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不在招待スネイル・ネイム

作者：にゃあら

●其処のカタツムリは仕事してくれ
　つまりジョブジョブ動けって言う事さ。それが終わればきっかりと砂糖を『二杯』入れられる。ずるい。ずるいぞ。そのアリス肉を一番美味く・上手く喰えるのは俺様だ。いいやボクだ。残念ながら我輩だね。まったく騒がしいジョブレスどもだね。こんなんじゃカラスが机に似ている理由もわからない。そんなに自分が一番だって言うならドードー鳥の真似事でもしたら如何かい？　乾かなくても先に『お客人』を招待した鳥は本物だよ――一世紀先取りした服装だって今現在では旧いものだよ。なんたって過去（オブリビオン）だからね！　おめでたい日に万歳だ。この世で最も美しいカタツムリは誰だろうか。

　――アリスを掴まえる俺様・私・我輩に決まってる！
　――さあ。逃げるんだアリス。招待状を忘れるなんて！

●グリモアベース
「はい！　はいはいはい！！！　隣・人（🌈・f13161）ちゃんですよ！！！　アリスラビリンスで『アリスをお茶会に招待する』為、コーカス・レースが再開されるようですね。前回より荒っぽい様子ですが、まあじゃぶじゃぶの仕業なので仕方ありません！！！」
　メイド服を取っ払って目玉塗れの布を巻きつけた『グリモア猟兵』がまわりを駆ける。乾かす為だと微笑んでみせたが、濡れてもいないし戻してもいない。
「まあ先ずはアリス。少女を救い出しましょう。なんでも追いかけっこだから『ぐるぐるまわる』世界になったそうです。はい。お察しのお方は嫌な顔しない！　めまいにぶっ倒れないよう色々考えてくださいね。諦めるのも手ですが！！！」
　めっさ笑顔なのは気の所為だ。ぺらりとマザーグースを捲って指した。
「そんでジャブジャブ鳥に気を付けたら狂ったお茶会の開幕です。きっと帽子屋が歓迎してくれるでしょう。中てられる前に殺してください。それか呑んでしまいましょう――では。今回も宜しくお願い致します！！！」
　グリモアが輝いて。

第1章 冒険 『回り続ける世界』

POW   :    回転に逆らって進む SPD   :    回転を有効活用して進む WIZ   :    回転しないように工夫して進む 👑7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

　カタツムリさん。カタツムリさん。どうして働かないのですか。それは君が中身までぐるぐるされているからさ――ジャブシャブ鳥のレースに巻き込まれ、世界は終われない渦に囚われている。てくてくどたどた歩く事も走る事も出来ない中心で、きっと私は余計なものも必要なものも七色かけちゃうのだ――招待状は受け取った筈だよ。失くしてなんかいないのに……おや。可哀想に。席に座らないなんて失礼だね！


　二度としないと吐き散らしたのは、鳥頭故の『ぽかん』に違いない。ぐらりと傾斜した世界観が平衡感覚に不快を訴えている。紅色（ルビー）の破裂が脳内に溢れて『スネイル』粘ついてアリスを引っ張った――ヒュー！　ひゅるりと舞い降りるようにスミンテウス・マウスドール（だれかが視てる夢・f25171）は着地しなかった。何故かって地面はコーカスの最中でぐるぐるクルクル騒々しいのだ。おんなじ展開にてんてこ眩いとは今回の誰かさんも頭がわるいらしい。そうとも大回転、普通だと想えば間違いじゃない筈だ――問い掛け訊ね掛け欠け崩れた角砂糖――うるさいな。違うも正しいも勝手気儘なスナークだ。つまりはそういうこそさ。無貌の幼げは泥臭かった。紅茶の出し過ぎには用心しよう。
　ちょいと浮遊だティーカップ。此処が遊園地だったら楽しかったのに？　いやいやお約束的に地獄を巡るのはアリスの方だ。彼方への片道切符はカトラリー。かこぉぉぉん……ベースボールは自分の速度（ペース）で出来やしない。打ち方上手いね。ほら。もうお隣にぷっかりと脳内朦躁（ハッピー）。
　目は回ってない？　このやりとりも何度『目』だろうか。デフォルメじみた頭部じゃないから回っているとも。酔ってる？　宵の銭も持たないなんて勿体ない。其方に引っ張り込めばネズミ同士だ。そんなにぐるぐる回ってるとバターになっちゃうよ。誰が這い酔る混迷だ。ならない？　じゃあお茶になろっか珈琲豆はないの？
　愉快な仲間は君のため。溜め込まれた胃液にレモン水だ。アリスはこっちのカップに乗ってね……ああ。なんだって君は頭から飛び込んだ……ボールと説くには断面が鮮やか……プレーボール！　安全圏は天空だ。

　網（ネット）にぶつかって沸騰しそうだ。
　――しつれいな。丁度いい温度だぜ、ユー。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　どっばぁ――じゃぶじゃぶと注ぎ混まれた糖類は『帽子屋』の言の葉を越えていた。ばくばくと菓子を喰らう大口が舌（せかい）を掻き廻して大笑いしている。よくわからないことがよくわかる。代わる代わるお祝いされたアン・ハッピーが誕生日を無碍に『成して』往く――狂気とは調味料だと播州・クロリア（リアを充足せし者・f23522）は飲み込んだ。度が過ぎれば吐き気を催し、くらんだ星辰（シナプス）は不可思議に染まって終う。仕舞い方を忘れた連中なのだ――失礼、表現がダラキュでした。堕落に如何やったら『勝てる』と謂うのか。彼方側のティーカップが打たれている。大渦巻き――！　
　ポォポォ啼いている国が『迷々』決め付けられオマエをカキ抱いた。痒い皮でも在るのだろうか。痒い脇腹でも在るのだろうか。滅埒（めつれつ）達して魅せれば『足開き』戸締りを怠ったのはオウガの所為（ミス）に違いない――両手がなぞる太腿（にく）は輪郭らしく、不定の起き上がりは『旋律』を孕んだ。
　ダンス。だんだんと騒がしい傲慢（じゃぶじゃぶ）に中てられたのか、冷やす為にくるくる扇風機の真似事だ。そのカタツムリが纏ったのは紅焔じゃないのか。何者かの台詞は無視して『手を取る』――連れて行きましょう。

　そうだ、あなたもDoDo（ダンス）しませんか？
　――足を踏みそうよ。席に座っていないなら、問題ないだろう。
　フラりと倒れ込んだ、巻貝（スネイル）に逆渦巻き！

成功 🔵​🔵​🔴​

　だらり・だらり・だらだらと動く事を辞めたカタツムリが『厭々』と訴えている。幾数も重ねてきた経験が『押さえ込む』前の気分の悪さを引き寄せていた。たらりと垂れた冷汗が蒼色を想い、混々と黒影・兵庫（不惑の尖兵・f17150）を捕縛して嗤う。ぐるぐる・ぐるぐる・巣窟を弄る回転が『視』を侵して往く――が。アリスを救出しないと。こみ上がる『もの』を嚥下して見据え、酢を思わせる黄色が園――に降りる事を『自分』が許さない。ああ。働くって辛い事なのよねぇ……むんずりと撫でられる言葉（かんかく）がモヨオシを拭って笑む。終わったら慰めてあげよう。
　ありがとうございます！　ぶんぶんと首を縦に振ったって『戻ってくる』気配はない。失くして気を巡らせれば何処に『惨事』が在ると謂う。賛辞を貰う為ならば百人力。いいや・いいや。千人力だ。教導虫（せんせー）の双眸（め）を凝視するように。やる気が回復したようで何より、でどーする？　触覚が揺れている。
　おかしな世界に眩暈（ゲンウン）の垂れ流しだ。流されるよりも乗っかる。乗せられるよりも委ねれば好い。イカレタお茶会に錯視状（しょうたいじょう）だ。そうとも考えるよりも身体を動かせ。『ダンス』がいいですね！　情熱的な！
　第六感を頼りに右へ左へ下へ上へ、斜めにグルンと足を運べば『きっと』アリスの真ん前だ。さあ。さあ。つれていきましょう――それはいいけど黒影。ダンスは得意なの？　招き入れた旋律（リズム）は理解している。

　この世界よりはカッコいいのだ。
　――脳内舞台（ダンス・ステージ）で極めろ。
　あちらだ。こちらだ。ピルエット！

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 集団戦 『ジャブジャブ鳥』

POW   :    My father he died 【殺戮の狂鳥モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。 SPD   :    Who Killed Cock Robin 【狂気に満ちた鳴き声】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。 WIZ   :    My mother has killed me 【鉤爪】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

　だからジャブジャブ働けと言ったんだ。え？　ジョブジョブだったかそんな『あそび』は如何でも好い。競争出来なかった鳥の群れは狂騒に塗れ、鳴き声発して『ういろう』美味い。上手くもない絶叫、耳を塞ぐなんて勿体ないだろう――回転は滅裂に『コーカス・レース』にも成りはしない。そりゃあ彼等は濡れてもいないのだ！　おや。シュレディンガーの大おつむを願ったって意味はないね。

　――そら！　逃げろ逃げろ！
　アリスは今日も明日も一年前もグロッキーなのだから！


　逃げるも賭けるも八卦次第だ。ああ。誰が殺したコマドリを。誰が殺したクックロビン。世界が狭まれば狭まるほどにぐるぐる笑って、また会ったね合言葉はなんでもない日万歳！　罪と罰を問い掛けても傲慢なジャブジャブは止まらない。止める事が出来るのはドブネズミのティーポットさ！　そんなヒュウゴウと騒がしい目眩に「お前らそれが能じゃないのかよ！」疑問符を叩き付けたって垂れ下がるのは鳴き声さ。さあさぁ悪質な問答（スフィンクス）を始めよう――上半身が人間だなんてふざけているのか？　飛び込む頃には最悪かねぇ――数宮・多喜（撃走サイキックライダー・f03004）！　今日のお薬は脳味噌に直に届いているかい！　狂気に慣れる兆しは門出と等しい。
　だから狂気のお裾分け。君達に裾はないクセに。しっかり貰ってくれるだろう？　そんなにガッツクな靴下が剥がれてしまう。美しい真っ白が踊り続けて、まあ、傲慢ね！　無差別な戯れに『そっくりそのまま』オマエの修羅道をお返しだ。お隣の誰かさんはひどく賢いのだ『カンニング』――マイクとアンプとスピーカー！　お前、もしや補聴器が必要だとは宣わないよな。耳の奥塞ぎきって爆音（業々）。
　待ちぼうけ。待ち惚け。狂気の嵐が衝突し遭って気圧が如く頭蓋をシメる。性根が減るか鳥が落ちるか、カタツムリが罅入るか。先に至るのはどっちかねぇ？

　コマドリが七色だなんて誰が決めた？
　――モザイクの代わりさ、スプラッタ！！！

成功 🔵​🔵​🔴​

　天を衝くよりも地に足を浸ける方が難しい。誰が殺したクックロビン。誰に殺された正気の悪魔（サタン）。さあさあおぞましくも大暴走だ。ジャブジャブ働けないクセにジョブジョブ動き始めた七色競争（狂騒）――ついていけない――ふわりと漏れた言の葉はダラキュにも貴様自身の本音で在ったのか。おっと。何と後ろ向きな発言。発現した旋律も一歩引きそうな『酷々』時計だ。訂正します、ついていくには骨が折れる。庭に二羽の鶏などと洒落た事を囀るべきか――兎角甲殻諸共に『みなごろし』万歳！
　がぁがぁやかましい『我』蝶どもだ。殺意と称される『自己満足』を滴らせ、爛れるような個々を晒して嗤う。あふれた。こぼれた。何が望まれた？　肩幅ひらきの太腿（あし）なぞり、上体を起こせば如何なる状態だと謂うべきだ。鎮まる術を知れない『紅々』の味わい。高めんと鳴り響く己（リズム）――貴女のおうちはどこですか？　ああ。言の葉理解する脳もないのか。このがらんどうデッカチ！
　あっちへふらふら。こっちへふらふら。カタツムリはツノを出さない。目玉の位置を足下だと真剣に説くのか。ちょっとはじっとできませんか？　それが為せれば『コーカス・レース』は不要だろう。蟲の腕がぎぃぎぃ引いている。

　弾くなんて言わないだろうね！
　――誰が如何見たって調理道具じゃないの！

　あしがなければ。おはなしきいてくれますか。
　歯応え凄まじい串焼きだ『虚（こ）』と！
　錆っぽい味わいは気にしないでね。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　生まれた時からの損傷なのか。生まれた後からの融解なのか。誘拐されそうな少女（アリス）を藤堂・こずゑ（一閃・f23510）は黒（カタメ）で観察した。踊るように、抜身の刃が如く『やわらかな』誰かさんを抱（か）き去ると『騒々しい』ジャブジャブを睨み付けた――そこに手羽先はないよお嬢ちゃん。なんたって僕等は肉食獣なんだから――滅裂な台詞が吐き散らかされた瞬間、ふらりと艶やかが除かれた。
　これを覗き行為だと『鳥』は暴々（ボウボウ）言ずるが、啼き叫ぶよりも泣き裂けるべきだ。ちらりと暴かれた秘め石（意志）の色は如何なんだ――鴉と机が似ているように、目玉は愛情と同じなのだ――変なこと言わないでよ。ああ。視界が眩（ぶ）れて往く――認識した頭部と胴体、その遠近感は最初から最後まで狂（イカ）れていた。
　護る為の刃か殺す為の魂（タマ）か。妖し気に閃いた『線』が咽喉（ジャブジャブ）どもを狩り取った。出したくなくても出す他にない、怠惰な奴等にはお似合いの末路――宵に咲く桜にふれたのか。ひどく千鳥足ね。流々忘れてはいけないよ！

　――お大事（dizzy）に！
　渇く間もなく満腹じゃないか！

成功 🔵​🔵​🔴​

　遊園地（テーマパーク）の前で足踏みするだなんて馬鹿げているのだ。がぁがぁ道外（ガーター）を歩んでも『楽しさ』を掴めるとは思えない。内臓爽やかに維持するならば『アリス』の血肉（ジュース）が最高だろう？　問いを投げられた鞍馬田・珠沙子（SUTEGORO☆ONMYOJI・f26157）は如何返す？　よくわからないが「殴れば何とかなる」類だ。だらりと垂れ下がった傲慢（脂肪）の胸やけは素晴らしいだろう、埒外（イェーガー）！　ノリ好くキリ良く戯れてくれよ、クレヨンじみた落書きさ！
　アリスの肉を食むのは僕・我・私・我輩だ――ジョブジョブジャブジャブ『絡まった』鉤爪。どこかの道徳的な爪垢を飲ませたいね――走り出した『自分勝手』が切り刻んだのは『ナン』だった？　霊符（かみ）散り々々に封じられた一世紀（ファッション・センス）。人を呪わば穴二つ。鳥を焼きたきゃ串刺しだろう。

　――しかし寿命は削らない。
　――握り締めた大炎上は大好物だろう？

　破――ァっと砕き潰せばミート・ボールの出来上がり。
　紅茶のお友達に虹色は如何だべ？　イカスっしょ。
　誰がイカの丸焼きだ！！！

成功 🔵​🔵​🔴​

　ふざけているのか。負避けているのか。不完全な『肉体（がいけん）』が外面（モザイク）装ってジャム啜っている。そんな紅茶の飲み方では『失礼』極まって秀逸だろう。それらしさを望んでも『それ』が解せねばナンセンスだ。ああ。やけっぱちな鳥め。色とりどりな焼け『ない』鶏め――転（こけ）る為に足を使わないなんて、醜く賢い脳味噌（ティーパック）だろうか。でもいい鉤爪。鼻の頭に拳（ジャブ）でも打つのか、とてもいい――か弱いネズミも壁の中のネズミもチョロチョロ逃れる事しか出来ない。え？　魔鍵（キー）ポイントで受け止める方法。頭の内も足の下も思い重い。何せ『スナーク』はスナック感覚で現れるのだ。狩られる寸前のアリス！
　いい働きぶりだけどね。いい強欲（グリード）ぶりだけどね。もうちょっとドードーを見習ったホゥホゥがいい堂々めぐりだ。その眼球（アイ）をスプーンで抉々（ぐりぐり）してやる――串刺し！　さあさあ。よく見て。そのぐりんとしたおめめ！
　ぐるぐる回れ！　空（そら）廻れ！　それじゃあいつまでたっても乾かないよ。さっきバカな事言わなかったかい？　ぜぇはぁ休むなんて鳶（とん）でもないよ――ジョブジョブ鳥め。仕事をしろ――こんなヒドイ『目』に遭うだなんて！！！
　ところで仕事って何？　無い有る騒々しいのが貴様等のお勤めだ、このお務め品に紛れ込んだ発狂者（はっちゅうしゃ）め――それは喰えるのか、わからない？　でも大丈夫。骨は拾って床下に埋めてあげるからね。

　から揚げはヤメテ！！？

成功 🔵​🔵​🔴​

第3章 ボス戦 『ピーター・ハッタ』

POW   :    「おめでたい日 万歳！」 【飲んでいる紅茶】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【帽子を殺戮捕食態】に変化させ、殺傷力を増す。 SPD   :    「砂糖は2杯だ ありがとう！」 【紅茶】を給仕している間、戦場にいる紅茶を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。 WIZ   :    「なぜカラスは机に似ているのか？」 自身が【疑問】を感じると、レベル×1体の【ティーセット】が召喚される。ティーセットは疑問を与えた対象を追跡し、攻撃する。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

　アリス！
　ああ。アリス！
　かわいらしい。憐れな哀れなアリス！
　――成程！　から揚げとは良いセンスだね、君！
　砂糖は二杯でカラスが机に似ているなら、そりゃあアリスはコロモたっぷりな揚げ物だね！　これは招待所がなくても「失礼じゃない」！
　ところで蝉の素揚げに祝福が足りないのは本当かい？

　――残念だよ。万歳するにも腕が足りないんだね！

　さあ。踊れ。回れ廻れ世界よ舞われ。
　三半規管（カタツムリ）ってのは融け易い、ストンと解る事だ。
　帽子はきっと回転性に悩んでいる。


　何がどうして『こう』成ったのか。為すが儘に紅色を啜れば『座りもの』物々しさの欠片もない戦場（ラビリンス）で乾杯だ。そんなにも音を立てれば『器』も壊れてしまいましょう。終いの無いお茶会（ティーパーティー）が始まってから幾時間が経過した？　そんな戯れに脳を傾けながら朧百合・祈來璃（ある古神の神使・f28847）は問い掛けた。そりゃ駆けるには糖分が必要だからね。角々しなくても二杯だと決まっているのさありがとう――ちろりと視えた舌先は白から熱へと変貌している――いつまでクレイジーに陥っているのかって？　勿論暮れたって何も変わらないさ！　さわがしい帽子がハッと我を思い出しても、この世界の法度に歪は赦されない。そらお嬢さん、はぁはぁ溜息つかないで何番煎じを受け入れてくれ――もうお腹がたっぷんたっぷん！
　楽しめないので在ればテーブル・クロスの叛逆だ。色んな茶葉（しゅるい）が混ざり遭って結局、神器の中身は満たされないのか。そんなにも蛇の目を回したら立っていられないじゃないか――無限に複製された『物品』が妖し気に『アリス』を守っている――ああ。こらこら。其処のふざけた頭部にちょっかい出すんじゃないよ。

　――頭の中まで水浸しだ。
　誰だいカタツムリに邪悪を与えた奴！
　――あの御方はお片付けが苦手だったのかい？
　藪をつついて蛇が出るなんて、言葉通りで正しさない。

成功 🔵​🔵​🔴​

　脳味噌にまで届いたお薬！　代償は如何に！　代償は如何に！　おめでたい日に両腕を投げ出し、万歳証明してアリスへの招待状だ。滅裂な言葉に意味（くすり）とも来ないだって君達は堅物だね。だったらお陀仏『帽子』のてんてこ舞いだ。天を裂いたり地を薙いだりして、ああ、手元が狂ってアリスの足に当たってしまった大丈夫かい？　嫌。厭。来ないで。来ないで来るなこの狂人このふれものこのしれ者……！　這い蹲ったカタツムリを守るのは誰なんだい？　ああ。君か！　グンヒルド・メリーン（たけのこ医者・f12254）！　人命最優先だと叫ぶのならば見事アリスを捌くんだね！
　これは私なりの戦いだ。その一注ぎ込んで痛み止め、成程あの錯乱は『どろ』で治めるのか。思考にも地の文にも入り込むんじゃない『忌々しい』マッドネスめ……縛りつけた傷口は歩けないほどの『深さ』ではない。そんなにも蟾蜍を孵化したいのかい？　騒がしい奴だね。法螺吹いて踊り狂っていれば好いのだ――吃驚仰天だなんて愉快な事を記すね……あふれ出した毒物が『鬼』の臓腑を侵している。

　呪いと祝いはなぜ似ているのか？
　――人間の所為に違いないだろう。

　赤色の眼球が舐られている。
　髪に滴った涎が魂を狙っている。
　痒い程度だ――貴様は『想じて』壊れない。

成功 🔵​🔵​🔴​

　強者の匂い――否。酷い狂者の臭いだ。道を外れて戻る事もしない、ただの痴れた『化け物』の気配だ。馥郁（におい）極まった紅茶も砂糖（おぶつ）で台無し、先程の『追いかけっこ』は最悪の所業で在った。生かしてはおけない。活かす法も要らない。忌むべき『敵』を『物』として認識し、価値のない『帽子』を見定める――鞍馬・景正（言ヲ成ス・f02972）は畢竟、過去（オブリビオン）を滅ぼす他にないのだ。大きな口を開けた帽子（モンスター）がげらげらと貴様を嘲笑している。臆するな。命を惜しむな『殺せない』――是の剣は――何が為に揮うと謂うのだ。誰が為に揮えと呼ぶのだ。正々堂々真っ向から、そのふれた道化師（ピエロ）を斬り棄てるのみ。
　単純故に重い、鬼の『おもい』を乗せた一振りが『くう』を裂き、世界を歪ませる。発生した断層に『残された』帽子と脳天が不愉快にもくらくら笑い飛沫（しぶく）――埒外の怪力で引き離された「万歳」がぐちゃりとテーブルに落ちていった。

　――千切られた何方が『私』なんだい？
　――教えてほしいね、角二本。
　スコッチ・ウイスキーは要らないのか。

　悪酔いはごめんだ。安酒（貴様）。

成功 🔵​🔵​🔴​

　やあ。君はどんな世界で回りたいのかい。画面内部の明滅が脳内を刺激するかの如く、紫色ではない真面な紅茶が巡っていた。アリスの朦朧を無碍に扱い、さあ熱々中身を胃袋に入れ込んで幸せだ。皺の寄った額なんて面白くないだろう。ええ？　何だって「ぐるぐるは嫌いなんだよ」？　終わらない祝日に可哀想な事を告げないでほしいね――それも『終わり』です。そもそも終幕の為のブージャムがいないじゃないか。おめでたい日万歳！！！　声が重なったと同時に脳内（巣）の脈動が膨らんでいた。あとちょっと頑張ろうね――教導虫（せんせー）の応援が『楽しさ』へと塗り替えてくれるのか。はい！　祝い事にも呪い事にも飾り付けが不可欠だ。
　砂糖は二杯だ、もしや塩と間違えるなんて失礼な事……見た。見つめていた。素敵なステーキな光の嵐のど真ん中。航跡煌めいて一瞬、あたたかな風がティーパックに詰め放題されている。どうして『ぐるぐる』慌てているんだ、頭蓋に繋がった悪い々い帽子（ハット）！　しるるしるると全部を奪われ、ああ、困った。

　ウルトラハッピーな世界観が私を包み込んでいたね！
　訪れるのです、あなたにわたし！

　からっぽの頭の中身は『タンパク不在』と叩かれている。アンチ・ヒールの構え方を『猟兵』は知っていたのだ。間髪入れずに完封しちゃってください厭々して昂して大笑い目クラまし――大丈夫？　大丈夫です、わかりません！

　――カタツムリは融かして食べようね！

大成功 🔵​🔵​🔵​

　しまい仕舞い終いだなんて滑稽なおはなし、お茶会は宴会の姉妹だと何度言えばわかるんだい猟兵（イェーガー）。もう机も椅子もひっくり返ってモザイクの羅列？　失礼な蟲どもにはシュレディンガーの口腔が相応しいに違いないさ。お詫びに一曲舞いましょう――ああもう。眩う舞うイカレているったらありゃしない！　アリスの歓声がテーブル・マナーをぶち壊して数秒、斜めの道で直立するなんてどんな三半規管（カタツムリ）だ君は――なぜカラスの死体は壊れた机に似ているのか？　ティーセットの暴走（かけだし）がダンス・ダンスに釣られている。
　吊られた南瓜はトリックとトリートを招いていた。閉ざした目玉に注がれそうな熱湯カーニバル。おっとカニバリズムに陥らないとは限らないとも。シンシン心底つめたい女（モンスター）だね、ダラキュとリアの混合体（オマエ）――抱き締めた白銀（リズム）が吐瀉物の上で歌っている――くうくう。くるくるわちゃわちゃ滅茶苦茶。茶柱をへし折って『意識』向け、剥ぎ取られた皮膚は何色だ？

　――お休みの時間が来たようです。
　――様子見のコーカスレースも楽しめないのか。

　ああ！　なんて事だ！　紅茶が冷めてしまった。今度は覚めろと『もてなし』に表無し――ぼんやりとしたキリギリスに弦楽器を渡しちゃいけないね。どろどろと蛹の中身が寄生されてくる――刈り取りに埋まったハチノコ。

　認識したのは「私」の触覚（ぼうし）だったのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

　おやおや。こんな場所にヤマネが這うなんてホウホウ楽しそうだね。まわりに何かを疑われたって回り続ければ見た事もない景色だとも。イカレた頭は治らないらしい。もしや直せない機械仕掛けが『人体』に在るとでも甚大な被害だと思わないかなアリス！　つける薬もないね。もしや寝巻のままでお茶会を始めるのか、この知り出した鼠――壁の中身は誰が如何見たって刑期（ケーキ）の長い話だ。この嫌な帽子。ぐるぐる渦描いて飛び込んだ殺戮捕食（じょおうさま）、剣（タガー）でも喰って咎を洗うのは如何だろうね。堂々巡り合わせて『ちまなこ』乾いた。初めてじゃないかな渇いたのは！　お茶会には何が必要だろう。素敵なティーセットと美味しいお茶菓子が必要さ。さらさらと融かした甘い甘い、アリス諸共糖尿病（ホームシック）患うなんて莫迦げている！
　本日のお茶菓子は「ピーター」。発射されたカトラリーは足元を掬うだろう？　なんてひどい！　アリスよりもビスケットとジャムを優先するのだね。崩された『場』は何者が視認してもスポンジだ。生クリームの魔物にブージャムをキメよう！　悪い頭がティーポットに突っ込まれた！　つるりと滑ったのは蛞蝓の所為！

　――間違って器官に流れた、石型のチョコレート。
　――回転おわり。

　全部々々グルグルしていたのは「ユー」だったね。つける薬を誤飲（のむ）なんて間違っている。毒使いの真っ赤が悪化の落下を伝えている、だから原因は鼠（ラット）――たくさん。たくさん。もてなしを注ごう。お隣のアリスも一緒に如何だ。巨大（ティーセット）を特々揺さぶってやる。あばよ、気狂い。抜け出せないのはユーだけだぜ。お茶会終わり――とってもとっても失礼だね！

　終わりだと言った筈だぜ、置き去りだ。
　――メニエールの沈黙。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2020年10月25日 宿敵 『ピーター・ハッタ』 を撃破！