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【Q】仮装&料理大作戦!

#アリスラビリンス #【Q】 #お祭り2020 #ハロウィン

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●オウガ・オリジンはとんでもない置き土産を残していきました
「もうすぐハロウィンね。今回はそれに関連した予知を見たわ」
 昨年のハロウィン衣装に身を包んだアヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)が、話を切り出す。
 そう言えば、もうそんな時期なんですね。
「みんなに行ってもらうのはアリスラビリンスで発見された『ハロウィンの国』。厳密には、オウガ・オリジンが現実改変ユーベルコードで改変された国なんだけど……」
 そこはしゃべる南瓜ランタン、コスプレ衣装の飛び出す森、食材が完備されたキッチン、めちゃくちゃ長い行列をするためだけに作られた道などなど、まさにハロウィンパーティにうってつけの国だ。
 ……とは言え、そこはオウガ・オリジン。
 平和ではなく悲劇を作るために用意したのだから、何ともタチが悪い。
「このままだと迷い込んだアリスや愉快な仲間達が犠牲になってしまうわ。みんなにはその前にハロウィンの国を強襲し、オウガの残党を倒して欲しいの」
 そして、この国を乗っ取ってハロウィンパーティーをしましょうとアヤカは言う。

「まずは『うさうさトランプ兵』と戦う事になるんだけど、連中は森から飛び出してきたコスプレ衣装でパワーアップしているそうよ」
 厄介な事にパワーアップしているため、まともに戦うと苦戦は必至。
 何か対抗策はないのだろうか?
「相手がコスプレ衣装で強化されるなら、こっちもそれを利用すればいいわ。……ただ、一つ問題があって『どんな衣装が飛び出すか分からない』のよ」
 どうやら本人が全く望まない衣装が出てくる事もあるらしい。
 アヤカが言うには、相手側も望まない衣装を着ている姿を予知で見たそうだ。
 ……何か嫌な予感がしますね?
「出てきた衣装が仮に恥ずかしくても、仕方なく着るくらいの勢いで行くしかないわね」
 そうすれば互角以上に戦えるそうだ。
 恥ずかしくてもやるしかない、と言う事か。

「うさうさトランプ兵を倒したら、奥にいるオウガのボス『人喰いの魔女』と戦う事になるけど一番の問題は、こいつが『この国の法則で無敵状態』になっているの」
 しかし、この法則にも穴はある。
 美味しい料理を出されると、有無を言わさず食べてしまうのだそうな。
 ……一体どうなってるんだよと言われても、そう言う法則なのだから仕方ない。
「当然、みんながキッチンで料理を作っている間にも敵は容赦なく攻撃してくるわ。そんな訳で何とか攻撃を凌ぎつつ、美味しい料理を作ってね」
 何度となく料理を食べ続ければ相手は段々眠くなっていき、完全に眠ってしまえば無敵状態は解除され、ワンパンで倒せるほど弱化してしまうとの事だ。
 また仮に料理が美味しくなくても、気持ちのこもった料理なら大丈夫らしい。
 なんとかして料理を作ってしまえばこっちのもの、と言う訳だ。
「今回は色々と大変かもしれないけど、楽しいハロウィンを迎えるためにもこの国を奪取しちゃいましょう。それじゃ、気を付けてね!」


NS
 はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
 ハロウィン、今年も楽しみですね。皆さんはどんな衣装でしょうか。
 今回は成立したQシナリオです。どうぞよろしくお願いします。

●最初に重要な事
 このシナリオは『2章構成のシナリオフレーム』となっています。
 今回は集団戦とボス戦の二つです。

 また10/31までに成功したQシナリオの本数に応じて、ハロウィンパーティー当日といずれ来るアリスラビリンスでの猟書家戦に、何らかの影響があるようです。

●目的
 オウガ残党を倒しハロウィンの国を奪取する。

 第一章はうさうさトランプ兵との戦いです。
 衣装の効果で強化されていますので、こちらも衣装を着て対抗しましょう。
 ただし飛んでくるコスプレ衣装の種類はランダムなので、何が来るかは不明です。
 プレイングで衣装の指定はある程度出来ますが『年齢制限に抵触しそうな際どい衣装』に関してはさすがに採用出来ませんのでご注意下さい。
 また『恥ずかしいから着たくないけど、勝つためなら仕方なくうんぬん』な感じのプレイングにはボーナスが入ります。
 特に指定が無い場合は仮装アイデア表からダイスでランダムにNSが決めます。

 第二章はボスである人喰いの魔女と戦います。
 OPの通り無敵状態ですが、美味しい(or気持ちのこもった)料理は有無を言わさず食べてしまい、眠くなってしまいます。
 相手の攻撃を何とか凌ぎつつ、料理を作って差し出して下さい。
 なおリプレイ文字数の都合もありますので、攻防の様子や料理描写はある程度簡素な感じになるかもしれません。

●ご注意
 今回はコミカル寄りになりそうです。
 リプレイもそんな感じになりますので、ご了承下さい。

 プレイング受付は章の導入部分を書いてからになります。
 リプレイはいつも通り、ある程度集まってから少しずつ消化。
 最低でも失効までには必ず仕上げる方針でやっていきます。
 NSの調子が良く、早めに出来そうな場合は早めにお返ししたいと思います。

 それでは、コスプレしたり料理作ったりしながらオウガを倒して下さい。
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第1章 集団戦 『うさうさトランプ兵』

POW   :    落雷II
無敵の【空飛ぶイボイノシシ型の対地攻撃機】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    そう、我々はやればできる!
自身の【ゴーグル】が輝く間、【軽量自動小銃】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ   :    バーガータイム
【ハンバーガーとフライドチキン】を給仕している間、戦場にいるハンバーガーとフライドチキンを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●放送事故並の光景だと思って下さい
 ――同時刻、ハロウィンの国。

「さあお前達、準備は出来てるね!?」
「「「イエス・マム!」」」
 いかにもな感じの魔女の前には、部下である兵隊が整列している。
 奴らはオウガの残党であり、今もこうしてしぶとく生き延びていたようだ。
「……よし、なら何をすべきか言ってみな!」
「この国に迷い込んだ愚か者を血祭りに上げる事であります、マム!」
「そして悲劇を巻き起こす事が一番の目的であります、マム!」
「そのためならば、このスースーする衣装も苦ではありません、マム!」
 魔女の問いに兵隊がそれぞれ目的やらを復唱する。
 奴らの大半は、どう見ても男物ではない衣装(例えば魔女やらバニー衣装やら)を着た、視覚的にも色々な意味でヤバい仮装をしていた。
 ……生足からスネ毛が丸見えとか、もうアウトである。
「キヒヒッ、そして哀れな犠牲者はアタシが喰らってやるのさ。……ああ、今から楽しみだねぇ。早く愚か者がこの国に迷い込まないかねぇ!」
 やはりと言うか、案の定ロクでもない事を考えていた魔女。
 早くこいつらを倒さなければ、近い内に犠牲者が出てしまう事だろう。

 急げ猟兵! 恥ずかしさは捨てて、こっちも仮装で対抗だ!
榎・うさみっち
オウガ・オリジン、ハロウィンパーティしたかったんかな…
可哀想に、先に戦争が来てしまったばっかりに…
お前の分まで俺がエンジョイしてやるぜ!
その為にもまずはオウガをぶっ飛ばーす!

ピンクのうさみみ兵だと…!
なんか親近感覚えるな!あんまり嬉しくないけど!
でもうさみみだからってバニー衣装は安直過ぎね?
もっとこう、俺を見習いな!!(ばばーん
※コスプレお任せ
何が来ても割とノリノリで着こなす
うさみっち様は何着ても似合うからな!と思っているから

銃にはこっちも銃で対抗!
UCでワルみっちを召喚!ちなみに俺とお揃いコスプレ
まずはあのゴーグルを狙って撃てーっ!
ついでにメットやマスクも剥がして
素顔晒してやれ!おらっおらっ



●因みに番号は衣装ダイス判定で本当に出た数です
「オウガ・オリジン、ハロウィンパーティしたかったんかな……可哀想に、先に戦争が来てしまったばっかりに……」
 早速ハロウィンの国へと足を踏み入れた榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)は、周りの賑やかな様子を見て若干メタの入った事を呟く。
 でもうさみっちさん、あいつの考えるパーティーは出撃前にも聞いた通り、ロクなモンじゃないですよ?
「うむ、それは分かっている。だからこそ、お前の分まで俺がエンジョイしてやるぜ! その為にもまずはオウガをぶっ飛ばーす!」
 やる気マンマンなうさみっちは、早速敵のいるであろう方角へと向かう。
 その先には(視覚の暴力とも言える)仮装をした、うさうさトランプ兵達がたむろしていた。
「あれがそうだな、ってピンクのうさみみ兵だと……! なんか親近感覚えるな! あんまり嬉しくないけど!」
 やっぱり敵だからなんですかね?
「でもうさみみだからってバニー衣装は安直過ぎね?」
 そこは衣装が飛んでくる森の匙加減って奴ですからねえ。
 バニー以外の衣装をした奴もいますけど、大半が女装ってのもどうなんでしょ。
「もっとこう、俺を見習いな!! と言う訳で衣装カモーン!」
 ばばーん、と言うSEが付きそうな感じのポーズで森に呼びかける。
「衣装のオーダー入りまーす!」
「今回は……はい、67番!」
 木々が何かを口にした直後、うさみっちのところに仮装衣装が飛んでくる。
 早速飛んできた衣装を広げて確認すると……
「俺の衣装は……お、これはカクリヨファンタズムで見た事ある奴だな!」
 出てきたのはカクリヨファンタズムっぽい、妖怪の衣装であった。
 特に恥ずかしがる様子も見せず、うさみっちは早速着替える。
「じゃーん、子泣きみっち様だ!」
 割とノリノリで着こなすうさみっち。
 本人曰く『うさみっち様は何着ても似合うからな!』との事らしい。
「そしてあいつらは銃を持っているのな、ならワルみっち軍団で対抗だ!」
 うさみっちは相手を見て『でんこうせっかのワルみっちスナイパー(ウサミノ・ガンガン・ショータイム)』を使い、ワルみっち軍団を召喚する。
 彼らもうさみっち同様に妖怪の仮装をしていたが、手には銃器が握られていた。
 ……なんだこのカオス!?
「よーし、まずあいつらのゴーグルを狙ってやれ! 撃ち方始めー!」
「ひゃっはー、お菓子をよこせー!」
 うさみっちの命を受け、ワルみっち軍団が相手の目を狙う。
「グワーッ!?」
 先制攻撃がヒット!
 銃撃を受けゴーグルがパキンと砕け散り、その場に倒れるうさうさトランプ兵。
「よーし弾幕は切らすな! 倒れた奴らのメットやマスクも剥がして素顔晒してやれ!」
「おらっ、お菓子隠し持ってんのか見せろー!」
 先制攻撃を受け慌てて相手が反撃する中、飛び交う弾の間をすり抜けつつ、ワルみっち軍団の一部が倒れた相手のメットやマスクを剥ぎ取る。
 因みに連中の素顔は……割と普通だった。
「こらー、それじゃ面白くないだろー! マスクの下は目が『3』の形してるとかじゃないのかー! 撮れ高の事も考えろー!」
 そんな理不尽な!?
 ……なおその後もうさみっち百鬼夜行タイムは続き、うさうさトランプ兵達はバッタバッタと倒されていったそうです。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・衣装:お任せ
・アド/絡◎

■行動
オリジンさんは『酷いけれど楽しい方』でしたからねぇ。
こういう世界を作るのも理解は出来ますぅ。

衣装の種類は兎も角、問題は『サイズ』ですねぇ。
元々選好みは難しい体型ですから、何であれ『着られるサイズの服』であれば[恥ずかしさ耐性]で耐えつつ何とかしますぅ。

着替えましたら『F●S』3種を展開、【銀翼袍】を使用して飛行し召喚された『攻撃機』と[空中戦]を行いますねぇ。
相手は『対地攻撃機』、此方が『上』を取れば対処は難しく、『崩壊の波動』による『軽度の認識阻害』も有る以上『位置取り』もし易い筈ですぅ。
下の放送禁止な方々ごと[爆撃]による[範囲攻撃]で一掃しますねぇ。



●なお衣装は(謎の力で)破れない仕様なので安心です
「オリジンさんは『酷いけれど楽しい方』でしたからねぇ。こういう世界を作るのも理解は出来ますぅ」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が周囲を見渡しながら、そんな事を口にする。
 奴が何を考えていたのかは今となっては知りようもないが、迷宮災厄戦で様々な世界を見てきたからこそ理解は出来ると言う物だ。
 もっとも、この国の場合は悲劇を作るために改変されたのだが……
「ともかくやれる事をやって、みんなで楽しいハロウィンをですねぇ」
 ここに迷い込んだ不運な犠牲者を出す訳にはいかない。
 そのためにも、この国からオウガを追い出さねばならないのだ。
「えっと、確か呼びかければいいんですよね。衣装をくださぁい」
 るこるは早速森の方面に向けて、衣装を催促する。
「ほいほい衣装だね、用意するよー」
「このお姉さんは……出ました、21番!」
 顔の付いた木の口からぺいっと衣装パックが飛んでくる。
 どんな衣装だろうかと、るこるが封を開けると……
「これは……ダークセイヴァーっぽい衣装でしょうかぁ? 見たところシスター服のようですけど……」
 衣装を手にしたるこるが真っ先に心配した事は『ちゃんと着られるかどうか』。
 何せダイナマイトすぎるボディ故、入るかどうかが分からないのが一番の懸念事項であった。
 ひとまず袖を通してみると……
「うぅ、何とか着られたのはいいですけど、やっぱりキツいですぅ……」
 着るには着られたが、やはりキツくてピッチピチであった。
 これは別の意味で恥ずかしいと言ってもいいだろう。
 だがパワーアップする条件はクリア出来ているので致し方なしと言ったところか。
 ともかくこれで準備は出来た。
 るこるは違和感と戦いつつ、うさうさトランプ兵の元へ向かうと……
「うわぁ、これはなんと言いますか……ひどいですねぇ」
 相手が見つかるのは早かった。
 何せ放送禁止スレスレな格好をした相手なのだから、嫌でもすぐに見つかると言う物である。
 そして向こうもこちらに気付いたらしく反応する。
「む、あれは猟兵か!?」
「我々を相手に生き残れると思うな! 来い、落雷II!!」
 うさうさトランプ兵は空飛ぶイボイノシシ型の対地攻撃機を創造。
 唸りを上げ、るこるへと襲い掛かる。
「早々に片付けてしまいましょうかぁ」
 空を飛ぶ相手ならば、こちらも同じ手を使えばいい……るこるは『豊乳女神の加護・銀翼袍(チチガミサマノカゴ・ギンヨクノショウゾク)』を発動し、飛翔する。
 その直後、対地攻撃機の機銃は虚しく地面を抉っていく。
「これなら当たりませんねぇ」
「アーッ! ひ、卑怯だぞーッ!?」
「おのれ、降りてこーい!」
 下で放送禁止めいた連中が喚く。
 何にせよアドバンテージはこちらにある……ならば一網打尽にするのみだ。
 るこるは展開した浮遊武装三種を用いて空中戦を行い、対地攻撃機を翻弄する。
「そろそろ決めますかぁ。そーれ、どっかーん☆」
 上を見上げる事しか出来ない連中に向け、浮遊武装による一斉爆撃を叩き込む。
「「「グワーッ!!」」」
 そして油断しきっていた事で爆撃をまともに浴び、うさうさトランプ兵達はまとめて吹き飛ばされるのであった。
 なお連中が来ていた衣装は爆撃で焼けてしまったようだが、謎の光がアウトになる前に阻止したようですよ!

成功 🔵​🔵​🔴​

栗花落・澪
僕知ってる
こういう時絶対普通の男性服なんて来てくれないって

ほらー!なんでこうなるのー!
※ジャケット+スカート+網タイツなバニーさん

うぐ…もー、着ればいいんでしょ着れば!
うさ耳も外れないようしっかり固定しつつ
早く終わらせて脱ぎたいから★杖を構えて翼の【空中戦】

銃で攻撃回数強化はキツいけど
距離さえ取れば【聞き耳】で発砲音を聞き分ける事で
ある程度のタイミングは掴める
けど流石に面倒だし…

何をとは言わないけど上見ないでっ!

植物魔法の【高速詠唱、属性攻撃】で召喚した花弁を
ゴーグルに貼り付かせ視界を奪い
発した声が物理的に具現化する【指定UC】を発動

大きな声で

僕は男だからね!!!!!(巨大文字をぶつける



●つゆりんは男の娘です(ここだけ太字強調で)
「僕知ってる」
 どうしたんですか、つゆりんこと栗花落・澪(泡沫の花・f03165)ちゃんくん?
「こういう時絶対普通の男性服なんて来てくれないって」
 あー、ありますよね。
 こういう時にお約束が起きるって。
「そんなお約束いらないからね!?」
 またまたそんな事言っちゃってぇ。
 ……まあともかく、衣装ですよ衣装。
 森に呼びかければ飛んでくる方式らしいので、早速やっちゃうのですよ。
「うー、嫌な予感しかしない……衣装を出してー!」
「衣装だね、まっかせてー!」
「君にはこれが似合うよ、さあ受け取って! そして着て!」
 ぽーんと澪の元へ衣装パックが飛んでいく。
 一抹の不安を抱えつつ、開いてみると……
「ほらー! なんでこうなるのー!」
 衣装パックの中身はジャケット+スカート+網タイツなバニーであった。
 アレー、オカシイナー、ナンデコウナッチャッタンダロウナー?(答え:プレイング指定の通りだから)
「うぐ……もー、着ればいいんでしょ着れば!」
 しかし、こうしなければパワーアップ出来ないと言う掟がある以上、恥ずかしくても着なければならない。
 澪は覚悟を決めてバニー衣装に着替え、うさ耳も外れないようしっかり固定しつつ、赤面した状態でうさうさトランプ兵の元へと向かう。
「……む、あれは猟兵か!?」
「しかも我らと同じくバニー衣装とは……おのれ!」
「どちらが正しいバニーかを思い知らせてやる! 行くぞみんな、撃てーッ!」
 似たような衣装だからこそ対抗心を燃やしたのか。
 早々にうさうさトランプ兵(放送禁止スレスレのすがた)が軽量自動小銃による射撃を容赦なく澪に放つ。
「わわっと!? ……もう、早く終わらせて脱ぎたいから手早くやるよ!」
 背中の翼をはためかせ、杖を手に澪が飛ぶ。
 地上からの銃弾が空中を飛び交う中で澪は飛び回りながら攻撃を避けつつ、聞き耳で発砲音を聞き分ける事で、ある程度のタイミングを掴むように立ち回る。
 しかし相手側は当然、彼のいる空中に視線を向けている訳であって……
「何をとは言わないけど上見ないでっ!」
 気にするところなんですねそこ!?
 なまじバニー衣装がよく似合っている事もあってか、うさうさトランプ兵は羨望の視線を向けている……ような気もしていた。
「ええい、我々よりもバニー衣装が似合うとは妬ましい!」
「だが敵は女……似合うのも仕方なしか」
「しかし女とて我らは容赦せん! 撃ち続けろーッ!」
……あっ、こいつらある種の地雷踏んだんじゃ?
「むぐぐ、僕は女の子じゃないのに……!」
 その一言で澪の怒りに火が付いたのか、植物魔法を高速詠唱し、属性攻撃で召喚した花弁を連中のゴーグルに向けて放ち、視界を奪う。
「アッ、し、視界が!? いかん、同士討ちになる! 射撃中止!」
 慌てて射撃を止めるうさうさトランプ兵。
 今が最大のチャンスだ。
「僕は男だからね!!!!!」
 叫びと共に『彩音(ボクノオト・キミノオト)』で放った声を物理的に具現化し、巨大文字と化した先のセリフを投げ付ける!
「「「アバーーーッ!?」」」
 メシャッと何かヤバい音がして、うさうさトランプ兵がまとめて下敷きになった。
「ふぅ、終わったぁ。もう着替えてもいいんだよね?」
 いえ、まだボス戦がありますのでそのままでお願いします!
 あと似合ってて可愛いですので!!

成功 🔵​🔵​🔴​

オル・フィラ
敵と同じアレを、着ることになるかもしれないんですね
まあ仕方ありません、あんなのに負けたくないですし
…それに、他の猟兵に見られないように敵を全て射殺すれば、何の問題もないのでは?

物陰に身を潜めつつ【泥流弾】で一人ずつ仕留めていきましょう
衣装の動き易さ次第ではありますが、バレる前に素早く次の射撃位置へ移動したいところです
もし敵と同系統の衣装なら、連中に紛れ込んで攪乱するのも面白そうです
敵同士の誤射を誘えれば戦闘も楽になりそうですから
どちらの状況でも、目撃者は逃さず殺します

何というか、もう充分に悲劇が巻き起こってる気がしますね



●首狩りバニーならぬ銃殺バニー(どっちにしても物騒)
「敵と同じアレを、着ることになるかもしれないんですね」
 森の木陰から、うさうさトランプ兵の様子を伺うオル・フィラ(Rusalka・f27718)。
 連中に向けている視線もどことなく冷たく思える。
 そりゃあ大の男達があんなひどい格好をしていれば当然であったが。
「そして対抗するには、どんな衣装が出てきても着なければならないと……誰ですか、そんな面倒なルールを考えたのは」
 既に倒されたオウガ・オリジンですよ!
 しかし本当にとんでもない置き土産を残していきましたよねえ……
「ともかく、衣装が必要ですね。可及的速やかに出して下さい」
 オルは自身が隠れている木に向けて呼びかける。
 こうすれば衣装が支給されるとの事だが、何が出てくるのか。
「ほい、衣装だね。オーダー入ったよー」
「それじゃあ君には……これだ!」
 ぽいっと衣装パックが木から吐き出される。
 中身を開いて見てみれば……
「これは……わざとですか?」
 オルの声のトーンが一段低くなる。
 中身は黒のバニー服……早々にフラグ回収ですね!
「まあ仕方ありません、あんなのに負けたくないですし」
 それでも着なければ対抗出来ない以上、耐えるしかない。
 茂みに隠れつつ、オルはバニー服に着替えると愛用のMUD-CPを抜く。
「……それに、他の猟兵に見られないように敵を全て射殺すれば、何の問題もないのでは?」
 いきなり物騒な!?
 まあどっちにしても連中を倒さねばならない以上、仕方ないんですが!
「ともかく、手早く済ませますか」
 陰に隠れつつ、オルはこちらに気付いていないうさうさトランプ兵に向け、『泥流弾(マッド・フロウ)』を放つ。
「アバッ!?」
 談笑していた中で唐突に背後から銃弾で貫かれ絶命するうさうさトランプ兵。
 まさに奇襲の一発だ。
「なんだ!? 敵襲か!」
「いたぞ、あそこだ! 追え、追えーッ!」
 連中が気付いた時にはオルは既に森の中へと逃げていく様子が見え、慌てて他の兵達も追跡に入る。
 動きやすい衣装であった事が幸いしてか、俊敏な野生動物のごとき勢いでオルは森の中を駆けていく。
「次はここが適切ですね」
 新たな射撃ポイントを確保すると、射撃と同時に身を屈めて移動を再開する。
 地形を生かした戦いは上手く行っているようだ。
「くそ、また一人やられたぞ!」
「敵は近くにいるはずだ、注意して探せ!」
 各々が警戒態勢を維持したまま、周囲を探索する。
 ……その中に一人だけ『どう見てもバニー服が似合っている者が紛れている』事に誰が気付いたであろうか?
「あっ、向こうに人影が見えましたぴょん」
「む、どこだ!?」
「あっちですぴょん」
 指を差すうさうさトランプ兵……に扮したオルが、いつの間にか敵の中に紛れると言う大胆不敵な戦法を取っていた。
 因みに倒した敵からヘルメットを奪って被っているだけと言う、どう見てもバレバレな姿なのに何故か気付かれない辺り、連中の目は節穴のようだ。
「よし、すぐに捜索を……」
 オルに背を向けた直後、素早く片手で相手の口元を抑えると同時に、背後からMUD-CPの銃口を押し付け射撃する事で音もなく仕留めていく。
「まだまだいるようですが、この調子なら何とかなりそうです。……何というか、もう充分に悲劇が巻き起こってる気がしますね」
 ……ええ、主に敵側にですね!
 かくして銃殺バニーとなったオルは地形と敵に紛れる手段で、一人ずつ目撃者を消していくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

桜宮・縒
全力で目を反らしたくなるこの光景はいったい……
そうね、深く考えるのをやめましょう!それが一番だわ!
為すべきことを為すのよ、わたし!!
突然飛んできたコスプレ衣装にだって驚かない!

こ、この衣装、は……?
ひらひらふわふわした可愛らしい服
きっと華やかな女の子が着たら絵になるような、そんな衣装
これを、わたしが着るの?
ちょっぴり恥ずかしい……、けれど立派に着こなしてみせるわ
そうだわ、自分の回りに聖者の光をちりばめてみましょう
キラキラの素敵な女の子になれるはず
外見年齢がピチピチ(死語)の年頃で良かった!

突然のバーガータイムには驚きを隠せないけれど、美味しくいただきましょう
そうしたら、星を降らせてあげるね


佐伯・晶
何あれ…
もはや精神攻撃のレベルだろ…

こっちも可愛らしい衣装が飛んでくるんだろうなぁ
邪神の加護的な意味で

恥ずかしいけど我慢して着ようか
水面に映った自分の姿みたら
ダメージ受けるかもしれないけど
ぐっと堪えて戦うよ

ハンバーガーもフライドチキンも美味しそうだけど
ハロウィンにしてはジャンク過ぎるだろ

…だんだん、ツッこむのにも疲れてきた

これに対抗するには頭数を増やそうか
UCで使い魔を召喚して一緒に食べつくそう
少女の姿してるし可愛い仮装が似合ってるね
現実逃避的な意味でとてもありがたいよ

使い魔と一緒に相手が給仕できなくなるまで
料理を食べてしまおう
給仕できなくなったら遠慮なく倒すよ

ごちそうさまでした、なのですよー



●お菓子の代わりにジャンクフードを
「全力で目を反らしたくなるこの光景はいったい……」
「何あれ……もはや精神攻撃のレベルだろ……」
 桜宮・縒(桜謐・f30280)と佐伯・晶(邪神(仮)・f19507)は二人揃って、戦うべき相手の姿を遠巻きに見てドン引きしていた。
 連中のほとんどが女装していて、とても言葉に出来ないようなあれそれや、処理していない生足のスネ毛がより一層の嫌悪感を引き立てる。
 むしろ、あのあまりにもひどい姿を見てドン引きしない者はいないだろう。
 ごく一部は衣装ガチャ運に恵まれた事もあってか、割とまともな仮装をしている者もいたが……そう言う奴らに限って数は(何故か)極めて少ないのだからタチが悪い。
「わたし、もう帰りたい……」
 早々に心が折れかけている縒。
 そりゃあんなひどい光景を見れば、そう思ってしまうのも当然である。
「うん、僕も同感。だけど、やらなきゃいけないからなあ……あんまり考えすぎない方がいいんじゃないかな」
 晶の方はこう言った状況に慣れているのか、比較的落ち着いていた。
 が、どことなくゲンナリしているのは気のせいではあるまい。
「……そうね、深く考えるのをやめましょう! それが一番だわ! 為すべきことを為すのよ、わたし!!」
 晶の言葉を受け、空元気で自らを奮い立たせる縒。
 がんばれ縒、猟兵はこんなひどい地獄も潜り抜けなければならないぞ!
「突然飛んできたコスプレ衣装にだって驚かない!」
 そう、あの放送禁止スレスレな姿をした連中と戦うには仮装が必須なのだ。
 二重の意味で試練を受ける事になってしまうが、耐えるんだ縒!
「こっちも可愛らしい衣装が飛んでくるんだろうなぁ。邪神の加護的な意味で」
 一方でいかにもなフラグめいたセリフを口にする晶。
 むしろ彼女の場合は邪神が運命操作とかそう言うのをやらかして、出てくる衣装をコントロールするかもしれないですね。

「そ、それじゃあ……」
「僕達の衣装を出して欲しいんだけど」
 戦うための衣装を得るべく、二人が森に呼びかける。
「お二人さんの衣装が必要だね? よし来た!」
「んんんー……こんなん出ましたけどー!」
 顔の付いた木の口から二つの衣装パックがぽぽんっと吐き出される。
 二人がそれを回収し、中身を確認してみると……
「こ、この衣装、は……?」
「……うわぁ、やっぱりこうなるか」
 縒の方はフリフリ多めの可愛らしいピンク色の衣装。
 分類からすれば、UDCアース辺りでよく見かけるようなタイプだろうか?
 晶の方は白と黒のモノクロ系ゴスロリドレス。
 こちらはアリスラビリンスっぽい感じと言うべきか。
「これを、わたしが着るの?」
 はい、勇気を振り絞って着るしかないですよ!
 大丈夫、縒ならきっと似合うよ!!
「恥ずかしいけど我慢して着ようか」
 晶さんは手慣れてますね!
 ユーベルコードでもそんな感じのドレスとかよく身に纏っているからかな?
「ちょっぴり恥ずかしい……、けれど立派に着こなしてみせるわ」
「水面に映った自分の姿見たらダメージ受けるかもしれないけど、見なきゃいいだけだよね」
 覚悟を決め、早速着替える二人。
 ……それから数分後。
「う、うーん……こんな感じかな?」
「うん、よく似合ってるよ」
「ほ、本当に? よかったぁ……」
 そこにはドレスアップを済ませた二人が!
 なかなか似合ってると思いますよ、ええ!!
「そうだわ、自分の回りに聖者の光をちりばめてみましょう」
 縒は『キラキラの素敵な女の子になれるはず』と言うふとした思い付きから、自身の周りを光らせてみる。
 より映える感じの姿になった事で、効果は二倍だ!
「おー、ますます輝いてるね。うん、いいんじゃないかな?」
「え、そ、そう? 良かったぁ……」
 晶に褒めてもらった事で少しだけ自信が出てきた縒。
(外見年齢がピチピチの年頃で良かった!)
 口にはしないが、彼女はそんな事を思ったそうな。
 因みに縒はヤドリガミで99歳だけど、外見は15歳くらいだそうですよ!
「それじゃ準備も出来た事だし、あいつらを倒しに行こうか」
「そうね、行きましょう。……なるべく早く終えないと」
 仮装の済ませた今、いよいよあの放送禁止スレスレの連中と戦うべき時が来た。
 二人は覚悟を決め、敵の元へ向かう……

 ……の、だったが。
「ハーッハッハーッ! ウエルカーム! さあ、食べてくれ!」
 二人を出迎えたうさうさトランプ兵達は、何故かいきなりハンバーガーやらフライドチキンを給仕し出した。
 一体どう言う事だよと思うやもしれないが、これも相手のユーベルコード。
 バーガータイムを楽しんでいない対象全ての行動速度を激減させる物なのだが……
「あ、えっと、ご丁寧にどうも……?」
「ハンバーガーもフライドチキンも美味しそうだけど、ハロウィンにしてはジャンク過ぎるだろ」
 困惑する縒、もっともなツッコミを入れる晶。
 二人ともテーブル席に着いて、出された物を口にしている。
 そうしなければ不利になってしまうからであった。
「あ、これ結構美味しい……」
「うん、確かに美味しいけど、もっとこう他にも出す物とかあるんじゃない?」
「いやあ、すまん。あいにくこれしか無いものでな! おっと、まだまだあるぞ!」
 放送禁止スレスレの姿をした連中が楽しそうに給仕する。
 ……これが無ければまだマシだったのだが。
「う、わたしちょっとキツくなってきたかも……」
「……だんだん、ツッこむのにも疲れてきた。こっちも頭数で対抗するか」
 際限なくどんどん皿の上に出されるバーガーとチキンを前に、少しキツい様子の縒を見て、晶が対抗策を打つ。
「さ、ご飯の時間だよ」
 晶が『式神白金竜複製模造体(ファミリア・プラチナコピー・レプリカ)』を使い、希少金属の体をした使い魔の少女達を大勢召喚する。
「「「わー、おいしそー!」」」
 使い魔の少女達はそれぞれ異なる仮装をしており、見る者の目(主に縒と晶)を楽しませるのには十分な物であった。
「この子達を見ていると、現実逃避的な意味でとてもありがたいよ」
 敵が敵なだけに、使い魔の少女たちの見た目は猟兵二人の心を癒していく。
「バーガーおいしー!」「チキンもうまーい!」「おかわりー!」
「……うげッ、もう食べ尽くしただと!? い、いかん、これ以上は……」
 少女達は大量に積まれたバーガーやチキンをあっという間に平らげていく。
 一方のうさうさトランプ兵達も随時補充をしていくが、供給が間に合わず、遂には品切れとなってしまう。
「ふう、ご馳走様でした。それじゃあ、お礼に星を降らせてあげるね」
「ん、十分に楽しめたかな。そろそろ仕上げと行こうか」
 縒は『綴(ツヅリ)』で星の雨を降らせ、晶は使い魔の少女達を一斉にけしかけると、悲鳴と共にうさうさトランプ兵達は次々と倒されていった。
「「「ごちそうさまでした、なのですよー」」」
 そして事を済ませ、使い魔の少女達が満足げに食後の言葉を口にする。
 彼女たちの様子を見るに、十分食べる事は出来たようだ。
「ひとまずは何とかなったね」
「次は魔女に料理を作って差し出す、かぁ。どうなるかなあ」
 二人は奥にある魔女の館に目を向ける。
 今度は一体どんな奴なのだろうかと、二人は少し不安だったとかなんとか……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カシム・ディーン
…ふっ…僕はこれでも変装は割とよくやるのでコスプレ程度どうって事は無いです!(フラグ?
衣装はお任せ

手早く着るとしましょう(内容により流石に恥ずかしがったりするかも

…とりあえず…お前らも一緒ですよ

UC発動
そして当然ダイウルゴス達にも着てもらいます!(壮絶
気に入りましたか?(賛成数と反対数はMSにお任せ

戦術的には有益なので我慢しなさい!

【情報収集・視力】で敵の位置と陣形把握
【属性攻撃】己とダイウルゴスに炎付与


ダイウルゴス軍
【捕食】で喰らったり炎ブレスで焼いたり

【盗み攻撃・盗み】で彼らの衣装を剥いで無力化
…辛い…なんで野郎の服なんぞ剥がねばならないんです…
OPのアヤカを目の保養としましょう(ぐすん



●アレってジャンプスーツって言うんですね(調べた)
「……ふっ……僕はこれでも変装は割とよくやるのでコスプレ程度どうって事は無いです!」
 またもフラグめいた事を口にするのはカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)。
 しかし何故みんな、いかにもなフラグを立てるような事を口にするのか。
「さあ、僕に相応しい衣装を出して下さい! 何だって着こなしてみせますよ!!」
 森に向かって強気で呼び掛けるカシム。
 そんな事言ったら木々が喜んでアレな衣装を出してくるに違いないが、さて。
「おお自信あるねえ、お兄さん! よし、衣装を出してあげようじゃないか!」
「それじゃあ、んんんー……これだ、43番! さあ、着こなしてくれよ!」
 ぽーんと放物線を描いてカシムのところへ衣装パックが飛んでいく。
 それを受け止め、早速中身をチェックしてみると……
「いや……確かに何だって着こなす、とは言いましたけど。これは……」
 広げた衣装は真っ白なジャンプスーツ。
 衣装自体にはド派手な装飾が施されており、両腕部分には何かヒラヒラしたような糸状の物がくっ付いていた。
 それはUDCアースで1970年代辺りに流行った世界的ロックスター(具体的な名前は出せないが)の衣装そのまんまと言えばいいだろか。
「……僕だけが恥ずかしい思いをする訳にもいきません」
 ここでカシムが『帝竜眼「ダイウルゴス」(ブンメイヲシンリャクシユウゴウスルモノ)』を使い、小型ダイウルゴスを84体召喚する。
 そして呼び出された小型ダイウルゴスらにも、同じ衣装を森にオーダーし、差し出すと……
「……とりあえず……お前らも一緒ですよ」
 いいから着ろ、と言うプレッシャーをかけるカシム。
 主の命令には逆らえず、已む無くロックスタースタイルになる小型ダイウルゴス。
 揃いも揃ってロックスターの仮装と言う、実にカオスな状況が出来上がる。
「気に入りましたか?」
 カシムが問いかけると、小型ダイウルゴスの大半が否定を示すように喚く。
 彼らも恥ずかしいようだ。
「戦術的には有益なので我慢しなさい!」
 なんとも無茶振りである。
 とは言え、こうしなければ対抗出来ないのだから仕方ない。
「さて、敵陣の様子は……ひどい物ですね、これは」
 あまりにもひどい姿の敵にゲンナリしつつも、高い視力で敵の陣形を把握したカシムは自身と小型ダイウルゴス隊に炎の力を付与する。
 これで準備は完了だ。
「さあ、手早く片付けるとしますよ。突撃!」
 そしてカシム一行がうさうさトランプ兵に強襲を仕掛ける。
 それに気付いた相手側も慌てて自動小銃で反撃を試みるが戦力はカシムの方が上。
 小型化しても、龍の力を持ったダイウルゴスがこの程度の攻撃にやられはしない。
 カシムは盗み攻撃で衣装を剥ぎ取るなどして無力化を進めていき、そこへ小型ダイウルゴスが炎のブレスや物理的捕食でうさうさトランプ兵を倒していく。
「……辛い……なんで野郎の服なんぞ剥がねばならないんです……」
 しかし、野郎を剥くと言う行為自体は割と精神的ダメージも大きかったようだ。
 敵が可愛い女の子ならばやる気も出た物だろうが、さすがに描写的にもアウトとなってしまうので仕方ない。
「ここは出撃前に目に焼き付けたアヤカの姿を目の保養としましょう」
 出撃前に見たアヤカを思い出し、自らを奮い立たせるカシム。
 SAN値は削られるが、敵の数も減っているので結果オーライである……多分。

成功 🔵​🔵​🔴​

サージェ・ライト
お呼びとあらば参じましょう
私はクノイチ、世に潜み…胸が目立ちすぎて潜めないとかそんなことないもん!!(お約束

コスプレいいですねコスプレ!
って逆バニーは仮装じゃなーい!!
この森のコスプレ判定どうなってるんですか!?
(隠しながら)

くっ、恥ずかしさに相反してすごい力が湧いて出てくるんですが、この逆バニー!
もう自棄だー!
【おいろけの術】でいきます!
(使用後の雰囲気お任せ)

「うわーん!皆忘れろー!!」
どこからともなく取り出した火薬を大量投擲して吹っ飛ばし証拠隠滅!!

しかしこの技は反動(主に羞恥心)がすごいので
「もうお嫁に行けない(しくしく)」
後は任せました(恥ずか死で行動不能)

※アドリブ連携OK



●爆破オチ(お約束)
「お呼びとあらば参じましょう」
 ゆらりと空間が揺らぎ、その中から一人の猟兵が現れる。
 彼女の名はサージェ・ライト(バーチャルクノイチ・f24264)、人呼んでバーチャルクノイチである。
「私はクノイチ、世に潜み……胸が目立ちすぎて潜めないとかそんなことないもん!!」
 因みにサージェの露出度は高く、その胸は豊満であった。
 ……いや、その胸でクノイチは無理でしょ(お約束)
「とと、それはいいとして。確か仮装をしなければ対抗出来ないと言う話でしたね」
 なんかもう、その姿自体が仮装めいた気もしますが。
 ともかく、森の木々に呼びかけて衣装を出してもらいましょう。
「おほん……私に似合う衣装を直ちに下さい!」
「んー……お嬢ちゃん、その格好自体が仮装なんじゃない?」
「まあいいけどね。んー……それじゃ、こんなのはどうかな?」
 木々の間から衣装パックが飛び出してくると、サージェはシュパッとキャッチし、与えられた物がどんな衣装かを確かめる。
「コスプレいいですねコスプレ! いっそ格好良いのとか可愛いのでも……」
 サージェの表情が凍り付く。
 両腕に付けるロンググローブとやたら長い網タイツ、そしてうさみみ。
 これが意味するのは一つであった。
「……って逆バニーは仮装じゃなーい!!」
 そう、逆バニーであった。
 なんか一時この衣装が流行ったりもしましたね!
 ……ただし、胸と大事なところを隠すためのビキニも同梱されていたが。
 さすがに隠すべき部分が皆無だと、描写がアウトになってしまうから仕方ないね!
「この森のコスプレ判定どうなってるんですか!?」
 ホントどうなってるんですかね!
 いやまあプレイングで指定があったからそうなったのが一番の理由ですけど。
「うう、なんかいつもより恥ずかしい……」
 などと言いつつも、サージェは渋々着替える。
 こうする事で猟兵もパワーアップ出来るのがこの国の掟……嫌でもやるしかない。
「くっ、恥ずかしさに相反してすごい力が湧いて出てくるんですが、この逆バニー!」
 そうして着替え終わったサージェは紛れもなくパワーアップしていた。
 露出度もいつもより増していて、破壊力は二倍である。
「もう自棄だー!」
 だが恥ずかしさが限界突破した事で軽い錯乱状態となり、サージェは敵陣へ特攻!
「ン? おっと、お客さんか。どうだい、バーガーとチキンでも……」
「せ、せくしーーーびぃぃぃぃむっ!!」
 有無を言わさぬサージェの『おいろけの術(クノイチノガイネンニフクマレルモノ)』が豊満な胸からセクシービームとして放たれる!
 動揺するうさうさトランプ兵達!!
「オ、オゥ……セクスィ……」
 あまりのセクシーさに目を奪われ、うさうさトランプ兵達の手が止まる。
 だが、このおいろけの術は一日に78秒以上使うとサージェが死ぬ!
 具体的に言うと恥ずかしさのあまりである!!
「うわーん!皆忘れろー!!」
 そして自棄モードのサージェはどこからともなく取り出した火薬を大量投擲、数秒後にまとめて炸裂!
「「「アバーーーーーッ!?」」」
 その爆発力はあまりにも高く、うさうさトランプ兵達はまとめて吹き飛ばされ、星になった。
 なんたるワイルドな証拠隠滅術か!
「もうお嫁に行けない……しくしく」
 敵がいなくなった後、サージェはその場にしゃがみ込んで地面にのの字を書く。
 おいろけの術の代償として、恥ずか死で行動不能となったサージェ……だ、大丈夫なんですかね?
 ともかく戦いには勝ったが、心に(ある意味)深い傷が残る結果となってしまったようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

千代月・陽華
国攻めとは血が騒ぐ響きでございますね。

加減なく
呵責なく
温情なく
そう、冷徹で知的な軍師!
軍師の衣装が着たいのです! 三〇志的なやつ!

とはいえ、どのような衣装が来てもわたくしは着衣する覚悟でございます
け、決して、わたくしがコスプレ好きだからとかではなく、戦略のため仕方なくなのでございますからね! 勘違いなさらないでくださいまし!
全裸で戦う覚悟もございますが、それは怒られそうでございますし

ウェディングドレスを着ながら「そこで伏兵を出すのです」とか
スーパーひ〇し君みたいな衣装で「今です、火矢を射かけて火計です」とか
どんな格好でも軍師ムーブをするのです

ただし、わたくしの頭脳で軍師が務まるとは言っていない



●あーもうめちゃくちゃだよ
「国攻めとは血が騒ぐ響きでございますね」
 初手から何かズレたような事を言う千代月・陽華(巫女装束は風に舞う・f05936)。
 早々に嫌な予感がしてきたのは気のせいでしょうか?
「加減なく、呵責なく、温情なく。そう、冷徹で知的な軍師!」
 ブレイブチェイン!
 どっかの☆2キャスターかな?
 そう言えばあいつ、直近のイベでも大活躍でしたね……全く関係ないですが、筆者は聖杯突っ込んでLv100にしました。
「軍師の衣装が着たいのです! 三〇志的なやつ!」
 既にボーダーラインスレスレなネタに片足突っ込んでるけど、言ってる事がかなりエッジすぎますね陽華さん!
「えっ、えっちですって? いえ、わたくしそんなふしだらな事は決して……」
 そんなどこかの人類悪みたいな事を!
「とはいえ、どのような衣装が来てもわたくしは着衣する覚悟でございます」
 あ、そこは一応安心していいんですね。
 さすがにここまで来て『やっぱり着たくない』なんて言われたらどうしようかと。
「け、決して、わたくしがコスプレ好きだからとかではなく、戦略のため仕方なくなのでございますからね! 勘違いなさらないでくださいまし!」
 プレイングボーナスが入るお約束のセリフありがとうございます!
 そう言えば最近その手のセリフあんま聞かなくなりましたね。
「全裸で戦う覚悟もございますが、それは怒られそうでございますし」
 一番ダメな奴だよそれ!
 パワーアップも無いし外見的にも10割アウトだよ!!
「えー、そんなー」
 やる気だったんかい!?
 ……おほん、ともかく衣装ですよ衣装。
 さあ、森に呼びかけて何が出るか分からない衣装ガチャを始めるのです!
「ええと、それでは……衣装、来ませい!」
 ☆4アサシンかな?
「んー、どうする?」
「とりあえずこれでよくね?」
 こっちはこっちで投げやりモードだな!?
 あ、陽華さん……衣装ガチャなんでした?
「これはウェディングドレス! 今着るのはどうなのかと言うのもありますが……」
 そう言いつつも袖を通す陽華。
 結構ノリノリですね?
「……よし、準備完了です! いざ鎌倉!!」
 いやここはアリスラビリンスだよ!
 早速武器を手にうさうさトランプ兵の元に向かうようだが……
「そこで伏兵を出すのです」
「グワーッ!!」
 伏兵と言いつつ物理的奇襲攻撃!
 ……いやあの、使用するユベコの設定無くてどうするのこれって感じなんですが。
「そこはノリと勢いで! このように攻めるのです」
「グワーッ!!」
 陽華が無銘槍『日月』を振るい、思いっきり頭に叩き込む!
 やってる事がバーサーカーだよこれ!?
「ぬぬっ、この衣装は少し動きにくいですね。仕方ありません、新しい衣装を!」
「えぇ、二着目ー!? しゃあないなあ、これでどうだい?」
 掟破りの二着目所望に応え、森の中から飛んできたのは……
「これは……スーパーひ〇し君みたいな衣装ですね!」
 って色々な意味でアウトだよこれーッ!?
 そして瞬時に早着替えを行い冒険家めいた仮装にチェンジする陽華。
「今です、火矢を射かけて火計です」
 などと言いつつ、彼女のやってる事は単なる物理攻撃のみである……これじゃひとごろし君だ!(激うま表現)
 軍師ムーブ……軍師ムーブとは一体……うごご。
「何にしても敵を全て倒せばいいだけの事! 陽華、まだまだ参ります!」
 結局、陽華が大暴れした結果うさうさトランプ兵らは無残な屍を晒す事となった。
 果たして、これでよかったのであろうか……?
「終わり良ければ全て良し、と言う事で!」
 まだボス戦残ってますけどね!!

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『人喰いの魔女』

POW   :    眠りの雲
【大釜から自身以外を昏睡させる紫の雲】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
SPD   :    魔女の呪い
【魔法の杖】から【変化魔法】を放ち、【小鳥か子豚か子羊に強制的に変身させること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    影絵のドラゴン
無敵の【影絵のドラゴン】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠渡月・遊姫です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●人を喰うより美味い物を喰え!
 なんやかんやあったが(一部は精神的ダメージを受けたと思われるものの)、猟兵達は見た目がアウトなうさうさトランプ兵を倒し切った。
 これで道を阻む者はもういない。
 一行は奥へと進み、この地域を支配している人喰いの魔女の館へと向かった。
 そうして館の前に辿り着くと、大きな扉を押し開ける。
 ギギィ……と言う音と共に扉が開き、その先には……
「おや、早速迷い込んだ奴らを血祭りに上げ……お、お前達は猟兵!?」
 いかにもな大釜から顔を上げた魔女の表情が驚愕に染まる。
 まさかここにやってきたのが仇敵である猟兵とは思いもしなかったのだろう。
「まさかあいつらがやられたって言うのかい!? ええい、使えない奴らだねぇ!」
 あっさり全滅したであろう部下の事を思い、魔女が毒づく。
 きっと想定では部下達が迷い込んだ者を血祭りに上げ、自分のところへ死体を持ってくるはず……と考えていたのだろう。

「……フン、まあいいさ。この国の法則でアタシは無敵なんだ! どうやったってお前達はアタシに勝てやしないのさ!!」
 ヒィーッヒッヒッと嫌な笑い声を上げる魔女。
 確かに奴は無敵状態、普通にやっては勝てないだろう。
 それでもこちらには必勝の策がある。
 それは食材が完備されたキッチン(この場合は魔女の館内にある)で、美味しいor心のこもった料理を作る事。
 それが出来れば、無敵の法則の穴を突けると言う訳だ。

 ……だが気を付けろ。
 魔女はこちらが調理をしている間にも、容赦なく攻撃を仕掛けてくるぞ。
 いかに攻撃を凌ぎつつ、料理を完成させるか……それを考えねばならない。
 幸いキッチンに食材は十二分に揃っている。
 何とかして料理を作り、これが奴の最後の晩餐としてやるのだ!
桜宮・縒
……うん、普通ね?
さっきよりすごいのが出てきたらどうしようかと思ったわ
とはいっても、この魔女さんもオウガなわけなのだけれど

料理を作るんだったわね
わたし、さっきからどうしても南瓜コロッケが食べたくて……
南瓜の他にも色々な種類のコロッケを作ろうと思うの
シンプルな芋コロッケ、南瓜、コーンクリーム、ツナマヨあたりがいいかしら

キッチンに破魔の力を籠めた結界を張るわ
悪霊退散☆
あっ悪霊じゃなかったごめんねてへぺろ
悪霊じゃなくても浄化してあげるね

古来、ヒトの子は料理を作る時に「おいしくな~れ☆」と魔法の呪文を唱えるという
コロッケを揚げる時にこの魔法の呪文を唱えるわ

さあ、揚げたてアツアツのコロッケを召し上がれ



●一品目:コロッケ各種
「……うん、普通ね? さっきよりすごいのが出てきたらどうしようかと思ったわ」
 魔女の姿を見て、縒が率直な感想を述べる。
 先に戦った変質者軍団と比べれば割とまともだった事にホッとするが、こいつもオウガである事に変わりない。
 しかも名前の通り人喰いなのだから、危険度は120%だ。
「とと、料理を作るんだったわね。わたし、さっきからどうしても南瓜コロッケが食べたくて……」
 それはやはりハロウィンに因んでって感じなんでしょうかね?
 ここに来る前に、喋る南瓜ランタンも目にしたのもあるのかもしれませんが!
「南瓜の他にも色々な種類のコロッケを作ろうと思うの。シンプルな芋コロッケ、南瓜、コーンクリーム、ツナマヨあたりがいいかしら」
 早くも頭の中で何を作るか考える縒。
 ここに食材は色々と揃っている以上、どれも作る事は出来るはずだ。
「お前らが何を考えてるのかは知らないけど、アタシがただ黙って見てるとでも思ったかい? そら、影絵のドラゴンよ……行きな!」
 だが当然、それを静観している魔女ではない。
 すぐさま影絵のドラゴンを呼び出し、縒のいるキッチンを襲わせる。
 早くもピンチか!?
「ほいっと、悪霊退散☆ あっ悪霊じゃなかったごめんねてへぺろ」
「な、結界だって!? ええい、生意気だねぇ!」
 ……が、影絵のドラゴンはキッチンの直前で動きを阻まれる。
 こんな事もあろうかと、縒は『繍(ヌイトリ)』でキッチンに破魔の力を籠めた結界を展開していた。
 相手は無敵の力を持つドラゴン故、結界はそう長くは持たないだろうが……調理が終わるまで持ってくれれば十分であった。
「よーし、手早く作るよー」
 一人気合を入れ、縒はキッチンの食材庫から材料を取り出すと調理を始める。
 無論、揚げる際には『おいしくな~れ☆』と魔法の呪文を唱えるのも忘れない。
 なんだかUDCアースとかにあるメイド喫茶みたいなノリですね!

「さあ、揚げたてアツアツのコロッケを召し上がれ」
 無事調理を終え、縒は皿にたっぷり乗せられたコロッケを魔女のテーブルに置く。
 因みに当の魔女はと言うと……料理が出来上がった直後に攻撃が強制的に中止され、自分のテーブルに戻っていった。
 どうやら無敵の魔女でもこの国の法則は絶対のようだ。
「ま、まさかこれが狙いだったとはね……はむ……」
 そして出来立てのコロッケを口にすると。
「ほう、ただ芋コロッケだけでなく、コーンクリーム、ツナマヨ、そして南瓜まで用意するとは大したモンだねぇ。単に一種類では飽きてしまいがちなところへ、複数の味で楽しませるとは考えたじゃないか」
 唐突に饒舌になってコロッケを評する魔女。
 きっとこれもこの国の法則なのだろう。
「ンンッ、やはりコロッケは揚げたてが一番! ……ハッ、アタシは一体何を!?」
 最大の称賛、そして我に返る魔女。
 縒の放った一品目は幸先のいい一食目となったようだ。
「はむはむ……うん、やっぱり南瓜コロッケ、美味しいね」
 あっ、縒の方も早速味わってるようですね!
 やっぱり自分の作った物は美味しい物ですなあ。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
『こういう国』にはぴったりの方ですねぇ。
それでは、始めましょう。

【截相】を使用、全ての『祭器』に『空間破壊効果』を付与しますねぇ。
この状態の『FBS』で『魔女さんとの間の空間』を切り裂けば、『紫の雲』が私に届くのを遮断出来るでしょう。

その様にして時間を稼いだ上で[料理]開始ですぅ。
現状の私の服装と、相手が『魔女』ということで、洋風の品が良さそう、ということで『アクアパッツァ』等如何でしょう?
『鯛』『鱸』等の白身魚、『ムール貝』や『アサリ』等の貝類に加え、『プチトマト』『グリーンアスパラ』等の野菜類も欠かせません。
残ったスープは『バゲット』につけてお召し上がり下さいませ。



●二品目:アクアパッツァ+α
「『こういう国』にはぴったりの方ですねぇ。それでは、始めましょう」
 今度はどんなヤベー奴が来るか、ある程度覚悟をしていたるこるであったが、話に聞いていた魔女は文字通りの魔女であった。
 見た目はよくあるおとぎ話に現れる、いかにもな感じの悪そうな魔女……大鎌から放たれる紫色の煙が、なんとも悪役さを引き立てている。
「くそ……さっきは攻撃を防がれたが、アタシにはこう言う手だってあるのさ!」
 魔女がそう言うと、大鎌から漂う紫色の雲がより濃くなって周囲に広がっていく。
 もしアレを吸い込んでしまえば、るこるとてタダでは済まないだろう。
「なるほど、そう来ましたかぁ。でしたら……」
 るこるは慌てる事なく、『豊乳女神の加護・截相(チチガミサマノカゴ・ヒキサカレシツナガリ)』を発動させると自身の装備品が輝き出す。
 その後、浮遊武装のFBSが魔女の周囲の空間を飛び交う。
「何のマネだい? アタシは無敵、そんな攻撃が通用……ン、ンン?」
 ふと、魔女は周囲の空間が異様な状態にある事に気付く。
 まるで『空間その物が引き裂かれ、別の次元に繋がってしまった』ような状態。
 そのまま紫色の雲が引き裂かれた空間へと流れ込んでいく。
「これなら届きそうにありませんねぇ。さ、今の内に完成させましょう」
 先に使った截相は『全ての攻撃に空間破壊効果を付与する』ユーベルコード。
 空間を引き裂く事で有害な紫の雲を遮断してしまおう、と言うのが狙いであった。
「……そ、そう言う事か! やってくれたねぇ……!」
 それから少し経って、魔女もその狙いに気付き悔しがる。
 ヘタに引き裂かれた空間に手出ししては、自身も吸い込まれてしまい戻って来られないからであった。
 こうして、一切邪魔の入らない状態でるこるは落ち着いて調理を進めていく……

「こちら、アクアパッツァになりますぅ」
 二品目をテーブルに置いた直後、空間は元に戻り魔女は再び席に戻ってきた。
 因みに何故これにしたのかと言うと、相手が魔女である事。
 そして今のるこるの衣装がシスター服(大分キツい)である事から、洋風の品が良さそうと思ったからだそうな。
「……ふむ、ふむふむ。新鮮な魚介類、そして野菜も加わってヘルシーこの上ない品だねぇ。これはどんどん食が進むよ!」
 一口、二口では止まらず魔女はアクアパッツァを口にする。
 あっと言う間に皿が軽くなっていき……
「今まで人しか喰ってこなかったが、これもなかなか……おっと、もう喰い尽くしちまったかい」
「残ったスープは『バゲット』につけてお召し上がり下さいませ」
 と、ここでるこるがバゲットを追加する。
 まさかの二段構えである。
「……おお、おお! なるほど、こう来るとはねえ!」
 スープを付けたバゲットを口にした魔女が笑顔になる。
 ……元々あの悪人面なので、大分ヤバそうな顔なのは置いておくとして。
「まさに味の変化球って奴だね! これならアタシもまだまだオウガとして暴れられそうだよ!」
「いえ、これ以上暴れられては困るのですけど……」
 るこるがもっともなツッコミを入れる。
 ともあれ二食目も魔女の心を掴んだのは確かであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

サージェ・ライト
ふっ、危うく(社会的に)死ぬところでした
証拠隠滅したので大丈夫です
そして記憶を封印することで私復活!
恥ずか死の原因になった魔女は許しません!(八つ当たり)

さて料理ですね
魔女の攻撃をどうするかと言うとこうです
かもんっ!『ファントムシリカ』!

キャバリア呼び出して盾にします
「シリカ、ミニシリカ、そのドラゴン、ボディプレスで拘束しておいてください」
私が乗ってないから戦争は無理でも
取り押さえるくらいなら出来るはず

私は料理しまーす
アレですねここはお米パワーですね
おにぎりおにぎり♪
中の具は梅干しと昆布と鮭とミートボール!
えへへ美味しいですよね

バッチリ気持ちを込めて握りますよ
さあ召し上がれ!

※アドリブ連携OK


オル・フィラ
ご注文はおにぎりですか?
…他のものを作れと言われてもお断りしますが

オウガ・オリジンに喰らわせたアレ以上を目指したいところですが、厄介な状況ですね
無敵状態の敵を撃ったところで無意味でしょうし、ここは大惨事を発生させて時間稼ぎです
まずはあのいかにもな感じの大釜、他にも怪しげな薬品棚や書棚があれば優先して狙いましょう
【泥流弾】を撃ち込んだら一体どうなってしまうのか、心が躍りますね
魔女がこちらを攻撃するどころではないくらいまで乱れ撃ち終わったら、調理開始です

同じ水量と火加減でも、その日の気温や気圧によって加熱時間を変えていかないと良い具合にならないんです
こう見えて奥が深いんですよ、炊飯って



●三品目:おにぎり(色々)
「ふっ、危うく(社会的に)死ぬところでした」
 先の戦いで精神的ダメージを受けつつも、ダイナミック証拠隠滅を済ませたサージェが復活する。
 さすがに(マスタリング済の)逆バニーは色々な意味でヤバかったようだ。
「そして記憶を封印することで私復活! 恥ずか死の原因になった魔女は許しません!」
 なんたる八つ当たり!
 まあ結果的には大体魔女が悪いから、もうそれでいいんじゃないでしょうか。
「ご注文はおにぎりですか?」
 一方で、有無を言わさぬプレッシャーを放つオル。
 と言うか魔女に対する第一声がそれって。
「……他のものを作れと言われてもお断りしますが」
 いや君、ブレないな!(知ってた)
「あ、いいですよねおにぎり。お米パワー! ……ってな感じで」
「ええ、おにぎりこそ至高です。まさに世界を救う存在です」
 そして変なところでサージェとオルが意気投合!
 いや、いいのかこれは……いいかな?
「ふむ……そうなれば、ここはおにぎりを作るしかないですね?」
「奇遇ですね、私もそう思っていたところです」
 無言でピシガシグッグッをする二人。
 おにぎりで……通じ合っている……!

「……ハッ!? い、いかん……また飯を食わせられていた!?」
 あ、魔女が我に返ったみたいですよ。
「……お前達が一体何のつもりでアタシに飯を食わせているのかは知らないが、これ以上好きにさせる訳にゃいかないねえ……!」
 魔女が再び念じると、影絵のドラゴンが現れる。
 例え影絵の存在とは言えど、強大なドラゴン……厄介な相手だ。
 どうにかして攻撃を耐え凌ぎ、料理を済ませなければ勝ち目は無い。
「はっ……オルさん、来ます!」
「はい、まずはアレを何とかしないといけませんね」
 迫り来る影絵のドラゴンを前に、緊張が走る。
 無敵の存在である以上、攻撃が通用しないのは分かっている。
 では、どう対処すべきか?
「せめて相手の足止めだけでも出来れば、おにぎりを作る時間は取れますが」
「足止め……足止め……そうだっ!」
 ピコーンと何かを閃いたサージェ。
「かもんっ! ファントムシリカ!」
 サージェが呼び掛けると、虚空から突然何かが現れる。
 出てきたのはサージェのサイキックキャバリア『ファントムシリカ』であった。
「シリカ、ミニシリカ、そのドラゴン、ボディプレスで拘束しておいてください」
 命令を受けると、ファントムシリカに宿る魂のアバター・シリカが機体を動かしドラゴンに格闘戦を挑む。
 身長5mのサイキックキャバリアによる足止めは実際有効であり、上手い具合にドラゴンの進攻を食い止めているようだ。
「上手い足止めです。なら、私の方もダメ押しと行きましょう」
 一方、オルも何かを思い付いたらしく魔女に向けてMUD-CPを向ける。
「なんだい? アタシにそんな物が通用するとでも……」
「ええ、効かない事は分かっています。でも、それ以外なら?」
 オルが泥流弾を放つ。
 ただしそれは魔女ではなく、大釜や周りにある怪しげな薬品棚や書棚に向けてだ。
 弾丸が無慈悲に大鎌に穴を開け、薬品棚が砕け散り、書棚に無数の穴が開く。
「ぎゃあぁぁぁ!? お、お前ッ!? なんて事を!?」
 さすがにオルの破壊行動までは予想出来なかったらしく、魔女が取り乱す。
 いくら無敵の魔女であっても、周囲の物までは不滅ではなかったようだ。
「搦め手も立派な戦術と学びました。効果は抜群のようですね」
 更に泥流弾を撃ちまくり、オルは破壊活動を続ける。
 なんたる容赦の無さか!
 さすがの魔女も、これでは妨害攻撃どころではない!!

「これで向こうは暫く邪魔出来ないはず。今の内におにぎりを作りましょう」
「そ、そうですね……今がチャンスですね!」
 サージェはオルの無慈悲っぷりに少し恐怖しつつ、食材庫から米と具材を用意すると米を研ぎ炊飯窯に入れ、アリスラビリンス謹製である魔法の炊飯器にセット。
 今回は時間の都合上と言う事もあり、早炊きを選択する。
「同じ水量と火加減でも、その日の気温や気圧によって加熱時間を変えていかないと良い具合にならないんです」
「おぉー……」
「こう見えて奥が深いんですよ、炊飯って」
「勉強になります!」
 オルの炊飯知識に感心するサージェ。
 覚えておけば、今後はもっと美味しいおにぎりを口に出来るやもしれない。
「魔法の炊飯器の使い方は前の戦争で理解したつもりです。ここから蒸らす時間を調整して……」
「それじゃあ、その間に私は具を色々準備しますね!」
 ……キッチンの近くでシリカとドラゴンがプロレスをし、魔女はオルに破壊された品々の後片付けをしていく中で、二人はおにぎりの用意を進めていくと言う全体的にカオスな光景が繰り広げられていく。
「中の具は梅干しと昆布と鮭とミートボール!」
「どれも王道で、特に鮭は外せませんね。ミートボールは初めてですけど」
「たまにはこう言うのもいいかなって!」
 アツアツのご飯に具を入れ、二人がせっせとおにぎりを量産する。
 一つ、また一つおにぎりが出来ていき……
「これでよし、と……一通り出来ましたね。オウガ・オリジンに喰らわせたアレ以上の物になっているはずです」
「気持ちも込めて握ったし、きっと美味しいですよね!」
 ……皿の上にはおにぎりの山が積み上がっていた。
 これはなかなか壮観である。
「さあ召し上がれ!」
「美味しい以外の発言は認めません」
 そしてドン、と魔女のテーブルにおにぎりの山を置く。
 ご飯が炊き立てもあってか、湯気が立ち上っているのが分かる。
「こ、これはまた沢山作ったねえ……」
 片付けを中断し魔女がおにぎりの山を見上げると、その一つをパクリ。
「ほう、これは鮭かね。まさに王道の味だねえ」
「当然です。鮭おにぎりこそ頂点です」
 硬い信念を胸にオルが断言する。
「で、こっちは……おお、昆布かい。これも定番と言えるねえ」
「もちろん食べやすいサイズに切ってありますよ」
 こちらはサージェの配慮が効いている。
「ふんふん、これは……ミートボール? 使ってるのが人肉ならもっと良かったんだが、悪くはないね。んで、これは……お、おぉッ、すっぱい……!」
 ミートボールで物騒な事を口にした後は梅干しおにぎりを引いたらしく、魔女が口をすぼめる。
 そうして尚もおにぎりの山を崩し、少しずつ食べ進めていく魔女。
 ……このオウガの胃は底無しなのだろうか?
 ただ、美味しい料理を口にし続けている効果は出てきているらしく、ある程度食べたところで魔女が欠伸をし出した。
 腹いっぱいで眠くなった……と、言う訳でもなさそうだ。
「それにしても、あの魔女も大した食べっぷりですね」
「でも、おいしく食べてもらっているのは悪い事じゃない……ですよね?」
 魔女の様子を見ながら自分達用のおにぎりを食べていたオルとサージェが、そんな事を口にする。
 魔女の最後の晩餐は、まだまだ続く……

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

千代月・陽華
この大鍋は出来損ないです
食べられませんよ
と言って唐突に魔女さんが掻き回している(っぽい)鍋をディスります

さらに
明日また来てください。本物の鍋料理をご馳走しますよ
と言って、明日までの時間を稼ぐのです!

え? 魔女さん明日まで待ってくれない?


たまには真面目にユベコを使ってみるのです
降魔化身法で身体を超強化して、攻撃を耐えつつレッツクッキング!
でも、化身法の代償で、流血とかしながらキッチンに立つのです

これは…ちょっと指の先を斬っただけでございます! 唾を付けておけば治るのです!(吐血しながら)

しかし、ご飯を断れなくて無敵が解けるってクー・フーリンみたいですね
それに因んで、犬肉の炒め物を作るのです



●四品目:(犬)肉の炒め物
「この大鍋は出来損ないです。食べられませんよ」
 唐突に陽華が魔女の大釜(三品目の際に破壊活動で穴を開けられたため、応急修理済み)をディスり出す。
 いきなりナニを言い出すんですかね!?
「は? いや、この釜はそもそも調合とかそう言うのに使う訳であって……」
「明日また来てください。本物の鍋料理をご馳走しますよ」
 困惑する魔女、訳の分からない事を口にする陽華。
 全く会話が噛み合ってないんですがそれは……
 と言うか明日まで時間稼ぐって、どう見ても不可能ですやん。
「え? 魔女さん明日まで待ってくれない?」
 どう考えなくてもそうです本当に略。
「……ならば仕方ありません、ここは降魔化身法を使い耐え忍んでみせます!」
 急にシリアスモードになってもさっきのアレで台無しだよ!?
 などと言いつつも陽華は本当に降魔化身法を使い身体を超強化!
 ……なんですけど、魔女のSPDの攻撃方法って確か……
「ええい、さっきから訳の分からない事を! これでも喰らいな!」
 魔女が魔法の杖を手に、変化魔法をビビビと放つ。
 それを攻撃を耐え忍ぶと宣言した陽華にヒット!
「め、めぇー……」
 なんてこった、陽華が子羊になってしまったぞ!
 なお小鳥か子豚も選択にありましたが、三分の一判定で子羊になりました(メタネタ)
「……ハッ!? 今のが魔女の攻撃ですか!? これは厄介です……」
 が、超強化が幸いしてか、僅か数秒で解除され元に戻る陽華。
 こんなノリで調理は出来るのか!?
「いえ大丈夫です、勝つためならばやってみせまゴフッ!?」
 陽華さんが吐血した!
 降魔化身法の代償で流血だが、何故か吐血だ!!
「これは……ちょっと指の先を斬っただけでございます! 唾を付けておけば治るのです!」
 いやそれどこの話じゃないよね!?
 相手側からは変化魔法が飛んできては喰らって子羊になって妨害されたりしてるけど、これ本当に完成するんですか!?
「これも楽しいハロウィンのためです、このくらいなんて事はめぇー」
 子羊変化混じってるよーッ!?
 あの、これどうなっちゃうんですかね……?

「と言う訳で、こちら肉の炒め物です」
 ……何故完成しているのさ!?
 まあ、なんやかんやあって判定は成功でしたからね……そう言う事にして下さい。
 そう言えば、なんで肉の炒め物になったんです?
「ほら、ご飯を断れなくて無敵が解けるってクー・フーリンみたいじゃないですか。それに因んで、犬肉の炒め物と言う事で……」
 これ犬肉なん!?
 なんでこんな物も食材にあんのさ!?
「食材庫になんでもあると聞いて探したらありました」
 アッハイそうでしたね。
 あ、ところで魔女が実食するようですよ。
「ふむ、肉の炒め物ね。さっきまでは米物ばかりだったから、そろそろ肉が食べたいと思ってたのさ」
 と、言うと魔女はスプーンで一口。
「ン? この肉の味、何か普通のと違うね?」
 どうやら違いが分かる魔女は一口で肉の違いに気付いたようです。
「使っているのは謎の肉でございます。美味しいでしょう?」
「何だかよく口した事のあるような味だねえ。アタシの好みを分かってるじゃないか」
 魔女がうんうんと満足げに頷く。
 ……人肉以外にも犬肉とか喰ってたんですかね、こいつ?
 ともあれ、陽華の(ある意味ハチャメチャ)料理も魔女を満足させる事が出来た。
 次なる料理は果たして何が出てくるのか……?

成功 🔵​🔵​🔴​

カシム・ディーン
さて…お料理ですか

【属性攻撃・迷彩】
光属性を己とダイウルゴス軍に

光学迷彩で存在を隠し

ダイウルゴス軍
まず十体まで合体して強化
【情報収集・視力・医術】で魔女の動きと狙いの把握
更に動きの癖からどういう攻撃が来るかの分析

ダイウルゴス達で妨害かつ料理中の防衛!

そして更に大事なのは
極上の食材の捕捉と把握
【料理】

今回は贅沢盗賊シチューにしますか
和牛もありますね
野菜もごろごろにして
丁寧にしっかり煮込みます

特性デミグラスを作ってと
お肉は口の中で蕩ける味わいに

ダイウルゴス達の文明にも料理を浸透させてやります(心を籠め?

僕は快楽主義者ですからね
舌の快楽も求めるとしましょう

きちんと味見してしっかりと調整し

召し上がれ



●五品目:贅沢盗賊シチュー
「さて……お料理ですか」
 カシムは食材庫に目を向ける。
 その中にはUDCアースで昔流行った料理番組ばりに、様々な食材が冷蔵(一部は冷凍)保存されていた。
「これだけあると悩みますね。作ってみたい物が色々と……」
 うむむ、と真剣にあれこれ考える。
 因みに現在彼とお供である小型ダイウルゴス達は光学迷彩で存在を隠し、魔女の目を完全にごまかしている。
 姿が見えなければどこへ攻撃を向ければいいか分からないため、実際有効な手だ。
 更に小型ダイウルゴス達は事前に十体まで合体して強化されており、先に仲間達との交戦の様子をじっくりと観察、動きの把握に努めていた。
 これが魔女の対策のようだ。
「よし、決めました。今回は贅沢盗賊シチューにしますか」
 それはひょっとしてシーフ繋がりだから……ですかね?
 ともかく作る物を決めたカシムは手早く必要な物を持ち出し、キッチンへと運ぶ。
「まずは野菜の仕込みからですね。大きめに刻んで……」
 包丁を手に、野菜を切ろうとするカシムであったが、さすがに一人でにキッチンが稼働している様子に魔女も気付いたらしく……
「ハッ!? なんであそこのキッチンが使われているんだい!? まさか、猟兵が姿を消して何かやろうと……!?」
 すぐに魔法の杖をカシムのいるキッチンへ向け、変化魔法をビビビと放つ。
 攻撃が飛んでくる事はあらかじめ予測出来ていたので、カシムは難なく避ける事は出来たがこのまま妨害を受け続けては調理が進まない。
「ダイウルゴス達、今こそ魔女の妨害と僕の防衛を!」
 カシムが呼びかけると、合体ダイウルゴスが魔女に奇襲を仕掛ける。
 さすがに見えないところからの攻撃は予測不可能だったらしく、魔女は攻撃の手を逸らされてしまう。
「くそ、どこからだい!? アタシの邪魔をする奴は許さないよ!」
 このままではカシムを攻撃するどころではない。
 魔女は必至に辺りを見渡しつつ、光学迷彩で見えない合体ダイウルゴスを警戒する。
「……さて、味の方は、と。ダイウルゴス達の文明にも料理を浸透させてやります」
 攻撃が飛んでこなくなったのをいい事に、カシムがじっくりとシチューを調理する。
 時折味見をしつつ、心を込めて出来栄えと味の調整は念入りに行っていく。
「僕は快楽主義者ですからね。舌の快楽も求めるとしましょう」
 何とも意味深な発言ですね!
 そうしていく内に、鍋からはいい匂いが漂ってきて……

「こちら、贅沢盗賊シチューです。どうぞご賞味下さい」
 カシムの差し出した皿には和牛を用いた特性デミグラスソースが色濃く輝き、盗賊らしいワイルドさを押し出したごろごろ野菜の入ったシチューで満たされていた。
 見た目からしても美味そうだと言うのに、匂いが食欲をより刺激する逸品だ。
「ぜえ、ぜえ……これは、なかなか……美味そうじゃあ、ないかい」
 シチューが出来るまでの間、合体ダイウルゴス相手に小競り合いを続けていたのか、席に着いた魔女は割とお疲れ気味の様子であった。
 スプーンでシチューを掬い、まずは一口。
「む、むむッ! このデミグラスソースの濃厚な味わい……しかも使っている肉にもこだわったと見たけど、どうなんだい!?」
「もちろんです。極上の食材を選びましたからね」
 得意げに答えるカシム。
 極上の食材の捕捉と把握を入念に行った結果だ。
「こっちの野菜にも味がよく染み込んでいて、これはいいものだ! ふあぁ……」
 魔女がカッと目を見開き美味いと宣言すると、大きな欠伸を一つ。
 美味しい料理による攻撃は着実に効いてきているようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐伯・晶
釈然としないルールではあるけれど
勝つ為には仕方ないね
早く終わらせてこの仮装から着替えたいし

影絵のドラゴンか
外だったら強かったかもね
館の中じゃ大した大きさにはできないから
強さなんてしれてると思うよ
場所が悪かったね

使い魔達に頼んで料理する時間を稼ごう

偽物のドラゴンなんかに負けないのですよー

料理といってもキャンプで作るくらいしかできないんだよね
そうだなぁ、パエリアを作ってみようか

具材は貝とエビと野菜と茸にしようか
本格的なんじゃなくてパエリアの素使うんだけどね

具材を炒めてお米を炒めて炊き上げるよ

この衣装だとやりにくいけど
神気で上手く防御して汚れや火がつかないようにしよう

出来上がったら魔女に食べさせるよ



●六品目:パエリア
「釈然としないルールではあるけれど、勝つ為には仕方ないね」
 次が料理で戦うと言う事で、晶は肩を竦めつつキッチンに立つ。
 この国の法則は本当にどうなってるんだろうと思うが、オウガ・オリジンの現実改変ユーベルコードが大体の原因だから仕方ない。
「……早く終わらせてこの仮装から着替えたいし」
 そしてぼそっと一言。
 そう言えば、まだそのモノクロゴシック衣装のままでしたね!
「うう、いかん……眠くて判断力が鈍ってきた……。猟兵め、まさかアタシに飯を食わせ続けてきたのは、これが狙いだって言うのかい……? だが、まだアタシは負けてないよ! さあ行けドラゴン!」
 魔女は影絵のドラゴンを創造し、晶へとけしかける。
 まだ奴には戦えるだけの元気は残っているようだ。
「影絵のドラゴンか、外だったら強かったかもね」
 しかし、晶は冷静に能力の疑問点を口にする。
「館の中じゃ大した大きさにはできないから、強さなんてしれてると思うよ。場所が悪かったね」
「う、うぐ……!」
 なんと冷静かつ的確な指摘か!
 魔女の方もその指摘を受け、何も言い返せない。
 無敵の能力を持つドラゴンの力がみるみる弱体化していく。
「この程度なら使い魔達でも抑えきれるかな。さ、もう一仕事だよ」
「偽物のドラゴンなんかに負けないのですよー」
 晶は引き続き式神白金竜複製模造体の使い魔を用い、ドラゴンの足止めを命ずる。
 その間に調理をしてしまおうと言う事らしい。
「料理といってもキャンプで作るくらいしかできないんだよね……そうだなぁ、パエリアを作ってみようか」
 少し考えた後、晶はパエリアを作る事に決めたようだ。
 パエリアはなかなか難易度の高い料理ではあるが、さて……?
「具材は貝とエビと野菜と茸にしようか。本格的なんじゃなくてパエリアの素使うんだけどね」
 そう言うと、食材庫から具材とパエリアの素を取り出す。
 素なんてあったのかと思うやもしれないが、ある物はあるのだから仕方ない。
 具材を切り、油を敷いたフライパンでざっと炒めていく晶。
 ……あ、そう言えばその衣装のままで料理って大丈夫なんです?
「この衣装だとやりにくいけど、神気で上手く防御すれば……」
 大丈夫そうですね!
 と言うか便利ですね、神気!

「はい、と言う訳でパエリアだよ」
 大きなパエジェーラに入った黄色い炊き込みご飯がテーブルの上に置かれる。
 もちろんご飯の上にはエビ、野菜、茸がふんだんに乗っているのは言うまでもない。
「ほう、ほうほう……まず真っ先に黄色いご飯が目を引くけど、他にも主張の激しいエビや野菜、茸も負けていないようだねえ」
 皿に乗せ、魔女が早速口にする。
「むむ、こいつは具材の旨味が効いてるじゃないか。さぞいいダシを取ったに違いない……んんー、こいつは美味い、美味いよ!」
 夢中でどんどん食べ進んでいく魔女。
 奴の中では珍しい料理だった事もあるのか、スプーンの手が止まらないようだ。
「そしてこのおこげの部分、この部分も美味じゃないか!」
 妙に通な部分にも気付く魔女。
 実際パエリアはおこげの部分も美味しいとか言うそうですね。
「むー、美味しそうなのですよー……」
 その一方で魔女の食べっぷりを見て、使い魔達が垂涎している。
 さっきバーガーやチキン食べてたけど、まだ足りないんですかね!?
「はいはい、そう来ると思ったからみんなの分も今から用意するよ」
「わーい!」
 やれやれとキッチンへと戻っていく晶、喜ぶ使い魔達。
 これは頑張ったご褒美……って事でいいんでしょうかね?
「うん、そう言う事にして」
 だそうですよ!

成功 🔵​🔵​🔴​

栗花落・澪
【料理】なら任せて!
魔女さんの年でも食べやすそうな…
そうだ、錦玉羹にしよう!

作り方も簡単
煮溶かした寒天に砂糖と水飴を入れて
足元に生成した★花園から食用花を摘み軽く塩漬けにしてから
寒天に混ぜ入れ追加で煮詰め
型に流し入れて冷やすだけ!

影絵は光で消えるじゃんね
妨害は光魔法の【属性攻撃】や
工程を炎や氷魔法の冷気で補い時短しながらの【空中戦】退避で対処

ていうか操ってるの魔女さんなら直接【おねだり】
もう少し待ってて?

完成したら満面笑顔でプレゼント
僕の自信作、召し上がれ♪

え、うさぎ?
……忘れてた…
や、あの、見ないでくださ…でも料理は食べて…
勝ち負けより…僕の料理で喜んでもらえたら嬉しいじゃん…?(もじもじ


榎・うさみっち
フッ、俺の料理の腕前披露のお時間だな!
ふむふむ、相手はおばあちゃん
ならば味付けが濃すぎるものや
噛みにくい、飲み込みにくいものは
控えておいた方が良さそうだな
よく見ると前歯取れてるし

などなど考察し、作ることに決めたのは…
栄養満点!具だくさん豚汁!
全然ハロウィン感無いけど気にするな!

うさみっちの!何分かクッキング~♪

豚バラ肉、大根、人参、ごぼう
長葱、里芋、こんにゃく…
しっかりじっくりコトコト煮込んで~
色どりも華やかな豚汁の完成!
おばあちゃん、これ食べて長生きしてね…
いや、倒すために作ったんだけどな

攻撃への対処はデビみっち軍団に任せた!
デフォルトでハロウィンぽい見た目だし!
報酬は豚汁の余りだ!



●七品目:豚汁と錦玉羹
「料理なら任せて!」
「フッ、俺の料理の腕前披露のお時間だな!」
 二人揃って得意気に宣言する澪とうさみっち。
 彼らは過去に出撃した事件で料理の腕を振るった事は何度もあり、最早手慣れていると言ってもいいだろう。
 ある意味、大分安心出来そうな組み合わせですね!
「さて、魔女さんが相手な訳だけど……相手はお婆ちゃんなんだよね」
「ふむふむ、相手はおばあちゃん……ならば味付けが濃すぎるものや噛みにくい、飲み込みにくいものは控えておいた方が良さそうだな」
 ここまで魔女は割と色々な物を食べていたが、敢えてその辺りを配慮するとは!
 どっちにしても倒す事になるけど、武士の情け的な感じなんでしょうかね。
「よく見ると前歯取れてるし」
 あっ、そう言えばそうだった!
 その指摘があるまで気付かなかったぞ……やるな、うさみっち!
「うーん、魔女さんの年でも食べやすそうな……そうだ、錦玉羹にしよう!」
 澪がピコーンと閃いたかのように、作る物を決定する。
 因みに錦玉羹(きんぎょくかん)とは寒天と水を煮溶かし、砂糖を加えて作った和菓子であり、見た目的にも涼やかなお菓子の事だ。
 食後のデザート的な感じなんでしょうかね!
「ほう、つゆりんはお菓子で行くのか。そうなれば俺は……うーん、うーん」
 魔女が食べやすく適切な物はないだろうかと、うさみっちも頭を悩ませる。
「よし決めた。俺が作るのは栄養満点! 具だくさん豚汁! ……全然ハロウィン感無いけど気にするな!」
 豚汁……そう言えば汁物ってここに来て初めてですね!
 二人は早速作業に入ろうとするが、当然のように元凶は最後まで喰らい付いてくる。

「さ、させないよ! アタシだってむざむざやられる訳にゃいかないからね!」
 ここまで様々な料理を口にし続け、腹がキツくなってきた魔女が悪あがきとして影絵のドラゴンを呼び出す。
「うおっと、アレを相手にするのはちょっと面倒だな!」
「うん、先になんとかしなきゃだね」
 のっしのっしと迫り来るドラゴンを前に、二人は急ぎ対策を講じる。
「よーし、こんな時にはデビみっち軍団だ! 見た目的にもハロウィンとマッチしてそうだし!!」
 うさみっちが『よにもおそろしきデビみっちサモン(ウサミノ・サタモ・カネシダイ)』でデビみっち軍団を召喚……って、そんな理由でいいの!?
 いやまあ確かにデビみっち軍団の見た目は悪魔の仮装してますけど!
「おうおうハロウィンだから俺らを呼び出したのかー?」
「まあ、そんなところだ! さて、早速だがお前達にはあのドラゴンを足止めして欲しい! 報酬は今作ろうとしている豚汁の余りだ! ……お菓子じゃなくてすまんが、どうだ!」
 いや、さすがに余りとか言っちゃうのってどうなんですかね!
 デビみっち軍団もさすがにこれには首を縦に振るかは……
「ほう、豚汁か。悪くないな! じゃあ、美味いとこはちゃんと残しとけよ!」
 えーッ、契約成立しちゃってるよーッ!?
 ナンデ!?
「うさみっち君の料理は美味しいもんね。僕にも分かるよ」
 うんうんと澪が頷く。
 なるほど、それなら納得出来る……の、か?
「……とは言え、僕だけ何もしないって訳にもいかないし、ちょっと手助けしてくるね」
 そう言うと、澪はふわりと背中の羽で浮かび上がりドラゴンと対峙する。
「影絵は光で消えるじゃんね……えいっ!」
 ペカーと澪は光魔法を浴びせると、光を受けた事で影の大きさが縮みドラゴンの力が弱まっていく。
 これならデビみっち軍団も互角以上で抑えられる事だろう。
「……よっと、これならデビみっち君達も少しは楽になるかな?」
「つゆりん、センキューな! よーし、早いとこ完成させようぜー!」
 邪魔も入らなくなったところで、早速二人は作業を開始するのであった。

「うさみっちの! 何分かクッキング~♪」
 子泣きみっちモードのままエプロンを付けると言う状態で、うさみっちがカメラ目線を意識しつつ料理を始める……って、初手からアバウトなタイトルっすね!?
「用意するのは豚バラ肉、大根、人参、ごぼう、長葱、里芋、こんにゃく……これらを今回はおばあちゃんでも食べやすい大きさに刻むぜー」
 シュバババッと小さい体で包丁を振るう様はまるで剣豪のごとし。
 具材が細切れに変わっていく。
「豚バラ肉は中火で炒め、その後は水を入れた鍋に刻んだ野菜と合わせて投入、そしてダシを入れて、しっかりじっくりコトコト煮込んで~」
 後は待つだけですね!
「途中でアク抜きや、ひと煮立ちした頃に味噌を入れるのも忘れちゃいけないぜ!」
 ビシッと決めるうさみっち……凄い徹底ぶりだ!
 こうなれば豚汁は完成を待つのみだ。
 一方、錦玉羹を作る澪はと言うと、既に材料のセットを済ませた後のようだ。
「錦玉羹の作り方は簡単。煮溶かした寒天に砂糖と水飴を入れて……」
 と、ここで澪は足元から何かを取り出す。
 取り出したのは……花?
「これは僕が足元に生成した食用花。摘んだ物を軽く塩漬けにしてから、寒天に混ぜ入れ追加で煮詰め……後は型に流し入れて冷やすだけ!」
 なるほど、見た目にもこだわると!
 因みに生成した花は澪の聖痕が生み出した物だそうです。
 こんな時にも使えるとは便利っすね!
「後は完成まで待つだけだな!」
「時短で工程を炎や氷魔法の冷気で補ってるからね。あとちょっとだよ」
 デビみっち軍団も弱化したドラゴンを足止め出来ている以上、何とかなるだろう。
「ええい、まだだ! まだアタシがいるよ!」
 ……だが、魔女が直接邪魔をしようと自ら遂に乗り込んできたではないか!
 なんとしぶとい奴か!
「……魔女さん、もうちょっとで出来るからもう少し待ってて?」
 しかしそこへ澪の『おねがい♡(オネガイ)』で魔女を誘惑。
 きゅるるん♡と言う音がしそうなおねだりで魔女の心を打つ!
 なんとあざとい男の娘か!!
「う……そ、それなら仕方ないね……」
 そして案の定、魔女は誘惑に負けてしまい引き下がる。
 こんな可愛い(男の)娘からおねだりされては勝てないからね、仕方ないね。
 完全に邪魔も入らなくなった事で、後は料理の完成を待つだけとなるのであった。

「豚汁の完成だぜー!」
「僕の自信作、召し上がれ♪」
 二人の満面の笑顔でうさみっちの豚汁、澪の錦玉羹が魔女のテーブル席に出される。
「おお、待ってたよ! ふんふん、これはスープかね? そしてこっちは……きれいなお菓子じゃないか」
 うむ、と頷く魔女。
「それじゃ、まずはスープの方からね。……野菜がたっぷり、それでいてアタシにも食べやすい大きさになってるとはねえ。わざわざ悪いねえ」
 魔女がずずずと豚汁を啜り、具を口にする。
 配慮が行き届いている辺りも評価したようだ。
「いやあ、美味いねえ! このスープ、気に入ったよ!」
「おばあちゃん、これ食べて長生きしてね……いや、倒すために作ったんだけどな」
 言ってる事が矛盾してますね、うさみっちさん!
 ……こいつがせめて敵でなければ良かったんですけど。
「そしてこのきれいなお菓子は……透明な中に花が混じっているのかい? よく作ったモンだねえ」
「もちろん食べられる花だから安心してね」
「わざわざ悪いねえ……ところで、これはうさぎの格好しながら作ってたのかい?」
「……へ?」
 ふと澪が自分の姿を確認する。
 はい、まだバニー姿ですね!
「……忘れてた……や、あの、見ないでくださ……でも料理は食べて……。勝ち負けより……僕の料理で喜んでもらえたら嬉しいじゃん……?」
 急に赤面しながらもじもじする澪。
 なんとあざとい……つゆりん、君そーゆーとこやぞ!
「このお菓子も程良い柔らかさで……うぅん、なんだか、眠くなって……」
 澪の錦玉羹を口にした直後、魔女は遂に眠気が限界に達したのか、テーブル上に突っ伏して眠ってしまった。
 無敵状態解除である。
「……魔女さん、寝ちゃったね?」
「ああ、後は倒すだけだな! よしデビみっち軍団、一思いにトドメだ!」
「よっしゃ、豚汁のために……ちねー!」
 デビみっち軍団が三叉槍による包囲ツンツン攻撃を見舞うと、魔女の体が消滅。
 これでようやく魔女討伐完了である。

 ……こうしてハロウィンの国の一つを奪取する事が出来た猟兵達。
 当日はみんなで楽しいパーティーを迎える事が出来るのか?
 それはその日までの彼らの活躍にかかっている……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年10月26日


挿絵イラスト