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大雪祭り、開催!

#カクリヨファンタズム

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#カクリヨファンタズム


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●雪祭り、開催!
 夏が過ぎ、そろそろ寒さに慣れなければならない時期。
 ……の、はずなのだが何故か現在、カクリヨファンタズムのとある村では大雪となっていた。
 今何月だ??? という声が飛び交うが、その声もとある女性の声にかき消された。
「せっかく雪が積もったんだし、雪祭りでも開催しちゃいましょうよ!」
 その声には皆が賛同し、誰もが雪祭りを楽しみ始めた。

 雪玉をぶつけ合って遊ぶ者達がわいわいとはしゃいだり。
 雪だるまを作る者は、可愛らしい表情をつけてあげたり。
 雪で迷路を作る者も現れた。精密な迷路だからか、挑戦する者が現れる。

 しかし、突如として雪の製造物は動き出す。
 住民達の手によって固められた雪は、命を宿して意志を得た。

 雪玉は投げられる度にその姿が鋭利な刃へと変化して。
 雪だるまはぽえぽえと鳴きながら何処から生やしたのかわからない刀を振り回し。
 迷路は村の広さに見合わない大きさに変更された。

 村の中央で、祭りを提案した女が高らかに笑う。
 猟兵達に挑戦状を叩きつけるかのように。

●ツッコミください
「もう私はこういうタイプの予知しか出来ないんでしょうか……」
 グリモアベースにてうなだれる男、金宮・燦斗(《奈落を好む医者》[Dr.アビス]・f29268)。彼の予知は大体は真面目なのだが、時々珍妙なものが出てくる。
 1度目はハロウィン等のイベントが織り交ぜになった甲子園が開催され、2度目はババアによるババア達のフェスティバルが開催され。そして此度の3度目は季節はずれの大雪から始まった祭りが開催されるという予知。しかも今回は雪が固められると意志を持っているという、わけのわからない理論が立っているのだから余計にツッコミしたくなっている。出来ないのだが。
「……ともかく、今度は雪祭りによって住民達が狂わされているようで、迷路や雪だるま達が襲いかかってきます。何故か今回の雪は固められると意志を持って洗脳してきます。どのように洗脳しているのかはわかりませんが、細心の注意を払ってください」
 積もった雪や固めて崩した雪など、固められていない雪には意志を持つことはないため、もし何かしらの危機に陥ったらすぐに雪を崩すようにとアドバイス。あるいは、ツッコミを入れることで雪の意志を絶つことが出来るかもしれないという淡い希望も、ちょっと添えた。
 なお燦斗曰く、主催者は完膚なきまで倒して欲しいとのこと。冬でも何でもない時に雪が固まって意志を持つという謎の予知をした者の身にもなって欲しいという、悲痛な声だっただろう。
「ああ……それと雪の中に埋もれるのは危ないですから、やめましょうね?」
 幼い頃の心は忘れずにいてもいいですが、と優しく声をかけた燦斗は猟兵達を雪の迷路へと送り出す。


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 このシナリオは深夜のノリと勢いとちょっとしたグリモア猟兵への哀れみで作られています。

 MSページ、並びに以下の章説明をよくお読みください。

●第一章:冒険シナリオ。
 住民が作った雪の迷路へ挑戦!
 迷路では意志を持った雪壁が邪魔をするので、どうにか対処しつつゴールを目指しましょう。
 プレイングボーナスは「雪壁破壊」「雪壁にツッコミ」

●第二章:集団戦シナリオ。
 骸魂に飲み込まれたオブリビオンと戦うシナリオ。どっかで見た?気のせいです。
 なおぽえーぽえーとしか喋りません。たぶん。
 プレイングボーナスは「ツッコミ」「同類を作ってあげる」

●第三章:ボス戦シナリオ。
 こんな大会を開催したボスとの一騎打ち。
 ボスの攻撃にはフラグメント内容+雪玉(意志持ち)が含まれます。
 プレイングボーナスは「ツッコミ」「雪玉合戦する」

 皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『迷子の迷子の猟兵さん』

POW   :    全部の道を歩き回ればそれっぽいところが見つかるさ!

SPD   :    大きな通りに案内の地図を発見。それを見てみよう。

WIZ   :    看板や風景に共通するシンボルがある。これを組み合わせたら……?

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

麻海・リィフ
アドリブ、即興連携歓迎

雪の迷路ねぇ…ゑ、順路気にしなくていいの!?
いいの?好き勝手やるわよ?やっちゃうわよいいの!?(キラキラ☆)

空中浮遊ダッシュジャンプスライディングで地面からちょっと浮き高速移動
一足飛び…とはいかないだろうしそのつもりもない♪

剣を回し念動衝撃波串刺しチャージUCで範囲を巻き込みガンガン雪壁を掘り進む
三種の盾に念動衝撃波オーラ防御を乗せて付着を防ぐ
カウンター念動衝撃波シールドバッシュで砕いた雪を吹き飛ばす

おー!ガリガリ進むー!楽しー!!

出口…があるだろう方向を第六感で見切りをつけ
継戦能力?で飽きもせずドリル的突撃で吶喊!

おおーポカポカしてきた!このまま突き進むわよー!!


桜美夜・結
★アドリブ等大歓迎です

雪の迷路?とても楽しそうね
寒くないように、ふわふわもこもこの格好をしていきましょ
何があるかわからないもの
まさか迷路で凍死なんてことは……ないよね?

あら、あら、あらあら……
どうしてわたしが動くのと同時に迷路の雪壁も一緒に動くの?
これが『雪壁が意思を持つ』ということなの?
むむ、どう動いても雪壁が前を塞いで邪魔してくる……
そうしたら、なぎなたで雪壁を破壊してみることにするわ
雪壁さん覚悟、わたしはあなたを壊して前に進む……!

力任せに雪壁をなぎ払って迷路のゴールを目指しましょ
雪壁を壊すのがちょっと楽しくなってきただなんてそんなそんな
それはさておき、迷った時は真っ直ぐ進めばいいのよ!



●まっすぐ進めばどこでも出口
「雪の迷路、ねぇ……」
 目の前にそびえ立つ壁に、ちょっとだけため息が出てしまったのは麻海・リィフ(晴嵐騎士・f23910)。これを乗り越えなければ終わりが見えないため、歩くのはちょっと……と思っていたようだ。
「ふふ、とても楽しそうね。お話では、固まった雪は意思を持つそうだけれど……」
 寒さ対策のために、ふわふわもこもこの衣装を着てリィフの隣に立っているのは桜美夜・結(星結桜・f30215)。対策のために暖かい格好をしてきたのだが、やはりまだ凍死する可能性に対しては不安な様子。
 二人は既に迷路の中に迷い込んでおり、どちらが出口なのかもわからない状態。迷路というからにはそれなりに曲がりくねって作られているものだが、それにしたってずっと歩き続けてもゴールが見えないのはおかしい。リィフも結も首をかしげていた。
 だが……結がうっすらとあることに気づいた。自分たちが足を進める毎に、雪の壁がズルズルと動いて道を作り変えている、ということに。リィフは全く気づいていない様子なので、一度結は声をかけて彼女を止めた。
「リィフさん、ちょっと止まって」
「え?」
 ピタリと足を止め、辺りを見渡す。二人がどんなに眺めても、雪の壁は何事もなく静かに佇んでいる。突然止められたことについてリィフはよくわかっていなかったため、ちょいちょいと手招きする結。壁が意思を持っている以上、聞かれないとも限らないためひそひそ話で壁が動いていることを説明した。丁度、結の服装が良い防音を兼ねており、意思を持つ壁には聞こえなかったようだ。
「この壁、わたし達に合わせて壁を動かしてる。意思を持つということは、わたし達を永遠に迷わせることも可能……」
「……つまり、わたし達は閉じ込められた?」
 小さく頷く結。それに対してリィフは、うーん、と軽く唸る。どうにかして脱出しなければと悩む反面、頭を使う時間が惜しいため、猪突猛進で対応できないかな? と壁に蹴りを入れてみた。
 結果は……彼女の蹴りで、もろくも崩れ去る雪の壁がそこにはあった。たった一度の蹴りで崩れ去ることが判明したことで、リィフは瞳をキラキラと輝かせる。
「これなら順路気にしなくてよくない!? 好き勝手やってもいいってことじゃない!?」
 子供がおもちゃを見つけた時のようにはしゃぐリィフに、うん、と一度頷く結。そうと決まれば、と二人揃って武器を取り出した。
 リィフは空中浮遊しながら回転剣ストヲムルゥラァを、結はなぎなたを手に。しかし武器を持ったところで出口が分からなければ意味がない。そこでリィフの第六感が、キラリと煌く。
「多分、出口はあっち! まあ壁を壊せばどこにでも出口になるんだけどね!」
 ごもっとも。
 ぐるりぐるりとストヲムルゥラァを回し、ユーベルコード『重撃・ストヲムルゥラァ』を発動させるリィフ。空中浮遊からのダッシュによって瞬発力が生まれ、更に回転力の上がったストヲムルゥラァはたった一撃で何枚もの雪壁を破壊し、一直線の通路を作り上げる。その部分を上手く通り抜けられるように、結のなぎなたが掃除をするようになぎ払われ……まるでそこには壁などなかったと言わしめるような綺麗な通路を作った。
「ガリガリ進むーー!! 楽しーーー!!」
「迷った時にはまっすぐ進む! あっ、わたしは決して楽しくなったとかそういうのはないからね!」
「何言ってるのーー! 楽しそうにしてるのがわかるよーー!!」
「むむー! リィフさんみたいには楽しんでなーい!」
 二人の少女が武器を手に、迷路の壁をどんどん破壊して進んでゆく。もはやそれは迷路と呼ぶには広すぎて、しかし広間と呼ぶには小部屋が多い空間。二人の少女のフィギュアスケート会場が勝手に出来ているようにも見えた。
 そして……彼女達の会場作りにも見える一直線の破壊に、迷路が音を上げた。さすがに出口ではない壁を破壊して脱出されるのは、迷路としての矜持が許さなかったらしい。そんなことは全く知らず、二人は揃って出口を抜けることに成功する。

 なお、迷路とは何だったのかとツッコミが入るレベルで大きくえぐり取られた壁は、後に意思を持った雪壁がせっせと雪を積んでいたという……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ロビン・コールドラッド
雪の迷路だー♪
おもしろぉーい。僕、雪ってあんまりしらないんだよねぇー。
嘘だけどぉ。
スラムだとさぁ。雪って致命的なんだよねぇ。だからきらいー。
はぁ?なにおまえ。雪のくせに俺のじゃますんの?
ちょーっと冷たいからってチョーシくれてんじゃねーよ!
ボビーくん、おねがいしまーす!
(説明しよう!ボビーくんはすてきなウサギの爆弾なのだ!)
一個じゃ足んないかな。でもボビーくんいっぱいいるんだー♪
みーんな僕のおともだち♪
僕もナイフを持ってぇ……いえーいザクザク!雪なんかに負けないよぉー!


神樹・鐵火
別に真面目に迷路を攻略しなくても構わんのだろう?
なら話は早い

出口目掛けて一直線に突き進む、それだけだ
だが、炎龍と狂戦士らを呼ぶのは危険だ、溶けた水で水没からの氷漬けだ
やはり叩いて壊すのがいいな
...でも、しもやけになるのは嫌だな、戦闘ではないが『戦女神の籠手』を出す
邪魔な壁は魔力溜め・力溜めした『魔拳』のランスチャージで突撃し叩き壊す
そこ!壊れた壁を直すんじゃあない!!
仕事を増やすな!!
先駆者が壊したところを修復している最中ならば、ダメ押しで『霊拳』の衝撃波を叩き付ける


ティファーナ・テイル
SPDで判定を
*アドリブ歓迎

『スカイステッパー』で縦横無尽に高速で飛翔して地形と案内地図を見ながら覚えて行きます♪
暖の取れる食物のホクホク焼き芋を『エデンズ・アップル』で創造して摘まみ食いをしながら『ガディスプリンセス・レディース』で従属神を創造して見聞きした事を周囲の猟兵伝えてもらいます☆
同時にカメラドローンで撮影しながら見落としなどが無いかを時々チェックして行きます。
有事や緊急事態があったら『神代世界の天空神』で空間飛翔して駆け付けます!

「景色が変わらないから見付け易いと思ったら、変わらな過ぎて飽きちゃうなぁ…」

シンボルや案内板を気を付けて再度飛翔して回ります♪
「誰か情報交換できないかな」



●その1、飛んじゃえば余裕。
「雪の迷路、か。ふむ……」
 雪壁を眺めてはペタペタと触ってみる神樹・鐵火(魔法(物理)・f29049)。材質は雪だけなのか、あるいは雪以外の材質も使われているのか。それを確認するために彼女は何度も何度も触っては離れてを繰り返している。
「うーん、普通に歩いていくのもめんどくさそう……」
 同じく雪壁を眺めているのはティファーナ・テイル(ケトゥアルコワトゥル神のスカイダンサー・f24123)。驚くことに彼女の全長を持ってしてもその壁の先を見ることはできない。どうやら意志を持っている雪壁が、その先は見せまいと踏ん張っているようで。
 神たる者が二人も結集したことで、若干雪壁が怯んでいるようにも見える。しかしそれは鐵火にもティファーナにも気づかれておらず、ただただ二人は雪壁の対処について考えていた。
 そしてティファーナが全長を伸ばしきって、ちょっとジャンプをしてみたところで壁は動くのが止まった。質量が足りないようで、それ以上壁を伸ばすことが出来ないことに気づく。ティファーナは嬉しそうに地上に戻り、鐵火と相談を始めた。
「ボク、空も飛べるし他の人がいないか探してきてみようか? 誰かいたら、合流したほうがいいし」
「うむ、確かに合流できるのであれば合流しておいたほうが良いだろう。私はここでもう少し、この壁の対処を考えておこう」
「わかった! じゃあ、ちょっと行ってきまーす!」
 そう言ってティファーナはユーベルコード『スカイステッパー』を発動させ、雪壁が届かない範囲まで飛び上がって空から地上を確認する。味方がいないかの確認のついでに、ゴールの方向もしっかりと認識しておいた。

●その2、雪は嫌い。
「雪の迷路だー! おもしろぉーい!」
 迷路の中に放り込まれ楽しんでいるロビン・コールドラッド(ドン亀・f25775)。ツンツンと雪壁を触ってみたり、地面を蹴ったりしている。その仕草は傍から見れば楽しむ、というようにも見えるが……実際は違う。スラム出身である彼は、雪はある意味致命的なものだ。それ故にある種の悪意を持って、この迷路に挑んでいた。
 てくてくと歩いているだけでは特に問題があるようにも見えない。そのせいで、ロビンは気づいていないのだ。壁が彼の行き先を阻み、ゴールへの道を閉ざしているということに……。
「それにしても雪、雪、雪。すごいねぇ~……降ってくるだけでも邪魔なのに、固まったら意思を持つなんてめんどくさいなー」
 雪への不満を漏らしていると、空から誰かが降りてきた。敵なのか? と身構えたが、相手がしっかりと自己紹介をしてくれたため敵ではないと判断した。
 空から降りてきたのはティファーナだ。その手には地図と、ホクホクの焼き芋。出来たての焼き芋は別のユーベルコードによって作り出されたものだが、ロビンにはそんなこと気づくはずもない。ただ、何故焼き芋を持っているのかが不可解でならなかった。
「もう一人猟兵さんがいるんだ。その人とも合流して、この迷路脱出しちゃわない?」
「ん……いいけど、ここから遠かったりしない?」
「大丈夫! ボクが空を飛んでそこまで連れて行くしね!」
 任せてよ! と胸を張ったティファーナ。ロビンはそういうことを聞きたかったわけじゃないけど……と苦言を漏らすも、まあいいか、と諦める。彼女のペースに飲まれるよりはマイペースを貫きたかったからだ。
 そしてティファーナはロビンを腕に、再び『スカイステッパー』にて迷路の上空を飛び上がった。迷路の端から端までよく見渡せる高さに飛び上がって、壁に邪魔されないように鐵火のもとへと急いだ。
 ちなみに、ロビンの迷路の外へ出ようという提案を一度試してみるも、見えない力により脱出が出来なかった。そのため何が何でも、鐵火の下へ戻るしかないようだ。

●最後はもうぶっ壊しちゃえばいい。
 鐵火の下へ戻ってきたティファーナとロビン。いくつかの壁が破壊されており、鐵火は一度休憩を取っていたようだ。
 彼女が確認してくれた雪壁ついては、ただの雪でしか作られていないため破壊は容易なのだそうだ。寒さ対策のために取り出した『戦女神の籠手』を使って魔法(物理)でしっかりと確認をとったので、間違いない。
「あー、この壊れた壁はキミだったんだね~。壊すのが簡単なら……ん??」
 ロビンが崩れていた壁を見つめていると、徐々に壁が直っていくのが伺えた。迷路は鐵火、ティファーナ、ロビンを閉じ込めるつもりなのだろう、先へ進むための通路も封じ込まれているのがわかった。
 大嫌いな雪が反抗している……そんなイラつきがロビンの頭に駆け巡った。そして鐵火も同様、壊れた壁が仕事を増やしていることにわずかな怒りが芽生えた。ティファーナはそんな二人の様子を、二個目の焼き芋を頬張りつつ眺めていた。
「こうなれば、やることは一つしかないな。少年、準備は良いな?」
 籠手をしっかりと付け直し、ティファーナから聞いておいたゴールの方向を向き直す鐵火。
「ちょーっと冷たいからって、チョーシくれてんじゃねーよ! ボビーくん、おねがいしまーす!」
 呼び出したボビーくん……もとい、すてきなウサギ爆弾を取り出して鐵火と同じ方向を向くロビン。
「わ、わ。ボクは後ろで従属神出して方向の指示出しするね~!」
 食べていた焼き芋を落としそうになりながらも、ユーベルコードで従属神を呼び出して二人に指示を出すティファーナ。同時に、カメラドローンを使って他の猟兵が来ていないかのチェックも彼女が行うことになった。
 よーい、ドン! というロビンの掛け声と共にボビーくんが大きく爆発し、雪壁を破壊。その奥に見える雪壁の数にロビンは唇を尖らせるも、もっと呼べば問題ないという精神で次々にボビーくんを呼び出した。
 鐵火は力を込め、更にその上から魔力を込めた魔拳の一撃を繰り出す。ボビーくんの最初の爆発に合わせつつ、壁を一気に突き破る技術・ランスチャージの勢いを利用して一直線に壁を突き破っていく。彼女の勢いは壁を突き破る毎に少しずつ減っているので、減った瞬間にボビーくんの爆発で壁を壊し、その間に再び力を込める。
 何度か突き進んだところで、ティファーナの従属神が出口の方向の真下にたどり着く。その位置を二人に伝え、軌道修正を行いつつ迷路の出口までたどり着いて、三人同時に脱出。
「チョーシ乗ったバツ! ボビーくんからのプレゼントだよ!」
 ロビンは脱出直後、すぐに出口にボビーくんをギュウギュウ詰めにする。三人がある程度離れてから……大きく爆発させ、迷路の影や形など最初からなかったかのように崩して、雪原を広げた。

 こうして第一関門の迷路は突破。次なる困難や、これ如何に。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『『剣客』雪だるま』

POW   :    雪だるま式に増える
自身が戦闘で瀕死になると【仲間】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    抜けば玉散る氷の刃
【その手でどうやって持つんだかわかんない刀】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    雪合戦
レベル×5本の【氷】属性の【雪玉】を放つ。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「ぽえー」 訳:迷路がやられたようだな
「ぽぽー」 訳:奴は雪祭り四天王の中でも最弱……
「ぽええー」 訳:猟兵ごときに負けるとは四天王の面汚しよ…

 雪だるま達がのっしのっしと歩いている。
 その可愛らしい鳴き声と姿とは裏腹に、雪祭りに参加する者達を蹂躙している。
 雪玉を投げては喜びの舞を踊り、雪像を崩せば自分が強いと刀を掲げ。
 泣き喚く子供がいようと関係ない。その可愛らしさによって子供が泣き止むのだから。

 ぽえーぽえーと鳴く雪だるまは、猟兵達の行き先を阻む。
 果たしてその強さとは一体……!!

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 プレイングボーナス
 「ツッコミ」……雪だるまにツッコミを入れてあげる。
 「同類を作ってあげる」……雪だるまを作ってあげる。
ティファーナ・テイル
SPDで判定を
*アドリブ歓迎

「雪達磨は歩かない!武器を使う時点で“卑怯”“悪”には敗けない!」とツッコミにならないツッコミを!
『スカイステッパー』で縦横無尽にジグザグと高速で動き回り機会を見て『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃を仕掛けます!
『神代世界の天空神』で避け切れ無い攻撃を空間飛翔して避け『天空神ノ威光・黄昏』で敵のUCを封印/弱体化させます。
敵の様子を見ながら『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して警戒と牽制の準備をさせます!
『ジェットストリーム・ラヴハート』でSPDを強化して『ヴァイストン・ヴァビロン』で豪華絢爛な舞台で苛烈な猛攻を仕掛けます!



●雪だるまは、歩かない!!
 ぽえーぽえーと鳴いている雪だるまが列を成して村の中を歩いている。我ら最強の雪四天王なるぞ! と言いたげにぽえぽえ鳴いているが、その言葉を理解できる妖怪は誰もいない。
 いや、誰もできないのだ。雪だるまにツッコミを入れたものは等しく雪玉を投げられ、粛清されてしまう。刀をブンブン振り回してはぽえぽえと威嚇をされて、更には剛速球で飛んでくる雪玉を避けるのは一般人には至難の業だろう。そんな冬のカクリヨファンタズムに、一つのツッコミが入ってきた。
「雪だるまは歩かない! 武器を使う時点で“卑怯”なんだよ!」
 迷路の中から飛び出してはビシッと雪だるまの列に指を差すのはティファーナ。彼女の金色の翼や尾には雪が張り付いており、つい先ほどまで迷路で迷っていた様子がはっきりとよくわかる。そんな彼女だったが、村人達にはある意味救世主にも見えたようで、騒ぎ立てる者もいた。
 ツッコミを入れられた雪だるま達が一斉にティファーナへと振り向き、下げていた刀を取り出しブンブン振り回し始めた。どうやら威嚇しているらしいが、ティファーナには雪だるま達の言葉は理解できない。いや、本来なら理解してはならないのだが。
「ぽぽー」 訳:ほう、我ら四天王に歯向かう者か
「ぽぽえ」 訳:迷路を倒した程度で強気とは……
「ぽえー」 訳:片腹痛いわ!
「何言ってるか全然わかんない! とにかく、ボクは”悪”には敗けない!」
 ぐっと拳を握り締めたティファーナは、雪だるま達の飛びかかりをユーベルコード『スカイステッパー』を用いて避ける。ジグザグの動きは雪だるま達には移動しづらいようで効果があるようだ。
 動きについていけていない雪だるまを捕捉しては、別のユーベルコードを用いてハート型のビームを打ち出してその胴体に穴を開け、更にはその腕に装着(仮)されている刀の動きを鈍らせる。しかし鈍らせたとは言っても敵の刃は奇妙にもティファーナを捉え続け、身体に傷をつけている。それもティファーナ一人に対して多数の雪だるまが傷つけているという状況だから尚更厄介だ。
「もー! ボク一人に対してその数は卑怯だぞー!」
 多数の雪だるまに怒りを見せるティファーナは、別のユーベルコードで自身の従属神を呼び出す。これなら多対一にならず、更にはティファーナ自身への攻撃を従属神が引き受けることが可能となり、牽制にもなる。
 また、従属神が登場したことによりティファーナへの攻撃は通りづらくなったため、彼女は更に速度を上げた。彼女が早く動き回ることで雪だるま達はそれを追いかけても、従属神に阻まれて攻撃を通しづらい。そんな中でティファーナはジグザグに動きながら雪だるまの攻撃範囲から外れるため、攻撃の準備を整えることが出来た。
 大きく飛び上がり、従属神によってせき止められた雪だるまの群れを真下に、一直線に急降下してゆくティファーナ。ツッコミの大声と共に、大きく腕を振りかぶった。
「もう一度言うけど! 雪だるまは、歩かないんだからね!!」
 ティファーナの大きな一撃は雪だるまの群れを一気に散開、宙へ放り投げる。受け身を取ることができない雪だるま達はそのまま地上に落下し、グシャグシャになりながらも苦し紛れの一言を呟く。
「ぽ、ぽえ……」 訳:な、なかなかやるな……
「ぽえー……」 訳:だが我らが倒れようとも……
「ぽ……」 訳:第二、第三の我らが……
「あーもー! 何言ってるのかわかんないんだってばー!」
 ……ともあれ、村のとある場所に集まっていた雪だるまの一軍はティファーナの手によって倒されたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

火土金水・明
「今回の事件を終わらせる為に、まずはあなた達と戦いましょう。」「もちろん、取り込まれた方は助け出します。」「さて普通の雪だるまは『ぽえーぽえー』と鳴きません。(ツッコミ)」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は【先制攻撃】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の嵐】を【範囲攻撃】にして、『『剣客』雪だるま』達を纏めてを【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】【氷結耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでも骸魂にダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



●普通の雪だるまはそう鳴かない。
 村の中に雪像が生まれては、雪だるまに壊される事案が発生中の現在。ぽえーぽえーと鳴いては勝利を示すようにブンブンと腕(枝)を振り回し、ピョンピョンと飛んでは雪像だったものを踏み潰す。そりゃあ子供も泣く。
 そんな大惨事発生中の村へと駆けつけた猟兵の声が、一つ。
「やれやれ。子供達を泣かせるとは……雪だるまの風上にも置けないですね?」
「ぽ!?」 訳:誰だ!?
「ぽえ!?」 訳:何奴っ!?
 雪だるま達が振り向けば、そこにいたのは火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)。雪だるま達を罵り、こちらに注意を向けつつ村人への被害が及ばない場所へと誘い込むのが目的で、彼女は一人現れた。
「今回の事件を終わらせるためにも、あなた達と戦いましょう。全力で」
 言葉で注意を向けつつも周囲を見渡し、ほかに敵がいないかを確認。雪だるまの軍勢のみが相手だとわかると、明はわざと雪だるまに囲まれるように位置取りを行う。多対一の状況ではどうしても体力的な問題も発生するため、自身の持つ技量と雪だるまの行動を計算して戦いやすい位置を陣取ったのだ。
「ぽえぽえ」 訳:貴様も、邪魔をするか
「ぽぽえー」 訳:よかろう、我ら四天王全力を持ってかかろうぞ
「ぽーえ!」 訳:我らに歯向かったことを後悔させてやろう!
「何を言っているのかわかりませんし、そもそも普通の雪だるまは『ぽえーぽえー』とは鳴きません!」
 前口上を言っている雪だるま達にツッコミを入れつつも、明は先制攻撃を行う。雪の身体を思いっきり貫通させ、身体が修復する前に炎属性の力を雪だるまに練り込み継続ダメージを与える。シュウシュウと炎が雪を溶かす音が、雪だるま達にとっては恐怖の音にも聞こえているようで一部がパニックを起こし、雪玉を明に向けて投げつけ始めた。
 雪玉は一直線に投げられるため、明はしっかりとその軌道を見切って回避。更には残像を見せてパニック状態の雪だるまに追加の混乱を与えて、同士打ちの機会を狙った。
「残念、それは残像です。もう少し狙いを定めたほうが、いいですよ?」
 追い打ちの挑発を仕掛けつつ、明はユーベルコード『銀色の嵐』を発動。自身を中心に骸魂に直接ダメージを与える魔法剣を浮遊させ、幾何学模様を描きながら雪だるまを切り刻む。先に与えておいた継続ダメージのおかげか、はたまた混乱中に投げられた雪玉が当たっていたのか、雪だるまへの切れ味は抜群だ。
 輪となって明を取り囲んでいた雪だるまも、気づけば数体しか残っておらず。これ以上の追撃は危険だと判断したのか、雪だるま達が捨て台詞を吐きながら撤退していく様子が伺えた。
「ぽえっぽえー!」 訳:くそっ、覚えてやがれ!
「ぽえぽえ!ぽ!」 訳:次会ったらただじゃおかねえからな!
「だから何を言ってるかわかりませんってば!」
 なんとなくニュアンスでわかる気もしたが、わかってはいけない気がしたので明はそのまま捨て台詞を吐いた雪だるま達も一刀両断。容赦なく粉々に打ち砕いた。
 これにて明を取り巻いていた雪だるま達は全滅、村の一部に集まっていた一軍は大地へと還されたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです


レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
 人間のサイキッカー×ダークヒーロー、15歳の女です。
 普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


セシリア・サヴェージ(サポート)
「私の力が必要なら喜んで手を貸しましょう」
「人々を傷つけるというのであれば、私が斬る」
「護る為ならば、この命惜しくはありません」

◆性質
『暗黒』と呼ばれる闇の力を操る黒騎士。闇を纏った冷たい風貌から誤解されがちですが、人々を護り抜くという強い信念を持っている隠れ熱血漢。味方には礼儀正しく優しく接しますが、敵には一切手加減せず非情です。無茶な行動や自己犠牲も必要と判断すれば躊躇しません。

◆戦闘
『暗黒剣ダークスレイヤー』と共に力任せに暴れます。ダメージや怪我を恐れず、代償を伴うユーベルコードの使用を躊躇しません。非戦闘員が戦場にいる場合は護衛・救出を優先します。



●雪だるま、破れたり!
「あら、あら、あら。ごきげんよう、雪だるまの皆様」
 おしとやかな雰囲気を纏わせてやってきたのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。降り注ぐ雪塊をお洒落な傘で防ぎつつ、たおやかな笑みを浮かべて雪だるま達の前へと進んでいた。
「リズさん、ダメですよ。雪だるま、まだ本気を出していないようですし」
 前へと進むリズを止めようとしているのはレイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)。一目見ただけで雪だるま達が本気を見せていないことに気づいたようで、声をかけつつリズに待ったをかけた。
「人を傷つけているという点では、如何に愛らしい姿であろうと手を抜いてはならないだろう。二人共、気を抜くんじゃない」
 そんなリズとレインに声をかけたのは、セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)。村の周囲にどれだけの被害が及んでいるかを確認し、雪だるまの攻撃手法を割り出しながら二人に声をかけていた。
 雪だるま達は現れた三人の猟兵達を睨むような表情で取り囲みはじめた。その様子は普通に見れば遊びに来ている子供が年上のお姉さん達に遊んでもらおうとする図なのだが、雪だるまの正体を知っているとただのチンピラがお姉さんを囲っている図である。
「ぽえー」 訳:なんじゃきさまら
「ぽえ?」 訳:ここは四天王である我らの領地ぞ?
「ぽえ!」 訳:余所者はさっさと去らんかい!
 なんとなく言っていることは理解しているのだが、雪だるま達が鳴いてることに困惑している三人に対し、雪だるま達は一斉に雪玉を投げつけ始めた。それが敵対行為であると判断するのに一秒とかからず、素早く三人は雪だるまの輪から抜け出し、雪玉攻撃を避ける。取り囲まれていたせいで雪玉は三人に当たることはなくお互いを攻撃することになったが、それも三人の策略であると雪だるま達は決めつけてしまった。
「ぽ!」 訳:我ら四天王に歯向かう者は滅せよ!
 いきり立つ雪だるま達。それに対し、リズはどうしてもツッコミを入れたい部分があったのか、首を小さく傾げたまま雪だるま達に告げた。
「あのー、四天王とおっしゃっていますが……そもそも四天王とは……?」
「ぽえ!!」 訳:我々雪だるま、迷路、そして主に決まっているだろう!
「えっと、でしたら四天王ではなく三人衆なのでは……?? 四人もいませんし……」
「……。」
 そう言われればそうだ!! と言わんばかりにショックを受けている雪だるま達。むしろこの点について誰もツッコミを入れなかったせいで、雪だるま達が四天王を名乗る羽目になっているのだが。
 ツッコミを入れたことにより戦意が喪失してしまった雪だるま達。今がチャンスだと言わんばかりに、レインとセシリアの二人が雪だるま達にトドメを刺さねばと動き出した。
 レインは全力魔法を唱え、早業の魔術を展開。動きを止めた雪だるま達を地面に縫い付けるように魔法の矢を放ち、雪の身体にヒビを入れる。
 セシリアの暗黒剣ダークスレイヤーがヒビの入っている雪だるま達を、その重量を持って一切粉砕。更には己の冷気によって雪だるま達の動きを止め、レインの魔法の矢が命中しやすいように援護する。
「ぽ……」 訳:我らが死すとも主は死なぬ……
「ぽえ……」 訳:主……あとは頼みましたぞ……
 レインとセシリアの攻撃によって倒れた雪だるま達に、そっと寄り添うリズ。次に生まれる時は凶暴にも動く雪だるまではなく、可愛らしい雪だるまでありますようにと願いを込めて、サラサラとした雪へと戻してあげたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『永遠の冬・ルインフロスト』

POW   :    破滅の吹雪
【数秒間の間、冷気を溜める事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【絶対零度の猛吹雪】で攻撃する。
SPD   :    永遠の冬
【ゆっくりと開かれる口】から【凍てつく吐息】を放ち、【永遠の凍結】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    包み込む氷河
【全てを呑み込むような氷の津波】が命中した対象に対し、高威力高命中の【冷凍光線】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠チリー・スティーリアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「雪まつり、なんだか不評?」

 吹雪を巻き起こしたオブリビオン、ルインフロストは呟く。
 雪迷路と雪だるまを壊されてしまい、どうしてこうなったのかと。

 猟兵達の働きによって村の雪は徐々に少なくなっていった。
 だが、そんなことを気にせずにルインフロストは再び吹雪を呼び起こす。

「まあ、私が楽しめるならそれはそれでいいかな!」

 たった一人のオブリビオンが楽しむために作られたお祭りの行方。
 最後に残るのは果たしてどちらなのだろうか。

 カクリヨファンタズムの雪まつりはまだまだ続く……。

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 プレイング受付時間:10/18 8:31~
ティファーナ・テイル
SPDで判定を
*アドリブ歓迎

「冬のプロレス!厳しい環境での試合は燃える!」と拳を握る!
『スカイステッパー』で縦横無尽に動き回り『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃を仕掛けます!
敵の攻撃を『神代世界の天空神』で空間飛翔して避けて敵のUCに『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化をします。
『ジェットストリーム・ラヴハート』でSPDを強化して『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して支援攻撃を仕掛けます。
機会を見て『ヴァイストン・ヴァビロン』で豪華絢爛な苛烈で猛攻を仕掛けます!
『ゴッド・クリエイション』で火炎魔神に劫火で対抗しながら攻撃とサポートをして貰います。
「敗けない!」



●冬のプロレス、開催!
 ルインフロストがゆったりと村の中を歩く。彼女が歩けば歩くほど、吹雪の範囲は広がって村の中を雪まみれにして、様々な雪像を作り上げていた。
 彼女を止めなければ村は氷漬けにされてしまい、更には世界が危機にさらされてしまうことになるだろう。
 そうはさせるものか、とルインフロストの前に立ちはだかったのはティファーナ。大きな尾で威嚇しつつ、ビシっ! と指を差して挑発を示した。
「あなたが元凶ね! ここに来たからには絶対に敗けないんだから!」
 そんなティファーナの格好だが、真冬に素肌の多い服装なために若干ブルブル震えている。あまり無理はできないと思ったのか、短期決戦で相手を迎え撃つようだ。
 ユーベルコード『スカイステッパー』の力を使い、縦横無尽に村を駆け巡る。雪のおかげで住居に乗ってもあまり被害が出ないため、屋根の雪を足場にルインフロストの周りを軽やかに飛び跳ねる。
 負けじとルインフロストはその口をゆるりと動かし、凍てつく吐息をあたりへ撒き散らしてティファーナの行動範囲を狭めていく。直接当てることなく彼女の足を止めるには、同じように縦横無尽に撒き散らすしか方法がなかった。
 ティファーナは他のユーベルコードを駆使しつつ、ルインフロストの吹雪を弱体化させながら従属神を呼び出してルインフロストを取り囲みその冷気を弱めさせた。
「ちょっとあなた! 雪まつりを楽しみなさいよ! なんで私に殴りかかるのよー!」
 もー! とじたんだを踏み始めたルインフロストに、ティファーナはさらなる追撃のユーベルコード。楽しんでいるのかと問われれば楽しんでいると答えを返すティファーナは素早く雪を溶かすために火炎魔神を呼び出し、足場を上手く溶かしてもらいながらルインフロストへの攻撃をお願いした。
「冬のプロレス! 厳しい環境での試合は燃えるからね!」
 陽気な言葉とともに繰り出される拳は、ルインフロストの身体を思いっきり叩いて、叩いて、叩く。火炎魔神の力もあって、その白い肌は肉をめり込ませて地面にまで叩きつけられ、雪解け水の中へと放り込まれる。
「ちょっとー! 楽しんでるって言いながらなんで殴りつけてるの!?」
「?? だって、冬のプロレス」
「誰が冬のプロレスを楽しもうって言ったのよー!!」
 ルインフロストの怒りが口から発せられ、吹雪として再び舞い上がる。更なる雪の特設会場が生まれたことで、ティファーナは俄然やる気を出し始めた。そんな様子にまたしてもルインフロストが怒るのだが、ティファーナの目はメラメラと燃えている。
 最初の寒さは何処へやら。運動したことによって温まったティファーナは、ルインフロストをさらに叩き続けて身動きを止めていたのであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

神樹・鐵火
雪合戦ねぇ...楽しそうじゃないか
奴の攻撃内容から考慮するに暖房と、それと人員が必要だな
寒いのは好きじゃないんでね
圧倒的猛吹雪は数の暴力と火力で押し切らせてもらうぞ
よし!お前ら、出てこい!(UCで眷属を呼ぶ)
...あぁ、すまない、今回はその、雪合戦で
剣をしまってくれ
そこ!帰ろうとするな!
これも戦いだ、余に加勢しろ!

氷津波は召喚した炎龍をぶつけ相殺し
隙が出来たら狂戦士と共にしっかり固めて氷塊と化した雪玉の集中砲火だ
雪玉の中に石を入れる様な事をしてもかまわんだろ?
轟拳の魔力を詰めた爆発する雪玉だ、受け取れ(魔力溜め・怪力・投擲の剛速球)



●雪をぶつければ勝ち!
 雪まみれとなった村を歩く鐵火。雪の状態を確認しつつ屋根伝いに歩いてみれば、地上を歩く討伐すべきオブリビオン・ルインフロストの姿を見つけた。
 どのように攻撃してやろうかと思った矢先、別の広場の方では子供達が雪を投げ合う姿が見えた。いわゆる雪合戦と呼ばれるもので、雪を当てた者が脱落するという形式の積雪時限定の遊びだ。
「ふむ……雪合戦も楽しそうだな……」
 しかし相手の力量を考えると、雪合戦をする前に入念な準備が必要ではないかと考える。寒さを耐えるにはやはり熱が必要で、相手の吹雪を押し切るには炎の力を借りることが前提になりそうだと。
 ならばと鐵火はユーベルコード『神使来襲』を使用し、数々の幽霊とそれを使役する炎龍を召喚する。幽霊達は戦いだと喜び勇んで刀を振るうが、鐵火が今回呼び出した理由を説明する。
「ああ、すまない。今回はその、雪合戦で……剣はしまってくれ」
 雪合戦で呼び出されたというそのセリフに、一部の幽霊はワクワクしつつお手伝いをし、一部の幽霊達ががっくりと落ち込み、一部の幽霊達が帰ろうと準備をし始める。当然、帰ろうと準備している者達に鐵火は加勢しろと怒声を浴びせる。
「そこ、帰ろうとするな!! これも戦いだ、余に加勢しろ!」
 彼女の声に早期に帰ろうとしていた幽霊達も渋々戦いに参加。幽霊達には雪を思いっきりギュウギュウに握り締めてもらい、雪玉―――というよりはほぼ氷塊となったそれを、大量に準備してもらう。
 鐵火はというと、地上に降りてルインフロストの目線を引き受けることにした。彼女の放つ氷の津波を召喚した炎龍の力を用いて相殺させつつ、幽霊達に合図を送って氷塊を一斉に鐵火の下へと送り届けてもらった。
「な、なに?? 何しようっていうの?」
「何と言われてもな。余はただ、貴様と"雪合戦"を行うだけだ」
 そう言って鐵火は軽く―――それは傍目から見れば軽く振ったように見えただけであって、実際には怪力を思いっきり乗せているのだが―――氷塊を投げた。
 初撃はルインフロストの頬を掠めた。だが、怪力と魔力の合わさった剛速球はルインフロストの頬を掠るだけで皮膚を切り裂き、僅かに血を滴らせる。血は彼女の冷気によってすぐさま固まったが、あまりの恐怖か、それとも好奇心なのか、ルインフロストは直線上に走った氷塊の行き先を見やる。
 刺さったであろう積雪の部分には、ガッツリと穴があけられている。そして彼女の目線がその穴に向いた直後、氷塊に込められていた轟拳の魔力が爆発。積雪と周辺の木材を思いっきり吹き飛ばし、その爆風はルインフロストの顔にまで飛んできた。
「さて、まだまだ雪玉は残っているぞ?」
 山のように雪玉を足元に配置した鐵火。その全てが投げられるまで、ルインフロストの逃げ場は失せていたという……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ナイリーラ・ノクトーズ(サポート)
西洋妖怪(サキュバス)の女です
 普段の口調は「女性的(私、~君、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな?)」です。

サキュバスらしく大胆で奔放、享楽的。
人と関わることを好みます。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ

知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね

防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー

そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです



●終わらせよう、雪まつり!
「ひゃっ!? ……誰ー! 私に雪玉投げたのー!」
 子供たちからたくさんの雪玉を投げつけられている女性、桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)。倒すべき相手を探している最中なのだが、桜の精が雪の中を歩いているのが目立っているからか、近所の悪ガキに雪玉を投げつけられている状態だ。
「オブリビオンの力に降ってるとはいえ、子供妖怪にはそのことは理解できないだろうし仕方ないよねー」
 乃愛の雪をせっせと払ってあげているのは、ナイリーラ・ノクトーズ(西洋妖怪のどろんバケラー・f27978)。サキュバスとはいえ寒さに強いわけではないため、少し寒そうにしてはいるがなんとか耐えしのいでいる。
「わわ……ここらへん、結構深いね?? 足を取られないようにしなくちゃ……」
 深めの積雪に注意しつつ歩いているのはミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)。羽を使って飛ぶことも考えたが、乃愛やナイリーラとともに歩いていくのも悪くないと思ったようで、ゆっくりゆっくり歩いていた。

 ルインフロストがゆっくりと三人の前に現れる。彼女は今度は雪玉を投げてこないよね? と若干怖がっている様子だ。視線はチラチラと三人の手元を見ているようで、ナイリーラが首をかしげる。
「さっきから私たちの手元見てるけど、なんかあった?」
「い、いえ、なんでも」
 ルインフロストの目線がするっと横を向く。彼女の服に乱れが生じているのは見て明らかなのだが、なぜかその服は『雪が多くついていて』『ヘコみ』が多いのだ。ミスティはじぃっとその部分を見つめ、あることに気づく。
「……もしかして、雪玉ぶつけられた?」
「ギクッ」
 ミスティの指摘に対して、思わず声を上げてしまったルインフロスト。確かに服についた雪は雪玉を投げつけなければ難しいだろうし、ギュウギュウに握り締められた雪玉を投げつけられればヘコみも発生する。乃愛は雪玉って痛いからなぁと思いつつ、足元の雪をかき集め始めた。さっき、子供達に投げられた分をルインフロストへお返ししようと思ってのことだ。
「ちょ、なんで!? なんで私に!?」
「だって……そもそも雪さえ降らなければこんなことにはならなかったわけだし……?」
「あ、確かに。乃愛さんの言うことももっともだね」
「雪が降らなければ乃愛さんには子供達の雪玉が当たらなかった……確かにその通りなのよね……」
 ナイリーラもミスティも乃愛の言うことに賛同している。確かにルインフロストが雪を降らせなければ乃愛には雪玉が当たることはなく、ルインフロストに雪玉を投げることなぞしなかった。それもこれも、雪を降らせたことが悪いのだと乃愛ははっきりと宣言した。
 それらを考慮した上で、三人揃って雪玉を作り始める。しかしそれを黙って見ているほど、ルインフロストも馬鹿ではなく。氷の津波を引き寄せ、一気に三人を飲み込んでしまおうと画策した。
 だが、それも不発に終わる。何故なら、ミスティのユーベルコード『サモン・シープ』によって呼び寄せられたデフォルメ調のもっふもふな白羊がその氷の津波を押しとどめたためだ。これにより三人には一切被害がなく、着々と雪玉作成が出来た。
「おいで、ひつじさん!」
 ミスティの言葉と同時に、白羊は思いっきりルインフロストに向けて体当たりを放つ。氷の津波を弾き飛ばしたばかりだというのに、その威力はひとつも衰えることがない。それどころか、ルインフロストの体は宙を舞う。
「今だ!」
 ナイリーラの掛け声とともに放たれる雪玉。女性の手で握られたとは思えないほど強固な雪玉はドスドスとルインフロストの体に突き刺さり、多大なダメージを与える。それを回避しようとルインフロストは空中で体を捻らせてみるが、ナイリーラの天候操作によって起きた小さな風がそれを許さない。
「それそれ! 雪玉の恨みー!」
 乃愛はというと、雪玉の乱れ撃ちが凄まじい。その勢いは先ほどの子供達にやられた恨みを晴らしてやるといった思いを込めているようで、正確に、的確にルインフロストに当て続ける。その命中力は名射手も唸るほどだ。

 やがてルインフロストが地面に落ち、雪の中へとのめり込む。目まぐるしい雪玉の嵐には彼女も打つ手がなく、そのまま討伐される流れとなった。
 悔しさにルインフロストの泣き叫ぶ声が聞こえたが、それはそれ、これはこれ。
 しっかりと討伐を済ませる。

 これにて大雪祭りは終了。
 残された僅かな雪は、一時の雪像祭りのために使われたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年10月27日
宿敵 『永遠の冬・ルインフロスト』 を撃破!


挿絵イラスト