騎士教練艦を救助せよ!狙われた女学生たち
●白き百合花に迫る危機
騎士教練艦。それは才能ある子供たちを時には厳しく、時には優しく教え、将来の各シップを守る騎士たちの学び舎だ。
ホワイトリリィ女学園の騎士教練艦『リリィブライト』。白く花を模した優美さと華やかさ、そして強さを兼ね備えた戦闘艦だ。
宇宙怪獣や海賊など、多くの戦いを潜り抜けてきた『リリィブライト』だが、現在窮地に立たされていた。
「レーダーに増援反応多数!! シールド減衰残り30%です!」
「左舷被弾!! 左舷タレット破損!」
「応急修理を急いで!! 救助要請は!?」
「すでに出しています! でもっこのままじゃっ……!」
「スラスター被弾!! 速度上がりません! 先生っどうしたら!」
画面一杯に移る赤いアラートを前に、騎士教練艦に搭乗していたベテランの女騎士は歯噛みしていた。
なぜ、なぜこのような敵が今さら現れる! これではまるで銀河帝国の再来ではないか!
女騎士は銀河帝国との闘いを生き延びた猛者の一人だ。だからこそ、騎士教練艦の教官に選ばれた。
それゆえに知っている。今騎士教練艦を襲ってきているのは銀河帝国の兵士だと。
このままではこの船は落ちる。そうなれば生徒たちはどうなるのか。
女騎士として、教官として生徒たちを守らなければならない。
「スラスターの応急修理を急がせろ!! 船体を傾け、右舷弾幕を絶えさせるな! シールドセル投入! シールド切らしたら落ちると思え! 急げ!!」
「「「「はいっ!!」」」」
懸命に今やれる限りのことを。
女騎士はいざとなれば、自分自身を犠牲にしてでも生徒たちを逃がすと心に秘め、腰に差したフォースセイバーの柄を撫でるのだった。
●ホワイトリリィ
「みんな、急ぎの依頼よ。手空きの人がいるのなら手を貸してほしいの」
急いでやってきたのか、やや髪を乱しながらグリモアベースに現れたのはフローディア・クレセント(真紅の機工姫・f29912)だ。
彼女の声にこたえ、その場にいた猟兵達が集まると早速といわんばかりに話を始める。
「場所はスペースシップワールド。そこでフォースナイトを育成する騎士教練艦が敵襲を受ける予知が見えたわ。相手は――銀河帝国。あなた達ならどういう相手なのかよく知っているはずでしょ」
銀河帝国。スペースシップワールドを支配していたオブリビオンだ。
銀河皇帝亡き今、いるのは残党程度で決して騎士教練艦がてこずるはずがない相手だが、とある存在の介入により大軍勢を形成している。
「相手は帝国継承軍を自称しているわ。つまり、銀河帝国の復権を企んでいるようね。その一歩として狙われたのが騎士教練艦。未来ある子供たちを皆殺しにしてオブリビオンに作り替えるつもりよ」
もしそうなってしまえば、子供たちが自分たちの手で友達を、家族を殺しあう惨劇が繰り広げられるだろう。
銀河帝国が復権してしまえば、スペースシップワールドに訪れるのは絶望そのものだ。
「皆には帝国継承軍を迎撃してもらいたいの。今から急げば騎士教練艦に取りつかれる前に間に合うわ」
騎士教練艦の周囲を飛び回っているのはクローン騎兵たちだ。帝国の主力兵士であり、数が集まれば戦艦すら落とす力を持つ。
懐かしみを感じる一方、再び猛威を振るい始めたクローン騎兵たちに対し、再度闘志を燃やす猟兵もいた。
「クローン騎兵たちを倒せば彼らを取りまとめる頭――『幹部猟書家』ミニスター・ブラックが現れるわ。猟書家の幹部級のクリスタリアンよ。巨漢の見た目に寄らず、強大かつ狡猾な魔術士よ。かなりの強敵だから気を付けて頂戴」
『幹部猟書家』。アリスラビリンスで暗躍していた強力なオブリビオン達だ。
この戦いは『幹部猟書家』の侵略である。
「厳しい戦いになるとは思うけど、見逃すわけにはいかないわ。あなた達もそうでしょ。我こそは、という有志は私の手を取りなさい」
すっと細く可憐な掌を差し出すフローディア。その手には、女学生たちの未来がかかっている。猟兵達はその手を取ることに、躊躇はしなかった。
暁月
はい。暁月です。今回は『幹部猟書家』の侵略イベントとなります。
大体OPで語った通り、第一章はクローン騎兵たちとの闘いとなります。次は幹部級のミニスター・ブラックとの闘いです。純戦闘シナリオなので、戦闘好きな人は是非どうぞ。
キャバリア歓迎です。生身でも構いません。
宇宙に出る以上、キャバリアは技師たちが宇宙換装してくれるので、何時も通り戦えます。違うのはいくら飛んでも撃ち落されないぐらいですね。
宇宙でのロボット戦闘、やってみたいと思いませんか? ぜひ参加をお待ちしております。
第1章 集団戦
『クローン騎兵』
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POW : ジェノサイダー
【自身の寿命】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【ジェノサイドモード】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD : インペリアル・インテリジェンス
【銀河帝国式戦術ドローン】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ブラスターレイン
【熱線銃(ブラスター)】を向けた対象に、【連続射撃】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:蒼夜冬騎
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ハル・パイアー
「この世界に現れた幹部級の猟書家、か。プリンセス・エメラルドを中心とした銀河帝国の復権を目論んでいると。なるほど、情報閲覧中止。これより強行偵察任務を開始する」
小官はこれより帝国継承軍≪サクセション・フォース≫先遣部隊の撃滅任務に従事いたします
UC<ゴッドスピードライド>起動
基本はクローン騎兵の集合による戦線構築の阻止を目的として行動いたします。
その為に宇宙バイク『N=ムーバー』に[騎乗]してのクローン騎兵に速度で攪乱し対抗。
そして、ブラスターによる[クイックドロウ]射撃にて高速での各個撃破を行うものであります。
また、キャバリエが出撃の際は随伴兵として行動。効率的な攻撃の為に援護を行います。
チトセ・シロガネ
颯爽と現れるマントに覆われたジャイアントキャバリアが船体の先端に立つ。
突然の集中砲火にマントが吹き飛ぶ。
……しかしそこに現れたのは念動力のバリア(UC【アストラル・ブルー】)を纏った青い機体。かつて滅ぼされたサムライと呼ばれるフォースナイトの1人である。
また帝国軍が蘇ったんダネ。なら……出る杭は二度と使えなくしてやるだけネ。これは、ボクからユーたち帝国継承軍とやらへの宣戦布告の狼煙ネッ!!
バリアで吸収したエネルギーをBZファントムに流し、ホーミングレーザーとして乱れ撃ち。
狼煙にしてはちょっとだけは出すぎたかな。まぁいいか。
●派手に狼煙を打ち上げろ。
『リリィブライト』に群がるクローン騎兵たち。
宇宙空間を自由自在に飛び回り、断続的にブラスターの一点集中でシールドを飽和させ、装甲を焼ききっていく。
一人一人は人間大と戦闘艦に比べて遥かに小さくとも、戦闘力は破格。
今はシールドで守っているが、もしシールドが破壊されて艦内に侵入されてしまえば待ち受けてるのは殺戮だ。
クローン騎兵たちに良心なんてものはない。ただひたすらに殺しつくす殺戮兵器だ。
タレットの砲撃を避け、コックピットブロックへと肉薄せんとしたとき、巨大な壁――否、人型兵器ジャイアントキャバリアがクローン騎兵たちの前に立ちふさがる。
クローン騎兵たちは冷静にブラスターの一斉射撃を放つと、ジャイアントキャバリアは避けることもなくすべて直撃し、その身が炎上していく。
戦闘艦に乗っていた女生徒たちは悲鳴を上げた。助けに来てくれた援軍が、自分たちの目の前で殺されてしまったのだ――そう思っていた。
バサリと身を包んでいたマントが炎とともに翻り、そこに現れたのは念動力のバリアを纏った青い機体。かつて滅ぼされたサムライと呼ばれるフォースナイトの1人でチトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)ある。
それに並ぶように一機の宇宙バイクが颯爽と現れる。銀の髪をなびかせ、蒼き瞳を持つハル・パイアー(STUFFED MAN・f00443)には確かな戦意の炎が宿っていた。
「この世界に現れた幹部級の猟書家、か。プリンセス・エメラルドを中心とした銀河帝国の復権を目論んでいると。なるほど、情報閲覧中止。これより強行偵察任務を開始する」
「また帝国軍が蘇ったんダネ。なら……出る杭は二度と使えなくしてやるだけネ。これは、ボクからユーたち帝国継承軍とやらへの宣戦布告の狼煙ネッ!!」
宣戦布告といわんばかりに、チトセが駆るヴィクセンからホーミングレーザーが掃射される。
あの時身を守ったバリア――チトセのユーベルコード【アストラル・ブルー」により放たれたブラスターのエネルギーを吸収、BZファントムへと流し込み集まったクローン騎兵たちへ向けて一斉に放ったのだ。
ホーミングレーザーはクローン騎兵たちを追尾し、その身を焼き焦がしていく。
逃げ回り、ブラスターを放つもそれを遮るようにハルが駆け、攻撃の妨害とともに援護射撃でブラスターを放ち、クローン騎兵がもつブラスターを撃ち落す。
「小官はこれより帝国継承軍≪サクセション・フォース≫先遣部隊の撃滅任務に従事いたします!」
ハルはキャバリアを駆る仲間が来たときは随伴兵として動くことを考えていたのだ。
宇宙バイク『N=ムーバー』の【ゴッドスピードライド】にて高速機動でかく乱しつつ、ブラスターの連射で場を搔き乱し始めるハル。
場を蹂躙するホーミングレーザー、そして圧倒的速度で走り回るハルに対し、クローン騎兵たちもブラスターや銀河帝国式戦術ドローンで応対するも、火力も速度も猟兵達が上。数ではクローン騎兵たちの方が上だが、地力が違いすぎたのだ。
数の利を生かし、応戦していくも次第に押されていき、あるものは引かれ、あるものはレーザーの餌食となり宇宙から消えていく。
「狼煙にしてはちょっとだけ派手すぎたかな。まぁいいか」
「派手な方がよいであります――猟兵達がいるぞと、宣戦布告にはぴったりでありますからな。次が来るでありますよ」
「よし、じゃあ行こうか!」
再度向かってくるクローン騎兵たちへ向けてハルとチトセは戦闘艦を、少女たちの未来を守るために宇宙を駆けていく。その背を女生徒たちは羨望と憧れの目で眺めていたのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
シン・ドレッドノート
アドリブ連携OK
いよいよ現れましたか。
猟書家によって、いつか帝国残党が再集結するとは思ってましたが。
さぁ、キャバリエの宇宙での初戦闘ですね。整備は万全です!
「シン・ドレッドノートは貴紅で行きます!」
元々、スペースバイクで宙間戦闘には慣れてますから、すぐに慣れるでしょう。クローン騎兵とは何度も戦ってますし。
「この船には弾一発も当てさせません!」
最接近している敵との距離を一気に詰めると、【乱舞する弾丸の嵐】でR/BSスナイパーライフルを複製。前面に展開して弾幕を張ります。
ドローン召喚されたら、最優先でドローンを狙い撃ちます。
接続が切れた直後は動揺で動きも鈍くなるでしょうし、各個撃破していきますね。
ユーリー・ザルティア
スペースシップワールドかぁ…
黒いけど…静かで…どこまでも続く宙の世界。
クロムキャバリアの空の向こうもこんな感じなのかなぁ。
愛機のキャバリアを宇宙仕様に改装して出撃だよ。
量産型のパールバーティにはARICAを搭載して無人運用だよ。『遊撃』からの『援護射撃』よろしくね。
うん。少しおかしな感じだけどボクの『操縦』テクならすぐに対応可能だね。
その程度の攻撃、『瞬間思考力』で回避方向を一瞬で判断して回避するよ。
ファイナルブレイカー・モードを発動。
強化したアストライアの『制圧射撃』とダークマンティスの『レーザー射撃』を拡散モード『範囲攻撃』で敵をまとめて迎撃する。
アドリブや他猟兵との連携はOK
星川・アイ
【行動:SPD】アドリブ・連携歓迎
宇宙戦か~……3次元機動って慣れてないんだよね
でも女の子達の命がかかってるし、気合い入れてみるか!
というわけでジェナスを換装してもらって出撃
世界が違うから殲禍炎剣の事は考えずに全速力で向かうね
まずはスカイアイで【偵察・索敵】して敵の数や侵攻ルートを把握。でもって敵の注意をこっちに向ける為にスレイプニルで【先制攻撃・威嚇射撃】。食いついたら【推力移動】で教練艦から遠ざかるように【おびき寄せ】るよ
宇宙でもサイドブースターを駆使した機動はツカエルみたいね
後はUCでロボット兵を召喚して【集団戦術】。ドローンが見えたらスレイプニルで撃ち抜くよ(スナイパー)
●宙を駆る異世界の騎兵達
宇宙空間に出たシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)、ユーリー・ザルティア(自称“撃墜女王”(エース)・f29915)、星川・アイ(男の娘アイドル風プロゲーマー改めバトルゲーマー・f09817)の三人は初めてキャバリアでの宇宙戦闘で各々に感想を漏らす。
「猟書家によって、いつか帝国残党が再集結するとは思ってましたが、いよいよ現れましたか。シン・ドレッドノートは貴紅で行きます!」」
シンはいずれ来るだろうと思っていた帝国残党が本格的に動き出したことについて
「スペースシップワールドかぁ…黒いけど…静かで…どこまでも続く宙の世界。クロムキャバリアの空の向こうもこんな感じなのかなぁ。ARICA、『遊撃』からの『援護射撃』よろしくね」
ユーリーはクロムキャバリア世界での遥か空の上の世界のことについて考えながら、信頼するAIに量産型キャバリア量産型キャバリア“パールバーティ”を任せ――
「宇宙戦か~……3次元機動って慣れてないんだよね。でも女の子達の命がかかってるし、気合い入れてみるか!」
星川は不慣れな三次元の戦いでどこまでやれるか、されど女の子の命には代えられずいつも以上に気合を入れて――三人とも各々に宇宙用に換装されたキャバリアで宇宙を駆ける。
転移の関係上、現場に直通では無理だったが速度が乗った他の猟兵達はものの数十秒で騎士教練艦『リリィブライト』に駆けつけることができた。『リリィブライト』の周囲にはおびただしい数の銀河帝国の先兵、クローン騎兵が展開し、ブラスターでシールドを削りながら装甲にダメージを与えていた。
そのままの勢いでクローン騎兵へとかけていく三人。
いつもと違う無重力空間だが、そこは三人とも手練れの猟兵。直ぐに操作に慣れ、何時も通りの動き――否、この世界には忌むべき殲禍炎剣がないのだ。
空を駆ける本懐を得た猟兵達は気兼ねなく全速力で飛ぶ。
先んじて星川がスカイアイにて敵の数、侵攻ルートを把握、即座にその情報をシン、ユーリの両名と共有していく。
「アタシが引き寄せるから、釣れたのを宜しくっ♪」
星川は目立つようにスレイプニルで先制攻撃で掃射する。威嚇攻撃だが、クローン騎兵たちを釣るには十分。
最も数が集中していた部分に打ち込んだ甲斐もあり、かなりの数のクローン騎兵たちを騎士教練艦『リリィブライト』から引きはがすことに成功した。
クローン騎兵たちも新たに表れたキャバリアという未知の兵器に警戒心を強く抱いていた。あれは一刻も早く倒さねばならぬと――それは正しく、そして間違っていた。
銀河帝国式戦術ドローンで自身の身体を動かしながら、ブラスターの一斉斉射を放つクローン騎兵達だったが、三人ともその巨体に似合わぬ機動力で悠々と回避していく。
芸術的ともいえるキャバリアでのマニューバに窮地に陥っていたはずの『リリィブライト』の女学生たちが見とれてしまうほどだ。
かすり傷一つすら付けることをかなわず、躍起になってクローン騎兵たちは追うが――それが致命的だった。
「まとめて片付ける! ファイナルブレイカー・モード! 行くよ!!」
量産型キャバリアの援護射撃でクローン騎兵たちの動きを制限させたユーリは自身が駆るレスヴァントを最終決戦モードへと移行させる。
再度銀河を犯すクローン騎兵に対し情けや容赦は無用。必ず滅すべく、全力の力を開放する。
「いっけぇえええええ!!!」
アストライア、ダークマンティスから銃弾とビームの弾幕が放たれ、それらは的確にクローン騎兵たちを打ち抜き、消し飛ばしていく。
散開し、ギリギリで回避が間に合った者たちもいたが、そこへ巨体な機体、シンのドレットノートが肉薄し、銃口を向ける。
「ターゲット、マルチロック…目標を乱れ撃つ!」
さらなる弾幕の前に、クローン騎兵たちは避けることも防御することも叶わず、次々とその身を消しとばし宇宙の藻屑へと変えていく。
「この船には弾一発も当てさせません!」
ドローンも何もかもまとめて穿つ弾幕の前に、クローン騎兵たちはなすすべもなく打ち取られる。
残りのクローン騎兵達も星川が呼び出したロボット兵が追い立てるように動く中、星川も絶好の位置にスタンバイしていた。
彼女――彼はおびき寄せるように引きながらも、最も狙撃に適した位置へと移動していたのだ。
「アタシからは逃げられないよ。……ターゲットロック、そこっ!!」
星川が放った弾丸は寸分の狂いなくクローン騎兵のドローンを穿ち――まとめてクローン騎兵すらうち貫く。
二枚貫。それを数度繰り返すとおびき寄せた大量のクローン騎兵たちはこの宇宙から消えていた。
――それでもまだ、騎士教練艦へ取りつかんとするクローン騎兵たちの数は多い。
即座に星川の計算のもとに次の目標へと三人は宙(そら)を駆けていく。
大成功
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緋神・美麗
絡み・アドリブ歓迎
全く、帝国潰してそんなに経っていないんだからもう少しの間位大人しくしていて欲しいものねぇ。まぁ、出てきた以上は潰しておかないとね。
雷天使降臨を使用して飛翔し、戦場を飛び回りながら出力可変式極光砲を攻撃回数重視で使用してクローン騎士を薙ぎ払う
技能もフル活用して効率よく敵を殲滅する
「やるからには徹底的に駆逐殲滅するわよ」
敵をあらかた殲滅したらボスに備えて一息ついて呼吸を整え
「雑魚もあらかた狩り尽くしたしそろそろ親玉のご登場かしらねぇ」
天城・千歳
【SPD】
アドリブ、絡み歓迎
教練艦を襲って戦力を増強ですか。オブリビオンらしい戦術ですね。
ですが、思い通りにはさせませんよ。
歩行戦車中隊及び歩行工作車中隊は宇宙用装備に換装して出撃、リモート義体は教練艦の艦橋でオペレーター席を借りて艦のレーダー、各種センサーの情報と、本体及び歩行戦車、歩行工作車のレーダー、各種センサーによる【索敵】【偵察】で得た情報を【情報収集】で集約し【戦闘知識】【瞬間思考力】で判断し、情報を元にUCを発動。
UCによる高速演算で導き出された結果に従って敵部隊に対し【誘導弾】の【一斉発射】による【制圧射撃】で【先制攻撃】を行い、抜けて来た敵は【砲撃】【レーザー射撃】で対応する
ルドルフ・エルランゲン
希望は絶望を凌駕する。若きナイト達にフォースの輝きを示そう!
※絡みアドリ大歓迎ひゃっほい!
ヒノカミに座乗して教練艦にデータリンク、猟兵たちと通信網を形成、工作用レギオンを戦場に展開して猟兵たちの映像にアツいBGMを乗せてリアルタイムで割り込ませる
「諸君、恐れるな!我々は帝国を打倒した解放軍である! 帝国継承軍を僭称する輩なぞ反徒に過ぎぬ!」
■機兵八陣の計:wiz
キャバリアレギオンをヒノカミより射出し、一部を教練艦直掩に回し、多勢は猟兵と共に迎撃、猟兵の防御カバー、援護射撃等に当たる
(キャバリア猟兵が居たらダミーオプションで同系機に偽装)
他、通信チャネルで教練艦からの応援を猟兵にフィードバック
●
「全く、帝国潰してそんなに経っていないんだからもう少しの間位大人しくしていて欲しいものねぇ。まぁ、出てきた以上は潰しておかないとね」
「諸君、恐れるな!我々は帝国を打倒した解放軍である! 帝国継承軍を僭称する輩なぞ反徒に過ぎぬ!」
雷を物質化し衣装と翼に生成して纏った姿に変身したまるで戦乙女のような風貌へと変わった緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)と意気も高く、騎士教練艦へとリンクし生徒たちを勇気づけるのはルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)だ。
神々しいまでの雷を放ちながら美麗と、特務指令艦ヒノカミで駆け付けたルドルフが他の猟兵と共にクローン騎兵達へと猛攻を仕掛ける中、一人だけ騎士教練艦内部に入り込み、堂々と艦橋でオペレーター席を借り、艦のレーダー、各種センサーの情報と、本体及び歩行戦車、歩行工作車のレーダー、各種センサーなどといった圧倒的情報量で猟兵達をサポートするのは天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)だ。
「教練艦を襲って戦力を増強ですか。オブリビオンらしい戦術ですね。ですが、思い通りにはさせませんよ。あなた達も学ぶといいですよ。これが――戦いというものです」
優しくも、戦士として一面を出しながらリモート義体で笑みを零す天城に少女たちは頷くのが精いっぱいだった。
そのころ、宇宙空間では猟兵とクローン騎兵たちの間で激戦が繰り広げられていた。
装備の封印が解かれ飛び交うブラスター、ドローンが展開されクローン騎兵たちの動きが先鋭化される。
「やるからには徹底的に駆逐殲滅するわよ」
美麗は稲妻のようにジグザグに軌道を描き、出力可変式極光砲で掃射していく。回数重視のそれは多くのクローン騎兵たちを消し飛ばしていく。
この高軌道の前にはブラスターをまともに当てるのは不可能だ。
さらに厄介なことに、クローン騎兵たちの動きを阻害するように大量のキャバリアが特務指令艦ヒノカミから排出され、ラプラス・プログラムの演算補正を受けたキャバリアレギオンと天城の歩行戦車中隊及び歩行工作車中隊が一斉発射による制圧攻撃でまとめてクローン騎兵たちを吹き飛ばしていく。
天城が手に入れた情報は猟兵達に共有され、敵が集まる場所、攻撃に有利な場所などリアルタイムで共有していく。
「すごい……」
「これが……革命軍の」
まさに目の前で繰り広げられるあの時、銀河皇帝率いる銀河帝国を打倒した革命軍の戦いに少女たちは圧倒され、そして学んでいく。
自分たちが到底まねできるとは思えない。だが、こういう戦いがあるのだと学ぶことができる。
ルドルフが工作用レギオンで猟兵たちの映像にアツいBGMを混ぜてるせいで余計に暑く高ぶっている。
船に近づくクローン騎兵は須らく撃ち落され、点では美麗が出力可変式極光砲で穿ち、面ではルドルフのキャバリアレギオンと天城の兵器が制圧していく。
点と面、その両方で攻め立てられたクローン騎兵たちは騎士教練艦に取りつく暇もなく宇宙の藻屑となり、残りは周囲に展開する者たちのみ。
「雑魚もあらかた狩り尽くしたしそろそろ親玉のご登場かしらねぇ」
美麗が誰に語り掛けるでもなく、ひとり呟くがそれに猟兵達は同意する。この後には比べ物にならない激戦が待ち受けている。
猟兵達は今ひと時、わずかな時間だが呼吸を整え万全の状態に向けて備えていくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ティー・アラベリア
アハハッ!星界での戦闘がこんなに楽しいだなんて、ボクはじめて知りました!
さぁ、恐ろしきクローン騎兵の皆さん!遠距離で砲火を交わし、至近距離で切り結びながら、闘争と言う名のダンスを踊りましょう☆
・戦闘
用途と有効射程の異なる4本の魔杖(90式、92式、95式、97式)を周囲に展開させ戦闘を実施します。
魔導波探信儀と火気管制機構に連動させた92式の砲撃で敵のドローンを排除しつつ機動を妨害。
隊列が乱れたタイミングで95式の魔導誘導弾にて撃破します。
敵が誘導弾を警戒した乱数機動をとり始めた頃合いを見計らって、戦闘起動機構を使用した急加速によって肉薄。
97式の散弾と零式による白兵戦闘によって排除致します。
露木・鬼燈
キャバリアが推奨っぽい雰囲気を感じるので僕も、ね。
召喚したアポイタカラで参戦するっぽい!
敵はクローン騎兵だし、別に生かしておく必要はない。
<機械鳥之宴>
素敵なパーティーを始めるっぽい!
渡鴉には騎士教練艦の周りで踊ってもらおう。
敵のサイズを考えれば多弾頭ミサイルの子弾も脅威になる。
パーティーを盛り上げるためにも撃ちまくるといいのです。
僕はアポイタカラでお嬢さんのエスコートをしないとね。
教練艦の直衛につくですよ。
フォースハンドに持たせたライフルとマシンガン。
こいつで近づく敵を撃ち落とすですよ。
教練艦に近すぎるとさすがに銃は撃てない。
そーゆー時はダークネスセイバーで斬り伏せる。
これでイケルイケル!
ガーネット・グレイローズ
以前から予兆を感じてはいたが、宇宙がまた
騒がしくなってきたじゃないか。
銀河帝国、早くも次の後継者が名乗りをあげたようだな!
キャバリア「夜の女王」に搭乗して出撃だ。
まずはリリィブライトの防衛を最優先としよう。
【灰薔薇の旗の下に】を使い、配下の戦闘部隊を乗せた
強襲宇宙船を召喚。455体の戦力を、リリィブライトの
右舷と左舷に分割して配置する。
《操縦》《空中戦》の技能を活用し、リリィブライトの
周囲を時計回りにぐるっと移動しながら攻撃を繰り返すぞ。
《戦闘知識》《集団戦術》で統率をとりつつ、PSDホーネットを
《念動力》で操作。《レーザー射撃》を主軸に敵陣に
切り込んで、フォーメーションを切り崩していこう。
●お前たちは明日はない
宇宙空間を飛ぶキャバリア達。それは猟兵が新たな世界で得た武器であり相棒。
本来ならば殲禍炎剣のせいで飛ぶことも叶わないキャバリアだが、この世界では彼らを縛るものはない。自由気ままに星の大海を飛べるのだ。
「アハハッ!星界での戦闘がこんなに楽しいだなんて、ボクはじめて知りました!
さぁ、恐ろしきクローン騎兵の皆さん!遠距離で砲火を交わし、至近距離で切り結びながら、闘争と言う名のダンスを踊りましょう☆」
「素敵なパーティーを始めるっぽい!」
「銀河帝国、早くも次の後継者が名乗りをあげたようだな! だが! ここで早速退場してもらおうか!」
星の大海を行くはティー・アラベリア(ご家庭用ミレナリィドール・f30348)、露木・鬼燈(竜喰・f01316)、ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)だ。他にも猟兵が大勢参戦し、大半がキャバリアで宇宙空間を自由気ままに飛んでいる。
早速といわんばかりに『リリィブライト』に取りつくクローン騎兵に向けてアポイタカラで引き金を引く露木。
キャバリアライフルから放たれた弾丸は誤射することなくクローン騎兵たちを穿ち、狙われてると気づいたクローン騎兵たちはその場を離れ――離れてしまった。
「渡鴉! 華麗な踊りを見せるのです!」
「私たちも続くぞ! 今こそ闇の中より蘇れ、我が血族よ…! グレイローズ家の力を見せつけるのだ!!」
露木が【機械鳥之宴】で呼び出した小型支援機となった渡鴉が高速型多弾頭ミサイルを放ち、ガーネットの【灰薔薇の旗の下に】躯の海より集った精鋭私兵455名が
強襲宇宙船から出撃し、『リリィブライト』の両翼に展開。一斉放火で離れたクローン騎兵たちを次々と打ち取り、ミサイルにより爆散させていく。
ティーだけは生身での出撃だが全く問題にならず、『リリィブライト』から少し離れた位置で用途と有効射程の異なる4本の魔杖(90式、92式、95式、97式)を周囲に展開、魔導波探信儀と火気管制機構に連動させた92式の砲撃でクローン騎兵たちを撃破轟沈させていく。
まるで虫を落とすかのような的確な砲撃、狙撃、そしてバラまかれた弾幕にクローン騎兵たちはブラスターを連続発射し、ドローンで身体を最適化させて操らせるがティーの魔杖により陣形が崩され、ガーネットが駆る夜の女王のPSDホーネットと精鋭私兵の幽霊部隊により切り崩され、露木の渡鴉が放った高速型多弾頭ミサイルの餌食になっていく。
弾幕から辛うじて避け、巻き添え覚悟で騎士教練艦に肉薄したクローン騎兵もいたが、それらは露木のダークネスウィングにより真っ二つに切り裂かれた。
二機のキャバリアの絶対防壁、そして数多の敵を打ち滅ぼす小型兵器軍と精鋭私兵、ティーの魔杖の弾幕の前に圧倒的な数を誇ったクローン騎兵たちは一人残さず宇宙の藻屑となり躯の海へと還っていった。
危機が無事去ったと『リリィブライト』の女生徒たちが歓声を上げるが、猟兵達は誰一人として気を緩めることはない。
これから本当の戦いが始まると理解していたからだ――そしてその時は来た。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『ミニスター・ブラック』
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POW : マジックブロウ
【魔力を籠めた拳】で攻撃する。[魔力を籠めた拳]に施された【魔力制御】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
SPD : 追加装甲
自身に【漆黒の機械装甲】をまとい、高速移動と【自律行動するビット】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : ボミングレイド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【着弾地点で爆発する魔法弾】で包囲攻撃する。
イラスト:純志
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ムルヘルベル・アーキロギア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●宙より黒き者
ピシリと宇宙に音が鳴る。
それはこの場にいる全員が、騎士教練艦にのった女生徒たちですらその音や聞こえた。
音が鳴る方を見れば、宇宙にヒビが入っていた。
ピシッピシピシリっ!!
ひび割れは音が鳴るにつれ、徐々に大きくなり空間に亀裂が入ると、そこから一人の黒き巨躯が現れる。
「見事なり猟兵達。やはり、我の前に立ちはだかるは貴様らか」
その名は猟書家『ミニスター・ブラック』。未来ある騎士候補生たちを殺害し、闇の騎士へと変貌せんと画策していたオブリビオンだ。
「汝らは希望の象徴。ならば、その希望を叩きおれば奴らの希望も容易く摘み取れよう。さぁ、猟兵どもよ。武器を取れ。汝らの清廉たる魂と、勝つ為の狡猾さを我へ見せろ」
黒い巨躯から尋常ではない力を感じた猟兵達は手に汗を握りながらも、猟書家『ミニスター・ブラック』との闘いに挑むのだった。
ユーリー・ザルティア
宙が…割れたッ!!
あれが、噂に聞く猟書家ね。
さて、引き続いて行くわよ。
もうちょっとこの宙の海を楽しみましょうレスヴァント!!
パールバーティを騎士教練艦の護衛をお願い。
貴方が装甲を纏うなら…ボクは装甲を除装する!!
コード「ワルツ・オブ・キャバリア」入力...発動!!
『肉体改造』した躰の限界まで加速させるよ。
これが宇宙の加速感…地上とは違う体への負荷。
いいねぇ。加速だレスヴァント『限界突破』するぐらいのスピードでッ!!
敵の攻撃を『瞬間思考力』で一瞬で判断。『操縦』テクで回避しつつ、アストライアの『制圧射撃』でビットを撃ち落としながら敵に肉薄。
イニティウムで『切断』するよ。
アドリブや連携はOKだよ。
露木・鬼燈
引き続きキャバリアでの戦闘なのですよ。
敵からはなんか強そうなプレッシャーが、ね。
まぁ、真面にやり合う必要はない。
敵の土俵で戦わないとゆー戦術。
すなわち引き撃ちの時間!
間合いの外から弾丸をばら撒いて牽制。
弾丸は当たろうが外れようがどっちでもよし!
間合いのコントロールこそが重要なのです。
本命の攻撃はサイレントヴォイスだからね。
この攻撃は敵にだけ影響を与えるのですよ。
つまり自分で張った弾幕にも影響されないのです。
これに<滅びの咆哮>を乗せて放つっぽい!
錯誤による隙とか広域攻撃には関係ないからね。
卑怯とは言うまいな、なんてね。
キャバリアに乗ろうが忍なんでこれくらいふつーふつー。
じわじわと削るっぽい!
緋神・美麗
ようやく親玉のお出ましね。ここで一気に叩き潰すわよ。
雷天使降臨を使用して飛翔しミニスター・ブラックの周囲を飛び回り死角から超巨大電磁砲で攻撃する
「アリスラビリンスでは逃しちゃったけど今度は逃さないわよ。今ここで徹底的に撃ち砕く!」
●世界を超える悪意
「猟兵、およびフォースナイト達よ。我が力により、屈し、絶望せよ……!!」
猟書家『ミニスター・ブラック』は漆黒の追加装甲をまとい、自らの周囲に同じ黒曜石のようなビットを展開。それは一直線に猟兵達、騎士教練艦へと向かい一斉斉射する。
猟兵達の反応は迅速だった。
「パールバティ―! 彼らをお願い!! レスヴァント、もうちょっとこの宇宙を楽しむわよ!!」
ユーリー・ザルティア(自称“撃墜女王”(エース)・f29915)は量産型キャバリア“パールバーティ”を騎士教練艦の護衛に回し、自身はミニスター・ブラックへとレスヴァントで駆けていく。
騎士教練艦では応急修理を終えたシールドジェネレーターでシールドを再展開しているが、ミニスター・ブラックのビットから放たれる攻撃は数もさることながら一発一発がクローン騎兵達とは比べ物にならないほどの強力でシールドが剥げて装甲に傷を負っていく。
そこへパールバーティが割り込むと、騎士教練艦の付近で無人機同士のドックファイトが展開。繰り広げられる戦いに搭乗していた騎士たちも女学生たちも猟兵達にすがるように祈りをささげる。この宇宙を舞台とした世界でも、古臭くいないとわかっている存在に対して、人は祈らざる得ないのだ。
一方、ミニスター・ブラックとの闘いは複数人を相手取ってもミニスター・ブラックに分があった。
漆黒の追加装甲をまとったミニスター・ブラックは宇宙空間を自由自在に高速機動しながら魔法弾を放ってくる。
「アリスラビリンスでは逃しちゃったけど今度は逃さないわよ。今ここで徹底的に撃ち砕く!」
緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)は雷天使降臨で雷を物質化し衣装と翼に生成して纏った姿に変身し、雷で生成された光の翼で稲光を発しながら時折隙を見て超巨大電磁砲を穿とうと考えるが――。
「想像以上に速い……!!」
魔法弾もミニスター・ブラックも美麗以上に早く、うかつに攻撃を仕掛けては落とされるのは目に見えている。何より厄介なのが幾何学模様を描き複雑に飛翔する魔法弾だ。こちらは着弾した地点を巻き込むように爆発する。
すでに数発貰った美麗は物質化した衣装が焼けこげ、少なくない痛手を負っている。
さらなる追い打ちをかけんとミニスター・ブラックが手を伸ばした時。
「むっ……!」
何か感じ取ったのか急ぎその場を離れ――弾丸が今いた場所を通り過ぎた。
ミニスター・ブラックは絶え間なく弾幕を張る射線の方を見ると、そこにいたのは露木・鬼燈(竜喰・f01316)のアポイタカラだ。
「弾丸は当たろうが外れようがどっちでもよし! 間合いのコントロールこそが重要なのです」
「その狡猾さ、嫌いではないぞ猟兵!」
「別に好かれたくないですよ!」
ミニスター・ブラックはビットと共に露木へと駆けるが、露木は引きながら弾幕を張り続ける。
ビットを集中的に破壊するその射撃はユーリーのアストライアの『制圧射撃』も相まって次々と落ちていく。
騎士教練艦に回した分のビットも自身へ回したミニスター・ブラックは加速しつつ露木に追いすがる――それが露木の罠だと知らずに。
「食らうのです!! ぽいぽいぽーーい!のぽぽい!!」
あと一歩というところで、弾幕と共に放たれた滅びの咆哮。それは弾幕や味方に一切影響を与えず、敵だけを対象とした音波兵器。
サイレントヴォイスは拡大し、ミニスター・ブラックへと直撃。
「ぬぐぅ!!? これはっ……音を強制的に生み出したのか」
「錯誤による隙とか広域攻撃には関係ないからね。卑怯とは言うまいな、なんてね」
無論、戦場では卑怯などという罵りは意味はない。むしろこの絶好の機会を逃さんとユーリーと美麗が動く。
「ジャケットアーマーパージ。高機動モードへ移行。ぶっとべー!!ボクのレスヴァント!!」
「チャージ、セット、いっせーのっ‼」
滅びの咆哮で身動きが一瞬にぶった瞬間、ユーリーがすかさず高軌道モードからのイニティウムで『切断』し、すれ違う形で美麗が超巨大電磁砲を放つ。
「うおおおぉぉぉ!?!?」
ここにきて初の有効打。直撃したミニスター・ブラックは雷の束に飲まれる。
だが、雷の中からミニスター・ブラックは追加装甲は剝げたものの今だ健在――否、確かな傷が胸についている。それはユーリーがつけた傷だ。
「見事なり猟兵。だが、まだだ。まだ絶望を屈させるには足りん!!」
今までとは明らかに違う強敵。その強さを肌で、感覚で、魂で感じていた。
成功
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シン・ドレッドノート
アドリブ連携OK
さて、教練艦のお嬢さんたちを守るためにも、猟書家には速やかにご退去いただきましょう。
騎士候補生の皆さんには、援護射撃をお願いしますね。
「タイミングを合わせて、私の指示したポイントへ撃ち込んでください」
ウィンク付きの動画を添えて、教練艦に通信を送ります。
「さぁ…斥力場展開。駆け抜けろ、紅の彗星!」
【銀翼の奇術師】を発動、宇宙に紅い軌跡を残して駆け抜けながら、教練艦の射撃による弾幕のポイントにミニスターを追い込みます。
「骸の海へと還れ、ミニスター!」
ビットを撃ち落しつつ、目や関節など装甲の薄い処を狙って、スナイパーライフルから実体弾と圧縮粒子弾を織り交ぜた連続攻撃を撃ち込みます。
星川・アイ
【行動:SPD】アドリブ・連携歓迎
あれが猟書家……
でも、やる事は変わらない。ここでご退場願おうか
まずは【推力移動】で接近しながらスレイプニルの【先制】射撃で出方を窺う
追加装甲にビット……やっぱり簡単にはやらせてくれないか
続いて機内に置いたプレイギアでビットに【ハッキング】を仕掛けて動きを封じ、それまで攻撃を【瞬間思考力・見切り】で凌いでいく
そこをスレイプニルの斬撃を【範囲攻撃】の【衝撃波】にして一気に処理する
後は追加のビットが来ないうちにUCと【空中戦】で敵に取りつきながら両断していくよ
こっちだって、機動戦には自信あるんだからっ!
天城・千歳
【SPD】
絡み、アドリブ歓迎
さて、幹部様のお出ましですね。全力で行かせてもらいますよ。
リモート義体は引き続き教練艦の艦橋オペレーター席で艦と本体、歩行戦車、歩行工作車からのレーダー、センサーによる索敵情報を【情報収集】して貰い【戦闘知識】【瞬間思考力】で分析、UCを発動し敵とビットの動きを予測し艦からのデータリンクを通じて味方にも連絡。
本体及び歩行戦車、歩行工作車の【誘導弾】の【一斉発射】による【範囲攻撃】を敵の進路上に【先制攻撃】で投射、敵の動きを止めて【砲撃】【レーザー射撃】【スナイプ】を組み合わせた攻撃で削ります。
敵の攻撃は【推力移動】【ダッシュ】で回避します。
戦闘用義体は訓練生の護衛。
ハル・パイアー
「凶暴な風体とは裏腹に士気の何たるかを理解しているか。戦巧者との戦いは得手ではないが、知るには挑まねばなるまい」
小官はこれより猟書家との戦闘データの収集と味方のサポートを目的とした戦闘を開始します
UC≪サイバーナビ=サポートシステム≫を起動
まずは身を隠し、発見されにくいナビAIを敵性体に送信。火器管制等の攻撃手段の制御にハッキングを仕掛けて攪乱。攻撃の誤爆を狙います
また教練艦の防衛システム或いは隔壁を操作して、救援や緊急時の援護を行い態勢を立て直す時間稼ぎをするものであります
「さて、情報戦に付き合ってもらおうか。厭らしく狡猾なのがお好みなのだろう?」
ガーネット・グレイローズ
引き続き、キャバリアに搭乗して出撃
あれが猟書家、ミニスターブラックか。
宇宙の未来を担う、若き騎士達を殺めさせはしない。
さて、どんな戦法で私を愉しませてくれる!?
浮遊砲PSDホーネットを射出し、《念動力》で操作。
敵を《追跡》し、オールレンジからの《レーザー射撃》を
浴びせるぞ。
…装甲を纏った? ビットの攻撃が来る!
《瞬間思考力》を働かせ、《操縦》技術を
フル活用して射撃を回避。迫りくるビットをJOXブレイドで
《なぎ払い》、機体を加速させて距離を詰める。
くらえ、宇宙カラテの奥義【烈紅閃】!
宇宙空間での《空中戦》ならば、攻撃はさらに加速するぞ。
装甲を撃ち抜く、正拳突きによる《鎧無視攻撃》だ!
ティー・アラベリア
闘志、殺気、そして狂気!どれをとっても一級品、極上の敵手ですね☆
相応の敬意と殺意をもって、お相手致しましょう♪
遠距離戦をするにしろ、近接戦をするにしろ、あのビットは邪魔ですね。
戦闘機動機構で高速機動を行いながら、防空魔導波探信儀で捕捉し、92式の砲撃で排除しちゃいましょう☆
序盤は95式の誘導弾で敵の機動を牽制しながら、90式の対装甲射撃で敵の装甲を少しづつ削り取ります。
程よく柔らかくなったところで、魔導炉のリミッターをすべて解除。
魔力を戦闘機動機構と零式鋭剣型短魔杖に集中させ、敵の懐に飛び込んで白兵戦を挑んじゃいます☆
97式の散弾を常に浴びせかけながら、制限時間付きの白兵戦を楽しみましょう♪
●黒星と鋼の勇者達
宇宙空間に響く振動、激しい衝突音、煌めく光、それは猟兵達と猟書家『ミニスター・ブラック』との闘いの激しさを物語っていた。
ミニスター・ブラックはたった一人だというのに、大勢の猟兵達を相手に互角以上に渡り合っていた。
「舞い戻れ、漆黒の鎧よ!」
一度は破壊されたが、再度漆黒の機械装甲を身にまとい、周囲にビットを展開するミニスター・ブラック。ビットの数は倍以上に増え、ビットから繰り出される攻撃は一発一発がクローン騎兵のブラスター以上の火力を持つ。
以下に頑丈なキャバリアとはいえ、まともに食らえば、集中砲火を受ければ大破轟沈は免れない。
されど、猟兵達は引くことはない。ここで倒さねば未来ある少女たちが闇へ落ち、家族へ、仲間へ凶刃を向ける未来が待ち受けているからだ。
「あれが猟書家……でも、やる事は変わらない。ここでご退場願おうか」
「闘志、殺気、そして狂気!どれをとっても一級品、極上の敵手ですね☆相応の敬意と殺意をもって、お相手致しましょう♪」
「宇宙の未来を担う、若き騎士達を殺めさせはしない!」
星川・アイ(男の娘アイドル風プロゲーマー・f09817)、ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)の三人がキャバリアに乗りティー・アラベリア(ご家庭用奉仕人形・f30348)が星空を駆ける。
「そうそう我に近づけると思うな。かいくぐれるものなら搔い潜ってみるがよい!」
四人ともビットから繰り出されるビームの嵐のような砲火ををかいくぐり、瞬間思考や直感、見切りなどを駆使しギリギリで見極めながらビットを破壊していく。
まずはこのビットを破壊しなければミニスター・ブラックにたどり着くのは不可能。仮に近づけたとしても待ち受けるのはビットの一斉放火とミニスター・ブラックの同時攻撃だ。耐えられるはずがない。
星川がスレイプニルの斬撃を衝撃波として飛ばし、数多のビットをまとめて破壊。
ガーネットが射撃を回避。迫りくるビットをJOXブレイドで切り裂く。
戦闘機動機構で高速機動を行いながら、防空魔導波探信儀で捕捉し、92式の砲撃で次々と無数のビットを破壊していく。
これまで数えれないほどのビットを壊してきた猟兵達だが、それでもまだ残るビットの数は多い。あまりに分厚い壁となって猟兵達の前に立ちふさがっているのだ。
「吹き飛べ!! 猟兵ども!! 絶望せよ!!!」
さらに猟兵達を手こずらせるのはミニスター・ブラックが放つボミングレイドだ。
直撃した地点から爆発を巻き起こし、周囲を破壊しつくす魔法弾。それが千に届かんとする数で幾何学模様を描き複雑に飛翔するのだ。
一発でも貰えば次々と直撃を貰いかねない魔法弾は猟兵達を追い詰めるが――そこへ騎士教練艦の方から幾筋の光が放たれ、ビットもろとも迎撃する。
「タイミングを合わせて、私の指示したポイントへ撃ち込んでください」
「さて、幹部様のお出ましですね。全力で行かせてもらいますよ」
「凶暴な風体とは裏腹に士気の何たるかを理解しているか。戦巧者との戦いは得手ではないが、知るには挑まねばなるまい」
騎士教練艦付近でビットの相手をしていたシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)、天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)、ハル・パイアー(STUFFED MAN・f00443)の三人が騎士教練艦と連携し、一斉放火を掛けたのだ。
「今までの戦いを見させてもらいました、ミニスター・ブラック。お陰でそのビットはすでに掌握済みです。厭らしく狡猾なのがお好みなのだろう?」」
そう宣言するハル。次の瞬間、一部のビットが起動を停止する。
それだけではない。自爆や同じビットを誤射など、次々と同士討ちを始めていく。
「貴様っ!! 我のビットにハッキングを!!」
「時間をかけすぎましたね。ラプラス・プログラム起動、状況の予測演算を開始します」
ミニスター・ブラックは即座にハッキングを打ち切り、次の手を打つべくビットを動かすが、先を読まれたように猟兵達が一斉に動きを急変する。
それは引き続き『リリィブライト』のオペレーター席にいる天城が今までのデータを蓄積、解析して『リリィブライト』を通じてこの場にいる全員へと共有したのだ。
各自共有したデータの中には次のビットの予測行動や進路、射線などもすべてが組み込まれており、次々と猟兵達はビットの数を減らしていく。
天城は本体及び歩行戦車、歩行工作車の誘導弾、砲撃、レーザーなど操作し、的確にビットを排除し、ミニスターブラックへと砲撃を届かせた。
「ぐぅぅっ!」
その隙を逃さず切り込んだのは星川だ。
「――これで、墜とす!」
「ぐおおおおっ!?!?!」
斬っ!!
速度が乗った斬撃は追加装甲を切り裂き、ミニスター・ブラックの肉体に傷をつける。ビットはすでにすべて破壊され、魔法弾で迎撃せんと放った時
「お嬢さんたち! そこです!!」
『はい!!』
シンのタイミングに合わせて、『リリィブライト』から残った砲門の一斉射撃が放たれ、魔法弾を根元で誘爆させ、ミニスター・ブラックの攻撃を阻止する。
その絶好のタイミングを猟兵達は逃さない。それこそがミニスター・ブラックの望む狡猾さであり、強さでもあるからだ。
「さぁ…斥力場展開。駆け抜けろ、紅の彗星!」
「多少手荒にいかせてもらうぞ。穿ち、砕く!」
「甘く蕩ける魔力を、たっぷりとご賞味あれ!」
二機の赤きキャバリアと、一機の家事人形が赤い高速機動を描きながらミニスター・ブラックへと肉薄。
「骸の海へと還れ、ミニスター!」
回避しようとしたミニスター・ブラックだが、それはシンの思うさま。そこへすかさずリリィブライトから砲撃が繰り出され、足が止まる。
加速したままスナイパーライフルから実弾と圧縮粒子弾を関節や目など狙い、的確にミニスター・ブラックの追加装甲がまとわれてない部分を穿つ。
傷口を広げるように、ティーが97式の散弾を常に浴びせかけながら戦闘機動機構と零式鋭剣型短魔杖で白兵戦で追加装甲を引きはがすように打ちのめしていく。
度重なる連続攻撃。ビットは尽き、魔法弾は防がる。追加装甲もすでに全壊し、肉体の損傷も重度。
だが、ミニスター・ブラックの瞳には諦めはなかった。その目にあるのは確かな――殺意。
「猟兵ども! 見事だっ! だが、ただでは死なんぞ!!」
その手の先は――リリィブライト。死なば諸共の気概で、最後の力を振り絞りミニスター・ブラックは魔法弾を放とうとするが――。
「させるかぁああ!!! くらえ、宇宙カラテの奥義【烈紅閃】!」
加速に加速を重ね、宙を飛ぶ紅の閃光。重力の楔から解き放たれたガーネットのブラッドギア「夜の女王」は誰よりも、ミニスター・ブラックよりも早く穿ち、貫いた!
黒い巨体に大穴が開き、だれの目から見ても致命傷は明らか。
ミニスター・ブラックは己の身体に空いた大穴を見て、一瞬の静寂の後、高笑いする。
「くっくっくっ……はっはっはっ! はーーはっはっは!! 見事だ! 猟兵ども! 未来あるフォースナイト達よ! 清廉たる魂と狡猾さ、見せてもらったぞ! 此度は我の負けだ! だが! まだ我はいる。ゆめゆめ忘れるな! まだ戦いは始まったばかりだ! さらばだ!!」
猟書家『ミニスター・ブラック』の黒い巨体に幾筋の光が走り――爆発を巻き起こす。
辛うじてリリィブライトに搭乗する未来ある少女たちを助け出すことができた猟兵達。
初の宇宙空間でのキャバリアでの戦闘、そして復活せし銀河帝国――銀河継承軍。強敵猟書家『ミニスター・ブラック』との闘い。
再び宇宙に混迷が巻き起こされた。
猟兵達はそう感じられずにはいられず、これからの激戦に思いを耽るのだった。
大成功
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