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オブリビオン昔話

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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「皆さんは童話の『カチカチ山』をご存知でしょうか」
 そう言ってルウ・アイゼルネは一冊の本を目の前で開いた。
「一番マイルドな展開だと、怪我をさせられたお婆さんの敵討ちのために1匹のウサギが立ち上がり、タヌキを懲らしめるというお話です。作者によってはもっとグロテスクな物もありますが……そこら辺は今回はそこまで重要ではありません」
 パラパラとページをめくる手が止まる。そこには火打ち石を打つウサギの絵が載っていた。
「ここでウサギは火打ち石の音を『ここはかちかち山だから、かちかち鳥が鳴いている』と言って誤魔化します。当然そんな鳥は存在しないのですが……サムライエンパイア世界には似たようなオブリビオンが確認されています」
 ルウが本を音を立てて閉じると同時にプロジェクターが起動して、後ろの壁に蜂の姿をした炎のオブリビオンの姿が表示された。
「上はこのオブリビオンを『大火蜂』と呼称しています。バチバチ、という火花を散らす音をたてながら建物に火をつける……と現地の昔話で語られている存在なんだそうですが、今回とある山にてそれが大量に発生することが予知されました」
 蜂の姿から切り替わり、今度はメラメラと燃え上がる山の写真が映る。
「こちらは大火蜂が山の中にあったタヌキ達が隠れていた山小屋を強襲し、その火が木々に燃え移り大規模な山火事に発展した場合のイメージ画像です。建物であれば何でも良い、という大火蜂のアバウトさがよくわかりますね」
 ここで何人かの猟兵が突然やってきたある単語に引っかかりを感じた。その困惑の視線に気づいたルウは片方の口角を上げた。
「なんでタヌキが山小屋なんかにわざわざ隠れているのか、ですよね? 今回は大火蜂を倒すだけが目的ではないんです」
 するとスライドショーは山火事から大量の武器が集められた山小屋で酒盛りを開いている二足歩行のタヌキ達の写真に切り替わった。
「カチカチ山のタヌキ同じく、今回の主な犠牲者であるタヌキ達は加害者でもあります。ここのタヌキ達は麓の村を襲い、食べ物や農具を奪っている輩です。いっそのこと火で燃え尽きてもいいですが……関係ない麓の村人達を巻き込まない形でカタをつけたいじゃないですか」
 そうしてスライドショーは終了する。
「ああそうだ。……任務が終わったらカチカチ山よろしく釣りにでも出かけてはいかがでしょう? 泥の船はありませんが、美味しいお魚がいっぱいいるそうですよ?」


平岡祐樹
 はじめましての方ははじめまして、平岡と申します。

 今回は「フラグメントを見ていたら有名童話を第六猟兵の世界にぶち込めそうだったのでぶち込んでみた」というスタンスでございます。

 火をつけずにタヌキを倒して、のんびり釣りを楽しみましょう!
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第1章 集団戦 『大火蜂』

POW   :    種火
【自身の身体】が命中した対象を爆破し、更に互いを【火事の炎】で繋ぐ。
SPD   :    延焼
【周囲の炎が燃え広がること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【火事】で攻撃する。
WIZ   :    不審火
自身が戦闘で瀕死になると【炎】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

藤野・いろは
・心情
相手は『大火蜂』ですか、初めて戦う相手ですね。
しかし、今回の事件も裏がある様子……戦いながらも次に繋がる何かを掴めればいいのですが。
・攻撃
動きをよく観察し【見切り】を狙っていきます
相手の大技に合わせてユーベルコード【先の先】、【カウンター】を叩き込みましょう
【破魔】の力を込めた刀で【なぎ払い】です
好機と見れば【2回攻撃】で攻めの手を緩めずいきましょう
・防御
相手の攻撃には【勇気】をもってギリギリまで見定め【残像】を残すような速さで最小限な回避を試みます
回避が困難な攻撃には狙いに合わせて【オーラ防御】で対応し、ダメージを可能な限り軽減
・その他
アドリブ、猟兵の絡み歓迎


愛野・黒子
「ほのーあぶない とんでよけるー!」

ユーベルコード『バウンドボディ』を使用

上手く跳ね回って炎を避けながら戦います。



 中から楽しそうな声が響く山小屋を暗がりから藤野いろは(天舞万紅・f01372)は息を潜めてじっと眺めていた。
 今回の相手は初めて見る「大火蜂」というオブリビオンだけでなく、あの山小屋の中にいるという狸のオブリビオンもである。できることなら山小屋を焼く前に激突してもらい、お互いの攻撃方法を見せてもらいたかった。
「いろはー、どおー?」
 そんないろはに後ろから愛野黒子(ブラックタールのゴッドペインター・f13343)が声をかける。いろはが口に指をつけると黒子は目を見開いてすぐに自分の口を両手で押さえた。
「んあ? 誰かいるんか?」
 黒子の声が聞こえてしまったのか、一匹の大柄な狸が山小屋から酔っ払った様子で出てきた。二人はとっさに身をかがめ、茂みの中に隠れた。
 怪訝そうな顔をして狸が山小屋の周りを歩いていると、複数のホタルのような明かりが突然狸を囲むように現れた。
「な、なんだあこりゃ!?」
 狸の悲鳴を聞いた明かりは「バチバチ」という音をさせながら蜂の姿へと変貌する。
「あれが『大火蜂』ですか。思ったより小さいですね」
 事前情報を受けている上このような荒事に慣れきっている猟兵達と違い、丸腰だった狸は慌てた様子で山小屋に逃げ戻る。その後を蜂たちは容赦なく襲いかかった。
「……これは激突とはならなそうですね。しょうがない、出ましょう!」
「おー!」
 狸が山小屋の扉を勢いよく閉めるとほぼ同時にいろはと黒子が蜂たちの前に立ちふさがる。
 蜂は突然現れた二人に対し、バチバチと威嚇するように牙を叩く。そして一斉に突進してきた。
 あまりに直進すぎて二人は簡単に避けられたが、蜂は二人を追いかけることなくその後ろにあった山小屋の壁にぶつかり爆散した。
 そして爆散して辺りに広がった破片からさらに多くの蜂が現れた。
「わー、はちさんふえちゃった」
「燃やせば燃やすほど増えるオブリビオンですか。厄介ですね」
 増えた蜂たちは二人に全く興味が無い様子で山小屋に突進を繰り返す。どうやら伝承どおり建物以外に興味がないらしい。
「えーい!」
 近づいても一切興味も示してこない蜂たちごと黒子は山小屋に向かってペイントブキをぶちまけた。
 小さな火はあっという間に鎮火し、その余波で何匹かの蜂が消える。蜂たちはここでようやく二人に標的を移した。
 振り返ったのを見て、とっさに距離をとったいろはは柄に手をかけ蜂たちを睨み付ける。
『あなたの一撃、太刀に映せぬ前に終わらせます』
 そして自身の間合いに入った瞬間に刀を振るった。蜂たちの体は刀身を溶かすことなく風圧で消し飛ばされた。
「ほのーあぶない、とんでよけるー!」
 バウンドボディを発動させた黒子は飛び跳ねると周りにある木の幹や枝に跳ね返りながらペイントブキを振り回す。
 その動きは跳ね返るたびに勢いを増し、突進しようとはするが全く追いつけない蜂たちは次々と消えていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

サフィリアリス・エレクトラガント
カチカチ山の童話、電脳の世界からお話を確認いたしましたがなるほど、サムライエンパイアのお話って中々におどろおどろしいですねぇ
それでは、近隣の村々を守るためにも猟兵のお仕事ですね


本来なら【恐怖を与える】ことを基本に戦う私ですが……うふふ、火蜂に人間と同じ恐怖が通じるとも限りません
ふふ、ではここは魔王らしく行きましょう

使うユーベルコードは「美しい絆をお見せしますね」
今回は私の代わりに戦ってくれるお友達を紹介します
【強靭で巨大な肉体の悪魔将軍】と【凶悪な魔術と魅了魔法を持つ女淫魔将軍】です
悪魔将軍はその力で火蜂をひねりつぶし、女淫魔将軍は魔術で蹴散らしてくれます
私が傷付かないように守ってくださいね



「うーん……これはなかなか……」
 サフィリアリス・エレクトラガント(魔王様の仰せのままに・f13217)の手元には一つの電子書籍が握られていた。
 そこに映し出されていたのはルウが見せた物とは別の「かちかち山」、つまり彼のいう「もっとグロテスクな物」だった。
「悪いたぬきはおばあさんを殺してその肉を夫に食べさせる。その行為にまんまとひっかかり大いに傷ついたおじいさんを哀れんだうさぎは徹底的にたぬきを痛めつけ、最後は水に沈めて殺す。これを幼子には読ませるとは……サムライエンパイアの方々はすごいものがありますね」
 微笑むサフィリアリスの後ろには困った顔で立つ二人の男女の悪魔の姿があった。
 男は自分の肌と負けず劣らずの黒い鎧に身を包んだ屈強な姿、女はたわわな肉体をわずかな布地で隠しているだけというなんとも官能的な姿をしていた。
「サフィリアリス様、我々の出番とは……本当にあれ、だけですか?」
「わたし、あれだけじゃ物足りなさ過ぎるんだけど。もっと格下の子に任せてあげたらどう?」
 あれ、というのは別の猟兵達にあっと言う間に消し飛ばされている大火蜂とそれにビビッて慌てて逃げ出した狸のことである。
 自分たちの力量よりも明らかにはるか格下のオブリビオン退治に、どうも気が進まない様子の二人にサフィリアリスは振り返って微笑んだ。
「今話してあげたでしょう? 悪い狸は演技が上手なのです。慌てて逃げたように見せかけてあの中で妖術の準備をしていたり、私達の正体がわかった瞬間に後ろから飛び出して鍬を振り下ろしてくるかもしれない。……見た目で判断してはいけない者の見本が、ここにいるでしょう?」
 白い服を身に包んだ清楚な淑女の微笑みに二人は顔を見合わせ、苦笑する。
「……かしこまりました、マイレディ。あなたに気付く前に皆殺しにして参りましょう」
「その代わり、ご褒美は期待してるわよ?」
 そうして二人は高台から降ると大火蜂を圧倒的な火力で消し飛ばしにかかった。
 眼下に広がる殺戮ショーを尻目に、サフィリアリスは全く別の物語を読み始めるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユウヤ・シュバルツ
相棒の結華と参加だ!
アドリブやアレンジ歓迎だぜ!

風の精霊魔法と二刀流ダガーがメインのユウヤはため息をつき
「相手が火となるとオレとの相性は最悪だなぁ」
【風霊召喚】で呼び出したシルフの少女に、結華のサポートをお願いする。
「よし、今回はあいつのサポートを頼むぜ?」
ユウヤと一緒じゃなくて少しがっかりしている精霊の少女を撫でて微笑み
「まぁまぁ、次の相手の時は一緒に戦おうぜ」
結華が少し不機嫌なのに首をかしげ
「ん、どうかしたか?」

戦闘では囮として二丁拳銃による【二回攻撃】で牽制。
「おっと、余所見は危ねぇぜ?」

攻撃は【見切り】【残像】で回避し、時に【敵を盾にする】
「おっと、しっかり狙えよ?」


御門・結華
ご主人様であるユウヤと参加します。
アドリブやアレンジは歓迎。

ユウヤに進言します。
「マスター、わたしの精霊魔法で火事を静めます」
シルフに、私のウンディーネと供に魔法のサポートを。
「マスター、シルフの召喚をお願いします」
結華も精霊の少女を喚びます。
「ウンディーネ!」
仲の良いシルフとユウヤにジト目を送ると、それを見て微笑む水の精霊に気付きそっぽを向きます。
「何でもありません」

戦闘ではシルフとウンディーネの加護による【エレメンタル・ファンタジア】で大雨による水【属性攻撃】を巻き起こします。
「お願いします!」

敵の攻撃は水を纏うアクアグレイブで【武器受け】また、ウンディーネにより水の【オーラ防御】を展開。



「おーおー、派手にやってるねぇ!」
 ユウヤ・シュバルツ(人間のシーフ・f01546)は楽しそうに眼下で吹き飛ぶ大火蜂の様子を見ていた。しかしユウヤはなぜかその輪に入ろうとしていなかった。
「相手が火となるとオレとの相性は最悪だなぁ」
 ユウヤの得意な手は風の精霊魔法。炎に比べればまだマシだが、下手すれば敵の勢いを増してしまう相性だったからだ。
「マスター、わたしの精霊魔法で火事を静めます。シルフの召喚をお願いします」
 苦虫を噛み潰すユウヤの後ろから声がかけられる。そこにはユウヤの相棒である御門結華(色褪せた精霊人形・f01731)と彼女が契約するウンディーネが控えていた。
 ユウヤは結華の考えを感じ取ると口角をあげた。
『よし、力を貸してくれよ。相棒!』
 ユウヤが【風霊召喚】を唱えるとシルフの少女がどこからともなく現れて、ユウヤに抱きついた。
「よし、今回はあいつのサポートを頼むぜ?」
 その言葉を聞いてシルフはあからさまに残念そうな表情を浮かべた。しかし付き合いの長いユウヤはそれがただのポーズであることをよくわかっていた。
「まぁまぁ、次の相手の時は一緒に戦おうぜ」
 そう言って微笑みながら撫でるだけでシルフはとろけるような笑みを浮かべた。
 そんないちゃいちゃしている様子のシルフとユウヤに結華はジト目を送る。
 そんな契約主に「君も行けばいいのに」と言わんばかりに微笑むウンディーネに気付いた結華は表情を全く変えずにそっぽを向いた。
「ん、どうかしたか?」
「何でもありません」
 そう言いながらも結華が少し不機嫌そうなのにユウヤは首をかしげているとシルフと入れ替わるように横に来たウンディーネがポンポンとその頭を叩いてきた。
「ウンディーネ、さっさとやりますよ」
 呼ばれたウンディーネはのんびりと結華の隣に着く。
「エレメンタル・ファンタジア!」
 シルフとウンディーネが踊るように空中を動き回り、その姿をかき消すように特大の水でできた竜巻が森に出現する。
「お願いします!」
 水の竜巻は大火蜂を繁殖源である炎ごと飲み込むと跡形も無く洗い流した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『狸大将』

POW   :    怨魂菊一文字
【かつての己を岩戸へ封じた霊刀の居合抜き】が命中した対象を切断する。
SPD   :    焔の盃
レベル×1個の【盃から燃え上がる狸火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    八百八狸大行進
レベル×5体の、小型の戦闘用【狸兵団】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は神月・瑞姫です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ようし、蜂どもかかって……あ、あれ」
 そう言って飛び出してきた狸が見たのはびしょぬれになった森と土、そして様々な風貌をした猟兵達の姿だった。
「ひょっとして、お前らが助けてくれたのか? ありがとな!」
 狸はその場に武器を落とすと次々に猟兵達に握手を求めた。
「そ、そうだ! どうせだったら我等の宴会に参加しないか? 今日もおいしい食べ物が取れてんだ!」
 そう言って狸は笑顔で扉を開き、猟兵達を中へと招き入れる。
 その先で猟兵たちが見たのは、狸では間違いなく作れないであろう壺になみなみ入った透明な酒と人の頭蓋骨や腕の骨が見え隠れする鍋料理だった。
ユウヤ・シュバルツ
アドリブやアレンジ歓迎します!
引き続き結華と参加!

一仕事終えたシルフの少女を撫でながら、狸たちを見てニヤリと笑い
「お疲れさま!どうやら、次は一緒にやれそうだぜ?」
【風精憑依】したあと、逆手持ちのダガーを二刀流で構え【先制攻撃】に突撃します。
「よし、始めから全力でいくぜ!」

敵の攻撃は【第六感】や【見切り】で【残像】回避し、炎や小狸たちなどを利用し【敵を盾にする】
「おっと、危ねぇな」「ちゃんと狙わねぇとな?」

そのまま敵の背後にまわりダガーで【早業】【暗殺】
「もう遅ぇけどな」

狸大将にはダガーによる風【属性攻撃】【2回攻撃】を放つ。
「いくぜぇっ!」

味方が危ない時は風の斬撃で【援護射撃】
「いま助ける!」


御門・結華
アドリブやアレンジ歓迎です。ユウヤと参加。

いちゃつく2人を見て深いため息をつきそうになるところでウンディーネに気づき平静を装い
「マスター、まだ終わっていません」
【精霊武装】【武器改造】により水のエレメントをアクアグレイブに装着します。
「いきますよ、ウンディーネ」
水の精霊を纏い、髪と瞳の色が青色に染まり、ドレスも変化、水の【防御オーラ】を纏う。
「最後の仕上げです」

先制攻撃するマスターを【ダッシュ】で追いかけ、水【属性攻撃】の薙刀で舞うように敵を薙ぎ払う。
「マスター、突出し過ぎないでください」
敵の攻撃は【見切り】回避や【怪力】【武器受け】
「遅いです」

炎は【火炎耐性】の水刃で一掃します。
「邪魔です」


サフィリアリス・エレクトラガント
あらあら、お優しい狸大将さん。
でも……少々オイタが過ぎましたね、悪狸さん
お鍋に入っている骨は人間のものですね


あなたにはカチカチ山など生温いでしょう
火蜂ではなく、あなたのお相手はこちら

使用するユーベルコードは「光の女神様はあなたの味方」
技能【恐怖を与える】は伊達ではありません
これでも、私は魔王であった身ですから……うふふ、オブリビオン―――魔や妖の類であれば、感じるでしょう?
一瞬でも恐怖を抱いてくだされば、こちらのもの
光の聖女をここに召喚し、裁きの光刃をあなたに与えます
逃げても無駄ですよ?
あなたの恐怖を感知してその光刃はどこまでも追いかける、そして、光刃は恐怖を増幅する、もうあなたは終わり……



「よーし、お疲れさま!」
 空からヒュー、という音と一緒に落ちてきたシルフをユウヤは受け止めるとその頭を激しく撫でた。
 そんないちゃつく2人を見て深いため息をつきそうになるところでウンディーネの視線に気づいた結華は平静を装うために一つ咳をした。
「ようし、蜂どもかかって……あ、あれ」
 そんな空気を破るかのように山小屋から狸が飛び出してくる。
「ひょっとして、お前らが助けてくれたのか? ありがとな!」
 狸はその場に武器を落とすと次々とそこら中にいる猟兵達に握手を求めた。
「そ、そうだ! どうせだったら我等の宴会に参加しないか? 今日もおいしい食べ物が取れてんだ!」
 そう言って狸は笑顔で扉を開き、猟兵達を中へと招き入れる。
 そのあどけない笑顔に、2人の緊張は
 しかしその先にあったのは人の頭蓋骨や腕の骨が見え隠れする鍋料理だった。
「マスター、まだ終わっていませんよ」
「……どうやら、次は一緒にやれそうだぜ?」
 それを見た2人の顔は真顔になり、目がすっと細まる。
『……頼むぜ、相棒』
「いきますよ、ウンディーネ」
 周りを精霊が回り、その姿が霞むと同時に2人の姿が変わっていく。
「お、おい、お前らどうしただ?」
 なかなか入ってこない猟兵達にシビレを切らしたのか不審に思ったのか、山小屋の中から狸達がゾロゾロと顔を出す。
 それを待ち構えていたかのようにユウヤの服や髪が激しい風によって煽られた。
 結華のドレスも水の精霊を纏ったことで川の流れのような水のヴェールに変わり、その髪と瞳の色も青色に染まった。
「よし、始めから全力でいくぜ!」
 逆手持ちしたダガーを両手に持ち、ユウヤは一気に駆け出す。
「お、風を使った一発芸か? そんならオラも一発やっとくか」
 かなり酒が入った様子の狸が酒がなみなみ入った盃から炎を生み、それに息を吹きかけた瞬間、一気に膨れ上がりユウヤの体を飲み込む。
「マスター、突出し過ぎないでください」
 注意しながらも後ろを守るようについてくる結華が薙刀から生じた水の刃で炎を切り裂く。その中に、ユウヤの姿は無かった。
「おっと、危ねぇな。ちゃんと狙わねぇとな?」
 その言葉が聞こえると同時に、盃を持った狸が仰向けに倒れる。
「……と言ってももう遅ぇけどな」
 ユウヤが仲間の狸を倒したことにより、敵意があることをようやく気付いた狸達は慌てて自分の得物を抜こうとする。
「遅いです」
 しかし彼らが次の行動に移る前に結華の薙刀が襲いかかっていた。
「ど、どうして……」
 先ほどまで自分達を守ろうとしてくれた人々が襲いかかってくる。
 そのことを理解できずに立ち尽くす狸に何者かが後ろから話しかけてきた。
「あらあら、お優しい狸大将さん。でも……少々オイタが過ぎましたね、悪狸さん」
 その姿を見た2人の悪魔は慌てて片膝をついた。
「さ、サフィリアリス様!」
「お鍋に入っている骨は人間のものですね」
「そ、そうだど? 少しクセはあるけど、色んな物食べてるから美味しいお肉になんだど?」
 自分が何をやらかしたか分かっておらず、人間の美味しさを必死に訴える狸にサファリアリスは心底不愉快そうに笑う。
「……ここまで言ってもわからないあなた方にはカチカチ山も生温いでしょう」
 サフィリアリスが右手を挙げると同時に片膝をついていた悪魔達が瞬間移動を使って消える。
「これでも、私は魔王であった身ですから……うふふ、オブリビオン―――魔や妖の類であれば、感じるでしょう?」
 自身の装備に憑依し力を与える精霊達が縮こまったのを感じ、ユウヤと結華は思わず手を止める。
 そして突然の光源に驚き、向いた先にあったのは全く温かみを感じさせない笑顔の淑女の後ろに真っ白な天使達が舞い降りる姿だった。
 その手には、大罪人を殺すための刃がしっかりと握られていた。
『恐いですか?大丈夫、恐いのも痛いのも一瞬。本番はそれからですから』
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

加藤・光廣
テメー、人を殺したのか
しかも喰おうってか
タヌキの分際で、やっちゃなんねーことしたな
俺がテメーをタヌキ鍋にして喰ってやるぜ
いや、オブリビオンなんて喰ったら腹壊すな
やめとこ

タヌキが言葉話すんじゃねーよ、耳が腐るぜ
それにタダでさえ獣臭えのに、鼻が落ちるぐらい臭えんだよ
テメーの息が

まずは一九式をぶっ放す
弾切れ起こしたら、打ち捨てとくぜ
後で回収すりゃいいや
その間にある程度距離が詰まってるだろうから、スローイングナイフを投擲して牽制
近距離戦になったらダガーを右手に、マンゴーシュを左手に手数で勝負するぜ
攻撃しつつ得物が奪えたら楽なんだけどな
意外と金になりそうだし
隙を見てUCでケリつけられねーかな



「たたっ、たぬたぬー♪」
 その狸たちは最近手に入れた果実酒が入った壺と一通の手紙を手に森の中を歩いていた。
 招待状にはイキのいい人間が罠にかかったそうで、味噌で煮込んで頂こう、と書かれておりその味を想像して、何匹かは唄いながら思わずヨダレを垂らしてしまっていた。
 そんな中、目的の山小屋の辺りが眩い光が射した。
「親分、何ですかね、あの明かり」
 先行していた小狸が心配そうに狸大将の元に近寄る。狸大将は顎に手を当てると首を捻った。
「うーむ、あれは火ではないな。おい、誰か見てこい。何かが起きているかもしれん」
 その場の大きな石に座り込んだ大将の指示を受けて壺を運んでいた小狸たちのうちの何体かが群れを抜けて走り出す。
 しばらく待っていると小狸から念話が返ってきた。
『お、親分』
「おう、どうした」
『天使が、剣を』
『み、みんな、光に、ひか』
『いやだ、死にた』
 しかし、一言二言言葉を出した瞬間に念話が途切れてしまう。念話を受けておらず心配そうに表情を窺う小狸に狸大将は申し訳なさそうに伝えた。
「……すまんな。今日の飲み会は中止になったらしい。戻る……」
「テメーらか、人を殺してしかも喰おうっていう輩は」
 そんな時、凄まじいしかめっ面を浮かべた1人の男……加藤光廣(人狼のグールドライバー・f06416)が森から姿を現した。
「タヌキの分際で、やっちゃなんねーことしたな。俺がテメーをタヌキ鍋にして喰ってやるぜ。……いや、オブリビオンなんて喰ったら腹壊すな。やめとこ」
 別の世界ではケーキのオブリビオンがいて、美味しくいただかれた実例があるのだが、少なくとも目の前にいる獣臭い狸からは食欲が起きなかったようだ。
「何者だ、貴様」
「うるせぇ、タヌキが言葉話すんじゃねーよ、耳が腐るぜ。それにタダでさえ獣臭えのに、鼻が落ちるぐらい臭えんだよテメーの息は」
「貴様、親分に向かって何とい……」
 光廣に抗議しようと前に出た小狸の眉間に大きな穴が開き、その姿が消滅していく。
 光廣の手にはいつのまにか拳銃が握られていた。
「に、に、」
「逃げんじゃねぇ!」
 拳銃を見て逃げ出そうとした小狸たちだったが光廣の一喝に身を縮こまらせて足を止めてしまう。その瞬間、弾丸の雨を頭に喰らうこととなった。
「貴様、よくも我が弟子を!」
「だから黙ってろ言ってんだろ!」
 唯一生き残った狸大将が小狸が持っていた果実酒を盃に流し入れ、それを媒介にして炎を放つ。
 しかし空になった銃を捨ててダガーに持ち替えた光廣はその炎を軽々飛び越えられてしまった。
「獣畜生がエラそうな顔してんじゃねぇよ」
 あっさりと裏を取った光廣は振り返られる前にダガーを後頭部に突き刺すと、狸大将はその勢いのまま倒れ、消滅していった。
「まだ合流していない奴らがいるはずだと山小屋から離れて待っていたが……あっちで何起きてんのかも見たかったな」
 光廣は拳銃を拾い、ついてしまった埃を払うと光が収束しつつある山小屋の方を見やった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『本日は釣り日和』

POW   :    大物釣りに挑む

SPD   :    調理して振る舞う

WIZ   :    瞑想する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 翌日。仕事を終えた猟兵達が山を下りると、その山に祈りを捧げる老人達と何度かすれ違った。
 昨日の夜まるで天を切り裂いたかのような光の柱が山に降り注いだのを多くの麓の住人が見ていたらしい。
 その原因に思いっきり心当たりがある猟兵達はありがたがる住人達に曖昧な表情を浮かべながら、反省会及び打ち上げを行う釣り場へと向かうのであった。
御門・結華
アドリブやアレンジ歓迎します。
ご主人様のユウヤと一緒に参加します。

釣竿を手に大物釣りに参加します。
「……なかなか釣れませんね」
【精霊武装】水のエレメントで水の精霊ウンディーネを呼び出し、水の中を見てもらい大物のいる位置へ移動します。
「ウンディーネ、貴女ならどこに大きい魚がいるか分かりませんか?」

手応えがあれば【怪力】をもって釣り上げます。
「……わたしの勝ちです」
釣りあげた大物や魚はマスターに渡して一緒に調理します。
「マスター、釣れました。一緒に調理をお願いします」

マスターと仲が良さそうなシルフを見て、少し機嫌が悪そうに。
「いえ、何でもありません」


ユウヤ・シュバルツ
アドリブやアレンジ歓迎だぜ!
相棒の結華と一緒に参加!

結華とは別の場所で釣りをするぜ!
「よし、アイツも呼ぶか!」
【風霊召喚】で呼び出したシルフの少女と一緒に楽しみながら、釣り糸を垂らす。
「ここは緑も多いし、良い場所だろ?」
「こらこら、あんまりはしゃぐと魚が逃げちまうぜ?」

時間が経ったら、結華と合流して一緒に【料理】するぜ?
「お、流石だな。大物じゃないか!」
「よし、一緒にやるか!」

完成した魚料理は村人や猟兵たちに振る舞うぜ!
「よし、できたぞ!さぁ、どんどん食べてくれ!」
「料理はまだまだ作ってるからな!」



「お、あんたらが予約のお客さんやな。お代は獣の耳生やした兄さんからもらっとるからゆっくりしていってけれ」
 久々のお客に笑顔を浮かべる釣り場の管理人から結華とユウヤはそれぞれ釣竿とえさを受け取る。
「同じところで釣っててもつまらないし、対決形式にしないか?」
「……マスターがそうおっしゃるなら」
 こうして、二人は思い思いの方向へと歩いていった。

ーユウヤsideー
 場所を決めたユウヤはえさを釣り針につけたところであることを思いついた。
「そうだ。せっかくだし、アイツも呼ぶか!」
 【風霊召喚】により呼び出されたシルフが空から飛んできてユウヤに肩車をするように着地する。
「緑も多いし、敵もいないし、良い場所だろ?」
 答えるように笑顔でユウヤの頭を撫で回していたシルフの手の動きが急に止まる。その視線の方をユウヤが向くと木のふもとでサフィリアリスが目を閉じていた。
 その姿を見て脳裏によぎったのはサフィリアリスが呼び出した、命乞いも反撃も全く意にせず狸たちを切り刻んだ光の精霊たちの姿だった。
「『人は見かけによらない』とはよく聞くけどな……」
 あんな無慈悲な精霊たちを従えていたとは思えない、無垢な寝顔を見せるサフィリアリスに首をかしげていると、意地でも近づきたくないのかシルフが反対の方向に髪を引っ張り始めた。
「お、おい、いた、痛いって! わかったよ、離れるから!」
 ユウヤは顔をしかめながらも、お望みどおりにサフィリアリスの姿が見えない場所へ移らされた。

ー結華sideー
「……なかなか釣れませんね」
 釣り糸を垂らしてからしばらくたったが、当たりがこない。
 試しに釣竿を上げるが、えさは針についたまま。結華はそんなえさをじっと眺めていると、唐突にウンディーネを呼び出した。
「ウンディーネ、貴女ならどこに大きい魚がいるか分かりませんか?」
 傍らにある大量のえさと空のバケツ、そして不機嫌そうな主の様子に全てを察したウンディーネは苦笑いしながら水の中に潜った。
 しばらく待っていると数十メートル離れた所から現れ、手を振った。どうやらよさげな群れが見つかったらしい。
 小走りでよって来た結華の釣竿にウンディーネは無言で乗り移り、結華は改めて気合を入れなおすように釣り針を水面に投げ入れた。
 それから少しもたたないうちに竿がしなり始める。結華は竿を握りなおし、折れないように注意しながら振り上げた。

ーーーーー

「マスター、釣れました」
「お、流石だな。大物じゃないか!」
 そう言って結華が両手に持ってきたバケツには魚が窮屈そうに泳いでいた。対するユウヤのバケツには数匹しか泳いでいなかった。
「……わたしの勝ちです」
 どことなく得意げな結華に後ろにいたウンディーネは微笑ましそうな視線を送る。
 対してくやしそうに結華の釣果を見るユウヤの頭上でシルフは満面の笑顔を見せる。どうやら満足するまで遊べたらしい。
 するとウンディーネが突然前に出てシルフの体を掴んでユウヤから取り上げた。
 最初シルフは不機嫌そうに頬を膨らましたが、ウンディーネに一言二言耳元で囁かれると途端に笑顔となって、されるがままになった。
 そうしてどっかへ行ってしまった二匹を二人は呆気にとられながら見送った。
 それからしばらく無言のときが続いたが、ユウヤが足元に置きっぱなしになった魚入りのバケツの存在を思い出したところで結華は無表情でバケツを持ち上げた。
「マスター、一緒に調理をお願いします」
「よし、一緒にやるか!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

サフィリアリス・エレクトラガント
お仕事達成お疲れ様でしたね、皆さん
天から光の柱なんて……ふふ、少し暴れすぎたのかもしれませんね、近隣住民の御迷惑にならないように気をつけなくては


【WIZ】で判定
皆さんが釣りや調理をしている間に少々お時間を頂きまして
釣り場の近くは水気があって自然が豊かですね
そっと目を閉じ瞑想を行います
こうしていると自然の空気や鳥や虫の声が遠くに感じて……とても気持ちよくなってきますね……

……すぅ……すぅ……
あっ、寝ていませんよ?ほんとですよ?


そろそろ打ち上げの準備ができるようでしたら戻りましょうか
皆さんとこうして食事をしながらお仕事の反省会を行うなんて……なんか新鮮で楽しいですね



「天から光の柱なんて……ふふ、少し暴れすぎたのかもしれませんね」
 年がいもなく興奮した様子で語っていた住民達の様子を思い出しながら、サフィリアリスは一人苦笑する。
 他の猟兵たちが釣りをしている間にサフィリアリスは瞑想をするべく、釣り場の直ぐ近くにある大木の前に座り、そっと目を閉じた。
 水気があって豊かな自然を全身に感じ、暖かな空気や鳥や虫の声を遠くに感じるにつれサフィリアリスの意識はだんだん曖昧な物になっていった。
「……幸せそうに寝てるねぇ」
「『とても千の天使と悪魔を従える者とは思えない』か?」
「あ、私の台詞とらないでよ」
 そんなサフィリアリスを見守るように二人の悪魔が枝の上で横になっていた。
「……で、あなたはどうするの? この後の飲み会やら何やらに私達も参加してもいいですよ、と言われたわけだけど」
「私は主人の命に従うまでだ。……お前もはめを外すんじゃないぞ」
「わかってるわよ。というか私、人の物を取るほどがっついてる下級の輩じゃないんですけど」
 男の自分に対する認識に頬を膨らませる女の横で、男は刃をじっと眺めていた。

ーーーーー

 それから数時間後。
「すぅ……すぅ……」
「起きてください、マイレディ」
「あっ、寝ていませんよ?ほんとですよ?」
 とっさに首を振るサフィリアリスに男は困ったような笑みを浮かべる。
「……何の言い訳でしょうか、マイレディ。それはともかく、そろそろ昼食が出来上がりそうなのでお呼びに参りました」
「そう。では参りましょうか」
 男の手を借り立ち上がったサフィリアリスは釣り場の入り口へと戻っていく。
「よし、できたぞ!さぁ、どんどん食べてくれ!」
 入り口では出来上がった料理をテーブルへ持ってくるユウヤと料理に対する歓声があがる。
 その様子を微笑ましく見守りながらサフィリアリスは大きく体を伸ばすのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト