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【Q】衣装と料理とハロウィンと

#アリスラビリンス #【Q】 #お祭り2020 #ハロウィン

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「アリスラビリンスでハロウィンの国に改変された国が沢山見つかった……って、お話は耳にしている方もいるかしら」
 そう、今回猟兵を呼んだ依頼もそうなのだと、とリドリー・ジーン(不変の影・f22332)は手元の書類から目を離し、猟兵達に告げて目を配る。
 そうして、ゆっくりと視線は机の上に落とされた。
 その視線の先を追うように目線を動かせば、簡易的に描かれた地図が広げて置かれ、赤く、ぐるりとマーキングしてある場所が一番に猟兵達の目に入る。
 地図の情報を見れば、森の中、うねうねと曲がる一本の道が続いており、森を抜ければボスが居ると思われる広いエリアが現れるようだ。
「まず、皆さんにはこの転移ポイントから広場を目指して貰いたいの。その為にこの森を抜けなければならないのだけれど……この森では"きらきらびっと"と呼ばれるオウガの軍勢がコスプレをして現れるわ。どうやら私達を待ち伏せしているみたいでね、戦いは避ける事は出来ないでしょう」

 オウガの軍勢が――コスプレをして現れる?

 思考が一瞬止まりそうにもなる違和のある言葉が飛び込んできたが、まあ、ここはアリスラビリンス。コスプレの一つや一つ、そういう事もあるだろう。
「ただ、このコスプレ衣装を纏ったオウガ、きらきらびっとはコスプレ衣装から強力な力を得ているの。猟兵である私達ですら生身で戦うとなると、勝算は厳しいでしょう」
 けれど、けれどと、続けて。
「勝算を得る為には、そう――あちらがコスプレでパワーアップしているなら、こちらもコスプレでパワーアップすればいいのだわ! "パワーアップコスプレ衣装"はね、森から急に飛び出してくるみたいで、探しにいく必要はないわ。 こういうギミックも、アリスラビリンスならではって感じよね!」
 しかし猟兵達が願った衣装が出てくるという都合の良い事はなく、衣装はどうやらランダムで生成されて飛んでくるようだ。
 本人が望まない物が飛んでくる可能性だってある――だが、その反発心がより強力な力となり、着た者を強化するというのだから嫌々でも着る価値はあるだろう。
「そうして、この森を抜けた先のボスを討伐して任務終了よ。今回のオウガのボスはね、ハロウィンの国の法則によってほぼ無敵となっているの。倒す方法はひとつだけ……美味しい料理を食べさせること」
 リドリーは続ける。オウガの攻撃を掻い潜りながら心のこもった料理を作り、完成さえすれば――。
「この国の法則によって、オウガは料理を抵抗できずに食べてしまうらしいわ。そうやって食べさせ続けていけば、最後には眠りに落ちて無敵状態も解除されるみたいね。そこにたどり着く事ができたなら、後は一撃でボスを倒す事ができるはずよ」

 一通りを話し終えて、リドリーは一息置く。その口元には笑みを浮かべて。
「もうすぐハロウィン、この国でパーティーが出来たら、きっと今までにないような賑やかな催しが出来るわよ。皆で全力で勝ち取りましょう!」


以夜
 お久しぶりのシナリオとなります以夜です。
 オープニングをお目通し頂きありがとうございます。

●注意点
 ・集団戦、ボス戦の2章構成のシナリオフレームとなっています。
 ・10/31までに成功したシナリオの本数に応じて、ハロウィンパーティ当日、そしてやがて始まるであろう「アリスラビリンスでの猟書家戦」に、何らかの影響があるかもしれません。

●第一章 集団戦
 この章ではコスプレをして戦って貰います。
 衣装は希望の物を添えて頂ければ着せちゃいますので好きな衣装をどうぞ。お任せも可能です。
 本人が望まないコスプレが飛んできた場合「嫌だけど、勝つ為に仕方なく着るんだからね!」をすると何故かめちゃくちゃパワーが出るのでプレイングボーナスが得られます。
 出てきた洋服は触れると一瞬でお着換え出来てしまいますよ。

●第二章 ボス戦
 ボス戦エリアでは大量の食材やキッチン用品が揃っていますので存分で腕を振るって下さい。
 そんなに料理に自信はない……という方も大丈夫。気持ちがこもった料理であればオウガは法則に乗っ取って食事をしに来ます。
 料理を作る、攻撃を耐え忍ぶ、防衛する等自由に立ち回って下さい。

●執筆について
 一章はオープニング公開次第受付開始致します。
 合わせの場合はプレイングを送る時間を出来るだけ合わせて頂けると有難いです。
 二章につきましては断章を追加次第プレイング受付と致します。
 この度もどうぞどうぞよろしくお願い致します。
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第1章 集団戦 『きらきらびっと』

POW   :    きらきら
技能名「【部位破壊(三半規管)】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD   :    きらきらびりんす
戦場全体に、【吐き気を催すきらきらモザイク】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ   :    まっくろなせかい
自身からレベルm半径内の無機物を【真っ黒な星々】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

桜宮・縒
楽しいハロウィンパーティーのためにも頑張るわ
それにしても、コスプレ衣装が森から飛び出してくるって面白い
わたしにはどんな衣装が飛び出してくるのかしら
どきどきそわそわしちゃうね

どんな衣装が出てきても楽しんで着こなすつもりよ
嗚呼、でもでも、この猫ちゃんの耳は恥ずかしいかな
見ているだけなら可愛くて好きだけど
自分が装着するとなると恥ずかしいわ
でも、わたし頑張る……!
衣装はこんなに可愛らしいひらふわな服(メイド服)だけれども……!

まっくろな世界、わたしは自分の回りに光の結界を張って攻撃を凌ぐわ
キミが黒の星を操るなら、わたしは白の星を操りましょう
聖なる星の雨をこの国に降らせて、光の物語を綴ってあげる


オトハ・リュウグウ
◎アドリブ等歓迎 ☆衣装お任せ
ハロウィンの国にコスプレの森、ですか
不思議の国には大分慣れたつもりでしたけど、
まだまだ想像もつかない事ばかりで驚かされてしまいますね

それとランダムで生成される衣装……どんな衣装が
出てくるかは分からないですけど、一応
今から【覚悟】を決めておかなくちゃ

■戦闘
(敵のコスプレ姿を見て)
――わ、可愛い!
っとと、しっかり戦わないと……

まずはこの迷路の対策から考えないとですね
ここは【UC】を発動し、魚たちの群れを創造
魚たちのカーテンで迷路内を覆い、出来る限りきらきらが
視界に入らないようにします
不意を突かれない様、魚たちに周囲の警戒もさせて
敵を発見次第、水の刃で攻撃していきますね



●衣装に身を包んで

 その森に足を踏み入れて、オトハ・リュウグウ(幻想のアクアリウム・f20387)はほうと息をつく。想像していたよりも思いの外森の中は明るい。
 柔らかな陽の光が木漏れ日を落とし、秋に色付き始めた木々が風に揺られて優しい音を奏でれば、それはまた耳に心地良くて。
 思わず海の色をした青の瞳は穏やかに細められる。
 一見すれば普通の、何の変哲もない森だ。
 ――だが、すぐにそうではない事は分かってしまう。

 ぴょん ぴょん ぴょん と、森の中を跳ねているのはうさぎ――ではなく。
 多分、話によれば、よく見えないけれど、あれは間違いなく……コスプレ衣装。

「ハロウィンの国にコスプレの森、ですか……。不思議の国には大分慣れたつもりでしたけど……」
 言って、オトハはぐるりと一瞥し――ふいに飛んで来た"あまりにも際どすぎるセクシーな衣装"を反射で避けた。
「こ、こんなに急に来るんですか!?」
 避けた瞬間、ペロンとふてくされたように衣装はくたびれ、森に溶けるように消えていく。
(あ、あんな感じで飛んでくるんだ……)
 衣装が視認出来たのは一瞬だった。……本当に選んでいる余裕なんてなさそうだ。
(どんな衣装が次に出てくるかは分からない……けれど、一応、今から覚悟を決めておかなくちゃ)

「ふふ、楽しいハロウィンパーティーのためにも頑張るわ」
 続いて森に到着したのは桜宮・縒(桜謐・f30280)だ。
 白く陶器のような肌に、漆黒の髪のコントラスト。
 ミステリアスな雰囲気を持った少女は、この依頼が終わったその先に行われるであろうハロウィンパーティーに心躍らせている。
 アリスラビリンスには色んな国があるとは聞いていたけれど、コスプレ衣装が森から飛び出してくるなんて面白い。どこかの本で、誰かの創造で見た事があるような、そんな御伽噺のような世界。
 この世界、"アリスラビリンス"は、まるで本の世界に自身が潜り込んでいるかのような感覚になってしまう。
 何もかもが新鮮で、けれど、どこかで見た物語。

(ふふ、わたしにはどんな衣装が飛び出してくるのかしら)

 縒は森を見渡して、ぴょんぴょんと飛んでは消える衣装を見て思いを馳せる。――どんな衣装が出てきても楽しんで着こなす心持ちだった。
 

『『貴方達も森に遊びに来たの?』』

 突如聞こえた声に、ぴたりと二人は足を止める。
 聞こえて来たのは一人や二人の声ではない、重なった声は四方から、森の奥から聞こえてきていた。

 木々の騒めきが次第に大きくなる。
 森に潜む何かの声は、音は、確実に二人に近づいてきていた。
「――交戦前に」
「衣装を……っ」
 二人が望んだ瞬間、応えるように二着の衣装は飛び込んでくる。
 刹那、その方向に向け、両者は手を伸ばす。
 そうして指先一つ触れてしまえば、ふわりと不思議な光に包まれて――一瞬のうちに衣装を纏っていた。脱いだ感覚も、着た感覚もない。
「わ、私、結局どんな衣装を着て……?」
 オトハは見れる範囲で自身の衣装を確認してみる。
 身体には黒と白を基調としたきっちりとした衣装。白襟には赤のネクタイが一つ。あまり着慣れないぴちりとしたベストに、膝丈のスカートにいつもよりも高めなピンヒール。まだ、コスプレというにはあまりピンとはこないけれど。
「普段と違って腕の、ちょっと露出があれなんですけど、これは……」
「かわいいうさぎさんね」
 そう、オトハの姿を見ていた縒が呟く。
「うさぎ!?」
 聞いてオトハが頭を触れば、確かにふわふわとした――上にぴんと立った耳がついている!
「えっと、この衣装は時計うさぎ…というよりは、バニーガール……? 広がるスカートのアレンジとかシルエットは可愛い感じはするけど……!?」
 少し慌てながらもオトハは水の球の反射に映る自分の姿を確認してみる。この腕の露出は水着の時以来かも。
「え、えっと、縒さんは――あぁ、縒さんも猫さんですね!」
 恥ずかしさから目を逸らすように視線を移せば――そこにはとても可愛らしい衣装に包んだ縒の姿が。
「猫ちゃん!?」
 縒も思わず頭に手をやった。
「本当に耳が……嗚呼どうしましょう、これは、えぇと、何と言っていいのか……その、感覚があまりにもなくて、これ一体、どうなって……?」
 ふわふわのもふもふ。縒の髪色に揃えられた猫耳は、一瞬で見れば本当に生えているようにも見えていた。
 猫耳が装飾品のはずなのに意志をもつように、縒の動きに合わせてぴこりと動いたりへたりと垂れたり。その動きは存分に、見る人を虜にする愛らしさを振りまいている。
「その……見ているだけなら可愛くて好きだけど、自分が装着するとなると、恥ずかしいわ。こ、この格好で戦う……のよね……?」
 頬を朱に染めて、オトハの視線から逃げるように目線を逸らす。
 ふりふりの真白のレースにが施されたエプロンに、乙女なピンクの生地が甘く甘く縁を仕立て上げ、それはそれは可愛らしい猫耳メイドさんと成っている。
 スカートが揺れれば中からもレースが垣間見れて、動く度にふわりひらりと舞っているようで。
 見ている分にはとっても可愛い。甘いレースも、猫の耳も、愛らしくて好きだけど。
 オトハが生成する水の球、この反射を全身鏡に代用し、自身を写してもらって、再度縒は自分の姿を確認する。
 ――改めて見れば見る程恥ずかしくなってしまっていて。ぺたりと耳が垂れる。

 これで本当に強くなるのだろうか、何て疑問が浮かんだりもしたけれど――


「ふふふ! 貴方達も楽しんでいるわね」
「強くなった私達に強くなった貴方達が勝てるかしら?」


 二人の着替えを待っていたらしい。ぴょんぴょんぴょんと、きらきらびっとは動き出す。
「――わ、可愛い!」
 オトハは思わず声をあげた。
 向かってくるかぼちゃを持ったナースさん。きらきらびっとの元のうさぎの耳が生かされ、小動物感が出ていてとても愛らしい。
「あらありがとう! 貴方のウサギ耳も可愛いわよ?」
「う……っ!!」
(そういえば私にもついてたんだ――!?)
 指摘されて、思わずオトハは自身のうさ耳に触れる。これはあくまで装飾品だ。感覚はない。
「ふふん、――隙あり!」
 オウガはその一瞬を逃さない。きらきらびっとは一斉に声を掛け合い、巨大な迷路を作り出してオトハを閉じ込めた!
「――っ!」
 一息で取り囲まれたオトハは反射的に目を閉じる。
 この迷路は"吐き気を催すきらきらモザイク"で出来ているのだ。目を瞑っていてもぎらぎらと瞼を攻撃し、酔いそうになってしまう。
 直視し続ける事は出来るだけ、避けなければ――
(っとと……しっかり、戦わないと!)
 直視を避けたい、けれどずっと瞳を閉じている訳にもいかない。
 ならば他の対策は。

「アクアリウム・パフォーマンス――みんな、楽しく、泳いでおいで!」
 オトハの言葉に反応し、水の塊が揺らめいた。そうして瞬く間に水が魚の形に変形したかと思えば、まるで、本当に意志のある『魚』のように宙を泳ぎ始めたのだ。
 オトハの視界はその一瞬にして海になる。魚はオトハを守るように、オトハに害するきらきらを己の身体で隠すように泳いで見せた。
「視界はこれでなんとか。後は――」
 迷路を作った主を探す。オウガはこの迷路の中で体力を消耗させて一気に攻撃を仕掛けてくるつもりなのかもしれない。周りの警戒も怠る事は出来ない――魚達にも周囲を警戒させて、オトハは全方位を守り切る。
(声が聞こえる――?)
 オトハの耳――正確には、うさぎの耳が声を拾った。魚達の声でも、縒の声でも。他に一緒に来た猟兵達の声とも違った――きらきらびっとの声。
(聞こえる、鮮明に頭に響いてくる! この近くに、隠れてる!)
 迷路を走る足を止め、オトハは振り返り様に攻撃態勢に入る。
 揺らめく水が流れるように手のひらに集まり、勢いを増し、水流となって敵目掛けて飛んでいく。
「そこッ――!」
 攻撃を放つと同時、オトハは、「え?」と一瞬固まる。いつもと違うというのか、想像以上、だったというのか。
 ぼんやり頭に『パワーアップコスプレ衣装』の単語が浮かぶ。

「嘘でしょ……!?」

 想定以上の威力となった水の刃にオトハが固まっている中、”津波のようになった水の刃っぽいもの”が、潜んでいた多くのきらきらびっと達を飲み込んで、迷路の中水に押し流されていった。


「はい、じゃあここでなぞなぞを出すわね。猫とうさぎならどっちが強いんだろうね?」
「……えっと、それって、なぞなぞなの?」
 キョンシーの装いをしたきらきらびっとが、縒に問いかける。
 悪戯な笑みを浮かべ、仲間を呼んで、ぴょんぴょんと踊るように立ち回り、縒を囲い込んでいた。
「ねえねえ、どう思う?」
「どちらが強いと思う?」
「勝てると思う?」
 きらきらびっとが問いかける。縒がその問いに答えようと口を開くその瞬間に。

「沢山考えて」
「真っ暗な世界で!」
 歌うように、声が揃った。
「――ッ!?」
 そうしてオウガ達が不協和音を奏でれば、大きな岩が浮き、真っ黒な星へと変わる。草花が、変わる、木々が変わる。声一つあげる余裕も持たせぬまま、瞬く間に黒い星へと変えられていく。縒を残し、全ての無機物が黒い星へと塗り替えられて。
「これだけの星に囲まれて」
「敵に囲まれて」
「逃げれる?」
「生きていける?」
 きらきららびっとの意志のままに星は動かされ、縒を攻撃する。縦横無尽に動き回り、頭上から、背中から、フェイクを使って死角を狙う。
「大丈夫よ、逃げ切ってみせるわ」
 縒は咄嗟に光の結界を張り、懐へと飛び込んできた星を弾く。
 弾かれた星が爆音を上げて地面に突き刺さる。――その衝撃できらきらびっとが何体か飛んでた気がするけど――縒自身の、この生身であの攻撃を受けていたならばどうなっていたことだろう。
「いった……」
「まさか弾かれるとは思ってなかったかも」
「油断したけど、今度こそ」
 きらきらびっとがまた立ち上がり、黒い星を生産しようとする。――だが。

「……キミが黒の星を操るなら、わたしは白の星を操りましょう」
 澄んだ声で縒は綴る。
 黒い星に立ちふさがるのは聖なる光の加護を宿した星の雨。
「何これ」
「眩しい!」
 きらきらびっとは思わず目を閉じた。その光の強さに圧倒され、直視する事が敵わない。
「――綴りて、結びて」
 続得て縒が静かに告げれば、その響く声に反応した星の雨が、光の強さを更に増し、黒の星を一撃で砕いていく。
「危ない!」
「真っ白になる!」
 きらきらびっとが逃げる事も敵わない。
 いつもよりも光の雨の量が多く、輝きが強くなっているように感じるのは、……威厳があるとは到底言えない、あまりにも可愛らしすぎる――この身にまとっている衣装の力なのだろうか。
 目も開けられない程の光に包まれ、きらきらびっとの群れは一網打尽となり、縒の視界からは消えていた。
 きらきらと輝く雨の欠片が空から雪のように舞い降りて。
 黒猫の耳としっぽが縒の動きに合わせてぴょこんと揺れた。
「とりあえず、このあたりは大丈夫そうね? わたし、頑張ったものね……!」
 真白な光の世界、縒の綴った光の物語。
 そこにいるのは一人の、黒猫のメイドさん。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

霧崎・蛇駆(サポート)
『あーあーヤダヤダ、めんどくさいったらありゃしねぇ』
『やるからにはやるさ、給料分はな』
『いいじゃんいいじゃん!楽しくなってきた』
口では面倒くさいと言いつつも仕事はこなす猟兵で、戦闘だとやる気を最初から見せる戦闘バカです。
捜索系ではハッキングを駆使して情報を集めたり、演技で騙したり脅したりします。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使います。正面きって無数のテンタクルによる物量戦も好きですが、触手による立体的な移動からの相手の死角から攻撃も別格です。弱い相手だといたぶる傾向があります。
メインの武器は『テンタクル』です。
基本的な口調は『オレ』です。
あとはおまかせします。よろしくお願いいたします。



 ――刹那、突如響いた破壊音は、その戦場にいる全ての者が一度足を止め、目を向けてしまう程に激烈を極めていた。
 砂煙の奥、見ればそこにはピエロの仮面を被った霧崎・蛇駆(ヴィリジアンモンスター・f20261)が一人佇んでいる。
 先ほどの音は、蛇駆が”軽く地面を叩いた音”だ。いつも通りの力で、物は試しと軽い心持ちだった。
 土煙の中、大きく凹んだ地が、薄っすらと姿を現す。
 これはまた、随分と――余裕のある出で立ちで、仮面の奥で蛇駆は笑みを浮かべて見せた。
「ナルホドナルホド、阿呆みたいな耳付けられたのはドン引きだったが、ここまで能力を爆上げされるんだったらそう悪くねぇな、狼のミミってやつも」
 適当に触れたコスプレ衣装は、ピエロの仮面に艶やかな衣装、そして不釣り合いな動物の耳だった。ふさふさな灰色の毛が艶やかに、ピンと立つ。
「それ、たぶん猫よ」
 不敵に笑う蛇駆に臆しながらも、きらきらびっとは低く一言返す。
「どっちだって一緒のだろ」
 蛇駆は言ってふんと鼻で笑った。
 こうして蛇駆の意識を惹きつけた正面のきらきらびっと――さて、彼女は囮だ。背後からもう一人のきらきらびっとは忍び寄っている。
 彼女達の能力の一つである”きらきら”を使い、蛇駆へ――部位破壊を試みようとしているのだろう。
 少女の可愛らしい手からは想像もし得ないその能力で、一撃で膝を折る算段。なのだが。
 その殺気立った背後からの気配に、蛇駆が気付かない訳がない。
(「気の引き方もひでえし殺気を消す事すら出来てねえ。弱え、弱えんだよ、もっと殺るならうまく殺れ」)
 ――仮面の奥の紅、その眼光がぎらりと光る。
 気付かれていた! きらきらびっとがその思考に至った時にはもう遅い。
 蛇駆はぎりぎりまで引き付けたきらきらびっとの一撃を軽く受け流し――全身から無数のテンタクルを放つ。
 ――ナノマシン内蔵型脳波制御式液体金属――突如身体から現れた追尾する触手、およそ軽く百を超えたソレから、きらきらびっとは咄嗟に逃れる事も出来ず、「きゃあ!」と叫ぶ他、なす術はない。
 しかしその有利な状況で、一撃で軽く仕留める訳でもなく、テンタクルは片足を遊ぶように一掴みすると、ぽんと横薙ぎに放り投げた。
「オレ一人を倒すのにお前らは何匹必要なんだろうな!」
 背後の触手が、男の高揚と咆哮ににリンクする如く、ギラリと鈍色に光る。
 まだまだうさぎは森から現れ、身の程知らずに牙を向く。
(「さて、暫くは楽しめそうだ」)
 誰にも聞こえない声で呟き、男は衝動に任せて地を蹴った。

成功 🔵​🔵​🔴​

サンディ・ノックス
どんな衣装が出てくるかわからない場所かぁ
余程肌を露出するものじゃない限り嫌じゃないし、そんなものは衣装と言わないので出てこないね(謎の自信)
出てきたのは黒猫の着ぐるみ
ふーん…これで強くなるなら拒む理由がないや

敵と出会ったら「やあ、楽しそうだね」と褒める
嫌味ではないよ、ただの挨拶
挨拶が終わると同時にUC解放・夜陰を使用

※解放・夜陰の水晶について
魔力で構成されている水晶
これが敵UCの無機物に含まれるかの判定はお任せします
無機物に該当して星々に変換された場合、敵の支配下に置かれるかそのまま敵に刺さるかもお任せします
水晶が敵に奪われた場合、黒剣での攻撃や可能なら他UC(解放・小夜)での戦闘を行います



「どんな衣装が出てくるかわからない場所かぁ……余程肌を露出するものじゃない限り嫌じゃないし、そんなものは衣装とは言わないので出てこないね」
 言って、涼しい表情でサンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)は周りをぐるりと見渡していた。
 既に到着して衣装に着替えた猟兵達、コスプレをしてパワーアップしたきらきらびっと。どれも衣装の種類は数多いけれど、思わず眉をしかめるような酷い物は――多分見当たらない。
 ぴょこん。ぴょこん。
 背後で、右手側から、衣装が出てきては消えていく。どうやら視認して着替える事は難しそうだ。
(「戦闘に入る前に準備は済ませておかないとね――とりあえず、これで」)
 サンディは草むらから飛び出した衣装に手を伸ばす。
「っと――」
 それは瞬き一つの間、触れた一瞬に衣装は身体に纏いついたかと思えば、あっという間に着替えが終わっていた。
「えーと、これは……黒猫の着ぐるみ?」
 自身の影でその輪郭を確認しながら、さわさわと手で身体に触れる。
 ふわふわもふもふの着ぐるみは、着ている自身も心地が良い素材で、どことなく高級感がある黒色の艶のある毛並みに触れてみれば、心地の良い感触も感じる。
 頭も確かめるように三角にツンと立った耳を触り、お尻部分から生えているしっぽを根本から先まで手を滑らせる。うん。間違いなく黒猫だ。
 あまりにも変な物が出て来たらどうしようか――とも思ったが、これで強くなるなら拒む理由がないや。と、ほんの少しだけ嬉しそうに口角をあげた。
「あら、こんな所にも猫なの!?」
「まだあいつらに仲間がいたの!?」
 そんなサンディの前に転がり出てきたのはキョンシーの姿をしたきらきらびっと。既に顔も、手も、服もボロボロに見えるのだが、これはメイクではないだろう。
「やあ、楽しそうだね。砂遊びでもしてきたのかな」
 ふっと笑って見せる。線が細く、中性的な青年が浮かべる笑みは涼やかで、青空、木漏れ日の下を風景にすれば、絵になるような風貌だ。
「ば、馬鹿にして!」
 だが、それを嘲笑と受け取ったきらきらびっと達は怒りを募らせ立ち上がる。
 眉が吊り上がり、ぎらりと光る両の目でサンディを捉えた。
「嫌味ではないよ、ただの挨拶――」
 その威嚇もサンディにとってはどこ吹く風。
 きらきらびっとを前に、瞳を閉じて飄々と立って見せる。
 無防備にも見えたのも柄の間、彼の背後――秘めた悪意が、形となって姿を見せる。
 目を開けてきらきらびっと達を見据える。
「あぁ、見えちゃったんだ?」
 敵対するきらきらびっとの瞳は、既にサンディを捉えていない。それはもっと、視線は後方へ。後ずさりは、ソレから逃げるように。
(「彼女達の能力は無機物を星に変える……だったね。これは、彼女達の能力に染まってしまうんだろうか」)
 彼の背には既に無数の漆黒の水晶。獲物を見つけて、その身を艶めかせている。鈍く、鈍く、目の前の情景を反射して。
「……っ! 全て、全て星にしてあげる!まっくろの、くろいせかいへ!」
「……そうなるよね」
 万が一に備えてと、サンディは黒剣を同時に抜く。敵への間合いを一気に詰める。飛び込むサンディを掃おうと、きらきらびっとの爪がサンディの首元を狙うように飛ぶ。
 大振りな攻撃では軌道を読むのは容易い。避けられない物ではない。
 最小限の動きで避けて狙うのはカウンター、剣を振るえばきらきらびっとも跳躍で大きく間合いを取った。
 後方では、サンディの放った漆黒の水晶達が獲物を求めて動き始めている!
「そのままそまれ! そして貫け! まっくろなせかい」
「まっくろなせかいへ」
「まっくろなせかいへ!!!!」
 叫びに同調するように足元の無機物達が動き出す。岩が浮き、瞬時に星となって一直線にサンディを狙い飛んでいく。

「――待ち望んだ餌の時間だ」

 だが、それはサンディには当たらない。 
 飛んで来た黒い星は、悪意によって砕かれたのだ。
「そんな!?」
「アレなら、奪えたはずなのに!」
 彼女達にも奪えない。悪意の結晶は、今も逃げ惑う敵を喰らって、全て、全てを飲み込んでいく。

 浮かんでいた黒い星の欠片は、砕かれ空中で礫となりぱらぱらと舞い落ちる。
 剣で振り払う必要もない。零れ落ちた石の欠片をサンディ―は片手で掴むと、背中向けて放り投げた。
「思ったよりも早く片付いたな。これが黒猫パワー?」
 言いながらサンディーは自身のもふもふに目を落として、そうして、ほんの少しだけ、その格好のメルヘンさに改めて笑みが零れた。。
 森の中、茂みに隠れるうさぎはもういない。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ジャック・デスランタン』

POW   :    ゴースト・オン・パレード!
【怪しげな突風を伴う、おばけ達の百鬼夜行】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    おっと、悪戯のつもりかい?
対象のユーベルコードに対し【それを悪戯グッズに変える魔法】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ   :    CHARON NOTE
【対象の名前か姿をノートに書き込む事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【魂を吸い込んで黄泉送りにする穴】で攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ポーラリア・ベルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 長く続く森を進んでいけば、急に明るく、開けた場所が現れた。
 まず猟兵達を出迎えたのは、まるでお菓子のようなメルヘンな大きなキッチンだ。
 傍らでは無限に食材が沸く冷蔵庫がパカパカ開いたり閉じたりを繰り返し、その食材の豊富さを自慢するように見せつけている。
 そのすぐ隣の食器棚では色とりどりの食器達が自身を使って欲しいとばかりに他の皿を押しあって自分の存在をアピールしていた。
 他にも調味料やジャムが成る木、調理時間を時短できる不思議な鍋やフライパン。
 きっと、猟兵達が望む物を探すならば、すぐに見つかるのだろう。周りを見渡せば理屈が分からない不思議なものばかりが目についた。紛れもなく、ここは不思議の国なのだ。
 
 そんなキッチンスペースから遠く離れた場所。ハロウィンが大好きなその男は、長い長いきのこのテーブル上に寝ころんでいた。
「お? お? おお? おやおや、おやおやおや? こんな森の奥にお客さんかね」
ノートを顔の上に開いて置き、退屈そうに昼寝していた男は嬉しそうに顔をあげて、飛び上がり、猟兵達の姿を一瞥して心躍らせた。
「あぁ~~いいねいいね、いい顔立ちだ!おちょくりがいがありそうだし、それにとっても、美味しそうだ!」
 言って、燭台を掲げ、くるりと踊りを初めれば、彼の踊りに合わせるように軽快で、愉快な音楽が流れだす。
 
「音楽はやっぱり必要だ! いいよいいよ! ほらほら! 客人よ! 皆で楽しく遊ぼうじゃあないか! さあ今からパーティーの始まりだ! 主役は私、あぁ――名乗り損ねていたね、私はジャック・デスランタンと申すのさ!」
 腰のカボチャがカタカタと震えて笑えば、地面に落とされていた一冊のノートがデスランタンの手に飛び込んだ。
「悪戯でもてなしてあげるから、そのご褒美に君達の美味しい魂を下さいなぁ!」

 ――10/24 8:31にてプレイング受付開始
創律・煉(サポート)
・種族:神
・実年齢不明
外見年齢20代後半~30代男性

・剣豪×スピリットヒーロー 

・普段「つかみどころがない(俺、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)」
・怒った時「静かなる怒り(我、呼び捨て、~である、だ、~であろう、~であるか?)」

UCは指定した物を状況に応じて使用。
公序良俗に反する行動は行わない。
 
・何処かの古の高位神(創造など司る善神で見守り導くタイプ)。
普段から気ままに人に紛れ暮らしている。

・普段は温厚で注意や警告迄で済ませ、滅多に怒らない。
ただ怒ると静かに怒り物凄く恐く、彼の限度を越え怒らすと本気でヤバい。

アドリブ連携歓迎



「お前に魂をくれてやる義理はない」
 創律・煉(大賢は愚なるが如し・f16505)はジャックへの返答を手短に済ませて広場に躍り出た。
 无斬皇と名のついた神刀の鞘を抜く――誰が見ても美しいと思えるだろうその刃が輝き、煉を写した。
 光浴びる銀髪が揺れる。一瞬でジャックの間合いまで詰めた煉が刃を振るう。

「おっ――とっと――!」

 机上、後方へ下がろうとし、テーブルクロスに足がもつれたジャックに対し容赦なく追撃をかまし、鋭い眼光で威圧した煉は更にジャックを追い詰める。
 ジャックは刃一つ一つを避ける為に大袈裟に後方へと飛び、横並びになった長机へと移動していく。
 それで良い、致命傷を狙う必要はない。今この状態ではジャックは無敵なのだから。出来るだけ――調理場から遠くへ、遠くへと押し込めればそれで良い。

「先ほどから気になっていたが――机の上に土足であがるのは如何だろうか」
「えぇ? 降りた方がいいかい? 上から君達を見下ろすのは心地が良かったんだけどね!」
 身軽に机の上を飛び回っていたジャックが緩い笑顔を浮かべて一つ飛び、地面へと降り立ち煉と目線を合わせる。
「ほら君の願い通りに降りてあげたよ、これで――おっと!?」
 刹那、飛び込んできた神刀を避けたジャックは、既に際へと追い詰められている事を知る。
「意外と素直に応じてくれるとはな、その一点に関しては感謝する」
 おどけた様子のジャックに対し、冷静に淡々と告げ、煉はユーベルコード、万物改変を発現させる。
 無機物を含む全ての物を意のままに操り変形させるその技は、ジャックの足元の石ころを捉え。
(「天へと連れていけ」)
 念じた瞬間、大きな岩へと変形させて。
「ぐ――ハ!?」
 空高くへとジャックを突き上げた。
(「――この辺りの机は汚れているな……)
 敵を一時的に戦場離脱させ、煉はぐるりと辺りを見渡して。
 一組、綺麗に整えられた机と椅子に目を付ける。数メートルあるきのこの長机はこれからの食事会には丁度良いだろう。
 「うぉぉぉぉ――――!? ったたた……」
 暫く天へと連れていかれていたジャックは、石の変化の解除と共に腰から派手に地面に打ち付けられて苦痛に声をあげる。
 しかし数十メートル上空から落ちて大げさに腰をさすってはいるが"無敵"の彼にとっては何てことないのだろう。
「って、私を置いて君は何をしてるんだ!?」
 しかし、目の前の煉を見て不思議そうに首を傾げる。

「……これからの準備だ」
 丁寧に整えた机、シーツの皺を伸ばし、煉は一つ息をつく。
 これから楽しいパーティーが始まる。これがジャックの最後の食事となるだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒影・兵庫
(「悪戯のご褒美が料理というのは癪に障るなぁ。黒影、料理できる?」と頭の中の教導虫が尋ねる)
苦手ですが美味しい料理を振る舞いたい気持ちは溢れてます!
(「気持ちは十分ね。アタシが教えてあげるから頑張ろうか」)
ありがとうございます!せんせー!
じゃあハロウィンらしくカボチャ料理を...
っと、その前に敵を無力化しましょう!
(黒影の影から輝きながら儚く舞う蝶が湧き出す)
支援兵さん!皆さんの舞で敵を惹きつけてください!
その隙に『目立たない』よう{皇糸虫}を『念動力』で操作し敵を『捕縛』します!
ついでに怪しげなノートは『衝撃波』で吹っ飛ばしてしまいましょう!
(「黒影、準備はいい?」)
いつでもオッケーです!


サンディ・ノックス
こんなにキッチンが歓迎してくれるなら気分よく料理できそう
お客様は魂ご希望のようだけどそれは無理だなぁ
精一杯の料理を振る舞うからそれを代わりにどうぞ
手料理を披露するのはお前が初めてなんだ、光栄でしょ?

自己主張の激しいキッチンの品々に声をかけながら料理
冷蔵庫にはありがとう、いただくね
食器には皆素敵だから迷うなあ
不思議な料理器具には力を借りるね、等

作るのはサンドイッチ
ジャムを塗ったり
卵焼きやマカロニサラダを作って具にしよう

お客様、待ちきれないの?
ちょっと今は手が離せない
包丁から玉桂の小刀に持ち替えて【投擲】、指定UC発動
食い込む痛みでお客様も攻撃どころじゃなくなるよね
さあ、仕上げも心を込めて…完成!


オトハ・リュウグウ
◎アドリブ等歓迎
驚いた……あんなにパワーアップするだなんて

む、敵のボスですね
楽しそうなところすみませんが、そんなパーティーもおもてなしも
お断りです!

■戦闘
えーと、冷蔵庫の中身は……お魚が沢山ですね
良かった、魚料理は得意です
新鮮みたいですし、ここはお造りにしてみましょうか

包丁を使っても良いですが、今回は【UC】を発動
突破されてもすぐに新しく出せる【水の防壁】で攻撃を防ぎながら
より鋭く、精密な動きが可能になった水の刃で
魚を捌いていきますね
え、魚を捌いて平気なのか? 別になんとも……?

折角だから残った部分であら汁も作り、ご飯も炊いておきましょうか
醤油に薬味も用意して……どうですか、これが和の心です!



 この国の法則を客人が『知る訳が無い』
 ジャック・デスランタンの構えはいまだゆったりと、緩む口角は自身の絶対勝利を信じ切っている。
 それも当然だ、なんせ国の法則により、"自身は無敵なのだから"
 客人がどんな攻撃を繰り出そうと、自身が負ける事は"あり得ない"
 ジャックの性格上、一方的に蹂躙する事はあまり好まない。遊んで、遊んで、遊びつくして、それから魂を食らえば良い。
 まだ、遊んだって大丈夫だ。
 だってこの国の法則を客人が『知る訳が無い』

 ◆

(「悪戯のご褒美が料理というのは癪に障るなぁ。黒影、料理できる?」)
 頭の中の教導虫が尋ねれば、黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)は少し困った顔をした後に、屈託ない笑顔を見せた。
「苦手ですが、美味しい料理を振舞いたい気持ちは溢れてます!」
 彼の素直で、純粋な気持ちだ。
 頼りになる一声を聞き、教導虫の声は安堵して。少し、笑いを含んだ優しい声で語る。
(「気持ちは十分ね」)
 凛とした声は温かく心地が良い。勝利の為に振舞う料理の条件は味が良い物ではなく、気持ちが籠った料理で良いと聞いていた。兵庫ならば成し遂げてくれるだろう。
「(それじゃあ、アタシが教えてあげるから頑張ろうか」)
「ありがとうございます! せんせー!」
 いつだってそうだ。彼女が教えてくれるならば、怖い事は何一つない。どんな事を教えてくれるのか、新しい事知識を得る事が好きだった。
「(いい返事だね、材料は色々あるみたいだけど、何がいいかな?」)
「じゃあ、ハロウィンらしく、カボチャ料理を」
 教導虫――スクイリアは頷く。兵庫が笑うその顔が、響く声が好きなのだ。

「……驚いた、あんなにパワーアップするだなんて」
「どうせなら最後まで着てても良かったんだけどね」
 いつの間にか先ほど着用していたコスプレ衣装は溶けるように消えていき、普段の服装へと戻っていたオトハ・リュウグウ(幻想のアクアリウム・f20387)とサンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)は二人顔を見合わせる。
「まあ、でも着ぐるみだと料理はし辛かっただろうし……丁度良かった、のかな」
「そうですね、私もあれでずっといるのは」
 戦闘中ならまだしも、こう冷静になると。と、オトハは自分の先ほどのバニーの格好を想像して少し苦笑する。

「どんどん現れてくるねぇご客人。――しっかし、君達おかしいなぁ。どうも余裕があるなぁ? まあ仕方ないか、周りはこんなにもメルヘンファンシー、君達は死の危機感なんて微塵も感じないだろうよ」
 ケタケタと笑いながらジャックは声をあげる。
「いいけどね、折角来てくれたんだから、楽しそうにしてくれた方が嬉しいさね! 私も全力でおもてなしをしてあげよう」
 ジャックが手を上げ、それに応えるように煩く叩きつけるようなシンバルが耳を割らんばかりに叩かれる。
 音を意にも返さないジャックは間髪与えまいとノートを開いてペンを滑らせた。
 その姿を捉えた兵庫は動く。
 猟兵は、この世界の法則を知らないものだとジャックは思っているとしても、料理の時間を大人しく与えてくれるはずもない。
 ――兵庫の影から輝きながら儚く舞う蝶が湧き出した。
 兵庫はその蝶達を「支援兵さん」と呼んでいる。
「虫?」
 ちらつく光を煩わしく思ったか、一度目線をノートから逸らし、ジャックはペンを振るって身を引いた。
 兵庫の意図を汲み、蝶はひらりひらりと舞って見せ、ジャックの目線を邪魔するように惹きつける。
「む――敵のボス、ですね」
 痛そうに耳を抑えながら、オトハは兵庫に加勢する。
「煩わしい、けど! 虫が十匹いようと百匹いようと痛くもかゆくもないね! 別に私は虫アレルギーという訳でなくてね、嫌いじゃないんだ。だけどこれ以上私に悪戯をしかけるなら――私も、悪戯でお返しだ!」
 ジャックの腰のランタンがカタカタ震え、口の中から紫色の煙を放つ。
 それは蝶達を包み飲みこもうと勢いをあげて襲い掛かった。
「させません!」
 ジャックは自身の放った煙で更に視界を消してしまったか。眼前に飛んで来たのは水の刃。
 避けようと身体をそらせば。
「大人しく待っていなよ"お客様"」
 サンディの放った小刀がペンを持った右手を襲う――!
「ッッだあ!?」
 狙った場所、寸分の狂いもない。
 投擲は見事に決まり、手の甲へとざっくりと貫通した。
「今がチャンス――支援兵の皆さん! ご足労頂きありがとうございます!」
 兵庫が蝶達にお礼を言えば、陽動作戦を終えた蝶達はひらりとその身を引き返して。
「な、何だあぁぁ!? これは!?」
 その隙に兵庫が念動力で操作していた皇糸虫はジャックを捕縛、その身体を椅子にぐるりとくくりつけてみせた。
「お料理が待ちきれなかったんでしょうかお客様。ですが、ようやく着席して下さいましたね」
 サンディが微笑む。丁寧な口調で綴られた言葉は、これからジャックをもてなすのは自分たちだと宣言し。
「――づッッ!?」
 同時、先ほどジャックの右手に命中した小刀の刃はまるで生きている者のように動きだし変形を遂げていた。
 メキメキと枝分かれした刃は釣り針状となってジャックの手に突き刺ささり、容易には抜けないようになってしまっていて。――その痛みで、ペンが地面に落ちた。
 次いで兵庫は衝撃波を放つ。狙ったのは、左手。
「その怪しげなノートも手放してもらいましょう!」
 その攻撃も見事にジャックに命中し、目論見通りの結果を招く。
(「上出来よ、黒影」)
 せんせーに褒められた兵庫は満面の笑みを浮かべて。さて、次は料理の準備だと、各々が目的の場所へと散っていく。
「ちょ、ちょっと!? 私をこんな状態にしてどこいく気で!? 動けないし頭も痛いんですけど――!?」
 三人の声が同時に響く。

「「「大人しくそこでお待ち下さい」」」



 自己主張の激しいキッチンは、猟兵達が自分たちに近づいてくると歓喜に震え、騒がしく出迎える。さあさあどうか自分を是非に、我先に使って欲しいと熱烈なアピール合戦だ。
「皆すごいね、俺たちを歓迎してくれてるのかな?」
 キッチンに立ったサンディはきょろきょろと周りを見る。こんなに歓迎してくれるなら、気持ち良く料理が出来そうだ。
(「どんな食材も不思議な機材も揃っているキッチン。さて、何を作ろうか」)

「えーと、冷蔵庫の中身は……お魚が沢山ですね」
 オトハが冷蔵庫に手をかければ、邪魔をしないようにと冷蔵庫はぴたりと静止してくれた。
 一つ、一つと食材を見る。お頭までついた魚達はどれも新鮮で、タイ、マグロ、ブリ――どれも料理したら美味しそうだ。
 少し迷いながら、これはお造りに、と何匹かを選別し、まな板まで運んでいく。

「ありました! あちらの方にカボチャが山のように積んでありますね!」
 兵庫がどれくらいの量を持っていけば良いのか迷っていれば、スクイリアは頭の中で的確にアドバイスをくれる。
「せんせー、何を作りましょうか?」
(「そうねぇ……これだけ調味料も揃っていると迷ってしまうわね。そうだ黒影、デザートはどう?」)
 ハロウィンに合わせてパンプキンスイーツ。スクイリアが一つ一つ、必要な材料を羅列して。兵庫は言われるままに食材集めに走り出した。

「あっちはデザート作りをしているのか。そうだな、じゃあ俺はサンドイッチにしようか」
 一通りのメニューを決めて、サンディが言えば手に飛び込むようにやってきた食パンを傍らに置いて、盛り付ける皿を選ぶ。
 がちゃがちゃ、わいわいと近づけばまたせめぎあう食器達。
「皆、素敵だから迷うなあ」
『!!!!!???』
 優し気に笑みを浮かべてサンディに"素敵"と声をかけられた皿は照れてしまったのか、プルプルと震えている。
 その姿は憧れの人に笑顔を向けられ、きゃあきゃあと盛り上がる女の子のように見えて、何となく微笑ましい。
 サンドイッチは色々な種類を作ろう。ジャムを塗って、卵焼きを用意して、それからレタスとトマトを挟んで、それからそれから。
「うん、大きな物一つじゃ足りないから、いくつか選ばせてもらうね」
 まるで人に話しかけるように、優しく接してくれるサンディに、皿も。
「ありがとう、頂くね」
 材料を提供する冷蔵庫も。
「力を借りるね――凄いね、助かるよ」
 不思議な器具達もメロメロで、サンディは既にキッチンの中のアイドル的存在だった。

「あの、探し物ですか?」
 兵庫が何か探しているのか、きょろきょろと辺りを見渡している所を見たオトハが声をかける。
「あ、はい! 最後の仕上げに生クリームを使おうと思いまして!」
「生クリーム……ジャムが成る木の近くにデコレーション系統も固まっていましたよ」
 調理に必要な物を探していた時に見かけたと、指で場所を示してみせれば、兵庫が深々とオトハに頭を下げた。元気で礼儀正しい好青年だ。
「ありがとうございます! あの、オトハさんは何を作られているのでしょうか? 先ほどからする匂いが気になって」
「私? お魚を使ってお造りと、残った部分はあら汁に、ご飯も炊いて和食にしようかと」
「あぁなるほどそれで……! 出汁の良い香りがすると思っていたんです!」
 和食――この国でそれが食べられる機会なんて中々ないに違いない。
 きっとジャックも口にするのは初めてだろうか。
 料理が良い香りと言われ、オトハは少し照れながらも、水の刃を使って手際よく追加の魚を捌いていく。
 包丁も数々の種類が揃えてあり、魚を捌くのに最適な出刃も見つけはしたが、今回は使ってはいない。
 オトハ自身が創り出す水の刃はより鋭く、精密な動きも可能で何より手に馴染んでいるのだ。
 それに、ユーベルコードを発動していれば、もし途中で敵からの奇襲があったとしても防壁と刃ですぐに切り替える事も出来る。
 その手腕をぼんやりと見ながら。
「魚を捌いても平気なんですか?」
 純粋に、沸いた疑問を兵庫は口に出す。
「え? ……別に、なんとも……?」
 それがどういった意図だったのか汲み取る事が出来ず、オトハはきょとんと首を傾げた。
 ……海の都のお姫様、周りで楽しく魚が踊って仕える乙姫様のような。「魚は友達!」的な容貌をしているオトハが……何の躊躇もなく、手際よく魚を捌いている姿をみれば――兵庫だけでなく、誰もがその姿に違和を感じてしまうだろう。

 ◆

「む、むむ……この匂いは……」
 少しの間、痛みで気を失っていたジャックは目をあける。
「ハ――!? ペンがない! ノートもない!?」
 そして気付く。既に猟兵たちによって回収されてペンもノートもその手にはない。よって今は完全な丸腰状態。――目の前にはいつの間にか広がっていた、料理の数々。
「こ、これはお客人!? 何してんですか!!??」
「おや、やっとお目覚め頂きましたか?」
 まるで高級レストランのウエイター、いや、料理長のように丁寧な物腰で現れたサンディは、盛り付け終えたマカロニサラダをジャックの前に置く。
 机上を見れば、その他にも彼が手掛けた料理の数々。
 色とりどりの皿を使い、目で見ても楽しませる艶やかなサンドイッチ達に、艶めくジャムがてらてらと宝石のように輝く。
 傍に置かれた卵焼きも出来たてのようで、ほんのりと湯気がたっていた。
 どれも、仕上げまでサンディが心を込めた逸品だ。
「お客様は魂をご希望のようだけど、それは無理だからね――手料理を披露するのはお前が初めてなんだ、光栄でしょ?」
 あくまで最後まで物腰丁寧に、穏やかな笑顔を添えて。
 しかし覇気が感じられるその言葉の節々に、ジャックの口角を引きつり、「ヒッ」と一言落として震えあがる。
「こ、こここ、こんな料理――!」
 そして次いで目が向いたのはオトハの作った和食の数々。
「ご飯に、醤油、薬味。色々ご用意させて頂きました。――どうですか、これが和の心です!」
 オトハがふふんと胸を張る。
 カラフルに彩られたサンディの食器とはまた違い、オトハの選んだ食器は趣のある陶器で統一された和の食卓。
 あら汁がふわりと香れば食欲を暴力的に刺激して、胃袋は料理を欲し、口の中では唾液を分泌させる。
 お造りにされた魚は綺麗に形を整えられ、船のような皿に芸術品のように盛り付けられたそれは、料亭で出てくるような品だ。彩りには食材で作られた桜や菊が添えられていて芸術を感じさせる。

「く、くぅぅぅ! なぜ私に料理を! まさか、まさか知ってるのかこの国の法則を――!?」

 苦しみ言えども、抗えない。抵抗はできない。ジャックは苦汁を噛みしめながら、誘惑に負けてサンドイッチに手を伸ばす。
 まずはシンプルな卵、それから甘めのジャム。傍に用意されたマカロニサラダを頬張る。
 丁寧にナプキンで口をふき、水を飲む。
 先ほどまでのような悪戯に笑っていた笑みは消え、まだまだと欲するようにサンドイッチを口に運ぶ。絶妙な甘さ、塩梅が丁度良く、一度食べたらもう一度とその味を求めてしまう。そんな魅力に取りつかれてしまう。
「ぐぅぅ、なんだ、なんだこの料理は……ッッ!?」
 全ての種類のサンドイッチに手を付けて、次は今度はオトハの作った和食の方へ。
 やはり和食を食べるのは初めてだったのだろうか、物珍しそうにあら汁を一度眺めた後、一口、口の中に流して。
「魚の出汁の味!? あぁぁ何食べてもうまい……何だこの料理達は……サンドイッチは卵までしっかり味がついていて、それでいてしつこくなく、いくつでも食べられそうだ。こっちの独特の……和食と言ったか、この料理は魚本来の旨味を最大限に引き出し、薬味が食材の味をかきたてている! 要するにうますぎる! 何だこれはああああぁぁ!?」

「丁度!デザートの準備も出来てましたよ!」
(「いいわね、中々うまくできたんじゃない? 見た目も完璧よ」)
 がつがつと料理を食べ始めたジャックの前におかれたのは焼きあがったばかりのパンプキンパイとカボチャプリン。
 先ほど冷蔵庫から取り出されたプリンは食器まで冷えて、どちらも食べごろだ。
「味見はしましたけど美味しかったです! 見た目もせんせーのお墨付きです!」
 出されたデザートにジャックは嬉しそうに笑みを浮かべる。
 もう口も、手も止まらない。スプーンに持ち替えプリンを食べ、ナイフを使ってパイを切り分けて、味わいを噛みしめ、じっくり咀嚼する。
「うまい……焼き加減もぴかいちだ……本当にこれが手作りの味なのだろうか。このなめらかなかぼちゃプリンも濃厚な味わいで、一個では足りぬよ……一個では……」
 途端、ジャックは急にうつらうつらと舟をこぎ出したかと思うと、カシャンとスプーンを床に落とし、そのまま自身も椅子ごと後ろにドタンと倒れていった。
 取り分けた料理を全て完食し、満腹になったのだろうか。そのまま瞳をゆっくりと閉じて、眠りへと落ちていく。
「お客様、もうお帰りになられますか? まだ料理は残っていますよ?」
 意識を確かめるようにサンディがジャックの顔の前で手をひらひらとふってみせる。だが、それから微動もする事はなく――そのままゆっくりと溶けるように、床に沈むようにジャックは消えて行った。
 騒がしいお客人は、帰っていったのだ。

「あぁ、お帰りだ。でも、食べ物を残すなんて勿体ないな」
「丁寧に取り分けて食べていきましたね。おかわり分も用意はしたのですけれど」
 机の上の料理を一瞥して一同は顔を見合わせる。
 サンドイッチの種類はまだまだ残っているし、ご飯だって沢山炊いた。
「デザートも。パイもまだ残ってますよ」
 捨てる――? いや、そんな選択は絶対あり得ない。
 猟兵達が力を合わせて作り上げたジャックの最後の晩餐会。主役はもう退場頂いた。
 ならば、これからはと仕切り直す。

 猟兵達は人数分の椅子を並べて。料理を取り分ける為の皿達を用意する。
 不思議なお皿は、盛り付けられた料理の適温をしっかりと保持しながらわくわくと待機して。
 カトラリー達は並べる前に自分から棚から喜んで飛び出した。
 あぁ、"お客人"がまた来てくれたと、食器達は大喜び。
 音楽もいつの間にか切り替わり、明るく、優しい音楽でこの場所を盛り上げる。

「――いただきます」

 大切なお客人が笑って、またここへ来てくれますように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月27日


挿絵イラスト