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バレンタインの中心で愛を叫べ!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●リア充爆発しろ!
 町はもうすぐバレンタイン。あっちこっちでチョコを売ったり、限定商品を売ったり、デートスポット特集が組まれたり、推しのバレンタイン限定衣装バージョンが実装される。そんなにぎわう街を許せない一人の男。
「それがこのオレ、リア充どもは爆発しろ怪人だ!!!!!!」
 はーっはっはっはー。と路地裏に響くのは頭が爆弾。しかもゲームでしか見たことないようなフォルムの奴。背中には暑苦しい炎のマントにリア充爆破の使命を掲げる男。リア充爆発しろ怪人である!
「私は許さない! 適当なイベントに便乗してさも当然のように愛を語らうカップルを! 見ているのだろう猟兵よ、オレは逃げも隠れもしない! この会場で貴様等ごとリア充というリア充、リア充候補。玉砕青春野郎に至るまで全て爆発してやる!!!!」
 リア充爆発しろ怪物はまるで動画撮影のように完ぺきなカメラ目線でこちらに指をさして先生ん布告する。その手には《ニヨニヨ動画in聖バレンタインフェスティバル~世界に向けて告白してみた~》というイベントのちらしが握られていた。そしてその後ろにはひっそりとバレンタインを恨む寂し気なあまーい怪人の姿もあるのであった。

●テロ告知を受けました。
「と、いうわけなんだ」
 鬼竜・京弌朧(失われた満足を求めて・f08357)はつい今しがた予知でみたリア充ども爆発しろ怪人の言っていたことをリア充ども爆発しろ怪人の格好をしてリア充ども爆発しろ怪人と同じテンションで全て猟兵たちの前で言い切り、やり切ると、どこから手に入れたのかわからない爆弾の覆面を脱いで至極冷静にそういった。
 まあ、わかりやすい挑戦である。このリア充どもは爆発しろ怪人によれば決行は本日の夜。無駄にキラキラのハートの装飾とイルミネーションと花火まで用意された特設ステージで行われる舞台の上で愛を叫んでしかもそれを全世界に動画配信するという。まあ昔テレビで学生たちに屋上から告白させていた番組のような企画中に行われる。
 あれはなかなか見ていて心を打たれるものがあったな。とうんうんうなづく京弌朧。自己完結である。
「会場は多くのカップル、カップル未満のもの、なんか複数人で遊びに来ちゃいましたといったような学生グループなどで既にごった返している。そもそも動画サイトのイベントであるがゆえにバレンタイン関係ないじゃねえか。といったようなオタクな企画ブースもたくさんあるのでな。リア充とそうでないものでごった返している状況だ。全く、何が悲しくてカップルどもの群れの中でオフ会じみたことをしなければならないのか……俺も今嵌っているカードゲームの企画ブースがなければ転移ついでに参加しようなどとは思わなかったのに」
 京弌朧はやれやれとため息をつく。話が脱線してきている気もするので本題に戻っていただきたい。
「あ、そうそう。そんな大変人が多い状態で会場はパニックになるかもしれないがもうリア充どもは爆発しろ怪人は来る。避難誘導もしてる猶予はないので壇上の人間だけさっさと逃げさせてそのままヒーローショーのような感じで倒してきてくれ。なるべく壇上で戦っていれば会場のスタッフが避難誘導するはずだ。諸君はかっこよく戦闘してイベントの配信している動画の視聴者数を落とさないようにしてくれると喜ばれると思うぞ。」
 京弌朧はそういうとみんなを集めた戦艦の転移ゲートを開く準備をする。
「是非勝利してこのイベントを成功させるまでを諸君らに依頼する。よろしく頼む」
 グリモアの力が流れゲートが開く。ゲートである必要はないのだが、男のロマンというやつだ。京弌朧は猟兵たちに敬礼すると一足先にゲートをくぐっていくのであった。


ピンク☆フラッシュ
 と、いうわけでバレンタインシナリオわたしもやりたいです! やらせてください!
 ほ、ホワイトデーまでに完結できればセーフだよね!? 皆様の参加を心よりお待ちしてます。
 さて、1章なのですが、敵はクリスマスケーキ売れ残り奴です。バレンタインまで売れ残ってるんでいろんな意味で腐ってます。成仏させてあげてください。
 2章ではリア充どもは爆発しろ怪人くんと戦ってもらいます。売れ残ったクリスマスケーキの怪人はリア充とは対極だから部下として最適だったようです。挑戦してきてるだけあって戦闘は猟兵たちが動かない限り壇上でのヒーローショー風の戦いに付き合ってくれます。リア充爆発をもくろむものは華麗にやられなければいけない。これ大事なルールですからね! テストに出ますよ!
 3章では告白大会に猟兵さんも参加してもらいまーす(わーぱちぱち)
 いや、早いわ! 早いけどさ。既にカップルとか夫婦とか大切な友達とか大好きな趣味とかケーキとかお寿司に愛の告白をしてもいいので参加してください! 書きたいです!
 みんながやけくそ半分深夜テンション半分に書いたネタまみれの告白とかうちの子の可愛さアピールとかあざとさマックスとか甘酸っぱい青年の本気の告白とか書かせてください!

 それではご縁がありますように、よろぴっぴー☆
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第1章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●早速ですがお時間です
 猟兵たちが会場に転移する。会場は人が多く流れに逆らうと歩きにくいので気を付けよう。さて、問題のニヨニヨ動画の告白生放送会場では……
「次の告白はオレだああああああああ!」
「ぎゃああああああああああああああああ」
 すでに騒ぎが起きていた。頭が爆弾の怪人が会場でマイクを奪取していたのだ。よくそこまで普通にたどり着けたな。途中でばれなかったのだろうか。あ、ちなみに猟兵諸君はこの声なんか聞き覚えあってもいいんだよ。グリモア猟兵は演技だけでなく声真似までしてたからね☆
「聞いているか! 会場のリア充、そして猟兵どもーーーー!」
 リア充どもは爆発しろ怪人は自分の背後を爆破演出でどっかーん。なんだなんだと危機感なく近づくもの、わざとらしく大げさに叫ぶもの、出来レースのヒーローショーのような演出は続く。
「ふっふっふ、なめているな? 貴様等、このオレをなめているんだろ!!!」
 リア充どもは爆発しろ怪人は会場を一発で粉微塵にしようと爆破の準備を始める。そして、とりあえずあいさつの威嚇爆発! これにはさすがに会場の人々も悲鳴を上げ始めたり危機感を覚え始めるものがでる。流石にね!
「待って下せえアニキ!」
 ここで、リア充どもは爆発しろ怪人を取り巻いていた子分たちがリア充どもは爆発しろ怪人に声をかける。あまーい負け組集団。売れ残ったクリスマスのケーキ怪人である。
「アニキがでるまでもありやせんぜ!」
「そうだ! 自分たちがこの会場で暴れまわってアニキになめた口きけないようにしてやるっす!」
「そうっすそうっす。アニキの爆発は芸術なんでやすからまずは子分のおいらたちに活躍の機会を与えてほしいっす!」
 20名ほどのケーキ怪人たちが慌ててリア充どもは爆発しろ怪人を必死で止める。今やられたらついてきた自分たちごと爆発でやられかねないと感じたのだ!
「うむ、そうか! ならば行けぃ!」
 リア充どもは爆発しろ怪人は売れ残ったクリスマスのケーキ怪人にゴーサイン。猟兵たちの何名かが会場に着いたのはちょうどいまにも売れ残ったクリスマスのケーキ怪人が会場中にバラバラになって暴れまわろうとする少し前であった……。
明智・珠稀
~この世に愛がある限り
  私の色んな部位は熱く燃え 魅せてみせます愛欲地獄
 トキメキ★戦隊 たまちゃんピンク ここに参上!!
(【変装】により戦隊ものピンクの格好&なんとも言えないポージングで)

…私間違ってますか、そうですかふふ。
何はともあれ格好良く戦いにきました、さぁ愛しあいましょう…!!

■戦闘
「さぁ、おいでなさいクリームさんたち!私をその白いアレでベットベトに(以下略)」

妖刀を構え
「たまちゃん★ピンクケーキ入刀ー!」
必殺技風に斬りかかる。
「たまちゃん、ブーケ★ハリケーン」
UC【青薔薇吐息発動】
「たまちゃん、ライスシャワー!」
米粒投げる

※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎ですがなんかホントすみません


鈴木・志乃
ちょーーっとまったあーー!!
(マイクで叫ぶ。周囲の目線と敵の注意を惹き付けるよ【誘惑】
空から舞い降り壇上へ)

猟兵配信者『ブラック』、飛び入り参加だ!
受けて立て怪人共!【パフォーマンス】

【光の鎖】にはあらかじめ、手持ちの毒水を仕込んでおく【毒使い】
さて、出来る限り鎖を振り回して派手に立ち回りますか
敵の攻撃の気配を【第六感】で感じ取ったら鎖で【武器受け】
近づいてきたタイミングで【聖者のオーラ】をぶちかます
間髪入れずにマイクで【裁きの言葉】だ【衝撃波】
ぶつかってしまったら【オーラ防御】で凌ぐ!

クリスマスケーキ怪人!
よくも皆の告白タイムをぶち壊してくれたなー!
皆の楽しみを奪った罪を償えっ!


ミコト・スミノエ
御用改めでござる!
カップルに仇成す怪人どもめ、神妙にお縄につくッス!
…じゃなかった、つくでござる!
正直自分も彼女は欲しいし、会場にいるカップルの皆さんはすごく羨ましい
けど、羨ましい妬ましいからといって他人の幸せを奪って良い道理は無いでござる!

せめて美味しく頂いて供養してやるのが武士の情け…と言いたい所だけど、
ありゃダメだ、腐ってやがるッス
申し訳ないッスけど、ケーキ怪人達はロボ同心達を呼び出して火炎放射器の一斉攻撃で焼却処分でござる!
撃ち漏らしは【マジックシリンダー】で炎属性を付与した【大十手】の唐竹割りで殴りつける!
突きだと跳ね返されるかもしれないッスからね
戻ってくる方向も計算でござる!



●ヒーロー推参!
「ちょーーっとまったあーーーーーーーーーーー!!!!!」
 いろんな意味でにぎわうステージの上のさらに上、ステージ背後の壁の上、イベント看板の張り付けられた鉄網の足場の上で叫ぶ一人の女。今にも会場に飛び出さんとしていた売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちはずてーんとずっこける。もう、これから見せ場なのに邪魔しないでくれませんかね!と言わんばかりにそちらに視線を送る。
「何者だぁ!」
 お返しに叫ぶのはリア充どもは爆発しろ怪人。クリスマスの売れ残ったケーキの怪人たちと共にそちらを見る。
「お前に名乗る名前はない!」
 とうっ!女は足場から跳びあがり空中で華麗に回転しながら落ちていく。会場の誰もが彼女に魅了されて視線を送る。ネット上でもヒーローktkr! 猟兵様のお出ましだー! などとコメントが上がっているのが会場のモニターに映し出されている。
 ズベシャリ!売れ残ったクリスマスケーキの怪人の一体の上にそのまま飛び押して踏みつけて撃退しつつそれをクッションに地面に降り立ち立ち上がる。
「強いて言うなら……ブラックだ!」
 女、鈴木・志乃(ブラック・f12101)はドドーンとここで自己紹介。猟兵配信者ブラック。今かなり来ている人気J-tuberである。
「ブラックだと! うぬぬぬぬ、現れると同時に配下の怪人を早速片づけてしまうとは、その外道っぷり、まさしくブラックの名に恥じぬ行い……!」
 ひどいいいようである。一方売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちはというと……。
「キー!」
「ち、ちがうっす、ケー! っす」
 ケーとかキーとか何やら下っ端っぽい掛け声のことでもめているようである。
「何やってるっす! お前らがもめてる間に売れ残ったクリスマスケーキの怪人が1個やられちまったっすよ!」
「お、おのれ~! おいらたちまだ何もしてないのに! ああ、普通にしゃべっちゃったっす! ケー!」
「もう掛け声とかなんでもいいでし!  戦うで……ぎえぴーーーーー!?!?」
 格好よく登場したブラックを放置して延々馬鹿なやり取りが続くかと思われたころ、その空気を終わらせるように新たな人影が颯爽と現れ売れ残ったクリスマスケーキの怪人を切り裂いた。

●ヒーロー見参!
「御用改めでござる! カップルに仇成す怪人どもめ、神妙にお縄につくッス! ……じゃなかった、つくでござる!」
 新たな人影、それはミコト・スミノエ(黒猫同心・f13576)。黒猫耳と猫叉の尻尾を持つ、ヒーローに憧れるキマイラ少年である! 少年は語る。
「正直自分も彼女は欲しいし、会場にいるカップルの皆さんはすごく羨ましい。けど、羨ましい妬ましいからといって他人の幸せを奪って良い道理は無いでござる!」
 ドドーン! 若干? かなり? それなりに? 情けないことを言い放つ恋愛に夢を見る思春期少年の主張。実に青臭くてよき。ミコト君には5満足ポイントを進呈する。
「ま、まあとにかく助かった。ありがとうな、少年」
 一気に戦闘に入るつもりがバカやってるクリスマスケーキの怪人の空気に若干置いて行かれそうになったブラックがミコトに礼を言うと、ミコトはまんざらでもなさそうに笑う。
「さあいくぞ、売れ残ったクリスマスケーキ怪人! 私たちが相手だ!!!」
 改めてブラックの宣戦布告。
「クリクリーーーーーー!!!!」
 どうやら鳴き声はクリクリーで決定したようだ。それでいいのかケーキ怪人。会場の空気は程よいギャグも相まって戦隊ヒーローの戦闘突入時のそれだ。さあこのまま一気に戦闘へ! ブラックとミコトが戦闘に突入し、リア充どもは爆発しろ怪人が売れ残ったクリスマスのケーキ怪人に応戦させようとしたその時。
「お待ちなさい!!!!」
 この戦場のヒロイン街道をひた走るべく、新たなる戦士が乱入するのであった。

●ヒーロー(?)参上!
「お待ちなさい!」
 またずっこけそうになるのを堪えるため動きを止めていたケーキ怪人と、彼の登場方向の関係から先に姿を確認してしまい唖然としてしまったブラックとミコト。完全に静寂となってしまったステージに向けて推定男であるソレはもう一度同じセリフで叫んだ。
「何い! 後ろだと……何者だ!」
 そう、ソレはリア充どもは爆発しろ怪人をブラックとミコトで挟んだ反対側から登場した。紹介しよう。推定、明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)。今日も元気だド変態。
「~この世に愛がある限り
 私の色んな部位は熱く燃え
 濡れっちまった悦びに
 魅せてみせます愛欲地獄……!
 トキメキ★戦隊! たまちゃんピンク華麗にぃぃぃいいい! 参・上♡」
 キュピーーーーン。きょるるるるーーーーん☆ という効果音からのピンクとキラキラの背景演出。そしてクネクネとしたニューハーフスタンディングからの華麗なる激ダサイきゃぴきゃぴポージング。まさにそんな登場を果たした珠稀(?)はピッチピッチの全身ピンクのヒーロースーツに白いブーツ、そしてHマークから前方を確認できるピンクのヒーローマスク、ああ、種族のではない。戦隊ヒーローでおなじみの奴。それを被りクルクルと回りながら売れ残ったクリスマスのケーキ怪人に道をあけられつつブラック、ミコト側まで移動し合流する。
「ふふ、またせたわね、二人とも、イケメン正統派女子ヒーローのブラック、マスコット系黒猫ヒーローのミコッチ、そしてこの私、トキメキ★戦隊 たまちゃんピンクがいれば会場の危険はもう危なくないわ!」
 役に入り切ってお姉口調をかまし、ブラックの肩にさらっとボディタッチからのサムズアップを決める。多分仮面の中は真顔である。そんなトキメキ★戦隊 たまちゃんピンクとブラックを交互に見て、リア充どもは爆発しろ怪人は
「と、トキメキ戦隊……?」
 と自分のことを棚に上げてやべー奴を見る目でブラックに訪ねてくる。
「私はトキメキ戦隊★じゃない!!!!」
 ブラック思わず全否定。そう、トキメキ戦隊★の構成員は現在たまちゃんピンクのみなのである。トキメキ戦隊★はときめく皆を守りたいあなたの入隊をお待ちしているかもしれません!
「だ、大丈夫ッスか……あ、いや。大丈夫でござるか! ブラック殿!」
 思わぬダメージを次々と受けるブラック。どうしてこうなった。いや、でも私は背信者なんだ。放送中にこんなギャグパートに負けるわけにはいかない。ブラックは放送事故にもめげずキッとクリスマスケーキの怪人たちを見る。
「会場に迷惑をかける前にお前等を倒す! いくよ、ミコト、たまちゃんピンク!」
「ラジャーッス!」
「ふふ、了解……!」
 ブラックの一声で会場は一気にその熱さを取り戻す。ギャグと戦闘を挟むなんて戦隊ヒーローものでだってよくあることだ。会場の観客やコメントも盛り上がる。その背後には、最初からいましたよとばかりに同じくヒーローサイドに立つ戦士たちがしれっと合流しているのだった。
「ふん、売れ残りどもよ、あいつらにわからせてやるのだ! リア充が好き勝手はびこっているこの世界など間違っているということをな!」
「KURYYYYYYYYYYYYーーーーーーーーー!!!!」
 戦闘が、始まった。

●Black Fight!
 売れ残ったクリのマスケーキの怪人たちは猟兵たちを分断し、一人当たり2、3人で束になって立ち向かってくる。
「お約束、だな!」
 鈴木・詩乃ことブラックは自分に飛び掛かってくる3体の売れ残ったクリスマスケーキの怪人のうち2体の攻撃を華麗に躱して残り一体を足裏で受け止める。
「クリ……ッ!?」
 べしゃり。あわれ顔を足裏で受け止められたクリスマスケーキの怪人のケーキは崩壊。もともと腐っているが完全に売り物としてアウトの顔に物理的に大変身だ。
「さて、出来る限り鎖を振り回して派手に立ち回りますか」
 ブラックはさらに手にした光の鎖を左右に放ち、攻撃を回避されたクリスマスケーキの怪人たちを縛りつける。毒水を仕込まれた光の鎖によって力が入らなくなる売れ残ったクリスマスケーキの怪人はなすがまま。さらにはその2体を中央へぶん回し顔を潰した売れ残ったクリスマスケーキの怪人をぶつけて挟む。ケーキをケーキで挟んだケーキサンドだ。これでつぶれたケーキを隠蔽販売できる! いやもちろん狙いはそんなものではない。ブラックの纏う空気が変わる。美しく高貴なる輝きのオーラが縛られたり鎖で挟まれた3体のクリスマスケーキの怪人を包み込む。
「さあ、クリスマスケーキ怪人! よくも皆の告白タイムをぶち壊してくれたなー! 皆の楽しみを奪った罪を償えっ!」
 そして素早く鎖をまとめて左手だけで持ち、右手に取り出したるマイクを構えて放つ聖者の言葉と共に放たれる衝撃波。それだけでも怪人たちにダメージを与える。オーラ、言葉、鎖。条件は整った!
「貴方はこの世界を害しました。その罪を償ってください」
 ブラックの【聖者の裁き】が完成する。3体の売れ残ったクリスマスケーキの怪人達はユーベルコードを奪われ反撃する前に抗う術を奪われてしまった。仕上げだ。
「纏めて片付ける!」
 最後はやっぱりパフォーマンス。鎖を頭上に伸ばしステージ上の鉄骨をつかみ鎖に引き寄せられるように空へ飛びあがる。そして空中一回転からの渾身のジャンピングキックで3体の怪人をまとめて蹴りぬいた……!

●燃やせ同心
「クリぃいいいいい!」
 こちらもまとめて3体で向かってくる売れ残ったクリスマスケーキの怪人。
「威勢がいいでござるな!」
 ミコトは素早くその間を飛びぬけて回避する。
「見せ場をもらえるのは感謝でござる、せめて美味しく頂いて供養してやるのが武士の情け……」
 と、言いたいのはやまやまであるが、クリスマスから早1か月を余裕で超えた今。賞味期限どころか消費期限もあやしい。いや、ワンチャンあるのか?
「ありゃダメだ、腐ってやがるッス」
 ミコト的にはやっぱりノーだ。何度も身体をスポンジケーキにして飛び掛かってくる売れ残ったクリスマスケーキの怪人をひらりひらりとかっこよく回避するミコト。これには観客たちもいい動きだと関心の声。
「3体1で数の有利と思ってるかもしれないッスが、それは間違いッス!」
 ミコトはマジックシリンダーを手にして叫ぶ。
「御用だ御用だ! 神妙にお縄につくでござる!」
 ユーベルコード絡繰捕物帳が発動! このユーベルコードが発動した時、自分のレベルかける1体の左手に持った提灯型火炎放射器に1と刻印された戦闘用の電磁ロッドを右手に持った猫型同心ロボをフィールドに特殊召喚する。ミコトのレベルは10.よって、10体の猫型ロボだ!
「汚物は消毒ッス……でござる!」
 数で勝った猫型ロボの火炎放射器から放たれる容赦ない攻撃! スポンジケーキになったり戻ったりしていたクリスマスケーキの怪人たちはこんがり焼かれて焦げてしまう。
「グリィィイイイイイイイイ!!」
 断末魔を上げる売れ残ったクリスマスケーキの怪人たち。
「パリッパリになったでござるな! とりゃーーーーッス!」
 焦げ焦げのパリパリになった売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちに放たれる追撃、ミコトがマジックシリンダーで炎属性を付与した得物、大十手の唐竹割りで殴りつける! こうして、クリスマスケーキの怪人たちは粉々に砕け散り敗れるのであった。

●トキメキ★レッスン
「さぁ、おいでなさいクリームさんたち!私をその白いアレでベットベトのぬるぬるのぐっちょんぐっちょんにしちゃいなさああああい。ふふ、ふふふふ……!」
 妖刀を構えキエエエエエエ! とでもいいそうな気迫で笑う変態。トキメキ★戦隊たまちゃんピンク……。いったい何智・珠稀なんだ! その正体はHのヒーロー仮面に隠れて見えない。
「ぎゃあああああああク、来るなぁああああ! こっちくるなでやんすうううぅ」
 クリー! とか言ってる場合ではないのである。同じく3体で派遣された売れ残ったクリスマスケーキの怪人であったが、今はたまちゃんピンクに両手から生クリームを発射するユーベルコード、生クリームブラストを発射しながらいくつもの戦闘が行われている人数的に広いとは言えないステージの上を器用に逃げ惑っている。一方たまちゃんピンクはというと、
「ふふ、ああ。またべっちょり……たまりませんねぇ!!!!! ふっふふっふ……」
 生クリームブラストが当たるたびダメージを受けて動きも一応止まっているのだが……苦悶と恍惚の表情がさらに怖い。
「もう観念してください、ふふ……」
 ついにステージの壁際に追い詰められ3体まとめて壁ドンされてしまう売れ残ったクリスマスケーキの怪人。これには思わず怪人達も命の危険からキュンとしちゃう吊り橋効果でトキメキ胸キュンハート。売れ残って腐っていた心が表れていくようだ。って、え、本当に?
「トキメキ★ゲット! 覚悟しなさい怪人さん! ふふふ……」
 しゅん! と売れ残ったクリスマスケーキの怪人達から距離をとり妖刀を構えなおすたまちゃんピンク。たまちゃんピンクも他の二人のヒーローたちに負けじとファイナル演出タイム!
「たまちゃん★ピンクケーキ入刀ー!」
 刀でハートマークを描いてからブスリッ♂と売れ残ったクリスマスケーキの怪人達を団子3兄弟にし、
「さぁ、私の青薔薇に愛されてください…! ふふ…! たまちゃん、ブーケ★ハリケーン」
 放たれるユーベルコード、【青薔薇吐息】により妖刀は無数の【青薔薇】の花びらとなって貫かれた怪人たちのナカで開花! そのまま抜刀して大ダメージ。
「かーらーのーっ★ たまちゃん、ライスシャワー!!!」
 米粒を投げる。これがほんとのライスケーキ。やめて、もう売れ残ったクリスマスケーキの怪人達のライフはゼロよ!
「クッリイイイイイイイイイイイイイイ」
 ちゅどーん。ここで謎の爆発演出。色々なものを失ってたまちゃんピンクと戯れて(?)いた売れ残ったクリスマスケーキの怪人達もこうして倒されてしまったのである。

●次回予告
 クリスマスに俺たちを買ってくれなかったくせにこんどはチョコでイチャイチャしやがって! 売れ残ったクリスマスケーキの怪人達の逆恨みは続く。そんな彼らを華麗にかっこいい連携で倒したブラック、素早く翻弄して焼き尽くしたたき割ったミコト、生クリームプレイで遊んでもらったトキメキ★戦隊 たまちゃんピンク。しかし同じころ、冒頭こそ名乗りを上げなかったが共に戦う心強い仲間たちがいた!
 一体彼らは何者なのか、一体この戦いはどこへ向かっているのか。この惨事は最後まで放送されることができるのか! まだ誰にもわからない!
 次回、バレンタインの中心で愛を叫べ! 1章第2話。戦う悪党共。バトルスタンバイ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

山梨・玄信
リア充は爆破すべきじゃが、殺してはいかん。
少々不幸にして笑う、そしてその反動で自分も自滅する、それが正しいRBじゃ。それを怪人達にしっかり叩き込むぞい。

【POWを使用】
先ずは範囲攻撃でダメージを入れるぞい。遠くに居る敵には衝撃波で攻撃じゃ。相手の連携が乱れて来たら灰燼拳で止めを刺して行くぞい。
蝋燭は第六感と見切りで躱すぞい。避けられなければ、オーラ防御と火炎耐性で防御するのじゃ。

「お主らはもう、売れ残りどころか賞味期限切れじゃろ。骸の海に帰してやるぞい」
「大体、クリスマスもリア充の祭じゃ。お主らは売れ残らなければその共犯の筈ではないかの?」
「という訳で爆発するのじゃ!」

アドリブ、絡み歓迎じゃ。


舞塚・バサラ
・SPD
…成程、状況は理解したで御座る
なら某は…何?その体でヒーローは無理?
……(人格交代)クク……ハーッハッハ!!(大声で【存在感】アピール)
哀れな負け犬が群れよるわ(客側から特設ステージに素早く移動。移動しつつ客に小声で「派手な演出が入る故、下がって見た方が良いぞ」と伝える)
己の惨めさを虐げる事で晴らそうとは、正に負け犬の在り方よ
拙者直々に沙汰を下してくれる(登壇しつつ、大剣を構えて悪役ムーブ。他の猟兵達とは一時休戦ってノリで)

戦闘
ユベコ使用。代償など【覚悟】の上
敵の攻撃は着実に【見切り】
地獄の炎【属性攻撃】を乗せた大剣を着実に叩き込む
複数相手なので囲まれぬように【逃げ足】を使い立ち回る



●戦う悪党共
「……成程、状況は理解したで御座る」
 舞塚・バサラ(多面巨影・f00034)はブラックが宣戦布告するころに合流していた。
「ヒーロー系じゃな、得手ではないのう」
 山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)は自分の2倍以上ある男の横で訝しげにつぶやく。
「いやしかし、やれというなら某は……」
「……やめておけ。お主も向いているようには見えぬ」
 無茶ぶりに答えようとするバサラに忠告する玄信は覚悟を決めたようで、しかしヒーローサイドに立つのは止めた。
「なに、ヒーローものの味方役など別に熱血とかさわやかばかりではあるまい?」
 自分は自分の道を行く。信玄はとるべき行動を決めたようだ。
「ふむ……」
 バサラも同じように、どう立ち回るかを選んだようにただ頷く。売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちは戦闘に入るとバサラと玄信にも迷わず突っ込んでくるのであった。
「クリクリーーーーー!」
「いや、その鳴き声はまずい気がするでござる」
 何処かで聞いたことがある気がする鳴き声にバサラは思わず突っ込みながら今の人格を潜ませ、主導権を自分の中に眠る違った人格に渡すのであった。

●RBとは何か
 RB。リア充を爆発したい者たちは幾度となくRB組織などを過去、そして現在に至るまで作ってきた。信玄はその組織に現在属しているわけではないが、そのRBの精神を持つ一人であった。RBの精神。それは、RBをするうえで犯してはならない禁忌や美学のこと。それを犯してしまうとそれはRBではなくただの迷惑行為になってしまう。RBがそもそも迷惑行為じゃん。というのはこの際置いておこう。
「リア充は爆破すべきじゃが、殺してはいかん。少々不幸にして笑う、そしてその反動で自分も自滅する、それが正しいRBじゃ。それを怪人達にしっかり叩き込むぞい」
 ケーキ怪人が3体派遣されたころ、玄信は渋くそう言った。セリフの意味さえ考えなければ非常にかっこいい言葉だ。5満足ポイントを進呈する。
「クリ?」
 そのセリフに対し売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちはワケガワカラナイヨといった表情で応える。
「ふん、わからぬか……お主らはもう、売れ残りどころか賞味期限切れじゃろ。骸の海に帰してやるぞい」
 数珠を握り拳を固める玄信。煽られた売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちは例にもれず信玄に飛び掛かるのであった。

●矜持
 RBは1日にしてならず。という言葉がある。意味はローマは一日にしてならず。で検索すれば大体似たようなことが書いてあるのでそれで調べてくれ。とにかく存在するんだ。今作った。
「大体、クリスマスもリア充の祭じゃ。お主らは売れ残らなければその共犯の筈ではないかの?」
 降りかかる売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちの火の粉を回避しながら玄信は組み立てる。頭の中で、こいつらがリア充たるかどうかを。そして結論は出たようだ。
「という訳で爆発するのじゃ!」
 この超理論の作成はRBの基本の業の一つである。
「クリックー!」
 売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちは尚も炎を発するがどれもこれも当たらない。玄信は破戒僧でシーフ! おまけにちっちゃい! というわけで回避がうまいのだ!
「爆発決定したのでこちらも行くぞ!」
 本来、RB団というのはカップルに非常に弱い。どんなに突っかかっていっても最後にはやなかんじーとかはっひふっへほーとかいって吹っ飛ばされていくことを正しきRBの精神を持つ者は魂に刻まれているからだ。玄信は素早く売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちの懐に入ると、範囲攻撃で攻める! 自分の戦える距離にいるのなら、回避からの移動は多少捨てても、オーラ防御でなんとかすればいい。火炎体制も完備! そこそこのダメージでそれ以上のダメージを与えればいいのだ。
「ク、クリックリ!」
 かたくなに話さない売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちはその動きと拳に翻弄されてしまう。
「では、1体ずつ行こうかのう」
 ユーベルコード灰燼拳を丁寧に1発ずつ、売れ残ったクリスマスケーキの怪人に打ち込む、回避しては撃ち込み。防御からの攻撃! これぞ格闘の流れである。
 RB団はカップルにやられなければいけないとき以外は全力で行ける! 玄信の最後の一撃は切なく売れ残ったクリスマスケーキの怪人を殴りぬいたのであった。

●正義よりも目立て
「クク……ハーッハッハ!!」
 バサラが存在感全開で笑う。会場の注目が集まる。声がしたのはステージ上ではなく、客席側! そう、これは客席のほうから舞台にセリフを言って上がっていくやつだ!
「哀れな負け犬が群れよるわ……」
 客側から特設ステージに素早く移動していくバサラ。流石体がでかいと動きもでかい! しかも移動しつつこっそり客に向かって、
「派手な演出が入る故、下がって見た方が良いぞ」
 と伝えるバサラ! 大変行き届いた舞台演出だ。きっと彼は生で舞台を見たことがあるに違いない! 避難誘導までは無理でもこれは成功。客たちは少し下がる。
「え、何々? 押さないでよー」
「なんか今からまたあるんだってー」
 客席の人たちが噂を流してざわざわしながらゆっくりとステージとの距離を開ける。完全にショーとして扱われているらしい。それはもう冒頭の猟兵たちの登場シーンも効いているのであろう。
「本来私は悪の身の上、しかし貴様ら怪人の遣り方は認められぬ。己の惨めさを虐げる事で晴らそうとは、正に負け犬の在り方よ、拙者直々に沙汰を、あ、下ーしてーくれーるーーーー!」
 歌舞伎のように最後言い放ちながら登壇するバサラ、登壇するとともに抜いた大剣を振り下ろす。
「敵の敵は味方とは言えぬが、少なくともこの戦い、猟兵として、助太刀ー、致す!」
 バサラがあくまで敵側スタンスを貫きながらヒーローサイドで参戦。なんかよくわからないけど知らん敵が仲間になったぞこれで勝つる! とかそんな感じのコメントが流れる。
「クリい!」
 あ、売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちが勝手に……! こちらも派遣される3体。どうせまとめてやられるくせに律儀である。

●血の代償
 ユーベルコード【降魔化身法】の効果は、妖怪、悪鬼、幽鬼を宿し自らを超強化する。その後、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。である。そして選ばれたのは、流血。
「ぐふぉっ」
 吐血し、血の涙を流す様は闇の軍勢っぽい。大変らしい代償であった。
「……行くぞ!」
 強化された肉体から動き出す巨体。もうなんか動くだけで一網打尽にできそうだ。
「クリッ!!!」
 舞塚の術で編んだ影に地獄の炎を移植して作る大剣。陰陽剣:反逆スル夜光(ヴェンジェンス・ナイト)を一振りすれば、3体が3体吹っ飛ばされる。
 体をスポンジケーキにして自分自身をクッションにダメージを軽減するケーキ怪人たちは、そのままバウンドしてバサラに襲い掛かる。だが、
「遅い!」
 バサラの巨体でも強化された速さにはその攻撃は当たらない。見切ってみせる。ダメージなんて代償だけで十分だとばかりに。攻めるは炎の如く、守るは逃げ足は速く。
「燃えろ、反逆スル夜光!」
 バサラが更に大きく踏み込んで思いっきり大剣を横振りで3体同時に叩きつけ、切り抜けてから納刀する。
「ふん、つまらぬものを切ったな」
「く、クリンクリイイイイイイイイイ!」
 燃え盛り爆発四散するケーキ。腐ってるのにこんなにまき散らしていいモノか……。とにかく、こうしてバサラも無事売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちを蹴散らすのであった。

●次回予告
 怪人が行く悪の花道。しかしそれはとても険しいモノであった。RBの神髄を叩きこまれ叩き込まれた拳でつぶされた売れ残ったクリスマスケーキの怪人たち。そしてやたらうるさい胡散臭そうなデカい奴に切り払われた売れ残ったクリスマスケーキの怪人たち。会場に残るのは甘く、甘ったるく……ほんと大丈夫か? この匂い。と、とにかくあまーい空間であった。さあ、戦いの終わりは近い! 残った猟兵たちの戦いでかわいさ見せつけて出荷されれば、もう売れ残りを卒業できるんだから!
 次回、バレンタインの中心で愛を叫べ! 1章第3話。売れ残ったクリスマスケーキの怪人、死す! ……バトルスタンバイ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ナイ・デス
何だか、面白そうと思って、よく考えず、きたのですが
告白、ですか……ふむ
と、それは敵を倒してから、考えましょう

……?この声、聞き覚えあります
鬼竜さん、すごい再現度、だったのですね
……実はこれも鬼竜さんとか、ないですよね?まさか……なんて、ないですよね

ケーキ怪人さん、成仏させましょう
地形、人の多い会場を利用
子供な身体で器用にすり抜けながら、忍び足ダッシュで、気付かれないように、接近して

暗殺します

短剣で、ふかふかボディとかそういう鎧的なものは無視して
私と怪人を生まれながらの光で包みながら、傷口をえぐって
炎とか受けたら光の力で再生、激痛耐性でひるまず
剣を通して、生命力とかなにか色々を吸収
消滅させます


フォルティ・アルディリア
リア充爆破はひとまずおいて……クリスマスケーキはさすがにもう時期遅れすぎるよ!?クリスマスは次の冬までいい加減にグッバイ☆だよっ!

●時期遅れのケーキはもう細切れカットで出荷だよっ☆
せめて誰かが買ってくれるように、【ヴォーパルラビッツ】で一斉ケーキカッドだ☆
撹乱チームとケーキカットチームに分けて、撹乱チームはケーキたちの周りを飛び回って翻弄、そこで出来た隙をついてケーキカットチームが6等分になるようにさくっと切っちゃうように動いてもらうよ☆
「綺麗にカットされたケーキは、あとでスタッフが美味しく頂いちゃいましたっ☆……てなるといいけどね」

アドリブ・共闘OK



●終幕へのプロローグ
「ワオッ! スゴイね! これからあたし達でヒーローショーしちゃうんだっ♪」
 フォルティ・アルディリア(ヴァリアブル☆シンフォニッカー・f05860)は宣戦布告をしているブラックを見て話しの流れをつかむ。
「……?この声、聞き覚えあります」
 一方、なんだかおもしろそうと思ってよくわからずついてきた少年。ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)はふとその声の主を見てある人物を思い出す。そう、先ほどから解説をしている俺、鬼竜・京弌朧(失われた満足を求めて・f08357)である。
「鬼竜さん、すごい再現度、だったのですね。……実はこれも鬼竜さんとか、ないですよね? まさか……なんて、ないですよね」
 少年は一抹の不安を抱えるが大丈夫だ。問題ない。
「鬼竜くんここ来る途中で他のブースで遊んでるのを見かけたから流石に別人でしょ☆」
 フィルティがその疑問に答え、安心したナイは微笑む。
「よかった、なら安心して暗殺できますね!」
 ふんすっ! といいそうなガッツポーズに少年らしさが残る。
「だねだね☆ うん? 暗殺……!?」
 一瞬納得しかけたフォルティが慌てて我に還る。おそろしい子……なのかな? といった表情で見るが、
「……よし、とにかく私たちもヒーローしちゃおー!」
 流すことにしたようだ。そして、彼らにもそれぞれ売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちが襲い掛かるのであった。

●暗殺します
 生まれながらの聖者であり、物心ついた時には神隠しにあって世界を巡っていたヤドリガミ。ナイは0歳児。その天性の感覚で器用に戦場を動き回る。
 地形、味方と敵でごった返したステージをを利用し、子供な身体で器用に他の人の戦ってる隙間や敵の攻撃をすり抜けながら、忍び足ダッシュで、気付かれないように、接近して
「まず、1体です」
 他の人と戦ってるのは後にしよう。動画で撮られてるから喜ばれる戦いをするのがいいって言ってたし。とふわっと思い出しながらさっくりと1体目の売れ残ったクリスマスケーキの怪人を刺す。
「クリァッ!」
 そう、クリアである。1体目のクリスマスケーキの怪人は早速脱落。
「クリッ?」
 それに気づいた残りの2体もふわふわなスポンジケーキになって応戦する。
「うわっ!」
 せますぎてわずかに吹っ飛ばされるが空中で受け身をとって着地。ユーベルコード【生まれながらの光】で疲れるけれど傷は回復。このまんまこれを纏って応戦しよう。短期戦で終わらせれば大丈夫。そんなことを考えながらまたナイは動く。
「スポンジ、関係ない、ですよ?」
 ナイは2体目のクリスマスケーキの怪人にナイフを突き立てる。ぐりぐりと傷を抉って消滅させる。淡々としたように見える無垢さが怖いな。でも可愛いぞ。
「じゃあ、最後……」
「クリリッ!!?」
 売れ残ったクリスマスケーキの怪人は怯えている。間髪入れずに距離を詰めて容赦なくナイナイフを入れると本格的に敗北を覚った売れ残ったクリスマスケーキの怪人は最後の反撃とばかりに手からクリームの雨をナイにぶっかける。めっちゃべたべたする。白い腐ったクリームに汚されるナイ。しかし、
「動き、止めても無駄。もう、刺さってる」
 ナイは纏ったままの生まれながらの光で自分を癒しながら、剣を通して、生命力とかなにか色々を吸収し、最後の1体も消滅させた。

●楽しいリメイク教室
「リア充爆破はひとまずおいて……クリスマスケーキはさすがにもう時期遅れすぎるよ!?」
 襲い来る売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちをよけたり防御したりでいなしながらフォルティはツッコミを入れる。あ、ついでに敵の懐にも突っ込む。
「クリスマスは次の冬までいい加減にグッバイ☆だよっ!」
 売れ残ったクリスマスケーキの怪人に一撃入れて吹っ飛ば詩距離をとるフォルティ。皆自分の技魅せながら戦ってるし、あたしもやらなきゃねっ♪ なーんて思い、彼女も能力を発揮する。
「code V・O・R・P・A・L!ラビちゃんたち、いっけーっ☆」
 ユーベルコード【ヴォーパルラビッツ】の効果は、レベル×5体の、小型の戦闘用の青いウサギ型切断ユニットを召喚し戦わせる。このユニットがダメージを受けたとき、消滅する。である。
「ラビッツたち、チーム分けするよー!」
 総勢85体のラビッツに役割を与えるフォルティ。
「じゃ、作戦通りよろしくね♪」
 と言うとラビッツは動き始める。敵は3体だから、18体がカットチーム、残りはみんな攪乱チーム。6等分にしたいだけだから本当はラビッツは1体当たり3体いればいいと思うが、いっぱいいるしスペアも必要だもんな。
 縦横無尽に飛び回り応戦するラビッツに気をとられた売れ残ったクリスマスケーキの怪人は簡単に3体とも6等分されてしまうのであった。

●売れ残ったクリスマスケーキの怪人、死す
 戦闘はフォルティがカットした売れ残ったクリスマスケーキの怪人の梱包作業を終えるころにそれぞれが皆終えた。
「イエーイ! みんな大勝利だね!」
 気絶してしまったのか梱包されて動かないしゃべらないクリーともいわない売れ残ったクリスマスケーキの怪人を並べるフォルティがそれに気づいて全員に声をかける。
「ある意味手ごわかったな」
 あえてそれに突っ込まず集合する詩乃ことブラック、まあもっと突っ込むところ色々あるしな。
「いやー、ほんとッス」
 同じくミコト。
「ふふ、楽しかったですよ。ええ。ほんとうに、ふふ」
 ピンクのスーツをぐっちょんぐっちょんに白いクリームで濡らす推定珠稀のたまちゃんピンク。
「まあ、RBが何たるか少しはわかったであろう」
 うんうんいいながらの玄信に
「まだ終わってないでござろう? ギャラリーも待っているでござるよ!」
 大声で演技じみて言うバサラ
「うん、まだ、告白大会、再開は、無理」
 たまちゃんピンク同様にクリームで汚されてしまったナイは生まれながらの光の力でいつの間にか清潔になっている。
「そうだね! それにこの売れ残ったクリスマスケーキの怪人をスタッフにおいしくいただいてもらわなきゃ☆」
 笑顔の殺人予告で応えるフォルティ。
「さあ、リア充どもは爆発しろ怪人! 次は貴様だ!!!!」
 全員がきれいにセリフを回してところで再び宣戦布告で煽るのはもちろんブラックである。
「おの、おのれーーーーーーー!」
 ドッカーン!!!!!!
 リア充どもは爆発しろ怪人はまた演出爆発によって怒りを表して地団太を踏む。
「貴様等こけにしつくさって。爆発だ! 全部、全部だーーーーーー!」
 こうして、リア充どもは爆発しろ怪人との戦いの幕が開ける。なお、この演出爆破によってフォルティがつつんだクリスマスケーキの怪人たちは粉微塵になって消えてしまったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『リア充どもは爆発しろ怪人』

POW   :    リア充は爆破する!
予め【リア充への爆破予告を行う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    リア充は爆破する!!
【リア充爆破大作戦】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    リア充は爆破する!!!
単純で重い【嫉妬の感情を込めて】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴木・志乃
※内心超笑ってます 面白いことは大好き
絡み、アドリブ歓迎

さ、祭りの時間だ
派手に行くぜ!!

敵の爆破予告を言い切らせるつもりはないよ
被せてマイクで【衝撃波】
あたしの目の前で誰かを傷つけようとは良い度胸だな!【衝撃波】
先にあたしを倒してみやがれ!
と挑発 敵を【誘惑】

近づいてきたところを容赦なく【聖者のオーラ】で爆破
【光の鎖】を振り回して叩きつける

あ、(色々な意味で)面白そうな攻撃しようとしてる人には積極的に鎖で援護に回るよ
完全な放送事故だったらモザイク代わりに【聖者のオーラ】……
まあ放送事故もありでしょ(こらえきれない笑い)

リア充を爆破しようとする奴は
自分も爆破されるのがお約束、だろ
準備はできたか?


ミコト・スミノエ
嫉妬に狂った爆弾魔め!
リア充を爆発させたいというその情熱、
別の方向に向けていれば自分もリア充になれていたかもしれないものを…
気持ちは分からんでもないけど、その所業を見過ごす訳にはいかないでござる!
水でもかぶって反省するッスよ!

マジックシリンダーで大十手に水属性を付与して突撃!
得物の長さを活かして突きの応酬でござる
顎、喉仏、鳩尾に脛
怪人の動きを見極めながら、当たると痛い所へ集中的に攻撃ッスよ!
隙を見て脳天に水の力を叩きつけて、その導火線、湿気らせて使えなくしてやるでござる!

力一杯に大十手を叩きつけて動きを止めたところで、必殺の【稲妻一文字斬り】!
正義の鉄槌、受けるでござる!


フォルティ・アルディリア
あー!?せっかくラッピングしたのに!?…ひがみひどすぎでしょ爆弾小僧ー☆あ、怪人だった。

mirage field であたしの動きを追いかけてくる虹色の光のエフェクトを発生させるようにして、あたしの歌に意識を向けやすくするように下準備してから
「あたしの歌を聴けーっ☆variable heamonaize shock!!」
と【variable heamonaize shock】を歌うよっ☆クルクル動き回って光の残像と一緒に踊っているようなパフォーマンスしたり、ビシッと怪人を指差して星の光のエフェクトを飛ばすパフォーマンスしたりと、歌に聞き惚れさせて効果を確実にするよう演出するね!

アドリブ・共闘OK


明智・珠稀
ふふ。
素敵なクリームのおかげで
たまちゃんピンクからホワイトに変身しそうです…!(うっとりド変態)
そんなたまちゃんピンクホワイトが!
貴方を華麗に倒して魅せましょう、ふふ…!(独特のポージング)

■戦闘
UC【明智・ザ・ジャイアント】発動。
同じく戦隊ものコスプレのおっきい明智と共に、妖刀で敵に斬撃を
「さぁ、私に2倍愛されてください…!!」
嬉々とした表情で【2回攻撃】【鎧砕き】と手数多く敵に攻撃

「ダブル★たまちゃん★愛の鞭!」
と武器の黒革の長鞭でビッシバッシ。
「あぁ、縛り上げて吸血したいですね…!とても良いヒップをしてらっしゃる…!」
(敵イラスト参照)
欲望駄々漏れド変態

※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎です♡



●それぞれの主張
「あー!? せっかくラッピングしたのにぃ!!! ……ちょっと僻みがすぎるでしょ、この爆弾小僧ー☆」
 言い放つのは本ヒーローショー(?)でかわいく立ち振る舞った癒し枠、フォルティ・アルディリア(ヴァリアブル☆シンフォニッカー・f05860)である。
「あ、怪人だったー」
 てへぺろ!とはまあやってないがそんなとぼけた後付けセリフにあざとさを感じながら胸を撃たれる男性陣は少なくなく……
「フォルティーちゃあああああああん」
 と会場からも既にアイドルオタクたちの野太い歓声がながれコメントでも弾幕コールが流れている始末。
「ええい、うるさいうるさい! どこまでもコケにしやがって小娘があああ! いいか、言うぞ、よく聞けよ……リア充は」
 爆発する! とリア充どもは爆発しろ怪人が叫ぼうとした時だった。
「リア充がなんだーーーー!」
 と音割れを起こしながら会場に大音量でマイクを伝って響くのは鈴木・志乃(ブラック・f12101)。しまった! 変な展開続きで内心笑っていたため思ったより大声になってしまった! しかしその声は衝撃波となってリア充どもは爆発しろ怪人に届くぜ! キーーーーンという音割れの衝撃は全員に届いたけどね!!
 しかしブラックはとにかく、言わせねえよっ!? って気持ちでいっぱいだ。これにはリア充どもは爆発しろ怪人も思わず吹っ飛ぶ。
「な、なにするだああああああ! 敵が技を使おうというときに一発噛ますとは汚い! さすがブラック汚いぞ!」
 怪人に罵られるブラックだが知るか、そんなもの。とばかりにブラックは愉快な仲間たちの行動としまりの悪いリア充どもは爆発しろ怪人の間抜けさに思わずにっこり。なおコメントではさすがブラックの名を語るヒーローはやることがえげつないぜ! という感じのが流れてきている。ブラックへの熱い風評被害である。
「いいえ、見てください、あの怪人のお尻……最高にしまりがよさそうじゃないですかっ!?」
 カメラ目線で衝撃のどや顔をするのは明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)……トキメキ戦隊★ たまちゃんピンク。衝撃波に飛ばされ地面に四つん這いになって怒りに震えるリア充どもは爆発しろ怪人のぴくぴく震えるケツをズバリ指さしている……。いや、待ってほしい。地の文さんと会話するのはやめて差し上げろ! あとどや顔はヒーローマスクで見えてないぞ!
「いや、たまちゃんピンクさん。誰の何に反応してのセリフなんッス?」
 そんなたまちゃんピンクに苦笑して冷や汗を流しながらツッコミをいれるのはミコト・スミノエ(黒猫同心・f13576)。なんだかだ今回のヒーローメンツではもっとも常識的な枠を与えられたちょっと不憫なリア充とヒーローに憧れる少年である。
「リア充は爆破する! もうこれ以上これにされてたまるか!」
 さらっとユーベルコードを発動しながら立ち上がるリア充どもは爆発しろ怪人。流れるようなセリフ回し! 露骨だけど見逃しちゃうね!
 しかし会場は爆破されるわけではない。彼は演出のための爆弾はたくさん用意していたにもかかわらず実際のところ爆弾で投げて戦うのではないのだ! 俺が、俺こそが、爆弾だ! メキメキと戦闘力を上げるリア充どもは爆発しろ怪人。そう、彼はこの時のために今までたくさんリア充爆破予告を行っていたのである。どうなる、猟兵たち!
「それではここで戦闘挿入歌、いっきまーす☆」

●スーパーヒロインタイム
 彼女は歌う。彼女はこの後戦闘が終わるまで歌い続ける。なのでここで先に彼女の行動をできるだけ描写しておこう。
 彼女の号令と共に湧き上がる会場。会場の彼女への認識はまさにアイドル。モニターに映し出されるコメントも最高潮に盛り上がっている。そう、そしてそのモニターもフォルティを映し出す。カメラさんが注目しているのだ。スタッフたちによって照明まで向けられ、彼女のパフォーマンスも相まってリア充どもは爆発しろ怪人を置いてけぼりにする空気。そして、誰もが注目する中で聞こえるフォルティちゃんの息遣い。どこからともなくミュージックがスタートする。匿名希望のフォルティちゃんファンからスタッフに音源が送られていたのだ。ありがとう匿名希望のフォルティちゃんファン! ここにはあくまでも告白大会のための簡易な照明しかないけれど大丈夫! フォルティちゃんも準備万端です。音まで会場が出してくれるなら、彼女のもつリング、mirage fieldで光と虹のエフェクトを演出。最高のステージ見せてあげる! ヒーローショーになってるから立ち位置はステージの端のほうだけどね!
「あたしの歌を聴けーっ☆variable heamonaize shock!!」
 前奏のいい感じのタイミングでカメラに向かって叫ぶフォルティちゃん!フォルティちゃん可愛いよ! フォルティーちゃああああああん!
 そして歌いだすフォルティちゃん。狭いステージ端の方でもそのダンスは完璧! 光の演出でキラキラと輝く眩しいフォルティちゃん! これにはリア充どもは爆発しろ怪人も視界に入れずにいられない。しかしこの歌はユーベルコード。そう、力のある歌なのだ。歌に秘められたのは情熱と歓喜と慈愛。このメッセージを受け取ってしまったリア充ども爆発しろ怪人は歌が終わるまでの3分強は少なくとももうユーベルコードを発することはないであろう。しかし、なにがリア充どもは爆発しろ怪人をそうさせるのか! すでに発動したリア充は爆破する! による身体強化は守りぬいている。さあ、皆様ここからの描写はところどころフォルティちゃんが発生させる光や星や虹のエフェクト漂うステージ上で行われているということを想像しながら戦いの様子をご覧ください。

●CMという名の次回予告。
 リア充どもは爆発しろ怪人は奮戦する! ヒーローと悪役なのにヒーローと共闘する演出をする者たちを相手に。え、この後はブラックとミコトとたまちゃんピンクの戦闘描写じゃないのかって? それは後で他の人と一緒にやるから待ってくれ。パンクする文字数。パンクする戦場の登場人物たち。ステージはまだ波乱の始まりに過ぎなかった。
 一方、ナイの傲慢は客席の人々を癒して守ろうと決心させる。
 ――次回【見知らぬ、壇上】
 この次も、サービスサービスぅ☆

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ナイ・デス
爆発範囲、結構ひろい、ですね
私、一般人の治療してます。怪人退治は、ヒーローに任せます、ね
思いっきり、どうぞ、です

ということで
観客全員に生まれながらの光をかけ
爆発で怪我しても治療
その光でオーラ防御して、人々を守ります

とかしてる時に、一般人からヒーローショーでのお約束教えられたということで

がんばれーとかの
人々の声援にあわせて、ヒーローに生まれながらの光を送って、回復します
疲労は蜜ぷに召喚して、食べて回復

声援で回復、怪人倒されるがお約束、だとか

大声援の時には、観客全員を強い光で包んで、それからその光がヒーローにと演出します

あ、地の文さんへ
私、0歳児ではないです
ステシ書き方、悪かったですね
ごめんなさい



●見知らぬ、壇上
 ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)は舞台を降りていた。というのも演出爆破によって怪我をした人々が目に入ったからだ。生まれながらの光をもつナイは客席に移動した。怪人退治はヒーローたちにお任せするのです。
「いやあ、悪いな! どじっちまって。しかしすごい演出のヒーローショーだな!」
 怪我をしながらも興奮する危機感のない男を治療しながらナイはその観客に尋ねてみる。
「ずいぶん、落ち着いてる、ですけど、ヒーローショーは、いつも、こういうもの、ですか?」
 中性的な顔立ちのかわいいナイに癒されて嬉しそうなその男はナイに問われて応える。
「なんだ、お前参加してたのに詳しくないのか? いいか、ヒーローショーっていうのはな……」
 男は詳しくナイにヒーローショーやヒーロー映画のお約束を教えてくれる。そしてひとしきり内容を聞いたナイが理解しつつも男がヒートアップしてこの話なかなか終わらないなと思ったころ、壇上から大きなシャウトが聞こえた。リア充どもは爆発しろ怪人のユーベルコードを防ぐためのブラックの一撃がさく裂したところだ。観客席の人々、今色々教えてくれていた男、そしてナイも音割れのすさまじさに耳をふさぐ。
「そうか、ヒーローショーは、おきゃくさんも、参加する、ですね」
 耳をふさぎ音の衝撃から解放されたナイは観客の最前線に立った。
「皆さん、ヒーロー、応援、してほしいです。そしたら私が、それを、ヒーローのパワーにして、送る、です!」
 と人々に宣伝する。観客たちは何かまた面白そうなことが始まったとその噂を観客同士で共有し、壇上を見守る観客席の盛り上がりはさらに強くなるのであった。そしてここで、フォルティの詩が始まろうとしていた。

●次回予告
 挿入歌の中で一人の男が叫ぶ、それは先ほどまでケーキ怪人にRBの何たるかを教示していた男であった。突然兄と慕われるリア充どもは爆発しろ怪人と玄信。噛み合わないお互いののやり取りに自棄になったリア充どもは爆発しろ怪人は、その設定を受け入れ見事なるアドリブの連携を見せるのであった。
 次回、【瞬間、空気に飲まれて】
 この次も、サービスしちゃうわよん!

成功 🔵​🔵​🔴​

山梨・玄信
いつの間にかヒーローショーになっておるのか。
では、少し合わせるかの。
「お主…生き別れの兄者ではないか!まさかRBの暗黒面に堕ちていたとは…。正しいRBを思い出すんじゃ!」

【POWを使用】
爆破予告に対して説教をする事で効果を薄くするのじゃ。
その後の攻撃は見切りと第六感で避けるぞい。避けられなければオーラ防御するのじゃ。

攻撃は2回攻撃で牽制しつつ、本命の灰塵拳を打ち込むぞい。

「兄者、忘れたのか。嫉妬でRBをした者達の末路を…」
「(何かが取り憑いたように)皆、裏切ってリア充になりおったわ!生涯独身を通したのはわしだけじゃった…」
「暗黒面に堕ちた兄者に独身を通す覚悟があるかの?無ければ…ここで倒す!」



●瞬間、空気に飲まれて
「お主…生き別れの兄者ではないか!まさかRBの暗黒面に堕ちていたとは…。正しいRBを思い出すんじゃ!」
 フォルティちゃんの歌の前奏が流れ始めた頃、驚いた様子で山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)が語りだす。良BGMからの衝撃の事実演出だ。
「な、なにぃ! お、オレに弟など……!」
「兄者、忘れたのか。嫉妬でRBをした者達の末路を……」
 あたふたするリア充どもは爆発しろ怪人を説き伏せる様に構わず続ける玄信。次の瞬間、玄信の目が変わった。
 皆様はShit活というのをご存知であろうか? いや、言わなくてもいい。そう、ご存じないことであろう。今名付けたのだから。Shit活。それはRBの世界で行われてきた悲しい過去の惨劇の総称。人は誰かを恨み、妬み、RBに手を染める。リア充爆発。それは時に強大な陰謀と罠と煩悩によって最悪の結末を迎えてしまうのだ。RB(リアルビースト)化。RB(リア充爆発)に幾度となく手を染めたものがその末路にリア充になってしまう。煩悩の獣になってしまうことから今名付けられたその現象に巻き込まれた者たちが脳裏をよぎり玄信の魂は嫉妬の炎に燃える。
「皆、裏切ってリア充になりおったわ!生涯独身を通したのはわしだけじゃった……」
 良BGMと光の演出の中で繰り広げられる悲しい空しい物語。あ、前奏終わっちゃう。巻いて巻いて!
「暗黒面に堕ちた兄者に独身を通す覚悟があるかの?無ければ…ここで倒す!」
 最後までやり切る玄信。
「いいのか、玄信。私たちの味方だと思っても……」
 ブラックがそれをサポートするようにかっこよく問いかける。
「ふん、少なくとも今だけは共に戦わせてくれ」
 渋く決める玄信。たまちゃんピンクも空気を読んで黙っている。ここで黙っておいたほうがあとではっちゃけたとき最高に暴れられる気がしている。
「嫉妬に狂った爆弾魔め!
リア充を爆発させたいというその情熱、別の方向に向けていれば自分もリア充になれていたかもしれないものを……気持ちは分からんでもないけど、その所業を見過ごす訳にはいかないでござる!水でもかぶって反省するッスよ!」
 空気に完全に取り込まれござる口調をすっかり忘れ切ってしまったミコト・マーキュリー・スミノエもここで決め台詞。さあ、今度こそバトル開始だ。
「く、俺に弟がいたなんてな! だが邪魔をするなら貴様も爆破だ!」
 完全に頭がそれを受け入れてしまったリア充ども爆発しろ怪人はブラックへの意趣返しにこちらが構えをとるより早く突撃してくるのであった。そのムッキムキダイナマイトボディで玄信に飛びかかり拳を撃ち込む。
「――玄信殿!」
 だがその一撃が玄信に届く前に、二人の前に割って入る一つの影があった。

●この後いよいよ、リア充どもは爆発しろ怪人を撃☆破
 精神的にも肉体的にも追い込まれるリア充どもは爆発しろ怪人。そんな彼に忍び寄る巨大な一つの影。そして揃う猟兵たち。戦闘に入るまでいろいろ我慢していたたまちゃんピンクはもうクリームがヒーロースーツに侵食してきてべっとんべっとんのぐっちょんぐっちょんになっていた! リア充どもは爆発しろ怪人は最後まで足掻く。これも一つのRBであると叫びながら。これは間違ったRBであると認めるわけにはいかないから。
 次回、【終わる舞台】

大成功 🔵​🔵​🔵​

舞塚・バサラ
・SPD
結論として弱者を虐げる事しか出来ない器の小ささがキサマの限界だ
故に__拙者はその愚行に「いつまで」と叫ぼう
走れ、拙者の十八眷属

戦闘
ユベコ使用。十八本中、十二本を攻撃に使用
残りを防御へ使用
観客に被害が行かないように留意

十二本の内六本は敵の行動を見て動き辛いように牽制(見切り、存在感)

残りの六本は相手の注意が逸れた隙を突いて不意から攻撃(暗殺、目立たない)
並行して大剣を使って攻撃
こちらの攻撃が当てやすい距離を保ちながら、この体を活かして敵の注目を引きつける(見切り、逃げ足、存在感)

フッ、一時休戦はこれまでだ
次会った時は容赦は無用、さらばだ!(目立たない、忍び足を活用してステージから離脱)



●終わる、舞台
「拙者は叫ぼう。その悪逆に「いつまで」と」
 ゴンッと何かにぶつかりリア充どもは爆発しろ怪人の突撃が阻まれる。【陰術:以津真天ト哭キ叫ブ凶鳥(シャドウアーツ・スクリームストリゲス)】によって複製された陰陽剣:反逆スル夜光に弾き飛ばされたのだ。舞塚・バサラ(多面巨影・f00034)は立ちふさがる。十八の剣を宙に浮かせ操りながら。
「おお、かたじけないのう」
「この戦いが終わるまでは拙者も味方でありますれば、当然のこと……」
「かっかっか。よいよいでは皆の衆。参るとするか!」
 ふっとかっこよく悪役スマイルを決めるバサラに豪快に笑う玄信。客席では
「それじゃあ、皆さん。応援、お願いする、です」
 とナイがいうと
「皆----! 応援コール行ってみよー☆」
 と1番が終わって2番との間奏に入ったフォルティちゃんが元気よくお願いしちゃう。これには男たちを中心に会場も盛り上がる。
「最高のフィナーレを見せるッス!」
「チャンネルは、そ・の・ま・ま♡(Chu-☆)」
 ミコトが十手を構え、モニターに向かって投げキッスするたまちゃんピンク。
「くふっ……あ、ああ。皆を傷つけさせるわけにはいかない! 一気に行くよ!」
 笑いを堪え反応が遅れたブラックも鎖を構えた。

●大乱闘トキメキブラザーズ
「ここでオレが簡単にやられたら、今後弱キャラとして色んな所に出演させられてしまう! それだけは何が何でも避ける!」
 若干メタい目的に代わってきたリア充どもは爆発しろ怪人は拳を固く握りしめて構える。
「最初は私から行かせていただきますよ! ふふ、あ、服がべたついてむずむずします……」
 ぐちょぐちょぴっちりヒーロースーツで我慢プレ……いや、流れを見守っていたトキメキ戦隊★ たまちゃんピンクが大きく名乗り上げる。
「アナタのお尻にロックオン☆ おスケベハート……たまちゃんピンク!」
 どことなくふわっとわずかにヒーローの名乗り口上のパターンが守られてないでもない自己紹介をしながら超華麗でセクシーなおかまゴリラっぽいポーズをキメるたまちゃんピンク。興奮も絶頂。ノリノリである。よい子の諸兄は絶対にたまちゃんピンクの下半身を視界に入れないようにお願いしたい。いや、決してもっこりしてしかもそこにパーフェクトに売れ残ったクリスマスケーキの怪人の返りクリームが乗っちゃってるとかそういうグロテスク画像があるわけでは……ごほん。
「うわ、見ちゃった」
 ブラックはオーラ防御でたまちゃんピンクのソコをオーラモザイクガード。ふう、やれやれだぜ。
「ふふ、感謝します、これで思いっきり暴れられますね。とうっ!」
 華麗なるステップでリア充どもは爆発しろ怪人に突っ込んでいくたまちゃんピンク。ようやく来たかと怪人も応戦する。ぶつかり合う拳と拳。
(あ、結構これいいとこに入りましたよ)
 たまちゃんピンク、リア充どもは爆発しろ怪人の雄っぱいに一撃入れるも自分はみぞおちに食らってしまい吹っ飛ぶ、これには流石のたまちゃんピンクも苦悶……いや、笑顔だ。たまちゃんピンク恍惚の笑顔で吹っ飛ぶ。
「ちょ、返り討ちにあってるじゃないッスか!!!」
 ミコトも思わず吹っ飛ばされるたまちゃんピンクを目で追いながらツッコむ。にゃ、にゃんだってえええええ!? という表情。リアクション100点満点である。
「ヒャッハー! 俺は決して弱くない! 歌でユーベルコードを封じられてもこの通りだぜえええええ。さっさとまとめてかかってきやがれ!」
 リア充どもは爆発しろ怪人は最高潮のテンションで煽る。
「大丈夫か?」
 ブラックが鎖でたまちゃんピンクを受け止めて声をかける。たまちゃんピンクはにっこり笑ってサムズアップして答える。
「はい、あ、でもできればただ受け止めるのではなくて鎖でがんじがらめにしていただきたかったですね」
 実にさわやかな笑顔である。

「皆さん、怪人、強いです。いっぱい、応援、ください」
 応援に合わせてたまちゃんピンクに聖者のオーラのヒールを送るナイ。客席からは応援の声がしっかりと届いている。なおコメント数もかなり稼げていて少々ピンクな放送事故はあったがまだボートの映像は流れていない。

「おらおらおらおらおらおら!」
 舞台上で加速して突っ込んでくるリア充どもは爆発しろ怪人。狙いは弟、玄信。
「む、さっきもわしではなかったか!? 兄者容赦ないのう!」
 激しい拳の乱打を繰り出す怪人。それを一つ一つ丁寧に避ける玄信。
「くそ、当たれ、当たれ、お前弟なんだるるお!?」
「ふん、こちらばかりを見ていていいのか、兄者」
 怒りに任せどんどん拳が流れ始めるリア充ども爆発怪人にどや顔スマイルを決める玄信。そしてリア充どもは爆発しろ怪人の背後に迫る2つの影……
「な、なにぃ!?」
 ズシャ、ばちこーーーーん!
 SEで流される斬撃と打撃の効果音。音響さんもノリノリであるようだ。バサラの大剣による十字切りと水属性を付与された大十手の後頭部殴打が大炸裂。更にさらに、バサラは宙で操っていた17本のうちの5本の大剣をリア充どもは爆発しろ怪人へと飛ばし、切り付けながら地面に突きさし、リア充どもは爆発しろ怪人の身動きを封じる。
「一仕事させてもらったでござるよ」
 ニカッと妖しさの光る笑顔を決めるバサラ。
「いや、自分たちにも当たりそうだったッス」
 ひやりとしながらミコトも次の行動に出る。
「ブラックさん、思いっきり高く頼むッス!」
「おう、任せろ!」
 ブラックがミコトを光の鎖で捕縛して思いっきり空にぶん投げる。それに合わせて歌いながらフォルティちゃんがミコトの落下する角度に合わせて虹の光の道を作る。空高く舞い上がるミコトに目を奪われる観客とリア充どもは爆発しろ怪人。
「馬鹿め、来るのがわかってるならよければ……」
「さて、それはどうかのう!」
 そう、ふりまわっされっぱなしなのだ、演出に、光に、動きに、だから、こんなに至近距離にずっと弟、玄信がいたことをリア充どもは爆発しろ怪人は失念したいたのだ。思わずその視線は玄信のほうへ移動するが、もう遅い。
「しっかり当てろよミコト坊、灰・燼・拳! ふぅんっ!」
 リア充どもは爆発しろ怪人の顎らしき部分に、玄信のアッパーがさく裂し、怪人は虹の光に乗るがごとくミコトのほうへ吹っ飛んでいく。
「おっしゃ、やるっす! 行くッス! 完璧な角度ッス!」
「角度なら私も負けていませんよ!」
 すっかり元気モリモリになったたまちゃんピンクが何か言った気がするがそれは無視して……ミコトが大十手を振り上げ迫りくる
「正義の鉄槌、受けるでござる! チェストォォォ!! これが、稲妻一文字斬りッスううううううぅぅぅううううう!」
 空中でミコトによって切断されるリア充どもは爆発しろ怪人。
「ぐわああああああああ!」
 ミコトと共にフォルティちゃんの光のエフェクト演出に包まれながら落ちていく。
 やったか! と会場が息をのんで見守る。背中から地面に落ちていくリア充どもは爆発しろ怪人と、空中で3回転しながら綺麗に着地するミコト。
「うおおおおおおおおお!」
 と会場中から喝采の声が上がる。歌もちょうど終わった。完璧な演出で成し遂げた。ミコトも自分がヒーローをやり切れた上にトドメを決められたという高揚感に胸が躍る。
「黙れ貴様らああああああああ!!!!!」
 しかし、こういうタイプの怪人というのはとことんまでしつこいものである。

●バレンタインの中心でRBを叫んだけだもの
 勝利の喜びに包まれる会場の空気。しかし、まだ終わってはいなかった。満身創痍のリア充どもは爆発しろ怪人は尚も立ち上がったのだ。このしつこさだけは称賛に値する。
「兄者! RBはやられたらおとなしくやられ思いっきり吹っ飛ぶのがお約束、それすらも忘れたというのか!!!!!!」
 一番にそれに反応したのは玄信である。
「うるさいうるさいうるさい! 知るかそんなの! 何が兄者だ! 何が弟だ! オレにそんなのはいない! オレにあるのはリア充は爆破する! それだけだ!」
 流れるようなセリフ回しでユーベルコードを発動するリア充どもは爆発しろ怪人。再び自分の体を強化する。強化して筋肉ボディを大きく膨らませる。
「筋肉で巨大化、だと!?」
「本当にしつこいでござるな。体を大きくしても、器は小さいままぞ!」
 ブラックが大袈裟なリアクションをとり、バサラが煽る言葉の一撃をかます。
「しかし大きくなったところで拙者よりは……」
 巨大な男バサラがそれに立ち向かおうとして時だった。
「おまちなさい!!!!」
 いつの間に移動していたのか、最初ブラックが立っていた位置に立つ一つの影……もうお分かりだろうか。そう、トキメキ戦隊★たまちゃんピンクである。
「そんなに暴れたりないのなら今度こそ私が相手だぴゅん! さぁ、大きな愛で包んで差し上げましょう、ふふ…!」
 ステージ上の鉄骨から飛び降りるたまちゃんぴんく、いや、違う。たまちゃんピンクはまだ鉄骨の上にいるぞ……じゃああれはなんだ!
「たまちゃんピンクロボ、オンステージ♪」
 地上に降り立ったのは【明智・ザ・ジャイアント】を使用してたまちゃんピンクが召喚した約4メートルのたまちゃんピンクロボ(?)だ! 中にだれもいませんよ、ほんとですよ! 身長の二倍の明智珠稀が早着替えできぐるみにはいったとかじゃないんだからねっ!
 そんなたまちゃんピンクロボに皆唖然。リア充どもは爆発しろ怪人もフリーズしてしまった。このロボ、だいぶんファスナーを下ろしたピンクのつなぎにたまちゃんピンクとおそろいのヒーローマスクをかぶっているだけの巨大な明智珠稀なのである。ロボ #とは。とSNSで呟かれコメントもロボ……? とかそういう困惑したものであふれかえっている。とりあえず苦し紛れにフォルティちゃんが光の演出を入れてくれているがますます残念感が漂う。
「あ、あー☆ たまちゃんピンクロボです! たまちゃんピンクロボが助けに来てくれましたよ! これで安心です!」
 とにかく楽しそうに実況しだすフォルティちゃん。
「みんな、たまちゃんピンクろぼ、応援、するです」
 続くナイ。会場の客も疎らにではあるが応援の声が上がり始める。一方え、これでフィナーレ決めるの? という気持ちを払しょくしながら一緒に応援するミコトと玄信とバサラ、なおバサラはちゃんと客席を守るために大剣を展開し続けている。
「そ、そんなふざけたものでオレを……」
 再びリア充爆発しろ怪人の怒りが爆発し暴れようとした時だった。ジャラッという鎖のこすれる音、そして自分が満足に身動き取れないことに気付く。
「気づくのが遅いんだよ、お前!」
 終始容赦ないヒーロー、ブラックである。ブラックの光の鎖が、思考ごとフリーズしていたリア充どもは爆発しろ怪人をちゃっかりがんじがらめに縛り付けていたのだ。
「こ、こんなもの、こんなものでええええ!」
「今だ、たまちゃんピンク!!!!」
「「「「「いっけええええええええええ」」」」」
 ブラックの号令と共に一斉に叫ぶミコト、信玄、ナイ、フォルティ、バサラ。
 ああ、最高のおぜん立てですね。私最高潮に興奮してきちゃいましたよ!
 たまちゃんピンクが構えるとその動きをトレースして構えるピンクたまちゃんロボ。
「さぁ、私に2倍愛されてください…!!」
 たまちゃんピンクロボはつなぎのパンツに手を突っ込み取り出したるは黒い鞭。
「ダブル★たまちゃん★愛の鞭!」
 たまちゃんピンクロボはたまちゃんピンクの動きに合わせてびっしばっしと鞭を乱打する。
「くそ、こんなので、こんなのでええええええ! オレがやられても、第二、第三のリア充どもは爆発しろ怪人が……ぐわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 リア充ども爆発しろ怪人はどんどんと小さくなっていき、消滅する。美しいフォルティちゃんの光の演出に包まれながら。
 こうして、猟兵たちによるヒーローショーは幕を閉じるのであった。

●すべてが終わった後
 荒れた会場は素晴らしいスピードで片付けられ、壇上は速やかに告白大会の再開準備に取り掛かっていた。
「いやー、まっさかあの後結局放送事故で中断されることになるとはねー、びっくり!」
 談笑する猟兵たち。フォルティは先ほどの出来事を思い出しながら笑う。猟兵たちは舞台裏の楽屋テントに通されていた。あのあと、リア充ども爆発しろ怪人が消滅し、まあ最後はたまちゃんピンクがおいしいところをもっていく結果となったのだが、戦闘が終わって安心したたまちゃんロボがそのツナギの隙間から
「いやあ、すみません。大変失礼なんですが……興奮! してしまいまして」
 ポロリしかけたのである。何を、とはもちろん言わない。その場でオーラ防御を持つ者たちが全員でモザイクバリアーを張ったのだが、なにせ巨大なほうのたまちゃん、念には念をとスタッフがしばらくお待ちくださいの映像を流すことになったのだ。
「いやー、しかしかっこよく決めたと思ったら戦隊ヒーローものよろしく巨大化、それも気合と筋肉で巨大化するとは思わなかったっす。大丈夫なんすかねあれ」
 色んな所に怒られないかと心配するミコト。
「ま、なんとかなるであろう。生放送に事故はつきものじゃろう?」
 それも笑い飛ばす玄信。和気あいあいである。
「みんな、すごかった、です」
 応援と回復にまわっていたナイは楽しかったようでどことなく目がキラキラして見える。
「そういえば皆さんはこの後の告白大会どうするんですか?」
 いまだにスーツを脱がないたまちゃんピンクがその場にいる猟兵に問いかける。なんでも、グリモア猟兵は面白そうだからみたい、と今からでも誰でもこの会場に来て放送に参加し告白できるようにいまだに転移を維持しているらしい。果たして何人の猟兵が告白大会に参加してくれるのか。それぞれがどうするかを決め、解散するまで、しばし和やかな時間が続いた。
 なお、余談ではあるがバサラは戦闘が終了するといつの間にか消えてしまっていたのであったとさ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『愛を伝える選手権』

POW   :    己の肉体美、大声、気合いや力技で愛を伝える

SPD   :    己のテクニック、機敏な動きやパフォーマンスで愛を伝える

WIZ   :    己の話術、知性や理詰めで愛を伝える

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●再開、ニヨニヨ動画in聖バレンタインフェスティバル~世界に向けて告白してみた~
「皆様お待たせしましたー! 再準備が整いましたのでこれから愛を伝える選手権の生放送を再開しまあああああす」
 ツインテールのお姉さんMCがマイクをもって壇上に登場し、高らかに宣言する。
「いええええええええええい」
 愛の告白を聞いて笑いたいもの。うぇーいな奴ら。内心他人の告白とかどうでもいいよと思いつつ周囲の空気に流される人、こういうイベントが大好きな人。心から愛で世界を救えると思ってる人。人によっては胸やけを起こしそうなバカップル。会場はいろんな思いでいっぱいだ。だがやることは変わらない。壇上に上がったものは自己愛、友愛、恋愛、庇護欲、性欲、征服欲、食欲に至るまで、とにかく愛を叫ぶ。その愛にまっすぐもゆがみも関係ない。人々はなんか面白いものを求めて愛を告白し世界に伝え最高の自己満足や自己顕示欲に浸るのだ。いいじゃないか! そういう企画なんだから!!!
 と、言うわけで再開したイベント。猟兵たちは猟兵でさえあればだれでも飛び入り優遇でこの選手権に参加させてもらえる運びとなったのであった。この世界で猟兵という肩書は人気者だからね! 参加してくれるならいつだって会場は君を歓迎するであろう。
鈴木・志乃
【ブラックさんマジブラック】とか項目できてそう

……行かなきゃね



改めまして、配信者のブラックです
皆今日は沢山の放送事故にもめげずに付き合ってくれてありがとう!!!(本音)
出来れば私の告白にも付き合ってね!


(少し、ためらい、【勇気】で顔を上げる)

……私は、この世界が好き
この世界に住む皆のことが好き
いつも楽しい事探してて、人を楽しませようと努力して
ワクワクする、ドキドキすることで溢れた
輝いているこの世界が大好き

リスナーは知ってるけど
私の故郷はもう無い
でも、失意のドン底にいた私を
この世界は優しく包んでくれた

だから私は、命ある限りこの世界の為に戦う
皆これからも…私に…
猟兵達に、応援よろしく頼むぜっ!!



●壇上へ赴く猟兵~1番手~
 鈴木・志乃(ブラック・f12101)は舞台袖に控えていた。早速参加することに決めたのである。
「僕は、アイナが好きだあああああああああああ」
「ご、ごめんなさあああああああああああああい!!!!!! 無理いいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
「――う、うわあああああああああああああああん!」
 全力の叫びで告白し速攻振られた男が壇上から逃げかえる様に舞台袖から詩乃の方へ走ってきて、そのまま走り抜けていく。目いっぱい涙を流しながら……。
「うわ、このイベントけっこうエグいな……っていうかあたしこの後か」
 ブラックは思わずそうつぶやいた。遣り辛い空気が会場に……流れてない。結構皆笑っている、やはりあれだな、他人の不幸は蜜の味というやつなんだろうな。詩乃は今になって緊張しているのか胸がざわついていた。

●その名はブラック
「あ、ありゃー! 手痛い失恋でしたね! まあでもこんなこともありますって! 生放送ですから!!」
 MCは今日失恋したカップルこれで何組目だっけッてちょっと考えてから、うん、まあ一応そういう告白はまだ成功率のほうが高いから番組的に大丈夫だな! と深く考えるのをやめる。
「はい、それでは皆様! 続きましては本日のスペシャルサプライズゲスト、猟兵の人たちの中から、早速こちらのイベントに参加してくださる人が出ましたよー!!!」
 会場がざわつく。猟兵といえばみんなの憧れるヒーローだ。あえて悪役に回っても怪人さえ倒してくれるならダークヒーローとして認識される輝く存在、そんな中での一番手に会場の期待が高まる。
「それでは拍手と歓声でお迎えください、J-tuberのブラックの登場でええええす」
 わー! きゃー! ブラック様ー! かっこいいー! 抱いてー!
 様々な女性を中心とした歓声が会場に響く。この会場ではブラックは女性人気のほうが高いらしい。
 うおーーーー! ブラックー、俺も縛ってくれええええ!
 と、言う歓声を無視すれば、であるが。とにかく、野太いのと黄色い感性につつまれ、ブラックは未だ躊躇いながらも壇上に立った。
「改めまして、配信者のブラックです。あ、はじめましての人は初めまして!」
 まずは無難な挨拶から、よし、声は出ているな。と自身で確認しながら話を進める。
「皆今日は沢山の放送事故にもめげずに付き合ってくれてありがとう!!! 出来れば私の告白にも付き合ってね!」
 うん、よし、言えた。言えた、けど……。ブラックは少しためらってうつむく。あー、やっぱこうやって生で人前に立って話すのって、しかも本音っていうか、素での話をするのってちょっとなれない。
「皆―! 聞いてくれるかなー! っていうか、聞きたいよなー!」
 MCが会場に向かってマイクを向ける。さすがプロ、フォローしてくれたようだ。そこまでされちゃあもう躊躇ってられないよね。勇気を出してブラックはマイクを握りしめ再び顔を上げた。

●ブラックだけど、ピュアな告白
「……私は、この世界が好き! この世界に住む皆のことが好き、大好き!
 いつも楽しい事探してて、人を楽しませようと努力して、ワクワクする、ドキドキすることで溢れた輝いているこの世界が本当に大好き!!」
 ブラックは語り始める。熱烈な世界への愛を。
「すでに私の放送を聞いてくれてるリスナーは知ってるけど、私の故郷はもう無い。でも、失意のドン底にいた私を……この世界は優しく包んでくれた」
 会場はブラックの間の取り方や話す声の調子、そして何より赤裸々なヒーローの素顔にメロメロだ。ブラックはそんな会場の空気に心が温かくなって、自分でもどんな顔してるかわからない。でも、すごく自然と微笑めている気がする。
「だから私は、命ある限りこの世界の為に戦う」
 だから、だから……。
「皆これからも……私の…………そしてたくさんの猟兵達の応援! よろしく頼むぜっ!!」
 憂い、微笑み、そこからの勢いのある笑顔の一言。そんな情熱的な空気に引き込まれ、会場はまたわっ! と盛り上がるのであった。
「ありがとう! ありがとうブラック! 私たちはこれからも猟兵の皆さんを応援してるよおおおお!」
 お姉さんが超ハイテンションでリアクションを送りながら、会場も俺もだー! とか、なんかそんな熱いメッセージで返されながら、コメントでは、こいつブラックのくせに、ピュアだぞ! ブラックたんかわいいお、みなおしたお。というようなものが流れてたりするが、とにかくブラックはそんな空気の中mcのお姉さんに大袈裟に手を振られながら壇上を後にするのであった。
 舞台袖に戻った詩乃は少ししゃがみこんでうずくまり、両手で顔を抑える。
「さ、さすがにちょっと、恥ずかしかったかも……」
 と。そんな少しかわいい詩乃の姿を見たものは、残念ながら誰もいない。

成功 🔵​🔵​🔴​

明智・珠稀
はっはっは、抜群に良い運動をした爽快感が半端ありません。
私色んな興奮でついつい果てかけました、ふふ…!
モザイクバリアーでも守りきれない程の
私のビッグマグナムがヤンチャして申し訳ございません、ふふ。

それでは告白大会にて愛を叫ばせていただきましょう…!
(サウンドウェポン【三味線】を取り出し、弾き歌う)

~トキメキ戦隊のテーマ2019~

♪リア充爆破と敵が叫ぶ クリーム飛び出しカオスに濡れる
 そんな時こそ ahトキメキ戦隊
 今日も皆を守るため 力を合わせて叫ぶのさ
 ヒーロー! ヒロイン! 予期せぬ流れ
 生放送には適さない
 今日もモザイク トキメ~キ~戦~隊ぃ~
※改変希望

※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎です♡



●壇上へ赴く猟兵~2番手~
 ああ、あの歓声の中に私の更なる快楽が待っている。
 舞台袖に立つ一人のたまちゃんピンク。明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)は新たなパンツとぴっちりスーツに着替えていた。
「皆さま! お待たせしました。続いてまた、猟兵さんの乱入でーーーす!」
 ブラックから何組か挟んでからMCのお姉さんがまた高らかに声を上げる。
「さあ、続いての猟兵さんは……猟兵界の期待の浮雲児。大暴走ボーイ♂。トキメキ戦隊★たまちゃんピンクでーーーーす」
 わあああああ! きゃーーーーっ! すてきいいいいい! やめろおおおお!
 会場を二分する悲鳴と歓声。たまちゃんピンクもこれには思わず大興奮せざるを得ない。あははうふふと可憐なオネエのように壇上へとひた走りそのセンターポジションをとる。ぴっちりパンツのアレもポジションはセンターだ!
「ふふ、みなさあああああああん。あなたのハートにロックオン★たまちゃんピンク、18歳。乙・女・座よん♡ よろちくびいいいいいいい! ふふ、うふふ!」
 今日も元気なたまちゃんピンク。しかしその姿は先ほどまでのたまちゃんピンクとは一味違う! ちゃんと、顔は出ているのだ! ヒーローマスクの代わりにハートマークのシンボルが付いた額当てを頭に巻いて、ぴっちりピンクスーツに肩パッドつきのボロボロのマントをつけてロックな演出をしている。そしてその背中にはギターケース!
「ふふ、今日はー、もう最高のステージでたまちゃんピンクも濡れ濡れよーん!」
 お前のキャラは本当にその方向性でいいのか! お姉口調を貫き通すたまちゃんピンク、しかし不気味なふふふ笑いは忘れない。ぶれているの被れていないのか、どっちなんだたまちゃんピンク! そしてたまちゃんピンクここでギターケースに手を伸ばした。
「だからー、今日はみんなにー、たまちゃんピンクの愛の詩をお届けしまーす!」
 ぎやあああああああ! ひゅうううううう! うがああああああ! BoooO!
 会場の空気は見事に二分したまんまである。
「ふふ、なんですかこれ、何プレイ? そんなに興奮されるとたまちゃんピンクも思わず素で興奮してしまいます……んん゛っ♡」
 そんな汚い声を上げながらたまちゃんピンクはギターケースのチャックを下ろす。
「あ、チャックを下ろすってエロイですね」
 だから地の文に反応するんじゃない! ごほん。そしてたまちゃんピンクは下ろしたチャックから三味線を取り出す。
「それじゃあ聞いてください! ~トキメキ戦隊のテーマ2019~」

●たまたまたまちゃんピンクがやってきちゃいましたスペシャルライブ
「♪リア充爆破と敵が叫ぶ クリーム飛び出しカオスに濡れる
 そんな時こそトキメキ戦隊 Ah~ トキメキ戦隊
 今日も皆を守るため 力を合わせて叫ぶのさ
 ヒーロー! ヒロイン! 予期せぬ流れ
 生放送には適さない
 胸キュンパワーでぶっ飛ばせー
 ドキがムネムネかっ飛ばせ~
 奴らが世界を濡らすなら
 誰より我らが濡れてやる
 ぴっちりスーツは羞恥の証、トキメキボンバー やらないか
 もっこりスーツは期待の証 ラブリーアタック やらないか
 今日もモザイク全開パワー トキメ~キ~戦~隊ぃ~
 トキメキ戦隊★マックスハーーーート(ベンベケベンッ)」
 珠稀が息も絶え絶えにやり切った顔全開で会場に笑顔を向ける。しかし、意見が二分して荒れていた会場は見事静かになっていた。なお、モニターにはやっぱすきなんすねえ……を筆頭にさまざまな、その。何とも言えないコメントであふれかえっていた。
「皆、聞いてくれてありがとう、とっても気持ちよくなれました! 興奮します! ふふふふふ」
 そんな会場を置いてけぼりに、たまちゃんピンクはるんるーんと壇上を去っていく。それから、次の猟兵を呼び込める空気になるのに何人もの告白タイムがかかったらしい。しかし、あたりがすっかり暗くなりイルミネーションのハートやキラキラが美しく映えるころ、ようやく甘酸っぱい空気を取り戻すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フォルティ・アルディリア
●ファンのみんな!最っ高だぁよーっ!!

今日の戦いで応援してくれたみんなへ、感謝のシャウトだっ☆
「みんなー!愛を叫んでいるかなーっ!!」と始めて、
「今日はあたしたちを応援してくれてありがとーっ☆」
「あたしの歌の曲を持ってきてくれたファンの人、とっさに合わせてくれた裏方の皆さん!そして…最後まで応援してくれたここにいるみんな!!ほんっとーうにありがとう!!」
「そんなみんなの事が、あたしは…大っ好きだぁーーーっ!!」
ってみんなへ愛を叫ぶよーっ☆

え?ホントに好きな人はって?ノーコメントっ☆

アドリブ・共同OKです


山梨・玄信
わしは…わしはリア充爆破が大好きじゃ!

【POWを使用】
リア充爆破…略してRBと言うが、これは一つの道じゃ。
リア充を少し不幸にする事で、自分はささやかな幸福を得る。
当然、反動で自分も自滅する。そこまでの過程を楽しむのが真のRBじゃ。

リア充とは自分がなるものではなく、おちょくる対象。
自分がリア充でないからとリア充に嫉妬する者は未熟者じゃ!
そういう奴は皆、最後は裏切ってリア充になるんじゃ!
そんな者にRBをする資格は無い!

(内容が内容なので、適当に、容赦なく摘み出してください)

アドリブ、絡み歓迎じゃ。



●終焉へのカウントダウン
「うおおおおお! 俺の愛の告白を受け止めてくれ、エリナアアアアアア」
 ラノベ主人公風の冴えないイケメンが叫ぶ。エリナト呼ばれた女と呼ばれた女も会場にいたようで……。
「わ、私も、私もずっと好きだったよ、ジュンくううううん!」
 モニターに映し出され大声で応える。新たなるバカップルの誕生の瞬間であった。会場は祝辞とリア充爆発しろーとの祝福の声(?)で溢れかえる。しかし、そんな冗談のような祝辞では済ませない男が一人、この会場にはすでに紛れ込んでいたのである。

「はい、ありがとうございました。それでは続いて……」
 なんだかんだとカップルがこの会場内で成立したのは彼らが初めてであった。会場のボルテージが上がりまるでヒーローインタビューのような質問をMCのお姉さんが壇上にそろったカップルに向けてしようとしていたときのことである。
「続いての告白はわしじゃあああああ!」
 いや、まだ次の人は呼ばないんだってば……。
 舞台袖に控えていた山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)が声高らかに舞台に乗り込んできた。
「「「え、ええええええええ!?」」」
 MCのお姉さんとアベックの二人が驚き叫ぶ。
「うるさあああい! 先ほどは兄者が暴走していたので止めさせてもらったが、今度は言うぞ! いいか、言うぞ。わしのこくはくをよおおおおおく聞いておくのじゃ!」
 リア充どもは爆発しろ怪人イコール兄者の設定は継続するらしい。まあ、そのほうが流れにはのっているし流れに身を任せてどうかしているのであろう。
「わしはリア充爆破が大好きじゃあああああ!」
 どどーーーん! 演出爆破こそなかったが、きっと視聴者の皆にはそんな背景効果音が見えるほどに強く言い放っていたのであろう。
「そしてわしは……」
「はーい! 玄信くんはボッシュート☆になりまーす!」
 第二の怪人が表れる勢いだった叫びに素早く反応する一人の少女。フォルティ・アルディリア(ヴァリアブル☆シンフォニッカー・f05860)がプログラムされた単純な現象を具現化する事が出来るコンピュータ。【imaginary effect】を使用して玄信の足元、舞台装置を誤作動させる。
「な、なにい!?」
 偶然にも信玄の足元にあったのは、扉。マジックショーやライブや何かの演出で使われる奈落と壇上を結ぶゲートである。それを開かれた玄信は声を上げる間もなく奈落へと落ちていくのであった。なお、下には未来的な素材のマットが敷いてあるので安心してほしい。

●フォルティちゃんマジフォルティちゃん
「はーい! 皆、失礼しました☆ 怪人の弟なのに放置してたのがダメだったんだよね、ごめんね!」
 壇上に現れるフォルティちゃんはニッコリ笑顔で会場にお詫びをするとっさの起点を見せる。流石にこのままヒーローインタビューという空気ではなくなってしまった壇上のカップルたちは幸せそうに手を繋いで舞台から降りていく。そうすることですべて演出で片付けようという会場関係者側の判断だ。
「ふふ、助かりましたフォルティさん、それじゃあせっかくなのでこのまんまフォルティさんの告白、聞かせてくれますかー?」
「はい、もっちろんっ! だって私もそのためにこの会場の袖で出番を待ってたんですから☆」
 にっこり笑ってお願いするMCに応えるフォルティ。会場はフォルティちゃん歓迎ムードへと移り変わる。
「うおおおおおお! フォルティちゃあああああああああん!!!」
 沸き立つ会場の人々。もうフォルティちゃんにメロメロなのだ。
「みんなー!愛を叫んでいるかなーっ!!」
「叫んでまあああああああす!」
「おー、めっちゃ元気じゃんっ☆」
 会場の元気のいい返事にフォルティちゃん大満足。
「あたしの歌の曲を持ってきてくれたファンの人、とっさに合わせてくれた裏方の皆さん!そして…最後まで応援してくれたここにいるみんな!!ほんっとーうにありがとう!!」
 ノリにノッたフォルティは【Mirage field】で会場中にハートのキラキラの光演出をクルクルと回りながらばらまき決めポーズッ☆彡
「いえええええええええええええええい!」
 会場のあちらこちらからバラバラに、しかし心は一つに叫ばれる歓声。もう先程のRB乱入などみんな忘れてしまっただろうところでフォルティは再びインカムに手を当てて位置をちゃんと確認し
「そんなみんなの事が、あたしは…大っ好きだぁーーーっ!!」
 叫ぶ。青春真っ盛りとばかりに叫ぶ。ライブの終盤のような盛り上がりとモニター上に流れるフォルティちゃあああああああん弾幕、そして星マークのライン職人たちの弾幕。更にはコメント職人がリアルタイム生放送で作り出す画面に映るフォルティちゃんをハートで包む職人コメントまで作成! 会場はフォルティちゃんの愛で包まれた。
「ありがとうございます、フォルティさん! ちなみに、個人的に気になる人はいないんですかー?」
 MCがお約束とばかりに聞いてくけどフォルティちゃんはそれも織り込み済み。
「それはー! なーいしょっ☆」
 ウィンク! フォルティちゃんからの内・緒♡ いただきましたああああ!
 とばかりに会場は最後まで盛り上がりを見せた。

 その後も、フォルティが1曲歌って見せたり、それを聞いてたまらず出てきたたまちゃんピンクがまた微妙な演歌を披露したり、復活した玄信が再び突撃したまちゃんピンクごとブラックに鎖で縛られ撃退されたりとドタバタしたが、こうして猟兵たちの活躍あって《ニヨニヨ動画in聖バレンタインフェスティバル~世界に向けて告白してみた~》は大成功し、やがて幕を閉じるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月09日


挿絵イラスト