グリモアベースにて。
魔女風な、大人な出で立ちのユキノ・サーメッティアの姿。
「皆はロボット同士が激しくぶつかり合うのって好き?」
まぁ、そんなことを聞いてきた。
「んっとね、この間フィルメイ諸国連合でトレーラーの護送任務に同行したって話があるんだけれど、その時にコロシアムの話がちょっと出てねー。そろそろそれが開催される時期みたいだよ」
前回の時に話題に出たキャバリエ同士が激突するコロシアムの開催が迫ってることを教えてくるが、それが冒頭の話に繋がるのだろう。
「もし、参加したいっていうのなら、参加してみたらどう? こっちとしても有り難いし」
力比べ等で参加してみるのもいいんじゃないかなとか言っておきながら、何か不穏なことを付け足すユキノ。予想が着いたと思うが、残念ながらそのコロシアムでオブリビオン絡みの騒ぎが予知されてしまったのだった。
どんな騒ぎになるのかはそこまで分かっておらず、さらには出場する機体の内でどれがオブリビオンマシンであるかも不明。
「参加するならキャバリエ乗りの傭兵として参加してもらうけど、まぁ無理に乗らなくてもいいよ? その時はエキビジョンみたいな物になるだろうし」
形はどうあれ参加したのならば、とりあえずは予選を勝ち抜いてもらうことになる。オブリビオンマシンもまた、というか当然勝ち抜くであろうし。そうしたら候補もおのずと絞られるもの。
「で、本戦は一日置いてだから、その休みの間に交流なりキャバリエを見るなりする時間もとれるから、その間に汚染されたパイロットかオブリビオンマシンの目星を付けてね?」
それが判別し、突き詰めれば大会関係なく暴れるだろうとのこと。
「あー、後、騒ぎになる以上、今回のコロシアムは無効になるかもだよ……」
最後に残念なお知らせがあったのだった。
にゃんさん。
おはこんばにち、にゃんさん。なのです。
今回のシナリオ、クロムキャバリエの世界で機体同士でぶつかり合ってもらいます。乗らないって人も居るかもですがっ。
前回の話【https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=28914】で出たフィルメイ諸国連合からのお話になります。
市民の不安やらの解消のために開催される、結構連合が認めちゃってるな扱いの大会。
解消以外にも民間企業の機体・装備のお披露目の場に……いつの間にかなってたとか。
生身でやりあわないからか、コクピットを直接狙うのは禁止以外に特にルールもないってほどになんでもあり。乗らない人はだって? ……まずそんな人は居なかったのでそれ用のルール自体ないままだよ!
でも今回はオブリビオンが紛れ込んでいるそうで、参加者達も何か可笑しい様子。
予選は参加者が結構な数が居るために、そのままでは特定は困難なので、まずは候補を絞るために数を減らしましょう。
予選形式はバトルロワイヤル形式。
本戦へと進めたら、一日休日を挟む予定のため、その間にオブリビオンを特定することが出来るかもしれません。
本戦というか猟兵にとってはオブリビオンを相手にするという本番になるでしょう。
第1章 集団戦
『Coyote』
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POW : RS-A『散弾砲』 / RX『ナイフ』
【至近からの散弾】が命中した対象に対し、高威力高命中の【ナイフ攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : RS『短機関銃』 / RS-S『ミサイルポッド』
敵より【ダッシュなどで高機動状態の】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ : 『Coyote』
【他のCoyote】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[他のCoyote]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
草木も僅か、疎らに生えているだけの荒れた土地。
大きな岩山が連なっていて、人の手が入ることを拒んでいるかのようだ。
いつもであるならば、人の喧噪なんてものは遠い物であるはずの、静かな地。
ただ、今は静かな時であるのが嘘であるかのようにキャバリエの駆動音がそこいらじゅうで聞こえてくる。
今この時、ここはキャバリエ同士がぶつかり合う場所。
自分の技量を持って上を目指す、装備や機体への整備の腕を見せつける。様々な思惑もまたぶつかり合う時だ。
その中の一機、今は雌伏と時というように、ただただ大人しい。
荒珠・檬果
据え置き機でもゲーセンでもたまに触れてたんですよね、ロボゲー。それが現実に。
『オレンジライト・スピードキャバリア』の初陣ですよ!!まだ改造方向考え途中で、色変えしたサイキックキャバリア状態なんですが。
よいしょ。いーきーまーすーよー!
ふむふむ、相手は至近戦が得意のようで。
まあ、長期戦は元より不利でしょう。
【兵貴神速】発動。…ロボ騎馬兵になってたりして?これで物理的に距離をとり、念動力でのなぎ払いを。
ああ、もちろんコクピットは狙いませんから!
無効になるとはいえ、楽しんだもん勝ちのところもありますよね…。
腕前を競いより上に行こうとキャバリエ乗り達が鎬を削るなか、橙色のキャバリエのコクピットに座っている荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)は心躍らせていた。
なにせ、ゲームでしか味わえなかったロボットを自分で操縦するなんてことが現実のものになっているのだから。
さらに乗っている機体も今回が初陣だから、気持ちもひとしおだ。
ただ機体の色を変えただけで、改造の方向性も未定な初期のままだけれども。
「今こうして実際にロボを動かせるなんてっ! さぁさ、いーきーまーすーよー!」
そんなことは些細なことと、檬果が愛機であるキャバリエを動かしだす。
普通の参加者が戦い合ってる……はずなのだが、そう見えたのは少し遠くだったからなのか、近づいた今ではどこかおかし気に見える。
まるでルールなんて知らないとばかりにコクピットを狙いにいっている機体が数機、見えるのだ。
「これもオブリビオンの影響でしょうか? とにかくも向こうの装備的に至近戦が得意ようで」
ゆらりと、戦場の中に飛びこんだ檬果のキャバリエに向かって、他のキャバリエが統一されたかのように一斉に機体の頭を向けてきた。
さきほどまで戦いあっていたのはなんだったのか? これでは一度に数機を相手取らなければいけなくなってしまう。
「まあ、元より長期戦は不利でしょう」
取り囲む様な動きをしだしたキャバリエ達、まるで檬果の機体だけが唯一狙うべき敵であるかのように。
だがそのまま取り囲まれるような気は檬果にはさらさらない。
元からスピード重視の設計である愛機のキャバリエだが、さらに速さを追加する。
「速さといったらこの兵種ですよね!」
その声に応えるようにして現れる、甲冑を着込んだかのような馬。
いつもならば生物のシルエットなのだが、今回はキャバリエ仕様らしい、装甲が甲冑のように見えた。
その馬にキャバリエを跨らせると、囲み切られる前にとその場から離脱する。
それを阻止しようと、散弾を浴びせてくるが、機体や馬に僅かに掠る程度。
多少の傷がついたくらいだ、そんなので止まるわけもない。
それでも追いすがろうとナイフを抜いて迫ってくるが、檬果はただ思考するだけ。
今乗っている機体は思考などすればそれを読み取って忠実に動いてくれるのだから、そうすれば胃にそうように腕を揮う。
揮われた機体の腕に倣うようにして発生する不可視の衝撃。
その衝撃は追いすがってきていたキャバリエを軒並みに薙ぎ倒す。
倒れた際にパイロットはコクピットの中でシェイクされただろうが、狙ったわけでもないし、そこは不可抗力だ。
そもそも、コクピットを狙わないルールを守った上で行動したわけなのだし。
後、多分だが正気に戻ってるかもしれない。今すぐに確かめる術は無いが。
ただまあ、現実にロボットを動かし、戦った実感を得ている檬果はイキイキとしてる。
結局のところ、楽しんだ者勝ちということなのだろう。
成功
🔵🔵🔴
東雲・一朗
▷アドリブ歓迎です
▷服装と武装
帝都軍人の軍服、少佐の階級章付き。
刀と対魔刀の二刀流、2振りとも腰に帯刀。
今回は帝都製キャバリアの桜花壱式に搭乗。
▷勝ち抜き
これがキャバリア、これが技術の果て…サクラ舞う我らが祖国の技術でも再現は可能だったが、これは安易に強力な力…帝都軍が実用すべき兵器では無いな。
いや、戦場で余念が過ぎるか…豊富な【戦闘知識】と経験から敵の【集団戦術】を読み解き、適切な立ち回りで一機ずつ撃破を狙う。
「私の手足となるか、桜花壱式!」
霊力による【オーラ防御】のみならず【見切り】を用いた【武器受け】流しで攻撃を無効化しつつ【剣刃一閃】二刀【二回攻撃】にて四肢を【切断】してゆこう。
さて、決勝に進むのは自分だと、めいめいに戦いを始めた他の参加者達。
キャバリエ同士、人の形をした金属の塊が互いに悲鳴のような音を立てている。
周辺の警備もあるからか、流石に軍に所属している者は参加してないようだが、それでも軍服に袖を通している者はいた。
「これがキャバリエ、これが技術の果て…」
ここの連合の軍ではなく、違う世界、サクラミラージュの組織に席を置いている東雲・一朗(帝都の老兵・f22513)がそうだ。
鮮やかに燃えるような赤色の機体もあれば、黒一色に染められた機体と、色も取り取りな機体が出揃っている中で、一朗は薄紅色の甲冑を着た侍のような出で立ちの人機に乗りこみ、他の機体を見ていた。
人機を通してだが、自分の眼で見据える他の機体は、それほど高性能には見えそうにないが、逆にいえばそれくらいのあるなら……無理をすればが前提だろうが、民間にも手が届くかもしれないという事。
「我が祖国の技術でも再現は可能だったが、これは容易に強力な力……」
だからそこ、一朗を危惧したのだ。
もし、自分の故郷で大量に配備されてしまえば?
特別な力を持たない者ですらも容易に強大な力を得てしまう。
「帝都軍が運用すべき兵器では無いな」
今回、乗り込んでいる人機は試作機であるが、量産計画が上がっているのなら、見直すほうがと進言しようかと心中に去来させていた。
でも、試作された機体なのだから、運用した時の情報も上は欲しがるだろう。
心中の思いを今ここは戦場なのだからと振り払い、先のように技術を眺めるのではなく、戦力や武装を分析しようと見据える。
違う世界で機械に搭乗しているという違いはあるものの、それでも一朗は壮年と言える歳まで、戦場を2振りの愛刀と共に潜り抜けた猛者だ。
いつもは腰にはかせている2刀も、今は護り刀のように座席の傍に立て掛けて、数多くの戦場を体験した経験から、大凡どう動こうとしようとしてるのかの予想を付ける。
混戦めいてきた戦場に、試作人機<<桜花壱式>>を走らせた。
機械の鎧武者が駆ける。
駆けたまま、すれ違いざまに桜花壱式が差していた刀を振り切れば、その刃を通された機体の脚が遅れてズレていく。
桜花壱式の東洋風の出で立ちは他の機体に比べて異彩を放ち、飛び込んだと同時に一機の片を付けたことで強烈に印象を付けたようで。
めいめいに戦っていたはずが、桜花壱式を狙いだす。
一体多数という図になってしまったが、それでも適切な戦い方というものはある。
それを一朗がしらないはずもなく、取り囲まれないように立ち回って、撃たれた散弾をい同士討ちを誘発させるように翻弄していく。
途中、散弾では被害が増すばかりと、状況の判断が出来る者もいたようで、銃を仕舞いナイフを取り出して桜花壱式に突きたてようとしてきた。
だが、それも刀で受け止め、滑らせて流す。
ナイフを流し、返す刀で右と左に持たせた刀を一つ、二つと揮う。
ぎゃりり、と不快な音と火花を散らし、斬られた機体は手と足を失わせ達磨にさせた。どう見ても戦闘の続行は不可能だろう。
ここまでの戦いで、操作にムラもださないで追従してくれる桜花壱式。
「私の手足となるか、桜花壱式!」
そう叫ぶ一朗。桜花壱式の侍の面具から覗く眼光が、鋭く光ったような気がした。
成功
🔵🔵🔴
ロッテ・ブラウ
青年の姿に化けて乗り込むのは
虚空より現れるボクの魔力だけを燃料に動くじゃじゃ馬
黒と紫を基調にした悪魔を連想させる特殊機体
ありがとねオーダー武装も間に合ったし、バトロア上等♪
さぁ派手に暴れますか♪
ロッテ・ブラウ「禍津血」出るよ!!
『ソレは悪夢の如く』
飛行能力による高速移動、ステルス装甲、ジャミング能力、幻影魔術の応用
相手には悟らせず
虚空から「ナイトメア」と名付けられた右腕で敵のキャバリアの駆動部を破壊しつつ
どんどん無力化していきます
防御重視の敵にはUC「幻魔の瞳」による幻術攻撃で敵を手玉に
「ハハハッ、ボクは嘘つきだからね―」
「残念、キミが倒したのは幻術さ、見えるものが全部真実なわけないじゃん♪」
青年の姿に化けているロッテ・ブラウ(夢幻・f29078)は、生身のままで戦場に立っていた。
そんなロッテを見る者はどうしたんだろうと訝しがっただろうが、それも開始の合図が出るまで。
開始の合図と共に、ロッテは自分だけの機体を呼び起こす。
突如戦場へ、虚空から顕われるそれは、黒と紫のカラーリング。
その右腕の鋭い爪は悪魔を思わせる造りで、存在だけで周囲を威圧するかのようであった。
オーダーしていた武装も間に合って、その装備のお披露目もかねて機体に乗りこんだロッテは、その機体の名を叫ぶ。
「ロッテ・ブラウ『禍津血』……出るよ!!」
さあ、派手に暴れよう♪ 今ここに悪夢を見せてあげよう。
派手な登場をした禍津血に、他の機体は視線を釘づけにしたがそれだけ目立ったのならば先に落としてやろうと、数で押すために集まるつもりのようであった、だが……。
『おい、どうしたんだよ!?』
『消えた…!』
キャバリエを通して聞こえる声は、パイロットの混乱を如実に表して。
その混乱も禍津血が機体のモニターから消えたからだろう。それはまるで霧の中に紛れ込む様に。
「ハハハッ、ボクは嘘つきだからねー」
幻術使いを名乗る者が派手に機体を呼び寄せた。そこからして、ロッテの術中。
視線を誘導させることで、逆に他のことから気を逸らす。
相手の機体へのジャミングを仕掛けて、ロックオン機能に結びつく部分を異常を起こしてやったのだ。
こちらを知覚できなくなっているのならば、それを見逃すことも無く、ロッテは悪夢の爪を揮う。悪夢であり、亡霊でもある爪の右腕を。
向こうからすれば、見えない所からの攻撃にしか思えないだろうし、実際に見えたとしても、視認は困難……いや無理であろう。
装甲を裂かれ、脚回りを損壊させる。倒れる機体から、そちらかと位置を割り出し散弾を放つが、そもそも禍津血は最初の位置から動かしていない。
散弾は明後日の方向へ、他の参加者の機体に無数の穴を開けていた。
混乱が巻き起こり、乱戦になって行く中で、逸早くモニターの異常を立て直したのか、禍津血を確かに視認した機体が不意を打とうと迫ってきた。
それに気づくのが遅れ、反応する間もなく、禍津血はコクピットにナイフを突きたてられて……。
『は、ははっ、やってやったぞ!』
ルールを無視した、異様な行動である。
予選を遠くで観戦していた者達から悲鳴が上がった。
ルール上のコクピットを狙わないに反しているのもそうだが、人が亡くなった瞬間を目にしてしまったからだろうが。
けど、その悲鳴もどよめきにすぐに変わった。
コクピットを貫かれ、乗り手を失ったはずの禍津血がまったくの無傷で、ナイフを突いた機体の後ろに立っていたからだ。
「残念、キミが倒したのは幻術さ、見えるものが全部真実なわけないじゃん♪」
『!?』
ロッテの声で、ナイフが刺さっている禍津血が掻き消えて行く。
幻を相手にしていたことに今更に気づいても、もう遅いのだ。最初から術に嵌まったままだったのだ。
揮われる悪夢は、ナイフを持つ腕、機体を支える脚2本を、捥ぐ様にして吹き飛ばした。
大成功
🔵🔵🔵
リジューム・レコーズ
コロシアムに飛び入り参加します
搭乗する機体は桐嶋技研製の最新鋭クロムキャバリア、アークレイズです(実はオブリビオンマシン化していますが気付いていません)
潜んでいるオブリビオンマシンがどれに当たるのか、実際に戦って確かめましょう
戦術は中距離からベルリオーズで弾幕を張りつつ急速接近しルナライトで一閃
機体の機動性を駆使しスピードで翻弄
多少被弾してもEMフィールドの防御もあります
それにしても数が多い…事前情報通り相当な参加者がいるようですね
だったらこれで!
プラズマキャノンモードのルナライトを触媒にホーミングレーザーを発射
周囲の敵機を纏めて排除します
勿論コクピットは外しますがね
ところどことで、勇を示した者が出ている中、まだ決着の着いてない、混戦した戦地に飛び込む一機。
他世界の空の上、宙を揺蕩う往く船の技術で造りだされたキャバリエに乗ったリジューム・レコーズ(RS02・f23631)だ。
乱入したリジュームは自身が操る機体、アークレイズの手に持たせていたライフルを前に出し、引き金を引く。
電気と磁気の作用で加速された弾丸は、秒の間に無数の弾雨となって敵機を撃ち抜いて行く。
それで行動不能に陥らせた機体もあれば、他の機体がちょうど盾になったのか、被害をあまり受けていない機体と様々。
だが、突然の横からの襲撃に、一時の惑いを見せていた。
横からの突然の奇襲に惑う機体に向け、リジュームは追撃の手を緩めない。
強襲用のブースターを火を吹きださせ、爆発的な加速でもってアークレイズをその惑っている機体にへと持っていく。
すれ違うようにして、ライフルから持ち替えた青い刃を、振り抜く。
一閃。
一太刀を入れられた機体は、脚をそのままにして、アークレイズの足元に倒れ込んだ。
『なんなんだっ! お前はっ!!』
倒れた機体のパイロットの怒鳴り喚く声がリジュームの耳に届くが、その問いにはただ簡潔に。
「ただの飛び入りした参加者でしょう」
キャバリエの駆動音に消えてしまいそうに思えた声は、不思議と鮮明に聞こえるようだった。
鮮烈に戦場に飛びこんだリジュームだ。
当然だが、よりよく耳目を集める。
飛び入りして、瞬く間にに数機を戦闘の続行不能に追いこんだから、集まるそれは敵意を存分に含んだものだったが。
「数が多い……事前情報通りですが、相当な参加者がいるようですね」
アークレイズの前には猟兵ではない他の参加者の機体が多数。数えようと思えば数えられるだろうが、そんな気も起きないし、する気も湧かない。
そんな数から一度に攻めてこられれば、いくら精鋭機と造られていても、無事に済むとは思えない。
「だったら、これで!」
取り返すの付かない事態に陥ってしまう前に、リジュームは敵の機体からアークレイズに距離を取らせる。
相手方も、距離を取られる前に少しでもダメージを与えようというのだろう、疎らに散弾を撃ってくる。
先程、リジュームがした弾雨を返すかのようだが、特殊な加速も与えられていない礫だ。
アークレイズに装備されたフィールドエネルギーによる反発作用もあって、どうにか届きはしてもそれは人の手で砂を放り投げる程度にまで抑えられる。
これといった損傷も、軽微とすらいえないアークレイズ。
十分に距離を取れば、青い刃を敵機にへと向ける。
距離を取りながら、刃を向けるとはどういうことなのか?
「プラズマキャノンモード……」
リジュームがそう言えば、応えるようにして、刃だった青が形を崩すようにぶれて行く。
「逃がさないッ! ホーミングレーザー!」
ぶれて、崩れて行くかに思われた青は、鋭さをもった青く輝く光の槍のように狙った敵機にへと飛び出した。
飛んで行く青い光。
それはアークレイズに追いすがろうとしていた機体の群れを薙ぎ払うかのように突き刺さって行く。
頭を吹き飛ばされ、視界を奪われる。腕や武装を貫かれて戦闘力を奪われる。脚をもがれて行動力を失ったと、実に色々な被害を与えるが、コクピットは狙うことはなかった。
この戦場で最後まで立っていたのは、リジュームが操るアークレイズだた一機。
成功
🔵🔵🔴
フロッシュ・フェローチェス
※アドリブOK
※『駿吼』搭乗
アタシ自身で……行きたいけどここは、警戒させないためにも、キャバリアで出よう。
フルスピードが必要な場面でも、無いからね。敵を見切れるよう、ルールにのっとって戦おう。
オブリビオンなら猟兵を優先して狙うはず。それが明確になるまでは、情報収集しつつ、機体を落とさせてもらうよ。
早業の格闘と自慢のダッシュは、加速式の接続により健在。このスピードで先制攻撃の手刀を放ち、敵機を切断する戦法でいこう。
銃撃は回避からのカウンター蹴りと、残像を利用しただまし討ちで対処しよう。
来たね?オブリビオン。
UCを発動し避けながら反撃を狙う。衝撃波が出る速さで貫手を放ち、串刺しにして、もぎ取るよ。
クロムキャバリエ・駿咆に繋がってキャバリエコロシアムに参加したフロッシュ・フェローチェス(疾咬スピードホリック・f04767)。
機体には乗らず自分の身一つで参加したかったようだけれど、そした場合は巨躯の機体に生身でやりあうなんて目立つことこの上ないことになっていただろう。
そんなことをすれば、大会に参加して潜むオブリビオンに自分の存在をおピールするだけになってしまう。
だから、自分ようにカスタムされた機体に乗って参加していた。
開始の合図が起こり、戦闘が始まって少しの刻。
猟兵である自分が参加してるのだから、こちらを見てオブリビオンが襲ってくるだろうと、周囲を警戒。
探している者とは違う機体を相手取ったままで。
大会に参加している以上は、戦わずにいるなんてことは出来ないのだから相手をするというのは当然であるけれど。
乗機である駿咆。
速さを信条とする自分と同じスタイルだから、どう動かせばいいのかも、延長上のようなもの。
機体の加速力は眼を見張り……相手からしてみれば、転移したかのように一瞬で移動したように見えたことだろう。
その加速でもって敵の機体に迫れば、その勢いを乗せたままに手刀を繰り出す。
速さを追求した機体であるからか、武装はウェイトになってしまうとこれといった武器を持たない駿咆であるが、代りにその腕や脚は刃のようで。
腕や脚そのものが武器とした機体の手刀である。
迫った勢いも乗せられた一撃は、易々と敵のキャバリエの手足の装甲を裂いて、撃墜していた。
徒手格闘で戦うフロッシュの駿咆であるが、それ故、遠くからならと遠距離から狙われる。
敵機から発射され、降り注ぐミサイルの雨霰。
それも駿咆―フロッシュから見れば亀の歩みのようなもの。
ミサイルが着弾する場所から離脱すれば、先程見せたようにして、一気に迫って刃の脚を振り上げる。
蹴りつけ刃を通された機体は、不快な金属が擦れる音を立てて、脚と腕の片方ずつを落としていた。
格闘を仕掛けるために近づいた事で、蹴りつけた機体の傍にいた別の機体が、ミサイルが駄目なの短機関銃を乱射。
発射される弾が駿咆を捉えるが、陽炎のように揺らいで消える。
「そいつは残像だ!」
発射されると同時、側面に回り込んで、短機関銃を撃ってくれた機体に頭部を斬り飛ばす。
一人で多数を相手取って奮闘しているフロッシュであるが、オブリビオンの姿を未だ見えない。
そうして居れば、相手をする機体の数も減っていて……今まだ、最後の一機を打ち倒す。
(オブリビオンは何処だ……?)
静かになった周囲を見渡してみれば、決勝への進出を決めた他の猟兵の機体が見え……その中に違和を感じさせる機体を見つける。
(あいつがオブリビオンマシンか)
それが、探しているオブリビオンであると確信をもって近づくが、近づく駿咆に対して、オブリビオンと思わしキャバリエは、その場から身を引く。
「あ、待てっ!」
追いかけようとするけれど、そこにアナウンスされる予選終了の合図。
その合図に気を取られ、出鼻を挫かれたフロッシュだが、気を戻して先を見れば、既に去られた後。
(どういつもりなんだ?)
暴れることもなく、予選中は終始大人しかったオブリビオンマシン。
妙な気味の悪さを感じたまま、予選の終わりを聞いていた。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 日常
『マシンも人も補給の時間』
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POW : 機体の搬入、重たい荷物を運ぶのを手伝う
SPD : 燃料やパーツ、食料などの配給を手伝う
WIZ : 電装、パーツの在庫などのデータ管理、ムードを盛り上げる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
一部、大会飛び入りという事態もあったりはしたけれど。
予選も終わって、決勝へと進んだ猟兵達。
本戦は一日の休日を挟んで行われるので、そのお休みの日で色々と見て回ってみるのはどうだろう?
一日、機体の整備も必要と設けられている休息とのこと。
自分の愛機を一緒に整備するのもいいが、整備もしっかり、他の人に機体を弄られないように警備も十分にしてくれるそうだしで、その日一日を英気を養うために使ってもいい。
ただ、公共に反することだけはしちゃダメですからね?
東雲・一朗
▷アドリブ歓迎です
▷服装と武装
帝都軍人の軍服、少佐の階級章付き。
刀と対魔刀の二刀流、2振りとも腰に帯刀。
今回、桜花壱式は整備中。
▷見聞
桜花壱式の整備を任せ、私は見聞を広める為にその辺を歩いてみよう。
技術が果てしなく進み、大国による統一が為されず群雄割拠する世界であるここクロムキャバリアとはいかなる場所なのか、知っておきたい。
私はサクラミラージュ、それも帝都軍の士官だ。
国の在り方、軍の在り方は祖国こそが最善であると考えている。
しかしそれを維持するには私のような者が外を知らねばならぬ、軍務から離れられぬ私が見聞を広めるには、猟兵としての任務中しかないのだから。
本戦の前の一日ほど充てられた休日。
桜花壱式の整備はプロに任せて、東雲・一朗(帝都の老兵・f22513)は人の生活を見て見聞を広めるのに丁度いいと街に繰り出していた。
軍服をかっちりと着こなし、腰に2本の刀をはいている一朗の姿は、軍人特有の雰囲気も相まって、近寄りがたい空気……。
のはずだが、周囲の人はそうでもない様子。
「お、あんた、本戦に進んだ人だね? お祝いにお一つどうだい?」
お店の店主が売り物である菓子類を一朗に差しだしてきたのだ。
これといった悪意も感じず、差し入れに対して特に断る理由もなかった一朗は差し出された菓子を受け取る。
「これは……商品だろう? いいのか?」
菓子の類、それも加工品ならばその世界の技術の一端を垣間見えるからと受け取りつつも、商品をタダで差し出す行為に訝しむ一朗。
だが店主は朗らかに笑って理由を話してきた。
「な~に、大会の本戦出場をした人が家の商品を持ってるってだけで結構宣伝になるんだよ」
「……なるほど」
なんでもない、割と俗物的な理由だった。
そう言った理由ならと一口、口の中に入れてみる。
見た限りでは一朗の故郷であるサクラミラージュとは違い、むしろUDCアースに近く、味も似たような物。
けれど、群雄割拠の世界故か、似ているといっても味そのものは数段落ちいるようだと感じていた。
(これも、各地で争って起きる弊害か……)
そんな思いを馳せつつも、もう一つ、気になったことを一朗は尋ねる。
「それにして、人が多いような気がするが、ここではこれが普通なのか?」
街は人の往来が激しく、随分と活気がある様に見えたからだ。
隠すことでもないと、店主はその理由も教えてくれる。
「あぁ、そういえばあんたはここの大会への出場は初めてだったか……人が多いのは大会で活気があるからさ」
要するに、大会そのものが祭りみたいな物で、人が集まっているということだと。
店主から色々と話をしてから離れて、一朗はあてもなく散策している。
今は祭りのようなものだよと言われたこともあって、すれ違い、道行く人からはオブリビオンによるテロ行為の不安を忘れているかのようだった。
そんな風に忘れていることが出来るのも、兵士のキャバリエが警備に当っているからとの安心もあるのだろうか?
巨躯の人型機兵が近くにいることを受け入れている人々の姿は、一朗には奇異に見えたが、それだけ浸透しているとう証明でもある。
自分の世界ではまず見たことのない光景だった。
(護るべき世界は我が故郷であるサクラミラージュであるのだがな)
本来、一朗が護る世界は故郷の世界であるが、それでも一朗の目に映るのは、世界は違えどもオブリビオンの脅威から護るべき民の楽しそうな姿。
今はここに居るのだから、この光景を護ってやろうと、そう、気を引き締め直す一朗だった。
それが自らに力を付け、ひいては故郷を護るための力になるのだからと。
大成功
🔵🔵🔵
リジューム・レコーズ
予選も無事勝ち抜けて戦闘時の死者も無し
ここまではブリーフィングの通り順調ですね
試合中にオブリビオンマシンを発見出来ませんでしたが、まだ猶予はあります
今日は休日ですか…
ではシャワーを浴びて冷却水(ただの飲料水)を補給して静かに過ごす…のではなく、ガレージで自機のメンテナンスと警護を行いましょう
オブリビオンが会場のどこかに潜んでいる以上油断は出来ませんからね
機体から離れている間に何かされたりスタッフに紛れ込んでいるかも…
そしてオブリビオンも恐らく予選を勝ち抜いているはず
となればガレージに居る可能性が高いです
怪しまれないよう他の参加者の様子も伺いながらアークレイズを万全の状態にしておきます
荒珠・檬果
ふう、初陣は無事に済みましたね。
改造方向はまだ考え中ですし…。整備はお任せしましょう。
この方面、私は素人なんですから、ここはプロにお任せすべき。
私はしばらく整備眺めたら…材料買ってきて台所か調理場お借りしてUC使いまして。美味しい温かい食事作りまして。
整備員さんや警備員さんにも…いましたら、他の猟兵さんにも振る舞いますね。
彼らの食事、美味しいんですよ!
そのなかで、オブリビオンの情報集め。以前と様子の変わったパイロットやキャバリアがいないかどうか。
いたら、どのような方か…。
しかし、やはりロボはいいですね!うん!
次も頑張りますよ!
予選も事に通過。
死者もないとあって、順調な滑り出し。
予選中に飛び入りしたリジューム・レコーズ(RS02・f23631)はブリーフィング通りに行ったことに一応の安堵をして。
けれど次には悩み……という訳でもない事が。
初陣を済ませた荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)も似たような悩み。
2人して悩むこと、それはその日一日の休日をどうしようかということだった。
まず、リジュームの場合。
一度シャワーを浴びて身体に着いた埃を流し、その後で補給を……なんて考えていたけれど、アークレイズの整備を自分で行うことにしたようだ。
……そのついでか、工場内の整備をこっそりとするつもりのようだが。
オブリビオンが何処に潜んでいるかも分らないのだ、工場の内部に入り込んで機体に細工を施さないとも限らないとリジュームが警戒するのも当然だった。
自らを預ける機体、アークレイズの調整をしながら、リジュームは油断なく工場の内部、怪しい動きをする人がいないかと盗み見て行く。
そして檬果はというと……。
ロボットを操縦はしたけれど、そもそも中身の事はさっぱり解らない。
まったくの素人が手を出してとんでもないことを仕出かすよりはと、整備はプロに任せていた。
まだ纏まらないキャバリエの改造案に悩みながら、どうしてるのかなと整備を眺める。
見る先では、整備の人達が忙しなさそうにしていた。
本戦への出場を果たした機体を優先的に整備しているようだが、予選で破損した機体もあるのだから、忙しくなるのは当然だろう。
その辺りにちょっと思うことがあったのか、おもむろに立ち上がった檬果は工場の外に出て行く。
やがて工場の方に戻ってきた。
その手には沢山の食材を抱えて。
「ちょっと調理場借りるわね~」
そう言って、承諾を得る間もなく工場の食堂に消えて行く檬果。
「心の癒し、カモーン!」
食堂に入ったが檬果が直後に発した言葉。
『どうした姐さん、俺達の腕が必要かい?』
その言葉に呼応するように現れる一様にガタイのよい兵士達。
食堂には少々手狭な人数である。
「いつものように腕を奮ってくれない?」
そこは特に気にする所でもないと檬果が頼むと、兵士達は合点と食材を受け取り、役割を聞けられているかのようにてきぱきと動く。
やがては食欲を刺激する良い匂いが立ち込めていく。
「お食事作りましたよーっ!」
工場内に暴力的なまでの良い匂いを立ちこまさせ、檬果は大声で食事が出来たと伝えた。
その匂いに忙しくてまだ何も食べてない整備員がふらりふらりと吸い寄せられて。
一ヶ所に集まり流れるこの状況、リジュームには図らずに監視しやすい状況である。
何せ集まらずにいるような人は怪しいことこの上ないだろうから。
けれど、そんなリジュームにも檬果は食事を持って来ていた。
「リジュームさんもどうかな?」
「あ、いえ……わたしには……」
受け取ろうか受け取るまいか、まさか工場内を監視してるから要りませんとか言えない。
そんなこと言ったら、整備してくれている人達を信用してませんからと言ってしまうようなものなので。
「気を張り詰めるのも身体に毒だからね」
「えっと、ありがとうございます?」
どうしようかと悩んでいる内に、押し付けられるようにして受け取ったリジュームであった。
受け取った以上は口にしなければ失礼かと一口。
口に広がる温かさに身体の緊張も解れるかのようで、美味しい、なんて小さく呟いていた。
食事を配り終えた檬果は張り詰めた空気も弛緩させた整備員達を和気藹々と話しこんでいる。
参加者の中にちょっと変だったとか、どこかおかしかった人が居なかったかな? なんて聞いていて。
その問いには、今回の大会は確かに可笑しかったな。
直接コクピット狙うとかな? 等々な話をされて……。
そういえば、一機足りないと思ったんだけど? なんて気になる話もあって……。
そのまま談笑は続いていけば、いつの間にか『ロボはいいですね! うん!』な話に変わっていた。
整備員が時間を見て話し込みすぎたと慌てて作業に戻る。
戻っていき、仕事に精を出す整備員達。
「次も頑張りますよ!」
その姿に触発されるように檬果は腕を上に突き出していた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ロッテ・ブラウ
★帰還
コックピットからひらりと飛び降り
迎えてくれた顔見知りの技術者達と、にこやかにハイタッチ
通過を喜び合います
新開発の「ゴーストウェポン」シリーズはうまく行ったね
技術力の高さを証明出来たじゃん♪
終始笑顔で談笑の後
本戦まで少し休むね?
とその場から離れて控室へ
控室に入った途端
額に汗を滲ませ崩れ落ちます
魔力馬鹿喰い過ぎだろ…
あの食いしん坊め…
震える手を翳して、UCで作った魔力急速回復薬を喉に流し込み
一息…
ぷはぁ、死ぬかと思った…
寝転がりながら両手をグッパグッパ…
さぁ本番はコレからだ
予選の立ち回りである程度対策立てて来るだろうけど…
嘘つきの実力見せてやるぜ
休日の日より遡って、予選が終わった後の頃。
整備するためと、禍津血を工場に入れたロッテ・ブラウ(夢幻・f29078)はコクピットから飛び降りる。
その彼を迎えたのは、ロッテには見覚えるある……自分用に機体や武器を調整してくれた技術者達だ。
機体の初陣を無事に、問題もなく終わらせたロッテは笑顔のままにその技術者達とハイタッチ。
「『ゴーストウェポン』シリーズもうまくいったね。技術力の高さを証明できたじゃん♪」
機体だけでなく、ロッテが提案して新しく開発されるに至った武装の初お披露目でもあり、今回のように実戦での使用にも耐えた仕様にロッテは技術者達を称賛。
それを受ける彼らも、壊れることもなく稼働したことに胸をなで下ろしていた。
和気藹と予選を突破したことへのお祝いと労い、今回の運用データも取れたからと今後の調整やらと誰もが明かるそうな顔で話しこんでいる。
ただ、ロッテはそろそろ、本戦まで少し休むね? といって宛がわれた部屋に戻ろうとする。
それを今日は疲れただろうからゆっくり休めよー! なんて見送られながら。
部屋に戻ったロッテだけれど、一人になった途端に崩れ落ちる。
倒れ込んだロッテは額に汗を滲ませながら荒く息を吐いていて、どう見ても疲労困憊だ。
「魔力馬鹿食いし過ぎだろ…あの食いしん坊め……」
どうやら、禍津血のエネルギーの運用に課題が出来たらしい。
搭乗者のエネルギーで動く機体なのだから、戦闘が長引くようならそれだけ乗り手の消耗も激しくなる。
その上で武装も使用するのだから、想定よりも多くエネルギーを機体に注ぐことに。
予選のように多数を相手どるのも、消耗に拍車をかけてしまうのだろう。
ロッテが疲れたのは、その為に自分の魔力というエネルギーを吸い上げられたからなのだ。
寝転んで、疲労から震える手でその掌の内に小瓶を生み出し掴む。
蓋を取って中身の液体を煽る様に飲み干した。
飲み干したロッテから、次第に汗も引いて荒かった息も整っていく。
「…はぁっ、死ぬかと思った…」
疲れも無くなっているようだが、寝転がったままに腕を上に伸ばし視界の中に両手を入れると開き閉じるを繰り返して身体の調子を確かめる。
「予選である程度は対策立て来るだろうけど…嘘つきの実力見せてやるぜ」
本番はコレから……、猟兵としての役割を遂行するためと。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ディソナンスウェイブ』
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POW : ヒュプノシス・コンダクター
【全身のスピーカー】から【自身からレベルm半径内の全員に催眠音波】を放ち、【精神を支配すること】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : ノイズウェイブキャノン
【両肩のスピーカーから放つ強力な騒音】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【音の衝撃破】で攻撃する。
WIZ : ディソナンス・オーケストラ
【全身のスピーカーから強烈な不協和音】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠夢幻・天魔」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
休日も終わって、いよいよ本戦。
場所も予選の時とは変わって、流石キャバリエ用というべきか広い面積を誇る建造物の中。
観戦者に出場者や機体をより近い所で見せる意図なのか、観客の姿も見える。
出場者と期待が並ぶ中で、主催者らしき人物が何か挨拶をしてる。その間でもオブリビオンは動きを見せない。
人の入りも盛況になり、やがては挨拶も終わりそうになった時、オブリビオンは突如としてその本性を剥き出しにしてきた。
どうやら、大人しかったのは一番に被害が大きくなる瞬間を狙っていたからなのだろう。
暴れ出すオブリビオンと化したマシン。
そのマシンの暴力の範囲からどうにか逃げだそうと混乱が巻き起こる会場。
もはや大会どころでは無くなっている。
被害が出てからは遅い、これ以上暴れさせず、そして今後の大会の運営に影を刺させるわけにもいかない。
早めに大人しくなってもらおうか。
ロッテ・ブラウ
『SPD・アドリブ歓迎』
「ノイズウェイブキャノン」対策に
『ステルス装甲』を起動、無効化を狙いつつ
他の攻撃の対策として
UC【幻想領域】で身体を「音による攻撃に耐性を持った身体」に作り替えます
「被害を極力抑えろとかホント無茶言うよ!!」
『禍津血』を媒介に、自身の幻影魔術を強化展開
建造物内に、索敵、ロックオン機能を妨害する濃霧の結界を展開しつつ
『禍津血』を模した、囮の幻影を、観客を巻き込まない方向から襲わせ
観客が安全圏迄、逃げる時間を少しでも稼ぎます
本体は、ステルス状態から『ナイトメア』で攻撃してダメージを稼ぎます
「あぁ分かった好きなだけ持ってけ!!その代わり絶対勝たせろよ!!『禍津血』!!」
東雲・一朗
▷アドリブ歓迎です
▷服装と武装
帝都軍人の軍服、少佐の階級章付き。
刀と対魔刀の二刀流、2振りとも腰に帯刀。
今回は帝都製キャバリアの桜花壱式に搭乗。
▷制圧
なるほど、あえてこの人と注目が集まるタイミングを狙っていたのか…お手本のようなテロだ。
ならば此方も対テロの本業として、本領発揮させてもらおう。
正規軍のシノノメ少佐である!
そこの不明機、大人しく投降せよ!
【威厳】を乗せた声で大喝一声、実際には敵ではなく民衆へ安心を与える為のパニック抑制効果狙いだ。
そのまま桜花の霊気【オーラ防御】を機体に惑わせ呪わしき音を遮断して【切り込み】、動きを【見切り】【破魔】と【浄化】の力を乗せた【桜花封神】の一撃を見舞う。
荒珠・檬果
正体を現しましたね、オブリビオン!いきますよ、マイキャバリア!
結界術で対精神・睡眠結界張りまして。
【兵貴神速】でロボ騎兵になりつつ、地形の利用もしてなるべく人のいない方向へ押すようにしまして。
それから、念動力によるなぎ払い・気絶攻撃を!
あ、もちろんパイロットは傷つけたくないので、コクピットは狙いませんよ。
被害は出させませんよ。これからも、この大会が続くことを願いますからね!
だからこそ、ここで観念しなさい、オブリビオン!
リジューム・レコーズ
見付けた…!
奇襲のつもりでしょうが、こちらは初めから潜伏している事を把握していたんですよ
直ちに制圧します!
音響兵器を用いたハッキング?
くっ…姑息な!
わたし自身の制御系が支配されかけた事をトリガーにOM-DENAが強制起動
アークレイズが姿を変えないまま一時的にオブリビオンマシン化し暴走
わたしの制御を離れます
敵味方識別装置が機能しなくなり高速移動する目標へ自動攻撃を開始
コントロール権限を取り戻そうとしますが機体の姿勢を敵へ向けさせるだけで精一杯
最終的にユーベルコードの根源となっているわたし自身の機能を緊急シャットダウンさせアークレイズを強制停止
最後に立っているのは…
「正体を現しましたね、オブリビオン!」
無差別に暴れだしたオブリビオンマシンを前にして荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)が叫ぶ。
「あえてこの注目が集まるタイミングを狙っていたのか……お手本のようなテロだ」
「ですが、その効果はあるのは知らなければです。こちらは初めから潜伏してる事を把握していたんですよ」
東雲・一朗(帝都の老兵・f22513)は被害が大きくなりそうなこの時で活動を開始したことにお手本のようだと呆れるやらで、リジューム・レコーズ(RS02・f23631)の方はそもそも潜んでいることを最初から知っていたのだから、すぐさまに制圧に動く。
「被害を極力抑えろとか、ホントに無茶を言うなよ……!」
ロッテ・ブラウ(夢幻・f29078)も、悪態を突きながら機を窺うために、禍津血の幻影を置いて本体は風景に溶け込ませて息を潜めている。辺りに仕掛けをばら撒きながら。
周囲、とりわけ建造物を中心に霧に包まれて行く会場。
その中で、一朗の桜花壱式が自らを晒すようにして前に出て、リジュームのアークレイズが敵機を取り押さえようと飛び出した。
「正規軍のシノノメ少佐である! そこの不明機、大人しく投降せよ!」
軍属で、もとから対テロの本業である一朗が一喝した。
止まるようにとの要請だが、相手はオブリビオンによって暴走してるのだから、語る口も聞く耳も持ち合わせては居ない。
が、一朗の狙いはそこではない。世界は違えど軍に所属する自分の姿を認めさせることで、民衆のパニックを抑制しようとしたのだ。
周囲を覆う霧で逃げにくそうと思われたが、逆に相手からも見え辛いということに気づいたのもあるのだろう。
一朗の目論見は一定の効果が出たようで、我先に逃げようとしていた民衆たちは落ち着きを取り戻した様子。
だが、そのために前に出たことで、煩わしいとばかりにオブリビオンマシンにある全身のスピーカーから不快な音が放たれた。
「はいはいー、それはさせないですよっと」
割りこむようにして、檬果は音を遮断する不可視の壁を作り出す。
「感謝する」
「どういたしましてっ! ……けどさっきのは何か嫌ーな感じがするね」
相手の行動を妨害するように動いた檬果だったけれど、感じた不快感に嫌悪の感情が沸き上がった。
もしかしたら、予選の選手達がどこか可笑しかったのは、これが原因のせいもあったのかもしれない。
対処の方は間に合った一朗と檬果の2人だけれど、真っ先に飛び出したリジュームは間に合ってはおらず。
「音響兵器を用いたハッキング? くっ…姑息な!」
直撃を喰らい、アークレイズの制御がリジュームから離れてしまっていた。その上で機械の身体であるリジュームもまた支配されかかる。
互いのリンクにノイズが走ったことで、アークレイズは本性を露わにしだす。
「こいつ……勝手に動いてっ!? 私こんな操作してないっ!」
猟兵達のキャバリエを操って自分の尖兵にしよとしたのだろうが、その結果で雰囲気の変わったアークレイズを警戒して敵機は後ろに下がった。
その下がった動きを見据えるアークレイズは、オブリビオンマシンに向かっていった。
「私も行きますよー!」
それを好機とみて、檬果も自身のキャバリエを甲冑機馬に乗せて駆ける。
一朗も、桜花壱式の刀身に自分の持つ力を籠めるためと集中した。
駆けてくる檬果の方に向きを変えそうになる暴走したアークレイズ。
リジュームは何とかその方向をオブリビオンの方に固定させようとするが、どうにもいう事を聞いていくれない。
そうしている間にもオブリオンは邪魔だといわんばかりに、肩のスピーカーを差し向ける。
一直線進む檬果のキャバリエと、暴走して言う事を聞かないアークレイズには至近距離のそれは避けられそうにない、と思われたその瞬間。
背後からなにがしかの衝撃を受けたらしく、機体がよろける。
よろけさせたのは、後ろへいつ移動したのかも分らないロッテの禍津血がしたようで。
実はこの禍津血も幻影である。幻なのだから、引っ込めるのも何処に出すのも自在なのだ。
不意の一撃を貰い、たたらを踏んだ敵機は突っ込んできた檬果のキャバリエの突撃を直撃させられて喰らう。
……直撃とはいえ、コクピットを避けているのは檬果の配慮によるものだ。
突撃を喰らわせ、押し込んでいく。
それを追いかけるアークレイズ。そして必殺の一撃の準備が整った一朗は桜花壱式を跳躍させた。
間近に迫る2機を相手取りながら、複数の幻である禍津血からの、どこから来るかも分らない攻撃に翻弄されて行くオブリビオンマシン。
「ここで観念なさい、オブリビオン!」
この大会がこれからも長く続いてほしいと願うはゲーマー気質もあるからだろう檬果は、そのまま追いつめていく。
追い詰められているのは、実はロッテもリジュームも同じであった。
ロッテは戦闘を開始する前から霧を生み出し、今は幻影を使って翻弄している……。
だが、それらを実行するためには莫大なエネルギーを禍津血に要求されるということ。
予選直後のような疲労感が身体を重くする。だけれど、ここで手を緩めるわけにはいかないと、限界を越えているのではないかと錯覚するかのように吸い取られている。
それでも足りないと貪欲に求められてしまっていて。
「あぁ、分かった好きなだけ持ってけ!! その代わり絶対に勝たせろよ!! 『禍津血』!!」
もう後の事は知らないと、ロッテは投げやり気味になっていた。
そしてリジュームはと言うと……、暴走しているけれど、どうにか姿勢を制御している。
今はそれだけが精一杯ともいえるのだけれど。
「止めるにはこれしか……」
もはや制御を諦めで、リンクする自分事止めて緊急停止するしかないとその手段に手を伸ばすつもりであった。
跳躍した桜花壱式が、桜色に刀身を染めた2刀を掲げでオブリビオンマシンに落ちてくる。
落ちてくる桜花壱式をアークレイズが見つけ、何かを掴んでそちらに向く。
「究極の一刀…受けるがいい! 破邪顕正・桜花封神!」
アークレイズが掴み、振りかぶられたオブリビオンマシンが、放たれた桜花壱式の太刀と交差する。
そして……オブリビオンマシンは斜め十字の形で斬り裂かれたのと、アークレイズが動きを止めたのはほぼ同時であった。
「終わった、かな?」
コクピットの中で、ロッテが一人呟く。
「そう、みたいですね……、中のパイロットは無事でしょうか…?」
呟きは思いのほか大きい……というより、禍津血が拾い上げたらしい、その声に檬果が返事を返してきた。
「どうあれ、もう動くこともないだろう。後はこの地の者達に任せる」
その会話に混ざる様にして、一朗からも。
桜花壱式の顔はさきほど斬って捨てて上と下に別れた機体に向けていた。
もうこれ以上先の事は自分達がすることではないと胸中に思いながら。
アークレイズの緊急停止を実行に移したリジュームからは何の音沙汰もない。
暴走をとめるために、自分事停止したのだから、当然なことであるが。
現場に最初から潜り込んでいたことで、いち早く対処することが出来た今回の事件。
観戦に訪れていた民衆からの被害も……パニックによる軽傷程度で左程でもなく、オブリビオンマシンに乗っていたパイロットもそれなりの怪我はあったものの、命には別条はないということが、後日奮戦してくれた皆に伝えられた。
今回は無効試合になってはしまったけれど、被害らしい被害もないということで今後も大会は開かれると言う事も一緒に。
大成功
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