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自称縁結びの神様の恋愛攻略法

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●物理でくっつける
 バレンタインに合わせてチョコレート作りの材料や道具を探す女の子。
 バレンタイン前に何とかポイントを稼ごうと良い顔を振りまく男の子。
 活気溢れる平和なキマイラフューチャーの一角。

「こういう時こそ、『縁結びの神様』の出番だよね」
 浮ついた雰囲気の中、巫女っぽい服を纏った少女……自称『縁結びの神様』が呟く。
「何かあの二人、良い雰囲気っぽい! よーし、結びつけちゃおっ」
 適当にその辺にいた男女を運命の赤い糸で縛りつける(物理)。
 少女は満足げに微笑みながら、次の獲物を探す。
「あっちの二人には恋の炎灯しちゃえ!」
 その辺にいた男と女が、恋の炎で熱く燃え上がる(物理)。
 あっ、咄嗟の機転で消火器こんこんしたイケメンキマイラによって消し止められた。
 女の子が熱い眼差しで助けてくれたイケキマイラ見ている。
「これはこれでよし! よーし、もっともっと縁結びしちゃうぞー♪」
 想定とは違ったが、縁結びできたという実感を得た少女は一人満足げに頷く。
 自称はあくまで自称なのだった。

●百合色で阻止する
「とても由々しき事態ですの!」
 集まった猟兵達の前に、ソフィーヤ・ユリエヴァ(黒百合の聖女・f10512)が拳を握りしめて強く語る。
「キマイラフューチャーにて、縁結びの神様を名乗る怪人が現れましたの……」
 いつもの通りの平和そうなやつだった。
 とはいえ、何某かの問題があるのだろう。
「しかも、男女の縁を結ぶというのです!」
 ……………………。
 沈黙が訪れる。

 で、何かそれが問題? というか、特筆すること? という感じの空気が流れる。
 ソフィーヤは咳払い一つ。いつものグリモア猟兵としてのお仕事モードに戻る。
「こほん。カップル成立の為に手段を選ばず、男女であれば、中年おじさんと幼い少女だろうとお構いなしですの」
 それは確かに大変だ。絵面的にも犯罪臭がとても危険である。
 更に切っ掛けはハプニングでも、最終的に怪人の支持者になってしまうらしい。
「手段も赤い糸で縛りつけたり、恋の炎で燃やしたり……大体物理的ですの」
 そっちのほうが危険なのでは、という重要性がずれてる気がするが。
 その辺はキマイラフューチャーなので大丈夫。ギャグ補正で死にはしない。

「というわけで、女の子達を百合の道に導いてくださいまし。」
 どうしてそうなった。
「これが最適なんです! 本当ですよ?」
 半ば白い眼で見られてしまい、慌てて補足する。
「異性がカップリングされれば縁結びの神様のご利益扱いになってしまいます。
 故に同性でカップリングすることで、縁結び不成立とできるのです」
 私欲だけでない、と訂正する。
 ならば男性同士でも良かったり、そもそもカップリングする必要ないのでは? と問われれば。
「………………」
 ソフィーヤは思いっきり目を逸らした。
 実益と趣味半々、いや、趣味多めだろう。

●まとめ
「さて、皆様にお願いする3つの事ですわ」
 強引に話題転換するべく、指を立てる。

「1つ。キマイラフューチャー各地で行われる縁結び(物理)の阻止です」
 告白スポットだとか、ムードのあるところとか。
 そこに居合わせた男女に、自称縁結びの神様が物理的手段で勝手に結ぼうとする。
 そのピンチを颯爽と救えば、縁結びも切れるだろう。
 一応人命救助最優先、ということだ。
「但し同性に限りますの。これは真面目な理由で、異性が助けに入ると、縁結びの神様が都合良く解釈してパワーアップしますの」
 助けられて惚れるシチュはよくあるパターンだ。
 縁を結んだ力でボス戦時の戦力が増強してしまうが、同性であれば対象外。
 直接『無理矢理は良くない』とか『百合イイよね……』とか、怪人を説得してもいい。
 主義を曲げることはしないが、気を逸らすことができるだろう。

「2つ。より強引な手段でくっつけるべく、戦闘員をけしかけてきますのでその撃退を」
 子供向けのショーでよくあるようなやつだ。
 『働き蜂戦闘員』が実力行使で猟兵の妨害をしてきたり、一般キマイラをくっつけようとする。
「ところで働き蜂って皆女の子らしいですわね?」
 蜂は女王以外、恋だの愛だの縁はない。
 働き蜂同士の縁を結んだり、猟兵や一般キマイラの女の子と良い雰囲気になっても、ボスは弱体化するだろう。
 無論、普通に倒しても構わない。

「3つ。自称縁結びの神様……『ムスビ』の撃破です」
 直接戦って倒すか、説得してもいい。
 ここまで追い詰められれば、言葉も聞き入れることだろう。
 手段はさておき、縁結び自体を否定せず、百合やBLの良さをアピールすれば、カルチャーショックによってより効果的だ。
 怪人の宿命として舌戦でも負ければ爆発とか消滅するので問題ない。

「それでは皆様、平和なキマイラフューチャーを脅かす怪人の所業を阻むべく、よろしくお願い致します」
 ソフィーヤはここまで付き合ってくれた猟兵達に、ぺこりとお辞儀した。


アマガエル
 7つ目のオープニングとなります、アマガエルと申します。
 コメディシナリオとなります。百合色はグリモア猟兵の欲です。
 1章は襲われるキマイラ達を助けたり、無理矢理男女カップルを作ろうとする怪人を説得する『冒険』
 2章は働き蜂戦闘員と戦う『集団戦』
 3章は自称縁結びの神様『ムスビ』と戦う『ボス戦』
 それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『怪人さんは布教したい!』

POW   :    怪人の意見を否定し議論する。怪人が嫌うものを好きになるよう説得する。

SPD   :    怪人の意見に同意し語り合う。怪人が好むものを見せてそちらに集中させる。

WIZ   :    怪人の意見とは関係なく自分の好きなものを語る。むしろ自分が好きなものを布教する。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

狐宮・リン
縁結び……いいじゃないですか!
恋は素晴らしいものですっ!

……とはいえ、手段が短絡的ですし、恋愛観の視野が狭すぎですね?
本当の恋、教えて差し上げます!

【SPD】
誘惑1、手をつなぐ1、勇気1、優しさ1、

怪人さんの縁結び、恋をさせる行為には同意します。

しかし!恋と言うのは歳の差も性別の壁も種族も国も世界すら越えるもの!!
BL.GLいいじゃないですか!
人の目すら気にしない……ただ相手を愛してる素敵な感情だと思いませんか?
根本がおかしいのです!
男性が女性がではなく、人を好きになったのならたまたま愛した人と性別が同じだっただけ……!
愛という中身はなにも変わらないのですよ!!



「ふんふふーん、次はどのカップルにしようかな~♪ あっ、見っけ……って?」
 公園で何組かの男女を縛りつけた自称縁結びの神様の少女。
 次の標的を探してご機嫌に歩く少女に、一人の妖狐が立ち塞がる。
「縁結び……いいじゃないですか! 恋は素晴らしいものですっ!」
 狐宮・リン(妖狐の若女将・f03275)は、怪人の目的そのものには目を輝かせて肯定する。
「おおっ、分かってくれる?! それじゃあ早速あの人達を赤い糸でぐるぐるっと縛り上げ……」
「……ですが手段が短絡的ですし、恋愛観の視野が狭すぎですね?」
 少女にずいっと迫り、リンはジト目でじーっとその瞳を見つめる。
 おイタする悪い子を叱るような目で見つめられた少女は離れようとする。
 が、リンは少女の手を両手で優しく取ってぎゅっと握る。

「私が本当の恋、教えて差し上げます!」
「そんなの知ってるよ! 男の人と女の人が、くっついてたり燃え上がってたりすればいいんでしょ?」
 少女の幼い価値観に、リンはふるふると首を振る。
「いいえ、恋と言うのは歳の差も性別の壁も種族も国も世界すら越えるもの!! BL、GLいいじゃないですか!」
「びーえる……じーえる……性別まで超えちゃうの!?」
 リンの言葉に、少女はぱちぱちと目をしばたかせる。
 そういった自由な価値観がまだないのだろう、カルチャーショックを受けている。

「ええ! 人の目すら気にしない……ただ相手を愛してる素敵な感情だと思いませんか?」
「わっ、私はよくわかんないよ……! 縁結びの神様だし! 恋愛は男女がするものって教わったし!」
 その答えにリンは悲しげに目を伏せる。
 周りの言葉によって固定観念に縛られた少女。
 自分が導かなくてはと、リンは意を決する。
「根本がおかしいのです! 『男性が』『女性が』ではなく、人を好きになったのならたまたま愛した人と性別が同じだっただけ……!」
 異性だから恋愛、同性だから友情。
 『好き』や『愛情』という感情にそんな区別は不要だ。
 リンは誠心誠意、キラキラと目を輝かせながら伝える。

「さぁ、試しに私の魅惑の尻尾……もふもふしてみませんか? 女の子同士で恋する事もできると証明しましょう!」
 リンは少女の手を取るだけでなく、いつの間にか密着しながら狐尻尾で少女の身体を優しくふさふさと撫でる。
 リンの求愛めいた行為ともふもふ尻尾の魅了によって少女は赤くなる。
「ドキドキしますか? そう、愛という中身は何も変わらないのですよ!!」
「し、してな……っ!! わっ、わっ、私はやることがあるからーっ!!」
「あっ、逃げられちゃいました……けど、今はこっちが先ですね。今助けますね!」
 慌てて少女は逃げ去るが、リンは今は少女を追う事よりも赤い糸で物理的に縛られた人々を助けるのが先決と判断した。
 怪人を追い払ったリンは縛る糸を断ち切って、救出するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
百合、いいわよね百合♪
だけど、それが男の娘同士ならもっといいと思うの☆
見た目は百合、中身はBL、一粒で二度とおいしいとはまさにこのことよね♪
お互いに女装してることによる羞恥と同性同士という禁忌、それでいながら見た目だけは好みの異性で、と色々な感情がないまぜになってもう、もうね(以降の妄言は自主規制されました。第六猟兵は全年齢ゲームです)

愛とは精神の止揚、理性の極致、そこに禁忌など有りはしないわ。
という大義名分のもと腐教を腐(布)教するわよー☆



「女の子同士……百合……そういうのもあるのかぁ……」
「百合、いいわよね百合♪」
「きゃぅあ!?」
 独り言を呟きながら歩く少女に、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)がにっこり声を掛ける。
 甘ロリ少女のアリスはわたがしのようにふわふわな微笑みを浮かべる。
「だけど、それが男の娘同士ならもっといいと思うの☆」
「お、おとこのこ同士?! さっき聞いたびーえる!?」
 意味合い的には間違っていないが、『正確ではない』とアリスは首を振って訂正する。
「男の『むすめ』、と書いて『おとこのこ』よ♪
 見た目は百合、中身はBL、一粒で二度とおいしいとはまさにこのことよね♪」
「れ、恋愛は男の人と女の人でするものだよっ!」
 ちっちっちっ、と。アリスは口許で指を振る。
 甘い、甘すぎる。

「お互いに女装してることによる羞恥と同性同士という禁忌、それでいながら見た目だけは好みの異性で、と色々な感情がないまぜになってもう、もうね……――」
「あぅあぅあぅ……!?」
 同性愛が禁忌? ならばそれでいい。
 禁忌であればこそ、それを侵した時に背徳的な蜜の味がするのだと、熱く語り出すアリスに、少女は目をぐるぐるとする。
 アリスに囁かれる言葉には、少女の耳には筆舌にしがたいとても刺激的なワードが多分に含まれている。主に、R指定を受ける感じのやつだ。
「愛とは精神の止揚、理性の極致、そこに禁忌など有りはしないわ」
 更にその言葉にはアリスの催眠と誘惑の『マインドジャック』の力が密かに乗せられている。
 キリッ、と幼い容貌のアリスは、小悪魔めいた決め顔でアピールする。
 ただの人間であれば、異性でも同性でも堕ちそうなそれだが。

「という大義名分のもと腐教を腐(布)教するわよー☆ ほらほら、縁結びするならあのショタっ子達とかどうかしら♪」
 腐っていた。だいぶ手遅れな感じに。
「そっ、それはダメだよーっ!?」
 耳まで真っ赤になった少女は逃げ出した。
 このままでは、色んな意味でイケナイ道に引きずり込まれる予感がした。
 腐教はし損ねたものの、ひとまずアリスは少年少女を守る事が出来た。

成功 🔵​🔵​🔴​

霜降・あやめ
犯罪の匂いのする男女ペアを邪魔すれば良いのですよね?
私にも変な視線を向けてきた輩はいましたから分かります。
私の全力を持って、その行いの邪魔をしましょう。

怪人を説得してみましょうか?
ここはやはり、彼女に任せるべきなのでしょう。
【あやめ・オルタ】を遣い、ネゴシエーション力がMAXな彼女を呼び出します。
昔から交渉ごとは彼女の役目でしたから。私が決して面倒なわけではないです。
『説得?百合っちいことすれば良いのね?』
ちょっ!止めなさい!私の身体を触るんですか!?お願い、やっ、やめて……

公開羞恥プレイをしたせいで怪人も女の子も顔を赤くしていました。
胸とか太ももに視線が集中していたのは気のせいですよね!?



「犯罪の匂いのする男女ペアを邪魔すれば良いのですよね?」
 霜降・あやめ(ダンピールの人形遣い・f05726)は依頼内容を確認した後、どこに行くべきかあたりを付ける。
「私にも変な視線を向けてきた輩はいましたから分かります」
 一見して分かりづらいが、色々と発育の良いあやめ。
 すれ違う男性や悪い男からいやらしい目で見られた経験は嫌と言うほどある。
 そんな手合いと意に反して結ばれる女の子がいれば、放っておくことはできない。

「はふ……何故か行く先々で妨害されちゃう……けど! よーし、今度こそ」
 あやめの勘通り、少女が現れた。
 ベンチに座って新聞を読んでいるおじさんと、その前を通りすがった中学生くらいのキマイラの女の子に目を付けたのを感じる。

「待ちなさい怪人。私の全力を持って、その行いの邪魔をしましょう」
「今度は誰?!」
 犯罪の匂いがとてもする組み合わせが縁結び(物理)されるのを阻止するべく、立ち塞がる。
 あやめは自身とは変質した存在、『あやめ・オルタ』を呼び出す。
「任せたわ、説得はあなたの仕事よ」
 簡単に他人に心を許さないあやめと違い、社交性高い。交渉事も得意なオルタならば任せられるだろう。
 決して自分でやるのが面倒なわけではない。と、あやめ本人は証言している。
 全権を任されたオルタはその命に承知したと頷く。

「説得? 百合っちい事をすればいいのね?」
「えっ」
「えっ?」
 オルタは怪人の少女でもキマイラの女の子でもなく――あやめへと腕を回して絡みつく。
 全力と言いつつ自分はサボる気満々だった主人への抗議なのかもしれない。
「ちょっ! 止めなさい! どうして私の身体を触るんですか!?」
 オルタは双子のように瓜二つなあやめに密着して身体を擦り付ける。
 ケープを退けながら、豊かな胸を怪人に見せてあげながら互いの胸で押し潰し合う。
「ぐぬぬ……」
 少女がぺたぺたと自分の胸と比べながらも、食い入るように見つめる視線を感じて、あやめは一層赤くなる。

「お願い、やっ、やめて……」
「ふふふ、止めないわ。だって全力で説得しろって命じたのは、貴女でしょ?」
「ひゃぁっ!? そ、そんなとこ……っ!」
 頬を紅潮させたあやめが、弱弱しく熱っぽい息を漏らす。
 オルタは耳元で甘ったるく囁き吐息を吹きかけてながら、耳たぶを甘噛みする。
 逃げないように強く抱いた手とは反対の手をスカートの中に入れ、太ももを撫でる。

「こ、これが百合っちい……」
「ふぁぁ……」
 少女と女の子が食い入るように、見つめて真っ赤になる。
 繰り広げられる女の子同士の世界に、おじさんはそそくさと立ち去っていた。
 が、それ以上に公開羞恥プレイであやめ自身がより恥ずかしい。
 だというのにオルタは一向にやめる気配がなくて――。

「えっちなのはイケナイと思うよーっ!?」
「えっちじゃありませんーっ?!」
 あやめより先に少女の方が耐え切れなくなったらしく、逃げ去っていった。
「というか貴女もっ、もう良いから早く消えてっ!!」
 怪人を追い払えた以上、あやめはぶんぶんと振ってオルタに消えて貰う。
 ひとまず怪人の魔の手から守れたと、ほっと一息ついたところ。

「お姉様……あの……私……」
「えっ、おねえさ……えっ?」
 熱い視線が胸や太腿に注がれるのを感じたのは、あやめの気のせいではなかった。
 女の子は何やら扉を開いたらしく、熱っぽい目でもじもじとあやめを見つめてくるキマイラの女の子が迫ってくる。
「あの、やっぱり出てきて、この娘を何とかして……ちょっと聞いてる? ねえってば!?」
 オルタを呼び出そうとするも、何故か出てきてくれなくて……。
 あやめは自力で解決することとなったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
ようするに縁結びの邪魔すればいいんだから、別にこの怪人の少女をナンパしてしまってもかまわないのだろ?
さっきの反応をみるに相当ウブな娘みたいだし、てってー的に堕としてしまいたいわー☆

ラブフェロモンにマインドジャック、催眠術に誘惑、心を盗み攻撃、心を開かせる鍵開け、全力で堕としにいくわ。
ま、過程はともかく不意をついただまし討ちで唇奪えればこっちのものよ♪
濃厚な深い深い口付けでメロメロにしてあげる☆
抵抗が無くなったとこでワンダフォーランドに連れ込んで妄想世界で可愛いがってあげるわ♪百合のよさを体感させてあげる☆
さぁ、あなたの全てをさらけ出して?そうすればいつでもタルパで再現できるから☆



「ようするに縁結びの邪魔すればいいんだから……」
 アリスは先程の少女の様子を思い出しながら思案する。
「別にこの怪人の少女をナンパしてしまってもかまわないのだろ?」
 フラグではない。フラグではないが、危険な感じはする。
「さっきの反応をみるに相当ウブな娘みたいだし、てってー的に堕としてしまいたいわー☆」
 アリスは怪人の少女を気に入ってしまった。

「わっ!? さっきの女の子?!」
「まぁ、また逢っちゃうなんて、これは運命ね♪」
 アリスは縁結びする相手を探していた少女を見つける。
 じりじりと警戒する素振りを見せるがアリスは無邪気に微笑む。

「また『おとこのこ』同士を布教する気!?」
「ふふっ、今度は女の子同士の、よ☆」
 アリスの言葉に少女は先程見たばかりの光景を思い出し、ぼん、と真っ赤になって煙を吹く。
 その隙に距離を詰めて身長の然程変わらない少女の眼を覗き込む。
「ねぇ、私って貴女から見てどうかしら? 貴女好み? タイプ? 可愛い?」
 アリスは少女にしな垂れかかりながら、じぃっと見つめる。
 ストレートな誘惑と、ちょっとした催眠術を込めて。
「どどど、どうって……わかんない、けど……かわいい、と思う、よ……?」
 初心な少女にはそれだけでも効果覿面だった。
 真っ赤になってどもりながら、上目遣いでじっと見つめる。
「ふふっ、嬉しい☆ わたしのことはアリス、って呼んで♪」
「じゃ、じゃあアリス、わっ、私のことは『ムスビ』で……」
 アリスは見た目の年頃の近さを利用して無邪気な少女を演じて警戒心を解く。
 それは騙まし討ちのための布石。

「じゃあムスビ。メロメロにしてあげる☆」
「えっ……? んむっ!?」
 怪人の少女、ムスビの心の隙を逃さず、頬を両手で挟んでその唇を奪う。
 更に脚の間に膝を使って入れ、脚を絡めて逃がさないように捕まえる。
 驚きで薄ら開いた口の中に遠慮なく舌を入れ、濃厚に絡める。
 不意打ちされたムスビは、為す術もなく蹂躙される。
「ふぁ……っ……な、何、これぇ……っ!?」
「ふふっ、縁結びの神様なのに知らないの? 大人の口付け、よ☆」
 ムスビは味わったことない感覚にふるふると震え、アリスにしがみ付いてくる。
 無知な少女に教える悦びに小悪魔めいた微笑を浮かべながら、強引に舌を絡める。
 ささやかながら抵抗として添えられ押し返そうとする少女の手に、アリスは逆に小さな膨らみを押し付ける。

「んっ♪ 柔らかくて触り心地いいでしょ? 百合の良さを体感させてあげる☆」
 とろりと糸を引きながら唇を離して狐耳に甘ったるく囁く。
 抵抗心を奪う小悪魔の誘惑。ムスビをアリスの見つめる目が妖しく光る。
「さぁ、貴女の全てをさらけ出して? いーっぱい、可愛がってあげる♪」
「ひゃぅ……っ」
 アリスは更に腰に回した手で抱き寄せ、絡めた脚に少女を押し付ける。
 抱きしめられて口付けされるだけで心地良さを味わったのに、その誘惑に屈すればどれほどの――。

「だだだだ、ダメだってばぁーー!?」
 精一杯の理性でばっと飛び退き、ムスビはアリスから距離を取る。
 そこからの逃げ足は、狐ではなく脱兎の如し。あっという間に見えなくなる。
「逃げられちゃった。でもお楽しみはこれからね。ふふふ☆」
 唇をちろりと舐めたアリスは、見た目にそぐわぬ色香を纏わせて妖しく微笑んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳥渡・璃瑠
キャスリーン様(f12803)と行動するのだわ!

見事な高笑い…見習わなくってはなのだわ!
って、え、縁結び知らないのだわ?男女問わず仲良くなる事でしてよ!

さぁ、さっそく妨害を…え?何取り出してるのだわ、キャスリーン様?
「それ神様と同じような事をしていてよ!?キャスリーン様落ち着くのだわ!?」
…いえ、これはもしや利用できるのではなくって?
女の子同士ではなく、神様を好きになるように仕向ければ…!追っかけみたいになって妨害できるのではなくって!?
ファンの追っかけって怖いとも聞きましたし!女の子が怖くなればくっつけようとか思えないのではなくて!?
「キャスリーン様!どんどん撃っちゃってー!なのだわ!」


キャスリーン・ジョイス
瑠璃(f00142)と行きますわ!

おーっほっほっほっ!縁結びの神様ですって!
可笑しくて笑ってしまいますわ!ねぇ、瑠璃?
ところで縁結びってなんですの??

とりあえず、やることはわかっていますわ!
女の子同士が好きになれば良いのでしょう?
それではこれの出番ですわ!
『催眠音波銃』〜!
これで催眠音波を飛ばして催眠術にかけて差し上げますわ!
……だ、大丈夫ですわ!催眠ですもの、解けるまでの間だけですわ!……たぶん。

さすがは瑠璃、名案ですわ!
催眠術にかかった子を神様好きにしますわ!
弾が足りなくなったら【トリガーハッピー】で催眠音波銃を錬成しますわ!
これで撃ち放題ですわ!
「おーっほっほっほっ!完璧な作戦ですわ!」



「こんな事で負けないもん! だって私は縁結びの神様なんだからっ!」
「おーっほっほっほっ!」
 場所を変えてふんす、と気合を入れる少女の元へ、高らかな笑い声が響き渡る。
 笑い声だけで、その存在を知らしめアピールする高笑い。
 金と白銀の髪に、上質なドレスを纏った二人のお嬢様が高貴なオーラを放つ。

「おーっほっほっほっ! 縁結びの神様ですって! 可笑しくて笑ってしまいますわ! ねぇ、璃瑠?」
「ええ、その通りでしてよ!」
 その主はキャスリーン・ジョイス(はぐれお嬢様純情派・f12803)。
「キャスリーン様の見事な高笑い……見習わなくってはなのだわ!」
 振られた鳥渡・璃瑠(ドリ子おじょうさま・f00142)は、キャスリーンのお嬢様としての自負に目を輝かせていたく尊敬する。

 ひとしきり笑って満足したキャスリーンは改めてその片目で見据える。
 自ら神様を名乗るなど片腹痛い、代々受け継がれし血筋という選ばれしお嬢様として一笑に付し――。
「ところで縁結びってなんですの??」
「って、え、縁結び知らないのだわ? 男女問わず仲良くなる事でしてよ!」
 キャスリーンはひそひそと璃瑠に耳打ちして聞く。
 縁結びと言っても、広い意味では恋愛に限らない。
「問おうよそこは! 男の人と女の人で結ぼうよ!」
 だが恋愛的に……できてるかはさておき、男女を物理で結び付けて力を得る少女には、問うべき問題だ。

「やることはわかっていますわ! 女の子同士が好きになれば良いのでしょう? それではこれの出番ですわ!」
「え? 何取り出してるのだわ、キャスリーン様?」
 依頼に応えるべく、キャスリーンが取り出したのは一丁の銃。
 そこから放たれるのは弾丸ではなく、特殊な音波。
「『催眠音波銃』~! これで催眠音波を飛ばして催眠術にかけて差し上げますわ!」
 縁結び(物理)される前に縁結び(催眠)してしまえの精神。
 キマイラの女の子達に向けて銃を構えるキャスリーンを、璃瑠は慌てて引き留める。

「それ神様と同じような事をしていてよ!? キャスリーン様落ち着くのだわ!?」
「……だ、大丈夫ですわ! 催眠ですもの、解けるまでの間だけですわ! ……たぶん」
 目を逸らし幾分自信なさげなキャスリーン。
 催眠で女の子同士互いに好きになってしまうと、色々と美味しい展開に……もとい問題が残ってしまう。越えてはいけない一線とか。
「……いえ、これはもしや利用できるのではなくって?」
 その時、璃瑠の脳裏に電流が奔り、ふわふわのドリルが跳ねる。
 そう、催眠された女の子同士ではダメなら――。

「女の子同士ではなく、神様を好きになるように仕向ければ……! 追っかけみたいになって妨害できるのではなくって!?」
 片方だけ催眠され、合意が無いのであれば間違いは起こらない。たぶん。
「さすがは璃瑠、名案ですわ! それでは早速」
 相手は少女の姿をしていようとオブリビオン。
 普通の女の子に押し倒され色々されてしまうようなことはないだろう。たぶん。
 璃瑠の提案にキャスリーンは躊躇いなく、音波弾をキマイラの女の子に撃つ。

「ちょっと何してるの!? 私の獲物がーっ!」
 撃ち抜かれた女の子達がゆらりと立ち上がり、怪人の少女を見る。
「」
「な、何でこっちを見るの!?」
 その間もキャスリーンが次々と手当たり次第に女の子を撃ち抜いて行く。
 目がハートになった女の子達の群れが、ぎらりと目を妖しく輝かせて襲い掛かる。

「縁結びの神様ー! 私と縁を結んで~♪」
「抱きしめたい! 肉球ぷにぷにさせてー♪」
「尻尾と耳もふもふさせてー♪」
「きゃぁああーー~~っ!?」
 何やら大変な事になってきた。
 女の子達に追いかけ回される少女は、物理だろうと縁結びしてる余裕はない。
 女性の集団という事もあって男性は自然と避け、強引に結ぶ事も出来ない。

「正に狙い通りなのだわ! さぁ、追いかけましてよ、キャスリーン様!」
「ええ! わたくしのユーベルコード、『トリガーハッピー』をご覧なさいな!」
 璃瑠は少女を追いかけて走り出す。
 万一一般キマイラに害を為せば危険だ。
 ついでにうっかり少女が押し倒されたらとても危ない。色んな意味で。
 キャスリーンは催眠音波銃を複製する。その数、実に20丁。つまり装弾数も20倍。
 少女と女の子の集団を追いかけながら、通行人の女の子を片っ端から撃ち抜いて行く。

「おーっほっほっほっ! これで撃ち放題! 完璧な作戦ですわ!」
「キャスリーン様! どんどん撃っちゃってー! なのだわ!」
「ぴゃぁあああーーっ!? たーすーけーてーっ!?」
 逃げる怪人を追いかけながら一般キマイラを撃つダブルお嬢様と、催眠された女の子達に追いかけられる怪人。
 もはやどっちが悪役かわからないが、キマイラフューチャーでは日常茶飯事だ。
 お祭り騒ぎめいた一行に、通行人は減るどころか増えていき、動画を撮ってアップするのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『働き蜂戦闘員』

POW   :    御槍奉公
【槍】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    飛行モード
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ   :    数で圧す
自身が戦闘で瀕死になると【さらなる増援】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「もーっ! 何で私に縁結びさせてくれないの!?」
 怪人の少女は一先ず逃げ切ったようだが、若干ぼろっと着崩れ、髪も乱れている。
 あとほっぺに口紅の痕とかついていた。
 戦闘員達は、何があったか聞かぬが花と沈黙を守る。
「行って、働き蜂戦闘員! こうなったら強引な手段でもいいよ!」
 まるで今までは穏便な手段だったかのような口ぶりだ。
「男の人と女の人を攫って! 一緒の部屋に入れて一晩二晩熟成させれば大丈夫!」
「……その知識は、どこから?」
 教育によろしくない物なら取り上げるべきかと考えた働き蜂が問う。
「この本に描いてあった!」
 びしっと得意げに示された本は、脱出物の漫画だった。
 主人公とヒロインで、恋愛描写もあるかな? 程度の物だったと記憶している。

「さぁ、出動だよ! 私はちょっと休んでるから!」
 怪人の少女が休んでいる間、各地に働き蜂戦闘員が出没するのだった。
アリス・セカンドカラー
赤い魔糸で縁結び♪
糸で繋いだ同士を洗脳催眠していい感じにキマシタワーを乱立するわ☆
さーらーにー、ラブフェロモンバーストで情欲を煽るわー☆
一応言っておくと燃えるのは精神的にであって物理的には燃えないのであしからず。でも、延焼はする。世間一般的にはアてられたとか感染したともいう。
いやー、薄い本が厚くなるわね☆次の新刊が捗るわー♪

あら、増援?キマシタワーの材料追加キタコレ☆
あ、二、三匹はわたしも味見しないとね♪



「さぁ、お前達を我々のアジトに連れて行くとしよう」
「きゃー助けてー!」
 働き蜂戦闘員が一般キマイラに襲い掛かる。
 切羽詰っている様子に見えないのは、平和ボケしているこの世界ならではだ。
 そこへ無数の細く赤い糸が伸び、働き蜂の手足や体を縛り上げる。
「何だこれは?!」
「『赤い魔糸』で縁結び♪ さぁ、いい感じにキマシタワーを乱立するわ☆」
 多数の糸が絡み繋がった先には、もう一人の働き蜂。
 やってることは怪人と大体一緒だが、オブリビオン相手なので合法だ。
 更に言えば、その効果は物理的に結び付けるだけの怪人よりも上。
 催眠効果によって理性のストッパーを外してしまう。

「おねえさま……♪」
「くっ……! 貴様、何をした!?」
「あら、思ったより可愛いお顔ね☆」
 働き蜂のガチキマイラモードが解除され、蜂の頭部から女性へと変わる。
 片方は洗脳の影響が強いらしく、見つめている。
 だがもう一人の働き蜂は紅潮した頬のままきっとアリスを睨み付ける。
「さーらーにー、『情欲の炎』ー☆」
 魔糸で縛り上げた働き蜂に、炎を灯す。
 物理的なものではなく、精神的な炎。
「お姉様……っ! 実は私ずっと前からお慕いしていました……っ!」
「こらっ、やめっ、ひゃん!?」
 情欲に負けた働き蜂が繋がれた相手に襲い掛かり同士討ち(意味深)を始める。
 更にその光景にアてられたのか、姉妹同士や同僚同士、次々と情欲の炎が燃え移る。

「いやー、薄い本が厚くなるわね☆ 次の新刊が捗るわー♪」
 アリスは繰り広げられる百合百合な光景をカメラにばっちりと収める。
 互いに攻め合い戦闘不能(意味深)になった働き蜂の元へ、増援が駆け付けてきた。
「お、お前達一体何をして……!?」
「あら、増援? キマシタワーの材料追加キタコレ☆」
 咲き乱れる百合に驚愕する働き蜂目掛け、即座に赤い魔糸を放って縛り上げる。
 今度は働き蜂同士ではなく、自分の身体に括り付けた。
 もちろん、燃え広がる情欲の炎付きで。
「ふふふっ、二、三匹はわたしも味見しないとね♪」
 目を妖しく細めて赤い舌でちろりと舐めて唇を濡らす。
 アリスは働き蜂の甘い蜜を、存分に味わうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

狐宮・リン
愛する人がいるので応えられませんが……
一方通行の恋というものも恋にはあるのですよ?
叶わずとも想い続けるそれこそ尊きものという方もいます!

【SPD】
誘惑1、手をつなぐ1、優しさ1を使用してユーベルコード【愛する人へ】を発動します。

異種族だろうと、性別が同じだろうと……敵だろうと……恋はできるのですよ?

私とあなたたちはこうして出会えたのです私はあなた達の事大好きですよ!

【戦闘になった場合】
残像1、属性攻撃1、戦闘知識1、武器受け1、範囲攻撃1、オーラ防御1、楽器演奏1、暗殺1、毒使い1、投擲1
毒クナイを投げながら、炎を纏わせた霊刀【白狐】で戦闘を行います。



「くっ……なんという手練れ。我々だけではどうにも……!」
 襲われた一般キマイラの元へ駆けつけたリンは、襲われたキマイラを逃がした後働き蜂と刃を交えていた。
 リンは空中を跳び回る働き蜂に対し、槍を刀で切り払い防御に徹する。
「こんな事はもうやめましょう」
「何?! どういうつもりだ?」
 働き蜂が攻めあぐねていたところに、リンは刀を収める。
 蜂頭のヘルムを被った戦闘員は、リンに針の槍を向け続ける。
「人を無理矢理結び付けるなどいけません。恋とは、もっと素敵なものなんです」
 5人以上に囲まれながらも、リンは武器を構えない。
 代わりに投げ掛けるのは言葉。

「私は愛する人がいるので応えられませんが……一方通行の恋というものも、恋にはあるのですよ?」
 リンは優しく微笑みかけながら距離を詰める。
 そこに戦闘の意志のなく、働き蜂の槍を持つ手に優しく添える。
「叶わずとも想い続けるそれこそ尊きものという方もいます!」
「何を言って……ふわっ!?」
 リンに純粋な笑みを投げかけられ、戸惑う働き蜂に尻尾でもふもふと撫でた。
 心地よい毛並みのふわふわな狐尻尾の柔らかさが、働き蜂の戦意を奪っていく。
「異種族だろうと、性別が同じだろうと……敵だろうと……恋はできるのですよ?」
 そのまま、働き蜂のぎゅっと抱きしめて頭を優しく撫でる。
 リンは誘惑された働き蜂の強張った身体が緩むのを感じて強く抱きしめてあげる。

「私とあなたたちはこうして出会えたのです。私はあなた達の事大好きですよ!」
 満面の笑みと共に、リンはその場にいる働き蜂全てに惜しみなく愛情を振りまく。
「あなた達も素敵な恋……してみませんか?」
 リンは祈るように両手を組み、潤んだ瞳で上目遣いで働き蜂達を見つめる。
 リンを囲んでいた働き蜂は槍を手放し、地面に落とす。

 女王以外繁殖する必要なく、色の無い蜂生。
 上司の無茶な命令に従うだけの毎日。
 そこに差し込んだ光、妖狐の少女の屈託なく慈愛に満ちた微笑み。
 彼女こそ崇める美しき華、聖女(アイドル)――!

「リン様……ッ!!」
「推せるっ!!」
「私ももふもふさせてくださいっ!」
 リンに射止められ、ガチ恋な働き蜂が誕生した。
「わかってくれたんですね! 皆もふもふしてあげますから、順番に、ですよ!」
 リンは働き蜂を抱きしめて、たっぷりと甘やかす。
 ファン交流の場のようになった働き蜂の楽しい気持ちを存分に堪能するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

霜降・あやめ
さっきは酷い目に合いました。
醜態を晒した事を思い出し思わず顔を赤くします。
(無意識に乱れた服を直しながら身体をモジモジ)

男女を強制的に閉じ込めるなんて、そんな薄い本みたいな展開は認めません!
あの子はもう呼ぶわけにはいかないし、正攻法で行くしかないかしら。
ひつみを片手に抱えながら【ウィザード・ミサイル】の乱れ撃ち。
「わたしの弾幕を回潜れるかしら?」

着弾した炎により乱れる働き蜂の衣服
思わず先程の快感を思い出し呼吸が荒くなります。
私は百合属性ではないですの。今はただ混乱しているだけですの。
「……とりあえず早く終わらせないと」
無意識に自分の身体を触っていたことには気付いていませんでした。



「さっきは酷い目に遭いました……」
 あやめは先程醜態を晒した事を思い出して顔を赤く染める。
 乱された服を直しながら、無意識に身体をモジモジと擦り合わせる。
 だが働き蜂戦闘員を前にすると、キッと眼差しを強くして敵を見据えた。

「男女を強制的に閉じ込めるなんて、そんな薄い本みたいな展開は認めません!」
 あやめは片手で羊のぬいぐるみ『ひつみ』を抱きしめながら、反対の手をかざす。
 空中に描かれるのはウィザードの魔法陣。
「わたしの弾幕を掻い潜れるかしら? ――『ウィザード・ミサイル』」
 あやめは魔法陣から放たれる火矢を乱れ撃つ。
 働き蜂は空中へ逃げるように跳び上がるも、回避する余裕を与えず射抜く。
 働き蜂の服が着火した炎で燃え上がり、肌が一部露わになる。
 燃え落ちて焦げた服から覗く女性的な肢体にどくんとあやめの胸が高鳴り、先程オルタと女の子に与えられた快感を思い出してしまった。
 自分と同じ姿をしたオルタに押し付けられた豊かな胸。
 潤んだ瞳で見つめて自分を求める女の子の眼差し。
「っ……はぁ、はふ……」
 あやめはふるふると震えて熱っぽい吐息を漏らし、呼吸が荒くなっていく。
 愛情を込めて優しく触れられ、心地良く撫でられた背中、腰、太腿や内腿。
 あやめと同じ、しなやかで細く華奢な指が身体を這う感覚。
 押し付けられた胸の柔らかさ、あやめを誘惑するように乱した服から覗く肌。
「(私は百合属性ではないですの。今はただ、混乱しているだけですの)」
 自身に言い聞かせながらも、身体の火照りが収まらずもどかしく身体を揺らす。
「……とりあえず早く終わらせないと」
 あやめはいつの間にか、火照りを収めるように自分で自らの身体に触れていた事には気付かず。
 あやめのフェロモンに惹かれるように向かってくる働き蜂を迎撃するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

キャスリーン・ジョイス
再び璃瑠(f00142)と参りますわ!

おーっほっほっほっ!
見まして、璃瑠!働き蜂怪人ですってよ!
あの自称神様は女王蜂だったのかしら?
そういえば、璃瑠の髪は蜂蜜のように綺麗な金髪ですわね。
お手入れに蜂蜜を使ったりしているのかしら?

空気を全く読まずに銃火器を【トリガーハッピー】で展開して、【ラピッドファイア】で撃ちまくりますわ!
「働き蜂怪人!働きすぎは体に毒ですわ!すぐに巣に返して差し上げますわ!
た・だ・し。ワタクシが作った蜂の巣に、ですけれど!おーっほっほっほっ!」
今回主に使うのは『多段連装式連結銃』ですわ!わかりやすく言えばガトリング砲ですわね!
フルオート射撃で蜂の巣にして差し上げましてよ!


鳥渡・璃瑠
キャスリーン様(f12803)と行動するのだわ!

あわわっ!?今度は誘拐なのだわ!?あ、明らかな犯罪でしてよ!?
神様と関係のある方々は成敗なのだわ!
蜂蜜は使ってなくってよ?わたくしよりもキャスリーン様のお髪の方が綺麗…いえ、このお話あとでまたやりましょ!なのだわ!

高くジャンプしてからのメテオドリルでしてよ!
女の子ですからその、ぱ、ぱんt…下着の一枚や二枚見られても!問題なしなのだわ!
えぇ、女は度胸ですものね!…あら、違いましたかしら?
キャスリーン様が削ってくれてますもの、遠慮なくどりどりっといくのだわ!
空気ぶち壊し?あ、あえてなのだわ!よ、読めてなかったとかではなくってよ!!



「おーっほっほっほっ! 見まして、璃瑠! 働き蜂怪人ですってよ! あの自称神様は女王蜂だったのかしら?」
「あわわっ!? 今度は誘拐なのだわ!? あ、明らかな犯罪でしてよ!?」
 女の子を攫おうと襲い掛かる働き蜂戦闘員を阻止するべく、璃瑠とキャスリーンが割って入った。
 本格的な事案に慌てる璃瑠だったが、働き蜂をきっと強く睨み付ける。
「神様と関係のある方々は成敗なのだわ!」
 びしっと構える璃瑠のドリルヘアーが揺れて、キャスリーンの目に入る。
 蜂蜜色の美しい金髪に、どこか甘い香りが漂う。
「そういえば、璃瑠の髪は蜂蜜のように綺麗な金髪ですわね。お手入れに蜂蜜を使ったりしているのかしら?」
「蜂蜜は使ってなくってよ? わたくしよりもキャスリーン様のお髪の方が綺麗……」
 惹かれるように手を伸ばし、髪を一房取って指に絡めるとよく手入れされた髪がキャスリーンの指をくすぐる。
 璃瑠も振り返って指通り良さそうなキャスリーンの髪を見つめ返すと、はっと気づく。
 キャスリーンの後ろに迫る、働き蜂の影。
「いえ、このお話あとでまたやりましょ! なのだわ!」
 横槍を入れてきた無粋な働き蜂の槍を蹴って弾く。

「えぇ璃瑠、よろしくてよ。働き蜂怪人! 働きすぎは体に毒ですわ! すぐに巣に返して差し上げますわ!」
 キャスリーンは優雅に『多段連装式連結銃』……ガトリング砲を構える。
 眼帯で隠された目とは反対の目を細めて、にやりと笑む。
「た・だ・し。ワタクシが作った蜂の巣に、ですけれど! おーっほっほっほっ!」
 弾薬を惜しまず、フルオートで敵の集団目掛けて乱れ撃つ。
 働き蜂達は巣をつつかれたように四方八方空中へと分散したところへ、高く舞い上がった璃瑠が空中で構える。
「相手は女の子ですからその、ぱ、ぱん……下着の一枚や二枚見られても! 問題なしなのだわ!」
 スカートの璃瑠は下から色々と丸見えになってしまっているが、幸い相手は女性ばかりだ。
 百合色な敵もいないため不届きな目で見るものはいない。
 更に身体を捻って全身高速回転ですれば、目で捉えられることはない。
「えぇ、女は度胸ですものね! 『メテオドリル』なのだわ!!」
「愛嬌では、たわばっ!?」
 ドリルの如き回転と共に高速連続攻撃を受けた働き蜂は断末魔代わりにツッコミが入り、璃瑠は着地しながら首を傾げる。
「……あら、違いましたかしら?」
「問題ありませんわ璃瑠! アナタは度胸も愛嬌たっぷりでしてよ!」
 引き金を引き絞り撃ちっぱなしのまま、キャスリーンがフォローする。
 キャスリーンにも璃瑠の下着が見られてたかもしれないが、今は置いておいて。
「さぁ、いつまで逃げられるかしら? わたくしの辞書に『弾切れ』の文字はなくってよ!」
 弾切れたガトリングを投げ捨て、代わり複製したガトリングに持ち替える。
 絶え間ない制圧射撃は、それだけでも脅威だ。
 一度砲火に捉えれば、徹底的に鉛玉の雨を降り注ぎ、撃ち抜かれた働き蜂は消滅する。
「キャスリーン様が削ってくれてますもの、遠慮なくどりどりっといくのだわ!」
 更に砲火から逃れ、持ち味である機動力を殺がれた働き蜂を璃瑠の巨大ドリルが貫いて仕留める。
 息の合ったお嬢様ペアのコンビネーションに、働き蜂達は次々と落ちていった。

「空気ぶち壊しですかしら……? あ、あえてなのだわ!」
「大丈夫ですわ璃瑠、空気は読むものではありませんわ、支配するものでしてよ! おーっほっほっほっ!」
「……! 流石はキャスリーン様ですわ! おーっほっほっほっ……げふっげふっ……」
 硝煙の香りが漂う中、勝鬨代わりに二人のお嬢様の高笑いが響き渡る。
 璃瑠が煙でむせたのはご愛嬌。
 お嬢様同士仲良しっぷりを見せつけるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ムスビ』

POW   :    かみさまの縁結び(物理)
【指名札】が命中した対象を爆破し、更に互いを【運命の赤い糸】で繋ぐ。
SPD   :    燃え上がる恋の炎(物理)
レベル×1個の【恋】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    恋する乙女は無敵(物理)
全身を【リア充モード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠カスミ・アナスタシアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「もぉ~! 私の手下が全滅なんて! なんで皆して邪魔するのさーっ!」
 自称縁結びの神様が猟兵達の前に姿を現し、地団太を踏む。
 縁結びを達成できず、むしろ配下を逆に縁結びされて力が失墜している。
「こうなったら縁結びは一旦ちゅーし! 先にあなた達をやっつけちゃうんだから!」
 びしっと猟兵を指差し、自称神様は高らかに宣言する。
 先程はギリギリのところで逃げまくったものの、今度は徹底抗戦で不退転の構え。
 この世界のオブリビオン、怪人としてのアイデンティティを賭けた真っ向勝負だ。
「私は恋に恋する縁結びの神様『ムスビ』! あなた達もリア充にしてあげるよ!」
 恋の炎(物理)を灯しながら、ムスビは構えた。
「絶対百合になんかに負けたりしないもん!」
 致命的なフラグを立てつつ。
霜降・あやめ
リア充にしてあげるですか?なんて上から目線なのでしょう。
その傲慢さの罪深さを分からせてあげますわ(笑顔

さて、まずは女の子の良さを分からせて上げるのがセオリーでしょうか。
(『第六感』で周りのメンバーの方針を察する)
それならやはり彼女の出番でしょう。【あやめ・オルタ】を発動。
「さて、彼女の攻撃(意味深)に耐えられるかしら?(くすくす)」

拷問というものは見慣れたものではあります。
そして痛みには耐えられても快感には耐えられないと聞きます。
「この光景、他人が見たら私達の方が犯罪者にならないのかしら?」
目の前で広がる痴態に私は思わず目を逸らすのでした。

★他の人との絡みは大歓迎


アリス・セカンドカラー
ふふ、今度こそ完膚無きまでに快楽堕ちさせてあげるわ☆
てなわけで、ムスビちゃんの情欲の炎を灯すわよ♪
さーらーにー、赤い魔糸とマインドジャックで感度を高めさせて、おあずけ☆
ムスビちゃんに見せつけるようにタルパで想造したムスビとイチャイチャするわ♪
ムスビちゃんとタルパムスビは赤い魔糸とマインドジャックで感覚繋げてるからこの快楽からは逃げられない♪
そして、直じゃないのはもどかしいでしょ?ね?直接して欲しいでしょ?
素直になっておねだりできたらしてあげる☆それまでおあずけでタルパムスビからのフィードバックで我慢なさい☆
あ、フィードバックだけだと寸止め状態が維持されるから頑張って♪



「リア充にしてあげるですか? なんて上から目線なのでしょう」
 恩着せがましい、縁結びの押し売りに、あやめの中でカチンと音がした。
「その傲慢さの罪深さを分からせてあげますわ」
「ひぇっ!?」
 あやめの満面の笑顔に、ムスビは危機感を抱きびくっと怯える。色んな意味で。

 そこにアリスが天使のような小悪魔の微笑を湛えて一歩前へ出る。
「ふふ、今度こそ完膚なきまでに快楽堕ちさせてあげるわ☆」
「からっ!? ちょっと何言ってるかわかんないよ!?」
 アリスの無邪気ながらも妖しい笑みを浮かべて、『情欲の炎』を周囲に浮かべる。
 ムスビは真っ赤な顔が、意味を完全にではないが理解していると物語っている。
「私は縁結びするほうなの! ちゅ、ちゅーとか変な事しないのーっ!」
 ムスビが放った使命札をアリスはひらりと躱した。
 更に反撃とばかりにムスビに炎を灯す。
「きゃぁ!? 熱っ……くないけど、な、なんだか体がぽかぽかして……っ!?」
 内股になってもじもじと脚をすり寄せるムスビに、アリスはくすりと笑む。

「わっ、私に何をしたの!? ていうか何をする気?!」
「何もしないわ、『貴女』には、ね♪」
 続けてアリスはタルパ……ムスビの現身を想造する。
 タルパムスビとムスビ本人との間には、赤い魔糸が繋がれていた。
 アリスはタルパムスビを抱きしめ、艶めかしく身体をまさぐる。
 遠慮なく巫女服の中に手を入れ、その肌を堪能する。
「ひゃんっ!? な、何これ、むずむずする……?!」
「ふふ、この子と感覚繋げさせてもらったわ☆ この快楽からは逃げられない♪」
 アリスはムスビに見せつけるように、タルパムスビをより大胆に攻めていく。
 タルパムスビはされるがままに、アリスの耳元で甘ったるい声をあげる。
「そっ、そんなの、倒しちゃえば……ぁぅっ!?」
 炎を構えるムスビを見たアリスは、タルパムスビの耳をはむっと咥えて阻止する。
「どぉ? 感度も高めてるから、気持ちよさも段違いでしょ☆
 でもフィードバックだけだと、寸止め状態が維持されるからね♪」
「そう言う事ですね。それならやはり彼女の出番でしょう」
 様子を伺っていたあやめはその意図を察して、『あやめ・オルタ』を呼び出す。

「さぁ、あの娘に、女の子の良さを分からせてあげて」
 あやめの指示に、オルタはくすりと嗜虐的な笑みを浮かべる。
 オルタはあやめが第六感で察した以上に、アリスの行為を理解している。
 ムスビは快感に脚を震わせながらも耐えて、懸命に偽者の自分を攻撃しようとしてている。
「捕まえたわ、子狐ちゃん」
「きゃぅ!?」
 そこへオルタが、隙だらけのムスビを後ろから羽交い締めにして拘束する。
 背中に柔らかな胸を押し付けながら、巫女服の腋から手を入れてお腹を直接撫でる。
「あむはむ☆ あ、『ご褒美』はまだあげちゃダメよ?」
「えぇ、勿論。ちゃんとこの娘が自分でおねだりしないと、ね?」
 タルパムスビとイチャつきながら言うアリスに、オルタが答える。

「さて、彼女の攻撃(意味深)に耐えられるかしら?」
 あやめはくすくすと笑みを浮かべる。
 拷問ならば見慣れたもの。
 だが人は痛みには耐えられても、快感には耐えられないと聞く。
 オルタはムスビのクリティカルな部分には決して触れず、焦らすように愛でる。
「は、ぁぅ……っ!?」
「目の前で『自分』があんな事されてる気分はどうかしら?」
「別にっ、そんなの、どうってことない……ひゃぁっ?!」
 オルタはふぅっとムスビの耳に吐息を吹きかけながら囁く。
 オルタがムスビに直接触れている部分と、アリスがタルパムスビに触れる感覚。
 同時に二人がかりで攻められ、だが決定打は与えられない物足りなさに切なげに幼い身体を揺らす。
「あの、そのセリフは私にも少しクるものが……こほん」
 あやめと瓜二つのオルタが女の子を嬉々として攻めている光景を見せられているのは、あやめも同じだった。
 ついカッとなってしまったものの、改めてこの光景を見ると若干罪悪感が襲う。

「この光景、他人が見たら私達の方が犯罪者にならないかしら?」
 目の前で繰り広げられる痴態に、あやめは頬を染めて思わず目を逸らす。
 幸い一般キマイラ達は避難しており、人目はないが――
 青空の元で繰り広げられる、見た目は幼い少女への行為はどう見ても事案だ。
 そして目を逸らしていても、声はあやめの元に届く。
「ちゃんと見て? あの貴女はどこを触られてるのかしら? 口に出しておねだりしたら、同じ場所を触ってあげるわ」
「ぅぁ、ぅ~……っ! お、おねだりなんか、しない、もん……っ!」
 ムスビの耳元で甘く蕩けるような、自分と同じ声色を持つオルタの囁き声。
 そしてオルタの腕の中で荒い息と、必死に抑えているつもりでも甘ったるい鳴き声を漏らすムスビ。
 否応なしに耳に入る声と台詞に、あやめはひつみをぎゅぅっと胸に抱きしめる。
「あら、一人で寂しそうね。一緒にしたいの? それともされたい?」
「し、しませんし、されません。わたしは百合じゃないですから」
 突然オルタから掛けられた声にあやめはびくっと反応し、慌てて否定する。

「ぷはっ♪ わたし、タルパムスビちゃんと本格的にイチャついてくるわね♪ そっちはよろしくお願いね☆」
 完全に熱が入ったアリスは、タルパムスビを茂みへと連れ込む。
 あやめには何が行われているかはわからない……というより考えないようにした。
 だがムスビが声を抑えるのも忘れて艶やかな声をあげ始め、遂にオルタにはしたなくねだっているのを聞いてしまった。
「これ、わたしにとっても拷問ではないかしら……?」
 オルタの手によって少女が撃墜される光景を、あやめは見せられるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

狐宮・リン
おいつきましたよ!
さぁ、愛について語りあいましょ?
さぁさぁ♥️

恋とは愛とは素晴らしいもの……!
それは、自分の正直に生きること……愛した人が誰であれ好きでいていいのです!
男性が男性を好きでも、女性が女性を好きでも……!

手をつなぐ1
優しさ1
誘惑1

さ、手をとって?愛を知りましょう?
私は妖狐たくさん愛情を注いであげます♪
ぎゅーっとしてあげましょう?
もふもふしてあげましょう?
寂しくさせませんよ?ね?

【WIZ】
【もふもふの誘惑】を使用して誘惑攻撃します。



「はぁ……はぁ……っ!」
 激しい戦闘で息を乱したムスビの前に、リンが駆け付けた。
「おいつきましたよ! って大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だよ?!」
「そうですか? では……」
 リンは真っ赤に慌てた様子のムスビに小首を傾げるも、深く考えないことにした。
「さぁ、愛について語り合いましょう? さぁさぁ♥️」
 リンはぐいぐいと詰め寄り、間近でムスビの顔を見つめる。
 キラキラと輝く瞳で真っ直ぐ見つめるリンに、ムスビは頬を赤らめてたじろぐ。
「恋とは、愛とは素晴らしいもの……! それは、自分に正直に生きること……愛した人が誰であれ好きでいていいのです!」
 異性同士だから良い、同性同士だからダメ。
 恋心とは、愛情とは、そんな狭量なものではないと、リンは熱く語る。
「そう、男性が男性を好きでも、女性が女性を好きでも良いのです……!」
「女性が、女性を好きでも……良い……」
 最初と違ってリンの目を恥じらいながらも見つめ返して聞き入るムスビに、リンは微笑む。

「あなたはまだ本当の愛を知らないだけです……さぁ、手を取って?」
 リンは一旦身体を離して、ムスビへと手を差し伸べる。
「愛を知りましょう? 愛する事、愛される事がどんな事か、私が教えてあげます」
 優しく穏やかな声と微笑みを湛えた、抗いがたい甘い誘惑。
 おずおずとリンの手を取るムスビへ、リンは慈しむような笑みを浮かべ握り返す。
「私は妖狐、たくさん愛情を注いであげます♪」
 ムスビの手を引き寄せて、腕の中でしっかりと抱きしめる。
 狐の尻尾で包み込むようにもふもふしながら、柔らかく包み込み癒す。
「ぎゅーっとしてあげましょう。もふもふしてあげましょう。寂しくさせませんよ? ね?」
 リンはムスビのふわふわの髪の毛を撫でながら、心を蕩かすように甘やかす。
 ムスビを愛情で癒すと共にリンの胸が満たされるのは、ムスビがリンの抱擁で心地良さを感じている証拠。
 胸元に抱き付くムスビは、上目遣いでリンを見つめて不安げに声をあげる。
「私、皆に喜んで欲しくて……『こいびと』がいると幸せって聞いて……だから縁結びすれば皆幸せって……私、間違ってたの……?」
「そうですね……手段は、間違えていたかもしれません」
 もふもふで魅了されたムスビはリンの身体にぎゅぅっと抱き付きながら、弱気な声をあげる。
 リンはこくりと頷くと、ムスビはしゅんと耳と尻尾を垂れて落ち込む。
「でも、最初にも言いましたよね? 恋も、縁結びも、素晴らしいものです」
 狐のキマイラと妖狐と言えど、同じ狐のお姉さんとして。
 幼い少女を導くように、背中を撫でて慰める。
「貴女の想いは、とっても素晴らしいですよ。偉い偉い、です♪」
 リンはムスビを褒めながら優しく頬を撫で、ぎゅぅっと抱きしめる。
 リンの魅了が解けてからも、ムスビは暫しの間しがみ付いて甘えるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳥渡・璃瑠
キャスリーン様(f12803)と行動するのだわ!

年貢の納め時とはまさにこのことなのだわ!
…高貴?…ふ、ふふっ、わたくしのお嬢様レベルが上がったのかしら!
もちろんなのだわ!最後まで油断はしなくってよ!!

キャスリーン様の銃弾に気をつけながら近づくのだわ!
ディスドリルラクションでトドメを狙いましてよ!
【串刺し】で炎の【属性攻撃】をするのだわ!
恋の炎ともいいますもの、物理で味わわせるのだわ!
神様でも物理攻撃きくのではなくって?効かなかった時はその時考えればいいのだわ!

糸で繋がれてしまったら…
このような物理的なものがなくともわたくしキャスリーン様のことは好きですもの!いらなくってよ!容赦なく切るのだわ!


キャスリーン・ジョイス
おーっほっほっほっ!
追い詰めましたわよ、縁結びの神様とやら!
ワタクシと璃瑠の高貴さをもってすれば縁結びとやらも大したことありませんでしたわね!
さぁ、璃瑠!この神様とやらを物理的に粉砕して差し上げましてよ!

【トリガーハッピー】でいつものように銃を大量に錬成して空間に浮かべましたら、少しの間集中して、全ての銃のコントロールに努めますわ。
一発たりとも無駄にはしたくありませんもの!

コントロールを得ましたら、全ての銃の一斉射撃をお見舞いしましてよ!【バレッタ・オーケストラ】ですわ!
「荘厳なる銃の交響曲をお楽しみくださいませ!おーっほっほっほっ!」

うふふ!ワタクシと璃瑠の愛と友情パワーの勝利ですわ!



「おーっほっほっほっ! 追い詰めましたわよ、縁結びの神様とやら!」
「年貢の納め時とはまさにこのことなのだわ!」
 ムスビの前に、キャスリーンと璃瑠が立ち塞がる。
「わっ、私は、負けられない……だって、縁結びの神様だもん!!」
 怪人にとって己の目的とアイデンティティを失うことは消滅を意味する。
 誘惑に必死に抗い振り切ったものの、追い詰められているのは事実。
「ワタクシと璃瑠の高貴さをもってすれば縁結びとやらも大したことありませんでしたわね!」
「たっ、大したことあるもん! 神様だもんっ!!」
「……高貴?」
 キャスリーンの言葉に怒るムスビをよそに、璃瑠のぴくっと反応する。
 リスペクトしているキャスリーンに太鼓判を押され、否が応にも嬉しさで口許がにやけてしまう。
「……ふ、ふふっ、わたくしのお嬢様レベルが上がったのかしら!」
 目に見えてご機嫌な璃瑠にキャスリーンも笑みを返し、びしっとムスビを指差す。
「さぁ、璃瑠!この神様とやらを物理的に粉砕して差し上げましてよ!」
「もちろんなのだわ! 最後まで油断はしなくってよ!!」
 キャスリーンの『トリガーハッピー』によって複製された大量の銃を全て制御する。
 下手な鉄砲も数撃てば当たる、などという甘えはキャスリーンにはない。
 銃一丁一丁、弾丸一発に至るまでその制御下に置き、指揮する。
「『トリガーハッピー』フルコントロール! 一発たりとも無駄にしませんわ!」
「そうはさせないよ! 行け、燃え上がる恋の炎!」
 銃の制御に集中し隙の生まれたキャスリーンの目掛けて、炎が放たれた。
 だがキャスリーンはそれを避けずに、不敵に笑みを浮かべる。
 炎の前に割り込んだのはドリルを構えた璃瑠。
「それはこちらの台詞でしてよ! キャスリーン様邪魔はさせないのだわ!」
 手にした巨大ドリルを恋の炎を貫くように突き出し、高速回転によって散らす。
 だがその影に混ざっていた使命札がぽんっと小気味よい音を立てて爆発する。
 ピンク色の煙に包まれた璃瑠とキャスリーンの身体が、運命の赤い糸(物理)で戒められる。
「ふふーん! 残念でした! 女の子同士だけどこれで繋いだなら……」
 捕えた。そう確信するムスビだったが。
 璃瑠はドリルの回転で赤い糸を削り取って拘束を断ち切る。
「なっ?! わ、私の、かみさまの縁結びがっ!?」
「このような物理的なものは要らなくってよ! わたくしキャスリーン様の事は大好きですもの!」
 物理的距離も、繋ぎ止める拘束も要らない。
 璃瑠の大胆な告白に、ムスビのほうが真っ赤になる。
 そう言う意味で捉えてしまったらしい。
 意味するところはどうあれ、お嬢様コンビの力は事実。
 自分の『縁結び』を容易く破る固く結ばれた絆の力に、ムスビは打ちひしがれる。

「素晴らしいですわ璃瑠! 荘厳なる銃の交響曲をお楽しみくださいませ! おーっほっほっほっ!」」
 キャスリーンがタクトを振るうように手を振ると、絶え間なく鳴り響く銃声が『歌』を奏でる。
 避けること敵わず防御を固めたムスビに圧倒的砲火が襲う。
 璃瑠が稼いだ時間に計算され尽くした射線は、ただムスビを攻撃を浴びせるだけではない。
 キャスリーンは一帯を制圧しつつも、璃瑠が駆け抜けられる隙間とタイミングを作っていた。
「えぇ! 恋の炎(物理)ならばわたくしも灯せますわ!」
 四方八方からも降り注ぐ弾丸の雨の中を璃瑠は駆け抜ける。
 互いを信頼すればこそ、恐れることも遠慮するもない。
「物理で味わいなさいまし! 『ディスドリルラクション』ッ! なのだわっ!」
「ぴゃぁあああっ!?」
 炎を宿して燃え上がるドリルがムスビの防御を貫き、吹き飛ばす。
 ムスビは自称神様。特別な力は持っていない。
 だがそれ以上に、『縁結び』に寄らない絆の力が恐らく弱点だったのだろう。
 更に地面を踏み込み、押し込むように突き出した一撃にムスビは派手に吹き飛ぶ。

「お見事ですわ璃瑠!」
「えぇ! キャスリーン様こそ」
「うふふ! わたくしと璃瑠の愛と友情パワーの勝利ですわ!」
 ぱちんと手を合わせ、二人は互いを讃えながら喜び合う。
 紛れもなく決定打だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
オブビリオンはペットには出来ない、だったら妄想で別の存在に塗り替えてしまえばいい。
ワンダフォーランド、この中の妄想世界なら今のムスビちゃんを永遠にできる☆

でも、抵抗されるとご案内できないからそろそろ仕上げとイきましょうか。
アリスのペット♪で
アリス×アリス
アリス×ムスビ
ムスビ×ムスビ
のカプを百合カプとTS男の娘カプの計六組つくって、マインドジャックと赤い魔糸と情欲の炎で感覚をリンク♪
本物も含めた七組分の快楽に抵抗できるならしてみせて☆
ああ、そうそう、今更だけどセルフ倫理結界として真なる夜の到来よ。
夜の中でナニが行われているのか、外からうかがいしることは出来ないわよ♪



「さぁ、ムスビちゃん、妄想世界に招待してあげる☆」
「きゃん!? あっ、アリスっ!?」
 倒れ込んだムスビに、アリスがにんまりと微笑み覗き込む。
 散々イロイロされたムスビは、アリスの顔を見ただけで真っ赤になった。
 内股の女の子座りで袴を抑えるように隠す。
 子狐のように怯えるムスビの姿がアリスの嗜虐心を更にそそる。
「でも、抵抗されるとご案内できないから……そろそろ仕上げとイきましょうか」
「行くってどこへ!? っていうか今までのよりもっと!?」
 アリスはぺろりと舌で舐めて唇を妖しく濡らす。
 アリスの姿とムスビの姿をした人工未知霊体が6人ずつ、系12体の想造される。。
 どちらも内3人ずつはどことなくボーイッシュだ。
「まっ、またさっきと同じ……っていうか増えてる!?」
「百合カプとTS男の娘カプの計6組、勿論さっきと同じく全部ムスビちゃんに感覚リンク♪」
「ささささ、させないもんーっ!!」
 真っ赤になって必死に炎を灯して放つべく構えた瞬間。
 突然、夜が訪れる。
 ムスビの浮かべた炎が消え去り、周囲が一切見えない。
「何これ、真っ暗で何も見えな……~~っ!?」
 だというのに、何故かムスビやアリスの姿を模したムスビには見えた。
 否、アリスが見せていた。睦み合う姿を、ムスビに見せつけるように。
「ひゃんっ?! なんか絡みついてっ、へ、変なところ撫でちゃだめぇ!?」
 そこはアリスが変身した『真なる夜』の姿。
 全身で包み込み、ムスビを捕えていた。
「ふふ、今度は寸止めなしで完全フィードバックしてあげる♪ 私の中で果てて、イき続けなさい☆」
「それ死ぬの!? 生きるの!? どっちぃー!?」
 局所的に暗闇が訪れ、内側でナニが行われているかは伺い知ることはできない。
「本物も含めた7組分の快楽に抵抗できるならしてみせて☆」
 やがて音声もシャットアウトされる。
 アリスによるムスビの撃墜数は、10や20で利かなかった。
「も、もうやめぇ……っ」
「ふふっ、私の妄想世界に来てくれたら、デモンテンタクルで攻めるのはやめてあげる♪」
 休む間もなく連続で何度も墜とされ、ぐったりと息を荒げ思考力を奪われたムスビに、アリスは優しい天使のように、誘惑する小悪魔のように優しく囁く。
 これが終わるならと、同意してしまったムスビを取り込む。
「ワンダフォーランド、この妄想世界で、ムスビちゃんを永遠にしてあげる☆」
 アリスが支配する世界、『腐敗の果てに成り立つ楽園』。
 そこでムスビが体感時間でどれ程過ごしたかは、アリスのみぞ知るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

狐宮・リン
もう大丈夫そうですね?
恋に恋する乙女は暴走しやすいものです、そこが……魅力で可愛らしいところでもあるのですけど♪

今度はまず自分で愛を知りましょうね、愛を知ってそれからその素晴らしさをみんなに伝えればいいのです♥️

さぁ、今このときこの瞬間だけでも私があなたの恋になってあげます、たくさん甘えてたくさん愛情を覚えてください♪

【WIZ】
手をつなぐ1
優しさ1
誘惑1
ユーベルコード【私の気持ち】を使用してムスビを気のすむまで甘やかします。



「ふえぇ~んっ! りぃーんんんーっ!!」
「おかえりなさい、よしよし♪」
 一度は離れたムスビが、リンの名を呼びながら涙目になって飛び込んできた。
 もはや怪人の矜持や自称神様の振る舞いは捨て、歳相応の幼い少女と変わりない。
「今度はまず自分で愛を知りましょうね。愛を知って、それからその素晴らしさをみんなに伝えればいいのです♥️」
「愛を知る……リンが教えてくれるの……?」
 腕に包まれて頬を赤らめてリンを上目遣いで見つめるムスビの目は、恋する乙女のもの。
「はい、さぁ、今この時この瞬間だけでも、私があなたの恋になってあげます。
 たくさん甘えて、たくさん愛情を覚えてください♪」
 リンは溢れんばかりの愛情を込めて、全てを受け止め包み込むように抱きしめる。
「ムスビの気が済むまで、したいように甘えていいですよ」
 ムスビの戸惑いながらおずおずと頬や鼻、身体を擦り付ける子狐のような幼いスキンシップに、リンは笑みを零す。
「ふふっ、くすぐったいです♪」
 リンの嬉しげな声に、ムスビのぴこぴこっと狐耳が動く。
「そ、っか……されて嬉しかったことを、すればいい、のかな……リン、嬉しい?」
 リンがムスビを尻尾でもふもふしたのを真似するように、尻尾を絡めてもふもふし返す。
 その手を添えてリンの頬を撫でて、上目遣いで不安げに見つめる。
「はい、とっても嬉しいですよ♪ ふふ、愛してます♥️」
 リンが耳元で囁くと、ムスビは真っ赤になってぴんと尻尾を伸ばしてしがみ付く。
 へにゃんと尻尾を垂らし、リンに自分の匂いを付けるようにぐりぐりと頭を押し付ける。
「う、うぅー……私が、落とされちゃった……」
 ムスビは怪人としての存在意義、『男女の縁を結ぶ』というポリシーを失った。
 魅了でも催眠でもなく、リンに、女の子に恋をしてしまった。

「けど……『恋する』って、こんなにも暖かくて幸せな気持ちになるんだね」
「……もう、大丈夫そうですね」
 リンの腕の中で、ふにゃっと微笑むムスビの身体が光に包まれ――否、身体が光の粒となり解けていく。
 過去の化身でしかないオブリビオンに『次』はなく、再び蘇ろうとこの記憶は持たないだろう。
 だがリンの腕の中に収まる少女は、紛れもなく今を生きる『恋する乙女』だ。
「恋に恋する乙女は暴走しやすいものです、そこが……魅力で可愛らしいところでもあるのですけど♪」
 リンは今この瞬間は、紛れもなく本心から優しく微笑みかける。
「大好きですよ、ムスビ」
「えへへ……私も大好き、リン……♪」
 腕の中の柔らかな感触が消える。
 仄かに残る温もりと甘い香りを噛み締めるように腕を抱く。
 満面の笑顔で消えていったムスビに、リンの胸も暖かくなっていく。
 リンは空に舞うムスビの光を見上げ、完全に世界に融けるまで優しく見守った。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月17日


挿絵イラスト