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さぁいくぞ下剋上

#クロムキャバリア #エストラント

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#クロムキャバリア
#エストラント


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 クロムキャバリアの南西の片隅に存在する小国家、エストラント。
 そこでは手塩にかけて強化・改造したキャバリア同士を戦わせ、その勝敗で金銭のやり取りを行う「競キャバリア」的な競技兼娯楽が存在した。
 正式な名称も一応あるが、今それを知る必要はないだろう。
「その大会の1つに、調伏されていないオブリビオンマシンが出場している可能性があります」
 ルウ・アイゼルネ(マイペースな仲介役・f11945)はそう言って耳に挟んでいたペンを取った。
「該当する大会では招待選手……いわゆるシード権を保有している選手のみの参加だけでなく、『ワイルドカード』と呼ばれる追加の参加選手を決める予選会も行われます」
 ただし今回該当するオブリビオンマシンが予選にいるのか、本戦にいるのかは判別出来ていない。
「そのため皆様には予選から出場していただき、勝ち抜いて本戦に進出してください」
 この大会は予選本戦共に、出場選手全員を舞台上に上げて一斉に戦わせるバトルロワイヤル方式をとっており、予選会で勝ち残った約20人が本戦で待ち受けるシード選手10人との挑戦権を得ることが出来る。
 詳しいルールは以下の通りである。
 武器を全て破壊されたり、コクピットと接続されている部品が一部でも舞台より下に接触した場合は敗退。
 操縦者がキャバリアから飛び出して直接攻撃を仕掛けること、キャバリアから転がり落ちた操縦者本人を直接攻撃すること、試合外で対戦相手やそのキャバリアに細工を行うこと、八百長試合など、スポーツマンシップにそぐわない行為をした場合は「禁じ手」として強制失格。
 ただし被害者が自分から故意に当たりに行ったり、流れ弾や爆風の煽りを受けるなどの事故による場合はノーカウント。
 予選と本戦は同日に行われ、勝ち残れた場合は本戦が始まるまでキャバリアの修理・改造を行うことが可能……とのことだ。
 そして問題のキャバリアについてであるが、外装や武装などが一切分かっていないものの、周囲にあるキャバリアを徐々にオブリビオンマシンに作り替えてしまうユーベルコードを扱うことが分かっている。
 今は1体だけでも、放置していればねずみ算式にオブリビオンマシンが増えていってしまうだろう。
「ただ調伏されていないオブリビオンマシンと関わっている、ということは操縦者や整備班の方々に何らかの精神異常が発生している可能性が大いに考えられます。最近様子がおかしい……と噂されている人物をロックオンし、集中攻撃を仕掛けることも戦術としては充分にあり得ます」
 しかしその大会に出場するにはキャバリアが必ず必要である。持っていない猟兵はどうすれば良いのか、という質問にルウは笑顔で返した。
「ご心配なく。現地には野良というかフリーといいますか、自分が所有するキャバリアに乗ってくれる操縦者を探している方々がいらっしゃいまして……そちらに協力を要請すればキャバリアをお借りすることが出来ます」
 ただし乗り込む猟兵に合わせたカスタマイズがされていないため勝手が利かず、「自分で直接戦った方が強いじゃん……」ということも充分にあり得るだろう。
「それでも本戦に出る前の改造時間で急拵えは可能と思われます。そのままクロムキャバリアでのツテを作ることもアリかもしれませんね」
 そう言ってルウはエストラントの中央にある、広大な競技場に向き直った。
「さあ皆さん、この国に我々の名を轟かしてやりましょう!」


平岡祐樹
 無名のワイルドカードの選手が上位の選手をジャイアントキリング。ロマンですね。
 お疲れ様です、平岡祐樹です。

 第1章ではオブリビオンでも何でもない、普通のごく一般的キャバリアとの戦闘となっております。ここでキャバリアの操縦に慣れていただければ幸いです。
 そして第2章以降からオブリビオンマシンを操る何者かを探し出し、第3章の本戦にて破壊することが今回のミッションとなっております。
 なお、この事実を大会の一般参加者は知っておらず、優勝を狙った結果猟兵達への妨害行為を行ってしまうことがございます。それに注意しつつ、オブリビオンマシンを木っ端微塵にしましょう。

 では、皆さま思う存分暴れてきてください!
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第1章 集団戦 『極地作業用人型重機『クロムブルー』』

POW   :    戦闘用改造個体
自身の【アーム部分】を【指揮官から支給された兵器】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD   :    移動用改造個体
【強化された脚部機能と攻撃軌道予測AIで】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    防衛用改造個体
【拠点を死守すべく共に戦う同型機】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[拠点を死守すべく共に戦う同型機]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神賛・ヴァキア
この世界はこんな競技があるんだな。キャバリエにはテン乗り(初騎乗)だが参加してやろうじゃないか。こちらにはいかなるものでも騎乗する能力もあるからな。
乗り手を探している陣営を探し声をかけてみる
「他所ではトップルーキーも取った事がある、機体を預けてくれないか?」

戦闘時には騎乗能力を最大限に上昇させ機体を乗りこなして見せる。
装備や性能に関しては現時点では不明なので現地判断で適時行動

「特に注目はされていないだろうし、大穴を開けいいくぞ。」



「キャバリエにはテン乗りだが参加してやろうじゃないか。こちらにはいかなるものでも騎乗する能力もあるからな」
 ここにも競馬のような競技があるのか、と思いながら神賛・ヴァキア(鞍上大暴走・f27071)はキャップを被り直すと競技場の周りで、一縷の望みをかけて声を枯らす人々の後ろに鎮座するキャバリアを眺めていく。
 競技場の周りにある店に掲げられている映像や広告に使われている物と比べたら、どれもこれも手入れが雑だったり装備が貧弱だったり見た目が不格好だったりする。
「なあ、そこの君」
 そんな中からヴァキアは油汚れが落ち切れてないデニムジャケットに身を包んだ青年に目をつけた。
「他所ではトップルーキーも取った事がある、機体を預けてくれないか?」

 そうして操縦者を乗せたキャバリアが舞台の外周に等間隔に並べられていた。試合開始と同時に掴み合って共倒れにならないようにするための措置であろう。
 この舞台に立つ前に青年からシード権は得てないもののランキング上位にいる選手について聞かされたが、あまり頭には残っていない。
 どうせ20人になるまで叩き落とし続けねばならないのだから。
「特に注目はされていないだろうし、大穴を開けにいくぞ」
 操縦席の中でボソッと呟かれた言葉に気付く相手はいない。直後に試合開始を告げる号砲が響けば尚更のことであった。
 安全と闘争を求めて中央に突進する者、そこに向けて様々な弾丸を撃ち出す者、そういう者達に狙いを絞って外周に走り出す者、と様々な動きを見せる中、ヴァキアはその場にとどまって右にあるレバーを回してみる。
 装備や性能は分からないがスティックみたいな挙動をするな、と判断してやってみれば左脚を軸にした蹴りを見せる。
 風切り音をたてながら回り出した鋼鉄の塊は偶然左から近づいてきていたキャバリアを場外にぶっ飛ばした。
「なるほど。となると歩行用のは……こっちか」
 言い終わる間もなく走り出したヴァキアのキャバリアの突進を横から受けた敵がよろめく。
 そこへ容赦なくミサイルの波状攻撃が襲いかかってくる。咄嗟にボタンを押してみると勢いよく伸びた腕が明後日の方向を見て戦っていた別の敵を捕まえて引き摺り寄せて盾にした。
「へえ、これは面白いな。他には何があるんだ?」
 煙が収まらないうちに火薬で黒焦げになって駆動を停止した敵を放り捨て、次の機能を試すべく動き出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャイニー・デュール
ほほう、乱戦にござるか
しからば拙者も作成したばかりのクロムキャバリア『ブロッケン』を装備していくでござる
見た目は大きくなった拙者そのままでござるよ
いざ、新武装の初陣にござる!

まずは刀を振るい、鈍重でも特に装甲の優れそうな者を切っていくでござる
特に起動力を捨てたような特化型は必ず切りたく
その際なるべく刀意外の武器は使わず、大物を倒させ終わったら遠距離から高速で嵌めればいい…と周囲が目論んでくれるよう仕向け申す

早くて脆いものが残ったら、そこで【指定UC】を発動
自動攻撃モードになり、動き回る者をありったけの搭載兵器で撃ち落としていくでござる
己意外全て敵…無差別攻撃技の使いどころにござるよ!



「ほほう、乱戦にござるか」
 エストラントのテレビ局が編集して地上波で流している、過去に同会場で行われた試合を振り返るVTRを眺めていたシャイニー・デュール(シャイニングサムライ・f00386)は不敵な笑みを浮かべていた。
「しからば拙者も作成したばかりの『ブロッケン』の初陣に使わせていただこう!」
 その背後にはシャイニーを縮尺そのまま拡大させたような見た目のクロムキャバリアが目を瞑って鎮座していた。

「まずは……」
 騎乗の人となったシャイニーは腰に差していた刀を抜くと中央で繰り広げられている乱戦に出遅れた者から狙っていく。
「其方から斬らせていただくでごさるよ!」
 標的は、機動力を犠牲にして装甲を徹底的に固めてきた物だった。
 見るからに重くて硬そうな腕を一撃で断つとそのまま足を蹴り払う。
 支えを失っただけでなく片方が一気に軽くなったことでバランスを崩したキャバリアが轟音と共に舞台に倒れる。
 シャイニーはそれで満足することなく敵キャバリアの砲門が開く前に手早くその部位を切り離す。足の力だけで立ち上がることの出来ないキャバリアがジタバタしているのを見下ろしていると、観客からの声を掻き消すような大音量の推進器の吹く音が近づいてくるのが聞こえてきた。
『総員へ警告。これより最終殲滅モードへ変形します。本機体の感知範囲より速やかに離脱してください。解除コード入力します……』
 目には目を、歯には歯を、高速には高速を……と言わんばかりに一仕事を終えたばかりのシャイニーを取り囲むように細身のキャバリア達が動く。その腕にはナイフやハンマーではなく、マシンガンやミサイルランチャーといった遠距離武器が付けられていた。
 自分達では対処しにくい大物を倒させ終わったら遠距離から高速で嵌めればいい……と周囲が目論んでくれるよう仕向けた甲斐があった、シャイニーはコクピットの中でほくそ笑む。
『光あれ』
 そして要求されたパスワードを誦じる。
 すると口から胸から肩から肘から脇腹から太腿から膝から大量の砲身が飛び出してきた。
「終わりでござる」
 それを合図にしたかの如く、炎に水に弾丸にミサイルといったやりたい放題ありったけの搭載兵器が周囲に集った敵とその攻撃を一掃し出した。
 己意外全て敵と言わんばかりの無差別攻撃はひょっとしたら仲間も巻き込んでしまいそうだが……きっと避けてくれるだろうと淡い期待をしつつシャイニーは操縦桿から手を離し、胸を上げるように腕を組んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メディア・エペ
【クロムキャバリアでの活躍を希望しています。】

冷静知的な女性です。

言葉遣いは丁寧ですが、ところどころにトゲがある女性です。
(プライドは相応にありますが、それ以上に相手を激高させて戦闘を有利にするため)

自身の乗機であるモイラ・キャバリアを駆って戦います。
基本は不殺を心がけており、電子兵装に強い装備を使用して相手を行動不能にする戦い方を好みます。

また、オプティカルカモフラージュ。アンチミサイルレーザー。プラズマフィールドを装備して敵陣においても類稀なる生存能力を誇ります。

また、万全を期して戦う為に自身のUCで顕現させた漆黒の花嫁と共に戦うことも多いです。



 キャバリアの多くは2本の足と推進器を使って移動をするが、車輪や無限軌道を用いて動く物も存在する。
 そんな無限軌道を使用した愛機「モイラ・キャバリア」の操縦席に座っていたメディア・エペ(ファントムコントロール・f30185)は周囲に集う敵キャバリアを冷めた目で眺めていた。
『あなた方に捌けるかしら? 私と……彼女を。』
 そうメディアが呟くと、モイラ・キャバリアから黒いモヤのような物が湧き出し、人の姿を形成していく。
 ウェディングドレスに身を包み、黒い薔薇で作られたブーケを持った人影は白目しかない目を開くと、ギザギザの歯を見せつけた。
 そして反動をつけてブーケを宙にぶん投げた。
「くれぐれもコクピットは射抜かないでね。失格にはなりたくないの」
 メディアからの釘刺しに人影は振り返り、つまらなさそうに口を尖らせる。
 しかし引っ込ませられるのは嫌だったのか、ブーケから急激に伸びた茨はメディアの近くにいるキャバリア達のコクピット以外を的確に貫いた。
 同時にメディアは運転席の脇にあるつまみを最大にまで捻っていく。すると食らった茨を抜こうとしていたキャバリア達の挙動が突然おかしくなり始める。
 最初に掴んでいた茨はともかく、2本目3本目の茨を掴もうとしたり切ろうとした手が尽く空振るのである。
 1体ならともかく、それが複数体同時に起こっていればコクピットの中で何が行われ、話されているのか分からない観客達も察しがつく。
 あの茨を起点に、何かが起き始めているのだと。
「さて……ここから落とさなきゃいけないんでしたよね」
 モイラ・キャバリアには一撃で相手を押し出せられるような実弾武器が無い。なので無限軌道の馬力で無理矢理押し出すしかない。
 無限軌道がキュラキュラと音を立てて回り、異常に四苦八苦するキャバリアに接触する。その衝撃で攻められていることに気付いたキャバリアは両腕にある銃を押しつけて連射する。
 しかしその弾丸はモイラ・キャバリアの分厚い装甲を撃ち抜くことは出来なかった。
「……煩わしいですね」
 カンカンと鳴り響く音を不快に思ったメディアは操縦桿についていたボタンを押す。すると装甲から外れた砲塔から放たれたプラズマ弾がキャバリアに命中した。
 高圧電流により、全ての機能が一時的に停止したキャバリアから茨が抜かれる。全ての支えを失ったキャバリアは真後ろに倒れていき、舞台から落ちていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カグヤ・アルトニウス
〇初めてのキャバリア戦

アドリブ歓迎
初のキャバリア戦なのでこれからに備えて実戦で訓練します

(行動:WIZ)
とりあえず、舞台から落とせば勝ちですからね
自前の機体の外観は全体的にはマッシブなバランスの人型の機体という感じです
今回は「素手」ですが、内部武装(ビームガン)はあるので違反にはならないと思います
開始と同時に指定UC(向けるのは掌)で射撃戦の為に外周に陣取っているキャバリアの背後に突っ込み、【グラップル】で掴んで【念動力】で場外へ放り出します
後は距離感・方向感覚を失わせる【催眠術】を付与した【残像】を残して滑る様に回避しつつ立ち回り、隙を見ては最初の機体の様に指定UCからの念動投げで対処します



「あちらからしたら、こんなところで試運転をするなと言われるんでしょうが」
 カグヤ・アルトニウス(辺境の万事屋兼宇宙海賊・f04065)は首を軽く回してから、「プライム・ハーキュリーズ」という名がつけられた人型のキャバリア「もどき」に視線を移す。
「わたしの故郷の技術が結集して作られたこれがどこまで戦えるか、ここで確かめさせていただきましょう」

 見た目は素手で武器を持っていないように見えても、内蔵武器が大量にあるためレギュレーション違反にはならないだろうと踏んでいた。
 しかし片手に重機のようなパワークローをつけただけのオンボロキャバリアでも舞台にいる所を見ると、戦う術が一つでもあればこの場には立てたのだろう。
「とりあえず、舞台から落とせば勝ちですからね」
 そう言って見せびらかすかのような巨大なスナイパーライフルを担ぐキャバリアを指差す。
『始まりは突然に、終わりは気まぐれに訪れる…あなたはここでその定めを知るといいでしょう』
 試合の開始を告げる号砲が鳴ると同時にプライム・ハーキュリーズの姿が消える。
 注目していた観客達が困惑する一方で、スナイパーライフルを担いでいたキャバリアの後ろの席に座っていた観客はその後ろに突然別のキャバリアが現れたことに目をひん剥かせた。
 外周スレスレに転移してしまったことで片足を踏み外し、体勢を崩しながらもプライム・ハーキュリーズはキャバリアの背中にある大きな突起を掴むと、念動力で浮かせつつ外へ投げ捨てる。
 自慢のスナイパーライフルの威力を見せれず、訳がわからないままリングアウトさせられたキャバリアが地面に叩きつけられた様を眺めつつ、土俵際で踏み止まっていると、レーダーにも映らなかった高速移動を警戒したのか他の外周に陣取ったキャバリアのうちの何体かが銃口を慌てて向ける。
 そしてそこから放たれた弾丸やレーザーが残像を擦り抜けた時にはプライム・ハーキュリーズはそのうちの一体の背後に立っていた。
「向けるのが遅いですよ」
 相手には一切聞こえてないことを理解しつつ、カグヤは操縦席で呟く。
「わたしを撃ち抜くなら、わたしが他の人を掴んだ時にひとまとめに爆発に巻き込むぐらいのことをしないと」
 一度やった失敗は二度も起こさない。今度はしっかりと両の足を舞台につけたプライム・ハーキュリーズがキャバリアを後方にぶん投げる。
 近くにいたキャバリアが突然浮いたことに、周囲の別のキャバリア達が気づく。しかし漁夫の利を狙って伸ばした手や放たれた弾丸は攻撃中で避ける暇がないはずのプライム・ハーキュリーズになぜか届かなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『機体整備』

POW   :    破損した装甲を修理する

SPD   :    武装を整備し、動作不良を予防する

WIZ   :    新たな兵装やAIを組み込み、更なる強化を目指す

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 一発一発ごとに高額の金も吹っ飛ぶ号砲を何度も使えないのだろうか、試合終了を告げる鐘が何度も打ち鳴らされる。
 予選突破候補の敗北や無名のキャバリアの躍動で観客席が盛り上がる中、予選の疲労を癒すべくキャバリア達は舞台裏へ引っ込んでいく。
 普通の選手はここから食事やキャバリアの微調整などを行うのだが、猟兵達にはもう一つやることがある。
 「オブリビオンマシンを使う選手の特定」
 様々な思惑が入り混じる中、操縦席から降りた者達は辺りを見渡すのであった。
カグヤ・アルトニウス
〇インターミッション

アドリブ歓迎
まあ、初陣にしてはまあまあでしたね
今回は…件のオブビリオンマシンの探索に掛かる事にします

(行動:WIZ)
ひとまず機体は代理人を通して借りた倉庫で換装と調整です
次回は主に対艦刀マルミアドワーズのテストの予定で、他にも複合型ビームライフルを用意しておきますか

私の方は、トランスキャストウェアと【変装】を使って現地の武器商人風の格好になり次の対戦相手の情報収集です
【演技】+【読心術】+【情報収集】で余り警戒されない様に注意して各選手の力関係を中心に探り、【第六感】も使って特に怪しい選手を絞る事にしますが…
無用なトラブルとオブリビオンマシンに巻込まれない様に注意ですね



「まあ、初陣にしてはまあまあでしたね」
 代理人を通して借りた倉庫で、カグヤはプライム・ハーキュリーズの武器の換装と調整を行なっていた。
「次は主に対艦刀マルミアドワーズのテストで、他にも複合型ビームライフルを用意しておきますか……」
 オブリビオンマシンの能力がどのような物か分かっていない以上、予選と違って一つの課題に集中することは出来ないだろう。
 そう考え、現行の規格で装備できる分の武器を取り付けていく。
「これでどれだけ動きが鈍るのか……ですね」
 元々用意していた武器であり、機構を初めから作り直すようなこともない故に換装は早々に終わった。
 額に浮かんだ汗を拭ったカグヤが着ていた服に手を添えると、先ほどまでの汚れても構わなさそうな作業服は一瞬にしてサラリーマン風のスーツに姿を変えた。
「さて、次の対戦相手の情報収集と参りましょうか」
 関係者だとバレないよう、倉庫の裏口からコソコソと出たカグヤはラウンジへと向かう。
 そこでは早めの食事を取る選手や記者からのインタビューに答える選手の姿が見受けられた。その数は本戦出場者より少なかったが、おそらく残りは自軍に割り当てられた倉庫や控室に籠もっているのだろう。
 しかしどの選手にも周囲に記者かスポンサー、メカニックとみられる人物が屯しており、押し売り営業にきた零細企業の営業だと思われたカグヤは大した話を聞くことも出来ずにあしらわれてしまった。
「……やはり、急ごしらえでは色々と無理がありましたかね」
 すごすごと引き返しつつも、記者団がフラッシュの中心にいる選手に声をかける様子を眺める。声は聞こえなくとも、その口の動きなどで言っていることは何となく判別がついた。
「ヴァルガ選手、今回は3連覇がかかる一戦です。お気持ちをお聞かせください!」
「3連覇がかかっているとはいえ1勝は1勝です、変わらず平常心でいきたいと思ってます」
「前情報の無い選手が予選から多く勝ち上がってるそうですが」
「ええ。ですが私にもチャンピオンとしての意地がありますので」
 ニッコリと笑顔で頷きながら答えたその男はコロシアムの周囲にあった売店でグッズの置いてあった選手である。
 低いテーブルの上に置かれていたスポーツ雑誌を読んでれば、12年目の選手で前年の賞金王ランキングで3位。今のキャバリアとはデビュー時からの付き合いであることが記されていた。
「最新の武器への換装があっても、根本は変えていなさそうですね……」
 10年以上も一線で戦っていれば被害も大きくなっているはず。少なくともディフェンディングチャンピオンが原因ではないと判断したカグヤは雑誌をテーブルの上に戻した。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

神賛・ヴァキア
オブリビオンがシード選手の可能性もあり、どの相手かわからん以上優出するつもりでないとな。もちろん優勝するつもりで行くがな。

取りあえず、有力選手についての情報を得ておくか、
ピットレポートに来た記者辺りに注目選手と租の特徴について聞いておく、特に最近延びてきてるやつの情報がほしいな。

後は、トレーニングでも行っておくか、
UDCアースの最近引退したボートレーサーがかつて言っていた。
「新人はペラを叩くよりもターンの練習をしろ」ってな。
十二分に機体に慣れておきたい、やはり本職とは勝手が違うからな



「どの相手かわからん以上優勝するつもりでないとな。……もちろん優勝するつもりで行くがな」
 ペットボトルの水を呷るように飲んだヴァキアは、借りたキャバリアの所有者兼メカニックであった青年を見つめた。
 ヴァキアの申告がまさか異世界のことだとは露とも思っていない青年は目を輝かせて頷き、キャバリアが格納されている倉庫へ戻っていった。きっと動かし難かった機構や消耗が激しそうな箇所を修正してくれるだろう。
 ゴミ箱に空になったペットボトルを叩き込んでラウンジに出ると、このコロシアムの職員だけでなく記者たちが今か今かと待ち構えていた。
 ピットレポートを取るのに乗じて、コメントも欲しい……と言ったところだろう。
 予選で感じたキャバリアの挙動を伝えると、掲示する作業のためか職員の数人は足早に去っていく。それと入れ替わるように記者達が一歩も二歩も近づいてきた。
 落ちてきた餌に群がる魚のような質問に、青年に伝えたことと同じような言葉を返す。すると分かっていたことだが、間髪入れずに次の質問が飛び込んでくる。
 苛つく気持ちを内に隠しつつ答え続けていると制限時間の終わり際、記者達の攻勢が弱まったところでようやく逆質問をねじ込めた。
 内容は注目選手とその特徴について。特に最近延びてきてる選手の情報である。突然の質問にも関わらず、記者達は口々に淀みなく返してきた。
「そうですね、やはり3連覇のかかるヴァルガ選手はもちろん」
「最近ではタルトゥ選手も勢いがありますね」
「あとはヴィリャンディ選手も捨てがたい。今大会ではヴァルガ選手の前のチャンピオンですからね」
 そこで一選手に割り当てられていた時間が終わる。職員に睨まれたくないためか、記者達は一斉に次の選手の取材へと行ってしまった。
 どのキャバリアに騎乗しているか、そのプレースタイルは何なのかまでは分からなかったが、注目されているのであればあとでネットやその辺に置いてある雑誌で名前を探せば、きっと出てくるはずである。
「だが、それは私でなくても調べられる。……今はトレーニングを優先すべきだな」
 UDCアースのとあるボートレーサーがかつて言っていた。「新人はペラを叩くよりもターンの練習をしろ」、と。
 分かっていたことだが本職の馬とは勝手が違う。十二分に機体には慣れておきたい。
 キャバリアを動かしている間、青年の手は空いている。ならばそいつに調べさせれば良い……と考えつつヴァキアは倉庫へと足を向ける。
 きっと取材中に微調整を終えてくれているはずだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャイニー・デュール
さて、それでは聞き込みをいたしますかな

まず探したいのは最近急に成績を上げ始めた者
それまであまり実力もなかったのに突然撃墜数が上がったものなどですな
そこから先に出場した猟兵を除いた人物がまず怪しいでござる

また不自然に強力な装備を突然身に着けた者、急に残虐ファイトに転向した者なども怪しくござる

そう言ったものをリストアップした後、調査に行き申す
なけなしの金で虎の子を買った、猛特訓を詰んだなど納得できる理由があればそれでよし
もしさしたる理由もなくパワーアップや性格変貌があった者がいればマークしておくでござる

万一襲撃を受けた場合、出力を思い切り搾った【ミルキーウェイ】で転倒させ取り押さえておくでござるよ



 シャイニーの狙いは最近急に成績を上げ始めた者……それまであまり実力も実績もなかったのに突然ランキングが上がった者の特定である。
 ただ猛特訓を詰んだなど、納得できる理由があれば候補から外れる。
 また不自然に強力な装備を突然身に着けた者も怪しい。だがなけなしの金で虎の子を買った……という理由ならまだ頷ける。
「スポンサー……の線は。お金を出す代わりにオブリビオンマシンを使わせる、というのは十二分にあり得るでござるか」
 あと急に残虐ファイトに転向した者も怪しいが、いわゆる「死体蹴り」がしにくいルール上、反則負けをした選手はランキング上位に入ることが出来にくい。当然今回の本戦の面子に最近の試合で反則負けを喫した者はいなかった。
「さて、それでは聞き込みをいたしますかな」
 調べることをまとめ終わったシャイニーはラウンジに留まっている記者のうちの1人を捕まえた。
「そこの御仁。もしさしたる理由もなくパワーアップや性格変貌があった者がいれば教えてくれぬか?」
「さしたる理由……ねぇ……?」
 直近に取材の予定が無いためか、記者は首を傾げる。
「あんたの言ってる意味は分からないが……最近変わっちまったというとタルトゥさんかな」
「具体的に、どんなところがだ?」
「今のスポンサーになってから取材が囲みだけの最低限になっちまったんだよ。昔は試合終わりに『一緒に飲みに行きますか?』って言ってくれるようなフレンドリーな選手だったんだが。今じゃ練習場と自宅とコロシアムの往復だけになってるんじゃないか? ……まあスポンサー様の意向には逆らえないしな」
「ほう……呼び止めてすまなかったな」
 記者が去ったのを見てから素早くタルトゥについて書かれた記事を頭の中で検索し、確認してみる。
 ここ数年は戴冠こそなってないものの、ランキングトップをキープし続けているらしい。そんな中、記者が言っていた新しいスポンサーとの契約を発表する記事も出て来た。
 そのスポンサーの名前をコピーし、再度検索にかける。すると当然のことではあるが、同名のキャバリア生産会社が出て来た。
「この会社が出て来たのは……ここ1、2年の話か」
 しかし契約している選手の成績は出てきても、社長の顔やどこの会社から独立したなどの情報は一切出てこない。
「何のノウハウもない所から、ランキング上位常連者との契約を結べるまでに1、2年で成長出来るものなのか? このキャバリア業界というのは」
 本当に彗星の如く突然現れた……としか言いようがない状況にシャイニーは目を細めつつ首を傾げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

メディア・エペ
先程はなかなかに充実した戦闘でしたが・・・。
本来の任務を忘れてはなりませんね。

ナイトキャット(AIの乗ったチップのこと)、オブリビオンマシンから離れたとしてもまだパイロットを自身の支配下におけるとしたらどんな行動を取るのかしらね。
もしくは、意識があるのかしら?
多種多様な方はこの戦いに参加しているとは思うけど、虚ろな目をしているとか、何をしているのか覚えていないとか。人事不省となっている人が対象かしら?

ナイトキャットは私が次の戦いを準備している間、周囲の観察と音声の収集をお願いね。もしかしたら対象がいるかもしれないし、いないかもしれないけど。



「先程はなかなかに充実した戦闘でしたが……」
 モイラ・キャバリアから降りたメディアにその余韻に浸る時間はない。
 今回の任務は大会を勝ち抜くのではなく、あくまで「この大会に参加している未調伏のオブリビオンマシンを破壊する」ことだから。
「ナイトキャット、オブリビオンマシンから離れたとしてもまだパイロットを自身の支配下におけるとしたらどんな行動を取るのかしらね。…… もしくは、意識があるのかしら?」
 キャバリアに内蔵された、黒猫の形をしたAIは無言を貫く。
「多種多様な方はこの戦いに参加しているとは思うけど、虚ろな目をしているとか、何をしているのか覚えていないとか。人事不省となっている人が対象かしら?」
 だがメディアは知っている。自分が乗る愛機が元々は同じ穴の狢であることを。
「ナイトキャットは私が次の戦いを準備している間、周囲の観察と音声の収集をお願いね。もしかしたら対象がいるかもしれないし、いないかもしれないけど」
 メディアはそう言い残して格納庫から出て行った。これから取材を受けたり食事を取りにいったりするのだろう。
 扉が閉められ、格納庫の中の照明が落ちる。
 すると残されたキャバリアのモニターに光が灯り、ひとりでに動き出す。そして電波を飛ばして周辺の電子機器にアクセスし出した。
 試合外で対戦相手やそのキャバリアに細工を行うことは禁じられている。
 しかし「防犯カメラに細工し、相手が何をやっているのか話しているのかを確認すること」は禁じられていない。
 そんなルールの穴をついた狂気を孕んだ猫はラウンジ・コロシアム・格納庫手当たり次第に各防犯カメラの映像を精査する。
 そして、見つけた。
 電気もつけず、整備もせず、食事もせず、相談もせず、微動だもしない、赤い装甲を持つキャバリアの前でただ座っているだけの人間達を。
「見つけた?」
 モニターだけがついていた格納庫に光が戻る。用事を終え、戻ってきたメディアが声をかけると、モニターに問題の様子がライブで映し出された。
 それを見たメディアは口元を握り拳で隠しながら唸る。こんな異様な状態を一目見れば、誰でもおかしいと気づける。しかしこれまで一切公にならなかったということは。
「密室だからこそバレなかった……と見るべきかしら。たぶん表に出る時だけは普通に過ごしているように見せかけているのでしょう」
 そして男達からキャバリアの右腕へと視線を移す。
「RSロングレンジライフル……か」
 今回の目標は優勝「ではない」。
 メディアは示された目標を果たすためだけに、愛機の調整をし始めた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『ブレイジング・バジリスク』

POW   :    ブレイジング・シュート
【ライフルの集中射撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    バジリスク・ランページ
【右腕のライフル】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    エンジンキラー
自身の【オブリビオンマシン】から【漆黒のオーラ】を放出し、戦場内全ての【エンジン】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 本戦に出場するキャバリア達が舞台上に現れる度に、観客席の熱気が増していく。
 見所が過去のチャンピオン同士の対決だけではここまでの盛り上がりは無かっただろう。
 間違いなく一部の観客の関心は本戦どころか今大会が初出場という選手達にも向けられていた。
 乱戦になりがちな予選会でド新人の選手が勝ち上がることが無いわけではない。しかし派手な技を見せたり、やり方は地味でも圧倒的な実力を見せたり、見たことのない会社のキャバリアを使っていたり、と話題になる要素を彼らは満たしていたのだ。
 それ故か勝敗予想もバラけている。ひょっとしたらジャイアントキリングすら起こるかもしれないという予感や期待が予想屋達の間でも流れているのだろう。
 選手全員が外周の所定の位置に着いたのを確認し、号砲が鳴り響く。
 様々な思いが交錯する戦いが、今始まろうとしていた。
神賛・ヴァキア
オブリビオンを倒すまでは猟兵の参加者とは協力する。
競輪のラインみたいなもんだ、途中までは協力して戦う、しかし最後は競争相手だ。

最初からいきなりオブリビオン機には行かず。自分や他の猟兵を狙う奴を攻撃し、隙を見てオブリビオン機に一撃を入れるように戦う。

選手の数が減ってきたところでオブリビオン機に肉薄して一気に攻め立てる。
競馬で言う追い込みみたいな戦術だな

当然だが、オブリビオン機撃破後は猟兵を含む残存機と交戦する。
もともと、こういう試合だろ。


カグヤ・アルトニウス
〇オブリビオンマシンを止めろ
アドリブ歓迎

うーむ…準備はしたものの中々難儀な相手ですね

(行動:POW)
最初からUCはフル稼働で防御力重視
(今回は三体ともコックピット内)
GOKU:戦術予報
Cavall:アブソリュート・ウォールの強化
Tometama:複合ライフルに概念式凍結弾を装填

滑る様な移動とテレポートの併用から【残像】による【催眠術】で距離感と方向感覚を狂わせ被弾を抑え、複合ライフルのショットガンモード【範囲攻撃】・ライフルモード【貫通攻撃】+【スナイパー】の組合せで全体を足止めし、対艦刀に持ち替えてオブリビオンにテレポート【切り込み】で肉薄し、さらに【衝撃波】+【二回攻撃】で追い詰めます



 いくら優勝を狙っているとはいえ、ヴァキアは手当たり次第に敵を倒すようなことはしなかった。
 オブリビオンを倒すまでは猟兵の参加者とは協力する。ただしそれは途中まで。
「邪魔だ、退け!」
 最後は正々堂々競争相手として優勝を狙うために戦う気で、手始めに戦闘の邪魔になりそうな予選会を共に勝ち上がってきた地元民を攻撃し始めた。
「うーむ……準備はしたものの中々難儀な相手ですね」
 一方でぬいぐるみのような見た目の外部ユニットを詰め込んだ結果、手狭になったコクピット席でカグヤは唸っていた。
 滑る様な移動とテレポートの併用から残像を作り出して距離感と方向感覚を狂わせながら戦っていたものの、シード権を保有している選手は総じてマシンへの直撃ではなく、舞台全体を薙ぎ払うような形で対処してきた。
 一点狙いでなく、絨毯爆撃を仕掛けられては折角の残像も無駄である。しかし高速で動き続けることはその攻撃を避けるために決して無駄な行為ではなかった。
「しかし火炎放射器をああいう風に使ってきますか……流石連覇中のお相手です」
 右手に構えるショットガンで、転移先で近距離戦を仕掛けてきた別の相手に手痛い反撃を喰らわせつつ、素早くライフルモードに切り替えたカグヤはヴァルガのキャバリアの右膝を的確に撃ち抜く。
 するとカグヤの弾丸が貫いた小さな穴から周囲が急激に凍り出し、満足に動かなくさせてしまった。
 その隙を逃さず、タルトゥのキャバリアの右腕にあるライフルが変形を始め、さらに巨大な物となる。そして右脚が凍らされた王者である男を早々にKOすべく、スコープを覗き込んだ。
 そのために他への視線が切れたのを突き、躍り出たヴァキアの鉄拳が迫る。
 しかしタルトゥはその動きに気づいた瞬間に素早く銃口の向きを変えてヴァキアの横面を叩き落とした。
 銃弾ではなく打撃だったために装甲や武器は破壊されなかった物の、元々の素材の差からか吹き飛ばされてしまったヴァキアは舞台上を転がる。
 トドメの追撃を仕掛けて漁夫の利を狙う他のキャバリアが迫る中、ヴァキアは土俵際で踏みとどまると持ち前の反射神経で飛び起き、逆にそれを舞台外に蹴り落とした。
 その頃邪魔者を一時的にでも排除したタルトゥはキャバリアと衝突しても一切曲がっていないライフルをヴァルガに向けて撃ち直した。
 凍らせられた脚はその衝撃に耐え切れず、粉々に砕け散る。しかしヴァルガは右腕の火炎放射器の出力を全開にして地面に当てることで倒れるのを防いだ。
 対してカグヤは自分に有利に働くように地面にショットガンを向け、凍結弾を撃ち付ける。
 キャバリアと同じように弾が炸裂した途端に急激に凍っていく地面に脚を取られたキャバリアの何体かが転ぶ中、ヴィリャンディが操るキャバリアがその体を鷲掴みにして後方に放り投げていく。
 ヴァキアの転がった場所と違い、凍らされた場所に落ちたキャバリアは止まることが出来ずに滑り続けて場外へ消えていった。
 そして転んだキャバリア最後の一体を放り投げ終わった所へ、背後に転移したカグヤの対艦刀が迫る。
 レーダー上の光点の動きで気づいたのか、刃が空気を斬る音に気づいたのか、ヴィリャンディは反転すると両のパワークローでその一撃を白刃取った。
 そこへ手負いのヴァルガの左腕が伸びてくる。両者の間に割り込んだ腕からは大量の仕込み刃が飛び出してキャバリアに致命傷を与えようとしてきた。
 しかし何度も死戦を繰り広げてきた者と彼の基本戦術を事前に確認してきた者は腕が入ってきた時点で共に攻撃の手を止めて距離を取ったために、刺されることはなかった。
 片足になってもやられるどころか、KOを狙ってきた王者の姿にヴァキアはコクピット内で武者震いをする。
 しかし震えるだけでは終わらない。ヴァキアは両の頬を同時に叩くと不敵な笑みを浮かべた。
「チャンピオンだか元チャンピオンだかランカーだかは関係ない、今年のトロフィーは私がいただく!」
 オブリビオンであろうとなかろうと、超える壁は高ければ高い方が面白い。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

早臣・煉夜(サポート)
どんな方だろうとも、容赦なんてしませんですよ
僕はそのために作られたんですからね

妖刀もしくはクランケヴァッフェを大鎌にかえて
それらを気分で使って攻撃です
妖剣解放を常時使用して突っ込みます
使えそうならアルジャーノンエフェクト
怪我なんて気にしません
この身は痛みには鈍いですから
死ななきゃいいんです
死んだらそれ以上倒せなくなるので困るです

僕は平気なのですが、なんだかはたから見たら危なっかしいみたいですので
もし、誰かが助けてくださるならお礼を言います
ありがとーございますです

勝利を優先しますが、悲しそうな敵は少し寂しいです
今度は、別の形で出会いたいですね

なお、公序良俗に反する行動はしません
アドリブ歓迎です



「どんな方だろうとも、容赦なんてしませんですよ」
 そう諳んじながら早臣・煉夜(夜に飛ぶ鳥・f26032)の乗るキャバリアは大鎌を振り回し、不用意に近づいて来たキャバリアの腕を落とした。
 その行為によって武器を一つ失ったそのキャバリアは距離を取るために走り出すが、素早く先回りしていた煉夜はその頭部を斬り飛ばす。
 エラーの表記と共にセンサー類も使えなくなった選手は、目視することによってカバーしようとしたが反撃の一撃を叩き込む前に横から飛んできた弾丸に吹き飛ばされて場外に落ちていった。
 しかし煉夜は何もないところに向けて蹴りや斬撃を続けて入れる。
 予め頭の中で組んできた型の通りに戦うことで使い慣れないキャバリアへの対策を組んできていた煉夜に、突然のアクシデントへの対処は出来なかったのである。
「これって何って言うんでしたっけ、ハイエナ、でしたっけ?」
 本来ならば上半身をバラバラにされて丸見えになったキャバリアのコクピットを場外に打ち出す鎌の薙ぎ払いを終え、振り返った視線の先では赤いキャバリアがまさに今、煉夜に向けて次の弾を放ったところだった。
 その初撃こそ斬り伏せられたが、型通りの戦い方をしていることを見破られたのか、次弾からはその動きから対処しにくい場所へ撃ち込んでくる。
 最初の銃撃はエサだったかと理解しつつ、装甲に当たるたびに鳴り響く警報に煉夜は煩わしそうに眉間にシワを寄せた。
 戦うために作られたこの身は痛みに鈍いが、その辺で借りられた弱小キャバリアはそうはいかない。
 賞金やスポンサーからの援助を得て修復されるランキング上位の選手のキャバリアと違い、騙し騙しで年代物の武器や装甲を使い回している故に簡単な傷でも簡単に致命傷になってしまうかもしれないのだ。
 普段死ななければ良い、と自分の身を顧みない戦い方をする煉夜にとって、キャバリアはある意味「枷」となっていた。
「はあ、どれがオブリビオンマシンかは分かりませんが……反則負けになってもいいから外に飛び出して一掃しちゃダメですか?」
 絶対に拒否の言葉が返ってくると分かっている愚痴を溢しつつ、煉夜は握り締めたレバーを思いっきり押し込み、切り掛かった。

成功 🔵​🔵​🔴​

メディア・エペ
さぁ、お仕事相手が来ましたね。
これを止めるのが目的ですから。

オブリビオンマシンであれ乗り手と共になければそのスペック以上に性能を引き出すことは難しいでしょう。私自身、優秀な頭であることは自覚していますから。さぁ、UCを始めましょう。

相手は無差別に攻撃してくるようですが、私を認識なければ厳しいでしょう。EPオプティカルカモフラージュを起動し、タンクの高射砲で精密射撃を行います。ふふ、コクピット以外は当てさせていただきましょう。

ナイトキャット、敵が近づいてくるならRS-Fツインプラズマオービットを起動して迎撃をしてください。その後、念入りにBS-Aサンダークラックで焼いてあげましょう。


シャイニー・デュール
別の方が調べたただ座っているだけの乗り手のチームがタルトゥ殿ならそれを狙っていき申す

強者を狙い一気に名を上げる…目的抜きにしても燃える展開でござるな!

とは言え同じことを考える方も多かろうし、拙者自身が狙われることも考えねば
二回攻撃を駆使しつつ自身に群がる敵を討ちながらタルトゥ殿へ向かいましょう
元はマシンを降りれば気さくな御仁と聞き申す、感情を失ったような戦い方はご本人も不本意にござろう
敵の攻撃は見切り、残像にて躱します
その際敵に取り付かれ姿勢を崩さないよう注意
敵に必殺射撃の機械を与えませぬ

射撃の隙をつき、踏み込んで【剣刃一閃】を右腕に放ち武器落としを狙い申す
さあ、マシンを降りる時にござるよ!



 ウォーマシンであると同時に1人の剣士であるシャイニーは掴みかかってきたヴィリャンディとの鍔迫り合いに講じていた。
 掴まれば確実に場外へ放り投げられることは先程のキャバリアの末路から分かっている。
「強者を狙い一気に名を上げる……目的抜きにしても燃える展開でござるな!」
 斬り飛ばすために、いつそのために刃を引くかタイミングを見極めつつシャイニーは楽しげに白い歯を見せた。
 そんな標的を含めた優勝候補と猟兵達が激しく争い、団子となりつつある様子をメディアは外周から見守っていた。
「さぁ、お仕事相手が来ましたね。これを止めるのが目的ですから」
 いくら優秀なオブリビオンマシンであろうと乗り手が「共に」なければそのスペック以上の性能を引き出すことは難しいとメディアは断言する。
 それはオブリビオンマシンと共に在り続けているキャバリア使いとしての矜恃でもあった。
「私自身、優秀な頭であることは自覚していますから。さぁ、始めましょう」
 ライフルを右腕に装備したタルトゥの赤いキャバリアが高く跳ねたタイミングで全体を覆う光学迷彩とレーダー検知を阻害する装置が発動し、モイラ・キャバリアの姿が舞台上から消える。
 その光景に客席から響めきが起きたが、キャバリアに取り付けられた認識タグが脱落を示していないことから、やられたのではなく高度な技術が用いられていることは理解されていた。
『あなたでは人不足のようですね。一度休暇を取られたらいかがですか?無論、期限はありませんが。』
 音もなく煙もなく最初の位置から移動したメディアは高射砲による精密射撃をタルトゥに向けて幾度も放つ。
 姿が見えなくとも装甲に凹みを与えてくる存在を放置する訳にはいかず、タルトゥは弾が飛んできた方向に向けて予測射撃をしてきた。
 光線ならまだしも実弾の対処はし切れないモイラ・キャバリアの無限軌道は全力で動き、砲撃を止めつつその場から退避する。
 地面を叩いた銃弾の姿に、その場から逃げたと判断したタルトゥは無理に追いかけず、すぐに別のキャバリアに向けて銃撃を再開させた。
「ふふ、警戒はしても近付きはしてきませんか」
 引き際が分かっていることに感心しつつ、メディアは砲撃を再開させる。
 そんな、見えないキャバリアとタルトゥの戦闘をヴィリャンディ越しに見ていたシャイニーの目は険しくなっていた。
 そのキャバリアは自分と同じ猟兵が乗っている物である。それが他のキャバリアには一切目もくれず執拗にタルトゥを狙っているということは。
「そういえば、様子がおかしいと記者の方もおっしゃっていたでござるな!」
 そう叫ぶと同時に押し込まれた刃がパワークローをバラバラにする。得物が失われたことで動揺した様子のヴィリャンディを放置し、シャイニーはタルトゥの元へ猛然と突進していく。
 その道中には当然別のキャバリア達がいたが、斬り飛ばされ、足蹴にされ、その歩みを止めることは出来なかった。
「元はマシンを降りれば気さくな御仁と聞き申す、感情を失ったような戦い方はご本人も不本意にござろう!」
 急激に近づいて来た新たな敵に気付いたタルトゥは素早くシャイニーに狙いを変えて銃弾を連続で放つ。
 しかしシャイニーは高速の連撃を見切ると射撃の隙を突いてその懐に踏み込んだ。
「さあ、マシンを降りる時にござるよ!」
 そしてヴィリャンディのパワークローと同じように、右腕が斬り飛ばされる。得物を失ったタルトゥはすぐにシャイニーから距離を取ったがその下がった先で足が何かとぶつかった。
「ふふ、コクピット以外は当てさせていただきましょう。ナイトキャット」
 電子兵装に損傷を与えるプラズマ弾とコードを放つ銃口が押しつけられ、放たれる。
 凄まじい電圧がオブリビオンマシンのCPUをショートさせ、中から黒い煙が漏れ出てくるとタルトゥのキャバリアは顔面から倒れ伏した。
「操縦者『だけ』は無事ですよ、ご心配なさらず」
 通信機器の類は使えないと理解しつつもメディアは背もたれに体を預けながら頷いた。
 電光掲示板からタルトゥの表記が消えたこととキャバリアから際限なく漏れる黒煙に、キャバリアが完全に停止したことを理解したシャイニーは一息つこうとしたが、ヴァルガの攻撃がまるでロケットのように迫って来たのを見て思わず息を飲む。反射的に避けながら周りを見れば、猟兵同士で戦っている姿も映った。
「……そうでござるよな。やるなら最後まで全力であった!」
 首をぶんぶん横に振り、シャイニーは純粋に目の前に立つ王者との邂逅へ気合を入れ直した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月28日


挿絵イラスト