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【Q】ハッピー・ハロウィン・コスプレキッチン

#アリスラビリンス #【Q】 #お祭り2020 #ハロウィン

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「皆様、ハロウィンパーティーの準備をいたしましょう!」
 グリモアベースにて、突如エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)がそんなことを言いだした。
 一体全体何事か? と問えば、エリルはにやりと笑ってから詳細を語り始めた。
「先日の迷宮災厄戦は覚えていて? アリスラビリンスのオブリビオンフォーミュラ、オウガ・オリジンと激しい戦いを繰り広げましたわよね?」
 迷宮災厄戦。アリスラビリンスを舞台に、猟書家と呼ばれる者達の異世界侵攻を食い止めつつ、オウガ・オリジンによる世界崩壊を防ぐことが目的の戦争であった。
 結果として猟兵達がオウガ・オリジンに勝利し、アリスラビリンスの崩壊は免れたのだが……。
「オウガ・オリジンの現実改変ユーベルコードの影響は、このアリスラビリンス全体に色濃く残っているようなんですの」
 エリルがグリモアを掲げてみせる。そこには、夜の闇の下、南瓜のランタンが賑やか跳ねまわり、お菓子の森で陽気な怪物達がわいわいと宴を楽しんでいる。
「これは『ハロウィンの国』。……そしてこのハロウィンの国はオウガ・オリジンの現実改変ユーベルコードによって改変された世界。実は、そんなハロウィンの国が最近になっていくつも発見されたんですわ!」
 まさにハロウィンパーティーにはうってつけ、といった雰囲気だ。つまり、今回はそんなハロウィンの国でただ楽しもう、という話なのだろうか。
「ところがそうもいかないんですの。オウガ・オリジンの作った国は『悲劇を作る』為のもの。皆様がこれから行く世界にも、オウガ・オリジンから直接力を与えられた『凶悪なオウガ』達が潜んでいますの!」
 このオウガ達を退治して、やっとハロウィンの国が解放される。そうして救出したハロウィンの国がいくつも手に入れば、来たる10月31日のハロウィンパーティや、今後アリスラビリンスに潜む猟書家達との戦いに何か影響が起こるはずだという。
「さぁ、その為にも皆様の力で、この世界を解放いたしますわよっ!」
 そう言いながらエリルが張り切って、戦場についての説明を始めるのであった。

「まずは、この国の森に巣食うオウガの群れを退治していただきますわ!」
 エリルが猟兵に対して告げる。常に夜の国であるこの国は、森の中はとても薄暗いようだが、その分南瓜のランタンや、揺らめく人魂が周囲を飛び回っている為、視界は悪くない。だが、問題はここからだ。
「なんとこの森に住むオウガ達、みんな森から飛び出してきたコスプレ衣装でパワーアップしていますの!」
 エリルは大まじめに言う。コスプレ衣装はアリス的なものからサムライエンパイア的なもの、果てはスペースシップワールド的なものまで多種多様で、オウガ達が着ている衣装に法則性は無い。
 衣装はともあれ、パワーアップしているなら苦戦は必至だ。その為に、エリルはびしっと指を突き付けて猟兵達に告げる。
「皆様も、その森から出てきたコスプレ衣装を着ていただきますわ!!」
 来た。やっぱりそういうのだ!
 ……しかし確かに、同じ森から出てくるコスプレ衣装を身に着けるならば条件は一緒になる。悪い話ではない筈、だが。
「一つ難点がありますの」
 エリルが困ったように言葉を続ける。
「森から飛んでくるコスプレ衣装は『ランダム』……皆様が着たいような衣装とは異なるものになる可能性が結構ありますのよ」
 それはつまり、男性にドレスが用意されたり、男性にメイド服が用意されたり、男性にあれこれ用意されたりするアレだ。いや勿論男装もある。というか別に異性装だけじゃない。
「でも……まぁ我慢なさい。この国のオウガと対等に戦うにはそれ以外無いんだから」
 エリルは人事のように言う。しかし実際、今回に限っては勝つためにそういう服を着るのも仕方ない。そう言い聞かせるしかないのだ。どうせ思った通りの衣装は来ないし。

 そんな衝撃(!)の対決についての説明を終えると、エリルは一呼吸置いてから言葉を続けた。
「そして、オウガの群れを倒したらとうとうボスとの対決ですわ! ボスはこの国の中央にあるキッチンにいると予知されている……のだけれど」
 まだ何かあるらしい。
「そのオウガは『ハロウィンの国』の法則によって、ほぼ無敵状態のようですわ」
 再びエリルが困ったように首を傾げた。しかし実際、それでは戦いようがない。
「無敵状態を解除する方法は、一つだけありますわ。ボスのいるキッチンで『気持ちの籠った料理』を振舞い、食べさせること!」
 再びエリルがびしっと指を突き付ける。
「この国のオウガは、料理を出されると『ハロウィンの国の法則』によって食べざるを得ず、その美味しさを評価しなくてはいけないようなんですの!」
 なんとも不思議で難儀な法則だ。だが、光明は見えた。
「料理をたくさん作り、食べさせ続ければオウガは眠くなって、寝てしまいますわ。そうなれば無敵状態は解除され、一撃で倒せるはずですのよ!」
 当然オウガもこの国の法則については理解している。料理を作ることに対し、抵抗をしてくるに違いない。うまく耐えたり避けたりしつつ、思い思いの料理を完成させて欲しい、とエリルは告げるのであった。
「さぁ、やることは二つ! それぞれまったく違う内容だけれど、皆様ならきっとどちらにもばっちり順応してくれると信じていますわ! この戦いが終わりましたら、今度こそハロウィンパーティーですのよ!」
 そう言って、エリルのグリモアが輝きだした。
「いざ、コスプレハロウィンキッチンへ!」


G.Y.
 こんにちは。G.Y.です。
 ハロウィンパーティーのQに参加させて頂きます!

 こちらのシナリオは、本邦初の【2章構成】シナリオになっております。
 1章集団戦、2章ボス戦でシナリオが完結いたします。

 1章はコスプレバトルです。
 森の中に入ると、どこからともなくコスプレ衣装が飛んできます。
 敵はそれを着て強くなっていますので、皆さんもそれを着て対等になってください。
 服はランダム(という建前)で、猟兵の思ったような服は来ません。
 どういうのが飛んで来るかは、プレイングに記載してください。特に記載が無い場合は大体その人にとって恥ずかしい奴か、やけに似合うと思った奴が飛んでくる可能性が高いです。
 恥ずかしくても勝つ為です。勝つ為にはちょっとヤケになるくらいでも丁度良いのです。
 ですから「本当はこんなの着たくないけど、勝つ為なんだからね!」なんて態度で参加されるとプレイングボーナスが入ります。
 奮って恥ずかしくなってください。

 第2章はお料理バトルです。
 ボスはほぼ無敵ですが、料理を出されれば食べざるを得ないうえ、沢山美味しい料理を食べると眠ってしまいます。
 眠ってしまえば、無敵状態は解除され、一撃で倒すことが可能になりますので、心を込めた料理を作るか、仲間が料理を作っている間の囮になる等、攻撃に耐えるような行動をすると良いと思います。
 料理は決して美味しくなくてもOKです。心が籠っていれば、その部分も含めてボスは評価してくれます。
 また、特にプレイングボーナス等は無いですが、1章のコスプレは脱がないまま戦いに臨んでもOKです。

 2つの趣向の異なる章をクリアし、無事シナリオが完結すればこのハロウィンの国を入手できます。
 このシナリオ完結数に応じて、10月31日のハロウィンパーティーや、アリスラビリンス内の猟書家との戦いに何らかの影響があるかもしれませんので、是非ご参加いただけますと幸いです。

 それでは、皆さんの素直になれないプレイングをお待ちしております!
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第1章 集団戦 『イタズラ好きなウサギさん』

POW   :    大怪獣ウサゴンだウサ~ッ!!
【自身の身体】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD   :    逃げるが勝ちウサッ♪
技能名「【逃げ足】【ダッシュ】【ジャンプ】【残像】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ   :    子供からやり直しちゃえウサッ♪
【首から下げた懐中時計】から【周囲の時間を巻き戻すサイキックウェーブ】を放ち、【対象の肉体、精神年齢を急速退行させること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シホ・イオア
妖精用の服も用意してあるのかなぁ?

飛んできたのはバニースーツ。
敵とお揃いだね☆ ナカーマ!
露出度は高くなったけど動きやす……くない。
激しく動くと胸のところとか脱げそうなんだけど!

「輝石解放、ルビー! 愛の炎よ、舞い踊れウサ!」
銃とガトリング砲で弾幕をはり制圧射撃をしつつ
炎で敵の懐中時計を狙っていく。
敵の攻撃は残像・オーラ防御・結界術などで回避。
これ以上小さくなったら脱げちゃうでしょ!
退行に対しては聖痕の痛みでも対抗。
シホが受けてきた痛みと祈りを忘れない限り、シホは戦えるよ。

連携アドリブ歓迎!


ネミ・ミミーニーズ
なるほどコスプレ。
いつも同じ服しか着てないネミさんですが仕事とあれば仕方ない。
ここは真面目にコスプレします。
てか異性装しか飛んでこない気がする。何故だかは知らない。全然知らないです。

コスプレすれば強化されるならコスプレする頭数を揃えて対抗。
ユーベルコードで4体の悪魔王(という名の山羊)を召喚。
4体プラス私で多重コスプレちからを。

敵の攻撃は時間を巻き戻す?
時計には時計。矛盾時計で時間の流れに干渉してこちらに都合のいい時間に誘導します。
悠久の時を生きる悪魔王にそのような児戯は通じぬ。
少し礼儀というものを学んでから出直してくるがいい。

ちなみに真面目モードを維持するとネミさんは死ぬ。
死ぬったら死ぬ。



 夜の森にずんちゃ、ずんちゃと楽しくもちょっと怪しげなリズムが響く。
 木々の隙間を縫うようにウィルオウィプスがふよふよ浮かび、暗い森をほんのり照らせば、さらにその奥から邪悪な気配が漂ってくる。
 そんな森の中で、一際輝く光が空に浮かんでいた。
「わぁ、本当にハロウィンの国って感じ!」
 その輝きはシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)。聖者である彼女は常にキラキラと光っており、その輝きは南瓜のランタンよりもずっと明るかった。
「ウサ? 猟兵ウサッ!!」
 その輝きは、森の奥の『イタズラ好きなウサギさん』達の目にも即座に飛びこんだ。
 普段はバニースーツの彼女……じゃなくてどうやら『彼』ららしいウサギさん達は、今はセーラー服やブレザーや、メイド服なんかを着用している。中にはバニースーツの上からバニースーツを重ね着している者までいるのだが、どうやらその服こそが、森から飛んできた強くなる服のようだ。
「なるほどコスプレ」
 シホの周囲で飛ぶ、同じくフェアリーのネミ・ミミーニーズ(蒸気打ちの妖精・f00595)は、ふむとひとつ頷いた。森から飛んできたコスプレ衣装は、猟兵も強くすることが出来るのだという。
「いつも同じ服しか着てないネミさんですが、仕事とあれば仕方ない」
 ネミは真面目な表情で覚悟を固める横で、シホはそういえば、と首を傾げる。
「妖精用の服も用意してあるのかなぁ?……あっ、来た来た!」
 飛んできたのは、フェアリー用の小さな衣装。それらは一着ずつ、シホとネミそれぞれの元へとやってきて、二人の前でまるで『着ろ』とでも言うかのようにふよふよと浮く。それを掴んで、シホはウサギさん達に告げる。
「ちょっと待っててね!」
「ウサ。マナーは守るウサ!」
 着替え中は決して覗かない、そして邪魔をしない。コスプレバトルの原則である。
 そうしてオウガ達が待つ中で、二人は木のうろ等、着替えやすい場所をそれぞれ見繕って着替えを始めるのであった。

「じゃーん、バニースーツ!」
 最初に出てきたのはシホ。エナメルの艶やかなスーツに網タイツとハイヒール姿。さらにウサギの大きな耳がぴょこんと揺れる。
「お揃いだね☆ ナカーマ!」
「ナカーマウサ!」
 ウサギさんも陽気に返す。
「異性装かと思ったら異性装でした」
 続けてネミがやってくる。その服装は執事服だ。
 何故だかわからないけど、そんな気はしていた。何故だかわからないが。結果、その予感は当たったのだが、どうやら絶対そういうわけじゃないのはシホを見れば明らかだ。
「いやもしかすると」
「そんなわけないよ!?」
 あらぬ疑いをかけるネミに、シホが速攻でツッコみを入れるのであった。

「さて、コスプレすれば強化されるというなら、コスプレする頭数を揃えましょう」
 気を取り直して、ネミは真面目な表情でウサギさん達を睨みつける。
「悪魔王達よ、出でよ!」
 その呼びかけに応じて、ネミの周囲から4体の悪魔王が禍々しい力を放ちながら現れる。
 その姿は山羊そのもの。いや、ひょっとしたら本当に山羊なのかもしれない。
「さらにこの4体にコスプレ衣装を!」
 ともあれ、ネミはそう言って悪魔王分のコスプレ衣装を所望すると、森からは4つの動物用コスプレ衣装が飛んできて、悪魔王達に巻き付いてゆく。
「ベェェェエー」
 こうして4体のコスプレ力(ちから)をも取り込んだネミは、オウガ達に対して圧倒的有利となった。
「ずるいウサっ! そういうズルい子達は子供からやり直しちゃえウサっ!」
 ウサギさん達が首の懐中時計を掲げると、怪しいサイキックウェーブが放たれた。
「わ、わわっ」
 当たれば肉体・精神が幼児化する特殊なエネルギー波だ。シホとネミは空を飛び回り、そのエネルギー波を回避する。
 オーラ防御に残像に、うまいこと避け続ける二人だが、ここでなんだかシホの様子がおかしくなる。
「ううぅ……」
 さっきまで元気だったシホであったが、今はどうにもしきりと胸の辺りを気にしている。
「この服、露出度が高くなった分動きやすくなったと思ったけど……」
 そう言ってから、シホが叫ぶ。
「激しく動くと胸のところとか脱げそうなんだけど!」
 羽根で風を切るたびに、ちょっとずつスーツがずれるのだ。サイズが少し大きかったのか?はたまた小さかったのか?とにかく一度気になってしまうともうずっと気になりっぱなしだ。
 それだけじゃない、ウサギさん達のサイキックウェーブを受けて幼児化してしまったりしたもんならば……。
「これ以上小さくなったら脱げちゃうでしょ!!」
 そう、露出が低く、ぴったりしたスーツのバニースーツではうまいことぶかぶかな服で隠すことが出来ないという大問題を掲げているのだ!
 なので必死でサイキックウェーブを受けないように、シホはガトリングガンを放つ。
 標的は懐中時計。しかし狙うはガトリングの弾ではなく。
「輝石解放、ルビー! 愛の炎よ、舞い踊れウサ!」
 無数の愛の炎がシホからバラバラに戦場を飛び回る。そして、ガトリングの弾幕によってウサギさん達の動きが止まっている隙を狙い、懐中時計を貫いた。
「時計には時計で対抗だ」
 ネミは『矛盾時計』を手に、サイキックウェーブに真っ向から立ち向かう。
「悠久の時を生きる悪魔王にそのような児戯は通じぬ」
「ベェェエエエ~」
 悪魔王がその通りという具合に鳴く。そして、矛盾時計の力で時間の流れに干渉する。本来数十秒しか生きられない悪魔王達が、これによって長時間の出現を可能としたのだ。
「う、ウサっ!?」
 サイキックウェーブが効かないことにたじろぐウサギさん。ネミはすかさず告げる。
「少し礼儀というものを学んでから出直してくるがいい」
「ベエェェエー!」
 悪魔王の突進が、ウサギさん達を吹き飛ばしてゆくのであった。
 悪魔王達を見送るネミの表情はいつにも増して凛々しかった……が。
「うっ」
 途端に顔が緩み、ふらふらと地に足を付ける。
「ど、どうしたの!?」
 慌ててシホが駆けよる。ネミは弱弱しく告げた。
「真面目モードを長時間維持したから……」
 その反動は大きかった。そう一言だけ言って、ネミは力尽きるのであった……。
「ネミちゃぁぁぁあ~~~ん!!」
 ぎゅぅとネミを抱きしめるシホ。その様子に残ったウサギさん達はぽつりと言った。
「茶番ウサ」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

泉・星流
…分かっている…僕がこういう依頼に参加するときは、大抵『何者かの意思』によりろくな目には合わないという事を…

予想通り…バニー服(しかも何度やっても、色違いや系統が違うだけ)

…ここまで徹底していると、逆に清々しい…

指定UCを使用…魔法の杖や銃器系の武器を取り出して…

この怒り…お前ら全員にぶつけてやるっ!!!!(清々しい…八つ当たりw)

スナイパー・掃除・制圧射撃・全力魔法・範囲攻撃・魔力溜め・乱れ撃ち・串刺し・クイックドロウ・砲撃・鎧無視攻撃・視力・弾幕・一斉発射・情報収集・誘導弾・追跡・貫通攻撃・継戦能力

視界に入った敵を無数の高速チャージ・装填された魔力弾や弾丸により防具すらも貫通して倒していく



 賑やかなハロウィンの国とは裏腹に、泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)は重~い溜息をついていた。
「分かっている……僕がこういう依頼に参加するときは……」
 星流にはこれまでの経験から、とあるジンクスがあることを感じていた。コスプレ衣装が飛んでくる森。しかも、その服は自分では選ぶことが出来ない。そんなときに決まってやってくるのは……。
「予想通り……ここまで徹底していると、逆に清々しい……」
 バニースーツであった。
「ウサウサウサ、おそろいウサ~♪」
 によによ笑うイタズラ好きなウサギさん達を尻目に、星流は『このオウガを倒す為』と自分に言い聞かせながらそれを身に着ける。
 まだ13歳の少年の顔は中性的で、身体も細い。晒された肌は白く、おまけに長い髪によって、星流は今『少女』と見紛うかのような出で立ちとなった。
「似合うウサ、似合うウサ~♪」
 ぷるぷると震える星流に遠慮なくウサギさん達の視線が集まる。くすくす、にやにやといった視線に晒されながら、星流は無言で魔法の杖や銃を取り出した。
「ウサッ!?」
 ギロリと一睨み。そして地獄の底から響くような声で星流が叫んだ。
「この怒り……お前ら全員にぶつけてやるっ!!!」
「ウサっ! 起こったウサ!!」
 星流は、周囲に漂うエネルギーを収束させ、それを魔力へと変換して銃口に集める。怒りのボルテージはそれを驚異的な速度と勢いで完了させ、一気にウサギさん達へとぶっ放した。
「う、ウサッ。大怪獣ウサゴン、出番ウサっ……!!」
 慌てて巨大化しようとしたウサギさん達であったが、そんな行動を終わらせる暇もなく、魔法の銃弾の雨あられが襲う。あわれ、結局巨大化すら出来ないまま、ウサギさん達は吹き飛ばされてしまうのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴォルフ・バイリンフェルト
どんなコスプレ衣装でもどんとこい!
と思っていたおじさんに飛んできたのは、よりにもよってビキニアーマー。
「やってやろうじゃねぇか、この野郎!」
とヤケになって着用します。
その様子をウサギさんに笑われたおじさんはプッツン。
バーサーカー状態となって、どこからともなく棍棒を取り出し、おじさんを笑うクソガキウサギをナマハゲの如く追い回します。
相手が時間退行のユーベルコードを使ってきたら、
「いいのかぁ? このまま身体が縮んだら、コイツ(ビキニアーマー)がずり落ちてすっぽんぽんになるぞ!」
と【挑発】(?)して、止めようとします。
この描写は人を選ぶと思うので共同NGでお願いします。



 コスプレをしたオウガ達は、コスプレをした猟兵達に次々と倒されていた。
 イタズラ好きなウサギさん達はそれでもめげずに、猟兵達に襲い掛かろうとするのだが、そこに現れたヴォルフ・バイリンフェルト(人間の冒険者商人・f29896)はどこかちょっと違う雰囲気を漂わせていた。
「ほう、コスプレ衣装が飛んでくる森ねぇ」
 ヴォルフは顎をさすり、まるで品定めをするかのように周辺を眺める。コスプレをして強くなるというのならば、それを着ない手はない。
「どんなコスプレ衣装でもどんとこい!!」
 どんと胸を張るヴォルフに、森の奥から投げ込まれるように落ちてきたのは、ビキニアーマーであった。
「……」
「……」
 思わずヴォルフとウサギさん達が顔を見合わせた。いや、どんなもんでも来いと言ったけど、みたいな顔をするヴォルフであったが、ウサギさん達に勝つにはこれを着るしか道はない。
「……やってやろうじゃねぇか、この野郎!!」
 もはやヤケだ。木の陰から着替えて出てきたヴォルフおじさんは、面積が多くて肌の露出が多い、艶めかしい(?)装いとなっていた。
「……ぷっ」
「ぷふふっ……!!」
 最初は若干気の毒そうだったウサギさん達も、その姿に思わず噴き出した。それを皮切りに、笑いが堪えられなくなった彼らは、とうとう腹を抱えて笑いはじめてしまう。
「ウサウサウサウサ!! 何度見てもサイコーウサー!!」
 その無遠慮な笑いに、これまで無言を貫き通していたヴォルフが。
 ついに。
 きれた。
「……ぁあ? 何笑ってんだぁあ!?」
「ウサッ!?」
 あまりの凄みのある声色に、それまで大笑いしていたウサギさん達がビクッと固まった。
 見れば、ヴォルフおじさん。どこからともなく棍棒を取り出している。
「うぉおおらぁあああっ!!」
「うさぁぁああ!!!?」
 棍棒をぶんぶん振り回して追いかけ回すヴォルフに、ウサギさん達は蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。
「こ、子供に、こどもにもどっ」
 首の懐中時計もあまりの恐怖に手が震えてうまく操作できない。よしんば、操作で来たところで。
「いいのかぁ? このまま身体が縮んだら、コイツがずり落ちてすっぽんぽんになるぞ!」
 ビシィッと親指で自身のビキニアーマーを指さすヴォルフ。
「ショタは歓迎ウサけどぉ」
 それ自体はあまり悪い気はしてない感じだが、そんなことより余裕がない。だって、今まさに、棍棒がウサギさんにクリーンヒットしようとしているのだから。
「だぁりゃぁあ!!」
 カキーンとまるでホームランのように、ウサギさん達が飛んでゆく。
「次はどいつだぁっ!!」
 鬼の形相でヴォルフは次の標的を狙うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『薔薇園の番兎』ローゼス』

POW   :    アリスの生き血で実る禁断の果実
戦闘中に食べた【アリス(猟兵含む)の血を吸い実ったリンゴ】の量と質に応じて【アリスのユーベルコードを習得し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    迷い込んだ者の生き血を啜る迷宮
戦場全体に、【触れた者の出血を促す棘を生やした茨の壁】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ   :    薔薇園を拒む者に施される拷問
【ハートのワンド】が命中した対象の【体に絡みつく蔦】から棘を生やし、対象がこれまで話した【薔薇園を否定する言葉】に応じた追加ダメージを与える。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 イタズラ好きなウサギさん達が次々と撃退され、コスプレの森は静かになった。
「あら、あの子達やられちゃったんだ」
 森の奥から、別の少女の声が響く。森の奥から現れたのは『薔薇園の番兎』ローゼス。
 ローゼスは余裕の笑みで杖を構え、猟兵達に告げる。
「このハロウィンの国の法則に従う私に勝つことなんてできるかしら?」
 ハロウィンの国の法則は、オウガをほぼ無敵にする効力がある。それに裏打ちされた自信が、ローゼスには満ちているようだった。
 だが、このハロウィンの国の法則には弱点がある。
 その弱点とは、出された料理を食べずにはいられないこと。そして、それを食べ続けるといずれ無敵効果を失い、眠ってしまう。
 当然、ローゼスもその弱点は理解していた。だから、猟兵達にこう告げた。
「決してこの先のキッチンで料理なんてさせないんだからね!」
 ふーん。この先にキッチンがあるんだ。
「食材がたっぷりあるからってバリエーション豊かな料理なんて夢のまた夢なのよ!」
 ふーん、食材も豊富なんだ。
「たとえ作ったって、美味しく食べたりなんかしないんだから!」
 ふーん。
シホ・イオア
料理を作って食べてもらえばおとなしくなってくれるんだね。
期待してくれてるみたいだし、そういうことなら頑張っちゃうよ。

料理している間、手持無沙汰だろうから
紅茶を出しておもてなし。

作るのは【フルーツサンド】
用意するのはサンドイッチに使えるパン、生クリーム、
桃に干しブドウに柿に苺とブランデー。
パンは耳など堅いところは切っておく。
生クリームは作るの大変だけど頑張って混ぜるよ!
桃と柿は種を取って大きめにカット。
苺は半分に、干しブドウはブランデーに漬けておく。
準備ができたらそれぞれ別のパンに生クリームと一緒に挟んで
最後に少し形を整えたら
美味しく食べてもらえるよう祈りを込めて、出来上がり☆


泉・星流
着替える暇ぐらいは欲しかったな…
着替える間もなくボス出現

行動
料理は苦手でもないが得意でもないのでフォローにまわる

SPDのUCに対して
触れなければどうって事はないよね…

ここは僕に任せてみんなは先に行ってくださいっ!!(よくある台詞)
出口の先にキッチンがあると思われるので、指定UCを使用しての魔力砲撃や『BSG』や『BBR』での射撃で茨の壁に注意しつつ、料理を作っている人達のキッチンへの移動や調理の妨害をさせないようにローゼスを食い止める
【全力魔法・スナイパー・視力・見切り・援護射撃・砲撃・クイックドロウ・乱れ撃ち・制圧射撃・範囲攻撃】



「着替える間もなく、次が来ちゃったか……」
 星流はぐったりしたような表情を見せた。コスプレ衣装のバニースーツを、せめて着替える時間が欲しかった。
 けれど、無いものは仕方ない。星流はバニースーツのまま、箒型の杖を振り上げた。
「あら、戦う気? このハロウィンの国の法則で無敵となった私と?」
 『薔薇園の番兎』ローゼスは、にやりと笑う。絶対に負けないという自信がそこにある。しかし、猟兵とてその法則を破ろうというわけではない。
 ただ、星流は料理が苦手でもなく、得意でもない。そこで。
「ここは僕に任せて、みんなは先に行ってくださいっ!!」
 星流が叫んだ。その直後、背後から小さな影が飛び出した。
「はーいっ!」
「しまった!」
 その正体はシホ。星流の背後に身を隠して、隙を伺っていたのだ。
「このっ!」
 ハートのワンドを振り回すローゼスであったが、小さな身体ではなかなか当たらない。それに。
「やらせません!」
 星流が魔法の弾をみだれ打ち、ローゼスの動きを阻害する。そうこうしているうちに、シホは遠く、小さくなってゆく。
「待ちなさい!」
「あなたの相手は僕ですよ!」
 追うローゼスに、星流が立ちふさがる。
「邪魔っ!」
 ローゼスは次々と茨の壁を生やし、星流の行く手を阻む。触ればたちまち出血してしまう呪いの茨で出来た迷路に閉じ込めようというのだ。
「触らなければどうということはありません。……それに」
 すかさず星流がBroomBattleRifleを向け、魔力を集中させる。
「一発必中……一撃必殺!!!!」
 高速の魔法弾がせり上がってくる茨の壁と壁の隙間を縫ってローゼスを襲う。いくら当たってもダメージが無いとはいえ、行動の阻害を受ける。ローゼスは魔法弾を受けて、さらにシホとの距離を離してゆく。
「くっ、キッチンに……!」
「あとは頼みましたよ」
 茨の壁に阻まれながら、星流はキッチンへと向かうシホへエールを送るのであった。

「はぁっ、はぁっ……」
 森を抜け、薔薇園に備え付けられたキッチンへと辿り着いたローゼスは、ふとテーブルを見る。
 紅茶。紅茶が置いてある。
「あ、いらっしゃーい! まだ料理出来てないから、それを飲んでちょっと待っててね!」
 シホはローゼスを見つけると、フルーツを抱えながらキッチンを飛び回っていた。
「料理期待してくれてるみたいだし、頑張っちゃうから!」
 シホが腕まくりをして、にこっと笑ってみせた。
「いや、期待はしてないんだけど……」
 といいつつも、出された紅茶も飲まないわけにはいかない。ローゼスはおもむろに席に着くと、ティーポットからカップに紅茶を注いで、静かに口に含んだ。
「……すっきりして優しい味だわ」
 ふぅ、と一息ついた頃、シホがお皿を持ち上げて、テーブルへとやってきた。
「じゃーん、フルーツサンドだよ!」
 テーブルに置かれた料理は、真っ白いふわふわのパンに色とりどりのフルーツがそれぞれ挟まったサンドイッチセットであった。
「……ごくり」
 ローゼスがサンドイッチを手にし、角からぱくりと一口齧りつく。
「ふわふわなパンは耳が切れていてとても柔らかく……生クリームまで手作り? 甘みが控えめでふんわりしっとり、油っぽさが無くてこれだけで美味しいわ」
 ぱく、ぱくとローゼスは続けて口に含み、クリームの間に挟まれた果物をもぐもぐと咀嚼する。
 柿は大きめカットで食べ応えがあり、苺は定番。まるでショートケーキのようだ。
「このブドウはブランデーに漬けられているのね……ちょっと大人な味わいだわ」
 それぞれのサンドイッチを評価しながら、気が付けばお皿の上に乗せられていたサンドイッチは、全て無くなってしまっていた。
「……美味しかったわ」
 少し照れた表情でふぅ、と一息ついて紅茶を飲むローゼスに、シホはにこにこ顔だ。
「美味しく食べてもらえるように祈りを込めたんだよ☆」
 その祈りは届いたようだ。お腹が満たされたローゼスは、ふわっと大きくあくびをするのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ネミ・ミミーニーズ
いろいろおまかせ

何かいろいろ重要なことを言ってるわね。
まずは情報を整理しましょう。
あの子たちとネミさんはさっきやられた。
ハロウィンの国の力は絶対。
……ん?

そうだよシリアスに考察とかしたらまた死ぬよ!
おのれローゼス! なんて姑息な罠を!
もうシリアスなんてしない!
ネミさんの真の力を知れ!
料理と言えば食物!
食物といえばこのユーベルコード!
【全ては鹿】おーる! いず! NARA!

NARAとBARAと一字しか違わないんだぞ!
実質薔薇園を全肯定しているも同然!
高度な肯定技術で薔薇園を奈良園に変えてこちらのペースに引きずり込む!
さあ喰え!
奈良園のおいしい鹿せんべいを喰え!
頭を垂れて大仏様に祈りを捧げよー!



 ローゼスの言葉を聞きながら、ネミは神妙な面持ちで状況を確認していた。
 なんせ死んでいたのだ。その間に変化した情勢を知ることは非常に重要である。
「何かいろいろ重要なことを言ってるわね」
 キッチン、食材、そしてハロウィンの国の法則……。ローゼスの口から出る言葉はどれもネミにとっては興味深いものであった。
「まずは情報を整理しましょう」
 ネミは冷静かつ、的確に考えを巡らせる。
「あの子たちとネミさんはさっきやられた」
 ふむ、と腕を組み、頭の中で情報を組み立てる。
「ハロウィンの国の力は絶対……ん?」
 ふとネミは気が付いた。
「そうだよシリアスに考察とかしてたらまた死ぬよ!」
 いやまぁ実際は死んでないが。ネミの表情がコロッとまるで漫画の記号のような目に変わる。具体的には顔アイコンのような感じだ。
「おのれローゼス! なんて姑息な罠を!」
 え。私何かした? 的な表情のローゼスを置いてけぼりにして、ネミは突っ走る!
「もうシリアスなんてしない! ネミさんの真の力を知れ!!」
 直後、中央にキッチンを配した薔薇園が、謎のエネルギーで存在を変換されてゆく!!
「全ては鹿! おーる! いず! NARA!」
「な、NARAですって!?」
 彩豊かな薔薇園が、ワビサビを感じさせる奈良の世界へと変わってゆく!
「NARAとBARA、一字しか違わないんだぞ! 実質薔薇園を全肯定しているも同然!」
「な、なるほど!?」
 納得しちゃうローゼス。しかしローゼスも負けてはいない。
「これが何になるっていうの!? ハロウィンの国の法則で、私は無敵よ!」
 ふふんとネミさんが鼻で笑う。
「料理と言えば食物! 食物といえば鹿せんべい!!」
 奈良園と化した風景から、突如鹿せんべいがローゼスに向かって発射される!
「きゃあああー!?」
 がぼぼぼぼと片っ端から鹿せんべいを突っ込まれるローゼス。
「さぁ喰え! 奈良園のおいしい鹿せんべいを喰え!!」
 ネミに言われるまま、鹿せんべいを食べるローゼス。
 ほぼほぼ味がないが、ほのかに感じる甘味はきっと素材の味。あぁ、優しい……と思ったのも束の間。
 地響きをあげて、大量の鹿がローゼスへと突っ込んできた!!
「し、鹿がー!!?」
 鹿たちに囲まれても、ローゼスにダメージは無い、しかし精神の方はどうだ!
「頭を垂れて大仏様に祈りを捧げよー!!」
 奈良のパワーに圧倒されたローゼスは、一時的に出家しかけたという。

成功 🔵​🔵​🔴​

チル・スケイル(サポート)
※これはおまかせプレイングです

「皆さん、よろしくお願いします(お辞儀)」
「…(仕事の時間)」

竜派ドラゴニアンのクールな女性です。普段の口調は『私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?』誰にでも礼儀正しく接します
戦闘中は 『私、あなた、~さん、言い捨て』不要な発言はしません

戦闘スタイルは魔法による射撃が主体。氷の魔法を操りますが、それ以外の属性は使いません

侮辱や暴言、報酬の踏み倒しなど、敬意に欠ける行為を嫌います

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
あと寿司が大好きです

あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


睦沢・文音(サポート)
『聴こえますか?私の歌が!』
年齢 14歳 女
外見 147.1cm 黒い瞳 黒髪 色白の肌
特徴 いつも笑顔 柔和な表情 胸が大きい お尻が大きい ネットが好き
口調 清楚(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません

他の猟兵のサポートに回り、事件の解決にあたります
日常パートならば飲食や歌をうたうことをメインに行動します

他の参加者様との連携リプレイ歓迎です
最大の目的は、事件を解決に導くことです
その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします


レパル・リオン(サポート)
こんにちは!あたしはレパル!またの名を『魔法猟兵イェーガー・レパル』よ!よろしくね!

お祭りとかイベントとか友達と遊んだりとか、とにかく楽しい事大好き!

あたしが戦うのは、怪人(オブリビオン)から人々と平和を守るため!そのためなら、ケガをしたってかまわないわ!
(強敵相手だと少し怯えるが、表には出さないように努める)

得意なのは肉弾戦!ダッシュで切り込んだり、ジャンプやオーラ防御でよけたり、激痛耐性でガマンしたり、怪力パンチ&キックでぶっ飛ばしたりするわ!
ユーベルコードに怪人の弱点属性を組み合わせてパワーアップさせたりもするわよ!

頭を使うのは苦手かな。でも、パワーとスピードでなんとかするわ!



 オウガに支配されたハロウィンの国。その国の法則によって無敵となった『薔薇園の番兎』ローゼスは、同様にハロウィンの国の法則によって、出された料理を必ず食べることを強いられている。
 そして、おなかが一杯になったときに、ローゼスは眠り、そして無敵の力を失うのだ。
 今までに食べたものはフルーツサンドイッチ、鹿せんべい。中々落差の激しい二つだが、なんだかんだで、『薔薇園の番兎』ローゼスはおなかが満たされつつあった。

 チル・スケイル(氷鱗・f27327)は食材の山を見て、ふむと頷いた。
「これで料理を作ればよろしいのですね」
「料理なんかさせないわよ!」
 しかしそんなチルに、ローゼスはハートのワンドを向けて襲い掛かる。
「だめー!」
 それを遮ったのは睦沢・文音(フォーチュンシュネルギア・f16631)であった。サウンドソルジャーである文音の叫び声は、薔薇園全体を震わせるほど響く。
 それは仲間を守る為。しかしそれ以上に。
「ご飯は、楽しく、美味しく食べるものです!」
 文音は食べることが大好きだからこそ、食事、ひいては料理を邪魔する光景が耐えられなかったのだ。
 しかし、無敵のローゼスにその声はあまり通じない。精神的な痛みすら、ハロウィンの国の法則は和らげているのかもしれない。
「あなたこそ邪魔をしないで!」
 ローゼスは文音の周囲に、茨の壁を生み出し、彼女を閉じ込めようとする。だが同時に注意が文音に向いたおかげで、他の猟兵への警戒を怠ってしまった。
「たー!!」
 その叫び声と共に、天空からピンクの影が薔薇園へと落ちる。現れたのは、小さなキマイラの少女。
「魔法猟兵イェーガー・レパル、参上っ!!」
 びしっとポーズを決めたその少女、レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)は、ローゼスに告げる。
「この世界をあなたたちから救うため、そして、楽しいハロウィンパーティーの為! あたしもたたかうわ!」
 その言葉と共に、レパルがローゼスへと飛び掛かる。攻撃が無駄なのは承知のうえ、しかし、それによって仲間の時間を稼ぐことが出来るはずだ。
 持ち前のバネでローゼスへ肉薄すると、するどい爪を立てる。
「無駄よっ!」
 爪はローゼスの肌をつるりと滑り、ローゼスには傷一つつかない。しかしレパルは構わないといった表情であった。
「ジャァンプ!」
 突如、レパルが宙に跳ねた。その背後、レパルの死角には杖を構えたチルの姿。
「しまっ……!」
「少々凍っていただきましょう」
 チルの杖から、絶対零度の凍気が放たれた。
 ローゼスそのものは凍らない。しかし、薔薇園を含む周囲の空間が凍り付き、ローゼスの行動を阻む。
「この隙に、料理をしてしまいましょう!」
 チルは包丁を手に、食材へと手を伸ばした。

「……はっ」
 気が付けば、ローゼスはテーブルの前にいた。
 料理が運ばれる。その気配に『ハロウィンの国の法則』が彼女を突き動かしたようだ。
 最初に料理を運んできたのはチルであった。ことりとテーブルに置かれたそれは……。
「おスシでございます」
 寿司下駄にはまぐろ、サーモン、イカ、たまご。いくらの軍艦に巻物まで並んでいる。
 豊富な食材の中から、チルはネタを一つ一つ丁寧に選び、彼女の大好きな料理だからこそ、美味しく食べてもらおうと気持ちを込めて握ったものだ。
 ローゼスは無言で醤油皿に醤油を垂らし、まずはまぐろをぱくりと口に含む。
「上質なまぐろの赤身が、絶妙な厚さに切られているわ。酢飯もすっきりしていて……んっ」
 つんと鼻にワサビを感じる。それがまた寿司の味わい深さをローゼスに実感させた。
 全ての寿司は、あっという間になくなった。どれもこれも、良い味だった。
「はい、お茶ですよ」
 茨の迷路から脱出した文音は、熱いお茶をさっと出す。寿司にはやはり、少し濃いめのお茶が良くあう。ほぅ、と一息ついて、ローゼスの目がとろんと揺れる。
「次は、私達のお弁当を食べてください」
 そう言って文音が用意したのは、大きなお弁当箱に様々なおかずが詰まった、ごく普通のお弁当であった。
 しかし、ローゼスはあることに気が付く。
「ふふ、これは素人の料理ね?」
 お弁当は一つだが、作った者は複数いるのだろう。形の良いおかずも数多いが、目を引く卵焼きは外側が焦げて、中は半生。煮物は煮崩れを起こしている。
「そう、これは勉強中のお料理なんです」
 文音が笑う。その脇には照れくさそうにするレパルの姿があった。
「ふふん、こんなもの……」
 美味しいなどと思うまい。ローゼスはそうタカをくくり、卵焼きを頬張る。
「……!!」
 見た目の通り、外はカサカサなくせに中はどろっとしている。砂糖も効いていなければ、むしろ少し苦味がある。
「なのに、気持ちが籠っていて……!」
 箸が止まらない。文音の作った料理も、食べることが好きという気持ちが伝わってくる!
「美味しい……!!」
 気持ちを込めることは、料理の最大のアクセントなのだ。そう思えば、チルの寿司も、素材の味だけではない良さがあった。
「はぁっ……ごちそう、さま……」
 ぱぁぁあっ……と幸せそうな顔をしながら、ローゼスの目が閉じられてゆく。それと同時に、彼女を覆っていた無敵の力が消え去ったのを、猟兵達は感じ取った。
「あなたが居たことを、その存在を、私がきっと覚えておきますから。……だから、もう、お休みなさい」
 文音が優しく子守歌を歌う。その歌声に乗って、ローゼスは安らかな寝顔のまま、骸の海へと還っていった。

 こうして、ハロウィンの国がまた一つ解放された。これによって、今後アリスラビリンスを取り巻く環境に何か変化が現れるかもしれない。
 ともあれ、ハロウィンパーティーはもうすぐ! ここからは、ただパーティーを楽しむ時間だ!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年10月31日


挿絵イラスト