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予定調和のアスモデウス

作者：にゃあら

●嗚呼。美しくも艶やかな学園生活よ！
　此処はUDCアース、数多の生徒が通う小中高と連なる学園『魅棲禍徒肉』。今日も今日とて騒がしい授業風景だろうか。多種多様な個性ある子々が筆を執り、素敵な勉に励んでいる――先生。先生。今日の一時間目は何でしたっけ？　そんな事も忘れたの？　※※君はいつもいつも仕方がないんだから――平穏が包み込む園の内、その蠢きは活性化した。
　一時間目は神秘学です。二時間目は科学です。三時間目は数学です。四時間目は外国語です。五時間目は宗教学です。六時間目は――特別講師を呼んでおります。皆さん楽しみにしてくださいね？　はい！　元気な返事が教室内に響いた。
　そりゃあ炎上だってするさ――チャイムの音と共に特別講師が入室した。その艶やかで滑っている足元は誰が如何見ても……魅棲禍徒肉の中心で空胎を叫ぶ。

　――負け知らずだと説いている、ようこそ此処が生放送だ。

●グリモアベース
「はい！！！　はいはいはい！！！　隣・人（🌈・f13161）ちゃんですよ！　UDCアースのとある学校で邪神案件ですね。早々に向かって完全復活を阻止しましょう。あ。因みに学校の名前は『魅棲禍徒肉』らしいですね。なんですかこの当て字酷くないですかね？」
　グリモア徴兵はセーラー服を着用し、猟兵達の前でくるくる遊んでいた。女の子は何歳でも女子高生なのだろう。ああ。やわらかな肌に乾杯だ。
「兎に角。今回の邪神案件は正直『厄介』です。口内全体が『特別講師』に沸き立っています。おそらく『特別講師』とやらがUDCなのでしょう。その発生原因を暴いて終えば此方のものです。さくっと殲滅してやりましょう。ああ。学校であることを活かせば有利に働くと感がるべきですね。なんたって怪物は『日常』を知りませんから」
　グリモアが輝いて。
「あ。そうですね。理性はしっかり保ってくださいよ？」

第1章 冒険 『UDC召喚阻止』

POW   :    UDCの発生原因となりそうなものを取り除く SPD   :    校内をくまなく調べ、怪しげな物品や痕跡がないか探す WIZ   :    生徒達に聞き込みを行い、UDCの出現条件を推理する 👑7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

　鐘（チャイム）が鳴る――怪物が啼いたのか人が欲したのか、今日も『魅棲禍徒肉』学園は騒がしさの渦に呑まれている。男子生徒が早弁し女子生徒が手紙を廻す。六時間目が楽しみだ。どんな先生だと思う？　俺綺麗な人だったら好いな――その他諸々。皆さんが静かになるまで※※分掛かりました――説教でも始まるのだろうか。
　※※君と※※さんは授業の後で職員室に来てください。

　――よくある学園生活だ。
　邪神のうねる隙間は見当たらない。


　此処を箱庭だと認識したならば司会者は手放しして嬉々（わら）ったに違いない。内臓物（ないぞうもの）を暴こうと近寄れば猫が通り、殺される事に期待して在るのか。ああ。万歳『魅棲禍徒肉』学園！　面白い場所（スクール）デスね――ルキヴァ・レイヴンビーク（宵鳴の瑪瑙・f29939）の灰色に映ったのは『神秘』を学ぶと云う【時】で有った。遭うべきは若人時代で『こびりついた常識』では通用しない萌々しさ。幸せにも彼等彼女等はノビノビと生きる事、活きる事が出来るのだ。こんなエリート養成校があったなんて、この国の未来楽しみデスよ――しかしお仕事は待ってくれない。暮れる前に邪神を見つけて、愉快に悦楽に殺すのが良だ。
　スタート地点に起立したら『主人公の服装』を選択すれば好い。Ms.ビハインドはセーラー服と殺意増シでお似合いだった。生徒らしい格好で潜り込めば『素敵』だろう。青春の甘酸っぱい馥郁（スメル）が猟兵（ワタシ）を望んでいる。感じた鼻腔（ノウズ）を塞ぐなんて勿体ないデスね……そこの少年（ボーイ）！
　特別講師は何者なのか。如何なる授業か『聴いて』いないのか。担任の先生は『訊く』前に出て行ったらしい。女性か男性かも聞いてねぇぞ――好奇心旺盛な誰かさんは職員室に向かう筈だ。即ちワタシ自身！

　予想通りにつまみ出された。
　これが本当の鼻つまみ者デスね。

　反芻（トライ）だ。シツコく質問すれば先生も折れると思惟すべきか。もしくは『邪神に操られ』襤褸を漏らすかもしれぬ。学校が招いた『狂気の断片』何処の異界が沙汰と告ぐ――この学校を宣伝するだけさ。生放送でね。

成功 🔵​🔵​🔴​

　平仮名でも片仮名でも青葉・まどか（玄鳥・f06729）は同じ言の葉を手繰った筈だ。たとえ世界が――アルダワが良い例だ――違うとしても、文字列だけで肉が強張る。脳内に流れている『魅棲禍徒肉』の音々が不可思議の予感を抓んでいる。そんな気になる学園だね。先生か生徒に死体蘇生（マッド・サイエンティスト）が紛れていそうだ。胃薬の数も確かめないと不味いだろう――拙い精神を整える為に眼鏡のズレを戻して登校（おけ）。邪神に魅入られたのか邪神が誘われたのか。真相や如何に。
　先生――もう一度時間割教えてください。神秘学科学数学外国語宗教学……真面目に指導（ことば）を咀嚼していると。成程『UDC組織』とも繋がっていそうな探索者養成学園……疑問符を付けねば『いけない』だろう。

　それが『本当』ならば邪神に中てられたとも解せる。

　前からこんな授業内容だっけ――男女の塊（グループ）に話し掛ける。如何したの※※さん。最初から『授業内容』は変わってないよ。そりゃ先生が変われば色々変わるけどさ――ここは『魅棲禍徒肉』だよ？　何も可笑しくないじゃない。
　非日常か日常か、それを暴く手掛かりはない。認識阻害の類ならば『手遅れ』に等しい段階だろう。授業妨害は危険な行為に違いない――下手に動けば【あらゆる】人間に捕縛されそうだ。埋没するが如く学生服だ。

　下地は純白と決められていた？
　――これ何の情報？

成功 🔵​🔵​🔴​

　しわくちゃのタンパク質に用はない。要は『楽し気』な世界で独り、ダンス・マカブル戯れて在れば好いのだ。二度か『訊かねば』呑み込めない名称に藤・美雨（健やか殭屍娘・f29345）の御札が剥がれた。みす。みすか……なんでもいいか。兎に角お仕事に変わりはなく、潜入するのに丁度いい享年（したい）だろう。灰色に染まった学園をぶんらり・ふらりと心臓が落ち着く――借りた学生服は似合っている。
　朝礼でも説かれない『特別授業』の真相や如何に。時間割を確認すれば『なんとなく』理解出来るだろう。そうか六時間目は※※※※だった――おかしい。肉体が腐りかけて在るのか。しかし心臓は衝動を『刻んで』脈（い）る。その学びが普通なのか解せないのは当たり前だ。心まで絶える事を拒み、懸命に現世を観つめて笑む。
　ええと。先週は保健体育だった筈だよ。ああ。あの時は男子が騒がしかったね――最近変わった事ですって。何も可笑しな事はないよ。何だって教室は粘ついているからね――異変があれば彼等彼女等が気付く。そんな認識はウネリを失った腸だろう。一番学校を『信じているのは』誰なのか。

　今からでも通えないかな――らくがき教科書を撫でてみる。
　楽しそうだねぇ――思考回路が詰まっている。
　硬直しそうな頭蓋内が、好き勝手にとろける。

成功 🔵​🔵​🔴​

　頭が痛くなりそうな『字面』だった。見間違いか何かだと『三度』確認しても学園の名前は揺らがない。つまり『魅棲禍徒肉』の酷さは直されず、此処を『起こした』人間はセンスが悪い以前の問題だ。九重・灯（多重人格者の探索者・f17073）――わたしは溜息を吐いて制服を纏ってみた。ざわざわと群れている生徒に混ざり教室へと踏み入る。授業開始のチャイムがいあいあ喧しく、キンコン直ぐに先生が貌を出した――神秘学でも宗教学でも『表』と外れていれば怪しいものだ。組織が為したのか邪教徒が成したのか。そもそも原因は邪神なのかオブジェクトなのか――しかし受けていても『おかしな言葉』は見当たらない。何せ佛の掌には桃色の果肉が落ちて在るのだ。うむうむと同然頷いて笑う――内容はどうなのでしょうね。同化していく滅裂策……。
　授業に『かわり』はなかった。途中で抜け出しても気付かれないだろう。何よりも匣の中の仔猫がないているのだ。まどろんでコトリ動いたならば無色透明の『オマエ』の輪郭――にぃ。にぃ。誰かの貌を盗んでいる。
　かくれんぼは得意なのだ。特異ではない先生（ひと）の目をくぐり、抜けた先には『教壇』だろう。ぺらりと在った一枚の紙。奇怪にも『何も書かれていない』真っ白な下地――破り捨てる。瞬間、予定調和が幕を開けた。

　――夢に見ていた六時間目だ。
　――あと二つほど『六』が要る。
　木製の一辺20cm、黙変の一片2mm？

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 集団戦 『快感セラピスト『ヴィラーチェ』』

POW   :    ねぇ、ここ好きでしょう？ 【敏感な箇所を責め立てる触手】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。 SPD   :    気持ちいいことだけ、感じて……癒されていってね？ 小さな【快楽の兆し】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【快楽しか存在しない淫蕩の触手空間】で、いつでも外に出られる。 WIZ   :    快楽に身を委ねてしまいましょう？ 【感度３０００倍にする粘液】【性嗜好が歪むほど強力な媚薬】【身体も心も縛る快楽の触手】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

　初めまして生徒の皆様、今日の六時間目は生放送されています。早速ですが塗れてみましょう。観ている誰かは悦んでくれるに違いありません。さあ。手と手を取り合って実践です。体験授業には一片も要らないでしょう――妖艶の二文字が相応な、筆舌に尽くし難い指導が揮われる。複数の生徒が中てられれば、ああ、お花畑映像からは逃れられないだろう――学校という地を活かして『先生』を追っ払え。

　――アスモデウスは滑り気をはいて、紫色をくねらせる。
　禍々しい肉の棲家、魅了される前に屠って終え。


　ぺらぺらとお喋りな魔女が集まれば、宴（サバト）は滑稽にも紫な顔色だ。ほてったタンパク質は代わる代わる歌い、謳う為の悦楽魔性にさまよっている。快感に酔っ払った『いけない』先生達はくすくすと妖虫じみて蠕動していた。保健体育と云うには過剰な『とろけ』方で、ガタガタと壊れそうな腰が穿っていた――学生には個々の速度（ペース）を維持する権利が有り、強制的な学びは育みを生じない。どうぞ先生はお還りください――へんにょりした表情が過去（オブリビオン）の魅了を唱えている。その喜劇（ギャグギャグ）しい倍増が星辰（シナプス）に届くと笑うのか。
　何処かの『緑』に比べれば可哀想にも盲目だろう。色欲に囚われた群がりが起き、一斉に『生徒』の間を縫っていく――物陰から襲われて終えば『ゾッとする』目に遭うだろうか。想像するだけで気分が悪くなる――重力の魔女は釜を混ぜると教えてやれ。跳び退けると同時に天蓋へと粘（へば）りつく。広がった視界に『おさめた』触手。同じ女性（もの）だと思う事も嫌だ。椅子と机を手繰り寄せ【おピンクお脳】を拒絶した。そんなモノを詰め込んだって、アスモデウスには成れやしない。
　唱えろ。文句を吐き散らして『爆ぜる』べき球を見定めろ――闇黒のドレスに相応しいのはメロンの果汁だ。もろい頭蓋は袋綴じ……衝撃に挟まれる。

　――中身までもお花畑だ。退廃の噴漿（ふんすい）。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　わたし――ア。嗚呼、あ。咽喉にツッ換えた粘憑きを呑み込むように『オレ』が出る。舌を打っても下を撃っても『いけない先生』とやらは代替わりせず、成程『そういう』類（タイプ）なのだ。幾等説いても咀嚼出来ない、脳味噌まで弩ピンクな乱れども――注意しなければ溺れてしまう。邪性が造り出した日常は『みすかとにく』の音として精神に這い寄っている……補強する為の『芯』正しとは『気合い』で成せる埒外だろう。初めまして。お辞儀は要らない。不純異性行為はダメだろ、先生。増しては異物（パープル）混入だ。魂までも融かす唾液は枯れてくれ。これから起こすのは学級崩壊――そうとも妄想。オマエは突如幕開けた『戦闘』を如何に対処する。
　奇々怪々と快々を退けるべく『旗めいた』帯は桜が如く。演舞に絡まった教壇や机が宙をいき、叩き付けた薄赤色は脆弱だろう――コレが学校を活かすってコトだな――たぶんと付着すれば問題ないのだ。わたしの吐いた息は水泡に帰す。
　呪いの強さは朱色で偏る。何物も何者も遍在する事は難く、ああ。狭まった範囲も『室内』ならばマイナスではない。目眩みの右（カタチ）は『しれた』連中にも効果的だ――煉獄さまよう前に禁欲は如何だ。ジャック・ランタンの眼前。

　――今度の噴漿（ふんすい）は二度味わえる。
　破棄だした生々しさは堕繰（タグ）突けない。

成功 🔵​🔵​🔴​

　死体安置に反発（アンチ）を挟めば多少の臭いも味わいだろう。あー。あー。ぶんぶん首を振れば『ダメダメ』駄目だと一般的な意見を示す――確かに人間は『何れ』弩ピンクを学ぶだろう。しかし此処は学園だ。子供達の育み、脳髄を大切に抱く『場所』なのだ。時を思惟する事も出来ない過去（したい）連中め。お前みたいのはお呼びじゃない――いけない生放送なんて大炎上マッシグラじゃないかい。酷い目に遭うよりも死ぬほど恥ずかしいだろう。それなら思うがままに『命』を削った方が真面（マシ）だ。嗚呼。それでもオマエ等は死に絶えている――兆しに触れても冷たければ無価値だろう。どくどく・どくどく、駆ける衝動は『心までも』失わない為に。
　刻印（ドライバー）の飢餓感が灰色の眼球を不定形（とろけだす）ようだ。何倍かと問い掛ければ九々（きゅうきゅう）鳴いてくれよ、愉快痛快なクラスメイト――近寄った紫色を鷲掴み、ただの暴力で受け入れる。一思いにやらせてくれるかい。勿論「そういう」意味じゃない。このお気楽なアスモデウス！
　折角の学級閉鎖だ。生徒の殆どは逃げ出している――机もロッカーもあの子の座席も、扱い易い足場と見做せる。それっぽく立ち回れば『おたがい』絡まった触手を翻弄成せた。撲って蹴ってひどい衛生面だ。保険の授業でこれは大問題。画面に映っているのは綺麗な空か――グロテスクな臓物（ほんもの）が異液と弄っている。

　放送禁止用語を記憶できなかったのか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　契約するとして『方向性』を違えれば、その繋がりは無効と陥るに等しい。いけない先生の特別授業は実に悪魔（アスモデウス）らしく邪性で、純粋に人間を『堕落』させていく――思考と記憶を弄るような『紫』がオマエの中の倫理委員会を擽っている。実技実演とはなかなか過激デース。怒られない程度にお願いしマース――快楽主義者の自信・自覚は在るとして『粘液』などでは昂らない。狩猟に必要なのはワタリガラス、脈打って身を流れる血液。あふれる真っ赤が至高だと嗜好に魅せ憑けてやれ、西洋妖怪（フリークス）――軟体生物はノーサンキューだ。即ち『これ』抵抗の意思。ほんのり臭った『兆し』は虜の可能性を孕まず、挨拶代わりの嬉々（わくわく）業（カルマ）。見せて頂いた感謝に悪ノ波動（プレゼント）――属々するのは宿命なのだ。
　放送中止で願いマスね。モザイク塗れの儀式も出来ない、損なった画面には『無差別』が相応だ。めぐるカメラの破片も飲み込み、闇黒極まって悦楽殺（か）き混ぜる。大鴉（フギン&ムギン）――触手断ち切って首を斬れ。色欲を誘うセンセイ達――道化師は何方かと問い掛けろ、応えるのうも無いクセに。

　座学が基本だと聞いている。
　――成程、使い方が生っていない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

第3章 ボス戦 『『暗黒邪神系美少女配信者』黒仏・みくろ』

POW   :    地元では割と有名でつよつよプリチーな邪神だぞっ！ 【宇宙塵や流星、ガンマ線バーストなど 】を降らせる事で、戦場全体が【あらゆる生命体にとって生存困難な極限の星】と同じ環境に変化する。［あらゆる生命体にとって生存困難な極限の星］に適応した者の行動成功率が上昇する。 SPD   :    いや、あたし清楚枠だから。炎上なんてしないし…？ 自身が【悪意や敵意、悪質な誹謗中傷や迷惑行為 】を感じると、レベル×1体の【絶対に許さねぇからな覚悟しろよ…という闇】が召喚される。絶対に許さねぇからな覚悟しろよ…という闇は悪意や敵意、悪質な誹謗中傷や迷惑行為 を与えた対象を追跡し、攻撃する。 WIZ   :    邪神だってバーチャル世界でチヤホヤされたいの！ 全身を【五千兆円くらい雑に欲しいという俗な欲 】で覆い、自身の【今まで頑張ってきた投稿動画の総再生時間】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

　予定調和――アスモデウスのイケない授業は『映像として』残り、とある邪神の眼球（チャンネル）を大炎上（クトゥガ）させたのだ。悪意・敵意・おぞましいほどの誹謗中傷や迷惑行為。自業自得だと言えば『当たり前』だが、彼女の脳味噌には『仏の顔も三度』云々、備わっていないのだ――何故ならば地元では割と有名でつよつよプリチーな邪神だぞっ！　それは心の底から吐いている、嗚呼、ミクロの部分から真正だ。
　俗な欲が蔓延っている。熱狂した生徒の群れがやかましいが、その芸当は素晴らしくも清楚枠だろう――ええい。そんなワケ在るか。さっさと燃え滓（もり）に帰ってくれ……この暗黒邪神系美少女配信者（ニャルラトホテプ）！！！


　弄んでいるのか弄られているのか。その設定（キャラクター）は不愉快にも真面目の一辺倒で唐突な配信にも手馴れている。人間の配信者に対しても迷惑だろうから、此の辱めは早々に終わねば成らない。内臓物（ほるもん）ぶち撒けても蛸蛸しい心（ステーキ）は喰えないのだ。ようこそ無貌（ホームページ）。地元では有名だと自称するが「そんな名前（みくろ）は聞いた事もない」人気（フォロワー）数は如何だろうか。え？　千人？　それだけ……？　成程『貴様自身の貌が千』ならば独りで遊んでいる。ああ。カワイソーな邪神系美少女だ。煽りに煽って眼鏡がひかる。
　今まで頑張って来た『動画投稿』を馬鹿にされた。彼女（かみ）の怒りは頂を極まって青筋（ぴくぴく）つっている。釣られた。吊れた。SNS向いてないよ――しかし五千兆円欲しいよな――飛翔する俗欲（ニンゲン）は嘲り嗤いに耐えられない。
　人の集まらない誰かさんに朗報です。指差し確認『猫』撫でる声で『教えて』刺し上げろ。閲覧数うなぎ登りのマル秘テクニック――今日から君も大人気予定調和（アスモデウス）だ。それは……大炎上（クトゥガ）。

　リアル炎上、学内は大騒動（カオス）。

　望みに塗れた貌（カタチ）には綺麗な破滅（オチ）が相応しい。
　焼却されたパソコン画面は蒼々と浄化されて往く。
　――チクタク鳴く事も出来ない罵美肉足らしさ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　ある種、腹を空かせた餓鬼（ガキ）とも解けるだろう。カラフルな外見を癖（へき）散らかして『オレ』の茶（め）を睨ね浸けている――コイツも混沌（アレ）の一体とは世の中『なりふり構わない』奴が多過ぎる。少しは『それらしい』登場を期待していたものだが、者も物も結局は玩具箱の屑だろうか。学校まるごと『自主規制』動画とは不愉快極まりない。好き勝手やってくれるな――アスモデウスの繁殖は『想定外』だったのだ。堕落と進捗は共存出来やしない。嗚呼。宇宙の塵を吐やしたならば、栄える事なく炎上（クトゥガ）してくれ。核（アザトート）の種が爆ぜている。
　多重詠唱―蔓延する『生への毒』を遮断した。極限の星々が落ちる瞬間、堕ちる前に引き上げるのみ。生徒全員の逃れが『成せた』とは思えない。可能な限りは『塞ぐ』べきだ――人（フォロワー）の数だけ地獄が挙がる？　指が上向きでも命は取らせない。学校（地）を糧に『結界』を張れ。多少穢れてはいても『日常の象徴』『生命あふれる領域』で在る事に変わりはない。死の星の気配は似合わねぇ。
　世界が魂に触れる時、マイナスの貌は影へと追われる――頑張り屋でも空回りすればタダの邪悪だ。赤を帯びた刀身（するり）――一斬（げき）で終いとせよ。

　次はコッチの番だ――画面外からの両断。
　薙ぎ払った、佛々叩き鏖せ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　正気か狂気かと問い掛けるには両者とも『脳味噌』が死んでいた。片方は『創られた』脳を酷使し片方は『くさった』脳を行使している。お前。本当にあの保健体育（授業）の内容で良かったと思ったのかい――投げ掛けた疑問符は『意味』を成さず、いけない触手群を想起させた。もしくは炎上商法（クトゥガ）とのダンスに違いない。間のあいた咽喉を鳴らすように、デジタル自殺を観察してみる。そんな御札の方法も面白いだろうか。しかし死ぬなら一人で死んでくれ。無理心中など今の時代似合わないのだ――そんな流行も理解出来ない神様芝居など、混沌の内だけで収めてほしい。治める事も不可能な『弩ピンク』に「殺してあげよう」高らかに宣言。可愛らしさを自称したい、這い寄るケイオスに心臓爆弾だ――あらゆる生命は拒絶されていく。
　つまり『お前』も含めて抱擁されては『いけない』のだ。生存困難な星（フォーマルハウト）で息苦しさを覚えるが好い。勿論、苦しいんだろう？　つめられた印は容赦なく花開き、イォマグヌットと叫ばれる。炎上とか自爆が好きとは。ああ。そういう趣味の配信者（おまえ）だった――勝手にやって欲しいけどね。巻き込んで終うのは過去（オブリビオン）の性質に沿っている。

　ここが死の星でも、画面内でも。
　――私は生きたい。活きていたい。

　ぶぉん――絶叫した心臓（エンジン）は止まれど停まれど留まれども、奈落の底から『涌き』鳴ってくる。限界を繰って死を起こし、無理やり信号を青と見做す。一歩。一歩。また一歩――右腕に蓄えられた電流（エネルギー）。狂気式電波娘を殴り壊せ。他者を苦しめる放送を叩き砕け――片腕全部だ。お見舞いするよ。

　破棄『だ』した拳が腸を貫き焦がす。
　お安い事だ。この程度（一本）。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　BAD・ENDで苦を舐るのは当たり前だ。人は好きな事を好きと言うし、嫌いな事を嫌いと言う。その生身が本音を鍛えるとは断言出来ないが、しかし『この』迷惑行為は免罪符を掴めない――親指の上下を確かめるまでもなく『↓↓↓……』と目の前で連打。ああ。何でこれ一回しか押せないんデスか。半笑いで『貴様』を見て告げる。あ、削除依頼出しておきマースね――その伸ばし棒なんか腹立つ！　くすくす漏れる空気が油と成ったのだ。ねぇねぇどんな気持ち？　企み失敗して恥晒した今どんな気持ち？　首を左右に視線を揺らし、弄ぶように『誘って』みせる。いけない動画で『いいね』を稼ぐなど愚かな行為だ。男子中学生でも『もっと』理性的だろう。アスモデウスは予定調和の大炎上（クトゥガ）も紐解けない。嗚呼。きっと脳内までも溶けたのだ。プリティ自称なさるならご自身がチラ見せした方が稼げマスよ？　絶対領域からもれる混沌（カオス）の妖しさ、そちらが好みと囁いてやれ――軽薄な面が『黒い佛』の三度をブッチギッタ。あ。怒ってマス？
　場は瞬時に『生命』を腐敗させた。しがない鴉の心臓では『宇宙の塵』に耐えられない。内臓ガンマに中てられて沸々、脳天にまで到達した流動体アザトート――あざとい貌も視えなくなった。されど『ただでは』倒れない。八咫烏なんて洒落た埒外（もの）だ――殺意。地獄へようこそ（ゴートゥーヘル）！！　酷々爆ぜろ。

　鳴け。啼け――画面内の意識、最早ない。

　三本足が一斉に『骸の海』に向けられた。
【ミスカトニック】学園はツングースカを観ていたのか。
　流星群は墜ちてこない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2020年10月09日