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命より重たく

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●金貨より軽い
「お、旦那。新作で良いの入ってますぜ」
 と、裏口に視線を向けると、古ぼけた布を纏った男は小さな声で言った。
「そうか……」
 黒いローブに身を包んだ男が答えると、ちゃりんと銀貨が入った小さな袋を手渡した。
「いつも、ありがとうございます」
 不気味に笑う男の横を通りすぎ、裏口を開けたそこにはーー

 増えた、また一人。
 今日で何人目だろうか?
 そんな事を頭の隅で考えるも、主の言葉を聞くと忘れてしまう。
 鎧の鉄臭さ、ではなく、鎧に付いた血のニオイ。
 ヴァンパイアになる前は、良き主であったのにーー
 それでも、我らは主の為に剣を抜き、仇なす者を斬るのが役目である。
 金属音を鳴らしながら、また標的となった村へと進軍する。

●命より軽い
「皆様、お集まり頂きありがとうございます。ダークセイヴァーにて、各村から人を買ってきて人身売買を行い、オブリビオンにする存在の予知をしましたわ」
 カミリア・オリヴィオン(人工悪魔・f01650)が猟兵達に告げた。
「生きるのに大変な世界、そこで人身売買はこっそりと行われているのですが……予知した場所はオブリビオンが裏で糸を引いている事がわかりましたの」
 貧しい家では、養えないので『奉公に出す』か『売る』かの2つしかない。
 しかし、ヴァンパイアに統治されて蹂躙した街では、奉公に出しても生きて帰れる保証はない。
「少々よろしくないお話もありますわ。人身売買で売られた者が、オブリビオンとなって生まれ故郷を襲い蹂躙させている事を。先ずは、人身売買がされている町で情報を得てから、元凶であるオブリビオンを退治してください。よろしくお願いいたしますわ」
 カミリアは恭しく一礼した。


龍真 神
 こんにちは、まだまだ新人MSの龍真 神です。
 1章、冒険『「命」を扱う商売』
 2章、集団戦『朱殷の隷属戦士』
 3章、ボス戦『残影卿・アシェリーラ』
 以上の内容となっております。
 皆さんのプレイングを気長にお待ちしております。

 注意:ユーベルコードは、1プレイングに1つとさせて頂きます。
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第1章 冒険 『「命」を扱う商売』

POW   :    人身売買業者を痛めつけて、オブリビオンの情報を吐かせる。

SPD   :    人身売買業者のアジトに忍び込み、オブリビオンの情報を入手する。

WIZ   :    人身売買業者の同業者等を装い、オブリビオンの情報を聞き出す。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

張・小龍
「まずは人身売買業者の方を見つけて、片っ端から聞いて回りましょう」


手っ取り早く見つけるには、ボク自身を商品として売ってもらうのが良いかと思います
捕まって業者さんのところへ連れて行ってもらったら、枷を怪力で捻じ切って、全員殺さない程度に殴り倒してしまいましょう
それから脅して同業者の情報をもらっていきます

「人身売買を行っている者を無くせばこの世界の問題がなくなるわけではないでしょう」
「なので、人身売買を行っている人間の一人や二人を減らしても仕方がないのですが……逆に一人か二人は減らしてしまっても良くも悪くもならないということですよね?」

と、呟きながら人身売買業者の方の机を竜爪で八つに解体します



「まずは人身売買業者の方を見つけて、片っ端から聞いて回りましょう」
 張・小龍(飛竜子・f03926)は、白い髪で編んだ三つ編みを靡かせながら、治安は良いとは言えない町を一人で歩く。
 聞き回ってもきっと少年の言葉を聞き入れてはくれないだろうし、鼻で笑われて門前払いされてしまうだろう。
 ならば、と思い小龍は古ぼけた布を被り、行き場の無い子供のフリをして人身売買の業者に乗り込む方が手っ取り早い。
「家族も死んで、行き場がありません……お願いします」
「そうか、よし、入れ。詳しい話は、ここの主から聞いてくれ」
 小龍を一切怪しまずに、門番の男はすんなりと人身売買会場に入れた。
 暗幕が掛かった檻、ただ子供たちが家族に売られた事に絶望し、項垂れてぶつぶつと何かを言ってたりしていた通路を通りすぎ、とある部屋の前で男は振り返るとじっと小龍を見詰めた。
「主を呼ぶからそこで待って……っ!」
 その瞬間、小龍は男を殴り飛ばした。
「人身売買を行っている者を無くせばこの世界の問題がなくなるわけではないでしょう」
 小龍は冷ややかに言い放つと、男の胸ぐらを掴んで顔を近付けると睨んだ。
「なので、人身売買を行っている人間の一人や二人を減らしても仕方がないのですが……逆に一人か二人は減らしてしまっても良くも悪くもならないということですよね?」
 口元を吊り上げると『如竜得翼(リュウニツバサヲエタルガゴトシ)』を発動させ、竜化した爪牙で腕を1本引き千切った。
「し、知らん……俺らは、雇われだ……金で雇われた、ゴロツキだ。事情が詳しいのは、主や何処からともなく人を連れてくる商人……だけだ」
「なるほど、ならばその方達に聞けば分かるのですね」
 と、答えると小龍は、男の原形が無くなるまで解体して、死体を隠すと案内された部屋に入った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神元・眞白
【WIZ/アドリブOK/絡みOK】
まだ続く人に終わりを打つのは無駄。…無駄なのは嫌い。
状況確認は大事だし、まずは情報を集めるのが大事。情報は武器。

飛威を変装させて同業者として接触。私自身は一旦商品扱いでカモフラージュ。
飛威をすぐ動ける様にしておいて、私自身も目立たない様に。
有事の際は頑張ってもらおう。…そうならないのが一番。

必要な事は元締めと拠点の場所。それと…オブリビオン化の件。
聞く側に回って、おだてて言いくるめないと。要所で私も口を挟もう。
業者が何人かいるなら接触する前に、そっと話を聞いておくのも手かも。



(まだ続く人に終わりを打つのは無駄。……無駄なのは嫌い)
 蒼玉の様な瞳に、銀の美しい髪を靡かせながら神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)は、戦術器「飛威」を人身売買している業者に変装させ、自身は一般商品扱いとして白いワンピースに身を包んで手首に鎖で固定されていた。
「新しい商品を持ってきたのですが、元締めもしくは代理の方をお呼び出来ませんでしょうか?」
 戦術器「飛威」が言うと、門番の男は『最近は外部業者からの持ち込みが多いな』とぼやきながら、ドアを開けて伝言係に手紙を渡すと中に入るように促す。
(上手くいきましたが、これかれ潜入する方は身元がバレそう)
 ならば、と思い同業者に話しかける事にし、戦術器「飛威」が眞白の代わりに話す。
「元締め? あぁ、かなり良い感じの男だったネ。身なりも綺麗で、1部の女達が助けを求めると紳士に対応する程だネ。そういや、最近は自宅に籠っているとか噂で聞いたネ」
 胡散臭い青年の話を聞いて、眞白は自宅の場所を聞き出そうと指示を出す。
「自宅? 多分、此処にいる業者の間では知る人なんて居ないんじゃないカナ? でも、今日は来るとは聞いているヨ」
「そうなのですね。お会いしたかったので、今日来て良かったです」
 戦術器「飛威」が笑顔で答えると、その場から離れて他の業者に聞き込みする為に歩き出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

山理・多貫
【POW/アドリブOK/絡みOK】

・・・・・・吐き気がしますね。
買う方も・・・売る方も。
まぁ任務なのでやりますが・・・・・・。

まずは情報収集・・・。
外に出てきた適当な業者を捕まえて
吸血を付与しユーベルコード「二人だけの約束(ブラッドブルー)」を発動。
ルールは「元締めという男性がきたらこっそり教えること」
・・・破った場合の代償も身をもって教えておきます。

決して吸血したいわけでは・・・ないです・・・(よだれをふく)

元締めを発見したら・・・接触せず後をつけたほうがいいのかな。
(他の人に合わせます)



「……吐き気がしますね。買う方も……売る方も。まぁ任務なのでやりますが……」
 表情を1つも変えずに山理・多貫(吸血猟兵・f02329)は、気だるそうな感じに呟いた。
 情報を得なければ進まない話だ、多貫は人身売買が行われている場所への出入り口を見張っていた。
(あの人にしますか……うん。血の気も多いそうですし……)
 出入り口から出てきた一人の男に目を付けると、多貫は人気の少ない路地に入って行った瞬間ーー拷問具で拘束した。
 『二人だけの約束(ブラッドブルー)』を発動させ、男の首筋に牙を立てると血を吸い上げた。
「ルールは『元締めという男性がきたらこっそり教えること』……分かった?」
 多貫は怯える男に言うと、唇に付いた血をペロリと舐めとる。
「約束だよ……? じゃあ残しといてあげる」
 多貫は拘束を解くと、男を人身売買が行われている場所へ帰るように指示を出す。
「ひ、ひぃぃ! 分かりました!」
 吸血した事から多貫を何処かのヴァンパイアだと勘違いした男は、恐怖で顔を青ざめさせながら急いで人身売買の場所へ戻って行った。

成功 🔵​🔵​🔴​

アーレイラ・モンクスフード
実際使うか分かりませんが、買い戻し用の金貨数枚と両替した銀貨、荒れた土地でも育ちやすい種芋用意して向かいましょう。
「にゃーにゃー」
その辺りであまり鳴かない大人しい野良猫餌付けして抱き上げます。そして、業者まで移動。

ある程度警備の厳しそうなところに目星を付けて、ユーベルコード発動。

猫に十字架押し付けて、透明になって侵入。
モノでも会話でも次ぎに繋がる情報が無いか集めます。

余所の世界で見た。
『なんだ、猫か』って本当にできるんでしょうか?

見つかりそうなときか、帰るとき逃がしてあげてその隙に脱出します。

次の動きまで休憩がてら、適当に買って、路銀と種芋持たせて何人か解放でもしておきましょうか。


アイリ・ガングール
ん。【SPD】で忍び込もうかね。幸いにして【暗殺】の知識はあるし、【地形の利用】について心得はある。
そこら辺を駆使して、商人どもの私室に忍び込もうかね。【金狐霊糸】使って天井伝っていくよ。
 そうしたら素早く【情報収集】して、オブリビオンの情報集めようか。首魁はどういったやつか。どこにいるか、位は分かるじゃろうよ。そのうえで護衛やどういった力を持つか分かればええね。それで調べてる間にもし商人が入ってきたら【勝負下着】で【誘惑】して気を取られてる隙に【暗殺】技能で締め落としてやろうかね。
命は取らんよ。気絶はさせるだけね。こんな商売だ。「情報を盗まれた」という情報が広まれば誰かに足を取られるだろうさ


ミニョン・エルシェ
SPD

人身売買業者に【影の追跡者の召喚】を発動して、
アジトまで追跡です。
アジトの位置を特定したら潜入作業を開始です。
屋上や二階部分があり、潜入しやすそうなら得物の特製鉤縄を利用した【ロープワーク】を使用、
障害物、遮蔽物があるなら【地形の利用】を駆使して身を隠していきます。
屋内でも【地形の利用】が効くなら物陰に隠れながら、可能な限りアジト内をマッピングしつつ移動です。
「人身売買は戦国時代にはよくある事です。…しかし、この件の末路を思えば、看過もできません。」

足音には細心の注意を、そして退路は常に確保を。そして協力者がいるなら連携を心掛けます。
発見されたり命の危機がある場合は【逃げ足】で脱出です。


ロベリア・エカルラート
【SPD】
アジトに潜入して情報を調べるよ

ダンピールだし、暗闇の活動は慣れてる
結構出入りがあるみたいだし、すきを突いて忍び込んで、アジトの物陰を移動するよ

見つかったら咎力封じで拘束して声を出せないようにしとく
人身売買をやってる業者は……まあいいや。物陰に転がしておこう。殺す必要も無い

「ま、運が良ければ誰か助けてくれるんじゃない?」

それにしても身売りか……こんな世界じゃ生きるために仕方ないんだろうけど

(売られた人ってどう思ってるんだろうね……。自分を売ったお金で大切な人が生きられるなら、それでも良いのかな?)

(少なくとも私は……もしあの時そういう方法で姉さんを助けられたなら納得したかも)



「にゃーにゃー」
 アーレイラ・モンクスフード(真昼の白夜・f02061)が金貨と銀貨に種芋が入った小さな袋を腰にぶら下げ、細い腕の中には泥等で汚れたら猫がごろごろと喉を鳴らしていた。
 金貨等の金銭は実際、使う事はないかもしれないが念のために用意した。
 警備が厳しそうな場所を探して見付けると、アーレイラは十字架を胸に抱いたまま言葉を紡ぐ。
「いと尊き黎明の神よ、汝の衣で我らを隠したまえ」
 『黎明なる者の衣(デイライトシンカー)』を発動させ、抱いている猫に十字架を当てて透明になって侵入した。
 警備をしている人達の近くを通るが、話し声どころか囁きさえしないので更に奥へと進む。
「囚人も買っていただけるのは幸いだ……そう、重罪でーー……」
 警備が厳重な檻の裏に居ると、とても身なりが良い男が誰かと話をしているが遠くて全てを聞き取れない。
 近付こうと、アーレイラは足を踏み出した瞬間ーー囚人が暴れだした。
「誰だ!」
「女の、女の匂いがする!」
 警備している男が声を上げると、囚人は興奮した様子で手枷された手で檻の柵を掴み揺らした。
「……にゃー」
「女は女のでも、メス猫じゃないか?」
 アーレイラは猫を鳴かせると、それを聞いた警備の男は呆れた様子で言った。
「お前は直ぐに出ろ。今日中に主の元まで送らなければならないからな」
 警備の男が囚人を檻から引きずり出し、荷物を運ぶ荷車に囚人を乗せた。
(今、追わなければ……!)
 ミニョン・エルシェ(城普請術師・f03471)が『影の追跡者の召喚』を発動し、召喚された影の追跡者が囚人を追跡するように指示を出す。
「人身売買は戦国時代にはよくある事です。……しかし、この件の末路を思えば、看過もできません。退路の確保をお願いします」
 アーレイラにそう言うと、ミニョンは走り出した荷車の後を追いかけた。

 同時刻にアイリ・ガングール(死(かこ)を以て生(いま)を拓く・f05028)が、警備の目を掻い潜って侵入すると人を売っている商人が滞在する為の部屋へ、金狐霊糸を自由自在に操り天井を伝って行く。
「……よし、私が選んで買った子は、倍の値段で売れたぞ」
 商人同士が話しているのが耳に入る。
「相変わらず羽振りが良い……て、言ってもここのオーナーだ。たまに、よく買ってくれるが……自衛団の男だったり、ボディーガードでも増やしているのだろうか?」
(自衛団の男を買ってるとなれば、屈強なオブリビオンを作っているという事じゃな)
 商人達の話を聞いたアイリは、ただ単にオブリビオンを増やそうとしている人物ではない事を知ると、別の部屋に音を立てずに向かった。

 少し遅れてロベリア・エカルラート(花言葉は悪意・f00692)が、人身売買会場に潜入すると檻の中で泣く子供や全てを悟った女とかが視界に入る。
(それにしても身売りか……こんな世界じゃ生きるために仕方ないんだろうけど)
 ロベリアは、ふと誰もが思うであろう疑問が脳裏を過る。
(売られた人ってどう思ってるんだろうね……。自分を売ったお金で大切な人が生きられるなら、それでも良いのかな?)
 エメラルドの様な瞳を伏せると、泣き叫ぶ子供達の声が煩い位に胸の奥で反響する。
(少なくとも私は……もしあの時そういう方法で姉さんを助けられたなら納得したかも)
 泣かず、暴れもしない一人の少女が決意した表情をしているのを見て、ロベリアは自分と重ねた。

●元凶の元へ
「ふむ、情報の提供を感謝するのじゃ」
 勝負下着姿で商人を誘惑したら、気絶させるつもりがペラペラと口に羽が生えたかの様に知る限りの事を勝手に話してくれた。
 必要な情報を得たアイリは、暗殺の技能で気絶する程度に締め上げると商人の男をゆっくりと、部屋に横たわらせると他の人に気付かれる前に出ていった。
「いた、他の猟兵がアジトを見付けたから、向かおうよ」
 ロベリアが窓から出てきたアイリに言う。
「そうか、こっちも有力な情報を得たので丁度良い」
 音も立てずにロベリアの隣に降り立つと、アイリは見上げながら不敵に微笑んだ。
 そして、ロベリアとアイリはアーレイラとも合流すると、ミニョンの後を追って駆け出した。
「まって、あれは……」
「先に売られた人間は、既にオブリビオンにしておるという事じゃな……」
 先に着いていたミニョンが仲間を静止させると、アイリは紅玉と銀の様な瞳で『朱殷の隷属戦士』を見据えると低く呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『朱殷の隷属戦士』

POW   :    慟哭のフレイル
【闇の力と血が染付いたフレイル】が命中した対象に対し、高威力高命中の【血から滲み出る、心に直接響く犠牲者の慟哭】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    血濡れの盾刃
【表面に棘を備えた盾を前面に構えての突進】による素早い一撃を放つ。また、【盾以外の武器を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    裏切りの弾丸
【マスケット銃より放った魔を封じる銀の弾丸】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ただ、殺すだけの何か
 ガシャン、と重たい鎧を動かして前に進む。
 『許可無く土地に入る者は殺せ』と、指示を出されていた朱殷の隷属戦士達は虚ろな瞳を猟兵に向けた。

 もう、何も感じない。

 もう、殺すだけの道具。

「猟兵……殺せ……殺せ、殺せぇぇぇ!」
 朱殷の隷属戦士達は狂った様に叫ぶと、各々が持っている武器を振り上げた。
ルセリア・ニベルーチェ
アドリブ歓迎ですの。

オブリビオンを増やすのは何とかして阻止したいわね
それと、殺す道具となった人達を眠らせてあげないと……です。

【作戦】
殺せとは物騒ね、死なずの君。ヴァンパイアの力を見せてあげましょう。
【吸血鬼嬢は眠らない(シナズノキミ)】使用、敵の攻撃は透過し
黒剣による十二刀流で戦う、手元に無い剣は念動力で運用。
所持技能は状況に合わせて使用、敵の裏切りの銃弾は危険なので警戒。



「オブリビオンを増やすのは何とかして阻止したいわね。それと、殺す道具となった人達を眠らせてあげないと……です」
 長い銀髪をダークセイバー世界の風を受けて靡かせながらルセリア・ニベルーチェ(吸血鬼嬢は眠らない・f00532)は、緋色の瞳で血で汚れた鎧を着た『朱殷の隷属戦士』を見据えた。
「殺せとは物騒ね、死なずの君。ヴァンパイアの力を見せてあげましょう」
 凛とした声で言うと、ルセリアは『吸血鬼嬢は眠らない(シナズノキミ)』を発動させた。
 命を削りながら、あらゆるもの・能力をすり抜ける透過の力に覚醒すると、手にしているのが1本と他の11本の黒剣は念動力でルセリアの周囲に浮かぶ。
「……っは!」
 ルセリアが息を吐くのと同時に手にしている黒剣を振り下ろすと、朱殷の隷属戦士は大きな盾で防ぐがーー他の11本の黒剣が四方から斬りかかる。
 手にしている剣も使い朱殷の隷属戦士は、ルセリアの11本の黒剣と交えるもののーー数の暴力とは良く聞く言葉だ、と屋敷から猟兵との戦いを見ながら思った。
「これで、誰も殺さずに済むし、アナタも傷付かずにすみます」
 隙が出来た瞬間、ルセリアの黒剣が朱殷の隷属戦士の首を跳ねると痩せこけた大地にカランと、兜と一緒に頭は落ちると砂のように分解されて地面へ帰った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミニョン・エルシェ
【WIZ】
「そう成ってしまったものは、仕方ありません。楽にしてあげます。」
味方との連携は言わずもがな。私のとる行動は共有しておきます。

相手は複数体。ならばここに、城を普請します。
地形の素材を利用した我城普請・相横矢の防塁構築で、
強引に分断、各個撃破を図ります。
「此処は私の城、私の陣地。逃れ得る手は打ちません。…鉄砲隊、放て。」

相手からの弾丸は構築した防塁に身を隠す、
軍配や槍で【武器受け】を行う事で凌ぎます。
防塁に憑りついてきた相手には、【鎧無視】の一撃で突き斃します。
【拠点防御】と【地形利用】、フルに活かせそうです。
「元凶は、討ちます。それがあなた方への唯一の手向けです。自己満足ですが。」



「そう成ってしまったものは、仕方ありません。楽にしてあげます」
 と、静かにミニョンは言うと、『我城普請・相横矢(クロスファイア)』を発動させた。
「此処は私の城、私の陣地。逃れ得る手は打ちません。……鉄砲隊、放て」
 挟み込む様に構築した射撃陣地にすると、死霊たちが一斉に火縄銃を放ち、十字砲火で釘付けにするがーー『裏切りの弾丸』を朱殷の隷属戦士が放つとミニョンに当たった。
 ユーベルコードを封じられてしまい、死霊達は火縄銃を撃ち込むも盾で銃弾を塞がれてながら距離を詰められ、振り上げられたクレイモアでなぎ払われると死霊達は消えてしまった。
「やられるワケにはいきません!」
 双刃の馬上鎗『鐵貫』を手の中で回し、鎧を無視した突きで朱殷の隷属戦士を貫く。
「地脈に接続…防塁普請、並びに兵の配置完了。鉄砲隊、構え。…撃て!!」
 再び『我城普請・相横矢(クロスファイア)』を発動させ、死霊達は火縄銃を一斉に放った。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

神元・眞白
【WIZ/アドリブOK/絡みOK】
終わっている者。続けているモノ。……しっかり終わりにしないと。
終わりを打つのもあるけど、元凶の件は続けて様子を見よう。
相手から姿を見せてくれるなら。……そうはならない、はず?

潜入の時からそのままで、飛威と役割を入れ替わり。
指示は腕を使わなくても何とかなるし、私は自然に後ろに行ける。
わたしは変装でカモフラージュして、魅医は飛威から指示を受ける様に。

戦いは数っていうけど、質も大事。重要なのは連携。
サポートに回りながらちゃんと飛威には符雨と魅医を纏めてもらわないと。



(終わっている者。続けているモノ。……しっかり終わりにしないと)
 眞白は胸元でぎゅっと手を握り締めると、真っ直ぐな瞳で朱殷の隷属戦士達を見据えた。
 眞白の世話役兼近接戦闘用人形『戦術器「飛威」』がメイド服のスカートをふわりと翻して戦場に降り立つ。
 更に眞白の相談役兼中・遠距離戦闘用人形『戦術器「符雨」』が、戦術器「飛威」の隣に立つとじっと指示が出されるのを待っている。
「さぁ行って、誰かに灯をつけて」
 眞白が『戦術器「魅医」(センジュツキ・ミィ)』を発動させると、人形-戦術器-「魅医」に自身の力を変換した他者を癒す力を持った新たな人形が呼び出された。
 戦術器「飛威」が戦術器「符雨」と人形-戦術器-「魅医」の2体に指示を出すと、朱殷の隷属戦士に向かって攻撃を開始した。
(戦いは数っていうけど、質も大事。重要なのは連携)
 眞白自身は変装したまま、素早く後退して安全な位置から戦いを見守る。
 流石に慣れているのだろう、人形達は朱殷の隷属戦士の1体をあっさりと倒し終えていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

張・小龍
「なんと物悲しい姿!信念の籠らぬ攻撃に如何程の重さが宿ろうか!」

ボクは戦いというものが好きです
善悪に関わらず、互いの全てを出しあってぶつかり合う瞬間は尊いものだと思っています
それだけに、この人達の姿には怒りを覚えます!

まずはダッシュ、ジャンプを駆使して的を絞らせないように立ち回り、隙を見て組み付いてグラップルによる関節技を仕掛けます
痛みは感じずとも動きを鈍らせることは出来ると思います

相手が慟哭のフレイルを使用して来たら、フレイル目掛けて如竜得翼を叩き込み武器破壊を狙います!

武器を破壊するか弾き飛ばせば更に追撃の如竜得翼で止めを刺します

「全てを失った方。せめて張小龍の名を覚えて冥府へ行かれよ」



「なんと物悲しい姿! 信念の籠らぬ攻撃に如何程の重さが宿ろうか!」
 小龍が何処か寂し気に、朱殷の隷属戦士に向かって叫んだ。
 戦いが好きである彼は、善悪問わず互いの何かを背負って全力で戦い拳を交えた瞬間こそ、胸を熱くして達成感の様なモノを感じれる事が好きなので小龍は、余計に憤りを感じた。
 ザッと地面を踏み込み、姿勢を低いまま駆け出すと振り下ろされた武器を跳躍してかわすと、背後に素早く回り込むと組ついて動きを鈍らせた。
「ろこ、ス……」
 朱殷の隷属戦士が『慟哭のフレイル』を発動させると、闇の力と血が染付いたフレイルをブン! と小龍に向かって力強く振った。
「我が爪牙にて八つに引き裂かん!」
 小龍が吠えるように言うと『如竜得翼(リュウニツバサヲエタルガゴトシ)』を発動させ、竜化した爪牙を高速で強力な一撃をフレイルを与えるとーー粉砕され、鉄の破片がボロボロと地面に落ちた。
「全てを失った方。せめて張小龍の名を覚えて冥府へ行かれよ」
 薄暗い中で琥珀色の瞳が光輝き、残像を残しながら小龍は竜化した爪で朱殷の隷属戦士の首を刈り取った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロベリア・エカルラート
やれやれ、既に手遅れ……か。
ま、こんな辛気臭い世界の話だ。予想はしてたよ。

「だからってまあ……これ以上、こういうのが増えるのを黙ってみてる理由もないんだけど」

さっき見た、奴隷として売られた子たちを思い起こして
「自己犠牲は次善。全員助かるならそれが最高だし……少なくとも、これ以上この戦士を増やさないで終わらせる程度の力なら、今の私は持ってるから」

●戦闘
【咎力封じ】で敵の動きや反撃の手段を封じてから、愛用の黒剣、縁切鋏ロメオジュリエッタでトドメを刺していく

ヴァンパイアの勝手で改造されて、良いように使われるなんて気分が悪いしね

「もう、良いよ。……キミ達はもう、何もしなくて良いからさ」


アーレイラ・モンクスフード
まったく、救おうとしてもこぼれ落ちるモノばかりですね。

堕したる戦士に祈りを。

「いらっしゃい、星の子ら。今度は本懐である戦よ。」
雑用に使ってばかりでしたからね。
ユーベルコードで召喚

20体4セットと25体の防衛用に分け、4セットの方をフレイルや盾で一薙ぎにされないよう散開させながら敵に突撃させます。

シールドで突撃されたら数体犠牲に囲んで叩けば良し、フレイルでも同じく。弾丸の私を直接狙うなら護衛を盾に。

星霊に構うなら、対応で体制崩れた所を銃形態で射撃します。

敵の強さを見て、分けた隊をさらに分割するか、合流させ対応。戦力が減った所には護衛から増援抽出します。

「さて、見せる手の内はこれで済むでしょうか」



「だからってまあ……これ以上、こういうのが増えるのを黙ってみてる理由もないんだけど」
 もう手遅れなのを察していたロベリアは、実際に朱殷の隷属戦士を目にして嘆息した。
「自己犠牲は次善。全員助かるならそれが最高だし……少なくとも、これ以上この戦士を増やさないで終わらせる程度の力なら、今の私は持ってるから」
 先程見てきた人身売買会場で売られていた子供達を思い起こすと、【王子様のキス】折れた形見を仕立て直した黒剣『ベーゼ・ドゥ・プランス』を鞘から引き抜くと、決意の光を灯したエメラルドの様な瞳で朱殷の隷属戦士を見詰めた。
「いらっしゃい、星の子ら。今度は本懐である戦よ」
 と、アーレイラが呟くと『百にして一なる星霊(スターライトレギオン)』を発動させ、戦闘用星界精霊が召喚すると20体を融合した個体を4体、残りの25体は防衛用に分けられた。
 水晶で作られた星々の精霊の力を放つ儀礼銃『エピックベイン・キャスター』を手にすると、銃口を朱殷の隷属戦士へ向けた。
 『裏切りの弾丸』を発動させると、マスケット銃より魔を封じる銀の弾丸をアーレイラに向かって放つがーー星界精霊達が庇い、被害は出なかった。
「戦わなくて良いんだよ……苦しい思いをこれ以上はーー!」
 ロベリアは『咎力封じ』を発動させ、手枷、猿轡、拘束ロープが朱殷の隷属戦士に向かって放つ。
 しかし、彼女の声は届かず『血濡れの盾刃』が発動されると、盾以外の武器を地面に放り投げた。
 朱殷の隷属戦士は盾を構え、ロベリアに向かって突進する構えを取ると、アーレイラがトリガーを引くと水晶で作られた星々の精霊の力が放たれた。
「さて、見せる手の内はこれで済むでしょうか」
 ソレが朱殷の隷属戦士の目を潰すと、アーレイラは一抹の不安を抱きつつも見詰めた。
「もう、良いよ。……キミ達はもう、何もしなくて良いからさ」
 ロベリアが縁切鋏ロメオジュリエッタで、朱殷の隷属戦士の胴を切断すると優しく笑みを浮かべた。

 大丈夫。

 君たちは、これ以上殺さなくて良いんだよ。

 だから、ゆっくりとーーお眠り?

 ロベリアの優しさに抱かれながら、朱殷の隷属戦士の潰されてない目から涙が流れると、スーと元から存在してなかったかの様に消えていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『残影卿・アシェリーラ』

POW   :    我が終生の敵手の力を見よ
【刀身に封じられた『太陽の炎』を纏った剣 】が命中した対象を燃やす。放たれた【吸血鬼を浄化する太陽の力を秘めた】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    我は既に死者である故に
【オブリビオンとして復活させた自分の分身 】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    我が闘争の果に
【オブリビオンとなる前からの戦闘経験により】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はランゼ・アルヴィンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●残影卿・アシェリーラ
 館のドアを開けると、そこには一人の青年が夜風に絹の様な髪を靡かせていた。
「そうか、彼らは倒されたんだね」
 『残影卿・アシェリーラ』は猟兵達に視線を向けると、自身よりも大きな剣を手にした。
「……僕も元奴隷であったが故に、この町を守ろうとした結果が……無様ですね」
 アシェリーラは悲しそうな笑みを浮かべると、自身の手に視線を向けた。
「オブリビオンになってしまったんじゃ、本当に元も子もない……だからーー」
 剣先を猟兵達に向けると、アシェリーラの顔から感情が消えた。
「争おう」
 もうオブリビオンとなった青年は、冷たく静かに言い放つと猟兵達に向かって駆け出した。
亞東・霧亥
別の依頼を終えて帰還中、通り掛かった町で、激しい戦闘の跡と咽返る様な血の臭いを辿って館に着いた。


「強い・・・!」
顎から汗が滴る。

『ダッシュ串刺し』『ジャンプ投擲』『フェイント&2回攻撃』と様々な攻撃を繰り出すも、当たらない。

更に『カウンター』を逆手に取る攻撃。
作られた隙に惑わされ、分身の致命打を食らう所だった。
経験から繰り出した『早業』【パリィ】で傷は浅いが、追撃は難しく距離を取る。

こんな強い奴が、こんな狭い所で何やってんだ?
やべーな。コイツ欲しい。

「なあアンタ、俺が勝ったら俺の騎士になれ。もし俺が負けたら部下になる。んで、どの道ココから連れ出してやるよ。良い条件だろ?」
目を輝かせて提案する。


アーレイラ・モンクスフード
オブリビオンにならねば、無様であろうと応援する手もあったかもしれませんが…

「詮無きことですね、是非も無い、争いましょう」

さて、どう攻めましょうか?

……あら、あの剣は?

「あの子…いえ、我が主の力によく似ていますね。それならば」

ユーベルコード発動
大鎌にプロミネンス纏わせ、ダッシュで勢い付け一撃。

オブリビオンの親玉と真っ向勝負、あまり賢くは無いのでしょうが…

憧憬でしょうね、そのように在りたいという。

長物同士ぶつけ合い、大振りをフェイントに、勢い乗せた蹴りを入れ、紅炎纏う武器をメイスに切り替え2回めの攻撃を叩き込みます。

「戯れに問います。奴隷商に利益を与え、新たな奴隷を生み出す行いの、目的は何かと。」


ルセリア・ニベルーチェ
アドリブ大歓迎

……、そう。それがアシュリーラさんが剣を持つ理由でしたのね。
無様だなんて思わない、貴方の町を守ろうとした想いを
否定する奴が居れば、ルセリアさんがぶん殴ってやるわ、だから……。

今此処に、町を支配するオブリビオンは倒される
時を紡ぎ、町を守ろうとした人々の想いが紡がれ。
悲劇は終わり、喜劇で幕を閉じる。

全身全霊で彼を終わらせます、初手で真の姿【吸血鬼嬢は眠らない】
【過去と未来の狭間】で真の姿を更に強化し
ダークセイヴァーを救いし未来の英雄の可能性を再現
『目指す果ては栄光か破滅か───"英雄"の未来』
所持技能は場面に応じて使用、戦闘アドリブ大歓迎

叶うなら、貴方と肩を並べて戦いたかったわ──。



 亞東・霧亥(冒険野郎若作りなおっさん・f05789)が駆け付けた時には、むせかえるような血の臭いが充満している場面を見て唖然とした表情で残影卿・アシェリーラを見詰めた。

「詮無きことですね、是非も無い、争いましょう」
 アーレイラが冷たく言い放つと、星々を思わせる宝飾の大鎌『エピックベイン・クリーヴァー』を構えた。
「……そう。それがアシュリーラさんが剣を持つ理由でしたのね。無様だなんて思わない、貴方の町を守ろうとした想いをーー否定する奴が居れば、ルセリアさんがぶん殴ってやるわ、だから……」

 今此処に、町を支配するオブリビオンは倒される。

 時を紡ぎ、町を守ろうとした人々の想いが紡がれ。

 悲劇は終わり、喜劇で幕を閉じる。

 ルセリアは黒剣を握り締めると、決意の火を点した赤い瞳で残影卿・アシェリーラを迎え撃つ。
「目指す果ては栄光か破滅か────」
 ルセリアは真の姿へ変わると、『過去と未来の狭間』を発動させると自身の未来の可能性を再現し、紅蓮の旋風が自身を覆う。
(さて、どう攻めましょうか? ……あら、あの剣は?)
 近付く残影卿・アシェリーラの剣を見てアーレイラは、見覚えがある気がした。
「あの子……いえ、我が主の力によく似ていますね。それならばーー開け! 天界の門!! 来たれ邪悪なる者を滅ぼす陽光の力よ! 黎明たる雛菊の名の神よ、汝の正義を執行する熾烈なる焔を我が手に顕せ!!」
 『黎明神の紅炎(ディジリアス・プロミネンス)』を発動させると、エピックベイン・クリーヴァーの大きな刃に浄火の力を持つ紅炎を纏わせた。
「我が終生の敵手の力をーー見よ!」
 残影卿・アシェリーラが刀身に封じられた『太陽の炎』を纏った剣を振るうと、アーレイラのエピックベイン・クリーヴァーに纏った紅炎がぶつかり合い激しく互いの炎は燃え上がった。

 オブリビオンの親玉と真っ向勝負、あまり賢くは無いのでしょうが……

 憧憬でしょうね、そのように在りたいというーー

 アーレイラが自身の行動に驚きつつも、自分には無いモノを持っている彼に対して、心の片隅にある“憧れる”部分を。
「目指す果ては栄光か破滅か───"英雄"の未来」
「我が闘争の果に!」
 ルセリアが黒剣を振り上げるがーーオブリビオンとなる前の戦いの経験を甦らせ残影卿・アシェリーラは、二人の攻撃を残像を残しながら回避した。
「強い……!」
 その戦いを見ていた霧亥の体はじっとりと汗で濡れ、無意識に指先が微かに震えていた。
 メタルウィンドを手にすると、加勢するように素早く接近すると鈍く光る槍で貫こうとする、が。
 あっさりと剣で攻撃を受け流されると、剣の動きが見えぬ早さで突き出されるのを霧亥はーー
「無駄だ!」
 『パリィ』を発動させ、数秒先を見てきたかの様にAegisを構えビームを放った。
(こんな強い奴が、こんな狭い所で何やってんだ?)
 服の袖でグイッと顎に溜まった汗を拭うと、霧亥は肩で息をしながらも残影卿・アシェリーラから視線を逸らさない。
「叶うなら、貴方と肩を並べて戦いたかったわ──」
 キィンと鉄が震える高い音を響かせながらルセリアは、残影卿・アシェリーラが振るう真っ直ぐで意志の強い剣捌きを黒剣で受け止めると、残念そうに呟いた。
「戯れに問います。奴隷商に利益を与え、新たな奴隷を生み出す行いの、目的は何かと」
 アーレイラのエピックベイン・クリーヴァーが残影卿・アシェリーラの脇腹を抉ると、浄火の力を持つ紅炎が傷口から焼き付くそうと燃え広がる。
「知っているのでは? ヴァンパイアの命令は絶対ーーと」
 瞳を伏せると残影卿・アシェリーラは、静かにそしてーー自身をオブリビオンした存在の命令に逆らえぬ存在になった自身に対して、悔しさと憎しみを宿した瞳を猟兵達へ向けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

アイリ・ガングール
そうじゃな。疾く死ぬと良いよ。
いや、骸の海から出でたお主は死すら無かろう。海へと還れ。
開け幽門。我が刀よ、嘗て。護国の光を今再びその刃へと宿せ。さぁ見よ。これこそが新谷の姫の剣さばき。
戦闘経験を駆使して攻撃してくるようじゃけど、奴隷だったのじゃろう?舐める出ないよ。みどもは嘗て、姫将軍やっておったのじゃ【戦闘経験】ならこっちが上よ。脇差で【武器受け】しつつカウンターの一撃を【破魔】の力を乗せて一閃してやろう。眠るが好いさ。



「そうじゃな。疾く死ぬと良いよ。いや、骸の海から出でたお主は死すら無かろう。海へと還れーー」
 と、言うとアイリは脇差をスラリと刀身を引き抜き、残影卿・アシェリーラに言い放った。
「嘗て汝は我が護国の徴であった。敵の血を以て輝きを増すその鋭さは我が理想。例え冥府魔道に犯されようと、変わらぬ誓いを此処に示せ」
 『幽門開錠・屍山血河・黎明一閃(シヲコエ・チニヌレ・アスヲヒラク)』を発動させ、アイリの精力を代償に脇差の封印が解かれ『護国の大太刀』へと変化した。
「我が終生の敵手の力を見よ!」
 残影卿・アシェリーラの剣は刀身に封じられた『太陽の炎』を纏い、アイリに向かって素早く接近した。
「開け幽門。我が刀よ、嘗て。護国の光を今再びその刃へと宿せ。さぁ見よ。これこそが新谷の姫の剣さばき」
 アイリの護国の大太刀は、燭台に点された火により刀身がオレンジ色の光を放ち、振るうとオレンジ色の斬撃が宙に残る。
「戦闘経験を駆使して攻撃してくるようじゃけど、奴隷だったのじゃろう? 舐める出ないよ。みどもは嘗て、姫将軍やっておったのじゃ。戦闘経験ならこっちが上じゃよ」
 チン、と美しい音を立てながら鞘に納めるとアイリは、地面に膝を着いた残影卿・アシェリーラ言った。
「申し訳ないですが……こちらも奴隷であり、人を殺す術は教わり修羅場は潜り抜けおりますので」
 と、言い終えた瞬間ーー残影卿・アシェリーラの刀身に封じられた『太陽の炎』を纏った剣が、アイリの頬を掠めた。
 次の攻撃を護国の大太刀で受けると、破魔の力が篭った横一閃を残影卿・アシェリーラが受けると、ガクッと地面に膝を着けるとアイリを見上げた。
「年月の重みが違う、という事ですか」
「そういう事じゃ」
 踵を返すと、背を向けたままアイリは金の髪を風に靡かせ、装飾品がぶつかり合って音を鳴らしながら振り袖と裾がふわりと舞った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミニョン・エルシェ
WIZで戦闘

戦闘経験を以て予想回避を行うならば…その予想を上回る事を志向するべきですね。
「…木菟の戦い、お見せします。」

我城普請・相横矢で館内のテーブルや調度品を用いてバリケードに。
バリケードとした陣地より十字砲火を仕掛けて足止めします。
この射撃を【援護射撃】とし、
私は特製鉤縄で【ロープワーク】【空中戦】【踏みつけ】を駆使し、
館内の品を【地形の利用】で足掛かりにして館内を飛び回り、
相手の隙をついて【鎧無視】の鎗の一撃をぶつけます。
相手が攻撃を仕掛けてきたのなら儲けもの、
【カウンター】で特製鉤縄を懸けて、巻き上げの勢いを利用して鎗で貫きます。
「…眠って、大丈夫です。町は私たち猟兵が守りますから」



「……木菟の戦い、お見せします」
 銀覆輪宝珠軍配を周囲に浮かべると、ミニョンは館内にあるテーブル等の調度品を動かしてバリケードを作る。
「地脈に接続……防塁普請、並びに兵の配置完了。鉄砲隊、構え。……撃て!!」
 『我城普請・相横矢(クロスファイア)』を発動させ、死霊達は残影卿・アシェリーラを挟み込む様に構築した射撃陣を作ると、一斉に火縄銃】を放ち、十字砲火で引き付けようとする、が。
「我が闘争の果に……」
 静かに言うと残影卿・アシェリーラは、家具を破壊すると死霊達をなぎ払った。
 ミニョンは特製鉤縄を使い、ロープワークを駆使して館内を飛び回って鐵貫を投げるがーーキィンと金属がぶつかる音を立てながら弾かれてしまった。
(戦闘経験を以て予想回避を行うならば……その予想を上回る事を志向するべき、なのにーー)
 まるでミニョンの思考を知っているかの様に、残影卿・アシェリーラは攻撃を見切っていた。
 そして、動きが見えない程の剣捌きを地形の利を生かして、柱の裏に隠れるが剣がミニョンの肩を貫いた。
「……眠って、大丈夫です。町は私たち猟兵が守りますから」
 と、言ってミニョンは鐵貫を手に取ると、カウンターで残影卿・アシェリーラの腹部を貫いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

クラーラ・レイネシア
そうかお前もまた圧政者に苦しめられた者か
言わずともわかる、俺はそういうものだからな
だからもう眠るが良い、お前の罪も業も俺が請け負おう
お前の悲しみと怒りは俺が雪いでやる

一気に駆けて相手との距離を詰めるぜ
相手の攻撃に対してはオーラ防御で急所を守りながら激痛耐性と火炎耐性で強引に無視する
我慢だ我慢、この痛みもまたこいつの慟哭だからな

他の猟兵のおかげで相手はボロボロ、ならば必殺の一撃で事足りる
相手の距離を詰めたら怪力に任せた反逆の拳で相手をぶん殴る
剣での攻撃をしてくるなら好都合、あえて受けて片手でガッツリ掴んで逃げられないようにしようじゃないか
戦闘経験で攻撃を避けるってんなら気合いと勇気で何とかするわ


ロベリア・エカルラート
なるほど、ね……
こういうの、同情はしないようにしてるんだけどね

正直、奴隷をオブリビオンに変えた奴の事なんて知ったことじゃないけどさ
いけ好かない父親の血のお蔭で戦えてるダンピールと、オブリビオンにならなきゃ戦えない奴と。
ま、まだ私は運が良かったってことかな

せめて全力を出し切ると良い。それでも負けたなら、納得して私達に後を任せなよ。

●戦闘
血統覚醒でヴァンパイアの力を引き出して攻撃
相手の武器は吸血鬼特攻……間違いなく相性が悪くなるけど、ダメージを受けても顔には出さない
コイツを納得させるような強さを見せなきゃ、後は任せろなんて言えないからね

力尽くで敵の攻撃を耐えて、剣での切合に持ち込むよ


※アドリブ歓迎



「そうかお前もまた圧政者に苦しめられた者か」
 と、頭上から生えてる長い毛を揺らし、クラーラが真剣な眼差しで残影卿・アシェリーラを見詰めた。
「なるほど、ね……こういうの、同情はしないようにしてるんだけどね」
 ロベリアは自身の過去を過ったが、それを振り払うかの様に首を小さく振った。
「言わずともわかる、俺はそういうものだからな。だからもう眠るが良い、お前の罪も業も俺が請け負おう。お前の悲しみと怒りは俺が雪いでやる」
 クラーラが決意をした瞳になると、残影卿・アシェリーラへ向かって駆け出した。
「正直、奴隷をオブリビオンに変えた奴の事なんて知ったことじゃないけどさ……いけ好かない父親の血のお蔭で戦えてるダンピールと、オブリビオンにならなきゃ戦えない奴と。ま、まだ私は運が良かったってことかな」
 ロベリアが『血統覚醒』を発動させて、エメラトルドの様な瞳は真紅の瞳に覚醒すると寿命を削ってヴァンパイアへと変身した。
「ええ、そういう事でしょう。我が終生の敵手の力を見よ」
 残影卿・アシェリーラが同意するように頷くと、刀身に封じられた『太陽の炎』を纏った剣で眼前に迫ってきたクラーラに斬りつけるがーーオーラ防御と火炎耐性により攻撃を防いだ。
(この痛みもまたこいつの慟哭だからなーー)
 完全に防げるとは思ってない、クラーラが痛みをものとせずに残影卿・アシェリーラを見上げた。
(コイツを納得させるような強さを見せなきゃ、後は任せろなんて言えないからね……)
 形見の破片を鍛え直した白剣『レーヴ・ドゥ・ターリア』をロベリアが手にすると、白刃が煌めき美しく弧を描きながら斬る。
「お前の思いーー俺ら猟兵が、背負ってやるからな!」
 『反逆の拳(ウルセェナグレバカイケツスルダロ)』を発動させ、クラーラが自慢の拳を真っ直ぐに突き出しすと、残影卿・アシェリーラに凄まじい威力の一撃が当たる。
 館の壁にクレーターを作り、残影卿・アシェリーラは力無く倒れると吹き飛ばされた愛用の剣が床に突き刺さった。
「さようなら。そして、おやすみなさい……過去の英雄よーー」
 残影卿・アシェリーラの体が消えると、クラーラは剣を刺し直すとその場から去った。
 貴方の意志、この胸の中で、この街の奴隷達の中で、英雄として生きられるようにします。

 きっと、皆の心で永遠に生きていられるだろうからーー“英雄アシェリーラ”と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月04日


挿絵イラスト