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熱くて大きなのを口一杯に頬張りたいからドラゴンを狩る。

#アックス&ウィザーズ #戦後

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#戦後


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「ドラゴンのお肉が食べたいので、狩りにいこうぜ」
 まあ俺は行かないんだけど。
 とセイグス・アイアンフィールド(ドワーフのパラディン・f30294)は、そう言った。
「でも、予知できたドラゴンは毒を持ってるから、そのままじゃあ食えない」
 そうらしい。
「だから、解毒できる植物があるから、採取しに行こうぜ」

 つまり、そういうことになった。

 ◇◇◇

 色とりどりの花が咲き乱れる大地に、草を食む動物がのしのしと歩いている。
 長閑な風景だ。
 美味しいご飯がないかななんてさ迷っていると、どこからか美味しそうな匂いがして、ふらふらと歩み寄っていく。
 ぎゅぎゅぎゅ、とその時、動物の足に何かが巻き付いた。
 緑色の蔦。地面を這っていたそれに引っ掛かったみたいだ。
 動物は、そっと引っ掛かった蔦を脚を上げて抜けた。

 次の瞬間!!

 上げた脚に蔦が今度こそ巻き付き、動物の体を地面になぎ倒す!
 そして、どこかへと引きずり始めたのだ!
 吠える動物。しかし強力な蔦は暴れる動物の抵抗など無力化する!
 引きずられた動物の動きが止まる。この隙に逃げようとした動物の地面が揺れる。
 踏ん張った動物の真下から、巨大な植物が現れて、巨大なガクが動物を包み込む!!

 そして、大きな鬼灯の実のようなものが長閑な大地にぽっこり現れた。
 数日かけてじっくり呑み込んだ獣を消化していき、骨などを吐き捨てるとまた地面へと潜っていく。
 そんな食獣植物。その花の蜜がつまった蜜袋、今回採取したいのはそれだ。

 果実のような甘味と、胡椒と花の香りが混ざったような不思議な辛味。
 ドラゴン肉パーティをするには欠かせない材料だ。
 食べられるかもしれないけれど、頑張って採取しなければいけない。


熱血漢
 第一章で、食獣植物がある花畑で、蜜を採取してください。

第二章で、ドラゴンを倒してお肉をゲットします。

第三章で、調理してもらったドラゴンを調理してもらって食べます。
多分いっぱいあるので街一つでドラゴンパーティーです。

ではプレイングお待ちしています。
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第1章 冒険 『食獣植物の花畑』

POW   :    蔦を駆逐しながら花畑を突破する

SPD   :    食獣植物の蔦を搔い潜り、花畑を駆け抜ける

WIZ   :    食獣植物を見分ける方法を探り、安全な道を探し出す

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

『フェアリーランド』の壺の中から生命と死の精霊を呼んで「食獣植物って言う動物さんを食べちゃう植物が居るみたいだから気を付けながら探して、見付けたら教えてね♪」と伝えながら“七色こんぺいとう”を配って、その後に風精霊/月霊/戦乙女を別で呼んで「警戒や敵植物が出て来たら対処をお願いね☆」と伝えて此方にも“七色こんぺいとう”を配ります♪
同時に『グレムリン・ブラウニー・ルーナ』で小妖精を呼んで「周囲の警戒と敵対する植物には気を付けて見付けたら教えてね♪」とお願いして“七色こんぺいとう”を配ります☆

ゆっくり警戒しながら先に進んで、猟兵が居たら風精霊に安全道を教えて伝えます☆彡



「さーて、みんなよろしくね!」
 色とりどりの花園の中で舞うように、祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)は、手のひらサイズの彼女の回りを踊る光たちと、咲き乱れる花たちに負けじと戯れながら、進み行く。
 といってもただ、呑気に散歩しているわけではない。
 事前に食獣植物の特徴を伝えて「見付けたら教えてね♪」と七色こんぺいとうを配ってお願いしている。
「でも、綺麗だね~♪」
 と鼻歌まじりに楽しげなのも、こんぺいとうの美味しさに頑張る精霊や聖霊、それに小妖精達のお陰なのだ。
「……ん? あ、それって……」
 食獣植物の蔦がある場所を教えてもらいながらティファーナ自身は安全な道を行きながら、召喚した戦乙女の聖霊が、いつの間にか持っていた袋のような物にティファーナは気付く。
 中にたぷんと、蜜が詰まったそれは、警戒していた食獣植物の蜜袋だ。
 どことなく自慢げな戦乙女は、蜜袋を揺らしながら、ティファーナになにか言いたげで――。
「ああ! うん、ご褒美だよー!」
 これが欲しいってことね! と七色こんぺいとうを、蜜袋を取ってきてくれた戦乙女に振る舞ったのだった。
 そして、それを見ていた精霊や妖精達もこぞって蜜袋を探しにいくのは、ほんのすこし先の出来事である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

中小路・楓椛
(アドリブ連携歓迎)WIZ
以前居たところではトリフィドというマンイーターな植物が海水掛けると溶けるという弱点がありましたが…コレはそれとは別系統なのでしょうね。
聞く話からすると蔦や根は相当数ありそうですけど、捕食する溶解槽の本体は一つだけでしょうか…ならばハイパーボリアの深淵に棲まう銀の蜘蛛のUC【アトラナート】を拘束特化で多数射出して蔦や根をまとめて絡め取り、身動き取れなくなったところで安全慎重に蜜袋を回収に行きましょうか?

…ところで後学の参考にお伺いしますが、この蜜って焼き肉のタレ…もとい解毒以外の使い道は何かありますかしら?



 ふわふわと、柔らかい小麦色の尻尾を吹く風にゆらして、小さな妖狐が花畑の中の岩の上に立って周りを見渡している。
 つま先立ちで体を伸ばしている様子は、幼い子狐のようでもあるが、妖狐としてはなかなか優れていたりする。
「んー、なるほどですね」
 そんな中小路・楓椛(流しの家事手伝い狐・f29038)は見えた蔦や草を観察してそうつぶやいた。
 聞く話からすれば、その食獣植物は、蔦や根は相当数ありそうだった。だが、捕食する溶解槽の本体は、一つ。例えば、葉や根の一端が捕食形態になっているということではなさそうだ。本体はほとんど動かず、匂いや蔦で誘導して捉えるのだろう。
 どこぞで聞いたマンイーターな植物は、海水で溶けるという弱点があったけれども、どうにもそんな弱点がありそうでもない。そもそもそれは動き回って獲物を捕りに行くようなものだったので、海水なんてわかりやすい弱点がなくとも、こっちの植物の方が対処がしやすいような気もする。
「こうすればいいわけですから、ね!」
 ぐっ、ぱー、とした手を空に広げてから、そいやと地面へと振り下ろす。
 まるで合図を出すようなしぐさに、掌の上に生まれた光の玉から銀色の光糸がはじけて地面へと突き立った!!
 パパパ、とその糸が網のように広がって、放射状に広がっていた蔦をからめとっていく。平原の中では見えなかったけれども、少し1メートルほども高い場所から見下ろせば、意外と花畑に横たわる『変な蔦』は丸見えだった。
 そうして、見つけた蔦をまとめて身動きをとれなくしたその中央で、土を捲りあげて大きな花が浮かび上がってきていた。蔦からの反射でか、それとも、逃げようという思考能力があるのかは知らないが、そうなってしまえば、それも糸に絡めて終わりであった。
「さて、蜜袋は……と」
 しばらくがさがさと、開いた花弁の中を見定めていた楓椛は、しばらくしてハンドボール大もある何か液体が詰まった実のようなものを取り出していた。
「これですね、意外と量がありますが……」
 でも竜の大きさを考えたら少ないのかも? と考える。多分、毒をもつ動物や魔物なんかも食べられるよう進化した抗毒液だろう。
 ともあれ、もう少し集めていこうと楓椛は考えた。
「焼き肉のタレ……もとい解毒のほかにも使い道があるかもしれませんし」
 帰ったらそれも聞いてみよう、と楓椛はまたいそいそと岩の上によじ登っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルネ・ロッサ(サポート)
【アドリブ歓迎】

「日常」では、ルネは遊ぶ事が好きです。普段の仕事での態度が真面目な分、休日ははっちゃけちゃいます。お気に入りのお菓子や愛読書もアイテムとして所有しています。

「冒険」では、ルネは頑張って調査や探索をしたりします。必要があれば魔導書などのアイテムを参照します。

「戦闘」では、ルネは黒騎士でありUDCエージェントですので、ややテクニカルな戦い方を好みます。イメージとしては、魔法剣士みたいなタイプの前衛キャラです。

 ユーベルコードは、どれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。



「わあ、不思議な植物ですねえ」
 ルネ・ロッサ(ダンピールの黒騎士&UDCエージェント・f27104)は、好奇心に満ちた目を輝かせて、彼女を捕まえようとした蔦の攻撃をひらりとかわして見せた。
 大型獣でも捉えるような力と、獲物を逃さない速度を併せ持った攻撃も、彼女の前では子供の振るう剣と似たようなものだ。
「や! っと」
 ゴウン! と風を切って、地面に突き刺していた銛や錨のようにも見える、柄の頭に鎖をつけた大剣が円を描くように振るわれると、羊羹でも斬るように容易く蔦が寸断される。
 ぞぞぞぞ! と周りの蔦が一斉に動き出す音にも、ルネは平静を保っていた。
「ふうん、魔導書は必要ありませんね。肩慣らしには丁度いいでしょう」
 油断ではなく、適切に対象の脅威を見抜いたうえでの判断だ。
 動きに知性は殆ど感じられない。捕食範囲に入った動物を捕らえて食べるという反射的な行動をとるだけなのだろう。ルネは次々と襲い掛かる触手をひらひらと舞うように躱しては、大剣を最小限の動きで操り、蔦を断ち切っていく。
 これまた、植物の蔦が正直な軌道でルネを狙ってくるものだから、なんというかバッティングセンターのような感覚で蔦を切り裂いていた。
 一分ほどだろうか、一つの演武のように、大剣とルネのダンスは留まることなく蔦を断ち続けていると、どうやら限界以上の蔦を失ったのだろう、植物はだんだんと動きを鈍らせてついには沈黙していた。
 ざん、と大剣を地面に突き刺して、次に動きがあるかないかを確認する彼女の額には汗一つない。
「大丈夫みたいですね」
 そして、結局それ以上動きもないことを確信したルネは、そのまま蜜袋を回収に向かうのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『竜の群れ』

POW   :    竜の爪
敵を【竜の爪】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
SPD   :    竜の尾
【竜の尾】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
WIZ   :    竜の吐息
【竜の吐息】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 十分量の解毒薬のもとになる蜜袋を回収した猟兵達が、次に向かったのは少し切り立った山の中腹。
 岩肌の覗くそこを通る猟兵達の頭上から、竜の群れが彼らを見下ろし。
 そして、縄張りに侵入してきた不届きものへと襲い掛かるのだった。

 ◇◇◇

 第二章、素材、もといドラゴンとの戦闘です。

 その肉が目的なので、粉々にしたりしない戦いがいいかと思います。

 プレイングお待ちしています!
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

『フェアリーランド』の壺の中から風/氷の精霊・月霊・聖霊・死神を呼びます♪ 死神に「傷を付けずに倒すと良いみたい☆風と氷精霊には守りをお願い♪聖霊と月霊でサポートをお願いね☆彡」と伝えます♪
『叡智富める精霊』で風/氷精霊で攻撃と防御を任せて、聖霊と死神に『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻を仕掛けて貰います☆彡
『聖精月天飛翔』でWIZを強化して『エレメンタル・ミューテイション』で精霊・聖霊・月霊・死神を上位/神聖化させて「怪我をさせずに安らかなる“死”を贈り与えて安寧に還してあげましょうね♪」と“七色こんぺいとう”を配りながら『月世界の英霊』と『月霊覚醒』を使います!☆彡



 群れをなすドラゴン達。
 比べるとまさしく羽虫程度の大きさしかない祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)は、それでも彼らに怖じ気づいたりはしていなかった。
「よーっし☆ あんまり怪我させちゃダメなんだよねっ?」
 いや、むしろ意にも介していなかった。その敵ですらないというような妖精の態度に、ドラゴン達は怒り昂り、崖の上から彼女を文字通り叩き潰そうと急降下を仕掛けてきた!!
 避ける間もない。急降下のままにぐぱ、と口を開いた竜の口腔の奥に目映い光が点る。

 ブレスだ!

 高熱を持って敵を屠る竜の息吹が、ティファーナへと浴びせかけられる。
 だが、巨大な火炎放射機さながらに産み出された炎の奔流はティファーナを焼くことはなかった。
 彼女の上空で、炎がドーム状に広がり、逸れているのだ。
「ありがと、風精霊、氷精霊!」
 フェアリーランドに繋がる壺を持つティファーナが言う。
 冷気の風盾が炎を防いでいる。そして、ただ防御に回るだけではない。火を吹かなかった他のドラゴンが彼女へと突っ込んできているのだ。
 彼らの前に立ちはだかるのは、それぞれに武器を持った、聖霊と死神。
「怪我をさせずに安らかなる“死”を贈り与えて安寧に還してあげましょうね♪」
 そういって自らを月を司る真神聖霊へと神聖化させたファティーナは、召喚した精霊たちへと強化を施す。
 そうなれば、この一騎当千も過言ではない神聖達を止めるものはなく。
 急所への僅かな傷でドラゴン達は次々とその屍を晒していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

火土金水・明
「ここは氷系の攻撃でいきましょうか。」「動きを鈍らせることができれば、後から来る方が攻撃しやすくなるでしょうから。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【高速詠唱】で【属性攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『竜の群れ』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



 火を吹く竜。
 山間の風が、つばの広い魔女帽子をゆらしている。
 火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は、竜の群れを見上げて、自信ありげに笑みを作って見せた。
「だというのなら、――ここは氷系の攻撃で行きましょうか!」
 七色に輝く杖を、地面に突いて、マントを翻せば、豊満な胸がたゆんで揺れるがそれに見惚れるような相手はここにはおらず。
 ギュアアア!!!
 嘶く竜が、吠えて突進とともに火炎を吐き出した!
 その骨まで焦がすような豪炎に、明の杖の先から、冷えた氷獄の閃光が瞬く。
 静かな燃える声が滾る。
「我、求めるは、冷たき力」
 現れるは、五つの氷矢。真白の霧を統べて渦を巻くのは千年の氷河か。
「目覚めよポラリス、産声は遠く大地を覆う。駆けろ、凍てつき果てろ」
 さらに詠唱ごとにその渦は凶悪なものへと変じ。そして……。
「汝、幾千の巡りを一夜に閉ざせ――コキュートス・ブリザード」
 さながら氷山が崩れたかのような衝撃を放ち、五矢が駆けた。
 その矢は来るドラゴンのどれかを貫くこともなかった。彼らの間をすり抜け、外れたと、誰かが見ていたならばそう感じただろうその一瞬。
 バキン、と音とともに、矢の形に閉じ込めらえていた冷気が爆ぜた。
 間近から、強烈な冷気を浴びせかけられた火炎は忽ちに飲み込まれ、ドラゴンはその全身を凍り付かす。
 だが、それは幸運かそれとも、咄嗟の判断か。放った火炎を自らに浴びせた一体の竜がその絶対零度を潜り抜け、決死の突進のままに明へとその牙を沈ませ、食いちぎる。
 それは霞を噛んだがごとく容易く。
「――っ!?」
 霧散して消えた。文字通り霧となり。
「残念、それは残像です」
 その傍に、髪先を僅かに焦がした明が立っていた。竜が見ていたのは、凍てつく霧が乱反射して見せる、明の虚像。
 そして、本物の彼女はその傍らに氷結の矢を従え。

 ◇◇◇

「さて、……これはしまった、というところ?」
 明は氷像と化したドラゴンたちを眺めてつぶやいた。
 これが芸術品だというのであれば、さぞかし好事家が値を高くつけてくれるだろうが、食材だ。
 当然凍り付いたままでは調理などできようはずもなく。
「……解凍、ね」
 明は、芯まで凍り付いて息絶えたドラゴンたちを、地道に氷を溶かしていくことにするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

中小路・楓椛
(アドリブ連携お任せします)
WIZ
竜の群れ、ですか。
この竜種、幻想種ではないのですね?いえ…此処見落とすと厄介なので。
爪や牙に切断の概念とか乗って(エンハンスされて)ませんよね?

では…肉の確保を開始しましょうか。空飛んで火を噴くだけのトカゲなら頸椎のみ両断破砕すればよし。ブレスが飛んで来たところで致命傷にならなければ良いのです。
焜鉾「ばーざい」の技能を全開放でUC【ギホベルグ】発動、各武装もエーテル(第五元素)を付与した上でエーテル複製体を召喚し全方位超攻性防壁展開。後は各自が勝手に狙って飛んで行って切ったり撃ったりするでしょう。

もしも幻想種だったのであれば…攻性防壁に【神罰】が乗るだけです。



「竜の群れ、ですか」
 じい、と細い目をさらに細め、中小路・楓椛(流しの家事手伝い狐・f29038)はドラゴンを観察する。
「幻想種ではない、ようですね」
 爪や牙に、切断の概念などが付与されているようにも見えない。
 見たところ、竜とはいえ、下位の竜。群れを作っているあたりも自然的な生態に組み込まれた、いわば生物に近い魔物だろうと予想はつくが、しかし油断はできない。
 幻想種が幻想種たりえるのは、常識や限界というものを軽々しく凌駕し、君臨するからだ。
「……油断はせず、肉の確保を開始しましょうか」
 ざん、と取り出したのは、細身の片刃曲刀を変化させた杖。先端にその鉾としての名残を見せる焜鉾。くるくると舞わせるように引手に構えた楓椛は、全身を包むエーテルへと感覚を通す。
 浅く沈み込むように、巨大な流れへと指先を浸す。
 そこまですれば空気が、世界が変化するのをドラゴンたちも感じたのだろう。警戒の度合いが上昇し、脅威から絶対排除対象にまで上り詰める。
 一斉に飛び立ち、楓椛へと踊り出す。
 だが、それよりも一歩早く。
「アイテール舞闘、共鳴葬送っ!」
 球状の力場の防壁が楓椛を中心に展開した。殺到するドラゴンたちの攻撃が防壁へと振り下ろされた。
 牙が、爪が、その火炎が防壁に弾けて、産んだ余波の暴風が楓椛を吹き飛ばす。防壁があっても、いや、むしろその攻撃の嵐にあってもただ、体が浮いた程度で彼女の体に傷一つつけるような余波が生まれないことこそが、異常であった。
 エーテル。第五元素。それによって形作られた防壁が、ドラゴンの猛攻を跳ね返す。炎は炎を、爪は爪を、牙には牙を。エーテルが再現した攻撃が、彼ら自身を襲い、その攻撃が緩む。
 だが、それだけでは終わらない。
「……幻想種では、ないようですね」
 その威力の『低さ』に、楓椛は安堵する。
 もし、懸念が的中していたのなら、この防壁の反撃はこの程度ではないはずだから。
「ゴァア!」
 吠えて距離を取ろうしたドラゴンに、自ら意思を持つように駆けた手裏剣が首を貫き、その頸椎を砕く。銃声が響いて脳髄を射抜き、刃が息の根を閉ざす。
 楓椛の持つ武装に与えたエーテルが防壁とリンクして、楓椛を傷つけんとした敵を排除していく。
「まずは一仕事、これで終わりましたでしょうか?」
 楓椛は、一掃した群れの中、無傷のままにそうつぶやくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃(サポート)
鈴木です。よろしくお願いしますね。

DS生まれCF育ちです。
皆が幸せな世界になったらいいのになァと思って、戦ってます
単純な火力よりかは光の鎖を使った捕縛とか
トラップ使った搦手が得意ですね
高速詠唱で幻影を作ることも多いかも

劇団に所属してて、CFでは配信者やってます
面白いことなら大体好きですね
歌、踊り、演技ならそれなりに出来ますよ
敵を騙す為にわざと怪我を負ったりします
自分が傷つくのは厭わない方かもしれません

人の笑顔の為なら結構無茶します
必要ならシリアスもネタもカオスもどんとこい
ただし公序良俗に反する行動は、依頼達成の為でもしません



「ロマンですよね、わかります。ドラゴン肉」
 頷くのは鈴木・志乃(ブラック・f12101)という女性だ。
 この世界からキマイラフューチャーに配信できたなら『ドラゴンステーキいただきます』などと配信を開始していたかもしれない彼女は、すでにワクワクと胸を高鳴らせながら、山を登っていた。
 疲れるだろう山道も、そんなこんなで踏破していた彼女だが、頭上から見ればその姿は無防備そのもの。
 木や岩に阻まれて狭い視界も、しかし空から見れば意外と隙間から彼女の姿は見えるもので。
 彼女が、その影を見上げたのは、すでにその影が口から火球を放っていた時だった。
「……っ!!」
 はじける豪熱。一気に膨らんだ空気が、志乃の全身をたたく。爆発に呑み込まれ、その体を一片とも残さず、燃え尽きるような直撃だったのにもかかわらず、爆炎に弾かれた彼女は、そのほほに煤をこすり付けただけのような軽傷。あってせいぜい服に血がにじむだけのようなものだ。
「ゴォオアア!!」
 ドラゴンが追撃を仕掛ける。
 仕留めたと思った攻撃を、逃したのは油断によるものとばかりに、その強靭な尾が志乃の体をしたたかに打ちすえ、今度こそその体を地面のシミにする。その直前。
「はい、予定通りです」
 ドラゴンの尾は、いや、その全身が光の鎖に囚われて身動きを封じられていた。
「まさか、本当に何の対策もなくこんなところを歩くはずないでしょう?」
 最初に、竜のブレスが狙っていたのは、志乃の幻影だったのだ。ならば、なぜもう少し離れていなかったのかというと。
「……気付くの真上に来てからだったけど、」
 自慢げに言った後、ばつが悪そうにつぶやいて、ふるふると頭を振って、びしっと指をドラゴンへと突き出した。
「ともかく、食材ゲットですよ!」
 志乃に傷をつけずに、オブリビオンの息の根を止める手段は、持ち合わせて余りある。こうして動きを止めてしまえば、あとは簡単なことだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『いきなり!ドラゴンステーキ』

POW   :    食って食って食いまくれ!!!

SPD   :    ガーッと一気に食いまくれ!!!

WIZ   :    いろんな食べ合わせで美味しく食いまくれ!!!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 そして、麓の集落で始まった、ドラゴン肉パーティ。
 略してドラパ。
 毒性を抜くための食獣植物の蜜をメインにしたソースで甘辛く、そして香ばしく刺激的に味付けされたドラゴンの肉は、どこか癖がありながらも淡泊で、そのくせ後味はくどくない、透き通った清水のごとき脂の甘味と、肉の心地よい噛み応え、そしてそこから生み出される旨味が混然一体となった、簡素な出来栄えであっても美食たりえるものだった。
 気づけば、厚切りの一枚をペロリと平らげてしまう。それでも惜しむ必要はない。
 なにせお代わりはいっぱいあるのだから。

 ◇◇◇

 第三章

 ドラゴンにくのパーティです。お好きにどうぞ。
中小路・楓椛
(アドリブその他全て歓迎)
私は【料理】や家事が得意ですし、好きでしてね?
戦闘に巻き込まれるよりもこういう料理で喚ばれた方が気分が良いですね。

毒腺ではない種類の毒持ちのようなので料理前に血液と神経系や内臓は最初から外して、血管に塩水通してから更に数回漬け込み揉み洗いで可能な限り血抜きしておきました。
しかる後に例の蜜に長時間漬け込んで…ここまですればこの後の調理法に関わらず即死するような事はないと…いいですね?

肉塊に重量もありますし…吊るし切りが……あ、(所有キャバリアの)【クロさん】、これそこに吊るしてくださいな?

…え?クロさんが無人で滑らかに動く理由?その質問は料理と何か関係あります?



「ふんふん」
 とどこか楽し気に、鼻歌を揺らす子狐がいた。中小路・楓椛(流しの家事手伝い狐・f29038)は、大量の塩水でドラゴンの肉を洗い流している。
 麓の町にドラゴンを持ち込んだ猟兵達に人々が総出でその解体やら毒抜きやらを始めたのでいてもたってもいられず、その手伝いへと繰り出したのだ。
 楓椛自身、戦いに赴くよりもこういう料理とか掃除とか、そういう家事の腕を振るえる場に呼ばれる方が気分がいいのだ。
 というわけで、材料調達に疲れているだろうから休んでいていい、という町民たちに、むしろ元気です、とばかりにいそいそとその調理の中に混ざっていた。
「毒腺があるわけではないのですね」
「そうですね、血に含まれる成分が肉に濃縮されてるとか。若い竜は毒性が低いんですよ」
 肉組織そのものに毒性が帯びているらしい。こうして何度も塩水で洗い、血抜きをしたドラゴン肉を、食獣植物の蜜から作った下味兼解毒薬であるたれに浸して、長時間置く。
 整然と大量の肉が川辺に並べられている様子は、なんというか遠近感が崩れそうな光景だ。
「ここまですれば、調理法にかかわらず即死するような事はない、……といいですね?」
「やめてくださいよ、怖いこと言うの」
 楓椛に手順を見せてくれた、調理人(というか結構な悪食料理家らしいけれども)が複雑そうに顔を歪めたのをみて、楓椛はくすくすと笑う。
「……それにしても」
 と彼は、ふとドラゴンの肉をつるしている人型の兵器に目をやった。キャバリアと呼ばれる種類のものだが、この世界ではなじみのないものだろう。一番近いのは甲冑とかではあるけれども。
「クロさんですか?」
「無人なのに、すごく滑らかな動きですね……?」
 なんだかびくびくとするのは、防衛本能だろうか。分類としてオブリビオンマシン。この大量のドラゴン肉を捌くスペースがないために吊るし切りにする過程で便利に使われているが、それはそれとして遠巻きに避けられている。
 ここでいう魔物と同等の力を宿していたりいなかったり、まあいずれにせよ危ういものではある。さもありなん。
「……あー、……その質問は料理と何か関係あります?」
 一先ずむやみに怯えさせても、あれなのでそうごまかし答える。
「……、まあいいか……、明日は忙しいですよ」
「ふふ、ええ。腕が鳴ります」
 楓椛は楽しくなりそうな明日に思いを馳せて、そう返したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティファーナ・テイル
アドリブ歓迎
ティファーナ(f02580/義姉に誘われ)

「おー!コレは鍛錬に疲れた筋肉の栄養になりそうだ!」と大喜び♪
『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して「さぁ!一緒に食べて鍛えよう!」と盛り上がります♪
ケチャップや照り焼きソース(甘めの味付け)を付けながら本当に美味しそうにパクパクと沢山食べます。
「ドラゴンを食べて、ドラゴンにも勝つ強いプロレスラーになるのさ!」と沢山元気良く凄い勢いで食べていきます。
時々果汁ジュースを飲みながら、食べ続けPOWタイプの猟兵に鍛錬法やトレーニング方法を聞いたりします。
時々「力比べ」をしますが子供だから勝たせて貰っているのを解らず素直に喜びます!


祝聖嬢・ティファーナ
アドリブ歓迎

「ミンナ~♪お楽しみの時間だよ~☆彡」と言って『フェアリーランド』の壺の中から風/火/水/土/光/闇の精霊と聖霊と月霊と天使と戦乙女を出して上げて“七色こんぺいとう”を配って「頑張ってくれたからいつもより多めにね♪」ともう1度“七色こんぺいとう”を配って上げます☆彡
他にも食べ物や果物やお菓子を出して「皆様もお好きにどうぞ♪」と勧めて風/火の精霊とお肉を焼いて出来上がったら「「とっても上手に焼けました~!」」とミンナで喜び拍手をします♪
小さく取り分けて「食べてみる?☆」と上げたりしてティファーナ自身も「美味しいね♪」と笑顔で喜びと楽しさを分かち合います☆彡
猟兵にも分けて喜び合います♪



「おー!コレは鍛錬に疲れた筋肉の栄養になりそうだ! 呼んでくれてありがとう!」
 そう大喜びで声を上げるのは、半蛇の少女だった。ティファーナ・テイル(ケトゥアルコワトゥル神のスカイダンサー・f24123)は鍛錬で疲労を訴える全身の筋肉がにおいだけで喜ぶ空間に、誘ってくれた義姉に礼を言う。
「ふふ~、いっぱいあるからね~☆」
 大量の肉料理に埋もれそうな彼女の隣でふわふわと浮いているのは祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)だ。
「ミンナ~♪ お楽しみの時間だよ~☆彡」
 ティファーナは、壺から、食獣植物と竜との戦闘で頑張ってくれた精霊や聖霊たちを呼び出して、七色こんぺいとうをいつもより多く配っては、風と火の精霊に「もう一仕事」をお願いする。
 そんな光景を横目に、もうすでに料理に目を奪われているテイルは、これだけの上等な肉を分け合わないのも勿体ない、と従属神群を召喚していた。
 呼び出された彼女たちが、肉料理の山に驚く間にテイルは、いそいそと自分の分を皿に取りながら、こういうのだ。
「さぁ!一緒に食べて鍛えよう!」

 ◇◇◇

 大所帯という事もそうだが、彼女たちは体を資本にそれを鍛えあがているファイターたちだ。
 大量のドラゴン肉もどんどんと平らげていく。
「ドラゴンを食べて、ドラゴンにも勝つ強いプロレスラーになるのさ!」
 と小さな体にどうやって吸い込まれていくのか、不思議なほど元気一杯に食べていくテイルは、見ているだけでも晴れやかになれそうなにこにこの笑顔だ。
 ケチャップや照り焼きソース。そのほかにもいろいろな味付けで飽きることなくすごい勢いで食べていく。
「とっても上手に焼けました~!」と声が上がって、更に料理が運ばれてくる。ティファーナが、風と火の精霊と共に調理に加わっているのだ。
 果物やお菓子、そういったほかの食べ物も並べながらティファーナ自身も小さく取り分けて、ほかの精霊たちに振る舞っていく。
 ぴかぴかと瞬きながら喜びを伝える彼らに、ティファーナも「美味しいね♪」と笑顔を見せる。
 きっといろんなところから聞きつけてきたのだろう、どんどん人が増えていって、あれだけあったドラゴン肉も徐々に減っていく。
 腕利きと力比べをして勝利に喜ぶテイルに、調理を盛り上げるティファーナ。
 そんな騒がしくも平和な時間は、日が暮れて真夜中になるまで続くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月31日


挿絵イラスト