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でんでけでけでん

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●デンデケ様を知っているか
 我孫子・堅の問いに、猟兵達は首を横に振った。
「……サムライエンパイアのある土地で伝えられているものだ。神なのか、物の怪なのか、さっぱり正体は分からない」
 ずっと昔からいる存在であるとは伝わっているものの、それが厄災を運ぶのか、福を運ぶのかさえもはっきりしていないのだという。
「デンデケ様は山から周辺の野村へ降りてくる。そして何かをして帰って行く。この何かが全く分からん。……が、今回そのデンデケ様に関係してそうな事件が起こるようだ」
 取り出されたのは一篇の絵巻。見れば村の人々が山へ向かって何かを祈っている。
「この絵巻の山は実在しているんだが、最近ボヤ騒ぎが頻発しているらしくてな。もしかするとオブリビオンの仕業かもしれん」
 成程、人々を恐怖に陥れる策なのかもしれない。しかし、この事件とデンデケ様にどんな関係があると言うのか。
「実はこの山なんだが、デンデケ様が住んでいると言われている山なんだ」
 我孫子の言葉に何人かが後ずさった。当人の手で戻されていく絵巻が心なしか笑っているようにも見える。
「デンデケ様がオブリビオンなのか、オブリビオンがデンデケ様を騙っているのか、それともただの偶然か。どれにしろ周辺住民は怯えている。何とかして原因究明と解決を頼みたい」
 朗らかに言う声はいつも通りだが、顔は真剣そのもの。その差に少しばかり寒気を感じる。
「まずはデンデケ様の山に入って頂上を目指してもらう。普段は緊急時以外立ち入り禁止の場所だが、猟兵なら問題なく通してくれるだろう。山自体は崖が多いが、体力があれば登って行ける程度だ。崖を直接登るでも良し、迂回して安全な道を歩くのも良し」
 山道は整備こそされていないが、険しい道でもない。それは昔に多少人の出入りがあったことを物語っている。
「デンデケ様の祠も、幾つかあるようだ。道中、調べればデンデケ様の正体に近付けるかもしれないな」
 ここで我孫子は一つだけ別の情報も口にする。
「それと、この山を登っている間に『デンデケデケデン』と唱えてはいけないとされている。デンデケ様を呼び出す呪い言葉らしい。デンデケ様に直接まみえるのは危険とされているようだな。……山を登りつつこれを唱えるならデンデケ様の何かは分かるかもしれないが正直おすすめはできないぞ」
 デンデケデケデン。簡単な言葉で危ない橋を渡るのか。禁じ言葉を慎んで愚直に進むのか。決めるのは猟兵次第だが何とも不可思議な話だ。
「山頂から山を見れば今回の原因も分かるだろう。……さて。デンデケ様の山巡り、協力してくれるか?」


楪カジ光
 お世話になっております、楪カジ光です。四作目はサムライエンパイアでちょっとばかし不思議な話をば。

 概要といたしましてはデンデケ様という良く分からないものを祭る山で起きている現象を調査・鎮圧してもらいます。山自体はそんなに高くなく、木も生い茂っているわけではないので日中は普通に明るい山になります。普通に登るには何の不自由もありません。コワクナイヨ。

 第一章のみ、OPにもありました『デンデケデケデン』と唱えることが出来ます。唱える旨をプレイングに書いて下さった方で判定に【成功】した方のみ、どこか不可思議な現象を体験できます。ですが、デンデケ様の正体探索は唱えない方や判定に失敗した方の方が情報量が多いです。もちろん、関係ないぜと山を登るのに集中して下さっても構いません。
 不可思議体験は全くこわくないです。ちょっと不思議が云々程度。正気度が削れたり追いかけっこが始まったりすることは全くないのでご安心を。

 それでは、皆様のご参加お待ちしております。
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第1章 冒険 『難所の崖』

POW   :    己の肉体だけを信じて登る

SPD   :    道具を使って登る

WIZ   :    登りやすいルートを探す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

坂月・陽波
そのデンデケ様とやらがいるとして、大丈夫なのかな。崇められて存在を維持する神が、名前だけ残して果たしてまともでいられるかとか。
人ありきで存在する身からすれば、困っているなら助けたいところだけど。

WIS判定 安全な道を探そう。

道中祠のような人工物があれば無礼ながら調べさせてもらおう。平時人が来ないと聞くし、調べ終えたら申し訳程度に【掃除】をする。こういうのは綺麗にしておくと良いと聞く。

例の言葉は言わないでおこう。禁則は破るとろくな目に遭わないのが相場だというからね。



 明るい山森を歩く音がする。坂月・陽波(暁は流霞に埋む・f02337)の足音だ。
「あまり空気が淀んでいるようなものはなさそうだ。……いたって普通の山だな」
 懸念していた『歪み』も感じられない程穏やかな空気が辺りを包む。人ならざる者である陽波にとって、その平和は十分に安心できるものだった。
 崖を避け、登りやすい山道を往く。その途中、人工的に作られた石柱を見つけた。近付いてよくよく見てみると、表面に何か彫られている。
「……口に…………十字……ああ、『田』か」
 素人が彫った歪な文字は漢字の田を表していた。その下にも謎の空白があり、恐らく何かしらの文章が成り立っていたのだと予測できた。陽波の手が石柱の表面をなぞる。それは少しざらついていたものの、彫りの溝を感じられない。年月の風化による影響だろう。
「何が書いてあったか気になるが……今は先に進むか」
 例の呪いは言いやすい。うっかり言ってしまう前に目的を果たさなければ。陽波は再び山道を進み始めた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

オーガスト・メルト
山登りか…まぁ、苦手ではないし、行ってみるか。

【SPD】連携・アドリブ歓迎
こういう時のフック付きワイヤーだよな。
【蜘蛛の手甲】と【クライミング】を使って山を登るぞ。

問題の祠があったら【世界知識】【情報収集】で調べてみるが…
俺はこういうのは苦手だから、あまり期待はしないでくれ。

他に登ってる連中が苦戦しているようなら手助けくらいはしようかね。

(不可思議現象と遭遇したら)
…へぇ、今のがデンデケ様ってやつか?いいね、面白いじゃないか。



 崖を『蜘蛛の手甲』で登ったオーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)の目の前に二体の石像がある。その奥にただ平たい石を積んだだけの祠があるのだが、先程からオーガストの視線は石像に集中している。
「これ、石の色が違う気がするんだよな」
 右の石像と左の石像、石の色が微妙に違う。その小さな差異が気になって仕方がない。オーガストの手が石の表面をなぞるも、どちらも感触が同じだ。材質の違いではないらしい。
「同じ素材……でも色が違う……もしかして、年代物の差か?」
 古きものに触れる機会の多いオーガストの鋭い視線が答えを導いていく。
「色が違うのは苔むした時間の長さが違うからだ。つまり、色が浅い方が新しく作られた石像ってわけか」
 浅い色の方、左の石像を観察する。右の石像が柔和な女性を象っているのに対し、それはおどろしい表情の女性を模している。
「新しく建てた方を怖くしてるのか。そんな必要がどこに……?」
 まだ情報が足りない。であればもっと先へ進まなければ。オーガストの足は更に山頂と手がかりを求めて再び動き出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

御剣・刀也
POW行動

俺は神様とか信じない無神論者なんでな
そんなもんより、長いことかけて身に着けて、磨き上げた自分の力を信じてぇ

崖を上る。
一心不乱に体を動かして崖を登る
邪魔してくるものや不意の落石は避けたりやり過ごしたりしながらとにかく崖を登る
飛ばしすぎると疲れるので途中で休憩したり、ペース配分を注意する
「ふう。崖のぼりってのはいい運動になるなぁ。単調な分どこまでいけるか心を試すこともできるし、体を鍛えることもできる。これも修行と思えばどうということはない



 御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)は崖を上る。一心不乱に崖を登る。そこが誰かの聖域だろうが、魔の巣窟だろうが、神を信じない刀也には関係がない。山頂へ上がる最も早い切り立った崖。刀也は自然とそこへ足を掛けていた。
 一つ、また一つ。草が生えていない剥き出しの地層を登って行く。いつの時代に埋まった石なのか分からないでこぼこした岩肌が刀也の命を握る。自身の力のみで上がって行かなければならない苦行、しかしそれは自分の力を試すには丁度いい試練であった。
 崖の中腹、腰を据えられそうな隙間を見つけ、刀也の手が土の層を離れる。振り向ける程の広さがあるのはありがたい。刀也の目が自分の背が見ていた景色に向く。
 広がる山の斜面、木々生い茂る豊かな森、入ってきた山門は既に見えず、この場所がただ一つの山の一部であること、自分がその一部と共にいることを実感させた。
 もうあと少しだ。その先にも崖があるかもしれない。いや、もう崖はないかもしれない。それとも。その真実は自分の目で確かめればいい。手を叩き、刀也はもう一度手を崖に掛けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

満月・双葉
【WIZ】
先ずは登る前に地元住民とコミュ力を使って話、言い伝えなどを詳しく聞き込みます。
登るのはそれからですよ。
地形の把握を利用し、登りやすいルートを探しつつ登りましょう。
ユーベルコードカエルの大捜索を利用して周辺を警戒探索しながら行います。
視力と暗視を用いよく調べましょう。
聞き耳も用い、音にも注意しましょう。
怪しいものを見かけたら、追跡・忍び足・見立たぬ動きを用いて後を追いかけましょう。
呪文を唱えるのは辞めておきます。
自分達で対処できず死ぬようなことがあれば…お姉ちゃんの遺言に反することになりますから。
あと、危なくなったらとっとと逃げます。逃げ足には自信があるので。



 かさり、かさかさ。
「……………………」
 満月・双葉(星のカケラ・f01681)の放ったカエルのマスコットが揺れ動く。何かを発見したのか。草をかき分ける音が近付いてくる。呪いは唱えていないが、と双葉は身構えたものの、いざ飛び出してきたのは毛艶のいいウサギだった。
「……なんだ。ウサギか……」
 呟きに反応したのか、その姿はすぐに茂みへと消えていく。この森は随分と穏やかで暖かい。
「心配したことは特にないみたいですね」
 山に入る前、事前に周辺住民へ聞き込みをした時点から『立ち入り禁止だけど山自体は綺麗だ』という話しか出てこなかった。懸念することは全くないのかもしれない。
「……っと。通り過ぎるところだった」
 それ以外に手に入れた情報。山中に立てられた御堂があるというもの。その場所に双葉は辿り着いたのだ。
「……でも、特に怪しいところはない……うーん……」
 ぐるり、一周して見たものの固く閉ざされた戸や四方に何もない所は他に存在する御堂と呼ばれる建築物と変わらない。後は御堂の中身だが。
「曰く付きって分かってる分開けたくない……ですね……あ、でもここから覗けそう……」
 大分年代物の御堂は戸にも穴が開いている。失敬、と双葉がその穴から中を覗きこめば、何か丸太のようなものが安置されていた。
「丸太……いや、側面に彫り物? 女性かな……」
 中が暗い為それ以上は分からないが、恐らく見えたものが御神体だろう。
「女性、かぁ……デンデケ様、なんですかね?」
 さわり、風が吹いた。木漏れ日が緩く山道を照らす。とりあえず、ここで得られる情報はもうないだろう。双葉はそう考え、再び陽の光照る道を登り出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナハト・ダァト
WIZ行動

たまにハこういう運動も良いだろウ
医者としてはやはリ、自分から健康に気を配らないとネ

世界知識、情報収集、地形の利用
これらを駆使すれバ、最短の道や疲労が軽度で済む場所を進めるだろウ

通りにくい道ハ
【バウンドボディ】武器改造を用いテ、体から生み出した触手を自在に操っテ進もウ

情報収集はこれらの触手を使っテ広範囲に行ってみるカ
気になる情報ハ共有しても良いシ、困っているものは助けるべきダ
医術、救助活動、早業も活用しておこウ

※アドリブ歓迎



「たまにハこういう運動も良いだろウ。想像より遥カに登りヤすい道ダ」
 ナハト・ダァト(聖泥・f01760)は心なしか嬉しそうに山道を進んでいた。何せ山は終始穏やか。事件性が感じられない程だ。先に進めば何かしらはあるだろうが、それでも今この瞬間、のんびりと運動ができることにナハトは心を円やいでいた。
 その足は程なくして、小さな楕円石に彫られた女性が並んでいる場所へ辿り着いた。
「おヤ。まるデ地蔵のようダ。……信仰物かナ?」
 石は全て苔むしており、昔からこの場所に存在していることが窺える。古くからあり、材質は石、並んで建てられている。この情報を整理すれば自ずとこれが人々の信仰している何かであることは予想できよう。
「しかシ、女性ノ外見ハ見たことガない。特殊ナ信仰物なのダろうナ」
 この場所で特殊な信仰物と言えば、もう一つしかないのだが。ナハトはその名を口にすることはなかった。
「女性、女神カ。昔よリ、女神ハ様々ナ役割ヲ任されていル」
 炉辺、金床、田畑。多くのものに女神の守護、加護があると信じられてきた。この女神もまた同じような役割を持ってこの山に息づいているのだろう。
「優しイ。この山のようニ。……で、あれバ自らノ土地ヲ犯ス事ハすまイ」
 山での不吉な事件。それを招いているようなものではないとナハトは確信した。何よりも人々がこのように女神の姿を残しているのだ。世に蔓延ることを良しとしないのならばこんなに姿見はいらない。
「しかシ、何の神カ分からないナ。もしかするト、荒神かもしれなイ」
 女性の荒神も世界には存在する。ここでいないとは言い切れない。解けない謎が残る中、ナハトは先へ進んでいく。全てはこの道中にあるはずだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神代・凶津
ウチの相棒も妙な依頼を見つけてきたなぁ。
デンデケ様ねぇ?
さてさて鬼がでるか蛇が出るかっと。

とりあえずここは、登りやすいルートを歩きながら道中にある祠ってやつを幾つか調べてみるか。

例の言葉?
言うわけないだろ。
まぁ、気にはなるがわざわざあんな目に見える地雷を自分から踏みにいく物好きがそういるはず
「・・・デンデケデケデン。」
相棒オオーーーーーーッ!!?!?


【アドリブ歓迎】



 鬼面を付けた少女が行く。一つ、二つ、足取りは軽やかだ。しかし、口から洩れている愚痴は男の声そのもの。
「まーったくよぉ。相棒も妙な依頼を見つけてきたなぁ。山登りに神様絡みってなぁ、昔から厄介事ばっかなんだよ」
 ぶつぶつぶつ。少女……ではない鬼面そのもの、神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)は嫌々とばかりに危険を並べ立てる。勿論、依り代である神代・桜は素知らぬ風だと歩みを止めない。
「大体、麓付近は新しい御姿様が多くて怖い形相のものもあってよぉ、山頂につれて古い物になってって穏やかな形相ばっかり。要は時代の流れで解釈が変わっていっちまったもんなんだろ。そういう奴ほど姿七変化、オブリビオンさん様様ってなぁ」
「うるさい」
 一喝。これには凶津もしょんぼりである。穏やかな山は何もなく、響くのは凶津の愚痴と桜の足音のみ。
「……とにかくよぉ、デンデケ様だかなんだかの謎は俺が言った通りだし、さっさと山頂に行って帰ろうぜ。例の言葉をうっかり言っちまう前によ」
「……デンデケデケデン?」
「そう、そのデンデケ……って相棒オオーーーーーーッ!!」

 デンデケデケデン。デンデケデケデン。デンデケデケデン。デンデケデケデン。
デンデケデケデン。デンデケデケデン。
 山の中に子供の声が響く。軽やかに、優しく、嬉しそうに。呪い言葉を繰り返す。まるで祭囃子のようだ。
「おいおいおいおい! なんで言っちまったんだよその台詞!!」
「……なんとなく」
「なんとなくー!?」
 デンデケデケデン。デンデケデケデン。デンデケデケデン。
「……なんか、声、近付いてねぇか?」
 歌が聞こえる。直ぐ近く。二人の目の前の茂みから。一体誰が、一体何を。凶津の制止も聞かず、桜は茂みに手を掛けた。一歩踏み出せば何か分かるはず。カサリ。

 カサリ……。

 見るな。

「どおぅあー!!」
 桜の身を引っ張って後ずさる凶津。見た。見てしまった。目に映ったのは。
「い、いま今今今いま猿面ががががが宙に!!」
「……どこに?」
「どここここってぇそこ! ……に……」
 桜の指摘に訴えた凶津は言葉を失う。何もないのだ。今見たはずの仮面が。
「猿面……が……?」
「……お面なら、おともだちでしょ」
「は!? ちげぇって! あれは、なんつーか、こう、依り代がないっつーか、なんつーか……」
 同種に驚いても説得力がないと桜はそっぽを向いてしまう。いやいや、お前が茂みを覗こうとするから、いいや、凶津が飛び上がっちゃったから、云々。
 言い合い、宥めすかし、謝り。二人の掛け合いは長く、気が付けば山頂は目前であった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『黄泉の本坪鈴』

POW   :    黄泉の門
【黄泉の門が開き飛び出してくる炎 】が命中した対象を燃やす。放たれた【地獄の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    人魂の炎
レベル×1個の【人魂 】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    後悔の念
【本坪鈴本体 】から【後悔の念を強制的に呼び起こす念】を放ち、【自身が一番後悔している過去の幻を見せる事】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●デンデケ様はお怒りである

 山頂に辿り着く一同は改めて山一帯を見渡した。良く美しい環境である。これで悪い事と言えば、今正に後ろで上がっている火の手だろう。駆け寄ってみれば小さい鈴の依り神……いや、オブリビオンが群れを成して辺りを巡っていた。怪し火は異界のもの。冥土の行燈、それである。

 ちりりん、ちりん。ちりりりん。

 不吉な音の響く山。先程までの風が煤交じりに濁っていく。このままでは山火事の騒ぎとなってしまうだろう。ここで彼奴等を止めなければいずれ人の手に余る災害を引き起こすのは必至。猟兵達は己の得物を取り出した。
オーガスト・メルト
こんな山の中で山火事とか勘弁してくれ。
…しかし、古い時代の女神と今のデンデケ様、どういう関係なんだ?
同一存在にせよ、オブリビオンがすり替わったにせよ、どこかに鍵がありそうなんだがなぁ。

【POW】他の人との連携、アドリブ歓迎

【ダッシュ】で戦場を駆け回り、【見切り】【2回攻撃】【赤光一閃】で攻撃だ。
【火炎耐性】【オーラ防御】と鋼糸による【敵を盾にする】で守りも固めておこう。

逃げ出すやつがいたら【追跡】と【失せ物探し】でどこへ行くのか確かめる。
たぶん、そこにある何かが鍵のはずだ。



「こんな山の中で山火事とか勘弁してくれ」
 オーガストの目の前に群がる鈴の化物は自身が抱える鈴を激しく打ち鳴らす。ちりりん、とその度に火花が舞い、周りがどんどん焦げていく。既に何かを燃やし尽くしたのか、その下には黒々とした板が散乱していた。『田』と『出』と書かれた墨文字がかろうじて読めるぐらいの燃焼具合である。
「……まさか、誰か巻き込んでないだろうな」
 人体はなさそうだが、それを疑ってもおかしくない。いや、今から自分達をそれにしようというのか。
「はは。随分となめてくれる。なら、これで帰するしかないな」
 パチリ、自身の腰に下げられた小太刀『焔迅刀』の刃が哭く。焔の鈴が自分の周りを囲ってくる今は決して不利な状況ではなく、限りない好機であった。
「我が抜刀に……斬れぬものなし」
 一閃、【赤光一閃(ヒートクリムゾン)】。かつての血筋に才を、今の生に技術を。その瞬き、破れることなし。
 一瞬にして鈴共を無に帰したオーガストの目には未だ火を当てらおうとする者達が映る。
「……逃げると思ったんだが……いや、逃げるところを持たないのか?」
 山々に元から存在した物が暴走したのかと思っていたが、どうやら鈴はただの侵入者らしい。現に全ての鈴は猟兵であるオーガストへの敵意だけ露わにしており、山にはこれといった興味がなさそうだった。
「ふぅん……。デンデケ様との敵対者か? ……まぁ、どちらにせよ倒すことに変わりはないが」
 謎は解けぬが敵は成敗せねばならない。オーガストの手にある刃がゆらり、と煌めいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ペパシア・ドロキペ
これがデンデケ様なんですの?
どちらかと言うとちりりん様って感じですけれど…
とにかく火をつけさせるわけには行きませんわね。神様とかどうとかの前にここは人々や動物たちの大切なふるさとなんですから!

ユーベルコード「ポーション投擲」でポーションをやたらめったらに投げまくりますわ!
当たればダメージになるでしょうし、外れても彼らの付けた地獄の火をわたくしの火炎瓶で上から上書きしてやりますの!
山の平和はこのペパシアちゃんが守りますわよ!



 ふわふわ、と舞い踊る鈴共をペパシア・ドロキペ(お嬢様はカラスと戯れたい・f00817)は不思議そうに見つめる。
「これがデンデケ様なんですの? どちらかと言うとちりりん様って感じですけれど……」
 果たして鈴がそうなのか。しかし、その答えは誰にも分からない。鈴も語る言葉を持っていない。ただ無関心とばかりに体を揺すって音を出すだけだ。
「とにかく火をつけさせるわけには行きませんわね。神様とかどうとかの前にここは人々や動物たちの大切なふるさとなんですから!」
 そう叫んだペパシアは手に握った調味料を宙に舞い投げた。
「お塩!スパイス!火炎瓶!美味しくなーれ、ですわ!」
 ……調味料以外も混じっている気がするが。無差別に投げられたそれは一面の逃げ場を作らせず、最早払いのける以外の術がない。炎で避ける鈴もあれば当たって散る鈴もある。それらは皆、一様にちりりん、ちりりん、と音を鳴らし続けた。
「鳴いても逃げられませんわ! 山の平和はこのペパシアちゃんが守りますわよ!」
 豪語するペパシアの顔はこれ以上ないほど頼もしく輝いていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

神代・凶津
おうおう、さっきはよくもビビらせてくれたな!?
このツケは高くつくぜ!!
この【雷神霊装】でな!!

「ぶちかますぜ相棒ッ!!」
「・・・転身ッ!」

どうやら奴らは、遠距離攻撃が主体らしいからこちらも高速移動で撹乱しながら遠距離から斬撃の雨を浴びせてやるぜ!

さっさとコイツらぶちのめして猿面野郎を引きずりだしてやらあ!
・・・さっきの奴ってちゃんとオブリビオンだよな?

【アドリブ歓迎】



「おうおう、さっきはよくもビビらせてくれたな!? このツケは高くつくぜ!!」
 鈴共を前に凶津の威勢良い声が響く。それに気をやったのか、多くの鈴が二人に顔を向けた。
「ははは! 見ろ、相棒!! 俺等にビビってこっちを見てらぁ!!」
「……分かった分かった」
「お前らの大将は分かってんだこっちはよぉ!! さっさとぶちのめしてさっきの猿面野郎を引きずりだしてやらあ!」
 はーっはっはっは! と高らかに笑う凶津。鈴共は皆一様に互いを見回した後、一斉に小首を傾げた。
「……かわいい」
「相棒ーーーー!? なに和んでんだーーーー!?」
 知らぬ存ぜぬ。と言わんばかりのあざとい仕草に思わず漏れるは桜の笑み。しかし、相手はオブリビオンである。凶津の叫びにすぐ姿勢はしっかりと戦闘のそれへと変わる。
「……いける」
「お、おう! そうこなくっちゃな! ぶちかますぜ相棒ッ!!」
「……転身ッ!」
 纏うは光。響くのは雷鳴。二つの御魂を一つに高めた【雷神霊装(スパークフォーム)】。その効果は二人に大いなる力をもたらすのだ。霊装から漏れ出る雷が『無銘の妖刀』へと集い、火花と光を溢れさせた。
「さぁ、天からの檄! その身が耐えられるか!!」
 炎を吐く鈴共が戦慄く。ちりりりん、ちりりりりん、ぢりりりりりりりりり。雷電の反響が如く、野太い音が広がっていき、それらは全て一閃の光と共に薙ぎ払われた。
「……御魂まで焼けたならば、それは精進が足りぬ証拠」
 静か、舞う花のように。鬼面の少女は素知らぬ鈴共へ再び刃を向ける。

成功 🔵​🔵​🔴​

御剣・刀也
やれやれ、こんな所にまで居るのか
折角自然が作った天然の芸術だってのに
ちゃっちゃと掃除させてもらおうか

黄泉の門と人魂の炎は遠距離攻撃もできるので距離を離されると何もできないので一度距離を詰めたら逃がさない
逃げようとしたら移動先を先読みして移動先を潰す
炎はサムライブレイドで斬り捨てるか避けるかして突っ込む。どちらもできないならくらうのを覚悟で気にせず突っ込む
後悔の念は自分で選んで自分で決めた道なので基本的に後悔してないので対して気にしない
「せっかくの天然の芸術が台無しだ。とっとと消えろ。俺は此処の景色を楽しみたいんだよ」



 山は良い。ここは良い山だ。崖を登り上がってきた刀也は深く思考を噛みしめる。故に目の前に群がる外敵が許せない。
「せっかくの天然の芸術が台無しだ。とっとと消えろ。俺は此処の景色を楽しみたいんだよ」
 手に持つは『獅子吼』。稀代の美しさと名高い刀は刀也唯一無二の得物である。構え、見ゆる鈴共は炎を含み彼を狙う。燃やせ、燃えろ、ちりり、ちりりん、塵塵離。
 瞬間、一歩。踏み駆けだした体は素早く彼奴等との間合いを詰める。狙って放たれた炎は、中心を『獅子吼』で裂けば二手にぱっくりと割れた。そのまままずは一体。
 型、一閃。しぱっ、と空を薙いだ斬撃が二体を屠る。踏み上げ、もう一体を定める。
 激、一閃。今度は三体を屠った。
 真、一刀。最後は五体を斬った。
「…………次は、どれだ」
 鈴共は鳴き上げる。慟哭か、憤怒か、衝撃か。ちり、と鳴くだけ言葉は発さず。それでいいと刀也は思う。
 互いが心を向けた時の摩擦等、この戦いには煩わしいだけだからだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナハト・ダァト
祟りという奴かイ?
そんなモノ、まやかし…と言いたいガ
オブリビオンなら不思議ではないカ

予防事業ダ
未然に防がせてもらうヨ

[バウンドボディ][一ノ叡智・王冠]デ防御力と伸縮性、俊敏性の向上
[ブラッドガイスト]、武器改造を使っテ
身体から生み出した触手でサポートするヨ

[三ノ叡智・理知]
情報収集を行いながら予測の精度を上げるヨ

間に合わなければかばう
手数が足りなけれバ2回攻撃、早業で対応するヨ

怪我を負ったものがいれバ生まれながらの光で治癒ダ
医術と合わせてより素早く確実な治癒を施すヨ

※アドリブ歓迎



 数の多い群れを見据え、ナハトはやれやれ、と溜息を付く。
「祟りという奴かイ? そんなモノ、まやかし……と言いたいガ」
 見た限りのデンデケ様は自身の住処を荒すようなものではない印象だったが、もしやもすれ、今の鈴共との関係が疑わしい。
 デンデケデケデン。デンデケ様。目の前にいるのは黄泉の鈴。共通項は見当たらない上、考えられない。
「デンデケ様。果てサテ、ココにいるのかナ?」
 『瞳』が視る。鈴共は一斉にナハトを襲ったが、彼に与えられる恐怖など鈴が見いだせるわけもない。【二ノ叡智・知恵(セフィラ・コクマ)】の前に何体もが廃棄された。
 一つ、二つと転がる鈴に向けられることの無い『瞳』は群れの奥に転がった岩を見つけた。不自然な場所に鎮座するそれ。何かの破片か。はて、と後ろを見れば持ち主が微笑む。
「あア、そこにイタのか」
 崖の多い山。そこに神仏を刻む文化がある。山頂から見える崖の一部、大きい女神が鎮座していた。今までのどの御姿よりも深い帷を被り、その顔は見えない。しかも、体のあらゆる場所が破損していた。
「ふむ、もしヤ……これの所業ニお怒りカナ?」
 応えはない。柔らかい風が吹くだけだ。それを是と取るか、否と取るか。ナハトは頷いて黙した。
「どちらデあってモ、私は止めルだけだがネ」
 鈴の音がどんどん小さくなっていく。全てが収まるまでそう時間はかからなそうだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『荒霊マガツヤマツミ』

POW   :    天焦神火
【周囲一帯を巻き込む大噴火】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    業炎地獄
【火口から放たれる溶岩弾】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を焼き尽くして溶岩地帯へと変化させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    熔熱変生
自身の肉体を【超高熱で流動するマグマの塊】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ツェリスカ・ディートリッヒです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●デンデケ様は困っている

 鈴音を全て黙らせた猟兵は改めて周りを見渡す。木々の燃え滓、焼けた石。かつてそこにあった何かの破片が散らばっている。恐らく木製の御殿がこの地にあったのだろう。デンデケ様を祭っていたのか。壊れた崖のデンデケ様が見据えるここは神聖な場所だったのかもしれない。実際、とても景色は良い。と、思考する猟兵の足元が揺れる。地鳴りと共にそれは段々と大きくなり、遂には片膝を付かねばならぬ程のものになった。
 瞬間、御殿跡の土下から大きな火山が現れた。今現在足を付ける山よりかは幾分小さいものの、頂点は既に猟兵の背丈を優に超えている。まさか、これがデンデケ様か。
 火山はいきなり噴火をし、火炎弾となった岩石を吐き出す。それは猟兵の遥か頭上を通り越し、あの崖のデンデケ様に当たった。何度も、何度も、その原型を壊そうと。その崖を、山までも破壊しつくさんばかりに。
 幾らなんでもおかしい行動に猟兵は立ち上がる。目の前の山が何者であろうと、この美しい山は、周辺住民の拠り所だけは守り通さねばならない。
 デンデケデケデン。円い風が猟兵の背中を押している。
オーガスト・メルト
おいおい、随分とお怒りじゃないか『田出ケさま』…と呼べばいいのか?
…いやぁ、違うか。
俺は少なくともこんな火山なんかよりも、崖の女神様を崇めたいねぇ。

【SPD】連携・アドリブ歓迎
という訳で、【デイズ】、【ナイツ】、戦闘顕現だ!
両肩の謎生物をドラゴンランスと万能バイクの戦闘形態にして【竜二輪疾走】で戦闘する。
【見切り】【騎乗】【逃げ足】全部使って攻撃を避けまくるぞ。
【槍投げ】【串刺し】で攻撃もするが、敵の注意をこっちに集めるのが主目的だ。
他の仲間が攻撃する隙を作れるように立ち回る。

戦闘後に女神像や御殿の修復をするなら手伝いたい。
俺もこの山の景色は気に入ったからな。



 噴する山を一瞥したオーガストの口角が吊り下がる。
「おいおい、随分とお怒りじゃないか。こいつがデンデケ、もとい『田出ケ』様か?」
 返事は今まで通り、なにもない。否定であろうが肯定であろうが、山には関係がないのだろうか。肩口に座する二体の小竜を手で撫でた彼もこれはお手上げだ。
「……こうも口のない者ばかりだと分かりそうなものも分からないな。まぁ、俺は少なくともこんな火山なんかよりも、崖の女神様を崇めたいと思うけどさ」
 語る手がすっと開かれる。纏う空気が変わったことを悟った二体は一様に円やかな目を鋭くした。
「『デイズ』、『ナイツ』。出番だぞ」
 名を呼べば役が回る。『デイズ』はそれを主が為の槍と取り、『ナイツ』はそれを主の為の車輪と取った。オーガストの所有する唯一無二の我宝。
「これでもスピードを出す方でね。追い付けるか?」
 アクセルを全開にし、繰り出すは【竜二輪疾走(ドラゴン・ドライブ)】。オーガストの挑発を受けた山は崖に向けていた岩石を疾走する一台へ向ける。けたたましい音で落下する害物はそのスピードを落とせない。経験の目と主との絆に敵う者はなし。
「刺し穿つ!」
 竜の牙が岩肌に深く突き刺さり、血の溶岩が流れ出す……!

成功 🔵​🔵​🔴​

御剣・刀也
やれやれ。こんなもんと一緒にされちゃデンデケ様はさぞ困ってるだろうな
これも何かの縁だ。デンデケ様の困り事を解決しようか

天焦神火を使われると近づくのが困難になるので使われそうになったら距離を取る。それが間に合わないなら突っ込んで発動前に潰そうとする
業炎地獄は外れると地形を変えられて戦闘力を高められるため出来るだけ避けないで斬り捨てて突っ込む。斬り捨てても溶岩地帯に変わるのが止まらないなら避けて突っ込む事も考慮する
熔熱変生は移動先を読んで先に動いて解いた瞬間に攻撃する
「お前と一緒にされちゃデンデケ様も迷惑だとさ。まぁ、元々俺は神様なんて信じてないからな。それでも、お前は居るべきじゃない」



 岩石と溶岩をまき散らす山から刀也は薄々、目の前の山と散々語られていた神には関連性が無いと感じ始めていた。
「まぁ、元々俺は神様なんて信じてないからな。あまりこういった弁を垂れる資格はないんだが……。お前のしていることはどうにも崖の神の存在意義と一致しないように見える。ここを自分好みに作り替える仕草は、侵略のそれに見えるぞ。……まぁ、真実がなんであれ、お前はここに居るべきじゃないな」
 山神? 荒神? それとも不浄神? 全ての問いに答えない山上は刀也の言葉にすら黙する。唯一返事のようなものと言えば先程から止まらずに降り注ぐ熱い岩石ぐらいだろう。ほどんどが地に落ち、焼け野を作るだけになっているそれを自分に降り注ぐ分だけ割り退ける。
「……デンデケ様でなくとも、この山に住む者はさぞ困ってるだろうな」
 害悪の大きさもさることながら、被害も甚大だ。今までボヤで済んでいたのはこの山が本格的に動き出していなかったからか。最早目の前の存在は決して生きることを許してはいけないものとなった。
 刀也の目が鋭く光る。唸るは剣術。律するは山の理。今、剣豪の腕が鳴る。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナハト・ダァト
成程、これが一連の元凶カ…

被害は甚大になるだろウ
防がせてもらうヨ

八ノ叡智、バウンドボディ、一ノ叡智
溶岩を相殺する属性を身に付ケ、防御力と範囲を拡大させるヨ
オーラ防御も触手に纏わせておこウ
激痛耐性も加えテ、多少の火傷であれば耐えるサ

三ノ叡智
何であれ瞳に映るなラ、私には次が見えル
ニノ叡智
武器改造、2回攻撃
増やした触手で相殺に当たるヨ

戦いながら情報収集
荒魂の源泉を探ル

根源が見つかれバ
そこが弱点ダ
祈りも込めて聖光で照らせバ、静まってくれるかもしれなイ

そうでなくとも攻撃は封印させてもらうヨ
なにセ、医療以外祈るくらいしか取り柄が無いからネ

※アドリブ歓迎



 荒れう山の前、ナハトは物想う。
「成程、これが一連の元凶カ……」
 元々の目的である異常の解決。その鍵を目の前に、『腕』が鳴る。『瞳』は冴え、赤い血潮が良く見えた。
 噴き出す朱が空一面を覆う。炎の熱と激痛に耐えうる触手で覆えば孤島の様に身が浮き上がる。赤の海に取り残された灼熱は相当なものだが、ナハト自身の表情は窺い知れない。
「……見えなイ。底が知れナイ。……成程、可笑しナ敵だナ」
 『瞳』は何を捉えたのか。ナハトの独り言は宙に溶けて消えていく。そうしている間にも赤が、朱が、緋が、上空を飛び散って仕方がない。
「光の元に届かなくとも、攻撃は封印させてもらうヨ」
 触手が地面を抉る。流れ出た血潮はその溝に埋まって止まった。その光景、さしずめ溶岩の池と言ったところか。熱さをものともせず、触手は次々溝を掘った。丸く、円になるように。それはどこか描かれた陣形のようであった。
「医療以外祈るくらいしか取り柄が無いからネ。せめて、届くように」
 繋がる地。血。明なる大地の血潮。全てが意図して、そして偶然のように。ナハトは意味ある無意味な存在にせめて安らかと祈りを想った。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

神代・凶津
あれ?火山?え?猿面・・・あれ?
・・もしかしてさっきの本物の・・・。

な、何はともあれコイツを倒せばめでたく依頼完了だッ!
【風神霊装】で決めるぜ相棒ッ!

「・・・転身ッ!」

どうやらコイツは無差別に攻撃してきたりするようだからな。
ダメージを軽減しつつ、薙刀で切り刻んでやるぜッ!

この火山野郎をぶちのめしてとっととこの薄気味悪い山からオサラバしようぜ。

え?せっかくだからデンデケ様の像を磨いて綺麗にしてついでに周りを掃除してから帰る?

・・・冗談だろ相棒ッ!!?


【アドリブ歓迎】



「あれ? 火山? え? 猿面……あれ? ……もしかしてさっきの本物の……」
 凶津の混乱した声が響く中、桜は冷静に赤い山を見る。
「……大きい」
「あー、うん、そうだなー。……って、そうじゃねぇ!! いや、そうなんだが……あー、もう、なんだってんだ! 考えれば考える程混乱するぜ!」
 やめだやめだ、と全ての思考をかなぐり捨てる。持ち替えた『霊鋼の薙刀』を構え、その視線は二人とも鋭く光る。
「何はともあれコイツを倒せばめでたく依頼完了だッ! こいつにはつめてぇ風をお見舞いしてやろうぜ!!」
「……転身ッ!」
 呼び声あらたか、纏ったのは【風神霊装(ストームフォーム)】。『霊鋼の薙刀』に集うは荒れる風切、その力は桜の身を少し浮かせている。
「よし! ちゃっちゃと倒して帰ろうぜ相棒!」
「……あの像、ちゃんと直してからね」
「え、おいうそだろ相棒デンデケ言っちまった身なのになぁ嘘だといってくれ相棒ーーーー!!」
 凶津の叫び虚しく、桜の体がふわりと舞う。赤いマグマを纏う岩肌に少女の願いを込めた風刃が深々と突き刺さった。

 デンデケデケデン。

 おまつりのことば。

 さかいめだから。

 ありがとう。

成功 🔵​🔵​🔴​

アレクシア・アークライト
 さっきの鈴が予知に引っ掛かったオブリビオンかもしれないのよね?
 とすると、この火山の化け物がオブリビオンかどうかも分からないわね。
 オブリビオンじゃないなら、この世界の人達がどうにかすべきもので、私達が出張るのは筋違いなんだけど……ま、周りへの被害も大きいみたいだし、オブリビオンとみなして退治させてもらうわ。動かないなら、当てやすいしね。

・岩石と溶岩は力場で防御
・上空から、収束した念動力を火口に叩き込む。[空中戦、念動力]【本気の一撃】

 デンデケ様?
 本当にいるなら、そしてあいつを倒したいと思っているなら、私の身体を貸すわよ。



 君がどれ、何があれ、誰そ彼。答えの欠片は至る所に散らばっている。それの『おうとつ』が合っているかどうかは分からないが。
「とすると、この火山の化け物がオブリビオンかどうかも分からないわね」
 アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)は肩をすくめて相手を見やった。ここまでの大物であればオブリビオンと定義付けてもいいかもしれないが、いや、確信に当ててしまうのは姿無き者への責任が伴うだろう。それは彼女の経験による判断だ。
「もし本当にオブリビオンじゃないなら、この世界の人達がどうにかすべきもので、私達が出張るのは筋違いなんだけど……ま、周りへの被害も大きいみたいだし、今回はオブリビオンと同じく退治させてもらうわ。動かないなら、当てやすいしね」
 あくまで正体不明の何かとして。そして今厄害をもたらす危険物として。彼女は武器を構える。その意志さえあれば、岩に包まれた肌だとしても容易に分断できるはずだ。体が駆け出し、宙へと放たれる。風のうねる中、火口が見える程の高さまで飛んだアレクシアはその重力をも利用して袈裟を斬る。
「あなた、私を本気にさせたわね」
 言葉が届くことはなかろうとも、その一撃は身に入るだろう。一本線を描いて割れる岩の間を溶岩が流れ落ちる。まるで血の様に一面を赤い川に変えていくだけのものをアレクシアは着地してからずっと眺めていた。山肌の地質が変化しないか、等の軽口程度のことを考えつつ。


でんでけでけでん。

いないよ。

でも。

いるよ。

でんでけでけでん。

みてるよ。

ずっと。

でんでけでんでけ。

でんでけでけでん。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月15日


挿絵イラスト