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汚れたら温泉でしょう!

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●ゆらゆら蠢く影と、ネバネバ進むモノ
 視界が悪い迷宮の中を一体の影がゆらゆらと進んでいた。
 蒸気が吹き出し、迷宮を覆い、影の全体はわからない。
 かろうじて赤と青の入り混じる姿であることだけ。
 そしてその足元をネバネバとしながら進むアメーバ―状のオブリビオンの姿があった。
 触ったら絶対に汚れる。いいや、汚れるだけではすまないだろう。
 彼らは進んでいく。迷宮の『出口』に向かって。

●緊急事態
「大変だよ! アルダワ魔法学園でオブリビオンの侵攻があるみたいなんだ!」
 オラクル・エーデルライト(オラトリオの精霊術士・f05684)は猟兵たちを呼び集めた。
「元はフロアボスなんだけど、ちゃんとした姿までははっきりとわからないんだ」
 だが蒸気を纏っていることまではわかっている。
「そのオブリビオンが迷宮から脱出する前に、迎え撃ってほしいの」
 今なら迷宮の中でも比較的有利なエリアに誘導、撃破が狙えるのだ。
「問題は取り巻きでね。ああいうのをアメーバーっていうのかな?」
 非常にネバネバと絡みつく取り巻き『ネバメーバ』が大量にいるようだ。
「問題はフロアボスのせいで蒸気がフロアに満ちて、視界が悪いんだ。ネバネバの接近に気づけないかもしれない」
 視界が悪い中、不意に接近でもされたら絡みつかれることは避けられない。
 そいつらが絡みついて来たら気持ち悪いことは間違いない。
「触りたくないっていう気持ちはわかるよ。でもそいつを倒さないとボスに集中できないから、我慢してほしい」
 きっと迷宮から戻った時にはドロドロになっているだろう。
「フロアボスを倒して無事に戻った後はアルダワ式・魔法蒸気温泉でゆっくりとして行ってね。きっといい気分転換になるよ」
 そういった楽しみがあれば、ネバネバで汚れようとも頑張れるだろう。
「どうか無事に終わらせて、温泉を楽しんでね。よろしく頼むよ」


流堂志良
 流堂志良です。
 今回は温泉(を目指す)シナリオです。
 まずは蒸気が満ちる中、ネバネバとしたあいつとの戦闘です。
 絡みつくネバネバを倒して行きましょう。
 今回の集団戦はリアクションを中心に採用できたら、と思っています。

 執筆タイミングについては雑記の方に記載しております。そちらもご確認ください。

 それでは自由なプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『ネバメーバ』

POW   :    はじける
【攻撃された際、飛散した肉体の一部 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    からみつく
【ネバネバ 】【ドロドロ】【ベチャベチャ】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ふきつける
レベル×5本の【酸 】属性の【自身の肉体の一部】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

チェリカ・ロンド
ねばねば……嫌だけど、お風呂入れるなら関係わね! 思いっきりいくわよ!
近くても遠くても、全力の【チェリカ砲】を叩き込んでやるわ!

でも、ねばねばがくっついてきたら、やっぱり叫ぶんでしょうね……。
「ぎにゃー! 気持ち悪いー!」
とか
「ぴゃぁぁっ! 背中に入ったぁー!」
とか……覚悟しないとね。

足元にも注意しないとね! ねばねばで滑って転んだりしたら、全身ぬるぬるのねばねばになるんだから。私はそんなヘマ、しないけれどね!(フラグ)

でも負けないわ!
なにせこのあとには、温泉が待ってるんだから!

アドリブ、絡み歓迎!



●絶対転んだりしないんだから!
「思いきりいくわよ!」
 チェリカ・ロンド(聖なる光のバーゲンセール・f05395)は紫の髪を翻し、蒸気が立ち込める迷宮へと足を踏み入れる。
 視界は悪いがそれでも地に這うネバネバは視界に入っていた。
「チェ、リ、カ、砲ぅぅぅぅッ!」
 両の掌をネバネバに向けて、聖なる力を破壊の力に変えた魔法を放つ。
 吹き飛ばされるネバネバの塊たち。
 近くても遠くても、この攻撃なら関係がない――はずだった。
 べしゃり、と背後から忍び寄っていたネバメーバが飛びかかって来たのだ。
「ぎにゃー! 気持ち悪いー!」
 チェリカは悲鳴を上げてネバメーバを振り払う。
 するとつるりと足が滑った。
 それはネバネバが這いずりまわった結果だろうか。
「ひゃああ! 気をつけてたのにぃ!」
 そんな床に転がったらどうなってしまうのか、なんて。
 チェリカにも予想はできたのに。
「うう……ドロドロだ……こんなはずじゃ……」
 見事に転んだ結果、チェリカはネバネバだらけ。
 飛びかかって来たネバメーバは振り払えたのに。
「でも! この後に温泉が待ってるんだから!」
 チェリカは気を取り直し、掌を見える範囲のネバメーバに向けたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

筒石・トオル
温泉と聞いて。
蒸気温泉って事はスチームサウナみたいなものかな?

視界が悪いみたいだから、不意打ちを喰らわないように【視覚】【第六感】【見切り】を駆使して攻撃を避けつつ、熱線銃で退治するのが妥当かな?
それでも取りつかれそうならUCを使用して回避するのもありかな。

攻撃時は【スナイパー】【誘導弾】で近付かれないうちに撃つように。
…もし絡み付かれた場合は【零距離射撃】で対処しよう。
アメーバが絡み付いて喜ばれるのは女性だけだからね。僕が絡まれても誰も嬉しくないでしょ。



●視界が悪いので集中して
「蒸気温泉って事はスチームサウナみたいなものかな?」
 筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)は早くも戻った後の事を考える。
 だが油断は決してしない。
 視界が悪いこともある。トオルは視線を忙しなく動かし、ネバメーバの不意の接近を許さない。
 そして気づかれる前に熱線銃でネバネバした奴らを焼き尽くすのだ。
「こんなところかな?」
 一通り、周囲のネバメーバを掃討し、トオルは先に進む。
 ぬるぬるとした床は何とも歩きにくい。
 油断はしていないはずだった。
 飛びついてくる個体にはオルタナティブ・ダブルでもう一人の自分を囮にして焼いたりもした。
 しかしぬるっとした床にうっかりと滑った、次の瞬間だった。
 死角からネバメーバが飛び出して、絡みついて来た。
「……っ! このっ!」
 飛びかかって来たネバメーバには零距離射撃で対処する。
 至近距離で撃たれた敵は、焼かれて散り散りに床へと落ちていく。
「僕が絡まれても誰も嬉しくないでしょ」
 肩をすくめて、トオルは言う。
 少し服は汚れてしまった。
 これぐらいなら支障はないだろう。
「さてさて、また襲われる前にどんどん焼いてしまおう」
 熱線銃で床を這うネバネバを焼きながら、彼は進む。

成功 🔵​🔵​🔴​

夜神・静流
温泉は楽しみですが、出来ればあまり接触したくはないですね。
近付かれる前に対処したいところです。

右手に十六夜、左手に白夜を装備し、居合中心の二刀流で戦います。
不意討ちは勿論、地形や足場の悪さにも注意。
視界が悪く、不意討ちを受けやすい状況に対しては視力・暗視・聞き耳・第六感技能で対応。
見切り・残像・ダッシュ・ジャンプ技能での回避や、早業・カウンター・衝撃波技能を使用しての【一ノ太刀・隼】による攻撃で、接触される前に斬り捨てたいところです。

「遅い……」
「これも悪しき妖の一種でしょうか。面妖な……」



●二刀流参る
「出来ればあまり接触したくはないですね」
 ぬるぬる滑る床に気を付けて、足を踏み出し夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)は呟く。
 ネバネバとしたものたちは虎視眈々と彼女に迫りくる。
「これも悪しき妖の一種でしょうか。面妖な……」
 しかし、静流に油断はない。
 静かに集中して二本の刀を構えた。
 右手に十六夜、左手に白夜。刃先がきらりと輝くようだ。
「参ります」
 振り抜くと衝撃波が放たれて、ネバネバした奴らが地面に落ちていく。
「一ノ太刀・隼!」
 肝心なのは接触する前に叩き斬ること。
 飛びかかろうとしたネバメーバをスッと静かなステップで避ける。
「遅い……」
 標的から逸れたネバネバが、床に落ちる前に静流は刀を返して切り捨てた。
 まだまだネバメーバはたくさんいる。
 だが、この調子で接触する前に切って捨てれば、道は開けるだろう。
「まだ油断はできません」
 滑る床だというのに、それを感じさせない見事な足さばきで。
 華麗に、静かに、二本の刀を手に動く姿は躍るよう。
 刀が翻る度に、ネバネバしたあいつは二つに断たれていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

春霞・遙
温泉が好きなんです。せっかく世界がつながったのでUDCアース以外の温泉もね、巡ってみたいんです。なので邪魔するオブリビオンたちはお掃除ですよ。

白衣は危険な液体が付いた時のためのものですし、加えてマスクとゴム手袋して肌につきにくいように準備していこう。
温泉セットはビニール袋にいれて保護。そっちが被害受けたり髪についたりしたら…ショックだなぁ…。
「だまし討ち」されないように「聞き耳」と「第六感」に頼りつつ進みましょうか。
ハシバミの枝を箒替わりに「吹き飛ばし」「なぎ払い」。ほんとに邪魔なら悪霊祓いのまじないで燃やしますよ。多少明るくなって視界も晴れるでしょう?

アドリブ共闘大歓迎



●汚物には触れません
「邪魔するオブリビオンたちはお掃除ですよ」
 春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)はきっちりと白衣を纏い、マスクとゴム手袋をつけて完全装備だ。
 絶対に汚されないという気概さえ感じられる。
 ハシバミの枝を箒のように扱い、ネバネバを掃除していく。
「特に飛びかかられないように気をつけましょう」
 髪が汚れてしまわないように、彼女はネバメーバを警戒していた。
「うーん……これは邪魔ですね」
 視界が悪くても、はっきりとわかるように、ネバネバした奴らが折り重なっていた。
 獲物を待ち構えているのだろうか。
「ここは綺麗にお掃除してしまいましょう」
 ハシバミの枝をくるりと持ち替えて、遙は集中する。
「夏至の夜を汚す悪しきものを追い払え、聖なる炎を消す水の流れを探し出せ」
 炎の点ったハシバミの枝が放られ、折り重なったネバネバを焼き尽くす。
 炎が上がった瞬間に、蒸気も照らされ迷宮内が明るくなる。
 フロアボスの姿がちらりと見えた気がした。
「この辺のお掃除が終わったら、あちらもお掃除しないといけませんね」
 燃え尽きたネバネバの塊を掃き散らし、遙は次の目標に狙いを定めたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

トール・テスカコアトル
「ひぃ……ネバネバ……やだよぅ……」

温泉、温泉には入りたいよ
トールだって女の子だし

……でも……殴って倒せない敵と戦ったことなんてないよぅ

「……きゃ!?」

不安と思案で油断していると、不意打ちに気づけないよね

「にゃーーー!?気持ち悪いーーー!!」

ネバネバするし……

「きゃ!?服が溶ける!?」

酸は出すし……

「もう!もう!……怒ったよ!」

ビビる心は【勇気】で克服!

「くらえ!ドラゴニアン・チェイン!」

これでも、結構優秀なんだから!
使い慣れた技だもん!
威力を調整して爆発させて、体に張り付いたのを吹っ飛ばすよ!

「キャーーーー!?服が!!」

もっとボロボロに!

ゆ、ゆるせん!

絶対ボス倒す!

ずんずん進むよ!!



●ネバネバ許すまじ
「ひぃ……ネバネバ……やだよぅ……」
 歩くたびに足元のぬるぬるが靴にまとわりついてネバネバする。
 トール・テスカコアトル(ブレイブトール・f13707)は周囲を警戒しながら先に進む。
 気持ち悪いけれど、進めるのは戦いの後に温泉が待っていると思えばこそだ。
 まずは殴って敵を倒す。
 けれど殴ったところで、ネバネバしたあいつはべちゃりとするだけで、なかなか倒せない。
「うぅ……こんなのって……きゃ!?」
 目の前のネバメーバに気を取られていると、後ろから別のネバネバに絡みつかれた。
「にゃーーー!? 気持ち悪いーーー!!」
 彼女が悲鳴を上げても仕方がない。
 振り払おうとしても、ネバネバは酸を吹きつけてくる。
「きゃ!? 服が溶ける!?」
 被害はまだ軽微。今のうちに振り払えば問題ない。
「もう! もう! ……怒ったよ!」
 トールは恐れを怒りから勇気に変えて、ネバメーバを力づくで振り払う。
「くらえ! ドラゴニアン・チェイン!」
 オーラでネバネバを拘束して、爆発させる。
 手慣れた攻撃だった。
 ネバネバは見事剥がれ、飛ばされたが――酸で弱った服の一部も一緒に吹き飛ばされた。
「キャーーーー!? 服が!!」
 更にボロボロになった服に、怒りを覚えながらトールはずんずんと進むのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フレイ・ブラッドセイバー
フリーで攻めます
そして温泉に入ります(本音)

いろんな意味で厄介ですね…服を溶かすとは…
え、えちぃ事をされてしまう前に、片づけちゃいましょう。
ユーベルコードで掃討
既に蟲の息なら武器投げでサクッと

片づけは簡単ですが
……ぱんつ、溶かされましたね……無念

戦闘中はクールなメイドさん
戦闘時、真剣な時の口調はステータスの通り

鼻歌
めーでーこの世を滅ぼす愛でめーばえたふんふんふんふんふんふーん



●戦うメイドさん
「いろんな意味で厄介ですね……」
 目の前のネバネバたちを見て、フレイ・ブラッドセイバー(瀟洒な血濡れのメイド・f00013)は静かに戦慄する。
「色んなことをされてしまう前に、片づけちゃいましょう」
 気合を入れて、前に進み出る。
 その姿はまさにクールなメイドさん。
「攻撃対象確認。これより攻撃行動に移り、敵を殲滅します。曲芸――『我は戦神、叛逆の魔神なり』!」
 現れたのはもう一人のフレイ。分身と共に武器を振るい、ネバメーバを殲滅させていく。
「お掃除、お掃除」
 動く姿は所作が良く美しい。
 攻撃されても華麗に避けて、ネバネバを寄せつけない。
 少しでも触れたくない。
 だっていろいろ大変だから。
 どれぐらい戦っただろうか。
 周囲のネバネバは目に見えて減って来た。
「あと少しで片付きますね」
 よろよろと弱ったネバネバには武器を投げつけてトドメを刺す。
「片付けは簡単ですが」
 そうして周りのネバメーバを全て倒した後、フレイはあることに気づき、スカートの上からある部分を払った。
「……溶かされましたね……無念」

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『スチーム・エレメンタル』

POW   :    スチーム・ジャイアント
【体内の水を気化、膨張させることで巨人 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    アンステーブル・エンハンス
【炎の魔力 】【水の魔力】【風の魔力】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    スチーム・ブラスト
【大きく振りかぶって 】から【強烈な平手打ち】を放ち、【巻き起こる熱風】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はフォー・トランです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●蒸気を纏うエレメント
 迷宮内を動く者が減ったせいだろうか。
 蒸気がほんの少し晴れる。
 その向こうからうっすらと姿を現したのはスチーム・エレメンタルだった。
 火と水と風のエレメントを纏う性別も不確かな妖精が、ふよふよと出口を求めていく。
 そう、猟兵たちは今ここで妖精の行動を止めねばならないのだ。
トール・テスカコアトル
「言い訳はしないよ……ごめんね」

エレメントさん、きっと、悪気がある訳じゃないよね

オブリビオンだからって、理不尽に倒しちゃっていいのかなって……本当はすごく怖いんだ

……でも!

「それでも、あなたに地上を壊させる訳にはいかないんだ!……変身!」

説明しよう!
恐怖に打ち克ち、何かを護らんとして立つ時、トールは「勇気の戦士」として覚醒するのだ!

ビュンビュン素早く動いて、惹き付けるよ!
トールの勇気は機動力!
トールの勇気は防御力!

そして!トールの勇気は!

「攻撃力だよ!……くらえぇーーー!!ブレイブ・キーーーック!」

巨大化した体を、吹き飛ばすくらいの力を込めて、渾身のキックを叩き込むよ!

……勇気は勝つ!



●勇気は勝つ!
「言い訳はしないよ……ごめんね」
 姿を現したフロアボスにトール・テスカコアトル(ブレイブトール・f13707)は謝る。
 トールは理不尽にスチーム・エレメンタルを倒してしまっていいのかと怯えている。
 出会ってしまった以上は倒さなければならない。
「それでも、あなたに地上を壊させる訳にはいかないんだ!」
 決意に溢れた表情で、トールは顔を上げた。
「……変身!」

 説明しよう!
 恐怖に打ち克ち、何かを護らんとして立つ時、トールは「勇気の戦士」として覚醒するのだ!

 トールの動きがはっきりと変わる。
 敵を翻弄するように、トールは素早く動く。
 大きく振りかぶった手が、打ちつける風も、ものともせず。

 トールの勇気は機動力!
 トールの勇気は防御力!
 そして! トールの勇気は!

「攻撃力だよ! ……くらえぇーーー!! ブレイブ・キーーーック!」
 巨大化して襲い掛かってくるスチーム・エレメンタルを吹き飛ばす勢いで、キックを叩き込んだ。
 そう、勇気は勝つのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

筒石・トオル
【WIZ】
敵の攻撃を【第六感】【見切り】【フェイント】などで回避しつつ、動きを観察し【情報収集】する。
どうやら大きい動きをした後に何か特殊な技が繰り出されると推測。
技は危険であるが、大きな動きは隙になる。そこを狙ってUCを発動。動きを止めてやる。
その間に仲間が攻撃してくれればいいな。僕自身も熱線銃で【スナイパー】【2回攻撃】でなるべくダメージを与えるようにするけども。

※覚醒時は瞳が金色になり、性格と口調が荒くなります


夜神・静流
「止まりなさい。貴方を地上に行かせる訳にはいきません」

●スチーム・ブラストの発動に対して、カウンターで四ノ太刀・氷雨をぶつけます。
型や属性こそ正反対ですが、その本質は同じ性質の技。
ならばそれらがぶつかり合えば、両者の能力が勝敗を分けるのみ。
見切り・早業・カウンター・属性攻撃・なぎ払い・破魔技能を使用。

押し勝って相手の動きを封じる事に成功したら、2回攻撃・ダッシュ・早業・怪力などの技能を使って、直接攻撃で追撃します。

「なかなか強力な敵ですが、先程のネバネバした面妖な輩よりは気が楽ですね」



●スチーム・ブラストを打ち破れ!
「止まりなさい。貴方を地上に行かせる訳にはいきません」
 夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)は武器を構え、妖精に警告する。
 その背後では筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)が真剣なまなざしで、スチーム・エレメンタルの動向を観察していた。
 そんな猟兵たちの行動も我関せず。スチーム・エレメンタルは出口を目指す。
「警告はしました」
 静流は妖精に向けて突撃する。一撃を加えても妖精はびくともしなかった。
「ふーん、結構頑丈なんだね」
 トオルはその様子を見て、また一つ情報を得る。
 今は情報収集が最善だと思ったのだ。
 それは的確だった。情報は何よりの力となる。
 蒸気を吹き出し、自身を強化したエレメンタルは猟兵たちに向けて平手打ちを行う。
 大きなその動作は攻撃の予測をしやすい。
 トオルはここぞとばかりに眼鏡をきらりと光らせた。
「光よ我が願いを叶えたまえ。聖なる力、邪なる者を封じる力をここに」
 点滅した光が、スチーム・エレメンタルの振り下ろす勢いを殺させる。
 更に――。
「我が剣は氷。凍りつけ、四ノ太刀・氷雨!」
 トオルに続き、静流もカウンターのように一撃を見舞う。
 ガキンと刀と平手打ちが噛み合った時、凍てつくように全てが止まる。
 妖精はそれ以上動けない。
 既に熱風が吹き荒れているのに、静流の一撃から巻き起こった吹雪に、勝てないのだ。
「――――!」
 声なき声を上げ、エレメンタルは震える。
 その間に静流は怒涛の連撃を加えた。
 合間に、トオルの熱線銃が何度も撃ち抜く。
 ほぼ一方的な攻撃だ。
「なかなか強力な敵ですが、先程のネバネバした面妖な輩よりは気が楽ですね」
 静流はくすりと小さく笑った。
 吹きだすのが蒸気のみ、という点で先ほどよりさほど警戒せずに済んでいる。
 スチーム・エレメンタルも巨大化して凶暴化しているが、それでも猟兵の勢いには敵わない。
 何度も妖精は平手打ちを放つが、猟兵は迎撃し、全くと言っていいほど攻撃が通らない。
「――――!」
 ふしゅー、ふしゅーと蒸気が立ち込める。
「まだやる気みたいだね」
 トオルは闘志の衰えないスチーム・エレメンタルを見て肩をすくめた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルトリウス・セレスタイト
サウナを楽しむには場が悪そうだ

リコリス(f02296)と協働
見えなくなると困るのでまずは蒸気を払う
焼尽で熱してしまえば飽和蒸気圧の都合上消えるはずだろう
適当に4本ほどをそのあたりに刺しておいて、目的に移るか

残る20本でボスを包囲して、牽制しつつリコリスが動く機を作る
熱風も炎剣を集めて盾にして防ぐか

リコリスが離脱する時にエレメンタルへ炎剣を向かわせ追撃を阻みつつ攻める
念動力で軌道を微調整して、リコリスに当てないように気を付けよう

そう言えば蒸気を吹き出す相手に加えて炎の剣が近くにあったら……かなり暑そうだな
俺はともかくリコリスが

おや。リコリス、今帰ったら温泉がフイだぞ


リコリス・ミトライユ
アルトリウスさん(f01410)と一緒に行きますね。

さすがにこういう半分魔力な相手は得意ではないのですよね。
あとで、アルトリウスさんに対策、習っておかないと……

ここは、前でうろちょろして、注意を引いておくのが一番でしょうか。
ダンスと【スカイステッパー】で、くるくると踊るように、ギリギリで相手の攻撃を見切って避けて。
おまけにちょっとだけ蹴り飛ばしておきましょう。
これでこっちを見てくれればいいのですけど。

って後ろからも飛んできてますし!
守ってくださるのは良いですけど、もーむりっ。
暑いのただでさえダメなんですから、あたし帰りますっ!
泣きながら脱兎のごとく逃げ回ります。
温泉なんて、今はいいですし……。



●蒸気の代わりに熱気を
「サウナを楽しむには場が悪そうだ」
 アルトリウス・セレスタイト(原理の刻印・f01410)は蒸気の立ち込めるフロアに足を踏み入れ顔をしかめた。
「こういう相手は得意ではないのですよね」
 スチーム・エレメンタルの姿を見て、リコリス・ミトライユ(曙光に舞う薔薇・f02296)はため息を吐く。
「まずこの蒸気の対策だな。視界が悪い」
 アルトリウスは掌をかざし、魔力を込める。
「去るが良い」
 現れたるは、青い剣型の炎。四本がまず床に突き刺さり、周囲を熱する。
 蒸気が晴れて、エレメンタルの姿がはっきりと見えた。
「それでは、いきます!」
 リコリスは跳躍して、エレメンタルの注意を引きつける。
 エレメンタルの攻撃も宙を蹴って華麗に避けていく。
 蹴りを叩き込んで、エレメンタルの視線をはっきりと自分へ向けた。
 そこへ何本か炎の剣が飛んでくる。
 蒸気よりも、なお熱い炎。余波だけでエレメンタルは苦しんだ。
「――――!」
 声なき声が、絶叫のように。
 逃げようとする妖精の行く手を阻むように炎の剣が突き刺さる。
「逃がすか」
 アルトリウスが牽制している間に、リコリスが更に蹴りを叩き込む。
 と、リコリスが大きく跳躍して後ろへと飛んだ。
 次の瞬間にエレメンタルに炎の剣が次々と突き刺さる。
 勝利は目前だ。
 しかし――。
「もーむりっ」
 汗でぐっしょりのリコリスが弱音を吐いた。
「暑いのただでさえダメなんですから、あたし帰りますっ!」
 脱兎のごとく炎の剣から遠ざかるように、リコリスは走り回る。
 吹きだす汗で、全身がぐっしょりしている。
「あー……確かに」
 アルトリウスは納得するように頷いたが、リコリスの行動を見逃せない。
「リコリス、今帰ったら温泉がフイだぞ」
 温泉のために頑張っているのに、ここで帰ってしまうのはもったいない。
 それに汗をさっぱり流すには、やはり温泉が一番だ。
「温泉なんて、今はいいですし……」
 パタパタとシャツの裾で風を送りながら、リコリスはそっとこぼすのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鳥渡・璃瑠
フィン様(f00295)と行動するのだわ!

自我はない感じなのだわっ?
フィン様、攻撃にはお気をつけて!なのだわ!
そちらが熱風で来るならこちらは冷風でしてよ!
風の【属性攻撃】を纏わせた金糸の突雨で突撃するのだわ!
効かない?それなら効くまで攻撃すればいいのだわ!【二回攻撃】で追撃なのだわ!
振りかぶったら、腕の根元を集中攻撃でしてよ
細くなっているもの、ほかより脆いのではなくって?集中すれば壊せるかもしれないとこを狙うのだわ!

あら、わたくしだって負けませんことよ!…髪の毛動かせませんけど!武器にはできますから!(対抗)


フィン・クランケット
璃瑠さん(f00142)と!
【WIZ】
ここは熱にも負けない、ガツンと強くておっきな固まりで勝負です!
UCで、氷の妖精さんに頑張ってもらいま――ああ!待って待って、熱いけど帰らないでくださいっ
妖精さんを説得して氷柱を撃ち込みながら、璃瑠さんの攻撃に合わせて、薙刀で攻め込みます
視界を阻む蒸気を【属性攻撃】て【薙ぎ払い】、璃瑠さんの道を作りますよぉ
スチーム・ブラストは、足を止められる怖い技ですが、予備動作が大きいようなので、よく見て当たらないよう…はいなっ、気をつけますよぅ!

はっ、これが璃瑠さんのドリル…!
な、何だか対抗心がむくむくとっ
負けてられません! 私もがんばりますよぉっ(アホ毛みょんみょん)



●金髪ドリルはすごいのだ
 もしかしたら、スチーム・エレメンタルには自我がないのかもしれない。
 鳥渡・璃瑠(ドリ子おじょうさま・f00142)は自慢の金の巻き髪を揺らして考える。
「ここは熱にも負けない、ガツンと強くておっきな固まりで勝負です!」
 フィン・クランケット(蜜柑エルフ・f00295)の意気込みに、瑠璃は賛同する。
「ナイスアイデアですわ! 熱風には冷風で勝負ですわ!」
「お願いしますね、妖精さん。私に力を貸してください」
 フィンのユーベルコードで氷の妖精に手伝ってもらい、周囲を冷やしたいところだが。
 こんなに熱いのでは氷の妖精だって溶けてしまいそうだ。
「ああ! 待って待って、熱いけど帰らないでくださいっ」
 余りの熱風に氷の妖精とて溶けそうである。
 だがフィンもめげずに氷の妖精を説得する。
 何とかフィンも氷の妖精を説得し終えて、鋭い氷柱が向かっていく。
 むわっとして熱気は冷めたが、蒸気が霧のように変わり、視界があまりよくない。
 その間に、瑠璃の風を纏わせた金糸の突雨がエレメンタルに突き立つ。
 金髪ドリルヘアーの攻撃である。エレメンタルでなくても度肝を抜かれること間違いなし。
「はっ、これが璃瑠さんのドリル……!」
 現に、フィンも攻撃に見惚れてしまっている。
「負けてられません! 私もがんばりますよぉっ」
 ピンと立った天頂のぴょこぴょこと毛が動く。
 いやそう言う場合ではない。
 蒸気、もとい霧を薙ぎ払い、瑠璃が進む道を作る。
「参りますわよ~!」
 霧の晴れた向こう側、エレメンタルは大きく手を振りかぶっていた。
 分かりやすい攻撃の予備動作。
 大きく振りかぶったその腕の根元に金髪ドリルヘアーが突き刺さる。
「――――!」
 腕がもげるかと思うほどの、怒涛の攻撃。
 それ以上エレメンタルが力を入れる事は出来ず、手を振り下ろせない。
 フィンはその隙に薙刀で切りつける。
 もちろん、氷の妖精さんにお願いした攻撃も忘れない。
 怒涛の攻撃に、どうっとエレメンタルは倒れ伏した。
 それっきり動く様子は見せなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『アルダワ式・魔法蒸気温泉』

POW   :    熱い湯やサウナに長く漬かり疲労回復

SPD   :    たっぷりの泡で全身を洗ってピッカピカ

WIZ   :    魔力も込めたミストで身体の芯から疲れを追い出そう

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フィン・クランケット
璃瑠さん(f00142)といっしょに温泉でぬくぬくだらり

ちゃちゃっと汗を流して、とっぷり浸かりましょう~(髪を上に纏め)
ふへぇ~…生き返るぅ…
おお、それはそれはっ
それじゃあ、璃瑠さんのお背中は私が流しますねぇ

(璃瑠さんの髪の毛をじぃ)
あんなに見事な巻き毛だったのに、お風呂だと真っすぐなんですねぇ
勝手にっ
それは不思議な…!(驚いてアホ毛ぴーん)
んぇ?わ、私ですかぁっ?肌??
商売柄あちこちに行くし、そんなに綺麗でも…!
特別なことなんてしてませんよぉ、やですねぇ(おばさん臭く、手をやだわぁ的に動かし)

はいな、本当にお疲れ様でしたぁ~
んふふ、もっちろんですとも!
次はどこがいいかなぁ~…(ちゃぷちゃぷ)


鳥渡・璃瑠
フィン様(f00295)と一緒なのだわ!

おんせーんっ!なのだわ!!
かけ湯もばっちし、ゆっくり浸かるのだわ!
あ、後でお背中も流しますなのだわ!フィン様!
…髪の毛?濡れてる時はドリルではなくってよ!乾かせば勝手にまたぐるんぐるんになるのだわ!
量が多いので少し大変だけどっ!いつもの事だし慣れてましてよ!
わたくしよりもフィン様のお肌の方が気になるのだわ!綺麗なのだわ…!なにか特別な手入れとかしていましてっ?教えてほしいのだわっ!

ふふ、本当にお疲れ様なのだわ
もし良ければ、またこうやって二人で出かけたくってよ!



●温泉を楽しむ
 スチーム・エレメンタルを倒すという大仕事を終えた後。
 鳥渡・璃瑠(ドリ子おじょうさま・f00142)とフィン・クランケット(蜜柑エルフ・f00295)は温泉へとやって来ていた。
 アルダワ式・魔法蒸気温泉とはよく言ったものだ。
 温泉中に蒸気が立ち込めている。どこぞのエレメンタルが作りだした物より、ずっと心地が良い。
「温泉ですよ、温泉。ちゃっちゃと汗を流して、とっぷり浸かりましょう」
 ばしゃん、ばしゃんと体に掛けるお湯の音も心地よく響く。
 共に湯船に身を沈めれば、あまりの気持ちよさに声が伸びる。
「ふへぇ~……生き返るぅ……」
「いい湯なのだわぁ……」
 今にも歌いだしてしまいそう。
 疲れがこの湯の中に溶けだしてしまっているのだろう。
「あ、後でお背中も流しますなのだわ! フィン様!」
 瑠璃の思い立ったような言葉に、フィンも頷く。
「それじゃあ、璃瑠さんのお背中は私が流しますねぇ」
 背中の流し合い。温泉とくれば定番だろう。
 瑠璃の髪がいつものドリルではなく、ぺたりとなっていることにフィンは気づく。
「あんなに見事な巻き毛だったのに、お風呂だと真っすぐなんですねぇ」
 そうするとくすりと瑠璃は笑う。
「乾かせば勝手にまたぐるんぐるんになるのだわ!」
「勝手にっ。それは不思議な……!」
 手入れもきっと大変だと思っていただけに、衝撃の事実だ。
 あまりの驚きにフィンの天頂の髪がピーンと伸びる。
「わたくしよりもフィン様のお肌の方が気になるのだわ! 綺麗なのだわ……!」
「んぇ? わ、私ですかぁっ? 肌??」
 何か特別な手入れをしているのではないか。
 気になった瑠璃の言葉に、フィンは慌てふためいて、手を振る。
「特別なことなんてしてませんよぉ、やですねぇ」
 話題は尽きない。いつまでも話が続く。
「ふふ、本当にお疲れ様なのだわ」
 うっとりと目を細めて瑠璃は呟く。
「はいな、本当にお疲れ様でしたぁ~」
 フィンもニコニコと頷いた。
「もし良ければ、またこうやって二人で出かけたくってよ!」
 そんな機会もこれから先、きっとあるだろう。
「んふふ、もっちろんですとも!」
 次にはどこに行こう。
 そんな風に思いを馳せながら、二人は心地よい温泉を堪能したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

夜神・静流
私はそこまでネバネバの被害は受けませんでしたが、狭くて湿気の多い場所に居ましたし、体はよく洗っておきましょう。
その後は熱いお湯に浸かってほっと一息。
「ふぅ……やはり温泉は良き物です……」

温泉で疲労を抜きつつ、今回の戦いの良かった点、悪かった点を洗い出して、次の戦いへの備えといたしましょう。


基本的に人前で肌を晒すのは好ましくないという考え。
同じ女性相手なら少し抵抗感がある程度だが、男性相手はNG。相手の裸を見るのも無理。
単に初心なだけとも言う。



●戦いの後に
 夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)はもうもうと蒸気が立ち込める温泉に足を踏み入れてホッと一息を吐く。
 この蒸気量ならばよほど近くに寄らない限りは、誰かに見られる心配もないだろう。
「体はよく洗っておきましょう」
 幸いにも、静流はネバネバの被害をあまり受けていないのだが、エレメンタルの蒸気で全身ベタベタにはなっている。
 不快感だけなのだが、それでも念入りに体を洗っていく。
 さっぱりと湯で全身を流した後、念願の湯船につかった。
「ふぅ……やはり温泉は良き物です……」
 自然とため息を吐く。
 戦いでたまった疲れを押し流してくれるようだ。
「あー……そうですね……今後の為にも少し考えないと」
 今回の戦いの良かった点、悪かった点を静流は考える。
 良かった点は何よりもネバネバの被害を最小限に抑えられたことだろう。
 それでなければ、もう少し温泉に臨む気持ちも変わっていたかもしれない。
「あとは……何でしょうね……」
 今後の戦いに備えて、静流はもう少し戦いを振り返るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

筒石・トオル
【POW】
僕としてはぬるめの湯に長く浸かるのが好きなんだけどね。
取り敢えず、一旦熱い湯に浸かって体を温めてからサウナへ直行。
水で冷やしたタオルを頭に乗せて、負担が掛からないようにしてサウナに入り、じっくり汗をかく事にするよ。
あ、入る前に水分補給はちゃんとして、眼鏡も外しておかないとね。
「眼鏡が無いと何か落ち着かないな…」
最初は5分、水風呂に入るか外気で冷やすかして、10分、15分と時間を延ばしつつ3回くらい入る。

女風呂の方から妖しいやり取りが聞こえて来ても気にしない。
耳が赤いのはのぼせただけだよ……多分。



●サウナへGO
 筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)は温泉の温度を感じてふぅっと息を吐く。
「僕としてはぬるめの湯に長く浸かるのが好きなんだけどね」
 とはいえ、熱い湯が嫌いというわけではないのだ。
 熱い湯につかり、体がある程度温まると、一旦湯から上がる。
「っと、眼鏡を外さないと」
 水分補給もしっかりとして、冷たいタオルを頭に乗せて併設されたサウナへとトオルは向かった。
 サウナは流石にむわっと湿気がすごいが気持ち悪いというわけではない。
 むしろ汗を流すには最適の環境だった。
「よっこらせっと」
 腰を落ち着かせぼんやりと汗を流す。
「眼鏡が無いと何か落ち着かないな…」
 いつもつけている物がないと落ち着かないのは仕方のない事だろう。
「そろそろいいだろうか」
 最初は五分。汗をびっしょりとかいたら、いったん外に出る。
 水風呂に入れば、体も冷える。のぼせた頭も若干クリアになる。
「よし、もう少しサウナを堪能するとしようか」
 トオルはもう一度サウナ室へ向かうのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リコリス・ミトライユ
アルトリウスさん(f01410)と一緒に行きますね。

髪の色が似てて、兄妹に見えるかもですけど、
肌を見られるほど、そんなに心許してませんし。
せっかくの温泉で、一緒にいなきゃいけないみたいですから、
こうやって一緒に入ってるんですからね。
いいですか、こっち見たら思いっきりグーで行きますからね。

そういうわけで、熱いのも嫌ですし、
背中合わせにお風呂に、縁の方で 腰までで入っています。

スマホは、うん。言われてた通り、ただの電池切れでした。
充電して、いまはおっけーです。

ダンスだって、1曲すればひとつの物語の表現ですしっ。
戦うために、相手に合わせたアドリブなだけです。
今度ちゃんとしたの見せますよ。

アドリブ歓迎


アルトリウス・セレスタイト
リコリス(f02296)と共に
働いた報酬なのだから遠慮なく使わせてもらう

身体を洗ったら湯に浸かって暫し休もう
暇を潰すついでに多少なり楽になるなら儲けものだ
リコリスも疲労を残さないために身体を休めておくと良いと思う
了解だ。気を付けよう

そうだリコリス。この間の、動かなくなったスマートフォンは直ったか
いや思い出したのでなんとなく聞いただけではあるが

俺は最近、舞、というやつを目にする機会があったんだが
ダンスとは結構違うものなんだな。全体で一つの物語なんだとその時に聞いた
そうか。楽しみにしておく

などなど、温泉と世間話で時間を忘れる
※アドリブ歓迎



●混浴だってあるのだ
 リコリス・ミトライユ(曙光に舞う薔薇・f02296)とアルトリウス・セレスタイト(原理の刻印・f01410)は連れだって同じ湯に向かった。
 実はこの温泉、混浴の湯もあるのだ。
 二人が向かったのはそういうところだった。
 とはいえ、混浴とはいえお互い肌を見せるのは抵抗がある。
 そんなわけで湯気が濃いことをいいことに、二人はお互いを見ないように離れて体を洗うのだった。
「いいですか、こっち見たら思いっきりグーで行きますからね」
 リコリスの響く声に、アルトリウスも頷く。
「了解だ。気を付けよう」
 体を洗って湯につかるにも、二人は背中合わせ。何かと気を使うのだ。
 リコリスは熱いのが苦手な事もあり、なるべく縁の方で腰までつかっている。
 ゆっくり湯で温まり、疲れを癒してほしいものだ。
「そうだリコリス。この間の、動かなくなったスマートフォンは直ったか」
 何となく、アルトリウスはリコリスに訊ねる。
「スマホは、うん。言われてた通り、ただの電池切れでした」
「そうか。ふと思い出したから聞いてみただけだ」
「充電して、いまはおっけーです」
 そこから何となく会話が一旦途切れてしまうが、二人の間で話すことは尽きない。
「俺は最近、舞、というやつを目にする機会があったんだが」
 ダンスとは結構違うものなんだなと、感心したようにアルトリウスは続ける。
 今まで見たダンスと比較するように思いを馳せていた。
「全体で一つの物語なんだとその時に聞いた」
 凄いものだとアルトリウスはため息を吐く。
「ダンスだって、1曲すればひとつの物語の表現ですしっ」
 スカイダンサーであるリコリスは力説する。
「戦うために、相手に合わせたアドリブなだけです」
 そう、なんだって違いはあるものの根本は同じなのかもしれない。
「今度ちゃんとしたの見せますよ」
「そうか。楽しみにしておく」
 世間話に花が咲く。時間を忘れたかのように、温泉での時間は続くのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

トール・テスカコアトル
温泉の隅っこの方へ行くよ
……知らない人、怖いし

「くぁあーーー……あぅーーー……」
湯船に浸かれば、思わず出ちゃうよ、うめき声

蒸気で周りが見えづらいからね
気が大きくなってお風呂を満喫するよ

じんわりと、疲れがお湯に溶けてくみたいな心地よさ

じゃぶじゃぶ、お湯をかき混ぜても楽しい

ちょっぴり全身チェック……うん、スライムなんて残ってない

「はぁうーーー……」

思い返すのは、スチームエレメンタルさん
笑いも、泣きもしないで、ただただ
上へ、上へと

「……ああ」

分かっちゃったかも

「エレメンタルさん、これだ」

お風呂から立ち上って、証明に照らされて、キラキラ光る……蒸気

「……ふふ♪」

触れないけど、少し、湯気と遊んだのでした



●わかっちゃった
 トール・テスカコアトル(ブレイブトール・f13707)はこっそりと、こっそりと温泉に足を踏み入れた。
 なるべく人と顔を合わせないように、端っこへと向かう。
 濃い蒸気のおかげで、誰ともばったりすることはなく体を洗う。
 ネバネバに汚れた体をすっかり綺麗に洗う。
 そうして湯につかると何とも言えない呻き声が上がる。
「くぁあーーー……あぅーーー……」
 気持ちがいい。何と言っても疲労を芯から解していくようなじんわりとした温かさが良い。良いのだ。
 蒸気のおかげで誰も周りにいないような錯覚に陥り、トールは温泉を堪能する。
 じゃぶじゃぶと温泉のお湯をかき混ぜたり、だんだんと大胆になっていく。
 全身もくまなくチェック。勿論例のネバネバなんて残っていない。
「はぁうーーー……」
 思い出すのは戦ったスチーム・エレメンタルの事。
 出口を求めふよふよと彷徨っていたあの姿。
「……ああ」
 トールは何となくわかった気がして宙に手を伸ばした。
「エレメンタルさん、これだ」
 お風呂から立ち上って、照明に照らされて、キラキラ光る……蒸気。
「……ふふ♪」
 触れないけど、少し、湯気と遊んだのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月11日


挿絵イラスト