猟書家の侵略~知っている(つもり)なのか來伝
●ルチレイテッド本拠地『宇宙城』
「ふふふ、ようこそ安西九郎・来伝・ペディア。我が宇宙船団ルチレイテッドへ。
貴様は此れよりわがルチレイテッドの超絶技術によって宇宙怪人と化すのだ!」
「う、宇宙船団?!な、何の話さ!!僕に何をするつもりなのさ!くそ、何なんだよ此の拘束具!」
ぷおーんぷおーんと妙な音が鳴り響く中、妖しい機械が立ち並ぶ部屋ポニーテールのキマイラの少女が手術台に拘束されている。
ペディアと呼ばれた少女はオブリビオン樽己の怪力によって自身を拘束する枷を引き千切ろうとガチャガチャと動くが其の枷は固く、全く壊れる様子はない。
「ふふふ、諦め給え。さあ改造ビーム照射せよ!」
「や、やめろおおおおルチレイテッド!!やめ……あ……」
ビームを照射されたペディアは其の背に宇宙っぽいブースターに、其の顔は宇宙服っぽいメットに包まれていく。
「ご命令をルチレイテッド様。我が身は御身の為に!!」
●キマイラフューチャーのゴルフ場にて。
「ふっはっは!ゴルフゲーム系バーチャルキャラクター、コルフ!
貴様には我が『亜行参紗行伍(あぎょうさんさぎょうご)』に書かれたゴルフが源流たる誤の名将、劉諷の狙撃暗殺術、誤劉諷(ごるふ)を使いこなす『ルチレイテッド誤劉諷兵団』を教導する教官とする為、配下となって貰う!
全ては宇宙船団ルチレイテッドが首領、ルチレイテッド様の為!
宇宙怪人たるスペース安西九郎・来伝・ペディアの名にかけて!!」
「え?な、何?きゅ、急にやってきて誤劉諷?一体、何なのよ!?」
ゴルフのルールやテクニックを教える動画を撮っていたハーフアップ、所謂お嬢様結びにゴルフウェアを着た十代半ば程の少女、バーチャルキャラクターのコルフは突然現れて妄言を吐き出したペディアに対し、混乱しつつ疑問を返す。
「ふふふ、誤劉諷とは嘗て誤の将たる劉諷が大河の向こうにいる敵を打ち倒す為に編み出した武術よ!
そして、其の武術が元となり産まれたのがゴルフ、つまりゴルフが上達する事で誤劉諷も鍛えられるのだ!」
「いや、そんな説も国も初めて聞いたわよ?!絶対、そんなのデマに決まってるから?!」
自身あり気に宣うペディアに対しコルフは全力でツッコミを入れる。
人類がいた頃の事なんて知らないけど、其れだけは絶対に違うという想いを込めて全力で。
「はっはっは!そんな訳ないだろう!我が亜行参紗行伍に書かれた武術は我が天仁須(てにす)を始め使いこなせば強力な武術ばかり。
デマならば使いこなせる筈もない!」
「いや、自分が使いこなせたからってデマじゃないとは……というかア行三サ行五?」
それってア行の三番目の「う」とサ行の五番目の「そ」で嘘なんじゃ……とコルフは思ったが、同時に其れを言っても目の前の少女を刺激するだけで絶対に聞く耳持たねえなとも思い、言わない事にした。
「さあ、納得しただろう!我が配下となって貰うぞ!」
「いや、納得してないから?!私、そんな武術が私の愛するゴルフの源流とか絶対に認めないからね!?」
●グリモアベースにて。
「まあ、実際、コルフちゃんが思った通りに亜行参紗行伍に書かれる物は全部嘘なんだけどね?
誤なんて国はないし劉諷なんて人は……多分いないし」
天仁須もそうみたいなのだが、多分、信じ込んじゃったペディアが苔の一念で鍛え上げ武術流派と言える域に迄、昇華しただけなんじゃないかとの事。
そう言うと自分の見た情景を伝え終えた雁之助は集まった猟兵達に説明を開始する。
「という訳でバーチャルキャラクターのコルフちゃんって子がオブリビオンに攫われて洗脳されそうになってるから助けに行ってほしいんだなー」
コルフはゴルフをよりキマイラフューチャーに浸透させる為、ゴルフのルールとテクニック、マナーを教える動画を配信しているちょっとツッコミ気質の少女型ヴァーチャルキャラクター。
ペディアは彼女に誤劉諷という謎の武術を兵団に教え込む為の教官にしようとしているらしく、もし其れが実行されたら厄介な事になるだろうとの事。
「タイミング的には攫われた直後だし直ぐに助ける事は可能なんだな。
その後はコルフちゃんは其の場に留まり君達を応援してくれるんで其の応援をBGMに戦う感じかな?
敵側もコルフちゃんが目的だから巻き込むことはそんなに気にしなくて大丈夫だよ」
ペディアの能力はテニスラケットで爆弾を打ったり、衝撃波を放つ高速移動をしてきたり、亜行参紗行伍で自分が喰らったユーベルコードをコピーしたりするという。
そして、ペディアを倒せば何故かペディアが持ってた本拠地『宇宙城』への地図に従い強襲。
ミズ・ルチレイテッドと闘う事となる。
恐らくはチタンの素材となるルチルのクリスタリアンと思しきミズ・ルチレイテッドは掌から生成したルチルの弾丸での攻撃や水晶振動子を利用した回避能力、10秒間の集中と引き換えに広範囲に透明なルチル弾を放つ能力を用いてくる。
「中々に厄介な敵だけど皆なら絶対に大丈夫なんだなー」
そう言うと雁之助は猟兵達を事件の現場へと送るのだった。
久渓洞
お久しぶりです或いは初めまして久渓洞です。
今回の依頼は猟書家の侵略により狙われるヴァーチャルキャラクターの少女コルフを猟書家ミズ・ルチレイテッドの配下に改造された安西九郎・来伝・ペディアから護り、ルチレイテッドを討ち倒すという依頼になります。
皆様のプレイング楽しみにお待ちしております。
第1章 ボス戦
『安西九郎・来伝・ペディア』
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POW : これぞ明代の武将、天仁須(てにす)の爆炎投法よ!
【テニスラケット】から【球状の爆弾】を放ち、【着弾時の爆発】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : これぞ宋の侠客、春空琉(はる・くうる)の斬撃走法
自身に【謎の魔力】をまとい、高速移動と【移動の際の衝撃派】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : あれは○○闘法!知っている(つもりな)のか来伝!
対象のユーベルコードを防御すると、それを【亜行参紗行伍のページに写し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠水貝・雁之助」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
神羅・アマミ
まさかこのキマイラフューチャーに天仁須の使い手がいたとはな!
俺たちは神よりも恐ろしい奴を敵に回してしまったかもしれん…!
そういう口プロレスに持ち込めばいいんじゃな?
ならばUC『明転』の傘剣法にてお相手仕る!
逆手持ちにて放つ強烈な一撃は「素虎朱(すとらしゅ)」。
滋丹亜流(じにゅありゅう)を学び阿蛮(あばん)の称号を持つ者のみが代々…そう、ダイダイな!継承されてきた門外不出の必殺剣よ!
散々講釈垂れてそれっぽく構え放つ一撃!
当然防御されるじゃろうし「しまったぁ~!」とか「よせ!それを妾に放つなぁ~!」とか鼻水垂らしてアホ面。
そしたら傘からおもむろに刃出しーの回転させーので返り討ちにしたいが…さて。
白斑・物九郎
●POW
ウワッこいつソッコーで新参の配下にさせられてるんですかよ
……ま、イイですわ
しかし――『誤劉諷』の使い手っスか
このニワカが
その武術の真のニャんたるかを知らずに吹いてるんスか?
誤劉諷の真髄は、クラブを鈍器に使う近接戦と、屠った敵を足蹴に喰らう肉の宴に有り
その宴に供される料理は、汗かいた後の水分・塩分補給に最適なスープと腹持ちのイイ炭水化物で織り成されるものであった
勝鬨と共に食するその一食に思いを馳せて、一撃に込める掛け声はこう!
チャー!
シュー!!
メーン!!!
・【喧嘩極意(命中率重視)】発動
・その辺のゴルフクラブ借りて【野生の勘】コミで爆弾を起爆前にドンピシャ打ち返さん!
・あと直接ブン殴る!
●岱の大冒険
「まさかこのキマイラフューチャーに天仁須の遣い手がいたとはな!
俺達は神よりも恐ろしい奴を敵に回してしまったかもしれん……!」
「猟兵か!しかも天仁須を知っているとはね」
「え?天仁須ってこいつの戯言じゃなかったの?」
突然現れた少女、神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)の発言にペディアは愉しそうに嗤い、コルフは戸惑いを隠せないでいる。
「ふふふ、コルフ、君は其処で見ていると云い。
さあ、猟兵よ!その実力見せて貰うよ!」
「ならば明転の傘拳法にて御相手仕る!」
「え?何で傘なんかで戦うの?!」
そして始まるテニスラケットと傘による戦いにコルフは更に困惑を深めていく。
そして、アマミは真剣な表情でペディアと相対しているが……。
(こういう口プロレスに持ち込めばいいんじゃよな?)
あくまでアマミの其れはペディアと違って演技も込みの物。
暫く睨み合う二人。
動いたのはアマミであった。
「逆手持ちにて放つ強烈な一撃は『素虎朱(すとらしゅ)』。
滋丹亜流(じにゅありゅう)を学び阿蛮(あばん)の称号を持つ者のみが代々…そう、ダイダイな!継承されてきた門外不出の必殺剣よ!」
「『素虎朱』!『亜行参紗行伍』に書いていた!
大地の如き硬き物を、海の如く形なき物を、そして空の如き心にて邪悪な力を三つの異なる物を斬る技を極めねば放てぬという華或(かある)国の勇者阿蛮のあの『素虎朱』を君は使うというのか!
彼の勇者は祖国を、そして近隣の国々を討ち滅ぼし蹂躙した魔の王、覇虎(はどら)を仲間と共に打ち倒した。
そも『素虎朱』はその後に顕れた大魔の国の王、刃闇(ばあん)を打ち倒した岱(だい)も振るったという絶技!(中略)面白い!面白いよ!僕に、此の宇宙怪人たるスペース安西九郎・来伝・ペディアに君の『素虎朱』を魅せてくれ!!」
アマミの言葉にペディアは興奮し実に愉しそうに笑って攻撃を待ち構え、そんなペディアにアマミは立ち向かっていく。
(※ペディアの発言は『亜行参紗行伍』に偶々アマミの発言に似た物が書かれていた為に出た妄言です。
滋丹亜流という流派は多分存在しません)
そしてペディアに放たれる傘の一撃。
だが、ペディアは其れを手に持つ『亜行参紗行伍』で受け止める。
「むう、此れが『素虎朱』だと?甘いよ!」
「し、しまったぁ~!」
「いや、そりゃ傘なんだし防がれるでしょ?!」
簡単に受け止められた傘の一撃にアマミは衝撃を受け、鼻水を垂らしたアホ面を晒し、其れに対し見守っていたコルフがツッコミを入れる。
だが、此処は戦いの場。
ショックを受けてるからと放ったらかしにしてくれる訳もなく、ペディアは『亜行参紗行伍』、その(ペディアの此の書物に対する妙な妄信により生まれちゃった)秘めた力を発動させ、本から傘へと其の姿を変貌させアマミへと襲い掛かる!
「技の速さは兎も角、威力が全くなってないね!
そら君の技で吹き飛ぶと良い!」
「よせ!それを妾に放つなぁ~!」
「鼻水たらして……うわぁ」
それに対しアマミは鼻水を垂らし顔を歪めた、いわゆるアホ面で慌てて避けようとする。
勿論、そんな状態でペディアの攻撃を避けられる筈はない、が……。
「……なんての!
百花繚乱、剣山刀樹!玄妙にて幻惑せし荘厳なる紅き華の刃を、其方の血煙でもってより鮮やかに彩ってくれようぞ!」
「なっ……!!」
傘が当たる直前でアマミは表情を一変。
おもむろに傘から刃を出し、無数に展開させると其れを超超高速で回転させてペディアに斬り掛かり、血の華を周囲に咲かせていく。
そう、アマミのアホ面は油断を誘う為の作戦だったのだ!
「妾の作戦勝ち、じゃの」
「ぐっ……!嘗て『素虎朱』を振るい刃闇を倒した岱は其の技を昇華させた十字の連撃によって敵を倒したと聞く!
君は其れをこんな形での二重構えの攻撃に……見事だ猟兵!!」
誇りよりも勝利を掴まんとしたアマミ。
ペディアは切り刻まれ倒れ伏しながら、そんなアマミを称賛するのであった。
(※ペディアの発言は(中略))
●王の蹂躙
「痛っ……仕込み傘に惑わされるとは我ながら功夫が足りないな。
だが偉大なる首領、ミズ・ルチレイテッドの御為に負ける訳にはいかないのだ!」
(ウワッ、こいつソッコーで洗脳されて、こうも完全に新参の配下にさせられてるんですかよ)
アマミに斬られた傷を簡易的に治療しながらぼやくペディアを見て猫耳の青年、白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)は思わず引いてしまっていた。
だが、どんな相手であれ戦わなければいけないし、物九郎には例え選べたとしてもオブリビオン相手に戦わないという選択肢を選ぶ事はない。
「……ま、イイですわ。
しかし―――『誤劉諷』の遣い手っスか」
「っ!又来たのか猟兵!コルフは渡さないぞ!」
「あ、動画を配信したりしてるワイルドハントの!助けに来て……あれ、何でゴルフクラブを?猟団長の武器って鍵っぽいのだったわよね??」
物九郎の姿を観止めたペディアはコルフを救出されまいと物九郎とコルフの間にテニスラケットを手に立ち塞がる。
其れに対し物九郎は其の辺に在ったゴルフクラブを手に取るとペディアに突きつけ宣言する。
「このニワカが。
『誤劉諷』の、其の武術の真のニャんたるかを知らずに吹いてるんスか?」
「ニワカだと!聞き捨てならないね。この『亜行参紗行伍』に書かれた記述によると誤の名将劉諷は大河の向こうで巨大な投石機を幾つも所持した敵の軍勢と相対していた。
敵の数10万に対し、劉諷の軍勢数千。敵が守り側なのに対し此方は攻め手。本来なら無謀な戦いだった。
だが我が子を国に人質に取られていた劉諷は諦める訳にはいかなかった。
其処で彼は対岸から投石機、そして兵達を指揮する将帥、士官達を誤劉諷によって~(以下略)そして、彼は人質にされていた我が子を取り戻し妻の仇である王を倒した。
そして、民や兵士たちに請われ王となったんだと此の『亜行参紗行伍』には書いている!」
「え、何こいつ、こわ……」
ほぼワンブレスである。
余りの勢いに物九郎とペディアを傍で見守っていたコルフが引いているレベルで在った。
だが、物九郎はワイルドハントの長として個性豊かな団員を率いる豪の者。
この程度で押される事等在りはしないのだ。
「其れでも僕がニワカだと言うのなら誤劉諷で僕の天仁須を対処してみるんだね!」
そう言ってペディアはラケットを手に爆弾を打ちだしていく。
それに対し物九郎は冷静に冷徹に見据える。
「ふん、知ってるのは成り立ちでしかニャあでスか。
誤劉諷の真髄はクラブを鈍器に使う近接戦と屠った敵を足蹴に喰らう肉の宴に在り。
其の宴に供される料理は、汗かいた後の水分・塩分補給に最適なスープと腹持ちのイイ炭水化物で織り成されるものであった……」
其の言葉と共に物九郎はクラブを大きく振りかぶる。
「勝鬨と共に食するその一食に思いを馳せて、一撃に込める掛け声はこう!
チャー!
シュ―――!!
メ――――――――ン!!!」
「な、僕の打ち出した爆弾を逆に打ち返した?!」
「あ、クラブを振るう時の三拍子を力を抜いて振るう為の掛け声かしら?
よく考えられてるわね」
呑気に言うコルフを横目に、掛け声と共に振られた物九郎のゴルフクラブは狙いを見誤る事なくペディアの打ち出した爆弾にドンピシャで当たり打ち返す!
そして、物九郎へと放たれた侭の勢いで爆弾はペディアに向かっていき……彼女の元で爆発する。
「ぐっ……ああ……」
「此れだけで終わりじゃニャアですよ。
ブチのめしてやりまさァ。ブチネコだけに」
そして、物九郎はゴルフクラブを鈍器にペディアへと殴りかかる。
其の様子は最早戦いでなく一方的な狩り。
物九郎の手によってペディアは蹂躙されていくのであった―――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鈴木・志乃
ペディアちゃん……洗脳されちゃったのか。本当に残念です。
アド連歓迎。
正直ゴルフは全然詳しくないんだけど、だからこそゴルフの良さを伝えるコルフちゃんには生きてて欲しいなあ。
第六感で行動を見切り、光の鎖で早業武器受けからのカウンターなぎ払い攻撃。
高速詠唱で氷柱を生み出し、念動力で四方八方からバラバラに追撃させる。
UC発動で敵に幸福な幻想を見せるよ。〇〇闘法UCが成功した幻想を見せようか。
もし敵の筆記具が無機物ならUCで奪っちゃう。インクとか都合よく無機物だと有りがたいんだけど。
キマフュは私の故郷。フォーミュラは絶対に生み出させないよ。
キョウジ・コケーシ
弱き者を勝手な理由で思い通りにすることなど見逃せません。
変身し、超高速で飛びこけし守護神を降らせ続けながら攻撃します。
守護神の半分はコルフ嬢を守らせ一緒にチアダンスで応援させましょう。
「弱き人を守る為、その力を振るって下さい」
相手の攻撃を見切りつつ高速飛行し続ければ、直撃しない限り爆発を受けることはないでしょう。
そのままキャバリアでのビームキャノンとコケシックペネトレイターでの突撃を仕掛けます。
「テニス、そしてゴルフ……それはどちらも紳士のスポーツ、それらの源流たる術では紳士である今の私には危害を及ぼすことができないのは当然の理! もし私に危害を及ぼすならそれはデマであるという証拠なのです!」
●コケシとパフォーマー
「ペディアちゃん……洗脳されちゃったのか。
本当に残念です」
「確かに洗脳されて動く事に同情の余地はありますが、弱き者を勝手な理由で思い通りにする事等見逃せませんよ」
嘗てペディアと戦った事があるダークセイヴァー生まれキマイラフューチャー育ちのオラトリオ、鈴木・志乃(ブラック・f12101)の言葉に特徴的な姿、コケシに酷似したロボットヘッド、キョウジ・コケーシ(コケーシの後継者・f30177)はそう返す。
「まあ、だよね。
正直、ゴルフは全然詳しくないんだけど、だからこそゴルフの良さを伝えるコルフちゃんには生きててほしいなあ」
「ええ。コルフ嬢は守らねばなりません。
其れでは先程の打ち合わせ通りに」
志乃の言葉に同意するとキョウジは変身。
邪の力を義の為に用いる機械の魔人、ルーンデモニスタ・マルドゥへと姿を変え、空へと飛翔する。
「っ!来たね猟兵!!」
「あれ、何だか猟兵の動画に出てたコケシに似てる人がごっつい体で来たんだけど??」
超高速で飛翔するキョウジの姿を観止めたペディアは傷だらけの身体を推して警戒し、コルフはそのシュールな姿に困惑する。
「弱き誰かの笑顔を守る為に戦う、それこそが高貴なる者の生きるべき姿……弱き人を護る為、其の力を振るってください守護神達よ」
「これは兵器か何かかな?中々に強そうではあるけど」
「いや、これどう見てもコケシでしょ?!」
キョウジの詠唱と共に空から降り注ぐはコケシの姿をした存在。
ペディアは警戒を強め、コルフはツッコミを入れる中、其の存在、こけし守護神は其の半数はワラワラワラワラとペディアに群がり、残りの半数がペディアとコルフの間に割って入りコルフを守る様に立ち塞がると……チアダンスを踊りだす。
「え?な、何これ?」
「成程、コルフを守る騎士という所かな?彼を倒さない限り、コルフを連れ去る事は出来ない、と」
戸惑うコルフを横目にペディアは自分に群がるコケシをラケットで往なしつつ懐から爆弾を取り出す。
そして空を飛び交うキョウジへと爆弾を打ち出し始めた。
「っ……!流石に直撃はしないか!」
だが、高速で空を飛び交うキョウジに対しペディアの爆弾は直撃することなく、精々爆風で体勢が僅かに崩れたか崩れないか程度の影響しか出る事はない。
かといって正確にキョウジの動きを予測し攻撃を当てようと集中しようものなら今も自分の周囲に群がるこけし守護神達に致命的な攻撃を喰らう事となるだろう。
どう対処するか、自分に群がるこけし守護神を往なしながら思索していたペディアだったが、そんな彼女を背後から何かが貫いていく。
「ぐっ、もう一人いたのか……!」
「油断は禁物ですよペディアちゃん」
ペディアを刺し貫いた物、其れは志乃によって生み出された氷柱であった。
彼女の念動力によって動く其れは今もなお生み出され、四方八方からペディアを追撃していく。
「くっ!ならば肉を切らせて……っ!」
自身を囲む氷柱とコケシに対しペディアは先ずは氷柱を操ってるだろう志乃を排除しようと氷柱に貫かれるのも構わず突撃する。
だが、志乃の卓越した第六感は其の動きも完全に見切り、ペディアの体当たりは志乃の光の鎖が完全に防ぎきる。
「此れはお返しですよ」
「続かせて貰いましょう!」
「ぐっ、がぁ……っ!」
其の侭、流れる様に薙ぎ払われた光の鎖によってペディアは吹き飛び、更に追い打ちをかける様にキョウジのビームキャノンが貫いていく。
「ぐぅっ……未だだ……未だ……!」
『今一時銀貨の星を降らせる、世界の祈りの……』
志乃の詠唱が幽かに聞こえる中、最後の足掻きとばかりにペディアは巨大な爆弾を取り出していく。
「コルフを巻き込む恐れは猟兵が守ってくれてるから大丈夫だし、ね…此れぞ明代の武将、天仁須の爆炎投法が奥義、梵芭萬!!」
そして、其の爆弾をラケットを強く叩き……激しい轟音を立てて爆発する。
「ははは……さて、次の猟兵が来ない内にコルフを……なっ?!」
「幸福な幻想は見れました?
キマフュは私の故郷。……フォーミュラは絶対に生み出させないよ」
だが、其れは志乃のユーベルコード、『流星群』によって魅せられた幸福な幻想。
更に其の幻想に魅入られた隙にペディアにキョウジは肉薄。
「テニス、そしてゴルフ……それはどちらも紳士のスポーツ、それらの源流たる術では紳士である今の私には危害を及ぼす事が出来ないのは当然の理!
もし私に危害を及ぼすならそれはデマであるという証拠!
さあ、此れで終わりにしましょう!」
そしてキョウジのコケシックペネトレイター、先端が聖なるコケシを象った構造のパイルバンカーはペディアを刺し貫いたのであった―――。
大成功
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シャムロック・ダンタリオン
どいつもこいつも、でたらめばかり吹き込むでないわこのイディオットどもが!
(【世界図書館】で【情報収集】してから)
そもそもゴルフは古代ブリテン島の狩人が戯れとして足元の小石を杖で打ったところウサギの巣穴に入り込んだそれを見た狩人が大喜びしたのが大本とされている(諸説あり)(一息)
さらにテニスは(以下略)
――さて、貴様がその間違いだらけのテニスで勝負するというのであれば、僕もそれに応えよう。
【指定UC】で精霊をラケットに変形、打ち出された爆弾の軌道を【見切り】、【なぎ払い】ながらのリターンエースといこうか――まあ普通にラケットで殴ってもいいがな(ぇ)。
※アドリブ・連携歓迎
●知識を有する者として
「どいつもこいつも、でたらめばかり吹き込む豸ないわ此のイディオット(馬鹿、或いは間抜けとも)どもが!」
あらゆる知識を司る悪魔「ダンタリオン」の分体である事もあってか、銀髪の少年シャムロック・ダンタリオン(図書館の悪魔・f28206)は思わず、そうペディア達にツッコミを入れていた。
(あまねく世界の知識をここに)
そして、其の侭、己がユーベルコード、『世界図書館』を用いゴルフの起源に関する情報を引き出していく。
「い、イディ……?何を……?」
「そもそもゴルフは諸説あるが古代ブリテン島の狩人が戯れとして足元の小石を杖で打ったところウサギの巣穴に入り込んだそれを見た狩人が大喜びしたのが大本とされている」
そして、そうイディオットの意味が解らず戸惑うペディアへとゴルフの起源について一息で解説していく。
なお他にも北欧紀元のコルフというスポーツや中国のは五代十国の頃に生まれた「捶丸」という競技という説もあるが、少なくとも誤劉諷等という武術が起源というのは絶対にありえないと断言できる。
「更にテニスは其の歴史は紀元前に迄遡る事が出来、エジプトでは宗教的な行為の一つとして球技が(以下略)」
「……っ!そうやって嘗ての僕が信じてた様な事を言って言葉の洪水を起こして僕を混乱させようとしてもそうはいかない!
此の『亜行参紗行伍』に書かれてる事は真実で、この本のお陰で僕は変われたんだ!!
もう僕は昔の初季(ういき)・ペディアじゃない!!」
シャムロックの説明を遮って叫ぶのと同時にペディアは懐から爆弾を取り出すとラケットを大きく振りかぶる。
「これぞ明代の武将、天仁須の爆炎投法!
喰らええええええ!!!!」
「―――さて、貴様が其の間違いだらけのテニスで勝負するというのであれば、僕もそれに応えよう。
精霊よ、我が武器となり、力を与えよ!」
ペディアの叫びと共に打ち出された爆弾はシャムロックに迫るが、彼は其れを冷静に見据えると詠唱と共に精霊をラケットに変じさせ、打ち出された軌道を見切った爆弾をラケットを薙ぎ払い……ペディアは打ち返そうとするが、彼女のラケットは届かず、爆弾は其の侭、ペディアを巻き込む様に爆発し始める。
「相手のサーブを相手が受けられない場所に打ち返す事。
そして、サーブを打ち返して得たポイントの事をリターンエースというが、此れは二重の意味での其れだな。
……普通にラケットで殴っても良いが、こうした方が貴様には相応しかろう」
シャムロックは爆発に巻き込まれていくペディアを一瞥し、そう告げる。
「僕は、僕の『亜行参紗行伍』は間違ってなんか……!」
其れが爆発の中へと消えるペディアの最期の言葉であったという―――。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『ミズ・ルチレイテッド』
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POW : インクルージョン・ウェポン
【掌から生成したルチルの弾丸】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : クロックパルス・イベイジョン
【水晶振動子を利用し、完璧なタイミングで】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : クリスタライズド・バレット
【10秒間の集中】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【透明化させたルチル弾】で攻撃する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠椎宮・司」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●そして決戦へ
「くっ!何故だ何故此の拠点の場所が!……え?地図をペディアが持ってた?
あー……そういえば割りと入り組んだ場所にあるから迷わない様に、と地図を渡してたのを忘れてましたね。
きちんと覚えたら処理する様に伝えておくべきでしたか。失敗失敗」
猟兵達の指摘を聞いたルチレイテッドはそう言って笑うと周囲を一瞥。
「仕方ありません。それでは始めるとしましょう。
我が名はルチレイテッド、此の組織の長!我が武威を恐れぬならば掛かってくるが良い猟兵達よ!
……こんなもんですかね?」
そう締まらない感じの言葉を皮切りに戦いは始まるのであった。
神羅・アマミ
ペディア、恐ろしい敵だったぜ…!
奴の屍を踏み越え、妾は必ず最後まで勝利してみせる!
とは言えルチレイテッド、無手の自然体にて立ち上る闘気から一切の隙がないのは流石じゃな!
そこで奴のメンタル!
加えて言うならアドリブ力の低さに付け込むべし!
妾が使うUCは『箱馬』!
然してその実態とは「春空琉」の始祖たる暗殺集団「山河岸(やまかし)」の流れを汲むものよ!
山から山へ、岸から岸への跳躍をも可能とした恐るべき身体能力、或いはそうあるべしと高い理念と矜持によって磨かれたこの技!
受けてみよ!
躯鹿覇瑠素とか言ったか?貴様の流派は?原理とはなんぞや!?
とか【大声】でまくしたて、完璧なタイミングとやらをずらしブン殴る!
ミスティル・エンドウ
「こちらに猟書家の一人が現れたと聞きましたので、邪魔をするためにきました。」
【POW】で攻撃です。
相手の攻撃に対しては、【残像】【オーラ防御】【武器受け】【受け流し】の技能でダメージを軽減します。攻撃は、【破魔】を付けた【属性攻撃】の【ファイナル・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、他の方に合わせて【援護射撃】にして『ミズ・ルチレイテッド』がどこに移動しても狙えるようにして【2回攻撃】します。
「少しのダメージでも与えることができれば、次の方の手助けになります。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
キョウジ・コケーシ
あぁ、そんなものでいいと思います。多分。
乗り掛かった舟ですし、最後までお付き合いいたしましょう。
それにあのように貴方に利用された方の仇も討って差し上げませんと。
戦闘になればキャバリアに搭乗、胸部装甲を展開し、大量のミサイルを放ち続けましょう。
攻撃が降り注ぐ中、周囲をこけしと地蔵で埋め尽くされ、私の力が増す……この状況で攻撃だけに集中できますか?
それに着弾の爆炎や土煙で透明な筈の弾丸の軌跡がはっきりわかりますので、他の方にもあなたの攻撃は丸見えですよ?
相手が攻撃を続けるかどうするか迷ったなら、全速力で一気に接近し、コケシックペネトレイターの一撃を叩き込みましょう。
●ヤマカシ=リンガラ語で「強靭な人間」。パルクールを生み出した集団の名称。
「ペディア、怖ろしい敵だったぜ……!
奴の屍を踏み越え、妾は必ず最後迄勝利してみせる!」
そう言って先陣を切ったのは灰色の髪に紅い瞳の少女、神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)であった。
(とは言えルチレイテッド、無手の自然体にて立ち上がる闘気から一切の隙が無いのは流石じゃな!
そこで奴のメンタル!加えて云うならアドリブ力の低さに付け込むべし!)
実際、現行の主のキング・ブレインに似ちゃったのかルチレイテッドは素で行動するタイプではなく幹部としては在る程度事前に練習し演技(ロールプレイ)をしちゃう様なタイプに見える。
そして、逆にアマミはペディアとのやり取りからしてアドリブ力は高い方と言えるだろう。
「さあ、猟兵よ。
どの様な「妾が使うユーベルコードは『箱馬』!しかしてその実態とは「春空硫」の始祖たる暗殺集団「山河岸(やまかし)」の流れを汲むものよ!」……え?ペディアさんのアレって実在した技だったんです???」
そして、その狙いは的中。
己の言葉を発言を遮って述べるアマミの言葉にルチレイテッドは宇宙猫。
まさに「こうかはばつぐんだ」だ。
「山から山へ、岸から岸への跳躍をも可能とした恐るべき身体能力、或いはそうあるべしと高い理念と矜持によって磨かれたこの技受けてみよ!捉えられるか?妾のこの見事な跳躍を!」
「た、確かに何て高く跳んでみせるんでしょう……『箱馬』……一体、どんな技が……!」
空気の壁や天井を蹴り上げ猿の如く縦横無尽に動き回るアマミの動きの凄まじさにより生じた説得力、そして何よりアマミの言葉の洪水に圧され、ルチレイテッドは暗殺集団『山河岸』の実在を信じてしまい、どんな恐ろしい技が繰り出されるのかと息をのむ。
そして、そんなルチレイテッドへアマミは更に畳みかけていく。
「躯鹿覇瑠素とか言ったか?貴様の流派は?原理とはなんぞや!?」
「え?しゃ、躯鹿覇瑠素?何それ?私、そんなのしりませんよ?!」
「ふ!今の貴様では完璧なタイミングを掴む事も視認することさえ叶うまいて!
死ねーッッ!!!」
「……え?あ、もしかしてハッタリで……痛ぁぁぁぁ!!」
そして、完全にアマミの勢いに呑まれ混乱するルチレイテッドが攻撃を回避する為の完璧なタイミングを掴める訳がなく……アマミの拳はルチレイテッドを打ち据え倒すのであった。
●こけしと二人の麗人
「ぐっ……私も未だ未だだな。
君が二人目だ猟兵よ。
さあ、貴様は何を魅せてくれる!我が武威を前にどう戦う!
っと、こんな所かな?」
アマミの一撃を喰らい負った傷に応急処置を施していたルチレイテッドはやってきたキョウジ・コケーシ(コケーシの後継者・f30177)の姿を観止めると首領としての演技(ロールプレイ)を改めてやり直し、キョウジと対峙する。
そんな彼女をキョウジは一瞥。
「あぁ、そんなものでいいと思います。多分。
乗り掛かった舟ですし、最後までお付き合いいたしましょう。
……それにあのように貴方に利用された方の仇も討って差し上げませんと」
一人の紳士として敵とはいえ、洗脳され利用され踏み躙られたペディアの事には思う事が在るのだろう。
キョウジは決意を己が愛機たるキャバリアに搭乗する。
「ふむ、彼女は私と同じオブリビオン、君達猟兵の敵なのだが……其れは君にとっては関係ないみたいだね」
「ええ、例え敵とはいえ、ね」
ルチレイテッドの言葉に対し空を駆り、胸部装甲を展開し大量のミサイルを放ちながらキョウジはそう言葉を返す。
なお、彼の放つミサイルはこけし型の多弾頭ミサイルであり……ルチレイテッドが其れを避けたとしても其処には大地を慈しむ眼差しを持つこけしと地蔵で埋め尽くされたシュールな光景が広がっていく。
「攻撃ガ降り注ぐ中、周囲をこけしと地蔵で埋め尽くされ、私の力が増す……この状況で攻撃だけに集中できますか?」
「くっ……確かに集中していると避けにくいのもあるが……それ以上に見られていて落ち着かないな、此れ!」
更に言えば着弾の爆炎、そして舞い散る土煙の所為で集中し弾丸を放ったとしても透明な筈の其れも軌跡がはっきり判ってしまい、攻撃が丸見えになってしまうだろう状況だ。
そして、どの様な手を繰り出して此の窮地を脱するか迷うルチレイテッドを追い詰める更なる刺客が現れる。
「こちらに猟書家の一人が現れたと聞きましたので、邪魔をするためにきました。
……終焉の吹雪を、其の身に受けよ!」
「ぐっ……新手かい!!」
舞い散る土煙に乗じて放たれた氷の矢が雨の如くルチレイテッドに降り注ぎ、彼女を刺し貫く。
其れは執事の服に身を包んだ女性、ミスティル・エンドウ(神のパラディン・f16403)によるものであった。
そして、破魔の力が込められた其れはルチレイテッドの動きを鈍らせ、結果として空から降り注ぐこけし型多弾頭ミサイルを避けきれずに直撃する。
「ぐっ……だが未だ!」
「少しのダメージでも与える事ができれば、次の方の手助けになります!
未だ未だ終わりませんよ!!」
「ぐ、がああああああ!!!」
そして、ミサイルを受け傷付いたルチレイテッドへ向けて更なる氷の矢の雨が降り注ぐ。
「……ぐぅ、やってくれたね。
なら、此れはお返しだ!!」
ルチレイテッドは其れにより紅色の蓮の如く其の身を紅く染めながら、己の掌に生じさせた針状の金紅石、ルチルの弾丸をミスティルに向かって射出。
鋭く尖った其れはミスティルの胸へと迫り其の心臓を貫こうとするが……。
「其れは残像よ!」
弾丸が当たった瞬間、攻撃を受けたミスティルの姿は消失。
其れと同時にルチレイテッドの背後から更なる氷の矢の雨が降り注ぐ。
己の残像によって敵を惑わし、その残像で攻撃を受ける事で敵の攻撃を受け流し生じた隙をついて反撃する。
見事というしかない戦いっぷりであった。
「ぐっ……がぁ……だが、未だ……!」
「私も忘れて貰っては困りますね!」
「……あれは直撃を喰らうと拙い……な、足が凍り付いて……ッ!」
そして其れでも立とうとするルチレイテッドに空から異形のキャバリアが接近。
ルチレイテッドは其の攻撃から逃げようとするがミスティルの攻撃によって足が凍り付いた為に逃げる事は出来ず……その隙にキョウジが肉薄。
こけしの姿の異形のパイルバンカー、キョウジが己の想いを貫き通す為の武器はルチレイテッドの身体を貫くのであった―――。
大成功
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白斑・物九郎
●WIZ
――ワイルドハント、白斑物九郎
拝謁を許す
俺めのコトは猟団長と呼べ
ビブリオマニアを狩りに来た
(こっちは芝居っけゼロで大見得切れるのですごい【威厳】アピール)
・【#ワイルドハント】発動
・お付きのドローン『茶斑の三毛』にバトルの模様を【撮影】させ世界へガッツリ配信
・効果を十全に得るべく、敢えて敵に先制させる
●対バレット
・フォースオーラ『モザイク状の空間』を全周展開
・周囲の空間を己の感覚下に置き、不可視の弾丸が空間内に進入して来た瞬間とその弾道とを悟ることで回避を試み、ひいては敵狙撃ポイントを【野生の勘】コミで見出さん
●反撃
・敵位置目掛け強化を得た魔鍵を【怪力】で【投擲】、【串刺し】にしてやる
●王の狩り
「―――ワイルドハント、白斑物九郎。
拝謁を赦す。俺めのコトは猟団長と呼べ。
……ビブリオマニアを狩りに来た」
戦場に立ち一見、芝居っ気ゼロで大見えを切って威厳をアピールするのは白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)。
戦場に顕れたと同時にユーベルコード『#ワイルドハント』を発動し御付きのドローン『茶斑の三毛』を伴い、バトルの模様を撮影させながらの登場だ。
『お、やってるやってる』
『確かコルっちゃんが襲われた案件だよな。
最近出てきたル・地霊殿堂とか言うとこの』
そして、撮影されている動画はリアルタイムで世界へガッツリ配信されており、キマフュー民達が現時点で既にフリーダムにコメントしている状況だ。
「はぁ……はぁ……又厄介そうな…敵、ですね……。
ですが…私は負ける…訳には……いきません!!
…喰らえ、クリスタライズド・バレット!!」
ルチレイテッドは物九郎が現れた時点で即座に物九郎から距離を取り、離れた位置に移動し潜伏。
痛みを堪えながらも集中し透明なルチル弾を物九郎へとむけ射出する。
だが、其れを物九郎は予測済み。
「その位見抜けないと思ってるんなら甘く見られたもんスね」
「……っ!何だ、あの異様な空間は!!」
物九郎は冷静に己の周囲の空間を色彩と輪郭を狂わせたモザイク状へと変貌させ、己の感覚下へ。
其れにより不可視の筈の弾丸は空間内に何時侵入してきたか、そして其れがどういう弾道を辿るかすら物九郎に把握される事となる。
『モザイクキタ―――!!』
『流石は旅団長!冷静な対応だぜ!!』
『こるっちゃんを虐めた奴をぶっ倒してくれ――!!』
透明な弾丸を余裕をもって回避する其の姿はコメントしている動画の視聴者達にも非常に好評。
そして、其の応援やコメントは物九郎の力へと更なる力を与えていく。
「狙撃してきた方角は……ああ、あそこっスか」
「……此方を見ている?なら此処を離れて……!」
自分の居る場所を見ている物九郎にルチレイテッドは即座に其の場を離れようと動き出す。
……それが無駄な努力であるとも知らずに。
「位置は……多分、ちょっと移動してこの位ですわな。
なら、こうしましょうか」
其の余りにも鋭すぎる野生の勘からルチレイテッドの動きを察知した物九郎は周囲のモザイク状に変貌した空間からニュっと巨大な魔鍵を取り出すと其れを振りかぶる。
「王の手向け、ありがたく受け取ると良い」
『やれやれ――!!』
『頑張れ―――!!』
そして、其の侭動画を視聴するキマフュー民の応援を背に鍵を投擲。
物九郎の怪力によって凄まじい勢いで放たれた其れは狙いを過たず、ルチレイテッドに命中!
威力が強化された魔鍵によってルチレイテッドは貫かれ……彼女の命を刈り取っていく。
「……お嬢様……キング…ブレイン……すまな……い……」
「ま、此れも俺め等の世界を狙った報いでさあ。往生するんですな」
消えゆくルチレイテッドの躯を一瞥しつつ物九郎はそう嘯くのであった―――。
大成功
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●戦いは止まるがが終わりは未だ見えず
此処での戦いは終わった。
だが、キマイラフューチャーを狙う猟書家達との闘いは未だ未だ続く―――。
最終結果:成功
完成日:2020年11月14日
宿敵
『ミズ・ルチレイテッド』
を撃破!
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