6
迫りくる悪夢という名の外見の暴力

#アリスラビリンス #【Q】 #お祭り2020 #ハロウィン

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アリスラビリンス
🔒
#【Q】
🔒
#お祭り2020
🔒
#ハロウィン


0




●ハロウィンパレード(走)
 ――ザッザッザッ。
 統率の取れた、聞きようによっては心地よいともとれる複数の足音がハロウィンに彩られた国に響き渡る。
 ああ、そろそろそんな時期か、愉快な仲間たちに笑顔が浮かぼうとして、しかしその表情は見事に凍結していた。
「ぶるぅうううううまああああああああ」
「「「「ぶるぅうううううまああああああああ!!!」」」」
 それは、アリスというにはあまりにもブルマだった。
 丸太の様な足、鍛え抜かれた体躯、そしてその体を余すことなく見せつけるピッチピチのブルマ。
 それが、複数。
 存在だけで悪夢の漢たちは、今日もこの国を恐怖に陥れるのであった。

●犯人(確信)
 グリモアベースで眠っているぴんくい何者かの上に腰を下ろし、団子を食べている猟兵がいた。
 彼女の名はミルセリア・カマンギル(f26294)。シリアス担当のぴんくい探偵猟兵である。
「ウチの推理では、ハロウィンの国は壊滅する!」
 そんな彼女により唐突に語られる推理。
 話によればブルマの漢たちがオウガ・オリジンによって生み出された国の一つ、ハロウィンの国で走り回っているらしい。
 もし止めようとするなら様々な名状し難き攻撃手段でこちらへ襲い掛かってくる。
 それでも、我々猟兵がやらねばハロウィンどころではなくなってしまうだろう。
「というわけでみんな、たのんだで! ……ん? 走り回っているだけで何もしていない? そう思うのは素人や! というか普通に家の周りにそんなん走ってたらそれだけで外に出たくないやろ?」
 もし出ていきたいものが居たらよほどのやじ馬根性を備えた猛者か、マスコミか、もしくは同志である。
「……この中にあいつらの同志がいるようならば遠慮なく申し出てや、通報するで」


しべりあ
 ※本邦初公開の「2章構成のシナリオフレーム」です。
 こちらのシナリオは早めに書いていくつもりなのであらかじめご了承ください。

 へ、変態だァ!?
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 気が付いたらオープニングを書いていました、不思議。

 やることは単純で、変態どもを吹っ飛ばしてください。それだけです。
 変態の仲間がいたら想いを語っていただければ浄化される……かもしれませんが、いないでほしいです。

 そういえばこのシナリオフレーム、10/31までに成功したシナリオの本数に応じて、ハロウィンパーティ当日、そしてやがて始まるであろう「アリスラビリンスでの猟書家戦」に、何らかの影響があるかもしれないそうですね。こんな奴らがいるハロウィンは楽しそう……もとい楽しめなさそうなのでとっととしばき倒してしまいましょう。
133




第1章 集団戦 『無敵変態紳士『ブルマニアリス』』

POW   :    【ブ】ルマニアリス・イマジネイション~騎馬戦~
無敵の【ブルマアリス服と騎馬戦フォーメーション】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    【Lu】LuLu…LaLaLa…(ダンディな声)
【流れるようなハグ】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【服をブルマアリスに変え、染み出る汗の臭い】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :    【魔】技・ミラクル☆ブルマイウェイ
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【布教用ブルマアリス服】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

紳士と淑女が出会い目と目があった時、それだけで解りあった(読心術/第六感)
魔術的パラダイムシフト(結界術/多重詠唱)、世界観がブルマへと転換していく。紳士と淑女の夢と精神が混ざり合い現実すらも侵蝕していく。
ワンダードリームランドで展開されるハロウィンナイトメアパーティ♡
猟兵も愉快な仲間も『アリス』も関係なく合体して悪夢の世界へご招待♪
「ぶるまぁぁぁ♡」
次章は料理食わせるということなので、ここでもうブルマ的料理を施しておきましょう♡ブルマ少女(男の娘)に触手を添えて♪付け合せに触手が絡んだブルマニアリスも用意済よ☆
これだけあるならつまみ食いしても大丈夫♡



●ブルマ一個大隊が消失した事件の顛末
「ぶるぅうううううまああああああ……?」
 奇声を上げて駆け抜ける漢たち。
 彼らは出会ったとある少女と視線を交わした時、その足と声を止めた。
 分かり合うのに言葉も時間も必要なかった。
 世界はブルマとなり、ブルマは世界となったのだ。
 紳士と淑女が交差するときに運命の歯車は動き出し、夢と精神は現実へと顕現する。
 ああしかし、このままでは、ここがハロウィンの国ではなくブルマの国へと変貌してしまうだろう。
 それはいけない、そうなってしまえば楽しみが減ってしまう。
 幼気な子供たちの可能性を狭めないためにはそう、国を、世界を一つ創り出す必要が有る。
 ――こうして生まれたのは幻と現の合間にある夢(ブルマ)の世界。
 それは紳士と淑女の理想郷。
 淑女の理想は紳士を男の娘と、望む者は少女へと変貌させ、しかし紳士の精神は何処までもブルマである。
 そう思っていた。
 そのブルマ波動はもともとの夢の住人すらもブルマへと最適化させ、世界の全てがブルマを中心に、ブルマの似合うとアリスが認めた者だけが存在する世界へと変貌していたのだ。それは紳士すら例外ではない。
 つまりはアリスの一人勝ちである。
「ぶるまぁぁぁ♡」
 楽し気に声を上げる紳士は既に過剰なるブルマ波動により正気を失っているのだが、それに気が付くこともない
「ふふ、ふふふ、ふふふふふ……♪」
 ああ、また、良い世界が手に入った、と。
「これだけあるなら……いくらつまみ食いしても大丈夫♡」
 ブルマ世界に触手を添えて、腐海の主は今日も笑みを浮かべる……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
ブルマってなに?
へー。あれがブルマか。確かに動きやすそうだね。ぼくも履こう。

後ろから追いかけるよ。
「ぶるぅうううううまああああああああ」

そして、ファデエフポポフゴーストを使って、鮮やかな動きでブルマを剥ぎ取っていくよ。

ははは。ぼくこそがブルマ、ぼくこそが最強だよ。



●我ブルマゆえに我あり
「ブルマってなに?」
「ブ!?」
「Lu!?」
「魔ァ!?」
 その言葉は、どのような辛辣な言葉よりも彼らの心を打ちのめした。
 すでにブルマなど過去の遺物であり、忘れ去られてい行くものだという宿命を突き付けられた感覚。
 しかし、物は考えよう、何も知らない相手に啓蒙するからこそ真の価値が分かってもらえるというものだ。
「へー。あれがブルマか。確かに動きやすそうだね。ぼくも履こう」
「ブ!?」
「Lu!?」
「魔ァ!?」
 なんということだ。
 気を取り直したのもつかの間、少女に啓蒙する前にすでに自らブルマ道へと歩もうとしているではないか。
 もしや、われわれが居なくてもこの少女、アリス・フォーサイスさえ存在すればブルマ界は安泰なのではないだろうか。
 そう思えてしまうほどのブルマ力をアリスは備えていたのである。
 そしてそのひるんだ相手が獲物にでも見えたのだろうか。
 こともあろうにアリスは彼らを追いかけ始めたのである。
「ぶるぅうううううまああああああああ」
「「「「ぶるぅうううううまああああああああ!?!?」」」」
 まさか自分たちがブルマられる立場になるとは思っていなかったブルマニアリスたちは、自らを飲み込み食らいつくすほどのブルマ力に恐れをなして逃げ出していく。
 しかし遅い。
 鍛え抜かれているはずの彼らは次々と追い付かれ、一人、また一人とそのブルマを剥奪されていくではないか。
 ブルマという名の魂を失った漢に、明日はない。
 サラサラと灰になって消えていく同志たちの姿に戦慄を覚え、彼らは必死に逃げ出すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イザベラ・ラブレス
「これは……まともにカチあったらダメな連中ね」
私は、迷う事なく自らの腹部を薙刀で貫く!
サバイバル技能のおかげで死なない程度に致命傷を負い、UCを発動。
この地に縁あるという理由からブルマニアリスの一団が召喚された。

「何で召喚されるのが同類(ブルマニアリス)なのよッッ!」
どこからか『変態には変態をぶつけんだよ』と聞こえた気がするが、兎に角彼らは私の指揮下に入るらしい。「痛っ、こっちも腹切ってんだから速攻で終わらすわよ!攻撃開始!」

私のライフル砲攻撃を合図にブルマニアリス達はその身を砲弾の如く飛翔させ、敵騎馬戦軍団に吶喊した。
「腹だけじゃなく頭も痛くなってきたわ……」



●古のスーパーブルマ人
「これは……まともにカチあったらダメな連中ね」
 イザベラ・ラブレスのその判断を誤りだと思える者がいるだろうか。
 もしいるならば、それはよほどの猛者か、もしくは敵の同類であろう。
 もちろんイザベラはそのどちらでもなく、そしてあまりにも絶望的なその光景になんと自らの腹部に薙刀を突き立てたではないか。
 ブルマの狂気は人をここまで追い込んでしまうのか、紳士たちの心理に多少の動揺が生まれたが、それはイザベラの戦略である。
 自らの血を代償にしたとでもいうのだろうか、あえて窮地に立たされることでその土地に眠る英雄を呼び起こしたのだ。
 その威圧感は迫り来るブルマ軍団に一歩も引けを取らない筋肉、数、そして……ブルマ。
「……何で召喚されるのが同類なのよッッ!」
 そう、それはどう見てもブルマニアリスであった。
 どこからともなく聞こえる声は『変態には変態をぶつけんだよ』などと耳元で囁いた気もするが、もしや本来の英霊はここに出てくることを出勤拒否したのだろうか。
 しかしどうやら指示には従うらしい。
 若干、向けられる視線に、あなたはブルマを着用しないのか、と言ってきている気もするが無視した方が精神衛生上無難だろう。
「痛っ……こっちも腹切ってんだから速攻で終わらすわよ! 攻撃開始!」
「ぶるぅうううまあああああぁぁ……」
 いささか残念そうに、しかしそれでも声をあげながら、イザベラのライフル砲の発射音とともにブルマはブルマへと吶喊する。
 その姿は少しでもブルマ成分を補充しようと蹂躙しているかのようだった。
 先人の実践結果からブルマを失ったブルマニアリスは消えていくことが分かっていたが、それは次第に落ち着きを取り戻し始めた敵の抵抗が激しくなることでブルマでブルマを洗う名状しがたい戦いへと発展させることとなる。
「……腹だけじゃなく頭も痛くなってきたわ……」
 正気度を毎秒生贄に捧げなければならない状況から目を背け、頭を抱えるイザベラ。
「「「「「ぶるぅうううううまああああああああ!!!!」」」」」
 ……彼女を責めることができる者は、誰もいない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォーネリアス・スカーレット
【キツネさんチーム】
「そうか、死に装束は決まっているのだな。どうでもいいが。ドーモ、オブリビオンスレイヤーです」
 まずは挨拶だ。
「サップーケイ……」
 両手で印を組み囁く。四方のフスマにはネコミミブルマ、スク水ブルマ、バニーブルマ、ブルマメイドの見事な墨絵……毎度、誰が描いているのやら。知ったことではないが。
 数が多いから分断させねば面倒だ。足元を露出しているのは都合がいい。油瓶を投擲し、炎剣を投げて炎上させる。まとめて一掃だ。
 抜けてきたら電磁居合斬りで仕留める。出口に陣取り一匹も逃がさん。
「オブリビオンは皆殺しだ、例外なく」



●しめやかに大炎上
「そうか、死に装束は決まっているのだな。どうでもいいが。ドーモ、オブリビオンスレイヤーです」
「ドーモ、オブリビオンスレイヤー=サン、ブルマニアリスです」
 どれだけ道を外れたオブリビオンだとしても、挨拶を欠かすことは無い。
 世界が変われど挨拶に挨拶を返さないというのはスゴイ=シツレイなのだ。
 それだけで爆発四散して骸の海に帰る事になりかねないレベルの問題である。
「サップーケイ……」
 厳かに印を組むのはオブリビオンスレイヤー……正しくはフォーネリアス・スカーレット(f03411)、その姿からは分かりにくいがれっきとした女性である。
 明らかに物々しい相手だとしても、ブルマニアリスたちは女性にブルマ着用をさせるためにと気合を入れて襲い掛かる。
 相手が抵抗すればするほどに、正しくはブルマが傷つけば傷つくほどに相手のブルマ着用への道は近づいてくるというおそろしいワザである。
「魔ァ!?」
 しかし彼らを襲ったのは攻撃などではなく、周囲を見事なブルマ絵によって彩られた迷宮、いわゆるブルマラビリンスである。
 ネコミミブルマ、スク水ブルマ、バニーブルマ、ブルマメイドといったあらゆるブルマ絵が、和を思わせる畳床の迷宮を仕切るふすまに余すことなく描かれている様は彼らにとって重要文化財的な何かに触れたに等しい衝撃を与えた。
 ふすまならば突き破って進めば、等という選択肢を彼らが取れるはずもない。一枚一枚が国宝級のブルマ絵なのだ。むしろ持って帰るべき程の代物である。
「ぶる……マァアアアアア!?」
 しかしそんな楽園に捕らわれた彼らに試練がやってくる。
 火だ。
 この楽園に火が放たれたのだ。
 明らかに燃えやすいものばかりのこの迷宮、火など放たれようものならばせっかくの宝が灰燼に帰してしまうのは必至。
 故に彼らは戦った。
 燃え盛る炎へと向かい、一心不乱に挑んでいったのだ。
 だが、耐火装備どころかブルマセット以外何も着用していない彼ら一人、また一人と力尽きていく。
 結果、彼らは宝と共に灰になることを選んだのであった。
 一方、出口に陣取っていたが全く敵がやってこなかった事にフォーネリアスは若干首を傾げていた。
 だが、敵の気配が消え去った事を確認すると、彼女は次なるオブリビオンを求めて駆け出すのであった。
「オブリビオンは皆殺しだ、例外なく」

大成功 🔵​🔵​🔵​

白霧・ミスト
(怖くない・・怖くないぴょん。なんか変なのが跋扈している・・らしいであります)

・・まあ、探さなくても目立つでありますね、アレ。
(近付いてくる、あたおか共を視認して・・)
ぴゃ〜〜〜!!無理無理!無理無理!カタツムリ?!死ぬ!死ぬ!
ア゛ー!来ないでー!!
ひ〜!霧展開ー!
霧から怪物呼んでけしかけるぴょん?!【集団戦術】
流石に嫌でありますよね?!分かる分かる!ボクも嫌なのー!?
うわ〜ん!恐いよぉ!助けてレプリゼンタぁ!【UC発動】
劫火属性の全力魔法!同属性のブレス!兎に角鏖殺殲滅蹂躙じゃー!!



●後世に語られてほしくない伝説の始まり
(怖くない……怖くないぴょん)
 自分にそう言い聞かせながら白霧・ミスト(f29833)は恐ろし気な中にも楽しい雰囲気が内包された、お祭りじみた国へとやってきた。
 本当ならばお菓子を求める子どもたちが楽しげに走り回るであろうその国はしかし、現在進行形で漢漢しい雰囲気へと塗りつぶされつつあった。
(なんか変なのが跋扈している……らしいであります)
 一体どこにいるのか、きょろきょろと周囲を見渡す……。
「ぶうううううううううるううまあああああああああ!!」
 までもなく目の前に飛び込んできたのは圧倒的な視覚と聴覚への暴力であるブルマニアリスたちの大群である。
 子供たちの笑顔が溢れるはずの国にふさわしくない漢たちが野太い声を上げながら全力で大勢で走りまくっているこの光景はまさに地獄に等しい。
「まあ、探さなくても目立つでありますね、アレ」
 仲間の猟兵が結構な数を倒しているはずなのだが一向に減った気配がしないのは何故だろう。
 などと考えていた時である。
 目が、あった。
「すばらしぃ、ブルマの素質……」
「啓蒙、啓蒙……」
 更には周囲に散らばっていたはずのブルマニアリスたちがまるで一つの生物のように統率された動きを見せながらミストへと歩を進めてきたのである。
「ぴゃ〜〜〜!! 無理無理!無理無理! カタツムリ?! 死ぬ! 死ぬ!」
「「「「ぶうううううううううるううまあああああああああ!!!」」」」
「ア゛ー! 来ないでー!!」
 なにかと殺意溢れる少女とはいえブルマの変態たちと戦うのは話がいろんな意味で違いすぎたのだろう。
 このままでは大切なものを失ってしまうと直感し、霧の中へと消えていくミスト。
「霧が濃くなってきたなぁあああ……」
「しかしこの程度の霧、ブルマオーラには、通じぬううううう!」
 彼らのブルマを信じる力はあらゆる障害を晴らそうというのだろうか。
 ミストが逃げ込んだ霧をまるで侵食するかのように謎のオーラが食らいついていくではないか。
 しかし、その浸食は不意に止められる。
 白い霧
「さ、さすがに怪物と戦うのは嫌でありますよね?! 分かる分かる!」
「怪物に……ブルマ……そうか、これは神の与えもうた試練!!」
「……分かって?」
「これは新しい世界がぁ開けるぅ!!」
 数多の困難を乗り越えた猛者とでもいうのだろうか。
 明らかな異形の怪物を目の前にして、彼らは一歩も引くことなくブルマを構えるではないか。
「うわ〜ん!恐いよぉ! 助けてレプリゼンタぁ!」
 思わず泣きだしたくなりながらも必死の思いを聞き届けたか、霧の中から更に現れたのは数多の霊をその身に宿した巨体の黒龍。
 愚か者どもを焼き払おうとする黒龍とミスト、それに対するは無敵の力が込められたブルマを身に着け、手にした漢たち。
「兎に角鏖殺殲滅蹂躙じゃー!!」
「「「「「ぶうううううううううるううまあああああああああ」」」」」
 今ここに伝説に刻まれるブルマを巡る戦いが幕を開けようとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

桂・真白
「ふ、私の邪眼にかかればこの程度……コスプレせねばならぬだと? ブルマだと? なんだこのセンスのかけらもなきゃぁぁぁ!」

なんということでしょう、ブルマを貶した真白ちゃんは着替える暇もなく紳士に押し倒されてしまう。しかし、そのまま服を剥かれアリスブルマ服に着替えさせられたのでコスプレには成功していた。
だが、召喚した小悪魔は言うことを聞かず、あろうことか真白ちゃんが紳士にわからせプレスされる妄想世界を展開するのであった。
複数の紳士に散々わからせられた真白ちゃんに満足すると、小悪魔は真白ちゃんの精神を魔法で強制的に立ち直らせてから紳士達を理想郷へと連れ去っっていくのであった。



●アフターサービスは万全ですのでご安心ください
「ふ、私の邪眼にかかればこの程度……コスプレせねばならぬだと?」
 堂々と胸を張り、自信に満ち溢れる笑顔を浮かべて桂・真白(f27369)はやってきた。
 しかし今回の相手はブルマを執拗に勧めてくる強靭な漢たちである。
 ……ちなみに執拗に勧めてくるだけでコスプレをすることは必須などでは決してない。
「ブルマだと? なんだこのセンスのかけらもなきゃぁぁぁ!」
 しかし、禁じ手はあるのだ。それは、いま真白の行ったようにこの漢たちの前でブルマを貶める事である。
 それは完全なる誘い受けととられても致し方のない行為であった。
 突如真白の四方八方を取り囲むように地面から生えてきたのは筋肉粒々の漢たちによるブルマの壁。
 押し倒される? いやそんな生易しいレベルではない。
 これは、いわば丸のみだ。
 強烈なブルマ筋肉による純粋な圧力によるプレス攻撃(物理)である。
 その圧力は気が付いた時には衣服がブルマと化してしまうほどのもので、その上他の衣服をしばらく見につけることができない、まるで呪いのような奇跡を顕現させていた。
 そんな状況を打破するためにと召喚された小悪魔はその状況を観察していた。
 違う、私の求めているプレスはそういうものではない、と。
 しかしこれ以上するとダブルピースでビデオレターになってしまい公共の電波に乗せることが不可能になりかねないというお告げも聞こえてくる。
 理想と現実に多少悩んだようなそぶりを見せる小悪魔。
 しかし、彼女の妄想はそのような理性的な何かでは止めることはできないのは誰もが知っていた。
「体の内も外も、全てぶるううううううまあああああああああああで満たし、ぶるううううううまあああああああああああ無しでは生きていけない体にしてあげよう」
「それはとても幸せなことだあああああああ」
「い、いや、やめ、も、もう満足でしょ? 助け……嫌、なんでえええええええええ!?」
 そんなんじゃ満足できないぜ。
 とても素敵な笑顔を浮かべながら、小悪魔はとても表には出せない絵面となっている真白をしっかりと見守る。
 いつの間にか周囲は妄想世界へと移行しており、これで他から邪魔物が入ることもない。
 こうして、真白は身も心もブルマで染め上げられるまで、延々とブルマ地獄に落とされたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
「これはブルマの発案者であるブルマー夫人がブチギレても仕方ない案件っすね」
女性解放運動家だったっすかね、確か
あと、おっさんのブルマ姿はみたくないっす。どこかに需要はあったとしてもその需要はここにはないっす。

とりあえず、UCで分身作って戦うっすね。分身の格好はブルマアリス服にして、年格好もそれ相応のに。すでにブルマアリス服なら服を変えることはできまい理論
「そもそも!」
あとは適当に殴るなり武器使うなり
「アリス服を名乗るなら、もっとエプロンドレス感を出すっすよ!せめて前掛けつけるとか!前掛けでブルマの正面とか見えなくても、後ろから見たら裏ももが無防備ってのとかいいじゃないっすか!」
と主張してみる



●もし奴らが正気を取り戻したなら一人ぐらい海に持ち帰られたかもしれない
「これはブルマの発案者であるブルマー夫人がブチギレても仕方ない案件っすね」
 厳密にいれば発案者自身は別の女性解放運動家だったりするのだが、名前の由来でかつ広めた人物、という意味では間違いなくブルマー婦人である。つまりはぶちぎれていい人物であるのは間違いない。
「あと、おっさんのブルマ姿はみたくないっす。どこかに需要はあったとしてもその需要はここにはないっす」
 そういう需要は人目のつかないところで個人的に満足しておいてほしい、という意見は大多数を占めるだろう。
 リカルド・マスケラス(f12160)の意見もそうであった。
 そして、そんな彼が展開するのは同じく大勢のブルマアリス姿の彼である。
 おっさんじゃなくあんちゃんなら許されるのか。
 そう疑問を覚える者はこの場にはいない。
 なぜなら今、彼の分身はブルマアリス姿に相応しい幼気な姿をとっているのである。
 何よりこれは作戦なのだ。
 初めからブルマアリス服を着用しているのならば相手攻撃の前提条件を回避することとなり、相手の追加能力を発動することが出来ない。そんなどこかカードゲーム的な能力発動条件回避技である。
 突如目の前に現れたお持ち帰りしたいブルマアリス集団に気圧されている漢たちへ、リカルドの分身たちは容赦なく襲い掛かる。
「そもそも!」
 そして、リカルドは語る。
「アリス服を名乗るなら、もっとエプロンドレス感を出すっすよ!」
 そう、彼らはブルマである、しかしそれと同時にアリスでもあるのだ。
 その手本を見せるかのように、その分身の身に着けているブルマアリス服はそれぞれにアリス成分を随所に取り入れたブルマアリス見本市。
「せめて前掛けつけるとか! 前掛けでブルマの正面とか見えなくても、後ろから見たら裏ももが無防備ってのとかいいじゃないっすか!」
 その言葉通りに随所から溢れ出る魅力は、漢たちを釘付けにするに相応しい装いとなっていた。
 ブルマ成分を強く押しすぎるあまりにアリス成分が薄くなってしまっていた彼らにとって、それはあまりにも眩しすぎて。
 やがて、どこか幸せそうな表情を浮かべながら、漢たちは骸の海へと蹴り出されるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
成程、物凄いインパクトですねぇ(ぷるぷる)。

『服装の扱い』はお任せすることにしまして。
出発前にお団子等をいただき、強化用のカロリーを確保しておきますぅ。

到着しましたら【白翼衣】を使用、変態さん達の手の届かない『空』へ退避し『FRS』『FSS』の[砲撃]を降らせますねぇ。
『ブルマアリス服』が無敵でも、デザイン上『頭』や『両手足』を覆う形では無いですから、それらの部位を狙い[部位破壊]を行えば対処は可能でしょう。
『騎馬戦』の姿勢で一カ所に集まってくれるなら[範囲攻撃]の良い的ですぅ。

『ブルマを頭に被りガードする』様な更なる変態が居た場合は、『FBS』で『首』を狙いますねぇ。



●神話:ブルマの塔
「成程、物凄いインパクトですねぇ」
 集団というのはそれだけで威圧感を与えるものだ。
 そう夢ヶ枝・るこるが改めて実感するほどの光景がそこにはあった。
 団子をあらかじめ食べていなければ思わず食欲が減衰してしまうほどの暴威。
 比較的被害の少ない上空から眺めるるこるですらその状態だったのだから、地上で対応している猟兵たちの気苦労は想像を絶するものだろう。
 ……と思ったが思いのほか元気に対応しているようだ、流石奇跡の担い手といったところだろうか。
「なんだ、あのオーラは……」
「どこか神々しい、だが……」
「「「ブルマが足りない!!」」」
 乳白色のオーラをまとい空に浮かぶるこるに気が付いたのか、ブルマニアリスたちはるこるをブルマにするために死力を尽くし始める。
 ただの騎馬戦では足りない、2段、3段、いやもっと、もっとだ。
 迸る執念は限界を超え、どこからともなく同志をかき集め奇跡を起こす。
 ――それは偉大なる王が眠るかの巨大な四角錐を思わせるほどの尋常ならざる騎馬であった。
「強靭!」
「無敵!」
「「「さぁ、女神にブルマの祝福を、さすればわれらが最強に!!」」
 割と冗談抜きで無敵の騎馬を構築し、なんとるこるの高さまで届こうとする変態たち。
 るこるは直感する。たとえどれだけ高度を上げ、宇宙にたどり着こうとも、彼らはそこに到達して自分にブルマを求めるだろうと。
「……でも、根本が崩れたらおしまいですよぉ」
 るこるの放つ砲撃が土台となるブルマニアリスへと襲い掛かる。
 だが、彼らはブルマの狂信者。いかに攻撃が降りかかろうともその心を折ることは難しい。
 そう、しかしそれはあくまでも彼ら自身に対するものは、である。
 るこるの攻撃は彼らだけでなく、彼らの足元、つまりは地形にも影響を及ぼしていたのだ。
 いかに無敵といえどバランスを崩してしまえば立て直すことは難しい。
 ブルマニアリスによって打ち立てられた天へと挑む騎馬は、女神の怒りに触れて崩れ去る。
「さて、あとはまとめてお掃除いたしますねぇ?」
 当が崩れ、動揺して無敵力を失った彼らは既に脅威ではない。
 こうして女神の裁きは下され、彼らは数多の砲撃の中へと消えて行くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『バレエのおっちゃん』

POW   :    漢の美麗なバレエキック
【バレエのダンスを踊りながら繰り出すキック】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    漢の華麗なバレエキック
敵を【バレエのダンスを踊りながら繰り出すキック】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
WIZ   :    漢の綺麗なバレエキック
【バレエのダンスを踊りながら繰り出すキック】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【をキックの衝撃派によって破壊し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠竹城・落葉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●現れた最後の漢
「ふっ、これだからブルマアリスに囚われた下賤な者どもを見ると笑いが止まらぬ」
 先ほどの漢共とは若干濃さがうすれているようのも思える、一人の漢。
 猟兵たちに気付かれることなく、彼はそこに立っていた。
 濃さが、気配が薄い? いや、これは強者こそが会得できる気配。
 強者とはある一定の力量を越えれば、だんだんとその気配は一般人へと近づいていくのだという。
 ならば、その装いを除けばどう見ても一般人の様なこの漢こそが、この事件の中核を為す者なのだ、と猟兵たちは直感した。
「さぁ、君たちに授業を始めよう。そうそう、私のバレエについてこれない生徒は……死ぬぞ!」
●補足
 前提条件が記載できておらず申し訳ありません。
 今回のオウガのボスですが、「ハロウィンの国」の法則によって「ほぼ無敵」となっています。倒す方法はただひとつ、「美味しい料理を食べさせること」となります。
 ボスの苛烈な攻撃に耐えながら、キッチンで美味しい料理を作ってください(美味しくなくても、気持ちのこもった料理でも大丈夫みたいです)。
 それが完成すると、ボスはこの国の法則により、抵抗できずに食べてしまいます。そしておいしさについて事細かに批評、称賛した上で、段々眠くなってきます。料理を食べさせ続けて完全に眠らせれば無敵状態は解除され、一撃で倒せるようになります。
 という特殊法則の世界なわけで、この度のプレイングは基本的に「料理を作る」か、「攻撃を耐え忍ぶ」ものとなります。第一章でも記載に不可解な点が出てしまい申し訳ありませんでした。
アリス・フォーサイス
いつからそこに!
その格好、バレエ拳法の使い手だね。

なら、こっちもバレエで対抗だよ。おっちゃんの動きをトレース、そこにぼくの体型にあわせたアレンジを加えて、ぼく独自の拳法に昇華させるよ。

さすが本家、キレのいい動き、そう簡単には当たらないか。いいよ。なら、こっちも避けながら長期戦だ。

へえ、スタミナが切れてきてる状態でこんな動きができるのか。これが経験なのかな。学習したよ。活かしてぼくのダンスに応用していくよ。



●奇跡の一夜
「いつからそこに!」
「ふふふ、そのように動揺していては、すぐに舞が止まってしまうぞ」
 突如現れた漢。それに対峙するはブルマの少女アリス・フォーサイス。
「その格好、バレエ拳法の使い手だね」
 バレエ拳法、それははるか昔、長靴の国より生み出されたと言われる踊りを源流とし、武術として発展されてきた歴史ある技である。
 だがその技はあまりにも危険ゆえ一子相伝といわれ、その継承には数多の血が流れるとも言われている恐ろしい憲法なのだ。
「ほう、知っているか。しかし、だからといってどうすることもできまい」
「いいや、できるよ。同じバレエなら」
 源流が同じならば、その先に見えているものも突き詰めて行けば重なり合う。相手の動きを見切り、模倣し、自らの体躯へと最適化することで、アリス独自の技へと昇華されていく舞。
 さらには動くのにちょうどふさわしい衣服を身に着けていたことで、アリスのバレエはかなりキレを増していた。
「面白い!」
 繰り出されるアリスの舞は、しかしそれでもおっちゃんの動きを止めることはできない。
 だがそれこそがアリスの策。
 できる限り長く、相手のスタミナを削り取り、少しでも時間を稼ぎ、更には空腹へと誘うため、アリスはおっちゃんと舞い続ける。
 その様は次第に周囲の人々を感動させるに値する優雅さを見せ始めていた。
「へえ、スタミナが切れてきてる状態でこんな動きができるのか」
「ふっ、この程度で……動けなくなる私ではない!」
「極力体力を使わず、それでいて放つ無駄のない最大効率の攻撃……でも、ぼくも学習したよ」
「君には礼を言うよ……これで私は更なる高みへと登れる!!」
 秒を追うごとにキレがさらに鋭くなり、優雅さが溢れ、空間に輝きが増していく。
 そして、この日、二人のバレエは、ハロウィンの国の伝説となった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イザベラ・ラブレス
さっきの戦いで負傷(自傷)してしまったから料理に回るわね。
あのおっさんの動き…優雅に見えてその実、かなりエネルギー消費が激しいと見たわ。

ならば濃い味、ガッツリの定番、二郎系がベスト!
理性では抗えぬ細胞レベルの衝動に働きかけるわ!

「さすが魔法のキッチン、煮豚も肩ロースとはわかってるじゃない」
黒Tシャツに着替え、頭にタオルを巻いてキッチンに入ると後は茹でて盛り付けるだけの状態で具材や器具がセッティングされていたわ。

スープは脂が乳化するまで煮詰め、煮豚は大きめにカット!
ニンニクも「おろし」と「きざみ」どちらも準備完了!

最後はおっさんにコールの確認よ!
「お客さん、ニンニク入れますか!?」



●念のため改変してもアレだと伝わるこってりオーラ
「さっきの戦いで負傷してしまったから料理に回るわね」
 膝に矢を受けた訳でもなければ敵によって受けた傷でもなかったりするが、傷が痛むのはまごうことなき事実である。
「あのおっさんの動き……優雅に見えてその実、かなりエネルギー消費が激しいと見たわ」
 料理の時間を稼いでいる仲間との戦いはかなり激しいものとなっており、その光景は見方によっては優雅ともとれる。
 いや、実際動きは優雅だった。
 なんだか周辺の愉快な仲間たちはスタンディングオベーションで大歓声である。
 おっさんでさえ、いや、あの格好でさえなければ実に絵になっていただろう。
「ならば濃い味、ガッツリの定番、四郎系がベスト!」
 だがこのチョイスを選ばせてしまう時点でどう見えているかは明らかである。
「さすが魔法のキッチン、煮豚も肩ロースとはわかってるじゃない」
 いつの間にか黒Tシャツに着替えたイザベラが、頭にタオルを巻いてキッチンに入る。
 そこには、用意したものがこちらにありますと言わんばかりに後は茹でて盛り付けるだけの状態で具材や器具がセッティング済みであった。
 だからと言って油断することはない。
 幸いにして時間をかなり稼いでくれているのだ、スープは脂が乳化するまで煮詰め、煮豚はインパクト強く大きめにカット。
 そして顕現したのはがっしりとした太麺、山のように盛られたもやしにかけられた背油と大振りな豚肉は最早暴力ともいえるラーメンである。
「理性では抗えぬ細胞レベルの衝動に震えなさい!」
 いつの間にか戦いの手を止め、料理に見入られたおっさんは、その暴力に抗えない。
「アレは……アレは、あるのか」
 そして、そのおっさんが求める言葉を、イザベラは知っていた。
 『おろし』と『きざみ』で用意されたソレを差し出し、彼女は笑う。
「お客さん、ニンニク入れますか!?」
「マシマシで!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

あれ?
先程料理した紳士達をおっちゃんに提供しながら小首を傾げる。
ここ、ハロウィンの国よね?森から飛んできたコスプレ衣装、ハゲヅラと鼻眼鏡と腹巻きを装着する。
そう、ハロウィンの国では森から飛んできたコスプレ衣装を着て、ボスは無敵なので料理を提供してお腹いっぱいにすることで眠らせることで勝てるようになるというギミックの筈なのだ。でもコスプレは必須ではないと。
あれ、じゃぁ料理提供も必須ではないのかしら?
まぁ、結界術でそういう世界観を構築すれば解決ね♡
ハロウィンの国の特性でおっちゃんは提供された料理を食べる(合体する)しかないわ♪さぁ、たっぷりと召し上がれ♡



●闇の伝説
「あれ?」
 なにかハロウィンの国の法則が乱れている。
 何かまずい事でも起こったのだろうか。
 思い返してみる。
 今までいろいろな世界干渉を起こしてきた自覚はある。
 が、そこまで致命的なバグのようなものが起こった覚えはない。
 しかし、ものは考えようである。
 森から飛んできたハゲヅラと鼻眼鏡と腹巻きという、それって、コスプレ? と首を傾げられるセットを身に付けながらアリス・セカンドカラーはおっちゃんへと向かう。
 コスプレ衣装を身に纏い、料理提供をしなければならないのはこの世界に固有したある一種の法則だ。
 どこか法則が乱れかけている今ならば世界ごと書き換えることもまた可能なのではないか。
 思い立ったが即実行、と言わんばかりに、アリスは世界に着手する。さすがに法則の根本をいじると青い画面に飛んでしまうかもしれないという危険を察知し、料理という概念に多様性を持たせ、それを法則への上乗せを試みる。
 時間にしてはわずか、しかし感じるのは確かな手ごたえ。
 あとは結果を試すのみである。
 幸いにして今のおっちゃんはいろいろとスタミナが滾っている状態。
 ともすれば、アリスの用意する『料理』には喜んで飛び込んでくるはずだ。
「さぁ、たっぷりと召し上がれ♡」
 少女の楽しげな声と共に、二人は突如現れた闇の中へと吸い込まれていく。
 そこで行われるのは決して語られることの無い激しく舞いの応酬。
 色濃い無敵の力は、アリスを存分に楽しませるものであり、その料理を喰らったおっちゃんは、急激にその力を落としながらも、なんと生還を果たしたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
さ、更に続けてインパクトの強い方が?
な、何とか対処してみますぅ。

『FBS』を四肢に嵌め飛行、【籠域】を使用し『崩壊の波動』を纏いますねぇ。
先程まで見ていたのであれば『飛行&砲撃』の流れは既に把握されているでしょうが、対処法は『飛行している此方を撃墜する』形の可能性が高いでしょうかぁ。
であれば『跳躍という不安定な姿勢』で『蹴り』に来た相手に対し[空中戦]で位置取りを調整、『崩壊の波動』の[カウンター]で叩き落として『FRS』と『FSS』による[砲撃]を加えれば良さそうですぅ。

理由は兎も角、危険な相手であることは間違いなさそうですから、油断なくきっちりと[料理]しますねぇ。



●空の伝説
「さ、更に続けてインパクトの強い方が?」
「まだだ……まだ俺は……舞える……!」
「な、なんだかふらついていますが、殺気は強いですねぇ……」
 ゆらり、ゆらりとした、見方によっては深刻なダメージから回復しきれていないようにもとれるおっちゃんの、いや、漢の動き。
 しかし、それは攻撃タイミングを掴ませず、次の動きを読むことを許さない絶妙な動きともなっていた。
 決して手数が多いわけでない、しかしそれでいて一撃一撃が致命的な威力を持ち、的確に急所を突こうとする。
「こうやって相手の攻撃を捌くのも……立派な料理ですぅ!」
 るこるは攻撃を躱し、空へと浮かび距離をとる。
 そして、いつものように砲撃を打ち込み、倒せないまでも時間を稼ごうとしたとき、嫌な予感に従いその場を飛びのく。
 同時やってきたのは一人の漢。そう、彼は空を文字通り『舞って』いたのである。
「私が跳躍のみで、空を舞えないとでも思ったかね……それでも君が、私を料理できるというのならば……やってみたまえ!」
 漢は空に立っていた。
 舞とは、バレエとは極めればこの領域にまでたどり着けるというのだろうか。
 るこるはいままで以上に無茶苦茶をしてくる相手をしっかりと見据え、武装を展開する。
「油断なくきっちりと、料理させていただきますよぉ」
 こうして、空を舞う女神と漢の盛大な戦いが始まったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォーネリアス・スカーレット
「そうか、私もオブリビオンを効率的に殺せたので笑いが止まらん。ドーモ、オブリビオンスレイヤーです」
 さっさと殺したいが料理をしなければ殺せないのか。ならば、
「料理で殺す」
 無尽の鞘に収納された冷凍マグロ、タコ、イカ、カツオ等を並べる。これらは殺す為の道具なので実質武器だ。そして白米も出す。地獄の炎で飯盒を炊く。
「どうだ、旨そうな香りがしてきただろう」
 ご飯が炊けたら酢を振りかける。何を作るかは分かっているな? そう、スシだ。
「イヤー!」
 スシネタを捌き、シャリを握り投擲。空中で合体させる。最後に適量の山葵を乗せる。
「イヤー!」
 握ったスシを口に投擲!
「イヤー!」
 眠らせたら貫キ殺ス投擲!



●忍の伝説
「そうか、私もオブリビオンを効率的に殺せたので笑いが止まらん」
 見事に炎上したオブリビオンたちに笑みを深めようとした時、正面から歩み寄る強者のオーラに表情を引き締める。
「ドーモ、オブリビオンスレイヤーです」
 それは、別の猟兵との戦いを切り抜けてやってきたバレエのおっちゃんであった。
「ドーモ、オブリビオンスレイヤー=サン、バレエのおっちゃんです」
 挨拶を終えたのち、光にも届くかといった速さで一太刀見舞う。
 しかし、その手ごたえでわかる。
 薄皮一枚とて切れていない、と。
 ともすれば世界の法則に乗っ取って成敗するのみ。
「料理で殺す」
「ふはは、そう宣言されて大人しく待つ私では……」
「甘い、先程の間に、既に準備は整っている」
「何っ!?」
 そこにはすでに陳列された冷凍マグロ、タコ、イカ、カツオが用意されており、地獄の炎で輝かしく炊かれた白米は酢の衣をまとい輝いている。
「ふ、既に分かっているだろう……」
「こ、これは、まさか……!?」
 そう、他の猟兵が戦っている間、こうなる事態を見越してオブリビオンスレイヤー=サンは準備を整えていたのだ。シュウトウ!
「スシだ!」
 ここまで準備が整っているのならばオブリビオンスレイヤー=サンがスシを繰り出すのに瞬きの時間すら不要。
 ハヤワザ! 捌かれたスシネタと握られたシャリが空を舞う。 もちろんワサビを乗せるのも忘れはしない。
「イヤー!」
 そして、浮かび上がったままに合体、完成したスシは必殺の掛け声とともにバレエのおっちゃんへと放たれた。
「グワー!」
 瞬く間に完成した料理に世界はおっちゃんの抵抗を許されない。
 ああゴウランガ、吸い込まれるように口へと運ばれるスシはオブリビオンスレイヤー=サンのワザマエにより途切れることなく繰り出されていく。
「イヤー!」
「グワー!」
「イヤー!」
「グワー!」
「イヤー!」
「グワー!」
 無限に続くかと思われたスシの応酬、しかし、おっちゃんの胃袋の容量は限りない。
 おっちゃんはかなりの眠気を獲得し、今や風前の灯火となりながらも、オブリビオンスレイヤー=サンのスシの在庫の方が先に壊滅したのである。
 今ならとどめの一撃をと繰り出した貫キ殺ス投擲も、おっちゃんの残る無敵力により膝に傷を残したものの未だ健在、弾かれたのだ。
「ふふふ、年貢の納めどきのようだな」
 足元おぼつかなくなりながらも放たれる一撃は未だ必殺。
 あわやオブリビオンスレイヤーさんといえど爆発四散かと思われたその時。
「あわわ、お待たせしたっす!」
「このケジメは後程、今は奴を」
 どこからともなく現れた二つの人影が軽やかにエントリーしたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

家綿・衣更着
【キツネさんチーム】
フォーネリアス、凪、雷(敬称略)と

第一章参加し損ねて、フォーネリアスさん単身で行かせちゃったっす!?せめて料理頑張るっす!

股間の白鳥は何!?変態っす!?
味方が料理中は仲間をユベコで守り、妖怪煙の煙幕を展開し【迷彩】、妖怪煙の一部を【化術】で変化させた【残像】で敵をかく乱っす。

おいらの【料理】中は敵の相手任せたっす!
南瓜をスライスして加熱しペーストに。事前によく混ぜたバターと卵と牛乳にバニラオイルを南瓜に混ぜる。薄力粉にベーキングパウダーを加えて混ぜたら型に入れ、オーブンで焼くっす!
チョコペンでおっちゃんや仲間、ジャックランタンの顔を描いて、おいしく楽しく南瓜のマフィンっす!


叢雲・凪
【キツネさんチーム】

家綿・衣更着 f28451
フォーネリアス・スカーレット f03411
と連携

衣更着くんと共に軽やかにエントリー!
「ドーモ ジンライ・フォックスです」(礼儀作法を用いた奥ゆかしいオジギ!)
「すまない オブリビオン・スレイヤー=サン。おそくなってしまった。 ケジメは衣更着くんが狸モードになってモフられることでつけるらしい」(真顔 後ろで驚愕の表情をする衣更着くん)

「さて 料理勝負か… 実際ボクは料理が苦手なので決断的カラテ防衛術で二人の調理を守ろう」

(夜天九尾を発動 ダッシュ+残像を用いた超高速で動きつつ 気を引くための牽制攻撃! 属性攻撃+マヒ攻撃!)

「イヤー!!」



●南瓜の伝説
「ドーモ ジンライ・フォックスです」
「あ、ど、ドーモ家綿衣更着っす」
 ジンライ・フォックス……叢雲・凪(f27072)の挨拶につられ、家綿・衣更着(f28451)もまたオブリビオンへと礼儀作法を用いた奥ゆかしいオジギを行う。
「ドーモ バレエのおっちゃんです」
 そして、戦いの最中に乱入してきた相手と言えど、おっちゃんもまたしっかりとアイサツを返す。
 しかし、周囲に漂うのは張り詰めたような殺気であった。
「き、気が付いたらフォーネリアスさん単身で相手が全滅しちゃってたっすけど、ここからは!!」
「そのケジメは衣更着くんが狸モードになってモフられることでつけるらしい」
「!?」
 流れる様に放たれたジンライ・フォックスの言葉に、真剣だった空気が一瞬で弛緩する。
 そして、全く聞かされていなかった衣更着は驚愕の表情で固まっていた。
「せ、せめて料理頑張るっすから!?」
 だから勘弁してほしい、そんな意図を言外に込めながら衣更着は調理へと向かう。
「……実際ボクは料理が苦手なので、決断的カラテ防衛術で調理を守らせてもらおう」
「ふふふ、つまり君を倒して彼を止めれば私の勝ちという事……なっ!?」
「イヤー!!」
 神速の踏み込みで一撃で華麗に終わらせようとしていたおっちゃんは、予想外の先制攻撃に出鼻をくじかれる。
「な、何時の間に……まさか、質量を持った残像……!?」
「守るからと言って、攻めないとも言ってはいない!」
「小癪小癪ゥ! だが、無駄ァ!」
 こうしてニンジャのみが知覚できるほどの光にも等しい速さでの激しい戦いが巻き起こり始めた時、衣更着は自らに課せられた戦いへと挑んでいた。
「さすがハロウィンの国、良い素材がそろってるっす」
 衣更着の動きは無駄なく、それでいて丁寧な物だ。
 旬の南瓜をスライスした後、加熱しペースト状に。
 そして事前によく混ぜたバターと卵と牛乳にバニラオイルを混ぜ、それを先ほどの南瓜へと混ぜ合わせる。
「あとは薄力粉を振るいにかけて、更にベーキングパウダーを加えて混ぜては型に入れて……、後はオーブンで焼くっす!」
 ここから先は時間との勝負、いかに焼きあがるまでの時間を稼げるか、という事だ。
「イヤーッ!」
「無駄ァ!」
「イヤーッ!」
「無駄ァ!」
 料理を作っている後ろ側では今もなお激しい戦いが続いている。
 万全ではないおっちゃんとはいえ、その体は未だ致命傷を受けるほどに衰えてはおらず、現状を打破するためには衣更着の料理にかかっていた。
 だからと言って、完成まで、ただただ時間を待つだけの衣更着ではない。
「待ち時間に手伝いぐらいならできるっすよ!」
 ジンライ・フォックス=サンの視界を阻害しないよう、生み出されていくのは数多の残像。
「くっ、面妖な……!」
 ただでさえ厄介な残像がさらに数を増やしたとなっては流石の無敵のおっちゃんとはいえ苦戦を強いられていく。
「ならば……、すべて吹き飛ばすまで!」
 負けじと更にバレエ的回転数を増し、残像を消していくおっちゃんだが、それこそがジンライフォックス=サンの罠だったのだ。
 そこにすでにジンライフォックス=サンはおらず、おっちゃんは気付かぬうち残像と闘い続けていたのである。
 マフィンの焼きあがった香ばしい匂いと共に動きを止めるまで、いや、止めてもなお、おっちゃんは惑わされたままだった。
「くっ、どこだ……そして、これは……私を惑わせる……ッ!」
「さぁ、焼き上がりっすよ……あとはチョコペンでおっちゃんや仲間たち、ジャックランタンの顔を描いて、おいしく楽しく南瓜のマフィンっす!」
 笑顔と共に差し出されたマフィンを口にしたおっちゃんはガクリと地に膝をつく。
 その隙はジンライフォックス=サンが一撃を加えてくれと言わんばかりのものだ。
「イヤー!」
「グワーッ!?」
 こうしておっちゃんはきりもみ状態で意識をもうろうとさせたまま激しく彼方へと吹きとんだのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
「さて、ここからが炊き出し系ヒーローの本領発揮っすよ」
そんな訳でパチンと宇宙バイクに引かせた簡易キッチン召喚
「食べたいものはあるっすか? 何でも作るっすよ」と、【戦場の料理人】発動!

本来は料理を食べた相手を強化させるUCだが、今回は「相手が食べたいとリクエストした料理を作る」という能力を存分に発揮
仮にリクエストされなくても今までの戦いと【世界知識】の動員で相手が欲しているであろう料理を【見切り】、【料理】する。ネタとして定番ぽいのは故郷の料理とか、家庭的なハンバーグとかっすかね?
このオウガが元アリスであったなら、帰りたくても帰れない故郷の味とかよくないすか?
「さ、過去に抱かれて眠る時間すよ」



●夢の伝説
 激しく吹き飛ばされ、もはやこれまでかと覚悟したおっちゃんの前に現れたのは、バイクを走らせる一人の男、リカルド。
「さて、ここからが炊き出し系ヒーローの本領発揮っすよ」
 パチンと軽快に指を鳴らし、バイクの後ろから登場したのは簡易キッチン。
「食べたいものはあるっすか? 何でも作るっすよ」
 本来は料理を食べた相手を強化させる奇跡の力、しかし、リカルドがその力に願ったのは「相手が食べたいとリクエストした料理を作る」という部分である。
「……私の食べたいもの……私は……一体……」
 オブリビオンとなり幾星霜、自分が真に望んでいた物はなんだったというのだろうか。
 既にそのころの記憶は風化し塵となり、欠片たりとも思い出すことは敵わない。
「……そっすか……なら、まかせておくっす!」
 静かに目を閉じて思い起こすのは、おっちゃんがオブリビオンになろうと唯一忘れることの無かった、バレエの動き。
 ぶれることの無い踊りの根本を分析し拾い上げ、相手の真に根源となりうる料理へと辿り着く。
 通常の手段でこれを可能とさせるのならば、まさに奇跡としか言えない所業。
 だが、猟兵はその奇跡の担い手なのである。
「さ、過去に抱かれて眠る時間っすよ」
 そう言って、リカルドがコトリとテーブルの上に置いた一つの皿。
 その上に盛り付けられているのは、レストランで出されるような豪華なものではない、ごく一般的な、家庭的なハンバーグであった。
 ごくりと唾をのみ、静かに、でもしっかりといただきますと手を合わせ、ハンバーグを口へと運ぶおっちゃん。
「ああ、なんだろうな、特別、何でもないはずなのに……」
 顔を誰にも見せないようにうつむきながら、震える声で呟く。
「そうだな、うまい、うまいんだ……お……」
 最後に何と言ったのか聞き取ることはできなかったが、リカルドはハンバーグを食べただけで光となって消えていったおっちゃんをただただ静かに見送ったのだった。
「おやすみなさい、っす」

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月30日


挿絵イラスト