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地下であっても、植物は芽吹く

#ダークセイヴァー #辺境伯の紋章 #番犬の紋章 #地底都市

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 ここは、ダークセイヴァーの地底空洞。
 ぼんやりと輝く苔に照らされ、地面には少ないながらも緑が揺れている。
「ぐあ……!」
 そんな中、鍬を手にした男が殴り飛ばされていた。
 鍬を振るう手を止めた……たったそれだけの理由で。
「くそ……ったれ。」
 悪態をつきながらも起き上がり、鍬を振るう。
 その様を満足げに見つめ、自らも鍬を振るう者……その頭はジャガイモだった。

 ここは、広大な地下農場。
 作物を作らされる人間と、それを監視する麦、芋、トウモロコシなどの異形の頭たちだけが動いていた……。

「お疲れ様、です。
 あの、ダークセイヴァーで、解決してほしい事があります。」
 グリモアベースに集まった猟兵たちへと頭を下げる影山。
 真紅の瞳を不安げに揺らしながら、言葉を続けていく。
「えっと、辺境伯の紋章っていうのを、知っていますか?
 なんとか、人が住めるようにした人類砦や、辺境の異端の神を倒した跡……辺境空白地帯を、襲いに来た吸血鬼たちが付けて、ました。
 それを調べてみたら、地下にも空間があって……そこには、たくさんの人々が吸血鬼に支配されているみたい、なんです。」
 掌の上のグリモアを輝かせると、壁に映しだされるのは薄暗い広大な畑。
 見ればそろそろ収穫という芋や麦と、その間で働く人々の姿と……そこから離れた門の前に、槍を手にした一人の男の姿。
「ここの門番が、この男の人、です。
 元々は、吸血鬼に抵抗するために、闇の力を身に宿して戦った戦士……だったんです。
 だけど、闇の力に抗えずに……最後は殺戮者として討たれた、そうです。
 彼は、その頃の戦技を忘れていません……かなりの強敵です。」
 言葉を切った影山が指さした方を見れば、何かが男の左手首に巻き付いている。
 まるで、百足のような蟲がぐるりと……。
「その蟲が、番犬の紋章って呼ばれるモノ、です。
 もっと上位の吸血鬼が、この場所を守る者に与えたモノ、らしいです。
 紋章以外の部分に攻撃しても、ほとんどが弾かれちゃいます……だから、なんとかして、紋章を破壊してください。
 そうすれば倒せます……その後は、監視役の異形の頭の敵を倒せば、ここの人たちは解放できます。
 あの、よろしくお願いします。」
 そう言ってゲートを開くと、影山は思い出したように言葉を続けた。
「ここの人たちは、食べるための作物しか、作らせてもらえませんでした。
 だから、餓えることはなかったけど……綺麗な花とかを、見たことがないんです。
 できれば……全部終わった後に、そういうお話をしたり、種を植えてみたりとか、してみるといいかなって思います。」


ヨグ
 ヨグです、今回はダークセイヴァーの地下都市……もとい、地下農場の物語です。
 門番を倒し、監視役を倒して、人々を救ってください。
 なお、この地下広間は壁に光を放つ苔が生えており、植物が育つのに必要な光は十分にあります。
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第1章 ボス戦 『闇の戦士たちの記憶』

POW   :    STORMBLOOD
【血を代償に自身の武器】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD   :    HEVENSWARD
【高い跳躍で相手に近付きつつ、相手の頭上】から【闇の雷を纏った槍で垂直落下攻撃】を放ち、【感電や衝撃】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    SHADOWBRINGER
【地面から漆黒の刃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠カスミ・アナスタシアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

七那原・望
皮肉ですね。かつてはヴァンパイアに抵抗していた戦士が今では番犬の紋章を刻まれてヴァンパイアに隷属ですか。まぁ、どうでもいいことですね。

【果実変性・ウィッシーズモノクローム】でくろとしろを呼び出します。
背中の翼で【空中戦】。【第六感】と【野性の勘】で敵の行動や漆黒の刃の挙動、出現位置を【見切り】、先読みしつつ空間跳躍を駆使しながら攻撃を回避し、【全力魔法】【誘導弾】【スナイパー】を駆使して、くろとしろと協力しながら三位一体の波状攻撃で敵の左手首を狙って連続攻撃を仕掛け、畳み掛けましょう。
また、隙を突いて敵の足元からオラトリオによる不意打ちも行い、敵のテンポを乱しながら追い詰めましょう。



 羽ばたきの音に男が目を向ければ、大鎌を持ったオラトリオの少女が門の前に降り立っていた。
「かつてはヴァンパイアに抵抗していた戦士が、今では番犬の紋章を刻まれてヴァンパイアに隷属ですか。……皮肉ですね。」
 歳の割に大人びた、冷徹な言葉をかける七那原・望(封印されし果実・f04836)。
 それを聞いた男が、隷属という言葉に槍を強く握りしめるのを感じた。
「ああ、そうだな。だが……今は、全力で戦える。」
 男の声に宿るのは、諦念の末の歓喜……闇に呑まれることなく力を振るえる事、それを楽しむように。
「そうですか……まぁ、どうでもいいことですね。」
 ぱさりと飛び上がる七那原の姿が、3つに分かれていく。
 霊体の2人も七那原と同じ姿だが、持ち物は妖刀と歩兵銃と別のもので。
「くろ、しろ。力を貸してください。」
「……面白い、来るといい。」
 挑発するような笑みと共に男が槍を地面に突き立てると、七那原たちの足元から漆黒の刃が伸びあがった。

『あわわ……あぶなかったですぅ。』
 ふわふわと言うしろの声は、男の真上から聞こえた。
 目を向ければ、こちらを狙う銃口が。
「ちっ!」
「逃がさないです!」
 正確に左手首を狙う弾丸を避けると、すぐ横からくろの妖刀が迫る。
 いくら男が飛び退っても、空間跳躍により追いつくしろとくろの2人。
「良い連携だな!」
「……褒め言葉として受け取っておきます。」
 その七那原の声に、槍を突き出し……踏み込んだ男の足を影の刃が貫いた。
「くっ、何」
「わたしの仲間は、ほかにもいるのです。」
 刃はエクルベージュ色の影へと変わり、男の足を捕らえ……槍を持つ左手を大鎌が捉えた。
 ピシリ……百足のような紋章にヒビがはいる。
「ぐ……ああああ!」
「弱点というのは、ほんとうなのですね。」
 かつての仲間が地面に縛り付けている間に、七那原はしろ、くろと共に暴れる男から距離をとる。
 男の身に宿る闇の力が荒れ狂っている……腕の紋章は、
「制御装置、ですか。」

大成功 🔵​🔵​🔵​

エウロペ・マリウス
行動 WIZ

【空中浮遊】と【空中戦】で攻撃に備える
お互いに攻撃は届く範囲に身を置くにしても、敵の地面からの攻撃が届くまでの距離があった方が回避や防御の対応はしやすいはずだよ
【オーラ防御】の上に、【結界術】を重ねて防御も強化
自身は、氷の【属性魔法】を【誘導弾】で攻撃
まずは当てることを重視
そして、その後は詠唱

「廻る骸。潰滅へ向かう刻の輪唱。杜絶せし氷の抱擁。刻み、停滞する生を嘲笑え。骸は刻の中で嘲笑う(スケレトゥス・テンプス)」

その後は、半径87m内に身を置きながら、【誘導弾】にて紋章を攻撃

キミの本当の願いは、人々の幸せだったはず
だから、大丈夫
その願いは、きっとボク達が引き継ぐから
どうか安らかに



「ちっ……。」
 片手で頭を抑え、男が頭を振って自身の中で荒れる闇を抑えつけると……門から刺すような冷気が吹き付けてきた。
「残念だけど……キミは、倒させてもらうよ。」
 静かにかけられた声に目線を上に向ければ、宙に浮く真っ白な少女の姿。
 憐みの混ざるエウロペ・マリウス(揺り籠の氷姫・f11096)の瞳へと返されたのは、戦いに飢えた獣の視線。
「へっ、そうはいかねぇよ!」
「……だろうね。」
 男が槍を振り上げるのを視界に納めながら、エウロペは氷の術式を組み上げていた。

 周囲の冷気がさらに増すのを感じつつ、地面に突き立てられる男の槍。
 途端に黒い刃が地面から伸びあがり、宙に浮くエウロペへと襲い掛かってきた。
「大丈夫……距離があれば、対処はできる。」
 しかし、エウロペの周囲に張られた冷気の結界に阻まれ、刃は宙を斬っていく。
 削り取られた氷の結界が煌めきと共に飛び、男の腹に突き刺さった。
「ちっ、何だ?」
「……廻る骸。潰滅へ向かう刻の輪唱。杜絶せし氷の抱擁。」
 チックタック……急に響き渡る、懐中時計の音。
 その音に男が腹へと視線を向ければ、エウロペの詠唱に合わせて響く、奇妙な懐中時計を口にくわえた頭蓋骨。
「ぐっ……うぉ!」
 音に合わせ、腹から徐々に氷に蝕まれていく。
「……刻み、停滞する生を嘲笑え。骸は刻の中で嘲笑う(スケレトゥス・テンプス)。」
「ちっ、貴様……!」
 すっかり男は霜に覆われ、首から下を動かせずにいた。
 その正面に降り立ち、エウロペは静かに語り掛ける。
「キミの本当の願いは、人々の幸せだったはず。」
「……。」
 真っ直ぐな青い視線から、男は目を逸らす。
「だから、大丈夫……その願いは、きっとボク達が引き継ぐから。」
「くっ……ぐああああ!」
 左手首の紋章へと突き刺さる、氷の矢。
 霜の浮いた表皮を砕き、節の一つが潰された。
「どうか、安らかに。」
 苦しむ男からエウロペが離れた時、湧き上がる闇に霜は溶かされていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナギ・ヌドゥー(サポート)
普段はなるべく穏やかで優し気な感じで話してます。
……そう意識しておかないと自分を抑えきれなくなりそうなので。
それでも戦闘が激しくなると凶悪な自分が出てしまいますね。
オブリビオン相手なら最初から素で対峙し、手段を選ばず殺しにいきますよ。

探索行動の時は第六感などの知覚に頼る事が多いです。

日常的な行動は、寛ぐ事に慣れてないから浮いた存在になるかもしれません……

武器は遠距離ではサイコパーム、近距離では歪な怨刃、
痛みや恐怖を与える時はソウルトーチャーを使います。

己は所詮、血に飢えた殺人鬼……
それでも最後の理性を保つ為に良き猟兵を演じなければ、とも思っています。
どうぞ自由に使ってください。



「くっそ……!」
 男が湧き出る闇に痛む頭を振るった時、突如襲い来る殺気に槍を薙ぎ払っていた。
 ガギン! と歪な大鉈で受け止め、ナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)はニヤリと笑い、
「へぇ……アンタ、やるな。」
「新手、か!」
「そうだ、忌まわしい吸血鬼の番犬め。」
「ちっ!」
 ナギが踏み込み、鋸のような刃の鉈が宙を薙いだ時、男の姿は上空へ。
 雷を帯びた槍を構えて迫る男を見上げたナギは、手にした注射器を躊躇なく自身の首筋に突き刺した。
「くらえ!」
「はっ! そう簡単に」
 薬液のせいか、歪んだ笑みを浮かべて呟くナギの顔へと、男は槍を付き立てた……と思えば、手ごたえは固い地面のもの。
「……オレが捉えられるかよ!」
 呟きの続きは、男の背後から殺気と共に聞こえてきた。
 とっさに身を捩って躱そうとするが、薬液によって加速されたナギの目にはとても遅く見え、
「ぐああああ!」
 左手首に巻き付く百足の紋章、その節の一つを易々と挽き潰していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

天星・暁音
…闇に抗うのは簡単なことではないよね
人の身でそれをなしうる事は酷く難しいことだから…
今の君もまた、抗う事などできないのだろうね
それならせめて眠らせてあげる…それが誰かを護ろうとした
君への手向けだ
共苦が伝える君の痛みも悲しみも受け止めて忘れないよ
だからもう…休んでいいよ
おやすみなさい…


結界を展開して飛び乗り飛び上がり上空から戦場を支配するように全ての結界を駆使して攻撃を防ぎながら包囲して飛び回る結界の斬撃で弱点を開けさせてそこへ突撃して手の先で高速回転させた結界を叩きつけるようにして切り裂きます

共苦はアイテムです

スキルUCアイテムご自由に
共闘アドリブ歓迎



「ぐ……あ……!」
 男は左腕の紋章を抑え、噴き出そうとする闇を押しとどめている。
 そんな彼の前に軽い足音が響き、かけられたのは幼い子供の声。
「……闇に抗うのは、簡単なことではないよね。人の身でそれをなしうる事は、酷く難しいことだから……。」
「知った風な、口を……!」
 お前に何が解る、と言わんばかりの苛立ちと共に顔を上げれば、神妙な面持ちの天星・暁音(貫く想い・f02508)の姿。
 見つめ返す瞳に宿るのは、恐怖ではなく憐みで、
「今の君もまた、抗う事などできないのだろうね。それならせめて、眠らせてあげる。」
 紡ぐ言葉と共に、天星の周囲に広がるのは輝く結界。
 それは星を模り、数を増してさらに広がっていく。
「それが誰かを護ろうとした、君への手向けだ。」
「……させるか、よ!」
 男が手にした槍を地面に突き刺し、漆黒の槍の穂先が天星の立つ地面から突き出される。
 しかし、それは結界を貫くことは出来ず、天星の身体を宙へと浮かび上がらせた。
「なぜだ……何故届かない!」
「……もう、それも解らないんだね。」
 闇を自身の力とし、最後は闇に呑まれた男。
 今はさらに強い闇を保持しているが、それは吸血鬼に与えられた仮初のもの……闇を封じる紋章も傷つき、その力はだいぶ弱まっている。
 傷つく身体、力を出せぬ苛立ち、そして……自身の生涯への絶望を、
「共苦が伝える、君の痛みも悲しみも……受け止めて忘れないよ。」
「うおああああ!」
 すでに、男は意味のある言葉を発さず……ただ雄叫びをあげ、天星へと飛び掛かって来た。
 しかし、構えられた槍の穂先は回転する星の結界に弾かれ、
「だからもう……休んでいいよ。」
 天星の伸ばした手の先で高速回転する結界によって、男の左手が紋章と共に斬り飛ばされた。
 その瞬間、男の体内から闇が解き放たれ……後には、黒い塵だけが残っている。
「おやすみなさい……。」
 主のいなくなった門に、天星の祈りの言葉だけが残っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『繁栄を願う者ども』

POW   :    収穫せよ、生まれ出でよ、同胞よ
レベル×1体の、【頭部の農作物】に1と刻印された戦闘用【自分たちそっくりな異形の人型】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
SPD   :    耕せ、耕せ、畑を作れ
【農具】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を耕して畑に変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    繁栄せよ、増えよ、埋め尽くせ
自身の創造物に生命を与える。身長・繁殖力・硬度・寿命・筋力・知性のどれか一種を「人間以上」にできる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 門番は倒れたが、農作業を続ける人々の近くには異形の者どもがいる。
 人々と異形の者どもは黙々と耕し、作物の世話をしている。
 声が上がることもない……異形の者どもが、少しでも手を止める事を許さないからだ。
七那原・望
自分達も一緒になって畑仕事をしてるのは良い事ですけど、その人達を無理矢理働かせるの、虚しくないですか?
趣味にせよ、野菜への愛にせよ、繁殖にせよ、その人達と仲良くした方がより楽しめるのではないですか?

まぁ、人間に対するそっちの価値観ではまともな返答も帰ってきませんか。

【果実変性・ウィッシーズアリス】を発動し、ねこさん達の【多重詠唱】【全力魔法】【範囲攻撃】の幻覚で敵の同士討ちを狙いつつ畑の上から追い出しましょう。

【第六感】と【野生の勘】で敵の行動を【見切り】、回避しつつ農具はプレストやオラトリオの【武器受け】で掴んで奪い取ります。

残った敵はねこさん達との【多重詠唱】【全力魔法】で【蹂躙】します。


天星・暁音
作物を育てるのはいいことだけどね…それでも強制するようなものではないよ
色々な生き方があって、そしてその中から選んだのなら言う事はないけれど…
勝手に生き方を決めて強制するのは見過ごせないよ
だから悪いけど…ぶっ飛ばさせてもらうよ
シエルアークとのリンク開始、システム良好…敵性ロックオン、それじゃ、撃ち尽くすつもりでぶっ放すよ




防具の空中歩行で空からガトリングへと変形させた銃を用いて制圧射撃を仕掛けます
敵の攻撃は躱すあるいはオーラ防御等で弾きながら一般人を避けて敵を的確に打ち抜いていきます

スキルUCアイテムご自由に
共闘アドリブ歓迎


裏乃山・権兵衛
アドリブ、連携歓迎
「いくら敵が多くても分断してしまえば問題ない」とユーベルコード【権兵衛の迷路】を使い「狸の千畳敷」で迷路を作り敵を閉じ込めます。
自身は迷路の上に陣取り(迷路から離れられないので)迷路を自由自在に操り敵を孤立させて、仲間の猟兵を敵へと誘導して倒して貰います。



 畑には、異形の者たちと共に作業を続ける人々の姿があった。
「作物を育てるのはいいことだけどね……それでも、強制するようなものではないよ。」
「そうですね、一緒に畑作業をしているのは良い事ですけど。」
 天星と七那原の2人の言葉に、人々は視線を向けるが……近くにいる異形の者を気にして作業を止めることができない。
 それと対照的に、異形の者どもは2人へと顔を向けていた。
「その人達を無理矢理働かせるの、虚しくないですか?」
 七那原の問い掛けに、肩を怒らせ向かってくる異形の者ども。
 なぜ、農作業をしない?
 なぜ、ただ立って口を動かしている?
 そのような言葉が聞こえてきそうな様子に、七那原はため息一つついて、
「まぁ、人間に対するそっちの価値観では、まともな返答も帰ってきませんか。」
「うん、そんな気はしてた……だから悪いけど、ぶっ飛ばさせてもらうよ。」
「おう、坊ちゃんよく言った!」
 突如、天星の背後からどら声が響いたと思えば、まさに化け狸といった外見の裏乃山・権兵衛(化け狸のおやじ・f30916)が歩み出ていた。
「しかし人が居ちゃあ、やり辛かろうよ。」
 煙管から一吹かしし、その場にどかっと座ると……裏乃山の下からいくつもの壁がせり上がっていく。
 見る間にその壁の配置は変わり続け、2人の前には異形の者だけが立っている。
「いくら敵が多くても、分断してしまえば問題ない。」
「ええ、その通り。」
「うん、助かるよ。」
 壁の上から響くどら声に言葉を返し、2人はそれぞれ異形の者どもへと駆け出していった。
「ははっ、元気で何より! さーて……。」
 そのまま上から、裏乃山は自身の一部である壁を動かして、畑にいる人々を分けていく。

「わたしは望む……ウィッシーズアリス!」
 七那原の声に導かれ、異形の者どもの足元に現れたのは4匹の猫たち。
 異形の者どもは手にした農具で猫たちに殴り掛かろうとするが、
「振り下ろす先を、よく見るのです。」
 その言葉を気にせずに振り回せば、ぶん殴られたのは別の異形の者。
 猫たちの瞳から放たれる強力な幻覚に包まれ、別の異形の者が七那原や猫に見えている。
「……ここまで簡単に引っかかるとは思わなかったですが、問題ないです。」
 殴られ続ける者、そして殴りつける者の間を駆けまわり、七那原は彼らの農具を奪い取っていく。
 時に自身の影、周囲に浮く機械の腕も使い……取っ組み合いになる者たちを見下ろし、
「さぁ、終わりにするのです。」
「「「ニャーゴ。」」」
 配下の猫たちが一斉に鳴き声を上げると、異形の者どもの身を魔力の炎が包みこんでいく。
「趣味にせよ、野菜への愛にせよ、繁殖にせよ……他の人達と仲良くした方がより楽しめたのではないですか?」
 七那原の言葉に応えるものはなく……芋やトウモロコシの焼き上がる美味しそうな香りと共に、動かなくなっていった。

「おー、嬢ちゃんもやるな!」
 美味そうな匂いに包まれながら畑を見下ろす裏乃山。
 まぁ食べる気は起きんが……と別の側を見下ろせば、天星が異形の者たちを見下ろしていた。
「色々な生き方があって、そしてその中から選んだのなら言う事はないけれど……。」
 宙を浮きつつガトリングを構え、異形の頭へと照準を合わせれば、システム音声が短く響く。
 リンク開始、システム良好……敵性ロックオン。
「勝手に生き方を決めて強制するのは、見過ごせないよ!」
 降り注ぐ弾丸の雨。
 正確に、容赦なく異形の頭が吹き飛ばされ、異形の者たちはその動きを止めていく。
「それにしても……あの頭は野菜そのものなんだね。」
「そのようだな。」
 壁の上で天星の呟きを聞いた裏乃山は、新たに壁を生成して異形の頭の欠片を隔離していく。
「万一、毒があっては困る。分けて後で埋めてしまおう。」
「うん、その方がいいかもしれない。……まだいるよね?」
「ああ、だいぶ数も減ったがな。」
 天星の目の前で壁が割れたと思えば、ほかの異形の姿があった。
 銃口は正確にその頭を狙い、討ち放たれていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ナギ・ヌドゥー
強制労働などさせる意味あるのか?
農作物ならその頭から生えているではないか
【切り込み・先制攻撃】で異形達の頭部を【部位破壊】
しかもコイツ等のユーベルコードなら幾らでも農作物の頭部を増やせるだろう
異形共を家畜化して農作物を生ませ続ければ世界の食糧問題を全て解決できてしまうぞ

……む?
ソウルトーチャーが勝手に頭作物を喰らっている……
我が呪獣がこんな悦んでガッつくということは……
この農作物は人が食せるモノではない!
コイツ等は「禍ツ凶魂」で纏めて廃棄処分するしかないようだな
【殺気】の【呪詛】を飛ばし【恐怖を与える】事で追い込む
恐怖に屈した者から順番に【捕食】されるがいい



「……強制労働など、させる意味あるのか?」
 ゴト……。
 地面に異形の頭であるジャガイモが転がる音と共に、歪な鋸鉈を別の異形へと向けるナギの呟きが響く。
「農作物なら、その頭から生えているではないか。」
 事も無げに言い放つ様子に、異形たちは急いで地面を耕すと……土の下から作物の頭をした異形たちが這いあがってきた。
 農具を手にこちらを睨む様子に、ナギは呆れたように鉈を肩に当て、
「しかも、幾らでも増やせるか……この異形共を家畜化して農作物を生ませ続ければ、世界の食糧問題を全て解決できてしまうぞ。……む?」
 ガツガツ……と何かを齧る音に目を向ければ、ナギの足元で呪獣ソウルトーチャーがジャガイモを頬張っていた。
 咎人の肉と骨で錬成された獣が好むのは、咎人の血や肉……まともな食べ物には見向きもしない。
「この農作物は、人が食せるモノではない!」
 グシャリと鉈の刃を握り込み、滴る血をソウルトーチャーへと浴びさせる。
 呪獣も、最も好む血に頭をあげ、
「ソウルトーチャーよ、今日はたらふく食わせてやる。」
 異形の頭たちへと殺気を向けるナギ。
 あまりの強さに呪詛と化した殺気に、身動きの取れない異形の頭たち。
「恐怖に屈した者から順番に、捕食されるがいい。」
 涎の滴る口で一声吼えると、呪獣は飛び掛かり……その満たされることの無い腹で、いつまでも貪り喰っていた。
 いつまでもいつまでも……異形の頭がなくなるまで。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『花を咲かせよう』

POW   :    土を耕したり掘り返したり、重い物を運んだりの力仕事をする。

SPD   :    種や苗を植えやすいように整えたり、植える場所の飾りを用意したりする。

WIZ   :    土地にあった花を考えたり、花を植える場所を考えたりする。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 異形の者たちがいなくなり、この場にいるのは農作業に従事していた人々だけ。
 しかし、彼らはその手を止めていない……鍬を振るうのは、それしか知らないから。
天星・暁音
…当たり前だけど自分の手で頑張って育てたものの方が余程価値があるのだけど…
でも言葉で説明しても伝わらない事は如何してもあるから… お花がどんなものか一度見せてあげようか…
それとこの辺りの土地を浄化して、そして活力を与えて…あと壊れてる建物を直して…
負担は大きいけど頑張ろう

お花ってこういうものだよ
今度は君たちが自分の手で咲かせてあげて…


持ってきた色々な花の種を周囲に植えて、自分の周囲の植物だけを成長させて小さい花畑を作りながら土地全体を修復させます
かなりの消耗に倒れそうになりつつも堪えて出来た花畑に笑顔て住人たちに見せてあげます
残った種は住人にあげます

スキルUCアイテムご自由に
アドリブ共闘歓迎


七那原・望
まずは【シンフォニック・キュア】を【歌って】注目を集めつつ、疲弊したみんなを回復させましょう。

もうここの支配者はいません。だからそんなに必死に鍬を振らなくていいのです。
疲れてるでしょう?取り敢えず休憩しませんか?

休憩中は住民達と花や地上に関する色々なお話をしながら交流し、地上への関心を持ってもらいましょう。

わたしの頭に咲いてるこれ。これが花なのです。作物に咲いてるの見たことないですか?

この花、アネモネは食べられません。けれどそれでも見て楽しむ目的で育ててる人達が地上にはいるのです。
たくさんの花が咲き誇る光景は本当にすごいのですよ。

色々な花の種を持ってきたので、空いてる場所に植えてみませんか?



「えっと……。」
 彼らを支配していた者たちが消えても鍬を振るう手を止めない人々に、天星は困惑の目を向けていた。
 七那原と共に近くにいた男を見上げつつ、
「もう、休んでもいいんだよ?」
「もうここの支配者はいません。だからそんなに、必死に鍬を振らなくていいのです。」
「……。」
 しかし、ちらりと2人を見たと思えば、その手をまた動かしている。
 考える事なく、ひたすらに……。
「ええっと?」
「……思ったよりも深刻なのです。」
 他者に興味を示すこともできないほど、身も心も疲れきっている……そう判断した七那原の歌声が響く。
 それは働く人の気分を高め、そのための気力を生みだす歌。
「がむしゃらに働く、というのも必要なときもありますが、」
 働くのは何のため?
 適度に休み、働き……時には人生に潤いを。
 そう明るく歌い上げる歌声に、人々の手が少しずつ止まっていった。
 働く者たちの視線が少しずつ集まるのを感じ、七那原は歌を止め、
「疲れてるでしょう? 取り敢えず休憩しませんか?」
「……あ、あぁ……。」
 優しく語り掛ける言葉に彼らは素直に頷き、ようやくその手を止めていた。

「まず、休める所をちゃんと作らないと。」
 天原が見つけたのは、いつもは食事をとる時にしか使われない簡易で壊れかけた休憩所。
 手にした星杖へと祈りを捧げると、土壁の空から輝く金色の雨が降り始めた。
「この土地は植物は良く育つし、食べ物を作るには悪くないけど……少し、負の力が強いな。」
 ぽつぽつと落ちた雨粒が畑に広がり、少しずつ黒い瘴気が抜けていく。
 さらに休憩所の屋根へと金色の雨が染み渡り、元々の屋根の形へと直っていった。
「……もしかして、ここの人たちを操るため?」
 天原の疑問に答える者はいないが、雨を避けるように休憩所へと人々が集まってきた。

「……という感じなのです、地上は。」
「おお、そうなのか。食べるための植物以外にもあるんだな……。」
「そうだよ。綺麗なお花も、君たちなら育てられるんだ。」
 休憩所に集まった人々は、七那原や天星の話を興味深げに聞いている。
「わたしの頭に咲いてるこれ。これが花なのです。作物に咲いてるの見たことないですか?」
「あぁ、それも……。そうだな、そこまで綺麗ではないが見たことはあるな。」
 七那原の頭に咲くアネモネの花に目を輝かせている。
「この花、アネモネは食べられません。けれどそれでも、見て楽しむ目的で育ててる人達が地上にはいるのです。」
「こういう感じに、ね。」
 手にした種を畑の少し開いた場所に撒き、天星が星杖に力を込めると……すぐに持ち上がる、小さな緑。
 さらに金色のオーラを注げば、ぐんぐんと伸びあがり、ポンと咲いていく様々な花々。
「ふぅ……ね、綺麗でしょ?」
「おお!」
「これはすげえ……っておい、大丈夫かい!?」
 笑顔で振り返った天星だが、その身体がふらりとよろめいていた。
 心配気な人々にも、何とか踏ん張って気丈に笑みを向けている様に、
「無理しすぎなのです。」
「あはは……うん、少しやりすぎたかも。」
「まったく……でも、この人たちには伝わってるからいいのですが。」
 少し呆れた顔をした七那原だが、それは天原の人々への気持ちからの行動。
 七那原が人々の側へと向いた時には、いい笑顔に変わっていた。
「今はこれだけですけど、たくさんの花が咲き誇る光景は本当にすごいのですよ。」
 小さな袋を懐から取り出して人々に渡し、
「色々な花の種を持ってきたので、空いてる場所に植えてみませんか?」
「ああ、やってみよう。」
 その言葉に、人々は力強く頷いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​


 猟兵たちの持ち込んだ花の種を、人々は畑の縁や道端などに蒔いていく。
 時が経てば、緑一色だった畑にも色とりどりの花が咲く事だろう。
 その時を楽しみに、猟兵たちはグリモアベースへと帰っていった。

最終結果:成功

完成日:2020年12月14日


挿絵イラスト