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【Q】とことんキュートに、異論は認めない

#アリスラビリンス #【Q】 #お祭り2020 #ハロウィン #メガトンキング・ネイキッド #トランプの巨人 #挿絵

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 宵闇の中を、宙に浮かんだ南瓜ランタンが明るく照らしている。
 ゆうとろどきみたいな恐ろしい森だって、キャンディケインと魔女帽子のライトでカワイク飾りつけ。こわーいお化けなんて出て来ませんよっておすまし顔。
 森を抜ければ、開けた先にはお菓子で出来たおおきなお城。国中のみんながパーティに参加出来そうなバンケットホールでは、動くお皿やティーセットが大慌てでおもてなしの準備中。
『カップちゃん、しっかり身体は温めてきた?』
『どんなにお料理が美味しくたって、紅茶が冷めてしまったら興ざめよ』
『いけないいけない、七面鳥がまた逃げてしまったわ!』
 三段重ねのアフタヌーンティースタンドはてっぺんに蝙蝠の装飾をあしらって。テーブルクロスのレースはよくよく目を逸らせば蜘蛛の巣のような形になっていて。
 もうすぐ一年に一度のハロウィンだもの。せいいっぱいおもてなししてあげなくちゃ!

「ゲストの皆様はまだかしら。真心こめて捻りつぶ……コホン、おもてなししてさしあげますのに」
 せわしなく空を飛ぶ道具たちを椅子に座ったまま『見下ろし』ながら、お城の主は呟くのだった。
 レースやフリルを贅沢にあしらった、ベビーピンクのドレスを身に纏った人物だ。綿菓子のようにふわふわとしたパフスリーブの下から、負けないくらい膨らんだ上腕二頭筋がむっちりと伸びている。華奢なティアラをちょこんと乗せた頭の下、豊かな顎髭がゆっさゆっさと揺れていた。
「ああ、待ちくたびれてしまいますわ」
『彼』が焦れたように立ち上がると、花をあしらった繊細なヒールが重さに耐えきれずぽきりと折れた。
 その背丈は3mに迫るほどだった。並みのウォーマシンよりもでかい。


「……なんだ、その。あいつが作り上げた世界だから、まあ常識だの理屈だのは通用しねーんだよ」
 ぽりぽりと頭を掻きながら、ジャスパー・ドゥルジー("D"RIVE・f20695)が言葉を零した。
「オウガ・オリジンの置き土産ってやつだ。あいつは消滅する前に、現実改変ユーベルコードで『ハロウィンの国』を作り上げていたらしい。どういうつもりだったのかは確かめようがねえけど、まーオウガがうじゃうじゃいるから多分ロクな事は考えちゃいなかったんだろうよ」
 要するに、残党狩りのようなものだ。ハロウィンの国の森を進み、その先にある城にいるオウガを斃してこいという任務らしい、が。

「迷宮災厄戦に携わった奴は知ってるだろうけど、オウガ・オリジンの作り上げた国にはやたら変なルールがある上、そいつに従った方が戦況が有利になるときたもんだ。今回のルールは三つ」
 ぴっ、とジャスパーは指を三本立てる。

「その一。森を進むときは森から飛んできた衣装を身に纏え」
「その二。城の主は目を醒ましている限り無敵である」
「その三。城の主は、出された料理は必ず食べる事」

「無敵?」
「衣装?」
 怪訝そうな貌の猟兵に、ジャスパーはまあまあと笑いかける。
「順を追って説明するぜ。森では雑魚オウガが獲物を待ち構えているが、こいつらはその『衣装』の力ってやつで超強化されている。名うての猟兵だろうが無策で挑んだら返り討ちだ。俺みたいにぼこぼこにされたいドМ気質でもねえ限り、あんたらも森から衣装を入手して着替えてからバトるべきだ」
「ハロウィンらしく、コスプレですか」
「どこで着替えれば……」
「ドアがついてて試着室になる木がそこらじゅうに生えてる」
 ザ・ご都合主義。
「ただし難点があって、衣装の方から着る人間を選ぶらしい。森に入ったら衣装が勝手に飛んでくる。選ばれたらそれしか着られない。拒否権がねえ」
 え。
「その上衣装はこんなんばっかりだ」
 とジャスパーが示したラックには、メイド服やバニーちゃん、ゴシックロリータに魔法少女風などなど、万人が着られるとは限らないものばかりが並んでいる。
「男物は」
「サイズはフェアリーから巨人まで対応している。問題ねえ」
 デザインについてははぐらかされた。
「ちなみに雑魚オウガはトランプの巨人っていうごっつい奴だが、ちゃんとみんなトランプモチーフのクラシカルロリータを着て襲い掛かって来る」
 律儀と云うかなんというか。

「で、雑魚はカワイイ衣装で戦えばオッケーとして、二つ目だ。ボスは城のホールにいて、無敵状態だ。これはカワイイ衣装でも突破できねえが、ただひとつ。眠らせちまえば無敵状態は解除される。眠らせるためには、おいしい料理が不可欠だ」
 んー、とジャスパーは思案して。
「いかに無敵状態のボスといえど、想像主の作ったルールには逆らえないってこった。『出された料理は必ず食べること』っていうルールにはな。美味しくなくとも、心が籠っていればボスを眠らせられるみてえだ。幸いでけえホールだから、キッチンだってめちゃくちゃ立派なものが備わっている。材料だって一通りそろっている筈だ。そこで料理を作っておもてなししてやりゃいいんじゃねえかな」
 ただしそのルールに逆らえない以上、ボスはこちらの料理を全力で阻害してくる可能性がある。うまいことあしらいながら料理を作り上げるには、それなりに工夫を凝らす必要がありそうだ。
「ちなみにボスは筋骨隆々の男だが、なんでか森で手に入れたらしい可愛いドレスを着ている。無敵なんだから必要ねえはずなんだが」
 地獄絵図だった。


「うし、流れをまとめるぜ。ハロウィンの森に行ったら、提供された衣装を着て戦う。老若男女問わず可愛い格好にさせられちまうが、がんばって戦う。森を抜けて城についたら、筋骨隆々のボスの攻撃を掻い潜りながら料理を作ってふるまう。ボスが眠ったら一気に攻撃を仕掛ける。……以上、質問はねえか? ま、頑張って来な」

 ああ、とジャスパーは肩をすくめた。
「こっからは予知が曖昧だから断定はできねえんだけど……『ハロウィンの国』事件を沢山解決できれば、侵略を企てているであろう『アリスラビリンスでの猟書家戦』に何かしらいい影響を与えられる可能性がある。それにひょっとしたらそれより前に、ハロウィン当日も何かあるかもしれねえ。あくまで『あるかも』ってラインだけどな」
 だから気合入れて頼むぜ、と笑いながら、ジャスパーは転送の手立てを整えるのだった。


ion
●お世話になっております。ionです。
 オウガ・オリジンちゃん大好きマンなので、置き土産に浮かれています。

●このシナリオは、第六猟兵初となる「2章構成のシナリオフレーム」で構成されています。
 一章が集団戦、二章がボス戦です。

 一章では、森が勝手に選んできた可愛い衣装を身に纏って戦います。皆様が「かわいい」と感じるものであれば、ちょっとセクシーな魔女でも、にゃんこの着ぐるみでも、自由です。
 森から飛んでくるコスプレ衣装の種類はランダムなので、ひょっとしたらキャラクター様が全く望まないコスプレ衣装が飛んでくるかもしれません。
 ウキウキで着てもいいですし、「本当はイヤだけど、勝つためにしょうがなく着るんだからねっ!」みたいなのも大歓迎です。せんじゅつてきなこうどうです。
 衣装おまかせなプレイングもOKです。怪物めいたブラックタールさんも、元から可愛い美少女さんも、問答無用で可愛くします。

 二章では、ボスの攻撃を掻い潜りながら料理を作ります。
 美味しい料理が振る舞われると、ボスは絶対に口にしてしまいます。口にして、オウガ・オリジンのように詳細な感想を捲し立てながら眠りについてしまいます。
 プロ級の料理でなくても、ちょっと焦がしてしまっても、心が籠っていれば大丈夫。ただし眼が醒めるようなゲテモノ系はNGです。
 それでもお料理はちょっと苦手……という方は、お料理をするキャラクターさんの盾になって護ってあげるようなプレイングも素敵かなと思います。ソロ参加の場合他の方と組んで頂く形になるかと。

●補足
 10/31までに成功したシナリオの本数に応じて、ハロウィンパーティ当日、そしてやがて始まるであろう「アリスラビリンスでの猟書家戦」に、何らかの影響があるかもしれません。このシナリオも、なるべく31日までの完結を目指しております。

●プレイング受付タイミングについて
 各章、追加オープニングをお待ちくださいませ。お手数おかけしますが、他シナリオも運営中ですので、無理のないような組み方をさせていただくと思います。
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第1章 集団戦 『トランプの巨人』

POW   :    巨人の剣
単純で重い【剣】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    トランプ兵団
レベル×1体の、【胴体になっているトランプのカード】に1と刻印された戦闘用【トランプ兵】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    バインドカード
【召喚した巨大なトランプのカード】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 わいわい、がやがや、がっしょんがっしょん。
 静かだった夕闇の森も、ハロウィンが近づいているとあらば大騒ぎ。
 森の「お化け」が機械音をとどろかせながら行進するたび、南瓜のかざりががしゃがしゃ揺れる。

『我ラガ女王サマニ、猟兵タチノ首ヲササゲルノダ!』
『『『ササゲルノダッ!!!』』』
 剣を掲げて宣誓する野太い合成音声の群れ。

 赤いスートはひらひらスカート。
 黒いスートはふりふりかぼちゃパンツ。

 仲良く仮装して、猟兵達を迎え撃つ。

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 プレイング受付:10月17日(土)朝8:31~19日(月)夜23:59まで
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ラフィ・シザー
★ゴスロリメイド服
ふふ、執事からメイドさんに変身だぜ♪
レースやフリルは可愛いと思うんだけどスカートはやっぱり動きにくいなぁ。

戦争が終わって落ち着いたって思ったけどハロウィンの国を作ってたなんてな!
でもなんか、そういう賑やかな方がアリスラビリンスらしくて俺は好きかな♪

それじゃあメイドらしく【奉仕】と行こうか。
皆様美味しいお茶はいかが?
UC【紅茶の時間】
ああ、でも皆様はお仕事中かな?
じゃあ、俺のお茶は楽しめないなぁ。
ならばせめて、【ダンス】を披露!

【ダンス】をしながら紅茶の時間の効果で素早くいろんな鋏で攻撃!




「ふふ、執事からメイドさんに変身だぜ♪」
 森のどこかから飛んできたゴスロリメイド服に、ラフィ・シザー(【鋏ウサギ】・f19461)はすっかりゴキゲン。元々可愛い衣装は好きなのだ。水着や浴衣といったとっておきのイベントにも、レースやフリルの意匠を取り入れてきたラフィにしてみれば、それをふんだんに堪能できるメイド服を堂々と身に付けられるというのはなかなかに楽しい経験だった。
『ム、アレハ猟兵!』
『ヤッテシマエ、我ラガ同胞ヨ!』
 そんなラフィの元に群れを成して押し寄せるのはクラロリトランプ兵隊たち。色合いや装飾こそおとなしめのスタイルだが、総合的に全然おとなしめではない。肩幅とか物量とか。
「せっかく服がかわいくても、あれじゃ台無しだぜ」
 ラフィも応戦しようと一歩踏み出すが、ふわふわパニエで限界まで膨らませたスカートはどうにも動きづらい。いつものように鋏を振り回すにも、このままでは不利になってしまいそうだ。
「ここはメイドさんらしく、おしとやかに奉仕といこうか。皆様美味しい紅茶はいかが?」
 どこからか取り出したるは鋏印のティーセット。中には既にあつあつのダージリンがスタンバイ。ラフィがポットを傾ければ、黄金色の滝がサーブされる。
「ああ、でも皆様はお仕事中かな? じゃあ、俺の紅茶は楽しめないなぁ」
『ヌゥ……!』
 折角だから俺が頂くね、と優雅に口をつけるラフィ。芳醇な馨りに、ヘッドドレスの傍のうさみみも嬉しそうに揺れている。
『何タル余裕ブリ』
『ダガ今ガチャンスナノデハ無イノカ』
『ソノ通リダナ!』
 各々の剣を掲げて襲い掛かるトランプ兵団たちは気づいていない。ラフィの紅茶を味わわなければ、その行動速度を大幅に低下させられてしまうことに。
「折角のお茶会に、それは無粋ってやつだぜ――まあいいや、紅茶の代わりにダンスを披露してあげるな!」
 ゆえに兵士たちの目には、ラフィの方が神速にも等しい速度で動いたようにしか思えなかった。折角の『ダンス』を目に留めることさえ出来ぬまま、大小さまざまな鋏に体中を斬り刻まれて息絶えていく。
「こんなもんかな」
 大切な衣装にほころびがない事を確認してから、ラフィは冷めないうちにと残りの紅茶を堪能する。
「それにしても、戦争が終わって落ち着いたと思ったのに、ハロウィンの国を作ってたなんてな……でもなんか、俺はアリスラビリンスらしくて好きかな♪」
 ちょっぴり賑やかすぎるくらいがこの世界らしいと、時計ウサギは想うのだった。
 平和は素晴らしいけれど、タイクツなんてきっと似合わないから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジード・フラミア
ジード「メ、メリア……ほんとにこの服を着るの……?」

メリア『エエ、そうデスヨ。ホラ!恥ずかしがらずに、行きマスヨ!』

衣装をおまかせしたいです。
ジードは男性ですが、3回だけ女装をしてます。(架空のアニメキャラ・メイド服・メリア人形とお揃いの服)しかし、どれももう1つの人物に唆された結果なのでとても恥ずかしいです。今回も同じです。
可能ならば人形メリアも着替えたいです。こちらもおまかせしたいです。

戦い自体はUC【人形遣いで人間遣いなスクラップビルダー】を使用して戦います。
メリアは、ジードに可愛らしいポーズをさせながら、またコスプレ衣装が破れないように攻撃を避けながら戦せます。




「メ、メリア……ほんとにこの服を着るの……?」
『エエ、そうデスヨ。ホラ! 恥ずかしがらずに、行きマスヨ!』
「何でこんな事に……これで四回目だよ……」
『とっても似合っていマスヨ、ジード。ワタシと同じくらい可愛いデス!』
「そんなわけないよ……ぼく、男だし……」
 試着室から出てくる二つの影。片方は堂々と、片方は己の姿を隠すようにおずおずと。
 金髪の少女型人形メリアと、銀髪の少年ジード・フラミア(人形遣いで人間遣いなスクラップビルダー・f09933)。常に共に在る二人に合わせるように、森はお揃いの『かわいい』お洋服を授けてくれた。
 ――ぴょこんと揺れる猫耳に猫しっぽ、そして駄目押しとばかりのミニスカセーラー服。
「メリアが普段着ているドレスよりも、スカートが短い……」
 立っているだけで恥ずかしいのに、これで戦わなければならないなんて。裾を抑えるジードはすっかり耳まで真っ赤だ。
『これも平和のタメですヨ!』
 メリアの方はすっかり気に入ったようで、にゃんっ★とばっちりポーズを決めている。
『イタゾ、猟兵ダ!』
『首ヲ刎ネヨッ!!』
 そこへ大地を揺るがせながら押し寄せるのはフリルの群れ、もといカワイクなりきれていないトランプ兵たちの群れ。
『物騒ですネエ、せっかくの可愛いお洋服も台無しデス』
 ふぅ、と器用に溜息をついてみせたメリアが、ジードに向かって微笑みかける。
『ここはジードの強さと可愛さを見せつけてあげるのデス』
「え? 今なんて……わわわっ!」
『こっちデス、ジード!!』
 まるで目に見えない糸に操られるように、ジードの躰が引っ張られる。トランプ兵の剣が虚しく宙を切った。
『コレヲ避ケルトハ』
『ジード、あれヲ!』
「わ、そんなに引っ張らなくても大丈夫だよ……!」
 ジードの手に握られている武器は、一言で言い表せないような奇怪なものだった。様々なスクラップを組み合わせたでたらめな武器が兵達を薙ぎ払っていく。
『グゥ、ナントイウ速サダ……!』
 主導権をメリアに明け渡したジードの躰は、人間の器の限界を超越しためちゃくちゃな速度を可能とする。あちこちでトランプ兵たちが斬りつけられて地面をのたうち回っていた。
『速いだけジャないのデスヨ』
「え、わわわ……!」
 “人間遣い”は最後にとっておきのもうひと仕事。ジードの両手を軽く握らせて、ほっぺの横に持っていかせる。ついでにあざとく小首も傾げさせなんかしたりして。
『にゃん★のポーズデス!』
「これ恥ずかしすぎるよぅ」
 拒絶しようとするジードだが、メリアの術からは逃れられなかった。
『グハァッ!』
 最後のトランプ兵が胸を抑えて倒れ込んだ。いろいろと刺さったらしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
※衣装女装でお任せ。

地獄だ…変態だ…

翼の【空中戦】で空から観察しつつ
見つかったら即座に植物魔法の【高速詠唱、属性攻撃】で花嵐を操り
敵の顔面に貼り付ける事で視界を奪う【範囲攻撃】

こっち見るの禁止!
だって…だって恥ずかしいもんー!
何回着たって慣れないものは慣れないんだよぅ
こっち来るのも禁止ー!

攻撃のため寄って来ようとしたら属性を氷に切り替えた魔法で
一時的に地面を凍結させ転倒狙い
隙を作り次第発した言葉を声量に等しいサイズで具現化する【指定UC】を発動し

僕は男だけど勝つために仕方なく女装してるだけなんだから勘違いしないでよこの変態お化けーっ!!

の文字を召喚されたトランプ兵も巻き込み敵にぶつけます




 何やらごっつい機械仕掛けのトランプ兵が、裾をふわふわさせたりリボンをひらひらさせたりしながらがっしょんがっしょん行進しているので。
(「うわっ、地獄だ……変態だ……」)
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が極めて率直な感想を抱いてしまったのも、仕方がない。何せ彼は自前の翼で空を飛んでいる。可愛い(可愛くない)行進が端から端までよく見えるのだ。
 そんな彼が身に付けているものといえば、フリルたっぷりの白いブラウスにシュガーピンクのジャンパースカート。頭のリボンカチューシャもお揃い仕様のその装いは、ロリータファッションの中でも一等スイートな甘ロリスタイル。
 トランプ兵と違うのは、まるで日頃から身に付けているかのように良く似合っているという点ではあるが、それが澪本人にとって喜ばしいことであるかはまた別である。
『ムッ、上空ニ猟兵ノ気配g』
「だめッ! こっち見るの禁止!!」
 トランプ兵が見付けるのよりも早く、魔法で花嵐を呼び起こして視界を塞いでやった。
『ドウナッテイルノダ! 何モ見エヌ!』
 視覚センサーにへばりついて離れない花びらに、兵士たちがじたばたもがく。
『カクナル上ハ、全軍突撃!』
「だぁぁぁぁっ、こっち来るのも禁止ー!!」
 視界を塞がれたまま、聲のする方角目掛けて剣を振り回そうとするトランプ兵たちへ、澪はすかさず氷の魔力を駆使する。
『ヌオッ!?』
『危ナイデハナイカ……ウワアッ!?』
 トランプ兵たちの足元を一時的に凍結させたのだ。視界の悪いままやみくもに走っていたトランプ兵たちはみるみるうちに転倒し、スクラップの団子のようにひとかたまりになって転がっていった。密集した木々をべきべきと蹴散らし、ハロウィン飾りも撥ね飛ばし、ようやく動きを止める。
『グッ、イカンイカン……』
 残骸の群れから這い出たトランプ兵が剣を構え直しつつ、どさくさに紛れて花びらの取れた視界で此度はじめて討伐すべき猟兵をまじまじと見た。わたあめのようにふわふわのドレス。背から伸びる純白の羽にも、ピンクのリボン飾りがあしらわれている。
『美少女……イヤ、天使ナノカ?』
 澪の恥ずかしさメーターが臨界点を超える音がした。
「僕は男だけど勝つために仕方なく女装してるだけなんだから勘違いしないでよこの変態お化けーっ!!」
 それは空気を震わす魂の叫びであり、澪の力によって実体を得た物理攻撃であった。ワンブレスの限界まで詰め込まれた文字数がそっくりそのままトランプ兵の群れを一網打尽に薙ぎ払っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蝶ヶ崎・羊
【羊と雀】

『オスカーさん。今回もよろしくお願いします』

衣服は肌を露出しない物を選択

着替えたら違和感を減らせるように【変装】でアレンジします
『これは髪をおろした方が良さそうですね…オスカーさんもアレンジしましょうか?』
(恥じらいは特に無く、人の作る衣服の発想力に興味を示してる)
『オスカーさんもお似合いです。…歩き辛くはありませんか?』

・戦闘
まずはC・Cによる【なぎ払い】で怯ませます
そして一部を【重量攻撃】でトドメ
UCの子羊さん達(リボン付)はオスカーさんが狙いやすい場所に誘導する係と攻撃係に分けて行動して貰います
敵のUCはそうですね…巨大なカードなら避け易い事を祈って【見切り】で回避


オスカー・ローレスト
【羊と雀】

い、衣装が着る人を選ぶって、言ってた、けど……(どんな服が来るのか戦々恐々としている小雀

ぴゅ?! え、こ、こん、な……カラフルな……しかも、フリルが、沢山……ヘッドドレス、まで……!(詳細な服装はお任せします!)

確かに俺、最近はちょっとおしゃれみたいなこと、出来るようになってきた、けど……!

でも、やられるのは嫌だし……着る、よ……うぅ……

あ、ありがとう、羊……髪……お、お願いしてもいい、かな……

お、俺は、回避してる羊が、妨害されないように、トランプ兵の相手をする、よ……【切実なる願いの矢】で羊に近くて、番号の少ない個体を優先して狙っていく、ね……これで、合体の妨害も出来れば……と。




 おっとりとした機械人形の蝶ヶ崎・羊(罪歌の歌箱・f01975)と、雀の羽持つオスカー・ローレスト(小さくとも奮う者・f19434)。
「オスカーさん。今回もよろしくお願いします」
「う、うん……よろしく、ね……」
 二人の連携自体はすっかり慣れたものだけれど。この不思議な国で起こる事件は時として、いや割と頻繁に、オスカーの理解を超えてくる。
「い、衣服が着る人を選ぶって、言ってた、けど……」
 びくびくと周囲を見回すオスカーの視界に、いきなり極彩色が飛び込んできた。
「ぴゅ?!?!」
「なるほど、これを着ればいいのですね」
 ふむふむと頷いて、羊は衣装を手に取ってチェックしている。
「肌の露出がないもので良かったです……おや、これはオスカーさんとお揃いですね」
「お揃い……い、いや……それより、も」
 信じられないものを見るように、オスカーが目を瞬かせる。
 オスカーが鮮やかなフューシャピンク。羊は負けじと彩度の高いピーコックグリーン。鮮やかな色合いのロングワンピースは、ハイネックに長袖で肌露出こそガードされているものの、フリルたっぷりで男性が着るにはなかなか躊躇するデザインだった。スカート部分をぐるりと一周するようにプリントされた羊さんと小鳥さんが、可愛らしさに拍車をかけている。
「ご丁寧にヘッドドレスまでついていますね」
(「確かに俺、最近はちょっとおしゃれみたいなこと、出来るようになってきた、けど……!」)
 いきなりハードルを上げ過ぎではないだろうかと冷や汗だらだらのオスカーだった。そもそもこれはおしゃれの範疇なのだろうか。それこそ少し爪を彩る事を覚えたばかりの人物にいきなりフル舞台メイクを施して壇上につるし上げるようなものではないだろうか。
「で、でも、やられるのは、嫌だし……着る、よ、うぅ」
「ええ、オスカーさんの勇気はきっと無駄にはなりませんよ」
 そういう羊は恥じらう様子は感じられなかった。むしろ着飾る事に特化した衣服が興味深いらしく、楽しそうにしげしげと眺めている。

 そして。
「ふむ、やはりただ着ただけだと違和感がありますね。これは髪をおろした方が良さそうです」
 袖を通した羊は、己と衣服を照らし合わせて前髪を整えだす。
「な、なんだか……えらいね、羊」
 こちらもとっくに着替えは済んでいるが、木の影に隠れたままのオスカー。
「なかなか無い機会ですからね。どうせならば楽しみたいと思いまして……オスカーさんもアレンジしましょうか?」
「ぴ、お、俺?」
 一瞬、逡巡したオスカーだけれど。
「……あ、うん、ありがとう……お願いしてもいい、かな」
「勿論ですよ」
 結局委ねる事にしたのは、にこりと微笑む羊が、確かに不思議と先程よりも可愛い服装が似合っていたから。
 慣れた手つきでオスカーの髪が整えられていく。昏い緑髪は、ヘッドドレスに合わせてサイドを編み込んだヘアアレンジに。
「ぴゃ……可愛すぎないかな、この髪型」
 俺なのに、なんて言葉を呑み込むオスカーに、羊は「よくお似合いですよ」と断言した。
「それに、今日は可愛すぎるくらいが丁度いいんです。きっとね」


「そ、そういうもの、かな……」
 首を傾げるオスカーの声に被せ気味に、ドドドドドと地響きのような行進音が轟いてくる。
『全軍突撃ッ! 猟兵の頸を討ち取るのだッ!!』
「ぴゃっ、来……」
 応戦の準備をするオスカーが一瞬動きを止めた。確かにフリーズしていた。
 それはそうだ、ごつくて怖いトランプ兵たちが、がっちりボディをふりふりキュートな装いで包んでいたのだから。
「数で勝負ですか。ならばこちらも」
 羊が呼び寄せるのは八十体を超える翼つきの羊たち。キュートが正義なこの戦場に合わせ、しっかりリボンで武装済みである。
『ムオッ、チョコマカト……!』
 図体ばかりでかいトランプ兵たちは、羊たちの怒涛の行進をうまく往なす事ができないようだ。足をとられて転びかけたり、邪魔だと剣を振るっても跳び回って避けられてしまったり。
 ならば、と捕縛のカードを行使しようとしたトランプ兵の手が、小さな矢に阻まれる。
 機械兵の巨体からすれば本当に細くて脆弱な矢だ。ただしそれは切実なる願いの乗せられたオスカーの魔力が編み出したもの。どんな混戦の中でも味方を射ることのない矢が、機械装甲の隙間を的確に打ち抜いた。
 辺りを縦横無尽に飛び交う子羊たちを掻い潜るように、オスカーは次々と弦を引き絞る。合体での強化を防ぐよう、番号の小さい個体を的確に見定めながら。
『グガァッ、コンナモノデ……!』
 焦るばかりのトランプ兵たちは気がついていない。たった一人の狙撃手に次々と兵が討たれている真の理由。オスカー自身の腕が立つのも勿論だが、子羊たちがずっと、彼が狙いやすいように誘導し続けているからということを。
(「そして勿論、それだけではないのですよ」)
 トランプ兵たちが十分に数を減らしたところで、羊たちはいっせいに飛び掛かる。弱った兵士を容赦なく蹴り飛ばし、最後に残った個体へは容赦ない総攻撃。
 もふもふもふっ! と伸し掛かれば、流石の機械兵士も重量に耐え切れずに潰れていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

化野・花鵺
「…せぇふく着放題の依頼ッ?!」
狐、目を輝かせた

「大丈夫、カヤはせぇふくに合わせて外見変えられるからぁ。何がきても可愛く着こなしてあげるぅ」
化術が得意な狐、スキップしながら乗り込んだ

「何が来るかな♪何が来るかな♪ワクワク♪ワクワク♪」
狐、尻尾をパタパタしながら制服待ちした

「当たらなければ問題なしぃ。カヤが全部灰にしてあげるぅ」
「フォックスファイア」で敵が飛ばしてくるカードも敵も焼き尽くす
敵の攻撃は野生の勘で回避し衝撃波で弾く

「これだけ飛んでくるんだもん、森の中に入ったらせぇふく置き場があるんじゃないかなぁ。ちょっとだけ寄り道して貰ってこようかなぁ。良いよねぇ?」
狐、制服を強奪する気満々だった




 本人の意思と関係なく、可愛い服を問答無用で着せられてしまう。
 そんなある種阿鼻叫喚ともいえる中で、ひとりひときわ目を輝かせている女性がいた。キラキラを通り越して、ハートマークが浮かび上がりそうなレベルのトキメキっぷりである。
「……せぇふく着放題の依頼ッ?!」
 彼女の名前は化野・花鵺(制服フェチの妖狐・f25740)。小さい頃制服姿の猟兵に助けられて以来、制服狂いを貫いて現在に至る。
「せぇふく、せぇふく♪何が着られるかな♪ ……ん? カヤはもういい大人だから、せぇふくはせぇふくでもガッコのせぇふくは厳しいだろうって?」
 チッチッチ、と指を振る。
「カヤを誰だと思ってるのよ。えら~い天狐の血を引いてるんだからぁ。せぇふくに合わせて外見変えるくらい簡単なのよぉ~」
 何が来ても制服ならば最高にキュートに着こなす自負と自信のもと、尻尾をぱたぱたさせて『せぇふく』を待つ自称偉い妖狐。
 本来衣装は完全ランダムだというが、こうも制服を期待されれば森の方もそれを裏切るほど空気の読めない存在ではなかったらしい。花鵺の元に舞い降りてきたのは、アリラビらしくアレンジされたセーラー服。プリーツスカートの下にはレースのパニエ。胸元のリボンにはトランプモチーフがあしらわれている。
「きゃあ、かわいいし、カッコいい~♪」
 早速中高生ほどの姿に化けた花鵺は、スキップと共に更衣室に消えていった。


「こんなかっこいいせぇふく、ゼッタイ汚したくないよねぇ。完全しょーり! 目指しちゃうよぉ」
 妖狐の力をとくとご覧あれ。戦場パワーと制服愛で気合も調子も最高潮の花鵺は、最初からフルスロットルで狐火を放つ。
『ムゥ、何トイウ熱サダ……!』
 機械の躰すら容易に溶かす幻惑の炎に、ひらふわトランプ兵たちが野太い呻き声を漏らす。
『マトモニ遣リ合エバ勝チ目ガ無イナ』
 ならば、と放たれた動きを阻害するカードも、花鵺を一瞬たりとも止める事は叶わなかった。衝撃波で撥ね飛ばされ、宙を舞ったところを狐火に焼却される。
「当たらなければ問題なしぃ。カヤが全部灰にしてあげるぅ」
 四方八方に散る焔が、みるみるうちに兵士たちを蹂躙していった。
「さて、これで全部かなぁ」
 宣言通りの大勝利だが、花鵺はもはやトランプ兵たちの残骸には目も向けていない。彼女が見ているのは、新たにこの地を訪れた猟兵が衣装を支給されている光景。
「これだけ飛んでくるんだもん、森の中に入ったらせぇふく置き場があるんじゃないかなぁ。ちょっとだけ寄り道して貰ってこようかなぁ。良いよねぇ?」
 元々悪童気質の花鵺だが、制服が絡めば更に善悪にはこだわらない。強奪する気満々で、森の中を探索しに向かうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蒼・霓虹
猟兵になった吉備ちゃんが心配で、ここまで来ましたが……気付いたらハロウィンとは懐かしいですね

乗り掛かった船、この際一緒に楽しみましょうか彩虹さん

〔WlZ〕
仮装衣装は彩虹さん共々、お任せして貰いましゅう、ここは1つ虹龍らしく運試しで。

戦闘は【高速詠唱】で【範囲攻撃】の〈虹三葉「レインボークローバー」〉
の【弾幕】を張り【盾受け】しつつUCを封印されない様に【第六感】で【見切り】回避しつつ【推進移動&悪路走破】を【騎乗】してる〈猟機人・彩虹(戦車モード ※以降、彩虹と略)〉を【操縦】しつつ【魔力溜め&多重詠唱】隙見てUCを〈彩虹〉の【砲撃】から【範囲攻撃】で纏めて攻撃

〔アドリブ絡み掛け合い大歓迎〕




「猟兵になった吉備ちゃんが心配で、ここまで来ましたが……気付いたらハロウィンとは懐かしいですね」
 そう云って頬を綻ばせたのは、待機形態の猟機人『彩虹』を携えたちいさな少女、蒼・霓虹(彩虹駆る日陰者の虹龍・f29441)。意志を持つ虹龍型ロボットも、彼女の言葉にこくこくと頷いた。
「乗り掛かった船、この際一緒に楽しみましょうか彩虹さん」
 かしゃん、と音を立てて彩虹が霓虹を見る。ロボットである自分が可愛く着飾る必要があるのかと不思議がるように。
「ハロウィンらしく、可愛くおしゃれすると強くなれるのでしょう? それなら、彩虹さんにもめいっぱい可愛くなってもらわないと。ああほら、ちゃんと彩虹さんのぶんも来ましたよ」
 ――虹竜らしく、ここは運試しで。運を天ならぬ森に任せて託された衣装は、幸い一柱と一機によく似合うものだった。
 霓虹の手元に舞い降りたのは、漢服をベースに可愛らしいアレンジを施した創作衣装のようだ。ふわふわ透け感のある布を光に透かせると、竜神である霓虹の角や彩虹の機体のような淡い虹色にきらめいている。
 彩虹にも、霓虹のものと同じ素材を使った天女のような羽衣がふわりとかけられる。脚を通したりする必要がない分、戦闘時の形態変化にも支障がない。
「猟兵としては後輩だからといって、吉備ちゃんに後れを取るわけにはいきませんからね。行きましょう!」
 かくして可愛い竜神の命ずるまま、可愛い猟機人は戦車モードへと姿を変えていく。その上に霓虹が騎乗すれば、相乗効果でより可愛くてより強いコンビの完成だ。
『ムッ、見慣レヌ機体ダナ』
 そこに現れたるはいまいち可愛くなりきれていない兵士たち。剣を掲げて襲い掛かって来る。彩虹のキャタピラ仕掛けの足が火花を散らしながら速度を上げた。霓虹たちのいたところを巨大なカードが飛んでいき、森の木に刺さって止まる。
『ク、抜ケン……』
『怯ムナ、カカレ!』
 数で攻め立てるように一斉に振るわれた剣は、幸運の気を眼に見えるほどに凝縮した虹色弾幕によって阻まれる。だが彼女の――虹龍の齎す幸運は、不運を退けるだけのものではない。
「ここからが本領発揮ですよ。……彩虹さん!」
 彩虹の主砲が七色に光り輝く。虹、水、光、聖、氷、太陽、幸運――そのすべてを圧縮した濃すぎる運気が、環水平アークの極太虹雲ビームとして一斉に放たれたのだ。
『グオオォ……!』
 個人の享受できる範疇を超えた運気は、時として何よりも強力な破壊力となる。
 ただし霓虹がそれを振るうのは、信仰を護るため、ヒーローとして人々を護るため。それだけだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ネーヴェ・ノアイユ
【衣装はお任せ致します】

条件を満たせば猟兵にもメリットがある……。まさにオリジン様の置き土産といった世界なのですね……。そして……。私を選んでくださった衣装様はあなた様なのですね。此度はよろしくお願い致します。

木の試着室にてお着替えを済ませお城に向かう前に……。まずは可愛らしく着飾ったトランプ兵様のお相手をせねばですね。
まずは空中浮遊にて少しばかり浮上し、森の中を飛び回るように動きつつ……。トランプ兵様の放つ巨大なトランプ避けたり、木を盾にさせていただいて防いだりしながらとっておきの一撃のためにしっかりと詠唱を行います。
詠唱が完了次第トランプ兵様へとUCを放つことで道を切り開きますね……!




 ネーヴェ・ノアイユ(冷たい魔法使い・f28873)といえば、間違いなく先日の迷宮災厄戦に多大な貢献を果たした猟兵といっていい。
「条件を満たせば猟兵にもメリットがある……。まさにオリジン様の置き土産といった世界なのですね……」
 そんな彼女だからこそ、『条件』のある戦場はすっかり馴染みのものだ。確り踏まえつつ、されど油断はしないようにと、ぴっと気を引き締める。
「そして……。私を選んでくださった衣装様はあなた様なのですね。此度はよろしくお願い致します」
 飛んできてくれた服にもばっちり敬称づけ。なんなら軽くぺこりと頭を下げながら、恭しく手に取って試着室に向かっていった。可愛い衣装をもっとじっくり眺めていたい気持ちもあるけれど、トランプ兵が来る前に着替えを済まさなければならない。
 そんな彼女の装いは、いつもの服装とも共通する雪と氷がモチーフのドレス。ただしこちらは淡いピンク色がベースで、アイスブルーで描かれた雪の結晶やリボンが引き立つデザインだった。これからの季節を思わせる厚手のワンピースに、ふわふわ純白ケープがまるで降ったばかりの雪のよう。
(「普段の服装も気に入っておりますが……こちらもとても素敵です」)
 今日限りというのがもったいないくらいに。リボンの魔力で少しばかり身体を浮かせて森を飛び回れば、さながらハロウィンの後に冬をもたらす雪の精霊気分だ。
 だがそんな楽しい時は、残念ながら長くは続かない。
『ムッ、敵影ダ!』
 がっしょんがっしょんと喧しいトランプ兵たちが、とうとうネーヴェに向かって襲い掛かってきたのだから。
 飛来する巨大トランプを、剣戟を、ネーヴェは時に木を盾にし、時に空中で身を翻しながら避けていく。悟られぬように小声で詠唱を続けるたび、頭部の大きなリボンに小さなきらめきが宿っていく。氷の魔力が。
『スバシッコイ奴メ!』
 ネーヴェのすぐそばを切れ味鋭いカードが掠めていったが、それでも詠唱は留まる事をしらない。
(「とっておきの一撃を、お見せいたしましょう……!」)
 詠唱を続ける限り、無尽蔵に威力を増すネーヴェの力。但し放出軌道は直線上だ。兵達を一網打尽に出来るタイミングを、決して見誤ってはいけない。
(「……今、ですね」)
「束ねるは妬み。放つは憎悪。万象奪う力となれ。総て凍てつく猛吹雪……!」
『何ッ!?』
 ネーヴェを中心として、ごうごうと吹雪が吹き荒れる。やがて意思を持つかのように敵へ襲い掛かった吹雪は、軌道上の全てを薙ぎ払い、吹き飛ばし、蹂躙していったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鍋島・小百合子
SPD重視
衣装お任せ

森に入るや否や突然年頃の女子が着るような衣装が飛んできたぞ…!
これを着ろというのかえ?

「しかしなかなかに良い着物であるのう…傷が入らぬようにせねばじゃ」
森から賜わったこすぷれ衣装に身を包みながらUC「無明瞑想術」発動にて気配を消し隠密重視(忍び足、闇に紛れる、目立たない)で森の中を進む
敵の気配を感じれば敵の視認外の位置から長弓に矢劇薬を塗り込んだ矢を番いて敵の頭部目掛けて射る(視力、スナイパー、目潰し、毒使い、マヒ攻撃、継続ダメージ、鎧無視攻撃併用)
他の猟兵との連携を重視し先の立ち回りの元で斥候として動き戦闘の際には援護射撃を担う
賜わったこの衣に傷を入れんようにするぞ




「んん? これを着ろというのかえ?」
 鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)が森に入った途端、何やら宙を舞って衣装が飛んできた。
 彼女が愛用する武者鎧にも似た鮮やかな朱色。しかしその面積がやけに頼りない。
「年頃の女子が着るような衣装ではないか。わらわも水着の催しではこのくらい大胆な甲冑を纏ったものであるが……ほう、兎の耳がついておる」
 ぴらりと広げてみせるそれは、
「なんといったかな、ばにぃ……ばにぃおなご……」
 エンパイア外の言葉に疎い小百合子であるが、それはバニーガールの衣装であった。
「なかなかに愛らしい、良い着物であるのう。傷が入らぬようにせねばじゃ」
 大切そうに抱えて、試着室で袖を通してみる。
「うむ、それに動きやすい。こすぷれというのは良いものじゃのう、気に入ったぞ」
 鏡で己の姿を確かめていた小百合子が、ふと何かを察知したように音もなく身を翻す。やや遅れて地響きのような行進が聴こえてきた。
『マダ猟兵ガイルハズダ。探セ!』
 森をうろつくトランプ兵たちだが、木陰に隠れている小百合子に気づく様子はない。女武者として様々な技術や知識を学び身に付けてきた小百合子だが、ことに得意とするのは母から仕込まれた隠密斥候術だ。森では目立つはずの朱色、それもバニーガールという出で立ちにも関わらず、気配を極限まで消した小百合子は兵達のセンサーの感知を逃れ続けている。
(「距離も問題ない――さあ、この世界に蔓延る魔を祓うとしようかの」)
 長弓に番えるは劇薬を塗り込んだ矢。兵達の視認外の位置から静かに放った矢が、頭部の装甲の隙間に突き刺さった。
『グァ……ッ!』
 毒矢を受けた兵は数歩よろめき、そしてぱたりと斃れて動かなくなる。
『何ダ!?』
『ドコカラ……ウワアッ!』
 立て続けに放たれた矢が次の獲物を仕留める。兵達の間に動揺が走った。
『アッチカラ飛ンデ来タゾ!』
 何とか冷静を保った兵士が敵の位置を割りだそうとするが、その時にはもう小百合子は場所を変えている。攻撃に――つまり戦闘行為に移る時は、さすがの無明瞑想術もその性能を十二分に発揮することは出来ない。身を隠し続けるためには、弓を構えていない時こそが肝心だ。
 実の所、万一兵達に気づかれても何ら支障はなかった。得物を長弓から薙刀に変えて白兵戦を仕掛けるだけの話だ。数も体格も敵に分があるが、それすらも彼女の力量ならば問題にはならない。だが、
(「折角賜った衣じゃ。傷を入れんようにしたいからの」)
 カチューシャの兎耳を嬉しそうに揺らしながら、小百合子は矢を射るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鬼桐・相馬
衣装お任せ、何でもOK

【POW】
俺はどM気質ではない
故に有利に事を運ぶ為仕方ないのかもしれないがこの衣装は――いや、考えるのをやめよう
願わくば耐熱性に優れた素材であって欲しい
俺から滲んだ炎で燃えたら色々マズイ

葛藤を装備に流しつつ戦闘開始
[獄卒の金砕棒]を顕現させ[なぎ払い範囲攻撃、蹂躙]して行く
ヒラヒラやふわもこのせいで普段と勝手が違うのはお互い同じ、ならば利用するのみ
それらで敵の視界を阻害し隙を誘発する
敵の攻撃は[視力と野性の勘]で捉え[怪力で武器受け]
退かず前へと戦闘継続し、敵集団が詰まったところへUC発動

衣装を燃やしてしまいたい衝動に駆られるが、近くの木兼試着室を足蹴にすることで耐えよう




 生物として至極当然の事かもしれないが、鬼桐・相馬(一角鬼・f23529)にもわざわざ好きこのんでいたぶられる趣味はない。
 ゆえに戦況を有利に運ぶ手段があるのならば積極的に利用する。それだけのことなのだ、が。
「……なんだ、その」
 百八十を超す長身。鍛え上げられた肉体。その姿は今――上品なヴィクトリアンメイドスタイルを纏っていた。
 繰り返すが相馬に『どМ気質』とやらはない。だがこれはむしろある意味、オブリビオンに多少痛めつけられる方がましだったりしないだろうか。少なくとも精神的には。
「いや……考えるのはやめよう」
 幸いというかなんというか、相馬の躰から滲む紺青の炎を受けてもメイド服はびくともしなかった。多少丈夫なだけの普通の布にしか見えないが、戦闘に必要な耐火性や耐久性は十分に備わっているらしい。
 おとぎの国は常識を平気で飛び越えてくる。その点についても、相馬は深く追求しないことにした。
『猟兵ガイルゾ!』
『カカレェ!』
 答えが出ないことに思考を巡らせてしまう前にトランプ兵が襲ってきたのだから、或る意味では都合がいい。棘だらけの金砕棒を顕現させ、向かって来る兵士の脳天に躊躇なく叩き込んだ。
『グアア……!』
 悲鳴を聞き流しつつ、振るわれた剣を屈んで避ける。そのまま脇腹にあたる部分を殴打し、打ち砕く。吹き飛ばされるハートの兵士のスカートが大きく翻った。嫌悪感しかもよおさない光景だったが、ひらひらと動くものはどうしても目を惹く。ちらと目で追ってしまった自分に気づき、相馬は思案する。
(「成程な……目くらましとして使えるか」)
『オ前ノヨウナメイドガイルカ、コノッ!』
 罵声と共に飛び掛かってきた兵士の剣を、今度は身を捩って回避してから、相馬は大きく跳躍した。ロングスカートがふわりと舞って、思わずトランプ兵が動きを止める。その下から覗く健脚がきついかかと落としを見舞った。
(「動き辛い服装ならではの戦い方か。二度と使う事はないだろうが」)
 振り下ろす金砕棒には、天獄の裁きの如き白金炎が宿っていた。重さを利用して叩きつければ、火花の如く爆ぜて敵の群れを灼き払っていった。

「証拠隠め……いや、オウガの討伐はこれで完了だな」
 呟きながら相馬は己の身体を見下ろした。激戦においても綻び一つ生じていないメイド服を。
「…………」
 己に眠る二つの力を最大限に行使して燃やしてやりたい衝動に駆られたが、近くの木兼試着室を蹴り飛ばす事で耐え忍んだ。万一残党に鉢合わせる事があったら、この衣装の力がまだ必要なのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

法月・志蓮
法月フェリスと参加
フェリスの事はフェリと呼ぶ

また珍妙なルールが……まあ、服着るだけならマシな方か。
……なんか思ったより可愛らしいのが来たけど……どうせ着るなら堂々とした方が恥ずかしさもなくなるハズ……!よっしゃ行くぞぉ!

という感じで飛んできたピンク色の可愛らしいアリス風エプロンドレスを身に纏い、ライフル片手に森を駆け回って狙撃ポイント探しだ。
下にはスパッツ履いてるから万が一スカートがめくれ上がったって恥ずかしくないゾ!

フェリのサポートを受けて狙撃体勢を万全に整えて、集中して一体一体仕留めていこう。
……それにしてもアリス風のフェリ素敵だなぁ。なんて可憐なんだ……!

※セリフや行動のアドリブ歓迎です


法月・フェリス
法月志蓮と参加、アドリブ可

アリスラビリンスって初めて来たけど、なかなか面白い法則があるんだね。
水色のアリス風エプロンドレスだ!ふふ、志蓮とお揃いなんだね。もちろんぼくもスパッツを履いてるよ。伏せたりするしね。志蓮と一通り遊んだら作戦開始だ!

志蓮は狙撃に集中して。それ以外はすべてぼくが引き受けよう。
狙撃ポイントの捜索から身を隠す迷彩、城への最短ルートまで、ぼくの電脳魔術を現実世界と重ね合わせれば朝飯前ってね。

いやしかし……うん、トランプ兵、すごいな。あの姿でゴスロリか……装飾まできちんと一式揃っているのがまた。志蓮、ヘッドショットで決めよう!何、ぼくがきちんと観測、計算しているからさ。




「アリスラビリンスって初めて来たけど、なかなか面白い法則があるんだね」
「面白いというか……珍妙というか。まあ、服着るだけならマシな方か」
 仲良く連れ立って歩く新婚ほやほや夫婦が一組。法月・志蓮(スナイプ・シューター・f02407)と法月・フェリス(ムーンドロップ・スポッチャー・f02380)。今が一番ラブラブな時期と人は云うけれど、この幸せもときめきも永遠だと二人は心から信じている。
 その証拠に。
「ふふ、志蓮とお揃い。嬉しいなあ」
「なんか思ってたより可愛らしいのが来たけど……」
「似合ってるよ、志蓮。すっごく可愛い。胸を張って大丈夫だよ!」
「世界一かわいいフェリが云うなら間違いないな。どうせ着るなら堂々とした方が恥ずかしさもなくなるハズだしな!」
「そうそう、その心意気!」
 ぴんと背筋を伸ばす志蓮も、そんな志蓮を見て嬉しそうに跳ねるフェリスも、可愛らしいアリス風のエプロンドレスを身に纏っていた。フェリスは水色、志蓮はピンク色だ。
 最初見た時には、志蓮は逆なんじゃないかと思ったものだ。女性であるフェリスの方がピンクなのではないのかと。
 だがどう見てもピンク色のドレスの方が二回りは大きかったのだ。諦めて袖を通して見ると、志蓮も思わず納得せざるを得なかった。自分が似合っているのかはさておき、パステルブルーのドレスを着たフェリスは金髪に青い眼も相俟って、本当に絵本から飛び出して来たかのような正統派アリスで、それはもうとっても可愛かったのだから。
「どういう基準で選んでいるかはわからんが、ナイス判断だ」
「おっと、そろそろ敵影が近づいてきたよ」
 スポッティングスコープ片手にフェリスが忠告する。もう片方の手で、志蓮の手をぎゅっと握った。
「いつも通りいこう。ぼくを信じていてくれるかい?」
「それもいつも通りだな。よっしゃ行くぞぉ!」
 握り返された手は、世界一安心させてくれるあたたかさだった。


「あの辺りが良さそうだ。木々が生い茂っていて身を隠しやすい」
「ただでさえ目立つカッコしてるもんな、俺ら」
 猟兵の力を得ても、志蓮の戦法はフェリスと結婚する前――軍人だった頃と大きく変わらない。制御の難しい異能に頼るよりも、磨き続けてきた技術と経験に頼る方が堅実だ。伊達眼鏡を外した視界が兵の群れを捉える。
「それもぼくにまかせて」
 志蓮の堅実な戦法を支え続けているのがフェリスだ。直接的な攻撃手段を持たない代わり、電脳魔術を駆使した諜報やサポートは他に類を見ない程に優れている。森の中では浮いてしまうパステルカラーのドレスも、電脳空間で作り出した迷彩模様を現実世界と重ね合わせればオンリーワンの迷彩服に早変わりだ。
 更に隠密制度を高めるよう、二人は地面に伏せって息を潜めている。ペアルックにただはしゃいでいるだけでなく、実戦のことも考えてきちんとスパッツを履いてきたのだ。元軍人と軍学校卒業生らしい配慮である。
 そんなフェリスには、未だ遠くにいるトランプ兵達の装いの細部までもがはっきりと見えていた。やたら恰幅の良い機械たちが、自分や志蓮に勝るとも劣らないくらいのふりふりを身に纏っている――。
(「うん、……すごいな。装飾まできちんと一式揃ってるし、ある意味尊敬だよ」)
「志蓮」
 フェリスは小声で呼びかける。
「最短ルートで城に向かうには、あの兵隊たちの行進を横切る必要がある。こっちに気づかれないうちに、一体一体ヘッドショットで決めよう!」
「了解」
「何、ぼくがきちんと観測、計算しているからさ。問題ないよ」
「勿論だ」
 問題があるとすれば、と志蓮はライフルを構えながら視線を泳がせる。
(「フェリがいつもに増して素敵すぎることなんだよなあ。なんて可憐なんだ……!」)
 ちいさな身体に白鳥の羽。それだけで天使のように可愛らしすぎるのに、アリス風の衣装が彼女の愛らしさを極限まで引き出している。今すぐ抱きしめたい衝動を必死で抑えつつ、志蓮は目の前の問題に全力で集中する。
「有効射程に収まるまでもう少し――うん、今だ」
 二人の眼が同時にすぼめられる。紅蓮の華の如き砲火が爆ぜ、放たれた弾丸は吸い込まれるようにトランプ兵の頭を撃ち抜いた。
『何ダ!?』
『一体ドコカラ!?』
 聲を発する事もなく一撃で活動を止められ、くずおれる仲間に、トランプ兵たちは狼狽する。その混乱を逃がす二人ではなく、畳みかけるように一発、もう一発と致命の弾丸が放たれた。
 普段はとびきり甘やかに愛を語り合う夫婦も、ひとたび魔術が張り巡らされ、トリガーに手をかければ、命を預け合う相棒となる。
「まだ敵はこっちの場所を割りだせていない。落ち着いて、でも素早く行こう」
「ああ」
 その頼もしさがまた愛しいのだけれど――それを伝え合うのは、もうすこしあとでのお楽しみ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

冴島・類
いばらさん(f20406)と

楽しいお祭りなら歓迎だけど
うん
首を捧げろ!なんて、悲劇はお断りだね

勝つ為にはどんな服だろうと別に、とは思うが
どう考えても…
いばらさんの方が似合うだろうねぇ
お手柔らかに頼むよ、とは森へ向け
(お任せ)

すぐに合流できるよう、ね
なるべく近くの扉へと

自分はともかく…
瓜江、まさか君も着ないとかい?
さっと着替え
いばらさんを扉まで迎えに
淑女を待つのは光栄さ
ふふ、君はどんな姿で咲くのだろう
かわ…複雑だな!

迫り来るトランプ達の姿と
衣装がちぐはぐで、違和感すごい…

彼女に剣が届かぬよう
軌道を見切り
瓜江のフェイントで引き付ける
鞭が隙をつくのに畳み掛け
風を込めた薙ぎ払いを

おや、踊りは苦手かな?


城野・いばら
類と/f13398
*衣装お任せ
出来れば暖かそうな服が良いなって森さんへお願い

パーティーは好きよ
でもね。アリスを招くなら悲劇より喜劇がいいわ
さぁ飾り付けのやり直し!

セクシーでもキュートでも
いばらに選んでくれたなら喜んで
着替えは近くの扉で!類との約束

類は大丈夫かしら
一緒の瓜江も、もしかして?
ふふふ、着替えた二人を見たらきっと笑っちゃう
とってもかわいくて素敵だろうから

ペンキじゃなくてフリルで迫るトランプさんは新鮮…
二人のお蔭で開けた視野
ちゃんと見て
伸ばすのはいばらの手
隙突くように命中力重視で鞭振るう
フワフリ衣装は素敵だけど…足元には気をつけて?

二人への攻撃はダメなのよ
茨でかばうか鞭で吹き飛ばしちゃう




「楽しいお祭りなら歓迎だけど」
「パーティーは好きよ。でもね、アリスを招くなら悲劇より喜劇がいいわ」
「うん。首を捧げろ! なんて、悲劇はお断りだね」
「さぁ飾り付けのやり直し!」
 森も、お城だって、うんと綺麗に楽しくしなければ、と意気込む城野・いばら(茨姫・f20406)。でもそのためには、悲劇をもたらすオブリビオンをやっつけてしまわなければ始まらない。
「セクシーでもキュートでも、いばらに選んでくれたなら喜んで。あ、でも、できたら暖かそうな服だと嬉しいわ」
 ぐんと冷え込んでくる頃合い。人型を得たといっても、植物には厳しい季節が近づいているのだ。
「僕も、勝つ為にはどんな服だろうと別に、とは思うが」
 うーん、と冴島・類(公孫樹・f13398)はちょっぴりだけ苦い笑み。
「どう考えても……セクシーもキュートも、いばらさんの方が似合うだろうねぇ」
 容姿だけを見ればまだ幼ささえ残る青年のようだが、実際はもう少し年を重ねている類だ。愛らしすぎる衣装は少しばかり気が引ける。お手柔らかに頼むよ、と木々の方に視線を投げかけた。
 そんな二人のもとに舞い降りたのは、まるで森の妖精さんのような衣装。どんぐりや落ち葉をあしらった髪飾りに、ブラウン系でこっくりまとめた秋の装い。のばらのたっぷりパニエで膨らんだロングスカートは見た目よりも暖かく、類はハーフパンツにニットブーツ。二人とも、背中にフェアリーのような羽飾りがついていて、きらきらと控えめに光っている。
「とっても可愛い衣装ね。それじゃ、着替えは近くの扉でね!」
「そうだね。すぐ合流できるよう、ね」
 ぱたんと扉を閉じた類が衣装を広げようとして気づく。全く同じデザインのものがもう一着用意されていることを。
「これは……まさか、瓜江の分?」
 濡羽色の髪持つ絡繰人形が、変わらぬ表情でじいと衣装を見下ろしていた。


 いばらがご機嫌で試着室から出てくると、すっかり着替えていた類がにこりと微笑んで出迎えてくれた。
「さすがいばらさん。植物のいろはとてもよく似合うね」
 可憐な花が咲いたようないばらの装いに、素直にそんな言葉が零れた。
「ありがと……あら、一緒の瓜江も、もしかして?」
「まあね」
 いばらと類も意匠を揃えた装いだが、類と瓜江のそれは完全なるペアルックだ。まるで仲の良いきょうだい妖精みたいで、いばらは思わず声を出して笑った。
「ふふ、とってもかわいくて素敵よ」
「かわ……複雑だな!」
 いばらさんに褒めてもらうのは光栄だけど、と。
 そんな三人のどんぐり飾りや、森の木々にぶらさがったハロウィン飾りをずしずし揺らしながら、トランプ兵たちが現れる。
『邪魔者ハ排除スルノダ!』
『スルノダ!』
 剣を掲げて襲い掛かって来る兵隊の群れ。どう考えてもそれが武器なのだが、しかし、なんというか――。
「ペンキじゃなくてフリルで迫るトランプさんって新鮮ね……」
「本人たちの姿と衣装がちぐはぐで、違和感すごい……」
 大振りな剣よりも、揺れるフリルの方がどうにも目につくというか。
『覚悟ッ!!』
「させないよ、瓜江!」
 前に躍り出たのは絡繰人形。三人の中で最も体格に優れた彼が、剣を受け止めるように手を広げる。
『気ヲツケロ、アノ人形、何カシテクルヤモ……』
 トランプ兵が訝しがるように呻いた直後、飛来するのはいばらの手から伸びる植物の鞭。
『ナッ!』
 瓜江にばかり注意を払っていた兵隊たちは、華奢な少女が繰り出す茨の鞭に足元を掬われ、顔面から転倒する。
「フワフリ衣装はとっても素敵だけど……足元には気をつけて?」
『コノ……!』
 別の兵士が振るった剣は張り巡らされた茨に阻まれる。意志を持つかのように自在にしなる茨は、兵士の剣にがっちり巻き付いて攻撃を許さない。
「二人への攻撃はダメなのよ。いたずらする子はこうしちゃうんだから!」
 ぶん、と勢いをつけて巻き付いた茨を振るえば、剣から手を放してしまった兵士の躰が吹き飛んでいった。
 畳みかけるように風が吹き荒れる。加護と祈り、そして今もいばらの助けを借りながら身体を張る相棒の魔力。繋がった縁を借りるように解き放てば、兵隊たちの機械の巨体も軽々と薙ぎ払うほどの嵐が巻き起こった。
『ウワッ……!』
『ワ、コッチ来ルナ……ギャア!』
 兵士と兵士の躰がぶつかり、鈍い金属音を立てて転がっていく。
「おや、踊りは苦手かな?」
 せっかく可愛いドレスを着ているのにね、なんて笑いつつ、類は風を行使し続けた。


「あとはお城ね。早く悲劇を終わらせて、楽しくアリスを招けるようにしましょ!」
「そうだね、国を作ったのがオウガ・オリジンだろうと、皆で趣向を凝らせば楽しいハロウィンになるはずだ」
 楽しそうに語らう二人の妖精。物言わぬ人形も、背中の羽飾りを揺らしながら、一歩下がって後を追いかけていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『メガトンキング・ネイキッド』

POW   :    メガトンキングドロップ
【天高く弾き飛ばすかちあげボディアッパー】が命中した対象に対し、高威力高命中の【上空でパワーボムの体勢に捕え落下叩きつけ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    メガトンパンチ
【常軌を逸した筋力・体重を乗せた拳】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    大王爆裂キック
【視線】を向けた対象に、【えげつないスピード・破壊力のミドルキック】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はファイール・ティンプレートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 森を抜けた猟兵たちは、立派なお城に辿り着く。
 お伽話にでてくるお菓子のおうちを、更におおきくしたようなお城だ。
 アリスラビリンスの他の国では、お菓子のおうちがオウガから身を隠す役目をはたしている事もあるようだが、どうやらハロウィンの国ではそうもいかないらしい。
 その証拠に。
「あら、すっかり待ちくたびれてしまいましたわ」
 やったららぶりーなドレスを着たお城の主は、どう見てもアリスでも、愉快な仲間でも、時計ウサギでも無かったのだから。
 そのどれでも、そして猟兵でもない以上、『彼』の正体は間違いない。オウガだ。
「さあ楽しみましょう。優雅で血みどろな殺戮パーティを!」
 椅子から立ち上がったオウガの足元、もう片方のヒールも折れる音がした。
「ええい、貧弱な靴め」
 硝子製の靴を足から引っぺがし、素手でべきべきと粉砕するオウガ。痛そうな光景だが、『無敵』の彼の掌は無傷だった。

『もしもし、もしもし』
 猟兵の傍で囁き声がする。耳を向けるとそこには喋るカトラリーたちが浮かんでいた。
『あの横暴な城の主をやっつけてくれるなら、キッチンはいくらでも使ってください』
『みんなこき使われて参っているんです。本当は私たち、楽しくアリスをおもてなししたいだけなのに』
『材料も道具も、あなたたちの望むままに出てくるでしょう』
『うまーくあいつに食べさせられれば、きっとやっつけられます』
『キッチンはあちらに……』
 フォークさんにナイフさん。口々にまくしたてる彼らは、オウガのひと睨みでひっと身体を強張らせて黙り込んだ。
「わたくしをおもてなしできると云うのでしたら、やってみるがいいですわ」
 ふん、と胸を張るオウガ。胸筋の厚みに耐えられなくなった胸元がぶちぶちぶちっと弾けていき、誰も得しない谷間があらわになった。
「その前にひねりつぶして差し上げますもの!!!!!!」

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 プレイング受付日は後日お知らせします。おそらく24~26日辺りに開始となります。こちらとMSページの雑記に追記予定です。これ以上の追加OPはありません。
 
 第二章は暑苦しい女王様(?)とのバトルです。
 基本的に攻撃は通りませんが、美味しい、または心のこもった料理を食べると眠ってしまい、無敵状態が解除されます。多少お料理の腕に自信がなくても、気持ちが籠っていれば大丈夫。わざとダークマターを作るようなのはオウガの眼が醒めちゃうからダメです。料理は真心!
 お料理を作ったり、お料理を作る人の盾になったり、色々はちゃめちゃバトルを楽しんでください。
 キッチンは願えば何でも出てくる不思議なキッチンです。といっても完成品は出て来ません。外部からの持ち込みは下ごしらえまでで!

 なお、余談ですが。
 ボスは何故か森で授かったのかもしれないかわいいドレスを着ていますが、お城の中ではかわいい服を着ていても別に有利にはなりません。
 ですが、「キャラはそれを知らないから可愛いお洋服のまま恥ずかしそうに戦います」とかは全然ありです。もちろん着替えて来ていてもいいです。その辺お好きにゆるゆるどうぞ。
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★第二章プレイング受付:10/25(日)朝8:31~10/27(火)夜23:59まで
 31日までの完結を目指しておりますが、執筆期間と忙しめの時期が重なってしまったため、もしかしたら再送にご協力いただく事があるかもしれません(なるべくないように努めます!)
 プレイングが流れてしまったら、その日の23:59までに内容を変えず送り返して頂くと有難いです。お手数おかけしますがよろしくお願いします。
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ラフィ・シザー
★引き続きゴスロリメイド
カトラリーさん達も随分迷惑してるみたいだな。オウガなんかよりアリスをもてなしたいのは当然だろ?

格好はさっきと同じメイド服だからな不本意だが引き続き【奉仕】をさせてもらうぜ。
今度はスコーンを作って紅茶を出そう。

ベーキングパウダーにグラニュー糖。バターに牛乳!こねて形をつくってオーブンにいれてるぞ。

紅茶を準備したら出来上がったシンプルなスコーンにクロテッドクリームとジャムを添えて…さぁ召し上がれ!

女王様、お味はいかが?
お気に召してくれたなら俺も嬉しいぜ?

さぁ、無敵が解けたらすかさず攻撃。
UC【Dancing Scissors】




「カトラリーさん達も随分迷惑してるみたいだな。オウガなんかよりアリスをもてなしたいのは当然だろ?」
 なあ、と呼びかけるラフィ・シザー(【鋏ウサギ】・f19461)は、引き続きゴスロリ意匠のメイド服のまま。メイドさんはご奉仕をするものだ。お仕事である以上、相手を選んでもいられない。
「不本意ながら、な。でも俺、今は機嫌がいいんだ。とびきり美味しい紅茶とスコーンをふるまってやるよ」
 着ているだけで料理の腕がワンランクアップしそうなメイド服。気分が上がらない筈はない。視界にちらつくマッチョなピンク色はさておいて。
 殺人鬼な兎が鋏の代わりに手に取ったのはドレッジ。ベーキングパウダーにグラニュー糖、刻んだバターに牛乳も入れたら、溶けないようにさっくり混ぜるのが美味しさのコツ。
「まあ、美味しそうなものを……邪魔してさしあげますわ!」
 三メートル弱の巨体から振り下ろされる、常軌を逸したメガトンパンチ。抜群の破壊力を持つ代わり、ごく至近距離にしか届かない。ラフィの鋏たちが宙を舞い、狙いを撹乱する。
「何の、これしきッ!!」
 腕の一振りで鋏の雨が薙ぎ払われていった。地面に落ちる鋏たちがすっかり原型を失っているのを見下ろして、ラフィがげんなりと眉根を寄せる。
「オーブンに入れたら安心と思ったけど、これじゃオーブンごと破壊されてしまいそうだな」
 何としてもこの化物をキッチンに入らせてはならないと、新たな鋏を仕向ける。多めに持参してきたのだけが不幸中の幸いだった。

 ――スコーンが焼けるまで、ほんのニ十分ほど。
 あれほど長く感じる事も今後そうそうないだろうと、のちにラフィは語ったとか、語らなかったとか。

「ぬゥ……!」
 ラフィの勝利を告げるかの如く、オーブンが軽快なアラームを鳴らした。
 取り出したスコーンの粗熱を取っているうちに、ラフィお手製の紅茶を淹れて。シンプルなスコーンにクロテッドクリームとジャムをたっぷり添えれば完成だ。
「さぁ、召し上がれ♪」
「出されたものを食べないのはこの国に、ひいては淑女道に反しますわね」
 きちんと着席した女王様が、クリームもジャムもたっぷり乗せて。
「お味はいかが?」
「ああ、最高ですわ……たっぷりクリームとジャムを乗せても負けないくらい、バターの香りがいたしますの。しっかりと食感を楽しめるのに口に入れるとほどけていくよう……紅茶をおかわりしても?」
「勿論だぜ」
 けれど料理の力がいきわたった女王様はすっかり舟をこいでいて、紅茶を口にする事は出来なかった。
「お気に召してくれたら俺も嬉しいぜ?」
 最後の仕上げは、殺人鬼流のおもてなし。無数の鋏たちが女王様を切り裂いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジード・フラミア
メリア『相手に襲われにくく、給仕するための服といえばこれデス!』
ジード「……これ、メイド服じゃない!?他に服はないの?執事の服とか!」
メリア『愛情込めて料理を作ると言ったら執事よりメイドさんじゃないデスカ!しかも今は猫耳付き……男の娘猫耳メイドヤッター!!』

アイテム【ジード用『女装・コスプレ』セット】を使用
前章のコスプレから猫耳とシッポのみ残して猫耳メイド姿に。
ジードは恥ずかしいですが、これも平和のため、愛情込めて料理を作り、運びます。

一応ですが、メリアの五感はジードと共有です。味見は人形でしません。


『ホラ!ジード!「モエモエキュン♪」デスヨ!女王様も美味しそうに食べテ食べテ!』カメラパシャー




 相手に襲われにくい服に着替えてから行きマショウ、とメリアが云ったので、ジード・フラミア(人形遣いで人間遣いなスクラップビルダー・f09933)はすっかり安心していた。これでようやくまともな服を着られると。
 ――あとから思えば、メリアの提案という時点で警戒しておくべきだった。

『相手に襲われにくく、給仕するための服といえばこれデス!』
「……これ、メイド服じゃない!? 他に服はないの? 執事の服とか!」
 先程からマシになった点といえば、スカート丈が長くなったことくらい。フリルたっぷりのエプロンの分を考えれば、可愛らしさは先程と大差ない気さえする。恥ずかしそうに頬を赤らめるジードと対照的に、メリアはとってもノリノリだ。
『愛情込めて料理を作ると言ったら執事よりメイドさんじゃないデスカ! しかも……』
 先程のコスプレから、ちゃっかり猫耳と猫シッポは残している。アリラビ的不思議パワーが働いているのか、ジードの感情に合わせて恥ずかしそうにうなだれているおみみがとっても可愛らしい。
『男の娘猫耳メイドヤッター!!』
「心の声がだだもれだよう、メリアぁ……」
『まあまあ』
 ぽん、とメリアがジードの肩に手を添える。
『これも平和のためデスヨ、ジード』
 そう云われてしまえば、心優しいジードは拒否するのも忍びなく。
「うぅ……」
『安心してクダサイ、ジードが心置きなく料理に集中できるヨウ、ワタシが見張っておりますカラ!』
 邪魔者は一歩たりともキッチンに踏み入らせない。何かあればいつでもその力を揮えるよう、メリアはばっちりと戦場に目を配り続けた。


「まあっ、メイドさんのオムライスですのね!?」
『あんなに恥ずかしそうだったのに、さっすがジード。王道を踏まえてマスネ』
 出来立てふわとろオムライスは、まだソースもケチャップもかかっていない。仕上げはこれから。
「……じ、女王様の、かわいいお顔……書いてあげます……、……にゃん」
 語尾はメリアにせっつかれて云わされていた。
「なんて愛らしいメイドさんですの?」
 既に『萌え』を体感しつつある女王様の顔を五億倍可愛くしたようなデフォルメキャラをケチャップで描き、ついでにあざとくハートマークを散らしてみたりなんかして。
『ホラ! ジード、最後の仕上げが残ってマス!』
「……ほ、ほんとにやるの?」
『恥ずかしがる方が恥ずかしいのデス! ほらほら、一緒に』
「わ、わかったよう」
 二人は女王様の左右に移動して。
『いきますヨー』
『「モエモエキュン♪」』
 おててでハートを作った瞬間、メリアがぱしゃりと記念撮影。
『インスタント写真はあとでプレゼントするのデス、まずは覚めないうちニ』
「頂きますわ。ああ、メイドさんの愛情がこれでもかと……zzz」
『眠ったのデス! ジード、今のうちニ』
「ううう、恥ずかしすぎて消えたい……」
『ああ、ジードまで動けなくなってマスネ!?』
 わちゃわちゃ戦闘はその後、メリアがなんやかんやでどうにかした、らしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蒼・霓虹
相手も相手で結構濃い人が出てきたみたいですが

〔POW〕
わたしは【料理】担当して
万が一に備えてUCの出来た幸運の鱗装甲をわたしと彩虹さんに纏い備えますね

南瓜を蒸している間に、葱をみじん切りにし、蒸し上がった南瓜をマッシュし

蒸し南瓜、葱、豚挽き肉を赤味噌で炒め合わせ水溶き片栗で水分を絡めて纏め

作った具を春巻きの皮で包んで、油でこんがりきつね色に揚げて、油切りし
茹でたブロッコリー辺りの青物を添えて

冬の縁起物食材の南瓜で
南瓜の赤味噌春巻きの出来上がりです
南瓜と味噌って以外に合うんですよ

(竜神になる前、蒸した南瓜と味噌と薬味を叩き混ぜて、作った事がある料理を思い浮かべつつ)

〔アドリブ絡み掛け合い大歓迎〕




「……相手も相手で結構濃い人が出てきたみたいですが」
 視界をちらつくピンクと筋肉。気圧されないように頑張りましょうね、と相棒の彩虹に微笑みかけつつ、蒼・霓虹(彩虹駆る日陰者の虹龍・f29441)は料理に取り掛かる。
 その手つきは鮮やかで手慣れたものだった。もともと料理は好きなのだ。だがそれ以上に、異常な状況下であっても彼女は一切うろたえていなかった。
 異常な状況下というのは、たとえばピンクのふわひらを纏った筋肉の塊がボディアッパーを喰らわせてくるとか、パワーボムを仕掛けてくるとか、そういった類のものである。それらが霓虹を阻止するよりも早く、幸運を纏った彩虹が弾き飛ばしていた。虹龍の鱗装甲、その幸運を霓虹自身が信じられる限り、その護りは決して貫けない。だからこそ霓虹はいつも以上に平常心を心掛け、料理にあたっていた。
 南瓜を蒸しているうちに葱をみじん切りに。南瓜が柔らかくなった頃合いで取り出してマッシュする。
 蒸し南瓜と葱、それに豚挽き肉を赤味噌で炒め合わせ、挽き肉がぽろぽろになってきたところで水溶き片栗粉でとろみをつける。
「ムゥッ! 素敵な匂いがしてきたじゃないの!」
 女王様も思わず野太く唸ってしまうが、肝心なのはまだまだこれから。
 作った具を冷ましたら春巻きの皮で包んで、熱した油でこんがりキツネ色になるまで揚げる。パリパリを楽しめるようにしっかり油を切ったら、ブロッコリーを添えて目にも鮮やかに。
「冬の縁起物食材の南瓜で、南瓜の赤味噌春巻きの出来上がりです」
「やぁん、美味しそうじゃない」
「南瓜と味噌って意外に合うんですよ」
 それを霓虹が知ったのは、まだ彼女が虹龍と融合する前のこと。
 南瓜と味噌に薬味を合わせて、作った料理。懐かしさに霓虹が目を細めている頃、女王様は春巻きを召し上がっていた。
「ハロウィンの国にも合っているわね。この時期の南瓜というと、どうしてもハロウィンらしい洋風なものを連想してしまうけれど」
「ええ。こういうのもとても美味しいですよ」
 ぱりぱり頬張る音が実にリズミカルで楽しげで、霓虹も思わず笑みを零す。その音がだんだんと遅くなっていく。
「赤味噌というのがまた、いいわよね……。南瓜の甘さに負けない風味があって……。んん、もっと食べていたいけど、……ねむく、なって……」
 からん、と箸が落ちる音。
 最後まで言い切る事無く、女王様は幸せな眠りを揺蕩っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鍋島・小百合子
SPD重視
他の猟兵との絡み、アドリブOK

料理とは手間暇かけて行うもの
落ち着きのない奴じゃのう

「わらわ達が相手する故飯が出来るまで待たぬか!」
UC「群制御動陣」発動にて89名の女薙刀兵を召喚し戦闘知識活用にて指揮
わらわと共に敵からの攻撃に対し防御陣形を展開、料理番の猟兵達に攻撃が向かわぬよう盾となりて守り通す(集団戦術、拠点防御、継戦能力併用)
敵の攻撃には薙刀での武器受け防御で捌いたり見切り回避、近接戦闘になる際は距離を置く等で防御・回避行動を重視す
敵の無敵状態が解除されれば残存兵とともに畳みかけようぞ

…それにしても兵達もわらわと同じばにぃ装束に身を包んでおるのはなぜじゃ?着てみたかったのかえ?


栗花落・澪
うわぁ
いや、まぁ…うん
カトラリーの皆さんのためだ

この衣装だとちょっとやりづらいけど…
【料理】ならお手のものだよ!任せて!

耐熱ボウルに水と粉寒天を入れて
丁寧に混ぜたら温める!

調理具壊されたら大変だから
危なくなったら都度ボウル持って空に逃げる【空中戦】
炎魔法の【属性攻撃】で加熱
攻撃も当たらないよね

キッチンに戻り、レモン汁を加えてよく混ぜる
可愛い型が欲しいな
ドーナツみたいに中央の空いた、ハートか星か…
そこにカットしたマスカットの実を並べ
作ったゼリーの元を流し入れ
氷魔法の冷気で時短冷却
ぷるぷるゼリーをお皿にあけて
中央にムースやフルーツ、ミントを飾って
ゼリーケーキの完成!
召し上がれ♪

最後は【指定UC】




 鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)が身を翻した直後、何もかもを粉砕するメガトンパンチが空気を裂いていった。
「落ち着きのない奴じゃのう。これでは料理などできぬではないか」
 情けない男、胆力のない男よりは余程ましだが、座して待つべき時にそう出来ぬ男というのも考えものだ。
「……いや、あれを男と見做してよいものかもわからぬが」
 高笑いと共に拳を放ってくるピンクのふりひらに首を傾げるばかりの小百合子。火力特化の一撃は奴の巨体とは裏腹に届く範囲が狭いが、それにしたって台所に乗り込まれてしまっては大惨事間違いなしだ。
「料理とは手間暇かけて行うものじゃぞ!」
「そうじゃ。その間はわらわ達が相手する故、飯が出来るまで待たぬか!」
 小百合子の聲に同調するのは総勢八十九名の女薙刀兵たち。
「台所もまた戦場じゃ。時間との勝負、火の通りを見極める洞察力――物の道理もわからぬ者が立ち入ってよい場所ではない。何としても死守するのじゃ!」
 小百合子の指揮の元、防御陣営を組む薙刀兵たち。常識外れの巨体にも一歩も怯まぬ彼女達を頼もしく思いながらも、小百合子はもうひとつ疑問に思う。
(「しかし、何故兵達もわらわと同じばにぃ装束に身を包んでおるのじゃろう? ひょっとして、着てみたかったのかえ?」)
 そういえば兎耳揺らして戦場を駆ける彼女たちの表情も、心なしか普段よりいきいきとしている気がする。


 一方その頃、キッチンでは。
「……助かったよ、うん」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が心底ほっとしたように息をついていた。
 いざとなったらボウルを片手に空を飛び、加熱は自分の魔法でまかなって死守しようとしていた澪だ。頼もしい護りがいてくれたことにより、安心して調理に専念できるのはとてもありがたい。
「それに……いや、まぁ、やめておこう。カトラリーの皆さんのためだ」
 視界をちらつくピンク色に言いたい事はいろいろあるが、それよりも目の前の事に集中しようと言葉を呑み込んだ。ここで堪えておかないと色々暴発しそうな気がする。なんだろう、文字数とか。
「この衣装だとちょっと動きづらいけど、料理は元々得意だからね! 任せて!」
 耐熱ボウルには水と粉寒天。溶けムラのないように丁寧に混ぜて温め、レモン汁を加えてよく混ぜる。
「形はー……可愛い型が欲しいな」
 とりあえずいろいろ型を出してもらって、その中から気に入ったものを選ぶ余裕さえもある。
「……平和だなぁ」
 いやはや全く。時折女兵たちの凛々しい聲に混ざって野太い何かが聴こえるが、とっても平和だ。現実逃避ではない。
 ドーナツみたいに中央の開いた型は、結局可愛くて選びきれなかったのでちょっと小振りなハートと星のふたつを使用することに。
 カットしたマスカットの実を並べ、作ったゼリーの元を流し入れたら、氷魔法の冷気で一気に冷やす。
「これだけでもかわいいけど、折角ならもうひと手間……」
 澪があれこれ工夫を凝らしているころ、小百合子率いるばにぃ軍団も大健闘。
 化物じみた怪力から繰り出される拳を、時に撹乱し、時に避けて往なしていく。防御と回避を優先させているが、拳を躱せば台所が被害に遭うとなれば身を挺して盾になることも辞さない。翳した薙刀が砕け、動けぬほどの傷を受けようと、その程度で音を上げる彼女たちではない。
「後はお願いします」
 まだ無傷の薙刀兵に取り込まれるように、残る力全てを託して消えていく。数字を重ね強くなったばにぃ薙刀兵は、その力も想いも継いで立ち向かっていく。
「でーきた♪」
 台所から響いた澪の聲に、小百合子と兵たちは勝利を悟った。
「よくやったぞ」
 まだ最後の仕上げは残っているが、ひとまず労いの言葉をかけて微笑んだ。
 澪がしずしずと運んできたのは、先程のぷるぷるゼリーの中央の穴にムースやフルーツ、ミントを飾った可愛いゼリーケーキ。
「出来てしまったのですね」
「さ、召し上がれ♪」
「ええ、淑女に二言はありませんわッ!」
 くわッと目を見開き、女王様がスプーンを取る。
「先ほどから何度もご馳走を頂いてお腹が膨れているにも関わらず、するすると入ってしまいますわ……! 口あたりのよいゼリーと口どけのよいムースの組み合わせは至高! 甘さも程よいので満腹状態からもいくらでも食べられてしまいそうです……眠くなければ」
 巨体が食事用の椅子から転がり落ちて、地響きのような音を立てる。澪と小百合子が顔を見合わせた。
「僕の力、加減が出来ないからちょっと危ないかも。まずは小百合子さんたちからどうぞ」
「成程。承知したぞえ」
 残存兵が残った力を総動員して女王様に攻撃を浴びせ、仕上げとばかりに澪が魔を浄化する光を放つのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

城野・いばら
類と/f13398

うん、勇気を出して教えてくれた皆の願い叶えてあげたい
いばらは味覚が分らなくて
調理は類にお願いしたいけど
お腹が空く辛さはわかるわ

そうだ、料理が出来るまで苛々を癒してあげれたら…
無敵でも挫けないって覚悟を魔力に籠めて
紡錘で紡ぐのは巨大な羊さん
ね、ふわもこでりらーっくす!
お揃いの妖精衣装でキュートにお粧しして、
主さんの視線を羊さんの方へ
もこもこで攻撃をかばう、調理の時間稼ぎができれば

秋の精らしいお菓子にわくわく
それなら栗に胡桃に木苺にって食材集めて
え、いばらも混ぜるの?きもち…
お、お腹一杯になりますように!…その笑顔、何だか意地悪だわ

どたばたキッチンでも
類が見てくれてるから安心なの


冴島・類
いばらさん(f20406)と

からとりー君達の嘆きを晴らす為にも
お料理を!といこうか

いばらさんは…成る程、味覚が
でも、要は気持ちさ
彼をご覧?
楽しいぱーてぃーを壊すぐらい苛々してる
きっとお腹空いてるのさ
美味しいを彼にあげよう

作るのはぱうんどけーき
砂糖にばたー、卵、粉
量るのと最初はするからさ
こう、ぐるぐる混ぜて…から
その先は、木の実や果実
森の恵みを混ぜて焼けばよい
彼女と可愛い羊が稼いでくれた間用意し

はい、と途中で木べらを渡し
入れたいの自由にどうぞ、と戯れるよに笑う
まぁ、焼き上がるまで
邪魔されない様防がないと、なんだがね!

視線と脚が飛んで来ないよう
散らした鏡片から放つ光で像をずらし
今度は僕が時を稼ごう




「からとりー君達の嘆きを晴らす為にも、お料理を! といこうか」
「うん、勇気を出して教えてくれた皆の願い叶えてあげたい」
 冴島・類(公孫樹・f13398)の言葉に、城野・いばら(茨姫・f20406)も頷いて、それからあっと眸を瞬かせる。
「いばらは味覚が分らなくて、調理は類にお願いしたいけど……」
「成る程、味覚が……」
 猟兵になった時に人の型は得たけれど、元はと云えばいばらはその名の通り、不思議の国のお喋り花だから。
「でも、お腹が空く辛さはわかるわ。花だって土が痩せていたら辛いもの」
「そうだね。要は気持ちさ」
 彼をご覧? と類が顎をしゃくってみせる先には、おとぎ話のハートの女王様より公爵夫人よりご機嫌ななめな女王様。ドレスの下のむちむちが、手当たり次第に辺りのものを壊そうと隆起している。
「楽しいぱーてぃーを壊すくらい苛々してる。きっとお腹空いてるのさ」
「それは辛いわね。いばらも何とかしてあげられないかしら」
 お料理の代わりに、と思案するいばらが、そうだ! と目を輝かせる。
「類がお料理作ってくれている間に、その苛々を少しでも癒してあげれるようにするわ」
「じゃあ、僕は精一杯の美味しいを彼に振る舞うね」
 類はキッチンへ消え、そしていばらは巨体へと向き直る。
「あらあら、随分と華奢なお嬢さん。わたくしを止められるとお思いで?」
 野太い聲と共に放たれるアッパーにも、いばらは一歩も退かない。
「覚悟はできているわ、いばらの『お友達』だってとっても強いのよ!」
 紡錘紡げばあっという間にぬいぐるみが出来上がっていく。女王様も受け止められるくらい巨大な羊さんは、いばらたちとお揃いの妖精衣装できゅーとにお粧し。
「まあっ」
 一瞬、確かに女王様のおめめに浮かぶハートマーク。直後にキリッと顔を引き締めてボディアッパーをかましたけれど、いばらの覚悟と魔力が籠った羊さんは壊されるでも飛ばされるでもなく、もっふーんとそれを受け止めきった。
「なんて……柔らかいの……」
 ふわもこにすっかり癒されてしまう女王様。
 一方その頃、類はちゃきちゃきと料理中。
「ぱうんどけーきを作ろう。今日の衣装にも合ったやつを」
 砂糖にばたー、卵にお粉。量って馴染むまで混ぜるのは、類がひとりでやってしまうけれど。
「折角ならね、いばらさんにもお願いしたいんだ」
「いばらに?」
「そう」
 頷きながら、類は木の実や果実をたっぷり用意して。
「森の恵み、入れたいの自由にどうぞ。これはどんなに入れたって味を損ねることはないからね」
 だからいばらさんの好きなように、と微笑めば、いばらもじゃあ、と笑顔で食材選び。
 栗に胡桃に木苺に、可愛いものをたっぷり入れて。
「……これでいいのかしら?」
「そしたら混ぜて?」
「えっ」
「気持ちをこめて、ね」
 戯れるように笑う彼に、むーといばらはジト目。
「……その笑顔、何だか意地悪だわ」
「ほらほら、折角可愛い羊さんが時間を稼いでくれているのだから」
「お、……お腹一杯になりますように!」
 不慣れな手つきでぐるぐる木べらを回すいばらの聲に被せ気味に、
「ふんッ!!」
 羊さんを小かかえたまま女王様が乗り込んできた。
「いかん……じゃなかった、いけませんわ、つい癒されてしまいましたの」
 お料理を阻止せねば! と息巻く女王様だが、時折羊さんを愛おしそうになでなでしている。
「あとは型に流し入れて、オーブンで焼けば大丈夫だよ」
 余熱も型のシートもばっちりだから、なんて抜かりなく笑って、類が魔鏡の欠片を召喚する。
「邪魔されない様防がないと、なんだがね!」
 ぴかぴかの光に女王様は眩しそうに眼を細める。
「小細工を……全部破壊して差し上げますわ!」
 ミドルキックを放とうとする女王様だけど、鏡片の光はただの目くらましではない。視覚の自由を奪い、像の位置をずらす事によって、狙いをつけることさえ困難とさせる類の『領域』。
「小癪なッ!」
 狙い澄まさないと放てない必殺ミドルキックは虚しく宙を切るばかりで、辺りには女王様のどたどた足音が響き渡る。
 壁にぶら下がった調理器具たちまでかしゃかしゃ揺れるのはちょっと落ち着きのない光景だけど、類が見てくれてると思えばいばらも安心して作業を進められる。
 オーブンに入れてしまえば、あとは二人して護りにあたれる。類を蹴り上げようとした女王様は新たな羊さんにダイブすることになり、ともすればごちそうがなくたって眠りにつけそうなほどの癒され顔に。
「焼きあがったわ!」
「たっぷり召し上がれ」
 振る舞われたぱうんどけーきに、ますます目を細めるのだった。
「バターも木の実もたっぷりですごく贅沢なのに、パウンドケーキって素朴な美味しさを感じるわよねえ」
 お腹も心も満たされて、すっかり夢の中。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鬼桐・相馬
(服装そのまま)
動きを阻害する服装での連続戦闘
己の糧になると自らに言い聞かせる

【SPD】
料理を作る猟兵を[かばい]護衛するように動くよ

まだ料理は出来ていない
女王、食事前の軽い運動でも如何か

己の[戦闘知識]を活用し[怪力による武器受け]で防御重視の立ち回りを
当人が無敵でもドレスは違うだろう
[獄卒の金砕棒]の棘部分で生地を裂く攻撃をする
怒りで意識をこちらへ向けさせ、料理中の猟兵から引き離すように動く

敵の至近距離からの一撃は特に警戒
[野生の勘と視力]で動きを察知、武器が生み出す炎でUC発動
奴のドレスが燃えるなり派手に翻るなりの不運を
スカートを裂いたり捲ったりと子供の悪戯か――いや、考えるな
依頼の為だ


蝶ヶ崎・羊
【羊と雀】
周りを恐怖で従わせる方が上に立つ事なんて出来ません
その事をその舌で存分に分からせましょう
(尚服は可愛い)

『オスカーさん。これからスコーンを焼かせていただきます。ですので、その間は守ってくれませんか?』
守られている間にチョコチップのスコーンを作ります
【料理】し慣れてますので手早く作る様に動きます
紅茶とジャムがあればそちらも
頂きます
ティータイムバッグからティータイムの道具を出して準備完了です

『オスカーさん、お待たせいたしました。さぁ、アフタヌーンティーの時間です。』

無敵が解除されれば風の【全力魔法】とスカートを持って上品にUCで攻撃します


オスカー・ローレスト
【羊と雀】

ぴゃあ……(筋肉隆々とかいう自分と正反対かつとにかくデカい敵にビビる小雀。

そ、そう、だね……怖いオウガを倒して、こき使われてるカトラリー達を解放、しよう……彼らだって愉快な仲間、だし……助けてあげ、たい……

わ、わかっ、た……できる限り足止めして守る、よ……

目が合わないように、キッチンの影に【目立たない】ように潜みつつ、羊に視線が向けられそうになったら、【堕とす鳥】を召喚してオウガの動きを封じる、ね……こ、今回は、本当に強い相手だか、ら……思い切りやっちゃってもいい、よ……(呼び出した小鳥にこそっと

あ……ふ、服装は前回から変わってない、よ……(恥ずかしそうに


ユーフィ・バウム
お料理は作るよりは食べるほうですので、
料理をする仲間の盾になる動きをしますね

【覚悟】は十分にあります、さぁ来い!
料理を作る仲間を【かばう】

攻撃を見切り、致命的なダメージを避けたうえで
【オーラ防御】、【激痛耐性】で耐え抜くスタイル

攻撃を受ける機会を減らすため、逐次【なぎ払い】や
【衝撃波】をたたきつけ間合いを離す
「どうしました?そのくらいでは効きませんよ?」
ダメージがあっても挑発し相手のUCを誘う

初撃のアッパーは敢えて受け、
パワーボムの体勢に入ろうとする敵に【空中戦】の姿勢制御からの
《トランスクラッシュ》で切り返してみましょう
ダメージが通らなくても、動きを止めるっ

料理で眠ったなら残る力で攻撃です!




「周りを恐怖で従わせる方が上に立つ事なんて出来ません。その事をその舌で存分に分からせましょう」
 口調こそ穏やかだが、きっぱりと蝶ヶ崎・羊(罪歌の歌箱・f01975)は告げる。鮮やかなグリーンのロングワンピースをなびかせながら。かわいい。
「ぴゃあ……」
 オスカー・ローレスト(小さくとも奮う者・f19434)の方は、バカでかい敵にすっかりすくみあがっている。無理もない。小柄な彼とオウガでは、比喩でも何でもなく身長が倍近く差がある。横幅もそのくらい、いやひょっとしたらもっと差があるかもしれない。
 自分の胴体よりも太そうな上腕を誇るである男。本能的な恐怖を抱かない方が不自然だ。
「で、でも……怖いオウガを倒して、こき使われてるカトラリー達を解放、しよう……彼らだって愉快な仲間、だし……助けてあげ、たい……」
 勇気を振り絞るオスカーも、綺麗なピンクのひらひらワンピースを着ていた。かわいい。
「オスカーさん。これからスコーンを焼かせていただきます。ですので、その間は守ってくれませんか?」
 ふりふりを腕まくりしながら羊が微笑む。
「わ、わかっ、た……できる限り、足止めして守る、よ」
 請け負いながら、オスカーは震えだしそうになる身体を奮い立たせて敵を見る。
(「目を合わせちゃ、いけない……あ、合わせたくもない、けど」)
 視線が合ったが最後、矢をも凌駕する速度でミドルキックが飛んでくるという。照準を絞る洋弓銃の一撃は危険だろうかとオスカーが策を練っている頃。
「足止めが必要か?」
「わたしも力をお貸ししますよ!」
 堅牢な男性と、日焼けした少女が身を躍らせる。
 男性は鬼桐・相馬(一角鬼・f23529)。前回に引き続きひらひらのメイド服。かわいい。
(「……これも己の糧になる。耐えろ、相馬」)
 実の所なんの糧にもならないのだが、それを教えてくれる親切な者はここに辿り着くまでに誰もいなかった。
 少女はユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)。出自部族を思わせる露出度の高い装いはこの状況では森から賜ったコスプレ衣装かと誤解されそうだが、これはれっきとした自前である。引き締まった躰によく似合っている。かわいい。
「あり、がとう……」
「皆さん、少しの間だけ耐えてください。すぐにご用意いたしますから」
 かくして、ここにやたらかわいい四人組が終結した。
「わたくしも可愛いですわ」
 筋肉ダルマな女王様が五人目に名乗りを上げていた。


 元々料理慣れしている上、三時のティータイムを欠かせない習慣にしている羊にとってみれば、スコーンづくりは難しいものではない。
 それでも、それはあくまで邪魔が入らなければの話。破壊の化身が如きオウガにキッチンに乗り込まれてしまったら一巻の終わりだ。
「まだ料理は出来ていない。女王、食事前の軽い運動でも如何か」
 誘うように告げ、相馬は真っ向から立ち向かう。
「スパーリング相手になってくださるのかしら?」
 繰り出されたのは巨体の重みを乗せた鋭いメガトンパンチ。掲げた金砕棒が正面から受け止めた。
「へえ、やるじゃない。貴方も、その武器も」
 常軌を逸した衝撃を喰らっても罅一つ入らぬ金砕棒に、女王が唇の端を吊り上げる。相馬の方は流石に腕が痺れ傷んだが、素知らぬ顔を貫き通した。元より己の損傷に頓着する方ではない。それよりも意識を向けていたのは女王の拳の方だ。棘だらけの金砕棒に全力の拳をぶつけたのに、その皮膚には擦り傷一つついていない。なるほど、無敵というのは誇張でも何でもないようだ。
「――だが」
 横に薙ぐように振り回す。強さを誇る女王は飛び退く事さえもせずそれを受け止めた。
「その程度でわたくしに傷をつけようなど……はっ!」
 せせら笑おうとした女王がある事実に気づいたように己を見下ろした。ドレスに棘が引っ掛かり、何段にもフリルを重ねた豪華なスカートが見るも無残な有様になっていた。
 そう。当人が無敵だろうと服まではそうはいかない。現に女王自身、自ら硝子の靴を壊してドレスを破いていたのだから。
「やあん、なにするのよっ」
 しかし、自分で破くのと他人に破かれるのは別らしい。黄色くもなりきれていない聲で憤慨し襲い掛かって来る女王に、相馬は無事自分に狙いを引き付けられた安堵と、それ以上にげんなりする気分でいっぱいだった。顔にこそ出さないが。
 何せ至近距離だ。スリットのようになったスカートから覗く、やたらと黒光りした脚が視界をちらつく。地獄は現世にもあるらしい。
「わたしもいますよ、余所見は禁物です!」
 ユーフィの叩き込んだ衝撃波が女王様の巨体を揺らす。好戦的な眼差しが小柄なユーフィを見下ろしてきた。
 空気を抉るようなアッパーを、ユーフィは敢えて避けない。天高く打ち上げられた少女に無慈悲なパワーボムを喰らわせようと体勢を変える女王よりも速く、歯を食いしばってユーフィが空中で軌道を変える。
「全力で叩き込みますっ!」
 幼さの残るながらに鍛えられた肉体。闘気纏った身体でカウンターのヒップアタック。
「きゃっ」
 自重も相俟って、女王様は地面にまっさかさまだ。『レスラー』は時として体格差のある相手にも果敢に立ち向かわねばならない。小さいながらの戦い方は、『蒼き鷹』としての力を解放した時だけでなく、普段のユーフィの助けともなっている。
 無論、まだダメージは通らない。それでも遥か上空から地面に叩きつけられた女王は、すぐに起き上がる事は叶わなかった。
「あなたも格闘術に覚えがあるとお見受けするわ」
 やっとのろのろ起き上がった女王は、まるで同志を見つけたような眼差しで云うのだった。
「さぞかし名のある戦士なのでは?」
「買いかぶりですよ。わたしはただの蛮人です」
 ふ、と女王が髯を揺らして笑む。同じ手は喰らわぬとばかり、鋭い蹴りを放とうとした。その動きが、不意に止まる。
 女王の周りを飛び交っているのは、ほんの小さな小鳥だ。だが美しく囀る鳥が羽搏くたび、女王の躰は鉛のように重たく、動かすのがみるみる困難になっていく。
 オスカーの放った『堕とす鳥』だ。重力を操る小鳥が女王にかける負荷をどんどん強めている。オスカー自身は広大なキッチンのどこかに身を隠し、万一にでも羊が狙われた時のために備えている。そして美しいが容赦のない鳥を向かわせる時、今日はひとこと添えていた。
「今回は本当に強い相手だか、ら……思いっきりやっちゃってもいい、よ」、と。
 オスカーは普段、この愛くるしい鳥に眠る強大な力を抑えようとするのだ。今日ばかりは遠慮が要らないと知った鳥は思う存分力を揮うのだった。
「こんなものッ!!」
 どっせいと気合一発、重力をものともせず女王が蹴りを放つ。しかし動きは鈍い。
「どうしました? そのくらいでは効きませんよ?」
 避けたユーフィの躰には、しかし先程のアッパーの損傷もある。それでも余裕綽々、笑みを浮かべて挑発と引きつけに徹する。
「艱難辛苦を味わってくれ」
 至近距離からの拳が炸裂する寸前、相馬が放ったのは災厄を喚ぶ炎。狙い澄ましたように女王のドレスを焼き、屋内だというのに風が起きて延焼が広まっていく。ついでにスカートも翻る。
「スカートを裂いたり捲ったり……何をしているんだろうな、俺は」
 これではまるで子供の悪戯ではないか。呟かずにはいられなかったが、そこで考える事を放棄した。全ては依頼のためだ。己の格好と同じだ。
 ――なので。
「オスカーさん、皆さん。お待たせいたしました」
 静かだが戦場に凛と響いた羊の聲には、実は相馬が一番ほっとしていたかもしれない。
 素朴な形のさくさくスコーンはチョコチップ入り。淹れたて紅茶とたっぷりジャムも添えて、それだけでは終わらないのが羊流。
「心を豊かにしてくれるティータイムは、調度品にこだわってこそ、ですから」
 バッグから取り出すのはスチームパンク仕様のティーセットたち。様々な国が連なるこのワンダーランドには、異なる世界の意匠も不思議と馴染む。
 確かな腕と細やかな心遣いに支えられた至福のティータイム。美味しそうに頬張る女王様は、紅茶も冷め切らぬうちにこくこくと夢の中だ。
「お喜び頂けて何よりです」
 淑女のように上品にスカートのすそをつまんで持ち上げ一礼する羊は、直後風を纏ったきつい回し蹴りをお見舞いする。
 三人も続き、無事かわいいは勝利をもぎ取った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

法月・フェリス
法月志蓮と参加

志蓮とお揃いの衣装のまま料理作りを頑張るよ!カトラリーたち誘導され、いざ、主婦の戦場(キッチン)へ!
出来る限り志蓮には美味しいご飯を食べてもらいたいけど、今日みたいな共同で依頼にあたるときとかはご飯を作る時間が少なくなってしまうこともある。
なるべく時間をかけず、それでいて美味しい料理を作る技法はお嫁さんの必須スキルだからね。技能にない?メカニック(家事)だよ。
さあ、出番だよ、レギオン君たち!時短の心得その一『人海戦術』だ!
多すぎる分は戦闘から料理を守る手に回そう。
作るのは「ご飯」「味噌汁」「卵焼き」「焼き魚」「おひたし」。そう、栄養バランスに優れた、日本の朝ごはん、だよ!


法月・志蓮
法月フェリスと参加

衣装脱いでいいか分からないとかで前回の衣装のまま、料理を作るフェリを守る。
くっ、フェリの心のこもった美味しい手料理をあんなムキムキでフリフリな変態野郎に食わせないといけないなんて……おのれ!俺が美味しく食いたいわ!!

という食い物の恨みを込めて嫌がらせに徹するぞ。
挑発しつつ視覚や聴覚を阻害する目的でこまめに頭部に弾丸をブチ込みながら【流れ断つ点撃】で相手の身体でなく踏み込む床を砕いて動きを崩してやろう。ついでに閃光弾とかももってけ!
出来るだけ遠距離を維持したいけど屋内での防衛戦だし、激しく動くことになるかもしれないが……大丈夫だ!なぜならスカートの下はスパッツだからな!




 お菓子のお城に立つ、二人の『アリス』。
「護りは任せてくれ、フェリ」
 ピンクのアリス、法月・志蓮(スナイプ・シューター・f02407)は筋肉ダルマの前に果敢に立ちふさがり。
「今日はぼくが『攻撃役』だね、なんて」
 ブルーのアリス、法月・フェリス(ムーンドロップ・スポッチャー・f02380)はカトラリーたちに導かれて戦場へと赴く。
(「そう。紛れもない、主婦の戦場だ」)
 清潔感と、不思議の国らしいファンシーさを絶妙に兼ね備えたキッチン。エプロンドレスの紐を締め直せば、猟兵である以前に主婦であるフェリスの闘志がめらめら燃える。
 一方その頃、志蓮は志蓮でめらめらと闘志を燃やしていた。
「くっ、いくら任務のためとはいえ、フェリの心のこもった美味しい手料理をあんなムキムキでフリフリな変態野郎に食わせないといけないなんて……」
 高笑いする変態野郎がふと笑みを消した。志蓮の姿を上から下までじっくりねめつけて。
「……貴方、その愛らしい格好でよくそんなことが言えますわね」
 ピンクのフリフリという点では志蓮も似たようなものだった。軍仕込みの鍛え抜かれた身体が違和感に拍車をかける。だが、そんな事は志蓮にはどうでもよかった。
「おのれ、よくもフェリの手料理を……! 俺が美味しく食いたいわ!!」
「どうせ食べてるんでしょう、いつも」
「え、いやあ、それは」
 うっかりにこにこと幸せスマイルを浮かべかけた志蓮に、えげつないスピードからのキックが炸裂した。すんでのところで飛び退いた志蓮の後ろ、クッキーの壁ががらがらと音を立てて崩壊していた。
「あらあ、油断しきってると思いきや」
 随分逃げ足が速いじゃないの、と喉を鳴らす女王様に、志蓮は弾丸を放つ。狙い澄ましたヘッドショットは普段なら必殺の銃撃だが、無敵の女王は避ける事すらしない。
「何かしたかしら?」
 わざとらしく鬣めいた金髪を撫でる女王だが、銃弾は止まらない。有効打を与える事が出来ずとも、目くらましにはなる。


「志蓮が頑張ってくれているからね。手早く美味しいものを作らないと」
 素早く手を洗い準備を整える。実の所、フェリスにとっては慣れたものだ。それは単に妻だから、というだけではない。他ならぬ志蓮の妻だから。
 共同で任務にあたる時は、炊事にかける時間がどうしても限られてしまう事も多い。帰りが遅くなってしまう事もあるし、そのまま現地で食事を摂らねばならない事もあるだろう。
「どんなに時間がなくとも、どんな状況でも、美味しい料理を作る技法。お嫁さんの必須スキルだからね」
 全世界一のスナイパーを支える優秀な補佐役は、日常生活も抜かりなく支えているのだ。
 ところで猟兵の持つ技術などに明るい者は思ったかも知れない。フェリスは料理の技能は持っていないのではないのかと。
「とんでもない。メカニック(家事)だよ」
 観測手たるフェリスが情報収集と並ぶほどに得意な分野である。きっぱりと云い放った。
「さあ、出番だよ、レギオン君たち! 時短の心得その一『人海戦術』だ!」
 しかしそれは勿論伊達では無く、呼び出されたガジェットたちは各自手分けしてお米を洗い卵を溶きの大奮闘。てきぱきと指示をしたり、フェリス自身も手を動かせば、あっという間に複数の食事が作られていく。


 彼女の繰り出したレギオン君の何機かが飛んでくるのを見、志蓮は全てを悟ったように笑う。
「さすがフェリ。あっちは順調みたいだな」
 余った『手』でこちらを助けてくれるという事だろう。彼らのサポートも受けながら、志蓮は女王の動きを阻害し、隙をついて距離を置く。相手は肉弾戦を得意とし、こちらは狙撃手だ。何も好き好んで敵の得意分野で勝負をしかける道理はない。
 炸裂した閃光弾に女王が目を細める。灼かれた目をなんとかこじ開けて走りだそうとした直後、全てを読んでいたかのように踏み抜こうとした床が撃ち砕かれた。
「ぬおッ」
 思わずあがってしまう野太い聲。戦渦の激しさが増すのに合わせ、女王のドレス――余談だが、先程他の猟兵と交戦した時に破けてやたら深いスリットが入っている――も、視線から逃れるように戦場を駆け巡る志蓮のスカートも、大きくまきあがりはためいていた。
「大丈夫! なぜならスカートの下はスパッツだからな!」
 謎の勝利宣言。だがおかげで下着が見えてしまうのを気にすることもなく戦いに集中できる。
「それにしても、いい匂いがしてきたな」
「お待たせしました♪」
 抜群のタイミングで聞こえてきたフェリスの聲。お盆に乗せて運ばれるのは、ご飯にお味噌汁、ふんわり卵焼きに焼き魚。青菜のお浸しまで揃っている。
「なにそれぇ、美味しそう」
「栄養バランスに優れた、日本の朝ごはんだよ!」
 日々命がけの任務に携わる旦那さんが、ベストコンディションで家を出発出来るように。工夫と愛情を込めた特製料理。
「くッ、俺が食べたい……!」
 悔し涙の志蓮はさておき、満面の笑みで女王は頬張る。
「朝からこんな素敵なご飯が食べられるなんて、あなた幸せ者ねですわねえ。焼き魚なんて皮はパリパリなのに身はふわふわですの」
「だろうな」
 知ってるよ、とばかりに吐き棄てた。

 女王様が眠りに落ちた頃、料理作りに特化していた猟兵も、防衛に特化していた猟兵も、残る力を合わせて一斉攻撃を仕掛ける。
 中でも志蓮の一撃は「奴がフェリの料理で満たされた記憶ごと粉砕する」とばかりに熾烈だったというが、それはさておき。
 女王様は消えて、お菓子のお城にも平和が戻った。
 バンケットホールを駆けまわっていた食器たちも、今度こそハロウィンにアリスをおもてなしできる、のかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月29日


挿絵イラスト