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星見る鯨は夢を見る(作者 秋月諒
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#スペースシップワールド  #猟書家の侵攻  #猟書家  #バトラー・サファイア  #クリスタリアン  #漿船 


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●星見る鯨は夢を見る
 微睡む鯨はおねぼうクジラ。
 蒼い星の夢を見て、赤い星の金平糖を探して。
 一緒に泳ぐ誰かを探して、今日もおねぼうクジラは夢を見る。キラキラ光る星の海を、誰かと泳ぐ為に。
「さぁ、描こう」
「君が独りきりにならないように。一人で泳ぐ宇宙が寂しくないように」
「君と共に泳ぐものを」
 星の海を行くクジラの為に、数多描くのがこの漿船の習わし。とびきり良い星が見えた日に、展望デッキでクジラの仲間を描くのだ。
 きらり、ひらり。
 泳ぐのは宝石のサカナ。煌めきをふぅ、と吹き替えて描かれる幻影の友。
「——そのようなものの為に、漿船を使うとは。プリンセス・エメラルドの所有物であったあなたも、零落したものですね」
 或いは、と『バトラー・サファイア』は息を落とす。
「仕事はしやすいのでしょう。あなたの中の異物を、全て排除します。私達は漿船の力を必要としているのですから」

●星の零落
「猟書家の幹部達が動き出したという話は、届いているでしょうか」
 静かな調子でそう告げたのはリオ・フェンブロー(鈍色の鷹・f14030)であった。
「幹部「バトラー・サファイア」がプリンセス・エメラルドの目論む「帝国継承軍の誕生」を実現すべく行動を開始しました」
 プリンセス・エメラルドと言えば、先の戦争——迷宮災厄戦にて姿を見せたクリスタリアンの最長老だ。バトラー・サファイアはプリンセス・エメラルドに仕える女性執事にして、暗殺者にあたる。
「主人の求めるものの為、動くのが務めか矜持か。彼女の行動原理は分かりませんが……、バトラー・サファイアが「漿船(クリスタルシップ)」に忽然と現れるのは分かりました」
 漿船は全てが宝石で出来た神秘の古代宇宙船だ。
「漿船内には「転送装置」を利用して、入り込んで来るようです」
 かつての最長老たるプリンセス・エメラルドだけが知る「転送装置」が漿船の何処かに仕込まれているのだ。
「かの船が、クリスタリアンが太古より使用している旧式の移民船と思えば不思議も無いのでしょう」
 現状では、何処に転送されてくるかは分からない。
「ですが、探す方法はあります。漿船は、失われた技術で建造された船です。微弱ですが「意思」を持ち、住人であるクリスタリアンとのみテレパシーで意思疎通が出来ると聞きます」
 彼等に協力してもらいながら、転送場所を探すしか無いだろう。丁度、船内では星渡りの儀式が行われているという。
「儀式、という程仰々しいものではないようですが……、漿船を星の海を行くクジラに見立て、共に泳ぐ魚たちを宝石を用いて投影するようです」
 魚は感情に反応するという。漿船にも届け、共に遊ぶというアクアリウムは、嘗ては弔いであったという。
「何時しかそれが航海の友となり、儀式の名を持つ楽しみともなったのです」
 夢を見るよりも、数多やることがあった。
 弔いよりも前に進み、生きることより進むべき道があった。
「安穏たるゆりかごで眠ることなど許されぬように。——ですが、漿船に住まう彼等は「漿船」のことを、意思を持つかれのことを忘れてはいなかった」
 彼等の儀式に参加してください、とリオは告げた。
「共に魚を泳がせ、クジラと言われる彼等の漿船に友を描いてください。いきなりのことで、クリスタリアン達も驚いているでしょうから」
 彼等と共に過ごし、遊び——その中で、常と違う変化のある場所があればきっとクリスタリアンは気がつくことだろう。
「そうして教えてくれるはずです。猟兵である私達にも。——では、貴方たちを漿船へと運びましょう。レディ、ミスタ。どうか、お気を付けて」
 グリモアの灯りが淡く灯り、星々の煌めきに似た光を零した。





第2章 ボス戦 『バトラー・サファイア』

POW ●ナイブスストーム
【サファイアでできた無数の暗器】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD ●アカンプリッシュメント・オブ・アサシン
レベル分の1秒で【麻酔針】を発射できる。
WIZ ●サファイア・フラッシュ
【サファイアの肌】から【蒼く眩い閃光】を放ち、【目を眩ませること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エリル・メアリアルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●宇宙に星は沈み
 ——煌めきが、消えていく。
「色が——沈んでいく」
 ぴしゃん、ぴしゃんとシャチと戯れるように跳ねていた魚の色が変わる。深い青、黒に似たそれに、展望デッキに集まっていたクリスタリアン達がざわめく。
 魚の色が変わるのは、漿船との交流もあるが船の修理にも使われるのだという。不調を知るにも役立つのだ、と。
「不安なの? こわいの? くじら、ぼくらのくじら……」
 見逃さないように、瞬きの内に消えてしまいそうなその黒を、見失わないように煌めく魚が寄り添い、やがて——一点へと向かい、黒魚は跳ねた。
「——あそこ」
「うん。第二船橋だ」
 お客人、とクリスタリアンが声を上げる。同時に、高く謳うように鯨の声が響いた。

●バトラー・サファイア
「——声、ですか?」
 カツン、と足音を一つ響かせて、姿を見せたのは幹部「バトラー・サファイア」であった。
「ですが、只の鳴き声であれば不要です。あなたは、プリンセス・エメラルドの所有物であることを自覚し、喜ぶべきです」
 真なる所有者の名を忘れる事はありえない。
 それは、漿船がクリスタリアンが太古より使用している旧式の移民船であるが故か。
「全てを外に捨てなさい。あなたがこれまで育んだ、愛しきクリスタリアン達を。——えぇ、あなたの中の異物、全てをです」
 リリリリリ、と漿船が甲高く鳴く。困惑の中、それでも威嚇を——同時に警告を飛ばす。響かせる。どうか、どうか、と謳うように。この船で長く、共に生き、砕けるまでを見守ってきた彼らに。

 何かがいる、とクリスタリアン達が告げる。第二船橋への移動の途中、顔を上げた彼らが虚空を見据えながら猟兵達に告げた。
「——そいつの提案を否定するって」
「ぼくらの鯨が、ぼくらを守るために全てをかけるなら」
「断って、一暴れするって言うなら、私たちだって戦います」
 鯨の声が響く。高く、強いその音に展望デッキで泳がせていた魚達が追いつき——クリスタリアン達を、猟兵たちを乗せて第二船橋へと運ぶ。 
「——あぁ、あの声は呼び立てだったのね。まぁ、探し回る手間が省けたという点では評価しましょう」
 そこにいたのは、幹部「バトラー・サファイア」であった。展望デッキで儀式が行われていた関係で、第二船橋に住人達の姿は無い。此処に、辿りついた者だけだ。
 猟兵と、共に戦うと告げたクリスタリアン達。その数を眺め、ふ、とバトラー・サファイアは笑う。
「まずはこの異物を片付け、砕き、あなたが否定した結果を見せます。漿船『アステリア』」
 その愚かさを悔やんだとてもう遅い。
 口元、笑み一つ浮かべぬままにバトラー・サファイアは告げた。
「では、あなたたちを排除します。せめて、わたしの仕事を邪魔することなく首を差し出してください」
 或いは、別れの挨拶をした後にでも自ら砕けてください。


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第2章受付期間
1月23日(土)8時31分〜26日(火)

*プレイングボーナス(全章共通)……クリスタリアンや漿船の協力を仰ぐ
 クリスタリアン達は援護射撃を、漿船は倒れそうになれば回復を行います

*2章のみの参加も歓迎です。

*戦場となっている第二船橋は広く、戦闘により計器類が傷つくなどのことはありません(漿船くんが頑張ってガードしてるので大丈夫です)

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