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「パイ×2」フェスティバル

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●巨乳×麻雀は最強という仮説
「―――今回皆様には、キマイラフューチャーで怪人たちが流布している妙な流行を終わらせて頂きたいのです」
 ひどく疲れた声でそう猟兵たちに呼びかけるのは、山羊の骸骨を被った猟兵オクタ・ゴート(八本足の黒山羊・f05708)。顔がないので真相は定かではないが、もし顔があったらまさに「げんなり」とした表情をしているに違いない。

「えー、現在キマイラフューチャーでオブリビオン達による奇妙なムーブメントが流布されてしまう、という観測を致しました。その内容は【巨乳脱衣麻雀】。まあ、胸の豊満な女性が麻雀をし、勝っても負けても服を脱ぐという……なんとも不健全なものです」
 概要を説明し終えるとオクタは疲れたように椅子に腰掛け、プロジェクターで映像を再生する。
 そこには、オブリビオンに扇動されたキマイラ達が熱狂しながらステージを見ている。そこでは、立体映像で投影された全く同じ顔と恰好をしたあちこち豊満な女性が、麻雀を打っている姿があった。
 ステージ上で繰り広げられる麻雀は終始よくわからないハイテンションで進み、牌を打つたびぷるんぷるん、リーチすればたゆんたゆん、アガればはだけるし、トべば脱げる。終始揺れまくる模様にキマイラ達が喜び狂う姿が―――約二時間に渡り続いた。
「ご覧頂いた通り、既に何度か遭遇されている方もいらっしゃるでしょうが今回の騒動の元凶は、オブリビオン・レッドバインです。かのオブリビオンが自身の教えに従わないクリエイターの方々を襲撃、拉致。拉致したクリエイターの方々に作らせたあのような映像を延々と動画サイトで流しています。まず皆様は、街に拡がりつつあるこの流行を抑制する新たなブームを喧伝しながら、お渡しした地図にあるレッドバインの潜伏先へと向かってくださいませ」
 心なしかいつもより小さくなっているオクタはグリモアを操りキマイラフューチャーへのゲートを開きながら続ける。
「とまあ、これだけなら単純な話なのですが、更に面倒なことに、かのブームが自身のポリシーに反すると麻雀戦闘員の活動も活発になっているようです。間違いなく襲ってくるでしょうが、その際には遠慮なく排除してくださいませ」

 集まった猟兵のうちの一人に、妙に調子の悪そうなオクタを心配する声が上がるが、心配された当人は首を振りそれを否定する。
「問題ありません。それよりもこのオブリビオンのやり口は非常に下劣なモノです。何かに一つの事、モノに傾倒した嗜好を否定はしませんが、それを強要するような行動をすればそれは紛れもなく悪だと私は考えます。皆様のお力で、どうぞこの騒動を収めてください。何卒、私からもお願い致します」

 深く一礼するオクタに見送られながら、猟兵達はキマイラフューチャーへと向かうのであった。


佐渡
 佐渡(さど)と申します。
 三作目となりました今回は目いっぱいお頭のお悪い感じのシナリオを作らせて頂きました。

 キマイラフューチャーで起こったトラブルの解決、黒幕も全部わかりきったシナリオです。
 描写はかなりはっちゃけ気味に書かせて頂く恐れが御座いますので、ご了承のほどよろしくお願い致します。
 皆様の楽しいプレイングをお待ちしております!
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第1章 冒険 『ブームを終わらせろ』

POW   :    熱意と勢いで新たなブームを広める

SPD   :    怪人が広めたブームを乗っ取る

WIZ   :    文化の問題点を指摘する動画をアップする

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セリエルフィナ・メルフォワーゼ
あ、あんな大きなおっぱい、何て羨ま…
い、いや、違う、こんな下品でいやらしい文化、絶対間違ってるよ!
猟兵として、メルフォワーゼ王女として、見過ごすことは出来ない!

というわけで、【歌唱】【パフォーマンス】【存在感】を使って、【巨乳脱衣麻雀】の問題点を、ボクが歌いながら指摘する動画を上げてみよう。

「真剣勝負に下品な胸はいらない~」
「巨乳なんか邪魔なだけ~」
「すっきりした動きやすい胸が一番~」

うん、歌詞はこれで!
【シンフォニック・キュア】も使ってるから、歌詞に共感してくれた人は腰痛や肩凝りも治るおまけ付き。
これで世の巨乳派共を一気に駆逐……じゃなかった、【巨乳脱衣麻雀】ブームに終止符を打たせるよ!



 猟兵達が降り立った時点で、キマイラフューチャーでは既にかなりの「巨乳脱衣麻雀」の信奉者が生まれてしまっていた。
 キマイラ達この世界に生きる者達によって生まれてしまったブームなら、苦い半笑いで「そういうのもアリかも」と言う程度で済むが、これがオブリビオンによるものであるならば別だ。

「こ、こんな下品でいやらしい文化、絶対間違ってるよ!」
 当然のように街頭の大型スクリーンなどでさえおっぱいが乱舞する状況に、赤面しながら憤慨するのはセリエルフィナ・メルフォワーゼ(天翔ける一輪の君影草・f08589)。
(で、でもあんな大きなおっぱい、何て羨ま…)
 一瞬頭の中に浮かんだ実に繊細な感情を頭をぶんぶんと振って払いのけ、彼女は路上でダンスライブを開催する。如何なブームが流れようとも猟兵の人気は根強く、次々に人が集まってくる。
 ―――のだが、ブームの影響だろうか。彼女のある一部分を見てやや落胆したような表情を見せる者も少なくない。とはいえその逆境は彼女の中のセンシティブな乙女心と反骨心を刺激する。 
「真剣勝負に下品な胸はいらない~」
「巨乳なんか邪魔なだけ~」
「すっきりした動きやすい胸が一番~」
 彼女の思いの丈を籠めた―――もとい人々の中に根付いた悪しきブームを取り除くべく考えられたその歌詞が、キマイラ達に伝播していく。可憐な踊りは決して「ポロリ」という明瞭なサービスがなくとも、キマイラ達の心に染み渡っていった。
 ユーベルコードの影響もあり、刺激の強い生活を求めるキマイラ達の普段意識していない疲労も解れ、最初こそそこそこな人だかりだった彼女のステージはいつの間にやら多くのキマイラであふれかえっていった。

 SNS等で拡散されていったその映像は、ブームの影響で自身の作品や嗜好がオワコン扱いされていた、慎ましい胸に美的感覚を刺激される人々の起爆剤となり、オブリビオンの撒くふしだらなブームを押し返す勢いで作品が次々に広まっていく。
 ―――そこで彼女が題材となることも少なくなかったのだが、その際その胸が必要以上に慎ましやかに絵が描かれている事を、彼女はまだ知らない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミケ・ナーハ
怪人が広めたブームを乗っ取ります♪

1人麻雀ゲーム実況動画
『巨乳脱衣麻雀アレンジしてみた♪』
を【撮影】し投稿♪

怪人に負けない爆乳を常に強調♪
1局ごとにカーテンで体を隠し
胸の谷間が見える、様々なコスプレ衣装に生着替え♪
視聴者を【誘惑】♪

最初はチャイナ服で
「コスプレ生着替えアルヨ♪」

メイド服で
「ご主人様どうすれば良いでしょう?」

胸とヘソを露出したギャル風制服で
前屈みで谷間を見せ
「麻雀よりおっぱい見たいんでしょ?」

最後は、お気に入りのくノ一衣装でカメラに迫り
豊満な胸をムギュっと寄せアップに♪
「皆様の反応が良ければ、またやります…でござる♪」

脱衣と見せかけて着替え
コスプレで飽きにくいのがポイントです♪



 逆に、オブリビオンのブームに乗っかりながら別のベクトルで現状を打破しようとする猟兵もいた。

 キマイラフューチャーの動画投稿サイトでも活動を行う猟兵、ミケ・ナーハ(にゃんにゃんシーフ・f08989)の新作が投稿された。そのタイトルは、『巨乳脱衣麻雀アレンジしてみた♪』。
 待望していたファン、それにブームによって初めて彼女の事を知ったミーハーなキマイラも、こぞって興味をもってその動画を再生した。
 ゲームの実況という形で展開していく動画だが、そのゲーム画面以上にキマイラが釘付けになるのは彼女の豊満なスタイル。だが、これがただの麻雀ゲーム実況で終わらないことを、そのタイトルにある『アレンジ』という煽りによって予感する視聴者。
 一局が終了した時点で、突如画面の半分に立っていたミケの姿が薄い垂れ幕のようなものによって隠される。僅かに透けるシルエットにざわめく視聴者たち。
 次の瞬間現れたその姿は―――谷間の主張が激しく、同時に太ももにも大きなスリットが入ったチャイナ服。

「そう、コスプレ生着替えアルヨ♪」
 その後も、一局終わるたびに次々と変わっていく衣装。メイド服、ギャル風衣装なども次々と繰り出され、その度視聴者はコメント欄で荒ぶる。結末の見えている巨乳脱衣麻雀とは異なる、「何が出て来るのか予想できない」という新鮮さが、キマイラ達の心をがっちりと掴んでいた。
 最後に、彼女のお気に入りであるくノ一衣装でカメラに迫ると、その豊満な胸を寄せて、今日一番にカメラに接近する。

「皆様の反応が良ければ、またやります…でござる♪」
 その甘い囁きに、視聴者は完全に溺れていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

三原・凛花
私も昔は巨乳に憧れたものだけど、穢れ切った今は別に…
いや、やっぱあれだけ見せびらかされると、やっぱムカつくわ。
奴隷時代、「もう少し胸があればなぁ」とか言われる度、傷付いてたんだよ、チクショー!

てわけでこのブームを乗っ取ってやる!

まず【愛し子召喚】で、息子と娘を【生き人形】二体に憑依させる。
次に【聖霊受肉】で、貧乳娘になった『聖霊』を召喚する。

私、【生き人形(少年)】、【生き人形(少女)】、貧乳娘になった『聖霊』で、『貧乳脱衣麻雀』をやるよ!
一人男がいるけど、貧乳には違いないし全く問題ないね!

子供にこんな事させるのは流石に良心が咎めるけど…
でも今回だけは女のプライドが掛かってるの!
だから耐えて!



 時を同じくして、別の動画サイトでも人の集まる生放送が行われていた。その題名は、「貧乳脱衣麻雀」。タイトルに釣られついついクリックしてしまったキマイラ達は、そこで繰り広げられている状況に思わず固まってしまうだろう。
 スカートの端が解れた白いワンピースに、長い黒髪。若々しい美少女が、どう見ても弟や妹にしか見えない子供たちと一緒に麻雀を打つ姿。お色気要素を出そうとしている努力こそ感じられるが、余りにも幼気な様子に興奮よりもむしろ「頑張っている」という感覚の方が先に立ってしまうその映像。

 そして、その放送の配信者でもあり、今回の騒動の解決の為キマイラフューチャーに訪れた猟兵、三原・凛花(『聖霊』に憑かれた少女・f10247)は子供たちに小声で語りかける。どうやら、キマイラフューチャー製のマイクが声を拾っているとは思っていないらしい。
「こんな事させるのは流石に良心が咎めるけど…でも今回だけは女のプライドが掛かってるの!だから耐えて!」
 
 今回の依頼の詳細を聞いた時、そしてモニターに映し出されていたばるんばるん跳ねる胸を見た時、彼女の中のとある記憶が蘇っていた。
 彼女の歩んできた人生の歩みは壮絶と言って差し支えない、辛く険しいものだった。その中で、奴隷として生活したこともあった。その中で降りかかる言葉の一つが、彼女の心に棘となって残っていた。
 ―――――「もう少し胸があればなぁ」。そんな、心無い言葉が。 
 純粋な頃こそ憧れこそすれ、その壮絶な過去があったから何も感じることなどない。そう、自分に言い聞かせていた。しかしこれ程までに誇示し見せつけ、これこそスタンダードと言わんばかりの様子が、彼女のコンプレックスに火をつけたのだ。

 しかし悲しいかな、彼女のユーベルコードで呼び出された息子と娘は、確かに彼女の負の心によって強化されている。しかし、それ故により強く現世と繋がった彼らは、母の無茶な注文を制し「そんなのかんけいないよ」「おかあさんはきれいだよ」という、この状況では意味もない、幼いながらの精一杯の言葉で慰めようとさえする。
 純粋なその思いにそうじゃない、と思いながらも決して強く否定などできない凛花。膠着する状況。そしてそれは、視聴者のキマイラ達の涙腺を破壊した。
 欲望にダイレクトに訴えかける巨乳脱衣麻雀の正に対極に位置する凛花と子供たちの、懸命で純粋な姿。ある種のドキュメンタリーじみた彼女たちのあり方に心打たれたキマイラ達は、次々とふしだらなブームを卒業するとSNSで決意表明をしていく。
 凛花の想定していた流れとは異なるが、確かに彼女はブームを乗っ取ることに成功したのである。
 
 これが幸運か、はたまた不運なのかは、彼女のみぞ知るという所だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メタ・フレン
「『巨乳脱衣麻雀』…
成程、興味深い文化です。
しかしこのゲームには一つ欠点があります。
それは勝敗関係なく脱衣が成立してしまうこと。

それじゃダメなんですよ!
ただ巨乳が見たいだけなら、そういう動画を見てればいいんです!
でも皆さんそうじゃないでしょう?
「負かして脱がす」という過程があるからこそ、この文化に惹かれた筈なんです。
企画者はそれを全く分かってない!

というわけで私は男女混合で『巨乳脱衣麻雀』を行うことを提案します。
エロスとは勝敗という概念があってこそ、真にエロスたり得るんです。
企画者にはそこをしっかり学んで欲しいですね」


以上、私のこの演説を【グッドナイス・ブレイヴァー】で【撮影】して配信します。



 猟兵が各々自身の持ち味や特性を生かしたブームの乗っ取りを計画する中で、一人論理的思考からこのブームを打ち崩そうという猟兵もいた。
「『巨乳脱衣麻雀』…成程、興味深い文化です。しかしこのゲームには一つ欠点があります」
 椅子に座り、カメラに向かって机に両肘を立てて寄りかかり、両手を口元に持ってくるポーズをとっているのは、メタ・フレン(面白いこと探索者・f03345)。幼げな容姿とは反対に非常に理知的な口調で口火を切ったその演説は、見ているキマイラ達のざわめきを誘う。具体的には「ざわ・・・ざわ・・・」という具合に。

「このゲームの欠点、それは、勝敗関係なく脱衣が成立してしまうことです」
 冷静な口調で告げられたその言葉に、配信を見ていたキマイラ達は首をかしげる。それの何処がいけないのだ、と。しかし、次の瞬間表情を隠すような姿勢だったメタがガタンと大きな音を立てて立ち上がる。
「それじゃダメなんですよ!ただ巨乳が見たいだけなら、そういう動画を見てればいいんです!でも皆さんそうじゃないでしょう?『負かして脱がす』という過程があるからこそ、この文化に惹かれた筈なんです!企画者はそれを全く分かってない!」
 振るわれる熱弁。静から動へと切り替わるその様子に、必然的にキマイラ達はその話に衝撃を受け、同時に話は否応なしに記憶へと刻み付けられる。

 しかし、すぐに冷静さを取り戻すと小さく咳払いをするメタ。
「―――というわけで私は男女混合で『巨乳脱衣麻雀』を行うことを提案します。エロスとは勝敗という概念があってこそ、真にエロスたり得るんです。企画者にはそこをしっかり学んで欲しいですね」

 配信はそこで終了するが、この演説は多くのキマイラ達によってSNSで拡散され、その多くで非常に大きな物議を醸した。彼女の意見に賛成する者も、反対する者も含めてこのブームについて再考する風潮が生まれたのである。
 議論によって、このブームは様々なジャンルに枝分かれしていき、ブームという一過性で消えるものから、洗練され長く生き続くコンテンツというものへと変わっていくかもしれない。
 ―――どちらにせよ、オブリビオンの計略を圧し折る事には繋がる事は、間違いない。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『雀牌戦闘員』

POW   :    国士無双
予め【異なる顔の戦闘員が14人揃う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    三元牌
【3人同時攻撃】による素早い一撃を放つ。また、【鳴く】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    立直
【相手の行動を読み、作戦通りの攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【狙いすました一発】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●机をひっくり返すもの
「普通の、麻雀を、やれぇえええええええええ!」
 猟兵達がオブリビオンのブームを払拭するべく行動し、それが実を結び始めてきた頃。ストリートの中心で暴れ出す、麻雀牌の頭をしたスーツ姿の変態……もとい怪人の姿。そう、『雀牌戦闘員』である。

 今回のレッドバインの流布したブームに怒り心頭な様子で、暴れる戦闘員の顔は「中」であったり「赤牌」であったりする。文字通りの顔真っ赤、というやつだ。
 ある意味では彼らも被害者ではあるのかもしれないが、それでも怪人は怪人。猟兵達は、怪人を討つべく走り出した。
触叢・アン
怒涛の如く、宇宙原付で突き抜ける!
上から踏んだり轢いたり背中ドスンしたり(踏みつけ/騎乗7/操縦8/鎧無視攻撃9)
通り抜け様に(2回攻撃2)密集地にマシンガン(範囲攻撃9)
敵の攻撃より速く突き抜け戦場離脱…を繰り返すヒット&アウェイ(逃げ足8/騎乗7/操縦8/地形の利用…&機体から伸びたワイヤー)
何があろうと決して止まらず
「わしゃ誰も止めれんでぇ」
「オラオラ~、轢~き逃げじゃ~っ!」

気分も戦場もスッキリしたら颯爽と逃げる。轢き逃げる。細けぇ事ぁ気にせず逃げる。
「ほんならのぅ!」

そんな単車のノーブラぷるるんネーチャン
ただ轢き逃げしまくっただけの暴走バイクな気がするけどたぶんきっとおそらく気のせい



 暴れ回る雀牌戦闘員。なんなら悲哀さえ感じさせる雄叫びを上げている彼らは、遠くから響くバイクのエンジン音に気付かない。
「オラオラ~、轢~き逃げじゃ~っ!」

 威勢のいい女性の声と共に、数人の雀牌戦闘員が跳ね飛ばされた。「ぶべら!」とか「たわば!」とかいう断末魔を上げて回転しながら地面にその平面な顔を地面にスタンプするように打ち付ける。容赦なくその顔にドシンと前輪を乗せ、ふんすと息を吐くは触叢・アン(銀河疾風・f01011)。
 突然の敵対者に対し構えた戦闘員たちが、一斉に目を向けたのは……バイクの微振動によって跳ねている「ぷるるん」な膨らみだった。
「き、貴様も、巨乳脱衣麻雀の手先かぁあぁぁああああ!!」
 元々何故か女子高生のような若い女性に敵対的になりがちな雀牌戦闘員。それが、今のブームによって更に拍車がかかっている。暴走するのも無理はない、が。
「知らんわボケナス!」
 サイコマシンガンを手に一斉掃射。飛び掛かった戦闘員は皆蜂の巣に。勘違いをしたのが命取りとはいえ、余りにも無慈悲。

 その後も、バイクでの容赦ない轢き逃げアタックは繰り返される。「中」の顔をした戦闘員が三人並び、「鳴き」ながらの連携攻撃によって彼女を捕えようとするが、バイクに装着されたワイヤーによって行われる立体的な回避についていけず、互いの顔にぶつかり喧嘩を始めた辺りで、仲良く銃撃を受ける。

 最早どっちが悪訳なんだかわからない一方的な展開を終えると、アンは満足したのか実にスッキリした表情で再度エンジンをふかした。
「ほんならのぅ!」
 キラリと星が舞うようなウインクを残すと、彼女は颯爽と夕日の沈む方向へと去っていった。
 ……スーツから顔面からタイヤ痕だらけの雀牌戦闘員と、銃撃によって穴だらけになった道や建物を置き去りにして。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
「ふむ…ようやく出てきたっすか」と戦闘員の近くから声を掛けます

雀卓の一部に座り悠然と相手を見つめ
確かにひどい動画っすよ…意味が分かりません。なのでそれに対抗するのは嫌だったんで待機してたら…貴方達が来ました

さぁ、勝負っす!賭けるのは己のプライド!赤牌なしの真剣勝負と行こうじゃないっすか!(雀牌をかき混ぜ)
動画には「ガチ勝負卓」と表記して、こちらは麻雀好き向けに放送します

ちなみに俺はダマテンオンリー、リーチなし。早上がりで相手の勢いを削ぐ麻雀を得意とします
半荘が終わって、もし勝利したら…よかったら俺と来ませんか?と勧誘
承諾したら使役獣になりますが…何故かそうなった相手は女性ばっかりなんすよね…



「ふむ…ようやく出てきたっすか」

突然現れた猟兵に蹂躙され地に伏す雀牌戦闘員。その頭上から降り注ぐ凛とした声。はたと彼らが顔を上げた先に居たのは、悠然と雀卓に腰かけ彼らを睥睨する人物。中世的な美貌を持つ一人の猟兵が居た。
「確かにひどい動画っすよ…意味が分かりません」
彼か彼女かは未だ定かではないが、ともかくその人物は戦闘員を攻撃するでもなく、彼らに同調するような言葉をかける。
 ここまで踏んだり蹴ったりな彼らはそうだそうだと声を上げる。するとその猟兵は微笑み、自ら勝負の卓に着く。
「さぁ、勝負っす!賭けるのは己のプライド!赤牌なしの真剣勝負と行こうじゃないっすか!」
 久遠・翔(性別迷子・f00042)は、同時にその勝負の模様を配信した。本気の勝負によって魅了する事で、少しでも今巻き起こる【巨乳脱衣麻雀】のブームに水を差せれば。と思ったのである。
 心は男性、体は女性という久遠にとって今オブリビオンによって齎されたブームは彼(彼女)の中にある何とも言えないセンシティブな部分を逆撫でするものだった。だからこそ、安易に対抗の為に肌を晒す真似はしない。
 序盤こそ敵が高い役を作り一気に点を失うが、後半相手の勢いを削ぐ早上がりでペースを自分に引き寄せ、最終的には勝利する。
 ちらりと視聴者を見ると―――なぜか真剣勝負に熱くなるのではなく、自分の一挙手一投足に黄色い悲鳴を上げる女性視聴者ばかりが集まっていた。

 久遠の勝利に完全にオチた雀牌戦闘員(女)と、敗北と女性戦闘員が奪われた悲しみによって絶望したように四つん這いになり、目もないのにどこからか涙を流す雀牌戦闘員(男性)。
 そして、視聴者の様子や使役獣となった戦闘員にどうしていつもこうなるんだと頭を抱える久遠。奇妙な三者三様によって、その場の空気は何とも言えない状態になるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミケ・ナーハ
大きなぬいぐるみのような
虎型ガジェット『スア』に乗って登場♪

アレンジとはいえ巨乳脱衣麻雀をした私♪
はちきれそうな巨乳が目立つ
ビキニとショートパンツ姿です♪

「暴れるのはぁ、ダメですよぉ♪」
猫耳と尻尾を持つキマイラの私は
マタタビの仲間のキウイを食べ
快感に酔いつつ、降りて戦闘♪

敵の動きを【見切り】
『マタタビ酔拳』
美しく舞うように敵の攻撃を回避しつつ
すらりとした美脚で敵に回し蹴り♪
豊満な胸が挑発的に揺れ、ビキニからこぼれそうに♪

『スア』は【属性攻撃】口から炎を吐き、敵を追撃♪

「んんっ…終わりましたぁ♪」
敵を倒したら、胸がこぼれそうなビキニのずれを直し
胸の谷間をムギュっと美しく整え
『スア』に乗って帰還♪



 所変わって、未だ活発に雀牌戦闘員が暴れている地区に駆け付けた猟兵が居た。可愛らしくデフォルメされた虎のガジェットに跨り、その豊満な胸を揺らしながら。
 それを目撃した戦闘員たちは口々に「あいつだ」、「あいつだ」と口走る。そう、彼女はかの巨乳脱衣麻雀に対抗するべく更に男心を擽るアレンジを加えた人物、ミケ・ナーハ(にゃんにゃんシーフ・f08989)に他ならない。

 しかし彼女はそんな殺気立つ雀牌戦闘員たちを一瞥すると、腰に手を当てびしりと戦闘員を指さした。
「暴れるのはぁ、ダメですよぉ♪」
 魅惑的なウインクと共に虎から飛び降りるや、胸の谷間に隠し持っていたキウイを食べる。ネコ科ベースのキマイラである彼女にとって、マタタビの仲間であるキウイフルーツを摂取すればどうなるか。
 飲み込んですぐ、彼女の眼はとろんと蕩けうつろなものへと変わる。同時に、血流が良くなったのだろうか肌は紅潮し、立ち方もどこか覚束ないものへと変わる。
 これを挑発と受け取ったのか、戦闘員は怒りの雄叫びと共に彼女へと襲い掛かる。「中」の牌の顔を持つ彼らは一斉に掛け声を上げミケへと飛び掛かる。それは、麻雀で言う所の「鳴き」。必殺の速攻はすさまじいスピードで彼女を捉えた―――。

 はずだった。
 だが、実際にはミケはするりとその攻撃をいなし、据わった目で敵を見る。何が起きた? それを理解できずたじろぐ敵たち。そして、暴れまわる戦闘員に怯え隠れていたキマイラ達も雰囲気の変わった空間に気付き一人、また一人と顔を出しミケの様子を伺いだす。

 しかし。ギャラリーが増えてなおその動きを見切る事ができた者はいない。発育のいい体でありながら柔軟さを兼ね備えた彼女の蹴りが周囲の戦闘員を薙ぎ倒し、わずかな反撃の兆しでさえもを跳ね返して自身の攻撃に変えるその技を。
 あっという間の逆転劇。だがそれ以上にギャラリーを釘付けにしたのは圧倒的な戦闘力ではなく、勝負着らしいビキニから零れそうなたわわな果実の方だった。

「ぐ、ぐぬ、ま、まだだぁ……」
 それでもなお立ち上がろうとする雀牌戦闘員。彼女は彼らの流儀に反する行為を行ったのだから熱くなるのは仕方がないとも言えるだろう。しかし、そんな熱い彼らにとどめを刺したのは、ミケではなく彼女の乗っていた虎型ガジェット、『スア』だった。
 デフォルメされたその愛くるしい口をかぱっと開き、そこから噴き出す高熱の炎。悲鳴と共に燃え上がる彼らをバックに、はっと正気を取り戻したミケは慌ててビキニを整えると、こっそりと撮影していたカメラに向けてVサインを見せる。
「んんっ…終わりましたぁ♪」
 同時に、周囲のキマイラ達による惜しみ無い歓声が、彼女を包んだのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

死絡・送
大きいおっぱいの女性は大好きだ、愛しいし将来はおっぱいの大きい女性を伴侶にして子沢山で明るく幸せな家庭を築きたい。
脱衣麻雀を否定する気はそんなにない。
だがオブリビオン、お前らは駄目だ!!
奴らをのさばらせておけば、大きいおっぱいの女性や大きいおっぱい
好きな同志達が迫害されかねない。
それは阻止せねばなるまいと、個人的な理由で参戦。
「大きいおっぱいの女性だけで十分だ、麻雀はいらん!!」
必殺のユーベルコード、光子魚雷一万発発射!!で光子魚雷をぶっぱなし
敵だけを光に変えて倒して街を救うべく戦う。


触叢・アン
今度は静かに寄って一気に全力轢き逃げじゃー!

「また来たでぇ(ぷるるん)」
再び怒涛の如く、宇宙原付で突き抜ける!
またしても踏んだり轢いたり通り抜け様に密集地にマシンガン撃ったり
で敵の攻撃より速く突き抜け戦場離脱…を繰り返すヒット&アウェイ。
何があろうと決して止まらず
「たまらんのぉ~、このプチプチ感♪(ぷるるん)」
「オラオラ~、轢かせ~や!(ぷるるん)」

気分も戦場もスッキリしたら颯爽と逃げる。轢き逃げる。細けぇ事ぁ気にせず逃げる。
「ほんならのぅ!(ぷるるん)」

利用:
踏みつけ/騎乗7/操縦8/鎧無視攻撃5/暗殺2/忍び足6/2回攻撃2/範囲攻撃8/地形の利用/等その他...&機体から伸びたワイヤー



 ビルの巨大モニターに映し出される「ぱいんぱいん」な映像。そして、それに対して石を投げる雀牌戦闘員。その背後から、アスファルトを踏みしめ歩き迫る男が一人。

「見つけたぞ、オブリビオン」
 輝く剣を携えて、それを逆手に構えると、怒り狂う敵の前に堂々と姿を晒すは死絡・送(ダンピールの化身忍者・f00528)。忍びなれども忍ばぬ彼は、やんややんやと聞こえてくる戦闘員たちの声には耳を貸さない。
 彼は――おっぱいが好きだった。なんなら将来はおっぱいの大きい女性を伴侶として、子沢山で明るく幸せな家庭を築きたい程であった。脱衣麻雀についても疎ましからざる思いを抱いている。なんならもっとやれと言ってもいい。
 ―――それが、オブリビオンのものでないのならば。
 すっと目を閉じ不動無言を貫く死絡にぷっつんした戦闘員たちは、ついに怒りに任せ彼めがけて突撃する。揃うは顔の違う十四人。その技の名は「国士無双」。麻雀をよく知らない人間でも一度は聞いたことのある言葉。だが。しかし。

「大きいおっぱいの女性だけで十分だ、麻雀はいらん!」
 ぶっちゃけた話それが彼の本音だった。構えていた剣を仕舞うや背後から現れる巨大なミサイルポッドに似た機構。連射される光を纏う魚雷。「魚雷って水中用の武器じゃね?」という疑問は受け付けない。猟兵のユーベルコードはあらゆる法則を無視する。
 接近した戦闘員は勿論の事ながら、背後で控えていた別の戦闘員でさえも哀れ光に包まれて霧散する。近接戦で相手をするかと思いきやこの所業。彼の無慈悲な一撃は周囲に一切の被害を出さずに多くの雀牌戦闘員を倒す。
 とはいえ壊滅には至らない。この場に集まっている戦闘員は予想以上に多く、一発だけでは仕留めきる事ができなかったのだ。

 意を決し死絡が近接戦闘を覚悟したのと、横合いから戦闘員の群れを謎の人物が轢きながら走り抜けるのはほぼ同時であった。
 ご機嫌なハイテンションで唸るバイクとつややかな褐色のお肌。機嫌も闘志もトップスピードな、暴走轢き逃げお嬢触叢・アン(銀河疾風・f01011)が現れたのである。
「ひ、ひぃい! あ、あいつはぁ!」
「オッス、また来たでぇ」
 既に別動隊から連絡が来ていたのか、彼女の顔を見てさっと青ざめ顔が白くなる雀牌戦闘員。既に一度戦闘員を度重なる轢き逃げアタックによって蹂躙した彼女は、むしろそれが癖になったのか再び彼らの前に現れたのである。
 ―――といってもやることは変わらない。グリップを捻りエンジンをふかせ、並み居る戦闘員をタイヤの餌食にしていく。戦意喪失し逃げ惑う戦闘員を背後からドシン。足のもつれた奴ならペシャン。バイクで追いつけないとみれば、マシンガンでの乱れ撃ち。
「たまらんのぉ~、このプチプチ感♪(ぷるるん)」
「オラオラ~、轢かせ~や!(ぷるるん)」
 本当にどっちが悪役なのやらわからない台詞を言いながら、しかし彼女のストレス解消は大いに捗る。心なしか肌つやも良くなったし「ぷるるん」具合も先程以上に大盤振る舞いだ。
 
 最終的に、死絡が気遣って周囲にダメージを与えぬようとしたのは徒労に終わり、街は弾痕とタイヤ痕だらけになってしまう。
「ふぅ、こんなもんか。ほんならのぅ!(ぷるるん)」
 気のすむままに轢き逃げを終えたアンは、そのまま足元の戦闘員におまけのタイヤ柄スタンプを押して走り去っていく。だが、オブリビオンに怯え隠れていたキマイラ達と、完全に置いてけぼりになってしまった死絡の表情に曇りはない。ただ走り去っていくその背中に、一斉に敬礼を送る。

 敬礼するみなの心の中にあったのは一つ。名も知らぬ猟兵の人に捧げる、オブリビオンを倒し、そして我々に最高の「ぷるるん」を見せてくれた事への最高の感謝であた―――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『レッドバイン』

POW   :    びっぐおっぱいブレイク
【揺れる巨乳 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    びっぐおっぱいカウンター
対象のユーベルコードを防御すると、それを【胸の弾力で跳ね返して 】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    びっぐおっぱいコール
戦闘力のない【ビッグオッパイ団の信者 】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【おっぱい!を連呼する声】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は佑・盾です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●勝負の行方は
 戦闘員の動乱、そして猟兵達の生み出した新たなブーム。それによって、自身の侵略計画が一気に停滞した事に腹を立て、ついにレッドバインが姿を表した。

「私の完全無欠の計画を邪魔するのは貴方たちですわね! 許しませんわ!」
 手に持つ鞭をぎりぎりと握り震えるレッドバインとその腕の上に乗っかった豊かなふくらみ。
 だが彼女はオブリビオン。魅力的に見えても倒さねばならない敵なのだ。

 猟兵達は、勇猛果敢に諸悪の根源である双房へと飛び込んでいく!
死絡・送
レッド・バイン、嫁に欲しいモロに好みのタイプの女性だが敵だよな勿体無い。
だが、敵である以上容赦なく全力でおっぱいに向かって行く。
「お前のおっぱい、いただくぜっ!!」
戦闘員は出てきたら容赦なく倒す、邪魔なので。
敵の攻撃をかいくぐり鎧砕き技能で敵の服を切り裂き生乳を拝む。
血統覚醒でヴァンパイアになったら暴走してレッド・バインの生乳に牙を突き立てピラニアのようにレッド・バインの乳を離さず吸血と生命力吸収技能で乳と血を吸いまくる
しその乳を揉みまくる。
レッド・バインの右乳も左乳も両方揉み吸いして味わう、相手が死ぬまで
乳を揉んだり吸うのを止めない。
命を懸けて自分を刻み付けて敵の命と乳を味わい貪り倒す。



「レッドバイン、嫁に欲しいモロに好みのタイプの女性だが……」
 しかしながら、彼女は敵である。死絡・送(ダンピールの化身忍者・f00528)はこの悲しき運命の巡り合わせを恨む。しかしながら彼もまた猟兵。未来の為、ここでオブリビオンに与するわけにはいかないのだ。
「お前のおっぱい、いただくぜっ!」
 だからこそ彼は自分の欲望を刹那的にでも満たすことを優先した。真紅の瞳に覚醒し、ヴァンパイアとなった彼はすさまじい速度でレッドバインへと接近する。目に見えぬ程の速さを持つ闇の使徒が携える光の剣が閃き、狙った獲物を切り裂く―――。

 そう、たわわな膨らみを抑え込むハイレグ衣装のその上半身部分。支えを失った柔い果実は豪快にその全容を衆目に晒した。丸裸となったその房に豪快に吸い付くべく、死絡はかつて大泥棒も行っていた伝統的対セクシー女性ダイビング法、通称「ル○ンダイブ」を百点満点ともいえる完成度で行った―――が、しかし。

「ふふん! 飛んで火に入る夏の虫、飛び込みぶたれる巨乳好きとは正にこのことッ!」
 だが死絡は油断していた。そう、相手は己の「バイン」さに自信を持ち、そしてそれによって世界を席巻しようとするオブリビオン。彼の行った行為は、レッドバインのリミッターを外したのと同義なのだ。
「秘儀、【びっぐおっぱいブレイク】!」
 飛び込んだ死絡の横っ面を強かに打ち据えるおっぱい。衣服という抑圧から解放された事により更なる重量と振りかぶった予備動作。そして、極めて短い射程範囲内に自ら収まる愚行。その全てが乗った一撃は、正確に彼を捉えた。

 盛大に吹き飛びそのままグリモアによって回収される死絡。戦闘において彼が敗北したのは火を見るよりも明らかではあるが、しかし彼個人としては、そして男としては、もしかしたら何よりも「勝ち」かもしれない。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ミケ・ナーハ
「勝負です♪」
ビキニとショートパンツ姿で
レッドバインに匹敵する
ビキニがはちきれそうな巨乳を見せつけ
巨乳対決したくなるよう【誘惑】♪
ドローンで生配信も♪

ガジェット『スア』は後方待機♪

「パッドで盛っていないか確認して良いですよね♪」
拒否しにくいよう挑発し、胸をわしづかみ♪
調べるふりをしつつ、胸がとても気持ち良くなるマッサージを♪
レッドバインを恍惚とさせます♪

あらかじめ『真・ミケ分身の術』で作り出した分身が
ドローンで様子を確認し、隙ができたら
レッドバインの背後から、こっそり近づき
お尻を思いっきり蹴とばして攻撃♪

「お尻は弱いんですね♪」
胸での防御はすごそうですけど♪
ぷりんとした私のお尻を見せつけたり♪



 一人の猟兵を戦闘不能に追い込んだレッドバインは自信を取り戻し、余裕に満ちた笑みを浮かべ猟兵達へと向きなおる。すると、我こそはと立ち上がる者がいた。

「次は私と勝負です♪」
 ビキニにショートパンツ、お決まりの勝負着での啖呵と同時に、飛び回るキマイラの配信者御用達の撮影用ドローン。ミケ・ナーハ(にゃんにゃんシーフ・f08989)がびしっと指をさすのと同時に、彼女の「たわわ」もぷるんと揺れた。勿論コメント欄も沸いた。
「先程の私の姿を見て、しかも私の土俵で戦おうとは。愚の骨頂ですわ!」
 対して此方も俄然乗り気だ。戦果を挙げたことで勢いづいたのか、はたまた猟兵を侮っているのか―――どちらにせよ、ミケには好都合だった。

「その前にぃ、盛っていないか確認して良いですよね♪」
 半ば挑発的な口振りで、彼女はレッドバインの膨らみへ手を伸ばし、指をむにゅっと沈めこんだ。生配信を閲覧するキマイラ達は歓喜の嵐だ。神への感謝を述べる者、余りの過激さにアカウントが通報されないことを祈る者、その先を期待する者。
 既に服がないためパッドでの偽装こそ疑いはないものの、このキマイラフューチャーの超技術であるならば立体映像で投影するタイプの偽装や非常に高度な豊胸手術などもあるだろう。
 だが彼女の狙いは他に合った。彼女の手先が、その見切りと野生の直感により触った場所を揉み解すマッサージを行っているのである。
 ―――だが、なぜかレッドバインは効いていない。確かに頬が僅かばかり赤くなり汗ばんでもいるが、腰砕けになったり、白目を向いて舌を出し咆哮を上げて快楽の海に呑まれるようなこともない。
「ふふ、私の最大の武器ですもの……んっ、日々のメンテナンスに比べればっ……」
 ユーベルコードさえ弾き返す弾力と、一度保持できるその包容力。確かに並大抵のものではない。だからこそ、ユーベルコードに由来しないそのマッサージは効果が薄いと言わざるを得ない。とはいえ、ミケ・ナーハは既に仕込みを終えている。

「うぅ~ん、確かにすごいですけど……こっちはどうなんでしょう?」
 直後、レッドバインの背後に現れる、もう一人のミケ。画面越しにそれを目撃する視聴者の二割が困惑し、残り八割は歓喜の声を上げる。出た、必殺技だ! と。
 そう。必殺技とは即ちユーベルコード。彼女は『真・ミケ分身の術』によって作り出した自身の分身を、既に背後に忍ばせていたのである。いったい何をするために?
 それは次の瞬間に全ての者が理解した。
「えーい♪」
 気の抜けた掛け声。同時に響き渡るシャレにならない感じの皮膚をたたきつける冴えた音。即ち、ミケ(分身)が強かにレッドバインの臀部にタイキックをした音だ。
「ぎゃふん!?」
 余りの衝撃と痛みにギャグのような声をあげて前のめりに倒れるレッドバイン。そのまま赤い尻を押さえた情けない格好で、悶え苦しんでいる。

「やっぱりお尻は弱いんですね♪」
 飛行するドローンの一つに、自身のヒップと揺れる尻尾をズームさせるミケ。コメント欄は、「たわわ」以外に目覚めた者が数多く現れた。
 巨乳で引き寄せ別のジャンルにも興味を持たせる。ブームを薄れさせながら、レッドバインにもダメージ。(ついでに個人チャンネルの登録者もゲット。)それもこれも、レッドバインの警戒心が薄れていたからこその業だろう。

 一人の行動が次につながる。これもまた、猟兵達の見えぬ連携の形であるのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セリエルフィナ・メルフォワーゼ
く…!
あの胸を見てると、何だかもう腹が立って腹が立って…

い、いけない、ここは冷静にならないと。

ここはボクの得意な歌で、レッドバインを精神的に屈服させる作戦でいくよ!
【歌唱】【シンフォニック・キュア】で、ボクの考えたあの歌を歌う。

「真剣勝負に下品な胸はいらない~」
「巨乳なんか邪魔なだけ~」
「すっきりした動きやすい胸が一番~」

ボクの魂の絶唱で、【おっぱい!を連呼する声】なんてかき消してやる!

そしてレッドバインが気圧されて隙を見せたら、その瞬間に【ダッシュ】で接近して、その胸を思いっきり鷲掴みにする!
そしてこう言ってやるんだ。

「この胸ボクにも少しは寄越せ~~~ッッッ!!!」

って。


三原・凛花
ふ、ふふふふ…
随分とまあ、殴り甲斐のあるものをお持ちのようで…

【大罪喰らい】で、『聖霊』にわたしの『嫉妬』と『憤怒』を喰わせて活性化させ、わたし自身の肉体をパワーアップさせるよ。
そしてレッドバインへと間合いを詰めて、わたしの【呪詛】と怒りを込めた拳をその目障りな巨乳目掛けてぶっ放す!

てめぇの【揺れる巨乳】とわたしの怨念の拳、どっちの方が上か勝負といこうじゃないか!
尤もたとえこの拳が砕けたとしても、絶対巨乳なんかには負けてやらないからな、この野郎!



 未だ地面に突っ伏し「へ」の字の姿勢で痛みに震えるレッドバイン。その胸は地面とサンドイッチされその弾力を否応なく主張してくる。
 今が好機。しかしある一点を目撃したせいで急激な戦闘力の向上を見せる二人の猟兵が居た。

「く…!あの胸を見てると、何だかもう腹が立って腹が立って…!」
 セリエルフィナ・メルフォワーゼ(天翔ける一輪の君影草・f08589)はその拳をぷるぷると震わせながら心の底より沸き立つ、怒りとも妬みとも言えぬ感情に歯を食いしばる。それでも、相手はオブリビオン。一時の感情の迷いにながされてはいけないと自分を律する。
 しかし、その隣では彼女以上の感情の発露を見せる人物が一人。
「ふ、ふふふふ…随分とまあ、殴り甲斐のあるものをお持ちのようで…」
 嫋やかな笑顔の額に青筋がくっきりと浮き上がり、華奢で儚げな少女の背後からはどす黒い怨嗟と名状しがたい怪物の相が陽炎のように浮かび上がる。三原・凛花(『聖霊』に憑かれた少女・f10247)は、間違いなく怒っていた。

「う、ぐ、私とした事がとんでもない油断を……ヒェッ」
 お尻を押さえながらやっとこ立ち上がったレッドバインが振り向き、彼女らの方に目を向けたと同時に情けない声を上げる。方や抑えてはいるが執念じみた嫉妬を向ける猟兵。方や隠さず全力の殺気を向け名状しがたい力を蓄える猟兵。死を覚悟するのも当然だ。
「『聖霊』、今だけは、私にありったけの力を寄越しなさい」
 純粋に協力者というわけでもないそれは平時ではありえない程従順に彼女へと力を与える。それほどまでに彼女の威圧は凄まじい。
 【大罪喰らい】―――負の感情を喰らうことで際限なく力を増す『聖霊』。今やその力は破裂寸前とばかりに滾っている。凛花の憤怒、彼女だけではなく隣に立つセリエルフィナのものとも合わさった嫉妬、それに今敵側に(少数ではあるが)声援を送るキマイラの色欲。更には内なる呪詛を蓄え、一歩踏み出すごとに地は裂け、髪は逆立ち、言うなれば「もうこれで終わってもいい」とでもいうような。

「ちょ、お、お待ちなさい! れ、冷静に、そう、そうですわ、交渉しましょう、ね!?」
 高慢な態度を崩さないレッドバインが狼狽え、半ば命乞いのような言葉を吐く程その威圧感は相当なものだった。だが彼女は更に強化を果たす。
「真剣勝負に下品な胸はいらない~」
「巨乳なんか邪魔なだけ~」
「すっきりした動きやすい胸が一番~」
 そう、セリエルフィナによる歌である。視聴キマイラ達はその歌声に、そして舞いに、記憶を呼び起こされる。そう、それは巨乳脱衣麻雀のブームの最中颯爽と現れスタイリッシュで慎ましやかな胸の素晴らしさを啓蒙したあの美少女猟兵ではないか、と。歓声の大合唱、敬意と敬愛を込めて呼ばれるその名は「貧乳の女神様」。
 ―――彼女からすれば不本意な事この上ない、スポーツの王子様じみた二つ名だろう。が、幸いというべきか彼女は現在の状況が見られていることも理解しておらず、ひいてはそういった声が上がっていることも知らずにいた。

 援護を背に、じりじりとレッドバインとの距離を詰める凛花。最早逃げられないことを悟ったレッドバインも、破れかぶれでその豊満な胸に力を籠める。
 ……そして、二人の射程が重なった瞬間だった。
 揺れる双つの塊が、私怨とその他諸々を宿したその拳が、ぶつかり合った。
 
 ここで失礼する。女性の皆様は既にご存知の通りだと思われるが、アニメ作品などでよく巨乳の女性を指し「あんなの脂肪の塊」などと揶揄する場面があるが、実際はそんなことはない。
 胸というのは神経が通っている。よってぶつければ痛い。というか下手に脛などを打った時よりも余程痛いのだ。いかにユーベルコードによって強化されているとはいえ、レッドバインのそれもまた胸。言わずもがな立派な急所なのである。
 力負けし、そのたわわに抉りこむように叩き込まれた拳。ばいーん、と突き抜け震える巨大な塊。あまりの痛みに、レッドバインはたまらず気絶する。
 そして……鍔迫り合いに勝利した凛花もまた無事では済まない、強大な力を一身に宿したせいか、力なく膝をつき荒く息を吐く。だがその表情は「やりきったという達成感と、やってやったという勝利の笑みが浮かんでいた。
 
 一方―――援護という形で凛花の勝利に貢献したセリエルフィナは、猛ダッシュでレッドバインの時折跳ねる乳房を鷲掴み、悲嘆の叫び声を上げる。

「この胸ボクにも少しは寄越せ~~~ッッッ!!!」
 涙交じりの心からの願望。木霊する声に応える者は誰一人としていない。ただ視聴キマイラ達の中に居る慎ましやかな胸の女性キマイラ達は彼女に共感し、その他キマイラ達は彼女に同情する。彼女には届かないその声なき意思が、生配信される動画のコメント欄を埋めてゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
惨劇の後を見て

…あの…大丈夫っすか?と、さすがに気の毒になってレッドバインに話しかけます
いやまぁ、俺もその痛み結構わかるっすからね…けど、わかったっすよね?無理やりな動画でブームを広げても痛いしっぺ返しが来るって事

それにですよ?貴女それだけ大きくて、けど懸命にメンテナンスしているのを見て共感する人だって出てくるはず…女の人ってそうやって輝く者だと俺は思うっす

そうやって共感を得るように頭を撫でます…うん、言い事言っているはずなのに黄色い悲鳴とキマシタワーの声が視聴席から聞こえるんっすけど…

ともあれ必死に説得します
相手が泣いたのなら優しく抱きしめてあげるっす…胸ってこうやって相手を包むものっすよ?


ドゥルール・ブラッドティアーズ
「私も胸には自信があるけど、貴女には負けるわね。
でも、そんな貴女を私のモノに出来たら……
うふふ、とても素敵よね❤」

【呪詛】を唱え、苦しみを与えつつ 正面から接近。
今までのダメージと 呪詛の苦しみで 動きが鈍った状態なら
巨乳による攻撃を【見切り】回避できるはず。

すかさず 彼女を抱きしめ、反撃!
私に身を委ねるよう【催眠術】で愛を囁き
露になった胸に吸い付いて【生命力吸収】よ。
今までの痛みを忘れるような
甘い快楽を味わいながら、お眠りなさい。

信者に応援を求めても無駄よ。
彼らは『愛の想起・妖狐桃源郷』で
妖狐忍たちとお楽しみ中だもの♪

貴女の亡骸(み)も 魂(こころ)も、私のモノ。
絶対に離さないから……❤



 猟兵達の奮闘の末レッドバインはもはや戦闘不能寸前にまで追い込まれた。しかし、どこか決定打に欠けている。その証拠に未だレッドバインは消滅していない。

 しかしながらこの踏んだり蹴ったりな状況に流石に心を痛める猟兵もいた。
「…あの…大丈夫っすか?」
 白目を向いて泡を吹くレッドバインにおずおずと声を掛けるのは久遠・翔(性別迷子・f00042)。隠してはいるしコンプレックスでもあるのだが、同じくふくよかなものを持つがゆえに彼女の受けた痛みは共感できるものがあるのだろうか。
 その後も、聞こえているのかいないのかわからないが、倒れたレッドバインの傍で正座をし、滔々と説得を続ける翔。自分本位のブームでは人々はついてこないばかりか、このようにしっぺ返しを受ける事。自分に磨きを掛けるだけの努力と熱意があるのならば、それを正しい形で人々に訴えかける事が大事なのではないかという事。
 最後には、そっとレッドバインの頭を撫でる。本来討つべき敵へここまでの慈悲を与える姿、そして翔とレッドバインの容姿の良さ。それらすべてが合わさりキマイラの淑女紳士達は胸を高鳴らせ卒倒する。
 意識がない筈のレッドバインも、その頬に一条の雫を流すのだった―――。
「もうおやすみなさいっす。もう、こんなことするんじゃないっすよ」

 と、言う所で終わればよかったのだがそうは問屋が卸さない。突如翔の身体は金縛りにあったかのように動けなくなる。いったい何があったのか、まさか敵の襲撃か。困惑する彼(女)の前に現れたのは、しかし別の猟兵であった。
「私も胸には自信があるけど、貴女には負けるわね」
 意識のないレッドバインの膨らみを指先でつつきながら、ころころと笑顔を浮かべるのは、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)。だがその幼さを残す彼女の表情は突如蕩けたような表情へと変わり、大きな果実を鷲掴む。
「そんな貴女を私のモノに出来たら……うふふ、とても素敵よね❤」
 ぎらつく眼差しは得物を狙う蛇の如き強いもの。自身は見向きもされていないというのに、近くにいるだけで味方のはずの翔でさえ震えが止まらない。
 だが、ほんの一瞬隣の翔を一瞥したドゥルールは「はあ」と溜息をつくと、その手を離した。すると、レッドバインの姿は徐々に薄らぎ消えてゆく。
 ―――オブリビオンを愛する猟兵らしからぬ彼女は、レッドバインもまた自身の手中に収める腹積もりでいた。しかし、度重なる戦闘と猟兵達の生み出した様々なブームによって、既にほとんどの力を使い果たしていたレッドバインは、ドゥルールが手出しすれば容易に壊れてしまうほどに消耗しきっていた。
 自分の友にするために悪戯に苦痛を与えるなど本末転倒もいいところ。それゆえに、彼女は手を離したのである。
 それに―――愛らしい者との睦みを、他人に覗かせるのも、彼女の美学に反していたから。

 こうしてキマイラフューチャーで流行の兆しをわずかに見せていた「巨乳脱衣麻雀」のブームは完全に粉砕された。
 今日もまたキマイラ達はバズる最強コンテンツを求め、時に迷走し、時に流されながら、愉快な日々を生きてゆく……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年03月09日
宿敵 『レッドバイン』 を撃破!


挿絵イラスト