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【ノルデン物語】狙撃共同戦線

#クロムキャバリア #ノルデン物語

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#クロムキャバリア
#ノルデン物語


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・事の始まり
「あの国の傭兵には、いつも悩まされておりますな」
「ああ、味方の時はいいが……この前、何機やられた?」
 重々しい空気が、薄暗い会議室を包み込む。ここは【ドラング王国】。貴族階級製の国であり、ノブレスオブリージュを信念に運営されている国……しかし実態は、貴族が住民から搾取する国であり、周りからの評判も良くなかった。
 この国の資金源は主に傭兵稼業。ジャイアントキャバリアやサイキックキャバリアを主に使用し、一対一での戦闘に長けているのが多かった。故に狙撃に弱く、少し離れた隣国【ノルデン】の狙撃部隊にとってはカモである。
「本格的に対策を組まねば、経済が崩壊しかねん。我々の贅沢も持たんぞ」
「そうですな、何とかせね……おい誰だキャバリアに出動要請をしたのは!」
 ふと会議室の窓から外を見れば、この間設立したばかりの隠密強襲キャバリア部隊が出動していた。誰も要請していないことが即座に判明し、異常事態と判明した時には遅い。
 キャバリアの内一体、最新機であったオリバレスの変形した腕部により、会議室は食いつぶされるのであった。

・狙撃共同戦線
 極寒の雪国ノルデン、そのキャバリア格納庫は現在慌ただしく、そこまで数がないキャバリアを出動させんと、スタッフ一同が走り回っていた。
「皆、準備したり機体に乗りながら聞いて!」
 そう言って、同じく慌ただしくテレポートの準備をするのはクトゥルティア・ドラグノフである。
「改めて状況を説明するね!

 現在ここノルデンは、少し離れた隣国ドラング王国から襲撃を受ける予知が出たんだ。
 予知では、パイロットがメンテナンスのために機体に乗ったところ、何故かオブリビオンマシン化。その後、何かのユーベルコードによって、他の機体もオブリビオンマシン化させて、ノルデンに侵攻してくるよ。
 部隊構成は隠密部隊のようで、一定ラインまで飛行型キャバリアが隠密キャバリアを乗せ超低空飛行で急速接近、その後二手に分かれて襲ってくるよ。
 接近速度は尋常じゃなくて、隠密型と飛行型が二手に分かれることを阻止することはできないけど、速度の関係上、先に侵攻してくるのは飛行型となるよ。
 両方撃破後、遅れて首謀者のオブリビオンマシンであるオリバレスが侵攻してくるから、それを撃破して完遂って形になるよ。
 戦場は渓谷になっていて、飛行型は隠密型と別れた後谷を高速で移動、隠密型は山森を隠れながら進行してくるよ。
 天候は晴れていて見晴らしがいい。戦闘がなければずっと見ていたいくらいの真っ白絶景なんだけどね。
 また、今回の依頼ではノルデンの精鋭狙撃部隊【ホワイト・アウト】が協力してくれるよ。自分たちの国を、猟兵の手だけで護らせるのは申し訳ないってね。
 機体性能と経戦能力の関係で、オリバレスの時には撤退しなくちゃいけないみたいだけど、数の多い飛行・隠密型の撃破ではきっと活躍してくれるよ。支援を要請すれば、どんな状況や部位でも直撃させられる自信がある人ばかりだから、気軽に支援を求めてくれって、隊長のハンナさんが言ってたよ!
 また、敵パイロットはオブリビオンマシンに洗脳されているだけだから、出来るだけ救出をお願いしたいんだ。彼ら自身は何も悪くないからね」

 ブリーフィングが一通り終わった直後、ホワイト・アウトの部隊長であるハンナが現れた。
「ハンナだよ。前に助けてもらったうえ、また手を借りることになってごめん。でも、今度は力になるよ、猟兵。その力期待してるから、お財布開かせてよね! じゃ、またあとで!」
 そう言ってハンナは自分の機体に乗り込みに行った。我々猟兵も後に続こう。
「それじゃあ皆、頑張ってきてね!!」


しじる
 初めましての方は初めまして、そうでない方はお世話になっております。しじるです。
 今回は狙撃キャバリアとの共同防衛戦になります。
 今シナリオで登場している、ノルデンとホワイト・アウトは、しじるのクロムキャバリアシナリオ一作目で登場した国と部隊ですが、前作を読んでいなくとも問題ないストーリーにしておりますので、気軽にご参加くださいませ!
 オープニングでも記載した通り、集団戦ではホワイト・アウトが支援狙撃をしてくれます。彼らは優れた狙撃技術を持っていますので、プレイングでどこをどのように狙撃してほしいと記載していただければその通りに撃ってくれます。良ければご活用くださいませ。
 皆さま素敵なプレイング、お待ちしております!
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第1章 集団戦 『機動殲龍『空翔』』

POW   :    ブリッツウィング
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【キャバリア】から【ミサイルと機銃による追尾攻撃】を放つ。
SPD   :    オーバーブーストマキシマイズ
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【キャバリアを更に加速。敵に近づき翼】から【敵機を吹き飛ばす衝撃波】を放つ。
WIZ   :    ダブルバレルカノン
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【キャバリア】から【鋼鉄をも貫くビームカノンによる連続攻撃】を放つ。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「こちらアジン、配置に付いた」
「同じくドゥバ、配置完了」
「ツゥリー、いつでも撃てます」
 ホワイト・アウトの面々が、指定位置に到着した。雪山用の迷彩を施した狙撃機体は、キャバリア用の白いギリースーツを着せていることもあって、猟兵でもあらかじめそこにいるとわかっていなければ見つけるのは不可能であるレベルであった。
 彼らが戦闘で見つかって撃破される心配は一切ないだろう。遠慮なく頼っていこう。
「こちらスノーホワイト、お客様が見えてきたわ。素敵なお出迎え、期待してるわよ猟兵さん」
 ハンナから連絡が来れば、渓谷を割って飛んでくる黒い物体。例のキャバリアである。奴らをまず退けよう。
タケミ・トードー
不採用含めて全て歓迎だ。
強襲に隠密とは、手を組みたいぐらいの配置だな。敵である以上は叩き潰させて貰うぜ。

渓谷戦では地形の情報を収集し各所に火薬を設置、敵接近と共に起爆する。破壊工作らしく派手に行くぞ。
岩塊をぶつけた所で倒せるとは思えないが、失速すればホワイト・アウトも狙い易くなるはずだ。何より地形上、正面から迎え撃つにも頭上から狙い撃つにもいいだろう。
折角だから私は正面から迎え撃つぜ。囮も含めてな。
UC使用、拠点とばかりに単機で防衛線を作る。仲間がいれば後方からの援護射撃、仲間が後方支援なら更に前方で囮として機能する。

機能便りのアンタらにゃ、集団戦の醍醐味ってのを教えてやるぜ?



 強襲と隠密、これ以上ないほど厄介な組み合わせだろう。仲間であったのなら心強かったのだが……【タケミ・トードー】はそう思いつつも、敵である以上叩きのめすために動き出す。
 予め渓谷の情報をノルデンの方々に聞き出し、敵到着ギリギリまで各所に爆薬を設置して回る。その後はホワイト・アウトたちに合わせて自身も配置につく。
 タケミが位置するのは正面。ユーベルコード【激突・重壁走行攻性変形(ウォール・アタッカー)】を使用し、一人の身でありながら巨大な防衛設備と化す。
「さあ、お客さんの到着だぜ」
 それから程なくして、空気を切り裂く音を鳴らしながら敵キャバッリア【空翔】が向かってくる。数は結構なもので、角度次第では空が覆いつくされて見えるだろう。
 だかららこそ、上から土砂や雪崩が起きれば回避は困難である。
 予め仕掛けた爆薬が炸裂、雪崩と岩を降り注がせて、空翔の機動性を妨げる。下がった機動性では、見え得ざる一撃を躱すことは不可能である。
 複数の重い音に合わせて、空翔の翼が捥がれて落下していく、ホワイト・アウトの面々の援護狙撃だろう。正確無比に、コックピットを外しつつも戦闘不可能にしていく。
「頼りになるな……さあこいや!」
 残った空翔が、タケミを爆撃せんとミサイルを放ちまくる。それをタケミは対UDC用各種銃火器によって着弾前に撃墜、肝心の空翔も撃ち抜いていく。
 タケミに意識を取られれば狙撃され、狙撃に意識を向ければタケミに撃ち抜かれる。即席のコンビネーション。このタケミの活躍によって、強固な防衛線がひかれるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジェイ・ランス
【SPD】※アドリブ、連携歓迎
■心情
いやー、絶景絶景。しかも今回は寒くない!うさちゃんは居心地がいいねえ~
あ、仕事はするする。情報伝達と予測演算はするから、テキトーに撃っちゃって~

■戦闘
キャバリア"ダンディライオン"で出撃。渓谷に"重力制御術式"で張り付き、機体に熱光学【迷彩】(+ジャミング)を施して敵機を待ち伏せします(地形の利用+罠使い)。"事象観測術式"と機体のセンサー群(偵察、索敵)と併用しUCを起動、敵機の予測進路を【情報収集】して友軍に伝達していきます。
敵編隊の最後尾が通りすぎたら迷彩を解除。"重力制御術式"と"慣性制御術式"での【空中戦】に持ち込み、乱戦を狙います。



 一面白、森と白と空の青。三つのコントラストが描くそれは、まさしく絶景と言っても過言ではなく、多くの人の心を惹きつけて止まないだろう。
「いやー、絶景絶景。しかも今回は寒くない! うさちゃんは居心地がいいねえ~」
 前回この国に訪れたことのある【ジェイ・ランス】は、吹雪に覆われていないこの国の美しさに感嘆を漏らしつつも、自身の仕事を確実にこなしていく。
 ユーベルコード【事象観測演算術式『獅子の思考』(ダークトローヴェ)】により、自身の事象観測術式の演算時間を増やすことで、ありとあらゆる物事に成功するユーベルコード。今回、時間は少ないとはいえ、自身の考えた作戦を実行するには十分なほどの時間的猶予はあった。ゆえにこのデメリット、ないに等しかった。
 キャバリア【ダンディライオン】で出撃後、渓谷の絶壁に重力制御術式で張り付いていたのだ。
 さらに迷彩とサーモカメラ対策とレーダー対策のジャミングを施すことで、ステルス性を完全にした状態でだ。案の定空翔の軍団は、すぐに自身の側を通過していったにもかかわらず、一切気づく素振りを見せなかった。
 完全に通りすぎ、その背面をとれたのなら、あとは暴れるだけである。
 タケミが仕掛けた爆薬が炸裂し、ただでさえ混乱した戦場に、もう一機の敵キャバリアが突っ込んでくる。これにパニックになるなというのは無理がある。
 かといってジェイにだけ集中すれば狙撃されてしまうのだ。板挟みの状態で、それでもと空翔はあがきにジェイを攻撃する。
 加速によってソニックウェーブを発生させ、あわよくば絶壁に叩きつけてやる。そういった魂胆でジェイに突撃していくが、重力制御術式と慣性制御術式によって有り得ない空中機動をする、ジェイのダンディライオンをとらえることは不可能に近かった。
 結果、多くの空翔が撃墜され、パイロット共々谷底で救助されることとなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィリー・フランツ
(POW・アドリブOK)
目的:適度に反撃しつつ囮になる

心情:一難去ってまた一難だ、
連戦になるから上手く弾をセーブする戦いをしねぇとな。

手段:おう、あのモノアイに乗ってた女隊長か、復帰したみてぇだな、ついでに質問だが……敵パイロットの安否に関しては努力目標かい?それとも達成目標か?
一応、アンタの口からも聞いとくぜ。

今回もヘビィタイフーンで出撃撃、武器も無反動砲と肩の電磁速射砲だな。
敵を捕捉次第UC【熟練操縦士】を発動し機体性能を底上げだ、適度に反撃して目立つように動くぜ。
後はノルデン軍の有効射程内に移動、支援要請を行いゲームセット。
節約の為に単射だが、コアを避けるように電磁速射砲で対空戦闘だ



 一難去ってまた一難。精鋭隊長がオブリビオンマシンに洗脳された事件は、そう遠くない日の事であり、災いは度重なるものだと思い知らされる。
 【ヴィリー・フランツ】はそう思いつつも、連戦になることを確信し、弾数に細心の注意を払うことにしていた。
「おう、あのモノアイに乗ってた女隊長か、復帰したみてぇだな」
 そんな時、自身の機体の側を、ハンナの乗る機体が通りかかる。無線で話しかけてみれば、しっかりと返答が帰ってきた。
「あの時の傭兵ね! 本当に世話になったわ。前に奢らせて貰ったけど、良ければまた一杯おすすめさせて貰うわ」
「ああ、そりゃどうも。ところで、アンタの口からも聞いておきたいが……敵パイロットの安否に関しては努力目標かい? それとも達成目標か?」
 その質問は、傭兵としてである。猟兵ならば人命は大切だが、それを優先するあまり任務を失敗するのは笑い話にならない。
 傭兵としてヴィリーは、ハンナにそれを聞いた。ハンナの返答は短く、それでいて傭兵らしく答えた。
「努力目標よ。少なくとも此方としてはね」
 ハンナたちにとっては、敵の安否など知ったこっちゃない。自国防衛が前提のようだ。しかしそこは猟兵、絶対でないだけ気が楽だが、罪無き人を意図的に沈めるのは気が引ける。
「なるべくコアをぶち抜くのは避けて貰うぜ」
「あら、そんな簡単な要求でいいのかしら? 四肢をもげと言われても出来るわよ」
 パイロット即死、それさえ避ければ十分。そう言い残し、ヴィリーは予定地へ向かった。
 戦場では同じく囮をしている猟兵が居り、派手に暴れまわっていた。
 ここにもう一機の囮が暴れれば、戦場はさらにこちら側に有利となるだろう。
 ヴィリーはユーベルコード【熟練操縦士(キャバリアマスタリー)】を発動させて、機体性能を底上げする。
 ヘビィタイフーンの名の通り、ヴィリーのキャバリアは嵐のごとく暴れる。勿論弾数は気を付けているが、無反動砲と電磁速射砲の驚異は翔ぶものからすれば桁が違う。
 だからと言って気を取られ過ぎれば、ホワイト・アウトの面々に撃ち落とされるのだ。
 バーニアや翼を撃ち抜かれ、渓谷へ墜落していく敵キャバリア。パイロットは無事らしいが、この経験は一生のトラウマになるだろう。
 そんなことを思いつつも、囮として完璧な動きをするヴィリーであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリウム・マーセナリー
※アドリブ・連携歓迎

「頼りにさせて頂きますよ。私の機体と同じ名前ですしね」
今でこそ傭兵(猟兵)ですが、元は軍属。こういった共同防衛戦は経験済です。確りと守らせて頂きます。

愛機『ホワイトアウト』のロングレンジレーザーライフル(貫通攻撃、レーザー射撃)で、敵の推力部を狙います(スナイパー)。ハンナさん達も恐らく敵の機動力を奪うために同様の箇所を狙うかと思います。狙いがバラバラにならないよう、射撃の統制をとって、一機ずつ確実に仕留める事を心掛けます。
「合わせます。カウントお願い致しますね、ハンナさん」



 戦場では囮と裏取り双方が上手く行っていた。敵の隊列は滅茶苦茶で、全機墜落も時間の問題である。
 だが、この後の隠密部隊襲来を考えれば、早めに終らせておきたいものである。
 【リリウム・マーセナリー】は、ホワイト・アウトと同じくアタッカーに回っていた。戦場を引っ掻き回す者は十分に足りていたからだ。
「頼りにさせて頂きますよ。私の機体と同じ名前ですしね」
「こっちこそ同じ名前の部隊よ。期待してるわ傭兵さん!」
 ホワイト・アウトとホワイトアウト。何の因果か同じ名前の機体と部隊。同じ、雪国で生まれた存在だからだろうか。
 どちらにしても言えることは、リリウムもハンナたちも、並みのキャバリア乗りとは比べ物にならない腕前であることだ。
 今でこそ傭兵ならぬ猟兵であるリリウム。しかし元は歴とした軍属。こういった共同防衛戦は慣れているものがあった。
「合わせます。カウントお願い致しますね、ハンナさん」
 ユーベルコード【精密狙撃による威圧効果(ストップ・オブ・スナイプ)】の準備を整える。同じくホワイト・アウトの面々も揃えていく。
 同時着弾、そのカウントがハンナによって始まる。リリウムは最も敵に近い位置にいたため、射撃タイミングも他より遅い、難しいポジションである。しかし、苦もなくそれをこなせるから猟兵に選ばれているのだ。
 カウント残り4秒でハンナ機が発射、遅れて自身や他の機体もコンマ秒ずれで発射。放たれたレーザーや実弾は、弾速が違うにも関わらず全く同じタイミングで、それぞれ指示された機体の部位に飛んでいき……
「着弾、今」
「……全員HIT確認です」
 着弾、約15機が同時にエンジンやバーニアから火を上げて堕ちていく。同時着弾という困難かつチームプレーを要求されるこれに、リリウムは苦もなく合わさって見せた。
「流石ね傭兵」
「……当然です」
 短い、それだけのやり取りだったが、確かにそこには互いに対する信頼と実力を認める気持ちがあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ナイトゴースト』

POW   :    パラライズバレット
命中した【RSキャバリアライフル】の【特殊弾】が【エネルギー伝達阻害装置】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD   :    ゴーストミラー
【両肩のシールド】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、両肩のシールドから何度でも発動できる。
WIZ   :    装甲破砕杭
対象の攻撃を軽減する【電磁装甲モード】に変身しつつ、【手持ち式パイルバンカー】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 敵強襲部隊は壊滅、猟兵たちによってパイロットたちも、怪我があるものもいるとはいえ全員救出された。だがこれで終わりではない。
 敵の隠密部隊が山林より迫ってきている。奴らは強襲部隊が落とされたのを見ていた。その為、敵討ちとでも言うような強烈な恨みのオーラを纏っている。
 これもオブリビオンの策略か、このまま戦うのは厳しいだろう。だが、彼らは知らない。強襲部隊のパイロット自体は無事であることを。
 それを知らせながら戦えば、有利に立ち回れるはずだ。
 雪山に隠れる隠密部隊を殲滅せよ。
ジェイ・ランス
【WIZ】※アドリブ、連携歓迎
■心情
あーあー、こちらイェーガーこちらイェーガー、応答願いますどうぞ~
『空翔』の全パイロットは、こちらで保護しております。どうか武器を置き、速やかに投降してくださいな~

■行動
"事象観測術式"と"ダンディライオン"のセンサー群(偵察、索敵)と併用し、敵機を補足。周囲にUCを起動します(罠使い)。その後、敵機の通信網に対し【ハッキング】、投降を呼びかけます。念のため、機体は熱光学【迷彩】(+ジャミング)を施して姿を消しています。
投降に応じなかった場合は迷路を駆け巡り(地形の利用)、奇襲的に敵機を翻弄します(時間稼ぎ)。

……さて、どう出るかな~?



 強襲部隊の敵討ちと言わんばかりに憎悪を募らせる隠密部隊。それは憎悪のオーラに反した完全な隠密を可能としていた。
 しかし、隠れるのが完璧になっただけで、存在が消滅しているわけではないのだ。
「……さて、どう出るかな~?」
 熱光学とジャミングを駆使して、同じく視認困難を生み出し隠れているのは【ジェイ・ランス】。
 彼は【事象観測術式】と【ダンディライオン】のセンサー群を併用することで、既に隠密部隊を補足していた。
 しかし、そのまま戦うのは危険であるのは理解していた。故にジェイは手を打つ。ユーベルコード【事象の檻(シュヴァルツシルトケフィク)】を発動させつつ、敵通信網をハッキング、そこから敵全機に放送を流した。
「あーあー、こちらイェーガーこちらイェーガー、応答願いますどうぞ~
『空翔』の全パイロットは、こちらで保護しております。どうか武器を置き、速やかに投降してくださいな~」
 それは、そのままの意味である。空翔のパイロットは事実既に保護されている。軽症の者は居れど誰一人として死んではいないのだ。
 その放送は、明らかに隠密部隊に動揺を走らせていたのを目に取れて解った。かといって、投降の様子はない。おそらくオブリビオンマシンがさせてくれないのだろう。
「……仕方ないなぁ」
 投降しないならば、破壊してパイロットを救出するしかない。
 既にユーベルコードにて地形の有利は取れており、事実敵は本来と違う地形に困惑していた。また、空翔のパイロットが無事であることを知ったため、士気も低い。奇襲は容易いことであった。
 こうして、視認できない驚異となったジェイは、隠密部隊を奇襲しつつ、隙あらばパイロットを救出するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィリー・フランツ
(WIZ・アドリブOK)

目的:パイロットの生存を目標とした掃討戦

心情:よーし野郎ども、セカンドステージだ!全員生存のパーフェクトゲームにしてやろうじゃねぇか!

手段:《こちらノルデン軍傭兵部隊、現在国際共通周波数で呼び掛けている》
《先行部隊は全員生存、同時に捕虜を引き渡す用意もある、直ちに侵攻を止められたし》

先行したランスの言った通り止まらねぇな。
引き続きノルデン軍と協力しつつコアを吹っ飛ばさない程度に攻撃、なるべく一ヶ所に集める様に追い込むぜ。
成功したらUC【EMP弾頭】でまとめて機能不全にしてやる、範囲外に逃れた奴は残った無反動砲と電磁速射砲で掃討だ。
補給や捕虜の護送もある、一旦下がるか



「よーし野郎ども、セカンドステージだ!全員生存のパーフェクトゲームにしてやろうじゃねぇか!」
 意気揚々と無線で叫ぶのは【ヴィリー・フランツ】だ。目的はパイロット生存させつつ敵キャバリアの殲滅。そのためにも士気を上げる。
 ありがたいことに、ホワイト・アウトの面々は既にやる気に満ち溢れているようだ。
「よし、合流するぜ!」
 少し給弾の関係で他の猟兵に少々送れつつも現地到着。さっそく無線にて事実を伝える。
「こちらノルデン軍傭兵部隊、現在国際共通周波数で呼び掛けている。先行部隊は全員生存、同時に捕虜を引き渡す用意もある、直ちに侵攻を止められたし」
 それは確かな事実であり、彼らに動揺をもたらしてはいるのだが、やはり投降しようとはしない。オブリビオンマシンの強固な意思を感じる。
「先行したランスの言った通り止まらねぇな。しかたねぇ!」
 止められないのならば、力付くで止めるしかない。ホワイト・アウトの面々に、連中をなるべく一ヶ所に集めるよう指示を出しつつ、自身も無反動砲や電磁速射砲で追い詰めていく。
 一ヶ所に集めたのならばユーベルコード【EMP弾頭(デンジパルスダントウ)】の出番だ。
 放たれたそれにより、キャバリアが機能不全を起こして、動作不慮を多発させる。そうなればあとはコックピットから引きずり出すだけ。
 逃れたものの、狙撃やヴィリーの攻撃により戦闘不能となっていく。
 ここまでやれば、あとは任せても大丈夫だろう。ヴィリーは、補給や捕虜の護送を考え、一旦下がることにするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

タケミ・トードー
不採用含めて全て歓迎だ。
敵は情が厚い。そんなら。

パイロット生存は他の猟兵が報せてくれた。敵の戦力を分散させる為に救助パイロットに防寒具を装備させて何名か雪上に設置、近くで爆発を起こして敵に気づかせよう。
絆が強いらしいからな。のこのこと来てくれれば、この地形を利用して雪下に隠した灼熱豪人機起動、更にUCを使用しバースト・ナックルで敵の武器や頭部を爆損させる。

問題は敵の武器と防寒具を装備させたとは言えパイロットの安否だ。
そのまま倒せればそれで良し、敵の反撃を避ける器用さはねえし、パワーが落ちるなら本機を囮に接近、りっちゃんから降りてガン・ガーンの焼却砲で駆動系を焼く。
雪に冷えた体にゃいい塩梅だろ?



 敵は情が厚い。ならばそれを逆利用することができるはずだ。あらかじめ、助け出したパイロットたちに承諾を得た【タケミ・トードー】は、己の考えだした作戦を実行する。
「いいか、合図があるまでそこを動かないでくれよ。マジで危ないからな?」
 雪上に救助したパイロットたちを何名か配置する。流れ弾も考慮して、ホワイト・アウトの面々の監視もつけている。その状態で、少し離れた位置でC4を爆発させた。
 戦場で大きな音が鳴り響けば、何かがあったと近づくのが人の心理だ。隠密部隊もつられてやってきていた。おまけ程度とはいえ、救難信号を出させていたのも功を奏したのだろう。
 味方の安全が確認できたのに安心し、まさかその味方が敵を助けているとは思っていない隠密部隊が近づいてくる。それに合わせてタケミがスーパーロボット【灼熱豪人機 リコリス・ラディアータ】を起動させる。
 雪の下に隠していたそれが飛び出し、赤熱化した拳で装甲の薄い真下から隠密部隊を吹き飛ばして見せた。
「ビンゴ! さて、何機ほど動ける奴が残ってるかね?」
 浮上攻撃の際に頭部や武装を破壊したとはいえ、コックピットを破壊したわけではない。そのため、機能が無事だった場合、果敢に反撃してくることを想定していた。
 しかし、こういった兵器は総じて背面と機体上下面の装甲が薄いのだ。貫通していなくとも、機体内部に強烈な衝撃が伝わるのは避けられない。配線などに致命的な打撃が伝わっており、機能低下は免れない。現にまともに動けたのは2~3機のみ。他は機能不全のため完全とはいかずとも停止していた。
「さて、あとはこいつで暖めるか。雪に冷えた体にゃいい塩梅だろ?」
 巨大なリコリスから降り、残りのぎこちない動きをする敵機の駆動経路をユーベルコード【私刑の鉄槌(レッドハンド)】にて焼き、破壊していく。
 リコリス自体が囮として機能したため、何の苦も無く隙をついて焼いていけるタケミ。こうして、多少危険はあったものの、結果として誰一人被害を出すことなくその場を収めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリウム・マーセナリー
※アドリブ・連携歓迎
「第二波ですか。ですが、やる事は然程変わりませんね」
声掛けは効果なしと見えます。そうなると、四肢を狙っての無力化(スナイパー)しかありませんね。コックピットに当てないという条件は難しいですが――まあ、なんとかしてみせましょう。
レーダーユニットで【索敵】しつつ、情報は常に友軍と共有(集団戦術)。有利な場所を確保したらロングレンジレーザーライフル(貫通攻撃、レーザー射撃)で狙撃(援護射撃)。可能ならハンナさん達にもご協力頂けるとありがたいですね。
「ホワイトアウトの索敵性能を甘く見られたものですね――丸見えですよ」
「装甲が強固だろうと、関節部分はどうでしょうね?」



「第二波ですか。ですが、やる事は然程変わりませんね」
 そういいつつ、ユーベルコード【アドバンテージ・アンサー】を発動させ、高所に隠れ潜んでいるのは【リリウム・マーセナリー】である。
 声かけに反応はするも、無理矢理動かされているのが見える以上、物理的に止めるしか方法はない。
「コックピットに当てないという条件は難しいですが……」
 レーダーユニットで索敵、隠密部隊らしく映りづらくはあったが、消えているわけではない。
「ホワイトアウトの索敵性能を甘く見られたものですね――丸見えですよ」
スコープ越しに見えたならば、あとは引き金を引くだけ。
「さて、なんとかしてみせましょう」
 銃声、打ち出された弾丸が螺旋を描いて空気を切り裂き一筋の線を繋げば、宙へと舞う敵キャバリアの脚部。空となった薬莢が排出されて、新たな弾丸が装填されればまた銃声。残った脚部ももぎ取られる。
「装甲が強固だろうと、関節部分はそうではないでしょう? ……ハンナさん」
 無線越しに、ただ名前を呼んだだけであるが、その意図は十分に伝わっている。複数個所から銃声。合わせて残りの敵キャバリアがダルマにされ、雪の上にその身を落とした。
「情報提供、感謝するわ」
「こちらこそ。協力、感謝します」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『電脳巨兵オリバレス』

POW   :    ユミルの落とし子
自身の身体部位ひとつを【プラントで生まれ損なった巨人】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    シンクロゲイザー
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【電脳】から【洗脳電波】を放つ。
WIZ   :    UCフィールド
【電磁バリア】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、電磁バリアから何度でも発動できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナギ・ヌドゥーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 全てのキャバリアは討ち取られた。パイロットたちも全員生存、完璧な仕事であった。だが、これで依頼は終わりではない。元凶が迫ってくることは、猟兵たちは本能で理解できるだろう。
 遠目からでも視認できる巨体。電脳巨兵オリバレス、ドラングの最新機だったオブリビオンマシン。それが悠々とこちらに侵攻してくる。
「ここいらで私たちは退くよ。あれ相手だと、私たちはお荷物だろうからね」
 後は頼んだと、ホワイト・アウトの面々が退いていく。ノルデンの運命は、猟兵たちに託された。
 迫りくる電脳巨兵を討ち取り、ビックハントの名を刻め!
ジェイ・ランス
【POW】※アドリブ、連携歓迎
■心情
うわ外寒っ。うーん、見たことない形だなあ。司令塔って感じではあるけど。電脳ねえ……色々面倒臭そうではあるし、ちと絡め手で行ってみるかね?
ちと痛いけどな、オレが。


■戦闘
キャバリアから降りて生身で戦闘を挑みます。
【空中戦】を仕掛け、"ガトリング砲"や"レーザーシャワー"で牽制を掛けつつ"牙"にて接近戦、折を見て食われます(呪殺弾、罠使い)。
UCで復活しては食われを繰り返しつつ(時間稼ぎ)、自身の因子を軸にオブリビオンマシンへ【ハッキング】、コクピットの位置を探って(情報収集、瞬間思考力、)ベイルアウト(鍵開け)を狙います。

あー、めんどくせえなこいつ。自爆ないの?



 キャバリアの外は極寒。立派な雪国の気温が待っている。
「うわ外寒っ」
 軽く吹く風を身に受けて、【ジェイ・ランス】がそう言ってしまったのは仕方がないことだ。
 生身でキャバリア、それも大型に挑むというのは、一見無謀でしかない。しかし猟兵である彼ならそれは可能であり、策もあった。
 先ずは浮遊し、ガトリング砲とレーザーシャワーで弾幕を張り、牽制を仕掛けていく。電脳魔術によって空間固定されたそれらのサイズこそ人間ものだが、威力は猟兵の武装ということもあり、キャバリアにも十全に通る。
 図体の大きさゆえに、それらを避けることができないオリバレス。だが、それがどうしたと、力付くでジェイをねじ伏せようとする。それに対して、ジェイも両腕を硬化させて繰り出す手刀で迎撃しようとする。
 しかし、これでオリバレスを沈めるのが目的ではない。むしろ逆に、オリバレスの捕食機能に食われに行ったのだ。歯に嚙みつぶされ、致命傷を負うジェイ。しかし、ユーベルコード【Doppel_Löwe(獅子は去らぬ)(ドッペルローヴェ)】が発動条件を満たした。
「……死んだかと思ったぜ」
 意思を電脳空間に退避、身体を再生成し復活。まさしく不可能を可能にするユーベルコードらしい技である。
 こうして体内に入ったジェイは、自身の因子を軸にハッキングを開始。内部ならばハッキングも容易である。
 即座に内部を荒らすだけ荒らしつつ、コックピットの位置を探り出して、ベイルアウトを施そうとしたが、ここでジェイはこの機体の闇を知る。
「まじかよ……作ったやつ、相当根が腐ってるぜ」
 そういうのも無理はない。そもそもベイルアウトが搭載されてないのだ。
 この機体が堕ちるときは国の終わり、そう考え作った機体とのことで、緊急脱出手段は一切ない。内側から手動で以外、そもそもの設計上不可能となっていた。
 逆に言えば、オブリビオンマシンにてパイロットが手動脱出しない今、外部からコックピットをこじ開ける以外では救助不可能ということが判明した。
「それならこうだ!」
 幸いジェイは内部におり、ウイルスバスタープログラムもハッキングで占領済み。ほかの猟兵が戦いやすいように、オリバレスを内側から崩壊させていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリウム・マーセナリー
※アドリブ・連携歓迎

「どうやら、厄介な代物のようですね……」
わかりやすい強力そうな砲塔や銃口が見えない機体には絡め手がある。
「どんな機体にだって、装甲の隙間や薄い箇所があるものです。そうでなければ、動けませんから」
隠密性に優れたブースタで、音を立てず、噴射光も漏らさず【目立たない】ように死角(地形的有利)に陣取って狙撃体勢に入ります(スナイパー)。
敵のどの部分(コックピット以外)に撃つのがより効果的かを戦闘の様子を観察し、思考して――出た結論に従って、ロングレンジレーザーライフルを放ちます。
「少し痛いかもしれませんが――絶対に、助けます」
救う。助ける。それだけは変わらない私の「答え」だから。



 巨体というものは、シンプルゆえに厄介極まりないのだ。【リリウム・マーセナリー】もその感想を抱きつつも、パイロットを助け出すために行動する。
「どんな機体にだって、装甲の隙間や薄い箇所があるものです。そうでなければ、動けませんから」
 彼女が言うように、装甲に隙間を開けて動けるようにしなければ、機体は動くことができない。必ず脆弱な部分は出てくるものなのだ。
 そこを狙うためにも、隠密性に優れたブースタで音を立てず、噴射光も出すことなく、隠密しながら高所の死角を取る。自身より小さい相手には死角を作りやすいのも、巨体故の弱点である。
 ユーベルコード【アドバンテージ・アンサー】を発動させて、しっかりとRS-LRL/L-067[W]ロングレンジレーザーライフルのスコープを覗く。
「少し痛いかもしれませんが――絶対に、助けます」
 引き金が引かれて、一発の閃光が、オリバレスの右膝関節背面を撃ち抜いた。黒煙を上げて、オリバレスが片膝をつくように倒れていく。
 救う。助ける。変わらないその答えに従い、リリウムは再度引き金を引く準備をするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

タケミ・トードー
不採用含め全て歓迎だ。
最後の一仕事と行くか、りっちゃん。

セルウォハール式ドライバーユニット、アンロック。リコリス・ラディアータ、マキシマム・レベル。バースト・ナックル、フルブースト!
もっさんこと激烈轟快機に載って、最大戦速で突貫する。敵を射程圏内に収めたら全力のドロップキック、相手の体勢を崩してそのまま空中から飛び降り様のダブルスレッジハンマーだ。
真っ赤に焼けた鉄を撃ち込んでやる。
敵のUCに対しては可能ならバースト・ナックルで焼却しつつ、隙を見て間合いを取れればUCを使う。仲間を巻き込まないよう声はかけておこう。

事件が解決した暁には元同業のよしみとして酒を狙撃部隊に贈っておこうか。



 関節が砕け、膝をついたオリバレス。それでも巨体であることには変わりはない。普通のキャバリアではその武装がまともに通用するか怪しいものであるだろう。
 だが、こと猟兵においてそれはない。いかなる状況でも、相手に必ず痛手を負わせていくのが猟兵である。
「最後の一仕事と行くか、りっちゃん」
 【タケミ・トードー】は呼び出した【激烈轟快機 アースドラゴン】に、自身操る【灼熱豪人機 リコリス・ラディアータ】を飛び乗らせる。
 そのまま最高速を一瞬で叩き出させ、オリバレスへと吶喊していく。それに合わせてオリバレスも腕を変形させて迎撃しようとするも、先の猟兵によって受けたハッキングと狙撃があだとなり、わずかにタケミのそれより遅い。
 リコリス・ラディアータの華麗なドロップキックが、オリバレスの顔面を蹴り飛ばした。衝撃を殺せず、ゆっくりと倒れていくやつを、タケミは逃しはしない。飛び降りざまにスレッジハンマーを打ち込み、倒れこみを加速させつつユーベルコード【灼熱地獄招来・爆裂光弾(バースト・ヘル・フレア)】を発動させる。
「セルウォハール式ドライバーユニット、アンロック。リコリス・ラディアータ、マキシマム・レベル。バースト・ナックル、フルブースト!」
 超密エネルギー弾が両掌間から発射され、見事それはオリバレスの頭部に直撃。カメラ機関であるそれらが一瞬で破壊しつくされ灰と化す。
 相当のダメージを機体に与えた。ところどころから黒煙も上がりだしている。あとはパイロットを救助すれば万事解決だろう。
 救済の炎が、灰を降らせて煌めいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィリー・フランツ
目的:オリバレスの無力化
心情:おいおい、この脳無し巨人デカ過ぎねぇか?
オマケに操縦士入りか、何処狙えば良いか分からねぇ、慎重に行くか。

手段:補給に手間取って出遅れたが、準備万端だぜ。
機体には新たに増加装甲を付け、RS-Sピラニアミサイルも片側の肩に装備、被弾に備えたスパイクシールドも持参だ。
胴体の何処にコアが有るか分からねぇ…取り敢えず電磁速射砲とミサイルで攻撃、翼のような周りのパーツをぶっ壊して丸裸にしてやる。

うお!?コイツ、パーツを変化させて噛りついて来やがる!(●ユミルの落とし子)
だがある意味チャンスだ、代わりにコング無反動砲の【完全被甲弾】を喰らわせてやる、悪食には丁度良いディナーだぜ



 地に背を付ける形になろうとも、オリバレスの巨体が変わるわけではない。カメラである頭部が吹き飛ぼうが、いまだに巨体というに十分なサイズである。
「おいおい、この脳無し巨人デカ過ぎねぇか?」
 【ヴィリー・フランツ】がそうこぼしてしまうのも無理はない。補給に手間取って遅れたといえど、戦闘に支障は一切ない。最後の仕上げの始まりである。
 ヴィリーはさっそく、自身のキャバリアの最大火力を、瀕死のオリバレスへとぶちまけていく。
 機体には新たに増加装甲を付け、RS-Sピラニアミサイルも片側の肩に装備、被弾に備えたスパイクシールドも持参。このフルアーマーヘヴィタイフーンMk.Ⅹの火力は、さすが拠点防衛型。シャレにならないそれはあっという間にオリバレスの残った武装を粉砕していく。
 だが、オブリビオンマシンと化したオリバレスはまだ止まらない。ヴィリーを落とさんと、残ったパーツを変形させて食い掛る。
 しかし、それに合わせてヘヴィタイフーンMk.Ⅹのコング無反動砲が火を噴いた。
 ユーベルコード【完全被甲弾(フルメタルジャケットダン)】。打ち出された弾丸が口内を貫通して、各連動部位に致命的なダメージを叩き出す。既に致命傷を負っていたオリバレスは、これが原因でついに機能を停止した。

 こうして、機能停止したオリバレスのコックピットをこじ開け、中のパイロットは無事救出された。オリバレスのパイロットは、洗脳されていた時の意識がなく、今この状況が理解できていないようだが、やがて把握するだろう。
 この後ノルデンとドラングが、どのような政治を行っていくのか、それは猟兵のあずかり知らぬところである。
 どちらにせよ、こうしてまた事件は解決された。とある猟兵が取り出した、元同業者よしみでの酒盛が始まり、それは明け方まで行われた。
 今は英気を養い、また次の事件を解決に行こう。白と星のコントラストが、戦場にあたたかな喜びをもたらした。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月29日


挿絵イラスト