。多喜へと感謝する真多子。
「あ、ありがとぉ~~」
「ふう、危なかった。でも、とりあえず疑わしい警備員は捕まえたね。あとは拘束して聞き出すとしようか」
「うん!アタシのタコ殴りの術で脅しちゃおう!」
「……本当にやったら死んじゃうかもしれないから加減してね」
 しばしの後、目覚めた警備員から聞き出せた情報。南西端のプラントでタコのサイボーグ『オクトボーグ』を極秘生産している。
 用途は不明だが、機密として部外秘。同部署や勤務している職員に問われても知らないで通せ、と口止めされている。とのこと。
 自身もオクトボーグの機密を漏洩させぬよう警備を固めるよう指示されているだけで、詳しいことは知らない。それが警備員の供述だった。
 南西端のプラント、そこで生産されていることだけは確かにわかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

竹城・落葉
 とりあえずは、抜き打ちの工場視察という事で潜入する事ができたな。では、あの銀だこがどこから来たかを突き止めるとしよう。
 広大な工場となれば、人が身を隠せるスペースの一つや二つはあるだろう。我は、そうしたスペースに身を隠し、従業員の様子を観察したり、銀だこが現れないか見張るとしよう。
 怪しい従業員や銀だこを見かけたりしたら、気付かれぬように尾行をしよう。
 もし気付かれた場合、従業員なら名物竹城による【早業】で気絶させ、銀だこなら名物竹城による【早業】ですぐに壊して増援を呼ばせぬようにしよう。その行動を取った場合、従業員または銀だこが他の従業員または銀だこに見つからぬよう、物陰に隠して置くぞ。



●銀だこ生産プラント
 真多子からの報告を聞いた竹城・落葉。彼女は仕事用の冷徹な人格を保ったまま、南西端のプラントに身を潜めた。
 屋外の自動販売機の隙間に隠れ、怪しい従業員、もしくはオクトボーグそのものを尾行するのが狙いだ。
 しばし時間はかかったが、サイバネティックアームを積んだ荷台を押す従業員が通る。
 その後ろを着けて行くと、プラントを迂回し……行った先にはカード認証式のエレベーター。
 尾行するには一緒に入らねばならないが、致し方なし。彼女はバールのような名物竹城を早業で振り、従業員を気絶させるとパスカードを奪った。気絶した従業員は工場内のパイプの陰に寝かせておく。
 南西端のプラント、という情報は半分は正解だったが、半分は二重警備の誤情報のようなものでもあった。プラントの地下深く、エレベーターで降りていき、通路を進むその先に――
 リアルタコがベルトコンベアで運ばれ、今まさに複雑な部品を接続されていた。先には半球体が二つ、その下半分と接続されていくサイバネティックアーム。
 オクトボーグ生産ロットは必要最低限の人員だけで稼働している。現場監督と思しきツナギの作業員が見えた。
 静かに近づき、後ろから名物竹城を首に当てて問い詰める。
「タコを生産して何をしている、なぜ子供を誘拐しようとした、言え」
 竦み上がる現場監督はすぐに情報を吐き出した。
「わかった、言うから乱暴はよしてくれ。鋼三郎様だ、鋼三郎様が帰ってきて俺らにアレを作るよう指示を出してきたんだ」
「鋼三郎、とは誰だ?」
「知らんのか、坂城鋼三郎、坂城財閥の末弟。ずっと前に消息不明になっていたはずだったのに、グループの上の方にも報告なしにこっちの工場に――」
「ありがとう」
 そう言うと落葉は名物竹城で軽く現場監督の頭を叩き、気絶させた。放り出して警報を鳴らされても厄介だ。
 彼女はオクトボーグ生産工場を案内すべく、他の猟兵へと通信を送った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

銀山・昭平
大企業の、それもこんな立派な工場に子供を拉致監禁だなんて穏やかな話じゃねぇべな……
しかしたこ焼きは美味かったなぁ。持って帰って皆に食べさせたい旨さだったべ。

◆行動(SPD)
人気の少ない場所に居るであろう信者らしき人物にそれとなく接触し、トイレなり資料室なり倉庫なりに誘導して色々聞き出そうとするべ。
逃げようとするなら降魔化身法も使いながら追いかけて一対一で話せる場所に引っ張り込んで銀だこの事を尋ねるべな。
これだけでかい工場だ、警報を鳴らしたり身分を疑われる以前にも恐らく何もしらない奴も居るかもしれねぇし、あまり騒ぎは大きくしたくねぇべ。



●子供たちの居場所
 落葉が連絡を送る少し前、銀山・昭平は一人、銀だこがどこにいるかを探していた。
 『部外秘』と書かれた怪しい倉庫前に怪しい武装警備員。穏やかではない。ドワーフの昭平とは身長差も70センチ近くある。
「視察だべ」
「ご苦労様です」
「ちょっと聞きたいんだが、銀色のタコを知らんだべ?」
 尋ねた瞬間、武装警備員はパーソナルディフェンスウェポンを昭平に構える!
 咄嗟にユーベルコード【降魔化身法】を用いた彼は、妖怪、悪鬼、幽鬼をその身に宿し自身を超強化!速力と腕力でパーソナルディフェンスウェポンを弾き飛ばし、顎にアッパー!武装警備員は脳震盪を起こしふらつき気絶!
「ハァ、、ハァ、なるべく使いたくなかったんだべ……」
 降魔化身法の代償により吐血する昭平。しかし、この倉庫の奥に何かがあるのは間違いない。
 武装警備員のポケットから鍵を拝借すると、倉庫の扉を開いた。――中は防音処理が施され、拉致された子供たちが座っていた。
「新しい人質!?」
「でもヒゲ生えてる!?」
「ちっちゃいおっさん!?」
 子供たちは昭平を見てざわつく。やれやれ、といった風に昭平は子供たちをなだめた。
「タコじゃなかったけど、大事な収穫だべ……」
 昭平が子供たちに静かに待つ事を促した頃、落葉からオクトボーグ生産工場発見、との連絡が来たのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

奈々詩・空
たこ焼きうめえ

WIZ

邪教……なんか合体とかしそう
まあとりあえず情報が欲しいな【対情報追跡都市伝説】を使ってここで噂になってるものを呼び出してみよう
何をやってるかはわからんけど話題や噂くらいにはそういったの上がってるんじゃないかな

呼び出せたらそれで生臭いにおいがしてる従業員がいたらそいつに追跡を行ってみよう
タコ扱ってる以上は臭いはつきものだろうし

しかし邪教ってさらに生臭く……じゃなくて胡散臭くなってきたなこれ


一郷・亞衿
【WIS】
気になることは山程あるけど、あたしはあたしにしか出来なさそうなことをやっていきましょう。

戦闘スタイルの関係上、<呪詛>の痕跡……最近は残穢とかとも言うのかな?そういうのには<第六感>が働く方なんだよね。この場所のことはよく知らないけど、色濃く呪詛が残留してる所があれば良し。
少し変則的な使い方にはなるけど、『イングロリアス・バスターズ』を使用。恨み辛みを持つ何かの霊がこの場にいて、話が出来そうなら色々訊いてみよう。

……とは言え、もしかしたら邪教団とかそういうのとは関係ない敵かもなあ。何かハイテクっぽい雰囲気だし。
まあ仮にそうだったとしても、UDCアースに存在してる以上は全力で殺すけど。



●鋼三郎のウワサ
 オクトボーグ製造工場へやってきた奈々詩・空と、口元をマスクで覆ったUDCアースの人間、一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)。
「坂城・鋼三郎……とりあえず情報が欲しいな。噂も積み重なれば……」
 空はユーベルコード【対情報追跡都市伝説】を使い、この工場で噂になっている存在を呼び出そうとする……が、なんらかの干渉を受けた。
「ん……?アテがズレた?」 
 アプローチを変えて、ウワサそのものの再現を試みる。残霊とでも言おうか、二名の従業員が噂話をしている光景のリプレイが始まる。
『鋼三郎様が帰ってきたって本当なのかねぇ、数十年音沙汰なかったってのに』
『あぁ、ありゃ本当だ。俺見たよ。でも鋼三郎様はアレもう人じゃないわ』
『どういう意味さ、それ』
『まあ人じゃないっていうかサイボーグになってた』
『行方不明になってた期間となんか関係あるのかねぇ、お上の方にもなんか報告した方がいいんじゃねえの?』
『鋼三郎様本人から禁じられてるんだ、そっとしとこう。たぶん変わり果てた姿を見られたくないんだろう。だってありゃもう――』
 リプレイはそこで途絶えた。亞衿がぼんやりと呟く。
「……もしかしたら邪教団とかそういうのとは関係ない敵かもなあ。何かハイテクっぽい雰囲気だし。まあ、たしはあたしにしか出来なさそうなことをやっていきましょう」
 亞衿は第六感を活かし、呪詛の痕跡を辿る。すると、莫大な呪詛がこの生産工場の先から放たれているのがわかった。
「うわ……なにこれ……」
 念の為、戦闘力のない交戦中の相手に恨みを持つ亡霊の群れを召喚するユーベルコード【イングロリアス・バスターズ】を変則的に用いる。
「亡霊……じゃない、生霊だこれ」
 現れたのはこれも変則的。現キャッスルヒルグループ会長、坂城・鋼一郎の姿がそこに。
 その生霊に反応したのか、亞衿の第六感はビリビリとひときわ強い呪詛がこちらに近付いてくるのを感じ取った。
「まずい!来る!」
 工場の奥、静止中のオクトボーグを弾き飛ばしながら近付いてくる複数の触手状サイバネティックアーム。強い怨念の主、坂城鋼三郎――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『坂城・鋼三郎』

POW   :    神に捧げしこの体
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【高性能なコンピュータ】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD   :    機械触手
【背中の機械触手による薙ぎ払い攻撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    機械化光線
【体の一部を、激痛と共に機械化する光線】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【が機械化され】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠宙夢・拓未です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●鋼三郎の真実
 亞衿が変則的に召喚した老人。キャッスルヒルグループ現会長、鋼一郎の生霊。彼は鋼三郎の気配を悟ると真実を語りだす。
 かつて坂城財閥時代、坂城・鋼三郎は超常機械の研究を始めた。しかし、兄の鋼一郎が作動させた超常機械の暴走によりUDC事件が起きかける。鋼三郎はその責任感から自ら対抗の超常機械を起動。
 事態の収集には成功した。しかし、猟兵でない鋼三郎は超常機械のコントロールがままならず一体化、むしろ邪神を身に宿す事となってしまった。
 身内より邪神と化した者が出るのを恐れた財閥は独自に彼を監禁し存在を秘匿。背中の機械触手は彼の邪神であると同時に超常機械だ。
 以降、鋼一郎は彼を分析して様々な超常機械を発明。UDC組織と秘密裏にコネクションを結ぶことでグループを一大コングロマリットに成長させるに至った。
 そこまでを自白し、生霊は姿を消した。
「鋼一郎ォ……!貴様が憎いぃ……!!」
 オクトボーグを製造し子供を誘拐する、周りくどい手段。企業を利用し、企業を崩壊させる、それが鋼三郎の真の目的。しかし、いまさらキャッスルヒルグループが崩壊してしまえば市民の生活に甚大な影響が出る事は免れない。
 どちらが正しいか、いま考えている暇はない。機械触手はすぐそこまで来ている――!
竹城・落葉
 どうやら、色々と事情があったようだな。しかし、残念ながら、今の我は猟兵だ。故に、貴様を倒さねばならぬ。しかし、タコを用いて誘拐するとは奇想天外だな。もしやこいつ……、天然なのでは?まぁ、そんな事はどうでもいい。
 我は名物竹城を手に持ち、『支柱一閃』で奴を切り伏せるぞ。ロボに変身するなら【鎧無視攻撃】で装甲を無効化し、武器を持って攻撃を仕掛けてくるなら【武器落とし】で武器を叩き落し、無差別攻撃を仕掛けるなら【第六感】で巧みに避けるぞ。機械化によって相手の動きが遅くなっているのか速くなっているのかは分からんが、【早業】と【フェイント】と【残像】の合わせ技で隙を突き、ダメージを与えていくぞ。


天道・あや
【アドリブ連携歓迎!】
どっちが正しいとか悪いとかそうゆうのよくわかんないけど……今あんたがやってる事は間違ってるよ!だからあたしは…私は!あんたを倒して止めて見せる!

真の姿を解放!(今の姿より数十年後24,5歳の姿)そして【サウンドオブパワー】で鋼三郎を止めたい気持ちを歌にして皆のパワーアップ!その後は【スカイステッパー】で跳躍して必殺の【これがあしたの想いの乗った重い一撃】をどっかーんとお見舞いする!

思い出して!貴方が何で超常機械の研究を始めたのかを!


ドゥイット・ナウ
【POW】
もはや普通に考える事も出来ない、か。

そしてこちらも結構ピンチなこの状況。

悪いが市民の生活の影響より
ここを突破することを優先させてもらう。

どうやら無機物と合体してロボに変形できるようだが
そういうの……俺も出来るんでね。
俺も【ビルドロボット】で工場内の静止中のオクトボーグと合体し
可能なら敵と同サイズになって応戦だ。
オクトボーグと上手く合体出来るのなら
相手の機械触手にこちらの機械触手で迎撃。

決め手には欠けるかもしれないが
多少なりとも動きを封じられれば
その隙を他の猟兵が突いてくれるはず。

また敵がダメージを受けたり
損壊部分があれば容赦なく
俺の機械触手で【傷口をえぐる】。

・共闘、行動アレンジ可能



●合体―Unite―
 天井高く広い地下工場の奥よりオクトボーグを弾き飛ばしながら進んでくる触腕。ついに坂城・鋼三郎がその姿を顕にした。半身を機械化し、生気のない目。頭の半分も機械となっている。
 もはや人間に非ず。オブリビオンと化した鋼三郎はまずその触腕を伸ばして周囲のオクトボーグをピックアップしていく。
「私は――私はこの企業を終わりに導く!」
 複数のオクトボーグをその身に組み込んでいく鋼三郎。邪神めいてタコを模した禍々しい3メートルオーバーのロボットへと変化する。
「もはや普通に考える事も出来ない、か」
「どうやら、色々と事情があったようだな。しかし、残念ながら、今の我は猟兵だ。故に、貴様を倒さねばならぬ」
「どっちが正しいとか悪いとかそうゆうのよくわかんないけど……今あんたがやってる事は間違ってるよ!だからあたしは…私は!あんたを倒して止めて見せる!」
 ドゥイット・ナウ(一般猟兵・f04358)、竹城・落葉、天道・あやの三名が邪神タコ型ロボットと化した鋼三郎へと立ち向かう。
 あやは成人女性の真の姿を解放し、サウンドオブパワーで鋼一郎を止めたいという感情を歌に込めた。
「思い出して!貴方が何で超常機械の研究を始めたのかを!」
 だがその一言は鋼三郎の逆鱗に触れた!
「グググ……研究は鋼一郎に利用され……当の私は実験体……!」
 スカイステップを用いて空中に跳躍したあやだったが、合体することでより伸長したサイバネティックアームに巻き取られる。
「きゃあっ!!」
「苦しかろう!だが!私の味わった苦しみはこれほどに非ず!」
「――」
 あやを締め付けるサイバネティックアームが突然寸断される――
「なにっ」
 落葉のユーベルコード、【支柱一閃】により触腕は斬り落とされ、あやが解放された。
「ありがとう、落葉!もう声は届かないみたいね!なら……どっかーん!!」
 あやは自由落下の勢いそのまま、単純で重い急降下のパンチを叩きつけた。ユーベルコード【これがあたしの想いの乗った重い一撃!】だ。
 その思いの一撃は着撃した邪神ロボの足を砕き、地下工場の地面を粉砕!吹き飛ぶオクトボーグ製造ライン!鋼三郎は失った脚の変わりに別のオクトボーグを接続する。
「小賢しい!」
 触腕を切り捨てた落葉に向け、先端に細かい触手が備わった大触腕を複数、鞭のように振るう邪神ロボ!
 しかし、触腕の鞭は落葉の後方より伸びゆく別の触腕と絡まり動きを封じられた。
「おっと……そういうのは俺にも普通に出来る」
 ユーベルコード【ビルドロボット】で邪神ロボと同等の大きさになったドゥイット。
「動きは封じとく」
「助かる」
 落葉はドゥイットに感謝を述べると、届く脚へと装甲を無視したバールのような一撃を与える。敵は内部機械が損傷した片脚をパージする。
 それを狙ってドゥイットの合体オクトボーグは損壊部位へとサイバネティックアームで傷口をえぐる一撃!
「ぐぬ……貴様!」
 鋼三郎は苦々しいといった風な声を漏らした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

一郷・亞衿
もし侵食状況が大したこと無かったのなら、邪神と一体化したあの哀れな爺を何とかしてやれた可能性もあったのかもだけど。
姿を見た感じ、恐らくもう助けるのは無理。だから、極力何も考えないようにして殺す──現実に起こってる事象で"if"の話するのは嫌いだ、本当に。

仲間が機械化光線受けたら『ナイトクローラー』で元に戻せないかな……さておき、相手が巨大化するのであれば更に巨大な体躯で圧し潰してやる。
閻魔天印を組み、『創作怪談:餓者髑髏』を発動。最悪工場破壊してでもいいから、なるべく最大出力で使いたい所。

「……無い方が良いんだよ、こんな力。てめえ本来の遺志はアタシらが継いでやるから、血迷ってねえで早く逝きな」


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携歓迎】

アンタもある意味で被害者って事かい。
でもね、よそ様を巻き込んだ時点で、
アンタは超えちゃいけない一線を超えちまったんだよ!

人と機械がひとつになる意趣返しじゃないけど、
こちらも一心同体、【人機一体】を使う!
触手の嵐を高速機動で避けながら、
たまにバイクに変形して他の猟兵に
機動力を提供。
隙を見つけたら即座にメーザーで攻撃する!
とにかく連携を重視して攻め立てるよ!

人と超常の融合、か……
まさかアイツも……それこそまさか、だよな。



●変身―Metamorphose―
 ドゥイットの合体したロボが足止めしている間にも、感情的な言葉を向ける数宮・多喜。
「アンタもある意味で被害者ってことかい。でもね、よそ様を巻き込んだ時点で、アンタは超えちゃいけない一線を超えちまったんだよ!」
 多喜はユーベルコード【人機一体】で自身のバイク、宇宙カブが変形したパワードアーマーを纏う。多喜の声に反応し、鋼三郎は空いているサイバネティックアームを彼女へと伸ばした。
 しかし多喜は高速移動で回避、また、宇宙バイクに変形してメーザー光線で邪神・鋼三郎ロボを翻弄。
「グヌゥゥ……!」
 鋼三郎は高出力のメーザーにより切断された触腕を次々とパージ。その間に多喜は一郷・亞衿をバイクに変身したその背に乗せる。
 亞衿は多喜バイクにまたがりながら考えた。
  ――侵食状況さえ進行してなければ、あの爺を助けられたかもしれないのに。もう無理だろう――
 そして、考える事を止め、非情につとめる。
 オクトボーグがある限り再生するなら、相手が巨大化するのであれば――上回る巨体で押し潰す。
 亞衿は多喜バイクから跳ぶと、閻魔天印を組んだ。
「“Namah samanta-buddhanam yamaya svaha──”」
 亞衿の身体が変化していく。怪談の紡ぎ手としての力に覚醒した彼女は、巨大な骸骨へと変身。
 みるみると全高を伸ばしゆく亞衿はついに地下工場の天井を突き破り、南西プラントと並ぶほど、全高21メートルに巨大化した。
「なっ……邪神!?」
「警報!警報を鳴らせ!」
 UDC組織に提供する装備を作るためにある程度の知識を持ち合わせている工場職員が、餓者髑髏に变化した亞衿をUDCと見紛うのも無理はない。
 亞衿に向かってパーソナルディフェンスウェポンの銃弾が次々と飛んでくるが、意に介さず鋼三郎に向かう。21メートルの餓者髑髏は簡単に片手で鋼三郎を握りしめた。
 身動きが取れなくなると判断した鋼三郎は合体したロボットそのものをパージし、元の老爺の姿に戻ると、背中の触腕で着地ショックを吸収して降り立つ。
「あれは――鋼三郎様!?」
「なんで鋼三郎様が邪神と!」
「いや、よく見ろ!サイボーグ化している、邪神を討ちに戻って来たんだ!」
 真逆の光景と思われても無理はない。忌まわしきは鋼三郎の方であるが、その哀しい光景を見て餓者髑髏が呟く。
『……無い方が良いんだよ、こんな力。てめえ本来の遺志はアタシらが継いでやるから、血迷ってねえで早く逝きな』
 メーザーが飛び交い、餓者髑髏の巨体が鋼三郎に迫るが、彼はプラントのパイプをサイバネティックアームで器用によじ登り壁移動していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

明石・真多子
亞衿ちゃんに聞いたよ!キミが犯人だね!
憎いのは分かるけど無実のタコちゃん達を巻き込んだのは絶対に許さなんだからね!
キミのねじ曲がったその根性、叩き直すから覚悟しろ!

利用されたタコちゃん達の恨みを晴らすために全力を出すよ。
相手が触手ならこっちも触手で対抗だ!

機械触手には無い生身触手の強み、それはしなやかな弾力と伸縮。
【ヒッパリダコ】で触手を伸ばし、伸ばした分の弾力を活かして高速のマシンガンパンチをおみまいするよ。
一発だけだなんて思わないでね!
四方八方六本の遠距離打撃は相手へ八方塞がりの包囲攻撃しちゃうよ!

いくら触手でガードしたって、歪な機械の触手じゃ防ぎきれないんだから!
タコの力を思い知れ!


青葉・まどか
坂城鋼三郎を止める。

正直、監禁され研究対象にされてきたこの人が、兄やキャッスルヒルグループを憎む気持ちになるのは仕方がないと思う。

…けどね、恨みを晴らすために罪の無い子供たちを誘拐するのは、違うよ。
それは、間違っている。だから私は、貴方を止めます。

SPD重視

常に動き回り、ヒット&ウェイ。
フック付きワイヤーで罠使い、ロープワークを活用して転倒させられないか試す。

敵の攻撃を視力で見切り、可能なら武器受け、カウンターを狙う。

ダッシュ、フェイントから、『シーブズ・ギャンビット』で鎧無視攻撃。
早業で2度攻撃、傷口をえぐる。

無事に戦闘が終了したらUDCに連絡、子供たちのフォローをお願いします。



●追撃―Chase―
 武装警備員の目は全て餓者髑髏へと向かっている。鋼三郎を滅するなら今だ。
 パイプを伝って立体機動をしていく鋼三郎を追うのは青葉・まどかと明石・真多子。
 まどかはフック付きワイヤーで三次元移動、真多子は自前の生身触手だ。
「逃がすかー!」
「まだ追うて来るか!」
 鋼三郎は高速移動しながらも手隙の触手で二人を攻める。見切る彼女達は下へ上へと移動しながら触手を回避。
 まどかが一度ワイヤーを外し落下。ロープワークを駆使し、鋼三郎の触手へとフック付きワイヤーを放つ。
「しまっ……!」
 ワイヤーが巻き付いた触手はひとかたまりになり、鋼三郎の動きを封じる。膝立ち着地するまどか。背中から落ちる鋼三郎。
「恨みを晴らすために罪の無い子供たちを誘拐するのは、違うよ。それは、間違っている。だから私は、貴方を止めます」
「子供たちに手を下す意思など元よりない!」
 ワイヤーを力に任せて引きちぎった鋼三郎は触手による乱れ打ちをまどかへと放つ。斜め跳び、駆け抜けるまどか。
 一度ダガーで斬りかかる。鋼三郎は触手を用いて後方へ退くもそれはフェイント。ユーベルコード【シーブズ・ギャンビット】による早業で鋼三郎の触手を全て斬り捨てる。
「ヌゥッ……!私の腕が……!」
「あとはまかせてー!」
 真多子のヒッパリダコが老爺を空中に引き上げる。
「憎いのは分かるけど無実のタコちゃん達を巻き込んだのは絶対に許さなんだからね!」
 宙に浮く鋼三郎。真多子も脚で壁を蹴り、宙を舞う。
「タコの力を思い知れ!軟体忍法、タコ殴りの術!オラオラオラオラオラオラァ!これは罪なきタコの分!これはタコの分!これも!これも!」
 ユーベルコード【軟体忍法タコ殴りの術】、それは四本の触手と二本の腕から放たれる重たい超高速のラッシュだ。
 無防備な老人と化した鋼三郎に拳がめり込む。
「カハッ!無念……なれど、この状況。私の願いは成就するやもしれぬ。ありがとう、猟兵諸君……」
 全身に拳を受けた鋼三郎は口元を引きつり笑うと、霧散していくのであった。
 工場内は依然、パニック状態が続いている。まどかはUDC組織へ連絡し、事態の収集を急いだ。

●タコの足切り
 翌朝のニュース。“キャッスルヒルグループ、工場爆発事故に伴い会長辞任。新会長は次男、坂城・鋼二郎氏へ”
 UDC組織は今回の事件を非公式に処理すべく、鋼一郎の身柄を拘束、事情聴取。キャッスルヒルグループは超常機械研究部門の永久凍結に至る事となった。
 まさしくタコの足切りに等しいが、市民の生活に多大な影響を与える企業だ。突如解体するわけにもいかない。それがUDC組織が下した措置になった。
 まどかは公園でタコ焼きを食べながら、呟いた。
「なんだか、モヤっとする事件でしたね」
「うん、でも解決はしたよ。残りのタコも子供たちも元の場所へ帰っていったし」
 真多子もタコ焼きを口に運ぶ。タコなのに。
 幸いにして餓者髑髏騒動も、UDC組織の管轄内で起きた事件だった為に外部へ漏れず内密に解決することができた。
 真相を知った工場労働者達がどう思ったかは定かではないが、鋼三郎の無念はある意味では果たされた事となる。
 UDCアースの都内郊外マンション群、小学校へ登校していく児童。機械仕掛けのタコ騒動など忘れ、大企業の重役交代など無関係の市民。今日も穏やかに流れていく日常が、そこにあった――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月31日
宿敵 『坂城・鋼三郎』 を撃破!


挿絵イラスト