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黄金の漢

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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●小国家『インズェル』にて
 キャバリアに乗った男達が、ある人物の捜索をしていた。
「大佐は見つかったか!?」
「いや、まだ見つからん……大佐、一体どこに」
「くっ、先の大戦も終わって大佐と一杯やろうと思っていたのに!」

 男達が落胆する中、大佐はとあるプラントの上部に居た。……オブリビオンマシンに乗って。そして、メッセージを発し始めた。

『聞こえるか、諸君。私だ。ジークフリートだ。これより、この黄金プラントを我が物とする。異論は認めない。歯向かった者は即刻、排除する』

 キャバリア乗り達は、それがオブリビオンマシンだとも知らずに近づいて行った。

「大佐、一体何をお考えで!?」
「そのプラントは我が国の宝!大佐が独占するなど──そもそも、大佐が皆に少しずつ分け与えようと言い始めたではありませんか!」

 ──キャバリア乗り達は、宣言通り排除された。大佐の手によって。

『黄金プラントは誰にも渡さぬ。それが神の意志なのだ』

●グリモアベース
「……というわけだ!クロムキャバリアでプラントとやらを独占している大佐がいるらしい!!」
 グリモア猟兵のドゥンケル・グラオザームマン(二面的殺戮家・f29274)は先の話を要約して語る。
「オブリビオンマシンの力は思想すら変えてしまうらしいッ!この『ジークフリート大佐』は以前は心優しく民を第一に考える、そのような男だったそうだ!!そして、よりによって貴重な金を生産するプラントを、占拠する事態に至ったッ!!」

 神の意志とやらについては、本人に直接問わないと分からないらしい。

「黄金プラントの手前には地雷原と、大佐に影響された部下が乗る重機のキャバリアが……ん、キャバリアなのか?まぁ、戦えるのだからキャバリアだろう!その二つが待ち受けているそうだッ!!なおキャバリアに乗りたければ借りる事も出来るらしいぞ!!では、健闘を祈る!!」

 と、背を向けたところで、ドゥンケルは思い出したかのようにまたこちらを向いた。

「大佐達を倒してはいかんぞ!あくまで救出だからな!!マシンだけを撃破するんだ!!」

 そして再び背を向けて去って行ったドゥンケルであった。


椿油
 椿油です。初クロムキャバリアシナリオです。『インズェル』という小国家が舞台になります。

 第1章では、地雷原を通り抜ける事になります。この時点でキャバリアを借りても構いませんが、借りられるのは国柄により、主に量産型です。

 第2章では、重機のキャバリアとの集団戦になります。この重機キャバリア達も全て量産型という、やや貧しい国ですが、重機キャバリアのみを倒して部下のキャバリア乗り達は安全に救出してあげて下さい。

 第3章では、ジークフリート大佐率いるキャバリアとのボス戦です。大佐に、本来の大佐自身の人柄を思い出させてあげて下さい。第2章のプレイングによっては、部下達が良いヒントをくれるかもしれません。

 皆様の熱いプレイング、お待ちしております。
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第1章 冒険 『地雷原を抜けて』

POW   :    多少のダメージは覚悟して、守りを固めて爆発の中を駆け抜ける。

SPD   :    囮や斥候を放ち、安全ルートを確保する。

WIZ   :    技能やアイテムを駆使して地雷を探知し、回避しながら進む。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

星群・ヒカル
どうやらこのおれの出番のようだな!
宇宙の海を超えてきたおれと銀翼号の新たな力……
「DXウチュウオー」発進だ!

というわけで宇宙バイク「銀翼号」に『騎乗』し、さらに銀翼号ごと「DXウチュウオー」に乗り込むぞ
銀翼号でキャバリアを操縦できるなんて、いい機体があったもんだ!

ところで地雷原は結構な割合で埋まってそうなのか?
周囲のキャバリア乗り達に「コミュ力」で大体の目安を聞いてみよう
なるほど。まぁ、キャバリアが壊れなきゃ問題がないな?

【超宇宙望遠鏡・天文台形態】を使用
『悪路走破』で突っ走りつつ、機体がダメージを負わない結果を観測し、かつ最短距離を駆け抜けていくぞ!
多少の爆発はご愛敬だッ!

※アドリブ歓迎です


ドウゲン・テツガハラ
UC使用。
『FT-量産型キャバリア』に『ビーストオーバー・アンダー』を装着。
UP:移動力、DOWN:射程

獣型のキャバリアで地雷原をを抜ける。

悪路走破、地形耐性、足場習熟、逃げ足、ダッシュ、環境耐性

BX-ビーストブレードを足先に盾状に展開。地雷を押し潰し、殺傷力を殺いで突っ切る。

神様ねえ。
あの人を狂わせるキャバリアがそうだってんなら、片腹痛いぜ。

わしらが神様を弄ってるって事か、はっ!

――キャバリアは道具だ。良くも悪くもな。

反面教師ってやつだ。そいつらの面、拝みにいってやろうじゃねえか。
アドリブ歓迎。


シヅリ・アメノ
近場で農耕機械の整備をしていた者だけど…ほとんどの人が信じられないって表情だった
その上キャバリア乗りなら止めてってお願いされたらね
戦闘自体は苦手だけれど、支援なら任せてもらいましょう!

地雷原か…小国だけに人員を割けないのかな

【指定UC】で【偵察】を出して、隠された地雷を【失せ物探し】
元々小惑星成分検査にも使うプログラムを、地中レーダー用に【早業】で改良するよ
仲間には随時特定できた情報を、あらかじめ【マシン・コネクト】で繋いだ携帯スピーカーを渡して個別に伝えよう

あとは安全ルートを通るだけだけど……【ワーカーユニット】を農耕型にセット
万が一見逃した地雷を除去できるように、地面を耕しながら進もう



「どうやらこのおれの出番のようだな!」
 ヒカルは、宇宙バイク『銀翼号』に騎乗し、そしてキャバリア『DXウチュウオー』に乗り込み、合体した。

「神様ねえ。あの人を狂わせるキャバリアがそうだってんなら、片腹痛いぜ」
 ドウゲンはUC《出撃準備は出来ている》を発動し、移動力を上昇させた獣型キャバリアへと変形させる。

「地雷原か…小国だけに人員を割けないのかな」
 シヅリは、整備していた所から出撃要請を受けたようだ。

 ヒカルは、周囲のキャバリア乗り達に地雷の割合を聞く事にした。
「なぁ、どれ位の割合で地雷は埋まってるんだ?」
「あぁ、20mに一個あるかないかってぐらいだよ」
「なるほど、まぁキャバリアが壊れなきゃ問題ないな」
 ヒカルはUC《超宇宙望遠鏡・天文台形態》を発動し、最適なルートを観測する。
「うぉぉぉぉ!いっけーDXウチュウオー!!」

 発進したDXウチュウオーは、スイスイと左右に動き、地雷を回避する。

「さて、行くか……(あの兄ちゃん、あんなスピード出して大丈夫か?)」
 爪牙状の部品を足元に展開し、地雷を発動させても押し潰して相殺する作戦のドウゲン。
「よし。そいつらの面……拝みにいってやろうじゃねぇか!」
 獣型になって発進したキャバリアは、まっすぐ突き進む。途中に地雷があろうが無かろうが、爪牙状の刃で相殺。
「おっと……流石に揺れるな」

 地雷を踏んでいるわけなので、反動は多少来るのである。

 シヅリはUC《携行偵察支援機『テンガン』》を発動。ポッドからドローンが射出され、ドローンが地雷をサーチしていく。そして、地中レーダー用にプログラムを改良し、先に進んだ仲間達に伝える。
「こちらシヅリ、その先半径500m範囲内に地雷が18個あるので、データを送ります」
 ヒカルとテンガンの手元に、マス目状のマップデータが映し出された。
「おっ!分かりやすいなコレ、サンキュー!……いつの間に通信装置繋いでたんだ?」
「直進すると7個直撃か……そんだけあるなら流石に回避するっきゃねえな」

「あとは……ワーカーユニットを装着して、と」
 シヅリは農耕型のユニットを装着。見逃した地雷も除去できるよう、耕しながら進む事にした。

「嬢ちゃん、次の情報はねぇか?」
「今ドローンを向かわせます!少々お待ちを」
 ドウゲンからの要請に、ドローンをさらに向こうまで飛ばすシヅリ。

「こちらヒカル!いやー、おかげで全然地雷に当たらないぜ!」
「こちらドウゲン。こりゃ慎重派が一人いるかいないか、で大きく変わるな……?」

 などと通信が飛び交いつつ。

「そろそろ地雷原も終わりだな、見えて来たぞプラント!」
 ヒカルが真っ先に辿り着きそうだ。
「さて……神様とやらは一体何なのか、確かめてやろうじゃねえか」
 ドウゲンももう間もなく到着する。
「(やっぱり耕しながらだと少し遅いかな?)」

 シヅリがようやく着いた頃には、二人は準備万端で到着していたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『極地作業用人型重機『クロムブルー』』

POW   :    戦闘用改造個体
自身の【アーム部分】を【指揮官から支給された兵器】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD   :    移動用改造個体
【強化された脚部機能と攻撃軌道予測AIで】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    防衛用改造個体
【拠点を死守すべく共に戦う同型機】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[拠点を死守すべく共に戦う同型機]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


地雷原を抜けた先には、ジークフリートの部下……影響されてしまった部下達が、マシンに乗って待ち受けていた。
「我らジークフリート様の意志に同意し、敵とみなした物は排除する!」
「貴様らはこれ以上進むな!痛い目を見る事になるぞ!」
「それでも良いならかかって来るがいい!」

 彼らを救済し、ジークフリートの意志を聞き出せるか──
シヅリ・アメノ
移動しながら次の準備をしてきたけど
重機型はなんか親近感が沸くなあ
…うん、こんな事で使うものじゃないよ
しっかりみんなの所に帰してあげなきゃ

上半身装甲を活かしつつ支援情報戦
【指定UC】を囮に【フェイント】
敵の関節や武装接続部を低出力レーザーで狙わせる
牽制程度だけど、この数は無視できないはず
撃破させ粒子散布から【マシン・コネクト】で【ハッキング】
通信系に入り込み【情報収集】

一気呵成に行動しようとしたら一斉介入
この数の操作は限られるから後は味方に託して単純指示を一つ
――『転べ』!

最後に現地で聞いた農村民謡を流す
大事な重機、その用途風景を思い出して

これで――え?(戦闘後、ボスに狙撃手段等があれば被弾希望


アスカ・ユークレース
こういうロボに乗って戦うのはあまり経験がないのですが……大型の武器のようなものだと考えれば、まあなんとかなるでしょう。

私のキャバリアは移動に特化したタイプ。となると敵の数や力を利用した方がいいですね。

浮遊ユニットでの空中戦で翻弄したりチェーンを使ったロープワークで敵を手繰り寄せ盾にして防御したりしつつ一ヶ所に集まるよう誘導。

いい感じに集まってくれたら……UC発動。鋼鉄糸でまとめて絡め取って捕縛します。……さ、大人しくしてて頂けますか?私も余り手荒なことはしたくないので。



「重機型はなんか親近感が沸くなあ。……うん、こんな事で使うものじゃないよ。しっかりみんなの所に帰してあげなきゃ」
 シヅリは早速、UC《接続粒子散布型迎撃機『ヤマタ』》を発動。光線銃を装備した浮遊ユニットを多数召喚し、囮として重機のキャバリア達へ向かわせる。

『敵の飛行物体確認!迎撃にかかれ!』
『レーザーに注意せよ!』

 狙い通り、彼らジークフリートの部下は各ユニットを撃破しようとする。そして消滅時には【コネクト粒子】が重機のキャバリア達へばら撒かれていった。

 一方、アスカは浮遊するキャバリアに乗り、重機のキャバリア達の周りをぐるぐると周り、チェーンを絡ませたりして翻弄する。
「さぁ、そのまま中央へ」
 気づくと、重機のキャバリア達は一ヶ所に集められていた。アスカはUC《via lattea》を発動。その場の敵個体全てが、捕縛された。
「……さ、大人しくしてて頂けますか?私も余り手荒なことはしたくないので」

『何だこれは!千切れないぞ!』
『アームの威力を上げろ!』

「させないよ!」
 コネクト粒子が内部に入っている間に、その粒子を使ってハッキングを行っていたシヅリ。通信系統をジャックし、重機のキャバリアへの至って単純な指示を出した。
「──『転べ』!」

 アームの威力が上がり始める前に、全ての重機のキャバリア達は転んで身動きが取れなくなった。そして、通信をジャックしている手前、ジークフリートの部下達の指示も届かない。
『おい、反応しろ!おい!』
『駄目です、反応しません!』

 ──すると、どこからか流れて来る民謡。シヅリのキャバリアからだ。

 〈その力を使い、我らは繁栄してきた。キャバリアは我らの供。嗚呼、我らのキャバリア重機クロムブルー。〉

『この歌は……』
『懐かしい。俺も若い頃よく聞いてた歌だ』
『うぅ、クロムブルー……そうだ、俺の父さんだって元祖クロムブルー重工の重役だ……!』

 懐かしさを思い出す、ジークフリートの部下達だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

キャロ・エレフセレリア
見せてもらおうか、キャバリアの性能とやらを!
アタシのメガロスに新技術と新素材を使いたい!壊れちゃった部品くらいならもらってもいいよね!
あっ、大丈夫だよ!今回の目的はちゃんと理解してるから!
プチメガロスとメガロスに科学迷彩を施してメガロスはそのまま待機!アタシはメガロスの中に入ってるよ!プチメガロスは先行してね!
プチメガロスの誘導弾を中継地にしてジャミングで電波妨害で回線を目潰し!その間にアタシが通信回線やカメラをハッキング!嘘の情報を流して連携を乱すよ!
プチメガロスは正常な機体を誘き寄せてね!潜伏してたメガロスのメガロマギアでよーく狙ってコクピット以外をメガロス大爆炎破でぶっとばす!



「見せてもらおうか、キャバリアの性能とやらを!」
 ガジェッティアのキャロは、キャバリアに興味深々のようだ。そして、相棒のメガロスとプチメガロスに科学迷彩を施す。
「それじゃあ、プチメガロス先行!いってらっしゃい!」

 メガロスの中に入り、待機するキャロ。プチメガロスは誘導弾を発射し、さらにその誘導弾を電波の中継地点へと変えてジャミングを行う。回線が役立たずになっている間に、キャロは無線の通信回線やカメラをハッキングした。

『な……何で俺は上空にいるんだ?!』
『おい、これ海上だぞ!』
『応答せよ、応答せよ!くっ、反応が無い!』

 そして、上手い事メガロスのロケットランチャーの範囲内へおびき寄せ、キャロはUC《メガロス大爆炎破》を発動した。
「メガロスいっけぇぇぇーー!!」

 勿論、対象はコックピット以外の機体部分。メガロスの機体への総攻撃で、コックピットは緊急脱出した。

「ふぅ……。緊急脱出を機能させといて正解だったね!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

星群・ヒカル
こいつら親玉を相当慕っているようだな、頼もしい部下がいるリーダーはいいもんだ(なぜか得意げ。自分のSSW時代の舎弟達を思い出しているようだ)
だからこそほっとけねぇ。まずは部下から洗脳を解いていくしかないな!

引き続き宇宙バイク『銀翼号』に『騎乗』の上で、キャバリア『DXウチュウオー』に搭乗するぞ
全部同じような機体であることを利用しよう
量産型の弱点を『超宇宙望遠鏡・析光形態』で見抜く
通信設備で仲間に教えつつ、おれは『早業・悪路走破』で敵群をけん制、誘導していこう
『地形の利用』で敵同士が干渉し合い身動きがとれなくなる地点を探して落とし込もう
トドメは他の人に任せたぜ!

※アドリブ歓迎、連携超歓迎



「こいつら親玉を相当慕っているようだな、頼もしい部下がいるリーダーはいいもんだ!」
 自分の舎弟達を思い出しているヒカル。何故か得意げな顔をしながら、鼻をこすった。
「だからこそほっとけねぇ」
 宇宙バイク『銀翼号』に引き続き騎乗し、『DXウチュウオー』に変形合体したヒカル。UC《超宇宙望遠鏡・析光形態》を発動し、重機キャバリア達の弱点を見抜く。

「(こいつらの弱点は、上部に重心が集まっている事だっ!)」
 通信機器で伝達しながら、ヒカルは相手を誘導するように立ち回り、狭い箇所に誘い込む。上部がぶつかり合い、重機キャバリア達の身動きが取れなくなった所で、自分は軽やかに脱出だ。
「さて、いい感じに閉じ込められたぜ!」

『おい邪魔だ、退け!』
『出られないだろうが!』

 すると、まさに格好の的、負け戦状態となっている事に気づいた重機キャバリア乗りの一人が、仲間に無線で伝令したのちにコックピットを開けてヒカルに手を振る。
「ん?」
「降参だ!ジークフリート様の情報をお前にやる、我々を見逃してくれ!」
「本当か?嘘じゃ、ないよな?」
「重機は全て置いていく!だから、頼む!」
「ん~……おれはその言葉、信じるぜ!」

 洗脳を自主的に解いた一人の重機キャバリア乗りは、全員を……一部抗う者もいたが、降ろした上で重機の機動箇所を全て破壊した。

「いままでおかしくなっていたみたいだ……すまない。ジークフリート様は、根は真面目なのだが……この国に伝わる、とある神を狂ったように崇拝している節があるんだ。それがおそらく、ジークフリート様の言っていた〈神の意志〉なのだろう」

「最近のジークフリート様は、明らかにおかしかった──頼む、ジークフリート様を救ってくれ!神の意志より、ジークフリート様が助かれば我々は神に何されようが構わん!」

 ヒカルは頷いた。
「それがお前らの、上司への尊敬と感謝の気持ちなんだな」
 再び無線を取り出したヒカル。
「いいか皆!こいつらはもう、降伏したから危害を加えるなよ!」

 意外な形で戦いはラストへと向かっていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『電脳巨兵オリバレス』

POW   :    ユミルの落とし子
自身の身体部位ひとつを【プラントで生まれ損なった巨人】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    シンクロゲイザー
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【電脳】から【洗脳電波】を放つ。
WIZ   :    UCフィールド
【電磁バリア】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、電磁バリアから何度でも発動できる。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナギ・ヌドゥーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

キャロ・エレフセレリア
よーしボス戦だ!頑張るぞー!
ってあわわわわ!なんか跳ね返ってきた?!違うコピーなのかなこれ!
『メガロス』、その場で戦線維持!ユーベルコードを使わないで『制圧射撃』と『串刺し』でボスを『おびき寄せ』て!

『プチメガロス』は攻撃対象にならないようにステルス迷彩をしてボスに接近!内部のシステムに干渉したいから『ハッキング』用の『誘導弾』撃ち込んでね!
後はアタシがシステム解析で『情報収集』してバリアの突破口を『見切り』するよ!『ジャミング』用のプログラムを組んで撃ち込んだままの誘導弾に送信!

バリア解除したらお待たせメガロス!『スナイパー』でよ~く狙って、ぶちかませ『メガロス大爆炎破!』



「よーしボス戦だ!頑張るぞー!」
 と、キャロが意気込んで弾を発射するも電磁バリアに跳ね返されたように見えた。
「あわわわわ!なんか跳ね返ってきた?!」
 どうやら、あれは跳ね返したのではなく、コピーを発射しているらしい。
「じゃあメガロス、その場で戦線維持!」

 制圧射撃を撃ち込み、ジークフリートの乗る電脳巨兵をおびき寄せる。
『無駄な事を……』
 そして相手がメガロスに気を取られている間、プチメガロスにステルス迷彩を施し、気づかれないように接近させた。

 内部システムに干渉する為に、誘導弾を撃ち込んだプチメガロス。
「さて、バリアの解除方法は……っと!」
 誘導弾からハッキングを行い、システムを解析するキャロ。そして突破する為のコードを撃ち込まれた誘導弾に、送信した。

 徐々に、徐々に消えていくバリア。
『……何だと?』
 ジークフリートの、一瞬焦る声が聞こえた。
「お待たせメガロス!いっくよ~!!」
 UC《メガロス大爆炎破》を発動。機体が大きく爆破し、態勢を崩す電脳巨兵。

『ッ……!神は私を見捨てぬ!!』
 手慣れた操作で態勢を戻したのは、流石大佐という所だろうか。だが、損傷ダメージを受けたのには間違いない。バチバチと音を立てつつ、電脳巨兵は次なる戦闘の為にプラントを陣取るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

星群・ヒカル
随分とお高くとまってるじゃねぇか、ジークフリート!
てめーの部下たちからてめーの心(タマ)の救出を頼まれてんだ
この超宇宙番長、約束を果たさせてもらうぜッ!

引き続き宇宙バイク銀翼号、ならびにDXウチュウオーに『騎乗』だ
【超宇宙・拡我黎明光】で啖呵を切る
「神だかなんだかに惑わされる時点でトップとしては失格だ!
てめーが信じたものはそんなチャチなもんだったのか
てめーが信じるべきは頼もしい部下たち!そして!彼らを導くてめー自身の決意なんだッ!」
成功率を上げる行動は、「巨人の頭部に自ら潜り込み、中から破壊行動をとる」だ
銀翼号、フルスロットル!飛ばしていくぜ、DXウチュウオー!!

※アドリブ連携歓迎



「随分とお高くとまってるじゃねぇか、ジークフリート!」
 上空から見つめるジークフリートの乗る電脳巨兵を見上げるヒカル。
「てめーの部下たちからてめーの心(タマ)の救出を頼まれてんだ、この超宇宙番長、約束を果たさせてもらうぜッ!」

 引き続き銀翼号およびDXウチュウオーに騎乗するヒカルは、ジークフリートに向かい啖呵を切る。
「神だかなんだかに惑わされる時点でトップとしては失格だ!てめーが信じたものはそんなチャチなもんだったのか?」
『……神を、愚弄するな!』
「てめーが信じるべきは頼もしい部下達!」
『……!』
「そして!彼らを導くてめー自身の決意なんだッ!」
『……くっ、何だこの気持ちは……!』

 ──神よ、私は貴方を信じたい。だが、部下を捨て貴方に従った私は正しかったと言えるのだろうか?……その神の意志、信じて良いのだろうか?

 揺らぐ気持ちに、UC《超宇宙・拡我黎明光》の効果が効く。そして電脳巨兵の頭部へと向かって突撃するヒカル。
「フルスロットルだ!!うおぉぉぉーーーッ!!」
 頭部へ猪突の勢いで入り込んだヒカル。その勢いで、頭部は恐ろしく揺れ、制御が一時的に不能になるほどであった。

「思い出せ!てめーはそんな事するような奴じゃ無かったんだろ?部下達が、待ってるぜ!」
『……う、る、さい!静かにしてくれぇぇ!』
 静かそうな印象の男が声を荒げるのを見て、ヒカルは一時的に声をかけるのをやめた。
「(気持ちが抗ってるんだな、ひとまず今は……救出に手を割くか!)」

 とはいえ、頭部を半壊させた時点で既に電脳巨兵の力は半分以下まで落ちている。後は、いかにマシンから救出してやるか、だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

政木・朱鞠(サポート)
ふーん、やっと、ボスのお出ましか…。
もし、貴方が恨みを晴らすためでなく悦に入るために人達を手にかけているのなら、不安撒き散らした貴方の咎はキッチリと清算してから骸の海に帰って貰うよ。

SPDで戦闘
代償のリスクは有るけど『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態で攻撃を受けて、自分の一手の足掛かりにしようかな。
ボス側の弐の太刀までの隙が生まれればラッキーだけど…それに頼らずにこちらも全力で削り切るつもりで相対する覚悟で行かないとね。
得物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かないダメージを与えたいね。

アドリブ連帯歓迎


レイカ・ヴァンスタイン(サポート)
フェアリーの聖者×プリンセス、7歳の女です。

戦闘は苦手で援護や救助、支援など中心です。
武器は人間大の人形(銃火器持)ですので、運搬作業も可能です。
普段は悪戯(許せる範囲)で遊ぶ。

普段の口調は「マイペース(ウチ、相手の名前+ちゃん、なの、なの?)」
苦しい時は「愛想笑い(ウチ、相手の名前+ちゃん、なの、なの?)」です。

・ユーベルコードは必要に応じて、多少の怪我は厭わず積極的に行動(支援中心)します。
・他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
・あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
 スペースノイドのウィザード×フォースナイト、26歳の女です。
 普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「ふーん、やっと、ボスのお出ましか……」
 朱鞠は悠々と現れ、鎖状の武器を用意しつつ、キャバリアを借りて乗り込んだ。
「何か操縦席?が穴空いてるね!あそこから乗り込めるのかな」
 レイカは茜色の人間サイズの人形に糸をくくりつけ、操縦し始める。
「──ふむふむ。あれはコックピットですね。」
 キャバリアについての本を読み終え、パタンと閉じた茉莉。そして、魔術の記された本を取り出した。

「それじゃあ、行くよ。援護お願いね」
 朱鞠はキャバリアに載ってコックピット付近に近づいていく。空いているコックピットから単身入り込むと、オブリビオンマシンがジークフリートを洗脳しようとしているようだった。
『貴方ハ神ノ意志ニ従ウベキデス』
「うぉぉ、やめろ!!もう私を惑わせるなぁ!!」

「(このマシンを内部から破壊すれば……救い出せるかもしれない?)」
 まず、放送の聞こえてくる方向に鎖をぶつけた朱鞠。すると放送はピタリと止む。
「……君は、一体?」
 ジークフリートがこちらに気付く。
「ただの猟兵よ。さぁ、さっさと脱出しなくちゃ。また洗脳される前に」
「……うむ。だが、この機体を完全破壊しない限り、いつまた攻撃をし始めてしまうか」
「分かってる。それなら……」
 ジークフリートと共に外を覗く朱鞠。

「ホルスちゃん、頭以外にお願いー!」
 レイカはUC《閃光龍招来》で召喚したドラゴンに近接攻撃を任せ、人形から弾幕を発射する。ドラゴンはオブリビオンマシンの足を砕き始めた。
「もし良ければ、脱出の手助けをしますよ!」
 茉莉は魔導書による魔法攻撃を中心としつつ、UC《サイコキネシス》を発動し、いつでもジークフリートを戦線離脱させられる状態だ。

「……ね?脱出さえすれば、コックピットを操縦する人もいないし、私も破壊に回れるから」
「なるほど……では、一旦外に出るとしよう。協力有り難う、猟兵達よ」

 サイコキネシスによって外に少しずつ浮かんでゆくジークフリート。部下達も、手を振ってジークフリートを応援している。
「(今まですまなかった……今度は、諸君らの声もしかと聴こう……!)」
 涙ぐみながら、地面に着地したジークフリート。
「お疲れ様です、ジークフリート様。今は暫く休みましょう」
「俺達、罰も一緒に受けます!そうしたらその後沢山酒を呑みましょう!」
「ああ、そうだな……!」
 微笑むジークフリートだった。

「それじゃあ、ウチらの一斉攻撃だよ!」
 レイカの弾幕攻撃、茉莉の魔法攻撃に加え。再びキャバリアに乗り込んでコックピットの穴から脱出した朱鞠は、UC《降魔化身法》を発動した。
「喰らいなさい!」
 コックピットを開けて放つ鎖の一撃と、キャバリアの攻撃が、オブリビオンマシンを貫いた。大きく破損し、もう持たなくなっていたオブリビオンは、爆発し始める。

「さて……我々は、どのような処分を受けるのだろうか」
「大丈夫ですよ。我々がついていますから」
「ああ、そうだな」

 神の意志を唱えたオブリビオンマシン。プラントの占拠をして、神は何をジークフリートに与えたかったのか──。オブリビオンのみぞ、知る。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年11月05日


挿絵イラスト