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極楽リラックスは詐欺の技

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●オシャレな方御用達です
 浜辺から少し離れた島にできた健康ランドが話題になっていた。オーシャンビューの景色の美しさは当然として、島の目の前のダイビングスポットが紹介されたことで人気に火がついたのだ。
 オーナーがネット広告に力を入れた結果、キマイラたちが押し寄せてたいへんな騒ぎ。さすがに海はオフシーズンなので、屋内温水プールではしゃいでいる。忙しく立ち働く従業員たちは愛想はともかく有能で、大人数へのドリンクサービスや腕にものをいわせたマッサージサービスなども好評だった。
「ここいいね、温泉もあるんでしょ?」
「でもアトラクションは一通り遊んじゃった感じかな~」
「あ、ランドの人ですか? なんかここで他に遊べるところとか、私たちが知らないことってないかな?」
 連れ立って来たらしい三人組のキマイラが、通りすがった背の高い男に声をかけた。全力全開の愛想笑いでにたりと笑った男が、従業員からタブレットを受け取るととある画面を開いて提示する。
『おすすめは初心者コースの鍼治療とセットのリラクゼーション「しびふわリラックスコース」ですよお』
「えっ、鍼とかやったことない!」
『おやそうなんですかあ? 日頃頑張っていらっしゃる方ほどよく効くものですし、痛みもありませんよお』
「なんかすごくリラックスできそう! 動画アップしたら行ってみようよ」
「今日もよく踊ったからね~。たまにはゆっくりしようか」
 キマイラたちが顔を見合わせた。リラクゼーションとか気になるではないか。なんか名前がすごく気になるけど。
「日頃の疲れを存分に癒してくださいねえ~」
 興味津々になったキマイラたちににたりと笑って、彼はずるずると本館の奥へ引っ込んでいった。今日もカモがいい感じに釣れたようだ。
『ふふふ。あの入魂のリラクゼーションコースを一回でも頼めばこっちものんです。我が「ぽせぽせヘルスランド」から出られなくしてやるのですよお』
 実際来館者はうなぎのぼり。これがウハウハでなくてなんだというのか。
 わが世の春を謳歌する、真冬のポセ男さんなのである。

●海でランドとはこれいかに
 いろいろツッコまねばならないところがあったとは思うが、テス・ヘンドリクス(人間のクレリック・f04950)が一番ダメだと思うところから話は入った。
「この初心者用鍼治療っていうのがね、麻痺毒使った無認可治療ってやつなんだよ!」
 看板に偽りありどころか犯罪だ。コース名の「しびふわ」が麻痺毒部分だろう。しかも若干中毒性があるというからとことんタチが悪い。
 なにしろ従業員は全員がイソギンチャク怪人、毒は彼らのものを流用していたりする。
「このポセ男はね、キマイラフューチャーの世界の街に勧誘担当を送り込んでるんだ」
 ファッションカメラマンを装っているという勧誘担当は、街で口コミ力のありそうな人物を見定めて近づいてくる。そして料金をもつと言って「ぽせぽせヘルスランド」へ連れこむのだ。
 そしてヘルスランドで遊ばせて、頭がふわふわになる「しびふわリラックスコース」の宣伝をネットでさせる。すると噂につられた客がやって来て、片っ端からしびふわにされるという寸法だ。
「悪徳だよこれ。皆で行ってガツンと営業停止に追い込んできちゃってくれないかな」
 アプローチはわりと難しくない。勧誘担当の目につくようにするのだ。
 奇抜なファッションで待ち受けても、鮮やかなダンスや技を披露してもいい。華やかな衣装や美貌で衆目を集めても、カッコよく決めてもいい。とにかく勧誘担当の気を引けば、猟兵を「ぽせぽせヘルスランド」へ連れて行ってくれるだろう。
「一瞬自分が引っ掛かりそうなのがホントもう……みんなも油断しないでね?」
 ふくれっ面のテスが転送準備を始めた。
 いざ、まずはファッションチェックに挑戦だ。


六堂ぱるな
 はじめまして、もしくはこんにちは。
 六堂ぱるなと申します。
 拙文をご覧下さいましてありがとうございます。

●状況
 キマイラフューチャーの海辺の街が舞台となります。
 まずは皆さまにファッションチェックに挑んで頂き、勧誘担当の目に止まって頂きたい。方向性はお任せしますので、自慢のファッションを披露して下さい。勧誘担当としてファッションカメラマンに変装したイソギンチャク怪人が目的地に連れて行ってくれます。

●敵
 「ぽせぽせヘルスランド」にいる従業員は全員がイソギンチャク怪人で、十数体はいることがわかっています。むろんヘルスランドのオーナーでありボスは海神ポセ男ですので、最後は彼と戦って頂きます。戦闘はヘルスランドでのみ発生します。

 シナリオのここだけ出たいな、といった部分のみの参戦も大歓迎でございます。
 皆さまのご参戦をお待ちしております。
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第1章 冒険 『ファッションで敵を誘き寄せろ』

POW   :    【P】といえばパンク!

SPD   :    【S】といえばセクシーorスタイリッシュ!

WIZ   :    【W】ワイルドだろ~?

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴木・志乃
【SPD?】
……ファッションは苦手なんだけどなあ
頑張って着替えてくるか

【服装】

胸にサラシ巻いて無地の黒スーツで男装する
【イメージ】はカッコいい、執事、使用人
シングルスーツ、ノッチドラペル、サイドベンツ
カフスも付けるよ
細身のやつ選んどくね
ネクタイは細目のでよりスッキリとした印象に
たるみのないシルエットは【スタイリッシュ】だし
この世界の服装基準からすると【奇抜】にも見えるかもね?

まあ、前にどっかのイベントで男装やった時の物だけど
……我ながら男っぽい顔立ちだなあ

ヘッドセットマイク装着
路上で男性ボーカルのポップスを音程変えないで【歌唱】し続けるよ【誘惑】
私女の子の歌うような曲苦手だしね
人目引くかな?


清川・シャル
【P】
戦闘着にしてる黒×ショッキングピンクの和パンクで勝負っ
ミニ丈振袖にパニエスカート
ガーターサイハイにレッグウォーマーに高下駄

予めSNSで「【拡散希望】路上ダンスパフォーマンスやります」と流します

情報収集して、1番映えそうな場所で路上パフォーマンスを
コミュ力、誘惑、パフォーマンス使用

【amanecer】を呼び出し軽快なミュージックを流して
軽やかにブレイクダンス
途中で「クラップお願い~!」って誘導したりして皆ノリノリになってもらお!
スカートの中身は何故か見えません
羅刹は身軽なのでアクロバットな技もいける~

葎ちゃんと第六感で息を合わせて、フィニッシュ!

声をかけられたら、満面の笑みで答えましょう!


硲・葎
シャルちゃん(f01440)と同行。
【S】
セクシー系のピッタリシャツに緩めサルエルパンツを着て、ヒップホップを踊って注目を集めようか。
情報収集を使って目立つ場所を
探してみよう。
「よし、このあたりかな?シャルちゃん、スピーカーと音楽お願い!」
コミュ力と礼儀作法を使って観客を巻きこんでダンス!
「ほら、みんなもりあがっていこ!楽しまないと損じゃん?クラップお願い!」
シャルちゃんと第六感で呼吸を合わせていくよ!
みんな楽しんで騒いでくれるかな?
カメラマンが寄ってきたら、にっこり微笑んで。
「ふふ、そういうの興味あるんだ。ぜひ詳しい話が聞きたいんだけど」
言いくるめでうまく誘導しよう。



●いざ、ストリートパフォーマンス(スカウト待ち)
 全星これポップでサイバー、星ぐるみの娯楽とカルチャーと言っても過言ではないのがキマイラフューチャー。ファッションひとつに限ってストリートを見ていても、実に様々なジャンルを楽しめる。
 そんな中で勧誘担当とやらを引っ掛けるには――もう、いろんなジャンルを用意して、どっかの針にひっかかるのを待つしかない。
 そんなわけで鈴木・志乃(ブラック・f12101)は勇を鼓して、路上で自身のファッションを最終チェックしていた。
(「……ファッションは苦手なんだけどなあ」)
 だけど、このキマイラフューチャーで不届きな真似をする者を放ってはおけない。
 胸にはサラシを巻いて、まとうのは無地のタイトな黒スーツ。定番のノッチドラペルは細めのネクタイと幅を揃えて、フロントスタイルがすっきり見えるサイドベンツ。袖にはカフスも忘れない。
 以前どこかのイベントで男装した時の物が役に立った。ここではタイトなスーツというファッションは、いささか奇抜ともとれることだろう。鏡を覗き込むとぽつりと呟く。
「……我ながら男っぽい顔立ちだなあ」
 既に周りでは通りすがりのキマイラたちが期待の目で足を止めていた。ギャラリーができるに任せて、ヘッドセットマイクを装着して歌い始める。
 男性ボーカルのポップスを、音程を変えずに。実は女の子が歌う曲は得意ではない。
 これは思いの外人目を引いたようで、一曲終わる頃には彼女をキマイラのギャラリーがすっかり取り囲んでいた。
 間近でいきなり大きな声がしたのは、二曲目が終わろうとしていた時のことだった。
『シンプルにシてスタイリッシュ!!』
 志乃は目を瞬いた。気がつくと目の前に、山高帽をかぶった白いスーツ……否、スーツもどきを身につけた誰かが立っている。よく見れば頭は髪でなく、うねうね動く触手が帽子を戴いているだけだ。どうみてもイソギンチャク。
「……はあ」
 誘惑も効いてか、とりあえずこのイソギンチャクのツボは踏み抜いたようだ。
『是非当社、「ぽせぽせヘルスランド」へご招待したイのですガいかがでしょう?! アナタのヨうなオシャレな方に宣伝して頂けタら、当社とテも有り難いノですが!』
 来た。期待していた相手が釣れたことに安堵して、志乃は頷いたのだった。

 きっちり下調べをしてパフォーマンスに臨むのも効果的だ。始終どこかでパフォーマンスは行われているが、場所を厳選しSNSを使った宣伝もしておくと注目度も違う。
 SNSに投稿した「【拡散希望】路上ダンスパフォーマンスやります」というメッセージが奏功し、清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)と硲・葎(流星の旋律・f01013)がパフォーマンス予定地へ向かうと、とっくに人だかりが出来ていた。
「よし、このあたりかな? シャルちゃん、スピーカーと音楽お願い!」
「任せて! 皆ノリノリになってもらお!」
 シャルがamanecerを呼び出す。球体型のスピーカーとウーハー群が軽快な音楽を完璧な音質で奏で、それにあわせて二人はそれぞれに踊りだした。
 二人は対照的な魅力がある。
 黒とショッキングピンクの取り合わせの艶やかさは誰もが知るところだ。ましてミニ丈の振袖の裾からのぞくパニエスカート、その下にはガーターサイハイに高下駄とくると、漂う小悪魔感がハンパない。これに最強装備のひとつ、レッグウォーマーがつけば無敵。それがシャルだ。
 一方葎はというと、これはまた別種の魅力だった。スタイルを活かし肌に貼りつくようなセクシー系のシャツに、緩めのサルエルパンツ。カジュアルでいながらデザイン性の高いスタイルは、ストリート系のパフォーマーとして完成されている。
「ほら、みんなもりあがっていこ! 楽しまないと損じゃん? クラップお願い!」
 葎のコミュ力と礼儀作法を駆使した盛り上げは二人の観客を引き込み巻き込んだ。
 シャルは軽やかなブレイクダンス、葎はヒップホップだが、しかしダンスの呼吸はぴったり合っていた。
「クラップお願い~!」
 シャルの応じて観客たちが手を叩く。ワンハンドラビットやウインドミルを披露しても何故かシャルのスカートの中は見えない。その神秘というかスキルに余計観客達は湧き、葎のキレのある動きや軽やかなステップも鮮やかで。リズミカルな音楽とクラップが互いを盛り上げあって一体となる。
 第六感で息を合わせた二人はぴったりフィニッシュを決めた。ギャラリーは歓呼の渦、アンコールやら曲のリクエストやらで大盛り上がりだ。
『少々よろシいでしョうか?』
 人垣を割って前へ出てきて微妙にたどたどしい口調で話しかけてきたのは、志乃に声をかけたのと同じような姿の、つまるところイソギンチャク怪人だった。それも二人。
『私タち、最近流行りの「ぽせぽせヘルスランド」の者でシて』
『この度お二人を当社にお招き致シたく……実はお試し頂きタいリラクゼーションがあるノですよ。無料でご利用頂けますので、お気に召しましたら是非宣伝を』
 直立歩行するイソギンチャクを見上げて、葎はにっこり微笑んだ。
「ふふ、そういうの興味あるんだ。ぜひ詳しい話が聞きたいんだけど」
「うん、気になりま~す!」
 初めて聞きますって顔でシャルも満面の笑みを見せる。かくして、二人もまんまとヘルスランドの招待をゲットした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

パーム・アンテルシオ
麻痺毒…うーん、なるほど…
えっ?いや、お客さんが気持ちいいっていうなら、そういうのもありかなぁ…なんて思ってないよ?
うん…毒をもってなんとやら、っていうし、理解を得た上でなら…?

さておき、今回の怪人は確信犯なんだし。悪徳商人は、退治しちゃわないとね。
ファッションの事、っていうと、あんまり詳しくはないんだけど…

●WIZ
Wといえば和風。着物で存在感を示す…って、どうかな?
一緒に和傘とか持って、どうせなら狐火も周りに浮かせて。
キマイラフューチャーなら、コスプレとかで通らないかな?
むしろ、世界観に合わないからこそ目立つ!とか。
ふふふ…大人っぽく、妖艶な狐の妖怪、みたいな感じで、存在感を示してみせるよ。



 ちなみにパーム・アンテルシオ(桃色無双・f06758)は鍼治療に関して、独自の見解を持っていた。
「麻痺毒……うーん、なるほど……えっ? いや、お客さんが気持ちいいっていうなら、そういうのもありかなぁ……なんて思ってないよ?」
 本当ですかね?
「うん……毒をもってなんとやら、っていうし、理解を得た上でなら……?」
 同意を得てないんでちょっとねえ。
 小首を傾げて目に見えないヒトと話していたパームは、気を取り直して頷いた。
「さておき、今回の怪人は確信犯なんだし。悪徳商人は、退治しちゃわないとね」
 ファッションはあんまり詳しくはないけれど、たとえば和風。
 キマイラフューチャーにも和風はあるが、日常身につけていればコスプレとは存在感が違ってくるものだ。キマイラフューチャーのサイバーでポップな世界では当然、目立つ。
 そんなわけでパームは和傘を手に、周りには狐火を浮かべて着物で街角に立った。浮世離れした妖艶さをたたえた彼女に自然、カメラを構えたキマイラたちが集まってくる。
「こっち見てー! わあ見て、可愛い!」
「可愛い……っていうか、どっかその……」
 艶っぽさに中てられてそわそわする人も出始めた頃、人垣を割ってパームの前に大柄な人物がまろび出た。
『グレイスフル! あノ失礼、リラクゼーションに興味はおアりですカ?』
 ごついカメラを提げたイソギンチャク怪人が、丁重に招待の旨を告げる。パームの笑みがいっそう妖艶さを増した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニィナ・アンエノン
へー、ふわふわになる鍼かぁ!
どんなのかなぁ、ちょっと気になるね☆
まずは勧誘されないとダメかぁ、ファッションとか良く分かんないけど頑張る!
いつものジャケットも可愛いと思うんだけど、キマイラフューチャー的には派手な方がいいのかな?
とゆー事で現地の服屋さんでコーディネート!
この黄色っぽいひらひらした服にしよう!
布少なくてお腹丸出しだけどまぁいっか☆
髪もツインテにして……あ、ついでにネコミミと尻尾も!
キマイラさんになりきって違和感を……無くさなくてもいいんだけどね☆
後はちょいちょい顔やお腹に無造作カラフルペイントを、と。
よーし、キマイラのフードファイターなにぃなちゃん、できあがり!
さって、釣れるかな?



 その隣の区画に乗り込んだニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)も、鍼への興味をそそられていた。
「へー、ふわふわになる鍼かぁ! どんなのかなぁ、ちょっと気になるね☆」
 鍼治療を受ければどんなんかはわかるが、ちょっとオススメは致しかねる。
「まずは勧誘されないとダメかぁ、ファッションとか良く分かんないけど頑張る!」
 気合を入れた彼女はまず、キマイラフューチャーの服屋へ直行した。派手めを目指したイエローのひらひらの衣装は、滑らかなお腹が丸出しになるけど気にしない。
「まぁいっか☆ キマイラさんになりきって違和感をなくしてー、って、無くさなくてもいいんだけどね☆」
 髪は動きに合わせて元気に跳ねるツインテール。ネコミミと尻尾をつけて、顔やすべすべのお腹にカラフルなペイントを施すと、元から小動物的な魅力に溢れていたニィナの魅力はオーバーフローした。店を出て歩いているとキマイラたちが集まってくる。
「ねえねえ、配信とかしてる人?」
「フードファイターの人? 可愛いね~!」
 口々に褒めちぎるキマイラの声に混じって、なんか横からだみ声が割り込んできた。
「んんん、キュート!」
 振り返るとどう見ても直立歩行するイソギンチャクが、我に返って身を乗り出す。
「お嬢さン、当『ぽせぽせヘルスランド』へ招待致シますガいかがでシょう? ソれを動画で配信して頂いテも構いまセん!」
(「釣れたね☆」)
 大きく頷いて、ニィナはにっこり笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリア・ティアラリード
「流石に派手過ぎたでしょうか…?」

改めて自分の服装を見返すと【挑発】的この上ない大胆衣装
マリンリゾートという事でトップスはミニ丈のノースリーブセーラー服

これサイズ全然合ってなくて【存在感】凄い爆乳が本当ギリギリ隠れるだけ
油断してると見えちゃいけない何かが見えてしまいそう
さらに鼠蹊部をかろうじて隠す程度の超ミニスカ、黒のTバック見せパン
しかも【礼儀正しそうな】お嬢様がこの格好という落差が【誘惑】して…

…む、何となくお姉ちゃんそろそろ勧誘されそうな気がします!
数秒先の未来を読み取るUC《サイン・オブ・ニアフユーチャー》でこの後の展開を読み
早速あざとく誘われようと色々脳内趣味レーション開始!

連携歓迎


シェラフィール・ディー
アリアと連携

「ファッション……と言われましても……」
正直困る事この上ないのですが「いつもの私服シェフィちゃんでで大丈夫問題ナッシンッッッ」など、お嬢様に言われましたのでまぁ…
ということで『ローライズのホットパンツにアメリカンスリーブのリブ生地セーター』で…ううん、どうなのでしょうか…?
どうも、メイド服であれば多少の良し悪しはなのですが…え、『誘惑』?
いえ、しておりませんが…は?歩くお尻が左右にムチプリと? …いえその…
(…任務でなければマジ細切れとしたい所。瞳を伏せめに、見た目のどこか嗜虐心を誘うような仕草で…)
(…その演技の裏、きっちり頭に青筋が浮いている事は今は伏せておくべきでしょう…)


アルエット・ブラン
アドリブ絡み歓迎です

「ん、おねーちゃんどこかな…」
アリアおねーちゃんと依頼に参加したんだけど…着替えるの送れちゃってはぐれちゃったかも…
でも、絶対に見つかるよね…探そ…

「これなら恥ずかしく、ないから…大丈夫…」
最初は白と水色のボーダービキニだけ
だけど恥ずかしいから…オフショルの白ミニワンピを着て露出を減らす…ね
え、白だから水着の縞々が透けてる…?
しょうがない、よね…

「ん、なんだか熱いかも…」
スカートパタパタ、足が見える…?
それは、大丈夫…縞々ビキニがチラチラする…?
水着だから、大丈夫だよ…?

「妖しい人、見つかるかな…」
感情表現苦手、だから…声かけてくれるまで待つね…
声、掛けてくれるといいなぁ…



 既にその頃、キマイラフューチャー世界のとある場所で、あまりにあからさまな人垣が出来ていた。キマイラ有志が交通整理するぐらいの勢いだ。
「流石に派手過ぎたでしょうか……?」
 騒然とした雰囲気に、アリア・ティアラリード(エトワールシュバリエ・f04271)が改めて己の衣装を見下ろす。
 なにぶん行き先がマリンリゾートとわかっているので、ノースリーブのセーラー服とミニスカートで来ている。それだけならそう騒ぎにはならなかっただろうが、問題は丈とかサイズだった。
 トップスは存在感しか感じない爆乳がギリギリ隠れているが、彼女が角度を変えたり風が吹いたりすると、なんか公共の場で見えちゃいけないものが見えそうだ。
 スカートもミニを通り越してもはやマイクロミニ、かろうじて鼠蹊部は覆っている程度な上に見せパンは黒のTバック。
 いかにも清楚で礼儀正しいお嬢様がこの格好、もはや誘惑しているとしか思えない。
 その横にいるシェラフィール・ディー(オニキスロード・f03454)はというと、ローライズのホットパンツにセーター。しかしセーターもアメリカンスリーブのリブ生地とボディラインにフィットして、たわわすぎる彼女のスタイルを際立たせていた。
「ううん、どうなのでしょうか……?」
 メイド服であれば多少の良し悪しはわかるのだが、一般のファッションと言われても、正直困ることこの上ない。
でもアリアに「いつもの私服シェフィちゃんで大丈夫問題ナッシンッッッ」とか言われた手前、メイドとしても異母妹としても頷かざるを得ないわけで。
 キマイラ有志によって形成された接近禁止ラインの外に、アリアはふと見慣れた顔を見つけてぱっと笑顔になった。アルエット・ブラン(ゆりかごの月・f03968)がふわふわした足取りでやってきたのだ。
「ん、おねーちゃん、いた……」
 アリアたちと一緒にキマイラフューチャー世界へ来たのだが、着替えが遅れてはぐれていたのだ。絶対に見つかると思って捜していたが、案の定見つけられた。
 当初は白と水色のボーダービキニだけを身に着けていたアルエット、ちょっと恥ずかしくなって服を追加した。
「これなら恥ずかしく、ないから……大丈夫……」
 しかし追加したのはオフショルダーの白いミニワンピ。他の姉妹同様に抜群のスタイルな上、水着のストライプが透けて見えてこれはこれで色々とアブない。
「ん、なんだか暑いかも……」
 スカートをパタパタさせるアルエットに、近くのキマイラが心配そうな声をかける。
「ああっ、お嬢ちゃん、そんな足バタバタさせたら中見えちゃうよ!」
「水着だから、大丈夫だよ……?」
「そうなんだけどそうじゃなくって! ああ、早くお姉さんとこ行くんだ!!」
 頭をかきむしるキマイラに首を傾げて、姉たちの傍へ行く。これでセクシー三人がまとまって、キマイラ有志の交通整理はより忙しそうになった。
「妖しい人、見つかるかな……」
 もちろんアルエットもアピールは苦手なわけで、標的が声をかけてくれるまで待つしかない。むしろ声をかけてくれるといいなぁ、というのが本音のところ。
「……む、何となくお姉ちゃんそろそろ勧誘されそうな気がします!」
 きゅぴーん。アリアの【サイン・オブ・ニアフューチャー】、別名「オネーチャンナンカソンナキガシマス」が反応した。これはカメラマンとやらが間近にいる! もうじき恐る恐る話しかけてくる!!
「では早速趣味レーション、もといシミュレーションをしなくては」
 あざとく誘われる気満々のアリアの予知は無論的中。なんか鼻息荒い感じで最前列にいたカメラ持ちが声をあげた。
『そちらの爆発的にエロいお嬢様がた。マリンリゾートに興味はおありでしょうか?』
 よく見たらイソギンチャク怪人だった。恥ずかしそうにアリアが肩を竦める。
「まあマリンリゾートだなんて素敵。でも私たちなんて場違いでは……」
「とんでもない、むしろぴったり!!」
 ヘルスランドがよく言ったという感じだが、ともあれしおらしめにアリアが首肯し、怪人はあちらですと三人の後ろから案内し始めた。
『それにしても、まるで誘惑されているようですが』
「は? いえ、しておりませんが……」
 怪訝な顔のシェラフィールに、イソギンチャク怪人が浮かれた様子で囁きかける。
『いえ、目の前で貴女のお尻がムチプリ揺れるもので、ええ、つい?』
 華奢な体格のわりにかなりある、胸やお尻のボリュームがそうさせているのだろう。
(「……任務でなければマジ細切れとしたい所……」)
 セクハラだめ絶対。
 今とっても頭に青筋が浮いているけれど、シェラフィールは伏せておいた。ついでに瞳を伏せがちに、恥ずかしそうに。どこか嗜虐心を誘うような仕草を見せる。現場までの案内はもちろん、油断もしてくれたらそれに越したことはない。
 シェラフィールの内心までは露知らず、怪人は上機嫌で案内を続けた。

 かくてこの日のイソギンチャク怪人勧誘部隊は、実にバラエティに富んだメンバーを己の職場へと誘い込んだのだった。カモにしようと目論んで選りすぐった人材が、まさか猟兵たちであろうとは夢にも思っていないのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『イソギンチャク怪人』

POW   :    テンタクル・テンペスト
予め【触手を振り回しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    ウネウネ・アネモネ
自身の肉体を【ウネウネモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    ポイゾナス・ポリプ
【頭部】から【毒針のついた触手】を放ち、【麻痺毒】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●体験コース満喫中(しびふわが待機)
 全星これポップでサイバー、それがキマイラフューチャーだ。
 この惑星に厳密な意味での自然な海はない。だから他の世界で海を知るものからすれば、「海」と言いきられればいささか違和感はあるのは避けられない。
 それでも海をコンセプトとして作られた「マリンリゾート」は案外出来がよく、キマイラの客も随分といて賑わっている。

 三々五々、キマイラフューチャーの世界のあちこちから勧誘されてきた猟兵たちは、優待の無料体験手続きをフロントで済ませると奥へ通された。
 温水プールに景色がよく見える大きなサンルーム、マッサージチェアの並んだリラクゼーション用の離れがあるのを確認。
 さて、どうしよう。
 「しびふわリラックスコース」とやらを頼んで従業員のイソギンチャク怪人たちを少しずつ張り倒していくか。そもそも頼まないで騒ぎを起こして従業員を一か所に集めるか。
 とりあえず温水プールでゆっくりしてからでもいい。作戦は猟兵たちに任されている。
ニィナ・アンエノン
流石にこんな所までバイクや武器は持ち込めないし、やっぱり格闘するしかないかな?
とりあえず水着でも買ってしばらくはプールで遊ぼう!
どんなのがいいかな?やっぱりビキニかな?
あ、準備運動を兼ねて警戒されない様にする為だからね☆
体が暖まったらお待ちかねのしびふわコース!
【グラップル】で頼んでは倒し頼んでは倒しだ!
相手が水着姿ならきっと油断してくれるよね。
怪人に効くか分かんないけど【誘惑】とかして隙を作るのもいいかな?
とどめはフランケンシュタイナーからの押し潰しだ、
どんなに伸びたって締められて投げられたら痛いでしょ!



 日当たりのいい温水プールでまぶしく水を撥ね、ビキニ姿のニィナがターンする。
 一応ここはヘルスランド、武器はまあなんとかなるが、愛用のバイクを持ちこむのは不自然かなとも思えた。そこで敵に警戒させないよう、ニィナは大胆めのビキニに着替えるとプールを満喫することにしたのである。
 準備運動も兼ねて泳いでいると、イソギンチャク怪人がプールサイドへやってきた。
『ご予約のしびふわコースのお時間ですよ』
「ありがとぉ☆」
 施術は小さな離れの中で個別に行われているらしい。離れに案内されて施術ベッドを勧められたニィナは、満面の笑みで怪人の手をとった。
「てい☆」
 可愛い掛け声とは真逆の力学で引き倒され、油断していた怪人はウネウネモードへ移ろうとしたが間に合わなかった。絞めあげられてだらんと崩れ落ちる。そこへ扉を開けて怪人がもう一体入ってきた。
『飲み物などは……』
 一瞬の空白。いくら油断していても、仲間が倒されていれば事態はわかる。
「えっ、やば、召集っ」
 他の仲間を呼ぼうと身を翻した怪人だったが、跳ねたニィナが両脚で頭を締めつけた。
「こう言うのが好きなのかな☆」
 毒針のついた触手に絡まれながらもそのまま一気に回転。柔らかい太股のホールドで巻き込まれ回転した怪人は脳天から床に叩きつけられた。
 【PINCH☆MOUNT☆HAPPINESS】、即ちフランケンシュタイナーだ。
『ごわあ?!』
 哀れ、それきり動かなくなった怪人の上でニィナが快哉を叫ぶ。
「どんなに伸びたって締められて投げられたら痛いでしょ!」
 痛いどころか致命傷だ。せめてもの慰めは、美少女の太股で最期を迎えたことだろう。
 かくてイソギンチャク怪人たちに天罰が下り始めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

パーム・アンテルシオ
さて…どうするか、って言われると。やっぱり、安全を取って行動したいよね。
一応麻痺毒持ちって事は、もしかしたら、もっと強力な毒とかあるかもしれないし。
安全確実、ちょっとずつ仕留めていきたいね。

流れとしては、しびふわリラックスコース?を頼んで、出てきた従業員を倒して、
もう一回頼んだり、担当者が遅いぞーどうなったんのー、って別の怪人を呼んだり…?
…なんか、クレーマーみたいで、ちょっとやりたくないけど。そうも言ってられないよね。

戦い方は…ユーベルコード、二人静火。
爆発したり炎が出たり、なんて騒ぎを起こすだけだからね。
二匹とも、怪人が準備とか私とかに気を取られてる間に、後ろからスコーンってやっちゃって。



 その頃、パームも従業員を呼びとめて「しびふわリラックスコース」を頼んでいた。
(「さて……どうするか、って言われると。やっぱり、安全を取って行動したいよね」)
 イソギンチャク怪人は麻痺毒があるようだが、もしかしたらもっと強力な毒もあるかもしれない。ここは安全確実に、ちょっとずつ仕留めていきたいところ。
『お客さマ、こちラへどうゾー』
 案内されるままについて行くと、案の定他の客のいない離れへ入ることになった。
『鍼は初めテですかー?』
 施術担当の怪人が説明をしている間に頷きながら、パームは【二人静火】起動する。
 どろん、とばかりに黒い炎でできた狐と小さな狐が怪人の後ろに現れた。黒い狐が自身の炎でサイドテーブルに火をつける。
『病みつきニなる方もイらっしゃッてデすね……?』
 煙に気付いて振り返った怪人が見たのは、自分に躍りかかる二体の狐だった。反射的に振り回した触手が黒い狐を薙いだが、大小二匹の狐の体当たりがまともに顎(?)に入って怪人が吹っ飛んだ。怯んだ拍子に隙に黒い炎が触手をジュっと焼く。
『あつ、あつ?!』
 触手を振り回し毒針が放たれたが、二匹の狐は意に介さない。触手や長い手を躱して跳ねた黒い狐のひと蹴りで、とうとう怪人は壁に激突して動かなくなった。
 ちょっと離れて待っていたパームは、おもむろに部屋のコールボタンを押した。スピーカーから別の怪人の声がする。
『どうカなさいまシたかー?』
「まだ担当のヒトが来ないんだけど、まだかな?」
『ええッ?! スぐ参りまス!』
 慌てた声で応じた怪人が通信を切る。
「……なんか、クレーマーみたいだけど。そうも言ってられないよね」
 ちょっぴり良心が痛むパームを、のした怪人をベッドの下へ引きずり込みながら狐たちが見上げていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴木・志乃
【目立たない】ように端末で配信開始
【猟兵配信~怪人討伐潜入調査inヘルスランド~】

…どうも、猟兵配信者のブラックです(小声)
私の格好を見て笑った方は、今晩夢でお会いしましょう

このランド、従業員が怪人だと判明したので
今猟兵達が潜入中です
私も討伐行ってきます


当然しびふわリラックスコースを受けに行く
受ける直前に
ここって無認可治療してるらしいですね~?
それ、麻痺毒でしょ?
何で知ってるかってそりゃ……
私は猟兵だからさ!(叫ぶ【衝撃波】)

集まってきたスタッフ全員【聖者のオーラ】
鈴蘭の毒を塗った【光の鎖】で【武器受け】&攻撃
マイクで増幅した【裁きの言葉】で手早く裁く【衝撃波】

オーラ防御と見切りで攻撃はいなす



 キマイラフューチャーのネットの海に配信開始の通知が流れる。タイトルは【猟兵配信~怪人討伐潜入調査inぽせぽせヘルスランド~】。
 視聴者数のカウントが伸びる中、画面にハンサムスタイルの志乃が映った。辺りを気にしながらの小声をマイクが拾う。
「……どうも、猟兵配信者のブラックです。私の格好を見て笑った方は、今晩夢でお会いしましょう」
 視聴者の反応に先回りで釘をさして笑いをとると、小声のままで続けた。
「このランド、従業員が怪人だと判明したので、今猟兵達が潜入中です。私も討伐行ってきます」
 『応援してる!』、『頑張ってー!』と次々コメントがついていく。
 受付へ向かった志乃は問題のコースを頼むと、案内されるまま離れへ赴いた。もちろん施術を受けるつもりはないので座りもせずに切りだす。
「ここって無認可治療してるらしいですね~?」
 怪人がこきゅ、と首を傾げた。頭の触手が不穏にざわめきだす。
『お客サま? なんデ……』
 油断なく距離を測りながら志乃は微笑んだ。
「それ、麻痺毒でしょ? 何で知ってるかってそりゃ……私は猟兵だからさ!」
『うワっ?!』
 最後の叫びに乗せた衝撃波は全くの不意打ちで怪人を吹き飛ばした。離れの壁に激突して呻くうちに、大声で他の怪人たちが集まってくる。
『何ダ?!』
『こいツ猟兵ダ!』
「貴方はこの世界を害しました。その罪を償ってください」
 三体に増えた怪人たちだったが、【聖者の裁判】の発動で素早い動きが封じられた。毒針つきの触手が志乃めがけ疾ったが、一本は鈴蘭の毒を塗ったしなる鎖に絡め取られる。肩に突き立った毒針も彼女のオーラが阻み、然したる怪我には至らない。
 マイクを握った志乃の声が衝撃波となって、更に二体の怪人を撥ね飛ばした。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリア・ティアラリード
チーム三姉妹連携1:WIZ

更衣室にあったエステ用の一番際どい水着に着替えれば
その黒のマイクロビキニは周囲の視線を【おびき寄せ】て

先に着替え終えていたシェフィちゃん、アルエットちゃんと合流し
離れで「しびふわリラックスコース」を受けます
妖しいミストが炊かれた離れに入り、マッサージチェアでうつ伏せに
たわわな爆乳が鏡餅のように潰れ凄い【存在感】を
際どい水着が食い込むヒップは生意気に突き出され早く、早くと【誘惑】して
左右のチェアでは2人もマッサージの準備を

油断させるため、ここはあえて無防備にエステを受け入れます
触手でオイルマッサージを始められれば
「…ん…ぁっ!」
思わず嬌声が漏れ、慌てて口を押さえますが…


アルエット・ブラン
アドリブ歓迎
チーム三姉妹連携2

「これ…恥ずかしい、よ?」
三人一緒に渡された水着に着替える、けど…
水着は生地がピンクのビキニ…
これ…ほとんど、紐だよ?
もじもじ、しちゃう…
二人は、恥ずかしくないの?

「え、あ…作戦…だよね?」
【しびふわリラックスコース】で…油断させて、倒す…だよね?
え、ここ…で?
良かった、二人が一緒だ…

「あ…んっ!そ、こ…だめぇ…ふぁぁ…」
これ、が…マッサージ?
わ、からないけど…ふわふわ、して変になっちゃう…
ふ、二人に変な、声…聞かれたくない…
けど…我慢、出来ない…

「ふ、二人とも、あんな事…まで…ひゃ!そこダメ…」
無防備、なフリ…いつまで、すれば良いの?
おねーちゃんたち…たすけて…


シェラフィール・ディー
チーム三姉妹連携3

「入り込んだはいいのですが、作戦あるのですよね?」

【しびふわリラックスコース】
お嬢さまと揃いのマイクロビキニ(白)
やわいぷにめのお肉に紐を食い込ませ…
な、なんだか布地も食い込むのですが…

うつ伏せで、むちり胸が押し潰れ腋からはみ出し
閉じたフトモモに押し出されるようにヒップもぷるん浮いて強調されて
って、油断して倒すつもりですよね…?
無防備に受けちゃってる感じでぇ…ン、ぅ…っ
ぬる、ぬるで…しびれるのがちょっと…きもち…っ、じゃなくっ

…お嬢様に動きがなさそうなので(息も絶え絶えに)【刻印呪眼:狂瀾庭園】
たっっっぷり油断して頂いている隙に、触影を伸ばし【生命力吸収】で無力化致しましょう



 そんな騒ぎが起きる少し前のこと。三姉妹も攻略準備を始めていた。
「入り込んだはいいのですが、作戦あるのですよね?」
「これですよ!」
 更衣室でシェラフィールに問い質されたアリアは、エステ用に用意した際どい水着を二人にも手渡した。いやリラクゼーションだというのに水着か。しかもマイクロビキニか!
 おずおずとアルエットが呟く。
「これ……恥ずかしい、よ? これ……ほとんど、紐だよ?」
 そりゃそうだ。アリアは黒、シェラフィールは白、アルエットはピンクときている。もじもじするアルエットを連れて更衣室を出た姉二人は、すました顔で「しびふわリラックスコース」を受付で申し込んだ。
『ハいこちらでスよ~、ご一緒でいいデすね?』
 姉妹と判断されたアリアとシェラフィール、アルエットは同じひとつの離れに案内された。施術ベッドも三つ並んで置かれている。
「え、ここ……で?」
『お一人だとオ寂しいかト思いマして』
 ボディのわりに小柄なアルエット、怪人に気遣われている。
 施術ベッドにうつぶせになるように言われて従った三人だったが、風景がスゴいことになっていた。スタイルがスタイルなので水着から柔肉がはみ出て、胸のたわわが重力と体の間で鏡餅のように潰れている。正直巨乳でうつぶせはかなりツラいこととお察し申し上げます。
「な、なんだか布地も食い込むのですが……」
 戸惑い気味のシェラフィールが呟いたが、マイクロビキニだから是非もない。問題なのは胸ばかりでなく、ほとんど紐の水着が食い込んで押し出されるようになっているアリアやシェラフィールのヒップも大概だった。
 これだけ強調すれば当然で、イソギンチャク怪人たちも鍼を打つ場所の話なんかしながら、さわさわと少なからず不埒な触りかたをし始めている。
 二人の姉が一緒で安心したアルエットだったが、実際に施術が始まると、三人のベッドの間にイソギンチャク怪人が立つことになってイマイチ意思疎通が図れなくなった。
 とはいえ、ここまではまだ想定内。
 油断させるためにアリアは敢えて無防備に施術を受け入れることにした。
『はイ、ではちょっトちくっとシますよ~』
 イソギンチャク怪人が触手の先の毒針をちくりとする。この段階でどこが鍼治療だって話に普通はなるのだが、あいにく三姉妹全員、そのちくっとを受け入れてしまった。
「……ん……ぁっ!」
 思わず声が漏れたアリアが慌てて口を押さえたけれど、じんわりとした痺れが徐々に全身に回り、ふわふわとした心地になってきた。おねえちゃんちょっとうっかりが過ぎる。それはシェラフィールも同じことで。
「……しびれるのがちょっと……きもち……っ、じゃなくっ」
『そういウお客さまも多イんですよネ~』
「あ……んっ! そ、こ……だめぇ……ふぁぁ……」
 姉二人に変な声を聞かれたくないアルエットだったが、我慢ができなくてつい声がもれていた。もちろんしびしびの後はふわふわなので、うっかり気持ちよくなりやすいタイプもいるのである。でもこれは作戦のはずなのだ。
『いヤ~皆さま魅力的ですネ。是非とも当ランドで長らくお寛ギ頂きたイものでス』
『ふわふわヲ長くお楽しみ頂ケるような調整モできますヨ?』
 上機嫌らしいイソギンチャク怪人たちの声が聞こえる。
 無防備、なフリ……いつまで、すれば良いの? 目で問い質そうとしても頭の芯が揺れるようで、アルエットは考えがまとまらなくなってきた。
(「おねーちゃんたち……たすけて……」)
 問いかけるような目にシェラフィールは気付いていた。
 アリアの決行の合図を待つつもりでいたのだが、さっきから一向に姉の反応が見られない。動きがなさそうだと悟った息も絶え絶えのシェラフィールは、頭の奥まで痺れるような感覚に抗いなんとか詠唱をとげた。
「贄刻印、限定解放……顕れ従え、不浄の混沌」
『何ダ?!』
『コれは……猟兵?!』
 三体の怪人たちが事実に気付いたところで手遅れだった。
 解き放たれる【刻印呪眼:狂瀾庭園】。躍るように湧き上がる淫虐卿の十二本の指と、恍惚侯の八本の舌。それらが怪人たちを絡めとり、縛めて生命力を啜る。
 悲鳴もあげられずにぐったりとしていく怪人たちを見据え、息をついたシェラフィールは同じぐらいぐったりしている姉と妹の介抱を始めた。

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

清川・シャル
f01013
葎(りっちゃん)と

…うねうね……
きもっ!
ぶち倒しましょう、ええ、そうしましょう
後ろからUCで爆撃

りっちゃんが身体張ってくれてる、殺らなきゃ

りっちゃんと第六感で息を合わせて
Thorn societyをチェーンソーモードにして攻撃
2回攻撃、範囲攻撃、武器落とし、鎧無視攻撃、 鎧砕き、なぎ払い

ある程度叩き込んだら村雨を抜刀
残像、恐怖を与える、串刺し、生命力吸収、毒使い、マヒ攻撃

間合いに入られたらメリケンサックに氷を帯びさせて殴ります
グラップル、力溜め、傷口をえぐる、怪力、フェイント、全力魔法、属性攻撃

敵の攻撃には見切り、盾受け、カウンターで応戦します

罪、命で償ってくださいね


硲・葎
シャルちゃん(f01440)と。
うわあ、見た目気持ち悪。
分かってたけど、なんともやな相手だな。触手は見切りと残像で避けて、絡ませてみようか?頭部の触手は捨て身の一撃で、毒を食らうつもりで懐に飛び込んでにやりと。
「喰らえビーム!!シャルちゃん、やれ!」ヴァリアブル・ウェポンで吹き飛ばして、衝撃波を叩きつけて、シャルちゃんに第六感で合図を。
「サイボーグなもんでね、毒食らっても手足はなんとか動くんだよ。ありがたいことに。おかげさまでアンタの囮役、できたよ。そこだけは感謝してあげるね!」



 離れから険呑な物音がしていると気付いた怪人たちは、まず受付で点呼した。仲間が五体しかいないことに気がつくと揃って離れの様子を見に向かう。
『これでサボりとかダったら俺ラ激おこでいいヨな』
『所長ニ報告して飯抜きだロ』
 エキサイトして触手をざわざわさせる怪人たちを急襲すべく、背後から接近するシャルと葎が思わず渋面になった。
「……うねうね……きもっ!」
「うわあ、見た目気持ち悪」
 語尾に「。」まで見えるひと言をもらした葎と顔を見合わせて、シャルが立ちあがる。
「ぶち倒しましょう、ええ、そうしましょう」
 生理的嫌悪感を掻きたてる後ろ姿へ向けて、まずは先制の【爆竜戦華】。
「戦場に響きし我が声を聴け!」
 イソギンチャク怪人たちが振り返るのと、彼らの足元に放ったグレネードが爆発するのが同時だった。手近な一体の顔面に愛用の鬼金棒を叩きつけ、村雨の更なる斬撃を加えると力なく崩折れる。
 その間に、吹っ飛んだ四体へは葎が距離を詰めていた。頭の触手がうねうねする怪人を間近に見ると、改めて生理的な嫌悪感が湧く。
「分かってたけど、なんともやな相手だな」
 声を頼りに触手の動きを見切り、掴みかかってくる怪人の懐へ飛び込んだ。数本の毒針が打ちこまれるのを感じはしたが、にやりと笑って掌を向ける。
「喰らえビーム!! シャルちゃん、やれ!」
 まばゆい光芒が走り抜けた。胸に大穴をあけて倒れこむ怪人に代わり、衝撃波を放つ葎へ迫る二体の怪人をシャルは見る。
(「りっちゃんが身体張ってくれてる、殺らなきゃ――!」)
 前線を張る葎が左へ、チェーンソーモードのThorn societyを携えるシャルが右へ。第六感で完璧に呼吸を合わせ、それぞれ怪人と向き合った。
『やっパり、猟兵が……!』
 皆まで言わせず、シャルの鎖鋸が凶悪な音を響かせる。袈裟がけの一閃から薙ぎ払いを食らわせ、ぐうんと伸びてくる腕の軌道を見切って真っ向からもう一撃。
 素早いバックステップで揮われる腕をかいくぐった葎は、怪人の触手が絡まっていることに気がついて思わず笑った。
「サイボーグなもんでね、毒食らっても手足はなんとか動くんだよ。ありがたいことに」
 至近距離からの熱線が怪人の腹に焼け焦げを作り、振り回される腕にカウンター気味でもう一射を食らわせる。
「おかげさまでアンタの囮役、できたよ。そこだけは感謝してあげるね!」
『ぐアっ?!』
 よろめいて一歩下がった横から、まるで幻のように残像を残してシャルが踏み込んだ。
「罪、命で償ってくださいね」
 妖刀村雨。斬れば水が滴るという斬撃は目にも留まらず、二枚におろす勢いで怪人を斬りおろす。声もなくのけぞった体があおむけに倒れて、それきり動かなくなった。

 猟兵たちは遂に、ヘルスランドの従業員であるイソギンチャク怪人を壊滅させた。
 残るは受付の奥にある社長室に陣どる、海神ポセ男を残すのみ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『海神ポセ男』

POW   :    ヒッポカムポスわっしょい
自身の身長の2倍の【金色のたてがみをもつ海馬の引く馬車 】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
SPD   :    クロノス激おこ
【触手の先】を向けた対象に、【麻痺状態にする電撃】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    アムピトリテさまさま
【毒を持つ蟹足】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はレド・ダークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●閉店のお時間です(ご利用ありがとうございました的音楽を準備中)
 従業員が一掃されている状況を、海神ポセ男はまるで気付いていないようだ。
 違法医療行為を離れで行い、プール利用客たちにバレないようにしていたのが裏目に出ている。扉に耳を寄せると鼻歌が聞こえてきた。
 今なら不意討ちを食らわせることができそうだ――初手に彼は何もできまい。
パーム・アンテルシオ
うーん、お気楽っていうか、なんていうか…
手下たちに働かせて、自分だけいい気なもんだよね。
絵に描いたような、悪いお偉いさん。悪代官、って感じだよね。
ふふ。それじゃあ、私たちは、これから悪代官をとっちめる、正義の味方だね。なんて。

…まぁ、その正義の味方が、これから不意打ちをかますんだけどね。
勝てば官軍。勝ってこその正義、っていうやつかな?

ユーベルコード…山茶花。
さて、どうせ不意打ちするなら、そのまま何もさせずに倒しちゃいたいよね。畳み掛けちゃおう。
そういうわけで、私は相手の動きを封じる、暴れさせない事を狙って攻撃するよ。
炎の腕で押さえつける。ふふ、これだけでも熱いんだから、十分な攻撃にもなるよね?


鈴木・志乃
さっきから配信してたのはこの為さ
UC発動

鍼治療と称して麻痺毒をばらまいていた怪人が
有罪だと思う皆さん、応援よろしくお願いします!【礼儀作法】
ガチで行くよ、音量に気をつけて!

【パフォーマンス】重視して戦うよ
初手、【目立たない】ように近づいてから毒を塗った靴で脳天から踵落とし!【毒使い】
間髪入れずにシャウトの【衝撃波】叩き込む
グッモーニンポセ男さん
良い夢見れたかよ?

BGM起動
有名なバトルソングメドレー【コミュ力】
【歌唱】して視聴者と敵の意識を【誘惑】
敵には【衝撃波】攻撃続行
皆一緒に行こうぜ!

【第六感】と【見切り】で避けながら
光の鎖で【武器受け】し、流れるような所作で【カウンター】狙っていく


ニィナ・アンエノン
なるほど、この中かー☆
警戒とか罠とか、全然そんな感じがしないんだよね!
よーし、だったらどーんと行っちゃおう♪
ついに出番だよテンプテーション!
十分助走距離をとって【ダッシュ】で加速!
ゴッドスピードライドで離れの外から壁を突き破ってどーん!
可能なら暴れ回ってミサイルをばーん!
【範囲攻撃】で建物ごと、永遠にグッドナイト!



 扉の脇にぴたりとついて、中の様子を窺ったパームが憤慨した顔になる。
「うーん、お気楽っていうか、なんていうか……手下たちに働かせて、自分だけいい気なもんだよね。絵に描いたような、悪いお偉いさん。悪代官、って感じだよね」
「なるほど、この中かー☆ 警戒とか罠とか、全然そんな感じがしないんだよね! よーし、だったらどーんと行っちゃおう♪」
 パームと内緒話をするように身を乗り出して、ニィナがくふふと含み笑いをもらした。その笑いが移ったようにパームもちょっぴり悪い笑みを浮かべる。
「ふふ。それじゃあ、私たちは、これから悪代官をとっちめる、正義の味方だね。なんて」
 彼女の立派かつもふもふ、魅惑の尻尾がいっぱいに広がった。
「……まぁ、その正義の味方が、これから不意打ちをかますんだけどね。勝てば官軍。勝ってこその正義、っていうやつかな?」
「そうそう☆ ついに出番だよテンプテーション!」
 ノリよく頷いたニィナが愛機を召喚した。その名もテンプテーションZ17カスタム、蒸気エンジンと解析機関を増設した大型バイクである。助走距離をとるべく、ニィナが鼻歌まじりにテンプテーションに乗って離れて行く。
 【CHIMERA FUTURE】を起動し撮影用のドローンを召喚した志乃がくすりと笑った。
「さっきから配信してたのはこの為さ」
 このドローンはステルス機能があり、オブリビオンと戦っている間も志乃の意志に従い動画を撮影してくれる優れモノだ。
「鍼治療と称して麻痺毒をばらまいていた怪人が有罪だと思う皆さん、応援よろしくお願いします! ガチで行くよ、音量に気をつけて!」
 端末には『わるいやつー!』『有罪!』『ブラック応援してるよ!』と次々コメントが溢れる。配信が順調なのを確認して微笑んだ志乃は、パームと目を見合わせてタイミングを計り、ニィナに合図を出した。
「3、2、1、ゴー☆」
 マフラーから勢いよく蒸気を噴きだし、ニィナを乗せたテンプテーションが疾走する。ダッシュから変形して更に加速、一瞬の飛行を経て社長室の壁を突き破った。
『は?! なにい?!』
 虚をつかれて轢かれた海神ポセ男が絶叫したと同時、扉をあけざまパームが【山茶火】の詠唱をする。どうせ不意討ちするのなら畳みかけてしまいたいところだ。
「陽の下、火の下、炎の運命を動かそう」
 目に見えない炎によってむっと熱気が立ち込めた。元より回避の目もないポセ男だが、パームの見えない炎の腕に体を押さえこまれては余計に抗しようがなく絶叫をあげた。
『あっつ! なんかあっついですよお?! ていうか何するんですかあ?!!』
「このまま何もさせずに倒しちゃいたいよね。ふふ、これだけでも熱いんだから、十分な攻撃にもなるよね?」
『非道じゃありません?! じゃなくて、猟兵ですねえぐっふう!』
 パームの呟きに喚き散らすポセ男の背後に近づいた志乃が、彼の頭にまともに踵落としをお見舞いする。くら、と目を回したところへ追い討ちの衝撃波を叩きこんだ。
「グッモーニンポセ男さん、良い夢見れたかよ?」
「はいドーン♪」
 答えが返るより早く、社長室内を床から壁から走ったニィナがミサイルを発射。直撃を受けたポセ男の上半身が、起きあがり小法師のように真横に吹っ飛んでから戻った。
 当然ながら社長室など受付もろとも綺麗に吹き飛び、プールの方では客のキマイラたちが物見高く見物を始めている。
『営業妨害も甚だしくないですかあ?! ちょ、なんかメチャクチャ熱いのに押さえつけられてるし、なんか頭がふぁーってしてきましたよ。誰か毒使ったでしょお?!』
 初手の踵落としで靴に毒を仕込んであった志乃が不敵な笑みを浮かべた。
 それだけで察したポセ男がなんとか触手を一本押さえ込みから引き抜くと、彼女へ電撃を放った。お得意の【クロノス激おこ】らしい。
 全身を鋭い痛みが走ったが、配信から志乃へ寄せられる視聴者の応援が衝撃を和らげた。起動したBGMは名だたるバトルソングメドレー。それに乗せて志乃が歌う。
『その歌を、やめなさいよお!!』
 熱とミサイルと毒で体があちこち赤いポセ男の蟹足が床を削り、縛めから逃れようと――ついでに志乃の足をかき切ろうと一閃した。それを滑らかな身ごなしで躱した志乃が、
「皆一緒に行こうぜ!」
 視聴者を惹きつける叫びを衝撃波として、カウンター気味にポセ男へ叩きつける。
「永遠にグッドナイト!」
 上機嫌のニィナがエンジンをふかし、タイヤを鳴らして回転したテンプテーションが元・社長室にもう一度ミサイルを撃ち込んだ。再びの大爆発の衝撃で吹っ飛んだポセ男は結果として縛めから逃れ、二、三回転してホールで立ち上がった。
『この、猟兵ども……! もう許しませんよお!!』
 恨みのこもった蟹足の一撃はパームへも向かったが、彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべて素早く一転すると距離をとった。
 キマイラの客たちが雪崩をうって施設から逃げ出していく。もちろん一部始終は志乃のドローンが撮影していた。そしてこれから起こることも無制限で生中継されるのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリア・ティアラリード
三姉妹連携1

「…よ、良くもやってくれましたね。ちょっと本気で怒ってます…!」

エステを受けてイソギンチャク怪人を誘い倒すという作戦の言い出しっぺにして
彼らのマッサージテクニックの前に完全ふわふわ屈服状態にされたお姉ちゃん
このままでは二人のお姉ちゃんポイントがストップ安…!

という訳でここはポセさんをボコってV字回復!です

着替えてる暇?そんなのある訳ありません
オイルが残るヌルテカビキニ姿のまま【ダッシュ】で突進
油断して隙だらけの触手をかい潜り《シルバーバック・ランペイジ》
【怪力・捨て身の一撃】のお姉ちゃんパンチ!!
…って、また痺れ触手ですかっ!?でも、今は二人も見てるし負けませんっ!
え?フラグ…?


シェラフィール・ディー
三姉妹連携2
アドリブ歓迎

「まったくっ!結局どういうあれだったのですかっ!」

なんだか結局好き放題されただけの気がします
ふわしび状態で働きましたので、若干足元がおぼつかない上に着替えもできず…

ともあれ後は元凶を倒すのみ
なんだか知らんが喰らえ!というやつです

【胡蝶剣】で電撃、蟹足を捌きつつ――
「ってっ、こ、この格好だと零れますっっ!!?」
やっ、ほんとに暴れて食い込んで…っ、だ、だめなんですけどぉ…っ!?


アルエット・ブラン
チーム三姉妹連携3
アドリブ歓迎

「マッサージ…あんなの、ダメ…」
恥ずかしかった…顔、赤くなってる…かも…
あんな悪い事、だめ…だよ
まだ、ふわふわ…してるもん…

「あぅ…いつもみたいに、動けない…」
水着、さっきのまま、だから…戦いにくい…
ずれちゃうよ…
おねーちゃん、水着…ずれてない…大丈夫?

「ん…当たらないように、頑張る…」
中距離あたりで、糸で攻撃…援護するね?
電撃、は…気を付ける…けど…
当たったら、しびしびしちゃう、よね…
しびしびしたら、座り込んじゃう、かも…


清川・シャル
f01013
葎(りっちゃん)同行

真の姿は鬼神ですよ。

うわ、きも。早々に何とかしましょう。

ぐーちゃん発射!
早業、目潰し、衝撃波、吹き飛ばし

ThornSocietyを片手に敵まで走ります
2回攻撃、範囲攻撃、武器落とし、鎧無視攻撃、鎧砕き、なぎ払い

りっちゃんが零距離射撃決まったら、
村雨でUC発動
残像、捨て身の一撃、なぎ払い、2回攻撃、恐怖を与える、串刺し
生命力吸収、毒使い、マヒ攻撃、属性攻撃
水が桜となって斬撃と共に迸ります

敵の攻撃へは、オーラ防御、盾受け、見切り、カウンター

りっちゃんとの連携は、第六感で合わせます

これで、終わりです、よ…っ


硲・葎
シャルちゃん(f01440)と。
わー、イソギンチャクよりきっもーい!触手に捕まるのは不味いな。
残像と見切りで避けながら切り落としたいね。電撃は食らうと動けないし。衝撃波と零距離射撃、吹き飛ばしを使って動きを奪うよ。
「こんな触手があるから悪いの。
あなたの暴走をなくしてあげるよ?
この手足を取り上げて、ね」
捕まえたらゼロ距離射撃と串刺しと傷口をえぐるでブチブチちぎってあげようね。UCも使っていこう。
「いっちゃえシャルちゃん!これでさよならだ!」
タイミングは第6感であわせていこう。



 若干茹だったポセ男が姿を現したところへ乗り込んだのは、アリアとシェラフィール、アルエットの三姉妹だった。怒り心頭のアリアがずんずんと前へ出る。
「……よ、良くもやってくれましたね。ちょっと本気で怒ってます……!」
 イソギンチャク怪人を誘い寄せて倒そうという作戦の言いだしっぺであるアリア、毒針と触手のマッサージでふわふわの前に完全屈服である。これでは妹二人のお姉ちゃんポイントがストップ安不可避じゃあるまいか。
「マッサージ……あんなの、ダメ……恥ずかしかった……」
「まったくっ! 結局どういうあれだったのですかっ!」
 顔を真っ赤にしてもぢもぢついてくるアルエットに、憤然とアリアに抗議を続けるシェラフィール。これまだ値幅制限効いてるか微妙なラインだ。アリアとしてはここでポセ男をボコってお姉ちゃんポイント奇跡のV字回復を狙いたい。
「あんな悪い事、だめ……だよ……まだ、ふわふわ……してるもん……」
 ふらっふらのアルエットに詰められたポセ男は少しも恐れ入らなかった。
『そうですかあ? 随分とお三方は堪能されたように見えますけどお』
 躱せるもんなら躱してみろってぐらい無造作に、足として使っている触手を一本持ち上げて電撃を放った。着替える暇すら惜しんできたアリアは、ビキニ姿のままでダッシュ。触手をかいくぐるや、怪力を乗せた【シルバーバック・ランペイジ】を繰り出した。
「お姉ちゃんパンチ! お姉ちゃんキック! アンドお姉ちゃんチョップですっ!」
『おふう?!』
 先制攻撃を受けて少し茹だっているとはいえ、ポセ男はオブリビオンであり、決して油断できる相手ではない。しかしそれだけでなく、アリアとて猟兵。妹の前、捨て身となれば攻撃はまともに通った。
 立て続けの重い打撃を叩きこまれて吹っ飛んだポセ男が、柱にぶつかってへし折った。
 気合ではアリアに負けていないシェラフィールも怒りに燃えている。
「なんだか結局好き放題されただけの気がします……ともあれ後は元凶を倒すのみ!」
 ちょうど転がっている敵めがけ、一気に距離を詰めた。
「なんだか知らんが喰らえ! というやつです!」
 三重の残像がポセ男を翻弄する。どこからの攻撃かを見定めることを許さず繰り出された刃は、ポセ男の背をざっくりと割った。
『った、痛い痛いい!』
「ってっ、こ、この格好だと零れますっっ!!?」
 折角決まった一瞬だったが、バタバタとシェラフィールが腕や腿で身体を隠そうと慌てた素振りを見せる。なにせ三姉妹揃って相変わらずのマイクロビキニ。気をつけないと公共の場で見えてはいけないものが(以下略)。
 頭上をかすめた電撃をかろうじて避けたアリアが悲鳴じみた声をあげた。
「また痺れ触手ですかっ!? でも、今は二人も見てるし負けませんっ!」
 気合をいれてキメたのだが、横でぽそりとシェラフィールが呟く。
「……人はそれを、フラグと言うのでは……」
「え? フラグ……?」
 顔を引き攣らせるアリアを余所に、至っていつも通りにシェラフィールが呟く。
「あの電撃には当たらないように気をつけましょう」
「ん……当たらないように、頑張る……」
 アルエットが素直に頷いた。実際、まだ痺れの残る状態な上にこの際どい水着では、闊達な攻撃は望めない。もちろん彼女以上に出るべきところが出ている姉たちも言うに及ばずという状況で。
「やっ、ほんとに暴れて食い込んで…っ、だ、だめなんですけどぉ…っ!?」
 困惑した声をあげるシェラフィールに代わって、アルエットは斬糸を操りポセ男を寄せつけないよう姉たちを死守する。援護に徹していたのだが、水着がずれていないか気になるあまり動きは少し抑え気味となっていて。
「あぅ……いつもみたいに、動けない……」
 結果として、遠距離から電撃を浴びることになった。
「あっ、う……!」
『……痛う。ここらで少し、数を減らさせてもらいたいですねえ』
 へなへなと座りこんだアルエットへ更に蟹足が突き刺さりそうになった寸前、アリアが滑りこんでその一撃を引き受けた。
「おねーちゃん……!」
「シェフィは適切に切断を行うのみです!」
 油断しきりのポセ男のサイドから、残像さえ空間に刻んでシェラフィールが斬りかかった。なます斬りに遭う寸前、触手を駆使して素早く退く――その前へ葎とシャルが割り込んで布陣する。
 三姉妹のどったんばったんの果てに海神ポセ男と対面した二人は、極めて素直かつ率直な感想をもらした。
「わー、イソギンチャクよりきっもーい!」
「うわ、きも。早々に何とかしましょう」
 異口同音とはこのことか。角が伸び爛々と紅く輝く瞳という、鬼神という真の姿を既に顕しているシャルにも断言されたポセ男が叫んだ。
『そんなんで私の不屈のマインドは傷つきませんからねえ!』
 ボディについて言及を避けたのは現実を見ている証拠か。ヒッポカムポスを召喚して乗り込むと、二人を轢かんばかりに向かってくる。
「ぐーちゃん発射!」
 ピンクのグレネードランチャーを構えて元気よくシャルが発射。弾道を操りしたたか頭に叩きつけると、ポセ男はやかましい悲鳴をあげた。とはいえ乗騎を召喚したせいか、大ダメージにはならなかったようだ。
「触手に捕まるのは不味いな」
 電撃は食らうと動けないし。呟いた葎は紙一重で人馬一体の突進をギリギリ見切って避け、至近距離から衝撃波を叩きつけた。すかさず残像すら残して距離を詰めたシャルが薙ぎ払い気味に繰り出した、ピンクガンメタの鬼の金棒が眉間にクリーンヒットする。
『へぶあ?!』
 ダメージよりも勢い余ってポセ男がヒッポカムポスから落ちた。彼が起きあがるより早くむんずと掴んで、葎が諭すように語りかける。
「こんな触手があるから悪いの。あなたの暴走をなくしてあげるよ? この手足を取り上げて、ね」
『え。いやちょっと待って、悪いって言われてもそれ』
 ぶち。葎の手から熱線が迸ったと思うと、茹で蟹の足でももぐように無造作にポセ男の足をもいだ。まさに零距離射撃。仰天したポセ男が他の蟹足で彼女へ攻撃を仕掛ける。
『ちょっとお?! そんなポキポキもぐのやめてくださいって!!』
 悲鳴をあげている間に攻撃を見切られ、ポセ男は瞬くまに4本もの足を失った。もがいてなんとか葎を突き放して転がったところへ、鬼の金棒を振りかざしたシャルが迫る。金棒の表面では凶悪な棘が高速回転中で、何よりそれにポセ男は驚いたようだ。
『ぐおっ?!』
 咄嗟に揮った触手の先から電撃が迸り、危ないところでシャルはなんとか躱した。そしてその間があれば、葎が【血華磔刑】を発動するには充分だった。
「咲き誇れ! 彼岸花!」
 抜き放たれたのは彼岸の花のように赤い刃の刀だ。一閃で刀身がポセ男を捉えて、斬撃で背のヒレが割れ背に深々と突き刺さる。衝撃でポセ男の足元の床がすり鉢状に砕けて傾き、苦悶と驚きの入り混じった声が青いオブリビオンの口からこぼれる。
『がっ……おおっ?!』
 その一瞬に焦点を合わせたシャルと葎の呼吸は、第六感でぴたりと合った。
「いっちゃえシャルちゃん! これでさよならだ!」
『しまっ……!』
「これで、終わりです、よ……っ」
 【百花繚乱・桜舞】、桜模様の鞘から抜ける鞘走りの音の涼やかさ。咄嗟に避けようとした動きも見切ったシャルの眼光からは逃れられず。魅入られたように喉で声を引き攣らせたポセ男を瞬間襲っていたのは、紛うことなき恐怖であろう。
 村雨の刀身を滴る水と光が滑り落ちると、ポセ男の体も一刀両断に斬り裂かれていた。
 一拍の間をおいてぐしゃりと倒れ伏し、海神ポセ男はそれきり動くことはなかった。

 こうして従業員も社長もいなくなった『ぽせぽせヘルスランド』は閉鎖。
 身体をはった一部猟兵の実地調査とみんなの実力行使により、無事に営業停止となったのである。
 しかし、キマイラフューチャーの世界にはまだまだ危険が潜んでいる。猟兵たちの戦いはまだ終わらないのだ! よろしくね猟兵!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月13日
宿敵 『海神ポセ男』 を撃破!


挿絵イラスト