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愛欲に夢見る学園の秘め事

#UDCアース

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#UDCアース


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 秘めた恋が叶うおまじない。
 そんなものがあると涅児削・陸燈(人間のUDCエージェント・f30173)はいう。
「まつっても眉唾ってか、怪しさしかない危険なもんだけどな」
 そうそれは、本来は、そんな甘酸っぱいアオハルなものではないのだ。
 それは……。

 ◇◇◇

「最近あんた嬉しそうね」
「実はね……隠してたんだけど……」
 始まりは、そんなことからだった。
 叶わないと諦めていた、心に秘めていた恋が実る。
 そういうおまじないがこの学校のどこかにあるという。
 彼らは、口を揃えてこういうのだ。
「でも絶対に秘密だ」と。

 暗い、体育倉庫。部活も終わり誰もいないはずのそこで、男性が一人いた。
「う、ユウト! お前とこうして繋がれる、なんてな!」
 体育教師として鍛え上げられた体で、腰を振る。その名前は彼の担当する男子生徒の名前で。
「ああ、俺たちの事は秘密だ!」

 明るい準備室。授業中だというのに、生徒がそこにいた。
「ぁ、……ッ、お兄ちゃ、……」
 口を抑えて恍惚とした声を響かせまいとする。まだ幼さの残る体をまさぐられるそれまで知らなかった感覚に、時も場所も忘れて浸る。
「秘密、うん、……秘密だからっ……」

 階段裏で、屋上で、教室で、昼も、夜もなく。
 誰かが夢見た交わりを叶えている。
 彼らは知りもしない。
 彼らが、想う誰かだとして交わうそれらが、人の姿すら取っていないと。
 紫色の触手に呑まれて夢を見て生命を蝕まれているのだと。

 ◇◇◇

「生命力を触手に吸わせてそれで、大元の邪神を召喚するっていう、生け贄の儀式だ」
 どうやら、その大元の邪神が夢を操ることの出来る邪神らしく、洗脳と快楽によってそう現実をねじ曲げて見ている。
「そんなのが完全に解き放たれたら――分かるよな」
 強力な邪神だ。洗脳した軍隊だろうとなんだろうと簡単に作り出せるだろう。
「何でも起こせちまう。まあ、そうなったときの世界も楽しそうだけどさ、一応義務だから」
 この学校を調査して、邪神を捻ってきてよ、と陸燈は告げたのだった。


熱血漢
 第一章は学校に潜入して、おまじないの根っこがある場所を探ります。

 触手の後を追いかけたり、怪しげな力の流れを追うなどして、突き止めてください。
 夢を見ている誰かを観察するも、夢に浸る行為に横いりして聞き出したり、洗脳を上書きしたりもありです。

 第一章は朝から夜までの時間や、場所も指定可能です。

 第二章以降は深夜固定です。

 第二章は大量に召喚された。触手との戦闘。
 第三章は邪神との戦いです。

 プレイングお待ちしています!
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第1章 冒険 『UDC召喚阻止』

POW   :    UDCの発生原因となりそうなものを取り除く

SPD   :    校内をくまなく調べ、怪しげな物品や痕跡がないか探す

WIZ   :    生徒達に聞き込みを行い、UDCの出現条件を推理する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

魔術的パラダイムシフト(瞬間思考力/結界術/多重詠唱)により、私に都合よくこの学校の世界観を転換させる。
感応能力(第六感/読心術/占星術)で情報収集。
二次元キャラに憧れる百合っ娘や男の娘(素質あり含む)を見つけたら、降霊と化術で理想を叶えてつまみ食いしてエネルギー充填し、そのエネルギーを利用して分霊(式神使い/集団戦術)達を作り魔力(存在感)の流れを追跡するわ。
あ、エネルギー充填は相手側にもしてるからつまみ食い前よりも元気になっているわよ♡エナジーを循環させることでより高めるの♪
生贄候補の願いを私が叶えて略奪しちゃえば儀式も邪魔できて一石二鳥よね☆



「お前コクったの?」「両思いー」「いいなああのおっぱい」「でもアイツ黒帯でさ」「だっさw」「でもいいなあ」「なあ今井谷?」「ああ、捻られて」「ん? 胸の話だろ?」「え、ああお前ドMに目覚めたかと」「唐突すぎんだろw」
 他愛もない会話と笑い声がこだまする。
「ふうん?」
 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)は、学校に張り巡らせた魔術で集めた情報の中で、そんな声に興味を持っていた。
 読心術を染み込ませた魔術の網にふれたその嘘と本音に微笑んで準備を始めるのだった。

 ◇◇◇

 今井谷は、普通の男子だ。何人かの女子と付き合って、友達と遊んで、そこそこ勉強して。
 女子の裸を想像して夜に一人妄想に精を出すこともあった。
 だが最近それが変わってしまった。きっかけはSNSに流れてきた漫画だった。女装した男が、女の子に弄ばれるような内容のそれに、彼は衝撃を受けていた。
 それ無しでは夜を過ごせないほどに。
「ねえ、あなた?」
 彼にアリスが目を付けたのは必然だったのかもしれない。
「……え」
 男子トイレで用を済ませ、手を洗っているその時に聞こえた女子の声に振り返った。
 目の前にどこか悪戯っけのある表情の女子生徒がいた。名札で上級生だと分かる。
「ここ男子トイレ……」
「あら、じゃああなたも同じじゃない」
「え?」
 と首を傾げた今井谷の肩に触れて鏡を見せるとそこには、短いスカートとセーラーを着て、少し眺めの染めた髪をヘアピンで止めた自分の姿。
 元々の中性的な顔立ちも合わさって似合っている。
「……」
「ね?」
 アリスは呆然とする今井谷に問いかけ、言う。
「でも、あなたはここにいるのが普通って反応」
 ねえ、もしかして。耳元でアリスは囁き、太股まで見えているスカートをつまみ上げると、今井谷は咄嗟にスカートを抑えていた。
「……っ」
「なんで隠すの? 女の子同士じゃない」
「いや、その……」
 艶かしく前を抑えた手を握り、耳に声を吹き掛ける。
「――今井谷君」
「……!」
 びくりと、分かりやすく体が跳ねる。
「あ、……」
 指を一本ずつほどかれてスカートが捲られる。手荒いの鏡に映るのは、武骨な黒ではなくリボンの着いた可愛らしいそれ。
 そして、その中の膨らみ。既に昂りに染みが浮かぶ。
「……こんなところでこんな格好して」
 こんなにしてる、と熱をアリスの指がなぞる。まだ未熟なそれを爪でつねりアリスは少年に告げる。
「お仕置きしないと、よね」
 堕ちていく。アリスに導かれて男女の境を曖昧に、彼は階段を上る。

 ◇◇◇

 そしてエナジーを得たアリスが放った分霊が、学校に満ちる気を追い、調査を進めていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メフィス・フェイスレス
服だけ変えればいいんだから猟兵の加護って便利ね

・制服に着替え潜入し、密かに「飢渇」を校内に散会させ「おまじない」の被害者を捜索

・特定したら「鬼眼」の催眠術で自身を友人と認識させ、人目に付かない場所に連れ出し聞き込みする

アンタ最近ちょっと変だからさ、何かあったのかって気になって
「親友」の私にも話せないの?
そう、なるべく穏便に済ませたかったけど――仕方ないか

・UCで体を拘束、透過状態の触手を物理干渉はせずに頭に侵入させ、自身と敵に関する記憶を捕食し、洗脳解除と情報収集を行う

危害は加えないから大人しくしてて
じゃないと余計な記憶まで齧っちゃうから

……端から見ると私がUDCね――別に間違っちゃいないか



「猟兵の加護って便利ね」
 継ぎはぎの体に、制服を着てメフィス・フェイスレス(継ぎ合わされた者達・f27547)はそう言った。
 メフィスの知る限りこの世界で、メフィスのような外見の女子生徒がいたら、誰も近寄らず、もしかしたら警察なんてものを呼ばれるはずだが。
 他の生徒とすれ違う。昼休みらしくパンを手にしている。
 彼女達にメフィスを気にする様子はない。勘が良ければ違和感も覚えるのだろうけど、制服で生徒だと認識してそれで終わりなのだろう。
「……見つけた」
 ふと立ち止まり、メフィスは行き先を変えた。学校に放っていた、血液の分離体。五感共有とはいかないが、遠隔操作できるそれから伝わるのは、艶かしいくぐもった声と温度。
 分離体『飢渇』に気付かれたのか、女生徒と共にいた何かは瞬く間に消えたが、女生徒はまだそこにいると思っている誰かと話している。
 用事があったとかなんだの、辻褄合わせが勝手に行われている。
 メフィスは、その空き教室の廊下で彼女が出てくるのを待つ。ガチャリと鍵があき。
「ねえ、あんた――」
 出てきた彼女へと、鬼眼を発動させていた。

 ◇◇◇

「……最近ちょっと変だからさ、何かあったのかって気になって」
 そのまま空き教室へと彼女を連れたメフィスは、彼女へと問いかけた。
「……」
「『親友』の私にも話せないの?」
 鬼眼の催眠術でメフィスの認識は、親友という場所に収まっている。
「……秘密なの」
だが、返るのはすげない返事だった。
「そう」
 メフィスは、目を伏せた。出来れば穏当に済ませたかったけれども。
「仕方ない、か」
「……! なに……これっ」
 どこからともなく現れた触手が女生徒の体を縛る。そしてゆっくりとその一本の先端が少女へと迫り。
「……っ」
「危害は加えないから大人しくしてて」
 恐怖映像でしかない光景に涙を溢す生徒にメフィスは言う。
 先端が頭をすり抜けてた時、生徒の体がびくんと跳ねる。
 記憶を啜られている。ここでメフィスと出会った記憶と、叶わないはずの想いが叶った事の混濁した記憶を呑み込んでいく。
 それが終わったとき、少女は気を失っていた。優しく椅子に寝かせると、メフィスは情報を吟味しながら、息を吐いた
「端から見ると私がUDCね」
 言って、自嘲ぎみに笑った。
「――別に間違っちゃいないか」

大成功 🔵​🔵​🔵​

星川・アイ
【行動:WIZ】アドリブ歓迎 NGなし

まずはお昼休みの校舎内で【情報収集】。プロゲーマーとしてのアタシに夢中な女の子を【コミュ力・第六感・読心術】で見つけて【誘惑】、人気のない天井階まで【おびき寄せ】よう
更に「大丈夫、【恥ずかしくない】からね……」って耳元で囁いて【催眠】
その子の夢を叶える為に【ご奉仕・慰め】しつつ、手掛かりになりそうな情報が出たら【聞き耳】を立てるね
ファンの期待には応えてあげないと、ね。【限界突破】するまで相手してあげれば、満足しておまじないに頼る事はなくなるよね♡



 星川・アイ(男の娘アイドル風プロゲーマー改めバトルゲーマー・f09817)は、プロゲーマーであり男の娘アイドルだ。
 猟兵に覚醒するほどの実力もさることながら、その女の子にしか見えない風貌も合わさり、根強い人気を誇っている。
 そんな彼が、SNS文化にどっぷりな学校に現れたとなれば――。

 ◇◇◇

「もー押さないで、皆に一人ずつお話聞きたいんだから! って、あ! 今誰かアタシのお尻さわったなーっ?」
 廊下に人だかりができるくらいは、当然起きるのだった。
「えっとねー、実は恋の叶う不思議なおまじないがあるって聞いたんだけどね?」
 そうアイが問いかけるも、しかし、噂好きな彼らに芳しい答えを持っている子はいないようだった。
 いや?
 アイは第六感に引っかかる女の子をその群がりから見つけていた。僅かな表情から観客の想いを汲み取るのもアイドルとしての必須技能。
(ガチ恋、しちゃってるのかな?)
「応援ありがと……あとで二人きりで会いたいな、屋上扉の階段で待ってるね?」
 自然に解散を促しながら、その子にだけ聞こえるように囁く。
 返事はなかったけれど、耳まで赤く染まった彼女は来てくれるだろうと確信していた。

 ◇◇◇

「あ、あの、アイ★ちゃんねるいつも見てて、大ファンっです!」
「えへへ、ありがとー」
「あ、あのそれで……」
 こんなところに呼び出してどうしたのか、と彼女が聞いてくる前に、アイは彼女を後ろから抱き締めていた。
「えう!? あ、あの……」
「さっき、知らないって言ったの、嘘だよね?」
「……っ、で、でも私まだおまじないしてなくて」
「ふふ、じゃあ、おまじないはもう要らないよね、アタシに教えてくれる?」
 耳元で語りかけながら、催眠を施していく。力が少し抜けてきた女生徒の首に唇を這わし、そうだと聞いた。
「アイ♡ちゃんねるって知ってる?」
 ふるふると首を振る彼女のセーラーの中のーに、アイは細い指を忍び込ませる。
「ぁ、う」
「そっちも気に入ってくれると思うよ。大丈夫、恥ずかしくないからね……」
 床にへたれこんでしまった彼女の胸を柔らかい唇で噛み、スカートの中の乙女の秘した場所を撫でる。
「無理せず、ゆっくり……おまじないのこと聞かせてね?」
 時間はたっぷりある。
 じっくりと時間をかけて、彼女がアイの温度に馴染むように。
 そんなアイの熱烈なファンサービスに、女の子は益々アイにのめり込んでいくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

日月・獏ノ進

所謂SFパニック物なアレですよね。
ハニートラップからの化け物に食われるという、
ネタバラシがないだけマシかもですが。

さて、折角ですし新技の試し切りも含めて調べてみますか、
時は放課後、お局様的な大ベテラン女教師に話しかけますかね。
UCを使いながら「恋のお呪いに浮足立つなんて不純ですよね?」と問いかけたり話す事で効果を発動。

若返って誘惑出来る位に美しくなったら戸惑う隙に【誘惑】、
この学校の歴史や昔こんな事があったかを聞きますか。
勿論身体のお相手もしないと悪いのでしますよ。
蘇る若さを持て余すでしょうし。

これの効果がどこまで続くか分かりませんが。
最悪若返ったままなら組織や邪神が何とかするでしょう。多分



「だってまだおまじない見つけてないんだよー」
「良いから早く帰りなさい! 下校時刻からは申請していないと校則違反ですよ!」
「はーい」
 渋々と言った様子で昇降口に向かう生徒にため息をついた。
 叶わない恋があるなら、学校の中のおまじないを探す。一部の生徒で噂になっていて、下校時刻を過ぎても、勉強もせず部活もせず居残る生徒が増えている。
 ある一定の年齢以下の男子にしか興味のない彼女からしてみれば、魅力的ではあるけれどそれ以上に厄介ごとだった。
「全くそんな迷惑な噂を流したのは誰なのかしら」
 と、本来不必要な校舎の巡回をしていた、この学校勤務の長い教師、いわゆるお局様と呼ばれる彼女は、またしても灯りのついている教室を見つけて扉を開けた。
「お疲れ様です」
 そこには、生徒達よりも幼く見える少年が、教卓に座って、彼女を待っていた。

 ◇◇◇

「恋のお呪いに浮足立つなんて不純ですよね?」
 日月・獏ノ進(陽気な奇策士・f00422)は、半ズボンから出た膝や足に、教師の目が吸い寄せられるのを見てとりながらそんなことを言った。
「え? ええ、全く……ですわね……?」
 普通に受け答えしたことに違和感を覚えたのか教師は言い淀むが、獏ノ進はさらに会話を進める。
「でも、この学校の歴史や昔こんな事があったんですか?」
「いいえ、こんなこと……、え?」 
 答えて、教師は息を呑んだ。自分の声が聞きなれない、いや、とうに忘れていた声に変わっていたのだ。
 思わずに見下ろした手。
 その指は、日頃見ている生徒達の肌の極め細やかさがあり、触れた頬は弾力よく指を跳ね返す。心なしか姿勢もよくなり、関節の軽やかさに驚く。
「……」
「ねえ、お姉さん。こっち来てください」
 呆然とした彼女に獏ノ進は、両手を広げて呼ぶ。夢心地か、それに従った彼女の耳許に獏ノ進は囁く。
「おまじないがありそうな場所、教えて下さい」
 学校のことならば隅々まで知っている彼女が、違和感を覚える場所。きっとそこがその隠し場所だ。
「教えてくれたら、好きにしていいですよ」
 学生時代と言えば、体が出来上がるか否か、欲求の全盛期だ。
 獏ノ進に持て余したそれを咎める気はない。ベルトが外され、幼いそこを震える指が掬う。筋肉の薄い少年の背中に潜った手が、その高い体温をまさぐる。
 どうやら、報酬は先払いになるようですねと考えたその時、獏ノ進の体は教卓に押し倒され、若返った女性の体に視界を閉ざされるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『パープルテンタクルズ』

POW   :    押し寄せる狂気の触手
【触手群】が命中した対象に対し、高威力高命中の【太い触手による刺突】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    束縛する恍惚の触手
【身体部位に絡みつく触手】【脱力をもたらす触手】【恍惚を与える触手】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    増殖する触手の嬰児
レベル×5体の、小型の戦闘用【触手塊】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。

イラスト:某君

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 昇降口。

 下駄箱が並び、事あるごとに生徒が行き来するその場所に、おまじないがあるのだという。
 そこにある新聞や雑誌が差さった小さな書架。その中に『校内で、秘めた想い人を強く思い浮かべて、簡単な魔方陣を握って夢を見れば』それが叶うとあったらしい。
 それは、封印された邪神が、眠る夢から影響を及ぼすためのマーキングなのだろう。

 猟兵たちは情報を共有し、深夜。学校へと侵入する。
 そして、そこで見たものは、侵入を察知してかあらゆるところから這い出てくる、紫色の触手達。
 邪神に生徒や教師から奪った生命力を運ぶ存在。
 無数に蠢くそれが昇降口へと向かう猟兵の行く手を阻むのだった。

 ◇◇◇

 第二章。触手との戦闘です。

 触手に与えられる恍惚に想起した情景やシチュエーションが第三章に反映されるかもしれません。

 第三章は夢を現実に侵食させるオブリビオンとの戦闘です。

 プレイングお待ちしています!
 
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

魔術的パラダイムシフト(結界術/多重詠唱)で有利な世界観を構築。
触手には魔法少女♡ワンダーラビットに降霊し化術で融合変身☆
自ら触手塊に飛び込み太い触手の刺突を『うさぎの穴』で受け止めてエナジードレインで搾り取るわよ♡
他の触手も先端から咥えこんで捕食しエナジードレインするわよ♪
エナジードレインでエネルギー充填してるから、何度果てても連戦できる継戦能力を維持出来ているわ☆
おっと『うさぎの穴』に咥え込んだら2度と離さないわよ♪魂まで吸い尽くして天国に逝かせてあげる♡触手プレイ最高♡
でも、ちょっとだけ物足りないからパラサイトテンタクルに脳くちゅしてもらうわ♪



 迫るパープルテンタクルズにアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)が取り出したのは、一見兎のぬいぐるみだった。
「融合! からの――」
 パッとアリスが光ったかと思えば、ぬいぐるみにアリスが宿り、更にそこから。
「変身!」
 瞬く間にアリスは、裸に燕尾服、そしてシルクハットを着けた、兎のぬいぐるみを可愛く擬人化姿に変身していた。
 そして、飛び込んでくる触手群を避けずに、――むしろ飛び込んでいく!
「ぁ、うう!」
 燕尾服を纏っただけのアリスの体にいとも容易く幾つもの触手がまとわりついてくる。
 そして、何も遮るものの無い小さな穴に、触手の群れの中にあった太い触手が強引に割り入ってくる。思わずに暗い校庭で声を上げる。更に細い触手がそこに群がって、それぞれが勝手に蠢いている。
 並の男性を相手にするなら、一瞬で果てさせる事もできるうさぎ穴にも触手は、枯れ果てない。
「ん、こんなに……ッたく、さん」
 生命力の吸収によって、自分の中の溢れるエナジーの量に思わずに笑いが溢れる。
 根比べだ。
「あ、ん、ぁあ……ッ」
 触手にもたらされる脱力や恍惚にアリスが気を失うのか。
 もしくは、アリスが触手の精力を吸い付くすか。
 もはや手足の自由は集まった触手に奪われ、外からはもうアリスがそこに居ることさえ視認は出来ない。
「ん、んっ」
 口も胸も腕も足も背も、全身が触手に襲われている。そんな奪い奪われる戦いは、やがて、最後の触手がアリスに絞り取られ、朽ち落ちるまで続くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

星川・アイ
【行動:SPD】アドリブ歓迎 NGなし
いかにもそういう事しそうな奴が来たわね……
これ以上、好きにはさせないよ!

まずUCで武装女学生キャラを召喚して触手を迎撃。【第六感・部位破壊】を駆使してでも避けるよ
でも避けきれなくて2種の触手にUC共々絡まれ、玩ばれた末に果てるのでした……
その最中【自室でファンの女の子達を相手にしている】シチュが想起された、ような……
でも火照った身体を【鼓舞】して、最後の触手が襲ってくる直前に【咄嗟の一撃・早業】で推しの【ステラ☆マギカ】を召喚。他のキャラと合体させてから魔法の【一斉発射】で触手を撃ち抜く!

これで終わったらいいけど、別の触手が来たらもう……



「いかにもそういう事しそうな奴が来たわね……」
 星川・アイ(男の娘アイドル風プロゲーマー改めバトルゲーマー・f09817)は、見た目よりも俊敏に蠢く触手の塊から、距離を取るように跳ねのきながら、武装女学生の格闘ゲームキャラクターを召喚する。
 だだ! と駆け出した72体の女学生が一気に、群がってくる触手を叩き伏せていく!
 格闘ゲームでいえば、女学生キャラは身軽さとスピードが売りのスピードファイターだ。鞭のようにしなる触手を避けて、一撃一撃を素早く打ち込んでいく。
「……あの子が、あんな触手の餌食にされちゃいそうだったなんて」
 無理やり快感を与えるタイプの触手だろう。アイはちゃんとあの子に、愛情を囁きながら優しく体の奥まで感じ取れるように、愛を注いであげている。
 最初はぎこちなかった彼女も徐々に慣れてアイを求めてくれた時は、嬉しくなったものだ。
「……ッ!」
 そんな風に思い返していた所に、バトルキャラクターをすり抜けた触手の一体がアイへと襲いかかってきた!
 バトルキャラクターがアイを庇うが、庇ったその動きに更に穴が生まれ、遂にはアイもその触手に捕まってしまう。
「あ、ぅ……っ」
 改造制服を着たバトルキャラクターが、それを破り取られ、触手に敏感な先端や奥を侵されている。
「ひ、やぁあッ……!」
 まるでアイに見せるかのように行われる凌辱に、昂り始める熱に触手が絡み付く。
 快感以外の感覚が抜き取られるような脱力感と鮮明な恍惚とする快感が、アイの体を突き抜ける。
 それだけじゃない。膨らんだ胸の先端をなぶられ、入り口を探して後ろの谷間を探っていたそれらが窄みを見つけた途端に競うように群がり、脱力に弛緩したそこに割り入ってくる。
「あぅうッ!」
 犯されている。
 もし、目に写るのがアイのファンで、アイの自室で彼女たちをアイが相手してあげている状態なら、どれ程良いだろうか。
 中で無理やり快楽を与えてくる触手に弄られながら、欲望を吐き出せと迫るようにアイの情欲を擦るその触手が、どうしようもなくアイを限界へと上り詰めさせる。
 そして。
「ぁ、――ッ」
 押さえていた反動を込めたような勢いでアイの中を駆け抜けた迸りが吹き上がる。
「……っ」
 だが、まだだと触手は止まらない。一瞬頭に血が戻ってきたその瞬間を逃すことは出来ないと理性が叫んで、アイはなけなしの力を振り絞って、更に召喚を重ねる。
 数体のバトルキャラクターが消滅していた事も幸いしたのか。成功した召喚に応じたのは、魔法少女だった。
 彼女は、放った光で触手達を押し返し、更に残っていたバトルキャラクター達と合体して、魔法光線を乱射する!
「どうにかなった、けど……っ」
 みるみるうちに見えていた触手を殲滅してのけたアイだが、満身創痍。
「……別の触手が来たら、もう……」
 今度は、抵抗する間もなく快楽の闇に落とされるだろう。
 再び囲まれる前に、とアイは校舎へと足を進めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

日月・獏ノ進

本当にシンプル触手ですね。
そういう趣味は全くないので押し通らせてもらますか。
出来ればあの先生とまだ楽しみたいのでちゃちゃっと行きましょう。

【龍姫転生】で…校舎内で飛んでも効果は薄い、学校燃えたら大変、ここは華龍姫で行きますか。と言う訳で中華風のお姫様姿になって前進。

まあ女性とみなされて襲われますが幻惑の術で作った爆発する分身で驚かせてる間に攻撃して撃破していきましょう。
……しかし恍惚を与える触手ですか、試しにやっつけたののそれっぽい部分を触ってみる。

んー、気持ち悪くはないですが女の子の方が良いですね。あの先生は凄く甘えてきてたなぁとかぼんやりと。さて、こんな所で興奮する前に進みますか。



「そ、それじゃあ……後で」
 教師の女性は、仕事を終わらせるために教室を出ていった。呪いの伝播の効果がどのくらい続くのかは獏ノ進自身、はっきりとはしないが、恐らく人目を避けるために時間をかけるだろう。もう時間は遅いとはいえ教師は残っているのだろうから。
 脱ぎ取られた下着を拾い上げる。
 もっと子供らしい下着でも履けば幼い少年に憧れを抱いていた彼女はどう反応するのかと考える日月・獏ノ進(陽気な奇策士・f00422)が時間を潰して、出た廊下。
「おっと」
 今にも襲い掛かってきそうな触手の群れが廊下を這いずっている。
「本当にシンプル触手ですね」
 なまめかしく、ハリのある肉のような植物のような集合体に、獏ノ進は素直な感想を漏らす。
「さて、どうしますかね。この狭さで飛べば反って動きが鈍るでしょうし、火炎は論外」
 そう言った獏ノ進が一歩進んだ。その途端に、まるで見逃したように一瞬で獏ノ進の姿が、中華風の高貴な服を纏う女性へと変化していた。
「約束もありますし、ちゃちゃっと行きましょうか」
 前を塞ぐ触手が見えていないように進む獏ノ進の、その言葉に応えるように触手が獏ノ進へと群れを広げて襲い掛かる。
 腕で庇う事すらしなかったその姿は、瞬く間に触手の中に呑み込まれ――。

 瞬間、触手の中から小規模な爆発が廊下を照らしていた。

 まるで、爆発に変化したように腕の中から消えた獏ノ進に、触手の動きが止まった次の瞬間。
 暗い廊下を小刀の閃く銀線が走る。バシュッ! と小気味のいい音と共に、切り刻まれた触手群がばらばらと床に零れ落ちていく。
 彼は、初めから触手に呑み込まれてはいなかった。
 飲み込まれたのは、この華龍姫の幻惑の術による分身だった。それを囮に、獏ノ進は隙をみせた触手をその横から切り刻んでいたのだ。
 そのまま、消えていくだろうオブリビオンの残骸を捨て置こうとした獏ノ進は、ふと足を止めて、その残骸を見下ろした。
「そう言えば、これが恍惚を与える触手ですか」
 予知の中でSFのモンスターじみた行為を行っていたという触手。少し興味が湧いて、その一片を拾い上げてみた。
 柔らかいけれども、弾力で硬くも感じる触手を握れば、まだ僅かに腕から恍惚に浸らせるような快感が伝わってくる。
「んー、気持ち悪くはないですが、女の子の方がいいですね」
 自分に甘え、そして、求めてきた数時間前の女性を思い返す。
「さて、こんな所で興奮する前に進みますか」
 今は変身して無いはず部分にむずむずとした錯覚を覚えて、獏ノ進は未知を急ぐのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

純真邪神・幼淫魔姫ピュアニカ
●召喚に成功し、現れたモノは…


 呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃ〜ん♪
 お望みの〜夢と洗脳と快楽を司り、生命力の吸収や眷属へ改造して軍隊を作り出すのが得意な純真邪神の降臨だよ〜♪
 これってどう見ても〜♪ぴゅあを呼び出す為の儀式だよねー♡
 わざわざ、【ぴゅあの為に】生命力を集めて来てくれて嬉しいなー♪
 それじゃ♪ありがたく全部貰っちゃうねー♪

 魂を書き換えて、ぴゅあ好みの幼くて可愛くてえっちなロリ淫魔眷属へ肉体改造〜♡
 歌と美貌と悩殺ポーズの魅了でメロメロにして、舌を絡める濃厚な百合キスとイチャイチャ百合えっちで精気も生命力も魂も、ぜーんぶ絞り取って捕喰しちゃお〜♪

 やっぱり百合えっちは最高だねー♪



 何という事だ!
 猟兵達の介入があったにも関わらず、儀式が完成してしまった!!
 邪神が復活するぞ!!!
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃ〜ん♪」
 召喚されたのは、純真邪神・幼淫魔姫ピュアニカ(永遠に無垢なる幼く淫らな魔貌の邪神姫・f30297)だった!

 ◇◇◇

 というわけでは当然ない。今回の邪神は今も絶賛召喚途中であるけれども、彼女がそう勘違いしたのにも訳がある。
「お望みの〜夢と洗脳と快楽を司り、生命力の吸収や眷属へ改造して軍隊を作り出すのが得意な純真邪神の降臨だよ〜♪」
 という事である。
 微妙に今回の邪神が行っている事とは違ってるけれども、ちょっと似通っている所がある故に勘違いしちゃったのだ。
 そして、呼び出されてきてみれば、今日も学校で生命力を蓄えたのだろう触手がいたものだから、ご馳走以外の何物でもない。
 全部、幼淫魔姫ピュアニカの為に用意されたものにしかおもえない。
「さっそくいただきまーす♪」
 触手に肉体改造の魔法をかけて、かわいい淫魔眷属にした幼淫魔姫ピュアニカは、すぐさまその唇を奪い、生気も生命力も捕食していくのだった。
「やっぱり百合えっちは最高だねー♪」
 そんな満足そうな声が公邸に響いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『夢の現』

POW   :    夢喰み
【対象の精神を喰らうこと】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【戦意の喪失】で攻撃する。
SPD   :    魂攫い
【深層の欲望を見抜く視線】を向けた対象に、【欲を満たし心を奪う空間を創り出すこと】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    心砕き
いま戦っている対象に有効な【対象が最も苦手とする存在】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。

イラスト:すねいる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はルメリー・マレフィカールムです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 昇降口へと猟兵達が踏み入れた。その瞬間。
 世界は、ぐるりと、攪拌されるように混ざった。
 ケーキ生地を捏ねるようにぐるぐるとめぐった後、そこは夢の世界。

 猟兵の欲望を叶えた世界がそこにあった。

 捕らわれた。
 だが、この世界のどこかに、夢と現実の狭間に隠れた邪神本体の一端があるはず。
 それを暴き、打ち砕けば邪神へとダメージが与えられるはず。

 夢そのものを拒めば、更に深く隠れられてしまう。己の欲望に溺れぬよう、しかし警戒されないようにしながら、邪神の欠片を探さなくてはいけない。

 ◇◇◇

 第三章 夢の世界、欲望が叶えられる世界で邪神を見つけ出してください。見つけた邪神の欠片に攻撃をすれば邪神本体へとダメージが与えられます。

 隠れた邪神の形などはこちらで考えます。

 ではプレイングお待ちしています!
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

欲望の叶う世界ならいつも作ってるのよね。それ私の得意分野なのよねぇ。
あら、私の精神世界はもう1つの世界よ?溢れ出して現実を書き換えてしまう程度にね(結界術)。
そして、深淵を覗く時深淵もまた覗き魔となる。(第六感)
精神を喰らうということは精神に触れるということ、捉えたわ。ふふ、悪い子にはおしおき(神罰)が必要ね♪化術神罰で男の娘化ナーフで力を略奪してエナジーを捕食してあげる♡
戦意の喪失?そんなもの最初からないわよ。情熱の炎でどう料理するかで頭はいっぱいよ♪
えっちなのうみそおいしいです♡



 欲望の叶う世界ならいつも作ってるのよね。
 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)は夢の世界のなかで、そう笑っていた。
 ひどく自分勝手に、その時の状況を深く鑑みることもなく、自分の好きな事を押し付けて、ひとりで気持ちよくなって、満足に浸る。
 そういう夢を叶える。
 普通に考えれば恐ろしい力だ。そしてそれを望むものも多いだろう。
「でも、それ私の得意分野なのよねぇ」
 アリスの精神世界はもはや1つの世界だ。それこそこうして立っているだけで、夢の曖昧な世界を侵食して染めていってしまう程に。
 そして、夢を見るアリスを邪神が見つめているというのなら、同等となった瞬間、邪神もアリスに感知されるということに他ならない。
 世界を押し付けあうもの同士。
「みーつけた」
 そんな力の塊にアリスは微笑む。
 自分の精神に繋がった邪神へのバイパス。強くそれを感じとった瞬間、離れていく気配に追いすがる。
「悪い子にはお仕置きが必要ね♪」
 夢と現実の狭間への逃亡をその力がなす前に、アリスの世界がその力を包み込み変異させる。
 カーテンを開く。
 天蓋付のベッドにいたのは、可愛らしいドレスを着た少年。そんな姿をした邪神の力の一端だった。
 戦意の喪失なんて彼女には関係ない。そもそも好き勝手に自分のしたいように事件に乗り込んできているだけなのだ。
 戦うなんて思いは端からない。
 あるのは、遊ぶという気持ちだけ。
 可愛らしく震える男の娘に、アリスはその毒牙を向けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メフィス・フェイスレス
――あ?

理性が忌み嫌い、狂気が渇望する景色に居た
一糸纏わぬ子供。傷を負い倒れ伏す子供が無数に折り重なるように
辛うじて生きている。蠱惑的な呻き声をあげ誘っている
これだけ弱っていれば手間も掛からない
好きなだけ餓えを満たせる。死にかけた活きの良い……。
口からはみ出て伝うこの赤はなんだろう
膝を突いた己の前には息絶えた、
口内に広がるこの甘美な味は――

……随分と趣味のいい夢を見せてくれるのね。礼を言うわ、クソ野郎

・「狂気耐性」「空腹耐性」で理性と戦意を保ち、「飢渇」を放ち「情報収集」で欠片を捜索
・欠片を発見したらUCを発動し攻撃、取り込んだ夢喰み、心砕きのUCで本体の邪神に追撃の精神攻撃を試みる



「――あ?」

 声が妙に遠くへと響いた。
 反響がなく、まるで自分の声が体の中にしか届いていないような音。
 メフィス・フェイスレス(継ぎ合わされた者達・f27547)は、ここがどこかを確かめようと目を凝らしたその時、足元に転がる無数のものに気付いた。
「助けて」
 子どもの体が転がっている。
 一子纏わぬ子ども。男だの女だの関係なく、まるで打ち捨てられたように、肉以外をまとわない子どもたち。
 腕が裂け、腹が潰れ、脚が捻れ、頭が割れて、かろうじて生きているそれらが、メフィスぼ足元にすら積み重なっているのだ。
「助けて」
 また声がした。それは、メフィスが踏んでいた腕から聞こえる。いや、子どもの下から伸びた、別の子どもの腕がメフィスの脚を掴むのだ。
「――」
 凄惨な光景。理性が忌み嫌い、狂気が渇望する景色。
 ゴミ箱にように傷付いた子どもが捨てられている。
 ごくりと、メフィスは生唾を飲んだ。

 ――美味そうだ。

 乾いた唇を舌が嘗める。
 柔らかい肉だ。上着も下着もない裸の肉は、そのまま食らい付いても、邪魔になるものはない。
「助けて」
 脚をつかんだ腕は言う。まだ新鮮だ。だが逃げることも出来ない。
 芳醇な蠢きが、メフィスの脳を揺さぶる。

「助けて」

「殺して」「殺して」「終わらせて」「ころあいて」「食べて」「殺して」「潰して」「食べて」「殺して」「殺して」「食べて」「殺して」「食べて」「食べて」「食べて」「食べて」「食べて」「食べて」「食べて」

 蠢く子どもが、メフィス目掛けて、その体を這わせて、立ち上がらせて、死人同然の腕を伸ばしてくる。
 メフィスは脚を掴む腕を、引き上げる。
 もう我慢も出来ない、腹から込み上げるままに口から液体が溢れる。
 赤い鉄の味。
 この甘美な味。
「殺して」
 子どもの体の下から腕の主が現れる。その女の子が顔をあげる。
 闇を湛える眼窩。その少女の面影は――。
「食べて」

「……随分と趣味のいい夢を見せてくれるのね」

 放っていた飢渇が示す。この世界に果てはなく、欠片は見つからないと。離れれば離れるほどに気配は薄れ。
 そばにそれはあったのだ。
 滑らかな肌に包まれた首を掴み、持ち上げる。
 それは言う。
「――食べて?」
「礼を言うわ、クソ野郎」
 ぐしゃりと、その子どもの体ごと周囲の世界が歪んだ。
 解放でもない、突破でもない。この空間そのものをメフィスの力が蝕んでいく。喰らっていく。
 そして……。
 ぶちりと世界が途切れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

日月・獏ノ進
夢の世界、つまり被害者の食らったのを体験させられている訳ですか。
欲望はもう結構出した感はありますが。

変らぬ学校の風景の中見つけたのはさっきの先生が若い子侍らせている教室。あー……そういえばまだ仕事があるって言ってましたもんね。完全に巻き込まれて、そして先生の事思い出して触手を触ったから混線したと。

そんじゃ約束を果たす為に若い子を追っ払いますか、多分邪神の欠片でしょうし。戦意喪失も関係ないです、これは嫉妬なんですから。

さて、追い払ったらUC使用、【誘惑】と【催眠術】しつつ「約束は守らないとダメですよ。目移りしたのなら呪いが移る位、若返りが解けない程、徹底的に愛してあげますね」と囁いて丹念に愛す。



 小鳥のさえずり。
 新葉が揺れる音。
 浅い春の朝の柔い日差し。
「学校……」
 日月・獏ノ進(陽気な奇策士・f00422)がいたのは、そんな明るい廊下だった。
「せんせ、どうしたらいいの?」
「大丈夫よ、私に任せて」
「こっちも! おれも!」
「ぼ、ボクも……!」
「分かってるわ、ちゃんと教えてあげるからね」
 そんな会話が、目の前の教室から響いてくる。聞き覚えのある声。獏ノ進は閉ざされていた教室の扉を開いた。
 そこにいたのは、やはり先程話を聞いた女教師。そして、椅子に座る彼女の周囲に群がる少年達だった。
 女性の手を受け入れ、そして、彼女の体に身を任せている。唇を交わしてその服の中に指先を滑らせては、他の少年がそれを奪い、彼女の気を引こうと奉仕する。
「……なるほど」
 獏ノ進は納得する。生命力を奪うための餌の夢。それを伝達する触手に、彼女の事を考えながら触れたせいで、どうやら彼女の夢にリンクしてしまったらしい。
 いや、それとも彼女の望みの一部として組み込まれたのか。
 ともかく、獏ノ進はその光景の中に踏み入り、そして。

 ――少年達を撫で切りにしていた。

 血も傷も死体もない。女性が嫌ったのか、そのまま消えていった少年達に冷たい視線を送る。
 恐らくは邪神の欠片だ。猟兵という危機に、学校に残っていた人間から少しでも生命力を集める魂胆か。
「まあ、そうじゃなくても、構いませんけどね」
 獏ノ進は言い捨てた。彼が少年達を切り捨てたのは、オブリビオンは倒さなくちゃいけない、などという理由。ではなかった。
 女性が、自分以外の少年達に恍惚としている事が気に入らなかった。
 つまりは、嫉妬故の攻撃だ。
 勿論ここが夢だという認識があってだが。
「……さて、約束は守らないとダメですよ先生」
 彼女の座る椅子にのせた膝を滑らせて、女性の脚を開かせる。背もたれを掴んで、獏ノ進は女性の瞳を覗きこんだ。
 その目には、獏ノ進しか写っていない。
「目移りしたのなら……この呪いが移る位、若返りが解けない程、徹底的に――」
 囁く。
 女性の熱に震える息遣いが聞こえる。そのまま獏ノ進は、その熱い息をする肺に直接自分の息を流し込む。
 数秒の長い呼吸のあと、獏ノ進は告げた。
「――愛してあげますね」
 彼の指がボタンをひとつ外した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

星川・アイ
【行動:SPD】アドリブ歓迎 NGなし
あれ、ここアタシの部屋?なんでファンの女の子達がここに?
……あ、そういう世界って事か
なら相手を間違えたようね。アタシの欲深さ、思い知らせてあげる!

ここは【ステラ☆マギカ】を召喚して、あの子達を【誘惑】して【集団戦術】【ご奉仕】をしつつ、邪神の欠片を探しいくよ【情報収集・索敵・第六感】
(大丈夫、推しと一緒ならどんな状況にも耐えられる【恥ずかしさ耐性・狂気耐性・継戦能力】し、打ち克てるはず)
そう思いって心を奪われないようにしつつ、逆に【生命力吸収】して【エネルギー充填】。【限界突破】したアタシの【一斉発射】でえいっ♡ってしてやる
対戦ありがとうございました♡



 あれ、ここどこだっけ?
 星川・アイ(男の娘アイドル風プロゲーマー改めバトルゲーマー・f09817)は麩とそう思った。
 自分の部屋。
 ベッドで体を起こして、腕の中にいる女の子を見た。一糸纏わず、柔らかな胸をアイに押し当てながら安らかな寝息を立てている。
 隣では、綺麗な曲線を描く腰のラインをシーツに浮かせて背を向ける子がいて逆側にはアイの腰に腕を回す子がいる。
「……ここアタシの部屋?」
 見慣れた部屋、そしてそこにはアイのファンの子達が眠っている。
「なんで、ファンの女の子達がここに?」
 そう考えたところで、アイがさっきまで学校にいて、邪神を追っていたのだと思い出して、得心した。
 ここは、そういう世界って言うことなんだろう。理解すれば早い。軽く力を巡らせてユーベルコードが使用できる事を確かめたアイは、先程の魔法少女を再度召喚する。
「……うう、尊い」
 さっきは緊急時であまり感動できなかったが、あのピンチに颯爽と現れて助けてくれたステラ☆マギカは余りにも解釈一致が過ぎる。
 じい、とご尊顔を眺めて、何かを回復させたアイは、頬を軽く叩いて、きりりとさせた。
 この世界に導いたのは間違いだっただろう。
「アタシの欲深さ、思い知らせてあげる……!」
 アイは、そう決めてファンの子達を起こすのだった。

 ◇◇◇

 優しく肩を揺すり、目を覚まさせるとぼんやりとしながらも女の子はアイに口づけをする。
 アイは、それを拒むことはせず、逆に女の子の口に舌を差し入れながらベッドに押さえ、柔らかく体を撫でる。
 宝石に触れるように、丁寧に肌をそよぎ、反応の良い場所を探すアイの手に、絡めあった舌をほどいた女の子は、とろけた瞳でアイの胸にしなだれかかる。
「んく、……っ」
 女性的な柔らかさは殆ど無い胸に唇を這わせ幼さを残す桃色に淡く立てられた歯に、アイはひくりと体を跳ねさせた。女の子の細い指がアイの雄に指を添えた。
 熱い柔らかな抱擁がそれを包んだ。
 与えられる刺激に身を任せたい衝動に駆られるも、耐える。
 一番の推しの前で、恥ずかしい姿は見せても、情けない姿は見せられない。
 アイはそれまでに起こして、奉仕したファンの子達とは違う、違和感を覚えていた。
「……君が、邪神の欠片だね?」
 瞬間、身体中の力が吸い込まれていくのを感じる。取り込もうというのだろう。
 だがアイも負けてはいられない。深く触れあう彼女の肌から、奪われた生命力を取り返し、更に奪いあう。
「……ぅ、く……!」
 そして、その生命力を自分の中で高め、ギリギリまで堪えたアイは、その我慢の迸りをすべて欠片へと一気に放出していった!

 ◇◇◇

「……対戦ありがとうございました」
 熱戦を繰り広げた、女の子の形をとった邪神の欠片。
 アイの限界を超えた生命力の放射を一身に受けたそれは、恍惚を浮かべながら消えていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

あは♪力の一端を切り離したぐらいで逃げ切れたおつもりかしら?
男の娘化した邪神の力の一端、捕食し繋がってる箇所から夢を精神世界を侵蝕していく。
精神世界であれば本体にも繋がっている、だから、取り込み略奪し夢を蝕みながらこの魔の手を伸ばす。
ふふ、私の混沌とした精神はおいしいかしら?食べ切れるとは思えないけど♪(限界突破/リミッター解除/継戦能力)
私と夢が繋がった以上はもう諦めなさい。化術神罰で私好みに料理して、肉体改造で生やしたわからせ棒でわからせてあげる♡さぁ、合体しましょうか♪剥き出しの精神を快楽で蹂躙してあげる☆
エナジーを捕食してエネルギー充填よ♡



 邪神は、己の分身たる力が次々と撃破される事に、既に撤退を始めていた。
 残る力を使い、自ら封印を施して、夢現の境を漂うのだ。そうすれば猟兵が自分の存在に気付けるはずは無くなるのだから。
「まあ、それもわたしと繋がっていなかったの話だけどね♡」
 あり得ない。邪神はそう考えた。
 その声はどこから響いたものでもない。夢に、精神に直接届けられたものだった。
 無数の夢の世界。それらが強引に束ねられ、縒られ、この邪神しか存在しないはずの世界になにかが形取ろうとしている。
 理屈は分からないが、しかし、こうなってしまえばすべき事はひとつだ。
 この世界は、邪神のもの。邪神の夢。この世界に存在していると言うことは、すでに邪神の舌の上にいるのと同義だ。
 故に、邪神はシンプルに、それを呑み込んだ。精神を咀嚼し、飲み込み、消化する。
 この世界に踏み込んでくる相手だ、さぞかし強力な力を得ることができるだろう。
「ふふ、そうするしかないものね――」
 声は、喰われているというのに意味ありげに笑う。
 そして。
「食べ切れるとは思えないけど♪」
 己の中に取り込んだ、その力が逆流して、邪神が作った夢の世界すらも飲み込んで染め上げて。
 邪神が見たのは、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)という一人の猟兵だった。

 ◇◇◇

 アリスは、己好みに改編した夢の世界で、邪神『だったもの』に目を向けた。
 力はあれど、もはやそれは先程まで学校に闇をもたらしていたものとは思えない。
 それは奇しくも、アリスが相手した欠片の姿に酷似していた。
「さっきは途中までしか楽しめなかったものね」
 支配権を奪い取った夢の世界に、男の娘と化した元邪神が訳もわからないまま、ひ弱な体を抱いてアリスから逃げようとするが、いつの間にか手足にかかった鎖がそれをさせず。
 はらりと、アリスの服が地面に落ちて、可愛らしい彼女に似合わない凶暴な彼女が『わからせ棒』と呼ぶものがいきり立っている。
「今度は、いっぱい、楽しませてもらうわね♡」
 邪神は知らない。それがなにかも、これから起きるなにかも。
 知ることになるのだろう。

 それが一体何を敵に回したのか、ということを。

 ◇◇◇

 そうして、学園に満ちた暗雲は晴れ、淫靡な夢も幕を閉じた。
 いくつもの人生に痕を残しながらも、秘めた恋を叶えるおまじないは風化していくことだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月22日


挿絵イラスト