4
ブラックチョコレイト号の悲劇

#スペースシップワールド

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#スペースシップワールド


0




 プラント船『ブラックチョコレイト号』は大いなる商業戦略を企てていた。
 誰もが驚く新しいチョコレート菓子の開発、そして販売だ。
 いくつかの宇宙船コミュニティでは二月の中頃になるとなにかと理由をつけてはチョコレート菓子を渡し合う文化が根付いていることにひっかけて、大きく当てようという考えである。
 関わりのあるコミュニティは新開発チョコレートを心待ちにしていた……が、しかし。

「『ブラックチョコレイト号』はある日を境に営業を停止。
 ディメンションメールも受け付けなくなり、人の気配すら無くなってしまった。
 不安に思った調査員が船を探索したところ……」
 ピッと指をさすナンシー・アラタメ。
 背後の風景がスペースシップワールドのそれに変わり、続いてあるプラント船の内部風景へと変わった。
 なんということだろうか。
 黒く、直径一メートル大の黒色球体メカがプラント内を飛び回っているではないか。
 しかも恐るべきことに、調査に入ったであろう人間の白骨が転がり、一部の球体のメカが群がって少しずつ解体、溶解していく。
「球体メカ――仮に『マーブル』と呼ぼう。
 このマーブルの発生がブラックチョコレイト号壊滅の原因と私は見ている。
 そしてこれだけの数だ。
 どこかにこのマーブルを製造、もしくは増殖させている施設があるはずだ。
 それを見つけ出し、まずは止めなくてはならん。
 だが簡単には行かないぞ。この事件にはどうやらオブリビオンの気配がある。
 まずはマーブルの妨害をはねのけながら施設内を調査し、製造施設の場所を突き止めるんだ。
 『マーブルを倒す』『広い船を隅々まで探す』『取り残されている民間人がいたら救出する』――この全てをこなさなきゃならないのは普通じゃキツいが、なあに、俺たちはイェーガーだ。
 それぞれが得意分野で能力を発揮すればできないことなんでない。そうだろ? そうだな!」
 あなたの返事を聞いて、ナンシーはウィンクをひとつ。
 フィンガースナップで風景へと指さした。
「オーケー、愛してるぜ! 思い切って、飛び込め!」


空白革命
 welcome! my lover's!!
 let's go!!
392




第1章 冒険 『暴走する化学工場』

POW   :    行く手を阻む作業機械を破壊し道を切り開く

SPD   :    作業機械を搔い潜りながら暴走の原因を探す

WIZ   :    施設を調べて回り暴走の原因を調べる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 イェーガーたちを乗せた小型船がドッグへと入っていく。
 船の中はやや薄暗く、どこか騒がしい。
 入ってすぐの通路に船の案内図があったが、まるで町一つぶんが収まるほどに船は広大だ。
 まずは『マーブル』の製造施設を見つけ出すための行動をとらなくてはならない……。
==============================
 第一章の目的はマーブル製造施設を見つけ出すことです。
 『船内を飛び回るマーブルと戦い破壊する』『より広い範囲へ探索を進める』『民間人を発見・救出する(必然的に情報を獲得する)』といった行動が達成されるたび探索(🔵)が進みます、最終的に施設を発見(👑)した時点で目標を達成します。
 達成後もプレイングが残っていた場合、その後の活動がしやすいようにさらなる探索が進められることがあります。
==============================
九・祇園
おっほー! アスレチックのようである!
我輩知っているであるぞこれ! SASUKEであるな! む、DANZOであったか?
どちらでもよい!
我輩が一番乗りである!
尻尾で縦横無尽に走り回り、機械どもの隙間を抜けてやろうではないか!

む、途中で民間人がおるのか?
よい、民草に手を差し伸べるも王の務めよ。我輩の尻尾に捕まることを許すのであるぞ。
ん? 揺れが激しい? 酔う?
ふーぬ……んむ、がんばれ!


エルネスト・ポラリス
そうですね!
お仕事は多いですが、我ら猟兵、こんな事で泣き言は言ってられませんとも!

狼の姿で、嗅覚を用いて追跡を行います。
機械の臭いを辿る……と言いたいのですが、宇宙船なんざ周りすべて機械ですからね。
ここは、人の血の匂いがしないかを探します。

ブラックチョコレイト号の人々も、ただ指をくわえて壊滅を待ったわけじゃないと思うんです。
むしろ、この船に最も詳しい彼らなら、いち早く製造施設を見つけることもできたのでは……つまり、その道半ばで倒れた人がいないかを期待しましょう。

そういうのとは関係なく生きている人を見つけたら、迷うことなく助けに行きます。
猟兵が来たことを伝えて、安心させないといけませんしね。



 明滅する船内ライト。
 通路に走る無数の弾痕。
 天井板ははがれ、あちこちからスパークが落ちていた。
 そんな中を。
「おっほー! アスレチックであるなー!?」
 マッハで回転しながらジグザグにはね飛んでいく九・祇園の姿があった。
 何がどうマッハなのかよく分からないが、少なくとも襲いかかろうとするマーブルは片っ端から粉砕されているので凄まじい衝撃が祇園の周囲に発生していることは確かだ。
「吾輩知っているであるぞ! SASU……SA……SASUMATA?」
「なぜU字型の金具に2メートルの柄がついた金具部分で手や腕を平面に押しつけてとらえる道具の名前を?」
 マーブルの撃滅をツツラギオン任せ(別名オートジェノサイドツグラギオンシステム)にして物陰伝いに進むエルネスト・ポラリス。
「DANZOであったか?」
「なぜ歌舞伎役者三河屋系列の名跡を?」
「ともかく吾輩が一番乗りであるー! 一番乗りであるぞー!」
 ぎゅるんぎゅるんと人間からはまず出ない回転音を放ちつつ着地。
 波紋のように広がる衝撃で周囲のマーブルたちがことごとく吹き飛んでいく。
 一時的に安全が確保されたとみて、エルネストはそっと通路に出て行くと、すんすんと鼻をきかせた。
 頭の獣耳を小刻みに動かし、周囲の気配を探っているようだ。
「なにをしているのである? DANZOごっこ?」
「ちがいます。ブラックチョコレイト号の人々も、ただ指をくわえて壊滅を待ったわけじゃないと思うんです。むしろこの船に詳しい彼らなら、製造施設を見つけることもできてのではないでしょうか。よしんば見つけられなかったとしても、安全な場所に隠れている可能性が……」
 話しながら周囲の臭いや音を探っていたエルネストは、ぴくりとある壁のほうを向いた。
「ここですっ!」
 壁のパネルを操作するエルネスト。
 すると、ヒュンと音を立てて鉄板のような扉が開いた。
「お?」
「これは」
 身を寄せ合い、震える少年と少女。
 エルネストと祇園はちらりと互いの顔を見合ってから、しっぽをふって『敵じゃ無いよアピール』をしはじめた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ファン・ティンタン
さっき、銀河皇帝?が云々ってニュース流れてたね
思えば私、宇宙行った事なかったから…
この機会に、現地に行ってみようか

【POW】力こそぱわー※頭脳労働は他猟兵に一任

鎧武者とか竜種とか、鮪とか…色々斬ってきたけど、ロボは初めてかな
今後の試金石に丁度良いし…とりあえず、叩き斬っとこうか

【天華】の斬撃で刃が立つようならばバッサバッサ成敗
固い敵なら【砕牙】で力任せに叩き潰す

【呪詛】って機械に効くのかな
後学の為、【千呪鏡『イミナ』】からの怨嗟とかも放ってみよう


民間人がいれば事情説明して【緑の夢】へご招待
あの丸っこいのに殺されたくなければ、私と【手をつなぐ】といいよ
惨劇のチョコプラントよりは良い所に行けるから


シズホ・トヒソズマ
【SPD】
酷い様相のようですね、これはまさにヒーローの出番!
装着者の方を近くの宇宙船から探してから現場へ向かいます!

【目立たない1・迷彩1・忍び足2】で作業機械やマーブルに見つからないよう潜入し、暴走の原因を探していきます。
ロックされている場所は【鍵開け2・ハッキング1】で解錠を試み、怪しそうな機械やマーブルは【追跡1】で尾行、怪しい場所や様子、救助人員がいる場所は【撮影1】し、味方へと連絡・送信します
見えにくい場所は【視力1・暗視1】でしっかり観察し、作業等は【早業1】で手早く済ませます
どうしても敵が離れない場所はスプレッドシンクロで生み出した分身や人形を【フェイント1】で囮にし引き離します



「スペースシップワールドも、物騒になってきたね……」
 白鞘に白銀の直刀。あえて半分まで抜いた刀の柄に手をかけて、ファン・ティンタンは荒れる通路を進んでいた。
 彼女を発見したのか、マーブルがジグザグにピンピンはねるような、アダムスキー型UFOめいた不思議な飛行方法で接近してくる。
 どちらが前かも分からない回転運動。ファンはその動きを暫く目で追ってから――瞑目。
 動きのパターンを見切ると、瞑目のまま完全抜刀。
 マーブルは打撃や斬撃にいかにも強そうな球体ボディと回転運動があるにもかかわらず、ファンの斬撃によってハンバーガーのパンズのごとく上下に分割された。
 返す刀で黒剣を作動。巨大な獣の顎へと変えて、回り込もうとするマーブルを噛み砕き、更にファンの懐からわき上がった呪いの力がマーブルに作用し、接近する前に誤作動を起こして墜落した。
「機械なのに、呪いが聞くのね……?」
 この時点でファンは深く考えなかったが、この事実が事件究明における大きなヒントになるとは……まだ。そう、まだ知らない。

 一方その頃シズホ・トヒソズマは、ファンの派手な戦闘と誘引性に隠れるように探索を進めていた。
 常軌を逸したボディスーツは壁面の色に溶け込むかのように変色し、ネコのような耳やしっぽからも察する通り足音を殺しながら進んでいく。まるで暗殺者や怪盗のような足取りだが、驚くなかれ彼女の両手両足はからくり糸で拘束され、背中には箱状の拷問器具を背負っていた。それでも難なく、元からそういう動きをする生物であるかのように器用に進んでいく。
 そんな彼女がたどり着いたのはある部屋の扉。セキュリティロックがかかっておりレベルの高いカードキーを翳さなければ入れない仕組みになってはいたが……。
「それを可能にしてしまうのが、この私『因果応報マスクドM』なのです」
 手品のように取り出した『束縛されたネコ』のカードを口にくわえると、扉が認証用の光を放ち、高ランクカードとご認識したセンサーによって鉄の扉が開放された。
「ふむ」
 デスクが一つ。端末が一つ。シズホは一度周囲の状況を確認すると、端末を回収して手早く部屋を出て行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナイツ・ディン
【SPD】
「甘ったるい匂いだな。」『――腹が空いたぞ!』
最近チョコにハマり始めている竜槍のディロを連れて宇宙船探索。基本的にステルス行動。《情報収集》《目立たない》《鍵開け》《視力》《暗視》で探索。
マーブルは解体して、何処へ行く?補給は?司令は?……《追跡》を使って追ってみるか。もしかすると集まってる場所とかあるやもしれん。
場合によってはディロに乗って(《エアライド・ディロ》)空中に逃げ込んだりするのも手か。ダクトとかジャンプじゃ届かなくても飛行、ディロを足場にすればいいわけだし。

余裕があればマッピング。民間人が襲われているようなら助けてやるか。
マーブルってどんな味だ、ディロ?(《串刺し》)


目面・真
まずは原因究明をしなければな。
このままでは最悪の場合、無限マーブルと相対し続けなければならないだろう。

探索を続けよう。マーブルの破壊は他の者に任せて、製造施設の場所の特定。特定が済んでいたら直接行って設備の稼働状況を確認する。
一応、アームドフォートと太刀で武装しているが、戦うのは最後の手段だ。

設備の設定はコレで合っているのか?
この設定だからマーブルが出続けているわけで、とりあえずレバーやボタンの操作で収まる、とは思えないな。
操作マニュアルはどこだ?
その辺に落ちているマニュアルに従って、稼働停止できる手段を探さないとな。
マニュアルナシなら、コレの管理者を捜さないとな。救出した民間人にいないのか?



 ブラックチョコレイト号は周辺宙域では有名なチョコレートメーカーである。
 優良なチョコレートを製造販売することを船全体の特徴とし、貿易のみならず観光にも力を入れていた。
 ここはその中でも特に観光色の強いエリア。スペースブリュッセル・ストリートである。
 流れる川。立ち並ぶチョコレートショップ。呆れるほど高い天井には青空と雲の立体グラフィックが投影され、そよ風までもが再現されていた。
 だが特に印象的なのは……。
「甘ったるい匂いだ」
『ああ……腹が減る!』
 ナイツ・ディンはストリートを飛びながら、周囲の様子をうかがっていた。
 握ったドラゴンランス『ディロ』も、この香りに空腹感が刺激されているらしい。
「どうも、ただのチョコレート臭ってわけじゃなさそうだな」
 銀色のアコーディオン屋台が人も居ないのに陽気な音を奏でている。
 人も、そしてマーブルもいない。
 そんな光景の中で……ナイツは鋭い感覚によって死角からの接近を感知した。
「そこだ、ディロ!」
 ランスから飛び出した赤き竜ディロ。飛来したマーブルをひとのみにすると、その先にあるチョコレートショップを体当たりによって崩壊させた。
 空や川があったとて、ここはあくまで船の中。皮一枚はがせばこの通りだ。
 銀色のチョコレート製造機械が火花を散らしている。
 いや、違う。
「こいつはチョコレート製造機械じゃない。マーブルを製造する機械だ!」

 その途端。
 あらゆる建物から。
 偽りの空から。
 水の止まった川から。
 大量のマーブルが吹き出るように出現した。
「この設備、まだ稼働してるのか。止めなければ永久にマーブルの相手をすることになるぞ」
 駆けつけた目面・真が製造機械へと駆け寄っていく。
 接近させまいと製造されたばかりのマーブルたちが飛びかかるが、真は腰に下げた剣に手をかける。
「そこをどけ!」
 太刀のひとふりで無数のマーブルが破壊され、全身装甲の各所から小さなミサイルが発射されていく。
 連続爆発。
 爆発の煙を抜けるように、真は機械へととりついた。
 操作パネルを開き、メニューウィンドウを選択する。
「オートで製造し続ける設定になってる。ロックされて操作を受け付けないぞ。最悪機械に攻撃を加えて破壊するという手もあるが……」
 真はしばし。
 時間にしてコンマ五秒ほど熟考した。
「いや……だめだ。『その程度で済む』トラブルで、船がまるごと犯されたりはしない。何かあるはずだ。原因を究明し、この機械を管理できる人間を探し出す。そしてその間、この場所を守りきるんだ!」
 アーマーからビーム砲を展開し、真は太刀を握り込んだ。
「その話、乗ったぜ。喜べディロ、食い放題だ」
『あまり美味くはないがな』
 ナイツは高速飛行で真の横につくと、あらためて槍を構えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​


 さて。状況を一度整理しよう。

 第一の課題。
 暴走した作業機械『マーブル』の製造施設を発見したが、どうにも不思議な点があった。
 施設が思ったよりも小さいこと。ただ破壊すれば済むような話なのになぜか船は壊滅していたこと。

 第二の課題。
 船内に取り残された民間人。
 今のところ子供を二人救出したが、彼らの親が生きているなら船のどこかに隠れている筈だ。
 そして、なぜマーブルは壁を破るなどして民間人を襲わなかったのかという疑問も残る。

 第三の課題。
 そもそもなぜマーブルは暴走したのか。
 マーブルとは一体どういう機械であったのか。
 この機械を設計した人間、もしくはその記録を発見することで謎が解明されるかもしれない。
ユーリ・ヴォルフ
あの球体は私の世界の竜よりも強いのだろうか?
これが猟兵としての初仕事か
…敵うだろうか?あんなよくわからない物体に

【POW】
恐ろしい未来兵器だろうと
行く手を阻むならば叩き壊すしかないだろう
今回はひたすら攻めてみよう

仲間が暴走の原因を調べてくれている
ならば注意を引くべく敢えて正面から突撃しよう
それに竜の力が通用するのか試してみたい

危険は承知の上
だが決して攻撃を外すことは無いよう接近戦に持ち込む
槍の間合いに入ると同時に渾身のドラゴニック・エンドを放つ
必ず当てる!外してなるものか!

倒しきれたら皆の戦いを見て学ぶ
流石に凄いものだな…
皆の戦力でいられる限り、私も戦い続けるとしよう

※アドリブ共闘大歓迎です


彩瑠・姫桜
POW
マーブルを破壊しながら施設内を調査するわ
船内にマーブルがどれだけ居るのかはわからないけれど
数は減らしたほうが調査も救出もしやすいと思うしね

調査時は【第六感】駆使して【情報収集】するわ
潜入場所を起点として施設内のマッピングもしていた方が全体把握しやすいかしら

マーブルに遭遇したら【咎力封じ】で対象の動きを止めて【串刺し】で確実に倒すわね
マーブルの遭遇位置はマップに印をつけておいて、出現多い場所や位置関係を記しておくわ
うまく行けば製造施設突き止めるのに役立てるかもしれないしね

民間人がマーブルに襲われていたら積極的に救出
怪我をしてるなら出来る限りの応急処置をして
保護を目的にしている仲間へ託すわね


クラーラ・レイネシア
つまりだ!ブラックチョコレート号に理不尽を強いた奴
つまり圧政者を倒す為にマーブルを片っ端からぶっ壊せばいい訳だな?
難しい事を考えなくていい!俺向きの依頼だな!最高だぜナンシー1愛してるぜ!

と言う訳で俺のやる事は実に簡単!
まずは走ってマーブルを探す!
見つけたら【気合い】を入れて【力溜め】て、【怪力】と【早業】を持って反逆の拳でぶん殴ってぶっ壊す!
メカが硬いなら【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】で強引に破壊する!
相手からの攻撃は【オーラ防御】と【激痛耐性】で我慢しながら突貫だな!
あとは撃墜スコアを稼いでいけばいいって訳だな!実にシンプル!
さて、イェーガーの撃墜王は誰になるか楽しみだな!


青原・理仁
スピネル(f07667)と協力するか

俺たちは「取り残されている民間人を探し出し、救出する」ことを目的にして動こう
道中遭遇する球体メカどもは撃砕雷業拳やその他殴る蹴り飛ばす投げ飛ばすで粉砕してやるぜ
量産機械風情が邪魔すんじゃねぇよ

こういう時は部屋の中に隠れてるんだろ、たしか
周囲のマーブルを倒し終わったら扉を一つ一つ開けていくか
まだ生きてるか、助けに来たぜ…そのぐらいは声かけしておくか
俺達の方を警戒されてもあれだしな

救出したら広い部屋に集めて
マーブルが寄ってきたら防衛戦だな
通すわけねぇだろ、壊れとけ

余裕が出来たら、救出した民間人から話を聞いておくか


スピネル・クローバルド
青原・理仁(f03611)と一緒に参加。

■心情
マーブル、何とも厄介そうな相手ですね。
でも、人々の命が危険になるなら放ってはおけませんね。

■行動
私は、「取り残されている民間人を探し出し、救出する」ことを
目的としておきますね。

私は、マーブルはジャッジメント・クルセイドで
一体ずつ確実に倒していきますね。
全力魔法を駆使して、一気に倒していきます。

マーブルの脅威にさらされている人々を早く救出しましょう。
部屋があれば中に入って、声掛け等を行いますね。
「大丈夫ですか、私たちは猟兵です、皆さんを助けに来ました」

怪我をしている人が居たら、応急手当てをしておきますね。



 こちらはスペースブリュッセルストリート。
 観光用に偽装されたチョコレートショップの中にマーブルを製造する機械が隠れていた。
「あの球体は私の世界の竜よりも強いのだろうか? いや……」
 炎のように現われ、炎のように翼を広げたユーリ・ヴォルフ。彼が腕をひとふりしたそれだけで、飛来する無数のマーブルたちは燃え上がり、次々と墜落した。
「充分に通じる。そうか、なら」
 ユーリはあえてマーブルの群がる製造機械へと突進。
 前方から、後方から、側面から。あらゆる咆哮から群がるマーブルを感知すると、背負っていた槍の固定具を開放。自らの身体を軸に拘束で三回転。
 燃え上がったマーブルたちがぼろぼろと落ちていく。
「暫く注意を引いておく。その間に周りを調べておいてくれ」
「了解、任せて」
 彩瑠・姫桜は白い手袋の縁を引くと周囲の状況を観察。マーブルが襲いかかるが、彼女の周囲を旋回している白黒二頭の小さなドラゴンが迎撃していく。
「機械を発見するのが最初の目的だったけど……マーブルの発生自体は機械を壊せば済む話。『ブラックチョコレイト号壊滅の原因』がたった一つの機械だけとは考えづらいわ」
 その時、姫桜の聴覚が僅かな機械音を聞き取った。いや、幻聴だったのかもしれない。そこになにかあるという感覚が、彼女の中で確信に変わった。
「そこ――!」
 黒いドラゴンが槍へと変身。姫桜はそれを握り込むと、壁に向かって投擲した。
 走る衝撃。崩壊する壁。その先には……もう一台のマーブル製造機械があった。
「なるほど。複数あったというわけだな?」
 クラーラ・レイネシアは腕組みをしたままゆっくりと歩いて行く。
 隣の部屋からながれこんできたマーブルの群れは、そんな彼女を狙って殺到していく。
「原因は機械そのものではない。ブラックチョコレイト号にある無数の製造機械を何らかの手段でコントロールして船そのものを壊滅させた奴がいる……つまり、圧政者だな!?」
「圧政者なのかしら?」
「理解した! ゆえに行動する! 反逆の拳で砕け散れ!」
 クラーラは殺到するマーブルに向けて一度拳を振りかぶると、思い切りパンチを叩き込んだ。
 直撃したマーブル複数体が爆発。その衝撃で周囲のマーブルが爆発。圧縮されたエネルギーの解放によって更に周囲のマーブルが一斉に爆発した。
「実に俺向きのミッションだ。最高だぜナンシー」
「そうなのかしら……?」
「まあ、本人がやる気になっている。そっとしておくとしよう」
 未だに首を傾げる姫桜の肩を、ユーリがぽんと叩いた。
 と、そこへ。
「スペースブリュッセルストリートってのはここか!」
 頬に傷をつくった青原・理仁が猛烈な勢いで駆け込んできた。
 古木の長杖を担いで追いかけてくるスピネル・クローバルド。
「このエリアから微弱な救難信号が出ているという情報がありました。チョコレート倉庫に身を隠していると――」
 スピネルはそう言いながら、背後をとったマーブルへ反転、『ジャッジメント・クルセイド』の光がマーブルを打ち抜き、墜落させる。
 爆発を抜けて更に接近してくるマーブルたち。
 理仁は拳を強く握り込むと、走り幅跳びの要領で勢いをつけ、空飛ぶマーブルのボディにはじける拳を叩き付けた。
 途端に激しい雷撃が周囲を包み、追撃をはかろうとしていたマーブルまでもがはじけ飛んでいく。
 ヒュウと口笛をふくクラーラ。
「場所は分かってんだろうな。道案内はしてやらんぞ」
「案内はいらねえ。とにかく連中を頼む!」
 横を駆け抜けていくスピネルと。ここは任せろと立ちはだかる理仁。
 救難信号の位置を、スピネルは把握していた。
「こっちです!」
 ストリートを川沿いに走っていくと、歯医者の看板がさがっていた。勿論これも観光用のハリボテ。本来はスタッフルームだ。
 途端、水の止まった川から飛び出してきたマーブルたちが行く手を塞ぐ。
「邪魔よ」
 姫桜が腕を振ると、大量のロープが飛び出してマーブルたちを拘束。
 更にユーリの放った槍が命中。大きなドラゴンが炎のゲートを開いて現われ、マーブルたちを燃やしていく。
「扉の鍵は?」
「『マスターキー』なら」
 理仁が拳を握ったのを見て、クラーラはギザついた歯で笑った。
「気に入った。中の連中! 死にたくなけりゃ下がってろ!」
 振りかざすクラーラの拳。
 同じく理仁の拳。
 二人の拳が間を阻もうとするマーブルもろとも壁に激突し、壁とマーブルをばらばらに崩壊させた。
 引きつった顔で倉庫の奥へとはりつく男。歳にして40台。スキンヘッドの黒人男性だ。
「あ、あんたちはいったい……銀河帝国の連中か!?」
「いいえ。私たちはイェーガー……わかりますか?」
「噂に聞いたことは……実在したのか?」
 眉間に皺を寄せる男性に、スピネルは手を伸ばした。
「少なくとも、皆さんを助けに来たのは確かです」
「あ、ああありがとう……そうだ! まだ機械は壊していないよな!?」
 男の慌てように、スピネルは首をひねった。
「はい。確かにまだ破壊していませんが」
「機械を破壊してはだめだ。あれの中には……」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

逢坂・宵
なんとも不思議な事態になっていますね
この世界にブームがきているのでしょうか
この世界だと特にそうなのですが、
施設の壁などのいたるところに操作用のコンソールなどがあるものです
そこから調べて、施設内のマップなどから怪しい場所を探し出せないか試みてみましょう
『封印を解く』『第六感』を使用して
規則性や変則性などもしっかり念慮して
障壁なども取り除いていきましょう


涼風・穹
【内心】
……根拠は無いけど、マーブルを操っている方は今までバレンタインにチョコを貰えずに辛かったからこんな暴挙に出たのかもしれないな…

【行動】
俺は逃げ遅れて隠れている方々がいないかの探索を優先するぜ
しかし何をするにしてもまずは『マーブル』の行動原理の把握からだな
特にどうやって人間を探知しているのか、熱源感知なのか動体検知なのか、音に反応するのか等が分かれば、逆にそれらでは調べきれないであろう場所を探せば隠れていた生き残りの方々を見付けられるかもしれないからな

生き残りの方々を発見したなら安全な場所まで避難させつつ、『マーブル』達がどちらから来たのかや、今の状況の原因についての心当たりを聞いてみる


聖護院・カプラ
【WIZ】
予知から考えるとオブリビオンの仕業…いえ、銀河帝国の仕業に違いないでしょう。
人を生きたまま溶解するという円盤生物のような所業、行いを改めさせねばなりません。

ですが原因の解明や、マーブルの討伐は他の猟兵の方にお任せしましょう。
同時に一刻を争わねばならない行動があるからです。

民間人の救出です。
まだ生き残っている民間人はどこか隔壁内か、ダクト等、マーブルが入り込めない場所に居る筈です。
彼らが居そうな場所にノックをして、失礼のないようにごめんくださいと言ってから救出に来た旨を『存在感』からくる『説得』力で伝えます。

猟兵が確保した進行ルートから彼らを退避させ、第一章の完了と致します。


芦谷・いろは
マーブルの被害が甚大な方向に製造施設がありそうではあるんですが……
出来る限り真逆な状態の所を調べていきますです
生き残りの方とかいらっしゃればいいなって!

けっして、マーブル怖いとか戦闘苦手とかそういうんじゃないんですよ
人助けも立派な猟兵のお仕事ですからね!お仕事なんです、怖い訳じゃないんですよ?!
《聞き耳》を駆使しつつ、人の声や息遣いなんか聞き取れないかなっと思ってます
マーブルの音なんか聞いたら速攻身を隠しますね
隠れきれなかったら、【傀儡の宴】を使用してヌイグルミさんで音を極力立てない様に倒していきますね

助けに来ましたよ~、もう大丈夫ですよ~(小声)



 作業機械マーブルの暴走によって壊滅したブラックチョコレイト号。
 その発生原因にあたる施設を探る……のではなく、あえて逆を行くイェーガーたちがいた。
 その一人、芦谷・いろは。
「危険なものが迫ってきたら、普通人は逆の方向へ逃げますよね。だから製造機械がありそうな方向とは逆を探索することで、生き残った民間人さんを見つけられるんじゃないかなって」
「なるほど……? 一理、ありますね」
 逢坂・宵は曲げた指を顎に当て、とっくりと考えるような顔をしていた。
 通路の途中に設置されたパネルを開き、操作を開始してみる。
 しかしどういうわけだろうか。パネルからの入力をまったく受け付けなかった。
「権限(クラス)認証……どうやら、認証コードを入力しなければデータサーバーにアクセスできないようですね。当然のセキュリティと言ったところです、が……」
 宵は古き天図盤のヤドリガミ。特技は天文学。趣味は精霊術。そんな彼は手のひらの上に立体天図を投影すると、それをパネルへと近づけた。
「宇宙を知るということは数を知ると言うこと。天文学的数字の先にあるものを見つけるのは、決して不可能ではないのです」
 フォン、という軽い音と共にクラス認証完了のシグナルが出た。
 このパネルから出来るのは空調の管理とこの区画の扉のロック解除、開閉だった。
 全ての扉を一度に開けるかどうか……と考えて、涼風・穹が小さく手を上げた。
「なあ、思ったことがあるんだ……」
「ほう?」
「重要なことですか?」
 いろはと宵が振り返る。
 穹は真剣な面持ちで、そしてシリアスに口を開いた。
「もしかしたら今回の事件。バレンタインデーにチョコレートを貰えない男のつらさから引き起こさ――はい嘘。今のは冗談!」
 二人の視線が強くなってきたのを察して、穹は両手を翳して半歩退いた。
「マジな話な、マーブルって人間を見つけ次第襲ってきてるよな。あいつらはどうやって人間を探知してるんだ? フェアリーやウォーマシンも同じように襲ってるし……その辺の違いってあのくらいの機械にも分かるもんなのか?」
「ええ、恐らくは」
 例に出たウォーマシン、聖護院・カプラが目の光を明滅させながら言った。
「人を生きたまま溶解するという所業、改めさせねばなりません」
「いや、そこ。そこなんだよ問題」
「そこ、とは?」
 ゆっくり身体ごと振り返るカプラに、穹がジェスチャー混じりに話し始める。
「マーブルって人体を骨まで溶かせるし、なんなら工具を出して解体もできるんだよな? だったらなんで壁を破壊して人間を襲わないんだ?」
「船体を破壊しすぎればコロニーが維持できず自滅する恐れがあるからではないでしょうか」
「あー、シロアリみたいに家を壊しちゃうわけですね?」
 すごくスケールを小さくして納得するいろは。
 が、そこから発展して考えてみると……。
「あれ? と言うことは、マーブルには船を破壊しないようにっていう命令がなされているんですか? それも壁すら壊しちゃいけないっていうような、厳密なものが」
「……そうなりますね」
 そこまでの話を聞いて、宵の脳内で何かがつながった。
「これらの特徴、私たちだけが初めて発見したものではないかもしれません。見ていてください」
 宵がパネルを操作すると、いくつかの扉が開閉していく。
 すると、小さな部屋から複数のマーブルが複数体飛び出してきた。
「やはり。閉じ込められていた個体がありましたか」
「ここは任せてください!」
 いろはは三人の前に飛び出すと、アタッシュケースのロックを解除。
 可愛らしい毛糸の手袋をはめると、複雑なフィンガーサインをきった。
「さあパーティーの時間ですよ! ヌイグルミさんたち!」
 ケースから飛び出した無数のぬいぐるみがマーブルへと飛びかかる。
 薙ぎ払おうと工具類を展開するマーブルだが、一方のヌイグルミたちもお腹や口を開いて武装を展開。
 サブマシンガンと回転のこぎり、そして杭打ち機。無数の工具がたちまちのうちにマーブルを破壊。バラして地面に捨てていく。
 部屋に入ってみると、そこにはほとんど溶解した白骨死体がひとつ。
 そして、その奥に扉がもうひとつ。
「恐らくは、マーブルの特性に気づいた何者かがこの部屋で囮となり、マーブルを閉じ込めたのでしょう。ですが結果として他の船員も閉じ込めることになってしまった」
 奥の扉に触れてみるが、硬くロックが成されている。パネルを操作しても、向こう側から拒否されている状態だ。
「なんとか開けられねえのか?」
「向こうから開けて貰わなければ難しいですね」
「では、ここは私が」
 スッと前に出たカプラが、緩やかに手を翳して扉へ全周波無差別電波発信(ノック)をした。
「ごめんください。我々はイェーガー。あなたがたを救出にやってきたものです」
 ややあって、扉が開く。
 大量の民間人が、広い部屋の中に密集していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

星羅・羽織
アドリブ、共闘? 大歓迎!
好き放題、動かしてください!

実験失敗で、大迷惑は、良くある。
これは、ちょっと、やりすぎ。
被害を、広げないためにも、頑張る。

なにより、まずは、全貌把握が、大切。
私は、生き残りを、探しながら、情報収集に、専念。
人が、居るとしたら、『マーブル』が、感知できないところ。
だから、『マーブル』が、巡回しない場所、入り込めない場所、を重点的に調べる。
スニークミッション。本体の分身、形を変えて、カモフラージュに使える?

人を、見つけたら、護衛の為に、他の猟兵と、連携する。
私は、分身を出して、いつでも守れるようにする。
戦闘は、出来れば、回避したい。
無理なら、攻撃される前に、仕留める。


折紙・栞
「黒チョコ号…悲しい、です…」
せめて、マーブルは全部倒して、仇を討ちます
「任せて、悪いものを、壊すのは、得意、です…!」

エレクトロレギオンを召喚して自分の周りに配置して船内の探索を
レギオンは護衛兼マーブル掃討役
一緒に行く人がいればレギオン護衛陣の中に

機械が置いてありそうな部屋があれば中に入って調べます
レギオンで時間稼ぎしながら、学習力や世界知識などを活用して調査
気になるものがあれば誰かに見せるために持っていきます
「何か、必ず、理由、あります」
それを、探さなきゃ…


戒道・蔵乃祐
此処は…死臭が隠し切れていません…。

見掛けだけは清浄な施設内から、死者の無念が痛いほど伝わって来ます
一体、何が間違ってこんな事が起きてしまったのか

一刻も早く謎を晴らさなければ、笑顔の為に働き続けた果てに、狂った殺人機械に虐殺されてしまったシビリアン達が浮かばれません

◆調査
力溜めと念動力を併用したオーラ防御で体表面にフォースオーラの鎧を纏い防御力を上昇

空力を操作しつつ三角飛びを駆使。ローリングジャンプ、空中ダッシュ、二段跳びの疾走で時に停止したエレベーターシャフト内を蹴り上がり
またある時は敵性兵器の群れをかわし、スリ抜け、飛び越しながらプラント船内部を駆け抜けます

目指すは深部、マーブルのネスト!


ポケッティ・パフカニアン
チョコって聞こえたから来てみたんだけど、何よこれ!チョコ絶滅済みじゃないの!
まぁ、乗りかかった船っていうか、聞いちゃった依頼だから、あたしも協力するけど…

●SPD
さて、それじゃ隠れて探索探索っと。
力ずくで壊して進むなんて、スマートじゃないと思わない?
ふふん、隠密行動ならお手の物よ。任せときなさいって。

闇雲に探し回っても仕方ないし、多少は目星付けて探さないとね。
もちろん怪しいのは、あのメカが多い方よねぇ。
それに、これだけ大量生産するんだし。大きい建物よね、きっと。
あとは生産に必要な…配管とか、そんなの繋がってないかしら。
あーもー、この世界の建物、把握しにくい!誰か詳しい知識持ってる人いないの!?



 時は来た、というべきだろうか。
 それとも機は熟したと言うべきだろうか。
 チョコレート製造で有名であったコロニー船ブラックチョコレイト号になぜマーブルの大量発生事件が起きたのか。
 そしてそもそも、『マーブル』とは一体なんだったのか。
 その謎が、ついに明かされようとしていた。

「実験失敗で、大迷惑は、良くある。けどこれは、ちょっと、やりすぎ」
 赤い眼鏡の縁をおして、星羅・羽織は銀色の通路に顔を出した。
 通路を巡回するようにゆっくりと浮遊移動するマーブルが三体。
 一度壁にはりついて視界をきってから、羽織は自らの器の複製体を生成。約二十着のローブは魔法の力で浮き上がり、袖を振ってファイティングポーズをとった。
「これで行ける、かな」
「よかったら……私も」
 折紙・栞は長方形の紙片をポケットから取り出すと、それを空中に放り投げた。
 紙片は膨らみ、ぱたぱたと逆再生映像のように展開していくと骨格の細い人方戦闘機械へと変化した。
「任せて、悪いものを、壊すのは、得意、です…!」
 栞がカード状のアイテムで機械兵たちに指示を送ると、一部の兵士たちに羽織のフードがかぶせられていく。
 20体のフードつき兵隊がマーブルへ突撃。工具を展開し襲いかかるマーブルの攻撃を、羽織の複製フードの表面に走るマジックコーティングが弾いていく。
 とはいえあくまで複製。そこまで長くもつものではない。
 残る数十体の兵隊たちが一斉に飛びかかり、紙のナイフで少しずつマーブルを切りつけていった。
 兵隊は破壊し尽くされたが、その一方でマーブルは激しく消耗。
 ぎしぎしと軋む音をたてなおも飛行しようとするマーブルに、強烈なキックが叩き付けられた。
 天井のダクトを突き破るようにして現われた、戒道・蔵乃祐のキックである。
 巨大な数珠を肩に担ぎ、屈強な上半身を露わにする男、蔵乃祐。
「この船は死の気が染みついています……」
 銀色の、清潔な通路。
 しかし蔵乃祐には大量の死の上になりたったものに見えてならなかった。
「一刻も早く謎を晴らさなければ、笑顔の為に働き続けた果てに、狂った殺人機械に虐殺されてしまったシビリアン達が浮かばれません」
「味方、みたいだね」
 通路の角からひょっこりと顔を見せる羽織と栞。
 蔵乃祐は機械兵の残骸を掴み上げ、『これはあなたたちが?』と首を傾げた。
「僕は船内の通気口やエレベーターシャフトを中心に探索していました。ここへたどり着いたのは偶然ではありますが」
「私たちも、同じようなもの。……けどできれば、マーブルたちが、入り込まないような、場所を探したいと、思ってた」
「それと、機械が沢山置いてありそうな部屋があれば……」
 二人の話を聞いて、蔵乃祐はしばし考え込んだ。
「なら、心当たりがあります。ついてきてください」

 蔵乃祐が己の腕力でこじ開けた道を通っていくと、広い事務室のような場所へとたどり着いた。
 部屋の中央にはエルゴノミクスチェアがひとつ。
 他にはない……が。
「おそらく、これです」
 栞は椅子に座ると、手すり部分にある端末を操作した。
 部屋全体に広がるように展開する球形立体ディスプレイ。
 無数に開くウィンドウの中に、栞はある記録を見つけた。
 しかしデータにはセキュリティロックがかかっている。
「なーるほど、ね」
 背後で声がして、栞たちは一斉に振り返った。
 敵、ではない。
 空中にふわふわと浮かぶフェアリー。ポケッティ・パフカニアンである。
「ごめんね。この部屋に入るところが見えたからついてきちゃった。私も興味あったんだ、『この場所』が」
 彼女は肩掛け鞄のようにぶらさてげていたデータチップを手に取ると、椅子の手すりについている端末差し込み口へと押し込んだ。
「これは仲間が見つけてくれたものなんだけど」
 するとどうだろう。
 ロックのかかっていたデータが解放され、何倍もの枚数でウィンドウが開いていった。
「どうやら『マーブル』を設計した人物の記録みたい。この部屋はその人のものだったのね」
 低く唸って顎をさする蔵乃祐。
「凄まじい情報量ですね。この中から特定の情報を見つけ出すのは……」
「検索をかければ一発。まかせて」
 羽織が横から端末を操作し始める。
 するとウィンドウが限定されていき、一枚のウィンドウだけが残った。
「これは」
 目を細める栞。

 ――■■■■■
 ――全自動菓子製造計画(オートパティシエプロジェクト)は失敗続きだ。知能が高く繊細なチョコレート製造能力をもったロボットの製作は困難を極める。この計画は船の従業員不足を救う鍵になるはずなのだが。

 ――■■■■■
 ――光明が見つかった。ディメンションメールで送られてきたデータと不定形生物。この二つを用いることで知能の高いロボットの作成が可能になった。誰だかは知らないが、この情報と検体を提供してくれた人物には感謝しても仕切れない!

 ――■■■■■
 ――不定形生物は無限に分裂する性質を持ち、ロボットに分裂体を組み込むことで任意に操作できる。しかし寿命が短いため、定期的に製造しつづける必要があるだろう。

 ――■■■■■
 ――『オートパティシエ(仮)』には特別な熔解能力がある。これを用いてカカオ原料を直接熔解、加工し、手順を飛ばして新鮮なチョコレートを製造できる。しかし欠点として、オートパティシエは船をカカオと間違えて溶解してしまうようだ。

 ――■■■■■
 ――オートパティシエに船を破壊しないように命令を上書きした。これで船をチョコレートにしてしまうことはないだろう。

 ――■■■■■
 ――おかしい。不定形生物に意志はないはず。

 ――■■■■■
 ――命令を受け付けない。

 ――■■■■■
 ――たすけ

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ふていけいせいめいたい』

POW   :    のびーるんるん
自身の肉体を【完全な球体】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
SPD   :    ぽよんぽよんぽよんっ
予め【身体をぽよんぽよんと弾ませる】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ   :    れっつぶんれーつ
レベル×1体の、【おなか】に1と刻印された戦闘用【ふていけいせいめいたい】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 マーブル製造機械が次々と爆発を起こした。
 まだ誰も攻撃していないにもかかわらずだ。
「いかん! 奴が動き出した……!」
 施設の点検業務を任されていたという黒人男性が悲鳴のように叫んだ。
「俺たちも作業機械が暴走したことで製造施設の破壊を試みたんだ。
 けれどそれは間違いだった。『奴』は機械の中に組み込まれていたんだ。
 機械は奴を強制的に休眠状態にしていたが、それももう限界の筈だ。
 奴は分裂して増え、船や人を食って膨らみ、また分裂を繰り返す。もう終わりだ……!」
 うずくまる男。
 だが、イェーガーたちは誰一人として諦めてはいなかった。
「つまり、奴らを倒せば万事オッケーってわけよね」
「シンプルで助かった。ややこしい話になったらどうしようかと思ったぞ」
「行きましょう、皆さん!」
 スペースブリュッセル・ストリート。
 ハリボテのチョコレートショップが並ぶベルギー風のエリアで、あちこちのハリボテを破壊し、食らい、這い出てくる不定形生命体の群れ。
 その場にいたイェーガーたちと、駆けつけたイェーガーたち。
 それらをつぶらな瞳で見やると。
「「こんにちは。ぼくは、ふていけいせいめいたいです。なんでも、たべます。よろしくおねがいします」」
 と肉体振動によって一斉に発声すると、イェーガーたちへと襲いかかった。
==============================
 第二章の目標はスペースブリュッセルストリートに大量発生した『不定形生命体』を倒し尽くすことです。
 一体撃破(🔵)するごとに制圧が進み、ストリートを制圧しきると目標達成(👑)となります。
 仮に目標達成後もプレイングが残っていた場合、僅かに残った不定形生命体を駆除し尽くすことで船内の安全を確保する活動へとシフトします。
==============================
目面・真
まさか、手あたり次第にチョコレートにするヤツなのか?
ヨクワカラナイプログラムにヨクワカラナイ生命体を掛け合わせれば、コントロールが利かなくなるのは当然だ。
どれだけ切羽詰まっていたんだよ。作ったヤツを叱りつけてやりたいね。

とにかくヤツの動きを止めるぞ。
アームドフォートの砲撃で近接させないようにしなければ。
オレ達までチョコレートに変えられては困るからな。それに、あの装置を正常に停止させるためには、ヤツに触れさせるわけにはいかないだろう。

あの胴体、弾むようだな。
ならば、通常の砲撃よりも、絶対零度の爆轟の方が効果的だろうか。
あの無軌道な動きで狙いを外さないよう注意して射撃だ。凍ってしまえ!



「まさか、手当たり次第にチョコレートにする機械だったのか? ヨクワカラナイもんを掛け合わせればコントロール不能になるのはよくある話なんだが……切羽詰まってたんだな、こいつも」
 マーブル……もといオートパティシエプロジェクトを巡る顛末を知った目面・真は合唱……の直後に慌てて飛び退いた。
 なぜならば、背後の製造機械が爆発したからである。
 それだけではない。機械の中から黒くてまるっこい物体が飛び出し、部屋の隅へとべちょんとはりついたのだ。
「こんにちは。ふていけいせいめいたいです」
 肉体をぷるぷると振動させることで発声するという独特の音声コミュニケーション方法でうったえかけてくる黒い物体。
「こいつが例のヨクワカラナイ生命体か……」
 話によれば船でも構わず食べてしまうという。
 放置しておけば惨劇が起こるのは間違いない。
「まずはこいつの動きを止める。どれだけよく弾むといっても、凍り付けば同じ筈だ……!」
 手を翳す真。アーマーから出現した砲台に冷凍弾がセットされ、不定形生命体めがけて発射された。
「ぼくは――」
 命中。はずんで逃げようとした不定形生命体は凍り付き、さらなる真のガトリング射撃によって簡単に崩壊していった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月山・カムイ
続々増える、どんどん増える、といった所ですか
これは放置しておくと、宇宙そのものすら食い荒らしかねませんね
とりあえず、切り刻んで身動き取れないようにしますので、どなたか焼いて貰えませんか?

移動したりこちらに攻撃するにしても、一定以上の質量が纏まってる必要があると思います
なら、活動出来ないレベルまで切り刻んでしまえば、もう一度集結して合体する前に他の手段で滅する事も出来るのではないでしょうか?
とまぁ、そんな塩梅に一気に範囲内の不定形生命体を無響剣舞・絶影にて切り刻む
斬撃が鋭すぎてそのまま癒着されないよう、斬撃にひねりを加える事でバラバラにしてやる

アドリブ等は面白ければなんでも歓迎です



「これは……放置すれば宇宙を食い荒らしかねませんね」
「ふていけいせいめいたいです」
 他に言葉を知らないのか、振動発声法で喋りながら不定形生命体が肉体の一部をうにょんと伸ばし、先端を槍のようにとがらせる。
 それが、カムイへ高速で伸びた。
「――!」
 紙一重で回避。
 カムイは真っ赤な刀身をした小太刀を抜くと、相手の触手(?)を切断。
 が、まるで痛みなどないように新たな触手を発生させ、カムイへと次々と伸ばしてくる。
「斬るだけでは効果は……いや」
 触手を次々と切断して、カムイは目を光らせた。
「修復不可能なレベルまで切り刻めばいいだけだ。食い散らかせ、絶影!」
 今度は自分から飛び出すカムイ。
 不定形生命体は迎撃のために新たな触手を叩き付けようとするが、殺戮捕食形態へと変化した小太刀がコンマ2秒で切り裂いていく。
 飛び跳ねて逃げようと身体をぎゅっと縮ませる不定形生命体。
「遅い」
 逃げるよりも速く詰め寄ると、カムイは赤い閃光を纏った。
 否。
 あまりに早い斬撃が閃きの残像となって残ったのだ。
 斬撃の結果は、そう。
 ばらばらに切り裂かれ、動かなくなった不定形生命体を見れば明らかだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

逢坂・宵
不定形生命体? ふふふ、可愛らしい見た目ですね
どのような仕組みで動き、生命を維持しているのか……
チリや空気か、魔法による元素か、はたまた別の何かが……
可能ならカケラでも持ち帰って研究したいところですが、
状況が状況だけにそうはいきません
残念です。ええ、とても
―――というわけで、お掃除に取り掛かるといたしましょう

『属性攻撃』『2回攻撃』『高速詠唱』『全力魔法』を用いて
『天撃アストロフィジックス』で攻撃します
猟兵の仲間とも連携や協力をおこなっていきましょう

単純明快な解決策は好きですよ
他に会が存在しない、ということであればなおさら



「ふふふ、可愛らしい生物ですね」
 弾んで体当たりを仕掛けてくる不定形生命体を天図型魔方陣によってはねのけると、逢坂・宵は薄く笑った。
「なんでもたべます。たくさんたべます」
 不定形生命体はぶるぶると激しく震えると、泡立つように全身のあちこちから無数の不定形生命体を分裂させた。
 正面からせめても防がれると考えたのだろうか。
 広く展開し、宵を囲み始める。
「この分裂能力を利用して機械を大量生産していたのですか。今となっては……ですね」
 背後から迫る分裂体。
 まるで後ろに目がついているかのような機敏さで手刀を振り込み、破壊する宵。
「どのような仕組みで動いているのでしょう。カケラでも持ち帰って分析したいところですが……まずは、お掃除が先、ですね」
 群体には全方位射撃。
 宵は手を高く翳すと、頭上に天図を展開していった。
 星々が光り、それぞれが流星の矢へと変化していく。
「太陽は地を照らし、月は宙に輝き、星は天を廻る。そして時には、彼らは我々に牙を剥く……さあ」
 腕を水平に振ると同時に、全方位へ剥いた100以上の矢が、不定形生命体とその分裂体たちを次々と打ち抜いていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

戒道・蔵乃祐
手作りの温かみ、素晴らしいものづくり
ですが職人はヒトなのです

飲食に携わる者の命題です…
菓子職人は菓子だけ作っていればいい?食事を摂らなくても?身体を労らなくても?眠らなくても?

ヒトは機械に在らずなのです…ブラックチョコレイト号のブラックがブラック企業のブラックだなんて笑えません

世の中甘くないです、でも、鋭意努力としてオートメーション化は避けられない苦肉の事態だったのでしょう
誰も悪くなんてないのです

ただ一点
心の隙に入り込んだ黒幕の悪心を除いては


なぎ払い、範囲攻撃の火界呪で知性体を焼き払います

君達は、ヒトの奉仕種族ではなくオブリビオンだったのです
ふえることは、悪いことなのです

未熟故。心は痛みます



「確かに……」
 戒道・蔵乃祐は両手を合わせ、目を瞑った。
「手作りの温かみ、素晴らしいものづくり……そうは言っても職人はヒト。
 道具を用い、大量に生産し、効率を求めるのも必要なことでしょう。
 技術は豊かになっても宇宙という冷たい檻にとらわれたこの世界。チョコレート事業だけでコロニーコミュニティを支えるのは至難であったはず。そのために酷使された人々が救いを求めるのも必然。
 誰も悪くはなかった。
 ただ」
 うっすらと。
 しかし強く。
 蔵乃祐の目が開く。
 目には炎が燃えていた。
「その心の隙に入り込んだ者の悪心を除いては!」
 拳が地面を……いや、大地を打つ。
 不動明王の炎が内より燃え上がり、群がる不定形生命体たちを一斉に薙ぎ払っていく。
「――『ノウマク サンマンダ バザラダン カン』」
 ゆっくりと立ち上がり、再び手を合わせる。
 祈る。
「不定形生命体……君たちもまた、何者かに利用された身なのでしょう。
 しかしあなたはオブリビオン。ふえることは、悪なのです。
 これが僕にできる、唯一の救い」

成功 🔵​🔵​🔴​

星羅・羽織
アドリブ、絡み、なんでもござれ!

どうみても、オブリビオンの、策略。
研究者なのに、自分で、理解できて、いないもの、信じるのが、間違い。
……人の振り見て我が振り直せ。
私も、気をつける。

この、不思議不定形の、撃破が必要。
不用意に、近づくと、危険。
だから、『ルート・マジック』で、封じ込めてから、調理する。
暴れても、無駄。力では、逃れられない。
動きを、封じたら、『コズミック・アロー』で、貫き、消滅させる。
《範囲攻撃》は得意。だから、数がいても任せて。
全て、根絶やしにする。
みて、大活躍。さすが、私。(腰に手を当てて、どやん)



「研究者なのに、自分で、理解できて、いないもの、信じるのが、間違い」
 とは、いいつつも。
 星羅・羽織はローブの裾をちいさくつまんで眉尻を下げた。
「……人の振り見て我が振り直せ。私も、気をつける」
 悪が本当に悪いのは、人の弱さがそれに負けてしまうこと。
 悪、弱、負はべつのものだが、その三つがそろったとき不幸となる。
 だが不幸なままで終わらせない方法は、ある。
「不定形生命体……全て、倒す」
 二本指を顔の前に立てると、大きく円を描き始める。
 そんな羽織を取り囲み、食いつこうとする不定形生命体たち。
 彼らは分裂し、壁や地面や天井の素材を喰って膨らみ、更に分裂し、膨らみ、分裂しては膨らむ。
 増えに増え、取り囲み、次はおまえだといわんばかりに羽織へ一斉に飛びかかった。
「無駄――『ルート・マジック』」
 羽織の頭上に魔力の塊が出現。
 飛びかかろうとした不定形生命体たちは魔力塊へと強制的に吸い寄せられ、こぶし大の球に無理矢理詰め込まれていく。
「力では、逃れられない」
 指先に溜めた魔力を放ち、塊をまるごと破壊。
「さすが、私。だいかつやく」
 むふーん、と。どや顔で締めてみた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユーリ・ヴォルフ
アドリブ共闘大歓迎です

くっ、なんて危険な生命体なんだ!やはり世界は広すぎて恐ろしいな…相手のリーチは長いようだ。気をつけながら攻撃を当て続けよう!

ドラゴニアンチェインで双方を縛り、思い切り引っ張り倒す。隙を作ったところで追撃だ!
逆に引っ張られそうになったら柱があれば利用して踏みとどまり、収縮の勢いを利用して接近し至近距離から攻撃してみよう。流石に手強いな…だが、倒れなければ、倒せるまで殴るだけだ!



「きけん、きけん。しょうめつの、ききです。にげます」
「逃がすか!」
 ユーリ・ヴォルフは走り、ドラゴンオーラを発射した。
 オーラは不定形生命体へと命中。お互いを鎖で繋いで逃走を防いだ。
「悪いが、ここで燃えてもらう」
 バスターソードをあらためて抜き、竜の炎を纏わせる。
 不定形生命体は逃げられないことを悟ったのか、身体をうにょうにょと変形させ大量の腕を生やした。
 腕といっても鉄球とゴムチューブが接続されたような奇妙な腕だ。
 それをユーリめがけて次々と叩き付ける
「ぐっ……!」
 よけきれる量ではない。
 剣で打ち払うにも限界がある。
 だが。
「その伸縮性。よけられないなら、利用するまでだ!」
 打ち込まれた鉄球のひとつを掴み、走る。
 加速した彼の剣は、不定形生命体へと深々と突き刺さった。
 そう、彼の、『核』を貫いたのだ。
「からだが、こわ……れ」
 ぷるぷると震えていた不定形生命体の動きが止まり、ぐしゃりと泥のように崩れる。
 ユーリはそれを踏み、粗く呼吸を整えた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ドクター・ジェミニィブレイン』

POW   :    喰らえ!ブレインコントロール!
見えない【超強力な脳波】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    出でよ!ビッグブレインロボ!!
自身の身長の2倍の【戦闘用殺戮巨大ロボ】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    喰らいつけ!メカニカルバグズ!
レベル×1体の、【体】に1と刻印された戦闘用【昆虫型ロボ(昆虫の種類は毎回変わる)】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は暴星・メテオです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「「フーム。おかしい。おかしいぞ」」
 どこからともなく声がした。
「「我々の完璧な計画が破綻するとは」」
 どこからか。
「「増殖しきった不定形生命体を倒しきれる者など、この宙域にはいないはず」」
 どこからか。
 否。
「「なるほど。イェーガー……か」」
 ストリートの中央。
 川があったはずの場所が崩壊し、不思議な生命体が出現した。
 脳が二つ。
 腕が四本。
「「我々は『ドクター・ジェミニィブレイン』……こうなった以上、我々の手で片付けるしか、あるまい」」

 ブラックチョコレイト号の研究員にマーブルのデータと不定形生命体のかけらを送ったのはこのオブリビオンに間違いないだろう。
 つまりは、彼こそが黒幕。
 今こそが、最終決戦!
「「この船ごと、宇宙のデブリとなるがいい」」
 戦え、イェーガー!

==============================
 『ドクター・ジェミニィブレイン』は二つの天才の脳をつなぎ合わせたオブリビオンです。よって一人称を『我々』としています。
 章目標は彼を倒すこと。それのみです!
==============================
戒道・蔵乃祐
あなた方が元凶ですか!
何故こんなこと、と問うのは茶番かもしれません。
それでも敢えて聞きたい!
何故、こんな悲劇を起こさせたのですか!?あなた方は!!

満足のいく答えは返ってこないでしょう。それでもこの理不尽、呑み込んで仕舞えるほどに心を鎧う余裕が僕には無い
叡知を得ることが、必ずしも自己を高めるわけではないということだけは、ハッキリとわかります

二重に増幅された悪意…!
この拳にて、打ち砕きます!!


鼓舞、念動力、衝撃波を込め、力を溜めた裂帛の気合いで邪悪な脳波に対抗

我が境地に陰り無し!
フェイントと残像を混ぜたフットワークで一気に接近
ジャンプで遠隔攻撃をかわしつつ渾身の拳固を叩き込みます

中段諸手突き!!



「なるほど。あなたが……否、あなた方が元凶。唯一の悪心ですか!」
 開いた瞳の炎はそのままに、戒道・蔵乃祐は拳を握り込む。
「「悪心? 我々は純粋に見たかっただけだ。我々の昆虫ロボットと不定形生命体が合わさった場合どんな内部破壊を起こすのかを」」
「見たかった……? それだけのことで?」
「「我々にとって探求は全てに勝る。他ならぬ我々が知ること、試すこと、それは宇宙にとってきわめて有益なのだ」」
 蔵乃祐は目を瞑った。
 震える拳が、浮いた血管が、しかしすぅっと引いていく。
「理解しました。あなたの理不尽。そして利己的な暴虐。悪そのものであると」
 限界まで燃え上がった蔵乃祐の怒りが、彼の脳をクールにさせた。
 世界が静まるような感覚の中で、蔵乃祐は大地を蹴る。
「「我々に勝てると思うか。その脆弱な肉体で」」
 『ドクター・ジェミニィブレイン』がサイコキネシスを発動させ、周囲のハリボテ建造物やマーブルの残骸などをひとまとめにした巨大な塊をぶつけてきた。
 直撃!
 だが!
 止まらない!
 直撃をうけたまま、しかし蔵乃祐はまっすぐに飛びかかり、『ドクター・ジェミニィブレイン』の脳を収納していたケースを殴りつけた。
「吽!」
「「貴様もサイコキネシスを使っただと? 興味深い!」」
 吹き飛び、しかし四本の腕でブレーキをかける『ドクター・ジェミニィブレイン』。
 収納ケースにわずかなヒビが入ったのを、イェーガーたちは見逃さない。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナイツ・ディン
「何でも食べるか、なら俺の槍でも食ってみるか?」
『我が先に貴様らを食い千切ってやるがな!」

突っ込んでなぎ払いつつ数は減らしておく。敵を盾にするで同士討ちもさせておこう。ボールみたいに跳ねるなら軌道は読めんこと無いな。
……斬れば分裂して数が増えるか。なら喰らうしかなさそうだな。チョコよりはあまり美味しそうではないが。
「ディロ、暴れ放題食い放題だ!」『貴様が喰われるなよ!』
竜化の騎士で巨大な竜に変身したら本能のままに壊して喰らいつくそう。
「――マズイ、もう一杯!」
時間経過で変身は解ける。

その場にいたイェーガーなため、合流して情報を得る。
誰かが悪意を持ってデータを送ってきたんだろうな。質の悪い。


星羅・羽織
アドリブ、共闘、絡み、なんでもこい!

ドクター・ジェミニィブレイン。
天才? 本当? 私の、方が、かしこい。
現に、君が作った、不定形、完璧に倒した。
どちらが、より、有能か。どちらが、より、優秀か。
今、ここに、叩き込んであげる。
そして、この事件の、落とし前も、ちゃんとつけさせる

先手必勝。コズミック・アローを、一気に、展開。
収束した、私の、魔力の矢。
この数を、捌き、きれる?

バグズには、同じ数で、対抗。
相殺するように、破壊する。

相手の攻撃は、潜り込むように、転がって回避。
当たらない。背の低さも、時には、役立つ。

倒したら、生き残った人たちに、美味しいお菓子を、あげる。
甘いものは、疲れた心も癒すもの。



「「よかろう。我々の実験の成果、まずは見せてやるとしようか」」
 『ドクター・ジェミニィブレイン』がひとたび念じると、マーブルがより凶悪に進化したロボットが大量に出現、『ドクター・ジェミニィブレイン』を守るように展開した。
 あらゆるものを溶解する粘液と、不定形生命体の柔軟な触手。そしてあの特徴的な黒い楕円形ボディ。
「「貴様らにあわせて『マーブル・バグ』と名付けようか。いけ、食い散らかすがいい」」
 命令に従ってとびかかるマーブル・バグ。
 が、そんなマーブル・バグたちを巨大な竜が食いちぎっていった。
「『あの怪物どもを喰い損ねて困っていたところだ。ふん、食い放題だな!』」
 分かる者には分かるはずだ。
 ナイツ・ディンを取り込んだ赤き竜『ディロ』が巨大化した姿であるということが。
「「は虫類ごときが!」」
「『脳味噌ごときが!』」
 『ドクター・ジェミニィブレイン』がサイコキネシスを発動。
 周囲の建材を継ぎ合わせ、鋼の拳にして叩き付けにかかる。
 対してディロは灼熱の炎を放射。
 巨大な拳を破壊する。
 が、そんなディロを襲うマーブル・バグの群れ。
「「よそ見をするからだ。骨まで喰われろ」」
 全方位が取り囲まれた。
 窮地!
 かに、思われたその時!
 ある方向から飛来した疑似宇宙の矢が、マーブル・バグの群れを打ち抜いていった。
「のうみそダブルの博士より、私のほうが、かしこい」
 ローブをひるがえして現われた、星羅・羽織である。
「「数だけはある『宇宙の矢』か……だがマーブル・バグはまだまだあるぞ」」
「こっちだって、まだまだ、ある」
 羽織が両腕を広げて見せると、大量の矢が虚空より出現。
 時空をねじ曲げるようにして発生したばかりのマーブル・バグたちを『貫通したこと』にした。
「「ふん……」」
 『ドクター・ジェミニィブレイン』は再びサイコキネシスを発動させると、マーブル・バグの残骸を一塊にして羽織へと叩き付けてくる。
 飛び退き、回避する羽織。
 残骸の塊は後方に聳え立っていた時計塔へ直撃し、建物を倒壊させる。
 崩れるがれきの下には……羽織の姿が!
 小柄な彼女では、回避した直後の姿勢では、瓦礫から逃れきれない。
 ――逃れる必要があれば、の話だが。
「『世話の焼ける小娘だ』」
 巨大なディロが体当たりをしかけがれきの落下方向を変更。
 がれきはひあがった川へと落ちていく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

芦谷・いろは
何処の誰かからか判らないメールは開けちゃダメって事ですね
ウィルスとかかもしれないですし、今回みたいに命の危険があるかもしれないですからね!
ここまで危険なのは稀かもしれないですけど
しかし、この不定形生命体 船ごと全部食べる気まんまんですよね!?
見た目カワイイのと、何か明らかに知性が幼児程度はありそうなんですが!

誰ですか、こんな危険な不定形生命体とデータを送ってきたのは!です

とにかく、数が多過ぎなので
【傀儡の宴】を使用して、数なら数をぶつけていきますよ
同時にあやつり人形さんも起動!《なぎ払い》や《範囲攻撃》をして纏まってる敵を一掃していきます!
美味しく食べられる訳にはいきませんから全力で!


逢坂・宵
おやおや、ボスのお出ましときましたか
ほう、そのポッドは何で出来ているのですか?
そして充填されている培養液の性質は?
浮かぶ脳はどんなもの?
ちょっと……ほんの少し興味がむくむくと頭をもたげますが
立ちはだかるならば撃破のみですね
どのように砕け散るのか、この目でとくと観察しましょう

『属性攻撃』『2回攻撃』『高速詠唱』『全力魔法』を用いて
『天撃アストロフィジックス』で攻撃します
猟兵の仲間とも連携や協力をおこなっていきましょう



「おやおや、少女ひとりに時計塔ひとつを倒すとは。頭脳はともかく無粋な方のようですね……」
 逢坂・宵はくすくすと笑いながら、ストリートへと現われた。
「「減らず口もいつまでもつかな」」
 振り返る『ドクター・ジェミニィブレイン』。
 と同時に、外壁や床、様々なものを打ち破って大量のマーブル・バグが出現した。
「「この船のプラントを利用して秘密裏に製造していたのだ。貴様らにこれは破壊しきれまい」」
「さあ、どうでしょうね」
 自らを取り囲むマーブル・バグ。
 宵は先刻と同じように星の矢を召喚。自らを中心にして全方位へと向ける。
 だが足らない。それだけでは足らない。
 『ドクター・ジェミニィブレイン』も、宵も、それは分かっていた。
 だがドクターにだけ、分からなかったことがある。
「走れ! いろはのぬいぐるみさんたち!」
 壁を突き破って飛び出すおよそ20体のぬいぐるみ。
 それを操る芦谷・いろは。
 ぬいぐるみたちはそれぞれの武装を展開し、マーブル・バグに一人一体の割合で組み付いていく。
「先が分かっていれば、こういうこともできるものです」
 宵は矢の狙いを『ぬいぐるみたちの居ない方向』に限定し、一斉発射。
 密度の濃い矢はマーブル・バグを次々と撃墜し、一方でいろはのぬいぐるみたちは傷つきながらもマーブル・バグをそれぞれ撃破した。
「これは帰ってから直してあげないと、ですね」
 ぬいぐるみを大事そうに抱え、キッと『ドクター・ジェミニィブレイン』をにらむいろは。
「差出人不明のメールは開けちゃダメ、ってことですかね。それはそれとして、あんなものを送りつけるのはいけないことです!」
「「だからどうだというのだ。我々を裁ける法などない」」
「だったらいろはたちが裁くのみです」
 宵が新たに生み出した流星の矢に、ぬいぐるみたちが飛び乗っていく。
 まるで星のサーフボードをあやつるかのように『ドクター・ジェミニィブレイン』へ殺到したぬいぐるみたちは、彼の脳を収容しているケースをついに破壊したのだった。
「「何……!?」」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

彩瑠・姫桜
ちょっと出遅れちゃったけど…って、何これ、いかにもな気味悪さ!
存在感からして黒幕らしいけど、あなたの悪巧みもここでお仕舞いよ、覚悟なさい!

【情報収集】と【第六感】で敵の弱点に当たりをつけるわ
あの脳みそ入ってるところにうまく攻撃当てればダメージは大きそうな気がする
ブレインコントロールやら巨大ロボになんて負けてなんかられないわね

【血統覚醒】で攻撃力アップ
敵目掛けてジャンプし、1つ目のドラゴンランスを投げて【串刺し】にするわ
うまくいくなら2つ目のドラゴンランスを両手で構えて【傷口をえぐる】わね

天才だろうと何だろうと、人の命を弄ぶ権利なんてないわ
あなたの咎ごと串刺しにしてあげる!

*共闘・アドリブ大歓迎


ユーリ・ヴォルフ
アドリブ共闘大歓迎です!

人の最大の武器は頭脳とはいえ、ここまで極端な進化はしたくはないものだな…化け物を相手取るには、化け物になるしかないか。

真の姿になれるのか?ならば炎龍そのものに戻るとしよう!
炎を纏う紅の龍に変化し攻撃。
遠距離攻撃を得意とするのか…そういえば頭がデカくて足元が心許なさそうだな。ならば接近戦に持ち込み体当たりだ!

逃がさないように押さえつけ、反動覚悟で渾身のドラゴニック・エンドを放つ。この距離で外してなるものか…!当たれ!一点でも傷をつけることが出来れば、次に繋げる事ができる。倒しきれなくとも、仲間に託せばいい。これが…今の私に出来る、全力だ!



「「まずい。このままでは……!」」
 『ドクター・ジェミニィブレイン』が何かのスイッチを押し込むと、地面を破壊して巨大な球体が飛び出してきた。
「ぼぼぼぼくははははふてててていけいせせせせいぶぶぶぶぶ」
 おかしな振動で喋る黒光りした物体。不定形生命体……を大量に融合させ機械で制御したロボットだ。
 『ドクター・ジェミニィブレイン』は口から飛び込むようにして中に入ると、自らを保護しはじめた。
「「こうなれば、船ごと沈んでもらうほかない、な! 飛べ、『B3(ビッグ・ブレイン・ブラック)』!」」
 ジェット噴射をかけ、天井を破壊して飛ぶB3。
「あっちはエンジンルームね」
「行かせるか!」
 ユーリ・ヴォルフは槍を投げドラゴンを召喚。炎の翼を広げた巨大なドラゴンに飛び乗ると、相乗りするように彩瑠・姫桜が飛び乗ってきた。
 ドラゴンは天井の穴を抜け、広い空間へと飛び出す。
 ブラックチョコレイト号の中央軸を通すように存在している酸素循環エリアだ。
 幅にして百メートル近い筒の中を、B3ロボが飛んでいく。
 それを、ユーリのドラゴンが追いかけている状態だ。
「「そんな生物がなんだというのだ」」
 増幅されたサイコキネシスが発動。
 ユーリのドラゴンは強制的に壁に叩き付けられ、爆発を起こした。
「「もはや我々を止められる者などいない」」
 が、しかし。
 炎の中から、より巨大なフレイムドラゴンが出現した。
「「何!? 二つ以上のドラゴンを召喚するなどありえん!」」
「ああ、召喚してなどいないさ。これは、『俺自身』だ!」
 ユーリ・ヴォルフの真の姿。燃え上がる太陽のごときフレイムドラゴン。
 彼の炎が、B3ロボへと吹きかけられる。
 たちまち溶解していく先端部分。
「「いかん。切り離せB3!」」
 切り離された部位が単体で人型に変形。ユーリを足止めすべく襲いかかるが……。
「相手を一人だけだと思ってたの?」
 美しい女の、姫桜の声がした。
 ユーリの背に立つようにして、深紅の瞳をしたヴァンパイア――恐ろしくも美しい姿をした姫桜が、飛び立った。
 ヴァンパイアの翼が広がり、追従するように白と黒のドラゴンが飛ぶ。
 分裂したB3アルファはおもむろに殴りかかるが、それを姫桜は素手のパンチだけで粉砕した。
 拳から肩にかけてが崩壊するB3アルファ。
 姫桜が砕けた肩に蹴りを入れると、B3アルファは今度こそ粉々に砕け散った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

聖護院・カプラ
ドクター・ジェミニィブレイン。
その優秀な頭脳をこのような事に使う行い、改めさせねばなりません。

まずは対話を行いたいのですが、静止していただかないと攻撃されてしまう恐れがあります。
それまで私が耐える方向性でもよいのですが、それでは周囲への被害が拡大してしまいます。

よって、『存在感』から放つ『円相光』でドクター・ジェミニィブレインの脳の血流を止めようと思います。
彼の脳を収める容器が、光が届くクリア素材で助かりましたね。
1分~5分程、脳を止めれば対話のテーブルについてくれると私は信じています。
あなたに今必要なのは頭を冷やす事ではないでしょうか?


エルネスト・ポラリス
子供たちを安全な場所に届けてたら、例のマーブル君全滅してるだと……!?
いかん、出遅れた感ありますねコレは。せめて親玉だけは倒さなくては!

しかしまあ、念力とか使いそうな見た目ですねぇ。
苦手なんだよなぁあれ、見えないし匂いないしで。

けど、あの子供たちを送り届ける時、すぐ悪者は倒してくるって言っちゃったもので。
ええ、お兄さんに任せなさいとか言っちゃったんで。

最速最短で倒しますよ!
剣を構え、突撃開始!サイコキネシス?勘で躱す!!
捕まったら無理やり振りほどきます、意地があるんですよこっちには!さっさと倒れろ!!

距離を詰めたなら、覚悟してくださいね。
KARATAKEWARIにしてやります……!


ファン・ティンタン
ん…んん?
何か、私の知らないとこで色々物事が進んでる気がするけど…
ま、いっか
分かり易い敵が出てきたなら、叩き斬るまでだよ

※アドリブ・共闘歓迎

【刀心習合】
私は、私自身が刃足り得る訳で…ね

味方の数は…十分かな
私は専ら接近戦でいこうか、難しいこと考えなくて済むし
ロボにも【天華】の刃が立つ事は確認出来てるから、ザックザク殴り斬り蹴り断ってこう

あの脳ミソドクターの人(人…?)が何を言っているのか、イマイチ理解が及ばないけれど…
(他の猟兵)みんなが敵視してるから、ぶちのめせばOK、かな

機を見て、脳ミソドクターに【力溜め】を経ての蹴り上げ・踵落としの【2回攻撃】

悪党を成敗するのは決まり事、【優しさ】だよね?


月山・カムイ
あぁなんというか、悪趣味な計画ですね
と言いますか、内部破壊が起きたら下手すると宇宙に放り出されるんですけど、あれが増えに増えてそこらの船まで被害を与えたらどうするつもりだったんですか?

厄介な企みでしょうけど、全て食い破らせていただきます
我々猟兵が、ね

一応話は聞きましょう、聞き届けて叶えるとは限りませんが
殺戮捕食態となった絶影で喰らい尽くしてやりましょう
ビッグブレインロボだろうとメカニカルバグズだろうと、食わず嫌いは致しません
破壊の限りを尽くして、貴方の野望を壊し尽くしてやりますよ

さぁ、覚悟しなさい?
その脳みそも影も形も残さず終わらせてやる!

アドリブ幾らでもOK
血みどろになっても戦いきる勢いで



「ドクター・ジェミニィブレイン。その優秀な頭脳をこのような事に使う行い、改めさせねばなりませんね」
 聖護院・カプラは存在の光を噴射。
 六次元的推進力をもって巨大飛行物体として認められたカプラは数人の仲間を乗せると同じく酸素循環エリアへと突入。ジェット噴射で飛ぶB3ロボへと急接近をかけた。
「「しつこいぞ、イェーガー!」」
 『ドクター・ジェミニィブレイン』はB3ロボを分裂、蓄積していた圧縮エネルギーで自己増幅させると、新たに三体のB3ロボにして解き放った。
「いやいやいや。チートでしょう。ただでさえ強力なロボットが急に四体に増えるんですか?」
 眼鏡のブリッジを中指で押すエルネスト・ポラリス。
「問題ありません。きっと『話せば』分かってくれるでしょう」
 カプラは両腕を広げ背負っていた後光ユニットを更に強く発光させた。
 すると、展開したB3ベータ、B3ガンマ、B3デルタの三機がそれぞれ動作を停止。
「今です。『頭を冷やす』のです」
 カプラの高次元的呼びかけに、B3分裂ロボットたちは動けない。
 が、彼らを盾にして光の影響を逃れていた『ドクター・ジェミニィブレイン』はサイコキネシスによる強制動作で攻撃をしかけようとしている。
「委細承知」
 エルネストはすっくと立ち上がり、そしてはるか後方を振り返った。
「あの子供たちは、きっと安全な所へ逃げてくれたでしょう。ですがこの船ごと爆破されてしまえば逃げ切ることは不可能……。
 ふふ、私の役目も、約束も、まだ終わっていなかったということですね!」
 エルネストは勢いをつけ、派手に跳躍した。
 約束を思い出せ。
「『お兄さんに任せなさい』……か。そんなこと言っておいて、カッコ悪いことできないでしょう?」
 繰り出される巨大なこぶしを、エルネストは紙一重で回避。
 装備していた剣が激しい覚悟の光を放ち、B3ベータを切断。破壊する。
 カプラの背より飛び立ったのはエルネスト一人ではない。
 ファン・ティンタン。月山・カムイの二人も一緒であった。
「悪趣味な計画ですね。あれが増えに増えてそこらの船まで被害を与えたらどうするつもりだったんでしょう。が……どんな企みでも」
 カムイの剣が高速で走り、B3ガンマを破壊。
「――全て食い破らせていただきます」
「ん、ま、そういうことだよ」
 ファンが破壊された残骸その他を足場にジグザグに飛び、白い光の軌跡を引いていく。
 ばらばらに切断されて散るB3デルタ。
「それじゃあ」
「ラストスパートと」
「いきますか!」
 三人は残骸を蹴り、やや失速したB3ロボへと飛びついた。
 外壁を円形に切り取り、無理矢理内部へ侵入。
 操作パネルを四本の腕で操作していた『ドクター・ジェミニィブレイン』がどこかぎょっとした様子で振り返った。
「「ここまで侵入できるとは、さすがはイェーガーといったところか。だがここは怪物の胃袋も同然。全てが我々の意のままだ!」」
 周囲の壁が、床が、天井が、槍となってカムイたちに突き刺さる。
「「命乞いをするがいい。貴様らのような特殊な生物、研究対象としてなら生かしてやっても――」」
 ばきん、と音をたててへし折れる槍。
 ファンは赤い目をぎらりと光らせ、そして片眉だけを上げた。
「「まて、話を聞――」」
 翳した腕が、ファンの斬撃によって切断される。
 カムイの斬撃によって更に切断される。
 エルネストの斬撃によって、更に更に切断された。
 一本だけの腕では己を支えきれず、転倒する『ドクター・ジェミニィブレイン』。
「「た、たのむ。殺すな。そうだ……我々の知識を与えてやろう。宇宙を我が物に出来るかもしれないチカ――」」
 がじゅん、というえもいえぬ音がした。
 ファンがドクターの脳が収容されているケースを破壊し、脳ごと踏みつぶした音である。
「何を言ってるのか、わからない。分かるように、話して」
「き、きさま……!」
 脳の一つを喪ったことで『ドクター・ジェミニィブレイン』の自我が崩壊を始める。
 やみくもにサイコキネシスを放ち、ファンたちを吹き飛ばそうとしはじめた。
 が、しかし。
「もう、遅いんですよ」
 カムイの剣が殺戮捕食態へと変化。『ドクター・ジェミニィブレイン』を食らい付くし、ガラス片ひとつをのこして消滅させてしまった。
「…………ふう」
 エルネストは眼鏡を一度外し、まばたきをした。
「ところで」
 エルネストは冷静さをとりもどしたのか、二人へと振り返る。
「このロボット、落ちてませんか」
「「……あっ」」
 操縦者をうしないボロボロに破壊されたB3が、こんどこそ大爆発を起こした。





 これはほんの少しだけあとの、後日談。
 ブラックチョコレイト号をめぐる騒動は、イェーガーたちによって収まった。
 巨大チョコレート倉庫に避難していた人々は助け出され、そのお礼として高級チョコレートが山のようにプレゼントされたという。
 そんなものを配ってもいいのかと尋ねてみれば。
「いいのです。チョコレートは、また作ればいい!」
 来月をお楽しみに!
 と、彼らはずたぼろの船で笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月30日


挿絵イラスト