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【辞めたい】姉に国王押し付けようとしたら反旗を翻した件

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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●国王の心は休まらない
「お姉さまが戻ってきていろいろあったけど、わたしは国王のままでした、こんちくしょう……っと」
 今日も今日とて小国だがそこそこの歴史を持つオルガニア王国が国王、マリエル・フォン・オルガニアは執務に追われている。
 戻ってきた姉に無理やり仕事を押し付けることを何とか成功し、多少は負担が減ったようだが結局国王は彼女のままであった。
「でも、リリエル姉さまだけではなく、エリエル姉様も戻ってきてくださったし……」
 全員、国家反逆罪で追放されたという何があったのかわからない自分の姉妹だが、実はそれもオブリビオンマシンによる陰謀によるものだった。というのは後の調査で分かったものだ。
 国の運営を行いながらも調査を続け、発見することが出来た姉妹へは接触し、国へと戻るよう声をかけていたのである。
「エリエル姉様は特に頼りがいがありましたし、きっと国王も任せ……」
「た、大変であります陛下ぁあああああ!」
「今度はなんなのだわああああああああ!」
「エリエル様がプラントを占拠、爆破しようとしておりますぅううううう」
「なんで、どうしてそうなるのだわあああああああああああああああああ」

●割と滅亡の危機だけどまだリカバーできるから……
「……この国、ほんとに大丈夫じゃろうか……いや、ダメじゃから夢に出るのじゃろうが」
 のっそりとグリモアベースで上体を起こすのはウルフシャ・オーゲツ。
 たまに床で寝ているので頻繁に蹴られているが、予知時はぐっすりと寝て起きないため時と場合によっては相当ボロボロである、今のように。
「という訳で、とあるプラントを開放してほしいのじゃ」
 どうやらオルガニア王国という小国の生命線ともいえるプラントが占拠、爆破されるという危機に瀕しているらしい。
 ついこの間も隣国に攻撃されており、落ち着かぬうちの事件に国内での対応も満足にできない状況のようだ。
「どうやら、国内戦力での対応しようとすれば、間に合わずにプラントが破壊されてしまうようでの。……国王ごと」
 どうやら国王が単騎突撃して何とかしようと試みるのは今回も同様らしい。
「今回は失敗したら国王が不在となり国内の食糧その他が致命的な危機に陥るぐらいじゃからな、まぁ気楽に行ってきてほしいのじゃ」
 最近、失敗すれば世界が崩壊する事件が多かった為だろうか、被害の感覚がマヒしてきているのだろう。
 わりと大ごとを何でもないように言いながら、ウルフシャは猟兵たちを送り出すのであった。


しべりあ
 頼りになる仲間が来たと思ったら敵だった、よくあるやつですよね。
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 特に妙に強い機体に乗っている奴は要注意です。

 一応続きものではありますが、別に今回から参加しても何の問題もありません。
 第一章ではプラントにしかけられた爆弾を対処したり、周辺住人の避難を行ったりして頂きます。
 爆弾を何とかしたらプラントで暴れようとしてくる敵集団が文字通り突撃してきますのでボコボコにしてください。
 彼らを倒し終われば後は国王姉の操る機体との最終決戦が待っていることでしょう。
 ゆったりペースとなるかと思いますが、何卒宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『時間よ、とまれ』

POW   :    近辺の人々を避難させる

SPD   :    爆弾の時限装置を解除する

WIZ   :    時限爆弾を見つけ出す

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
ま、まあ、お姉様が無事だったのは良かったですが。
相変わらず可哀想なことに?

爆弾の『場所』や『規模』が不明では避難も難しいですし、まずは探し出すことを考えた方が良さそうですぅ。
【遍界招】を使用し、まずは『フローティングシステム』同様に操作可能な『捜索用の祭器(「一定距離内の周囲」の情報を読み取る球体)』を数体召喚、『FCS』で制御しつつ捜索を行いましょう。

発見出来ましたら、次は解除ですぅ。
同様に『工作用の祭器』を召喚、此方を使って解体しましょうかぁ。
ただ『爆弾の性質』次第では利用出来る可能性も有りそうですし、簡単に組み直せる状態にして起きたいところですぅ。



●鶏がらしょうゆ味
「ま、まあ、お姉様が無事だったのは良かったですが」
 家族が生きていてよかったと言うべきか、それともまた騒動が起こってご愁傷様と言うべきか。
 そもそも王位継承権を持つ者が増えるのは厄介事が増えそうなものだ。
 現国王がとっとと国王を止めたがっている節もあるからこそあまり騒ぎが起きていないだけなのだろう。
 しかしこうも続いてしまうと、もしかしたら姉が戻るたびに反逆するのではないだろうか、そんな予感を覚えながらもるこるはプラントへと赴いていた。
「まずは探し出すことを考えた方が良さそうですぅ」
 このプラントだけを吹き飛ばすつもりなのか、それともついでにこの国もろとも吹き飛ばすつもりなのか。
 オブリビオンマシンの影響を受けているのだとすればどんな規模での爆発を起こしても不思議ではないのだ。
 るこるが召喚したのはふわふわと浮かぶ謎の球体。
 魔術というか神秘的な雰囲気で召喚されるにはいささかSFチックな物体を、るこるは手にした小箱を介して操作していく。
 外見に反して科学の結晶の様な存在であるるこるの小箱はもちろんただの箱などではなく、彼女の使用する数多の兵装を収納、制御を可能とする何かと高性能な箱である。
「思いのほか気合を入れて仕掛けておりますねぇ?」
 プラント内部だけではなく、周辺を取り囲むように爆弾が仕掛けられている。
 もしかするとプラントだけでなく、ここに突撃してくるであろう国王をおびき寄せ、もろとも吹き飛ばすことが目的なのかもしれない。
「さて、ここからがたいへんですよぉ……!」
 システムを介して仲間たちへと爆弾位置の情報を共有、交換しながら、るこる自身は爆弾の解体へとシフトしていく。
 爆発へのカウントダウンは始まったばかり。だが、決して楽観できるほど余裕もない、のだが。
「……でも、これ、プラントを利用して生成された食べられる爆弾ですかぁ……」
 爆発的なカロリーが封じ込められた爆弾に、可能性を考えてしまいがちなるこるであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋山・軍犬
この国、国王に頼り過ぎじゃね?

という訳で国王の護衛に喜乃君を貸すから
何人か国の(見込みのありそうな)騎士を貸して?

喜乃「へ?、護衛ならその騎士達の方が」

(心の声)
君どころか、パワーアップ
する前の国王に付いていけそうなのすらいないの
今のままだと国王の負担が大きすぎるの

という訳で、実戦ついでに騎士達を鍛え直すわ
ま、教えられるのは美味しい食事と適切な運動による
肉体改造と、食事で得たエネルギーの扱い…
フードファイターの基礎くらいっすね

才能があれば、弱めのワイルドモードや圧力拳を
覚えられる…かも?

という訳で
自分は近辺の人々の救助活動から始めます

あ、国王専用キャバリアの意識体(名前教えて)は
強制参加だぞ☆



●ヘッドハンティングされた後なので
「この国、国王に頼り過ぎじゃね?」
 ワンマン社長が全て取り仕切っていた気質が会社全体に残っている、そんな感覚を覚えていた秋山・軍犬(f06631)は、このままではいけないと思い行動を開始する。
「という訳で国王の護衛に喜乃君を貸すから何人か国の騎士を貸して?」
 できれば見込みありそうな、と言葉を付けくわえる軍犬を、きょとんと見るのは異世界、サクラミラージュは帝都桜學府の學徒兵、喜乃君。
「へ? 護衛ならその騎士達の方が」
 彼女は機器感知能力は人一倍高い。今もこのままではいけないと察知していち早く回避に動いた。
「貸すから」
 しかし残念ながら危機回避能力が高いわけではなかった。
「いや、騎士の」
「貸すから」
「……うわああああああん!」
 泣きながらも国王の下へと向かうのは彼女の根っこが善良すぎるからだろうか。
 流石に一緒に戦ったことのある国王を一人でほっぽりだすこともできなかったようだ。
 だがそれが一番良いと思える手なのだから致し方ない。
 そもそも軍犬が見る限り、現在残っている騎士たちは通常時の喜乃にすらついて行けそうにない者たちばかりなのだ。
 今のままだと騎士を国王が守らなければならないという本末転倒な事態になりかねない。
「そもそもどうしてこんなことになってるんっすか?」
「あの、その……優秀なものが全員爆破に加わってまして……」
 だめだ、この国。
 いや、優秀なものを狙って洗脳するあたり、あの姉が意外とやり手なのだと言うべきだろうか。
 何はともあれ、戦力の底上げが急務であるのは間違いない。
「という訳で、実戦ついでにあんたらを鍛え直すわ」
「は、はは、えっと、今からで間に合うのですか……?」
「実戦ついでって言ったっすよ? ま、自分が教えられることは限られているっすけど」
 そう、秋山・軍犬はフードファイターである。
 美味しい食事と適切な運動による肉体改造、食事で得たエネルギーの扱い。
 彼の教導とはすなわち、フードファイターの基礎である。
 軍犬はまだ知らない。
 無駄に真面目な彼らがその道を究めるあまり、筋肉粒々なマッスル騎士部隊がこの国に誕生する事を。
「……なんか嫌な予感がするっすけど……自分は救助活動の手伝いでもするっすかね」
『じゃあ私は避難してきた人に配布する食事の味見を……』
 前回からしっかりと捕縛されていた国王専用キャバリアの意識体は今日も通常運行である。
 というか国王が出撃しようというのにこいつは一体何をしているのか、そもそも物が食べれて味がわかるのか、などと疑問が尽きない。
「お前は強制参加っす」
『お前なんて名前じゃありません―! 私にはエルニートって名前があるんですぅー』
「いいから働けエルニート」
『いやあああ働きたくないいいいい!』
 こうして意識体が素手で掴まれるという謎現象を起こしながら、軍犬はこの国のいろんな意味での救助へと赴くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

菫宮・理緒
やっと落ち着いたかなって思ったら今度は反乱とか、
マリエルさんも苦労が絶えないね。

今回は時限爆弾ってことだし【ネルトリンゲン】を周囲の人たちの避難所にしてもらおう。
空母なら万が一爆発したとしても、命だけは守れるしね。

みんなが避難できたら、プラントに向けて【E.C.M】を使うよ。
電子式の装置を使ってる時限爆弾なら、これで時間を稼げるはず。

その間に爆弾をスキャン、解析して、爆破装置を解除したいな。
遠隔でできない感じなら、現場にいる人にお願いしたり、
スキャンの結果を伝えたりして、爆破させないようにがんばるよ!

プラントが爆破されちゃったら、一番困るのは国民のみんなだもんね。
そんなことは、させない、よー!



●笑顔溢れる未来のために
「やっと落ち着いたかなって思ったら……」
「プラントなんかがあるからこんなに働かないといけないんだ! こんなものは不要だああああああ」
「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!」」」」
「……今度は反乱とか、マリエルさんも苦労が絶えないね」
 プラントから元気な敵になってしまった騎士たちの声が菫宮・理緒(f06437)の元へも響いていた。
 今日も今日とて城から国王の叫びが響き渡る系王国の住人たちは、それでも国王が何とかしてくれると信じているし、そんな国王を支えようという気持ちもあり、意外とまとまっているらしい。
 この国王あってこの国民ありということだろうか。
 だからこそ王族の誰かが何かをしでかしてしまうと、きっと何か考えがあるのだろう、とホイホイつられてしまいオブリビオンマシンの影響下に置かれてしまうというのもなかなかに厄介な事なのだが。
 これ以上の被害者というか協力者というかを増やさないためにも、理緒は周囲一帯の避難を請け負うことにした。
 といってもそうそう近場にシェルターなどが潤沢にがあるわけもなく、あったとしてもそんなもの相手も位置を把握している。
 つまりは何の警戒もされないわけもなかった。
 避難者が来そうな場所はすでに相手方の戦力が占拠していたのである。完璧な初動の遅れ、というよりは相手が何枚も上手だったというか見事に裏切られたというか。
 しかしそんな致命的な状況で活躍するのが理緒の操る航空空母、ネルトリンゲンである。
 唐突に現れた大空のシェルターを想定しているわけもなく、困惑するクーデター騎士たちを尻目に、周辺住人は速やかに避難をすすめていた。
 そしてその間にも理緒はただ待つだけではない。
 移動が困難な大型爆弾を中心に解析を行い、時には遠隔で、時には現地に赴いている猟兵に指示を出す形で爆破装置を解除していたのだ。
「プラントが爆破されちゃったら、一番困るのは国民のみんなだもんね」
 不安な顔を浮かべながら避難してくる子どもたち、そして、不安な姿を子どもに見せないよう、こんな時こそと笑顔をみせる大人たちの姿が、チラリとモニターに映っている。
 たとえ命が助かっても、プラントが再起不能となれば彼らに待つのは絶望的な困難。
「そんなことは、させない、よー!」
 理緒は再度気合をいれ、作業を進めていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

支倉・錫華
傭兵としてはお仕事になるし、マリエルさんたちは好きだけど、
この姉妹、なにかに魅入られてるんじゃないのかな。

みんな暴走系だからしかたない気もするけど、
さすがにこんな短期間でくるとは思わなかったな。

とりあえずわたしは、爆弾の解除を担当したいと思うよ。

アミシアにお願いして、プラント内をスキャン。
爆発物の反応を見つけてしてもらって、そこへ急ごう。
プラントの見取り図とかは、お願いしたらもらえるかな?

時限装置の解除は、だれか得意な人がいればいいんだけど、
いなかったら、安全そうなところで爆発させちゃおう。

警備の人たちとかいたら、倒しちゃうわけにはいかないし、
【金鳳風舞】で動きを封じさせてもらうことにするね。



●ブラック騎士たちには睡眠が足りない
「傭兵としてはお仕事になるし、マリエルさんたちは好きだけど……」
 前回の姉に引き続き、新しく見つかった姉までもが問題を起こす、しかも本気の国家反逆罪レベルである。
 国家反逆罪で追放されて戻ってきたら本当に反乱を起こし始めるのならば、すでに取り返しのつかないほどにいろいろアウトなのだろうが、全部オブリビオンマシンの仕業なのだから仕方ないで納得されるのは幸福と言えるのだろうか。
「と言っても……こう続くとこの姉妹、なにかに魅入られてるんじゃないのかな……」
 具体的に言えばオブリビオンマシンに。
 統計を取れば好かれるような体質とかがあるのかもしれない、などととりとめのないことをついつい考えてしまう。
 もしや、みんな暴走系の性格だからとでもいうのか。
 となれば、親もきっとそうだったのかも知れない。
 この一家がそろって暮らしていた頃の国は一体どうなっていたか、あまり想像したくないのはなぜだろう。
「……うん、とりあえずわたしは、爆弾の解除を担当しよう」
 支倉・錫華(f29951)は2回目までなら偶然だ、と割り切って考えてはいけなさそうなことを放棄し、アミシアへと確認する。
 頼りになる相棒は既に動き出していた仲間との連携を取りつつ爆弾の位置と解析を終えており、あとは現地へと急行するだけだった。
 見取り図的なデータも既に完成しており、短期間で相手に組み替えられたと思われる地形もしっかりと更新、反映されているのはさすがと言える。
 しかし相手も指をくわえて待っているわけではない。
「爆弾! 守らずにはいられないッ……!」
 現地に到着すると、そこには怪しげなオブリビオンマシン的な装置が頭に付けられた警備担当の騎士が爆弾の前に立ちふさがってきたのだ。
 見れば目が血走ってくまもできている。寝ていないのかもしれない。
「しっかり休まないと守れるものも守れないよ。……しばらく眠ったほうがいいと思うな」
 そんな彼らの下へと届けられる、わりと本気で語りかけられるホワイトなお誘い。
「あ、ああ、眠い、眠いよ……」
 それと同時に襲い掛かる強烈な睡魔は奇跡の力によるもので、いかな社畜騎士といえども抵抗することは困難であった。
「仕事、オワラセナイト……帰れない……」
 どさりどさりと夢の中へと誘われた彼らの言葉に、とてもブラックな社畜根性を垣間見た気もするが、今はそれよりもすべきことがある。
「……得意な人ばかりに任せておくのも大変よね」
 猟兵が皆爆弾が解体できるかといえばそんなわけはない。
 しかし、爆弾は施設や人のそばで爆発するのが問題なのであり、何もない場所で爆発する分にはただの花火的な何かである。
 少しでも助力になるためにと致命的な威力や妙な障害の残らない、適当に爆発させても問題なさそうな類の爆弾を回収していきながら、近くで爆発させても問題なさそうな場所の検索を始める錫華であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エィミー・ロストリンク
【SPD】
わわっ、爆弾とか怖いねー!
難しいことはわからないけど、わたしでもやれることはあるよ!

海乙女のワンピースで海水を放水し、爆弾の周りを包み込んでいく
そしてラクチェの要石で海水を鉄のような水に変化させてコーディング、念のためにロード・プラチナの宝冠で生み出した超硬装甲で包み、爆発しても周囲に被害に及ばないようにしていく

出力や容量に関してはUC「失われた絆を繋ぐ姫君」で強化して自分ができる範囲内で爆弾処理を行っていく

数が多そうだけど、見つけ次第爆発してもいいように処理していくよー!

移動はサーペント「ナノシリア」に乗って迅速に移動していく

アドリブ絡みOK



●異世界コミュニケーション(海)
「わわっ、爆弾とか怖いねー!」
 目をぱちくりとさせながらやって来た一人の少女。
 彼女はエィミー・ロストリンク(f26184)、異世界から現れた猟兵の中でもひときわ謎の多い少女である。
「難しいことはわからないけど、わたしでもやれることはあるよ!」
 しかしその自分も力になりたい、と思う気持ちは本物だ。
 そして、その身に纏う超常の力を秘めた数多のメガリスを自在に操る力は爆弾をどうにかする上でかなり有用な物だった。
 他の猟兵によって暴かれた各地に隠されていた爆弾。
 そういった爆弾の中でも、特に小型の爆弾が無数に設置されている地域にエィミーの姿はあった。
 その場に存在していた爆弾の周囲を突如として覆ったのは内陸地にあるプラントにあるはずもない海水。
 彼女が身に着けたワンピースから無限に溢れ出たそれは、まるで意識を持つように爆弾を包み込んでいったのである。
 唐突な海水に混乱しながらも、どうにかしようと警備騎士が水にふれるも、その液体らしからぬ恐ろしい硬度に困惑する事しかできていなかった。
 ならばそれを操っているであろう少女をどうにかしようと気を取り直し目を向ける敵騎士たち。
 だが、その視線の先にはどこからあらわれたのかさっぱりわからないが、空想上の怪物だと思われるサーペントがぎろりと睨んでいるではないか。
 そもそも、ほとんどの者がサーペントなど存在すら知らない状態での邂逅である。
 結果として存分に混乱を引き出したことで、その隙に爆弾と同様、海水にて捕縛することに成功したのだ。
 本命の爆弾の方も後は仕上げの段階で、海水の周りを超硬装甲で包み込み終えようとしていた
 仲間の計算結果によれば、たとえ爆発したとしても充分抑え込める、ということなので安心だろう。
「さあ、爆弾も敵さんもまだまだいるみたいだよ、どんどん処理していくよー!」
 彼女の声に同意したように、存在自体がメガリスのサーペント、「ナノシリア」は少し身じろぎするように頷くと、次なる爆弾の下へ向かうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
…この国、何かに祟られてるんじゃないか?
一度、本格的にお祓いした方がいいかもしれないぞ

というわけで、遊戯守護者を呼び出して爆弾を探すのを手伝わせるぞ
ある程度、第六感もあるが、爆破するのなら、それなりに効果がある所を選ぶもんだ

特に、爆破されれば致命傷になる所、立ち入ることが困難な所、そして、連鎖すれば最悪の結果になる場所を重点的に探して回る
爆弾はその場で解体するが、それが無理なら、結界術で確保、オーラ防御で周辺への被害を抑え、念動力で動かして、外で爆破処理する

拠点防衛上、落とさせるわけにはいかない施設だよな?
そこに目を付けるって事は、やっぱ、何かにとりつかれてるんだろうな

アドリブ、好きにしてくれ



●姉妹で一番、敵に回ると嫌なやつ
「……この国、何かに祟られてるんじゃないか?」
 備傘・剱(f01759)の声は、本気で心配しているトーンだった。
「一度、本格的にお祓いした方がいいかもしれないぞ」
「……ちょっと、考えておくのだわ」
 さすがに思うところがあるのだろう、いつもならば、『なのだわあああ』と叫びながら突撃していく国王も、その助言に素直に耳を傾けている。
 勿論、だからといって今起こっているクーデター的なプラント占拠事件が解決するわけでもなく、剱は爆弾の捜索へと乗り出していた。
 爆弾が爆発する際、一番怖いのは誘爆による被害拡大である。
 もちろん爆発する爆弾が一つもないのが理想ではあるのだが、何事にも優先順位と言う物があるのだ。
 仲間の捜索結果を基に、なければおかしい場所、連鎖すれば最悪の結果になる場所、連鎖の起点や重要点となりえる場所、そして立ち入ることが困難な場所を優先的に調査していった結果、幸いと言うべきか予想通りの場所にしっかりと爆弾が設置されていた。
 あの国王の親族という事だが、こういった計画を立てるのが得意な者だったという事だろうか。
 もしかするとこの国、優秀な怠け者タイプの人物が多かったのかもしれない。だからこそ、無理やり働かせるオブリビオンマシンの影響を受けたらとても厄介な事になるのだろうか。
 機械的なスキャンから逃れるためだろう、幸いなことに単純な作りとなっている爆弾も多い。
 そう言ったものは一つ一つ解体していき、時折混ざっている解体が難解なものに関しては無理に触らずに封じ込め、外で爆破解体をしている仲間へと送り届けていった。
「単一の物じゃなく、いくつもの種類の爆弾を使って捜索を少しでも困難にする……それだけここを爆破したいってことか」
 この国の人々の生活に直接かかわる生命線ともいえる、決して落とされるわけにはいけない設備。
「そこに目を付けるって事は、やっぱ、何かにとりつかれてるんだろうな」
 当然警備も厳重で質もよかったはず。
 それをまるまる乗っ取るというのも計画の内だったというのだろうか。
 オブリビオンマシンに憑かれてもなお感じさせる狡猾さに、何か嫌な予感を覚えながらも、剱はただただ爆弾を処理し続けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

城田・紗希
なるほど、時限装置を非常ベルに繋ぎ変えて、ふしゃさんに目覚ましとして押し付ければ良いんだね?(聞いたはずの話がどっか行った)

まずはレプリカクラフトで鍵を……(UC間違いで出てきたニッパーをニギニギしつつ、妙に精巧だなーと首かしげ)
……まぁ、信管を抜いて配線切れば、大丈夫だよね?(火薬が残ることはスルー)
あとは非常ベル…は、時限装置を分離してから考えよう。(ひとまず分解に専念)



●他が爆発しなければ問題はないから
「なるほど」
 城田・紗希(f01927)は全てを理解した。
「時限装置を非常ベルに繋ぎ変えて、ふしゃさんに目覚ましとして押し付ければ良いんだね?」
 気のせいだった。
 そもそも、そんなものを利用するぐらいなら普通にUDCアースで購入するなりキマイラフューチャーでコンコンして持ってきてもらった方が早いし、爆発する危険もないはずなのじゃあああ、と、どこからか声が聞こえる気もする。
「まずはレプリカクラフトで鍵を……」
 しかし、紗希は気にすることなく作業に取り掛かった。
 これがもったいないの精神だというのだろうか。
 しかし、いま彼女が手にしているのは鍵などではない。
 とても切れ味がよさそうに見えるがニッパー一つである。
 爆弾を解体するための工具としては心もとないとかそういうレベルではない。
「……?」
 流石に違和感に気が付いたのか、ニッパーをにぎにぎして首を傾げる紗希。
「……まぁ、信管を抜いて配線切れば、大丈夫だよね?」
 だからと言って止まる彼女でもなかった。
 幸いなことに仲間の協力もあり、解体すべき爆弾の位置はかなり割り出されている。
 その中の内、わりと解体が困難な、要するに非常警報装置などのついている本格的な物へとあえて挑む彼女が何を考えているか、真に理解している猟兵はおそらくいなかった。
 彼女は解体には成功するだろう。ただただ、火薬はその場に残り、もし他の爆弾が爆発しようものなら誘爆することは必須だとしても。
 しかし、彼女はそんなことを気にしない。
 ただただ、自らのユーベルコードを、奇跡の力を信じて爆弾へと挑み続けるのみだ。
 そう、分解の先に待つ非常ベルを求めて。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

爆弾ね、それなら化術で男の娘化させて別の意味で爆発させればいいわね♡
魔術的パラダイムシフト(結界術/多重詠唱/化術)で爆弾が萌え擬人化する世界観を展開。
爆弾は一応敵なので、指定UCで合体可能☆
武装のサイキックヴァンパイアとパラサイトテンタクルとワンダートイボックスを式神使いで偵察にだし、萌え擬人化した爆弾を見つけ次第合体して捕食し爆発のためのエナジーを捕食して無力化するわよ♡
大丈夫、怖くないわ、ほら、私に身を委ねて♪爆発するなら私のなかでね♡
うっかりエリエル殿下も触手と合体してそうだけど、まぁ、このパートだと幸せになるだけだから無問題ね☆



●大爆発、目の前が真っ白になった
「爆弾ね」
 ――はい、爆弾です。しかも最新型なんですよ私。
「それなら化術で男の娘化させて別の意味で爆発させればいいわね♡」
「……ふぇ……?」
 一体このアリス・セカンドカラー(f05202)は何を言っているのだろうか。
 ……などと考える猟兵が少なくなってきている。
 そんな統計が最近出始めているらしい。
 実際に明言したことはなんだかんだ実現しているのが原因だろうか。
 今もまた、現在進行形でというか明言した直後には爆弾が男の娘へと変更されていた。
 爆弾に敵味方の識別があるのかは不明だが、アリスが危険だと、敵だと判断したらそれは最早敵であり、つまりは捕食の対象となるのだ。
「え、えっと、あれ、ボク爆発するだけの簡単なお仕事って……あれ? でもこれってどうやったら爆発できるの……?」
 いかに最新式の爆弾といえど、擬人化させられた場合の対処方法など理解しているはずもなかった。
 そんな彼に優しく微笑むのアリスは、とても、そう、とてもいい笑顔を浮かべていた。
「大丈夫、怖くないわ、ほら、私に身を委ねて♪」
 アリスの笑顔を見た。ただそれだけなのに、なにかもう我慢の限界となってふるふると震える見目麗しい男の娘。
 いったい何を我慢しているのかは分からないが、そんな様子を見てアリスの笑みはより一層深まり、そして……。
「爆発するなら私のなかでね♡」

●見てこいはフラグだから
「……なにか嫌な予感が……様子を見に行った方がいい気もするが……いや、行ってはいけないと私の感覚が告げている……」
 プラントの奥で仲間に指示を出していたエリエルは唐突な悪寒を感じるも、持ち前の勘でその危機を回避していた。
「おい、そこのお前、あのエリアの爆弾の様子を再チェックして来てくれ。嫌な予感がする」
 ただ、犠牲になるのは部下だというだけだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
オブリビオンマシンに惹かれやすい体質とか、あるのかな?

爆弾の創作か。みんなで手分けして探すのは危ないし、時間も足りるかわからないね。

エレクトロレギオンを使って捜索していくよ。この世界の爆弾にはあまり詳しくないし、城内にモニタリングルームを作り、専門家に集まってもらって、戦闘機械が映すそれぞれの映像をモニターしてもらおう。

見つけたら、専門家の指示を受けながら処理していくよ。冷凍装置とか、爆弾を覆うくらいの機能はついてるよ。



●王とは爆発であると小学校の作文で書いていた
「オブリビオンマシンに惹かれやすい体質とか、あるのかな?」
 割と皆が疑問に思ってしまうほどの頻度である。
 もし、この王国の一族でオブリビオンマシンにおける有効な統計が取れたのならば、そのまま研究を進めればこの世界を救う一歩になるかもしれない。
 しかし今はそんなことをしている時間は無い様だ。
「先に爆弾の捜索だね、みんな結構見つけちゃってるみたいだけど、このままのペースだと危ないね」
 オルガニア城内に用意されたモニタリングルームにて、仲間からの爆弾の発見情報を共有、統合、分析を行いながら、アリス・フォーサイス(f01022)も自らのエレクトロレギオンたちを展開して捜索をつづけていた。
 世界が変われば爆弾も変わり、異世界から来た自分たちからすれば信じられないような、例えば食べられる爆弾だとか、そう言ったものまで現れ始めるらしい。
 集めたこの国の専門家から得られた情報はかなり多かった。
 ある爆弾は氷点下まで下がることで爆発し、ある爆弾は水にぬれると爆発する。
 丸呑みしなければ解体できないなどという爆弾を大真面目に説明されたときには何故その爆弾が開発されるに至ったかまで聞いてしまいそうになったのは仕方のないことだろう。
 外見もさまざまだということもあり、原始的を通り越して珍妙不可思議な爆弾をみつけるためには、実際に現地から送られてくるモニタリング映像を確認しながらの捜索が必須となっていたのである。
「そっちの爆弾は冷凍で大丈夫で、こっちは……うーん、さすがに丸呑みはできないから取り外してどこか遠くまで運ぼうか……けど、種類、いくらなんでも多すぎないかな?」
 なんでここまで多種多様な爆弾が存在するのか。という素朴な疑問に、専門家たちは若干目をそらしながらぼそりとつぶやいた。
「エリエル様はある一点を除けば冷静でまともな方でした。ただ……その……爆弾マニアなのです」

大成功 🔵​🔵​🔵​

高天原・光明
 時限爆弾でプラントを木っ端微塵とは、なかなか派手なこと考えるもんだ。意志なき時限装置が相手なら、俺は俺にできることで貢献させてもらおう。

 【UC:狩場の原則】(WIZ)で、位置を把握するとしよう。プラントを一望できる高所から索敵だ。〈視力〉を全力稼働させ、不自然な物品や稚拙な隠蔽、すべて見抜かせてもらう。専門職の軍人達が解除に専念できるよう、スピーディにやろう。

 ……幾つか解除するには難しい位置にあるな。専門職から爆弾の構造を聞き、無力化するための配線のみを射貫くとしよう。〈スナイパー〉として、腕の見せ所だな。この程度の獲物に、遅れはとらんよ。

(アドリブ連携等々全て歓迎です)



●放てば後は当たるのみ
「時限爆弾でプラントを木っ端微塵とは、なかなか派手なこと考えるもんだ」
 余程派手好きなのか、それとも爆弾が好きなのか、はたまた両方か。
 しかし仕掛ける者の意志はあっても、時限爆弾自身に意思はない。
 ……ごく一部を除いて。
 プラントを望む高所に位置取り、周囲一帯を眺めながら各所にある爆弾の位置を捜索、連携する最中にふと気が付いたのだ。
 明らかに奇妙な動きを取る鳥たちの姿があることに。
「もしかしなくても……飛び回る鳥型の爆弾、か……」
 もし設置されている爆弾が解除されたとしても、開いた爆発の隙間をカバーするように突撃し、誘爆を補助するための予備爆弾。
 ……と、言うのが発見した鳥を分析した仲間からの情報であった。
 確かに厄介な、というか面倒な相手だ。
 だが、だからこそ狙撃手としては腕の見せ所でもある。
 高天原・光明(f29734)は静かに矢を番える。
 あの鳥、ただただ射貫くだけでは爆破してしまう。
 狙うは首元、起爆する装置に繋がる配線がそこにあり、それさえなければどれだけ衝撃を与えようとも爆発することはない。
 矢が放たれ、風を切り裂き飛んでいく様を、光明は見ることもなく、しかし確信していた。
「この程度の獲物に、遅れはとらんよ」
 そう呟いたのが先か後か。
 鳥型爆弾は静かに墜落していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルカ・スィエラ
……ねえ、その国外追放されたお姉さんたちって“全員別個の”オブリビオンマシン絡みで、お姉さんが増える度騒動が起こったりしないわよね……?(警戒警報)
……考えるのはやめよう、今は目の前の事件ね……

【SPD】
……どうしよう(この手のスキル皆無)
避難誘導なんかできる気がしないし、爆弾をどうにかするしか……

とりあえず爆弾の性質次第ね、衝撃で起爆するならステラリッパーを使うわけにも……
って、あれ?何か……妙な反応が……?
(手で触れたところからEP-Xドラクティス、彼女の中にある金属細胞が爆弾を侵食し、結果機能不全が発生。ごちそうさまでした)
……なんだか止まったみたいだけど、いいのかなこれ

※アド連携他歓迎



●有機栽培爆弾
「……ねえ、その国外追放されたお姉さんたちって……」
「? どうしたのだわ?」
「えっと……“全員別個の”オブリビオンマシン絡みで、お姉さんが増える度騒動が起こったりしないわよね……?」
「さすがにそんなわけはないのだわ! みんなが一斉に国に対して反旗を翻して喧嘩しているのを利用して国外追放できた、なんて話はきいているのだけど、それはちょっとした喧嘩であって大したことないはずなのだわ!」
 あ、これ絶対ダメな奴だ。
 アルカ・スィエラ(f29964)がそう思うと同時に鳴り響いたのは警戒警報。
 果たしてそれはこれ以上考えてはいけないという何かの大きな意思によるものか、それとも……。
「……考えるのはやめよう、今は目の前の事件ね……」
 とはいうものの、アルカ自身、避難誘導ができるような気はしなかった。
 とするならば爆弾をどうにかする方に動くことになるのだが、時限だけではなく衝撃感知系のセンサーが設置されていたらと考えれば強制解除をはかるのは非常に危険である。
 今、アルカの目の前にもしっかりと時を刻む爆弾があった。しかしもう少し確認が進むまで下手に手を出すこともできない。
 仲間の誰かは食べれば大丈夫だと真顔で話していたが、きっと何かの冗談だろう。たぶん。
「って、あれ? 何か……妙な反応が……?」
 奇妙な違和感、しかし痛みや不快感などがあるわけでもない。
 それは、彼女も全容を知ることの無い内包された金属細胞による浸食行為。
 実際食べられる爆弾だという事もあってか、とても美味しいらしい。もしかするとそれに釣られたのだろうか。
 何はともあれ、アルカがどこからかごちそうさまでした、という声を聞いたがした時には、目の前の爆弾は動きを停止していた。
「……なんだか止まったみたいだけど、いいのかなこれ」
 少しの間悩みつつも、止まったことに間違いはない。
 仲間に確認してもらっても、再び動き出す心配もないという。
 謎の現象に首を傾げながらも、アルカは次なる爆弾へと向かうことにしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
国王さんが突っ込むなら多分キャバリアに乗っていただろうからキャバリアを吹き飛ばせる威力の爆発が起きるのか…
プラントそのものを爆発させるとしてもそれ相応の衝撃を加える必要はあるだろうからかなり巨大な爆発物を用意するか、複数の爆弾を同時に爆発させて威力を上げるかのどちらかだろうな…

スカーレット・タイフーン・エクセレントガンマでゆっくり飛んでプラントを上空から偵察して爆弾そのものか、或いはエリエル姉様とやらの手の者がいる場所を探します

相手の動きから爆弾の場所を予想して潜入
首尾よく爆弾を発見したなら、俺では解体は無理なので《贋作者》で投石器を模造
爆発しても被害が無さそうな場所へ爆弾を飛ばして処理します



●皆、爆弾は持ったか!
「国王さんが突っ込むなら……」
 前回の国王の戦いを思い返しながら、涼風・穹(f02404)は悩む。
 今回もあの国王はきっとキャバリアで乗り込んでくるはず。
 その上であの国王が爆発四散するというのならば、物理、術式等の複合した防備を誇るキャバリアもろとも吹き飛ばすほどの威力の爆発が起きる、という事だ。
 仲間の報告と合わせて考えれば、一つの大きな爆弾に加え、小中規模の複数の爆弾を同時に仕掛けることで確実性と威力を向上させているのだろう。
 それでも起点となる強力な爆弾というのは必要となるはずで、しかしそれに該当するような巨大な爆弾らしい爆弾など見つかっていなかった。
 いや、正しく言えばそれは違ったのだ。
 誰もが見えていたからこそ、そうだと気が付かない。
 爆弾は、最初からそこにあったのである。
「プラントそのものを……そんなのありかよ!?」
 仲間のスキャンデータにはなかった。
 それはそうだろう。
 プラントそのものを殿下特製の爆発性有機物(けっこうおいしい)で満載にした上で、古式ゆかしい外見の、しかしそれでいてしっかりと耐水性導火線が伸びているという爆弾のお手本のような単純明快な代物。
 だからこそ、近代的なスキャンなど意味をなさない。
 もしかしたらなんらかの奇跡の力で隠蔽コーティングを加えているのもあるかもしれない。
 上空から見下ろしているうちに敵の動きに違和感を感じ、実際に内部施設の更に内部を開放し、直接目視し成分を確認する。
 そこまでしなければその存在に気が付くことは不可能だったのだから。
「くっ、投石器で打ち出すには限界を超えている……だが!」
 そもそも投石器を利用して爆弾を遠方に飛ばすのは解体が無理な場合だ。
 今回の爆弾は幸いにして単純明快。
 導火線さえ切ってしまえば後は周囲の爆弾を撤去し、プラントを守り切ればいい。
 本来ならば切断することが不可能なほどに強固な導火線。
 しかし、穹の奇跡の力はそれを切断しうるものを即座に生み出し、実行した。
「さて、後は……」
 今度こそ投石器で周辺の小型の爆弾を投げ捨てようか、と周囲を見渡した穹。
「……嘘だろ……」
 だが、その視界に飛び込んできたのは丸太の様な形の爆弾を担いで突撃してくるキャバリアの列であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カグヤ・アルトニウス
〇とりあえず重要拠点には監視カメラを

連携・アドリブ歓迎

(行動:WIZ)
…という訳で、爆弾の探索と無効化ですね

使用UCの効果
対象:爆弾
適用ルール:爆発を拍手喝采に変える

今回のUCは二次起爆防止の為ですね
まあ、SSWはその手の代物の先進世界ですから
…有難くないですけど、仕事で付き合わされたりしますからね

爆弾の位置情報はすでに解明されている物に関しては共有し
私も監視カメラを【ハッキング】して得た画像から爆弾のセットの光景を【追跡】して場所の特定を行い、隠し玉を暴いていきます

あとは爆弾の場所にテレポートし、現地でUCを使って損害が出ない様にしてから【メカニック】と【封印を破る】・【念動力】で解体します



●戦場に喝采を
 爆弾に限ったことではないが、何らかの障害を取り除いた後、見落としがちなのはもう一度同じ場所に爆弾を設置されることだ。
 一度対応した場所、というのはどうしても警戒がおろそかになりやすい。
 だが、鳥や蜂の巣が同じような場所に作られやすいように、何事にも適した場所というのは存在する。
「予想通り来ましたね」
 カグヤ・アルトニウス(f04065)はそういった、解除した後の重要だと思われる場所に監視カメラを設置し、遠方で監視している仲間と連携を取っていた。
 今までの捜査で大部分の爆弾は解除されている。
 だからと言って、相手がそれで大人しく諦めるような者たちではないということもわかっている。
 だからこそ、爆弾の再設置に動いている部隊を殲滅、捕縛する事で徐々にでも相手の戦力を減らすことが重要だった。
「見事なものですね、そういったお仕事を?」
 それは各個撃破の手際か、それとも爆弾の解体に関してか。
 共に解体を行っていた工作騎士の一人が尊敬の念の籠った声をあげる。
「……有難くないですけど、仕事で付き合わされたりしますからね……!?」
 緊迫した事態でありながらも焦るわけにはいかない、そんな作業の最中、カメラに映った事態と仲間からの通信にカグヤは目と耳を疑った。
「あいつら、正気か?」
 そして正気も疑った。
「いっけなああああああい爆発爆発ううううううううう!」
「……正気……じゃないな」
 オブリビオンマシンがあまりにも計画通りにいかないあまりに暴走を起こしているのだろうか。
 複数の敵キャバリアが列をなし、丸太の様なものを担いで突撃しているではないか。
 もちろん本当に丸太ではない。
「あ、あれは、エリエル殿下が設計していた……新型爆弾?!」
「まさか……完成していたの……?」
 周囲にいる騎士が慄く間にも、彼らは全速力で突撃していく。その行く先には導火線こそ切られたもののまだ危険性をたっぷり残したプラント型超大型爆弾が鎮座している。
「……させませんよ!」
 不通に移動していては間に合わない。
 カグヤは身一つでキャバリアの進路場へと移動する。
「なんだあああああ人おおおおお?!」
「油断するなぁ! 何をしても不思議ではないぞぉおおお!」
 騎士たちも今まで猟兵たちにやられてきたことで一筋縄ではいかない相手だと認識していた。
「もう少し進みたかったがこの位置でも我らが忠義があれば、行けるぅ! 世界にぃいいいいい光あれえええええええ」
 騎士たちは自らの身を巻き込むことを全く厭わずにその爆弾を起動する。

 ――巻き起こるのは万雷の拍手喝采。
 
「なん……だと……!?」
「やれやれ、二次起爆防止のためだったんですが、思った以上に無茶をされますね」
 そう、それはカグヤの奇跡の力。
 破壊の力を、爆発そのものを拍手喝采へと変える、限定的だからこそ実現した事象変換。
 実現したら周囲一帯を灰燼に返すはずの粉砕玉砕な大爆発は、王国を包み込む謎の大喝采となったのだ。
 理解の追いつかぬ事態にがっくりと膝を落とす騎士たちは呆然とその様を見つめることしかできなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ドッグ』

POW   :    突撃
【盾を利用した加速】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【斜面や狭所など地形】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    D2エンジン起動
自身に【動力炉のオーバーロードによる熱気】をまとい、高速移動と【エネルギー屑】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    マイナーチェンジ
【更なる装備を重ねたキャノンモード】に変形し、自身の【移動能力】を代償に、自身の【攻撃力と射程距離】を強化する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●この身そのものが弾丸なのだと
「爆弾は全滅か……だが、まだこの命があるならばぁ!」
 変形する事で遠近猟距離をカバーできる汎用機体である『ドッグ』。
 オブリビオンマシンと化したこのキャバリアのある限り彼らが諦めることはない。
 彼らは何度でもこのプラント制圧し、あわよくば爆破しようと目論むだろう。
 ならば、今のうちに殲滅する事こそが解決への唯一の道。
 プラントを巡る戦いは、次なる局面へと移ろうとしていた。

 なお、彼らは爆弾を使わずに自分たちでプラントを破壊してやろうなどとはなぜか思っていない。
 どうやら、爆弾を使って破壊する美学的な物がとことん刷り込まれているようだ。
 ただ、流れ弾で壊れる可能性はあるのでそれだけは注意してほしい。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
『爆弾』はエリエル様のご趣味、ですかぁ。
ま、まあ、こういう世界ですからねぇ。

流れ弾を防ぐことも考えまして、ここは『包む』としましょうかぁ。
【紘器】を使用、『F●S』3種の複製を一気に形成しますねぇ。
そして『基本枚数×Lv×5』=3600枚以上の『FSS』を積層、強固な『範囲防壁』を形成、上回る数の『FBS』を防壁の補助に使い、彼らの周囲を包み込みましょうかぁ。
続けて『FSS』に倍する数の『FRS』の複製を『防壁』に囲まれた『上』に展開、横からの『FSS』の砲門と共に、内部に[砲撃]の雨を降らせますねぇ。
操縦席は狙わずに他を全て撃ち壊せば、流石に止まってくれるでしょう。



●包囲殲滅は基本です
「『爆弾』はエリエル様のご趣味、ですかぁ」
 世界が変われば王族の嗜むものもまた変わる物なのだろうか。
 だからといって爆弾が王族なり乙女なりの嗜みというのは認めがたいものだ。
「ま、まあ、こういう世界ですからねぇ」
 つまりはこの一言だけで現状を置いておけるるこるは相当に度量が広いのである。
 ともあれ今はまだ殿下の配下との戦い。
 この小国のどこにこんな戦力があったのかと思わせるほどのキャバリアの数に怯むことなく、るこるは愛用の浮遊兵装を展開していく。
「ここは『包む』としましょうかぁ」
 まるで今日の晩御飯を決めるがごとく、ふんわりとした言葉だが、繰り広げられる光景は穏やかではない。
 空に浮かんだ防壁がみるみる間に数千にも及ぶ数へと増殖していき、敵部隊を取り囲んでいく姿は相手にとっては絶望でしかなかった。
 隙間を埋めるように設置されたおびただしい数の戦輪は、逃げ出そうとする者を帰そうという気は無い。
 ならば上空はどうかというと、びっしりと並んだ砲台が地表へと向けられているのである。
 殺し間だとかそんなレベルではない。
「ま、まぁまて、話せばわかる話せば……」
「なら大人しくしてくださいねぇ?」
「わ、分かっ……」
 返答を待つことなく放たれた砲撃の雨に、キャバリアたちは抵抗する間もなく撃ち抜かれていく。
「動くと運転席にあたっちゃいますのでぇ」
 幸いなことに、不幸な事故は起こらなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

城田・紗希
貴様が犯人かー!(怒りとともに斬撃撒き散らし)
それとも貴様かー!(斬りつけて動かなくなったら次に照準)

このタイマー、あまり長い時間を設定できないじゃない!
しかも1回時間が来たら、次に使おうとしても設定できないし!!
これじゃ目覚まし時計にしても、使い捨てじゃない!!
(目覚ましにすることを諦めてなかった)

(否定されたら)他人に擦り付けるなんて、人でなし!



●使い捨ての分刺激的ですよ(商品開発部より)
「貴様が犯人かー!」
 怒りの声を上げながら、戦場でキャバリアを切り倒していく一人の少女。
「それとも貴様かー!」
 一つのキャバリアが動かなくなれば、すぐに次の標的へと飛び掛かる彼女の姿は敵対するものからすれば死神か何かに見えたであろう。
 だがその怒りの内容は誰の予想からも外れたものだった。
「このタイマー、あまり長い時間を設定できないじゃない!」
 いったい彼女は何を言っているのだろう、理解できる人物はいない。
「これじゃ目覚まし時計にしても、使い捨てじゃない!!」
 そう、何を隠そう、というか隠す要素はなにもないが、紗希は未だに目覚まし時計を作ることを諦めていなかったのだ。
 どこからともなく『あ、あの、既製品と言うか、UDCアースで売っている物で頼みたいのじゃが……』などという電波が飛んできた気がしないでもないが、そんなことでへこたれはしなかった。
 しかし、どうあがいても一度きりしか使えないとなればこれはもう怒るしかなかったのである。
 そしてその矛先は作成したであろう製造元に向かうのは当然の事だろう……多分。
「い、いや、それを作ったのは俺たちじゃなくて……」
 迫りくる少女に、ただ警備していただけで爆弾作成とは何のかかわりもなかった――というか作ってるのは王女殿下だけ――騎士は説得を試みる。
 オブリビオンマシンに影響されてもなお理性を保ち、会話しようとしているこの騎士は相当な実力者だったのかもしれない。
「他人に擦り付けるなんて、人でなし!」
 だが鎧袖一触聞く耳持たず。
 少女の怒りは留まるところを知らず、また一機のキャバリアを沈黙させるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

実は履修してないけど流行りには乗ってみる。あの剣士達普通の人間だけど、鬼喰って特殊能力操るヤツもいたからコレもないこともないでしょ。

妖の息吹 玖の型 鵺鳴く『夜』

妄想世界(結界術)に捕え、性癖を植え付け、どこまでも深い夢の世界に溺れさせる。オブリビオンとなったならマシンといえど意思がある、なくても分霊を降霊させて定着させる。
そして、夢の世界にお邪魔します♡勿論、その精神は男の娘化させておいしく捕食するわ♪ふふ、精神を直接蹂躙されるのはたまらないでしょ、エルニートちゃん♡……あれ?巻き込んだお詫びにエネルギー充填して、改めてドッグたん達いただきます♡



●テンションが上がっている時は割と手遅れ
「流行には乗っておくべきだとは思わないかしら」
「!?」
 敵性キャバリアが立ち並ぶプラントに、唐突に現れたアリス。
 思わず構えをとるキャバリアたちだったが、彼女の蠱惑的な魅力を感じる唇がすぅ、っと息をしただけで、不思議と視線を逸らせず、動けなくなっていた。
 そして、そのことに誰も疑問を挟むこともない。
「妖の息吹 玖の型 鵺鳴く『夜』」
 小さくつぶやかれた、しかしなぜか皆の耳元でささやかれたように聞こえる、アリスの声。
 その時点で、もうすでに彼らは『終わった』のだ。
 しかし、さしものアリスも操られている騎士たちを終わらせたわけではない。
 彼女が今回ターゲットにしたのはキャバリアそのもの。つまりはオブリビオンマシンの意識であった。
 現実の世界でキャバリアが動きを止める中、彼らが惑うは夢の世界。
 オブリビオンマシン同士にどこかでつながりがあるのか、不思議とその周囲のマシン全員の意識がそこに集まっていた。
 その精神は既にアリスの手により元からそうであったかのように男の娘と化している。
「手間が省けたわね、たっぷり楽しめそうね♪」
 そこはまさによりどりみどりの楽園。だからこそアリスは気が付かなかった。
 狂乱の宴の中に迷い人が紛れ込んでいたことに。
 そして一人、また一人とアリスの手中に落ちていく中、それは邂逅したのだ。
「ふふ、精神を直接蹂躙されるのはたまらないでしょ、エルニートちゃん♡」
 と、言った後に、止まる。
「……あれ?」
 敵を蹂躙していたと思っていたら、国王の機体の意識体という仲間の重要人物(?)をまきこんでいたでござるの巻であった。
「あひ、はたらきちゃくにゃいだけにゃのに……ひぇ、もうにげましぇんかりゃ、ゆるひ……あふぇ……」
 しかも割と、もういろいろと見せられない状態だった。
 そっと目を閉じ、あちこちから集まっていたエネルギーをエルニートへと押し込んだのち、強制労働をさせているであろう猟兵の下へと送還しておく。
「……補填もしたし、ノーカンよね♪」
 こうして、何事もなかったことにしたアリスは、使用したエネルギーを補給するべく再び蹂躙を開始するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋山・軍犬
※全員キャバリアに搭乗

●キン肉m…マッスルナイト 超ゴッド編319話

騎士×3「グワー!」

くっ、皆!後は自分に任せるっす!

騎士L『なりません!』

…私は栄誉ある騎士団の一員でありながら
毎回、国王の突撃に一秒すらついていけませんでした

こんな屈辱が騎士の歴史の中であったでしょうか?

いやない!

しかし己のプライドなどはよいのです

私の罪は…年端もいかぬ少女をたった一人で戦わせている事

だから、私に戦えとご指示を
行かせて下さい国王様の元へ…後生ですから

軍犬「いくぞ! 国王の元へ!」

『騎士! レオ・パラディンいきます!』

そして俺達は一蓮托生だといわんばかりに
それに続く騎士×3!友情!

エルニート「私は帰(強制連行)



●相手は以前の騎士の数倍強いぞ……
 軍犬によって鍛え抜かれた(数時間)騎士たちは、キャバリアを駆り、迫りくるドッグたちへと挑んでいく。
「「「グワー!!」」」
 しかし超神……もといオブリビオンマシンの力を受けている相手に、ただのキャバリアが太刀打ちできるわけもなかった。
「くっ、皆! 後は自分に任せるっす!」
「まだ、ここにおります!」
「!?」
「チームマッスルナイトはまだおります、この私めにお任せを!」
「あ、アンタもいたんっすね、騎士レオ!」
 唐突に現れた追加騎士に、なんだこいつは、といった仕草を見せる敵キャバリア。
「見ていたはずっす、騎士ゴーたちがどうなったか! ここは自分が……」
 気合を入れて出てきたはいいが、騎士レオの実力は他の者と大差があるわけではない。その先にあるのは見るも無残な敗北であろうことは明らかだった。
「なりません!」
 それでも彼はオブリビオンマシンへと歩を進める。
「……私は栄誉ある騎士団の一員でありながら毎回、国王の突撃に一秒すらついていけませんでした」
 そもそも国王が突撃するなよというのは今更なので割愛する。
「こんな屈辱が騎士の歴史の中であったでしょうか?」
 キャバリアを介しての言葉なので、その表情こそ見えない。
「いや! ない! ……しかし己のプライドなどはよいのです」
 だが、その言葉は悔しさであふれていることは明らかだった。
「私の罪は……年端もいかぬ少女をたった一人で戦わせている事。それが……ずっと私は、私は許せず……だから、お願いです!」
「駄目っす! これ以上騎士に無茶をさせるわけにはいかないっす!」
 すでに限界なのは目に見えている。そもそもわずかな期間の修行でどうにかある相手ではなかった、だが、それでも。
「無茶をさせたのは私たちなんです!」
「騎士レオ、あんた……」
「だから、私に戦えとご指示を! 行かせて下さい国王様の元へ……後生ですから」
 敵の視線がなんだこいつらは、もうどっちでもいいからとっととこいよという気配がただよっている気もするが多分気のせいである。
 それでも待ってくれているあたり結構空気の読めるオブリビオンマシンなのかもしれない。
「いくぞ!  国王の元へ!」
 そして、満を持してかけられた号令。
「騎士!  レオ・パラディンいきます!」
 キャバリアの瞳を光らせ、駆け出していく騎士、レオ。そのような姿を見せられ、倒れていられるかと、俺たちは一蓮托生だといわんばかりに立ち上がり続く三人の騎士たちもまた後を追うのであった。
「なんだか意識が……ひどい目にあったきもするし、私は帰……」
 そして意識体はサボろうとしていた。
「その割にはエネルギーに満ち溢れてるみたいっすね、さぁ、とっとといくっすよ」
「い、いやらああああああ……あ、でもここで逃げたら帰ってこれない上に見せられないルートに入る気がするから今回は言うことをきいておくわ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

エィミー・ロストリンク
【POW】
なんでも爆弾で解決しようと思わないで!
そんな悪い子達はきついお仕置きだよー!

スーパーロボット型メガリス「アカハガネ」を召喚して搭乗
UC「姫君を守護する灼熱の鋼鉄騎士」を発動して武装を強化して、真っ向からドッグの突進に立ち向かう
強化盾に対して超高熱になったバーニングナックルで殴りつけて、盾を溶解・もしくは装甲を弱体化させる
そしてそこに連射速度の上がり貫通力もあるガトリングキャノンを敵フレームが吹き飛ぶまで叩き込む

ヒャッハー! 爆発する悪い人達はアカハガネちゃんの拳とガトリングで全員沈んで貰うからねー!

なぜか楽しそうになっているハイテンション幼女は疲れるまで暴れまわる

アドリブ絡みOK



●熱き暴風のアカハガネ
「なんでも爆弾で解決しようと思わないで!」
「否ァ! 何でも解決できる万能の存在こそがぁ、爆弾なのだぁああああああ!!」
 エィミーのせっかくの語りかけを受けるも、まっすぐすぎる独自理論で聞き耳を持たない敵騎士たち。
「そんな言う事聞かない悪い子たちは、きついお仕置きだよー!」
 聞き分けの無い相手にしっかり言葉を届けるために、召喚するはスーパーロボット。
 正しく言うならばスーパーロボット型メガリス『アカハガネ』である。
 無限の可能性を感じさせるメガリスはとうとうスーパーロボットまでも実現させたのだ。
 明らかに通常機体からは考えられないほどの連射、貫通能力を保持したガリトングキャノンはそれだけで敵の連携をかき乱し、その怯んだ隙に放たれた超高熱のバーニングナックルは相手の強固な盾をも瞬く間に溶解させていく。
「な、なんだ、こいつのパワーは!?」
「あつい、あついです部隊長ぅうううう!?」
 攻撃を防ぐ手立てを失い、暑さに朦朧とするキャバリアたち。
 そこに向けられるのは、更に威力を増し、どこか輝かしいオーラすらも感じるガトリングキャノン。
「ヒャッハー! 爆発する悪い人達はアカハガネちゃんの拳とガトリングで全員沈んで貰うからねー!」
「「「あぶらばっ!?」」」
 それはまさしく銃弾の雨だった。
 それもただの雨ではなく鉄拳の嵐が吹き荒れる中の豪雨である。
 脆くなったキャバリアたちはその装甲を次々と吹き飛ばされ、操縦席を残して原型とどめずに倒れ伏す。
 その暴力の嵐は、やがてエィミーが疲れて止まるその時まで吹き荒れ続けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
美学は大事だと思うが、時と場合によると思うんだがなぁ…
なんか、目的と手段、入れ替わってねぇか?

爆弾しか使ってこないなら、何とかなる、かな?
さて、オーラ防御をできるだけ広く展開して投擲された爆弾をできるだけ施設に行かないようにしよう
結界術で動きを閉じ込めれば、後は物理的にキャバリアを破壊するだけだ
衝撃波と呪殺弾と誘導弾に破魔をくっつけて、物理でお払いしてやる

で、イレギュラーな方向へ飛んでった爆弾対策にはサイコキネシスと念動力で対処しておこう
投げ返す時に神罰もつければ、宗派が違ってもお払い効果が期待でき…るといいなぁ

怨霊退散、悪霊退散とはよく言うが…
合ってるか、コレ?

アドリブ、絡み、好きにしてくれ



●パイロットは性格が変わったぐらいで無事でした
「美学は大事だとおもうが、時と場合によると思うんだがなぁ……」
 作業を長時間行っている時にもよくある、何をやっていたのかわからなくなった末にたどり着く目的と手段の入れ替わり。
 あまりにも長時間仕事をしていくあまりに、この騎士たちもどこかおかしくなっているのかもしれない。
 だが、爆弾だけに頼ろうとしてくるからこそ、何とかなるのもまた事実。
 相手が必死になげつけてくる爆弾を一つ一つ丁寧にオーラで包みラッピング、施設とは別方向へと投げ捨てながら、広範囲に展開した結界術の応用で敵性キャバリアを行動不能にしていく剱。
 そこまでととのえてしまえば後は物理的に破壊してしまえば、オブリビオンマシンに囚われた騎士たちの解放は完了である。
 力をましましに盛り込んだ衝撃波を放つたびに、聞こえてくるのは爆発音。
 決して爆弾ではなく、オブリビオンマシンの音である。
「怨霊弾をぉおおおくらえええええええ!」
 こうして着実に数をへらされながらも、それでも気合を入れ、たまには奇跡の力すら感じる爆弾を繰り出してくる相手もやがて現れた。
 その執念は怨念と言えるレベルにまで昇華されながらオーラを貫き、プラントの方へとフライアウェイしようとするも、それを見逃す剱ではない。
 がっちりと素手でキャッチ……をするわけにもいかないため、用いるのはサイコキネシスと念動力の複合した奇跡の力だ。
 目には目を奇跡には奇跡を、そして、怨念には神罰を。
「怨霊退散、悪霊退散とはよく言うが……」
 飛んできた方向へと投げ返された……正しく言うならば、神罰を意識した途端に飛び出していった爆弾は、怨念主であろうキャバリアにまっすぐに飛び込み、爆発四散する。
「……合ってたのか、コレ?」 
 予想以上の効果に、何か間違った気がしてならない剱であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高天原・光明
 血気盛んだな。爆弾を無力化されたことが相当堪えたようだ。
 冷静さを欠いているならば、この身で巨人を倒すことも可能だな。

 【UC:虚より飛翔せし魔弾】(SPD)で、高速移動で接近するキャバリアの集団、その先頭を往く機体の脚部関節に撃ち込むとしよう。〈目立たない〉ように〈騙し討ち〉だ。

 とはいえ、通常の矢では無理だ。予め、先刻に射貫いた鳥型爆弾を〈武器改造〉で矢に繋いだ即席榴弾による〈破壊工作〉〈貫通攻撃〉を仕掛ける。高性能炸薬で関節部を爆破すれば転倒は必至、タイミングさえ合えば後続と建物も巻き込んで派手に自滅してくれるだろう。

 貴様らの爆弾だ、返してやろう。

(アドリブ連携負傷等々全て歓迎です)



●敵を倒すに必要な物
「うぉおおおおおおおおおお」
「ぬわぁあああああああああ」
 キャバリアに搭乗して行われている筈の戦いだが、戦場は暑苦しい叫び声の飛び交う血気盛んどころの騒ぎではない状況へとなりつつあった。
 それは、すなわち冷静さを欠いているということでもあり、そのような敵が相手であるならば、いくらでもやりようがある。
「今なら、この身で巨人を倒すことも可能だな」
 高速移動しているキャバリア集団の一つへと狙いを定めた光明は、その身を潜めながら弓を構えていた。
 流石にキャバリア相手に通常の矢では分が悪すぎるため、今つがえている矢は即席ではあるものの特別製のものだ。
 先ほど射貫いた後、回収しておいた鳥型爆弾を矢とつないだ榴弾である。
 通常の矢と比べれば重量は大きく変わり、常人ならばまともに放つことすらできないほどに勝手も違う代物なれど、光明は狙いを外すことはない。
 なら後は、タイミングを合わせるのみ。
「何がマッスルナイツだ……回り込んで一気に殲滅してくれる!」
 何かを話しているようすの敵キャバリアたち。その先導機体が方向転換に差し掛かり、後続が続こうとした時、それは直撃する。
「貴様らの爆弾だ、返してやろう」
 突如巻き起こる爆音と、曲がる方向の内側に倒れ伏すキャバリア。
 同じく曲がる体制を取ろうとしていた後方機体は不意の事態に方向転換することもでなかった。
 ある者は転倒し爆発へ突っ込み、ある者は超スピードのまま分厚い壁へと熱いアプローチをかけて激突して沈黙していく。
 光明が敵部隊を壊滅させるのに必要としたのは、たった一本の矢と爆弾だけで充分であったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

菫宮・理緒
遠距離からプラントへ砲撃とかされないでよかった……。
いまのうちならまだ、なんとかできる可能性はあるよね!

【ネルトリンゲン】を【モーフィング換装】で装甲5倍、移動力半分にしていくね。
飛べる速度は飛行船くらいだけど、前線での拠点にはなれるよね。

拠点にできそうなところまで前進したら【M.P.M.S】を妨害センサー弾頭で斉射。
ばらまいたセンサーから【E.C.M】を発動して、
相手の部隊がプラントに着く前に『ドッグ』の足を止めよう。

足を止められたら、そのままセンサーを最大稼働。
爆弾の機動装置を機能停止に追い込めたらいいんだけどな。

それともしできるなら、第一陣で保護した人たちに、
呼びかけをお願いしたいよー!



●ここの騎士は情報戦に弱いので
「遠距離からプラントへ砲撃とかされないでよかった……」
 オブリビオンマシンに影響されてもなお騎士道精神などがのこっているのだろうか。
 明らかに効率だとかを考えるとおかしい行動も多いが、こちらからすれば幸いであった。
「いまのうちならまだ、なんとかできる可能性はあるよね!」
 この世界で空を行くために、機動性を減少させる代わり、装甲に重きを置いたネルトリンゲンは理緒をその身に乗せたまま今も前線近くの上空にあった。
 現在敵はプラント外にも配置されており、どうやらプラントからの爆発をより大きくするために周囲にも爆発物を設置しようとしていたらしい。
 しかし、さすがにプラントの異常を察知したのか、ちらほらと戻ろうとしている部隊が見受けられた。
 この部隊が一斉に集結すれば相手にするのはかなり骨である。
 そこで、理緒が周辺に拡散するように発射したミサイルランチャー【M.P.M.S】の弾頭に搭載したのは妨害センサーだった。
 センサーが各地に設置されたことを確認し、即座にジャミングを開始する。
「なんだ、通信が……?」
「通信が途切れた時は、現状の任務を優先、だったな」
「ふっ、プラントの警備は万全だ、奇跡でも起こらない限り、我々の勝ちだ」
 反乱分子同士の情報のやり取りををかき乱すことでの時間稼ぎと、情報操作による行動の誘導による敵部隊の足止め。
 目的はどうやら達成したようである。
「さて、ここまではうまく行ってるみたいだけど……」
 通信機器が封じられたことで小隊ごとにばらばらに動き出した敵部隊は、かなりの割合で現地に展開している猟兵に個撃破されていた。
 経過を見ながら、理緒はジャミング機能を最大限に稼働させ、敵の妨害に加え、残っていた爆弾の機能停止を図っていく。
「……導火線とかはどうしようもないけど、それはもうだいじょうぶだろうし……」
 恐らくこれで全ての爆弾は無力化できたはずである。
 だが、電子機器のスキャンに対応するためか文明レベルの高いのか低いのかよくわからない爆弾を多種多様のそろえてくる爆弾愛が溢れる謎の王女が相手だ。
 最後まで油断することはできないと、理緒はなおも周辺の監視を続けつつ、保護した人々へ他に避難できていない者がいないかと確認していくのであった。 

大成功 🔵​🔵​🔵​

支倉・錫華
……なんというか、うん。周りが見えない系でよかった。
いまならまだなんとか間に合うかな?

アミシア、キャバリア借りてこっちにきてくれるかな。
チューンは移動力5倍、装甲を半分でよろしく。
武装は【歌仙】と、削った装甲の代わりに【天磐】持ってきてほしいな。

『ドッグ』がプラントに着く前に回り込めるといいんだけど、間に合うかな?
間に合う可能性があるなら【アーマー・パージ】も使って速度を上げていこう。

『ドッグ』とプラントの間にうまく割り込めたら、
【切り込み】だけでなく【シールド・バッシュ】も使って相手を押し返していくよ。

いちおうコクピットは避けて攻撃するつもりだけど、
怪我くらいまでは許してもらいたいかな。



●アミシアは出目が良かった等と供述しており
「……なんというか、うん。周りが見えない系でよかった」
 思い込んだら試練の道で、わき目もふらずに一直線。
 そんな体育会系思考になっているのはオブリビオンマシンの影響か、それとももとからそういう気質のお国柄なのか。
「これだったら……今ならまだなんとか間に合うかな?」
 アミシア、と声をかける前に、いつの間にか背後には瞳を光らせるキャバリアが待機している。
 若干驚きながらも、じゃあセットアップは、と伝える前に無言で親指を立ててきた。なぜか今日は妙に人間臭さが増している気がする。
 ともあれ、機体の準備はすべて終わっているらしい。なぜか注文しようと思った通り、装甲を薄くした代わりに移動力を重視した仕上がりだ。
 更には時間があったら頼もうと思っていた装備もしっかりと装着済みであり、【歌仙】は細い刀身を輝かせており、【天磐】もメンテナンスしたばかりなのか眩さを感じる程だった。
 いつから準備していたのかが怖いところであるが、仲間が優秀な分には問題ない。
 現在敵の構成はプラント内の残存部隊はほぼ壊滅、しかし周辺で爆弾設営していた部隊が戻ろうとしているらしい。
「この速度なら……大丈夫ね」
 準備時間が短く済んだこともあり、アーマーパージをするまでもなく余裕をもってドッグの進路上、プラントを背にする形で回り込む。
「なんだぁ、俺たちの邪魔をすると、ふっとばしちまうぞぉ!」
 そしてその対峙する相手はというと騎士……のはずではあるのだが、騎士道とはなんぞやと言わんばかりの荒くれものムーブをかましていた。
 もしかすると来る世界が違ったのではと思わなくもないが、キャバリアに乗っている時点で間違いようもない。
「吹き飛ばせるならやってみるといいよ」
「「「ひゃっはああああああ!!」」」
 世紀末騎士隊が錫華の言葉を受け突撃してくる。
 だが、その動きは驚くべきことに洗練されてはいたものの、あまりにもまっすぐ過ぎた。
 故に軌道も読みやすく、機動力にて大きく勝る錫華の駆るキャバリアにその攻撃が届くことは無い。
 それどころかほとんどの機体はすれ違いざまに切り捨てられ、正面からぶつかった唯一の相手にしても盾と盾とのぶつかり合いは多少力をいなすだけで容易に弾き飛ばせてしまった。その勢いで壁に激突した機体のパイロットは衝撃によりノックアウトされて行動不能になる始末である。
「いちおうコクピットは避けて攻撃したつもりだけど……怪我くらいまでは許してもらいたいかな」
 完全のびて沈黙している騎士たちに、錫華の言葉が届いたかは定かではない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カグヤ・アルトニウス
〇どこかで見た様な余り見たくない事件

アドリブ歓迎

SSWでも典型的なテロは「爆破」なんですよね
今回もその時の様にプラントを壊さない様に火力は控えめでオブビリオンを排除しましょう

(行動:POW)
生身で出てきたのでテレポートで機体に飛び乗って戦闘開始

UC
Tometama:複合ライフルに概念式凍結弾を付与
GOKU:戦術予知
Cavall:流れ弾を防御

使用武装
複合ライフル
ライフルモード【スナイパー】+【先制攻撃】
マシンガンモード【制圧射撃】+【範囲攻撃】

【残像】を残しながら浮遊して移動、【読心術】+【催眠術】でプラントに当たらない様に相手の攻撃を誘導して複合ライフルのモードを使い分けて機能停止を狙います



●操られさえしなければ、彼らは味方だったはずなので
「SSWでも典型的なテロは「爆破」なんですよね」
 テレポートというそれだけで十分に超常な力を当然の如く使用し、自らの機体へと瞬時に移動するカグヤ。
 唐突に現れた相手に対し、それでもひるむことなく取り囲もうとしてきている相手機体の群れを、彼は静かに見据える。
「今回もあの時のと同じく、プラントを壊さない様、火力は控えめで排除しましょうか」
「控えめだぁ、そんなので俺たちを止められるかよぉぉぉおおお!」
「……なんで、聞こえてるんでしょうかね……?」
 外部音声出力はしていない。
 相手に回線が接続されているわけでもない。
 しかし相手は外部スピーカーだろうか、周辺に騒音をまき散らしながらガンガンとこちらに文句を垂れ流していた。
 謎の多い相手だが、オブリビオンマシンの隠された機能の一つと考えればそんなこともあるのだろうか。
 だが、そんなよくわからない機能が多くとも、実践に役に立つかどうかは別の話で、さらに言えばそれを扱うのは実直すぎる騎士たちである。
 言葉が荒くとも、戦闘方法はまっすぐ行ってぶった切るという正々堂々としたもので、その太刀筋……というか盾筋もまた、あまりにも真っ直ぐすぎるものだった。
 相手の行動を誘導するのならば、手早く先頭を走る小隊長機――わざわざわかりやすいように角を生やしていた――を先制攻撃で狙撃することで烏合の集とし、その上でなるべくプラントに背を向けないようにするだけだ。
 作戦指揮官を失った相手はそれが本来の目的であるプラントから離れてしまう事となっても、隊長の仇をとらんと自分の方へと進んでくるのである。
 仲間による情報かく乱もあり、それぞれが現状を正確に把握できていない、というのもあるのかもしれないが、それを抜きにしても心配になる程の素直さである。
 散会して包囲するなどといったことすら考えようともしない相手に、複合ライフルをマシンガンモードに切り替え、一気に弾丸を解き放つ。
「はっはぁ、激しい激しいなぁ、しかしその程度で俺たちの盾がばらぁ!?」
「馬鹿な、俺の、俺たちの盾が折れたっちゅうのかばぁ!?」
「うっ、何だか急な寒気がああるばぁああ!?」
 自分たちの盾に、そして装甲によほどの自信を持っていたのか、無策に突っ込んできていた連中は、想定外の威力と密度を持つ弾幕に倒れ行く。
 やがて銃声が止んだ時、立っていたのはカグヤのみ。
「……この国、オブリビオンマシンが何もしなくても、滅んでしまいそうですね……」
 いろんな意味で先行きの不安が半端ではない戦闘結果であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルカ・スィエラ
なんだろ、おやつを食べた後みたいな微妙な満腹感が……

向こうに「今は」爆破のつもりが無くても、いつ何がきっかけで爆発したっておかしくないと見た方がいいわね

プロトミレスに搭乗、寄ってくる敵機群に対し【BS-BXステラ・プルウィア】の《誘導弾/レーザー射撃》を。

見た感じ陸戦機だし、いかに盾を構えても「一度空に放たれ降り注ぐホーミングレーザー」の雨は正面からは防げない。上に構えれば防げるけど、敵を目の前に呑気に盾を掲げてたら普通に撃つだけよ

それにしても、この狂気はたぶん大本の機体と、そのパイロットの影響よね……
そのお姉さん、爆破に快感を覚える嗜好だったり……する、の?(怪訝)

※アドリブ他歓迎です



●いやな想像は大体当たる
「なんだろ、おやつを食べた後みたいな微妙な満腹感が……」
 先ほど爆弾に触れてからだろうか、なにか別腹的な満腹感を得てしまい首をかしげるアルカ。
 原因を調べようにもとっかかりがあるわけもない。
 そんな妙な違和感にさいなまれながらも、視線は真剣にあたりを見回していた。
「向こうに「今は」爆破のつもりが無くても、いつ何がきっかけで爆発したっておかしくない……と見たほうがいいわね」
 実のところ、その今爆発させない理由が、仕掛けた本人が『本当はいち早く爆発させたいが、今爆発させても満足いく爆発をしないから』という手遅れ的な狂気じみた内容だったりすることを、幸いなことに知るものは誰もいない。
 何はともあれ、幸か不幸かすぐに爆発させるつもりはない、というのは間違いなかった。
 敵キャバリアを確認し、アルカも自らのキャバリア、プロトミレスへと搭乗していく。
 これぞ量産機と言わんばかりに大量に押し寄せてくる敵機群に対し【BS-BXステラ・プルウィア】から放たれるは誘導式のレーザー。
 それは正面からではなく上空へ、と向かっていく。
「へ、どこに向かってうってやが……」
「隊長、空からレーザーがぁ!?」
「なにぃ!?」
 慌てて上方へと盾を構えだす敵部隊。しかし、少しして盾をレーザーが貫くことはないとわかったからか、どこか調子に乗っていた。
「へっ、このドッグの盾をそんなもんで貫けるとおもってんのかぁ!」
「いや、確かに上に構えれば防げるけど……」
 思わずため息というか突っ込みというかが出そうになるのも仕方がないだろう。
 確かに上空からの攻撃は防げている。
 しかしアルカからみてみれば、正面に敵がいるにも関わらずに呑気に盾を掲げて突っ立っている敵がいるのだ。
「普通に撃つけど、いいわよね」
 カチャリ、と銃口を向けるアルカ。
「なぁお嬢さん、ちょっとこのレーザーが止むまで待っては」
 とてもにこやかに声をかけてくる敵騎士。
「あげるわけないでしょうに」
 容赦なく引き金は引かれ、敵キャバリアどもが吹き飛ばされていく。
 あまりにもお粗末すぎるのだが、これもオブリビオンマシンによる狂気的な何かの影響だろうか。
 いや、さすがにそうだとしたらこの世界でここまで戦乱が続いているわけはないはずだ。
 ……逆に、ここまでへっぽこだからこそ、百年以上戦争をしていても猟兵でもない人類が生存できているという可能性も……。
 それはそれで色々と、特に滅んだ国が救われない。
 ならばパイロットの影響が色濃く及んでいるということだろうか。
 確かにこの国の人々の性格を考えればあまりにも素直すぎるのは見て取れる。
 あながち間違いではないかもしれない。
「でもそうすると……そのお姉さん、爆破に快感を覚える嗜好だったり……する、の?」
 ……そして、思わず怪訝な表情を浮かべながらのその予感は、最悪な形で実現することを、彼女はまだ知らない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
……遠距離攻撃能力があって邪魔者がプラントにいるのが分かる状況なら、始めから遠距離攻撃でプラントを攻撃してくればそれまでだっただろうに…

他の猟兵達が仕留めて遺棄されたドッグ達の中で比較的状態の良いものか、或いは俺を呼んでいるような機体を探して乗り込み《最後の煌き》を発動
ドッグを操縦してまるで機体性能の限界を超えたかのような攻撃力を発揮させて他のドッグ達を殲滅します
……まあ流石に機体を撃ち抜かれると外装が砕けて本来の機体が姿を現す…なんて事はないとは思いますが、取り合えず仲間の機体だと思っている方々相手なら先制攻撃は出来そうですし、後は俺自身の第六感や操縦技術も駆使して気合で限界突破…善処します



●骸喰らいのヤークトフント
「……遠距離攻撃能力があって邪魔者がプラントにいるのが分かる状況なら、始めから遠距離攻撃でプラントを攻撃してくればそれまでだっただろうに……」
 それは誰もが思わずにはいられないことであった。
 もしかすると前回の砲撃部隊が攻めてきたときの作戦が進んでいけばそういう方向で制圧する予定もあったのかもしれない。
 だが、それを実行する前に挫折したために今回の作戦に移った、と考えればまだ納得できる……のだろうか。
 壊滅した敵部隊のドッグの中で使えそうなものがないかを物色しながらだからか、余計なことを考えてしまっている。
 そんな中、穹が目を止めたのはプラントの壁に埋もれている一機のドッグ。
「敵の乗ってたやつ……だよな?」
 それにしてはあちこちが古すぎる気もする。
 だが、穹を誘うかのように、近づけば近づくほどに不思議と輝いているようにすら思えた。
「やる気満々って感じだな……よし、なら、頼んだ」
 呼びかけに反応してか、コクピットが解放される。
 その外見からは似合わずにほこり一つおちておらず、まるで新品のような内部。
 乗り込み、操作をすると特に損傷個所もなく問題なく起動していた。
「行けるようだな……」
 当然です。そう誰かが答えたような気がして周辺を確認している間に、機体が起動していく。
 コンディションオールグリーン。なぜこの機体が放棄されていたかわからないほどに良好な状態だ。
 穹の奇跡の力か、それともドッグの真のポテンシャルか。
 動きだしたドッグは、同じ機体であるはずの敵騎士のドッグたちとは一線を画したパワーで蹂躙していく。
 盾の上から盾をたたきつけて相手を再起不能にしていくその姿は狩られる側からすれば恐怖でしかない。
 かなり無双気味に操作していた穹だが、それでもどうしてか違和感を感じずにはいられなかった。
 まるで、何か機体全体に重りがつけられているような鈍重さがぬぐい切れなかったのだ。
「……まあ流石に機体を撃ち抜かれると外装が砕けて本来の機体が姿を現すとか……」
 言葉にした後に首を横に振る。考えすぎか、そういった作品の見過ぎだろう。
 さらに機嫌よく動きだした機関部を存分に走らせながら、穹は限界を知らないその機体の意思を尊重するかのように暴れさせていく。
 その姿は、まるで獲物を食らう猟犬のようだった。

 ――その機体についた傷跡からは、白銀に輝く装甲がチラリと姿を見え、そこに刻まれた名は……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
爆弾マニアなお姫様って、この国ならではだね。

さあ、これからはいいよキャバリエ戦だね。召喚!ブライダルベール!

遠距離も近距離もいけるのはこちらも同じ。変形しない分、こちらの方が有利だよ。

接近したり、距離を離したりしながら、臨機応変に動くよ。
遠距離からはビット攻撃、近距離なら大鎌の攻撃でね。

さらに魔法による火属性火矢攻撃も追加だ。

さあ、ダンスの始まりだよ。



●白き花園の迎え人
「爆弾マニアなお姫様って、この国ならではだね」
 どこかものすごく語弊があるような、しかし否定しきれないようなコメントを残すアリス・フォーサイス。
 そんなお姫様を守ろうとしているのは、操られているだけの騎士のはずだが、もしかすると操られなくとも本当に従う者がいても不思議ではなく思えてくるのは国民性故だろうか。
 しかし相手がどうであれ、キャバリアに乗った騎士がアリス・フォーサイスの元へと駆け出してきているのは間違いない。
「さあ、これからはいよいよキャバリア戦だね。召喚! ブライダルベール!」
 一見すると戦をする機体とは思えない、花弁に包まれているかのように見える芸術的ともいえるキャバリア、プライダルベール。
「遠距離も近距離もいけるのはこちらも同じ、でもね」
 その手にした鎌は強固な盾であろうと阻むこと敵わず、死神のそれと相違ない。
 更には周囲に漂うように舞い踊る花弁は全てアリス制御下のビットなのだ。
「変形しない分、こちらの方が有利だよ」
 そのままで遠近両方に対応して見せるアリスに、ドッグ部隊は遠距離形態と近距離形態に分かれることをやめた。
 全員一斉に近距離形態へ移行したかと思えば、内燃機関を爆発させる勢いで燃やしていくではないか。
 熱気は機体の外にまで達し、彼らはその熱を持ったままに、明らかに中に入っているパイロットの安全を完全に考慮していない曲芸じみた動作で襲い掛かってくるではないか。
 このような無茶をしてくる相手、倒すだけならば時間を稼ぐだけで勝手に自滅するだろう。
 しかしそれでは、中のパイロットは救えない。
 故に選ぶは総火力による短期決戦。
 巨大な鎌を輝かせ、炎の矢が天を覆う。
「さあ、ダンスの始まりだよ」
 物語の主催者は宴の始まりを宣言した。
 今日もまた、白き花弁の舞踏会に、赤き炎が降り注ぐ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ブレイジング・バジリスク』

POW   :    ブレイジング・シュート
【ライフルの集中射撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    バジリスク・ランページ
【右腕のライフル】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    エンジンキラー
自身の【オブリビオンマシン】から【漆黒のオーラ】を放出し、戦場内全ての【エンジン】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●爆発よ、妹の望みの喜びよ
「おや、綺麗な赤に染まっていたから楽しみにしていたんだが、肝心の爆発はどうしたのだ」
 プラントがよく見える位置にいたのだろうか。
 詰まらなさそうな声を響かせながらやってきた一機のキャバリアは、妙に気だるげにだった。
「そう、妹と……そのご友人か、邪魔したのか。私たちの爆弾を。せっかくみんなで頑張ったというのに、いけない子たちだ……」
 彼女の、エリエルの口調はあくまでも姉として妹へ言い聞かせるかのように落ち着いたものだ。
「せっかく、そう、せっかくお姉ちゃんが素敵なモノを見せてあげようとしてたのに」
 そして、その言葉には何一つ嘘偽りがない。
「やっぱり最後はお姉ちゃんが頑張らないといけないな♪」
 どこまでも彼女は、妹思いの姉なのだ。ただ、喜ばせる方法を、それしか知らないだけで。

「……エリエル姉様、普段からぶっきらぼうで口数も少なくて、でも、ほんとはみんなに笑ってほしくて。だから自分の得意なもので喜ばそうとしてくれていたのだわ。……それが、まぁその、爆弾だっただけなのだわ」
 思い出すのは読み聞かせてくれた一つの絵本。その中で描かれた、かつて夜空に咲いたと言われる刹那の花。
「爆弾を作るのが好きだったのは本当なのだわ、でも、多分姉様が本当に作りたがっていたのは……」

※エリエルはユーベルコード(とついでに爆弾)を操る凄腕のパイロットですが、彼女の「本来の思想や人柄」を思い出させるような言葉や行動をすれば、良心を一時呼び覚まし、動きを鈍らせることができるかもしれません。そしてマシンを倒せば救出も可能です。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

花火、なるほど、お祭りね☆
大丈夫、任せて、どういうのなら得意よ♪
デモニックワンダーラビリンスで夜の世界を構築し、夜空に大輪の花を咲かせましょう☆
やはり、スターマインとか派手な方がいいかしらね?
ところで、私が司る夜のお祭りなので当然ながら子孫繁栄祈願のお祭りでございます。
オブリビオンの意識は化術神罰で男の娘化ナーフして情熱の炎で料理しておいしく捕食して“なかよし”になりましょ♡
そうだ、この子をエルニートちゃんの伴侶にすればエルニートちゃんは念願のニート生活に戻れるのでは?では、そのように調教もとい教育しましょうか。



●実は一番の功労者
「花火、なるほど、お祭りね☆」
 アリス・セカンドカラーは即座に把握し、動き出す。
「大丈夫、任せて、どういうのなら得意よ♪」
 そう言って笑う彼女を見れば、いつもならば『な なにをする きさまー!』などと皆が戦慄する事になる。
 だが、今回彼女は絶好調であった。
「来なさい、デモニックワンダーラビリンス! これから先は私の世界、夜の世界! 花火が咲くのは夜空だわ!」
 彼女の声が世界に響き、高く昇っていた太陽は『あ、ヤベッ!?』っと言わんばかりに沈みだす。
 あっという間に夜に変わった空には星々が輝きだすが、その星の並びを見た者は、そこは既に元の世界、クロムキャバリアともまた違った異なる世界だと気が付くだろう。
「さぁ、大輪の花を咲かせましょう☆」
 花火を打ち上げる条件の事前準備、そして、宇宙空間からの妨害の可能性を一時的に周囲を異世界空間に切り替えることで防ぐという妙手であった。無論、範囲は限られているし、空間強度的に空を自由に飛び回ることは不可能だが、花火を打ち上げることぐらいならば可能である
「やはり、スターマインとか派手な方がいいかしらね?」
 アリスは、脳内に様々な花火を思い浮かべながら笑みを深めるのであった。

●対エルニート用永久就職兵器
「ところで、私が司る夜のお祭りなので当然ながら子孫繁栄祈願のお祭りでございます」
 おっと雲行きがいつも通りになってきたぞ。
「大丈夫よ、今回はオブリビオンの意識だけにしましょ。……そうねぇ、化術神罰で男の娘化ナーフして、情熱の炎で料理しておいしく捕食して“なかよし”になりましょ♡」
「そんな簡単に意識をもって……? あ、あれ? ボクは一体……ちょっと、まだまともに戦いも始まって」
「あら、一部だけだけど出来ちゃったわね。やってみるものだわ……あ、そうだ、この子をエルニートちゃんの伴侶にすれば、エルニートちゃんは念願のニート生活に戻れるのでは?」
「お、おい、何を……」
「では、そのように調教もとい教育しましょうか」
「ボクはあんなニートの世話なんてしなぬわああああああああああ!?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

城田・紗希
貴様が主犯かー!

あんな火薬と使い捨てタイマーだけで作ったのは貴様かー!(ブチギレ)
あれじゃ目覚ましを作れないじゃない!!
余った火薬も、花火にするには湿気てるし、発掘に使うには雷管が発動しやすいし!(採石に再利用をしようと頑張った)

私の恨みをくらえー!(エンジンと無関係の生身でウィザードミサイルの掃射)
もしくは目覚ましに使えるように、弱い火薬と繰り返しのタイマーをよこせー!(爆発で起こすつもりの様子)



●火薬の傍は火気厳禁
「貴様が主犯かー!」
「なんだお前は……?」
 辺りが急に暗くなり、妙に機体の動きが鈍くなったところに突如飛び出してきた猟兵、城田・紗希を、エリエルはポカンとした様子で眺める。
「あんな火薬と使い捨てタイマーだけで作ったのは貴様かー!」
「いや、確かに余った部品で作ったのはそういうのも多かったが……」
 よくわからないながらにも、もしかしてもしかするとこの少女は爆弾愛好の同志なのでは?
 もしかして爆弾女子同士のガールズトーク的な何かができるのでは? と若干期待の籠った眼差しを向けつつあったエリエル。
「あれじゃ目覚ましを作れないじゃない!!」
 そして期待は困惑に変わった。
「目覚……まし?」
「余った火薬も、花火にするには湿気てるし、発掘に使うには雷管が発動しやすいし!」
 しかも割とダメ出しが激しい。だがそこには彼女の琴線に触れる何かがあったのか割とおとなしく聞いている。
「なるほど、乾燥が足りなかったか……。発掘用には考えては無いからそれはどうか許してほし……」
「私の恨みをくらえー!」
「い……?」
 悲しきかな、エリエルは少しばかりの対話を望んでいたが、紗希はそれを望んではいなかったのだ。
 それでも念のためにと周囲一帯のエンジンを止める不思議で邪悪なオーラを纏っていたエリエルだが、そもそも目の前にいる少女は生身である。
 そんな少女の恨み、それは吹き荒れる赤き炎となって周囲を焼き尽くす。
 そして相手は爆弾愛好家。もちろん相手に投げつけるための爆弾もしっかり準備済みである。

 ――ドォォォォォォオオオオオオオオン…………

「次は目覚ましに使えるように、弱い火薬と繰り返しのタイマーを……あれ?」
 歩く火薬庫に炎を添えて、激しく巻き起こるは大地揺るがす盛大な爆炎。
 どうやら、紗希のリクエスト通りの爆弾は、まるごと爆散したようであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
つまり、夜空の大輪の花になりたかった、と
そーゆー事なら、助けて、手伝わないとな

ってことで、神罰と除霊を込めた衝撃波、誘導弾、呪殺弾とブレスを弾幕に、ワイヤーワークス投擲して、エリエル機の動きを止めるぞ
そして、ダッシュ+スライディングで機体の股下を通り、背後に回って結界術で動きを封じ怪力と念動力で転ばせて、エリエルのいる辺りに八咫導を叩き込むぞ

爆発好きなのはいいが、姉妹仲良く迷惑にならない所でやりなさいな
そういうのなら手伝うからよ
といいつつ、機体の足にがっこんがっこん鎧砕きを食らわせて機動力を削いでおこう

ほら、動きが止まってる時って、攻撃のチャンスっていうじゃないか?

アドリブ絡み、好きにしてくれ



●だって破壊しないと助けられないし
「つまり、夜空の大輪の花になりたかった、と」
 本来のエリエルが望んでいたこと、それは今、オブリビオンマシンに影響されていても根底が変わることはない。
 もっとも現状はまさに自分自身が花火になったような状態のエリエルだったが、自分が爆発物を使うという事もあり、搭乗しているキャバリアもまた爆発に対する耐性には特化していたのであろう。
 あちこちが焼け焦げた状態ではあるものの、爆炎の中からまだしっかりとした足取りで歩み出てきていたのだ。
 その姿は、どこかの映画の1シーンのようで無駄にかっこよくみえなくもない。
「爆発好きなのはいいが、姉妹仲良く迷惑にならない所でやりなさいな」
 相当に高そうな耐久性を確認したこともあり、剱は加減することなく弾幕を叩き込んでいく。
 対して、どこまでも追尾してきそうな弾丸を叩き落し、衝撃波を切り抜けていくエリエル。
 だが、合間に挟まれたブレスによって遮られた視界からのワイヤーでの拘束までは防げなかった。
「こんなもの吹き飛ばし……あ」
 拘束対策として用意していたのだろう爆薬。それが先ほど軒並み吹き飛んだことで予定が狂ったのか、拘束から抜け出すのに手間取るエリエル。
 そこに再度叩き込まれるのは弾幕ではなかった。
 剱のガントレットに凝縮されるはサイキックエナジー。
 それは、キャバリアも、エリエル自身も傷つけることは無い。
 オブリビオンマシンにより増強されつつあった負の感情に直接働きかけるその一撃は、エリエルを正気に近づけ、一時的に動きを止めることに成功していた。
「そういうのなら手伝うからよ」
 と、とてもさわやかに微笑む剱。
 されど周囲に響き渡るのはガンガンガンガンという轟音。
「ほら……動きが止まってる時って、攻撃のチャンスっていうじゃないか?」
 そこには、敵機体にがっこんがっこんと鎧砕きを食らわせ、脚部を重点的に破壊していく剱の姿があったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カグヤ・アルトニウス
〇これからどうする気ですか?

(アドリブ歓迎)

エリエル王女を捕まえても色々と裁かねばならない事案ですからね
ただ、私としては国王が自らの権限において決着をつけるべき事だと思いますから、身柄の確保が今の仕事です

(行動)
機体に【オーラ防御】で精神・電子遮蔽を掛けておきます
サイキックが一般的な世界で愚痴が漏れたのは…不用心でした

まずは、【先制攻撃】のダイダロス搭載の複合ライフルのビームカノン【砲撃】・対戦車ロケット弾【制圧射撃】+【一斉発射】で動きを抑えます
そして、【第六感】+【瞬間思考】で隙を見出し、対艦刀でのUCによる【切り込み】+【二回攻撃】+【気絶攻撃】で右腕中心に一気に機体を削りに掛ります



●それでもまだ動けるのなら
 機動力がある程度削れたとはいえ、まだまだ相手機体は健在である。
 エリエルの根底にあるのが妹を喜ばせる為にという、ある意味まっすぐ過ぎる善意であるのも、負の感情から解放されつつある彼女が今なお動きつづける要因なのだろう。
 ビームカノンが降り注ぎ、ロケット弾の舞い落ちる戦場。
 通常ならば身動きすらできない、いや、しようとしまいと倒れ伏しかねない状況だが、エリエルは健在だった。
 だがそれは、エリエルがカグヤの考えを読んで回避している、などというわけではない。
「全く考えが読めないか……不気味な相手だ」
「サイキックが一般的な世界で愚痴が漏れたのは……不用心でした」
 世界が変われば常識も勝手もいろいろと異なるものだと改めて実感する。
 実際、カグヤは考えや心の声を読み取られないようにと遮蔽設置を装着する程であった。
 それゆえに相手が健在なのにはほかの理由がある。
「身柄の確保が今の仕事ですのでね」
 そう、弾幕はあくまでも動きを抑えるための物で、エリエルに直接打撃を与える目的のものではなかったのだ。
 相手の足を止め、死角を作り出し、一気に振り切るは巨大な対艦刀。
 その一撃は右腕部に受け止められるも、それこそがカグヤの真の狙いである。
 防がれたことを確認すると即座に、全く攻撃位置をずらすことなく同じ個所へと攻撃を実行する。
 短距離テレポートによる位置調整と死角からの攻撃による不意打ち。
 爆発にも耐えうるよう、頑丈さに重点を置いていたとはいえ、その斬撃を受けては無傷とはとても言えたものではない。
 だがその腕は大きく傷跡を残しながらもまだ稼働していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
『目的』は殆ど変わらないまま、『手段』だけが歪んでしまったのですねぇ。

『FBS』により僅かに浮遊、【仰域】を使用し『乳白色の波動』を纏いましょう。
絶えず放射される『波動』であれば『同じ場所』には当たりませんし、一つ一つは『ライフル弾』ですから、吸収は問題なく可能ですぅ。

そして『FCS』を使用し『FRS』の『両腕の砲塔』のみを『儀礼用の花火』に変換、吸収したエネルギーを使用して上空に発射しますねぇ。
これを見て僅かでも『思い出して』くれれば、多少なりとも動きは止まるでしょう。
その間に『FRS』の残りと『FSS』の[砲撃]を集中、武器となる『右腕』を[部位破壊]で狙いますぅ。



●記憶のかなたの、絵本の中の
「『目的』は殆ど変わらないまま、『手段』だけが歪んでしまったのですねぇ」
 だからこそ、エリエルは負の感情を抑えてもなお、自分が正しさの為に行動する。
 そこに怒りや悲しみは無く、ただただ純粋なる思いの為に。
 故に彼女を止めるため、るこるもまた力を尽くしていた。
「くっ、どうなって!」
「無駄ですよぉ、あなたの弾丸は『波動』に当たっているだけですのでぇ」
「やる……!」
 るこるは地表近くをふわりと浮遊しながら乳白色の波動を展開していた。
 夜となった世界でも輝かしく見えたのだろう、エリエルはるこるへと向かい銃弾を放っていたが、そこに成果が見られない。
 さすが猟兵と純粋に称賛しながらも次の手を探っているようだが、それゆえに時間に余裕は出来た。
「さぁ、しっかり見ててくださいねぇ」
 歩く砲台に近しい存在となっているるこるは、その両腕装着した砲塔のみを空へと向け、砲弾を放つ。
「どこに向けて……!?」
 ドンッ、という爆発音とともに広がる大輪の花。
「あれはなんだ、いや、あれは、そうだ、あれが……?」
 今まで以上に、明らかにエリエルの動きが鈍る。
 幼いころの何かを、オブリビオンマシンによって押さえつけられていた本当の何かが浮かんできそうで、それでもまだはっきりと思い出せなくて。
「やはりまだ、その機体が邪魔をしているようですねぇ」
 そんなエリエルの駆るキャバリアに、るこるは腕以外の残った全砲門を向けていた。
「まずその腕を、撃ち抜かせてもらいますぅ」
 発射音が鳴り響き、砲弾が宙を行く。
 ほぼ棒立ちとなっていたエリエルは、着弾するその瞬間まで攻撃されることに気が付いていなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高天原・光明
 素晴らしい出来の爆弾だったが、これは本当に作りたかったものではないだろう。お前の求めたものは、夜空に咲き、刹那に心を震わせる、優しい芸術の筈だ。

 彼女にそう伝えたら、【UC:千里より飛来せし黒死】(SPD)を発動。ライフルの給弾機構を狙った〈武器落とし〉だ。先刻に転ばせたキャバリア、そいつらの弾薬や燃料を拝借し、〈武器改造〉を施して炸裂弾にして使用する。

 これだけでは不足だ。〈スライディング〉で足元の駆動部に肉薄し〈破壊工作〉だ。炸裂弾の残りを纏めて設置、小銃で狙い撃ち、派手に誘爆させる。

 お前の腕は良い、素晴らしい花火が作れるはずだ。精進するがいいさ。

(アドリブ連携負傷等々全て歓迎です)



●師はおらず、先人もおらず、職人はすでに亡く、独学でここまでやってきたのだから
「素晴らしい出来の爆弾だった」
 光明は素直に称賛した。
 たとえそれが、エリエルの機体に炸裂した物でも、たとえそれが、国を傾ける程に重要な施設に仕掛けられたものだとしても。
 それの出来栄えがいいものであったことは間違いない。
「が、これは本当に作りたかったものではないだろう」
「そんなことはない、私は、私は、これが、爆弾が……?」
 問いかけに、エリエルはなぜかはっきりと答えられず戸惑いを隠せていない。
 先ほどからそうだ。どうして攻撃されているにも関わらずにうまく体を、キャバリアを動かせない。
「お前の求めたものは、夜空に咲き、刹那に心を震わせる、優しい芸術の筈だ」
「げい、じゅつ……?」
 ——おぼろげで、しかしその記憶は確かにあって。
 動きを止めたままのエリエルのキャバリア。
 今ならば、細い箇所を狙ったとしても貫くことができるだろうと、光明は特別性の炸裂弾となった矢をつがえる。
 戦場に沈んだキャバリアの、未使用だった弾薬や燃料を組み合わせて作られたそれは、ある意味でこの国の魂をまとめたものとも言える。
 ——自分が初めに作ろうとしていた、きっかけのものは、確かにそれで。
 狙うはライフル。その中の給弾機構。
 解き放たれた矢は真っ直ぐに吸い込まれ、ライフルは爆発する。
「なっ!?」
 手にした武器が形こそ保っているものの、銃弾が放てる状態ではなくなったことで、ここが戦場であると思い出した様子のエリエルだったが、その間にも光明の次の手は打たれていた。
「お前の腕は良い、素晴らしい花火が作れるはずだ。精進するがいい」
 爆音。
 それは一瞬の間に脚部に仕掛けられていた炸裂弾。
 光明の放った小銃の弾丸により誘爆したそれは、脆い駆動部をピンポイントに狙ったことでさらに機動性を減衰させることに成功したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
先程拝借したドッグ(?)をそのまま使って突入します
……さっき誰かがマスターだの登録がどうのとか言っていたような気がするけど、その後やけに動きが良くなったような…?

キャバリア用の武器は《贋作者》で模造します
ライフル相手なら盾で防ぎつつそのまま突っ込み懐に飛び込んでからは剣で攻撃します
誰であろうと猟犬の牙からは逃れられないのさ…なんてな

まあそれはそれとして一つ言っておく
爆弾は破壊や人殺しの道具にもなるけど、採掘や工事で役立つ有用な道具でもある
それと、姉は妹を喜ばせようとしていても実は妹を困らせているというのはよくある話だ
爆弾もどう使えば喜んでくれるのかはまず妹に相談してみた方が良いんじゃないか…?



●白金の猟犬
『……生体認証……遺伝子情報確認……マスター登録……完了しました』
 鹵獲したというか拾ったというかキャバリアを操りながら、穹は夜となった戦場を駆け抜ける。
「……さっき誰かがマスターだの登録がどうのとか言っていたような気がするけど、その後やけに動きが良くなったような……?」
 まるで余計な枷が外れたような感覚に気を取られつつも、まずはやることがある。
 搭乗しているキャバリアには、基本的な武装すら備え付けられていなかったのだ。だが、兵装がなければ作ればいいだけのこと。
 それを可能にする力が穹にはあったのだ。
 武器を作り出すという力は、何も人のサイズだけにとらわれない。
 視認した事のある武具で、よほどの規格外のもの……それこそ10mを超える武器などでさえなければ作り出すことができるのである。
 人の大きさからすれば持ち上げることも困難なサイズの盾を作り出し、距離を詰めるために走り出す。
 エリエルは千切れかけている右腕をカバーすべく両腕で鈍器となったライフルを構え、幾度も盾の破壊を試みた。
 しかし壊れても何事もなかったかのように再生する盾の様子に驚愕する他なかった。
「誰であろうと猟犬の牙からは逃れられないのさ」
 いつの間にか、その手に盾の姿はなく、代わりに握られていたのは剣。
「……なんてな」
 躱そうにも脚部不良により動けず、右腕でうけとめるなら千切れ飛び、左腕は間に合わない。ならばとライフルで受け止めようとしたのだろう。
 結果キャバリア自体は守ることができたものの、手にしたライフルはもはや鈍器程度にも使用できないほどに歪み、半ばから折れてしまう。
「くっ、だが、たかが駆動部と片腕とメイン兵装がやられた程度……」
「それはそれとして一つ言っておく」
「割と大ごとなんだが……」
「まぁ聞いてくれ、爆弾は破壊や人殺しの道具にもなるけど、採掘や工事で役立つ有用な道具でもある」
 目覚まし時計に使おうとしていた者もいたほどだ、そこに秘められた可能性は無限である。
「それと、姉は妹を喜ばせようとしていても、実は妹を困らせているというのはよくある話だ」
「なっ、わ、私は別に困らせてなどいない……いないはずだ!」
「いや、うん、爆弾もそうだけど……まずはさ、どう使えば喜んでくれるのかを、まず妹に相談してみた方が良いんじゃないか…?」
「なん……だと……!?」
 穹の一言は、あまりにもストレートであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エィミー・ロストリンク
【POW】
エリエルちゃんのやることは間違っているよ!
エリエルちゃんが作りかったのは、マリエルちゃんにしてあげたかったことは違うことでしょー!

引き続きアカハガネに搭乗して出撃
ライフルの集中攻撃に対抗するように両腕のRS-Aガトリングキャノンの集中砲撃で乱射しまくる
ライフル弾を相殺する意味もあるが、足を止めるのは重装甲で耐えて態勢を崩さないように踏ん張る為
そして銃撃集中の内に、弧を描くように飛ばしておいたロープアンカーを敵機体に当てて、UCを発動
アカハガネ自身もメガリスなので、呪力で機体を吸引して掴み取って、そのままパイルドライバーを極める

これが絆の力、マリエルちゃんの愛の力だー!

アドリブ絡みOK



●分からず屋のお姉ちゃんへ
「エリエルちゃんのやることは間違っているよ!」
「ぐっ!? ち、ちがう、私は、本当に妹のために……」
 いままでの行為は妹に迷惑をかけるだけだったのか。今の行動ももしかしてダメだったのではないか。
 疑念に問われたエリエルに、向けられたまっすぐな否定の言葉は見事に突き刺さった。
「エリエルちゃんが作りかったのは……」
 既にライフルは武器の様相を保てていない。
 それでもガトリングキャノンを乱射するエィミーに対し、元ライフルを盾代わりに必死に耐えている。
「マリエルちゃんにしてあげたかったことは……」
 そんなエリエルは側面から迫っていたロープアンカーに気付けない。
 エィミーは相手に巻き付くように拘束したことを確認すると、相手を前かがみにさせながら、手の届く距離まで一気に引き寄せた。
「違うことでしょー!」
 流れるような動作でエリエル……の機体の頭部を両足でがっちりと挟みこみ、両腕で相手が上下逆さまになる様に胴体を持ち上げる。
 そして、そのまま飛び上がったかと思えば、すべての重量をのせて相手頭部を地面へと叩き付けたではないか。
「これが絆の力、マリエルちゃんの愛の力だー!」
「ぐわああああああああああ!?」
 それは、見事なパイルドライバーであった。
 機体頭部が地面に突き刺さり、ぐったりとしているキャバリアのその様は、哀愁すらも感じさせたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋山・軍犬
喜乃(気絶中)「…ねえ、マリエル」

貴方、いつも皆の為にいっぱい頑張ってるね

でも、もう少し周りを見た方が良いわ
皆の為に頑張る素敵な貴方を助けたいって人が
沢山いるんだから

騎士×4(満身創痍)「マリエル様ー!」

ほらね

だから私も
貴方の優しいお姉さんを助けられる様に頑張るね

「桜の息吹…壱の型…桜花爛漫!」

―ッだが届かない!
才気溢れるエリエルとオブリビオンの力の前に
桜花爛漫、一手では――!?

「桜花爛漫…咲継ぐの花…」

ねえ、薄墨爛漫桜…私、貴方の事をよく知らないの
でも私はあの子の力に、あの子のお姉さんを助けたい
だから…お願い、貴方も誰かを助けられる素敵な刀になれる様に

「宵闇神楽…夜桜!」

私と一緒に頑張ろうね



●姉の覚醒と桜舞う神への奉納と
 二人は激しい戦いの末、この場に立っていた。
 突如現れた金色のキャバリアとの戦闘になったり、戦車型の超キャバリアが妙に張り切って戦いを挑んできたりもしたが、ようやく姉の、エリエルの下までたどり着いたのだ。
 そのエリエルは、なぜか地面に突き刺さっていたキャバリア頭部を引きちぎりながら起き上がると、狂ったように笑いだす。
「よぉくないなぁあああああ」
「あんな状態で機体が動くのだわ!?」
「ひぃ!?」
 妙にグロテスクで鬼気迫る状態に一瞬で喜乃の意識が途切れるのであった。

「……ねぇ、マリエル」
 闇に落ちた意識の中で、喜乃は自分のことを勝手に姉と慕い続け、なんかもうそれでいいかなとおもいつつある王様へと声をかける。
「貴方、いつも皆の為にいっぱい頑張ってるね」
 泣き言も言う、逃げも隠れもしようとする。それでも結局は何とかしようと頑張ってしまうそんな人だ。
 自分が意識を失っている今も、一人で姉へと挑もうとしている。
「でも、もう少し周りを見た方が良いわ」
 貴女はまっすぐ進みすぎるから、そんな余裕もなかったんだろうけど。
「皆の為に頑張る素敵な貴方を助けたいって人が沢山いるんだから」

「「「「マリエル様ー!」」」」
 満身創痍になりながらも、それでも王を慕う騎士たち。
「まりーおねえちゃん!」
 誘拐されたところを武者修行中に助け出した世界の命運を担う少女。
「マリーの嬢ちゃん!」
 のんびり屋の弥兵衛さん。
「しっかりせんか、この馬鹿弟子がぁ!」
 何処かにいる師匠。

「ほらね」
 それだけじゃない、国中から王を称えるだけではない、心配する声、そして何よりも応援し、自らも助けになろうと立ち上がる人々の声。
「だから私も貴方の優しいお姉さんを助けられる様に頑張るね」
「……喜乃、ねぇさま?」
 雰囲気が変わり、ふらりと立ち上がる喜乃に、マリエルは心配そうに声をかける。
「桜の息吹……壱の型……桜花爛漫!」
 キャバリアに乗ろうとも変わらぬ技の冴え。
 既に満身創痍のエリエルならばそれだけで終わる、そのはずだった。
「だめだよだめですだめなのですわああああああ」
 オブリビオンマシンが無理やり主導権を握ろうとしている影響か明らかに様子がおかしいエリエルは人外じみた動きで斬撃を防ぎ切ったのである。
「お姉ちゃんファイト規約1条……頭部を破壊されても姉は負けない!」
 そしてさらにわけがわからないことを言い出していた。
 ここにきて妙な方向に強化された相手に、桜花爛漫、一手では届かない。
「桜花爛漫……咲継ぐの花……」
 ――ねえ、薄墨爛漫桜……私、貴方の事をよく知らないの。
 語り掛けるは手にした刀。最初は不気味に思えたが、今では立派な相棒で。
 ――でも私はあの子の力に、あの子のお姉さんを助けたい。
 だからこそ今純粋に、その願いを刀へ託す。
 ――……お願い、貴方も誰かを助けられる素敵な刀になれる様に。

「宵闇神楽……夜桜!」

 ――私と一緒に頑張ろうね。
『全く、ようやく声が聞こえたのかしら、いいわ、一緒に愉しみましょ♪』

 暗き夜に舞う桜吹雪。
 闇に飲まれることなく、光り輝く花びらが、ひらりとエリエルに触れる。

 斬。

「なん、なにぃ!?」

 わからない、わからないわからないわくぁらぁない。
 エリエルは何もわからない。
 ただ一つ確実なのは、先ほど一撃を喰らい、エンジンキラーを発動するための機関が完全に破壊されたという事実のみであった。
 こうして、オブリビオンマシンが無駄にエリエルの命がすり減らすことはなくなったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
あれ?それって花火?
花火を見せればいいのかな?

UDCアースの花火職人にいろいろなコネを使って花火玉を譲ってもらって、この世界で打ち上げるよ。

でも1個しかないからちゃんとエリエルちゃんに連絡を入れてからじゃないとね。向こうの連絡回線をジャックして割り込むよ。

「エリエルちゃん、見せたいものがあるから、東の空を見てね。」

「どう?ぼくのプレゼント。ちなみにこれ、爆弾じゃないからね。花火って言うんだけど、後で作り方を教えてあげるよ。」

その前にオブリビオンマシンを壊さないとだね。ブライダルベールの大鎌で刈り取ってあげるよ。



●職人VS破壊衛星
「あれ? それって花火だよね? でも何かが足りないのかな?」
 確かに爆弾と花火はいろいろと勝手が違う。
 しかし本当にそれだけが原因だったのだろうか。
 無駄に高い技術力を誇るエリエル、だが、成功せず、そしてこの国ではすでに失われた過去の技術となっている花火の理由。
「……それをクリアした上で、花火を見せればいいのかな?」
 とはいえ答えは出ている。
 きっと彼女の作ったものは何事にも全力で挑む性質が災いし、性能が良すぎたのだ。
 結果、天の怒りを買い、花を咲かせる前に摘み取られてしまった。
 ならばそれらの問題点を徹底的に洗い、確実に打ち上げることのできる代物を創り出さねばならない。
「そして、普通の世界のままで、国民のみんなとそれを見たいのかな?」
 いつしか空間のゆがみは消え、元の世界に戻りつつあった。
 時は薄暗くなりつつある夕刻。今の時期ならば、日が落ちるまでは早い。
 この何の変貌もしていない、世界で打ち上げられることを証明することで、真に彼女の眼を覚ますことができるのだと、アリスは確信していた。
「エリエルちゃん、見せたいものがあるから、東の空を見てね」
「私は……いったい何を……!?」
 正気と狂気を行き来しながらも、アリスの声に空を見上げるエリエル。
 暗くなりつつあった東の空へと浮かぶそれは、異世界の職人たちの魂の一撃。
 きっとプラントを心配していた国民も皆、空に咲く大輪の、一輪の花を見ただろう。
「どう? ぼくのプレゼント。ちなみにこれ、爆弾じゃないからね」
 ――そんな、どうして、あれはどうやっても作れなくて。
「花火って言うんだけど、後で作り方を教えてあげるよ。」
「花火、そう、花火、花火だ。そうか、教えてくれるか、それは、とても……とてもとてもとても……」
 エリエルは止まろうとしている、しかし、オブリビオンマシンがそれを許していないのだろう。
 再び、壊れた機械のように立ち上がる。
 いや、ようではない、明らかに人型のマシンと言えない動きになってなお稼働しているその様は、すでに壊れた機械そのものだった。
「……その前にオブリビオンマシンを壊さないとだね」
 ここからは、もう相手にエリエルの意志はないだろう。
 純粋なオブリビオンマシンとの戦い。
「けど、優秀なパイロット無しでどこまでできるかな」
 アリスは自らのキャバリアを駆り、大鎌を構える。
「さぁ、刈り取ってあげるよ」
 理性を捨てた機械の獣は、白き花弁へと挑みかかる。
 その刃に幾度となくその身を切り裂かれようとも、倒れ伏す最後の時まで。

大成功 🔵​🔵​🔵​

菫宮・理緒
爆破は浪漫っていうのは、解らないでもないけど、
誰にも迷惑をかけないっていうのが、前提条件のはずなんだけどね。
みんなで楽しむのが、爆破の醍醐味だと思うんだけどな。

って、言っても仕方ないか。
手作りの爆弾とか、浪漫の最先端だとは思うけど、
きっとみんなで花火的なものが、いちばん見たかったんじゃないかなーと思いつつ、
マリエルさんたちとそれができるようにしないとね。

引き続き爆発物系は【E.C.M】で爆破装置の作動を妨害して、
エリエルさんの攻撃をキャンセルしてフォローしていこう。

国王はマリエルさんになっちゃったし、
それは変更できないみたいだけど、お姉さんがフォローできることはあるだろうし、助けないとね!



●芸術も浪漫も爆発故に
「爆破は浪漫っていうのは、解らないでもないけど……」
 おそらくオブリビオンマシンは、与える影響範囲を最小限に止めることでその分効果の強度を上げていたのだろう。
 だからこそ、爆破はロマンで大好きで、妹も好きという部分をそのままで。
「誰にも迷惑をかけないっていうのが、前提条件のはずなんだけどね」
 そう、ただただ、周囲への配慮だけを、そういった常識部分だけをなくしたのだ。
「その上でみんなで楽しむ、それが、爆破の醍醐味だと思うんだけどな」
 実際エリエルはみんなで楽しもうとしたのかもしれない。その方向性が迷惑をかけまくる手段だったというだけで。
「って、言っても仕方ないか」
 先ほどの撃ちあがった花火を見たときの様子を見るに、多分あれこそが一番見たかったものだったのだろう。
 だからこそ動きが止まり、だからこそオブリビオンマシンが最後のあがきを見せ始めた。
「なら将来、マリエルさんたちと気兼ねなくそれができるようにしないとね」
 プラント内の爆弾の解体作業はほぼほぼ完了している。
 唯一厄介でかつ気になる点としては、プラントそのものが爆弾と化している即席の巨大火薬庫に関しては無力化にまだ時間がかかりそうだという点だろうか。
 その状況は相手にもわかっているはずで、つまりは最後に敵が狙ってくるであろう地点もそこであろう。
「できる限りのことはやっておかないと」
 もし狙ってきた際に突撃を妨害できるようにと罠や障害物となる物を設置していく。
 相手はすでに満身創痍、だからこそ油断できないが、だからこそ単純な物でも障害となりうる。
「もう国王はマリエルさんになっちゃったし、それは変更できないみたいだけど……」
 本人はいつでも変わって欲しいと思っているが、しかしだからといって王様がぽんぽん変われはしないのは現国王以外の誰もが知っていることだ。
「でも、お姉さんがフォローできることはあるだろうし、助けないとね!」
 仲の良い姉妹同士が笑い合える国に戻るように、理緒は作業を続けていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

支倉・錫華
こういうのも愛情の裏返しとか言うのかな?
はた迷惑この上ない気もするけど、それでもこの国の人はプラス思考にしちゃいそうだね。

お姉さんがやりたいことが想像しにくいけど、
みんなで爆破を楽しみたいってことでいいのかなぁ?

ここのみんななら、楽しんでエリエル祭りとかにしちゃいそうだし、
そうなれるように全力を尽くさせてもらうことにしようかな。

爆破からはスピードを生かして回避。
【モーターブーム】で爆弾の起爆装置を壊していこう。
できれば手足を斬り飛ばしたいところだけど、狙えるかなぁ?

ま、全部終わったら、姉妹みんなでマリエルさんを助けてあげて欲しいなって思うよ。
やっぱり兄弟姉妹は、仲良くするのがいちばんだしね。



●ちょっと危険な国民性
「こういうのも愛情の裏返しとか言うのかな?」
 それとも、大きすぎた愛情の行きついた先なのだろうか。
 どちらだとしても、はた迷惑この上ないのは間違いない。
「それでもこの国の人は……」
「おおエリエル様おいたわしやあああああ、爺は、爺は応援しておりますぞおおおおお」
「エリエル様ああああ、私も爆発させてええええ!」
 人影がどこにも見えない戦場にもかかわらず、どこからともなく響いてきた気のする民の声。
「……プラス思考にしちゃいそうだね」
 正しくはこの国の人というか熱狂的なファンとかそんな方針な気配も感じたが、良い意味で受け取ってしまう、という意味ではおおむね間違いではないだろう。
「ここのみんななら、この事件ですら楽しんで来年からエリエル祭りなんかにしちゃいそうだし……だったら、そうだね。そうなれるように全力を尽くさせてもらうことにしようかな」
 何か名前的に火薬の香りのする恐ろしいお祭りの予知を残しつつ、錫華は激しく暴れまわるオブリビオンマシンと対峙する。
 エリエルの意志を失なったことで守りる気配の無くなっていた左腕部。
 そこに隠されていたのは仕掛けられていた爆弾の遠隔起爆装置だった。
 正確な確認すると、錫華は即座に左腕ごと一刀の下に斬り捨て、回収する。
 すでに爆弾は完全に解除したはずだが、これで万が一という事もなくなるだろう。
『KIIIIIIRYUUUUUCHAAAAAAA』
 金属同士がこすれ合うような不快な音が、まるで絶叫の様に響き渡る。
「……いま国王とかして大変だからさ、姉妹みんなでマリエルさんを助けてあげて欲しいなって思うよ。……やっぱり兄弟姉妹は、仲良くするのがいちばんだしね」 
 果たして最後のその言葉は何処へと向けられたものだろうか。
「だから、全部終わらせないとね」
 再びの加速、そして一閃。
 斬り捨てられたは右腕部。
 結果両腕を失い、再度の絶叫を上げながらも、オブリビオンマシンは未だに動き続けていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルカ・スィエラ
(「花火」……昔一度だけ、見た事が有ったわね…)

もしかして、プラントを狙ったのは単なる派手さ狙いじゃなく、
妹の仕事、特にプラント絡みでの負担をどうにかしたい…
これなら妹の悩みの種を消しつつ喜ばせられる…
なんて魔の誘惑に乗ってしまった、とか?

……けどその妹は高確率で突っ込んで一緒に吹っ飛ぶと思うし、
何よりその一瞬の為に、王族に国を犠牲にさせる訳にはいかない

だから、止めさせてもらう……!

《見切り/第六感》で攻撃へ対処、避けきれなければ最悪ライフルに「当てさせ」て、生じた隙にUC【ステラ・プルウィア】を

空へと撃ち上げ、天より降り注ぐ《レーザー射撃/誘導弾》の“星の雨”
最後まで、堪能していきなさい!!



●そんなにきれいなら、ぼくもみてみたいなって
(「花火」……昔一度だけ、見た事が有ったわね……)
 得も言われぬ郷愁に囚われるアルカ。
 先ほど撃ちあがった花火を見たからだろうか。
 それとも、エリエルの花火への憧れに影響されたのだろうか。

 なぜ、全力で妹を想っていたエリエルが、その妹に迷惑がかかるであろうプラントの爆破を図ったのか。
 もしかすると、一度戻ってきたときに、マリエルからプラント絡みの相談でも受けていたのかもしれない。
 そういった悩みを解決する手段として、一番単純に思い浮かぶことは全て無くしてしまえばいいという事だ。
 あるからこその悩みなら、無くなってしまえばいい。
 もちろん物事は何事もそんなに単純なことではない。
 だが、それでも、誰もが一度は考えることだ。
 そこに妹を喜ばせるための爆発という要素を加えたうえでのオブリビオンマシンからの影響を受けてしまえば、このようなことになるのだろうか。
「……けどその妹は高確率で突っ込んで一緒に吹っ飛ぶと思うし……というか吹っ飛ぶって予知があったのよね」
 そんな誰もが喜ばない結果になる一瞬の為に、国を、そしてその国を守るべき王族を犠牲にさせるわけにはいかない。
 目の前にはもはや原型をとどめることもない、赤く蠢く金属の獣が咆哮を上げ、走り出そうとしている。
 目指す先は大型プラント。内部に爆発物を詰め込まれた最後にして最大の爆弾。
「だから、止めさせてもらう……!」
 自らを着火剤として駆け出したオブリビオンマシンへと、撃ち放たれるは星の雨。
 天から降り注ぐ光の奔流は、まるで夜空に咲く花のようで。
「最後よ、しっかりと堪能していきなさい!!」
 仲間の仕掛けた罠と障害物に足を取られ速度を上げきれないところを、脚部を、肩を、胴体を光が貫いていき、やがて鋼の獣は地に倒れる。
 頭部はすでに潰れ、瞳に値する器官は無い。
 だがなぜだろう。
 その獣は、空の花を眺めているかのように力尽きていた。

●姉の在庫は十分か?
「おかしいのだわ……どうして私が国王をやめられないのだわ」
 オルガニア王国国王、マリエル=フォン=オルガニアは今日も仕事に追われている。
 あれだけ嫌だった修行漬けの日々がもはや恋しいほどで、気が付いたら嫌がっていた修練を毎日行ってしまっているほどには仕事から逃避したがっていた。
 プラントの破壊未遂となった姉のエリエルは現在療養中だが、今回の事件を起こしたこと――なお国民はだれも気にしていない――に責任を感じているのかマリエルからの打診を断ったのだ。
「いつもなら妹のたのみならーって二つ返事なのに……」
 あてが外れて不貞腐れながらも、かなり板についてきた書類仕事をスムーズに終わらせていく姿はなかなかに哀愁を漂わせるものだ。
「でも、きっと上姉様なら、あらあらまぁまぁっていいながら引き受けてくださるのだわ!」
 それでも、マリエルは果てぬ希望に目を輝かせ、何とかやる気を持続させていった。
 それが盛大なフラグ建築になっているとは、気が付かないままに。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年11月08日


挿絵イラスト