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ドルトムンド戦記Ⅱ~プラント「ロンディウム」の叛乱~

#クロムキャバリア #ドルトムンド戦記

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#ドルトムンド戦記


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●クロムキャバリア・ドルトムンド同盟国 首都ドルディア
「全く、今はリンドランド公国との外交交渉があるというのに……」
「だからこそ今なのだろうな」
「この時期だからこそカードになると? それこそ浅慮の極みだ」
 ここはドルトムンド同盟国の首都ドルディア。その政府の中枢に位置する議事堂の円卓会議室。この席に座るのは同盟国の構成国の首脳達が今、一堂に会して懸案事項を話し合っている。
 議題の内容は「プラント・ロンディウムで叛乱。占拠され、政府に要求をしてきている」ということだ。これは計画された叛乱であり、首謀者はレプリカント兵で構成された一派だと思われている。
 というのもこのプラント・ロンディウムで労働している種族は皆レプリカントであり、人間に比べて過酷な労働がたびたび問題となっていたプラントであった。何せ試作キャバリアの製造プラントであるのだから、稼働率は言うまでもない。
「だが交渉には応じられん。プラントを盾にした叛乱の要求を飲めば、ドルトムンド同盟国の威厳は失墜する」
「周辺国も黙ってはいまい。せっかく優位に立っているリンドランド公国との和平も劣勢に立たされるかもしれん」
 会議から口にされるのはドルトムンド同盟国の現在の状況。先の侵攻作戦を退けたことにより、ドルトムンド同盟国優位の和平案が成立間近で、それによって国内の安定を周辺国に示すことができる。そうすることで国として力を示すこととなり、しいては多数の国家の連合体である同盟国の引き締めとなりうるのだ。
 そしてこの叛乱を許せばその先行きが非常に不安定になる。幸い、今だ事は市民達には露見していない。徹底的な要路と情報封鎖により、プラント・ロンディウムは孤立している。
「やむを得まい。ロンディウムは廃棄する」
「そ、そんな! 彼らも同盟国の一員ですぞ!」
 議長がそう判断を下すと異議を唱える者もいる。プラント・ロンディウムを所領する国の代表であった。さらに言えば、彼はレプリカント人道派であり、この決定には異を唱えるしかない。
 だが現在の状況は悪化し、もはや余談は許さない。会議はプラント・ロンディウムが24時間以内に投降しなければ、ミサイル爆撃を持って消滅させる作戦を決議した。それを異議を唱えた代表は最後まで説得を続けていたと言う。

●グリモアベース・ブリーフィングルーム
「まー、証拠隠滅という奴じゃのー。国勢が絡むといえ、厄介なことじゃて」
 そう言ってグリモア猟兵メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)は電脳ウインドウにてプラント「ロンディウム」を映し出しながら、説明を始める。レプリカント兵が乗ったキャバリアだけではなく、それより一回り小型のキャバリアがプラントの警戒に当たっている。
「これはこのプラントで生産された無人の警備キャバリアじゃのー。試作型じゃけど、人間よりかは十分に強い戦力ではあるのー」
 このプラントを占拠したレプリカント部隊は、ドルトムンド同盟国政府に対してレプリカント労働者の待遇改善、さらには自治権を要求して立て籠もっている。現在はリンドランド公国との和平交渉もある中で、多少なりとも勝算があると判断してのものだろうが、勝ち目は薄い。
 だがそれも当然である。レプリカント部隊はオブリビオンマシンによって正常な判断をすでに失っている。レプリカントの儚い理想を求めて決起した結果、プラントの人達すら巻き込む最悪の事態が引き起こされようとしている。
「ミサイル攻撃が行われる24時間以内にこれを鎮圧せねばならんけー、今回は夜襲作戦じゃのー」
 そういってメイスンが立案したのが、夜の闇に乗じて一気に試作キャバリアを制圧し、その勢いでレプリカント部隊のキャバリアも撃破してしまおうというものだ。多少強引であるが、時間がない以上、他に有効な手立ても少ない。
 そして叛乱を起こしたレプリカント達をどうするかは猟兵達に任せるとメイスンは言う。人道派の人達が保護してもらえるだろうが、あまりいい状況ではないだろう。それに捕虜を取る戦いはより過酷なものになっていくだろう。
 なればこそメイスンはそう口にした。そして転移術式を発動して送り出す猟兵達の目は、残された時間を戦い抜く戦士の目となっていた。


ライラ.hack
 叛乱軍鎮圧はロボアニメでも定番ですね。
 どうも皆様こんにちわ、ライラ.hackです。

 このたびはクロムキャバリアの国の一つ、ドルトムンド同盟国で起きたプラント叛乱を鎮圧作戦となります。
 機会は一度きり。夜の闇に乗じた一気呵成でプラントを制圧する作戦となります。
 最初は夜襲により、プラントの警戒に当たっている無人の試作警備キャバリアの無力化・破壊。その後にレプリカント兵が操るキャバリア部隊と、叛乱の首謀者との対決となります。
 なおこのたびの作戦ではレプリカントのパイロットの救出は必須ではありませんが、助けることによって叛乱首謀者の命運もまた変わるかもしれません。

 この世界における注意事項は以下の通りです。

●クロムキャバリア世界について
 キャバリアをジョブやアイテムで持っていないキャラクターでも、キャバリアを借りて乗ることができます。ユーベルコードはキャバリアの武器から放つこともできます。
 どの小国家も主戦力はキャバリアである。また高速飛翔体を無差別砲撃する暴走衛星「殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)」空を自由に行き来でない状態である。

 以上となります。24時間以内に叛乱を鎮圧し、悲劇を阻止してください。
 それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『強烈なる夜襲作戦』

POW   :    力こそすべて。夜陰に紛れるよりも、強烈な火力を持って敵勢力を粉砕する

SPD   :    最速こそ最上。高度な機動力戦を仕掛けて、防衛する間もなく敵勢力を引き裂く

WIZ   :    知恵こそ最適。様々なトラップや策をもって、混乱を拡大させて被害を拡大させる

👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●クロムキャバリア・ドルトムンド同盟国 プラント「ロンディウム」
 プラント「ロンディウム」。かつてドルトムンド同盟国の一員になる前、国家のキャバリア生産の要のプラントとして稼働していた場所でもある。ドルトムンド同盟国所属となってからは、無人で起動する警備キャバリアの試作機を作られる拠点となっていた。
 その際に送り込まれたのがレプリカントの労働者であったが、過酷な労働条件と監督である人間との衝突。それらの不満が蓄積し、元軍属のレプリカント達が防衛戦力のキャバリアを奪って蜂起したのだ。
 ドルトムンド同盟国の人間は一か所に集められて監禁状態となっている。さらに周囲は通常のキャバリアよりも小さい、4m級の無人の試作型警備キャバリアが巡回して警戒に当たっている。
 だが試作型故に、夜間用のセンサーは旧型を配備している故に、闇夜での感知能力は昼間より劣る状態になっている。だからこの月明かりすらない、曇天の夜襲で一気に決めてしまおうという算段だ。

 方法は猟兵達に一任されている。まずは、警備キャバリアを夜襲にて一掃し、プラント制圧の第一歩を刻むために動き始める。
黒影・兵庫
同盟って言葉だけ聞くと共存共栄ってイメージがあるんですが
戦乱の世の中になると余裕がなくなるんですかね?せんせー
(「どうかな?頭が一緒なら平時でも変わんないんじゃない?」と頭の中の教導虫が答える)
とにかく武装解除最優先で動きましょう!
(「そうね。どうやってプラントに侵入する?」)
まずは『迷彩』効果を付与した『オーラ防御』壁を身に纏い『目立たない』ように潜入します!
それと並行して強襲兵の皆さんでプラント内部を『情報収集』していただき
施設のセキュリティの『ハッキング』を試みます!
(UC【蝗害】を発動し黒影の影の中から大量の羽虫が湧きだす)
作戦開始です!
強襲兵の皆さん!せんせー!
よろしくお願いします!


アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

ごにゃーぽ☆と魔術的パラダイムシフト(瞬間思考力/結界術)で自分に都合のいい世界観を構築。混沌魔術による式神使いで闇夜に溶け込む(目立たない)ステルス迷彩の蒼汁(アジュール)スライムを無数(集団戦術)に召喚して無人機達にけしかけるわ。
神罰を内包した蒼汁は味覚がなくとも関係なく宇宙的狂気な味をAIに叩き込みエラーを吐き出させて行動不能に追い込むでしょう。
そこにUDCを降霊して自動操縦にしたワンダーラビットの暴力で蹂躙し鎮圧していきましょ。


グロウ・グルッグ
無人の警備キャバリアか…どうりで『マガツボシ』が静かなわけだ。
こいつが大人しいうちにソッコーで片づけるのがベストだな。
ったく、敵にパイロットがいねーとやる気ださねぇとか邪悪にもほどがあんだろ…。

自前のオブリビオンマシンに乗ってスピードを活かした高速機動戦を仕掛けるぜ。
UCでAI搭載型戦術ドローンを召喚してオートモードで戦闘だ。
背面ユニットのダークネスウィングを吹かせることで推進力にし、敵機にすれ違いざまウィングで切り裂いてやろう。
あんま高く飛ぶとやべぇし、超低空で地面すれすれを滑るような感じでかっ飛ばそう。
敵機を壊すたびにじんわりと呪詛に染まっていくが気合いで耐えてやるぜ。



 プラント・ロンディウム。ドルトムント同盟国所属以前は強力なキャバリアを生産していたプラント施設であったが、現在は各都市に配備予定の警備キャバリアの試作型を生産している。
 従来のキャバリアは他国間の軍事目的に使われるのに対し、この警備キャバリアは施設防衛を目的に製造されている。コクピットを廃止・AIによる無人化、そしてオーバーフレーム・アンダーフレーム一体化による規格統一によりコストカットを実現した代物だ。
 そして4m級とサイズが従来のキャバリアよりも一回り小さいのは、入り乱れる施設の移動のスムーズ化と小回りのよさが上げられる。いずれ各都市に配備される予定ではあるが、まだ試作段階であることは否めない。
「同盟って言葉だけ聞くと共存共栄ってイメージがあるんですが、戦乱の世の中になると余裕がなくなるんですかね? せんせー」
(どうかな?頭が一緒なら平時でも変わんないんじゃない?)
 頭の中にいる教導虫がそう諭すを聞いて、納得顔の黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)。同盟国といえども、いざ多数の利益となるならば少数の犠牲を切り捨てる非情さは兵庫にとっては理解できるものではないのだろう。
 滅私奉公、品行方正、公明正大が美徳の兵庫とはいえ、今は戦争が主流の世界。その世界に干渉するとなれば、それなりに世界を理解するしかない。そう言った意味で頭の中の教導虫のせんせーは頼もしい味方だ。
「中々、数がいるわねー。さすが量産型で無人機といったところかしら?」
「無人の警備キャバリアか…どうりで『マガツボシ』が静かなわけだ」
 そしてその隣に控えるのはアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)。子供の如き無邪気さと小悪魔の如き妖艶さを併せ持った少女ではあるが、今はその魅力を振りまくことができない鋼鉄の機械相手なので若干不機嫌気味である。
 さらに建物に隠れるようにグロウ・グルッグ(ヤンキー・f15285)とその愛機のオブリビオンマシン「マガツボシ」も控える。普段は獰猛ではあるが、パイロットのいない無人機である故にその攻撃性はなりを潜め、現在は静かなものである。
「こいつが大人しいうちにソッコーで片づけるのがベストだな。ったく、敵にパイロットがいねーとやる気ださねぇとか邪悪にもほどがあんだろ……」
「難儀な機体を持っているものねー」
 グロウが制御できる段階のマガツボシを十分に操る為に、気合を入れて乗り込む。暴走して作戦が台無しになることだけは防がなくてはという思いは強いのだろう、表情は硬いが戦意は旺盛だ。
 アリスも速攻で片付けることには賛成だ。あれだけの数が密集して抵抗されたらプラント内にいるオブリビオンマシンと合流されて厄介なことになる。その前に叩くのベストと言えるだろう。
「とにかく武装解除最優先で動きましょう!」
(そうね。それじゃ、どうやってプラントに侵入する?)
 まずは兵庫が先陣を切る。教導虫の問いかけも心を落ち着かせる要因となっているのか、動きはスムーズで無駄はない。この月夜すら遮られた闇夜に溶け込むような黒い迷彩オーラを見に纏い、潜入していく。
 アリスとグロウは兵庫が行動を起こすまで待機を続ける。兵庫は警備キャバリアの拙い暗視センサーを潜り抜けてプラント内部に侵入し、そして発見されることなくプラント北部のセキュリティルームまで到達する。
(誰もないのは、拘束されているからですかね? せんせー)
(そうかもしれないわね。でもこれはチャンスよ)
 脳内で会話を続ける兵庫ではあるが、これはチャンスだ。すかさずセキュリティのコンピュータにハッキングし、防衛システムの掌握に乗り出す。それと同時にプラント内部の情報収集を行い、スムーズに作戦を行えるように心がける。
 そしてセキュリティのハッキングが完了したのを受けて能力「蝗害(コウガイ)」を発動する。兵庫の影の中から大量の羽虫が湧きだし、一斉攻撃の号令が下される。
「作戦開始です! 強襲兵の皆さん! せんせー! よろしくお願いします!」
 その合図と共に兵庫の作戦が発動する。まずはセキュリティルームから、防衛用の攻撃兵器が警備キャバリアに攻撃を仕掛け始める。突如降り注ぐ銃弾の嵐に、警備キャバリアも反応して反撃を開始する。
 それと並行して攻撃を仕掛けてくるのが兵庫が強襲兵と呼ぶ鋼鉄をも噛砕する羽虫達だ。戦闘用として作られた虫達は、例え鋼鉄の身体を持つ警備キャバリアであろうとも容赦なく両断し、食い破っていく。
 警備キャバリアが標準装備しているのはRSキャバリアライフルとRX-Aブラストナックルだ。プラント防衛の観点からも爆発が起こるロケットやミサイルは装備されていない。故にライフル射撃とナックルによる格闘戦で兵庫の強襲兵に対抗しようとするが中々うまくかない。

「始まったようね。それじゃ、ごにゃーぽ☆」
 そう言ってアリスはウィンクしながら、能力「混沌の魔少女(ケイオトガール)」を発動する。魔術的パラダイムシフトで自分に都合のいい世界観を空間に侵食させて構築していく。
 そこから繰り出されるのは自身の世界観が揺らがぬ限り強力な威力を発揮する混沌魔術。闇夜に溶け込んで警備キャバリアが感知できないステルス迷彩の蒼汁(アジュール)スライムを無数召喚して放つ。
「混沌は生物でなくても効くでしょう?」
 アリスの思惑通り、神罰を内包したアジュールスライムはフレームの隙間から警備キャバリアに入り込み、味覚がなくとも関係なく宇宙的狂気な味をAIに叩き込んでいく。摩訶不思議な情報の嵐にAIにエラーを生み出し、スライムが入り込んでいった傍から行動不能していく。
 そこにアリスが混沌のUDCを降霊させて自動操縦化させたスーパーロボット「ワンダーラビット」が襲い掛かる。兎のぬいぐるみが巨大化したような外見で未知の超物質で構成された拳の暴力が次々と警備キャバリアを鉄くずへと変えていく。
「へっ、やるじゃねぇか! 俺も負けてらんねぇな!」
 そう言ってマガツボシに搭乗したグロウも高速で動き出す。オブリビオンマシンの出力を制御しながらも、自慢の高速機動戦を仕掛ける。
 さらにグロウの操縦を補助させるために能力「バトル・インテリジェンス」を発動させてAI搭載型戦術ドローンを召喚して自身を操らせる。そうすることで高度なオートモードでより戦術的に動くことを可能にさせる。
「オラオラオラ! 遅ぇんだよ!」
 背面ユニットのダークネスウィングを吹かせることで推進力にし、敵機にすれ違いざまウィングで切り裂いていくマガツボシ。兵庫の強襲兵や防衛装置、アリスのアジュールスライムによって足が止まっている警備キャバリアは格好の的となる。
 アサルトライフルを射撃してもマガツボシを捉えることなどできるはずもなく、ブラストナックルもその機体に触れる前に通り過ぎて自身の身体が両断されている。まさしく警備キャバリアに成す術なしといった感じだ。
「っと、あんま高く飛ぶとやべぇ。気を付けねぇとな」
 風になって敵を斬り裂くことに夢中で暴走衛星「殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)」の砲撃にされされては目も当てられない。グロウは注意しつつ、超低空で地面すれすれを滑るようにイメージしてマガツボシを操縦する。
 もちろんグロウにも代償はある。オブリビオンマシンであるマガツボシは警備キャバリアを破壊する度に操縦者に呪詛を侵食していくが、じんわりと身体を侵される感覚にも気合で耐えきるグロウ。

 こうして奇襲先導役の兵庫、足止めと破壊役のアリス、機動戦のグロウが縦横無尽に警備キャバリアを撃破し続けることによってプラント北部エリアの制圧は迅速になされていった。それは作戦開始から1時間も満たずという、速度重視の戦いであった。
 もちろんこれだけの騒ぎなれば他のエリアの警備キャバリアも反応するであろうが、そこは他の猟兵達が侵攻を始めている。三人は気兼ねなく暴れまわり、プラント北部を掌握していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

獅子戸・玲桜奈
同盟国の奴らは薄情だな。政治の事はわからねえが何もミサイル撃つこたねえだろうよ。
まあ俺にはお偉いさんの意向なんざ関係ねえ。人間もレプリカントも全員助けるぜ!行くぜフレイムウィング!

この真っ暗闇の中で警備するんなら暗視か赤外線カメラでも使わねえとやってらんねえよなあ?
そこで俺たちの炎が役に立つってわけよ。フレイムシュートで攻撃するついでに光と熱で目くらましだ。

捕まってるっていう人間も助けてやらねえとな。ダッシュで戦場を駆け回って探してやるか。
たぶん無人機が多い場所にいるんじゃねえか?どの道全部ぶっ壊さなきゃならねえなら一機でも多いところに突っ込んでやるぜ!


烏丸・都留
WIZ>SPD>POW
アドリブ共闘OK

UCで装備に任意倍能力増、攻撃の非反射吸収、超回帰能力搭載、破壊力増加。

戦闘支援ユニットを味方等に貸し出しする事で情報連携と機動力等強化。

自身は隠蔽状態CIC内で遠隔で全装備管理運用等、予備部隊即時配置転換可。

縮小召喚したアサルトユニットΓ主体の隠密小隊(各181機)に以下各4輌を追加編成、それを1200個部隊待機、主にステルス状態での無力化/暗殺攻撃。

※多脚思考戦闘車両スレイプニル:8脚、連装砲で射撃攻撃、格闘戦可、機体中心R12m内は電磁波制御/圧力制御/流体制御による無音化、味方等運搬含む。


自身や装備群、見方を擬態して敵の陽動撹乱:
クラスタードデコイ


神羅・アマミ
国力の維持、そして誇示のため虐げられる者は常におる。
その結果が謀反ならば自業自得やもしれぬが…悲しいかな、オブリビオン絡みなら鎮圧もまた猟兵の務め。

さておき、隠密行動って妾苦手なんじゃよな!
調子に乗ってスーパーロボット借りちゃったし!

そこでUC『操演』にて召喚した蜘蛛型ドローン、オクタビアスくんの出番じゃ!
先行させる形で偵察にあたらせ、カメラ・センサー類を総動員し安全確認。
時には陽動に用いることで警備キャバリアを背面から確実に仕留められる状況を作っていこう。

あまり効率的とは言えんが、下手に事を荒立てるくらいなら急がば回れの方が結局近道じゃったりするしのー。
へへ、妾、こう見えて分別ある方じゃろ?



 プラント「ロンディウム」はかなり巨大なプラントであり、そのエリアは東西南北に分けられ管轄・監督されている。それぞれにセキュリティルームが存在し、警備キャバリア製造を行っている中央エリアを守っている構図となっている。
 防衛装置や機能も外部エリアに集中しており、生産施設は中央エリアに存在する。故に外部からの守りには強く、内部から攻められればその掌握はしやすいというのが現実としてある。
 今回のレプリカント達の蜂起が成功した要因はこのプラント「ロンディウム」の構造も一因と思っていいだろう。そして北部の侵攻作戦と同時に、プラント西部も猟兵達が動き出そうとしていた。
「同盟国の奴らは薄情だな。政治の事はわからねえが何もミサイル撃つこたねえだろうよ」
「そう言うな。国力の維持、そして誇示のため虐げられる者は常におる。その結果が謀反ならば自業自得やもしれぬが……」
 ドルトムンド同盟国のミサイル攻撃があと半日も経たない内に始まることに憤る獅子戸・玲桜奈(炎の翼・f30087)。それを阻止する為に愛機「紅蓮神機フレイムウィング」に搭乗して、プラント「ロンディウム」の様子を遠目で伺っている。
 そして隣の神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)もまた警備キャバリアの巡回を見渡しながら、この叛乱の行く末を思い浮かべている。ドルトムンド同盟国の今日の対応がこの叛乱を生み、痛みを伴わせた。
「悲しいかな、オブリビオン絡みなら鎮圧もまた猟兵の務め」
 だがオブリビオンマシンが絡む事件となれば、アマミ達が出陣するのは必定。ミサイル攻撃でプラントが破壊されれば多くの人命が失われるが、オブリビオンマシンだけが生き残る可能性もありうる。
 それを狩り取れるのは猟兵しかいない。アマミの言葉に玲桜奈も頷いて、コクピットの中で気合を入れ直す。
「まあ俺にはお偉いさんの意向なんざ関係ねえ。人間もレプリカントも全員助けるぜ!」
「そう意気込むの悪くはないがの、まずは都留の手並待ちじゃな」
 そう、二人は混乱を巻き起こした後の突撃戦力。その前段階の行動を行っているのが烏丸型強襲揚陸生体宇宙戦艦二番艦鶴丸:つるまのヤドリガミ、烏丸・都留(ヤドリガミの傭兵メディック・f12904)である。
 二人の元には戦闘支援ユニットを飛ばして情報共有を行い、即座に戦闘行動を行えるように手はずを整えている。そして自身は隠蔽状態のCIC(戦闘指揮所)内で能力「上天の無限刃(インフィニットブレード・オブ・アイテール)」を発動する。
「光明たる原初の天空神よ、流転し蹂躙するその御力の一端を我が装備に与えたまえ」
 そして現れるは、ヤドリガミたる自身を構成していた宇宙戦艦の装備部品達。それぞれに任意倍能力増、攻撃の非反射吸収、超回帰能力搭載、破壊力増加を付与した強力な兵器・ユニット達だ。
 それらの装備を搭載したアサルトユニットを小型化して縮小させ、それらにステルス機能を与えることで、この闇夜に乗じた奇襲部隊を編成させる。約180機の小隊を隠蔽状態で突撃させ、まずは同時攻撃にて警備キャバリアに奇襲の一打を与える。
「行きなさい、多脚思考戦闘車両スレイプニル」
 アサルトユニットが痛打を与えて、暗視機能がそのターゲットを捉える前に都留が次の一手を放つ。8脚、連装砲を備えた戦闘車両スレイプニルが制圧するかの如く飛び出し、砲撃を加える。
 そのスレイプニルに反撃しようとアサルトライフルを向ける警備キャバリアであるが、もう一両のスレイプニルが裏に回り込んで砲撃を加えることで連携を崩す。それも電磁波制御・圧力制御・流体制御による無音化の賜物であろう。

 こうして都留による奇襲による陽動攪乱によって警備キャバリアの連携は無きに等しいものになる。各地でスレイプニルとアサルトユニットが散発的に戦闘を始めて、戦力が分散状態になる。
「行くぜフレイムウィング!」
 その混乱を引き裂き、戦場に炎を巻き起こす為に出陣する玲桜奈のフレイムウィング。炎神の如き力を宿すスーパーロボットは警備キャバリアの装甲すらも溶かす熱量の拳で、敵を砕く。
 周囲の警備キャバリアもフレイムウィングの派手な機体を発見して排除しようと包囲するが、そんなものは玲桜奈にとって好都合だった。能力「フレイムシュート」の紅蓮の炎が掌で燃え盛る。
「この真っ暗闇の中で警備するんなら暗視か赤外線カメラでも使わねえとやってらんねえよなあ? フレイムゥ……シュート!」
 そしてフレイムシュートの炎を周囲と警備キャバリアに叩き込んでいく。紅蓮の炎はあっという間に警備キャバリアの機体全体を包み込み、その熱で鋼鉄の身体をドロドロに溶かしていく。
 さらにその燃え盛る機体は大きな光と熱を発する。そうすることによって敵の暗視機能やサーモグラフを過剰反応させてフレイムウィングを捕捉を妨げる目くらましにしていく。
「捕まってるっていう人間も助けてやらねえとな。任せていいか?」
「うむ、都留と妾に任せておけ。それに隠密行動って妾苦手なんじゃよな! 調子に乗ってスーパーロボット借りちゃったし!」
 そう言ってドルトムンド同盟国から借り受けたスーパーロボットのコクピットで満面の笑みを浮かべるアマミ。彼女等に警備キャバリアの掃討を任せ、玲桜奈は捕縛されている人間達を探す為に戦場を駆ける。
 フレイムウィングが疾駆する箇所は警備キャバリアが多く集結している箇所だ。幸い、都留が場所を特定してくれている為に、一機でも多く葬り去るために突撃していく玲桜奈のフレイムウィング。
「どの道全部ぶっ壊さなきゃならねえ。一機残らずぶっ潰す!」

「元気がいいことじゃのぅ。さてオクタビアスくん、出番じゃ!」
 そういって燃え滾る炎の化身のフレイムウィングの玲桜奈を見送ったアマミは、能力「操演(ソウエン)」を発動させ、蜘蛛型ドローン「オクタビアス」を呼び出す。アマミの戦い方はその巨体を生かした派手なものではなく、堅実そのものであった。
 まずオクタビアスが先行偵察をして、都留のアサルトユニットとスレイプニルと警備キャバリアの交戦情報を集める。そしてカメラ・センサー類を総動員し安全確認した後、警備キャバリアを背面から確実に仕留められる状況でスーパーロボットの巨大な拳で一気に粉砕するのだ。
「あまり効率的とは言えんが、下手に事を荒立てるくらいなら急がば回れの方が結局近道じゃったりするしのー」
 これからは先は長い。警備キャバリアだけではなく、この先にいるオブリビオンマシンもいるのであれば、戦力の損耗は避けるべきだ。
 そうアマミは判断して、都留の乱戦の状況を突くように確実に、かつ安全に堅実に一機ずつ警備キャバリアを仕留めていく。その瞳には全く油断も驕りもない羅刹の瞳が敵を捉えていた。
「へへ、妾、こう見えて分別ある方じゃろ?」
「いい戦い方です。では制圧を完了しましょう」
 都留と通信した後、アマミは共闘していく形で警備キャバリア達を駆逐していく。分断された連携、各個撃破されていく警備キャバリア、混乱を回復させない二人のコンビネーションによって、警備キャバリアは最後まで性能を十二分に発揮することはなかった。

 そしてフレイムウィングは警備キャバリアが多く集結しているを襲撃し、その炎で焼き尽くした後に捕縛されていたプラントの人間達を解放していた。今は安全地帯に避難誘導している時間はないので、ここで待機しているように玲桜奈は指示を忘れない。
 こうして西部は都留が部隊による攪乱を用い、圧倒的な火力のフレイムウィング、堅実と破壊力を兼ね備えたアマミの攻撃によって警備キャバリアを粉砕。ついにプラント西部は猟兵達によって、無事解放されたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

七瀬・夏希
戦乱の地にオブリビオンが現れると、簡単に数百数千単位の人が死ぬってわけね
それも、人の手によって
もちろん全てを救うことなんて無理だけど、話を聞いてしまったものくらいは手を差し伸べたいわね
じゃないと、明日からの目覚めが悪いわ

最初の標的はあのデカブツ達
旧式センサーという話だが、念のために《迷彩服》の力で光や熱を遮断
《魔眼》をもって敵の位置や動きを確認し、《通話機》で仲間に伝達しよう
自分はUCで貫通・電撃効果を付与した《小銃(スナイパーライフル)》で制御系機器を狙撃していく
万が一、銃口が向けられることがあったなら、その銃口自体を狙い撃つ

あれだけの大きな的、外せっていう方が無理な相談ね


ルカ・ウェンズ
ミサイル攻撃するよりも待遇改善した方が金がかかるのかしら?それはそれとして、まだキャバリアを改造してもらっている途中だから昆虫戦車に頼んで一緒に攻め込まないと。

急げ~急げ~。ん?高速飛翔体を無差別砲撃する暴走衛星「殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)」のせいで空を自由に行き来でない……なら陸戦の王者の力を見せてやるわ。これで機動力、攻撃力、防御力、そして!射程がパワーアップした昆虫戦車に【エネルギー充填からの!一斉発射】で敵を破壊してもらうわ。

次に私が【残像】の見えるような速さで残っている敵の無人の試作警備キャバリアの足を狙い【怪力】任せにもぎ取ったりオーラ刀で攻撃して動けなくしてから破壊するわ。


才堂・紅葉
「世知辛いわねぇ」
こうなった時点でレプリカント達の先行きは暗い

「ひとまずは最速で終らすのが一番か」
指を鳴らして“迦楼羅王”を召喚
光学【迷彩】で夜闇に溶け込む

方針
錬金科のマッド共が嬉々として改造した迦楼羅王用機構靴の機動力増加、及び消音機能で忍者の如く潜入したい
まず警備ロボの配置を調べて分析。効率良く敵機を減らせる手順を段取りしたい
【しのび足、メカニック、偵察、情報収集、戦闘知識、拠点防御】

「三倍の威力があればいいってもんでもないっての……」

その扱い辛さをマッド共に呪いつつ、紋章で重力付与した三倍威力の棒術で手早く仕留めて回りたい【早業、暗殺、怪力、重量攻撃、属性攻撃、部位破壊】

アドリブ連携歓迎



 警備キャバリアは試作型とはいえ、4m級を誇り戦闘能力は防衛設備よりも勝る。何より小回りの良さと集団化した時の制圧力は力強いものがある。
 故にいかに連携させないことが重要かということだ。北部・西部は様々な奇襲を用いて連携を分断していたが、このプラント東部は少し毛色が違うと言っても過言ではない。
 首都ドルディア方面に面していることから警備キャバリアが小隊を組んで警戒に当たっている地域。故にその分断と撃破には容易ならざる手段を用いる他ない。
「戦乱の地にオブリビオンが現れると、簡単に数百数千単位の人が死ぬってわけね。それも、人の手によって」
 そう言いながらプラント「ロンディウム」占拠とミサイル攻撃による壊滅のカウントダウンの危機に瀕している状況を七瀬・夏希(UDC-SWAT・f29827)は断ずる。軍隊戦場術を使う故に思考は至って冷静さを保っている。
 そしてその夏希の言葉に追従するように頷くのはルカ・ウェンズ(風変わりな仕事人・f03582)と才堂・紅葉(お嬢・f08859)だ。両者共に仕事で来ているとはいえ、ドルトムンド同盟国の判断の冷酷さにはあまりいい感情は持っていない。
「ミサイル攻撃するよりも待遇改善した方が金がかかるのかしら?」
「世知辛いわねぇ」
 ルカがミサイル攻撃に至った経緯はともかく、待遇改善よりミサイルによるプラント破壊の方が被害が大きいとは考えていたが、これは政治判断。国際情勢というのはルカが首をかしげるほど複雑怪奇、というわけだ。
 そして紅葉が心配していたのは叛乱したレプリカント達の行く末だ。今でも労働者階級で待遇が悪い彼等の先行きは決して明るいものにはならないであろう。その心配はするが、今は何としても叛乱を鎮圧してプラントを救わなければならない。
「もちろん全てを救うことなんて無理だけど、話を聞いてしまったものくらいは手を差し伸べたいわね。じゃないと、明日からの目覚めが悪いわ」
 その夏希の言葉は戦う者として、このプラントの人達を救うべきという力強い意志が宿っていた。正義の味方としてすべてを救うなどということではない、自分が及ぶ範囲で救うという現実的思考に基づいた意志。
「そうねー。あ、それはそれとして、まだキャバリアを改造してもらっている途中だから昆虫戦車に頼んで一緒に攻め込まないと」
「突撃役は任せたわ。ひとまずは最速で終らすのが一番か」
 夏希の合図に追従するようにルカと紅葉も動き出す。警備キャバリアが小隊を組んで巡回している中を、ルカが呼び出した昆虫戦車と共に突撃していく。発見されることは前提であるが、強力な武器を多数詰んでいる戦略兵器である。
 そしてそれに隠れるように夏希は旧式センサーを騙すように迷彩服の力で光や熱を遮断する。一方の紅葉は自身のキャバリア「迦楼羅王」を召喚して搭乗、そのまま光学迷彩で闇夜に紛れ込んでいく。
「急げ~急げ~」
 こうしてプラント東部に攻め込んできたのはルカ一人に見える構図。さらに警備キャバリアにも引けを取らない昆虫戦車の出現とあっては警備キャバリアも反応せざるを得ない。
 アサルトライフルを持って迎撃態勢に入る警備キャバリア。高速飛翔体を無差別砲撃する暴走衛星「殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)」よりかはマシと、陸からの強行突破を選んだルカには勿論勝算はある。
「なら陸戦の王者の力を見せてやるわ」
 そうしてコクピットから能力「陸戦の王者(リクセンノオウジャ)」を発動する。それは昆虫戦車を補強する能力であり、機動力、攻撃力、防御力、何より射程がパワーアップさせていくルカ。
 アサルトライフルの掃射を飛び跳ねるように回避して、そこからエネルギー充電する昆虫戦車。そこから放たれる高エネルギーの砲撃は警備キャバリア小隊を一気に吹き飛ばす破壊力を炸裂させていた。
「いいよ~、そのまま撃ち続けて!」
 そう指示を出してルカは昆虫戦車を自動操縦に切り替えてコクピットから飛び出す。警備キャバリアも接近するルカを撃とうとするが、残像すら発生する高速移動のルカを捉えることはできない。
 そうしている内に警備キャバリアの足元まであっという間に到達し、アンダーフレームの関節部を力任せに破壊したり、オーラ刀で切り取ったりして機動力を奪っていく。そして動けなくなったところを昆虫戦車の容赦のない射撃が襲い掛かる。

「いい具合にルカが攻めているわね。紅葉、配置についた?」
「そっちから情報貰っているからいい位置につけたわ」
 ルカが派手に暴れまわっているおかげで次々と警備キャバリア小隊が殺到している中で、夏希は闇に紛れて自身の魔眼をもって観察。敵の位置や動きを確認し、通信機で同じく隠密行動をしている紅葉に伝えていた。
 紅葉もアルダワ学園錬金科のマッド達が嬉々として改造した迦楼羅王用機構靴の機動力増加、及び消音機能により忍者の如く潜入していた。自身もまた配置している箇所から、警備キャバリアの動向を観察して、より打撃を与えられるポイントを分析していた。
「それじゃ仕掛けるわ。3、2、1……GO!」
 夏希がカウントダウンをして、GOサインと共に能力「属性付与 Type.2(エンチャント・アーティファクト)」によって生み出された神器「小銃(スナイパーライフル)」による狙撃を開始する。強化した属性は貫通・電撃効果、狙いは警備キャバリアの制御系機器だ。
 AIが搭載されているであろう警備キャバリアの頭部を正確無比なスナイピングで次々と撃ち抜いていく。側方からの狙撃に気づいてアサルトライフルの銃口を向けるも、その銃口を針を通すように狙い撃って暴発させることで攻撃手段を奪っていくのも忘れない夏希。
「あれだけの大きな的、外せっていう方が無理な相談ね」
 狙う相手は人間よりもはるかに大きいキャバリア。人間よりも耐久力は高いが、その分的は大きいので、夏希にとってはいいカモだ。ルカが正面から暴れている分、側方から狙撃で行動不能の警備キャバリアを量産していく。
 そして夏希の反対側から挟み込むように紅葉の迦楼羅王も静かに突撃する。恐るべきは機械の消音効果というべきか、二人の派手な暴れっぷりがあるとはいえ、全く気付かれていない。
「三倍の威力があればいいってもんでもないっての……」
 だがその扱いづらさにも紅葉は苦心している。能力「アルダワ学園錬金科魂(ソウルオブマッドアルケミスト)」の代償というべきか、能力に問題はないが操作能力に考慮していないマッド達の追求っぷりには紅葉も毒を吐きたくなる。
 そんなマッド達を呪いつつも、紅葉は迦楼羅王の装備している六尺棒を一閃して振るい奇襲を仕掛ける。夏希とルカに対応していたが故に、後背を見せていた警備キャバリアの数体があっけなく消し飛ばされる。
「また馬鹿ピーキーな仕様ね……あいつら、人を何だと思ってるのかしら!」
 錬金馬鹿への怒りと共に紋章で重力付与した三倍威力の棒術は、警備キャバリアの装甲をいとも容易く粉砕していく。接近した迦楼羅王に警備キャバリアもブラストナックルで反撃するも、機構靴によって機動力も強化されている紅葉の迦楼羅王のフットワークに当てることなどできない。
 そしてカウンターとばかりにオーバーフレームごと纏めて吹き飛ばす六尺棒のフルスイング。重力を操っているが故の強力な打撃はガード越しでも吹き飛ばす威力を誇る。
「これにて包囲が完成。後は一気に殲滅するのみよ」
 夏希が高所から制御機器への狙撃を続けながら、別方向から攻め続ける紅葉とルカと共に、集まった警備キャバリアを破壊を続ける。もはやその運命は決まったかのように、その魔眼は捉えていた。

 そして夏希の確信はすぐに現実のものとなった。ルカの昆虫戦車の破壊力は当然として、冷静な夏希の狙撃、紅葉の迦楼羅王の殲滅力が合わさって、プラント東部の警備キャバリアは迅速に排除することに成功したのだ。
 その速さたるは、同時進行を仕掛けた各方面制圧より早かったという。それはまさしく手早く制圧しようとした三人の手際の賜物といえよう。そしてプラント警備の突破・制圧はいよいよ最終段階に入ろうとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
Nice暴徒.

楽しい楽しい武力鎮圧の時間でござるね!
味方の襲撃が始まる前に格納庫まで潜入ですぞ
道中は体を【ドット絵】に変換して遮蔽物や隙間を駆使し移動、格納庫についたら適当な警備キャバリアに乗り込んで待機ですぞ!
コックピット内の隙間に潜り込んでおけばパイロットに気付かれずそのまま発進までしてくれるでござるね

味方の襲撃と同時にドット絵を解除して実体化、パイロットを始末なり気絶なりさせて乗っ取りですぞ
後は他の警備キャバリア集団にキャバリアで不意打ち、適当に暴れてから機体から脱出でござる
これで疑心暗鬼一丁上がり!味方が撃ってくるかもしれないのに連携なんぞできるものかよ


アイ・リスパー
「武装蜂起ですか。
それが人々の望みであるならば手出しはしませんが、オブリビオンマシンによる災厄であれば話は別です!」

【高機動型強化外装】で軽装パワードスーツを装着。
夜闇に紛れて飛翔しつつプラントに潜入し、機動力を活かして無人キャバリアを撃破していきましょう。

「そこですっ!」

音の出ない武器であるレーザーガトリングで敵の駆動系を狙って動けなくしていきます。
気付かれないように敵を減らしつつ……

「気付かれたなら、遠慮は無用ですねっ!」

パワードスーツに搭載したミサイルとロケットランチャーを全弾発射っ!

「って、機体から警告っ!?」

……そして排熱が追いつかず、パワードスーツがオーバーヒートするのでした。


西院鬼・織久
高速移動する鉄の塊ですか
我等を満たす血肉があるかは疑問ですが、狩るべき敵に変わりなし
まずはこの場の制圧ですね

【行動】POW
事前に敵勢力の機体能力や配置、建造物の死角などが分かるならそれをもとに戦闘知識を活かし襲撃ルートを考える
突入時は五感と暗視+六感+野生の勘を働かせ周囲を把握し敵の動きを予測

UCの熱源と炎が作る影に紛れ込む事で人の目とセンサーを誤魔化すと同時に敵を火の海に誘導し、その間に監禁場所へ
敵キャバリアは先制攻撃+ダッシュ+串刺しで装甲に穴を開けUCを流し込み、炎の怨念(殺意+呪詛+生命力吸収)で内部の操縦者を戦闘不能に
人質が乗れるなら機体を渡し敵の撹乱と逃げる際の生存率を上げておく



 プラント「ロンディウム」の東西南北エリアの内、プラント南部エリアはちょうど海に面して位置している。海からキャバリアを出荷していたという過去からも、湾岸港の機能も保有しており、倉庫も多く存在している。
 その中でも無人式の警備キャバリアだけではなく、旧型のキャバリアも保管されている倉庫も少なからずあった。ドルトムンド同盟国に所属する前より製造されていたキャバリアではあるが、破棄されずに残っている機体もある。
 そう言ったキャバリアは勿論プラント内部の戦力にならないように警備キャバリアによって厳重に管理されている状態だ。もしも隠れているプラント内部の人間に利用されていてはたまらない一面があるからだ。
「Nice暴徒。楽しい楽しい武力鎮圧の時間でござるね!」
 そんな厳重な警備を潜り抜けて旧型キャバリアの元まで到達しているのはエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)だ。警備キャバリアに気づかれずにどうやってという芸当であるが、その秘密は能力「ドット職人の朝は早い(ドットショクニンノアサハハヤイ)」にある。
 身体全体をドット絵に変換させることによって遮蔽物や隙間を駆使し移動し、闇夜ということもあって警備キャバリアの警戒網を潜り抜けてこの格納庫まで到達していたのだ。
「コクピットまで乗り込めば、さすがの警備キャバリアも気づかれないでござるね。ではアイ殿と織久殿に連絡っと……」
 そう言いながら、旧型キャバリアのコクピットにドット絵のまま潜り込んでいくエドゥアルト。そして通信機で外にいる仲間に連絡を取り、内部潜入が成功したことを伝える。
「こちらは準備完了ですぞ。そっちの行動と共に暴れてやりますぞ!」

 そのエドゥアルトの連絡を受けたアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は海底に待機している機動戦艦シェイクスピアからプラント「ロンディウム」をモニター越しに見つめている。
「武装蜂起ですか。それが人々の望みであるならば手出しはしませんが、オブリビオンマシンによる災厄であれば話は別です!」
 そしてシェイクスピアから発進した能力「高機動型強化外装(パワードスーツ・ライトアーマー)」によって装着した軽装パワードスーツで海面から浮上。そのまま闇夜に紛れて、港からプラント内部へと潜入する。
 それについていくるように同じく海から西院鬼・織久(西院鬼一門・f10350)が浮かび上がってくる。敵は機械ということであまりやる気はなさそうには見えるが、戦意は旺盛に感じられる。
「高速移動する鉄の塊ですか。我等を満たす血肉があるかは疑問ですが、狩るべき敵に変わりなし」
 オブリビオン狩りを至上目的とする西院鬼一門の狂戦士として、オブリビオンマシンといえども狩る目標なのは変わりはない。そしてその標的へと到達する為にはまずはこの場を制圧することが最重要となる。
 すでに潜入しているエドゥアルトからある程度の南部プラントの情報は貰っているが、織久もその瞳で敵勢力の機体能力や配置、建造物の死角を確認して、最適なルートを算出する。そして行動を共にしているアイに合図する。
「まずはこの場の制圧ですね。俺は監禁場所に」
「わかりました。わたしが警備キャバリアを減らします」
 そう言って織久が闇夜に潜り込むように消えていくを見届けたアイは、パワードスーツを起動させてレーザーガトリングを構える。狙うは湾港を警戒している警備キャバリアだ。
「そこですっ!」
 アイのレーザーガトリングは極力音が出ないようにチューンアップされており、その仕様をもって警備キャバリアの駆動系を狙って機動力を奪っていく。突如アンダーフレームを狙い撃たれた警備キャバリアは自重でバランスを崩し、そのまま海へと落ちていく。
 それを続けて不慮の事故を見せかけて次々と海の藻屑にしていくアイ。だがその攻撃もさすがに警備キャバリアのセンサーが旧式と言っても完全に隠しきれるものではない。
「気付かれたなら、遠慮は無用ですねっ!」
 アイのパワードスーツを発見し、殺到してくる警備キャバリアを視認したアイは自身の装備を解禁する。パワードスーツに搭載したミサイルとロケットランチャーを全弾発射し、圧倒的火力を持って警備キャバリアを迎撃していく。
 そして派手な爆発と共に闇夜に紛れた織久が能力「殺意の炎(サツイノホノオ)」を発動して、その炎を操りながらプラントの人間の監禁場所を守る警備キャバリアに突撃していく。
「我等が怨念尽きる事なし」
 アサルトライフルの射撃を自身の五感と暗視による見切りで回避し、その懐に入り込んで自身に宿る怨念と殺意の炎を叩き込んでいく。その炎は警備キャバリアを一気に炎上させて、そのフレームや回線を焼き切っていく。
 そしてその焼かれる炎に紛れるように織久は立ち回り、旧型センサーに頼る警備キャバリアの目を眩ませる。そうやって警備キャバリアが行動を躊躇している間に素早く動いて排除の攻撃を炸裂させていく。
「所詮は機械、無人機。猟兵より判断力は欠けるな」
 そう言いながら懐に入り込んで百貌の槍を内部へと突き刺し、そこから怨念と殺意の炎を送り込んでいく。機械といえども回線や重要機器が焼き切られれば活動停止する他ない。
 織久もそれをわかっているのか、装甲を溶かすなどという非効率なことはせずに内部から焼き潰していく戦略を取っていく。そしてそれは功を制し、見事に人質を守っていた警備キャバリアの制圧に成功する。
「旧型キャバリアというのがあるでしょう? それに向かいなさい」
 織久が提案したのはエドゥアルトが潜り込んだと思われる旧型キャバリアの格納庫。この混乱と攪乱でおそらく警戒もないだろうと思いながらも、織久は人質の安全確保の為に同行し、南部プラント制圧へと動き続ける。

 一方、アイがパワードスーツによるミサイルとロケットの乱舞で警備キャバリアの大破壊を巻き起こしている現場に、旧型キャバリアに乗り込んだエドゥアルトも参戦してくる。
「拙者も参戦致しますぞー!」
「助かります! ちょっと数が多くて!」
 そう言って警備キャバリアの背後を突くようにアサルトライフルの射撃を叩き込んでいくエドゥアルト。無人AIの警備キャバリアは動揺はしないが、エドゥアルトの機体を見てプラント内部の人間が旧型キャバリアを奪取して反抗を開始したと思ったのだろう。
 アイへの攻撃を緩めて、エドゥアルトの方面にも攻撃を開始する警備キャバリア。だがアイのミサイルとロケットランチャーの爆撃や、レーザーガトリングの射撃によって思うように攻撃が続けられない。
「挟み撃ちはいいですが、そろそろまずいですな」
 優位に攻撃を展開していたエドゥアルトではあるが、さすがに攻撃に機体が持たないと判断したのか、再びドット絵に身体を変換してコクピットから脱出する。そして旧型キャバリアが警備キャバリアの集中砲火で爆発炎上し、破壊されるのを見届ける。
 破壊されたものの、すでにご自慢の連携はズタズタにされて混乱・混沌の情勢は完成されている。
「これにて一丁あがり! 背後から撃ってくるかもしれないのに連携なんぞできるものかよ」
 そう言いながらエドゥアルトは再び他の旧型キャバリアのコクピットに乗り込み、常に警備キャバリアの側面・背後を突く攻撃を続ける。そしてアイの超火力によって警備キャバリアはあっという間に残骸の山を築いていく。
 アイが調子に乗って破壊を続け、ついにロックオンする相手がいなくなったところで、コクピットにうるさい音が鳴り響く。
「って、機体から警告っ!?」
 それは排熱が追い付かなくなった末のオーバーヒートであった。アイが殲滅に熱中するあまりにパワードスーツの保全を忘れてしまったことを悔いた頃には遅かったと言える。
 幸い、残りの警備キャバリアは人質を救出した織久が片付けてくれ、エドゥアルトの援護もあって事なきを得た。だが今度はしっかりとオーバーヒートのことは念頭に入れようと反省するアイなのであった。

 こうして湾岸部の警備キャバリアも一掃され、プラント南部の制圧も完了した。人質の脱出はここの港の船舶を使えばスムーズに脱出させることが可能だろう。
 あれだけいた警備キャバリアももはやすべてが鉄屑と化し、防衛戦力は叛乱勢力が立て籠もるプラント中央エリアのみとなった。だが戦力はそこに集中されており油断はできない。
 人質を最優先に避難させつつ、3人は他の仲間と合流してプラント中央へと向かう。いよいよ、叛乱の首謀勢力であるレプリカント達との激突が始まるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ドッグ』

POW   :    突撃
【盾を利用した加速】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【斜面や狭所など地形】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    D2エンジン起動
自身に【動力炉のオーバーロードによる熱気】をまとい、高速移動と【エネルギー屑】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    マイナーチェンジ
【更なる装備を重ねたキャノンモード】に変形し、自身の【移動能力】を代償に、自身の【攻撃力と射程距離】を強化する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 プラント「ロンディウム」の東西南北エリアの警備キャバリアを破壊しつくし、各エリアに監禁されていた人質も解放した猟兵達。南部エリアの港湾から次々と人質が脱出している状態である。
 だが重要設備であるプラント生産施設がある中央エリアは今だ叛乱勢力であるレプリカント達の手中にあった。ここにはプラント管理の責任者達も監禁されており、ここを解放しないと警備キャバリアの量産は続けられ、戦力はまた振り出しに戻るだろう。
 そんな中央エリアのプラント生産施設に向かう猟兵達の前に、レプリカント達が搭乗したキャバリアが立ち塞がる。戦車のような履帯の音が響き渡り、整然と隊列を整える。
「ここは通さないぞ、侵入者共!」
「叛乱を鎮圧しに来たドルトムンドの連中だな? 皆殺しにしろ!」
 レプリカント達が搭乗するキャバリアはCT009-DASH。通称「ドッグ」と呼ばれる機体で、高い安定性を持つが歩行が困難で足裏の履帯で移動する。
 武装は可動式武装盾、左腕にはスタッド溶接機能による爆弾の取り付けと癖が強いが、機能と地形を利用し高速移動することもできるキャバリアである。主にドルトムンド同盟国加入前に主戦力としてこのプラントで生産されていた機体で、そのままプラント生産施設の防衛戦力として用いられていた機体だった。
 だが今はオブリビオンマシンの影響下にあって、その機体もまた同様の性質を持っている。パイロットを正気に戻すには機体を破壊して、コクピットから脱出させるほかない。
 すでに手段は一任されている。救出・破壊・鎮圧……様々な方法でこのドッグ達を排除し、元凶であるオブリビオンマシンが待つプラント生産施設の道を切り開くために、猟兵達は戦闘態勢を取る。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

魔術的パラダイムシフト(瞬間思考力/結界術/多重詠唱)でカートゥーン的な世界観を構築して展開する。この世界観の中で私はカートゥーンキャラの如き理不尽な耐久力&再生力(継戦能力)を発揮できるのだ。俗にそれをギャグ補正と呼ぶ。
そして、カートゥーンの特徴といえばやはり悪戯(神罰)だろう。どこからともなく現れた森のおともだち(式神使い/集団戦術)と一緒にギャグワールドだからこそ許される危険極まりない悪戯の数々でドッグを無力化していくわ。なんかコクピットまで破壊されてるように見えるけど大丈夫、ギャグ補正でパイロットは無事よ。
ごにゃーぽ☆にしてやんよ♪


黒影・兵庫
(「キャバリアにはキャバリアよね!もうすぐ来るわ!」と頭の中の教導虫が話しかける)
え?ここは敵地ですよ?どうやって...って、えぇ!?
({要塞蠍}が凄まじい速度で地面を滑りながら鋏で敵を弾き飛ばす)
あの滑るような動き!そうか研磨兵の皆さんのおかげですね!
(「そうよ!UC【摩殺虫】で召喚したの!」)
さすがです!せんせー!さぁ{要塞蠍}に搭乗しましょう!
(「この後どうする?」)
{要塞蠍}ごと『オーラ防御』壁で護りながら『衝撃波』を推進力にした突進で攻防一体の『重量攻撃』を仕掛けます!
(「おっけー!んじゃおっぱじめようか!」)
了解です!{要塞蠍}で陸上のスケートをみせてやります!


烏丸・都留
WIZ
アドリブ共闘OK

前章同UCでの戦闘能力強化と支援行動や装備群、自身は後方からの遠隔管理運用、予備部隊即時配置転換。

前章と同様縮小召喚したアサルトユニットΓとスレイプニルの隠密小隊を1200個部隊

追加装備アンチ・アストラルマインでの履帯破壊と搭乗者への精神攻撃
スレイプニルが、ステルスでの背後から抑え込み格闘無力化(部位破壊:頭手足装備)、搭乗者を引き摺り出し内部に取込み隔離(8人迄)後方予備部隊と配置転換。

デコイは自身や装備群、見方を擬態し陽動撹乱


※多脚思考戦闘車両スレイプニル:連装砲、クローアーム付8脚、全長9m、重量20t、各種制御技術でr12m内無音化、搭乗8人、80t迄運搬可。



 叛乱したレプリカント達が搭乗しているキャバリアCT009-DASH、通称「ドッグ」は戦車をキャバリアと化したような足裏の履帯を持つ、高い安定性を持つ機体である。舗装されていない地帯でも展開可能であり、高い機動力を維持できるのも強みだ。
 さらにこういった舗装されているプラントや都市部の防衛にも採用されることがあるキャバリアでもある。その可動式武装盾はあらゆる砲撃を防ぎつつ、反撃とばかりにエネルギー屑による爆弾やRS-Aアームキャノン、RSキャバリアライフルで攻撃する。
 こういった隙のない機体ではあるが、ドルトムンド同盟国の統一規格であるドルトムンド・キャバリアの生産体制に押されているの現状だ。現在は旧型として、各プラントに防衛戦力として配備されているのを今回は利用された形だ。
「こういう叛乱者の末路は決まっているものなのにね」
「ですが数が数です。無人機より手強いと考えるべきでしょう」
 そう呆れながらも迫り来るドッグ部隊にアリス・セカンドカラーはため息を漏らす。己の魅力を発揮することすら難しい鉄の機体に彼女のやる気も損なわれるというものだが、それはそれである。
 それを支えるようにサポート体制に徹しようとする烏丸・都留は引き続き、能力「上天の無限刃(インフィニットブレード・オブ・アイテール)」により強化されたアサルトユニットとスレイプニル隠密小隊に指示を飛ばす。
「ドルトムンドの理不尽な支配から脱却するのだ! その為に死ね!」
「あなた達も傲慢ね。でも私は私の欲する事を為すだけよ?」
 ドッグの盾を構えた突撃がアリスに到達する前に能力「混沌の魔少女(ケイオトガール)」による魔術的パラダイムシフトを展開させる。勿論、サポート兵器を展開する都留を巻き込まない形でだ。
 その空間はカートゥーン的な世界観で構成され、この世界観の中でアリスはカートゥーンキャラの如き理不尽な耐久力&再生力を得ることとなる。次の瞬間、アリスを木っ端微塵にする突撃が炸裂し、壁へと叩きつけられる。
「俗にそれをギャグ補正と呼ぶのよ」
「馬鹿な……あれでミンチになっていないだと!」
 ドッグに搭乗しているレプリカント兵達は動揺が走る。アリスの身体は弾けるどころか、まるでアニメキャラのように元に戻っていくからだ。そしてカートゥーンらしく、特徴となる悪戯、もしくは神罰を下す為に力を振るう。
 アリスの手が振るわれて煙が巻き起こり、そこからどこからともなく現れた森のおともだちが現れる。アリスはその見た目とは別な凶暴性を持つ従僕達とと一緒にギャグワールドだからこそ許される危険極まりない悪戯の数々を繰り出す。
「馬鹿な……こんなことが!」
「来るな、来るなぁ!」
 矢面に立ったドッグ達は体当たりや砲撃を加えていくものの、アリスや森のおともだちには通用しない。逆に砲撃を食べたり、履帯をバラバラにしてドッグを転ばせたり、武装盾をお菓子に変えたりして食い破ったりとやりたい放題だ。
 そのドッグはコクピットまで破壊されているように見えるが、アリスのギャグ補正は敵にも及ぶ為にパイロットは無事だ。そして隣のドッグに対して狙いを定めるアリス。
「ごにゃーぽ☆にしてやんよ♪」

 一方、アリスとは別のドッグ部隊は都留のアサルトユニットが正面から相手をし、スレイプニル部隊がステルス能力によって隠密機動を繰り広げて相手をしていた。能力によって戦闘能力強化と支援行動を行いつつ、自身は後方からの遠隔管理運用に徹する。
「チッ、一気に叩き潰してやる!」
 だがそんな小型縮小化したアサルトユニットの相手に苦戦を強いられたドッグはキャノンモードに移行する。追加装備アンチ・アストラルマインでの履帯破壊と搭乗者への精神攻撃に手を焼いた末の行動だ。
 アサルトユニットを外から面による破壊で叩き潰し、敵の射程範囲の外から攻撃をしていくドッグ部隊。だが彼等は派手に小回りに動き回るアサルトユニットに気を取られ、ステルス行動をしていたスレイプニル部隊に気づくことができなかった。
「な、なんだ!?」
「こいつら、いつの間に背後に!」
 操縦者のレプリカント兵達が騒ぐのも無理はない。多脚思考戦闘車両スレイプニルのクローアーム付8脚がドッグを背後から抑え込みにかかって来たのだから。そして至近距離の連装砲によってオーバーフレームを破壊していく。
 重量も去ることながら、サイズ的にもドッグに比肩するスレイプニルが音もなく近づけたのはその消音性にもよるところだろう。そして搭乗者であるレプリカント兵をコクピットから引き摺り出し、スレイプニルに収納していく。
(キャバリアにはキャバリアよね! もうすぐ来るわ!)
 そして都留の遠隔操作を守るように立ち塞がっていた黒影・兵庫の頭に頭の中の教導虫が話しかけてくる。その声は若干の興奮が混ざっていたので兵庫も首をかしげる。
 その間にも厄介なスレイプニルの操作者である都留を排除しようと別のドッグ部隊が殺到しているところだ。だが次の瞬間、兵庫は驚愕の光景を目の当たりにする。
「え? ここは敵地ですよ? どうやって……って、えぇ!?」
 プラントの地面を滑るように現れたのは蠍のような外見で火器類は皆無、武装は鋏と尾のみの重装甲特化の多脚戦車型キャバリア「要塞蠍」だ。猛スピードでドッグ部隊に突進し、その巨大な鋏で敵のアンダーフレームを刈り取って兵庫の前へ出現する。
「あの滑るような動き! そうか研磨兵の皆さんのおかげですね!」
(そうよ! 摩殺虫(マサツムシ)で召喚したの!)
 兵庫の疑問に教導虫は正解を教える。そう、能力「摩殺虫(マサツムシ)」の陸を滑るアメンボを予め要塞蠍の多脚に触れさせておくことによって、摩擦抵抗を極限まで減らす。そうして鏡のように滑る要塞蠍が完成したというわけだ。
 そうやってドッグの一体のアンダーフレームを刈り取り、行動不能にして見せた要塞蠍。そのままアンダーフレームを横で真っ二つにするように挟み斬って破壊して、兵庫は要塞蠍に乗り込む。
「さすがです! せんせー!」
(この後どうする?)
「要塞蠍の陸上のスケートをみせてやります!」
(おっけー!んじゃおっぱじめようか!)
 そう言って兵庫は要塞蠍を操作し始める。自身の念動力を含めたオーラ壁を構築しながら要塞蠍の外壁を守るように覆い、摩擦力のない状態による突進による推進力を利用した勢いで一気にドッグ部隊に突破を仕掛ける。
 攻防一体の重量攻撃で、ドッグ部隊を攻撃する兵庫の要塞蠍。ドッグもD2エンジンを始動して機動力を上げて対応しようとするが、巧みに高速機動を妨害しようとしてくる都留のアサルトユニットに邪魔されてうまく動けない。
 ドッグを捕捉して次々とそのボディを破壊していく兵庫。破壊された矢先に都留のアサルトユニットやスレイプニルによってレプリカント兵は救出されて、次々と収容されていく。

 一方のアリスのカートゥーン空間でもドッグ部隊が全滅すると同時に、都留と兵庫の戦線も終結を迎えた。まずはドッグ部隊の一つを無事に葬れたことは猟兵にとって僥倖であろう。
 しかしレプリカント兵も無事保護できたとはいえ、油断はできない。救出した人質からの情報では、まだ相応数のドッグが存在する。各方面から攻める猟兵達に期待しつつ、3人はプラント中枢へと向かうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

獅子戸・玲桜奈
あーあー、随分嫌われてんな!悪りぃな、これもお前たちを助ける為だ。だから全力でお前たちをぶっ潰す!

見かけによらずなかなか速いじゃねえか!ならいっちょスピード勝負と洒落こもうじゃねえか!
クリムゾンモードで神機のスピードを上げて敵に追いつくぜ。反応速度も上昇してるから攻撃されても余裕で見切れるぜ。

結構な熱気を纏ってやがる……俺たちには屁でもねえが中のやつが心配だな。
何かあってからじゃ遅せえ。さっさとぶん殴って機能停止させてやらねえと。
誰も死なせねえ。絶対に俺が助け出してやるからな。


七瀬・夏希
さて、ここからが本番

敵の目的は、こちらの皆殺し
こちらの目的は、キャバリアは稼働不能に追い込み、パイロットは救出する
まったく不公平もいいところだけど、愚痴を言っていても始まらないわね

こちらもキャバリアを召喚(装備7)
まずは、UCで貫通効果を高めたライフルで履帯を狙う
敵の軌道力を削いだなら、魔眼で動力部を見抜き、破壊する

これらは、元はただのキャバリア
それが奥にいるボスの影響を受けて、オブリビオンマシンと化してしまっている
とすると、こっちのキャバリアがその影響を受けないとも限らない
救出したパイロットからボスの情報は得ておいた方がいいわね

パイロットもただの人ではない――そんな勘がするのよ


西院鬼・織久
敵を狩っても殺せないとは
血肉を啜れぬ戦は飢えてしまいます

しかし我等の血肉もまた糧となる
我等が血肉を流すに足る戦を望むとしよう

【行動】POW
可能なら敵機と同型か近い機体の性能や欠点の情報を得ておく
常に五感と第六感+野生の勘で状況と敵行動の把握と予測

先制攻撃+UCで継続的に炎と呪詛のダメージを与え装甲を脆くして熱源と炎の海を作る事でセンサーと人目を騙す
残像+フェイントも加え突進を避け、すれ違いざまにカウンター+早業で夜砥を機体に絡ませて自分の体の方を機体まで引き寄せ
勢いを利用した串刺し+UCで内部にUCを流し込み機体を停止させる
装甲の損傷が浅くUCを流し込めないなら腕や足を斬り落とし戦闘力を削ぐ



 ドッグ部隊のプラント内部における展開力はかなり強い物になっているのは言うまでもないだろう。足裏の履帯から機体の安定性を誇り、並大抵のトラップならば粉砕できるほどの突破力を誇る。
 だが今回のプラント各方面を制した猟兵達の数は多い故に、戦力も分散せざるを得なかった。それだけ猟兵達が同時攻撃によって東西南北のプラントエリアを抑えた証拠でもあり、叛乱戦力のレプリカント勢力にも焦りを感じているもいるのだろう。
 そもそもドッグ自体がオブリビオンマシン化しているので、叛乱による殺意が増幅されている状態なのではあるのだが、それでも行動は理知整然としている。勿論、敵を発見してしまえば烈火の如き殺意で襲い掛かってくるのだが。
「あーあー、随分嫌われてんな!」
 すでに殺意に塗れてこちらに向かってきているドッグ部隊と対峙して獅子戸・玲桜奈は敏感に感じ取る。それでもキャバリア「紅蓮神機フレイムウィング」に搭乗して、相手に負けじと立ち塞がる。
 その後ろには玲桜奈をサポートしようと後方待機する七瀬・夏希、遊撃に徹してドッグ部隊を叩こうとする西院鬼・織久が控える。やり方は違えど、迫り来るドッグ部隊を止めようとする気概は同じだ。
「悪りぃな、これもお前たちを助ける為だ。だから全力でお前たちをぶっ潰す!」
「さて、ここからが本番」
 そう言って玲桜奈のフレイムウィングが戦場を疾駆する。それと同時にドッグ部隊もD2エンジンを起動させて機動力を高める。動力炉のオーバーロードによる熱気が戦場に充満し、エネルギー屑をバラまきながら攻撃を展開する。
 そのスピードは侮れるものではないと察知した玲桜奈は即座に能力「クリムゾンモード・閃(クリムゾンモード)」を発動する。熱血エンジンのリミッターを解除し、フレイムウィングのに真紅のオーラを見に纏わせさらにスピードを上げる。
「見かけによらずなかなか速いじゃねえか! ならいっちょスピード勝負と洒落こもうじゃねえか!」
 戦場を支配するD2エンジンと熱血エンジンの熱量。それと共に展開されるスピードバトルは白熱したものではあるが、砲撃タイプであるドッグと時に炎の翼を宿す機動力を誇るフレイムウィングでは、後者に軍配が上がる。
 反応速度も玲桜奈の方が上で、エネルギー屑やアームキャノンによる攻撃も咄嗟に反応して回避。カウンターとばかりに紅蓮の炎を纏った拳でオーバーフレームを粉砕し、ドッグの戦闘能力を無力化していく。
「結構な熱気を纏ってやがる……俺たちには屁でもねえが中のやつが心配だな」
 玲桜奈はフレイムウィングの性能によってこの程度の熱気ならば問題ない。だがレプリカント兵が乗っているドッグの排熱はそれほどでもないであろう。命の危険もある熱量であるが故に何かがあってからでは遅い。
 それ故に玲桜奈は大雑把でも即座にオーバーフレーム破壊を狙ってコクピットを解放し、一人でも多くのレプリカント兵を救おうとしていた。その戦い方で自身の身が危険に晒されることになろうとも。
「誰も死なせねえ。絶対に俺が助け出してやるからな!」

「優しいのね、玲桜奈は。あちらは皆殺しを狙い、こちらはキャバリアは稼働不能に追い込み、パイロットは救出する。まったく不公平もいいところだけど、愚痴を言っていても始まらないわね」
 そう言って嘆息しながらも夏希は最前線で奮戦する玲桜奈に応えるために動き始める。すでに隣にいた織久も生身であるが故の小回りでドッグ部隊に側方を突こうと動き出しているようだ。
 ならばと夏希は神器から自身のキャバリアを呼び出し、搭乗する。そして能力「属性付与 Type.2(エンチャント・アーティファクト)」によって召喚した貫通効果を高めたキャバリアライフルを装備し、狙いを定める。
「まずは破壊。ドッグ、その動きを封じさせて貰うわよ?」
 そう言いながらキャバリアライフルの貫通弾がドッグの履帯に突き刺さる。履帯を斬るような精密射撃がドッグのご自慢の安定力を破壊し、D2エンジンによって加速を得ていた故にバランスを崩すことになる。
 機動力を削いだならば的としても狙いやすい。続いて夏希の魔眼によって捉えた動力部を正確に射抜いて、行動不能にしていく。エンジンが爆発し、熱が放出するもののパイロットはコクピットに保護されて生存はしている。
「ただ油断はできないのよね。オブリビオン化したマシン。こっちのキャバリアがその影響を受けないとも限らないし」
 その夏希の懸念はドッグが元はただのキャバリアであったこと。奥にいるボスの影響でオブリビオンマシンと化した点の懸念だった。
 その影響を神器であるとはいえ夏希のキャバリアまでオブリビオンマシン化してしまう危険を危惧している。それ故に完全に無力化してパイロットから情報を聞き出す。これが救出における最低条件であった。
「パイロットもただの人ではない――そんな勘がするのよ」
 その奥で鎮座する元凶による情報を得ることは損ではない。そのことを念頭に入れて救出したパイロットからボスの情報は得ておこうと、夏希は行動不能にしたドッグからパイロットを救出するのだった。

 正面から玲桜奈・夏希のキャバリアが派手に迎撃している隙に側方に回り込んだ織久。その手には数々のオブリビオンを狩ってきた己の武器である黒い大鎌「闇焔」がある。
「敵を狩っても殺せないとは。血肉を啜れぬ戦は飢えてしまいます」
 オブリビオンの血を啜り、怨念の糧としている織久ととってオブリビオンマシンは若干の味気無さを感じる。だが相手はどれも自身より勝る巨躯の鉄騎士。
 ならば狩りごたえはあるかとキャバリア相手でも織久が怯むことはない。むしろその好戦的だからこそ、キャバリア乗りである玲桜奈や夏希に対して発見が遅れて自由に動けたと言えるだろう。
「しかし我等の血肉もまた糧となる。我等が血肉を流すに足る戦を望むとしよう」
 これだけの巨体相手に無傷は望めない。それもまた上等であると言わんばかりに織久は怨念と殺意の炎を身に纏い、能力「殺意の炎(サツイノホノオ)」の黒炎を発動させる。フレイムウィングとD2エンジンが生み出す熱気も決して負けない織久の黒炎がドッグの装甲を斬り裂く。
 片腕を斬り裂く生身に織久に驚愕の表情を浮かべつつも、レプリカント兵達は冷静だ。すかさず織久に対して反撃の一手を繰り出してくる。
「小癪な!」
 盾を利用した加速突進で生身の織久を弾き飛ばし、そのまま圧殺しようと試みるドッグ。だが織久はすでにフレイムウィングとの戦いや夏希の狙撃対応を見て、ドッグの動きに関しておおよその情報を得ることができていた。
 故にその突撃対応や初速行動も予見することができる。盾をかすめるように織久は身体を翻し、その回避様に己の黒い炎を装甲へと宿す為に斬り付けていく。
「熱には強いようですが、いつまで持ちますかね」
 黒い炎による呪詛と延焼ダメージは確実にオブリビオンマシンと化したドッグの装甲に蓄積されていく。さらに熱による表面の上昇はセンサー類にも影響を与えて、より織久の捕捉を難しくさせる。
 こうしてドッグを弱体化させて織久はさらに回避しやすい環境を作り出す。一撃必殺の攻撃を受けないように立ち回り、回避すると同時に夜砥の糸でドッグの動きを抑え込んで、一気に闇焔の刃を突き立てる。
「くそっ、なんだこの炎は! 機体が悲鳴を……!」
 糸で引き寄せることで勢いのままに刃を突き立てて黒炎を送り込む織久。オブリビオンマシンである機体はその呪詛に焼かれ、回線という名の血流は焼き尽くされて行動不能にしていく。
 こうして殺意の炎は内部からドッグを焼き尽くし、コクピットからパイロットを救出する為に装甲を斬り裂く織久。レプリカント兵はその姿に死神を見たと後に証言している。

 そして玲桜奈のフレイムウィングが活動をやめた時にはすでに織久の側方攻撃と夏希の狙撃によってドッグ部隊の動きが停止した瞬間であった。玲桜奈も無我夢中で暴れまわったこともあり、あまり記憶にはないが多くのドッグを撃破したようだった。
 さらに夏希のパイロットの聴取により、奥のボス機体は複数のレプリカント兵を搭乗するタイプだということを聞き出した。そのこと夏希は嫌な予感を得つつも、パイロットを後方へと拘束して誘導させていく織久を手伝うべく、動き出すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

才堂・紅葉
アドリブ連携歓迎
・迦楼羅王を荒野装備(UCは攻撃力重視)に換装する

「良い機体ね。個人的には好みだわ」
あの手の無骨で信頼度の高い機体は好みだ
「ま、あんたも良い相棒よ」
何処か不機嫌そうな気配の相棒に軽く告げ狩りの時間へ

方針
強化した脚部機構の機動力とアンカーで、三次元の立体的起動で奴等の移動力を活かせない様に立ち回る
携帯火器とスコップで敵の手の末端やセンサー、関節の付け根を【部位破壊】で削っていく
まず焦りを誘い、焦れて前に出る所に合せて踏み込み、奴の盾ごとぶち抜く対戦車杭打ち銃だ。コクピットではなく出力系を狙おう【カウンター、野生の勘、見切り、吹き飛ばし、重量攻撃、属性攻撃】

「さて、次々行くわよ」


ルカ・ウェンズ
勝手にコクピットを取り付けたから、仲間の昆虫戦車がコクピットを取り外すために帰えちゃったわ…昆虫戦車ー!!カムバック!!

まあいいわ!虫の本を使い呼び出した、昆虫型機械生命体の群れにも手伝ってもらってコックをこじ開けるわ。そのためにピットオブリビオンマシンのハッチを食い破ったりカメラなどを壊してもらうわよ。

私は【オーラ防御】で身を守り、敵を【残像】で惑わして距離を詰めたらオーラ刀を突き刺し、てこの原理と【怪力】でハッチをこじ開けて【恐怖を与える】その隙に助けたらをこじ開けるわ。お礼が貰えるかもしれないからレプリカントを捕まえたら敵のマシンから素早く離脱!破壊は昆虫型機械生命体の群れに任せるわ。


アイ・リスパー
「オブリビオンマシンに操られたパイロットの乗るキャバリアが出てきましたか。
ならば、こちらも!」

電脳空間から『機動戦車オベイロン』を召喚し【強化外装】でパワードスーツに変形。
オーバーヒートしたライトアーマーをパージし、パワードスーツに乗り込みます!

「オベイロン、パイロットに危害を加えないよう、コックピットは外して攻撃ですっ!」

レーザーガトリングやミサイルを放ちますが……

「なっ、シールドが硬い!?
コックピットを避けてだと、ダメージが通りませんか!」

敵の突進を受け、相手より小柄なオベイロンが壁に叩きつけられ……

「ならば……
ゼロ距離から!」

プラズマブレードで敵のオーバーフレームを斬り裂きます。



 各方面から中央プラントを目指す猟兵達は各地でドッグ部隊を撃破しつつあった。そのことを通信による傍受を得てもドッグを操るレプリカント兵達に動揺はない。
「侵入者を排除しろ! 絶対にここは死守だ!」
「俺達の叛乱を潰えさせるものか!」
 そんな悲愴たる想いがレプリカント兵達を支えていた。恐らく先行きは暗いことはレプリカント達にはわかっているのだろう。だがそれでも退けない戦いというのがある。
 故に劣勢であってもレプリカント兵達が投降することはありえない。だからこそ猟兵達はオブリビオンマシンと化したドッグを破壊し、強引な手で敵を捕縛しなければならない。
「良い機体ね。個人的には好みだわ」
 そんなドッグの武骨な機体を見て才堂・紅葉は素直な感想を述べる。己のキャバリア「迦楼羅王」はすでに能力「荒野を征く者(ワイルドウォーカー)」によってキャバリア用の対戦車杭打銃・機構靴・高周波シャベルといった荒野装備で換装してある。
 迎撃準備も整ったと言わんばかりの迦楼羅王ではあるが、紅葉はその機体に若干の不機嫌さを感じ取っている。おそらくは相手であるドッグを褒めたことによるものなのかと察し、軽い口調で告げる。
「ま、あんたも良い相棒よ」
「昆虫戦車ー! カムバックーー!」
 そんな紅葉と迦楼羅王に対し、ルカ・ウェンズは困っていた。相棒である昆虫戦車に勝手にコクピットを取り付けた故に、仲間の昆虫戦車がコクピットを取り外すために帰ってしまうというアクシデント。
 そんな悲哀のルカに苦笑しつつも、アイ・リスパーはドッグ部隊を見据える。相手は歴戦の機体であるドッグ、数も多い。だが負ける気は一切ない。
「オブリビオンマシンに操られたパイロットの乗るキャバリアが出てきましたか。ならば、こちらも!」
 そしてアイは電脳魔術による電脳空間からの召喚で、機動戦車オベイロンを呼び出す。それを能力「強化外装(パワードスーツ)」によって変形させて、先の戦いでオーバーヒートして使い物にならなくなったライトアーマーをパージする。
 新たなるパワードスーツに搭乗し、アイもすでに迎撃準備は万全。オベイロンのパワードスーツも起動し、いつでも戦闘に移行できると感じ、ドッグ達の攻撃対応を開始する。

「さて、狩りの時間よ!」
 真正面から盾突撃を仕掛けてくる相手に紅葉の迦楼羅王もまた負けない。その突撃を真正面から受けるようなことはせずに、強化した脚部機構の機動力とアンカーでとても大型機械とは思えない、立体機動を見せる。
 三次元の立体的起動は突撃という直線的なドッグに対して、有効だったのだろう。思うように突撃が出来ずにその機動力を生かすことができない。
「狩りの基本は、獲物を弱らせることからよ?」
 そう言って紅葉は一気にドッグを攻め立てようとはしない。厚い装甲はそう簡単に破れるものではないので、まずは携帯火器とスコップで、敵の手の末端やセンサー、関節の付け根を狙い打っていく。
 その確実に戦力を削っていく狩人の戦法により、ドッグの焦りも増幅されるのか攻撃がより大雑把になっていく。その焦りを紅葉の迦楼羅王は見逃さない。
「そこっ!」
 焦れて迂闊に前に出た勢いに合わせるように盾ごとぶち抜く対戦車杭打ち銃を撃ち込む迦楼羅王。まさか盾ごと抜かれるとは思っていなかったのだろうが、ドッグの盾を粉砕してそのままその先の出力系を砕く。
 エンジンを破壊したことによりフレームも巻き込まれるように大破。コクピットもまた防御は厚いのか、爆発に巻き込まれても無事なようで紅葉はほっと一息つく。そしてパイロットの無事を確認するまでもなく、次のドッグに狙いを定める。
「さて、次々行くわよ」

「まあいいわ! それなら……ゴーリー・セントジョン・エドワード!」
 昆虫戦車に帰られて途方に暮れていたルカではあるが、D2エンジンを発動させて迫ってくるドッグに対して気を取り直す。そして能力「虫の本(ムシノホン)」を発動させて、昆虫型機械生命体の群れを召喚する。
 その狙いは群れによる襲撃、ドッグに取り付くことによってコックを開けるという戦法だ。無数の昆虫型の機械生命体はいくつか破壊されながらも頭部のカメラ機能を破壊したり、ハッチを食い破ったりして暴れまわる。
「う、うわああああああああ!」
「おのれ、小賢しい真似を!」
 友機が昆虫型機械生命体に飲まれていく中で、他のドッグがルカに対して直接砲撃やエネルギー屑による爆撃を加える。だが本人もまたしっかりとオーラを身に纏って防御しつつ、作り出した幻影によって敵の狙いを惑わしていく。
 爆殺したかと誤認しているドッグとの間合いを一気に詰め、コクピット付近のフレームにオーラ刀を突き立てるルカ。本来であればそう簡単に斬り裂けるものではないが、昆虫型機械生命体がその傷口からどんどん食い破り、コックピットとオーバーフレームを乖離していく。
「ば、馬鹿な! ドッグのフレームを力づくで!?」
 レプリカント兵が驚くのも無理はない。ルカは機械生命体の助力はあるものの、てこの原理と怪力でコックピットハッチをこじ開けてきたからだ。そのことに恐怖を与えた隙に、コックピットのレプリカント兵を力づくで引っこ抜く。
 そして取り付いて破壊しつくしたドッグからもレプリカント兵を救出して、拘束する。被害者でもあるかもしれないが、叛乱者であるが故にそこまで丁重ではない扱いではある。
「お礼が貰えるかもしれないからね」
 ドルトムンド同盟国からの報酬に期待しながらも、両腕に抱えたレプリカント兵と共に一気に離脱するルカ。パイロットを失ったドッグは昆虫型機械生命体の群れに任せて、その破壊を任せて糧としていく。

「オベイロン、パイロットに危害を加えないよう、コックピットは外して攻撃ですっ!」
 一方のアイのパワードスーツは突撃してくるドッグの相手をしていた。レーザーガトリングやミサイルによる一斉射撃・砲撃によって、ドッグの装甲を破壊・無力化することでパイロットを救出する作戦だ。
 その際、コクピットは外して狙うというのはアイのやさしさ故だろう。だがドッグの武装盾はアイの想定を上回るものであった。
「なっ、シールドが硬い!?」
 想定より装甲が厚い武装盾によって完全に突撃の勢いを殺し切ることができずに、パワードスーツはその叩きつけをもろに直撃することになる。パワードスーツが強力ではあるが、ドッグの方が巨大。
 その質量差から壁に叩きつけられて軋むパワードスーツ。操縦者であるアイもダメージを受けて血を流すが、それでも闘志は潰えない。
「コックピットを避けてだと、ダメージが通りませんか!」
 それならばコックピットを配慮する砲撃は無理と判断し、接近戦へ切り替えるアイ。壁と共に圧殺しようと突撃してくるドッグに咄嗟に抜いたプラズマブレードを合わせる。
「ならば……ゼロ距離から!」
 壁から機体を離脱させて、突撃を躱すアイのパワードスーツ。そして単純な質量攻撃を仕掛けてくるドッグのオーバーフレームを一気に斬り裂くプラズマの刃。
 レーザーやミサイルを通さなかった武装盾を避けての、機体への斬撃。ドッグの上体は滑り落ちるように地面に落下し、コックピットが露になる。そこにプラズマブレードを突き立てて投降を促すアイ。
「さて、まだドッグはいます。頑張らないと!」
 そうパワードスーツ共に戦場を駆けるアイ。その刃は多くのドッグを斬り裂き、レプリカント兵達を無力化していった。

 こうして紅葉の迦楼羅王、ルカの昆虫型機械生命体、アイのパワードスーツの活躍によってドッグ部隊の機体は戦力としての機構を悉く破壊され、レプリカント兵は保護・捕縛されていく。
 これからの未来はドルトムンド同盟国の処遇にもよるが、その先行きが明るくなるように猟兵としても便宜を図りたいところだ。だがその為に中央プラントの制圧、それを急ぐために中枢へと向かうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神羅・アマミ
レプリカント本隊がお出ましか!
コソコソ隠れる必要がない正攻法ならばこちらも思う存分腕が振るえるというものよ!
そう!文字通りスーパーロボットならではの豪腕から繰り出すUCとは『板付』!

盾を用いた敵の突進に対し、それをブチ抜くつもりで合わせる形になるが、むしろ狙い目は副次効果の地形破壊。
坂や狭所ならばその無限軌道が活きるらしいが、【範囲攻撃】や【吹き飛ばし】でそのどちらともつかぬ極端な凸凹悪路を形成してやればどうなるものか?
無論、こちらの機動性にも影響は出るじゃろうが…構うこたぁね~!
詰まった時はまた己の拳で新たな道を切り開くのみ!

無駄な殺生を避け、これで一体でも多く無力化できると良いのじゃが。


エドゥアルト・ルーデル
ヒャッハー!有人機だ!有人のほうが歯ごたえ有って好きでござるよ
そんな訳で降伏は無意味だ!抵抗しろ!

キャバリアは要らないよ!格の違いってヤツを見せてやりますぞ!
手持ちの電脳魔術用デバイスをサッと操作して戦場全体にキャバリア用【地雷】を設置ですぞ!マインスイーパーの時間だオラァ!
後は生身のまま生産施設や手近な建物に隠れながら撹乱と陽動たっぷりの市街戦でござるよ!
変形しようが相手を視認できないなら移動するしか無いでござるからな

地雷で擱座した敵は武装の破壊だけして特にパイロットの救助はしない!
拙者は戦いに来てるだけでござる!キャバリアのキルスコア稼ぐのに忙しいんだ貴様らはそこで乾いてゆけ



 すでに多くのドッグ部隊が破壊され、中央プラント自体も制圧目前と化しているプラント「ロンディウム」。生産拠点である中枢に君臨する元凶のオブリビオンマシンさえ排除できれば、おそらく叛乱は終わるであろう。
 だがそれをさせじとレプリカント兵達が搭乗するドッグは最後の抵抗を続ける。一兵でもいれば抵抗を続けるぞという強い意志を感じられる。
 それはドルトムンド同盟国への反抗心からか。それともオブリビオンマシンによる影響によるものなのかはわからない。だが放置していれば、最後の戦いにおいて憂いとなる。
「レプリカント本隊がお出ましか! コソコソ隠れる必要がない正攻法ならばこちらも思う存分腕が振るえるというものよ!」
「ヒャッハー! 有人機だ! 有人のほうが歯ごたえ有って好きでござるよ」
 そんなレプリカント兵が搭乗するドッグ部隊に対しても一切怯まないのが、正面から堂々と攻め入ってきた神羅・アマミとエドゥアルト・ルーデルだ。己の力に絶対の自信を持つ二人だからこそ、豪胆に正面から叩き伏せようという魂胆があった。
 それに対してドッグ部隊も負けじと展開し、二人を包囲する形となる。だがアマミのスーパーロボットはドッグ達に負けるはずはないと小賢しいドッグ達に吠える。
「そう! 文字通りスーパーロボットならではの豪腕で叩きのめすのみよ!」
「そんな訳で降伏は無意味だ! 抵抗しろ!」
 そう言ってエドゥアルトが巻き込まれないように、ドッグの間をすり抜ける生身ならではの機敏な動きを見せる。そしてアマミのスーパーロボットから繰り出されるは能力「板付(イタツキ)」の固く握った拳の鉄腕攻撃だ。
 盾を用いた敵の突進に対し、それをブチ抜くつもりで合わせる形になり、一気にドッグのオーバーフレームごと吹き飛ばす。だがアマミの真の狙いは副次効果の地形破壊だ。
「む、無茶苦茶しやがる!」
「あいつ、プラントを破壊する気か!」
 そうレプリカント兵達が思わず呻いたのも仕方ないことであった。アマミはその豪腕を余すことなく振るい、突撃のたびに合わせてドッグを破壊していくが、そのたびに凸凹悪路を形成していく。
 ドッグの特徴は坂や狭所でも機動力を発揮できる点ではあるが、その突撃が最大限に活きるのは安定した地形あってのこそだ。このクレーターが多数存在する地形ではその突撃の威力も半減してしまうことだろう。
「無論、こちらの機動性にも影響は出るじゃろうが…構うこたぁね~! 詰まった時はまた己の拳で新たな道を切り開くのみ!」
 プラントの無事は目に入れることはない。アマミの狙いは一機でも多く潰し、無駄な殺生を避けてレプリカント兵を救うこと。その為に無力化させる、最大級の拳が咲き乱れる。

「キャバリアは要らないよ! 格の違いってヤツを見せてやりますぞ!」
 そしてそのアマミのクレーター量産祭りに便乗するようにエドゥアルトが機敏に動く。手持ちの電脳魔術用デバイスを素早く操作して能力「ドキドキ!地雷パニック(ウラサクセス)」を発動させて、キャバリア用地雷を埋め込んだ床を設置していく。
 ぱっと見で何もない床に見えるが、その実は踏んでみないと地雷が仕掛けてあるかわからない鬼のような隠蔽地雷原である。設置が完了したら、ドッグの身体を伝っていき、アマミのスーパーロボットの肩へと避難していく。
「マインスイーパーの時間だオラァ!」
 後は簡単なお仕事である。アマミがクレーターを作る拳を振るいながらも、突撃しようとしたドッグがエドゥアルトの地雷を踏んで履帯ごとアンダーフレームが吹き飛ばされていくのを目撃していく。
 変形してキャノンモードになったとしても足を止めればアマミの地形破壊拳の的である。そして砲撃で吹き飛ばすにもどこに隠れているかわからない地雷が故に、まともに砲撃できるとは限らない。
「じゃが、わしのスーパーロボットまで巻き込まれんかこれ!?」
「そこは気合で回避でござるよ!」

 こうしてアマミの圧倒的な破壊の拳がドッグ達を容赦なく粉砕し、エドゥアルトの地雷で擱座した機体は武装を破壊して無力化する。だがパイロットの救助は特にはしないエドゥアルト。
「拙者は戦いに来てるだけでござる! キャバリアのキルスコア稼ぐのに忙しいんだ! 貴様らはそこで乾いてゆけ」
「そもそも地雷原になっていて動けんとは思うがの」
 かっこよくドヤ顔を決めるエドゥアルトに辛辣なツッコミを入れるアマミ。散々地雷に巻き込まれた皮肉も入っていたのだろうが、殲滅には役に立ったのであまり追及はしなかった。
 こうして二人の強力無比な連携によって、正面を守っていたドッグ部隊の防衛を粉砕。ついに中央エリアの中枢である生産プラントに侵入することに成功した猟兵達。そこに待ち構えるは、元凶となった首謀者と強大なオブリビオンマシンであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『蒼き光を秘めし古の巨神を駆る狩人・アルミ』

POW   :    ハンマー・パワーだ!
【ブーストナックル】で攻撃する。[ブーストナックル]に施された【炉心制御装置】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
SPD   :    嵐にも立ち向かえるし、勝つことだってできる
敵より【浅瀬や港、プール等水のある地形に近い】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ   :    二度と私に触れるな
自身の【オブリビオンマシン搭載の原子力エンジン】から【おびただしい量の放射線】を放出し、戦場内全ての【生命活動を著しく阻害し、電子制御機器】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は神羅・アマミです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「まさかこんなに早く鎮圧されるとはね。ちょっと驚きだよ」
 そう言って目の前のレプリカントが猟兵達に対して会話してくる。その蒼い髪と一本角を生やした少女は気さくな口調で飄々としているが、どこか人間じみていない感じがする。
 何より、オブリビオンマシンに乗っていないにも関わらず、正気を保ってその殺意を持っているように見える。こういう存在を猟兵は知っている。オブリビオンという存在を。
「お察しの通り、僕はオブリビオンだよ。アルミ、大戦期に死んだレプリカントだよ。こいつ、LSキャバリア『サクリファイス』に乗ってね」
 そう言って自身が肩に乗っているキャバリアを紹介するアルミ。巨大な炉心を抱え込んだような機体、その手に握られたブースとナックルからしても強力な接近型戦闘マシンだということが伺える。
 だがその機体はとんでもない危険なキャバリアであることをアルミはご丁寧に説明してくれる。
「大戦初期の強力だけど、危険極まりない今じゃ禁忌と呼ばれるマシンさ。何せパイロット被爆前提、さらにレプリカントやクローン体を電池として搭載する機能まであるんだからね」
 そう言ってアルミのはコックピット部分の他にレプリカント兵を積んでいることを告白する。そのレプリカント兵達の命を使って強力な力を行使することができると嬉々と語る姿に、怒りを覚える猟兵達。
 だがアルミは自身もそう使われ、使い捨てられた者だと言う。ならば、今度は使い捨てて何が悪いと悪びれずに語り、殺気を漲らせる。
「そう、ドルトムンド同盟国に所属する前のこの国がやったことさ。だから復讐する、使い捨てられたレプリカントの怒りを刻み込むのさ!」
 そしてアルミはサクリファイスに乗り込み、猟兵達に戦いを挑む。レプリカント兵達の命が尽きる前にサクリファイスを破壊し、アルミも倒さなければならない。
 だがサクリファイスの性能は警備キャバリアもドッグをも上回る。ミサイル攻撃のリミットも近づく中、きわめて難しい戦いに挑む猟兵。最後の激闘が始まろうとしていた。
リーズ・リヴィエール(サポート)
 時計ウサギの力持ち×ゴッドハンド、18歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、敵には「女性的(私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エッチな描写もNGです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ロベリア・エカルラート(サポート)
口調などはステシの通り。

派手な舞台衣装で、常に笑顔を絶やさない。
実際はダメージを受けたり劣勢になった時は内心で焦ったり、敵に対しても感情を抱くけれど、他人に弱みを見せないために表情は常に笑顔で余裕そうに振る舞っている。

事件の被害者などに対しては、内心でも偽悪的に振る舞っている。

ユーベルコードは何でも使用する
相手に言動で感情を抱かせて、それを利用したユーベルコードを使うパターンが多め。

※アドリブも大歓迎


獅子戸・玲桜奈
レプリカントたちを解放しな。できねえってんなら悪りぃが容赦できねえ。
復讐だかなんだか知らねえが、人質取るような卑怯者にかける情けはねえんだよ!

フレイムウィングと同じ格闘機体か。ならなおさら負ける訳にはいかねえな!正々堂々正面からその拳受け止めてやるぜ!
拳を掌で受けてそのまま怪力でがっちりホールドしてやる!だがコイツのパワーは想像以上だ……しかもまだ出力が上がるってか!

上等ッ!なら俺も本気で行くぜえええ!クリムゾンモード!
パワーアップした今なら力でも負けてねえ。拳を掴んだままジャイアントスイングよろしく振り回してから放り投げてやる!
トドメだ!マッハの速度に乗せて繰り出すパンチ!受けてみやがれ!


アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

ほむ、『夜(デモン)』としての本性の封印を解く、リミッター解除、限界突破。
魔術的パラダイムシフト(結界術/多重詠唱)でコズミックホラーな世界観を構築。これにより、『夜』として肉体改造された身は細胞一片でも残っていれば即座に再生可能な継戦能力を得る。
『夜』を濃縮したような結界術で何もかもを捕食しエネルギー充填。どのような攻撃も保有するエナジーを捕食してしまえば無力化できるわ。そして、いかなるモノも存在のためにはエナジーが必要、ならばそれも捕食してしまおう。
ああ、その復讐の怨嗟も怒りの念も極上のごちそうだわ☆それも捕食してしまいましょ♪いただきまーす♡



 プラント「ロンディウム」の中央エリア。もはやレプリカント兵が乗り込んだキャバリア「ドッグ」部隊はすべて排除され、残された敵は首謀者アルミが搭乗するLSキャバリア「サクリファイス」のみである。
 警備キャバリアを造り出している生産プラントを守るという意味あいもあるのだろうが、その超重量級と呼べるサクリファイスは圧倒的な存在感を示している。そのナックルは警備キャバリアのサイズならば一撃でスクラップ出来てしまいそうな破壊力を秘める。
 だがすでにアルミの他にレプリカント兵が搭乗しており、その命も使って作動する禁忌のマシンと呼べる代物。オブリビオンマシンと化してからは、さらにその凶悪な性質が牙を剥く形となっている。
「レプリカントたちを解放しな。できねえってんなら悪りぃが容赦できねえ」
 そう言って感情が昂っているのを感じさせる獅子戸・玲桜奈。愛機である紅蓮神機フレイムウィングも搭乗者に呼応するように熱く燃え滾っているようだ。
 だがアルミはその玲桜奈の問いに答えることはなく、ただ醜悪な笑みを浮かべるだけであった。その沈黙こそがもはやオブリビオンの漆黒の意志だと感じ取った玲桜奈は容赦は必要はないと思た。
「復讐だかなんだか知らねえが、人質取るような卑怯者にかける情けはねえんだよ!」
「ほむ、その通りね。こちらも遠慮なくいただけるということね♪」
 滾る玲桜奈とは対照的にアリス・セカンドカラーは愉しそうに、恍惚気味に笑いながらサクリファイスを見つめる。そしてその身体にある『夜(デモン)』としての本性の封印を解く、リミッター解除をしていく。
 その間に玲桜奈のフレイムウィングが突撃し、その拳を振るう。だがサクリファイスのブーストナックルと激突し、拮抗する形となる。
「フレイムウィングと同じ格闘機体か。ならなおさら負ける訳にはいかねえな!」
「甘いねぇ。僕のサクリファイスの力はまだまだこんなものじゃないよ!」
 そういうアルミは炉心制御装置の封印を解除して、さらにブーストナックルの威力を上げていく。それは搭乗者の寿命を削っていく危険な代物ではあるが、それだけの威力を持つものであった。
 数合撃ち合っただけでフレイムウィングは勢いに負けて、壁へと叩きつけられる。並大抵ではサクリファイスは止めらないと悟った玲桜奈の前に救援が現れる。
「ここは私達に!」
「お任せだよ!」
 そうやって飛び立つようにサクリファイスに突撃していくのは銀色の兎耳が特徴的な時計ウサギの女性リーズ・リヴィエール(時計ウサギの力持ち・f24468)。そして派手な舞台衣装で、常に笑顔を絶やさないロベリア・エカルラート(花言葉は悪意・f00692)。
 お互いが演劇にように機械の巨人に対して向かっていく様はまるで活劇を見ているようだった。だが玲桜奈は生身であのサクリファイスに立ち向かっていく二人を止めようとするが、すでにブーストナックルが二人に対して振るわれている。間に合うはずもない。
「心配しなくても私は負けない! ましてパワーならね!」
 そう、力持ちのゴッドハンドであるリーズの拳はまさしく一撃必殺。その能力をいかんなく発揮し、リーズの拳と炉心制御装置で封印解除したブーストナックルは拮抗する。いや、わずかにリーズが上回り、その拳を弾き飛ばしたのだ。
 明らかな破壊力に驚くアルミであったが、もう一人のロベリアもまた生身とは思えない動きをいかんなく発揮している。能力「血統覚醒」により真紅の瞳を宿し、ヴァンパイアに覚醒している。
「復讐ね。そんなことをして何が楽しいのやら」
 まるで舞台役者の口調でアルミを煽るロベリア。彼女はどんな苦境でも笑顔を絶やすことはない。己すらも偽ることはできる。故に内心でも偽悪的に振る舞うことはできる。
 その復讐心を刺激されてブーストナックルを振るうがその攻撃は直線的にならざるを得ない。その隙をつくように巨大な鉄の拳を潜り抜け、懐に入り込んで強烈な蹴りを炸裂させるロベリア。
「隙は作ったよ」
「ご苦労様、後は人生の『夜』を司る者の出番ね」
 そう言ってアリスがまるでロベリアの影から出現したかのように現れる。すでに彼女は魔術的パラダイムシフトで自身にコズミックホラーな世界観を構築している。
 その現れたアリスにブーストナックルが炸裂して吹き飛ばしても、アリスは意に介すことなく即時再生する。これは『夜』として肉体改造された身は細胞一片でも残っていれば即座に再生可能な継戦能力を得ている証拠だ。
「なんだ、これは……?」
 そうアルミが疑問に思うのも無理はない。アリスは能力「真なる夜は静かに到来の刻を待つ(イーフィルニエフィルフィン)」によって、エナジーや熱量や感情を食らって『夜』の構築のエネルギーを充填している。
 それはブーストナックルに関わるエナジーであっても例外ではない。故にアリスを完全破壊できるほどの威力を保有できることなく、またアルミやレプリカント兵達の憎悪や苦しみすらも飲み込む餌となる。
「ああ、その復讐の怨嗟も怒りの念も極上のごちそうだわ☆ それも捕食してしまいましょ♪ いただきまーす♡」
 そう言って無造作にブーストナックルに飛び込んで身体を破壊されながらも身体を再構築して、レプリカント兵が搭乗するコクピットの一つに取り付くアリス。そしてその力の赴くままにコクピットをこじ開けてレプリカント兵を救出する。
 その想念を吸収した後はリーズやロベリアの方に投げて保護を任せる。そしてアリスは再びサクリファイスに対峙するが、すでにアルミは状況の不利を悟って距離を取っていた。
「やれやれ、こいつは一旦退くのが正解……」
「逃がすかよ!」
 だがそれをさせじと玲桜奈のフレイムウィングが再び突撃してくる。サクリファイスもまた接敵には気づいたようで再び強烈なブーストナックルを振るう。
「撃ち合いで負けるって言うなら、正々堂々正面からその拳受け止めてやるぜ!」
 そのブーストナックルをフレイムウィングの両掌で受け止めてがっちりと掴む。その熱量による出力の怪力はしっかりとホールドして離すことはない。
 だがアリスに追いつかれてはまずいということでさらに出力を上げてフレイムウィングを押し切ろうとするサクリファイス。まだ出力が上がるのかという驚愕の思いが玲桜奈を支配するが、彼女の心は折れることなどない。
「上等ッ! なら俺も本気で行くぜえええ!」
 そしてその心意気に同調してフレイムウィングの能力「クリムゾンモード・極(クリムゾンモード)」を発動して真紅のオーラが機体を包み込む。その感情の昂りに呼応するようにフレイムウィングの出力もまた上昇する。
 炉心制御装置のサクリファイスとクリムゾンモードのフレイムウィング。両者の力は再び拮抗するが、アリス達によってレプリカント兵が一人抜かれた状態では出力上昇差が出た形となって玲桜奈の勢いの押される。
「パワーアップした今なら力でも負けてねえ!」
 押していることを確信した玲桜奈。そのまま拳を掴んだままジャイアントスイングを敢行して、その巨体を振り回す。そして勢いそのままに空中へと放り投げる。
 投げ出されるサクリファイス。それに向かって飛び立つフレイムウィング。
「トドメだ! 受けてみやがれ!」
 そして繰り出されるのはマッハに達するフレイムウィングの拳の連打。勢いに乗った炎の拳がサクリファイスの機体に突き刺さる。
 機体の破壊を実感しながらも装甲の厚さも感じ取る玲桜奈。だがプラントの奥まで吹き飛ばしたサクリファイスの確かなダメージを確信はしていた。
「あれでもまだ壊れねぇか。さすがに硬いな……」
 サクリファイスはまだ破壊はされていない。だが確実にダメージは蓄積され、レプリカント兵も救出されている。
 猟兵達の猛攻によって徐々にではあるが、強力なサクリファイスの力を削っていき、最後に倒せばいい。そう思いながら、玲桜奈は敵が吹き飛ばされた先を見続けていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
POW

貴女も人間どもに運命を弄ばれたのね……
復讐したい気持ちは痛いほど分かるし
貴女だけが悪とされ、討たれるなんて赦せない

守護霊の【ドーピング】で戦闘力増強。
【怪力・激痛耐性・気合い】で拳を受け止め
炉心制御装置の封印解除には
『紅キ楽園ノ女王』の戦闘力90倍で対抗

愚劣な人間どもの真似などするな。
汝らの無念は必ず晴らす。その鉄屑を公にする事でな

今の我は戦場の敵全てから常に【生命力吸収】を行う。
レプリカント達が合意の上で命を捧げたのなら仕方ないが
違うのなら機体とアルミだけを弱らせる事が出来る

【誘惑・催眠術】の睦言と【念動力・鎧無視攻撃】の愛撫で
機体に遮られず、アルミの心身を【慰め】救済する



 アルミが乗るLSキャバリア「サクリファイス」は自動修復装置も搭載している。だからこそ、レプリカント兵や自身の生命力が尽きるまでその活動が停止することはない。
 そんな危険なキャバリアだからこそ大戦期であっても禁忌であり続けたこの機体。そしてその供物とされてきたアルミや、多くのレプリカント達。
 その無念、怨念は彼女を支配するものであった。それを挫くことはアルミ自身を折ることでもある。それが可能であれば、速やかにこの戦いは終結を迎えることだろう。容易いことではないが。
「貴女も人間どもに運命を弄ばれたのね……」
 そんなプラント奥深くに吹き飛ばされた先にドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は佇んていた。まるで暗闇を友とする吸血鬼のように、その存在感は異質を保っていた。
 キャバリア戦闘が主であるこの世界において、生身で立ち向かうなど猟兵しかいない。アルミは警戒感を露にするが、ドゥルールが抱く感情はその真逆にあたる。
「復讐したい気持ちは痛いほど分かるし、貴女だけが悪とされ、討たれるなんて赦せない」
「……同情かい? 生憎と僕には必要はないね!」
 ドゥルールの慈悲の心を感じたアルミではあるが、さらなる憎悪を向けそのブーストナックルがその生身へと襲い掛かる。だが彼女もまた、説得で応じさせようなどとは思っていない。
 能力「紅キ楽園ノ女王(ディナータイム・アルカディア)」解放。すでに守護霊を宿すことによるドーピングにより、身体の下地を構成しておき、銀髪紅眼の吸血妃が降臨する。
「愚劣な人間どもの真似などするな。汝らの無念は必ず晴らす。その鉄屑を公にする事でな」
 さきほどの口調とは打って変わって、まるでヴァンパイアのような威圧感を放つドゥルール。そして炉心制御装置で強化されたサクリファイスの拳に対しても負けずに撃ち合う。
 そのことに驚くアルミではあるが、それにはからくりもある。この状態のドゥルールは生命力吸収のオーラを常に放っている。
「ぐっ……力が抜ける?」
 レプリカント達が完全合意の上で命を捧げたわけではないので、ドゥルールの生命力吸収能力はアルミのみ集中している状態だ。そしてそれはオブリビオンマシンとて例外ではない。
 出力をダウンさせながらも己は全力で力を振るうことができるのが、生身のドゥルールがサクリファイスと撃ち合える理由でもある。そして撃ち合いの隙をついて、その懐に入り込んでアルミのコクピットに手を当てる。
「安心して心を委ねよ。私に任せておけがよい」
 その睦言には呪言のような甘さを感じさせる。抗い難い快楽すらも感じさせる危うさがある。アルミはそれに溺れては自身の消滅に至ると悟る。
 憎しみは晴れず、恨みは尽きることはない。故にそのドゥルールの救済を拒絶するかのように、最も忠誠心の高かったレプリカント兵を射出して生贄とする。
「僕に救いなどない。ましては救われる気などない!」
 さすがのドゥルールもレプリカント兵を払いのけてまで追えるはずもなく、生命力吸収オーラが及ぶと思われるレプリカント兵を気遣って能力を弱める。その隙にサクリファイスはその場から離脱する。
 その心の深淵の一部に触れたドゥルールは名残惜しそうに逃げていった先を見つめる。彼女の心は確かに救済を求めているはずだ。

「救ってあげたかった。だけど……」
 その役割は他の人が担うのかもしれない。そんな予感がドゥルールにはしていた。
 だからこそ彼女はレプリカント兵を安全な場所に避難させてその闇へと消えていった。彼女が救うべきオブリビオンはまだいると、その道を進むために歩み出す。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリステル・ブルー(サポート)
「この状況、さてどうしたもんかな」
僕は、周囲をよく見て状況を判断して行動するよ。

基本的に黒剣を細身の剣にして戦うね。
UCはその場の状況に合わせて、攻撃/回復問わずどれでも使うね!
でも人狼咆哮だけは味方や保護対象(NPC等)を巻き込まない様にします!出来るだけ使わない方がいいかな?

状況の好転とか、僕が有益だって判断すれば多少の怪我は厭わず、積極的に行動するよ。

もしも連携してくれる猟兵さんがいるならば、相手のサポート(UC発動までの時間を稼いだり、囮になったり)にまわるね。
仲間の誰かが指示を出してくれるなら、僕はそれが有益である限り従います。

(アドリブ連携すべておまかせします、お好きにどうぞ!)


烏丸・都留
WIZアドリブ共闘OK

「悪いけど、私の装備は対NBCは万全で、スレイプニルはその周囲まで無害化するのよ…」

前章同UCでの装備等の戦闘能力を超強化、支援行動及び自身は後方からの遠隔管理運用、予備部隊即時配置転換。

前章と同様、デコイは陽動撹乱、アサルトユニットΓとスレイプニルの隠密小隊を多数運用

多数の超強化されたステルス状態の隠密小隊で関節や武装等を狙って攻撃無力化、囚われた人等を助け出しスレイプニルに隔離、後方部隊と配置転換。

一部装備をメンテナンスユニットに変更、装備や見方、救助者等を回帰修復。

※スレイプニル補足事項:電磁波/圧力/流体制御その他により、r12m内の電磁放射線無害化/無音化


七瀬・夏希
あの頭と左肩の角……随分とあの羅刹の子に似てるわね
いえ、あれがオブリビオンなら、彼女に似てるんじゃなく、彼女が似てるってことになる
関係者、じゃないわよね?

閑話休題

貴方達が使い捨てにされたってのは、本当なんでしょうね
なにしろ、この叛乱を鎮圧するためにプラント全てを消す決定がなされるくらいなんだから

もっとも、復讐のために今のレプリカントを使い捨てにしようとしている貴方も同じ穴の狢よ
お供なんて贅沢
骸の海には一人で還ってもらうわ

魔眼で敵のキャバリアの構造を把握し、レプリカント兵の位置を確認
UCで自身のキャバリアと武装を強化し、一気に接近
ダガーで装甲を抉じ開け、ワイヤーでレプリカント兵を捕縛して救出する


ルカ・ウェンズ
宿敵があらわれたわよー。アマミさんがどうにかしてくださいな。

レプリカント兵を積んでるようだし強力な力を行使されると困るから【言いくるめ】を試してみるわ。レプリカント兵を犠牲にすると貴方が復讐しようとしている相手が喜ぶだけだと思うわよ。

言いくるめが失敗してブーストナックルで攻撃されると危険だから子供の頃に買った昆虫標本を破壊!……昆虫達はこれで解放されたのよ。

それはそれとして高かった昆虫標本を、おのれ!オブリビオンめ!
胡蝶の夢で復讐が成功した幻覚を見ている隙にレプリカント兵を助けるのが終わったら、オブリビオンマシンの手足を私と【江戸モンゴリアンデスワーム(幼体)の【怪力】で破壊してやるわ。


エドゥアルト・ルーデル
そうなんだ、すごいね!
依頼者が黒かろうがどうでもよろしい
関係ねぇ、戦いてぇ、オブリビオンぶちのしてぇ

アポヘルでは放射線とのお付き合いなんて日常茶飯事だぜ!
全身を【流体金属生命体】で覆い【放射線】から体を防護しますぞ!
金属で減衰は基本でござるね!不思議生命体でござるし中性子線ぐらい防いでくれますぞ!多分!

ヌカッとした特殊爆弾でキャバリアを狙い撃ち足止めでござる!今更ナニが増えた所で問題ないでござろう!
キャバリアの動きが止まった所を敵パイロットを拳の連打!
二度以上は触れるぞ!

レプリカント兵から生命力を吸った方が早く片付きそうでござるが勘弁してやろう
コクピット開けるの面倒そうでござるしな



 何とかドゥルールの誘惑を断ち切ったものの、エネルギー源であるレプリカント兵をまた一人失ったアルミ。サクリファイスはその力は強大なれども、出力の為には多くの犠牲を強いる仕様でもある。
 アルミ自身だけでは活動時間に疑問を残すが故の、レプリカント兵達の犠牲に期待するところである。幸い、離脱に関してはサクリファイスの力が最も発揮される海辺がある南部エリアに向けて逃亡しており、得意フィールドで戦う用意はできている。
 勿論負ける気は毛頭もないが、それでも最悪のケースは想定しているアルミ。だからこそ、その憎悪を残す為に最善を尽くすのは当然のことだと言えた。サクリファイスという悪意は、破壊するまで油断することはできない。
「宿敵があらわれたわよー。アマミさんがどうにかしてくださいな」
 そう言って戦友たるアマミの存在を口するルカ・ウェンズ。だが彼女はまだ戦場に到着していていないのか、その姿を確認することはできない。
 そしてアマミの存在を思い出して七瀬・夏希もまた思考を重ねる。
「あの頭と左肩の角……随分とあの羅刹の子に似てるわね。いえ、あれがオブリビオンなら、彼女に似てるんじゃなく、彼女が似てるってことになる。関係者、じゃないわよね?」
「正確には宿敵だよー。まー、後は本人に聞いてみればと」
 夏希の疑問にルカが軽い口調で答える。疑念が晴れることはないが、それでもオブリビオンという超常的な存在。理解することが難しいと夏希は結論付けてサクリファイスに向けて視線を戻す。
 ルカはアマミがいない中でやるべきことは決まっていると腹をくくる。そして成功するかはわからないが言葉による説得も試みる。
「レプリカント兵を犠牲にすると貴方が復讐しようとしている相手が喜ぶだけだと思うわよ?」
 レプリカント兵による犠牲の上の力が強大ということもあるが、それを行使すればするだけレプリカント達の環境はさらに悪化する可能性がある。
「貴方達が使い捨てにされたってのは、本当なんでしょうね。なにしろ、この叛乱を鎮圧するためにプラント全てを消す決定がなされるくらいなんだから」
 そのルカの言葉に続くように夏希も言葉を紡ぐ。同情的な意見を出して、レプリカント達を救出できればという思いがあっただろう。
 だがアルミの態度はその真逆を行く。言葉は不要とばかりに炉心制御装置を稼働させて、己やレプリカント達の生命を燃やそうとする姿勢に、夏希はため息を漏らす。
「……もっとも、復讐のために今のレプリカントを使い捨てにしようとしている貴方も同じ穴の狢よ」
 その夏希の魔眼がサクリファイスを捉える。獲物を見定めるような視線が射抜く中で、サクリファイスのブーストナックルが放たれようとしている。
 さらに今回は海辺に近いということでその命中・回避性能や破壊力がさらに増している状態となっている。そんな攻撃に危険を感じたのがルカである。
「これは危ないかも。ならやむを得ないけど……」
 そうして咄嗟に手元に持っていた子供の頃に買った昆虫標本を破壊するルカ。大切にしていたその標本を壊すには抵抗はあったが、これで昆虫達が解放されたのであればと思うことで心を慰める。
 そしてその怒りの矛先は当然、それを行わせたアルミとサクリファイスに向く。それはそれ、これはこれなのである。
「高かった昆虫標本を、おのれ! オブリビオンめ!」
 そう言っているルカにサクリファイスのブーストナックルが突き刺さる。アルミの目にはしっかりとルカが地面の染みと化したのが確認できていた。
 だがそれは間違いであった。なんとルカは血だまりから複数に分裂して復活して、サクリファイスに襲い掛かって来たのだ。これも能力かと思って、叩き落す為にブーストナックルを振るうサクリファイス。
「胡蝶の夢は見れた?」
 そう、それはルカの能力「胡蝶の夢(シンデレラ)」の能力であった。虫を失う代償が大きいほど、強固な幻覚を顕現させることができる能力。アルミもそれが幻覚であるという認識は全く持てないほど、ルカの能力にハマっていたのである。
 そしてその間に夏希が魔眼でレプリカント兵の位置を見定め、狙いをつける。すでに二体のレプリカント兵が脱出されるコックピットの位置から構造を把握し、確認する。
「あそこね。ルカの幻覚にハマっている今がチャンスよ!」
 そして能力「能力増強 Type.2(エンハンス・アーティファクト)」でキャバリアと兵装を強化して、一気に接近戦へと持ち込む。そのダガー捌きで装甲を斬り裂いて、装甲をこじ開けるとワイヤーを射出してレプリカント兵を救出する。
 その強力な衝撃で幻覚が覚めたアルミは、レプリカント兵を救出して離脱しようとする夏希のキャバリアが視界に入る。すぐにブーストナックルで撃墜しようとするが、ルカの江戸モンゴリアンデスワーム(幼体)が突撃してくる。
「その綺麗なオブリビオンマシンをぶっ潰してやる!」
 そう言って江戸モンゴリアンワームの突貫はアンダーフレームを食い破って、サクリファイスのバランスを崩す。放たれたブーストナックルは夏希のキャバリアに当たることなく、空しく空を切る。
 そしてルカの突撃に合わせるように、風と蒼炎を纏った青い鳥の使い魔達がサクリファイスのボディに突き刺さる。まるで援護射撃のような攻撃は、状況を見定めていたアリステル・ブルー(果てなき青を望む・f27826)だった。
「さて、この状況どうしたものかと思ったけど、いいタイミングだったようだね」
 冷静に巨大キャバリアであるサクリファイスの動向を観察していたアリステル。ルカの江戸モンゴリアンワームの突撃で避けられない態勢になったと判断して、能力「青い鳥の軌跡(ブルーバードトレイル)」を放ったのだ。
 この能力は詠唱の長さによって威力が決まる。故に詠唱を続け、ここぞという時に放ったアリステル。その効果は絶大で、キャバリア装甲としても重装甲の部類に入るサクリファイスの機体を貫通し、その蒼い炎が燃え盛っていた。
「助かったわ! 反撃されたら厄介だったし」
「いえいえ、僕がすべきことをしたまでですよ」
 風と蒼炎の青い鳥達が乱舞している間に、ルカは江戸モンゴリアンワーム達と共にブーストナックルの射程外へと離脱。アリステルも自身の黒剣を構えて警戒を怠らない。

「いい加減にしろよ……この鳥風情が!」
 だがついにアルミはサクリファイスの最後の機能を解放する。それはオブリビオンマシン搭載の原子力エンジンからおびただしい放射線を浴びせることだ。これにより生物の生命活動は著しく阻害され、あらゆる電子機器は無力化する。
 しかしもちろんパイロットも被爆する為に命を削る危険性もある機能。残り少なくなったレプリカント兵達だけでは危険ではあるが、アルミは容赦なく放射能を浴びせ、青い鳥を吹き飛ばす。その攻撃にさすがにルカもアリステルも距離を取らざるを得ない。
「そうなんだ、すごいね! 依頼者が黒かろうがどうでもよろしい。関係ねぇ、戦いてぇ、オブリビオンぶちのしてぇ」
 しかしそんな漆黒の意志だろうが、危険な放射能だろうが、エドゥアルト・ルーデルの足を止めることにはならない。オブリビオンを絶対倒すという渇望が、彼を戦場へと駆り立てる。
 そしてかの軍人が活動する世界、アポカリプスヘルではそんな放射能など慣れたものであった。
「アポヘルでは放射線とのお付き合いなんて日常茶飯事だぜ!」
 そう言って能力「戦術超鋼拳(センジュツチョウコウケン)」を発動するエドゥアルト。放射能をカットする流体金属生命体で全身を覆い、身体を防護する。
 ただでさえ液体金属は放射能などを減衰する。そして不思議生命体故に、エドゥアルトの不思議な自信がある。
「不思議生命体でござるし中性子線ぐらい防いでくれますぞ! 多分!」
「たぶんって大丈夫なの!?」
 どこからともなくレプリカント兵を保護している夏希のツッコミが響くが、それを肯定するようにエドゥアルトは手際よく動き出す。まず特殊爆弾を足元にばらまいて、再びアンダーフレームを攻撃してサクリファイスを足止めする。
「今更ナニが増えた所で問題ないでござろう! 二度以上は触れるぞ!」
 そしてバランスが崩れたところにアルミが乗っているコックピット目掛けて拳の連打を炸裂させる。衝撃によるダメージはもちろん、その流体金属生命体には生命力をダイレクトに吸収する能力が保持されている。
 もちろんレプリカント兵達の生命力を吸い取った方が早いのはわかるが、エドゥアルトはそれはしなかった。味方の圧力もあったが、コックピットを狙い打ちするのも面倒であったというのが理由ではあるが。
「ええい、離れろ!」
 だがいつまでも乱打を許すサクリファイスではない。ブーストナックルを放ってエドゥアルトを吹き飛ばす。その強烈な拳を受けてダメージはなかったが、代わりに液体金属生命体が剥がされる。
「あっ」
「死ね!」
 間抜けた声を出すエドゥアルトにアルミが極大の放射能を原子力エンジンから放つ。これだけの量を浴びればただではすまない。そう思ったはずだった。
 だが普通であれば放たれる放射能はなぜか外に放たれることはなく、エドゥアルトは被爆することなく着地する。その現象にさすがのアルミも動揺する。
「悪いけど、私の装備は対NBCは万全で、スレイプニルはその周囲まで無害化するのよ…」
 そう、放射能が放たれなかった理由は、ステルス機能によって回り込んだ烏丸・都留のスレイプニルの電磁放射線無害化の能力故のことであった。さらにいつの間にかアサルトユニットがサクリファイスを取り囲むように包囲している状態だ。
 能力「上天の無限刃(インフィニットブレード・オブ・アイテール)」によってアサルトユニットとスレイプニルの能力を底上げした都留は密かに部隊を展開。エドゥアルトの派手な攻撃の隙にその攻撃の準備を完了していた。
「ではいきます。お覚悟を」
 都留自身は後方からの遠隔管理運用しながらも、アサルトユニットからの集中攻撃で関節や損傷個所を狙ってサクリファイスを狙い撃っていく。これにはさすがサクリファイスの装甲も悲鳴を上げ、たまらず射撃を行うアサルトユニットを撃ち落とそうとする。
 その動きに合わせるようにスレイプニルがサクリファイスのレプリカント兵のコックピットに取り付いて、それを機体から無理やり切り取っていく。そう、都留の狙いは最初からそこにあったのだ。
「ここまで僕を追い詰めるとはね……だが、サクリファイス!」
 都留のアサルトユニットの包囲攻撃、さらにスレイプニルのしつこい救出活動。そして放射能を無効化されたことによりエドゥアルトやルカ達が再び突撃してくるのを恐れて、サクリファイスは一転集中のブースト離脱を図る。
 原子力エンジンを使った大量エネルギー放出による戦場離脱。そこまでの突破力を想定しなかったアサルトユニット達は大いに破壊され、サクリファイスの離脱を許してしまう。

「ですが、これで多くのレプリカント兵が救えました」
 都留の言葉は正しかった。この戦いですでに二人のレプリカント兵の救出に成功し、おそらく搭乗しているレプリカント兵はサクリファイスの機体から推測しても1~2人程度であろう。
 それが終われば後はアルミの生命力で危険な戦いをしなくてはならなくなる。そう、命の削り合いは終わりを迎えようとしている。そして夜明けも近い。ミサイル発射まで間に合うか、ギリギリの攻防戦は最終段階に入ろうとしていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

神羅・アマミ
ついにこの世界でも現れおったな妾の映し身!
貴様が何者であろうと、オブリビオンならば滅するのみ!

しかしミサイル爆撃も秒読み段階とあらば、こちらも覚悟を決めて短期決戦に臨まねばなるまい。
かくしてスーパーロボットから放つUCとは『吊込』よ!
見え見えの形で敵を取り囲むように【範囲攻撃】で浮遊機雷型電撃トラップを放ったならば、巨体を誇る鈍重なキャバリアではどちらにせよ己の命を削ってでも無効化能力を放つしかなくなるはず!
先に寿命が尽きるのは妾か?貴様か?
我慢比べとしゃれこもうじゃね~か~!

猟兵をこれだけ苦戦させたレプリカントたちの有能さは証明されたはず。
代表は人道的な処置かつ地位向上に努めてほしいのー。


才堂・紅葉
「あんたの気持ちが分るとは言わないけど。そのやり口がろくでもないのは分るわ」
いい面の皮なのは今を生きるレプリカント達だ

方針
「アホみたいなパワーね……長丁場は無理か」
末端から潰しじっくり攻めるのが定石だが、それでは中の兵が持たない
攻撃を凌ぎつつ、最速で行く為に隙を伺う

「コード・ハイペリア」
パンチを掻い潜って懐に飛び込み、真の姿の【封印を解く】
パンチの勢いを【カウンター】で受け流し、合気投げに斥力を加え、紅蓮に染まる迦楼羅王の力で上空に吹き飛ばし

「絶ッ!!」

追撃の超重力飯綱ドライバーに繋げたい
地面に叩きつけ、そのまま超重力場で動きを封じよう【重力属性攻撃、捕縛、結界術】

「じっとしてろっての!!」


西院鬼・織久
禁忌を犯し力を得た機体、復讐に囚われた過去の亡霊か
その復讐心と怨念は我等が喰らおう
我等が怨念滾らす糧となるがいい

【行動】POW
可能なら敵機と同型か近い機体の性能や欠点の情報を得ておく
常に五感と第六感+野生の勘で状況と敵行動の把握と予測

先制攻撃+ダッシュで接敵、なぎ払い+範囲攻撃で機体を傷付けながら装甲の弱い部分を見切ると同時に怨念の炎(呪詛+生命力吸収)の継続ダメージで装甲を損耗させる

敵UCを武器受け+体術の受け流して乗り上げカウンターで腕関節に串刺し。UCを槍伝いに流し込み傷口をえぐると同時に炉心破壊を狙う
破壊が失敗してもダメージを与えた箇所を正確に狙い二回攻撃+なぎ払いで腕を斬り落とす


アイ・リスパー
「過去に何があったとしても……
現在に復讐していい理由にはなりません!」

かつて、SSWの研究所で実験体として生み出され、禁忌の実験で電脳魔術適性を与えられた自身の過去と重ね……
死んでいった多くの実験体の子供たちを想いつつ、オブリビオンを倒す決意を固めます。

「レプリカントの皆さんを犠牲にはさせません!」

ですが、下手に攻撃して炉心を破壊するわけにもいきません。
ここは遠距離攻撃でオブリビオンだけを正確に射抜きましょう!

パワードスーツの腕に電脳空間から【超電導リニアカタパルト】を実体化。
極低温まで冷却し、質量弾体を撃ち出します!

「質量兵器でコックピットだけを潰せば、誘爆の危険もないはずですっ!」


黒影・兵庫
({要塞蠍}に搭乗したまま怒鳴る)
過去の亡霊が!今の人達には関係ない話だろ!
(「それが理解できないからオブリビオンよ。それにしても核兵器とか何考えて作ったんだか...」と頭の中の教導虫が呆れる)
このままだと、このプラントは廃棄確定です!
『限界突破』レベルまで分厚くし、さらに『環境耐性』を付与した『オーラ防御』壁と
先ほどの戦闘で破壊したドッグを『念動力』で操作し作った即席の壁
この二重の壁で敵を覆って放射線の拡大を抑えつつUC【蠢く霊】で召喚した強襲兵の亡霊の皆さんに動力源からの配線を切断してもらいながら
『ハッキング』を行い無力化を狙います!
(「OK。危なくなったら即撤退よ、黒影?」)
了解です!



 プラント「ロンディウム」中央エリアから、湾岸がある南部エリアまで緊急脱出したアルミ。その機体であるLSキャバリアサクリファイスは悲鳴を上げているように軋む。
 すでに予備パイロットであるレプリカント兵士は2人。この出力ではプラント生産拠点を破壊して自爆ということもできない。だが尽きぬ怨念と憎悪はアルミを動かす。
 そう、ドルトムンド同盟国を困らせるという方法に絞れば、まだ方法はある。プラントをミサイル攻撃で失わせるだけではない。このサクリファイスの原子力エンジンを暴走させて、海を放射能汚染させてしまえばそれが完遂すると思考したからこそ、ここにたどり着いたのだった。
「過去の亡霊が! 今の人達には関係ない話だろ!」
(それが理解できないからオブリビオンよ。それにしても原子力エンジンによる放射能汚染とか何考えて作ったんだか……)
 そんなサクリファイスの海洋汚染を止めようと立ち塞がるのは多脚戦車型キャバリア「要塞蠍」に搭乗した黒影・兵庫だ。響き渡る兵庫の怒声と共に、アルミのあまりの愚行に兵庫の頭の中の教導虫は呆れかえっている。
 だがサクリファイスを止めなければならない。すでに先の戦いで原子力エンジンを稼働させたことにより、搭乗しているレプリカント兵達の放射能汚染度も限界を越えようとしている。
「このままだと、このプラントは廃棄確定です!」
(だからこそ、私達で止めないとね!)
 教導虫であるせんせーの言葉に頷く兵庫。対するサクリファイスも原子力エンジンを暴走させて、夥しい放射能を放ち出す。本来ならばキャバリアであっても制御機器がイカれるほどの放射能である。
 だが兵庫は自身の脳内リミッターを外して限界を超え、環境保護のオーラでサクリファイスの周囲を包み込む。さらに先の戦闘で破壊したドッグの装甲を張り付けるように念動力で動かして即席の壁を造り出して二重の防壁とする。
「この程度で……!」
「抑えきれるとは思っていないですよ! さあ強襲兵の皆さん、死んでからも働いてください!」
 そして兵庫が打つ次の手が能力「蠢く霊(ウゴメクレイ)」発動によって召喚した強襲兵として戦った羽虫の大群だ。二重の壁をすり抜けてサクリファイスへと接近し、鋼鉄をも噛砕する牙でサクリファイスの機体へと潜り込んでいく。
 勿論強烈な放射能によって数十体が吹き飛ぶが、それでも数の暴力で押す兵庫の強襲兵の亡霊。原子力エンジンの配線を狙いかみ砕き進みながら、兵庫は動きを完全に抑え込む為に強襲兵の亡霊虫を介して、ハッキングを行う。
(OK。危なくなったら即撤退よ、黒影?)
「了解です!」
 教導虫の言う通り、限界まではその作業に没頭する兵庫。おかげで原子力エンジンは停止し、放射能汚染が止まる。だが強襲兵の亡霊虫も大半が吹き飛び、ハッキングの為に体内にいる虫も長くは活動できない。

「過去に何があったとしても……現在に復讐していい理由にはなりません!」
「禁忌を犯し力を得た機体、復讐に囚われた過去の亡霊か。その復讐心と怨念は我等が喰らおう」
 そして放射能の放出が止まった同時に、攻撃の機会を伺っていたアイ・リスパーのパワードスーツと西院鬼・織久が突撃する。二人の思惑は違えども、目の前のサクリファイスを倒すという思いは一つだ。
 特にアイはスペースシップワールドの研究所で実験体として生み出され、禁忌の実験で電脳魔術適性を与えられた自身の過去と重ねていた。あの頃の自分、死んでいった多くの実験体の子供たちを、そして犠牲になってきたレプリカント達。
「レプリカントの皆さんを犠牲にはさせません!」
 その想いがアイの心を、身体を突き動かす。元凶たるオブリビオンマシンを倒す為に決意を固め、射撃武器を構えるアイのパワードスーツ。
 下手に炉心を攻撃すれば破壊し放射能が漏れだす危険性も考慮し、狙うはパイロットたるアルミだ。発動するは能力「超伝導リニアカタパルト(マスドライバー)」、パワードスーツの腕に電磁カタパルトを電脳空間から実体化する。
「電脳空間からリニアカタパルト展開完了。超伝導磁石の絶対零度への冷却確認……質量弾体を射出します!」
 そして放たれるは極低温まで冷却した質量弾体だ。それがアルミのコックピット近くに炸裂し、重装甲の装甲すら打ち破って強烈な衝撃と共に室内が歪み、身体が押しつぶされるアルミ。
 あのサクリファイスの装甲を破壊するほどの強烈な弾頭。さらに超低温故に原子力エンジンに対する影響は少なく済む。
「質量兵器でコックピットだけを潰せば、誘爆の危険もないはずですっ!」
「いい攻撃です。おかげで近づける隙ができました」
 そう言って織久が赤黒い槍「百貌」を携え、サクリファイスの機体の間合いに入っていく。すでに猟兵達の戦いを観察していた織久はそのサクリファイスの行動パターンは頭に入っている。
 綿密な情報収集と己の感覚を研ぎ澄まし、一撃で己を砕くサクリファイスのブーストナックルに挑む織久。瞬間の見切りによって、ギリギリのところで拳を避ける。頬の皮膚は避け、血が噴き出ようとも構うことはない。
「我等が怨念滾らす糧となるがいい」
 そしてブーストナックルを振るったことによる伸び切った腕の関節部に怨念の炎を纏わせる。その炎が装甲が脆い関節部を焼き切っていくのを確認し、装甲の損耗を確認する織久。
 それに構わず織久を粉砕するブーストナックルを放つサクリファイス。それを真正面から武器で受けて止めるが、身体の骨が何本か粉砕し、肉体から血が噴き出る。だが織久は獰猛に笑う。
「……何人たりとも死の影より逃れる事能わず」
 ブーストナックルの衝撃に耐えきった織久は拳を地面に受け流し、そのまま腕へと乗り上げる。そして炎で脆くなった関節部を百貌で串刺しにする。そこから流し込むは能力「影面(カゲツラ)」の黒い影。
 その影は容赦なくサクリファイスの機体内部へと侵食し、連鎖爆発を起こす。織久の身体を粉砕した腕は、黒き影によって跡形もなく爆発四散する。
「これで、全部ですね」
 そして繋がった影の腕が爆発を繰り返しながら、レプリカント兵のコックピットを破壊し、瀕死のレプリカント兵二人を救出する。これが最後のサクリファイスに取り込まれたレプリカント兵であった。
 逃がさないとばかりにサクリファイスが残った腕を伸ばし織久を捕まえようとするが、アイが再び電磁カタパルトの質量弾を放つことでサクリファイスの腕を叩き返す。その隙に織久は二人を抱えて射程圏外へと離脱する。

「あんたの気持ちが分るとは言わないけど。そのやり口がろくでもないのは分るわ」
 織久の代わりとばかりに才堂・紅葉のサイキックキャバリア「迦楼羅王」が立ち塞がる。アルミの執念、怨念は散々に見た。だが今を生きるレプリカント達にとって迷惑な存在となるならば排除しなければならない。
「邪魔を、するなあああああああああ!」
 兵庫に原子力エンジンを制限され、アイにコックピットを撃ち抜かれ、織久に片腕を粉砕されてもなお、サクリファイスの力は衰えることはない。まるで怨念を力に、憎悪を生命に変えているかのようにアルミに呼応するオブリビオンマシン。
 片腕のブーストナックルを両手で受けながら、迦楼羅王が逆に吹き飛ばそうな衝撃を受けて紅葉は驚嘆する。普通ならば末端から潰しじっくり攻めるのが定石だが、紅葉自身すら危ういかもしれない。
「アホみたいなパワーね……長丁場は無理か」
 パワーで劣るならば、その先を行く速度で上回る他ない。そう判断した紅葉は渾身のブーストナックルを避けることに集中する。
 喰らえば粉砕、無慈悲なるパワーアタック。それでも紅葉には恐怖も焦りもなく、ただ迫る鉄拳を掻い潜り、懐へと入り込む。
「コード・ハイペリア」
 コックピットで真の姿の封印を解き、赤い髪へと変化した紅葉。発動するは能力「ハイペリア重殺術・裏天殺(リテンサツ)」、その必殺の拳を勢いのまま受け流しながら合気投げに斥力を加える。
 そして真の姿に呼応した紅蓮に染まる迦楼羅王の力で上空に吹き飛ばす。そこで終わらず、空中へと飛翔しサクリファイスを掴んで、そのまま落下しながら超重力飯綱ドライバーを炸裂させる。
「絶ッ!!」
 轟音と共にサクリファイスが地面へと叩きつけられる。迦楼羅王の体重と超重力による破壊だ。残るバーストナックルの腕もアンダーフレームも滅茶苦茶に破壊され、もはや身動きを取ることすらできない。
 それでももがいて超重力場から脱しようとするサクリファイス。それを抑えつけようと抑え込む紅葉の迦楼羅王。だがサクリファイスの耐久力はもはや限界であり、アルミの身体もまた生命力が尽きようとしていた。
「じっとしてろっての!!」
「もはやここまで……だが一人では死なない。貴様等も道連れだ!」
 そう言ってアルミは最後の力を使って原子力エンジンを暴走させる方向へと舵を切る。さすがの兵庫も暴走を抑え込むまではいかずに、放射能が溢れ出そうとする。
 だが最後の真打は華麗に登場する。スーパーロボットに搭乗した神羅・アマミが紅葉に下がるように指示をして、猛然とサクリファイスに突っ込んでいく。
「ついにこの世界でも現れおったな妾の映し身! 貴様が何者であろうと、オブリビオンならば滅するのみ!」
 だが夜明けは間近。すでにミサイル発射も秒読み段階であり、サクリファイスの原子力エンジンも暴走寸前。ならばいよいよアマミも覚悟を決めて、短期決戦を挑む他ない。
「盛者必衰、油断大敵! 己の力に自惚れて、迂闊な歩を進めたその一寸先こそが闇! 呪縛されし五体に後悔の二文字も刻め!」
 かくして放たれるたるは能力「吊込(ツリコミ)」発動による次元転送装置から呼び出された浮遊機雷型電撃トラップだ。もはや動けないサクリファイスを囲むように設置し、強烈な電撃をダイレクトに叩き込んでいく。
 サクリファイスの回線を破壊するのは勿論、コックピットにいるアルミの身体も焼くほどの電撃が迸る。だが彼女も負けじと放射能を放出し、アマミと電撃トラップをもろとも葬り去ろうとする。
「ああああああああああああああああああ! 死ねええええええええッッ!」
「先に寿命が尽きるのは妾か?貴様か? 我慢比べとしゃれこもうじゃね~か~!」
 まさしくそれは宿敵同士が相対した結果であったのか。究極の短期決戦の耐久戦となった。片や電撃で相手を滅ぼしつくそうと電撃トラップを次々と叩き込み、片や放射能で相手を滅ぼそうと原子力エンジンを暴走させる。
 それは決着がつくのかと思われた。だがすでに消耗していたアルミとサクリファイス、その差が最後の最後になって明暗を分けた。サクリファイスが轟音と共に各所が爆裂し、その巨体がついに地面へと沈んだのだった。
「か……はっ……」
 そして撃沈したオブリビオンマシンから這い出てきたアルミもまた寿命と生命力を使いつくし、虫の息であった。もはやサクリファイスも破壊され、万事休す。
 だがそれでもアマミはスーパーロボットから降り立って、放射能に汚染された身体に触れ、その髪を撫でる。そして真剣な表情で言い放った。
「もう十分じゃ。後は任せて眠れ」
 自身を上回ったアマミの言葉。そして猟兵達の力を実感し、その憎悪と怨念が霧散していくのを感じる。それこそを待っていたのかもしれない。そう思いながら、アルミは骸の海へと還っていった。
 その安らかな死に顔を見て、アマミはもう二度と会うことはないと確信する。そして後を託されたならばやるべきことは決まっている。
「猟兵をこれだけ苦戦させたレプリカントたちの有能さは証明されたはず。代表は人道的な処置かつ地位向上に努めてほしいのー」


 こうしてプラント「ロンディウム」におけるレプリカント達の叛乱は速やかに、ミサイル発射の24時間のタイムリミットギリギリに解決を迎えることになった。
 幸いだったのが叛乱を起こしたレプリカント達も首謀者のアルミによって半ば催眠状態であったこと。そして猟兵達が示したレプリカント兵達の実力を解決した本人達がアピールすることで穏便なる解決を願った。
 ドルトムンド同盟国側もこの叛乱自体が露見することを嫌ったので、レプリカント兵達に対するお咎めもなしとなり、さらにプラント側の管理体制も見直されることとなる。結果的にレプリカント達の環境は大きく変わることになったのだ。
 このことは叛乱首謀者のアルミにとって幸いだったのかはわからない。だが己の現身であるアルミが、その道で散っていたことで報いた結果であるとアマミは空を眺めながら、任務成功の盃を飲み干す。勿論未成年ではないのでお酒ではあるが、共に戦った猟兵達との祝いの席はとても楽しかったと言う。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月24日
宿敵 『蒼き光を秘めし古の巨神を駆る狩人・アルミ』 を撃破!


挿絵イラスト