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モーレツ!ちびっこランドVSアダルト大帝国!

#クロムキャバリア #コメディ #トンチキシナリオ

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●ちょっとなに言ってるかわかりません
「同志諸君、もうクロムキャバリアには行ってみたかい? まだならちょうどいい話があるよ、実はあるプラントの襲撃が予知されてね……まあその防衛目標がまた“変わってる”んだけれども!」
 オーレン・ルベライト(銀河系美少年・f15476)はキザっぽく前髪をいじり、言葉を選びつつ話を進める。
「その国は《大人が存在しない国》なんだ、国民は人工授精したあとに『12歳前後で成長が止まるようゲノム編集される』からね。声変わりもしないし、知識はついても精神年齢は見た目通りって人も珍しくないみたい」
 例外として、生まれつき子どもに見える種族や、無機物生命体は定住が認められている。
 ただひとつ“大人”だけが撤廃された国。

「故に、この小国家はこう名乗っているのさ――《ネヴァーランド》とね!」

 そして、この国の社会制度を知ったことで攻め入ろうという者達だが……。
「『子どもだけの国なんて危険すぎる!』という大義名分を掲げるのが、《アダルト・エンパイア》の軍閥に入りこんだオブリビオンマシンさ! この国は『子どもは未熟で弱く、保護されるべき存在』……つまり『大人が子どもを管理しよう』って考えだね!」
 まさに(見た目は)『大人になりたくない子ども達VS過干渉すぎる大人達』の構図。
 7日間は戦争しそうな気配があるぞーぅ?
「自分の考えを押しつける姿勢はよくないよね、しかもそれを戦争に持ち込む理由にしたらもっとアウトさ! 受け容れがたいからって否定するスタンスは美しくない、美少年的にもそうさ」
 美少年的かはさておき、話題は現在の状況に移る。
「アダルト・エンパイアはすでに第一陣を差し向けているよ! でもオブリビオンマシンの影響を機体が受けているだけだから『マシンだけ破壊できれば操縦するパイロットは救出できる』よ、うまく救出できるよう作戦を立ててみてね?」

 トンチキすぎる動機のトンチキすぎる衝突……これ完全に巻き込まれただけだよね?


木乃
 木乃です! 寵愛昂じて尼に成す。過ぎたるは猶及ばざるが如し。
 今回もクロムキャバリアからお送りいたします。

 舞台設定はマジメですがオーレン担当のネタシナリオです!
 劇場版・某春日部市の幼稚園児なノリでお越しください!!

『第一章:集団戦』
 オブリビオンマシンの影響を受けた第一波との戦闘です。
 新兵中心の部隊のようです。

『第二章:集団戦』
 一章同様、オブリビオンマシンの影響を受けた第二波との戦闘です。
 新兵の親や兄弟で構成された部隊のようです。

『第三章:ボス戦』
 首謀者のオブリビオンマシンとの戦闘です。
「子どもだけの国なんて危険だ!」とか「不健全すぎる!!」という理由で攻め込もうとしています。

 プレイング提出は『10月11日(日) 朝8:30~』でお願いいたします。
 うっかりフライングしてしまった方は一旦お戻しさせて頂くので、再提出をご検討頂ければ。
 以上です、それでは皆様のご参加をお待ちしております!
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第1章 集団戦 『オブシディアンMk4』

POW   :    ホークナパーム
【油脂焼夷弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【高温の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ピアシングショット
【スコープ照準】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【RSキャバリアライフル】で攻撃する。
WIZ   :    マイクロミサイルポッド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【誘導ミサイル】で包囲攻撃する。

イラスト:逢須 かた丸

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●新兵、いっきまーす!
 ぺんぺん草も生えない赤土の大地。
 ところどころに隆起した地形が目立つ荒野にて、両軍は衝突していた。
 アダルト・エンパイアが第一波に放ったのは新人兵士。
 成人したばかりの若年兵達だが、その思考は社会環境の影響を多大に受けている――!
「『子ども』だけの国なんて不法地帯と変わりない、野菜だって好き嫌いしてるに決まってる!」
「エンパイアの監視下に置かなければなにをしでかすか……ゲームの借りパクだって起きてるかもしれないわ!」
 それキミ達に心当たりがあるだけでは?

 オブリビオンマシンの影響を受けた敵キャバリアに、ネヴァーランドの防衛部隊は少しずつ押され始める。
 劣勢状態に陥りかけたとき、第三勢力が現れた。
 第三勢力――猟兵達はネヴァーランドの防衛線を支援すべく、戦闘区域に飛びこんでいく。

 ===
 プレイング提出は『10/11(日) 朝8:30~』お願いします。
 ご参加お待ちしております!
 ===
ティファーナ・テイル
SPDで判定を
*アドリブ歓迎

「大人になんて敗けないぞ!」と拳を握る!
『スカイステッパー』で縦横無尽にジグザグと動きながら敵マシンの機会を見ながら『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃を仕掛けて、避け切れ無い敵の攻撃は『神代世界の天空神』で空間飛翔して敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化を計ります!
敵や敵マシンに『ジェットストリーム・ラヴハート』でSPDを強化して『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して牽制&攻撃を仕掛けて貰います!
更に『ヴァイストン・ヴァビロン』で豪華絢爛な苛烈で猛攻を仕掛けます!
『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』で攻撃をします


電話・ボックス
ーネヴァーランド軍部御中ー
戦地においても通信インフラというものは重要だ。
兵站の消費状況、前線の損害率等を速やかに把握することは、戦局の迅速な判断に一役買うことだろう。
この世界でも我がグリモア・テレコムセンターのソリューションを提供出来る余地は十二分にあると見た。
お役立て頂きたい
ーグリモア・テレコムセンターCEOー
↑(と、書かれた紙が貼られた電話ボックスがキャバリアに混じって突撃している。それも沢山……)

そう、燃やされるなら数で攻める!
これこそ量産型の強み!

鎧装パーツの、転送を、完了しました。合体シークエンスに、移行します。

十分に距離を詰めたら合体して巨大ロボに変身。
質量差で叩き潰す



 “第三勢力”の出現に、戦場内の緊張は一気に高まった。
「もうっ! エンパイアの奴らをどうしなきゃってときに――」
 防衛隊の少女(28歳・独身)は、第三勢力の戦力を確かめようと機体のスコープカメラを拡大表示し……キャバリアに紛れる“それ”に気付く。

《――ネヴァーランド軍部 御中――

 戦地においても通信インフラというものは重要だ。
 兵站の消費状況、前線の損害率等を速やかに把握することは、戦局の迅速な判断に一役買うことだろう。

 この世界でも我がグリモア・テレコムセンターのソリューションを提供出来る余地は十二分にあると見た。
 お役立て頂きたい。
 
 ――グリモア・テレコムセンターCEO――》

 ……という内容の紙を貼り付けた、旧型モデルの電話ボックス。
 否、それはただの電話ボックスではない――電話・ボックス(旧式・f17084)だ!!
 少女の目には――広告と思わしき紙面を貼り付けた、旧式電話ボックスが脚を生やして駆けているという状態。
「えぇ…………なにアレ……?」
 意味不明な光景に困惑する少女兵が、状況報告を催促されていたことに気付くまでおよそ3秒。
「行くよ! 大人になんて敗けないぞ!」
《スカイステッパー》で宙を蹴り、蛇行するように進軍するティファーナ・テイル(ケトゥアルコワトゥル神のスカイダンサー・f24123)は拳を掲げて宣言する。

 入場パフォーマンスさながらの《宣戦布告》に、エンパイアの騎兵はすぐさま敵対者と判断。
『第三勢力はネヴァーランドを支援する模様、よって《敵勢力》と断定! ネヴァーランドの“未熟者”ともども撃滅せよ!! 繰り返す――』
 オープン回線で指示する小隊長の言葉を受け、オブシディアンMk4を駆る帝国兵は猟兵達にも銃口を向ける。
 生身のティファーナも捕捉しているだろうが、お構いなしにナパーム弾を放出!
 爆炎を半固体燃料で燃え広がらせる焼夷弾の使用は想定済。
 電話は考えた――そう、燃やされるなら、燃やしきれないほどの数で攻めればいいのだと!
 それこそが生産コストを抑え、物量を増やすことを主目的にした《量産型》の強み。

 ――鎧装パーツの、転送を、完了しました。
 ――合体シークエンスに、移行します」

 自らのカラダに量産型キャバリアを引きつけ、ユーベルコードで《あるはずのない変形機構》に接続。
 《スーパー・ウルトラ・ダイナミック・ハイパー・デラックステレコムロボ》大地に立つ!
 スーパーロボットと化した電話・ボックスの圧倒的質量による殴打に、相手キャバリアは軽々と薙ぎ払われる。
「なんだあのスーパーロボット!? 急に現れたぞ!!」
「キミ、驚いてる場合じゃないんじゃない?」
 ドリフトするキャバリアに、ティファーナは両手でハートを作るとプリンセスガディスハートを照射!
 キュートな女神のドキドキ❤ウェーブを浴びせ、金銀財宝を振りまきながら、蛇尾を胴部に巻き付けていく。
「闘いこそ豪華絢爛に、フィニッシュは派手にいくよ!」
 上体部分に絡みついて、振り子のように勢いを付けたカラダを機体に組みつく。
 予測不能の動きにパイロットは動揺し、その間にティファーナの蛇尾は敵機頭部を捕らえる――。
「これぞルチャリブレの妙技、ボクの“超神武闘必殺技”――そぉれ!」
 ティファーナは全体重と回転の勢いを利用し、絡めた両脚で相手を頭部ごと投げ飛ばす秘技《コルバタ》で、敵キャバリアを焼け野原へ豪快に放りこむ!
 三桁はある体格差をモノともせず、文字通りの神業で投げられた機体は地べたに叩きつけられ、炎の中で動きを止めた。

 怒濤の勢いで攻めこむ猟兵にエンパイアの兵は気圧され、ネヴァーランドの兵は思わぬ救援に勇気づけられていく。
「……か、各機、第三勢力を《友軍》とみなす。動ける機体は援護に回れ、戦況を押し返そう!」
 年端もいかない少年隊長(48歳/バツイチ)が好機とみて、次なる指示を飛ばす。
 仲間達もそれを受けアシストへ移行し、戦線は苛烈さを増していく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ライアン・フルスタンド
不採用含め全て歓迎だ。
子供は嫌いだよ。けど、大人はもっと嫌いだ。

新兵卒って話だけど、見た目は随分な代物だぞ…マルスに乗って対抗、ガルトゥーウの牙を装備して接近戦だ。
刀身を盾にしつつ敵を切り裂く。手足なら中身は大丈夫、かな?
敵が軽くなったら盾にしてパイロットの恐怖心を煽る為に歩きながら近付いてどんどん解体。焦って攻撃するようなら盾は即座に捨てて人名保護優先しよう。
…悲鳴は聞こえなかった事にする。

や、野菜の好き嫌いして何が悪いんだよ…!
アンタたちだって煙草吸ったりムセたりしてるんだろ、そういうのダサいぜ!?(よく分からない反論)
味方の子供たちを全力で援護するぞ!


シスカ・リフテット
人が真面目に仕事してる時って後ろから飛びかかりたくなるよなぁ?ってなわけで背後からお邪魔するぜ!
OKブラザー(※キャバリア)、そのまま【踏みつけ】て動けなくしたら、ちょいと装備を“お借り”して……
待て待て待てブラザー何食ってんだ。ペッしなさい、ペッッッ!
よーしよしいい子だブラザー、ちゃんと吐いたな?んじゃ貰えるモン貰ったら火は消しとこうな。火の始末はちゃんとしろって爺が言ってたろ?
……っと(咳払い)、助太刀に来たぜ坊主!
大丈夫だ、武器なら今拾った!

は?装備?
借りパクじゃねぇし!後でちゃんと返すし!覚えてたらだけどな!



 愛機の姉妹機マルスを駆る、ライアン・フルスタンド(ヒューグリーム決戦の悪魔・f30184)は操縦席で苛立っていた。
(「子供は嫌いだよ。感情のままに動いて、危機意識も薄くて、言うこと聞かなくて……けど」)
「大人はもっと嫌いだ。――特に、相手を思い通りにしたがる奴は特になぁ!」
 マルス専用機械鋸《ガルトゥーウの牙》が甲高い咆吼をあげ、敵機の片腕に食らいつく。
 ライフルごと腕部を落とされても挙動を止めず、敵キャバリアはミサイルポッドを開放。
 勢いよく飛び出した飛翔体は、白煙の尾で幾何学模様を描きながら拡散していく。
『忠告や親の思いやりを無視して痛い目に遭うのが子供よ、野菜だって好き嫌いしなければ身体は丈夫になるのに!』
「や、野菜の好き嫌いして何が悪いんだよ……!! あんた達だって煙草吸ってムセたりしてるんだろ、そういうのダサいぜ!?」
『あんな不健康な嗜好品、吸うわけないでしょ!』
 飛来するミサイルに対し、刀身を盾代わりにしつつライアンは一時的に間合いをとる。
 射程外に離れたとみるや、敵パイロットは落としたキャバリアライフルを拾いに加速器を吹かす。

 ライアンの周囲を疾走していた防衛隊にもミサイルは襲いかかり、片腕を失った帝国キャバリアはそのまま取り返すかに思われた。
「そう来ると思ったぜ!」
 その瞬間を狙い定めていたかのように、隆起する赤土からジャイアントキャバリアが飛び降り、頭上から踏みつける。
 ジャイアントキャバリア――《ブラザー》に搭乗するシスカ・リフテット(レプリカントとジャイアントキャバリア・f30308)は得意げに笑った。
「落としたら拾わないと、って思うよな……って。待て待て待てブラザー何食ってんだ。ペッしなさい、ペッッッ!」
 斬り落とされた腕部を咥える“兄弟”をたしなめ、シスカは落ちていたキャバリアライフルを拾わせる。
「っと、ンンッ! 助太刀に来たぜ坊主!」
「助かる……ってあんた、武器は?」
「大丈夫だ、武器なら今拾った!」
 少年兵の問いかけに、シスカは敵のライフルを掲げて最前線へ飛びこむ。
「火は消しとこうな。『火の始末はちゃんとしろ』って爺が言ってたろ?」
 陽炎の向こうで抗戦する敵機に向け、照準を合わせたブラザーはクイックターンのタイミングに合わせ、敵機の四肢を撃ち抜く。
 
 遠距離射撃によって体勢を崩すキャバリアに、ミサイル群から逃れたライアンはチェーンソーじみた斬艦刀を振り下ろし、四肢を斬って無力化させる。
『く、来るなァ! お、お、大人は、子供になんか、屈しないんだぞォ!?』
 虚勢だとわかるほど怯えた叫びを聞き流し、ライアンは機体ごとにじり寄り――回転刃を振り上げた。
『ヒ、ヒエェェェェ……』
 ……ガシャンッ!!
「ったく。新兵卒にこんな代物が扱いきれる訳ないのに」
 どう考えても采配ミスだと、ライアンは溜め息をこぼした。
 アンテナごと頭部を潰して通信遮断し、気絶した操縦者を胴部ごと回収する。
「兵装を強奪するだけに飽き足らず、同胞まで奪って……借りパクは重罪だぞ!恥を知れ!!」
「借りパクじゃねぇし!後でちゃんと返すし! ……覚えてたらだけどな!」
 後退するライアンに追撃しようとライフル弾が放たれる。
 その射線にシスカが割り込み、さらに防衛隊が接近を防ごうと躍り出た。

 ――戦場はネヴァーランドの劣勢から、拮抗状態まで持ち直しつつある。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

ロリショタは世界の宝、護るわよ☆と情熱の炎が燃え上がっているわ。
魔術的パラダイムシフト(瞬間思考力/結界術)で自分に都合のいい世界観を構築し、混沌魔術の暴力で蹂躙してエンパイアの部隊を鎮圧しましょうか。
高温の炎は私にとってはおいしいエナジーに過ぎない、捕食してエネルギー充填し継戦能力を維持するわ。
直撃しそうな油脂焼夷弾は化術で性質を変化させたり、念動力での天候操作でミキサーにかけて細かくすることで無力化しましょうか。
ま、所詮は新兵よね、私の無敵の混沌魔術にかかればたとえ囲まれてもマシンだけ破壊するなんて造作もないわ♪



 子供を支配する? とんでもない!
 無邪気だから輝き、幼いから可愛らしく、未熟だからこそ魅力的な存在なのだから。
「ロリショタは世界の宝、護るわよ☆」
 情熱を燃え上がらせたアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)は蠱惑的に微笑む。
 虚空に指先を滑らせ“魔術的パラダイムシフト”を引き起こすと、常識をねじ曲げ、自身の周囲に都合のいい世界観を構築していく。
『反抗するなら“しつけ”るのみ、いざ教育的指導!!』
 オブリビオンマシンによって過激な思想に上書きされた操縦者らは、アリスめがけて一斉に焼夷弾をぶちまける。
 誰が見てもオーバーキルと言えた猛攻だが、そんな“常識”で彼女の《混沌魔術》は打ち破れない。
「――フフ、ごちそうさま」

 周囲に巻き上がったハズの炎熱は少女のナカへ。
 膨れ上がった爆風は遥か上空へとかき消されて。
 残骸は元からそうだったように地べたに転がる。
 
 文字通り、骨も残さぬつもりで放った攻撃の跡には、無傷のアリスの姿。
『な、な、な……!?』
 理解不能な状況に思考停止したエンパイア兵達へ、アリスは一言。
「ま、所詮は新兵よね?」
 そう言って、吸引したエナジーを彼らに撃ち返す。
 エナジーは竜巻に姿を変え、キャバリアごと上空へと巻き上げる。
 その風圧で動力サーキットを損傷させて“実戦的な指導”を施す。
「私の混沌魔術にかかれば、マシンだけ破壊するなんて造作もないわ♪ あ、コックピットだけは拾ってあげるから安心してね☆」
 彼らは露ほども思わなかっただろう――これでも“手加減されていた”と。 

大成功 🔵​🔵​🔵​

アンノット・リアルハート
凄い、どっちの味方にもつきたくない……いやまあでも、何故子供の姿に拘るかはちょっと気になるわね
少し話を聞けないかしら

その前に新兵を対処
言っていることを聞く限り一応は義心で行動をしているみたいね
それなら選択UCを【範囲攻撃】で目に見える敵全員に対して使用
何故戦いを始めたのか、何故子供を守ろうとするのか、その初心を思い出してもらうことでUCを封印すると同時に戦意を削ぎ落としてしまいましょう

相手を無力化したら『優しさ』と『コミュ力』でパイロットに機体から降りて抵抗するように呼び掛ける
ユーベルコードの力ならオブリビオンマシンの精神汚染にも対抗できるはず、パイロットが居なければ機体も動かないでしょう


シャルロッテ・ヴェイロン
まぁね、敵も味方もどうかしちゃってますよ(まぁ、敵の方はオブリビオンの影響ってことらしいですが)。

とりあえずキャバリア(マシンガン+チェーンソー装備)をレンタルして【操縦】してみましょう(【世界知識・戦闘知識】も加味)。
で、【指定UC】で召喚した「ロボットアクションもののキャラ」をけしかけて、敵陣を攪乱させましょう(【援護射撃・一斉発射・制圧射撃】)。
そして私自身はこの隙に敵陣に突入して、敵機の【部位破壊】とかやってみましょうか――あぁもちろん、パイロットの安全は確保しますよ?

※アドリブ・連携歓迎



「凄い、どっちの味方にもつきたくない……」
「敵も味方もどうかしちゃってますよねー」
 いい年した大人と身体は子供・頭脳は大人の大乱闘――言語化するとなかなかに訳の解らない状況。
 アンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)とシャルロッテ・ヴェイロン(お嬢様ゲーマーAliceCV・f22917)が理解に苦しむのも無理はない。
(「いやまあでも、何故子供の姿に拘るかはちょっと気になるわね……少し話を聞けないかしら」)
 ネヴァーランドの『大人を徹底的に排除する方針』がアンノットには気になった。
 大変申し訳ないことに《筆者の思いつきでしかない》ので、聞かれてもめちゃくちゃ困る。
 真面目に考えれば原稿用紙5枚分くらいの設定は浮かぶかもしれないが、そこまで気になる人は居ないと思ったので、わりと本気で困っている。
 コメディ系シナリオなので気軽に攻略していこう!

「まあ、操縦者はオブリビオンマシンの影響を受けてるらしいですし。バッサリやりましょうか」
 シャルロッテは操作パネルの配置を確認し、操縦棍を傾けて前進。
 さらに《バトルキャラクターズ》で召喚した、ロボットアクション系のキャラクターを複数の横隊に編成。
「それじゃあ、敵陣をかく乱させてください」
 シャルロッテの壁となりながら、指示されたキャラクター達は機関砲やマシンガンで牽制射撃を仕掛けつつ、照準内を素早く動き回る。
『だったらこれで!』
「焼夷弾なんてばらまいても誰も喜ばないわよ」
 爆撃を仕掛けようというタイミングでアンノットもユーベルコードを展開。
 一応は義心で動いている……そう感じた彼女は、パイロットへの干渉を試みる
《デイドリーム・リメンバー》
(「何故闘いを始めたのか、何故子供を守ろうとするのか、その初心を思い出して」)
 だが、彼らの主義主張について、グリモア猟兵は出立前に口にしている。
 アダルト・エンパイアにおいて《子供は未熟で弱く、保護されるべき存在》
 つまり《大人が子供を管理しよう》という、大人の都合だけを考えた利己主義だ。
 それをオブリビオンマシンは肥大化させ、第一波の部隊もその影響を受けていた。

『子供が、大人の邪魔をするなんて……聞き分けのない悪い子供には、お仕置きだ!』
 敵機は逆上したように、アンノットめがけてミサイルを射出する。
 ――アダルト・エンパイアでは、当たり前のことだった。
 子供は大人の言うことだけを聞いていればいい。
 従順に。思考することなく。大人の都合に合わせればよい。
 アダルト・エンパイアはそういう社会環境で、そういう思想をもつ、そういう者達の国なのだ。

 彼らはなにも忘れていない。彼らはなにも捨てていない。
 ゆえに、信じ続けるモノが膨れ上がった。

 誘導ミサイルはアンノットの周囲に落ち、盛り上がった赤土ごと発破をかける。
「――オーバーキルとは大人げない。暴力行為はやめましょうね」
 感情のまま動いて、注意力が散漫になった操縦者の隙をついてシャルロッテが機体の脚部を撃ち、ライフルを持つ腕部をまるごと斬り落とす。
 落としたキャバリアライフルは、すかさずバトルキャラ達が没収。
「命はとりませんのでご安心ください、身柄は預かりますが拷問とか酷いこともしません」
 ただし抵抗は認めない――そう暗に示すように、シャルロッテはマシンガンの銃口を突きつけた。
「アンノットさん、無事ですか?」
「……だ、大丈夫、壁になった土を少し被ったくらいよ」

 環境によって育まれた思想をオブリビオンマシンは極端な方向にねじ曲げる。
 ……その先にあるのは、歪められたエゴイズムのみ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

榊・ポポ
泥沼の予感!ポポちゃんも混ぜろ!
デキるロボ子、出動!
※頭で動かすぞう君の脳波コントロールなので座っているだけで動くが、
レバーをガチャガチャさせ、ダバダバ走りで戦地へ向かう

はい!ポポちゃんです!
目からビームやロボ子パンチで関節やカメラアイ狙う!
(レーザー射撃・蹂躙)
攻撃は野生の勘でガチ回避!

敵は操られているだけなのかー?
やる気無くせば倒したも同然じゃない?
ポポちゃん、射出!!(脱出ボタンを押す)
キリモミ状態で敵の集団に飛び込んで
ひっさつ【ポポちゃんボンバー】炸裂!
1
2
3
ダーッ!!

あ、これ見た目凄いけどノーダメージだから!
でもやる気はごっそり奪われるからね!
アフロヘアと煤だらけなのはオマケ!


エドゥアルト・ルーデル
つまり合法ロリの沢山いる国…という訳でござるね?

新兵って事はまだ実戦を知らないんでござるね❤可愛いね❤
ふらりと戦場に進出し庇うように【ミサイル】をライフで受ける!雑に死ぬ拙者
拙者が死んだ!この人でなし!

そして唐突にリスポーンする拙者が新兵に聞こえるように呟くんだ
そうだ新兵。お前が、殺した。
ヴァカめ動揺している場合か!今からここは【ギャグ空間】だ!
動かない敵に何処からか取り出した爆発物を投げつけて爆破!
安心しろ爆発オチだ!アフロで済む!黒焦げかもしれんが

敵味方に真の大人の凄さを見せつけてやりますぞ!
問題は91秒立つとまた死ぬ事なんだが今何秒ぐらい立ってたっkあっ死ぬ
…拙者が死んだ!この人でなし!



「国民全員が12歳前後の容姿……それはつまり、“合法ロリ”の沢山いる国……という訳でござるね?」
 ドゥフドゥフ笑うインチキおじさん、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は喜色満面に呟いた。
 文章化すると完全に事案である。おまわりさーん!
 だが、国民には(70代女性)とか(40代女性)とか普通にいるのだが、エドゥアルト的にはオールオッケーと考えていいんですか?
 ……いいんですか!?
 さらにダバダバ走行で突っ込んでくる友軍機には、
「泥沼の予感!ポポちゃんも混ぜろ! ――デキるロボ子、出動!」
 アニマロイド(自称)のカカポ、榊・ポポ(デキる事務員(鳥)・f29942)が脚の鉤爪で器用にレバガチャしていた。
 ……脳波コントロールと接続しているので座っていればいいのだが、操縦棍での操縦はロマンなんだよ!

 ここに集うはロリコンおじさん&デキる事務員(鳥)……カオスになる事は自明の理(断言)

「動きからして新兵卒であることは明白……ということは、まだ実戦を知らないんでござるね❤ 可愛いね❤」
『な、なんなのよ、あのオッサン!? マジメにやりなさいよ!!』
 エドゥアルトの言葉に、敵兵はセーラー服を持ってかれそうな抗議をぶつける――だが、そんなの関係ねぇ!!
「はい!ポポちゃんです!」
 ポポちゃんの《家賃滞納者玉砕兵器『デキるロボ子』》が割り込み、目からビーム! かーらーの、ロボ子パンチ炸裂!
 ダバダバとやたら騒がしい走行音(?)に、新兵達は困惑せざるを得ない。
 その隙にカメラアイや関節部を狙っていく、ポポちゃんはデキる事務員なので!
『な、なんだよこの機体の動きは、教本に載ってなかったぞ……!?』
『弱気になってどうすんの! こんな連中、ぶっ潰せば皆同じなんだから!!』
 叱咤する操縦者の言葉に、他の機体も気を取り直してミサイルを撃ち放つ。
「あぶなーい!」
 デキるロボ子を守るようエドゥアルトが飛びこむ。
 しかしポポちゃんは野性的センスによって、ミサイルの豪雨を曲芸じみた動きで振り切った。
 完全に飛び出し損である……エドゥアルトが死んだ! この人でなし!
『アイツ自分から突っ込んでこなかった……?』
 何度目かの困惑に、新兵同志に答えを求めるが、誰も答えは持ち合わせていない。
 土煙が収まり、ミンチより酷い状態のヒトだった“モノ”が映ると、誰かが“えずいた”声を漏らす。
 肉塊を作ったのは、他でもない《自分達》だというのに――。

「そうだ新兵。お前が、殺した」

 十数秒前に聞いた声がスピーカー越しに再び聞こえだし、敵キャバリアに強烈な衝撃が走った。
「ヴァカめ、動揺している場合か! 今からここは【ギャグ空間】だ!」
 ユーベルコード《黒ひげは二度死ぬ》――彼が死体となったとき、シリアスな空気は無力化する。
 そしてギャグ空間では、致死ダメージも“死ぬほど痛いだけ”で収まる……死ぬほど痛いけどな!!
「“真の大人の凄さ”を見せつけてやりますぞ!問題は91秒立つとまた死ぬ事なんだが!!」
 高笑いする爆弾魔と化したエドゥアルトを見て、ポポちゃんも名案が浮かんだぞーぅ?
「もしかして、敵は乗り物に操られているだけなのかー? ならやる気無くせば倒したも同然じゃない?」
 おまけに、なぜか《人が死なない空気》がある。
 ポポちゃんのデキる野生の勘はそう囁きかけていた。
 ――なら乗るっきゃねぇ、このビッグ・ウェーブによォ!!
「ポポちゃん、射出!!」
 脱出ボタンをポチッとすれば、投石器ばりの勢いでポポちゃんは機体の外へ放り出される。

  きりもみ降下するポポちゃんはそのまま敵陣めがけ、突・貫!
「1・2・3・ダーッ!!」
 ……制作予算・数十億のハリウッド映画級大爆発を引き起こした。
 安心しろ、演出だ。
「今何秒ぐらい立ってたっkあっ死ぬ」
 爆弾を投げまくってる途中、エドゥアルトは白目を剥いて倒れこむ。
 ……エドゥアルトが死んだ!この人でなし!

 この後、黒ヒゲおじさんとデキる(自称)アニマロイドの連れ帰った兵は全員、煤まみれで揃いのアフロヘッドになっていたという……どうしてそうなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

泉・火華流
文字通りのお子様猟兵(お子様言うなっ!!←火華流・弁)
レンタルマシンにノーマル武装を寄せ集めてミニ四駆感覚で完全武装キャバリアを組み立てる

ベース
量産型(世界観のページのもの・アンダーパーツはキャタピラ)

武装
右腕・RSロングレンジライフル
左腕・RSガトリングキャノン
右肩・RS-Sミサイルポット
左肩・EPレーダーユニット

EP
キャバリアエンジン
レンジエクステンダー
弾薬カードリッジ
エネルギーインゴット


戦闘
初のキャバリア戦闘にワクワクドキドキ

指定UCで【一斉発射・弾幕・砲撃・範囲攻撃】
【部位破壊】で敵マシンの手足や武装を狙って無力化による【制圧射撃】

弾切れの武装を排除しつつ突撃、最後は華々しく散ります


サージェ・ライト
お呼びとあらば参じましょう
私はクノイチ、世に潜み…胸が目立ちすぎて潜めないとかそんなことないもん!!(お約束

12歳の私はもちろんネヴァーランド側で
いっきまーす!

まずは動きを止めないと…ってシリカ(猫)、なになに?
はい?アレやるの?
くっ…仕方ありません…!
【おいろけのの術】で動きを止めます!
1分以内ならセーフ!
使い所を間違うと色々死んでしまうので!

相手が動揺してる間に
【くちよせの術】でけむり玉を取り出して足元に!
視界を遮ったら、続けて【くちよせの術】で
身長大の風魔手裏剣を呼び寄せて
ジャイアントスイングの要領でぶん投げます!

くらえー!私の羞恥心!!

こんな調子で倒していきます

※アドリブ連携OK



 アダルト・エンパイアの新兵は痛感しただろう。
 戦場ではなにが起きるか解らない、と。
(含む特殊事例)

「お呼びとあらば参じましょう」
 尖塔じみた赤土の上で、サージェ・ライト(バーチャルクノイチ・f24264)は名乗り口上をあげていた。
「私はクノイチ、世に潜みし……」
「……すごい目立ってるけど、忍ぶの難しくない?」
「難しくないよ!? 胸のせいで通風口に詰まるとか、衣装が目立って潜めてないとかそんなことないもん!!」
 通りすがりの泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)に指摘されて涙目で反論。
 おまけに同年代で身長も近い、サージェの精神的ダメージは特攻1.5倍不可避。
 いろいろ盛られたり、接触感度を3000倍にされたり、露出度がおかしい衣装を強いられるのはバーチャルクノイチの悲しき宿命(さだめ)なのだ――!

 それは置いておいて。
 戦況はシリアスなんだかギャグなんだか、もはや闇鍋状態であるものの、気付けばネヴァーランド優勢。
 そろそろ第一波の部隊と決着をつけたいところ。
「思い切ってフルカスタムさせてもらったのよね、いくよキャバリア・火華流カスタム!」
 搭載武器は長距離ライフル、ガトリングキャノン、ミサイルポッドにレーダーユニット。追加銃身、予備弾薬と予備バッテリー。
 過積載を補おうと、下体はタンクオーバーから流用した走行用ベルトとなっているが……追加エンジンの恩恵はあんまり得られていなかった。
 ホビーアニメ感覚で魔改造したレンタル機で、火華流はギャリギャリと戦場を押し進む。
「まずは動きを止めないと……ってシリカ、なになに?」
 愛機の猫又アバターがサージェに行動を提案する。
 その内容に、サージェは露骨に嫌な顔をして「アレやるの?」と問いただす。
 一応、成功確率などは算出した上での提示プランのようだが。
「くっ……仕方ありません!」
 火華流カスタムの前方へ躍り出て、サージェは湧き上がる羞恥心を噛み殺す。
 敵機も素早く接近してきた敵影に狙いを定め、射程内に迎え入れようと加速。
 射程内に飛びこむと、攻撃されるより早くサージェは仕掛けた――!
「せ、せくしーーーびぃぃぃぃむっ!!」

 ――その瞬間、場の空気が凍った。

『え、え……?』
 あ、これ、一番キッツいヤツだ。
 無理やりやらされた一発芸が滑ったときと同じふいんき(なぜか変換できない)を感じる。
 共感性羞恥を催させるタイプの“気まずさ”に、さすがのエンパイア兵も動きを止めた。
 一分も経たずして羞恥で死にそう、いっそ殺してくれ状態の空気の中、追いついた火華流は“格好の的”めがけゴキゲンにトリガーを引く。
「いっけぇー!」
 無数の銃弾とミサイルが放たれた直後、静止していた戦場が再び動きだす。
『う、うろたえるな、これは実戦だ! 敵のハッタリに惑わされるな!!』
 砂煙の舞う戦場にエンジン音が響き、敵機が再動する気配にサージェは風魔手裏剣を呼び寄せる。
「むぎぎぎぎぎぃぃ……くらえー! 私の羞恥心!!」
 下唇を噛み切りそうなほど噛みしめ、渾身のジャイアント・手裏剣・アタッーク!!
 身の丈ほどの手裏剣は砂煙を吹き飛ばし、砂煙の向こうにあった機影を刺し穿つ。

 残りの帝国キャバリアもすったもんだの末に無力化させ、拘束した新兵達は防衛基地へ護送されていく。
 マシンから降りた敵兵達は、自身に起きた“異常”をよく解っていない様子だった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『極地作業用人型重機『クロムブルー』』

POW   :    戦闘用改造個体
自身の【アーム部分】を【指揮官から支給された兵器】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD   :    移動用改造個体
【強化された脚部機能と攻撃軌道予測AIで】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    防衛用改造個体
【拠点を死守すべく共に戦う同型機】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[拠点を死守すべく共に戦う同型機]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。

イラスト:エンシロウ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●だって、心配なんだもーん!
 第一波の新兵達を保護し終わろうとしていたとき。
「通信室より各機へ、第二波来ます! 繰り返します、第二波来てますよー!!」
 慌てふためく通信士(20代/おととい破局)の叫びが、操縦席や防衛基地のスピーカーから響いてくる。
 タイミングを見計らったかのように現れた、エンパイア侵攻第二陣。
 ……だが、どうにも様子がおかしい。

『火星(マーズ)くーん! どこなのー!?』
『裸舞(ラブ)ー!! 兄さんがサポートに来たからなー!!』
  
 別にタイミング測ってねーなこれ。
 親や兄姉が心配するあまり世話を焼いてしまう“過干渉”とか“過保護”とかいうヤツですな!?
新兵達も20前半と“大人”のハズだが、彼らにとってはまだまだ“子供”らしい……どんだけぇ~?(例の動き)
 甘やかしすぎても本人らの成長を妨げかねないのだが、でもそんなの関係ねぇ!!

 ――だって、『子供は大人に管理されるもの』だもん☆

 “子供達”がネヴァーランドの捕虜になったと知れば、先ほど以上の激戦が予想される。
 機体スペックは下回っても、実戦経験はこちらのほうが数段上にあることを忘れてはいけない!

 しかし、あのネーミングセンス……帝国、怖すぎでしょう(困惑)


 ===
 プレイング提出は『10月15日(木) 朝8:30~』でお願いいたします。
 よろしくお願いします!
 ===
※補足
 第一波のパイロット達は全て保護されています。
 もし彼らが死んだと思いこめば、第二波の攻撃は激しくなるでしょうが、
 逆に第二波の面々を安心させることができれば……?
泉・火華流
まったく…親が子を思うのはいくつになっても変わらないんだろうけど…
OPの情報から過保護が過ぎるとは感じてる

ベース
量産型(二足歩行)

武装
胸部&両肩・BS-Bサイレントヴォイス(魔改造で、音声ユニットに変更)
右腕・RSライフル
左腕・RSパルスマシンガン

EP
キャバリアエンジン
魔改造ユニット(足裏にローラー)
弾薬カードリッジ
エネルギーインゴット


行動
サイレントヴォイスを使って
えー…みんなの御家族・御兄弟は無事に保護してます…戦闘を停止してくれるなら、きちんとお返しするね
…と、敵陣に向かって言う

戦闘停止しない場合、サイレントヴォイスをパージ
指定UCを使用して、カメラや手足や武装を狙い撃つ高速機動戦闘


榊・ポポ
うわーモンスターペアレンツだー(棒)
すごい名前つける親ほど自分は地味な名前あるある!
乗ってるロボも地味!確定!間違いない!(挑発)
ポポちゃん、おガキ様方傷付けてない!ホント!
生きてる!ほら!(自分が捕縛したアフロヘアになった第一波組の画像データ)
でも第二波の連中ぜったい凄いクレーム言いそう!
どうとでも都合よく解釈されそう!悪い意味で!
あの様子だと絶対言うね!
話聞かないね!
仕事で客からクレーム言われたの思い出した!
ムカつく!
八つ当たりしてやる!!

※以下荒ぶる挙動のデキるロボ子から暴走ミニポポちゃんが放たれ
自身はゲーミングドリンク飲んだ勢いで無差別攻撃で敵陣で大暴れします


シャルロッテ・ヴェイロン
(前章に引き続き、レンタル中のキャバリアを【操縦】中)

ぅゎぁ、どんな教育をすればああなるのでしょうか(敵パイロットの言動にドン引き。つか何だこのネーミングセンス)。

――あー、保護施設?ちょっと捕まえた敵兵士の様子の【撮影】できます?

で、【バトルキャラクターズ】で召喚したロボットたちに敵陣を抑え込ませている(【援護射撃・一斉発射・制圧射撃】)間に、【指定UC】で敵の通信に【ハッキング】して兄弟たちの元気ぶりをアピールしてみましょう。

――まぁそれでもやっちまおうっていうのなら、【部位破壊】で無力化を狙いましょう。

※アドリブ・連携歓迎



「うわーモンスターペアレンツだー(棒)」
「まったく、親が子を思うのはいくつになっても変わらないんだろうけど……」
「どんな教育をすればああなるのでしょうか……?」
 ポポちゃん、火華流、シャルロッテ、三つの心はひとつになっていた。

((「「………………ないわー」」))

 成人式も済ませた我が子を《心配だから》探しにくる姿は狂気的だし、己の名前にコンプレックスでもあるのか、ネーミングセンスも酷すぎる。
 こんなん光の速さでドン引きするわ!!
 ちょっとお子さんの将来を度外視しすぎじゃない?
《裸で舞う》と書いて(ラブ)と読む字面、本人はどんな顔して名乗れと?
 就活のときに何度も見た面接官の失笑にトラウマ抱えませんか?
 反応に困る二人と一匹に、《クロムブルー》に搭乗した第二波は確実に迫っていた。
「すごい名前つける親ほど自分は地味な名前あるある! 乗ってるロボも地味!確定!間違いない!」
「まあまあポポちゃん、ステイステイ。とりあえず正攻法でやってみようよ」
 過激な言葉を並べるポポちゃんを火華流はなだめつつ、操作パネルに指を滑らせた。
 火華流は搭載したキャバリア用音声ユニットを起動し、大音量で呼びかける。
「えー、テステス……みんなの御家族・御兄弟は無事に保護してますよ。戦闘行為を中止してくれるなら、きちんとお返しするね」
 ご安心ください、と火華流は言うが――周囲の景色がちょっとね!

 足元に散らばる部品は、どれも見た覚えがあるモノばかり。
 しかも操縦席だけないモノも多く、生々しい戦禍はそこかしこに。
 ……いや、戦禍の7割くらいは第一波の残したモノなんだけど。

 頭に血がのぼった保護者各位に信用してもらうには、現場の状況的にだいぶ厳しい。
『そんな見え透いたウソ、信じる訳ないだろ!!』
『しらばっくれてんじゃないわよ! うちの阿茶(アーサー)くんに酷いことしてるの!?』
 攻撃態勢に入らんとする敵勢力に対し、ポポちゃんも説法に加わる。
「ポポちゃん、おガキ様方傷付けてない!ホント! ……生きてる!ほら!」
 デキるロボ子のカメラアイから画像データを投影し、それを相手方に見せつける。
 ポポちゃんはデキる事務員だから!
 ……でも捕まえた人達、煤だらけでアフロになってなかったっけ?
『ら、裸舞(ラブ)ーーーーーーーーー!?』
『う、うちの……かわいい天王星(ウラヌス)が、な、なんてこ、と……』
 一部の大人は卒倒し、ものすごい勢いで転倒したキャバリアは赤土の塊に突っ込んで行動停止。
 だが、
『うちの弟にこんな恥辱刑を強いるなんて……これだから子供ってヤツは! 最低!! 鳥頭!!』
「ムカつく! ポポちゃんはデキる事務員のカカポだお!」
 カカポって鳥類だよね? ということは置いておいてだ。
 予想通りに解釈を都合よくねじまげ、エンパイア古参兵は怒り心頭。
《こうなれば力づくで奪還する!》 ついにアダルト・エンパイアVS火華流とポポちゃんの戦・闘・勃・発!
 音声ユニットをパージした火華流カスタム(高機動スタイル)&七色に輝く暴走ミニポポちゃんを大量発生し、デキるロボ子が猛攻を開始する。

「……う゛ぁー……」
 現場放棄したい衝動を抑えて、シャルロッテは後方部隊に通信を送る。
「捕まえた敵兵士の様子を送ってもらえます? はい、映像で……できますか、ではこちらに回してください」
 力づくで止めても火に油を注ぎかねない。
 シャルロッテは配信準備中に、具現化した《バトルキャラクターズ》を敵機の抑えに回す。
「HIKARU・GEARは伊達じゃないからね、モンペの一つや二つ押し返してみせるよ!」
 武装をライフルとパルスマシンガンのみに絞った、火華流カスタムは接地部分のローラーで地上を疾駆する。
 スラスターを駆使して敵陣を翻弄し、手足を狙った銃弾は機体を徐々に損耗させていく。
『どうせうちの子に酷いことしてるんでしょ!? 乱暴するなんて許せない、早く返して!!』
「ぜんっっっっっっぜん話聞かないね!? ……仕事で客からクレーム言われたの思い出した! 八つ当たりしてやるお!!」
(オブリビオンマシンの影響とはいえ)会話が成立しなさすぎィ!
 ポポちゃん怒りの無差別攻撃で、ミニポポちゃんともども突☆撃。
 混迷極まる中――シャルロッテのバトルキャラは、消耗した敵機を次々と抑えにかかった。
「中破した機体じゃ振り切れないですよ、それでは配信スタートです」
 シャルロッテが敵キャバリアのシステムに侵入(ハッキング)すると、受信していた新兵達の映像を流しこむ。
『――な、なによ、降伏宣言の言質をとろうっての? “子供”の言うことなんか聞く訳ないでしょ、バカにしないでよね!?』
 激怒する若い女性の背後には、同年代のエンパイア兵が映っている。
 だれもかれも、不安を隠しきれない様子で押し黙っていた……例のアフロマン達がどうしても目についてしまうが。
『あ、愛珠(アイス)、あれはうちの愛珠(アイス)だ!』
 娘の姿を認めた叫びを皮切りに、他の親族達も自分の大切な“子供”を確認して動揺した様子を見せる。

 モデルがいたとしても、ほんの数十分で偽装映像を作れるはずがない。
 火華流達の“主張”を古参兵達に正しく認識させた瞬間だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

実は自立出来てないのはエンパイアの方じゃね?
あーどうしたものかしら……せや、捕虜にした連中をせんのげふんげふん説得して協力してもらいましょ♪
魔術的パラダイムシフト(結界術)でカートゥーン的な世界観を構築して夢の中にお邪魔します、と。邯鄲の夢、夢の中なら一晩で一生分の経験が可能。数秒あれば数年分のちょうきょもとい教育が施せるわ♡ふふ、人間、苦痛には耐えれても快楽には抗えないものよ。
GET A GLORY!さぁ、見事父母兄を越えて説得してごらんなさい。子はやがて親を越えて巣立ち自立するもの、いつまでも管理なんて出来やしないのだと示しなさい。



「実は自立出来てないのはエンパイアの方じゃね?」
 アリスは訝しんだ。
 冷静に考えれば、ネヴァーランドの国民が子供なのは“外見”のみ。
 知能は大人である……精神年齢が見た目通りの者もいる、というだけだ。
 それと比較すると、アダルト・エンパイアの者達はいまだに子供離れできていないというか? 依存的というか?
 オブリビオンマシンの影響とはいえ、心配性のレベルを超えていた。

 ――あれこそ、子供をダメにするタイプの大人!

 想像以上のぶっとび具合にアリスも頭を抱えた。
「あーどうしたものかしら」
 第二波の面々は、どうも子供を心配するあまりに飛び出してきた様子。
 ……ならば、戦闘する理由を無くしたらどうだろう?
「せや、捕虜にした連中をせんの――げふんげふん、説得して協力してもらいましょ♪」

 拠点に送られる途中の新兵達を見つけると、アリスが護送する兵にちょっと待ったコール!
「少し用があってね、待ってもらっていい?」
 そういうアリスに「変なことしちゃダメですよ?」と一言残し、防衛兵は押送の一時中断を拠点に伝える。
 ……変なことはしない、はず。
 拘束されていたエンパイアの兵達は、状況もわからず、アリスに怪訝な眼差しを向けていた。
「それじゃあ……――」
 邯鄲(かんたん)の夢を見せましょう。
 胡蝶舞う夢幻の中、揺籃のごとき夢を魅せましょう。
 “魔術的パラダイムシフト”で興した、マンガじみたカートゥーンな世界観へ、アリスはエンパイア兵を引き込んでいく。
 殺風景だった周辺がデフォルメされていく状況に、若い兵達は驚き身を強ばらせた。
(「人間、苦痛には耐えられても快楽には抗えないものよ……たっぷりちょうきょ、もとい教育してあげるわ♥」)
 ほくそ笑む少女に、身動きの取れない兵士が「来るな!」とか「なにをするつもりだ!?」と叫ぶが、なにか効果があるとでも?
 なにも知らない“おこちゃま”達に、アリスがいっぱい教育しちゃうからね☆

 ――現実時間にして数秒後。

「GET A GLORY! さぁ、見事父母兄姉を越えて、説得してごらんなさい。子はやがて親を越えて巣立ち自立するもの、いつまでも管理なんて出来やしないのだと示しなさい?」
 なんだかお連れの新兵達、お目々ぐるぐるしてません?
 だがそんな変化を気にすることはない、とばかりに新兵達は拳を掲げる。
『『GET A GLORY! GET A GLORY! GET A GLORY!』』
 アリスの言葉を復唱し、新兵達はシュプレヒコールをあげた。
『ちょ、ちょっと、麻真(アサシン)!? 一体どうしちゃったの?』
『うるせー! 一人で過ごしたいから長風呂してるのに給湯器の内線で「湯加減どう?」「熱かった?」「お風呂で寝ちゃった?」とか5分おきに確認してくんじゃねーよ! たまには一人になりたいんだってヴァッ!!』
 いるいる。 一人で過ごしてる状況が可哀想って構い倒しにくる親。
《たまには一人で過ごしたい》と思う者だっているのに、どういう訳かわかってもらえない。
 しまいにはトイレに入った直後に呼び出しにくるし……え、それはない? そんなー。
 とにかく、アリスの手で密かに孤独を愛する若者は、孤独を憂う親御さんに反旗を翻したのだ。

 ――これは、正気を失った親子の喧嘩である!

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
今日の拙者は多分3人目だと思う

貴様ら!こいつを見てみな!(現れる【知らない人】)
誰だ貴様は!あっちへ行け!

改めてわらわらと連れ出される新兵の群れ(アフロ)
この姿はアレですぞ、反抗期だよ
新兵諸君!この国はどうよ、子供でも自由でござるよ実態は兎も角
ホントは言いたいこと、あるんじゃない?
父ちゃん足臭いとか秘めていた思いの丈をぶちまけると良いでござるよ

保護者が動揺している間にこっそりとキャバリアの足が折れる程度の爆薬を仕掛けて周りますぞ
【拠点】でもない強化もされないなら折るぐらいでどうとでもなるでござろう
どうして防衛用機体で侵攻したんでござるか?

所でさっきの通信士が気になりますぞ!紹介して!


ライアン・フルスタンド
不採用含めて全て歓迎だよ。
…マーズ…ま、まあ、いい名前じゃない?(名前元同じな愛機を見つつ)

そういうのは過干渉どころか支配そのものだ。嫌いなんだよね、そういうの。
態度はともかく、敵に技術があるなら性能差を押し付ける。
エレレメンギをマルスに接合、空中戦だ。ウェポンラックから銃器を持って蜂の巣にしてやるぞ。
基本は味方の援護、隙を見て接近、ガルトゥーウの牙で破壊に向かう。
後は…さっきバラした機体を見せて彼らの無事と、攻撃を止めなければ酷い目に合わせると脅しをかける。

そうだな…お仕置き部屋に閉じ込めておやつと夕飯抜きとか効くんじゃない?


サージェ・ライト
最初はシリカ(猫)を抱きかかえて

……なるほど?
もしかして私もシリカにもっと過保護すればこの子言うこと聞い…
ぎゃー?!(引っ掻かれた)
シリカ!その、絶対にイヤ!って顔は良いんだけど
流れるように引っ掻くのはやめて!

それじゃシリカのためにもアレ排除してきます
いっきまーす!

まず【かげぶんしんの術】でいっぱい増えます!
(シリカは増えない、お留守番)

ふふふ、ゾウのごとき大きな機体で
アリの行動が予測しきれますかね?

クノイチ的な動きと漆黒竜ノ牙投擲で全力かく乱
躊躇したところで群がります(わらわら)
ふふ、アリだって噛めば痛いし大変なことになるって思い知れー!(漆黒竜ノ牙でざくざく)

※アドリブ連携OK



「今日の拙者は、多分、3人目だと思う」
 黄昏れながら呟くエドゥアルト。
 お隣のネヴァーランドの兵士、めっちゃ返答に困ってますよ。
「……マーズ……ま、まあ、いい名前じゃない? だよね?」
 自機と同じ由来のような名前に、ライアンは否定的な言葉は言えず。
 火星(マーズ)が人名だと思うと、若干……いやかなり問題がありそうだが。
 確認されたサージェは白猫アバター・シリカを抱えて首を傾げる。
「う、うーん、自分の名前だったらと思うと、ちょっと……にしても、なるほど? 私もシリカにもっと過保護でいれば言うことを聞かせられ」
 その言葉に“なに言っとんじゃあ!?”と目玉をひん剥いてサージェをひっかきまくる。
「きゃー!? シリカ、その絶対にイヤ!って顔はいいんだけど、ひっかくのはやめ、イタタタ!!」
「ほう? 流れるように日常シーンを挿入するとは、大したものですね」
 一人と一匹のやりとりにエドゥアルトは感心を示す。
 ……ぐだぐだしそうな空気に、ライアンは無言でスラスターを点火した。

 敵勢力は配信映像や、反抗する我が子との喧嘩の余波を受け、万全な状態ではない。
 つけいる隙は十分と、ライアンは動揺を振り切った面々の足止めに入る。
『ちょっと、うちの子になにしてくれてんのよ!?』
「はぁー……アンタ達の態度は過干渉どころか支配そのものだ。嫌いなんだよね、そういうの」
 地の底より深い溜め息をもらすライアンは《フライトユニット・エレレメンギ》にコールサインを送る。
 無人飛行で現れた支援機と自機マルスをドッキングさせ、機体性能の差で相手を翻弄していく。
 さらにそこへ、砂ぼこりを巻き上げる一団……いや、《かげぶんしんの術》で大増殖したサージェが駆けつける!
 その数およそ400、一個大隊クラスのロリ顔巨乳クノイチだ!!
『なんだ、あのいかがわしい集団は? 子供に悪影響が出たらどう責任をとるつもりだ!!』
「い、いかがわしくないもん!? これは戦法って言うんだからね!!」
 敵兵の言葉に《漆黒竜ノ牙(オニキスファング)》を構えたサージェ達は、抗議する意味を込めてクナイを投げ放つ。
 元は対人用の刃物。
 装甲に傷をつけるのみならず、隙間に入った得物はケーブルを損傷させていく。

 かく乱するサージェ大隊と牽制射撃を続けるライアンに、エンパイア兵も培った操縦技術で対抗……だが、シリアスは壊れるもの。
「貴様ら! こいつを見てみな!」
 遅れてやってきたエドゥアルトが敵兵に呼びかける。
 ……連れているのはショタコンおじさん(低レア)
 いやどこで拾ってきたの?
「誰だ貴様は!? あっちへ行け!」
 紛れ込んでいたオッサンを蹴り飛ばし、TAKE2。
「貴様ら! こいつをみな!」
 エドゥアルトが連れて現れたのは、アフロ頭に成り果てた新兵ズ。
『な、なんですか、その格好は!? まさか酷い拷問を受けて……』
「この姿はアレですぞ、反抗期だよ」
《彼らなりのフリー・スタイル》と主張するが、原因の一端はエドゥアルトのギャグ空間だったような……いや気のせいか?
 それはそれとして、今度はおもしろ集団と化した新兵に向き直る。
「新兵諸君! この国はどうよ、子供でも自由でござるよ?(実態はともかく) 基本的人権も、最低限文化的な生活も、ぜーんぶ保証されてますぞぉ? ……それでだ諸君。ホントは言いたいこと、あるんじゃない? 父ちゃん足臭いとか」
 ニオイ的な話題は確かに言いにくい、臭いってワードはけっこう傷つく。
 やりたい放題……もとい、自由を体現したエドゥアルトの後押しに思うところが出たのか、一人の新兵が声を上げた。
『オレの部屋、掃除するのはいいけどエロ本をデスクに並べないで! 発刊順に並べられると余計に恥ずかしいんだって!!』
『こ、こっそり描いてた自作マンガ、見つけたからって感想を言いに来なくていいよ! トレペで好みのポイントとか付けてても私、反応に困っちゃうのっ!!』
『ごめんねママン……僕、朝から山盛りパスタはしんどい、かな……』
 赤裸々なぶっちゃけからガチめの悩みまで、堰を切ったように“新兵達の主張”が飛び交う。

(「す、すごく下らない話題が大半に感じますが、本人的には真面目な話ですよね……よく解りますよ」)
 似たような気苦労を感じるからかサージェは同情してしまうが、エンパイアの保護者達にとっては“衝撃の事実”
『そ、そんな……読みやすいようにしようと思っただけで、嫌がらせするつもりなんか』
『本当に、ほんっとーに良い話だと思ったんだよ! 特に12ページ目の……』
《悪気がないから許される》かは受け手次第……《悪気がないからもっと悪い》という状況はあり得ること。
 当人が悪いと思っていない以上、正すべき部分を認識させることって難しいんだなこれが。
「……はぁー。まあ、彼らの無事はイヤでも解っただろうから、今はお灸を据えるだけにしてあげるよ」
 本日、何度目かの溜め息をこぼしてライアンは低空疾走――《ガルトゥーウの牙》で脚部パーツを破壊してまわる。
 動揺している間に、地雷原をこしらえたエドゥアルトは、分身サージェ達と戦闘不能の機体からパイロットの身柄を確保。
「んん~? ……これ防衛用じゃね、どうして防衛用低スペ量産機で侵攻したんでござるか?」
「だ、だって、子供たちが心配だったから、いてもたってもいられなくて」
「え、それって勝手に持ち出したってことですよね……?」
 サージェも《第二波は命令違反して出てきた》と発覚し困惑せざるをえない。
 無断出撃は営倉送り待ったなしだが、これもオブリビオンマシンが生んだ悲劇か。
 ……ということにしておこう。そうしよう。

「ところでさっきの通信士が気になりますぞ! 紹介して!」
 (人物設定とかは特に)ないです。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルドルフ・エルランゲン
大人軍に参加。便宜上…ね

※悪辣な感じでお好きにドウゾ♪

■心攻の計:wiz
『参謀本部付特務大佐』の階級を偽造しエンパイア前線司令部に潜入(大人は肩書に弱い)
何ですこの統制の取れてない運用は!?、それでも大人ですか!と一喝、UCで畏怖させ統帥権を借り上げる

守備を固めればここが本陣と子供でも分かる。その認知バイアスを逆手に空城の計です
司令部はガラ空きで良い、第二陣は新兵を回収しつつ集団毎に統制回復、徐々に左右から敵連合を包囲せよ!

…って策を通信で猟兵にリーク、手薄な拠点を突いてから各個撃破するよう促す
電話BOXで便利になったし

大人軍壊滅?、責任問題?
知りません、追及前に行方を眩ますのも大人の作法です



 ところ変わってエンパイア侵攻軍・前線基地。
 第一波が出撃し、心配するあまり第二波が無断で飛び出していくなど、ルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)が仕掛ける前から基地内は大混乱が起きていた。

「何です、この統制のとてない運用は!? それでも“大人”ですか! おまけに熟練のパイロット達は無断でキャバリアを持ち出すなんて……遊びでやってるんじゃないんですよ!?」
 ルドルフの叱責がド正論すぎて、誰もぐうの音も出ない。
 というより、そんな状況になるとは思いもしないだろう。
 めちゃくちゃ気まずそうな空気もありつつ、納得いかねーと言いたげな表情が並んでいる。
「全く、不満顔を浮かべる前にやるべきことがあるでしょう……それで、第二波との連絡は?」
『そ、それが、すでに交戦状態にあるようで、こちらからの通信に応じる様子がなく』
「は? あなた方、それで軍属何年目でしょうか。小学生の喧嘩を仲裁しに来た訳ではないんですよ、私も。数十人で軍紀違反とは舐められたものです、重営倉送りで済むと思ってるんですか?」
 暗に《銃殺刑も視野に入れざるをえない》とうそぶくルドルフに、数人の顔色が青くなった。

 おおげさに溜め息をこぼすルドルフだが、いまは【アダルト・エンパイア参謀本部付特務大佐】を名乗る立場。
 それなりの知恵を、彼らに授けてやらねばならない。
「しかし戦力が減ってしまったのなら、それを利用しますか。下手に防御を固めれば、ここが本陣だとちびっ子でも分かるというもの……その認知バイアスを逆手にとりましょう」
 あえて前線基地を空けることで、両側面に配備した残存戦力で挟撃をかける。
「確かに、それなら少数でも勝ち目は出るかもしれませんね……」
「しれない、ではなく、させなさい。兵法三十六計《空城の計》……逆転の一手として、これ以上ない策でしょう」
 分かったら残りの兵に早く準備させろと、ルドルフの“圧”に気圧され、基地の兵は新たな指示を飛ばしていく。

 ――というのが、ほんの少し前に行われたやりとり。

「……それで、前線基地の守りを外すように指示しておきました。なるべく早めに攻めに来てくださいね? 私の正体がバレるまでどれほどかかるか、分かりませんから」
 丁寧に通話を終え、ルドルフは前線基地を抜け出す用意を始めた。
 大人軍の壊滅とか責任問題とか、猟兵の自分には関係ないですし?
 露見する前に雲隠れするのも大人の作法……三十六計、逃げるにしかず。

成功 🔵​🔵​🔴​

アンノット・リアルハート
思ったよりクズ!
…というよりは思想教育の結果かしら、だったらこっちも強引にいかせてもらいましょう

管理されることが当たり前ね、ところでそこに幸せはあった?という質問と共に選択UCを発動
これは対象の記憶から強烈な多幸感を引き出す一撃、どのような形になるかはわからないけれど脚部機能も攻撃軌道予測AIも脳内からの攻撃には無意味でしょう
パイロットが幸福に浸っている隙に【早業】で『ノイギーア・シャッテン』を限界まで伸ばし【範囲攻撃】の凪払いでまとめて機体を壊して戦闘不能にしてしまいましょう

安心しなさい貴方達の子供は生きてるわ
会うためには、その幸福な幻想を手放さなければいけないけどね


シスカ・リフテット
heyブラザー、「裸舞」の意味は?…いややっぱいいわ。
ケンケンうるせぇな。「可愛い坊や」が心配で独断で出てきたクチか?

こういう奴って「まさかあの子が」とか考えてないこと多いよな、それに賭けるか。
まだその辺にエンパイア第一陣の装甲とか落ちてるよな?肩パッド(砲台)とか。武器共々“お借り”しとくか、後で返しゃいいだろ。
【肉体改造】の応用でブラザーに装甲貼っ付けて物陰からチラチラ映り込んでやれ。奴らが俺らを「坊や」と勘違いする様にさ。落ち着けブラザー、ボコすのは奴らが釣られてきた時な?

援軍呼ばれたら面倒だし【踏みつけ、グラップル】で通信機器外しとくか。
大人しくしてろよ、無事に坊やと会いたいだろ?



「heyブラザー、『裸舞』の意味は……いや、やっぱいいわ」
 意味を知ったところで何の意味がある?
 そう思い直したシスカは“かぶり”を振った。
「思った以上にどうしようもない人達ね……というより、社会環境で思想が偏向していると言うべきかしら」
 オブリビオンマシンは、周囲すら破滅的な思想に狂わせる。
 その実態を大いに実感し、アンノットは方針を変えることにした。

「《管理されることが当たり前》ね、そこに幸せはあった?」
 アンノットは《デイドリーム・エンジェルメモリー》を展開しつつ問いかける。
 構築された幸福の対象は他でもない、“幸せそうな子供”だ。
『当たり前だろう!』
 それが嘘偽りないことだと示すように、返された言葉には迷いがない。
『周りの大人は相応しい学問も職業も考えてくれた! 自分の良いところも悪いところも教えてくれた! 悩みだって、その日の出来事だって、なんでも聞いてくれた! だから次の世代にも“そうしてあげたい”、それのなにが悪い!?』
 アダルト・エンパイアの社会環境は“ディストピア”と言ってもいい。
 その有り様を“不健全”だとか“異常”だと非難する者は、クロムキャバリアでも大多数を占めるだろう。

 だが、彼らの思想は“オブリビオンマシンの影響”で、破滅的なまでにねじ曲げられ、狂わされていることを忘れてはならない。

 子供の幸せを貴ぶ彼らが、もし幸福を知らない子供に気付けば――“大人”として見逃せない。
『ああそうか。キミは“幸福”を知らないのか……可哀想に。だったら、教えてあげないとね?』
 際限ない多幸感の中、“幸福を知らぬ子供”に幸福にしたいと思うのは、ひとえに愛情をもって接しようとするゆえ。
 だが、病的で、盲目的なレベルの“愛”は“狂気”と紙一重。
 アンノットを“保護”すべく、数多のキャバリアが急速に距離を詰めていく。
「……所詮はヨソ者の抗議よね。通りがかりの外人がゴチャゴチャ言っても『難癖つけてる』としか思いませんか」
 捕縛しようと迫る機体の群れに、アンノットは《ノイギーア・シャッテン》を構えた。

「ケンケンうるせぇな、心配で独断専行したクチか?」
 問答の一部始終を聞いて、シスカは盛大に溜め息をつく。
 愛情を注ぐことは決して悪いことではない。
 だが“思考停止”させるレベルの愛情は、本人の為になるとは思えなかった。
「へっ、ならそこを利用すっか。《まさかあの子が》なーんて思わねぇわな、ブラザー?」
 シスカの言葉に“兄弟”からの返答はなかったが、悪い笑みを浮かべる彼女に思うところはあったかもしれない。
 ……シスカはアンノットが問答している間に、周囲に散らばった“残骸”をブラザーの外装に取り付けていた。
 部品のほとんどは鉄クズ状態で、ブラザーの外装に“ツギハギを被せた”状態。

 ――目を欺けるのは一度きりだろう。

 群がるキャバリアをアンノットは影の槍で薙ぎ払うも、執拗に追い回す機体群は、彼女に息を整える間も与えない。
『どうして反抗するの? 私達はあなたを“幸せ”にしたいだけなのに』
「ッハァ、ハァ……そんなの、頼んでないの、よ!」
『大丈夫だよ、キミの為に必要なことは僕らが考えるから』
 恍惚とした声色が、彼らの“狂気”を際立たせた。
 愛とは慈しみ思いやる心であり、強すぎる欲望や執着――“渇愛”でもある。
 エンパイアでいう愛は、まさに“執着による愛”なのかもしれない。
『ん?』
 アンノットを追いこむ機体のひとつが、視界の端に異変を捉えた。
 ……盛り上がる赤土の陰で、身を隠しているような素振り。
『おい、残存兵がいたぞ!』
 はやく無事を確かめたい――そう思うのも親心、前のめりになってしまうのも親心。
 だからこそ、確認を怠ったことが仇となった。
「おいでなすったぜブラザー、やっちまいな!」
 シスカの掛け声とともに油脂焼夷弾が放たれる。
 オブリビオンマシンのように追加効果は使えずとも、基本性能は変わらない。
 不意討ちで放たれたナパーム弾に、戦線は大きくかき乱された。
 友軍機と思っていた機体の反撃はパイロット達の動揺を誘い、アンノットに反攻するタイミングが訪れる。
「本当に、貴方達って……最低のクズね!」
 疲弊する身体にムチ打ち、アンノットは追い回してきた機体を沈黙させた。

 愛し過ぎることは、誰の為にもならないのだろう。
 愛情と執着心は表裏一体なのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『モノアイ・ゴースト』

POW   :    バリアチャージ
【バリアを纏った】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【支援機】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    パルス・オーバーブースト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【オブリビオンマシン】から【光学兵器による一斉攻撃】を放つ。
WIZ   :    ゴーストスコードロン
自身が【敵意】を感じると、レベル×1体の【支援キャバリア】が召喚される。支援キャバリアは敵意を与えた対象を追跡し、攻撃する。

イラスト:タタラ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●××のバカはどこだー!?
我が子の本音とか反抗期で混乱する保護者兵達を叩きのめし、
 実質上の“壊滅状態”まで追いやった頃、そいつは現れた。
『お前らぁーーーーーーーーーーーーーーーー!! なんで勝手に出撃してるのさ全くもーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?』
 両肩にシールドを備えた指揮官機は猛スピードで迫りくる。
 ……アダルト・エンパイアでは“大人は子供を管理するもの”だが、
 どうやら“大人同士のトラブル”となると、ぐだぐだになっちゃうみたいだね!!
 子供に口出しする前に、自分達がしっかりしないとイカンのでは。
『でもさぁ、勝手に飛び出したくせに子供に負けちゃうなんて――大人失格だよねぇ? そういう生き恥さらしてるの、可哀想だからさ……まとめて殺してあげよっか』
 シリアスな台詞を吐いてるところが申し訳ないが、それで余計に残念感が増しています。
 あ、ちなみに搭乗者は40代男性の模様。

 ネヴァーランド防衛基地の通信室も、流れてきた音声通信に微妙な空気が流れていた。
「え、えーと……敵指揮官機っぽいキャバリア、急接近中です! たぶんあれが総大将です。友軍のみんな、ボッコボコにしちゃってください!!」
 ロリっぽい声の通信士(30代女性/円満5股中)が激励を送り、
 “ちびっこランドVSアダルト大帝国”――最終決戦、開幕である!

 = = =
 プレイング提出は『10月20日(火) 朝8:30~』でお願いいたします。
 よろしくお願いします!
 = = =
アンノット・リアルハート
滅ぼすだけの戦いって嫌いなのよね……それに同じ人なんだもの、話せばわかりあえるって思いたいじゃない
けど、暴力を振るう悪い子には拳骨が必要よね!!!

選択UCを発動して70以上の自立稼働する大剣を召喚
自身はその内の一本を鎧として身に纏い強引に身体を動かす

そして相手が突進をしようとした瞬間『早業』『カウンター』で【継承のリボン】×70でバリアの上から相手に絡ませる事でその動きを封じる
支援機がいるなら一緒に拘束して協力を妨害

バリアの種類はわからないけど外が見えるということは光の類は遮断してないはず
ということで【ブラスト・チャージャー】×70で『焼却』、バリア越しに伝わる熱線で蒸し焼きにします


アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

グッドナイス・プレイヴァーで不可思議(10の64乗)体のUDC-Pを召喚し、魔術的パラダイムシフト(結界術/多重詠唱)でコズミックホラーな世界観を構築。
UDC-P達は戦闘能力はないので支援機に即堕ちもとい即撃破されるが、くさっても邪神なのでゆらりとすぐに再生(継戦能力)。撃破される(苦戦)毎にパワーアップするわ。
私もUDC『夜』としての本性の封印を解く、限界突破、リミッター解除。
UDC-P達と集団戦術で一緒に『夜』を濃縮したような無数の球体型の結界術で機体を、攻撃を、何もかも捕食していくわ。捕食行為は非戦闘行動、戦闘能力皆無でも無問題☆
コクピットは残す



「うーん、大人ならもーちょっと余裕を持ってほしいわ」
 アリスが魔術的パラダイムシフトを起こし、呼び出されたUDC-Pの数は10の64乗――“不可思議”と呼ばれる単位にまで到達していた。
 埋め尽くすほどの黒髪少女の化生と、コズミックホラーな世界観がリアルタイムで構築される中。
 指揮官機は動揺も見せず、支援キャバリアを展開して攻撃を開始した。
『どのような映像技術を駆使しようと“子供だまし”にすぎないよ、私が精神的動揺をしなければね!』
 少女の姿をしたUDC-Pは戦闘力を持たない。
 支援機の攻撃を前に少女姿の異形は射貫かれ、愛用の箒に乗るアンノットが前に出る。

「“滅ぼすだけ”の戦いって嫌いなのよね……それに同じ人なんだもの、話せばわかりあえるって思いたいじゃない」
『理想論だね。“相互理解”を得るための方法は? 真っ向から対立する意見を迎合する手段は? ――ないんだよ、彼らと私達の間には!』
「だからって、チカラに頼る方が稚拙よ!」
 嘲る声にアンノットは《デイドリーム・ファンタズマゴリア》を展開。
 ここまでの疲弊を利用して大剣を発現させると、一本を自身の護りに、残りの刃を周囲へ放射状に浮遊させる。
 支援キャバリアがアリスの《グッドナイス・プレイヴァー》に誘導される今、モノアイ・ゴーストは強制的にアンノットと一騎討ち状態。
 肩部シールドから発生するバリアの出力を上げ、指揮官機はアンノットめがけて突撃をかけた。
(「バリアの上から拘束すれば……!」)
 自律機動する大剣の護りに身を任せ、素早く継承のリボンを広げる。
 それごと引き千切らんとする猛攻だったが、忘れてはいけない。
「ふふ、そろそろアリスも混ぜてくれる? ……アリスの“秘密”、ちょっとだけみせてあげるわ――お・じ・さ・ん♥」

 呼び出した“人外の彼女達”が撃ち抜かれた数だけ、“夜の闇”は色濃く染まる。
 陽光すら入りこませない、漆黒の闇は球体となって、支援キャバリアを次々に食いちぎる――そして、指揮官機の障壁も捕食していく。
 飴細工よりもカンタンに割られていくバリアフィールド、侵入しようとするエネミーを回避すべく、モノアイ・ゴーストは減速せざるをえなかった。
 緊急回避に転じた指揮官機に、アンノットが狙いを定める。
「暴力を振るう悪い子には拳骨が必要よね!!!」
 食い破られたバリアの隙間めがけ、噴射推進する大剣達がゴースト機へ迫る。
 一糸乱れぬ大剣の兵団は、重厚な障壁をかいくぐって装甲を削り落としていく。
「さあお仕置きの時間よ」
「めいっぱい“味わって”ちょうだいな☆」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ティファーナ・テイル
SPDで判定を
*アドリブ歓迎

「ロボットゴーストにだって闘魂で必ず勝利だ!」と拳を向ける!
『スカイステッパー』で縦横無尽に飛翔しながら『神代世界の天空神』でバリアを消してみます!バリア以外に『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃で攻撃&迎撃をします。
『天空神ノ威光・黄昏』で敵のUCを封印/弱体化を仕掛けます!
『ジェットストリーム・ラヴハート』でSPDを強化して『ガディスプリンセス・レディース』で従属神群を召喚して支援攻撃&支援迎撃を仕掛けます!
『ヴァイストン・ヴァビロン』で豪華絢爛な苛烈な猛攻を仕掛けます!

『ゴッド・クリエイション』で鋼鉄巨神を創造して一緒に逃走して貰います!


サージェ・ライト
ここは全力でー
シリカ(猫)、準備OK?いきますよ
かもんっ!『ファントムシリカ』!!

Pシリカに乗って参戦
いっきまーす!

距離を詰めてハウライトポッドを撃ち込み
改めて距離を取ったら
必殺!
「おじさんのばかーっ!!! もう一緒にお風呂に入ってあげないんだから!!」
冤罪で精神的にダメージを与えて怯ませる作戦です
ちなみに全くの初対面どころか顔すら知らないですけど
たぶん効くんじゃないでしょうか!

ふふ、これで私に向かって突進してくることは無いっていうか
支援機の協力も得られないはず

エンジェライトスラスター始動!
とっつげきー!
「強き一撃は信念をも砕く! 参ります!」
【疾風怒濤】で一気に決めます!

※アドリブ連携OK


泉・火華流
大人言うなら、もう少し子供の見本になるような行動とれないのかしら?
寧ろ、この国の人達の方が大人っぽい…とか思ってる11歳(30代女性/円満5股中…って)


行動
高機動型キャバリアをレンタル
キャバリアライフル(右手)
ブラストナックル+ロケットパンチ【武器改造】により一体型(両腕)

EP
メガスラスター
キャバリアエンジン
ナノクラスタ装甲
魔改造ユニット(足裏にローラー&迷彩システム)

行動
指定UCを使用

迷彩システムと高機動戦闘(無音)でキャバリアライフルによる中距離射撃【制圧射撃・弾幕・ダッシュ・忍び足・迷彩・早業】
格闘戦になったらブラストナックル使用【継戦能力】

手足や関節部の【部位破壊】を狙う



「シリカ、ここからは全力でいきますよ! 準備はOK?」
 白い猫又が《にゃー》と一鳴きすれば、地平線の彼方がキラリと光る。

 ――かもんっ! ファントムシリカ!!

 彼方より現れた女性型キャバリアにサーシェは飛び乗り、
「ファントムシリカ、いっきまーす!」
 台詞とポーズをキメる……かなり目立つ気がするけど、注目がなければ目立っていないも同然!!
 サージェは愛機より射撃兵装を展開し、敵キャバリアめがけ加速する。
(「大人って言うなら、もう少し子供の見本になるような行動とれないのかしら? むしろ、この国の人達の方が大人っぽいよ……(色んな意味で)」)
 呆れる発言のオンパレードに、火華流はげんなりフェイス。
 一応これでラストと分かれば、気合も入るというもの。
「コマンダーキャバリアにだって闘魂で必ず勝利だ!」
 ティファーナも拳を掲げて必勝宣言を掲げて、空中に身を翻す。
『正体不明の高エネルギー体に、生身で戦う向こう見ずぶり……諸君はネヴァーランドの者ではないようだね。あの国は遺伝子操作された者か、子供と変わらない容姿の者しか受け容れない国だ。なぜ協力する?』

 なんのメリットがある?
 命を賭けるほどの価値は?
 身を削る意義などないだろう?

 指揮官の問いにティファーナは叫ぶ。
「決まってるでしょ、《正義を愛する心》だよ!」
『正義?正義か……ッハ、ハハハハハ!! 実に子供らしいアンサーだ!』
 放たれる光学兵器をハートビームで相殺し、側面から迫るサージェに合わせ、ティファーナはさらに間合いを詰めていく。
「仁義のない戦いこそ“無法”というものです!」
 無線通信用ポッドを射出し、敵キャバリアの装甲に食い込ませる。
 それを見計らってから、大きく息を吸ってー。
「――お父さんのばかーっ!!! もう一緒にお風呂に入ってあげないんだから!!」
『よそのお子さんと入浴した覚えなどない! 名誉毀損で訴えるぞ小娘ッ!?』 
 サージェの言葉にくってかかった一瞬。
 ……一発の銃弾が、バリア発生装置でもある肩部シールドのひとつを撃ち落とした。
「はいはい、訴える前に戦闘行為をやめようねー」
 魔改造ユニットで伏兵と化した、火華流の銃撃だった。

 さらに推進機や脚部を落とそうと追撃をかける火華流だが、弱体化したとはいえバリアフィールドはなお健在。
 弾除け程度に機能する障壁を展開し、支援キャバリアを呼び出す。
「ならボクだって、レディース(従属神群)の能力(チカラ)――今こそ見せる刻だよ!」
 ティファーナの呼び声に、現れた美しい肉体美を誇る従属神群は、熱狂の雄叫びをあげた。
 先陣を切るティファーナを追って、勇ましき女神は自らの数倍もある巨大機械の群れに、恐れることなく挑みかかる。
「さあ、支援機も全部お掃除しよっか」
 守りに入ったとみるや、火華流も高速機動に移行。
 支援機へ弾幕を展開して次々に射落とす。
 冷静であれば、指揮官機は旗色の悪さを察知すべき場面だ。
 だが――オブリビオンマシンによって、その冷静さは取り除かれている。
『チッ、やはり支援機では火力負けするか』
 指揮官はバリアに回していたエネルギーを光学兵器に回し、自らも攻撃行動に転じた。
 その火力は衰えずとも、超加速の負荷に各部がギシギシと悲鳴をあげる。
 そして、その瞬間を狙っていた者がいた。
「この世に潜むが忍びの宿命――強き一撃は信念をも砕く! 参ります!」
 光の輪をくぐり抜けるファントムシリカ――サージェが《疾風怒濤(クリティカルアサシン)》の突撃を見舞う。
 軋む機体に強烈な衝撃が走り、ついにもう一方のシールドが脱落。
 バリアフィールドを剥奪されて指揮官機は“丸裸”となった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

榊・ポポ
えーまだいるのー?
ポポちゃんかーえーりーたーいー(じたばた)
はい...残業やるー
と、思ったか!バーカ!
ポポちゃんデキる事務員だからね!定時退社!
止めようならバリバリ君で爆走しつつ野生の勘で回避~
代わりに頭でうごかすぞう君の遠隔操縦でデキるロボ子を戦わせるね!
\蹂躙だー!/
てか、これ実質リモートワークだね!クソが!サビ残だよ!

じゃあお約束で終わりにしよっか
ふぇっ
うえっ
うぇっっっっくしッ!畜生め!!
(わざとらしいくしゃみの勢いでデキるロボ子グーパンと同時にUC発動)

マップ兵器だから巻き込むかもしれないけど背景とかはハリボテだから!
あんま痛くないから!たぶん!
おつかれーす!(タイムカード押す仕草)


エドゥアルト・ルーデル
急に尻アス風味な敵が来たな…だが今更遅すぎたんでござる!

大量にあるキャバリアの残骸…やたら増える敵の【支援キャバリア】…これらから導かれる答え一つ!
戦場全体が重いんだよ!アレが…来るッ!
荒ぶる【物理演算の神】のお出ましですぞ!【お戯れのバグ】が来るぞ、気をつけろぉ!

上半身だけ高速回転した支援キャバリアだったものが辺り一面に転がる…
ボスも頭部だけ10倍ぐらいに巨大化してモーションが狂ってるネ
拙者はもうヤバいと思う、が拙者も体が壁にめり込んでてな…
曲がりなりにも敵が止まってる間に誰か良い感じに止めを刺してください。それだけが拙者の望みです。

所でさっきの通信士トンデモナイ情報出てなかった?



 閉店1分前に飛びこんできた客を歓迎する店はない。
 ポポちゃんがジタバタしちゃうのも、無理のない話だった。
「えーまだいるのー? ポポちゃんかーえーりーたーいー」
 デキる社員は残業代に頼らず、労働基準法に定められた労働時間を遵守するもの。
 勤務時間外まで、どうこう言われる筋合いはないんだよ!
 夏と冬のボーナスと遊ぶ時間をよこせぇー!!(切実)
「急に尻アス風味な敵が来たな……だが今更、遅すぎたんでござる!」
 その一方で、エドゥアルトは小物くさい笑みを浮かべていた。
 彼なりの策略はすでに構築されているし、なんなら“万全な状態”にすらあった。
「大量にあるキャバリアの残骸、やたら増える敵の《支援キャバリア》……これらから導かれる答えはひとつ! ――戦場全体が“重い”んだよ!」

 エドゥアルトの宣告通り、ヤツは姿を現そうとしていた。
「アレが……“来るッ”!」
 雷雲を背負って現れしアレこそ、“物理演算”の神!
 そして起こり始める支援機だったものの荒ぶる挙動!
 モノアイ・ゴーストの巨大化するヘッド!
 さらに一つ目が縦横無尽に動き回る!! 

 そう、“処理落ち”とか“バグ”とかいうヤツです。
 デバッグチーム、なにやってんの!?

『ちょ、なん、カメラが安定しな……うっぷ』
 荒ぶるカメラと機体動作にキャバリア酔いし、指揮官も操縦がままならない模様。
「……拙者はもうヤバいと思う、体が壁にめり込んでてな……曲がりなりにも敵が止まってる間に、誰か良い感じに止めを刺してください」
 それだけが、拙者の望みです。
 ……そのままエドゥアルトは赤土に頭から突き刺さったままだった。

 だが、ポポちゃんはデキる社員。
 託された仕事はこなします。
「はい、残業やるー……と、思ったか!バーカ!」
 定時退社するっつったろうが!!
 頭で動かすぞう君(リモコン)にて、ポポちゃんはデキるロボ子を遠隔操縦してみせる。
「てか、これ実質リモートワークだね? ……クソが!サビ残だよ!!」
 別方向に荒ぶるポポちゃんだが、フィニッシャーは“お約束”で締める。 ポポちゃん、デキる社員なので!
 ……全速力で駆けていく自機は砂ぼこりを巻き上げ、その勢いはポポちゃんにまで到達していた。
 ふえっ。
 うえっ……。
「――うぇっっっっくし!チクショーメェ!!」

 放たれるロボ子のグーパン。
 そして巻き起こる大・爆・発――!!
♪デェーーーーーーーン!!!(BGM:例のコント終了時のアレ)
 テッテー・テッテー・テッテレレッテー・テッテテ!
テッテー・テッテー・テッテレレッテー・テッテテ!
 ……なぜか舞台反転しそうな陽気なBGMとともに、荒ぶる支援機もぶっ飛んでいく。
 鮮やかな爆破オチの後、ポポちゃんはタイムカードを取り出す。
「おつかれーす!」
「そこ拙者の尻でござらん??」
 エドゥアルトも爆破のショックで脱出できました。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シスカ・リフテット
さっきから聞いてりゃぁ、生き恥?可哀想だ?知るか!お前さんらが蒔いた種じゃねぇか。
死ねと言われてハイそーですかなんてするわけねぇだろバーーーーカ!
マシンのせいだろーが、こっちの坊主のがまともに見えるぜ。

来いよ、本日最高の俺が相手してやる。
いくぜブラザー!【UC発動、防御重視】(突然挟まれる爆音、閃光、懐かしの変形シーン)
……。
見たな?お前さん見たよな??

端っからやることなんざ一つだ。真正面からぶっ潰す、特にそのカメラだ。
突進してきたら敢えて硬化装甲で受ける。そのまま組み合って握力で引き倒して殴る。特にそのカメラな!無理そうなら相手を引き留めて攻撃の隙を作る。【怪力、グラップル】


シャルロッテ・ヴェイロン
(引き続き、レンタル中のキャバリアを【操縦】中。そろそろ操作にも慣れてきた様子)

(しかし、ようやく現れた敵指揮官の残念過ぎる言動を見て思うことは「嗚、早く終わらせて帰りたい」であった)

――よし、【覚悟】完了。ここはさっさと撃破しましょう(もちろんパイロットの安全は確保するつもり)。

とりあえず「フリーズ」属性で支援機諸共機能不全に陥らせてから、「破壊」属性ので【部位破壊】による無力化を狙いましょう(【誘導弾・2回攻撃・一斉発射・乱れ撃ち・制圧射撃】)。

あとできれば指揮官から、今回の動機について尋問させちゃいましょうか。

※アドリブ・連携歓迎



(「いい感じに操縦棍も手に馴染んできました、やはり実戦型の筐体とは違いますね」)
 急速動作でかかるGや、離陸時にかかる内臓が浮かぶような浮遊感。
 どれもこれも“バーチャル”にはないからこそ、シャルロッテを惹きつけていた。
『ッハ、ハァ……こんな連中に、膝をつかされたというのか? 私の部下どもは……生き恥の極みじゃないか』
 爆発によって中破した敵キャバリアから、指揮官の悪態が漏れ聞こえる。
「さっきから聞いてりゃぁ……」
 いい加減、我慢の限界に来ていたシスカは堪忍袋の緒が切れた。
「生き恥?可哀想だぁ? ……知るかボケ! お前さんらが蒔いた種じゃねぇか!」

 自分で種を蒔いておきながら、都合が悪くなると他人のせいにする。
 それが“大人”のやることか?
 責任をなすりつけあう姿を“子供”に胸を張ってみせられるのか?
 自分や家族、チームの行動結果を《責任》として受け止め、
 道徳的模範を示す……それが“大人”じゃないのか!? 

「なんでもかんでも『ハイそーですか』なんてする訳ねぇだろバーーーーカ! マシンのせいだろーが、こっちの坊主のがまともに見えるぜ」
 実はほぼ全員、シスカより年上なのだが、相手に恥をかかせないように配慮することも“スマートな大人”には必須である。
 マジレスは、ときに互いを傷つけてしまうのだ。
「――よし、覚悟完了。ここはさっさと撃破しましょう、わたしもそろそろ帰りたいので」
 賛同の意を示す代わりに、シャルロッテはバリアを失った指揮官機に銃撃を行う。
 障壁を失っても“捨て駒があればいい”と支援キャバリアを呼び、モノアイ・ゴーストは支援機の後方へ下がる。
「その動きは想定済みなんだなこれが、攻撃プログラム展開――コマンド《フリーズ》」
 400を超すプログラム・コードをシャルロッテが敵群に打ちこめば、一時的にシステムダウンして動きを止めた。
 舌打ちしながらも指揮官は再起動に取りかかる。
「逃げ腰さらしてんじゃねぇよオッサン! 来いよ、本日最高の俺が相手してやらぁ……いくぜブラザー!」
 システム、起動――《Buster Code:hedgehog(バスターコード・ヘッジホッグ)》
突然の爆音かーらーのー、《キュピィーン!》と輝く十字の閃光。
 日曜日の朝、テレビに飛びつくちびっ子達ならば誰もが憧れる変身を遂げて――キャバリア・ブラザー、スーパーモード解禁!
「……見たな? お前さん、見たよな??」
『見逃すほうが難しいのでは?』
 こればっかりはぐうの音も出ず。
 シスカの祖父が『変身こそ漢の浪漫』と言っていたかは不明だが、お爺さんシスカは女の子ですよ。
「おのれ爺ぃ……こうなりゃ片っ端からぶっ飛ばす!!」
 半ばヤケクソな態度のシスカは真正面から突っ込んだ。

「勝ち確だけど手抜きはしない。驕りは自分の能力を腐らせるからな」
 猪突猛進するシスカを追随し、シャルロッテは独りごちる。
 ミサイルを一斉発射して次々に制圧し、残りの支援機も大破していった。
 シスカが近距離射程で捉えたとき、一度は消えた指揮官機の両目に光が戻る。
『小細工で押し通せると思ったか!』
「じゃかあしいわ!! 屁理屈こねるだけこねて、反省できねぇんならなぁ……」
 再動する機体にブラザーを組みつかせ、力任せに中破したキャバリア殴り飛ばす。
 倒れた機体をシスカは問答無用で引きずりあげた。
「どんだけご立派な大人だって、子供未満だってぇーーーーーーーーーの!!」
 掴み上げた頭部はミシミシと音を立て、足元に叩きつけられた衝撃で胴部から離れていく。
 機関部も機能を停止し、オブリビオンマシンはまた一機破壊されたのだった。

 指揮官を拘束したのち、シャルロッテは彼を尋問していた。
「……つまり、キッカケは息子さんとのケンカってことですか?」
 呆れた態度を隠す気もない少女の問いに、無精ヒゲを生やした中年男は静かに頷く。
『息子はキャバリア乗りとして優秀なんだ、きっと私以上に。だというのにあの子は「花を育てたい」という……あの子にそこまで繊細なことは難しいのではと、悩んでいて……気付いたらこんな状況に』
 自分がどうしてこんな凶行に及んだか、あのキャバリアに乗ったときのことはよく思い出せないという。
「あのさ、お前さんの息子ってそんなにバカな訳?」
 苦虫を噛み潰したようにシスカは尋ねる。
「イメージと実際にやるとじゃ違うってのも、やってみねーと解んないだろ」
「まあ、なんでもトライ&エラーですよね。そうやって試行錯誤してる姿を見守ったり、応援してくれる人が居るって嬉しいものですから」

 子供はいつか親元を巣立ち、大人はいつか我が子を残して世を去る。
 そんなとき、どんな風に送りだすことが相手のためになるのだろう?
 ……離れていく寂しさと、どんな風に向き合えばいいのだろう。
 その寂しさの深さを“愛”というのなら、
 見守っていく決意も、また“愛”なのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月23日


挿絵イラスト